JP2001228450A - 音響光学チューナブルフィルタ - Google Patents

音響光学チューナブルフィルタ

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JP2001228450A
JP2001228450A JP2000040793A JP2000040793A JP2001228450A JP 2001228450 A JP2001228450 A JP 2001228450A JP 2000040793 A JP2000040793 A JP 2000040793A JP 2000040793 A JP2000040793 A JP 2000040793A JP 2001228450 A JP2001228450 A JP 2001228450A
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surface acoustic
acoustic wave
tunable filter
acousto
optic tunable
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Masaki Sugiyama
昌樹 杉山
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は音響光学チューナブルフィルタ(A
OTF)に関し、良好な特性を得るのに適した表面弾性
波の導波構造を有するAOTFの提供が課題である。 【解決手段】 本発明によるAOTFは、光導波路26
と光導波路に関連して伝搬する表面弾性波の導波構造W
Gとを備えており、表面弾性波の導波構造は表面弾性波
の伝播方向に垂直な方向に対して概ね放物線状の音速分
布を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音響光学チューナブ
ルフィルタ(AOTF)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光導波路及びこの光導波路に関連
して伝搬する表面弾性波(SAW)の導波構造を基板上に
有する音響光学チューナブルフィルタが知られている。
例えば、光の複屈折性を有するLiNbO3基板上にT
iを熱拡散することによって、音響光学チューナブルフ
ィルタに適した光導波路を得ることができる。また、そ
の光導波路に関連して表面弾性波を伝搬させるために、
インターディジタルトランスデューサ(IDT)が基板
上に形成される。IDTにより発生した表面弾性波はS
AWガイドによって予め定められた経路を伝搬し、SA
W吸収体によって吸収されて熱に変換される。
【0003】表面弾性波が光導波路に関連して伝搬する
ことによって、表面弾性波の周波数及び光導波路の複屈
折に応じて決定される特定波長の光に関してTEモード
からTMモードへのモード変換或いはこれと逆のモード
変換が行われる。従って、このモード変換された光を偏
光ビームスプリッタ等の特定の手段によって取り出すこ
とによって、波長分割多重された複数チャネルの光信号
を選択光と非選択光とに分けることができる。選択光の
波長は表面弾性波の周波数に依存するので、選択光の波
長は表面弾性波の周波数によってチューナブルとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光導波路に
よって導波される光と導波構造によって導波される表面
弾性波との相互作用の効率を高めるために表面弾性波の
導波構造の幅を広げると、表面弾性波がマルチモードで
伝搬し、モード毎に伝搬速度が異なってしまう(モード
分散)。その結果、伝搬中に信号波形が歪んでしまうこ
とになる。また、音響光学フィルタのように光と表面弾
性波の相互作用を利用したデバイスにあっては、モード
毎に選択光の中心波長が異なり、波長特性の劣化を招く
ことがある。
【0005】表面弾性波の導波構造の幅を狭くしてシン
グルモードにすれば、モード分散はなくなる。しかし、
IDTで発生する表面弾性波のパワー分布が導波構造の
伝搬モードに良好に適合するとは限らず、発生した表面
弾性波の一部が漏洩モードとなって導波構造の内外を伝
搬する。その結果、IDTと導波構造の結合効率が低く
なって駆動電力が増大したり、漏洩モードとなった表面
弾性波が特性に悪影響を及ぼすことがある。
【0006】一方、音響光学チューナブルフィルタで多
数の波長を同時に選択する場合には、波長数に応じて消
費電力が大きくなる。その結果、IDTの電極やSAW
吸収体での発熱が増大し、温度の不均一によって波長特
性が悪化する恐れもある。
【0007】よって、本発明の目的は、良好な特性を得
るのに適した表面弾性波の導波構造を有する音響光学チ
ューナブルフィルタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、光導波
