JP2001197120A - メディア・データ伝送のための方法および装置 - Google Patents

メディア・データ伝送のための方法および装置

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JP2001197120A JP2000215937A JP2000215937A JP2001197120A JP 2001197120 A JP2001197120 A JP 2001197120A JP 2000215937 A JP2000215937 A JP 2000215937A JP 2000215937 A JP2000215937 A JP 2000215937A JP 2001197120 A JP2001197120 A JP 2001197120A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ通信媒体中で伝送するメディア・デー
タを処理する方法および装置を提供する。 【解決手段】 データのセットが時間に関係したメディ
ア・データのシーケンスをある伝送プロトコルに従って
どのようにして伝送するかを示す。このデータのセット
は、その時間に関係したメディア・データのシーケンス
に関連する、時間に関係したデータのシーケンスを含
む。このデータのセットをデジタル処理システムが利用
して、時間に関係したメディア・データのシーケンスを
(例えばその伝送プロトコルおよびそのデータのセット
に従って生成されたパケットによって)伝送することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、メディア・データ
の時間に関係したシーケンスを伝送のために準備する方
法および装置に関し、さらに詳細には、このようなメデ
ィア・データのパケット化伝送に関する。
【0002】
【従来の技術】AIFFなどのオーディオ形式、AVI
などのビデオ形式、およびRealMediaなどのス
トリーミング形式といった多種多様なファイル構造が、
時間ベースのメディアを記憶するために現在使用されて
いる。このようにファイル構造が様々である1つの理由
は、それらの対象および適用性が様々であるからであ
る。これらの形式のいくつかは、十分に比較的広く受け
入れられ、適用分野が広く、ある程度実装が簡単であ
り、したがって、コンテンツの送達のためだけでなく、
交換形式として使用することができる。こうした一般的
な形式の中で第一に挙げられるのは、QuickTim
e(登録商標)ファイル形式である。これは現在、時間
ベースのデータを供給するウェブ・サイトの大部分、プ
ロフェッショナル環境も含めたオーサリング環境の大部
分、およびマルチメディアCDROMタイトルの大部分
で使用されている。
【0003】QuickTimeのメディア層は、時間
ベースのマテリアル(ビデオやオーディオなど)を中心
とする一般的なマルチメディア・データの効率的な表示
および管理をサポートする。このメディア層では、メデ
ィア情報の記憶および交換の形式として、QuickT
imeファイル形式を使用している。この層のアーキテ
クチャ能力は、一般に現行の実施態様より広範であり、
このファイル形式は、現行のQuickTimeの実施
態様が現在必要としているより多くの情報を表現するこ
とができる。
【0004】一般に同期メディアのローカルなランダム
・アクセスをサポートするように設計されるAVIなど
の形式とは異なり、QuickTimeは、データ、関
係、および一般的なマルチメディアの提示のタイミング
をシステムが管理することができるようにする。詳細に
は、QuickTimeファイル形式は、一般的な時間
ベースのストリームの時間的な挙動を表すための構造、
つまりネットワーク・パケットの時間ベースの放出、な
らびにマルチメディア・データの時間ベースのローカル
な提示をカバーする概念を有する。
【0005】現行のQuickTimeファイル形式
は、Apple Computer社によって1996
年5月のファイル形式仕様に公に記載されており、これ
はQuickTimeのサイト<http://ww
w.apple.com/quicktime>で見る
ことができる。
【0006】QuickTimeファイル形式の1つの
側面として、メディア・データの物理構造(ディスク・
レコード中のレイアウト)が、そのファイルについての
論理構造から独立しており、かつそれによって記述され
るという概念がある。このファイルは、「ムービー」メ
タ・データのセットによって完全に記述される。このメ
タ・データは、実際のメディア・データについての宣言
的、構造的、および時間的な情報を提供する。
【0007】メディア・データは、記述データ(「ムー
ビー」メタ・データ)と同じファイル中にあることも、
その他の1つまたは複数のファイル中にあることもあ
る。1つのファイルに構造化されたムービーは一般に
「フラット」と呼ばれ、独立型である。非フラット・ム
ービーを構造化して、その他のファイル中のメディア・
データの一部または全てを参照することもできる。
【0008】したがって、この形式は一般に、様々な応
用分野での最適化に適している。例えば、編集(合成)
するときには、編集が適用され、メディアが再度順序づ
けされるにつれてデータを再度書込みする必要がなく、
メタ・データ・ファイルを拡張し、時間的マッピング情
報を調整することができる。編集が完了すると、ローカ
ルまたはネットワーク・アクセスのために、関連するメ
ディア・データおよびメタ・データを単一のインタリー
ブ型の最適化されたファイル中に再度書込みすることが
できる。この構造化ファイルおよび最適化されたファイ
ルはともに有効なQuickTimeファイルであり、
どちらも検査、再生、および再加工することができる。
【0009】構造化(「非フラットの」)ファイルを使
用することにより、同じ基本メディア・データを任意回
数の提示で使用および再使用することが可能となる。以
下で分かるように、供給するときにもこれと同じ利点が
ある。
【0010】編集および供給のいずれにおいても、これ
によって、その他のいくつかのファイルをメディア・デ
ータをコピーせずにムービーの一部分として扱うことが
可能となる。したがって、編集および供給を、Sun
Microsystemの「au」オーディオ形式やA
VIビデオ形式などのファイルから直接行うことがで
き、これらの形式の可用性が大幅に拡大される。
【0011】QuickTimeファイルは、アトムと
呼ばれるオブジェクトのセットに分割される。各オブジ
ェクトはアトム・ヘッダから開始し、これは下記のよう
にそのサイズおよびタイプを宣言する。 class Atom { int(32) size; char type[4]; byte contents[]; }
【0012】サイズは、サイズおよびタイプのヘッダ・
フィールドを含めて、バイトで表される。タイプ・フィ
ールドは4つの文字(通常は印刷可能)であり、容易な
ドキュメンテーションおよび識別を可能にする。タイプ
・フィールドの後のオブジェクト中のデータは、フィー
ルド、または含まれるオブジェクトのシーケンス、ある
いはその両方になることがある。
【0013】したがって、ファイルは、下記のように単
純にオブジェクトのシーケンスである。 class File { Atom[]; }
【0014】2つの重要な最上位のオブジェクトは、メ
ディア・データ(mdat)およびメタ・データ(mo
ov)である。
【0015】メディア・データ・オブジェクトは、実際
のメディア(例えば音声サンプルのシーケンス)を含
む。それらの形式はファイル形式によって制約されず、
それらは通常はオブジェクトではない。それらの形式は
メタ・データ中に記述され、物理的にそれらと隣接する
いかなる宣言によっても記述されない。したがって、例
えばモーションJPEGのみからなるムービーでは、J
PEGフレームは、余分なヘッダを介在させずに連続的
にメディア・データ中に記憶される。メディア・データ
・オブジェクト内のメディア・データは、複数のチャン
クに論理的に分割されるが、メディア・データ内に明示
的なチャンク・マーカは存在しない。
【0016】QuickTimeファイルがその他のフ
ァイル中のメディア・データを参照するときには、この
ようなメディア・データ・ファイルはメディア・オブジ
ェクトのコンテンツのようにフォーマットすることがで
きるので、これらの「2次」ファイルをQuickTi
me仕様に従ってフォーマットする必要はない。Qui
ckTime形式は、メディア・データと物理的に隣接
する任意のヘッダまたはその他の情報を必ずしも必要と
しないので、メディア・データを「外部」ヘッダを含む
ファイル(例えばUNIX(登録商標)「au」ファイ
ルやAVIファイル)にすること、およびQuickT
imeのメタ・データが適当な宣言情報を含み、「外
部」ファイル中のメディア・データを参照することが可
能である。このようにして、QuickTimeファイ
ル形式を使用して、異種形式の現行のマテリアルの本体
をコピーせずに更新することができる。QuickTi
meファイル形式は、既成の形式であり、またその他の
既成の形式とともに動作し、その他の既成の形式を含
み、その他の既成の形式を提示する(bring forward)
こともできる。
【0017】空きスペース(例えば編集操作によって削
除された)も、オブジェクトによって記述することがで
きる。空きスペース・オブジェクトを含むファイルを読
み取るソフトウェアは、このような空きスペース・オブ
ジェクト、ならびにそれが理解できない任意レベルのオ
ブジェクトを無視しなければならない。これにより、新
しいオブジェクトを導入することによって、実質的に任
意のレベルでファイルの拡張が可能となる。
【0018】主要なメタ・データはムービー・オブジェ
クトである。QuickTimeファイルは、下記のよ
うな、容易に位置決定することができるように通常はそ
のファイルの冒頭または末端にあるムービー・オブジェ
クトを正確に1つ有する。 class Movie { int(32) size; char type[4] = 'moov'; MovieHeader mh; contents Atom[]; }
【0019】ムービー・ヘッダは、提示全体についての
基本情報(その作成日付や、全体のタイムスケールな
ど)を提供する。含まれるオブジェクトのシーケンス中
には、通常は、下記のような、時間的に提示されるデー
