JP2001224916A - 空気浄化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は建物の外壁１１に取付けた風車８
の回転と連動する如く、その内壁１０に取付けた空気浄
化器２に内蔵の、ファン１を回転させ、これにより、空
気浄化器２内に生じる空気の流れの過程において、その
空気中に浮遊の塵埃を、エアーエレメント３により漉し
取る如く除去するための、空気浄化装置である。 【構成】 建物の外壁１１に風車８を取付け、空気取入
れ口４と、空気放出口５を有し、ファン１及びエアーエ
レメント３を内蔵の、空気浄化器２を内壁１０に取付
け、風車８の回転と運動して、ファン１が回転する如く
したもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】〔産業上の利用分野〕この発明は、空気浄
化器２に内蔵のファン１を、風車８の回転と連動して回
転する如くし、ファン１の回転により生じる、空気の流
れの過程に於て、当該空気中の塵挨を、エアーエレメン
ト３で漉しとる如く除去するもので、図１に示す如く、
建物の外壁側１１に、風車８、内壁側１０に空気浄化器
２が位置する如く設置して、風力を動力源とする、空気
浄化装置に関するものである。

【０００２】〔従来の技術〕一般に人間の生活する周囲
には、塵や埃がつきまとう。家庭では畳や布団、毛布、
ジュータンを始め、カーテン、衣服等々、数えあげれば
きりがなく、こうした塵埃は、すり切れた微細な繊維屑
によるものが多く、これらは寝室、居間、キッチン、玄
関、トイレ等、いたる所に舞い散り、そこで生活する人
の肺に多く吸い込まれている。しかも昔の木綿等の天然
繊維に比べ、昨今は、ナイロン、ビニロン等の化学繊維
が多く用いられ、これらの繊維屑が塵埃となり、これを
毎日吸い込んでいては、健康に良いはづはない。従来、
これら塵埃を除去するに、電動式の空気清浄器は各種あ
った。しかしこれらはいづれも安価なものとは云えず、
上述の如く、屋内のいたるところに舞い散る塵埃に対
し、各室、各所にいくつも備えるには、価額的に一般に
は無理な問題であった。

【０００３】〔発明が解決しようとする課題〕本発明
は、上記問題解決のためなしたもので、図１に示す如
く、風車８の回転を動力として利用し、これと連動し
て、ファン１を回転させこれによって生ずる空気の流れ
の過程に於て、エアーエレメント３によって、塵埃を漉
しとる如く除去するものである。図１に見る如く構成が
簡単なことから、コストが安く、屋内のいたる所に取り
つけられ、従来の電動式の如く、スイッチ、ＯＮ、ＯＦ
Ｆ、操作の手間もいらず、わずらわしいコードもなく、
電力を消費しないことからも極めて経済的な空気浄化装
置を提供するものである。

【０００４】〔課題を解決するための手段〕次にその構
成について、図面参照し説明すれば、 （イ）図１に示す如く適宜数の空気取入れ口４及び、適
宜数の空気放出口５を有する空気浄化器２に内蔵のファ
ン１を風車８の回転と連動して回転する如く設ける。 （ロ）空気浄化器２内の適宜個所にエアーエレメント３
を、交換自在に設ける。以上の如く装置する

【０００５】〔作用〕次に本発明の作用について述べれ
ば、ファン１が風車８に連動して回転することによっ
て、空気浄化器２内に於て、空気取入れ口４より流入の
空気は、エアーエレメント３を通過し、放出口５より放
出、この際空気中の塵埃は、エアーエレメント３によっ
て、漉しとる如く除去されて空気浄化がなされる。

【０００６】〔実施例〕 （イ．）風当たりが悪く、風車８の回転が充分でない場
合等には、図４に示す如く、風車８を風当りの良い場所
に位置し、風車８の回転軸９と、ファン１の回転軸６を
回転ケーブル７で接続しても良い。 （ロ）．ファン１は、空気浄化器２内における空気の流
れを生ぜしめる目的のものであるから、プロペラ式の
他、スクリュー式、その他の形状のものでも、目的が果
せるものであればよい。