路と光導波路に関連して伝搬する表面弾性波の導波構造
とを備えた音響光学チューナブルフィルタが提供され
る。表面弾性波の導波構造は表面弾性波の伝搬方向に垂
直な方向に対して概ね放物線状の音速分布を有してい
る。
【0009】この構成によると、表面弾性波の導波構造
が表面弾性波の伝搬方向に垂直な方向に対して概ね放物
線状の音速分布を有しているので、表面弾性波の伝搬定
数のモード依存性が小さくなり、モード分散が小さくな
る。その結果、良好な特性を得るのに適した表面弾性波
の導波構造を有する音響光学チューナブルフィルタを容
易に提供することができる。
【0010】望ましくは、表面弾性波の導波構造は、基
板と、基板における音速を変化させる拡散物質とを含
み、拡散物質の濃度分布に従って音速分布が設定され
る。
【0011】あるいは、表面弾性波の導波構造は、基板
と、基板上に形成された薄膜ガイドとを含み、薄膜ガイ
ドの厚みの分布又は密度の分布に従って音速分布が設定
される。
【0012】本発明による音響光学チューナブルフィル
タは、表面弾性波の励振手段を更に備えることができ
る。この場合、励振手段及び光導波路は表面弾性波の導
波構造の概ね中央に位置することができる。あるいは、
光導波路は表面弾性波の導波構造の概ね中央に位置し、
励振手段は表面弾性波の導波構造の中央とは異なる位置
に位置していてもよい。
【0013】励振手段は異なる周波数で発振する第1及
び第2のインターディジタルトランスデューサを含むこ
とができる。この場合、第1のインターディジタルトラ
ンスデューサにより励振される表面弾性波の伝搬方向と
第2のインターディジタルトランスデューサにより励振
される表面弾性波の伝搬方向は逆であることが望まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の望ましい実施の形態
を詳細に説明する。全図を通して実質的に同一の部分に
は同一の符号が付される。
【0015】図1は本発明を適用可能な音響光学チュー
ナブルフィルタ(AOTF)の平面図である。このAO
TFは、基板2と、基板2上に形成された光導波路4及
び表面弾性波の導波構造6とを備えている。光導波路4
は、入力光INが供給される第1の偏波ビームスプリッ
タ8と、第1及び第2の光パス10及び12と、非選択
光OUT1及び選択光OUT2を出力する第2の偏波ビ
ームスプリッタ14とを含む。
【0016】第1の偏波ビームスプリッタ8は、入力光
INが供給される入力ポート8Aと、入力ポート8Aに
TMモードにより結合される出力ポート8Bと、入力ポ
ート8AにTEモードにより結合される出力ポート8C
とを有している。ここでは、TMモードは紙面に平行な
第1の偏波面により定義され、TEモードは紙面に垂直
な第2の偏波面により定義される。第1の光パス10は
出力ポート8Bに光学的に接続され、第2の光パス12
は出力ポート8Cに光学的に接続される。
【0017】第2の偏波ビームスプリッタ14は第1の
光パス10に光学的に接続される入力ポート14Aと第
2の光パス12に光学的に接続される入力ポート14B
と出力ポート14C及び14Dとを有している。入力ポ
ート14Aは出力ポート14C及び14DにそれぞれT
Mモード及びTEモードにより結合され、入力ポート1
4Bは出力ポート14C及び14DにそれぞれTEモー
ド及びTMモードにより結合される。偏波ビームスプリ
ッタ8及び14の各々はX交差型光導波路により提供さ
れ得る。
【0018】表面弾性波の導波構造6は、光パス10及
び12の入力端部近傍に形成されたインターディジタル
トランスデューサ(IDT)16と、IDT16により
発生された表面弾性波を導波するためのSAW(表面弾
性波)ガイド18及び20と、表面弾性波を吸収する吸
収体22とを含む。IDT16は、基板2上に形成され
た端子16A及び16Bと、端子16A及び16Bにそ
れぞれ接続されるくし型電極16C及び16Dとから構
成される。くし型電極16C及び16Dは互い違いに配
列される。
【0019】SAWガイド18及び20は光パス10及
び12を挟むように形成されている。吸収体22は光パ
ス10及び12の出力端部近傍に設けられている。
【0020】表面弾性波の導波構造6のこの構成による
と、IDT16により発生された表面弾性波が光パス1
0及び12に沿って伝搬するので、光パス10及び12
を伝搬する光と表面弾性波との相互作用を得ることがで
きる。この相互作用によって、光パス10及び12の各
々を伝搬する光の特定波長成分に関して偏波面が回転
し、偏波モードの変換が行われる。その結果、AOTF
の機能が得られる。より特定的には次の通りである。
【0021】偏波ビームスプリッタ8の入力ポート8A
に供給された入力光INは、TMモード光とTEモード
光とに分けられてそれぞれ第1の光パス10及び第2の
