JP2001229930A - 併合発電システム - Google Patents

併合発電システム

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JP2001229930A
JP2001229930A JP2000042897A JP2000042897A JP2001229930A JP 2001229930 A JP2001229930 A JP 2001229930A JP 2000042897 A JP2000042897 A JP 2000042897A JP 2000042897 A JP2000042897 A JP 2000042897A JP 2001229930 A JP2001229930 A JP 2001229930A
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    • H01M16/003Structural combinations of different types of electrochemical generators of fuel cells with other electrochemical devices, e.g. capacitors, electrolysers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池とナトリウム二次電池とを効率的に
併合してなる併合発電システムを提供することを課題と
する。 【解決手段】 酸化剤ガス101と燃料ガス102とを
高温作動温度環境下の電池室103内に供給し、上記酸
化剤ガス101と燃料ガス102とを電気化学的に反応
させて電力を得るようにした複数のセル104の集合体
の燃料電池本体と、該燃料電池本体の外部を断熱材で包
囲されたモジュール本体105と、該モジュール本体1
05の断熱部内に配されてなり、電極物質としてナトリ
ウムを含有するナトリウム二次電池106とを具備して
なるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池とナトリ
ウム二次電池とを効率的に併合してなる併合発電システ
ムに関する。
【0002】
【背景の技術】電力の需要は、一日のうちでは日中の方
が夜間よりも大きいのが通常であり、こうした変動は、
近年さらに拡大しつつある。発電所は、図8に示すよう
に、日中の最大ピーク時(図8中a)に対応させた運転
をしているが、こうすると稼働率の低下を招いたり、発
電・停止を高頻度で行うためのトラブルを招いていた。
そのため、高効率な発電装置と、大電力を貯蔵可能な電
力貯蔵装置とを組み合わせた発電システムを用いて、夜
間に発電した電力を貯蔵しておき、日中にこうした電力
を放出するようにして、負荷率を低減させる(図8中
b)ような試みがなされている。
【0003】こうした大電力を貯蔵可能な二次電池とし
て、ナトリウム電池が注目されている。このNa電池
は、一方の電極にナトリウムを用い、固体電解質により
溶融状態の両極活物質を混合しないようにした二次電池
で、300〜400℃、通常は350℃前後といった高
温で作動するものである。固体電解質としては、βアル
ミナ等が用いられる。ナトリウム二次電池は、自己放電
がない、電極活物質が液状であるため高性能である、電
解質が固体なので長寿命である、完全密閉型であるため
メンテナンスフリー化が図れる、等の利点を有している
ため、次世代の大電力貯蔵用電池として最も期待が寄せ
られている。
【0004】一方、発電装置としては、従来からの火力
発電装置等に替わるものとして、燃料電池がある。この
燃料電池は、水素、一酸化炭素等の燃料が有する化学的
エネルギーを直接電気エネルギーに変換して取り出す装
置であり、カルノーサイクルの制約を受けずエネルギー
変換効率が高いことや、エネルギー変換をクリーンに行
えること等から、次世代の発電装置として注目されてい
る。中でも、固体電解質型燃料電池(Solid Ox
ide Fuel Cell)は、発電効率が約60%
と非常に高い、使用する燃料を幅広く選択できる、等と
いった利点を有しており、実用化に向けてとりわけ大き
な期待が寄せられている。このSOFCは、例えば酸素
イオン伝導性を有する安定化ジルコニア等、特定のイオ
ン種を伝導させる性質を持つ固体を電解質として用いる
もので、固体のイオン伝導率が著しく高まるような高温