【０００７】〔発明の効果〕 （イ）．本発明によれば、コストが安いから、屋内の各
室、各所に使用でき、取付け工事も、壁に小さな穴を一
ヶ所設ければよく、既存の建物にも簡単に取付け可能。 （ロ） 電動式と異り、スイッチのＯＮ、ＯＦＦの忘れ
もなく、風力によることから経済的。 （ハ） 空気浄化器２の形状、又は表面にデザインをほ
どこせば壁飾りの如くにもなり、本発明を１室に複数個
取付けても、室の雰囲気を損うこともなく、むしろ見た
目に美しくもなる。 （ニ）．本発明は室内の空気を室外、或は屋外の空気と
入れ替えて浄化するものではなく、室内、或は屋内で循
環させていることから冷暖房等の熱の損失もない。 （ホ）．大宴会場、大集会場等、大勢の人の集まる所で
は、言うまでもなく相当な塵埃がまい上る。たとえば、
パーティー等で、照明を消し、スポットライトを点灯し
た際などには、もうもうと舞いあがり浮遊する塵や、埃
に驚かされる事がある。この様な場合、いくつかの従来
の電動式空気清浄器が備えてあっても追いつかない。よ
って、電動式のものに加えて、本発明を数多く使用すれ
ば、その効果は極めて大きく、パーティ料理に降りそそ
ぐ塵埃はかなり防げる。 （ヘ）．昨今、環境ホルモンが、人の健康に害であるこ
とが、大きく問題視されている。家庭では、塩化ビニー
ルの水道管、飲食用の食器、容器、はし、スプーン、又
子供のオモチャ、幼児のおしゃぶり等々、人の生活に欠
かせないこれらの品物に、プラスチックや、ビニール等
が使われているものが多く、その使用時に、環境ホルモ
ンが溶け出し、体内に入ってしまうもので、今の時代、
人は生れながらにこうした品物に囲まれており、長年の
間にかなりの量となり、悪影響は大と思われる。本発明
は、この環境ホルモンから身を守るためにも、効果は相
当に大きい。それは上述の如く、プラスチックやビニー
ル等から溶け出る量に比べ、微細とは云え、固体として
の化繊屑等、即ち塵埃その物の体内吸い込み量を押えら
れるからである。 （ト）．杉の木を始めとする花粉の飛ぶ季節には、花粉
症の人にとっては誠につらいものであるが、本発明によ
れば、風に乗って屋内に舞い込んだ花粉も、衣類に着い
て運ばれた花粉も、塵埃と共に除去できる。以上の様に
数々の効果が得られる本発明は、屋内に人が居ようと、
留守であろうと、屋外に風さえあれば２４時間年中無休
で、屋内の空気浄化の為に働く、空気浄化装置である。 （チ）．本発明は、建物等の他、自動車、電車、船、飛
行機等の乗物に使用してもよく、これらが走ったり、飛
ぶことにより風車が回転し、同様の効果が得られる。特
に乗用車の場合、せまい空間に数人が乗車の際は、かな
りの塵埃が車内に充満する。これらの塵埃は、呼吸の度
に繰返し吸い込まれ、長時間になれば相当量が体内に入
ってしまう。こうしたことから、本発明は建物や車を始
め、取付け使用する対象に合わせて、大きさや形状を変
えれば、化繊屑を始めとする不衛生な塵埃や、花粉等か
ら身を守るに、大きな役割を果す

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の構成図

【図２】 風車８の斜視図

【図３】 空気浄化器２の外観を示す斜視図

【図４】 本発明実施例イ．の使用状態を示す図

【符号の説明】

１．ファン ２．空気浄化器 ３．エアーエレメン
ト ４．空気の取入れ口 ５．空気放出口 ６．回転軸 ７．回転ケーブル ８．風車 ９．回転軸 １
０．内壁側 １１．外壁側 １２．屋根

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ファン１を風車８の回転と連動して回転す
   る如くしたことを特長とする空気浄化装置