光パス12に供給される。IDT16が駆動されていな
い場合には、これらTMモード光及びTEモード光の偏
波モードは維持されて、第2の偏波ビームスプリッタ1
4に供給される。その結果、TMモード光及びTEモー
ド光は偏波ビームスプリッタ14で偏波合成されて出力
ポート14Cから出力される。
【0022】IDT16が特定周波数のRF信号により
駆動されると、その周波数並びに光パス10及び12の
複屈折によって決定される波長を有する光に関して、光
パス10及び12の各々で偏波モードの変換が行われ
る。例えば、第1の光パス10に供給されたTMモード
光の特定波長成分はTEモードに変換され、一方、第2
の光パス12に供給されたTEモード光の特定波長成分
はTMモードに変換される。変換された各光は第2の偏
波ビームスプリッタ14で偏波合成されて出力ポート1
4Dから出力される。
【0023】従って、入力光INが異なる波長を有する
複数の光信号を波長分割多重して得られたWDM信号光
である場合には、特定波長を有する光信号は選択光OU
T2として出力ポート14Dから出力され、特定波長以
外の波長の光信号は非選択光OUT1として出力ポート
14Cから出力される。従って、このAOTFの機能を
用いることによって、光信号のドロッピングが可能であ
り、そのときのドロッピング波長を表面弾性波の周波数
により任意に変化させることができる。この動作は可逆
的である。従って、出力ポート14C及び14Dを入力
ポートとし、入力ポート8Aを出力ポートとすることに
よって、光信号のアッディングが可能である。従って、
図1に示されるAOTFを用いることによって、光アッ
ド/ドロップマルチプレクサの提供が可能になる。
【0024】尚、以下の説明では、基板2の厚み方向を
x軸とし、互いに平行な光パス10及び12の長手方向
をy軸とし、x軸及びy軸に垂直な方向をz軸とする3
次元直交座標系を用いる。
【0025】図2の(a)及び(b)は本発明を適用可
能な他のAOTFの平面図である。このAOTFの光導
波路は、図2の(a)に示されるように、基板2上に形
成された直線状の光導波路26によって提供されてい
る。IDT16及び吸収体22は光導波路26上に形成
されており、SAWガイド18及び20は光導波路26
を挟むように設けられている。
【0026】ここでは、入力光INは光導波路26の偏
波モードに一致するように直線偏波として供給される。
供給された光は光導波路26を伝搬するのに従って表面
弾性波との相互作用によって特定の波長成分に関してモ
ード変換が行われ、その結果得られた光は出力光OUT
として出力される。従って、出力光OUTを図示しない
偏波ビームスプリッタに入力することにより、AOTF
の機能が得られる。
【0027】SAWガイド18及び20間の距離が比較
的長い場合、表面弾性波がマルチモードで伝搬し、モー
ド分散が生じることは前述した通りである。その結果、
図2の(a)に示されるように、低次のモードに関連し
て所望のドロップ光が得られるだけでなく、高次のモー
ドに関連して不所望な他チャネルのクロストークが生じ
てしまう。
【0028】図3の(a)を参照すると、図2の(a)
に示されるAOTFの改良例が示されている。ここで
は、互いに方向性結合される表面弾性波の2つの導波構
造が得られるように、3つのSAWガイド28,30及
び32が形成されている。IDT16及び吸収体22は
SAWガイド28及び30間の導波構造に関連して設け
られており、光導波路26はSAWガイド30及び32
間の導波構造内に位置するように設けられている。その
結果、光と表面弾性波の重なりが図3の(a)に示され
るような分布を有するようになり、波長特性が改善され
る。しかし、図3の(a)に示されるように、サイドロ
ーブは原理的に18dBまでしか下がらず、更に改善す
るには表面弾性波の伝搬方法を工夫する必要がある。
【0029】図4の(a)及び(b)は、本発明の原理
を説明するための図である。光ファイバのモード分散を
抑えるものとしてグレーデッドインデックス(GI)フ
ァイバがある。GIファイバでは、断面方向の屈折率を
放物線状の分布にすることで、伝搬定数のモード依存性
を小さくしている。導波構造中を複数のモードに分かれ
て伝搬するのは表面弾性波の場合も同様であり、マルチ
モードの表面弾性波の導波構造の音速分布を概ね放物線
状(望ましくは厳密に放物線状)にすることでモード分
散を小さくすることができる。
【0030】即ち、図4の(a)に示されるように、表
面弾性波の伝搬方向に垂直な方向(z方向)について、 n(z)=n0 2[1−(gz)2] (n0,gは定数) のような音速分布が得られるように弾性表面波を作製す
る。こうすることにより、図4の(b)に示されるよう
に、低次モードの表面弾性波と高次モードの表面弾性波
とがy方向にほぼ同じ速度で伝搬するようになるので、