タを記述するトラックが少なくとも1つある。 class Track { int(32) size; char type[4] = 'trak'; TrackHeader th; contents Atom[]; }
【0020】トラック・ヘッダは、そのトラックについ
ての比較的基本的な情報(そのIDやタイムスケールな
ど)を提供する。トラックに含まれるオブジェクトは、
その他のトラックへの参照(例えば複雑な合成のた
め)、または編集リストとなることもある。この含まれ
るオブジェクトのシーケンス中には、トラックが再生さ
れるときに提示されるメディアを記述するメディア・オ
ブジェクトがあることがある。
【0021】メディア・オブジェクトは、トラックが必
要とする提示に関する宣言(例えば、それがサンプル・
オーディオ、またはMIDI、あるいは3Dシーンにつ
いての配向情報である)を含む。このトラックのタイプ
は、下記のようなそのハンドラによって宣言される。 class handler { int(32) size; char type[4] = 'hdlr'; int(8) version; bit(24) flags; char handlertype[4]; --mhlr for media handlers char handlersubtype[4] --vide for video, soun for audio char manufacturer[4]; bit(32) handlerflags; bit(32) handlerflagsmask; string componentname; }
【0022】メディア情報内にも同様に、(メディア・
データをフェッチする)データ・ハンドラについてのハ
ンドラ宣言、およびどのファイルが関連するトラックに
ついてのメディア・データを含むかを定義するデータ情
報宣言がある。この宣言を使用することにより、複数の
ファイルにまたがるムービーを構築することができる。
【0023】最低レベルでは、下記のような、トラック
の時間的アスペクトをファイルに記憶されたデータと関
係づけるサンプル・テーブルが使用される。 class sampletable { int(32) size; char type[4] = 'stbl'; sampledescription sd; timetosample tts; syncsampletable syncs; sampletochunk stoc; samplesize ssize; chunkoffset coffset; shadowsync ssync; }
【0024】このサンプル記述は、メディアについての
情報(例えばビデオで使用される圧縮形式)を含む。時
間/サンプル・テーブルは、トラック中の時間を、その
時間に表示すべきサンプルと(索引によって)関係づけ
る。同期サンプル・テーブルは、これらのうちのどれが
その他のサンプルに依存しない同期(キー)サンプルで
あるかを宣言する。
【0025】サンプル/チャンク・オブジェクトは、下
記のように、所与のサンプルについてのメディア・デー
タ、およびその索引が与えられたその記述をどのように
して発見するかを宣言する。 class sampletochunk { int(32) size; char type[4] = 'stsc'; int(8) virsion; bits(24) flags; int(32) entrycount; for (int i=0; i<entrycount; i++) { int(32) firstchunk; int(32) samplesperchunk; int(32) sampledescriptionindex; }}
【0026】サンプル・サイズ・テーブルは、各サンプ
ルのサイズを示す。チャンクオフセット・テーブルは、
各チャンクの冒頭の、その包含するファイル中へのオフ
セットを示す。
【0027】上述の構造をたどって所与の時間表示する
ための適当なデータを発見することはかなり簡単であ
り、一般に索引付けおよび追加(adding)を必要とす
る。同期テーブルを使用すると、その前の同期サンプル
にバックアップすること、および「静かに」累算したデ
ルタを所望の始点にロール・フォワードすることも可能
である。
【0028】図1は、1つのトラックを有する単純なム
ービーの構造を示している。同様の図は、様々なオブジ
ェクトのフィールドについての詳細な記述とともに、Q
uickTimeファイル形式の文書に見ることができ
る。QuickTimeのアトム(オブジェクト)は、
ここでは灰色のボックス中のそれらの活字、およびその
上の記述名で示してある。このムービーは、単一のビデ
オ・トラックを含む。ビデオの諸フレームは、同じファ
イル中にあり、単一のデータのチャンク中にある。「チ
ャンク」は単なる論理上の構成体であり、オブジェクト
ではないことに留意されたい。チャンク内には、通常は
それら本来の形態で記憶されるビデオのフレームがあ
る。ビデオ・フレーム自体の中には、ヘッダまたはフィ
ールドは必要ない。
【0029】図2は、オーディオ・トラックおよびビデ
オ・トラックを両方とも備えた独立型ファイルを示す図
である。分かりやすくするために、ここではより少数の
アトムを示してあり、トラックからメディア・データ中
に向かうポインタは、言うまでもなく、タイミング情報
を含む通常のサンプル・テーブル宣言である。
【0030】QuickTimeファイル形式は、下記
を含めたいくつかの利点を有する。 1)サイズおよびビット・レートについてのスケーラビ
リティ。メタ・データがフレキシブルだが小型である。
これにより、(例えばインターネット上の)小さなダウ
ンロード・ムービー、ならびにいくつかのハイエンド編
集システムについての基礎の提供に適するようになる。 2)物理構造が論理的および時間的構造から独立してい
ること。これにより、そのファイルが有することになる
用途に応じて様々に物理構造を最適化することが可能と
なる。詳細には、これは、単一のファイル形式で、オー
サリングおよび編集、ダウンロードまたはCDROMへ
の配置、ならびにストリーミングに適することを意味す
る。 3)ファイル形式が、その形式が設計された時点では未
知であった多くのタイプも含めて、非常に幅広い種類の
コーデック・タイプおよびトラック・タイプを扱うこと
ができることが分かっていること。上向き互換性がある
形で発展することができるというこの分かっている能力
は、記憶形式の成功に必須である。
【0031】QuickTimeファイル形式では、ス
ケーラブルな、または階層化されたコーデックをいくつ
かの方法で扱うことができる。スケーラビリティをサポ
ートするストリーミング・プロトコルでは、層または帯
域幅のしきい値をサンプルにタグ付けし、それらのサン
プルの伝送に適するようにすることができる。
【0032】選択肢(alternative)(例えば様々な自
然言語音声トラック)のセットを形成するトラックに
は、1つだけが再生のために選択されるようにタグ付け
することができる。同じ構造を使用して、ストリーミン
グのための選択肢を選択する(例えば言語選択)ことが
できる。この能力については、QuickTimeファ
イル形式にさらに詳細に記述されている。
【0033】QuickTimeがムービーまたはトラ
ックを表示するときには、適当なメディア・ハンドラが
特定の時間についてのメディア・データにアクセスす
る。メディア・ハンドラは、要求されたデータを取り出
すために、データ・ストリームを正しく解釈しなければ
ならない。例えば、ビデオ・メディアに関しては、メデ
ィア・ハンドラは、通常はいくつかのアトムを横断し
て、所与のメディア時間についてのサンプルの位置およ
びサイズを発見する。メディア・ハンドラは、 1.メディア時間座標系中の時間を決定すること、 2.時間/サンプル・アトムを検査して、指定された時
間についてのデータを含むサンプルの番号を決定するこ
と、 3.サンプル/チャンク・アトムを走査して、どのチャ
ンクが当該のサンプルを含むかを発見すること、 4.そのチャンクへのオフセットを、チャンク・オフセ
ット・アトムから抽出すること、ならびに 5.サンプル・サイズ・アトムを使用して、そのチャン
ク内のオフセットおよびサンプルのサイズを発見するこ
とを実行することができる。
【0034】QuickTimeファイルまたはその他
のタイプの時間に関係したメディア・データのシーケン
スを、コンピュータ・ネットワーク(例えばインターネ
ット)と関連づけることができるデータ通信媒体を介し
て伝送することがしばしば望ましい。多くのコンピュー
タ・ネットワークでは、ネットワーク中に伝送されるデ
ータは、一般にパケット形態をとらなければならない。
通常は、時間に関係したメディア・データのシーケンス
は、ネットワークを介した伝送に適したパケット化形式
にはなっていない。例えば、QuickTime形式の
メディア・データ・ファイルはパケット化形式ではな
い。したがって、ストリーミング・データと呼ばれるこ
ともあるデータを収集して、ネットワークを介して伝送
するためのパケットにする必要がある。
【0035】時間に関係したメディア・データのシーケ
ンスをネットワークを介して伝送する問題に対処する従
来の1つの手法は、ハイパーテキスト転送プロトコル
(HTTP)などのネットワーク・プロトコルまたは伝
送プロトコルを使用して、ネットワークを介してメディ
ア・ファイルを送信するものである。したがって、メデ
ィア・ファイル自体が、1つのコンピュータ・システム
から別のコンピュータ・システムにネットワークを介し
て送信される。しかし、受信側コンピュータ・システム
でメディア・ファイルを保存したいという要望がないこ
ともある。すなわち、例えば受信側コンピュータ・シス
テムがネットワーク・コンピュータ、または記憶容量の
少ないコンピュータである場合には、受信側コンピュー
タ・システムでメディア・ファイルが受信され、視聴さ
れたときに、その受信側コンピュータ・システムのユー
ザが、そのファイルのコピーを記憶することを望まない
こともある。
【0036】ネットワークを介してパケットで伝送する
ためにどのようにしてデータを収集するかという問題を
解決するもう1つの代替手法は、ある特定の伝送プロト
コルについてネットワーク・プロトコル・データ・ユニ
ットをそのファイル中に含むファイルを準備するもので
ある。ある意味では、このようなファイルは、その特定
の伝送プロトコルに従って伝送されることになるのと基
本的に同じ形式で記憶されたパケット化ファイルである
と考えることができる。この操作を実行するには、一般
に、特定のデータ伝送速度の特定のネットワーク・プロ
