JP2001205931A - インクジェット式記録要素 - Google Patents

インクジェット式記録要素

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JP2001205931A JP2000373689A JP2000373689A JP2001205931A JP 2001205931 A JP2001205931 A JP 2001205931A JP 2000373689 A JP2000373689 A JP 2000373689A JP 2000373689 A JP2000373689 A JP 2000373689A JP 2001205931 A JP2001205931 A JP 2001205931A
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Gregory E Missell
イー.ミッセル グレゴリー
Dennis E Smith
イー.スミス デニス
John L Muehlbauer
エル.ミュエールバウアー ジョン
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明支持体を必要とせず、光沢面を有し、耐
水性を改善したインクジェット式記録要素を提供する。 【解決手段】 記載した順に、親水性材料を含むベース
層、並びにバインダー、媒染剤及びポリマー粒子を含む
非多孔性のインク受容性上部層を支持体上に有してなる
インクジェット式記録要素であって、前記粒子が、0.
5μm未満の粒径を有し、そして前記インク受容性上部
層の20〜50質量%の量で存在するインクジェット式
記録要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット式記
録要素に関する。より詳細には、本発明は粒子を含むイ
ンクジェット式記録要素に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的なインクジェット式の記録方式又
は印刷方式では、ノズルから記録要素又は記録媒体へ向
けてインク液滴を高速で射出することで媒体上に画像を
生ぜしめている。インク液滴、すなわち記録液は、一般
に色素や顔料などの記録剤と、多量の溶剤とを含んでな
る。溶剤、すなわちキャリヤ液は、典型的には水、1価
アルコール、多価アルコールなどの有機物、またはこれ
らの混合物から構成されている。
【0003】インクジェット式記録要素は、典型的に
は、支持体の少なくとも片面上にインク受容層、すなわ
ち画像形成層を含み、さらに反射観察を意図した不透明
支持体を有するものと、透過光観察を意図した透明支持
体を有するものとがある。インクジェット装置に使用さ
れる画像記録要素はこれまで多種多様なものが提案され
ているが、当該技術分野にはいまだ未解決の問題が多く
あり、また公知製品にも多くの欠点があるため、その商
業的有用性は限定されている。インクジェット式記録用
の画像記録媒体又は要素の要件は非常に厳しい。
【0004】このような画像記録要素上で写真画質の画
像を達成し、そしてこれを維持するためにインクジェッ
ト式記録要素に課せられる要件として、以下のものがよ
く知られている。 ・隣接するインクドットが凝集して濃度の不均一をもた
らすパドリングが起こらないように濡れ易いこと。 ・画像がにじまないこと。 ・後続の印刷物その他の表面に積み重ねられた時に要素
同士がくっついてしまわないように高濃度インクを吸収
して迅速に乾燥できること。 ・高水準の光沢を提供し且つ光沢に差がないこと。 ・支持体及び/又は層(単数又は複数)の間の相互作用
による不連続性又は欠陥、例えば、亀裂、剥離性、コー
ムライン、などを一切示さないこと。 ・未吸収色素が自由表面で凝集して色素結晶化を起こ
し、その結果画像領域にブルーム又はブロンジング効果
をもたらすことがないこと。 ・水との接触や、昼光、タングステン光又は蛍光の照射
による退色が起こらないよう最適化された画像堅牢度を
有すること。
【0005】米国特許第5,027,131号は、イン
ク保持層とインク運搬層とを支持体上に有してなるイン
クジェット式記録要素に関する。インク運搬層は、多孔
性であって、大量に粒子を含有する。この層はインクが
この層を通ってインク保持層に輸送されるように設計さ
れる。欧州特許第0888902号は、最大15質量%
のポリマー粒子を含有するインク吸収層を含んでなるイ
ンクジェット式記録要素に関する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第5,02
7,131号に記載の要素には、それが反転観賞要素
(reversal-viewing element) であるという点で問題が
ある。言換えれば、それを通して画像を見るためには、
支持体は透明でなければならない。従って、紙のような
