JP2001203685A - 乱数表を用いた暗号化によるデータ送信方式およびデータ交換方式 - Google Patents

乱数表を用いた暗号化によるデータ送信方式およびデータ交換方式

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JP2001203685A
JP2001203685A JP2000008434A JP2000008434A JP2001203685A JP 2001203685 A JP2001203685 A JP 2001203685A JP 2000008434 A JP2000008434 A JP 2000008434A JP 2000008434 A JP2000008434 A JP 2000008434A JP 2001203685 A JP2001203685 A JP 2001203685A
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Kazuo Iriyama
和男 杁山
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】暗号の強度を高めても、暗号化および復号化の
計算速度に影響を与えることのない乱数表を用いた暗号
化によるデータ交換方式を提供する。 【解決手段】暗号化手段11は、下りの初期乱数表定義
αおよびデータAの文字列A(1)〜A(n)に基づい
て乱数表R(1)〜R(m)のうちの1つを順次切り替
えながら参照してデータA={A(1),A(2),…,A
(n)}をデータB={B(1),B(2),…,B(n)}に暗
号化する。復号化手段23は、上りの初期乱数表定義α
およびデータAの文字列A(1)〜A(n)に基づいて
乱数表R(1)〜R(m)のうちの1つを順次切り替え
ながら参照してデータB={B(1),B(2),…,B
(n)}をデータA={A(1),A(2),…,A(n)}に復
号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は暗号化によるデータ
送信方式およびデータ交換方式に関し、特に乱数表を用
いた暗号化によるデータ送信方式およびデータ交換方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等の発展に伴い、
複数のシステム間で交換されるデータの機密性の保持の
必要性が高まっている。従来の暗号化方法としては、R
SA(Ron Rivest,Adi Shamir,L
eonard Adelman)公開鍵暗号法,DES
(Data Encryption Standar
d)共通鍵暗号法等があった。
【0003】また、先行技術文献として、特開平8−1
23759号公報があるが、この公報に開示された「乱
数表を用いたデータ交換による機密保護方式」は、端末
よりホストコンピュータへの接続要求を行う際、端末は
ユーザIDをホストコンピュータに送信し、ホストコン
ピュータがユーザIDを受信すると所定のデータを端末
に送信するとともに、所定のデータに基づいて乱数表を
参照して演算処理を行い、端末がホストコンピュータか
ら所定のデータを受信すると、このデータに基づいて乱
数表を参照して演算処理を行い、少なくともこの演算結
果を含むデータをパスワードとしてホストコンピュータ
に送信し、ホストコンピュータは所定のデータに基づい
て演算処理したデータと端末より受信したパスワードと
を照合し、一致した場合に端末からの接続要求を受け入
れるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のRSA
公開鍵暗号法,DES共通鍵暗号法等の暗号化方法で
は、数値演算を利用するために暗号の強度を高めること
と計算速度とはトレードオフの関係になるという問題点
があった。
【0005】また、特開平8−123759号公報に開
示された「乱数表を用いたデータ交換による機密保護方
式」は、乱数表を用いてパスワードの暗号化を行い接続
要求の受け入れを判断するだけのものであり、データ自
体を暗号化するものではなかったので、データを傍受さ
れるおそれがあるという問題点があった。
【0006】本発明の第1の目的は、データ中の暗号化
を行った文字列に依存して乱数表を順次切り替えて、デ
ータ自体を暗号化するとともに暗号の強度を高めても暗
号化および復号化の計算速度に影響を与えることがない
ようにした乱数表を用いた暗号化によるデータ送信方式
を提供することにある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、データ中の
暗号化を行った文字列に依存して乱数表を順次切り替え
て、データ自体を暗号化するとともに暗号の強度を高め
ても暗号化および復号化の計算速度に影響を与えること
がないようにした乱数表を用いた暗号化によるデータ交
換方式を提供することにある。
【0008】さらに、本発明の第3の目的は、データ交
換の上りに使用する乱数表と下りに使用する乱数表とを
別個に定義することにより、上りと下りとで別個の暗号
化を行うようにした乱数表を用いた暗号化によるデータ
交換方式を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の乱数表を用いた
暗号化によるデータ送信方式は、一方のシステムがデー
タを文字列単位に乱数表を参照して暗号化して他方のシ
ステムに送信し、他方のシステムが受信したデータを文
字列単位に乱数表を参照して復号化する乱数表を用いた
暗号化によるデータ送信方式において、前記一方のシス
テムが、複数の乱数表からなる乱数表集合と、下りの初
期乱数表定義と、前記下りの初期乱数表定義およびデー
タ中の暗号化を行った文字列に依存して次に参照する乱
数表を順次切り替えながらデータを文字列単位に暗号化
する暗号化手段とを有し、前記他方のシステムが、前記
一方のシステムの乱数表集合と一致する乱数表集合と、
前記下りの初期乱数表定義と一致する上りの初期乱数表
定義と、前記上りの初期乱数表定義およびデータ中の暗
号化を行った文字列に依存して次に参照する乱数表を順
次切り替えながらデータを文字列単位に復号化する復号
化手段とを有することを特徴とする。
【0010】また、本発明の乱数表を用いた暗号化によ
るデータ交換方式は、一方のシステムがデータを文字列
単位に乱数表を参照して暗号化して他方のシステムに送
信し、他方のシステムが受信したデータを文字列単位に