トコルおよび特定のメディア・ファイル形式についての
パケット化形態で、ファイルを記憶することが必要であ
る。したがって、特定のデータ伝送速度の様々な伝送プ
ロトコルそれぞれについて、ファイルは本質的にそのパ
ケット化形態で複製されることになる。こうしたファイ
ルの形態が固定されると、それらの適用性/互換性が制
限され、それらのファイルをローカルに見ることが困難
になることがある。したがって、このような手法は、様
々に異なるデータ伝送速度の様々な伝送プロトコルでフ
ァイルを提供しようと試みる際の記憶要件を大幅に増加
させることがある。さらに、この代替の従来の手法に従
って生成された各パケット化ファイルは、一般に特定の
メディア・ファイル形式に限定され、したがって、同じ
メディア・オブジェクト(例えばデジタル・ムービー)
についてのその他のメディア・ファイル形式は、通常は
送信側コンピュータ・システム上でパケット化され、記
憶される。
【0037】時間に関係したメディア・データのシーケ
ンスをどのようにしてストリーミングするかという問題
を解決するさらに別の手法は、伝送側システムで必要と
なったときに、望ましい特定の伝送プロトコルに従って
メディア・データのパケット化を実行するものである。
この処理は、多くの場合に、比較的長い時間を必要と
し、したがって伝送側システムの性能を低下させること
がある。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】したがって、時間に関
係したメディア・データのシーケンスを伝送するための
改良された方法および装置が実現されることが望まし
い。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明は、データ通信媒
体中で伝送するためにメディア・データを処理する方法
および装置を提供するものである。一実施態様では、デ
ータのセットは、時間に関係したメディア・データのシ
ーケンスをある伝送プロトコルに従ってどのようにして
伝送するかを示す。一実施態様によれば、このデータの
セットは、時間に関係したメディア・データのシーケン
スに関連する時間に関係したデータのシーケンスを含
む。本発明の一態様によれば、このデータのセットをデ
ジタル処理システムが利用して、時間に関係したメディ
ア・データのシーケンスを(例えばその伝送プロトコル
およびデータのセットに従って生成されたパケットによ
って)伝送することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明は、例えばビデオ、オーデ
ィオ、及びビデオとオーディオなどを含む時間に関係し
たメディア・データのシーケンスの、コンピュータ・ネ
ットワーク中など通信メディアを介した伝送、特にその
パケット化伝送を可能にする方法および装置を提供する
ものである。
【0041】本発明の一実施形態では、デジタル処理シ
ステムは、時間に関係したメディア・データのシーケン
スをある伝送プロトコルに従ってどのようにして伝送す
るかを示すデータのセットを作成する。通常は、このデ
ータのセットは、デジタル処理システムに結合された記
憶デバイスに記憶される。さらに、このデータのセット
は、時間に関係したメディア・データのシーケンスに関
連する、時間に関係したデータのシーケンスである。
【0042】本発明は、コンピュータ可読媒体に記憶さ
れる実行可能コンピュータ・プログラム命令として完全
に実装することも、ソフトウェアとハードウェアの組合
せとして実装することも、あるいはいくつかの実施形態
では完全にハードウェアとして実装することもできる。
通常は、ネットワークに結合されたサーバ・コンピュー
タ・システムが、ヒント・トラックと呼ばれることがあ
るデータのセットを作成し、このヒント・トラックをそ
のサーバ・コンピュータ・システムに結合された記憶デ
バイスに記憶することになる。クライアント・コンピュ
ータ・システムがメディア・データ・ファイルの提示
(例えばそれらを見るまたは聞くこと、あるいは視聴す
ること)を要求すると、サーバ・システムは、ヒント・
トラックを使用して、クライアント・コンピュータ・シ
ステムに伝送するためにメディア・データをどのように
してパケット化するかを決定する。本発明は時間に関係
したメディア・データのシーケンス全般に適用可能であ
り、QuickTimeは、この全般的な適用可能性の
一例として本明細書に表したものであることを理解され
たい。したがって、本発明は必ずしもQuickTim
eに限定されるわけではないものとする。
【0043】図3は、本発明による方法の一例を示す図
である。図3に示す方法300は、伝送することが望ま
しい特定のメディア・データについてのメディア・ファ
イル形式を決定するステップ301から開始する。ステ
ップ303で、使用することが望ましい1つまたは複数
の特定の伝送プロトコルも決定される。ただし、ステッ
プ301および303は、例えば常に同じメディア・フ
ァイル形式が同じ伝送プロトコルを使用して伝送される
場合には省略可能である。
【0044】ステップ305で、サーバ・コンピュータ
・システムなどのデジタル処理システムが、メディア・
ファイル中の時間に関係したメディア・データのシーケ
ンスをパケット化するためのヒントを作成し、記憶す
る。別法として、1つのコンピュータ・システムがヒン
トを作成し、後に伝送プロセスで使用するためにそれら
を記憶する別のシステム(サーバ・コンピュータ・シス
テムなど)に提供することもできる。パケット化によ
り、ステップ301で決定された所望の伝送プロトコル
に従うネットワークまたは通信媒体を介した伝送が可能
となる。本発明の一実施形態では、ヒントは、その他の
トラックのメディア・データを参照するが一実施形態で
はそれとは別個の、時間に関係したヒントのシーケンス
のトラックとして記憶される。本発明の一実施形態で
は、ヒントのトラックは、それが参照するメディア・デ
ータとは別に記憶することができる。したがって、ヒン
トのトラックは、ヒントのトラックが参照するメディア
・データを含むもう1つのファイルとは別個のファイル
に記憶することも、そのメディア・データを含むファイ
ル中の、実際のメディア・データを含むデータ領域から
分離した別個のヒント領域に記憶することもできる。本
発明の一実施形態では、ヒント・トラックまたはその一
部分は、サーバが実行可能命令として解釈することがあ
り、この実行可能命令によって、サーバは、通常は時間
ベースのメディア・データである(必ずしもそうである
わけではない)時間に関係したデータのシーケンスをパ
ケット化する。本発明の一実施形態では、ヒントは、伝
送側デジタル処理システムに結合された記憶デバイスに
記憶される。
【0045】ステップ307で、ヒントに従ってパケッ
ト化されたデータが、サーバ・コンピュータ・システム
などの伝送側システムから受信側システムに伝送され
る。このメディア・データは、そのメディア・データを
ヒントに従ってパケット化することによって伝送され
る。本発明の代替の一実施形態では、サーバ・コンピュ
ータ・システムは、ヒントを使用せず、代替のパケット
化プロセスによってメディア・データを送信することに
することもできる。
【0046】ステップ309で、受信側システムが、メ
ディア・データによって表されるメディア・オブジェク
トを提示する。通常は、この提示(メディア・オブジェ
クトの視聴であることも、単にメディア・オブジェクト
を見るだけ、または聞くだけであることもある)は、パ
ケット化されたデータが受信側システムで受信されるに
つれて実行される。パケット化されたデータは、本発明
の一実施形態では受信側システムに記憶することができ
る(必ずしもそのようにする必要はない)。したがっ
て、提示が終了した後で受信側システムにローカル・コ
ピーが存在しないという点で、データの提示は短命(ep
hemeral)である。別の実施形態では、メディア・オブ
ジェクトの提示は、そのメディア・オブジェクトを表す
メディア・データについてのヒントを作成した後で、サ
ーバ・システム上で行うことができる。本発明の一実施
形態では、メディア・データは、ヒントに従ってパケッ
ト化するために、必ずしも(再)フォーマットやコピー
などが行われるわけではない。
【0047】ステップ311で、受信されたメディア・
ファイルが受信側システムに記憶されている場合には、
受信側システムは、任意選択でそのメディア・ファイル
を再アセンブルすることができる。図3に示す方法の様
々なステップは、上記で図示および記述した順序とは異
なる順序で実行することも、それらのステップの一部を
同時に実行することも、あるいはその両方を合わせて行
うこともできることを理解されたい。例えば、一実施形
態ではステップ309およびステップ311は、並行し
て行われる。
【0048】本発明の一実施形態による、QuickT
imeを用いた特定の実施態様について次に述べる。本
発明の一実施形態では、そのファイルにローカルに(例
えばサーバやジェネレータなどで)見ることも、Qui
ckTimeムービー内でネットワークを介してストリ
ーミングすることもできる提示が行われる。一般に、ス
トリーミング・サーバ(または別のシステム)は、スト
リーミングするデータ・ユニット、それらの組成および
タイミングについての情報を有さなければならない。こ
のような情報は通常は時間的なものであるので、トラッ
ク中に記述することができる。サーバは、例えば提示を
見るために使用されることになるのと同じ索引付け操作
を使用することによって、パケット化を実行し、プロト
コル情報を決定することができる。
【0049】サーバに対する命令を含むトラックは、パ
ケットを形成および伝送するプロセス中にサーバに指示
を出すデータのセットを表すので、「ヒント」トラック
と呼ばれることがある。QuickTimeファイル形
式は、ネットワークを介したメディア・データのストリ
ーミング、ならびにローカルな再生をサポートする。プ
ロトコル・データ・ユニットを送信するプロセスは、時
間ベースのデータの表示と同様に時間ベースであり、し
たがって時間ベースの形式で適切に記述される。ストリ
ーミングをサポートするQuickTimeファイルま
たは「ムービー」は、ストリーミングするデータ・ユニ
ットについての情報を含む。この情報は、「ヒント」ト
ラックと呼ばれるファイルの追加トラックに含まれる。
【0050】ヒント・トラックは、パケットの形成を助
ける、ストリーミング・サーバ(またはその他のデジタ
ル処理システム)に対する命令を含む。これらの命令
