JP2001211926A - ヘアードライヤー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライヤー本体をフック等に簡単に引っ掛け
ることができ、電源コードの導出部付近のデザイン性を
高め、さらには電源コードの断線を防止するものであ
る。 【構成】 ハウジング２と、このハウジングに連設した
握り部３と、この握り部内に配設した電源コード１１を
前記握り部の端部より導出するコードブッシュ１２とを
備え、このコードブッシュは、一端を連結して空洞部１
３を形成する２本の支持片１４、１５の一方の支持片に
電源コードを挿通する構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は握り部から電源コー
ドを導出するヘアードライヤーに関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、ヘアードライヤーはヒータとモー
タ及び電源スイッチ等の電装品を内装し、これらの電装
品に接続した電源コードを握り部から導出している。

【０００３】この様な先行技術として特開平１１−１２
７９４７号公報を開示する。

【０００４】前記先行技術には、図８に示す様にドライ
ヤー本体のハンドルの下後に電源コードを挿通する筒状
のコードブッシュを取り付けている。コードブッシュは
ドライヤー本体の使用時における電源コードの屈曲から
生ずる断線を防止するものであるが、同時に古くからコ
ードブッシュを利用した本体の吊り下げ部を設けること
が知られている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、コードブッ
シュと吊り下げ部は前述の先行技術のように一体成形が
なされているものの吊り下げ部の領域が小さくドライヤ
ー本体の使用後におけるフックへの引っ掛けが面倒であ
った。

【０００６】また、吊り下げ部はドライヤー本体のデザ
イン上の理由により細径の継手により形成しているた
め、長期間使用した場合や無造作に扱った場合、或は冬
季には硬化して切れやすくなりその機能を損うことにな
った。

【０００７】本発明は、壁に取り付けたフック等への引
っ掛けを簡単にし、電源コードの導出部付近のデザイン
性を向上すると共に引っ掛部分の損傷を防止したもので
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、ヒータとモー
タを内装したハウジングと、このハウジングに連設した
握り部と、この握り部の端部に設けられ前記ヒータに接
続した電源コードを導出するコードブッシュとを備え、
前記コードブッシュは、一端を連結して空洞部を形成し
た少なくとも２本の支持片から構成し、前記支持片の一
方に前記電源コードを挿通したものである。

【０００９】また、前記コードブッシュは、ゴム材によ
り一体成形したものである。

【００１０】そして、前記空洞部は、前記電源コードの
引き出し方向に向って先細状の三角形に形成したもので
ある。

【００１１】さらに、前記コードブッシュは、前記握り
部の外郭形状に沿って形成したものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図１は本発明のヘアードライヤーの部分断面
図、図２は同じく吊り下げ状態を示す部分断面図、図３
は同じく要部断面図である。

【００１３】（１）は筒状のハウジング（２）と該ハウ
ジングの下方に回動自在に枢着した握り部（３）とから
なるドライヤー本体で、前記ハウジングの先端には吹出
口（４）を設け後端には吸気口（５）を形成している。
（６）は前記吹出口（４）に係合した集風アダプター、
（７）は前記ハウジング（２）内の前側に配設固定した
ヒータ、（８）は前記吸気口（５）とヒータ（７）との
間に配設固定したファン（９）を回転駆動するモータで
ある。

【００１４】前記握り部（３）は、図１に示す様に中空
形状としており、前側に前記ヒータ（７）、モータ
（８）への通断電を行う切替スイッチ（１０）を内装す
ると共に、そのための接続を行う電源コード（１１）を
内装している。

【００１５】（１２）は前記握り部（３）の外郭形状に
沿って形成したゴム材よりなるコードブッシュで、一端
を連結して空洞部（１３）を形成した２本の支持片（１
４）、（１５）と、それぞれの支持片の他端を連結した
前記握り部（３）の下端に嵌合固定する係合部（１６）
と、コードプロテクター（１７）を一体成形している。

【００１６】前記支持片（１４）、（１５）の内の一方
の支持片（１４）内には挿通部（１８）を形成してお
り、この挿通部内には前記電源コード（１１）を挿通し
ている。