乱数表を参照して復号化することにより、システム間で
相互にデータ交換する乱数表を用いた暗号化によるデー
タ交換方式において、前記一方のシステムおよび他方の
システムが、複数の乱数表からなる乱数表集合と、初期
乱数表定義と、前記初期乱数表定義およびデータ中の暗
号化を行った文字列に依存して次に参照する乱数表を順
次切り替えながらデータを文字列単位に暗号化する暗号
化手段と、前記初期乱数表定義およびデータ中の暗号化
を行った文字列に依存して次に参照する乱数表を順次切
り替えながらデータを文字列単位に復号化する復号化手
段とを有することを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の乱数表を用いた暗号化に
よるデータ交換方式は、一方のシステムがデータを文字
列単位に乱数表を参照して暗号化して他方のシステムに
送信し、他方のシステムが受信したデータを文字列単位
に乱数表を参照して復号化することにより、システム間
で相互にデータ交換する乱数表を用いた暗号化によるデ
ータ交換方式において、前記一方のシステムおよび他方
のシステムが、複数の乱数表からなる乱数表集合と、下
りの初期乱数表定義および上りの初期乱数表定義と、前
記下りの初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行っ
た文字列に依存して次に参照する乱数表を順次切り替え
ながらデータを文字列単位に暗号化する暗号化手段と、
前記上りの初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行
った文字列に依存して次に参照する乱数表を順次切り替
えながらデータを文字列単位に復号化する復号化手段と
を有することを特徴とする。
【0012】一方、本発明の乱数表を用いた暗号化によ
るデータ送信方法は、一方のシステムがデータを文字列
単位に乱数表を参照して暗号化して他方のシステムに送
信し、他方のシステムが受信したデータを文字列単位に
乱数表を参照して復号化する乱数表を用いた暗号化によ
るデータ送信方法において、システムに複数の乱数表を
備え、データ中の暗号化を行った文字列に依存して該デ
ータ中の次に暗号化する文字列の暗号化の基となる乱数
表を順次切り替えることを特徴とする。
【0013】また、本発明の乱数表を用いた暗号化によ
るデータ交換方法は、一方のシステムがデータを文字列
単位に乱数表を参照して暗号化して他方のシステムに送
信し、他方のシステムが受信したデータを文字列単位に
乱数表を参照して復号化することにより、システム間で
相互にデータ交換する乱数表を用いた暗号化によるデー
タ交換方法において、システムに複数の乱数表を備え、
データ交換の上りに使用する乱数表と下りに使用する乱
数表とを別個に定義することにより、データ中の暗号化
を行った文字列に依存して該データ中の次に暗号化する
文字列の暗号化の基となる乱数表を順次切り替えるとと
もに、上りと下りとで別個の暗号化を行うことを特徴と
する。
【0014】他方、本発明の記録媒体は、コンピュータ
を、複数の乱数表からなる乱数表集合,下りの初期乱数
表定義,ならびに前記下りの初期乱数表定義およびデー
タ中の暗号化を行った文字列に依存して次に参照する乱
数表を順次切り替えながらデータを文字列単位に暗号化
する暗号化手段として機能させるためのプログラムを記
録する。
【0015】また、本発明の記録媒体は、コンピュータ
を、複数の乱数表からなる乱数表集合,上りの初期乱数
表定義,ならびに前記上りの初期乱数表定義およびデー
タ中の暗号化を行った文字列に依存して次に参照する乱
数表を順次切り替えながらデータを文字列単位に復号化
する復号化手段として機能させるためのプログラムを記
録する。
【0016】さらに、本発明の記録媒体は、コンピュー
タを、複数の乱数表からなる乱数表集合,初期乱数表定
義,前記初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行っ
た文字列に依存して次に参照する乱数表を順次切り替え
ながらデータを文字列単位に暗号化する暗号化手段,な
らびに前記初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行
った文字列に依存して次に参照する乱数表を順次切り替
えながらデータを文字列単位に復号化する復号化手段と
して機能させるためのプログラムを記録する。
【0017】さらにまた、本発明の記録媒体は、コンピ
ュータを、複数の乱数表からなる乱数表集合,下りの初
期乱数表定義および上りの初期乱数表定義,前記下りの
初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行った文字列
に依存して次に参照する乱数表を順次切り替えながらデ
ータを文字列単位に暗号化する暗号化手段,ならびに前
記上りの初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行っ
た文字列に依存して次に参照する乱数表を順次切り替え
ながらデータを文字列単位に復号化する復号化手段とし
て機能させるためのプログラムを記録する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】(1)第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る乱数表を用い
た暗号化によるデータ送信方式の構成を示すブロック図
である。本実施の形態に係る乱数表を用いた暗号化によ
るデータ送信方式は、データ送信側のシステム1と、デ
ータ受信側のシステム2とから、その主要部が構成され
ている。なお、システム1および2としては、メインフ
レームコンピュータから携帯電話機までのあらゆる情報
処理システムが含まれる。
【0020】システム1は、個々の乱数表R(i)より構
成される乱数表集合R={R(1),R(2),…,R(m)}
と、下りの初期乱数表定義α(最初に使用する乱数表R
(i)の添字i)と、データAを文字列単位に下りの初
期乱数表定義αおよびデータA中の暗号化を行った文字
列に依存してデータA中の次の文字列を暗号化する基と
なる乱数表R(i)を順次切り替えながらデータBに暗
号化する暗号化手段11と、データBを送信する通信手
段(送信手段)12とを含んで構成されている。乱数表
R(i)={R(i)(1),R(i)(2),…,R(i)(p)}
は、個々の乱数表要素R(i)(j)より構成される。ただ
し、1≦i≦m(mは正の整数)、1≦j≦p(pは正