は、サーバが(例えばヘッダ情報を)送信する、または
メディア・データのセグメントを参照するための即値デ
ータを含むことができる。本発明の一実施形態では、編
集または提示情報がローカルな再生のためにQuick
Timeファイル中でコード化されるのと同じ方法で、
命令がQuickTimeファイル中でコード化され
る。編集または提示情報の代わりに、特定のネットワー
ク・トランスポートを使用したストリーミングに適した
方法でサーバがメディア・データをパケット化できるよ
うにすることができる情報を提供することができる。
【0051】本発明の一実施形態では、ローカルに再生
されるか、いくつかの異なるトランスポート・タイプを
介してストリーミングされるかに関わらず、同じメディ
ア・データが、ヒントを含むQuickTimeファイ
ル中で使用される。異なるトランスポート・タイプにつ
いての別個の「ヒント」トラックを同じファイル内に含
むことができ、メディア自体の追加コピーを作成せず
に、こうしたトランスポート・タイプの全てを介してメ
ディアを再生することができる。さらに、特定のトラン
スポートについての適当なヒント・トラックを追加する
ことによって、現行のメディアをストリーミングできる
ようにする。本発明の一態様によれば、メディア・デー
タ自体を再キャストまたは再フォーマットする必要はな
い。
【0052】したがって、ヒント・トラック中のサンプ
ルは一般に、パケットを形成するための命令を含む。こ
れらの命令は、サーバが(例えばヘッダ情報を)送信す
る、または別のトラック中のメディア・データのセグメ
ントを参照するための即値データを含むことができる。
【0053】本発明の一実施形態では、3レベル設計を
利用し、下記のようになる。 1)メディア・データは、通常通りに再生や編集などを
行うことができるネットワーク独立トラックのセットと
して表される。 2)サーバ・ヒント・トラックについての共通の宣言お
よび基礎構造がある。この共通の形式はプロトコル独立
型であるが、どのプロトコルがサーバ・トラック中に記
述されるかという宣言を含む。 3)伝送することができる各プロトコルについて、特定
のサーバ・ヒント・トラックの設計がある。これらの設
計は全て、同じ基本構造を使用する。例えば、RTP
(インターネット用)およびMPEG−2トランスポー
ト(同報通信用)、あるいは新しい標準の、またはベン
ダに特定のプロトコルについての設計がある。
【0054】本発明の一実施形態では、ヒント・トラッ
クの指示でサーバから送信される結果生じるストリーム
は通常のストリームであり、必ずしもQuickTim
e情報のトレースを含まない。本発明のこの実施形態で
は、QuickTime、あるいはその構造または宣言
スタイルが、必ずしも伝送媒体(例えばネットワーク・
ケーブル)上のデータ、または復号側ステーション中に
ある必要はない。例えば、RTP下でストリーミングさ
れたH.261のビデオおよびDVIオーディオを使用
したファイルは、本発明の一実施形態では、それらのコ
ーディングをRTP中にパックするためのIETF仕様
に完全に準拠したパケット・ストリームを生じることが
できる。
【0055】本発明の一実施形態では、ヒント・トラッ
クは、提示がローカルに見られる時にヒント・トラック
が基本的に受信側システムに無視されるように構築さ
れ、フラグを立てられる。
【0056】一実施形態では、例えばビデオやオーディ
オなどを含むことができる時間に関係したメディア・デ
ータのシーケンスを、デジタル処理システムによってパ
ケット化し、その後、同じデジタル処理システム上で提
示することができる。さらに、パケット化を短命にし、
提示、記憶、読取りなどが行われている時間に関係した
シーケンスも「実行中(on the fly)」にパ
ケット化されるようにすることもできる。一実施形態で
は、ヒントは、コピーやフォーマットなどが行われてい
ないメディア・データを参照することができる。例え
ば、ヒントが参照するメディア・データは、オリジナル
の形式で読取り専用メモリなどに記憶することができ
る。
【0057】一実施形態では、パケット化を実現する同
一のヒント・ルーチンが、パケット化を実行するにつれ
てメディアも提示する。本発明の代替実施形態では、時
間に関係したメディアのパケット化ファイルは、ヒント
・トラックに従って生成し、例えば後に伝送するために
記憶することができる。
【0058】図4は、本発明の一実施形態による、メデ
ィア・データをトランスポートするためのヒント・トラ
ックの利用方法を示している。図4では、ヒント・トラ
ック401は、メディア・トラック403に対して示し
てある。どのようにしてRTPパケットを形成するかを
記述するヒント・トラック・サンプル405などの各ヒ
ント・トラック・サンプルはヘッダを含むことができ、
関連するメディア・トラック、この場合はビデオ・トラ
ック403から、いくつかのデータを参照することがで
きる。図4に示す実施形態では、メディア・データ(ビ
デオ・フレーム)およびRTPヒントはインタリーブさ
れており、関連するメディア・ファイルを比較的容易に
読み取ることができるようになっている。この例では、
各フレームは単一のRTPパケットに組み込まれるもの
として示してある。言うまでもなく、必要なときには、
フレームをいくつかのパケットに分割することもでき
る。逆に、望ましい場合には、複数のフレームを単一の
パケット中に置くこともでき、これは一般にオーディオ
・データについて実行される。
【0059】上記で論じたように、上述の論理構造が物
理構造を暗黙に定義する必要はない。メタ・データはメ
モリにキャッシュすることができ、ヒント・トラック・
サンプルは、(図4に示すように)それらが参照するメ
ディア・サンプルと物理的にインタリーブすることがで
きる。
【0060】別法として、現行の提示中のメタ・データ
およびメディア・データを参照および増補する、ヒント
・トラックを含むメタ・データおよびメディア・データ
の新しいセットを書き込むこともできる。図5は、本発
明の一実施形態による、別個のファイル中のメディア・
データを参照するためのヒント・トラックの利用方法を
示している。図5には、それ自体のメタ・データをそれ
ぞれ備えた2つのムービー・ファイル502および50
4が示してある。第1のムービー・ファイル502はビ
デオ・トラックを含む。第2のムービー・ファイル50
4は、ビデオ・トラックおよびヒント・トラックを両方
とも含むが、そのメタ・データは、そのビデオ・トラッ
クについてのメディア・データが第1のムービー・ファ
イル502中にあることを宣言している。したがって、
ムービー・ファイル504に関連するヒントも、第1の
ムービー502中のメディア・データを指している。
【0061】本発明の一実施形態では、メディア・ファ
イルは、複数のプロトコルについてのパケット化ヒント
・トラックを含むことができる。したがって、各トラッ
クは、ヒント・トラックが適しているプロトコルの宣言
(および適当である場合にはプロトコルのパラメータ)
を含むことができる。言うまでもなく、これらのトラッ
クは全て、ファイル中の基本メディア・トラックからメ
ディア・データを参照することができる。プロトコル独
立性および拡張可能性を求める要望は、記載の方法で満
たすことができる。
【0062】本発明の一実施形態では、ヒント・トラッ
クは、メディア・トラック中の全てのデータを使用する
必要はない。ヒント・トラックは、帯域幅のしきい値に
達するため、またはその他の理由のために、(例えば一
部のビデオ・フレームを省略することによって)データ
のサブセットを使用すればよい。同じプロトコルについ
て複数のヒント・トラックを設けることができるので、
同じ基本メディア情報の様々な速度の異なるサブセット
を提供することができる。したがって、本発明は、従来
の方法および装置に優る改善されたスケーラビリティを
もたらすことができる。
【0063】ヒント・トラック自体およびQuickT
imeメタ・データは、一実施形態ではQuickTi
meファイル中になければならないが、基本メディア
は、QuickTimeが適切にインポートおよび参照
することができる任意のファイル・タイプ中に残ること
ができることを強調しておく。本発明の一実施形態で
は、ムービー・ファイル中のメタ・データは、メディア
・データが別のファイル中にあることを宣言するデータ
参照を含むことができる。したがって、サンプル・テー
ブルのオフセットおよびポインタが、この「外部」ファ
イル中のデータを指示することもある。したがって、本
発明の一実施形態によれば、「au」オーディオ・ファ
イルや「AVI」オーディオ/ビデオ・ファイル、MI
DIファイルなど、現行のレガシー形式を、基本メディ
ア・データをコピーまたは再フォーマットする必要な
く、ストリーミングすることができる。基本メディア・
データが書き込まれず、単に別個のファイル中のQui
ckTime宣言およびヒント情報で増補されるだけで
あるので、基本メディア・データを、CDROMなど読
取り専用機械可読媒体上に与えることもできる。
【0064】本発明の一実施形態では、ヒント・トラッ
クは、オフライン計算の結果を具現化し、通常は、パケ
ット化、および必要なら多重化をサポートするための情
報をサーバに提供するように最適化される。
【0065】例えばRTP(IETF標準の実時間プロ
トコル)およびMPEG−2トランスポートについての
ヒントの例を、付録A〜Cに示す。
【0066】本発明の一実施形態では、単一のファイル
で、過度なスペースのオーバヘッドなしで、複数のプロ
トコル、またはそれらのプロトコルの複数の異なるパラ
メータ化についてのヒント・トラックをサポートするこ
とができる。新しいプロトコルおよびそれらに関連する
ヒント・トラックは、現行のプロトコルに依拠するシス
テムを混乱させることなく、設計することができる。し
たがって、本発明は、少なくとも一実施形態では、プロ
トコル中立的(protocol−neutral)で
ある。
【0067】QuickTimeファイル形式では、メ
タ・データを更新またはコピーおよび増補することによ
って、トラックをムービーに追加することができる。メ
ディア・データがメタ・データとは別のファイル中にあ
る、または最適化されたインタリーブが不要である場合
には、これは比較的簡単かつ効率的な操作となることが
できる。
【0068】本発明の一実施形態では、トラックを1つ
しか含まず、望ましい場合にはオリジナル中のメディア
・データを参照することができる新しいムービー・メタ
