JP2001222370A - 座標入力装置および情報処理システム - Google Patents

座標入力装置および情報処理システム

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JP2001222370A
JP2001222370A JP2000032938A JP2000032938A JP2001222370A JP 2001222370 A JP2001222370 A JP 2001222370A JP 2000032938 A JP2000032938 A JP 2000032938A JP 2000032938 A JP2000032938 A JP 2000032938A JP 2001222370 A JP2001222370 A JP 2001222370A
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Hiroo Takenouchi
博夫 竹之内
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用コンピュータに好適な、足で操作可能
であり、携帯性に優れ、かつ場所を選ばずに使用するこ
とができる座標入力装置を提供する。 【解決手段】 左右1対の靴状の操作部を用い、左足用
操作部1Lに設けた発信器3からの発信信号を右足用操
作部1Rに設けた複数の受信器4A,4Bで検出し、発
信信号と受信信号の位相差から発信点と各受信点間の相
対距離d1 , 2を求めることで、左右の操作部の前後
方向及び左右方向の相対位置の変化を検出する機能を入
力インタフェースカード80内に設けることによって、
一方の操作部を床面に固定した状態でもう一方の操作部
を前後及び左右に動かすという極く自然な足の動作によ
る2次元座標入力を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座標入力技術およ
び情報処理技術に関し、特に、携帯用コンピュータの座
標入力等に適用して好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の座標入力装置として
は、マウスが最も良く使われているが、マウスは適度な
滑らかさを有する机上あるいは専用のマウスパッド上で
操作することが想定されており、例えば電車の中や自動
車の中で使うのには適していない。そこで、携帯用コン
ピュータにはマウスに代わるものとしてトラックボー
ル、トラックポインタ、トラックパッド、タッチパネル
等の座標入力装置が装備されることが多い。しかし、こ
れら従来の携帯コンピュータ用の座標入力装置はいずれ
も手やペンで操作するものであり、両手がふさがってい
たり、厚手の手袋をしていたり、手が濡れたり汚れたり
している場合等、操作が不可能であったりうまく操作で
きないことも少なくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような技術的課
題を解決するものとして、手を使わない座標入力装置が
いくつか提案されている。
【0004】特開平5−119913号、特開平6−1
87091号および特開平7−168665号公報記載
の座標入力装置は、いずれもカメラでコンピュータの操
作者の顔を撮影し、映像処理によって操作者の視線がデ
ィスプレイ上のどこに向いているかを検出して座標入力
を行うものである。しかしながら、これらの装置は、高
精度の光学系と映像処理系を必要とするため、安価に装
置を構成することができないという技術的課題がある。
また携帯用コンピュータで利用しようとした場合には、
手ぶれや乗り物の振動あるいは外界の明るさの変動等の
影響を受けるため、視線を高精度で検出すること自体が
極めて困難であるという技術的課題もある。
【0005】一方、手の代わりに足で操作する座標入力
装置も提案されている。特開平7−281816号公報
記載のフットポインタは、前後および左右の2方向に回
動可能な円盤状のペダルを足で押して操作する座標入力
装置である。また特開平8−272518号公報記載の
座標入力装置は、マウスパッドとスイッチ部が設けられ
た専用の操作盤の上で、スリッパ状のマウスを足で動か
すものである。しかしながら、これら2つの座標入力装
置は、いずれも装置がかなり大きなものとなるため、特
定の場所に設置して使うのには向いているが、携帯用コ
ンピュータの座標入力装置には適さない。
【0006】また、もう少し携帯性に優れた座標入力装
置として、特開平5−73205号、特開平7−847
22号および特開平10−49294号公報記載の座標
入力装置がある。これらは、いずれも足に装着して使用
するスリッパ状あるいは靴状のマウスであり、原理的に