の整数)である(以下同様)。
【0021】システム2は、個々の乱数表R(i)より構
成される乱数表集合R={R(1),R(2),…,R(m)}
と、上りの初期乱数表定義αと、データBを受信する通
信手段(受信手段)22と、データBを文字列単位に上
りの初期乱数表定義αおよびデータA中の暗号化を行っ
た文字列に依存してデータB中の次の文字列を復号化す
る基となる乱数表R(i)を順次切り替えながらデータ
Aに復号化する復号化手段23とを含んで構成されてい
る。
【0022】なお、システム1および2は、相互の乱数
表集合Rおよび初期乱数表定義αをあらかじめ何らかの
方法で認識して一致させている。
【0023】図2を参照すると、暗号化手段11は、下
りの初期乱数表定義αおよびデータAの文字列A(1)
〜A(n)(ただし、nは正の整数)に基づいて乱数表
R(1)〜R(m)のうちの1つを順次切り替えながら
参照してデータA={A(1),A(2),…,A(n)}をデ
ータB={B(1),B(2),…,B(n)}に暗号化する。
このとき、暗号化手段11は、暗号化関数EnFunc
で使用する乱数表R(i)を暗号化を行った文字列に応じ
て切り替える。なお、図2中、符号E1,E2,…は、
データAの文字A(1),A(2),…に対して施され
る暗号化の各ステップを示す(以下同様)。
【0024】図3を参照すると、復号化手段23は、上
りの初期乱数表定義αおよびデータAの文字列A(1)
〜A(n)に基づいて乱数表R(1)〜R(m)のうち
の1つを順次切り替えながら参照してデータB={B
(1),B(2),…,B(n)}をデータA={A(1),A
(2),…,A(n)}に復号化する。このとき、復号化手
段23は、復号化関数DeFuncで使用する乱数表R
(i)を復号化を行った文字列に応じて切り替える。な
お、図3中、符号D1,D2,…は、データBの文字B
(1),B(2),…に対して施される暗号化の各ステ
ップを示す(以下同様)。
【0025】図4は、暗号化手段11の一例を示す図で
ある。本例は、暗号化するデータAの文字列A(1)〜
A(n)が1,2,3,4の4要素のみからなる場合の
例である。暗号化手段11は、乱数表R(i)に基づく暗
号化関数EnFunc(R(i))(x)に従ってデータA=
{A(1),A(2),…,A(n)}をデータB={B(1),
B(2),…,B(n)}に暗号化する。ここでは、暗号化
関数として、暗号化するデータAの文字列A(k)の内
容および位置に依存するEnFunc(R(X(k)))(A
(k))=R(X(k))(A(k)),X(k)=X(k−1)+A
(k−1)+1,X(1)=αが採用されている。ただし、
kは1≦k≦nの整数、X(k)は乱数表R(1)〜R
(m)の数m=5を法とする巡回整数である(以下同
様)。また、下りの初期乱数表定義αは1であり、各乱
数表は、R(1)={2,3,4,1},R(2)={3,
4,1,2},R(3)={4,1,2,3},R(4)=
{2,4,3,1},R(5)={3,1,4,2}となって
いる。
【0026】図5は、復号化手段23の一例を示す図で
ある。本例は、復号化するデータBの文字列B(1)〜
B(n)が1,2,3,4の4要素のみからなる場合の
例である。復号化手段23は、乱数表R(i)に基づく復
号化関数DeFunc(R(i))(x)に従ってデータB=
{B(1),B(2),…,B(n)}をデータA={A(1),
A(2),…,A(n)}に復号化する。ここでは、乱数表
R(i)の逆引きの乱数表をR'(i)として、復号化関数
DeFunc(R(X(k)))(B(k))=R'(X(k))(B
(k) ,X(k)=X(k−1)+A(k−1)+1,X(1)
=αが採用されている。
【0027】次に、このように構成された第1の実施の
形態に係る乱数表を用いた暗号化によるデータ送信方式
の動作について説明する。
【0028】ここでは、図4および図5の例に沿って、
データA={1,2,3,4,1,2,3,4,1,
2,3,4,1,2,3,4}、データB={2,1,
4,2,3,4,4,1,2,3,3,3,4,1,
2,2}である場合について説明する。
【0029】まず、システム1は、暗号化手段11によ
り、データA={1,2,3,4,1,2,3,4,
1,2,3,4,1,2,3,4}を暗号化してデータ
B={2,1,4,2,3,4,4,1,2,3,3,
3,4,1,2,2}を生成する。
【0030】詳しくは、暗号化手段11は、データAの
1番目(k=1)の文字A(1)=1に対して、X
(1)=α=1であり、EnFunc(R(X(1)))(A
(1))=R(1)(1)となるので、乱数表R(1)を参照
して1番目の文字2を文字B(1)として生成する(暗
号化ステップE1)。
【0031】次に、暗号化手段11は、データAの2番
目(k=2)の文字A(2)=2に対して、X(2)=
X(1)+A(1)+1=1+1+1=3であり、En
Func(R(X(2)))(A(2))=R(3)(2)となるの
で、乱数表R(3)を参照して2番目の文字1を文字B
(2)として生成する(暗号化ステップE2)。
【0032】続いて、暗号化手段11は、データAの3
番目(k=3)の文字A(3)=3に対して、X(3)
=X(2)+A(2)+1=3+2+1=6=1であ
り、EnFunc(R(X(3)))(A(3))=R(1)(3)と
なるので、乱数表R(1)を参照して3番目の文字4を
文字B(2)として生成する(暗号化ステップE3)。
【0033】以下、同様にして、暗号化手段11は、デ
ータAの4〜16番目(k=4〜16)の文字4,1,
2,3,4,1,2,3,4,1,2,3,および4に
対して、乱数表をR(5)→R(5)→R(2)→R
(5)→R(4)→…と順次切り替えながら参照して、
文字2,3,4,4,1,2,3,3,3,4,1,
2,および2を文字B(4)〜B(16)として生成す
る(暗号化ステップE4〜E16)。
【0034】このようにして、データAからデータBへ
の暗号化が完了すると、システム1は、通信手段12に
より、データB={2,1,4,2,3,4,4,1,
2,3,3,3,4,1,2,2}をシステム2に送信
する。
【0035】システム2は、通信手段22により、デー
タB={2,1,4,2,3,4,4,1,2,3,
3,3,4,1,2,2}を受信する。
【0036】次に、システム2は、復号化手段23によ
り、データB={2,1,4,2,3,4,4,1,
2,3,3,3,4,1,2,2}を復号化してデータ