モード分散が発生しない。その結果、伝搬中の信号波形
の劣化を抑えることができる。また、複数の伝搬モード
の中心波長を同じにすることができる。更に、複数のモ
ードで表面弾性波が伝搬するので、IDTで励起された
表面弾性波が効率よく導波構造に結合され、低電力化が
可能になるとともに、漏洩モードによる特性劣化を抑え
ることができる。
【0031】図5の(a)及び(b)は本発明によるA
OTFの実施形態を説明するための図である。この実施
形態では、光導波路26は、表面弾性波の導波構造WG
における音速がもっとも小さくなる部分(即ち概ねz方
向の中央)に一致するように設けられており、また、I
DT16は光導波路26上に設けられている。導波構造
WGのy方向の長さ(作用長)は、導波構造WGの表面
弾性波に対するレンズ効果による焦点距離の概ね2倍に
なるように設定されている。導波構造WGにおける表面
弾性波のパワーは図のように正弦波状の軌跡を描いて伝
搬し、焦点距離のところで全てのモードのパワーがz方
向の中心に集まる。その結果、図5の(b)に示される
ように光と表面弾性波の重なりに重み付けがなされ、A
OTFの特性(例えば波長特性)が改善される。
【0032】図6の(a),(b)及び(c)は表面弾
性波の導波構造WGの製造方法の例を説明するための図
である。導波構造WGは、基板2と、基板2における音
速を変化させる拡散物質とを含むことができる。この場
合、拡散物質の濃度分布に従って表面弾性波の音速分布
を設定することができる。例えば、基板2がLiNbO
3である場合には、拡散物質としてTi(チタン)を採
用することができる。基板2の表面にTi薄膜を製膜
し、これを熱拡散させることによって、導波構造WGを
作製することができる。
【0033】Ti薄膜が厚いほど拡散後の音速が速くな
るので、図6の(a)に示されるように、図4の(a)
の音速分布に対応した断面形状になるようにTi薄膜を
エッチングして、熱拡散を実行するのが理想的である。
しかしながら、Ti薄膜の厚み分布を正確に放物線状に
するのは一般的には困難なことが多いので、図6の
(b)に示されるように、Ti薄膜を段階的にエッチン
グしたり、図6の(c)に示されるように、矩形の細い
Ti薄膜を複数配置して、等価的に放物線状の分布にし
てもよい。
【0034】図7の(a),(b)及び(c)は表面弾
性波の導波構造WGの製造方法の他の例を説明するため
の図である。導波構造WGは、基板2と、基板2上に形
成された薄膜ガイドTFとを含むことができる。この場
合、薄膜ガイドTFの厚みの分布あるいは密度の分布に
従って表面弾性波の音速分布を設定することができる。
【0035】基板2上に薄膜ガイドTFを形成すること
によって、その厚みに応じて音速が変化する。薄膜ガイ
ドTFの厚みが大きくなるほど音速は小さくなるので、
図7の(a)又は(b)に示されるように厚みの分布を
設定し、あるいは、図7の(c)に示されるように薄膜
ガイドTFの存在密度の分布を設定して、等価的に放物
線状の音速分布を得ることができる。
【0036】図8の(a)及び(b)を参照すると、本
発明によるAOTFの他の実施形態が示されている。こ
の実施形態は、図5に示される実施形態と対比して、I
DT16が表面弾性波の導波構造WGのz方向中央部か
らずれた位置に位置している点で特徴付けられる。この
構成によると、光と表面弾性波の重なりの重み付けが図
8の(b)に示されるように更に大きくなるので、波長
特性をより改善することができる。
【0037】このように本発明の実施形態によると、光
と表面弾性波の重なりの重み付けを大きくすることがで
きるので、方向性結合を利用したAOTFに比べてサイ
ドローブをより大きく抑圧することができる。
【0038】図9は本発明によるAOTFの更に他の実
施形態を説明するための図である。この実施形態は、I
DT及び表面弾性波の吸収体を2つずつ設けている点で
特徴付けられる。光導波路26における光の伝搬方向と
同じ方向に伝搬する表面弾性波を励起するためのIDT
16Aは光入力側に設けられており、光導波路6におけ
る光の伝搬方向と逆の方向に伝搬する表面弾性波を励起
するためのIDT16Bは光出力側に設けられている。
また、IDT16A及び16Bにそれぞれ対応して表面
弾性波の吸収体22A及び22Bが設けられている。
【0039】例えば、IDT16Aは周波数f1,f
3,f5,…の複数のRF信号により駆動され、IDT
16Bは周波数f2,f4,f6,…の複数のRF信号
により駆動される。このように複数のRF信号を用いる
ことによって複数チャネルの波長を選択することができ
る。複数のRF信号を用いて1つのIDTを駆動する場
合、そのIDTや吸収体での発熱が大きくなり、AOT
Fの信頼性が低下することがある。これに対して,図9
の実施形態によると、2つのIDT16A及び16Bに
複数のRF信号を分配して供給しているので、IDT1