・データのセットを構築することによって、トラックを
抽出することができる。
【0069】例えば、本発明の一実施形態では、その他
のオーディオ・トラックのセットの代替としてマークさ
れた新しいオーディオ・トラックを追加することができ
る。それが言語コード(例えばフランス語やタガログ
語)でもマークされている場合には、提示時に適当なト
ラックを選択することができる。
【0070】SMPTE時間コード・トラックは、本発
明の一実施形態による、必要が生じたときに提示、追
加、または除去することができるエレメンタリ・ストリ
ームの一例である。
【0071】本発明の一態様によれば、ヒント・トラッ
クは、現行のサーバまたはローカルな再生についての互
換性の問題を引き起こすことなく、新しいプロトコルの
ための新しい形式の開発を可能にすることができる。さ
らに、そのファイル形式の寿命にわたって、後方互換性
を維持しながら、新しいメディア・トラックを追加する
こともできる。
【0072】本発明の一実施形態では、拡張可能性の領
域としては下記が含まれる。 a)現在のQuickTimeファイル形式によってカ
バーされないメディア・タイプ(例えば実験室の機器の
読み)について規定することができる新しいトラック・
タイプ。 b)規定することができる現行のトラックについての新
しい符号化タイプ(例えばビデオまたはオーディオのコ
ーデック)。コーデックに特定の初期化情報についての
明確な備えがある。 c)新しいプロトコルについて規定することができる新
しいヒント・トラック・タイプ、およびメディア・デー
タ自体についてスペースのオーバヘッドを招くことなく
複数のプロトコルについてのヒント情報を含むことがで
きるファイル。
【0073】読取り専用媒体上の現行のコンテンツ(例
えばCDROMやDVDなどに予めパッケージ化された
ムービー)は、本発明とともに使用することができる。
【0074】さらに、本発明の一態様によれば、様々な
「外部」ファイル形式を使用することができる。例え
ば、本発明の一実施形態では、現行のコンテンツがQu
ickTime形式である、またはインポートすること
ができる場合には、コピーまたは再フォーマットする必
要なく、それを編集およびストリーミングすることがで
きる。
【0075】本発明の一実施形態では、帯域幅のスケー
ラビリティを達成するためにコーデックがメディア・デ
ータのストライピングをサポートする場合には、これら
のストライピングされた帯域幅は、複数のストリーム・
トラックを使用して表すことができる。各トラックが異
なる帯域幅を表すことができる。これらのトラックは、
基本メディアの選択したサブセット中にグループ化する
ことができる。
【0076】本発明の一実施形態では、プロトコルが帯
域幅のスケーラビリティをサポートする場合には、ヒン
ト・トラック自体が、各プロトコル・データ・ユニット
(ヒント・トラック中のサンプル)についての情報を含
むことができる。情報は、それを超えるとプロトコル・
データ・ユニットをネットワークに送達しなければなら
ない帯域幅のしきい値を含むことができる。したがっ
て、ヒント・トラックは、利用可能な帯域幅を高いまた
は低いなどとして示し、かつ/あるいはデータ伝送の帯
域幅に関する情報を示すことができる。
【0077】本発明の一実施形態では、プロトコルが多
重化プロトコル(例えばMPEG−2トランスポート)
である場合には、異なるデータ・レートを達成するため
に異なるエレメンタリ・ストリーム・トラックのサブセ
ットを使用する、異なるヒント・トラックを構築するこ
とができる。したがって、ビット・レートの低い伝送で
は、一部のトラックが完全に省略されることもある。
【0078】本発明の一実施形態では、様々なコーデッ
クを使用してベース・データを記録することが望ましい
場合には、それらのトラックを選択肢のグループの形に
形成し、1つだけを提示用に選択することができる。ど
のトラックを提示に使用するかを選ぶ選択は、通常はプ
ロトコルに依存し、本明細書に記載のヒント・トラック
手法を使用して達成することができる。
【0079】本発明の一実施形態では、暗号化をメディ
ア・ファイルに事前に適用することもできる。この場合
には、暗号化されたデータは、(a)オリジナルのメデ
ィア・データにリンクされた新しいエレメンタリ・スト
リーム(新しいトラック)(すなわちオリジナルのメデ
ィア・データは、不要となった場合に除去することがで
きる)、あるいは(b)ヒント・トラック自体に記憶す
ることができる。(b)の場合には、実行中に、ヒント
・トラックが暗号化されていないエレメンタリ・ストリ
ームからいかなるデータも抽出しないことが可能であ
る。このように、暗号化によってメディア・データを変
形することができるので、全てのメディア・データが、
ヒント・トラックならびにストリーミング・パケット・
プロトコル・データ・ユニット情報中にあることもあ
る。
【0080】組込み型オブジェクト・コンテンツ情報の
一例として、ムービー全体および個々のトラックについ
てのIETFセッション記述情報を、RTPヒント・ト
ラックについてのメタ・データ中に、ユーザ・アトムと
して記憶することができる。
【0081】本発明の一実施形態では、ファイル形式
は、通常は、再生可能な形式のメディア・データ、およ
びストリーミング情報を両方とも含む。一実施形態で
は、メディア独立性、プロトコル独立性、およびメディ
アをローカルに提示する能力を保持しながら、比較的低
いオーバヘッドでこの形式から直接ストリーミングする
ことができる。
【0082】本発明の一態様によれば、ヒント・トラッ
クは、コーデック、タイミング、およびパケット化につ
いての詳細な知識を要約して、オフライン準備プロセス
にすることができる。したがって、ヒント・トラックを
たどってデータ・ストリームを生成することは比較的簡
単であり、ストリーミングされているメディアについて
の特殊な知識は必要ない。したがって、本発明の一態様
によれば、例えばデータ・コンテンツの詳細からサーバ
を切り離すことができる。
【0083】本発明の一実施形態では、ヒント・トラッ
クのセットを使用して、例えばネットワークPDUを、
それらを送信すべき時系列中にディスク上の論理ディス
ク境界にレイアウトすることによってストリーミングの
ために直接最適化されたファイルを構築することができ
る。このようなファイルは、もはや一般的な提示となる
ことはできないが、ストリーミングすることはできる。
一実施形態では、ヒント・トラックを用いて作成された
パケット化ファイルを記憶し、例えば後にストリーミン
グのために最適化することができる。
【0084】本発明の一実施形態では、外部ファイル形
式をカプセル化することにより、メディア・データをそ
の他の形式で保存しながら、依然としてQuickTi
meで発行することができる。例えば、現行の形式は、
適当なラッパを適用することによって新しいメディア・
データ・ファイル中に直接カプセル化することも、その
まま残して、ヒント・トラックによってセグメントで、
または全体として参照し、レガシー形式をコピーせずに
ストリーミングできるようにすることもできる。単一の
ムービーは、複数のレガシー形式から選択した断片(pi
ece)を含むことができる。本発明は、ベース・メディ
ア形式を制約しない。
【0085】一般的に、取込み、オーサリングおよび編
集、ダウンロードおよびストリーミングに及ぶ共通の形
式は、一般にフレキシビリティを有する。マテリアル
は、コピーまたは再フォーマットせずに、使用後に再加
工する、または複数の方法で使用することができる。本
発明の一実施形態では、標準的なエディタを使用してヒ
ント・トラックを除去し、次いで編集が完了した後で再
度ヒントを付ける(re-hinting)ことによって、ヒント
の付いた(hinted)マテリアルを再加工および再使用す
ることができる。
【0086】ローカルに見るためにメディア・ファイル
をダウンロードすることが望ましい場合には、その目的
のために最適化されたインタリーブ型ファイルを構築す
ることができ、別個の宣言ファイル中のストリーミング
・メタ・データが、同じベース・メディア・データを参
照する。したがって、このダウンロードはストリーミン
グ情報を含まないことがあり、さらにメディア・データ
はストリーミング・サーバに一度しか存在することがで
きない。
【0087】論理構造を物理構造から分離することによ
り、ファイルの物理構造をアプリケーション(例えば編
集する、ローカルに見る、ストリーミングする)に応じ
て様々に最適化することができる。
【0088】各メディア・トラックについて複数のヒン
ト・トラックが存在できるようにすることによって、本
発明の一実施形態では、ファイルを、メディアの複数の
コピーを必要とせずに、複数のプロトコルを介してスト
リーミングすることによって発行することができる。
【0089】図6は、本発明の一実施形態による、メデ
ィア・データを処理することができるコンピュータ・シ
ステムのネットワークを示す図である。図6に示すよう
に、いくつかのクライアント・コンピュータ・システム
がインターネット622を介して互いに結合されてお
り、そのうちの1つまたは複数が、図3に関連して上述
した一実施態様の受信側システムを表す。「インターネ
ット」という用語は、諸ネットワークのうちのあるネッ
トワークを指すことを理解されたい。このようなネット
ワークでは、情報を交換するために、TCP/IPやA
TM、SNA、SDIなど、様々なプロトコルを使用す
ることができる。インターネットの物理的接続、ならび
にインターネットのプロトコルおよび通信手続きは、当
業者には周知である。インターネット622へのアクセ
スは、通常は、ISP624やISP626などのイン
ターネット・サービス・プロバイダ(ISP)によって
提供される。クライアント・コンピュータ・システム6
02、604、618、620などのクライアント・シ
ステム上のユーザは、一般に、ISP624や626な
どのインターネット・サービス・プロバイダを介してイ
ンターネットへのアクセス権を得る。インターネットに
アクセスすると、クライアント・コンピュータ・システ
ム602、604、618、620、および/またはウ
ェブ・サーバ・システム628などの複数のデジタル処
理システム間での情報(例えば電子メール、テキスト・
ファイル、メディア・ファイルなど)の転送を容易にす
ることができる。例えば、クライアント・コンピュータ
・システム602、604、618、620、および/
またはウェブ・サーバ628のうちの1つあるいは複数