下(900〜1000℃前後)で作動させるものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ナトリウム
二次電池は上記の通り、300〜400℃で、通常は3
50℃前後といった高温で作動する電池である。このた
め、電熱ヒータ等の加熱手段により加熱する必要があ
る。これまで、高温の排熱を放出する発電装置とナトリ
ウム二次電池とを組み合わせた発電システムの場合に
は、発電装置とナトリウム二次電池とは電気的に連結さ
れてはいても、熱的には連結されていなかった。すなわ
ち、発電装置の排熱は、他の発電装置を作動させるため
に用いられても、電力貯蔵のためには用いられず、その
ため、ナトリウム二次電池の電熱ヒータに電力を食われ
る分だけ、ナトリウム二次電池の総合効率は低下してい
た。
【0006】また、ナトリウム二次電池と燃料電池とを
別々に設置するとスペースが十分にとれない場所では問
題となるので、コンパクト化の要望がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、高効率な発電装置と大電力貯蔵可能な電力貯蔵装置
とを組み合わせ、排熱を有効利用して総合効率を高める
と共に、設置スペースをコンパクトにした併合発電シス
テムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
[請求項1]の発明は、酸化剤ガスと燃料ガスとを高温
作動温度環境下の電池室内に供給し、上記酸化剤ガスと
燃料ガスとを電気化学的に反応させて電力を得るように
した燃料電池本体と、該燃料電池本体の外部を断熱部で
包囲されたモジュール本体と、該モジュール本体の断熱
部内に配されてなり、電極物質としてナトリウムを含有
するナトリウム二次電池本体と、を具備してなることを
特徴とする。
【0009】[請求項2]の発明は、請求項1におい
て、上記ナトリウム二次電池本体が配設される断熱構造
が、燃料電池本体側から熱膨張係数(λ)が小さい内側
断熱部と、該内側断熱部の外周に配され熱膨張係数
(λ)が大きい中間断熱部と、該中間断熱部の外周に配
され熱膨張係数(λ)が小さい外側断熱部とからなり、
上記ナトリウム二次電池本体が上記中間断熱部に配され
てなることを特徴とする。
【0010】[請求項3]の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記ナトリウム二次電池本体が配設される中間
断熱部が、内部に熱伝達係数の低い物質を充填してなる
ことを特徴とする。
【0011】[請求項4]の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記ナトリウム二次電池本体が配設される中間
断熱部の両側に配される内側断熱部と外側断熱部とが真
空断熱構造であることを特徴とする。
【0012】[請求項5]の発明は、請求項4におい
て、上記真空断熱構造が鉛直軸方向に複数部屋に分割さ
れてなり、燃料電池本体の軸方向の温度分布から真空度
を調整し、燃料電池室内の軸方向の温度分布を均一化し
てなることを特徴とする。
【0013】[請求項6]の発明は、請求項4又は5に
おいて、上記真空断熱構造の内部に昇華物質を密閉して
なることを特徴とする。
【0014】[請求項7]の発明は、請求項1乃至6の
いずれか一項において、上記ナトリウム二次電池本体が
配設される中間断熱部が、200〜400℃に保持され
てなることを特徴とする。
【0015】[請求項8]の発明は、請求項1乃至6の
いずれか一項において、上記燃料電池が円筒管型燃料電
池又は平板型燃料電池のいずれかであることを特徴とす
る。
【0016】[請求項9]の発明は、請求項1乃至8の
いずれか一項の併合発電システムを運転するに際し、運
転開始時は徐々に温度をあげつつ運転することを特徴と
する。
【0017】[請求項10]の発明は、請求項9におい
て、ナトリウム二次電池の作動温度までに70〜100
時間かけて昇温する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
するが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0019】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
の形態を図1を用いて説明する。図1は本実施の形態に