A={1,2,3,4,1,2,3,4,1,2,3,
4,1,2,3,4}を復元する。
【0037】詳しくは、復号化手段23は、データBの
1番目(k=1)の文字B(1)=2に対して、X
(1)=α=1であり、DeFunc(R(X(1)))(B
(1))=R’(1)(2)となるので、乱数表R(1)を参
照して文字2の位置1を文字A(1)として生成する
(復号化ステップD1)。
【0038】次に、復号化手段23は、データBの2番
目(k=2)の文字B(2)=1に対して、X(2)=
X(1)+A(1)+1=1+1+1=3であり、De
Func(R(X(2)))(B(2))=R’(3)(1)となるの
で、乱数表R(3)を参照して文字1の位置2を文字A
(2)として生成する(復号化ステップD2)。
【0039】続いて、復号化手段23は、データBの3
番目(k=3)の文字B(3)=4に対して、X(3)
=X(2)+A(2)+1=3+2+1=6=1であ
り、DeFunc(R(X(3)))(B(3))=R(1)(4)と
なるので、乱数表R(1)を参照して文字4の位置3を
文字A(3)として生成する(復号化ステップD3)。
【0040】以下、同様にして、復号化手段23は、デ
ータBの4〜16番目(k=4〜16)の文字2,3,
4,4,1,2,3,3,3,4,1,2,および2に
対して、乱数表をR(5)→R(5)→R(2)→R
(5)→R(4)→…と順次切り替えながら参照して、
位置4,1,2,3,4,1,2,3,4,1,2,
3,および4を文字A(4)〜A(16)として生成す
る(復号化ステップD4〜D16)。
【0041】このように、第1の実施の形態に係る乱数
表を用いた暗号化によるデータ送信方式では、たとえ
ば、データA内の部分文字列{1,2,3,4}が文脈に
応じて{2,1,4,2},{3,4,4,1},{2,
3,3,3},{4,1,2,2}に暗号化されているこ
とから分かるように、同じデータ中に同一の文字列があ
っても暗号化すると異なる文字列に暗号化される割合が
高いので、解読が困難になるという効果がある。これ
は、複数の乱数表を備え、データ中の暗号化を行った文
字列に依存してデータ中の次に暗号化する文字列の暗号
化の基となる乱数表を自動的に切り替えるようにしたか
らである。
【0042】なお、第1の実施の形態では、各暗号化ス
テップE1,E2,…で暗号化の対象となる文字列を1
文字単位とし、各復号化ステップD1,D2,…で復号
化の対象となる文字列を1文字単位としたが、暗号化関
数EeFunc(R(i))(x)および復号化関数DeFu
nc(R(i))(x)の選択は任意であり、複数文字単位で
あってもよいことはもちろんである(以下同様)。
【0043】また、第1の実施の形態では、乱数表R
(1)〜R(5)を1次元の数列とした場合を例にとっ
て説明したが、乱数表の数mおよび乱数表の配列等を任
意に選定できることはいうまでもない(以下同様)。
【0044】(2)第2の実施の形態 図6は、本発明の第2の実施の形態に係る乱数表を用い
た暗号化によるデータ交換方式の構成を示すブロック図
である。本実施の形態に係る乱数表を用いた暗号化によ
るデータ交換方式は、第1の実施の形態に係る乱数表を
用いた暗号化によるデータ送信方式がシステム1からシ
ステム2への一方向のデータ送信の例であったのに対し
て、システム1’とシステム2’との間でのデータ交換
のための例である。なお、システム1’および2’とし
ては、メインフレームコンピュータから携帯電話機まで
のあらゆる情報処理システムが含まれることは、システ
ム1およびシステム2の場合と同様である。
【0045】システム1’は、個々の乱数表R(i)より
構成される乱数表集合R={R(1),R(2),…,R
(m)}と、下りの初期乱数表定義αおよび上りの初期乱
数表定義βと、下りの初期乱数表定義αおよびデータA
中の暗号化を行った文字列に依存してデータA中の次の
文字列を暗号化する基となる乱数表R(i)を順次切り
替えながら参照してデータAをデータBに暗号化する暗
号化手段11と、データBおよびCを送受信する通信手
段12と、上りの初期乱数表定義βおよびデータA中の
暗号化を行った文字列に依存してデータC中の次の文字
列を復号化する基となる乱数表R(i)を順次切り替え
ながら参照してデータCをデータAに復号化する復号化
手段13とを含んで構成されている。
【0046】システム2’は、個々の乱数表R(i)より
構成される乱数表集合R={R(1),R(2),…,R
(m)}と、上りの初期乱数表定義αおよび下りの初期乱
数表定義βと、下りの初期乱数表定義βおよびデータA
中の暗号化を行った文字列に依存してデータA中の次の
文字列を暗号化する基となる乱数表R(i)を順次切り
替えながら参照してデータAをデータCに暗号化する暗
号化手段21と、データBおよびCを送受信する通信手
段22と、上りの初期乱数表定義αおよびデータA中の
暗号化を行った文字列に依存してデータB中の次の文字
列を復号化する基となる乱数表R(i)を順次切り替え
ながら参照してデータBをデータAに復号化する復号化
手段23とを含んで構成されている。
【0047】なお、相互にデータ交換を行う2つのシス
テム1’および2’は、相互の乱数表集合Rならびに初
期乱数表定義αおよびβをあらかじめ何らかの方法で認
識して一致させている。
【0048】暗号化手段11および21ならびに復号化
手段13および23は、第1の実施の形態に係る乱数表
を用いた暗号化によるデータ送信方式における暗号化手
段11および復号化手段23と全く同様に構成されてい
るので、その詳しい説明を割愛する。
【0049】図7は、システム2’の暗号化手段21の
一例を示す図である。本例は、暗号化するデータAの文
字列A(1)〜A(n)が1,2,3,4の4要素のみ
からなる場合の例である。暗号化手段21は、乱数表R
(i)に基づく暗号化関数EnFunc(R(i))(x)に従
ってデータA={A(1),A(2),…,A(n)}をデータ
C={C(1),C(2),…,C(n)}に暗号化する。ここ
では、暗号化関数として暗号化するデータAの文字列の
内容および位置に依存するEnFunc(R(X(k)))
(A(k))=R(X(k))(A(k)),X(k)=X(k−1)+
A(k−1)+1,X(1)=βが採用されている。また、
下りの初期乱数表定義βは2であり、R(1)={2,
3,4,1},R(2)={3,4,1,2},R(3)=
{4,1,2,3},R(4)={2,4,3,1},R(5)