はいずれも通常の手で操作するマウスと同様に、底面に
埋め込まれているマウスボールの回転量を検出するもの
である。そのため、床面の材質によってはマウスボール
が滑って回転しなかったり、ローラの部分にゴミが付着
してマウスボールの回転量が正しく検出されないという
技術的課題がある。さらに、屋外へ出たときなどは、装
置が問題なくかつ快適に使える場所を探すのも容易では
なく、やはり携帯用コンピュータの座標入力装置として
は不適である。
【0007】本発明の目的は、携帯用コンピュータ等の
座標入力装置としての利用に好適な、操作者の下肢で操
作可能であり、携帯性に優れ、かつ場所を選ばずに使用
することができる座標入力技術を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、使用環境等に制約の
少ない、良好な操作性を持つ携帯用コンピュータ等の情
報処理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、利用者の下
肢に装着される第1および第2の操作部と、前記第1お
よび第2の操作部の相対的な変位を検出する位置変化検
出部とを備えることで2次元の座標入力を行う座標入力
技術を提供する。
【0010】より具体的には、一例として、左右1対の
靴状の操作部を用い、従来のように床面を基準として操
作部の移動量を検出するのではなく、左右の操作部の前
後方向及び左右方向の相対位置の変化を検出する手段を
設けることによって、一方の操作部を床面に固定した状
態でもう一方の操作部を前後及び左右に動かすという極
く自然な足の動作による2次元座標入力を可能とした。
本発明によれば、操作部を前後左右に動かすスペースさ
えあればよいので、従来は利用が難しかった屋外や電車
の中などでも容易に座標入力を行うことができる。
【0011】前記相対位置の変化を検出する手段として
は、一方の操作部から発信した信号をもう一方の操作部
の少なくとも2点において受信し、発信信号と受信信号
との位相差または時間差から発信点と各受信点間の相対
距離を求める方法を用いることができる。
【0012】さらに、上記信号の発信点を2箇所以上に
増やすことによって、左右の操作部の前後左右の相対位
置の変化に加えて、左右の操作部の水平面上での相対角
度の変化をも出力できるようにした。
【0013】また、右利きの人でも左利きの人でも使え
るようにするために、左右の操作部のうちどちらを床面
に固定しどちらを動かすかを選択可能とする選択手段を
設けた。
【0014】さらに、必要なときにだけ座標入力ができ
るようにするためには、少なくとも一方の操作部の靴底
の全体または特定部分にかかる圧力を検出する圧力セン
サを設け、検出された圧力値に基づいて座標入力が有効
か無効かの制御を行うようする方法を用いることができ
る。
【0015】さらに、マウスのクリック操作に対応する
操作など座標入力操作についてソフトウェアによる機能
拡張を可能とするためには、上記圧力センサによって検
出された圧力の値が所定値を超えたときまたは所定値を
下回ったときにその旨を示す信号を出力するようにする
とともに、上記圧力センサによって検出された圧力の値
をも出力するようした。
【0016】さらに、間違って座標入力を開始させたり
終了させたりすることを防ぐためには、上記圧力センサ
によって検出された圧力の変化のパターンが所定の開始
パターンまたは終了パターンに一致したときにのみ座標
入力を開始または終了させるようにする方法を用いるこ
とができる。
【0017】また、上述のような座標入力装置を備える
ことで、使用環境に制約の少ない操作性の良好な座標入
力が可能な携帯用コンピュータを実現する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施の形態である座標
入力装置の一例を真上から見たときの外観図である。ま
た、図2は左足用操作部1Lを右側から見たときの側面
図、図3は右足用操作部1Rを左側から見たときの側面
図である。
【0020】図4は、本実施の形態の座標入力装置を備
えた本発明の一実施の形態である携帯用コンピュータの
装着イメージ図である。尚、図4に例示した装着イメー
ジ図は、小型の携帯用コンピュータを腰に付けてヘッド
マウント形のディスプレイで画面を見る場合であるが、
携帯用コンピュータとしては通常のノート形パソコンを
利用する形態であってもよい。ただし、ノート形パソコ
ンの場合には、立ったまま使うのではなく、椅子に腰掛
けて膝の上にパソコンを乗せて使うスタイルが一般的で
あろうと思われる。また、本実施例では操作部の形は靴
状となっているが、操作部の形は、スリッパ状、サンダ
ル状、ブーツ状等であってもよい。
【0021】図4に例示した本実施の形態の携帯用コン