かかる併合発電システムの概略図である。図1に示すよ
うに、本実施の形態にかかる併合発電システムは、酸化
剤ガス101と燃料ガス102とを高温作動温度環境下
の電池室103内に供給し、上記酸化剤ガス101と燃
料ガス102とを電気化学的に反応させて電力を得るよ
うにした複数のセル104の集合体の燃料電池本体と、
該燃料電池本体の外部を断熱材で包囲されたモジュール
本体105と、該モジュール本体105の断熱部内に配
されてなり、電極物質としてナトリウムを含有するナト
リウム二次電池106とを具備してなるものである。
【0020】本発明では燃料電池は特に限定されるもの
ではないが、燃料電池の一例として、本実施の形態にお
いては、円筒型固体電解質燃料電池を用いている。図1
に示すように、本実施の形態にかかる燃料電池は、モジ
ュール本体105に内包される円筒型固体電解質燃料電
池は、天板122,上部管板123及び下部管板124
が配設され、下部管板124の下方には、電池室103
aが形成されている。一方、モジュール本体105の天
板122と上部管板123との間には、燃料供給室12
5が形成されている。また、上部管板123と下部管板
124の間には、燃料排出室126が形成されている。
上記燃料供給室125の天板122には、当該燃料供給
室125とモジュール本体105の外部とを連通する外
側管127が当該モジュール本体105を貫通して連結
されている。この外側管127の内側には、上記燃料排
出室126と当該モジュール本体105の外部とを連通
するように下部管板124を貫通する内側管128が配
設されている。上記下部管板124には、外周面に単電
池膜(図示せず)を成膜してなるセルチューブ130
が、上端を燃料排出室126内に位置させると共に下方
寄りをモジュール本体105の電池室103内に位置さ
せるようにして貫通支持されている。セルチューブ13
0の内側には、当該セルチューブ130の内部下方側と
燃料供給室125内とを連通させるように上部管板12
3を貫通する燃料注入管131が配設されている。
【0021】上記燃料注入管111の内側には、上端を
燃料供給室125に位置させると共に下端をセルチュー
ブ130の下端近傍に位置させた集電棒132が配設さ
れている。該集電棒132の下端は、上記単電池膜と電
気的に接続されている。上記セルチューブ130の下端
は集電部材を備えたシールキャップ133により閉塞さ
れている。上記集電棒132の上端は、ニッケル製の集
電部材133aおよび導電棒134を介してモジュール
本体105の外部へ電気的に接続されている。一方、セ
ルチューブ130の上端には、上記単電池膜と電気的に
接続する集電コネクタ135が取り付けられており、当
該集電コネクタ135は、他のセルチューブ130と当
該集電コネクタ135を介して直列に接続されている。
すなわち、上記セルチューブ130と、燃料注入管13
1及び集電棒132よりセル104が構成されており、
このセル104が複数個設けられ、直列に接続されて出
力を増大している。
【0022】上記モジュール本体105の電池室103
の下部には、多孔質のセラミックス製の仕切板136が
設けられている。該仕切板136の下方には、当該仕切
板136を介して上記電池室103と連通する空気予熱
器137が設けられている。該空気予熱器137には、
モジュール本体105の外部と連通する空気供給管13
8及び空気排出管139が接続している。ここで、電池
室103に供給された酸化剤ガス101である空気は発
電に供せられた後、電池室排空気として空気排出管13
9aから空気予熱器137に排出される。空気予熱器1
37では、電池室排空気と供給空気141との間で熱交
換を行い、空気を予熱して仕切板136下部に供給する
と同時に、排空気を冷却して空気排気管139を介して
モジュール105の外部へ排出するようにしている。
【0023】上記モジュール本体105の断熱部内に配
されてなるナトリウム二次電池106の構成は、図2に
示すように、外筒容器1の内部に設けられた下部が袋状
となった筒状の固体電解質2にナトリウム3を入れて負
極室を形成すると共に、上記固体電解質2の外側に多孔
質電極4を配設し正極活物質である硫黄5を含浸させて
正極室を形成してなるものである。また、上記外筒容器
1の開口部には外筒容器金具21を閉塞する上蓋22が
設けられ、絶縁材23を介装し、ボルト24を用いて締
結してなるものである。なお、上記上蓋22には、下部