が、クライアント・コンピュータ・システム602、6
04、618、620、および/またはウェブ・サーバ
628のうちの別の1つあるいは複数に、メディア・デ
ータ(例えばビデオおよびオーディオ、あるいはビデオ
またはオーディオ)を提供することができる。これは、
要求に応答して実現することができる。本明細書に記述
するように、このようなメディア・データは、システム
600中でヒントに従って転送することができる。この
ようなヒントは、本発明の一実施形態では、特定のメデ
ィア・データの形式および/または特定のデータ通信
(例えばネットワーク)プロトコルに従って作成するこ
とができる。
【0090】ウェブ・サーバ628は、通常は、Wor
ld Wide Webのプロトコルなど、1つまたは
複数のデータ通信プロトコルで動作するための少なくと
も1つのコンピュータ・システムからなり、したがっ
て、通常はインターネット622に結合される。任意選
択で、ウェブ・サーバ628は、インターネットおよび
/またはその他のネットワークへのアクセス権をクライ
アント・コンピュータ・システムに提供することができ
るISPの一部となることもある。クライアント・コン
ピュータ・システム602、604、618、および6
20はそれぞれ、適当なウェブ・ブライジング・ソフト
ウェアを用いて、HTMLドキュメント(例えばウェブ
・ページ)など、ウェブ・サーバ628が提供すること
ができるデータにアクセスすることができる。このよう
なデータは、QuickTimeムービーなど、クライ
アント・コンピュータ・システム602、604、61
8、および620が提示できるメディアを提供すること
ができる。
【0091】ISP624は、クライアント・コンピュ
ータ・システム602の一部分とみなすこともできるモ
デム・インタフェース606を介して、クライアント・
コンピュータ・システム602にインターネット接続性
を与える。クライアント・コンピュータ・システムは、
Macintoshコンピュータ、「ネットワーク」コ
ンピュータ、ハンドヘルド/ポータブル・コンピュー
タ、WebTVシステム、またはその他のタイプのデジ
タル処理システム(例えばデジタル処理能力を有するセ
ルラ電話)など、従来のコンピュータ・システムでよ
い。同様に、ISP626も、クライアント・コンピュ
ータ・システム604、618、および620にインタ
ーネット接続性を提供するが、図6に示すように、この
接続性は、クライアント・コンピュータ・システム60
2、604、618、および620などの様々なクライ
アント・コンピュータ・システム間で様々となることが
ある。例えば、図6に示すように、クライアント・コン
ピュータ・システム604はモデム・インタフェース6
08を介してISP626に結合されるが、クライアン
ト・コンピュータ・システム618および620はロー
カル・エリア・ネットワーク(LAN)の一部分であ
る。図6ではそれぞれモデム606および608として
示すインタフェース606および608は、アナログ・
モデム、ISDNモデム、ケーブル・モデム、衛星伝送
インタフェース(例えば「DirectPC」)、無線
インタフェース、またはその他の、クライアント・コン
ピュータ・システムなどのデジタル処理システムを別の
デジタル処理システムに結合するためのインタフェース
にすることができる。クライアント・コンピュータ・シ
ステム618および620は、それぞれネットワーク・
インタフェース614および616を介してLANバス
612に結合される。ネットワーク・インタフェース6
14および616は、イーサネット(登録商標)・タイ
プ、非同期転送モード(ATM)、またはその他のタイ
プのネットワーク・インタフェースにすることができ
る。LANバスは、ファイアウォールその他のインター
ネットに関係したサービスをLANに提供することがで
きるゲートウェイ・デジタル処理システム610にも結
合される。ゲートウェイ・デジタル処理システム610
がISP626に結合され、クライアント・コンピュー
タ・システム618および620にインターネット接続
性を与える。ゲートウェイ・デジタル処理システム61
0は、例えば、従来のサーバ・コンピュータ・システム
を含むことができる。同様に、ウェブ・サーバ628
も、例えば、従来のサーバ・コンピュータ・システムを
含むことができる。
【0092】システム600により、クライアント・コ
ンピュータ・システム602、604、618、62
0、および/またはウェブ・サーバ628のうちの1つ
あるいは複数が、クライアント・コンピュータ・システ
ム602、604、618、620、および/またはウ
ェブ・サーバ628のうちの別の1つあるいは複数に、
メディア・データ(例えばビデオとオーディオ、あるい
はビデオまたはオーディオ)を提供することができる。
このようなデータは、例えば、クライアント・コンピュ
ータ・システム602、604、618、および620
のうちの1つまたは複数とすることができる受信側シス
テムからの要求に応答して提供することができる。本明
細書に記述するように、このようなメディア・データ
は、システム600中でヒントまたはヒント・トラック
に従って転送することができる。このようなヒントを、
本発明の一実施形態では特定のメディア・データの形式
および/または特定のデータ通信(例えばネットワー
ク)プロトコルに従って作成し、本発明の一態様によれ
ばメディア・データのパケット化を可能にすることがで
きる。
【0093】図7は、本発明の一実施形態に従って使用
することができるデジタル処理システムを示すブロック
図である。例えば、図7に示すデジタル処理システム6
50は、クライアント・コンピュータ・システム、ウェ
ブ・サーバ・システム、従来のサーバ・システムなどと
して使用することができる。さらに、デジタル処理シス
テム650を使用して、ISP624や626などのイ
ンターネット・サービス・プロバイダの1つまたは複数
の機能を実行することができる。デジタル処理システム
650は、モデムまたはネットワーク・インタフェース
668を介して外部システムとインタフェースをとられ
ることができる。モデムまたはネットワーク・インタフ
ェース668は、デジタル処理システム650の一部分
とみることができることを理解されたい。モデムまたは
ネットワーク・インタフェース668は、アナログ・モ
デム、ISDNモデム、ケーブル・モデム、トークン・
リング・インタフェース、衛星伝送インタフェース、無
線インタフェース、またはその他の、複数のデジタル処
理システム間にデータ通信リンクをもたらすインタフェ
ースにすることができる。
【0094】デジタル処理システム650はプロセッサ
652を含み、これは、1つまたは複数のプロセッサを
表すことができ、Motorola powerPCプ
ロセッサやIntel Pentium(またはx8
6)プロセッサなど、1つまたは複数の従来タイプのこ
のようなプロセッサを含むことができる。メモリ654
は、バス656を介してプロセッサ652に結合され
る。メモリ155は、ダイナミック・ランダム・アクセ
ス・メモリ(DRAM)となる、かつ/またはスタティ
ックRAM(SRAM)を含むことができる。プロセッ
サは、メモリ654の一部分とみることも、メモリ65
4から分離しているとみなすこともできるその他のタイ
プの記憶領域/メモリ(例えばキャッシュ、フラッシュ
・メモリ、ディスクなど)に結合することもできる。
【0095】バス656はさらに、プロセッサ652
を、ディスプレイ制御装置658、マス・メモリ66
2、モデムまたはネットワーク・インタフェース66
8、および入出力(I/O)制御装置664に結合す
る。マス・メモリ662は、磁気式、光学式、光磁気
式、テープ、および/またはその他のタイプの、情報を
記憶するための機械可読媒体/デバイスを表すことがで
きる。例えば、マス・メモリ662は、ハードディス
ク、読取り専用または書込み可能の光学CDなどを表す
ことができる。ディスプレイ制御装置658は、陰極線
管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LC
D)、プラズマ・ディスプレイ、またはその他のタイプ
のディスプレイ・デバイスを表すことができるディスプ
レイ660を、従来の方法で制御する。I/O制御装置
664は、1つまたは複数のキーボード、マウス/トラ
ックボールその他のポインティング・デバイス、磁気デ
ィスク・ドライブおよび/または光ディスク・ドライ
ブ、プリンタ、スキャナ、デジタル・カメラ、マイクロ
フォンなどを表すことができるI/Oデバイス666を
制御する。
【0096】デジタル処理システム650は、システム
の単なる一例を表すものであり、多数の様々な構成およ
びアーキテクチャを有することができ、本発明とともに
利用することができることを理解されたい。例えば、M
acintoshおよびIntelのシステムは、周辺
バスや専用キャッシュ・バスなど、複数のバスをしばし
ば有する。一方、本発明のデジタル処理システムとして
使用することができるネットワーク・コンピュータは、
例えば、ハード・ディスクその他の大容量記憶デバイス
含まないことがあるが、モデムまたはインタフェース6
68などのネットワーク接続から、プロセッサ652で
処理すべきルーチンおよび/またはデータを受信するこ
とができる。同様に、当技術分野で既知のWebTVシ
ステムは、本発明のデジタル処理システムとみることが
できるが、このシステムはI/Oデバイス666に関連
して上述したデバイスなどの、1つまたは複数のI/O
デバイスを含まないことがある。さらに、セルラ電話お
よび/またはページングの能力を利用することができる
携帯用の通信およびデータ処理システムが、本発明とと
もに使用することができるデジタル処理システムとみる
ことができる。
【0097】図7に示すシステム650では、マス・メ
モリ662(および/またはメモリ654)は、本発明
に従って(例えばヒントを介して)処理することができ
るメディア(例えばビデオ、オーディオ、ムービーな
ど)を記憶することができる。別法として、メディア・
データは、例えばモデムまたはネットワーク・インタフ
ェース668を介してデジタル処理システム650によ
って受信し、ディスプレイ660および/またはI/O
デバイス666によって記憶および/または提示するこ
とこともできる。一実施形態では、パケット化されたメ
ディア・データを、LANおよび/またはインターネッ
トなどのデータ通信ネットワークを介してヒント・トラ
ックに従って伝送することができる。一方、プロセッサ