ピュータ90は、利用者100の腰部にベルト92を介
して固定された情報処理部91と、利用者100の頭部
に装着され、ケーブル94を介して情報処理部91に接
続されたヘッドマウントディスプレイ93と、後述の左
足用操作部1Lおよび右足用操作部1R、信号ケーブル
2L、信号ケーブル2R、入力インタフェースカード8
0、等で構成された座標入力装置10、等で構成されて
いる。
【0022】そして、後述のようにして座標入力装置1
0から入力される二次元座標値にて、ヘッドマウントデ
ィスプレイ93の表示画面における図示しないポインタ
カーソル等の移動等の制御が行われる。
【0023】図1に例示されるように、本実施の形態の
座標入力装置10において、左足用操作部1L及び右足
用操作部1Rは、それぞれ信号ケーブル2L及び2Rに
よって入力インタフェースカード80に接続され、入力
インタフェースカード80を携帯用コンピュータ90の
情報処理部91に装備されているPCカードスロットに
挿入することによって座標データの入力を行うことがで
きる。尚、信号ケーブル2Lおよび2Rは、利用者10
0が椅子に座っているときでもあまり大きな力が加わら
ないようにする必要があり、利用者100のズボンの横
の部分に張り付けるようにするか、または両裾と腰の部
分に中継用のコネクタを取り付けその間を接続する信号
ケーブルを縫い込んである専用のズボンを利用すること
が好ましい。あるいは、各操作部と入力インタフェース
カードの間を無線で接続するようにしてもよい。
【0024】図2の例では、左足用操作部1Lの右側面
の中央付近に発信器3が取り付けられ、靴本体6Lと靴
底7Lの間には左足のつま先部分にかかる圧力を検出す
るための圧力センサ5Lが埋め込まれている。ここで発
信器3としては、超音波発信器、赤外線発信器または電
波発信器のいずれをも用いることができる。
【0025】また図3の例では、右足用操作部1Rの左
側面のつま先側とかかと側の2か所に、発信器3から発
信される信号を受信する受信器4Aと4Bとが取り付け
られ、靴本体6Rと靴底7Rの間には右足のつま先部分
にかかる圧力を検出するための圧力センサ5Rが埋め込
まれている。
【0026】図示はしていないが、発信器3及び圧力セ
ンサ5Lと信号ケーブル2L間、並びに、受信器4A、
4B及び圧力センサ5Rと信号ケーブル2R間はそれぞ
れ信号線で接続されており、発信器3から発信された発
信信号31、受信器4Aで受信された受信信号41、受
信器4Bで受信された受信信号42、圧力センサ5Lで
検出された圧力信号51、圧力センサ5Rで検出された
圧力信号52、の5種類の信号が、信号ケーブル2Lお
よび2Rを経由して入力インタフェースカード80に伝
送される。
【0027】図5は、入力インタフェースカード80の
内部構成を示すブロック図である。信号ケーブル2Lお
よび2Rを経由して伝送される上記各信号は、アナログ
信号入力回路86においてディジタルデータに変換さ
れ、内部バス87を介してCPU83に取り込まれる。
ROM84には、CPU83が実行すべき制御プログラ
ムが、不揮発性RAM85には制御プログラムの実行時
に参照されるパラメータ等のデータが記録される。PC
カードインタフェース回路82は、PCカードスロット
用コネクタ81を介して接続されるコンピュータとの間
でデータの送受信を行うための回路である。
【0028】次に、超音波信号を用いた場合を例に左足
用操作部1Lと右足用操作部1Rの相対位置を検出する
方法について詳しく説明する。
【0029】超音波を利用した距離の計測方法は、特開
平6−186328号、特開平7−084044号、特
開平10−111117号公報に記載されており、発信
信号と受信信号との時間差を用いる方法と位相差を用い
る方法とがあり、本発明はいずれの方法でも実現可能で
ある。
【0030】図6には、発信信号と受信信号との時間差
を用いる方法を採用した場合の発信器3から発信される
発信信号31と、受信器4A、4Bで受信される受信信
号41、42との関係を示している。尚、図6の矩形波
で示した部分は超音波信号の送信または受信を表わして
いる。
【0031】発信器3から発信された超音波信号は、受
信器との距離をd(m)、超音波の伝搬速度をS(m/
秒)とすると、d/S(秒)だけ遅れて受信器に到達す
る。したがって、発信信号と受信信号との時間差がΔT
(秒)であれば、 d=S×ΔT なる式により距離d
を求めることができる。よって、発信信号31と受信信
号41および受信信号42との時間差Δt、Δt’か
ら、発信器3と受信器4Aとの距離d1 および発信器3
と受信器4Bとの距離d2 は、それぞれ d1 =S×Δ
t 、d2 =S×Δt’によって求めることができる。