にナトリウム流出孔11aを有する安全管兼ウィック1
1が取り付けられている。
【0024】上記構成において、放電時は、図3に示す
ように、負極室のナトリウム3がナトリウムイオン(N
+ )と電子(e- )に分離し、ナトリウムイオン(N
+)は、固体電解質(βアルミナ等)2を通過して固
体電解質外側の正極室に入り、硫黄5及びセル外部を回
ってきた電子(e- )と結合して、多硫化ナトリウム
(Na2 Sx)を生成する。一方、充電時は、正極室の
多硫化ナトリウム(Na2 Sx)がナトリウムイオン
(Na+ )と電子(e- )及び硫黄(S)に分離し、ナ
トリウムイオン(Na + )は固体電解質2を通過してチ
ューブ内側の負極室に入り、セル外部を回ってきた電子
(e- )と結合してナトリウム(Na)になるものであ
る。
【0025】本実施の形態にかかる上記モジュール本体
105の断熱構造は、図4に示すように、セルチューブ
130が配される電池室103側から熱膨張係数(λ)
が小さい内側断熱部110と、該内側断熱部の外周に配
され熱膨張係数(λ)が大きい中間断熱部111と、該
中間断熱部の外周に配され熱膨張係数(λ)が小さい外
側断熱部112とからなり、上記ナトリウム二次電池1
06は上記中間断熱部111に配されている。
【0026】すなわち、図4に示すように、本実施の形
態では、熱膨張係数(λ)が共に小さい内側断熱部11
0と外側断熱部112との間に、熱膨張係数(λ)が大
きい中間断熱部111とを配してなると共に該中間断熱
部111内にナトリウム二次電池106を配設してなる
ので、温度勾配が当該中間断熱部で350℃近傍とな
り、ナトリウム二次電池106の作動温度となるので、
従来のようなナトリウム二次電池の加熱手段が不要とな
る。また、ナトリウム二次電池106の断熱構造を燃料
電池の断熱構造と兼用するので、製造費用の低廉化を図
ることができる。また、中間断熱部111に内部に熱伝
達係数の低い物質である砂等を充填することで、温度の
保持が良好となる。
【0027】本実施の形態にかかるシステムによれば、
以下の効果を奏する。 ナトリウム二次電池の作動温度が250〜300℃
のために十分な断熱構造を必要としたが、燃料電池の断
熱構造と共用することにより、ナトリウム二次電池側の
断熱構造が不要となる。この結果、断熱構造の部材が不
要となると共に製造コストの低減になる。特にナトリウ
ム二次電池の断熱を真空断熱構造とする場合には、製造
コストの約一割程度を占めているので、ナトリウム二次
電池の製造コストの大幅な削減となる。 また、燃料電池とナトリウム二次電池との断熱構造
を別々に製造するよりも一体化することで、部材の共用
化と共に、ナトリウム二次電池の設置面積が不要とな
り、コンパクト化を図ることができる。 また、ナトリウム二次電池単独の場合には、300
℃近傍に温度を保持するために、電気ヒータ等の加熱手
段を必要としたが、この加熱手段が不要となる。これに
より、充放電効率が向上する。 燃料電池とナトリウム二次電池とは共に直流である
ので、燃料電池からナトリウム二次電池へ電気を供給す
る際に直接送給することができ、直流/交流変換器が不
要となり、インバータ変換効率のロスがなく、その分充
放電効率が向上する。 この結果、ナトリウム二次電池単独の場合に較べ
て、熱ロス及びインバーター変換効率のロスがなくな
り、約13%以上の充放電効率の向上を図ることができ
る。
【0028】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態を図5を用いて説明する。図5は本実施の形態に
かかる併合発電システムの概略図であり、断熱構造を真
空断熱構造としたものである。図5に示すように、本実
施の形態にかかる上記モジュール本体105の断熱構造
は、燃料電池本体側から熱膨張係数(λ)が小さい内部
が真空の内側断熱部150と、該内側断熱部の外周に配
され熱膨張係数(λ)が大きい内部に砂152を充填し
てなる中間断熱部153と、該中間断熱部153の外周
に配され熱膨張係数(λ)が小さい内部が真空の外側断
熱部154とからなり、上記ナトリウム二次電池106
は上記中間断熱部153に配されている。
【0029】本実施の形態のように真空断熱構造とする
ことで、第1の実施の形態の効果に加え、更にコンパク
ト化を図ることができる。
【0030】上記充填される砂152はナトリウムと硫
黄の共通の消化剤であるので、砂を充填し、その両側の