652は、1つまたは複数のルーチンを実行して、1つ
または複数のヒント・トラックを有するファイルを使用
する、あるいは別法として、1つまたは複数のヒント・
トラックを作成し、ヒント・トラックに従って提示また
はパケット化するためにメディア(例えば事前にパッケ
ージ化されたムービー、オーディオ・ファイル、ビデオ
・ファイルなど)を処理することができる。このような
ルーチンは、マス・メモリ662、メモリ664、およ
び/またはデジタル処理システム650がアクセスでき
る別の機械可読媒体に記憶することができる。一実施形
態では、デジタル処理システム650は、ヒント・トラ
ックが組み込まれたメディア・データを処理することが
できる。同様に、このような組込み型メディア・データ
は、マス・メモリ662、メモリ664、および/また
はデジタル処理システム650がアクセスできる別の機
械可読媒体に記憶することができる。
【0098】図8は、本発明の一実施形態による、ヒン
トを利用してメディア・データを転送するシステムを示
すブロック図である。図8に示すシステム680は、デ
ータ通信リンク686を介してサーバ694に結合され
たクライアント・データ処理システム682として示さ
れる受信側システムを含む。サーバ694および/また
はクライアント・データ処理システムは、例えば図6お
よび7に関連して述べたデバイス/システムの一方また
はその組合せを表すことができる。
【0099】サーバ694は、ヒント生成および処理ユ
ニット688と、メディア処理ユニット690と、デー
タ通信ユニット692とを含み、これらはそれぞれ、ハ
ードワイヤド回路または機械実行可能命令、あるいはそ
れらの組合せを含むことができる。さらに、このような
ハードワイヤド回路および/または機械実行可能命令の
少なくとも一部分は、ヒント生成および処理ユニット6
88、メディア処理ユニット690、ならびにデータ通
信ユニット692の組合せの間で共用することができ
る。一実施形態では、少なくとも1つのプロセッサに結
合された、適当なルーチンおよび/またはデータをその
中に記憶した少なくとも1つの記憶領域/メモリ(例え
ば機械可読媒体)を利用して、少なくとも部分的には、
ヒント生成および処理ユニット688、メディア処理ユ
ニット690、ならびにデータ通信ユニット692の1
つまたはその組合せを実装する。
【0100】一実施形態では、ヒント生成および処理ユ
ニット688は、メディア処理ユニット690によって
処理されるメディア・データをパケット化するためのヒ
ントを作成し、記憶する。上述のように、ヒントは、メ
ディア・ファイルに関連する別個のファイルとして生成
および記憶することも、メディア・データに組み込むこ
ともできる。複数のメディア形式が処理される場合に
は、ヒント生成および処理ユニット688は適当な形式
を考慮してヒントを生成することができる。メディア形
式についての情報は、メディア・データ(例えばビデ
オ、オーディオ、またはビデオおよびオーディオのメデ
ィア・ファイルなど)も与えることができるメディア処
理ユニット690が提供することができる。同様に、デ
ータ通信ユニット692は、ヒントに従ってパケット化
されたこのようなメディア・データをデータ通信リンク
686を介して交換するための1つまたは複数のデータ
通信(例えばネットワーク)プロトコルを提供すること
ができる。したがって、ヒント生成および処理ユニット
は、メディア処理ユニット690から提供されたメディ
ア形式情報、およびデータ通信ユニット692から提供
されたデータ通信プロトコル情報に基づいて、クライア
ント・データ処理システム682などの受信側デジタル
処理システムに転送するための、適当なヒントと、メデ
ィアおよび/またはヒントのパケット化とを決定するこ
とができる。一実施形態では、メディアおよびヒントの
ストリーミングは、QuickTime形式に従って行
われる。
【0101】データ通信リンク686を介してメディア
・データおよびヒント・パケットを受信したのに応答し
て、クライアント・データ処理システム682は、その
メディア・データによって表されるメディア・オブジェ
クトを提示することができる。このような提示は、上述
のように短命に実行することができる。本発明の一実施
形態では、メディア・データは、任意選択で、クライア
ント・データ処理システム682が記憶し、後に例えば
提示および/または伝送のためにクライアント・データ
処理システム682が再アセンブルすることができる。
【0102】図9は、本発明の一実施形態による、ヒン
トを利用してメディア・データを転送するシステムを示
すブロック図である。詳細には、図9は、ジェネレータ
と呼ばれる別個のデジタル処理システムがヒント(また
はヒント・トラック)を生成し、クライアント・コンピ
ュータ・システムなど別のシステムに転送するためにヒ
ントを使用してメディア・データをパケット化するサー
バなど別のシステムに提供することができる、本発明の
一実施形態を示している。データ通信リンク686を介
してクライアント・データ処理システム682とデータ
を交換することができるサーバ700を含むシステム6
96が示してある。ただし、図9に示す実施形態では、
サーバ700はヒントを生成しない。そうではなく、デ
ータ通信リンク708を介してサーバ700に結合され
たジェネレータ710が、ヒント生成ユニット712を
含み、メディア・データをパケット化するために使用さ
れるヒントを生成する。
【0103】一実施形態では、システム696の動作は
以下のようになる。サーバ700が、メディア・データ
を含む1つまたは複数のメディア・ファイルについての
ヒントを生成するようジェネレータ710に要求する。
例えば、メディア・ファイルは、サーバ700中の機械
可読媒体上に記憶することができる。この要求は、メデ
ィア・ファイルの形式、ならびに/あるいはメディア・
データおよび/またはその他のデータを伝送するための
データ通信プロトコルを示す情報を含むことができる。
データ通信プロトコルは、データ通信リンク686と関
連づけることができ、データ通信リンクは、本発明の一
実施形態では、サーバ700とクライアント・データ処
理システム682の間でのメディア・データおよび/ま
たはその他のデータの交換を容易にするように、特定の
物理的および論理的特性を有するネットワーク接続と関
連づけることができる。要求に応答して、ヒント生成ユ
ニット712は、時間に関係したヒント・トラックと関
連づけることができる適当なヒントを生成し、そのヒン
トをサーバ700に提供する。データ通信リンク708
を介してジェネレータ700からヒントを受信したのに
応答して、サーバ700、および詳細にはヒント処理ユ
ニット702は、ヒントを使用して、クライアント・デ
ータ処理システム682に伝送するためにメディア・デ
ータをパケット化する。
【0104】メディア・データおよびヒント・パケット
をデータ通信リンク686を介して受信したのに応答し
て、クライアント・データ処理システム682は、メデ
ィア・データによって表されるメディア・オブジェクト
を提示することができる。このような提示は、上述のよ
うに短命に実行することができる。本発明の一実施形態
では、メディア・データは、任意選択でクライアント・
データ処理システム682が記憶し、後に例えば提示お
よび/または伝送のためにクライアント・データ処理シ
ステム682が再アセンブルすることができる。
【0105】図10は、本発明の一実施形態による、メ
ディア・データ伝送を実現するためのヒントを生成する
方法を示す流れ図である。ステップ720で、複数の形
式が使用される場合には、伝送すべきメディア・データ
のメディア形式を決定する。形式が1つしか使用されな
い場合には、720は実行しなくてもよい。ステップ7
22で、やはり複数のプロトコルを使用することができ
るものと仮定して、適当なデータ通信プロトコルを決定
する。ステップ724で、メディア形式およびデータ通
信プロトコル(その一方または両方が選択/構成されて
いる可能性がある)に基づいて、メディア・データ伝送
に関係するヒント(例えばヒント・トラック)を作成
し、記憶する。
【0106】任意選択のステップ726で、別のデジタ
ル処理システムにヒントを伝送することができる。本発
明の一実施形態では、例えば、図10の方法は、少なく
とも部分的には、1つのデジタル処理システム(例えば
サーバ)によって独占的に実行することができる。代替
実施形態では、図10の方法は、少なくとも部分的に
は、2つ以上のデジタル処理システムによって実行する
ことができる。例えば、メディア・データの属性は、サ
ーバまたはその他のシステムから、ジェネレータなど別
のデジタル処理システムに提供することができる。これ
に応答して、ジェネレータは、その属性に基づいて、適
当なメディア形式、データ通信プロトコル、およびメデ
ィア・データをパケット化するためのヒントを決定する
ことができ、これらはサーバに記憶することができる。
別法として、サーバは、適当なメディア形式およびプロ
トコルをジェネレータに提供することができ、次いでジ
ェネレータがヒントを生成することもできる。ジェネレ
ータは、サーバまたはその他のデジタル処理システムに
ヒントを伝送することができ、デジタル処理システムは
それらのヒントに従ってメディアをパケット化すること
ができる。
【0107】図11は、本発明の一実施形態による、受
信側システムが受信したメディア・データをヒントに従
って処理する方法を示す流れ図である。ステップ730
で、ヒントまたはヒント・トラックに従って受信側シス
テムに伝送されたメディア・データを、受信側システム
が受信する。一実施形態では、受信側システムは、パケ
ット化されたメディア・データ、ならびにパケット化さ
れたヒント・トラックを受信することができる。ヒント
・トラックは、本発明の一実施形態では、メディア・デ
ータの少なくとも一部分と関連づけることができる。こ
のようなデータは、受信側システムが行うことができる
要求に応答して、受信側システムが受信することができ
る。例えば、一実施形態では、受信側システムは、クラ
イアント・コンピュータ・システムであることがあり、
メディア・データを求める要求はサーバまたはその他の
デジタル処理システムに対して行われることがある。こ
れに応答して、サーバは、メディア・データをパケット
化するためのヒントを生成し(またはサーバの代わりに
別のデジタル処理システムによって生成されていること
もある)、ヒントを含むことができるパケット化された