不透明支持体はこの技法では除外される。欧州特許第0
888902号には、表面層が平滑でなく光を散乱する
という問題がある。
【0007】本発明の目的は、透明支持体を必要としな
いインクジェット式記録要素を提供することにある。本
発明の別の目的は、光沢面を有するインクジェット式記
録要素を提供することにある。本発明のさらに別の目的
は、耐水性を改善したインクジェット式記録要素を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、記載した
順に、親水性材料を含むベース層、並びにバインダー、
媒染剤及びポリマー粒子を含む非多孔性のインク受容性
上部層を支持体上に有してなるインクジェット式記録要
素であって、前記粒子が、0.5μm未満の、粒径を有
し、そして前記インク受容性上部層の20〜50質量%
の量で存在するインクジェット式記録要素を構成とする
本発明により達成される。
【0009】本発明のもう一つの態様は、 a)上述のインクジェット式記録要素を用意すること、
そして b)その上に像様に液体インク滴を適用すること を含むインクジェット印刷方法に関する。本発明によっ
て、透明支持体を必要としない、光沢表面を有し耐水性
が改善されたインクジェット式記録要素が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット式記録要
素の上部層に有用なポリマー粒子は、実質的に任意のポ
リマーから作ることができ、次のモノマー、例えば、ア
クリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエステル類
(例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート)、前記と同じ酸のヒドロキ
シアルキルエステル(例えば、2−ヒドロキシエチルア
クリレート)、前記と同じ酸のニトリル及びアミド(例
えば、アクリルニトリル、メタクリロニトリル、及びブ
チルアクリルアミド)、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、
塩化ビニル、並びに芳香族ビニル化合物(例えば、スチ
レン、エチルビニルベンゼン、ビニルトルエン、マレイ
ン酸ジアルキル、イタコン酸ジアルキル、マロン酸ジア
ルキル、イソプレン、及びブタジエン)から合成するこ
とができる。ポリマー粒子を架橋するために前述のモノ
マーと一緒に用いることができる架橋モノマー及びグラ
フトモノマーは、重合反応に関して多官能性であり、例
えば、不飽和一価アルコールと飽和モノカルボン酸との
エステル(例えば、アリルメタクリレート及びビニルメ
タクリレート)、不飽和グリコールもしくはジオールと
不飽和モノカルボン酸とのエステル(例えば、エチレン
グリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート)、及び多官能芳香族化合物(例えば、ジビ
ニルベンゼン)を含んでもよい。
【0011】本発明の好ましい態様では、ポリマー粒子
はアクリルモノマーもしくはスチレンモノマーから作ら
れる。それらは例えばポリメチルメタクリレートもしく
はポリスチレンである。別の好ましい態様では、ポリマ
ー粒子は架橋される。
【0012】本発明に用いられるポリマー粒子は例えば
次のものである、 粒子 ポリマー 粒径(μm) P−1 ポリメチルメタクリレート 0.107 P−2 ポリスチレン 0.110 P−3 ポリ(メチルメタクリレート−コ−エチレングリコール ジメタクリレート) 0.142
【0013】上部層へ媒染剤を添加しても、種々のイン
クジェット用インクで印刷した場合の、乾燥時間、耐光
性、凝集、にじみ、各層の接着性、耐水性、及び光沢等
の他の性能特性を低下させない。
【0014】本発明に用いる好ましい媒染剤ポリマーは
次式の単位を有する。
【化1】
【0015】上式中、Aは、少なくとも2つのエチレン
系不飽和基を有する付加重合できるモノマーを表し、B
は、共重合できる、α,β−エチレン系不飽和モノマー
の単位を表し、Qは、窒素もしくはリンであり、R1
2 及びR3 は、それぞれ独立に、炭素環式基もしくは
アルキル基を表し、M- は、アニオンであり、xは、
0.25〜5モル%であり、yは、0〜90モル%であ
り、そしてzは、10〜99モル%である。
【0016】本発明の好ましい態様では、Aは、少なく
とも2つのエチレン系不飽和基、例えば、一般的に次の
構造のビニル基を有する付加重合性モノマーの反復単位
である。
【0017】
【化2】 (式中、nは、1〜10、好ましくは、2もしくは3で
あり、各R4 は、独立して、水素もしくはメチルを表
し、そしてR5 は、1つ以上の縮合結合、例えば、アミ
ド、スルホンアミド、スルホン酸エステル等のエステ
ル、アリーレン等を含む連結基であるか、又は縮合結合