【００１７】前記空洞部（１３）はそれぞれの図に示す
様に電源コード（１１）の引き出し方向に向って先細状
の三角形としている。

【００１８】そして、前記電源コード（１１）を挿通す
る側の支持片（１４）は、図１に示すように握り部
（３）内に配設した電源コード（１１）が略直線状態を
保持しながら握り部（３）の外側に導出するように握り
部（３）の長手方向と略一直線に連設される。

【００１９】また、前記コードプロテクター（１７）は
前述の電源コード（１１）を挿通する支持片（１４）側
に連設して一体成形している。

【００２０】ドライヤー本体（１）の非使用時には、電
源コード（１１）の先端に設けた電源プラグ（図示せ
ず）を電源コンセントから抜き、ドライヤー本体（１）
の上下を逆にして空洞部（１３）を壁等に固定したフッ
ク（Ｆ）に引っ掛けるわけであるが、フックの掛止部分
はドライヤー本体（１）の自重と空洞部（１３）の三角
形状によって該空洞部が呈する三角形の頂部となる。
（図２参照）尚、本発明はコードブッシュに設けた２本
の支持片により空洞部を形成したが、それぞれが隣接す
る３本、４本の支持片を一体形成し、その内の少なくと
も２本の支持片により空洞部を形成するものであっても
よい。また、ドライヤー本体は実施例の様なピストル型
でなくともよい。

【００２１】

【発明の効果】以上の様に本発明は、握り部の端部に設
けた電源コードを導出するコードブッシュにおいて、こ
のコードブッシュは一端を連結して空洞部を形成した少
なくとも２本の支持片を有し、前記支持片の一方に電源
コードを挿通したものであるから、従来のコードブッシ
ュに比べてフックに引っ掛ける空洞を大きくすることが
でき、このことはドライヤー本体をフックに引っ掛ける
時に空洞を簡単にフックに掛けることができる。

【００２２】特に空洞部を構成する支持片に電源コード
を挿通したことにより電源コードの導出部と空洞部とを
一体化できて空洞部の強度が増加する。

【００２３】また、前記コードブッシュは、ゴム材によ
り一体成形したものであるから、電源コードが左右に引
っ張られても局部的な屈曲が加わらず断線を少なくする
と共に、ドライヤー本体の横置き時において床面やテー
ブル面との摩擦が大きく滑り止めの効果を有する。

【００２４】さらに、前記空洞部は、電源コードの引き
出方向に向って先細状の三角形に形成したものであるか
ら、空洞部をフック等に引っ掛けた時にフック等が即時
に三角形の頂部に位置することになりドライヤー本体の
引っ掛け部分が規則的となりコードブッシュの安定した
位置に掛止される。

【００２５】そして、前記コードブッシュは、握り部の
外郭形状に沿って形成したものであるから、外観上の見
栄えが良くなると共に、握り部の端部（下端）のエッジ
部分を覆うことができ手指の衝撃を柔らげる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のヘアードライヤーの部分断面図であ
る。

【図２】同じく吊り下げ状態を示す部分断面図である。

【図３】同じく要部断面図である。

【符号の説明】

１ ドライヤー本体 ２ ハウジング ３ 握り部 ７ ヒータ ８ モータ １１ 電源コード １２ コードブッシュ １３ 空洞部 １４ 支持片 １５ 支持片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 良則 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 Ｆターム(参考） 5G363 AA07 AA12 AA20 BA01 CB08

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヒータとモータを内装したハウジング
   と、このハウジングに連設した握り部と、この握り部の
   端部に設けられ前記ヒータに接続した電源コードを導出
   するコードブッシュとを備え、前記コードブッシュは、
   一端を連結して空洞部を形成した少なくとも２本の支持
   片から構成し、前記支持片の一方に前記電源コードを挿
   通したことを特徴とするヘアードライヤー。
2. 【請求項２】 前記コードブッシュは、ゴム材により一
   体成形したことを特徴とする請求項１に記載のヘアード
   ライヤー。
3. 【請求項３】 前記空洞部は、前記電源コードの引き出
   し方向に向って先細状の三角形に形成したことを特徴と
   する請求項１に記載のヘアードライヤー。
4. 【請求項４】 前記コードブッシュは、前記握り部の外
   郭形状に沿って形成したことを特徴とする請求項１に記
   載のヘアードライヤー。