={3,1,4,2}となっている。
【0050】図8は、システム1’の復号化手段13の
一例を示す図である。本例は、復号化するデータCの文
字列C(1)〜C(n)が1,2,3,4の4要素のみ
からなる場合の例である。復号化手段13は、乱数表R
(i)に基づく復号化関数DnFunc(R(i))(x)に従
ってデータC={C(1),C(2),…,C(n)}をデータ
A={A(1),A(2),…,A(n)}に復号化する。ここ
では、復号化関数として復号化するデータCの文字列の
内容および位置に依存するDnFunc(R(X(k)))
(C(k))=R’(X(k))(C(k)),X(k)=X(k−1)
+A(k−1)+1,X(1)=βが採用されている。ま
た、下りの初期乱数表定義βは2であり、R(1)=
{2,3,4,1},R(2)={3,4,1,2},R(3)
={4,1,2,3},R(4)={2,4,3,1},R
(5)={3,1,4,2}となっている。
【0051】次に、このように構成された第2の実施の
形態に係る乱数表を用いた暗号化によるデータ交換方式
の動作について説明する。
【0052】システム1’からシステム2’にデータを
送信する場合の動作は、第1の実施の形態で図4および
図5の例に沿って説明したシステム1からシステム2に
データを送信する場合と全く同様であるので、その詳し
い説明を省略する。
【0053】次に、システム2’からシステム1’への
データ送信を、図7および図8の例に沿って、データA
={1,2,3,4,1,2,3,4,1,2,3,
4,1,2,3,4}、データC={3,4,1,1,
2,1,4,2,3,4,4,1,2,3,3,3}で
ある場合について説明する。
【0054】まず、システム2’は、暗号化手段21に
より、データA={1,2,3,4,1,2,3,4,
1,2,3,4,1,2,3,4}を暗号化してデータ
C={3,4,1,1,2,1,4,2,3,4,4,
1,2,3,3,3}を生成する。
【0055】詳しくは、暗号化手段21は、データAの
1番目(k=1)の文字A(1)=1に対して、X
(1)=β=2であり、EnFunc(R(X(1)))(A
(1))=R(2)(1)となるので、乱数表R(2)を参照
して1番目の文字3を文字C(1)として生成する(暗
号化ステップE1)。
【0056】次に、暗号化手段21は、データAの2番
目(k=2)の文字A(2)=2に対して、X(2)=
X(1)+A(1)+1=2+1+1=4であり、En
Func(R(X(2)))(A(2))=R(4)(2)となるの
で、乱数表R(4)を参照して2番目の文字4を文字C
(2)として生成する(暗号化ステップE2)。
【0057】続いて、暗号化手段21は、データAの3
番目(k=3)の文字A(3)=3に対して、X(3)
=X(2)+A(2)+1=4+2+1=7=2であ
り、EnFunc(R(X(3)))(A(3))=R(2)(3)と
なるので、乱数表R(2)を参照して3番目の文字1を
文字C(3)として生成する(暗号化ステップE3)。
【0058】以下、同様にして、暗号化手段21は、デ
ータAの4〜16番目(k=4〜16)の文字A(4)
〜A(16)である4,1,2,3,4,1,2,3,
4,1,2,3,および4に対して、乱数表をR(1)
→R(1)→R(3)→R(1)→R(5)→…と順次
切り替えながら参照して、文字1,2,1,4,2,
3,4,4,1,2,3,3,および3を文字C(4)
〜C(16)として生成する(暗号化ステップE4〜E
16)。
【0059】このようにして、データAからデータCへ
の暗号化が完了すると、システム2’は、通信手段22
により、データC={3,4,1,1,2,1,4,
2,3,4,4,1,2,3,3,3}をシステム1’
に送信する。
【0060】システム1’は、通信手段12により、デ
ータC={3,4,1,1,2,1,4,2,3,4,
4,1,2,3,3,3}を受信する。
【0061】次に、システム1’は、復号化手段13に
より、データC={3,4,1,1,2,1,4,2,
3,4,4,1,2,3,3,3}を復号化してデータ
A={1,2,3,4,1,2,3,4,1,2,3,
4,1,2,3,4}を復元する。
【0062】詳しくは、復号化手段13は、データCの
1番目(k=1)の文字C(1)=3に対して、X
(1)=β=2であり、DeFunc(R(X(1)))(C
(1))=R’(2)(3)となるので、乱数表R(2)を参
照して文字3の位置1を文字A(1)として生成する
(復号化ステップD1)。
【0063】次に、復号化手段13は、データCの2番
目(k=2)の文字C(2)=4に対して、X(2)=
X(1)+A(1)+1=2+1+1=4であり、De
Func(R(X(2)))(C(2))=R’(4)(4)となるの
で、乱数表R(4)を参照して文字4の位置2を文字A
(2)として生成する(復号化ステップD2)。
【0064】続いて、復号化手段13は、データCの3
番目(k=3)の文字C(3)=1に対して、X(3)
=X(2)+A(2)+1=4+2+1=7=2であ
り、DeFunc(R(X(3)))(C(3))=R’(2)(1)
となるので、乱数表R(2)を参照して文字1の位置3
を文字A(3)として生成する(復号化ステップD
3)。
【0065】以下、同様にして、復号化手段13は、デ
ータCの4〜16番目(k=4〜16)の文字1,2,
1,4,2,3,4,4,1,2,3,3,および3に
対して、乱数表をR(1)→R(1)→R(3)→R
(1)→R(5)→…と順次切り替えながら参照して、
位置4,1,2,3,4,1,2,3,4,1,2,
3,および4を文字A(4)〜A(16)として生成す
る(復号化ステップD4〜D16)。
【0066】このように、第2の実施の形態に係る乱数
表を用いた暗号化によるデータ交換方式では、同じデー
タAを暗号化したデータBとデータCとを比較すると分
かるように、上りと下りとで同じデータを交換する場合
でも、暗号化すると異なるデータに暗号化される割合が
高いため、文字列の存在箇所や発生頻度等による解読が
一層困難になるという効果がある。これは、初期乱数表
定義αおよびβを別個に定義して、上りと下りとで異な
る乱数表を参照して暗号化および復号化が行われるよう
にしたからである。
【0067】(3)第3の実施の形態 図9は、本発明の第3の実施の形態に係る乱数表を用い
た暗号化によるデータ交換方式が適用されたシステム
1”および2”の構成を示すブロック図である。本実施