6A及び16B並びに吸収体22A及び22Bでの発熱
を抑制することができ、AOTFの長期信頼性を高める
ことができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
良好な特性を得るのに適した表面弾性波の導波構造を有
する音響光学チューナブルフィルタの提供が可能になる
という効果が生じる。本発明の特定の実施形態により得
られる効果は以上説明した通りであるので、その説明を
省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を適用可能な音響光学チューナブ
ルフィルタ(AOTF)の平面図である。
【図2】図2の(a)及び(b)は本発明を適用可能な
他のAOTFの平面図である。
【図3】図3の(a)及び(b)は図2の(a)及び
(b)に示されるAOTFの改良例を説明するための図
である。
【図4】図4の(a)及び(b)は、本発明の原理を説
明するための図である。
【図5】図5の(a)及び(b)は本発明によるAOT
Fの実施形態を説明するための図である。
【図6】図6の(a),(b)及び(c)は表面弾性波
の導波構造WGの製造方法の例を説明するための図であ
る。
【図7】図7の(a),(b)及び(c)は表面弾性波
の導波構造WGの製造方法の他の例を説明するための図
である。
【図8】図8の(a)及び(b)は本発明によるAOT
Fの他の実施形態を説明するための図である。
【図9】図9は本発明によるAOTFの更に他の実施形
態を説明するための図である。
【符号の説明】
2 基板 16,16A,16B IDT(インターディジタルト
ランスデューサ) WG 表面弾性波の導波構造

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路と上記光導波路に関連して伝搬
    する表面弾性波の導波構造とを備えた音響光学チューナ
    ブルフィルタであって、 上記表面弾性波の導波構造は表面弾性波の伝搬方向に垂
    直な方向に対して概ね放物線状の音速分布を有している
    ことを特徴とする音響光学チューナブルフィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音響光学チューナブル
    フィルタであって、 上記表面弾性波の導波構造は、基板と、上記基板におけ
    る音速を変化させる拡散物質とを含み、 上記拡散物質の濃度分布に従って上記音速分布が設定さ
    れることを特徴とする音響光学チューナブルフィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の音響光学チューナブル
    フィルタであって、 上記表面弾性波の導波構造は、基板と、上記基板上に形
    成された薄膜ガイドとを含み、 上記薄膜ガイドの厚みの分布又は密度の分布に従って上
    記音速分布が設定されることを特徴とする音響光学チュ
    ーナブルフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の音響光学チューナブル
    フィルタであって、 表面弾性波の励振手段を更に備え、 上記励振手段及び上記光導波路は上記表面弾性波の導波
    構造の概ね中央に位置することを特徴とする音響光学チ
    ューナブルフィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の音響光学チューナブル
    フィルタであって、表面弾性波の励振手段を更に備え、 上記光導波路は上記表面弾性波の導波構造の概ね中央に
    位置し、上記励振手段は上記表面弾性波の導波構造の中
    央とは異なる位置に位置することを特徴とする音響光学
    チューナブルフィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の音響光学チューナブル
    フィルタであって、 上記励振手段は異なる周波数で発振する第1及び第2の
    インターディジタルトランスデューサを含み、 上記第1のインターディジタルトランスデューサにより
    励振される表面弾性波の伝搬方向と上記第2のインター
    ディジタルトランスデューサにより励振される表面弾性
    波の伝搬方向は逆であることを特徴とする音響光学チュ
    ーナブルフィルタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005003847A1 (ja) * 2003-07-07 2005-01-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. 音響光学フィルタ
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