層を真空断熱構造とすることで、ナトリウム二次電池セ
ルに異常があった場合でも、消火することができる。
【0031】更に、燃料電池を加圧型構造とした場合に
は、真空断熱構造とすることで、熱伝導率が低くなり、
内側と外側の真空部分を薄くすることができ、コンパク
ト化を図ることができる。
【0032】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態を図6を用いて説明する。図6は本実施の形態に
かかる併合発電システムの概略図であり、断熱構造を真
空断熱構造としたものである。
【0033】第2の実施の形態では真空断熱構造は内側
と外側では1部屋であったが、本実施の形態では、この
部屋を鉛直軸方向に複数個に分割してなるものである。
【0034】図6に示すように、本実施の形態にかかる
上記モジュール本体105の断熱構造は、燃料電池本体
側から熱膨張係数(λ)が小さい内部が真空の鉛直軸方
向に複数個(本実施の形態では4部屋)に分割してなる
内側断熱部150と、該内側断熱部の外周に配され熱膨
張係数(λ)が大きい内部に砂152を充填してなる中
間断熱部153と、該中間断熱部153の外周に配され
熱膨張係数(λ)が小さい内部が真空の鉛直軸方向に複
数個(本実施の形態では4部屋)に分割してなる外側断
熱部154とからなり、上記ナトリウム二次電池106
は上記中間断熱部153に配されている。また、電池室
103内に配されたセル104を構成するセルチューブ
130の表面には温度検知手段が設けられており、各々
の温度(T1 ,T2 ,T3 及びT4 )を測定可能として
いる。
【0035】すなわち、真空断熱構造の軸方向の断熱を
区切りし、各部屋の真空度を調整する真空度調整手段
と、燃料電池のセルの軸方向の温度分布を測定する温度
計測手段とを備えることで、電池室内部において鉛直軸
方向の温度分布があった場合でも真空度を調整すること
で、鉛直軸方向の熱分布を均一化することができる。す
なわち、図6に示すように、セルの温度分布が軸方向の
中心部分が高いような場合には(図中、点線)、温度が
高い部分では、真空度を下げるようにして、熱伝導率を
向上させ、温度を下げるようにすることで、内部の温度
分布を例えば950℃近傍に均一化(一点鎖線)するこ
とができる。
【0036】また、所望の温度に設定するために、一部
の真空度を上げると共に、一部の真空度を下げることに
より、温度差を零とすることができる。
【0037】よって、図6及び7に示すように、先ず、
セルチューブ130の温度を温度計測手段T1 〜T4
測定し、制御手段155へその情報を送り、該温度情報
に基づき、真空度を調整する調整手段P1 〜P4 により
調整することで、温度差を均一化することができる。
【0038】[第4の実施の形態]第4の実施の形態で
は、上述した第2又は第3の実施の形態の真空断熱部内
に昇華物質を密閉してなるものである。この昇華物質は
特に限定されるものではないが、パラフィンやハンダ等
のような温度が上昇したら昇華し、気圧が上がることで
真空度を下げる。そして、図5に示すように、真空度が
低下することでλを下げて熱を逃がし、温度を下げるよ
うにすることもできる。ここで、昇華物質はパラフィン
やハンダ等に限定されるものではなく、気化・凝縮が瞬
時になされる物質であればいずれのものであってもよ
い。このように、本実施の形態では、昇華物質を密閉し
てなるので、真空制御手段を別途設けることなく、温度
制御が可能となる。
【0039】本実施の形態では、燃料電池として円筒管
型燃料電池を参照して説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば平板型燃料電池であっても
よい。
【0040】[第5実施の形態]第5の実施の形態で
は、上述した第1乃至第4の実施の形態のナトリウム二
次電池を断熱部分に配設した燃料電池の運転開始時にお
ける運転方法に関するものである。併合発電システムの
運転においては、共に運転開始時においては温度を徐々
に上げるようにしたものである。
【0041】特にナトリウム二次電池の作動温度までに
70〜100時間かけて昇温するのが好ましい。
【0042】これは、ナトリウム二次電池の構造は細孔
を介してナトリウムが行き来しているが、ナトリウム二
次電池の発電停止時は固化しているので、ナトリウム二
次電池の運転開始時は除去に温度を上げる必要があるか