の形態に係る乱数表を用いた暗号化によるデータ交換方
式は、図6に示した第2の実施の形態に係る乱数表を用
いた暗号化によるデータ交換方式が適用されたシステム
1’および2’と同様のシステム1”および2”におい
て、さらに下りの乱数表配列定義γおよび上りの乱数表
配列定義δ(≠γ)を定義して、データ交換の下りで暗
号化手段11および21が使用する乱数表集合Rγ=
{Rγ(1),Rγ(2),Rγ(3),…}と、データ交
換の上りで復号化手段13および23が使用する乱数表
集合Rδ={Rδ(1),Rδ(2),Rδ(3),…}と
を異ならしめるようにしたものである。たとえば、乱数
表集合Rγ={Rγ(1),Rγ(2),Rγ(3),…}
をRγ={R(γ),R(γ+1),R(γ+2),…}とし、
乱数表集合Rδ={Rδ(1),Rδ(2),Rδ(3),
…}をRδ={R(δ),R(δ+1),R(δ+2),…}と
することができる。
【0068】このように、データ交換の下りで暗号化手
段11および21が使用する乱数表集合Rγ={Rγ
(1),Rγ(2),Rγ(3),…}と、データ交換の上
りで復号化手段13および23が使用する乱数表集合R
δ={Rδ(1),Rδ(2),Rδ(3),…}とを異な
らしめるようにしたことより、第2の実施の形態に係る
乱数表を用いた暗号化によるデータ交換方式に比べて、
さらに解読が困難になるという効果が得られる。
【0069】(4)第4の実施の形態 図10を参照すると、本発明の第4の実施の形態に係る
乱数表を用いた暗号化によるデータ送信方式は、図1に
示した第1の実施の形態に係る乱数表を用いた暗号化に
よるデータ送信方式において、システム1に暗号化プロ
グラムを記録した記録媒体100を備え、システム2に
復号化プログラムを記録した記録媒体200を備えるよ
うにしたものである。記録媒体100および200は、
磁気ディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体であっ
てよい。
【0070】このように構成された第4の実施の形態に
係る乱数表を用いた暗号化によるデータ送信方式では、
記録媒体100から暗号化プログラムがシステム1に読
み込まれ、システム1の動作を暗号化手段11として制
御する。暗号化プログラムの制御による暗号化手段11
の動作の詳細は、第1の実施の形態に係る乱数表を用い
た暗号化によるデータ送信方式における暗号化手段11
の動作の場合と全く同様であるので、その詳しい説明を
割愛する。
【0071】また、記録媒体200から復号化プログラ
ムがシステム2に読み込まれ、システム2の動作を復号
化手段23として制御する。復号化プログラムの制御に
よる復号化手段23の動作の詳細は、第1の実施の形態
に係る乱数表を用いた暗号化によるデータ送信方式にお
ける復号化手段23の動作の場合と全く同様であるの
で、その詳しい説明を割愛する。
【0072】(5)第5の実施の形態 図11を参照すると、本発明の第5の実施の形態に係る
乱数表を用いた暗号化によるデータ交換方式は、図6に
示した第2の実施の形態に係る乱数表を用いた暗号化に
よるデータ交換方式において、システム1’およびシス
テム2’に暗号化/復号化プログラムを記録した記録媒
体300をそれぞれ備えるようにしたものである。記録
媒体300は、磁気ディスク,半導体メモリ,その他の
記録媒体であってよい。
【0073】このように構成された第5の実施の形態に
係る乱数表を用いた暗号化によるデータ交換方式では、
記録媒体300から暗号化/復号化プログラムがシステ
ム1’およびシステム2’に読み込まれ、システム1’
およびシステム2’の動作を暗号化手段11および復号
化手段13ならびに暗号化手段21および復号化手段2
3として制御する。暗号化/復号化プログラムの制御に
よる暗号化手段11および復号化手段13ならびに暗号
化手段21および復号化手段23の動作の詳細は、第2
の実施の形態に係る乱数表を用いた暗号化によるデータ
交換方式における暗号化手段11および復号化手段13
ならびに暗号化手段21および復号化手段23の動作の
場合と全く同様であるので、その詳しい説明を割愛す
る。
【0074】(6)第6の実施の形態 図12を参照すると、本発明の第6の実施の形態に係る
乱数表を用いた暗号化によるデータ交換方式は、図9に
示した第3の実施の形態に係る乱数表を用いた暗号化に
よるデータ交換方式において、システム1”およびシス
テム2”に暗号化/復号化プログラムを記録した記録媒
体400をそれぞれ備えるようにしたものである。記録
媒体400は、磁気ディスク,半導体メモリ,その他の
記録媒体であってよい。
【0075】このように構成された第6の実施の形態に
係る乱数表を用いた暗号化によるデータ交換方式では、
記録媒体400から暗号化/復号化プログラムがシステ
ム1”およびシステム2”に読み込まれ、システム1”
およびシステム2”の動作を暗号化手段11および復号
化手段13ならびに暗号化手段21および復号化手段2
3として制御する。暗号化/復号化プログラムの制御に
よる暗号化手段11および復号化手段13ならびに暗号
化手段21および復号化手段23の動作の詳細は、第3
の実施の形態に係る乱数表を用いた暗号化によるデータ
交換方式における暗号化手段11および復号化手段13
ならびに暗号化手段21および復号化手段23の動作の
場合と全く同様であるので、その詳しい説明を割愛す
る。
【0076】
【発明の効果】第1の効果は、暗号の強度を高めるには
乱数表を追加するだけでよく、暗号化および復号化の速
度には影響しないということである。その理由は、複数
の乱数表を自動的に切り替えて暗号化および復号化を行
うようにし、数値演算を使用しないからである。
【0077】第2の効果は、同じデータ中に同一の文字
列があっても暗号化すると異なる文字列に暗号化される
割合が高いということである。その理由は、複数の乱数
表を備え、データ中の暗号化を行った文字列に依存して
次に暗号化する文字列の暗号化の基となる乱数表を自動
的に切り替えるようにしたからである。
【0078】第3の効果は、上りと下りとで同じデータ
を交換しても暗号化すると異なるデータに暗号化される
割合が高いため、文字列の存在箇所や発生頻度等による
解読が困難になるということである。その理由は、デー
タ交換の上りに使用する乱数表と下りに使用する乱数表
とを別個に定義することにより、上りと下りとで別個の
暗号化を行うようにしたからである。
【0079】第4の効果は、複数の乱数表を用いたの