尚、超音波の伝搬速度Sは気温等の条件によって多少は
変化するものの、20℃のときの伝搬速度を基準とすれ
ば気温が±20℃変化しても伝搬速度の変化は約±4%
に過ぎないので、座標入力操作におけるこの程度の違い
はほとんど利用者100の操作には影響がないと考えら
れるが、適宜感度調整を行ったり、温度センサ等を設け
て自動的に感度補正を行うようしてもよい。
【0032】ここで、図7に示すように、左足用操作部
1Lを床または地面に固定して、右足用操作部1Rを左
足用操作部とは平行状態を保ったまま前後左右に平行移
動するものとすれば、上記で求めた距離d1 とd2 とか
ら、発信器3と受信器4Aと受信器4Bの3点を結ぶ三
角形が一義的に定まるので、左足用操作部1Lと右足用
操作部1Rの相対位置を検出することができる。このと
き、受信器4Aと受信器4B間の距離をDとすれば、図
中の角度θに関して、 θ=sin-1{(d1 2−d2 2
2 )/2d2 D} なる関係が成り立つ。この式を使
って角度θを求めれば、例えば、発信器3の位置を原点
としたときの受信器4Aの位置の座標は、(d2 cos
θ,d2 sinθ+D)として求めることができ、この
座標の変化量に比例する値を座標入力値とすることによ
り、マウスと同様な座標入力が可能となる。尚、座標の
変化量を検出する点は、受信器4Aの位置に限らず、右
足用操作部1R内の任意の点を用いることができるし、
また例えば右足用操作部1Rの前方50cmの位置とい
うように操作部外の点を用いる方法も容易に実現可能で
ある。
【0033】ところで、上記の方法は、操作部を動かす
ときに操作部同士が平行状態を保つことが前提となって
いるため、例えば図8のように距離d1 とd2 が一定の
まま操作部を回転させた場合、操作部を動かしたにも関
わらずそれが相対位置の変化としてはまったく検出され
ないことになるなど、やや操作が不自然なものとなる可
能性がある。
【0034】上記のような弱点は発信器をもう1つ追加
することによって克服することができる。図9及び図1
0は発信器の数を増やした実施の形態であり、図9の例
では、左足用操作部1Lの右側面のつま先側とかかと側
の2箇所に発信器3Aと3Bとを設けており、図10の
例では、左右両方の操作部にそれぞれ1つの発信器と2
つの受信器を設けている。
【0035】図9の例では、発信器3Aと3Bから発信
される2種類の信号を受信器4Aと4Bとで同時に受信
することにより、前述と同様な方法によって発信器3A
と受信器4A間の距離d1 、発信器3Aと受信器4B間
の距離d2 、発信器3Bと受信器4A間の距離d3 、発
信器3Bと受信器4B間の距離d4 を求めることがで
き、発信器3A、発信器3B、受信器4A、受信器4B
を結ぶ4角形が一義的に定まるため、左右の操作部の相
対角度の変化をも含めて、両操作部の相対位置関係を検
出することができる。
【0036】また図10の例では、発信器3Lから発信
される信号を受信器4A及び4Bで受信し、発信器3R
から発信される信号を受信器4C及び4Dで受信するこ
とにより、同様にして左右の操作部の相対角度の変化を
も含めて、両操作部の相対位置関係を検出することがで
きる。
【0037】したがって、上記の結果を用いれば前記の
例と同様にある特定の点の位置の変化量に比例する値を
座標入力値とすることができるし、さらにこれらの方法
では、両操作部の水平面上での相対角度の変化すなわち
動かす側の操作部の回転量を求めそれに比例する値を座
標入力値として出力することも可能である。
【0038】次に、本実施の形態による座標入力装置1
0における座標入力の開始並びに終了の制御方法につい
て詳しく説明する。
【0039】座標入力の開始並びに終了の操作を足で可
能とするために、本実施の形態による座標入力装置では
左右の操作部に埋め込まれた圧力センサ5Lと5Rによ
って検出される左右のつま先部分の圧力値を示す圧力信
号51と52の変化のパターンを監視し、特定の開始パ
ターンあるいは終了パターンが検出されたときにそれぞ
れ座標入力を開始あるいは終了させる。
【0040】図11の(a)〜(c)はそれぞれ人が普
通に歩いているとき、立っているとき、椅子に座ってい
るときのパターンであり、これら通常の動作のときとは
異なるパターンを開始あるいは終了パターンとして定義
しておくことで、間違って座標入力が始まったり終わっ
たりすることを防止することができる。
【0041】図12の(a)と(b)は、開始及び終了
パターンの定義例であり、これらは、両足のつま先に一
定以上の圧力をかけた状態から左足側のつま先だけを2
回続けてあるいは2回だけ素早く上下させる動作にそれ
ぞれ対応している。また、この開始パターンが検出され
た側の操作部を座標入力時に床面に固定する側の操作部