らである。また、燃料電池内部では、円筒管型燃料電池
の場合には、図1にも示したようにセルチューブ130
内に注入管131が鉛直軸方向に挿入されているが、両
者は共に異なる管板123,124から垂下されてい
る。よって、急激な温度変化があった場合には、熱伸び
により、温度による影響があるので、これを解消する必
要があるからである。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、[請求項1]の発明
は、酸化剤ガスと燃料ガスとを高温作動温度環境下の電
池室内に供給し、上記酸化剤ガスと燃料ガスとを電気化
学的に反応させて電力を得るようにした燃料電池本体
と、該燃料電池本体の外部を断熱部で包囲されたモジュ
ール本体と、該モジュール本体の断熱部内に配されてな
り、電極物質としてナトリウムを含有するナトリウム二
次電池本体と、を具備してなるので、断熱構造を共用す
ることができ、ナトリウム二次電池側の断熱構造の部材
が不要となると共に製造コストの低減になる。
【0044】[請求項2]の発明は、請求項1におい
て、上記ナトリウム二次電池本体が配設される断熱構造
が、燃料電池本体側から熱膨張係数(λ)が小さい内側
断熱部と、該内側断熱部の外周に配され熱膨張係数
(λ)が大きい中間断熱部と、該中間断熱部の外周に配
され熱膨張係数(λ)が小さい外側断熱部とからなり、
上記ナトリウム二次電池本体が上記中間断熱部に配され
てなるので、ナトリウム二次電池の作動温度を良好に保
持することができる。
【0045】[請求項3]の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記ナトリウム二次電池本体が配設される中間
断熱部が、内部に熱伝達係数の低い物質を充填してなる
ので、中間断熱部のナトリウム二次電池における作動温
度の保持が良好となると共に、ナトリウムと硫黄の共通
の消化剤の砂を配しているので、ナトリウム二次電池セ
ルに異常があった場合でも、消火することができる。
【0046】[請求項4]の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記ナトリウム二次電池本体が配設される中間
断熱部の両側に配される内側断熱部と外側断熱部とが真
空断熱構造であるので、断熱効率が良いと共に断熱構造
のコンパクト化を図ることができる。
【0047】[請求項5]の発明は、請求項4におい
て、上記真空断熱構造が鉛直軸方向に複数部屋に分割さ
れてなり、燃料電池本体の軸方向の温度分布から真空度
を調整し、燃料電池室内の軸方向の温度分布を均一化し
てなるので、温度分布があった場合においても均一化す
ることができる。
【0048】[請求項6]の発明は、請求項4又は5に
おいて、上記真空断熱構造の内部に昇華物質を密閉して
なるので、真空制御手段を別途設けることなく、温度制
御が可能となる。
【0049】[請求項7]の発明は、請求項1乃至6の
いずれか一項において、上記ナトリウム二次電池本体が
配設される中間断熱部が、200〜400℃に保持され
てなるので、ナトリウム二次電池の作動温度を保持しつ
つ燃料電池の発電が可能となる。
【0050】[請求項8]の発明は、請求項1乃至6の
いずれか一項において、上記燃料電池が円筒管型燃料電
池又は平板型燃料電池のいずれかであるので、良好な燃
料電池発電が可能となる。
【0051】[請求項9]の発明は、請求項1乃至8の
いずれか一項の併合発電システムを運転するに際し、運
転開始時は徐々に温度をあげつつ運転するので、ナトリ
ウム二次電池の健全性が向上する。
【0052】[請求項10]の発明は、請求項9におい
て、ナトリウム二次電池の作動温度までに70〜100
時間かけて昇温するので、ナトリウム二次電池及び燃料
電池共に健全性が向上し、長期間に亙って安定した発電
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる併合発電システムの
概略図である。
【図2】ナトリウム二次電池の内部構造の概略図であ
る。
【図3】ナトリウム二次電池の作動原理図である。
【図4】第1の実施の形態の内部斜視概略図である。
【図5】第2の実施の形態の内部斜視概略図である。
【図6】第3の実施の形態の内部斜視概略図である。
【図7】第3の実施の形態の外部斜視概略図である。
【図8】一日における電力需要曲線である。
【符号の説明】