で、単一の乱数表のみ使用する場合より解読が困難にな
るということである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る乱数表を用い
た暗号化によるデータ送信方式の構成を示すブロック図
である。
【図2】図1中の暗号化手段の構成を示す図である。
【図3】図1中の復号化手段の構成を示す図である。
【図4】図1中の暗号化手段の一例を示す図である。
【図5】図1中の復号化手段の一例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る乱数表を用い
た暗号化によるデータ交換方式の構成を示す図である。
【図7】図6中の暗号化手段の一例を示す図である。
【図8】図6中の復号化手段の一例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る乱数表を用い
た暗号化によるデータ交換方式の構成を示すブロック図
である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る乱数表を用
いた暗号化によるデータ送信方式の構成を示すブロック
図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る乱数表を用
いた暗号化によるデータ交換方式の構成を示すブロック
図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る乱数表を用
いた暗号化によるデータ交換方式の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1,2,1’,2’,1”,2” システム 11 暗号化手段 12 通信手段 13 復号化手段 21 暗号化手段 22 通信手段 23 復号化手段 100,200,300,400 記録媒体 R 乱数表集合 R(1)〜R(m) 乱数表 α,β 初期乱数表定義 γ,δ 乱数表配列定義

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方のシステムがデータを文字列単位に乱
    数表を参照して暗号化して他方のシステムに送信し、他
    方のシステムが受信したデータを文字列単位に乱数表を
    参照して復号化する乱数表を用いた暗号化によるデータ
    送信方式において、前記一方のシステムが、複数の乱数
    表からなる乱数表集合と、下りの初期乱数表定義と、前
    記下りの初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行っ
    た文字列に依存して次に参照する乱数表を順次切り替え
    ながらデータを文字列単位に暗号化する暗号化手段とを
    有し、前記他方のシステムが、前記一方のシステムの乱
    数表集合と一致する乱数表集合と、前記下りの初期乱数
    表定義と一致する上りの初期乱数表定義と、前記上りの
    初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行った文字列
    に依存して次に参照する乱数表を順次切り替えながらデ
    ータを文字列単位に復号化する復号化手段とを有するこ
    とを特徴とする乱数表を用いた暗号化によるデータ送信
    方式。
  2. 【請求項2】前記暗号化手段が、暗号化関数として、E
    nFunc(R(X(k)))(A(k))=R(X(k))(A
    (k)),X(k)=X(k−1)+A(k−1)+1,X(1)
    =α[αは下りの初期乱数表定義]を採用し、前記復号
    化手段が、復号化関数として、DeFunc(R(X
    (k)))(B(k))=R'(X(k))(B(k))[R' はRの逆
    引きの乱数表],X(k)=X(k−1)+A(k−1)+
    1,X(1)=α[αは上りの初期乱数表定義]を採用す
    る請求項1記載の乱数表を用いた暗号化によるデータ送
    信方式。
  3. 【請求項3】一方のシステムがデータを文字列単位に乱
    数表を参照して暗号化して他方のシステムに送信し、他
    方のシステムが受信したデータを文字列単位に乱数表を
    参照して復号化することにより、システム間で相互にデ
    ータ交換する乱数表を用いた暗号化によるデータ交換方
    式において、前記一方のシステムおよび他方のシステム
    が、複数の乱数表からなる乱数表集合と、初期乱数表定
    義と、前記初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行
    った文字列に依存して次に参照する乱数表を順次切り替
    えながらデータを文字列単位に暗号化する暗号化手段
    と、前記初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行っ
    た文字列に依存して次に参照する乱数表を順次切り替え
    ながらデータを文字列単位に復号化する復号化手段とを
    有することを特徴とする乱数表を用いた暗号化によるデ
    ータ交換方式。
  4. 【請求項4】前記暗号化手段が、暗号化関数として、E
    nFunc(R(X(k)))(A(k))=R(X(k))(A
    (k)),X(k)=X(k−1)+A(k−1)+1,X(1)
    =α[αは初期乱数表定義]を採用し、前記復号手段
    が、復号化関数として、DeFunc(R(X(k)))(B
    (k))=R'(X(k))(B(k))[R' はRの逆引きの乱数
    表],X(k)=X(k−1)+A(k−1)+1,X(1)=
    αを採用する請求項3記載の乱数表を用いた暗号化によ
    るデータ交換方式。
  5. 【請求項5】一方のシステムがデータを文字列単位に乱
    数表を参照して暗号化して他方のシステムに送信し、他
    方のシステムが受信したデータを文字列単位に乱数表を
    参照して復号化することにより、システム間で相互にデ
    ータ交換する乱数表を用いた暗号化によるデータ交換方
    式において、前記一方のシステムおよび他方のシステム
    が、複数の乱数表からなる乱数表集合と、下りの初期乱
    数表定義および上りの初期乱数表定義と、前記下りの初
    期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行った文字列に