とアルキレンのような有機核を含む連結基例えば、メチ
レン、エチレン、トリメチレン、アリーレン等であ
る)。
【0018】反復単位Aが形成される好適なモノマーに
は、ジビニルベンゼン、アリルアクリレート、アリルメ
タクリレート、N−アリルメタクリルアミド、等が含ま
れる。
【0019】上式中のBは、共重合できる、α,β−エ
チレン系不飽和モノマー(2、3又はそれ以上の反復単
位を含む)の単位、例えば、エチレン、プロピレン、1
−ブテン、イソブテン、2−メチルペンテン等を表す。
用いることができる好ましいクラスのエチレン系不飽和
モノマーには、炭素数1〜6の低級1−アルケン類、ス
チレン、並びにテトラメチルブタジエン及びメチルメタ
クリレートが含まれる。
【0020】上式中のR1 、R2 及びR3 は、それぞれ
独立に、炭素環式基、例えば、アリール、アラルキル、
及びシクロアルキル(例えば、ベンジル、フェニル、p
−メチル−ベンジル、シクロヘキシル、シクロペンチル
等)、又はアルキル基、好ましくは、炭素数1〜20
の、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、デシル等を表す。好ましい態
様では、R1 及びR2 は、それぞれ、メチルであり、R
3 はベンジルであり、Qは窒素であり、Aはジビニルベ
ンゼンであり、そしてBはスチレンである。
【0021】上式中のM- は、アニオンである。即ち、
イオン性基又は原子、例えば、ハロゲン化物(例えば、
臭化物もしくは塩化物)を生成する陰性塩、スルフェー
ト、アルキルスルフェート、アルカンもしくはアレンス
ルホネート、アセテート、ホスフェート、等。
【0022】本発明に有用な媒染剤ポリマー及び上記ポ
リマーの調製の追加の例は、米国特許第3,958,9
95号明細書(引用することにより本明細書の内容とす
る)に記載されている。そのような媒染剤ポリマーに主
たる成分の具体例は次のものが含まれる。
【0023】
【化3】
【0024】
【表1】
【0025】意図する目的に有効な量で上部層の媒染剤
を用いることができる。一般に、当該媒染剤ポリマーが
上部層の5〜25質量%、好ましくは10質量%の量で
存在すると、良好な結果が得られる。
【0026】本発明の記録要素の上部層に有用なバイン
ダーには、非イオン性セルロースエーテル、アニオン性
セルロースエーテル、ポリビニルアルコール、スルホン
化ポリエステル、ポリビニルピロリドン、メチルセルロ
ース、例えば、A4M (Dow Chemical Co. )及びヒドロ
キシエチルセルロース、例えば、JR400 (トリメチル塩
化アンモニウム置換されたエポキシドと質量比80/2
0で、反応したヒドロキシエチルセルロース、Amerchol
Corp.製)が含まれる。これらの材料を0.75g/m
2 〜1.25g/m2 、好ましくは1g/m2 〜1.1
g/m2 の量で用いることができる。一般的に上部層は
厚みが0.1〜2.0μmである。
【0027】本発明の好ましい態様では、バインダー
は、ヒドロキシエチルセルロースカチオン改質セルロー
スエーテルである。別の好ましい態様では、このカチオ
ン改質セルロースエーテルは、米国特許第5,789,
070号明細書に記載される、トリメチル塩化アンモニ
ウム置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチル
セルロース又はドデシルジメチル塩化アンモニウム置換
されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロー
スである。
【0028】上部層は上述のカチオン改質セルロースエ
ーテルを5〜75質量%含有することができる。有用な
カチオン改質セルロースエーテルポリマーには、Celqua
t (商標)SC240C(トリメチル塩化アンモニウム置換さ
れたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロー
ス、National Starch and Chemical Co.製)及びQuatri
soft(商標)LM-200(ドデシルジメチル塩化アンモニウ
ム置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセ
ルロース、Amerchol Corp.製)が含まれる。
【0029】ベース層は、インク溶剤を吸収するスポン
ジ層として主として作用することを目的とする。その場
合、ベース層は、主として、親水性又は多孔性材料を含
んでなる。一般的にベース層は厚みが3〜20μmであ
り、5g/m2 〜7g/m2、好ましくは5.3g/m2
〜5.5g/m2 の量である。好適な親水性材料に
は、ゼラチン、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチ
ン、酸化ゼラチン、キトサン、ポリ(アルキレンオキシ
ド)、ポリビニルアルコール、改質ポリビニルアルコー
ル、スルホン化ポリエステル、部分加水分解ポリ(ビニ
ルアセテート/ビニルアルコール)、ポリ(アクリル
酸)、ポリ(1−ビニルピロリドン)、ポリスチレンス
ルホン酸ナトリウム、、ポリ(2−アクリルアミド−2
−メタンスルホン酸)、もしくはポリアクリルアミド又
はそれらの混合物が含まれる。これらのポリマーと疎水
性モノマーとのコポリマーも用いることができる。
【0030】光沢を高めるか、色素移動を最小限にする
ために、ベース層のpHを調節して、膨潤(水吸収力)
を最適化することができる。例えば、この層のpHを
3.5まで低下させて膨潤容量を改善し、それによって
インク乾燥時間を短くし、耐水性を付与することができ
る。別の態様では、光沢を高め、表面色素の結晶化によ
るブロンジングを少なくするために、画像記録層のpH
を8.5まで高めてもよい。
【0031】本発明の好ましい態様では、ベース層は、
pHがゼラチンの等電点から離れるように、水吸収量が
最大となることができるように改質された50%〜10
0%の写真グレードゼラチンである。ベース層の残部は
機能特性に悪影響を与えないこのゼラチンと適合できる
ポリマー材料又は無機材料となることができる。
【0032】必要ならば、本発明の記録要素のベース層
を、セラミックもしくは硬質ポリマー粒子を添加するこ
とにより、コーティング時に発泡又はブローイングする
ことにより、又は非溶剤混入して層中に相分離を導入す
ることにより多孔質とすることができる。さらに、ポリ
エステル、ポリメタクリレート、ポリビニルベンゼン含
有コポリマー等の第二相を導入してベース層に剛性を与
えることもできる。
【0033】本発明では、記録要素は不透明、半透明、
透明となることができる。このように、本発明の記録要
素に用いられる支持体は特に限定されず、種々の支持体
を用いることができる。従って、普通紙、樹脂コート
紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート及び二酢酸ポリエステル等のポリエステル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリテトラフルオロエチ
レン等のフッ素系樹脂を含めた種々のプラスチック、金
属ホイル、種々のガラス材料等を支持体として用いるこ
とができる。本発明の支持体が透明である場合は、透明
記録要素を得ることができ、オーバーヘッドプロジェク
ターの透明画として用いることができる。本発明に使用
する支持体の厚みは、12〜500μm、好ましくは、
75〜300μmとなることができる。
【0034】必要ならば、支持体に対するベース層の接
着性を改善するために、支持体表面をコロナ放電処理し
て、その後ベース層又は溶剤吸収層を支持体に適用して
もよい。あるいは、ハロゲン化フェノール又は部分加水
分解塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマーから形成される
層のような下引き層を支持体の表面に適用することがで
きる。
【0035】この画像記録要素は、他の画像記録製品又
は画像記録装置の駆動機構もしくは搬送機構と接触する
場合があるので、界面活性剤、滑剤、艶消し粒子等の添
加物を、意図する特性を悪化させない程度に、当該要素
に添加してもよい。
【0036】上述した層(ベース層及び上部層を含む)
を、通常のコーティング手段を使って当該技術分野で普
通に用いられる支持体材料上にコートすることができ
る。コーティング方法には、巻取ワイヤロッドコーティ
ング、スロットコーティング、スライドホッパーコーテ
ィング、グラビア、カーテンコーティング等を含むこと
ができるが、これらに限定されない。これらの方法のい
くつかは、二つの層を同時コートすることができ、製造
経済性の見地から好ましい。
【0037】本発明に用いられる記録要素の画像形成に
使用されるインクジェット用インクは、当該技術分野で
は周知である。インクジェット印刷に使用されるインク
組成物は、典型的には、溶剤又はキャリヤ液、色素又は
顔料、保湿剤、有機溶剤、洗剤、増粘剤、防腐剤、等を
含んでなる液状組成物である。溶剤又はキャリヤ液は、
水単独であってもよいし、水に多価アルコールのような
他の水混和性溶剤を混合したものであってもよい。多価
アルコールのような有機物が主要キャリヤ又は溶剤液で
あるインクを使用してもよい。特に、水と多価アルコー
ルを混合した溶剤が有用である。このような組成物に用
いられる色素は、典型的には水溶性の直接型又は酸型の
色素である。このような液状組成物については、例え
ば、米国特許第4,381,946号、同第4,23
9,543号及び同第4,781,758号明細書をは
じめとする従来技術に広く記載されている。
【0038】本明細書で開示した記録要素は、主として