とすることによって、必要に応じて床面に固定する側の
操作部と動かす側の操作部とを左右自由に入れ換えるこ
とができる。一方の操作部で開始パターンが検出される
とその操作部が固定側となり、もう一方の操作部を動か
すことによって座標入力が行われるのであるが、座標デ
ータの出力は、動かす側の操作部に設けられた圧力セン
サの圧力値が所定値以上の場合にのみ行うようにする。
これによって、マウスの操作範囲を超えるような大きな
移動量を得るためにマウスを動かしてから一旦浮かせて
逆方向に戻して再度動かすのと同様に、操作部を床また
は地面の上を滑らせてから一旦操作部を浮かせて逆方向
に戻すことで、狭い操作領域でも大きな移動量の入力が
可能となる。
【0042】尚、上記の例では、開始パターンによって
どちらの操作部を固定するかを切り換える方法について
説明したが、右利き用と左利き用とを切り換えるための
スイッチを装置に付加しておく方法も可能である。さら
に、圧力センサは一方の操作部のみに設け、開始及び終
了パターンの操作は圧力センサが設けられた操作部のみ
で行うようにしてもよい。
【0043】さらに、図13の(a)〜(c)のよう
に、動かす側の操作部のつま先を1回だけ素早く上下さ
せる動作をマウスのシングルクリックあるいはドラッグ
モードの解除、2回上下させる動作をダブルクリック、
3回上下させる動作をドラッグモードの開始として定義
しておき、それらのパターンが検出されたときにその旨
を示す信号を出力するようにすれば、従来のマウスとほ
ぼ同様な機能を足による操作によって実現することがで
きる。
【0044】以上で説明した本実施の形態による座標入
力装置10の動作は、入力インタフェースカード80内
のROM84に記憶される制御プログラムをCPU83
が実行することによって制御される。図14は当該制御
プログラムの座標入力制御部分の概略処理フローチャー
トを示したものである。
【0045】すなわち、当該プログラムが起動される
と、まずステップS10において初期化処理を行った
後、ステップS20において前記圧力センサから所定の
開始パターンが入力されるのを監視し、開始パターンが
入力されたらステップS30に進んでその時点の座標値
を求めその値を基準座標値とする。次いでステップS4
0では、動かす側の操作部の圧力センサの圧力値をチェ
ックし、それが所定値未満である場合にはステップS4
5に分岐して所定の終了パターンの入力であるかどうか
を判定し、終了パターンが入力された場合にはステップ
S20に戻って再度開始パターンの入力を待ち、終了パ
ターンでなかった場合には、操作部が浮かせられたもの
とみなしてステップS30に分岐して次に圧力値が所定
値以上になるまで基準座標値の更新を繰り返す。
【0046】圧力値が所定値以上である場合にはステッ
プS40からステップS50に分岐して現在の座標値を
求め、ステップS60において基準座標値からの差分が
最小出力値以上になったかどうかを判定し、最小出力値
以上であればステップS65において差分の値を座標入
力データとして出力する。このように、差分が最小出力
値未満である場合には座標入力データの出力は行わない
ようにすることによって、座標入力の感度(あそび)を
調整することができる。
【0047】次に、ステップS70においては固定側の
操作部の圧力センサから所定のシングルクリック、ダブ
ルクリック、ドラッグモードの開始またはドラッグモー
ドの解除の各パターンが入力されたかどうかを判定し、
ステップS80〜S83ではそれぞれ入力されたパター
ンを検出した旨を示す信号を出力した後、再びステップ
S40以下の処理を繰り返す。
【0048】上記実施例においては、左右の操作部のつ
ま先部分にだけ圧力センサを埋め込んだ場合について説
明したが、圧力センサの位置を変えたり第2あるいは第
3の圧力センサを追加することで、靴底の全体にかかる
圧力を検出するようにしてもよいし、上記とは異なる圧
力変化のパターンに基づいて制御を行うことも可能であ
る。
【0049】また、上記実施例では、座標入力装置側で
パターンを検出する場合について説明したが、座標入力
装置側からは検出された圧力値をそのまま出力するよう
にし、携帯用コンピュータ90の情報処理部91の側で
パターンを検出して制御するようにしてもよい。
【0050】さらに、上記実施の形態では、従来のマウ
スと同様に座標の移動量を入力する場合について説明し
たが、床に固定する側の操作部から一定の位置に画面と
1対1に対応した操作領域を設け、タッチパネルと同様
な直接座標位置入力を行うようにすることも可能であ
る。
【0051】以上説明したように、本実施の形態の座標
入力装置10によれば、携帯用コンピュータ90の座標
入力装置としての利用に好適な、利用者100の足(下