    依存して次に参照する乱数表を順次切り替えながらデー
    タを文字列単位に暗号化する暗号化手段と、前記上りの
    初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行った文字列
    に依存して次に参照する乱数表を順次切り替えながらデ
    ータを文字列単位に復号化する復号化手段とを有するこ
    とを特徴とする乱数表を用いた暗号化によるデータ交換
    方式。
  6. 【請求項6】前記一方のシステムの前記暗号化手段が、
    暗号化関数として、EnFunc(R(X(k)))(A(k))
    =R(X(k))(A(k)),X(k)=X(k−1)+A(k−
    1)+1,X(1)=α[αは下りの初期乱数表定義]
    を、前記一方のシステムの前記復号化手段が、復号化関
    数として、DeFunc(R(X(k)))(B(k))=R'(X
    (k))(B(k))[R' はRの逆引きの乱数表],X(k)
    =X(k−1)+A(k−1)+1,X(1)=β[βは上り
    の初期乱数表定義,β≠α]を採用し、前記他方のシス
    テムの前記暗号化手段が、暗号化関数として、EnFu
    nc(R(X(k)))(A(k))=R(X(k))(A(k)),X
    (k)=X(k−1)+A(k−1)+1,X(1)=β[βは
    下りの初期乱数表定義]を、前記他方のシステムの前記
    復号化手段が、復号化関数として、DeFunc(R(X
    (k)))(B(k))=R'(X(k))(B(k)),X(k)=X(k
    −1)+A(k−1)+1,X(1)=α[αは上りの初期
    乱数表定義]を採用する請求項5記載の乱数表を用いた
    暗号化によるデータ交換方式。
  7. 【請求項7】データ交換の下りの乱数表配列定義γおよ
    び上りの乱数表配列定義δを備え、データ交換の下りで
    乱数表集合Rγ={Rγ(1),Rγ(2),Rγ(3),
    …}を使用し、データ交換の上りで乱数表集合Rδ={R
    δ(1),Rδ(2),Rδ(3),…}を使用する請求項
    3または5記載の乱数表を用いた暗号化によるデータ交
    換方式。
  8. 【請求項8】前記乱数表集合Rγ={Rγ(1),Rγ
    (2),Rγ(3),…}がRγ={R(γ),R(γ+1),
    R(γ+2),…}、前記乱数表集合Rδ={Rδ(1),
    Rδ(2),Rδ(3),…}がRδ={R(δ),R(δ+
    1),R(δ+2),…}である請求項7記載の乱数表を用
    いた暗号化によるデータ交換方式。
  9. 【請求項9】一方のシステムがデータを文字列単位に乱
    数表を参照して暗号化して他方のシステムに送信し、他
    方のシステムが受信したデータを文字列単位に乱数表を
    参照して復号化する乱数表を用いた暗号化によるデータ
    送信方法において、システムに複数の乱数表を備え、デ
    ータ中の暗号化を行った文字列に依存して該データ中の
    次に暗号化する文字列の暗号化の基となる乱数表を順次
    切り替えることを特徴とする乱数表を用いた暗号化によ
    るデータ送信方法。
  10. 【請求項10】一方のシステムがデータを文字列単位に
    乱数表を参照して暗号化して他方のシステムに送信し、
    他方のシステムが受信したデータを文字列単位に乱数表
    を参照して復号化することにより、システム間で相互に
    データ交換する乱数表を用いた暗号化によるデータ交換
    方法において、システムに複数の乱数表を備え、データ
    交換の上りに使用する乱数表と下りに使用する乱数表と
    を別個に定義することにより、データ中の暗号化を行っ
    た文字列に依存して該データ中の次に暗号化する文字列
    の暗号化の基となる乱数表を順次切り替えるとともに、
    上りと下りとで別個の暗号化を行うことを特徴とする乱
    数表を用いた暗号化によるデータ交換方法。
  11. 【請求項11】コンピュータを、複数の乱数表からなる
    乱数表集合,下りの初期乱数表定義,ならびに前記下り
    の初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行った文字
    列に依存して次に参照する乱数表を順次切り替えながら
    データを文字列単位に暗号化する暗号化手段として機能
    させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  12. 【請求項12】コンピュータを、複数の乱数表からなる
    乱数表集合,上りの初期乱数表定義,ならびに前記上り
    の初期乱数表定義およびデータ中の暗号化を行った文字
    列に依存して次に参照する乱数表を順次切り替えながら
    データを文字列単位に復号化する復号化手段として機能
    させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  13. 【請求項13】コンピュータを、複数の乱数表からなる
    乱数表集合,初期乱数表定義,前記初期乱数表定義およ
    びデータ中の暗号化を行った文字列に依存して次に参照
    する乱数表を順次切り替えながらデータを文字列単位に
    暗号化する暗号化手段,ならびに前記初期乱数表定義お
    よびデータ中の暗号化を行った文字列に依存して次に参
    照する乱数表を順次切り替えながらデータを文字列単位
    に復号化する復号化手段として機能させるためのプログ
    ラムを記録した記録媒体。
  14. 【請求項14】コンピュータを、複数の乱数表からなる
    乱数表集合,下りの初期乱数表定義および上りの初期乱
    数表定義,前記下りの初期乱数表定義およびデータ中の
    暗号化を行った文字列に依存して次に参照する乱数表を
    順次切り替えながらデータを文字列単位に暗号化する暗
    号化手段,ならびに前記上りの初期乱数表定義およびデ
    ータ中の暗号化を行った文字列に依存して次に参照する
    乱数表を順次切り替えながらデータを文字列単位に復号
    化する復号化手段として機能させるためのプログラムを
    記録した記録媒体。
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