101 酸化剤ガス 102 燃料ガス 103 電池室 104 セル 105 モジュール本体 106 ナトリウム二次電池 110 内側断熱部 111 中間断熱部 112 外側断熱部 150 内側断熱部 154 外側断熱部 155 制御手段
フロントページの続き (72)発明者 西 敏郎 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 久留 長生 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 永田 勝巳 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化剤ガスと燃料ガスとを高温作動温度
    環境下の電池室内に供給し、上記酸化剤ガスと燃料ガス
    とを電気化学的に反応させて電力を得るようにした燃料
    電池本体と、 該燃料電池本体の外部を断熱部で包囲されたモジュール
    本体と、 該モジュール本体の断熱部内に配されてなり、電極物質
    としてナトリウムを含有するナトリウム二次電池本体
    と、 を具備してなることを特徴とする併合発電システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記ナトリウム二次
    電池本体が配設される断熱構造が、燃料電池本体側から
    熱膨張係数(λ)が小さい内側断熱部と、 該内側断熱部の外周に配され熱膨張係数(λ)が大きい
    中間断熱部と、 該中間断熱部の外周に配され熱膨張係数(λ)が小さい
    外側断熱部とからなり、 上記ナトリウム二次電池本体が上記中間断熱部に配され
    てなることを特徴とする併合発電システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記ナトリウム二次電池本体が配設される中間断熱部
    が、内部に熱伝達係数の低い物質を充填してなることを
    特徴とする併合発電システム。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、 上記ナトリウム二次電池本体が配設される中間断熱部の
    両側に配される内側断熱部と外側断熱部とが真空断熱構
    造であることを特徴とする併合発電システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記真空断熱構造が鉛直軸方向に複数部屋に分割されて
    なり、燃料電池本体の軸方向の温度分布から真空度を調
    整し、燃料電池室内の軸方向の温度分布を均一化してな
    ることを特徴とする併合発電システム。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、 上記真空断熱構造の内部に昇華物質を密閉してなること
    を特徴とする併合発電システム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項におい
    て、 上記ナトリウム二次電池本体が配設される中間断熱部
    が、200〜400℃に保持されてなることを特徴とす
    る併合発電システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれか一項におい
    て、 上記燃料電池が円筒管型燃料電池又は平板型燃料電池の
    いずれかであることを特徴とする併合発電システム。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一項の併合発
    電システムを運転するに際し、運転開始時は徐々に温度
    をあげつつ運転することを特徴とする併合発電システム
    の運転方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 ナトリウム二次電池の作動温度までに70〜100時間
    かけて昇温することを特徴とする併合発電システムの運
    転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008135351A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Tokyo Gas Co Ltd 発電装置

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