肢)で操作可能であり、携帯性に優れ、かつ場所を選ば
ずに使用することができる座標入力装置が実現できる。
また、左足用操作部1Lと右足用操作部1Rの各々の操
作部を前後左右に動かすスペースさえあればよいので、
従来は利用が難しかった屋外や電車の中などでも容易に
座標入力を行うことができる。
【0052】また、このような座標入力装置10を備え
た、本実施の形態の携帯用コンピュータ90等の情報処
理システムによれば、使用環境等に制約の少ない、良好
な操作性を持つ携帯用コンピュータ等の情報処理システ
ムを提供することが可能となる。
【0053】上記した本発明の見方を変えた特徴を列挙
すれば、以下のとおりである。
【0054】<1> 左右1対の靴状の操作部を有する
座標入力装置であって、一方の操作部を床面に固定しも
う一方の操作部を動かしたときの両操作部の前後方向及
び左右方向の相対位置の変化を検出する手段を備えるこ
とによって2次元の座標入力を行うことを特徴とする座
標入力装置。
【0055】<2> 項目<1>記載の座標入力装置に
おいて、前記操作部の一方から発信した信号をもう一方
の操作部の少なくとも2点において受信し、発信信号と
各受信信号との位相差または時間差から左右の操作部の
相対位置の変化を検出するようにしたことを特徴とする
座標入力装置。
【0056】<3> 項目<2>記載の座標入力装置に
おいて、少なくとも操作部の2点から信号を発信し、各
発信信号とそれに対応する各受信信号との位相差または
時間差から左右の操作部の水平面上での相対角度の変化
による相対位置の検出誤差を補正するようにしたことを
特徴とする座標入力装置。
【0057】<4> 項目<3>記載の座標入力装置に
おいて、左右の操作部の相対位置の変化に加えて、左右
の操作部の水平面上での相対角度の変化をも出力するよ
うにしたことを特徴とする座標入力装置。
【0058】<5> 項目<1>記載の座標入力装置に
おいて、座標入力時に左右のいずれの操作部を床面に固
定するかを選択するための選択手段を備えたことを特徴
とする座標入力装置。
【0059】<6> 項目<1>記載の座標入力装置に
おいて、少なくとも一方の操作部の靴底の全体または特
定部分にかかる圧力を検出する圧力センサを備えたこと
を特徴とする座標入力装置。
【0060】<7> 項目<6>記載の座標入力装置に
おいて、前記圧力センサによって検出された圧力値が所
定値を超えているときのみ当該操作部による座標入力を
有効とするようにしたことを特徴とする座標入力装置。
【0061】<8> 項目<6>記載の座標入力装置に
おいて、前記圧力センサによって検出された圧力の値が
所定値を超えたときまたは所定値を下回ったときにその
旨を示す信号を出力するようにしたことを特徴とする座
標入力装置。
【0062】<9> 項目<6>記載の座標入力装置に
おいて、前記圧力センサによって検出された圧力の変化
のパターンが所定の開始パターンまたは終了パターンに
一致したときに座標入力を開始または終了させるように
したことを特徴とする座標入力装置。
【0063】<10> 項目<6>記載の座標入力装置
において、前記圧力センサによって検出された圧力の変
化のパターンが所定のパターンに一致したときにその旨
を示す信号を出力するようにしたことを特徴とする座標
入力装置。
【0064】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0065】
【発明の効果】本発明の座標入力装置によれば、携帯用
コンピュータ等の座標入力装置としての利用に好適な、
利用者の下肢で操作可能であり、携帯性に優れ、かつ場
所を選ばずに使用することができる座標入力装置を提供
することができる、という効果が得られる。
【0066】本発明の情報処理システムによれば、使用
環境等に制約の少ない、良好な操作性を持つ携帯用コン
ピュータ等の情報処理システムを提供することができ
る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である座標入力装置の一
例を真上から見たときの外観図である。
【図2】本発明の一実施の形態である座標入力装置の左
足用操作部を右側から見たときの側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態である座標入力装置の右
足用操作部を左側から見たときの側面図である。
【図4】本発明の情報処理システムの一実施の形態であ
る携帯用コンピュータの装着イメージ図である。
【図5】本発明の一実施の形態である座標入力装置の入
力インタフェースカードの内部構成を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の一実施の形態である座標入力装置にお