インクジェット式プリンターに有用なものであるとして
言及されているが、ペンプロッター型アセンブリの記録
媒体として使用することも可能である。ペンプロッター
は、インク溜に接触しているキャピラリーチューブの束
からなるペンを使用して記録媒体の表面に直接書き込む
ことにより働くものである。
【0039】
【実施例】以下の実施例は本発明をさらに説明するもの
である。例1 ポリマー粒子の合成 P−1の調製 ビーカーに次の成分:500gのメチルメタクリレー
ト、13.5gのAerosol OT-100(商標)(スルホコハ
ク酸のジオクチルエステル)、9.4gのヘキサデカ
ン、及び7.5gの2,2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)(製品名Vazo 52 (商標)、DuPo
nt製)を入れた。これらの成分を固形分が全て溶解する
まで撹拌した。820gの蒸留水にこの溶液を加えて、
マリンプロップ型撹拌機で5分間撹拌した。この混合物
を、350kg/m2 (5000psi)で運転するCrepa
co ホモジナイザーに通して、最終の小滴サイズを形成
させた。そして、1268gの小滴分散物を3L丸底フ
ラスコに入れ、720gの蒸留水を加えた。そしてこの
フラスコを52℃の定温浴に置き、100rpm で16時
間撹拌した。
【0040】P−2の調製 メチルメタクリレートの代わりにスチレンを用い、この
溶液を、820gの蒸留水の代わりに1576gの蒸留
水に加え、追加の蒸留水を加えることなくホモジナイズ
した小滴分散物を定温浴に置いた以外は、P−1と同様
に調製した。
【0041】P−3の調製 スチレンの代わりに、400gのメチルメタクリレート
及び100gのエチレングリコールジメタクリレートの
混合物を用いた以外は、P−2と同様に調製した。
【0042】対照粒子の調製 ビーカーに次の成分:490.6gのメチルメタクリレ
ート、9.4gのジビニルベンゼン、13.8gのAero
sol OT-100、及び5gのラウロイルペルオキシドを入れ
た。これらの成分を固形分が全て溶解するまで撹拌し
た。1553gの蒸留水にこの溶液を加えて、マリンプ
ロップ型撹拌機で5分間撹拌した。この混合物を、36
00RPM 、0.25mmギャップ及び供給速度3.8kg
/分で運転するゴーリンミルに通して、最終の小滴サイ
ズを形成させた。そして、この小滴分散物を3L丸底フ
ラスコに入れ、60℃の定温浴に置き、100rpm で1
6時間撹拌した。この方法で調製した粒子は、LA-920粒
径分析機(Horiba Instruments Inc. 製)で測定する
と、0.65μmであった。
【0043】対照要素1(ポリマー粒子無し) スロットコーティングによってこの記録要素を調製し
た。ベース層を10%固形分水性調合物からコロナ放電
処理した写真グレートのポリエチレンコート紙に直接コ
ートし、100℃で完全に乾燥させた。ベース層の最終
乾量は5.4g/m2 であった。1〜2%固形分のコー
ティング調合物からの第二パスで、画像記録層(上部
層)をこのベース層上に直接コートした。画像記録層を
ベース層と同様の条件下で乾燥させた。画像受容層(上
部層)の乾燥被覆量は1.1g/m2であった。
【0044】この要素のベース層は、75質量%のライ
ム処理オセイン写真グレードゼラチン、15質量%のポ
リビニルピロリドン(PVP K-90, ISP )、及び10質量
%の前記式の媒染剤1(x=1モル%、y=49.5
%、z=49.5%)の混合物であった。このコーティ
ング調合物のpHを塩酸(36〜38%、JT Baker)を
直接添加して3.5に調節した。
【0045】この要素の上部層は、メチルセルロース
(A4M 、Dow Chemical Co.)、ヒドロキシエチルセルロ
ース(Quatrisoft(商標)LM200 、Amerchol Corp.)及
び前記式の媒染剤1(x=1モル%、y=49.5%、
z=49.5%)の35/50/15%混合物であっ
た。
【0046】対照要素2(対照ポリマー粒子、0.65
μm) 上部層が上記対照粒子(0.65μm)を30質量%で
含有していた以外は、この要素はC−1と同じであっ
た。
【0047】対照要素3(P−1ポリマー粒子10%) 上部層が上記P−1粒子を10質量%で含有していた以
外は、この要素はC−1と同じであった。
【0048】対照要素4(P−1ポリマー粒子60%) 上部層が上記P−1粒子を60質量%で含有していた以
外は、この要素はC−1と同じであった。
【0049】発明要素1(P−1ポリマー粒子20%) 上部層が上記P−1粒子を20質量%で含有していた以
外は、この要素はC−1と同じであった。
【0050】発明要素2(P−1ポリマー粒子30%) 上部層が上記P−1粒子を30質量%で含有していた以
外は、この要素はC−1と同じであった。