ける発信信号と受信信号との関係を示すタイムチャート
である。
【図7】本発明の一実施の形態である座標入力装置にお
いて、左足用操作部を固定して右足用操作部を動かす場
合の説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態である座標入力装置にお
いて、操作部間の距離が変わらず相対角度が変化する場
合の説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態である座標入力装置の変
形例を示す外観図である。
【図10】本発明の一実施の形態である座標入力装置の
変形例を示す外観図である。
【図11】(a)、(b)および(c)は、本発明の一
実施の形態である座標入力装置において、歩いていると
き、立っているとき、椅子に座っているときの圧力信号
のパターンを示すタイムチャートである。
【図12】(a)および(b)は、本発明の一実施の形
態である座標入力装置において、座標入力の開始パター
ン及び終了パターンの定義例を示すタイムチャートであ
る。
【図13】(a)、(b)および(c)は、本発明の一
実施の形態である座標入力装置において、マウスのシン
グルクリックあるいはドラッグモードの解除、ダブルク
リック及びドラッグモードの開始の各パターンの定義例
を示すタイムチャートである。
【図14】本発明の一実施の形態である座標入力装置に
おける入力インタフェースカードの座標入力制御部分の
処理概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1L…左足用操作部(第1の操作部)、1R…右足用操
作部(第2の操作部)、2L…信号ケーブル、2R…信
号ケーブル、3,3A,3B,3L,3R…発信器、4
A,4B,4C…受信器、5L,5R…圧力センサ、6
L,6R…靴本体、7L,7R…靴底、10…座標入力
装置、31…発信信号、41,42…受信信号、51,
52…圧力信号、80…入力インタフェースカード、8
1…PCカードスロット用コネクタ、82…PCカード
インタフェース回路、83…CPU、84…ROM、8
5…不揮発性RAM、86…アナログ信号入力回路、8
7…内部バス、90…携帯用コンピュータ(情報処理シ
ステム)、91…情報処理部、92…ベルト、93…ヘ
ッドマウントディスプレイ、94…ケーブル、100…
利用者。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者の下肢に装着される第1および第
    2の操作部と、前記第1および第2の操作部の相対的な
    変位を検出する位置変化検出部とを備えることで2次元
    の座標入力を行うことを特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の座標入力装置において、
    前記第1または第2の操作部には少なくとも一つの発信
    部が設けられ、他方の前記第2または第1の操作部には
    複数の受信部が設けられ、前記発信部から発信した信号
    を、複数の前記受信部において受信し、前記位置変化検
    出部は、前記発信部における発信信号と個々の前記受信
    部の受信信号との位相差または時間差から前記第1およ
    び第2の操作部の相対位置の変化を検出するようにした
    ことを特徴とする座標入力装置。
  3. 【請求項3】 携帯型の情報処理部と、 前記情報処理部から出力される情報を前記利用者に可視
    化して提示するディスプレイと、 利用者の下肢に装着される第1および第2の操作部と、
    前記第1および第2の操作部の相対的な変位を検出する
    位置変化検出部とを備えることで、前記情報処理部に2
    次元の座標入力を行う座標入力装置と、 を含むことを特徴とする情報処理システム。
JP2000032938A 2000-02-10 2000-02-10 座標入力装置および情報処理システム Pending JP2001222370A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016121999A1 (ja) * 2015-01-31 2016-08-04 貴保 杉浦 ユーザ入力装置及びカーソル制御システム
WO2021090697A1 (ja) * 2019-11-07 2021-05-14 株式会社ワコム 足部用入力システム、足部用位置指示具、足部用位置検出装置、足部用入力システムを用いた指示位置入力方法及び足部用入力システムを用いた画像処理システム

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