【0051】発明要素3(P−1ポリマー粒子40%) 上部層が上記P−1粒子を40質量%で含有していた以
外は、この要素はC−1と同じであった。
【0052】発明要素4(P−2ポリマー粒子30%) 上部層が上記P−2粒子を30質量%で含有していた以
外は、この要素はC−1と同じであった。
【0053】発明要素5(P−3ポリマー粒子30%) 上部層が上記P−3粒子を30質量%で含有していた以
外は、この要素はC−1と同じであった。
【0054】印刷 各要素を、Lexmark Photo Ink 、シアン、マゼンタ及び
イエロー(米国特許第5,364,461号、同5,2
54,160号、及び同5,497,178号明細書)
を用いて、Lexmark 5700インクジェットプリンタで、
118×236ドット/cm(300×600dpi )で
画像形成した。これらの要素を12時間自然乾燥した
後、以下の種々の試験を行った。
【0055】5分浸漬試験 X-Rite 820(商標)デンシトメータを用いて、各ベタカ
ラーパッチ(シアン、マゼンタ、イエロー、赤、緑、
青、ブラック)の濃度を読取った。そして、画像形成し
たものを22℃で蒸留水中に沈め、VWR Scientific製ウ
ェーブパン(wavepan)に入れた。この画像形成したも
のに、5分間ゆっくりと波の動きをさせた。画像形成し
たものを取出し、12時間自然乾燥させた。濃度を再読
取りして、各色の濃度変化を計算し、平均変動を計算し
た。濃度変化が小さいほど耐水性が良い。
【0056】コーティング層の上部層を観察して、5分
間浸漬テスト中に離層もしくは「洗い」落ちたかどうか
を見た。1〜5の等級を与えた。ここで、「1」は離層
がなかったことを表し、「5」は上部層が完全に洗い落
ちたことを表す。4又は5等級は容認できない。
【0057】雨滴試験 22℃で蒸留水を3滴、画像形成された要素の各ベタカ
ラーパッチ上に置いた。30分後、画像にどんな損傷が
あるかを評価した。1〜5の等級を用いた。ここで、
「1」は損傷がなかったことを表し、「5」はひどい損
傷があったことを表す。「損傷」を、上部層クラッキン
グ、濃度低下、ウォーターマーク、光沢低下、又は表面
変化として規定する。4又は5等級は容認できない。
【0058】光沢 画像形成された要素の各カラーパッチを、Gardner Glos
s Meter を用いて60度光沢を測定した。平均光沢を計
算した。対照要素C−1(ポリマー粒子を含んでいな
い)は平均光沢75であった。10単位以上65以下ま
で平均光沢が低下した場合は容認できなかった。
【0059】結果を次に示す。
【表2】
【0060】上記結果はC−1が大きな濃度変化を有
し、離層及び雨滴試験の結果が悪く、C−2がひどい濃
度変化を有し光沢が非常に低く、C−3が離層及び雨滴
試験の結果が悪く、そしてC−4が低光沢であったこと
を示す。対照要素とは反対に、本発明の要素は、容認で
きる濃度変化であり、離層及び雨滴試験に合格し、そし
て良好な光沢を維持した。
【0061】
【発明の効果】本発明によるインクジェット式記録要素
は、透明支持体を必要とせず、光沢表面と改善された耐
水性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デニス イー.スミス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14626, ロチェスター,リッジウェイ アベニュ 2750 (72)発明者 ジョン エル.ミュエールバウアー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14143, スタッフォード,スウィートランド ロー ド 6464

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記載した順に、親水性材料を含むベース
    層、並びにバインダー、媒染剤及びポリマー粒子を含む
    非多孔性のインク受容性上部層を支持体上に有してなる
    インクジェット式記録要素であって、前記粒子が、0.
    5μm未満の粒径を有し、そして前記インク受容性上部
    層の20〜50質量%の量で存在するインクジェット式
    記録要素。
JP2000373689A 1999-12-10 2000-12-08 インクジェット式記録要素 Pending JP2001205931A (ja)

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US09/458,401 US6364477B1 (en) 1999-12-10 1999-12-10 Ink jet recording element containing polymeric particles

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