メディア・データを受信側システムに伝送することがで
きる。
【0108】ステップ732で、受信側システムで受信
されたメディア・データが表すメディア・オブジェクト
が、受信側システムで提示される。例えば、メディア・
データは、受信側システムで例えばディスプレイおよび
スピーカによって「提示」されるビデオ、オーディオ、
またはそれらの組合せを含むことができる。上述のよう
に、メディア・データは、QuickTimeムービー
と関連することもある。
【0109】任意選択で、ステップ734で、ヒントを
含むことができるメディア・データは、メディア・ファ
イルとして受信側システムが記憶することができる。し
たがって、本発明の代替実施形態では、ステップ732
は、メディア・データを受信するにつれて実行しなくて
もよい、あるいはステップ734の前後に、またはそれ
と平行して実行することができる。
【0110】ステップ734で、記憶されたメディア・
ファイルを、任意選択で再アセンブルおよび/または提
示することができる。したがって、ステップ732は、
ステップ734の後で実行することができる。
【0111】図12は、本発明の一実施形態による、ジ
ェネレータなどのデジタル処理システムがアクセスする
ことができる機械可読記憶媒体の一例である。図12に
示し、また図12に関連して後述するエレメントを記憶
する実際のメモリは、1つまたは複数のディスク(例え
ば磁気、光、光磁気など)、図7に関連して上述したメ
モリ654および/またはマス・メモリ662など、1
つまたは複数のエレメントとなることがあることを理解
されたい。さらに、図12に示す機械可読記憶媒体と関
連づけられたジェネレータがネットワーク・コンピュー
タである一実施形態では、機械可読記憶媒体のエレメン
トの1つまたは複数は、別のデジタル処理システムに記
憶し、ジェネレータにダウンロードすることができる。
さらに、機械可読記憶媒体に関連して述べるエレメント
は、いずれかの時点で、不揮発性マス・メモリ(例えば
ハード・ディスク)に記憶することができる。逆に、そ
の他の時点で、機械記憶媒体のエレメントは、DRAM
やSRAM、ディスクなど様々な記憶領域の間で分配す
ることもできる。
【0112】図12は、機械可読記憶媒体740を示し
ている。一実施形態では、機械可読記憶媒体は、本発明
の1つまたは複数の方法に従って、ヒントまたはヒント
・トラックを生成するデジタル処理システム、すなわち
ジェネレータによって少なくとも部分的に利用される。
ジェネレータは、図8に関連して述べたように、ヒント
・トラックに従ってメディア・データを伝送するデジタ
ル処理システム中に一体化することも、図9に関連して
述べたように、ヒントを作成し、サーバなどヒントを利
用してメディア・データをパケット化および伝送する別
のデジタル処理システムに提供するデジタル処理システ
ムであることもできる。
【0113】図12に示すように、機械可読記憶媒体7
40は、通常はいくつかのエレメントを含む。例えば、
機械可読記憶媒体740は、ジェネレータ・オペレーテ
ィング・システム(OS)742で示すように、オペレ
ーティング・システムの機能をジェネレータに提供する
ソフトウェアを含む。ネットワーク伝送ルーチン748
は、ルーチンやプロトコルなど、ジェネレータがデータ
通信リンクを介してデータを伝送および受信することが
できるようにするデータ通信機能を提供する。
【0114】さらに、機械可読記憶媒体740は、メデ
ィア伝送に関連したヒントを作成するためのルーチンお
よびデータを含む。したがって、機械可読記憶媒体74
0は、任意選択で、ヒント作成ルーチン744がヒント
を作成するために必要となることがある1つまたは複数
のデータ通信プロトコルおよびメディア形式に関係する
情報を提供することができる情報750を含むことがで
きる。例えば、情報750は、QuickTimeムー
ビー、RTP、MPEGなどに関係する情報を含むこと
ができる。ただし、このような情報は、少なくとも部分
的にヒント作成ルーチン744に一体化する、かつ/ま
たは遠隔のデジタル処理システムからジェネレータに提
供することができる。
【0115】ヒント作成ルーチン744によって作成さ
れたヒントは、作成されたヒント746として記憶し、
かつ/または他の箇所(例えばサーバであることもある
遠隔のデジタル処理デバイス)に記憶/伝送することが
できる。ヒントは、やはり時間に関係したメディア・デ
ータ(例えばビデオ、オーディオ、ビデオとオーディオ
など)をパケット化および伝送するための、時間に関係
したヒント・トラックである。
【0116】ジェネレータに関連して機械可読記憶媒体
740について述べたが、媒体740は、少なくとも部
分的には、いくつかのタイプのデジタル処理システムや
データ記憶媒体などの一部とすることもできる。例え
ば、機械可読記憶媒体740は、少なくとも部分的に、
サーバまたはその他のデジタル処理システムの一部分と
して含まれることもある。さらに、機械可読記憶媒体7
40は、少なくとも部分的に、1つまたは複数のディス
クその他の機械可読媒体上のソフトウェア・ユーティリ
ティの一部分として含まれることもある。
【0117】図13は、本発明の一実施形態による、サ
ーバなどのデジタル処理システムがアクセスすることが
できる機械可読記憶媒体の一例である。図13に示し、
また図12に関連して後述するエレメントを記憶する実
際のメモリは、1つまたは複数のディスク(例えば磁
気、光、光磁気など)、図7に関連して上述したメモリ
654および/またはマス・メモリ662など、1つま
たは複数のエレメントとなることがあることを理解され
たい。さらに、図13に示す機械可読記憶媒体と関連づ
けられたサーバがネットワーク・コンピュータである一
実施形態では、機械可読記憶媒体のエレメントの1つま
たは複数は、別のデジタル処理システムに記憶し、ジェ
ネレータにダウンロードすることができる。さらに、機
械可読記憶媒体に関連して述べるエレメントは、いずれ
かの時点で、不揮発性マス・メモリ(例えばハード・デ
ィスク)に記憶することができる。逆に、その他の時点
で、機械記憶媒体のエレメントは、DRAMやSRA
M、ディスクなど様々な記憶領域の間で分配することも
できる。
【0118】図13は、機械可読記憶媒体760を示し
ている。一実施形態では、機械可読記憶媒体は、本発明
の1つまたは複数の方法に従って、データ通信陸上を伝
送するためにメディア・データをパケット化するために
少なくとも部分的に利用される。機械可読記憶媒体76
0は、図8に関連して述べたサーバ694などのサーバ
と関連し、ヒント・トラックに従ってヒント・トラック
を作成し、メディア・データを伝送するためのルーチン
を含むことができる。別の実施形態では、機械可読記憶
媒体760は、図9に関連して述べたサーバ700など
のデジタル処理システムと関連することができ、ジェネ
レータなどのデジタル処理システムがヒントを作成する
ためのルーチンを含み、サーバは、機械可読記憶媒体7
60から提供されたルーチンによって処理されたヒント
を使用して、メディア・データをパケット化し、伝送す
ることができる。
【0119】機械可読記憶媒体760は、いくつかのエ
レメントを含む。例えば、機械可読記憶媒体760は、
サーバ・オペレーティング・システム(OS)762で
示すように、オペレーティング・システムの機能をサー
バに提供するソフトウェアを含む。ネットワーク伝送ル
ーチン768は、ルーチンやプロトコルなど、サーバが
データ通信リンクを介してデータを伝送および受信する
ことができるようにするデータ通信機能を提供する。
【0120】さらに、機械可読記憶媒体760は、メデ
ィア・データをパケット化するメディア・パケット化ル
ーチン770を含み、これは時間に関係し、ヒントに基
づいており、やはりパケット化することができる。した
がって、機械可読記憶媒体760は、メディア・データ
(例えばQuickTimeムービーやその他のメディ
ア・トラックとなることがある)およびヒント(例えば
ヒント・トラック)をそれぞれ記憶するために、メディ
ア・データ記憶領域764およびヒント記憶領域766
を含む。ヒントは、通常はやはり時間に関係しているメ
ディア・データ(例えばビデオ、オーディオ、ビデオお
よびオーディオ)をパケット化および伝送するための時
間に関係したヒント・トラックを含むことができる。一
実施形態では、ヒント・トラックは、メディア・データ
・パケットとは別個にパケット化される。一実施形態で
は、ヒントは、別個のメディア・ファイル中にあること
もあるメディア・データ(例えば特定のパケット)を識
別するポインタ情報を含む。
【0121】図14は、本発明の一実施形態による、受
信側システムやその他のデジタル処理システムなどのデ
ジタル処理システムがアクセスすることができる機械可
読記憶媒体の一例である。図14に示し、また図14に
関連して後述するエレメントを記憶する実際のメモリ
は、1つまたは複数のディスク(例えば磁気、光、光磁
気など)、図7に関連して上述したメモリ654および
/またはマス・メモリ662など、1つまたは複数のエ
レメントとなることがあることを理解されたい。さら
に、図14に示す機械可読記憶媒体と関連づけられた受
信側システムがネットワーク・コンピュータである一実
施形態では、機械可読記憶媒体のエレメントの1つまた
は複数は、別のデジタル処理システムに記憶し、受信側
システムにダウンロードすることができる。さらに、機
械可読記憶媒体に関連して述べるエレメントは、いずれ
かの時点で、不揮発性マス・メモリ(例えばハード・デ
ィスク)に記憶することができる。逆に、その他の時点
で、機械記憶媒体のエレメントは、DRAMやSRA
M、ディスクなど様々な記憶領域の間で分配することも
できる。
【0122】図14は、機械可読記憶媒体780を示し
ている。一実施形態では、この機械可読記憶媒体は、本
発明の1つまたは複数の方法に従ってパケット化された
メディア・データを処理するために少なくとも部分的に
は利用される。機械可読記憶媒体780は、図8および
9に関連して述べたクライアント・データ処理システム
682などの受信側システムと関連し、ヒントに従って
伝送/受信されたメディア・データを提示するルーチン
を含むことができる。別法として、機械可読記憶媒体7
80は、そこに組み込まれたヒント(例えばヒント・ト
ラック)を有するメディア・データを含むことができ
る。このような組込み型のメディア・データは、機械可
読記憶媒体780などの機械可読記憶媒体上に記憶され
たルーチンによって事前にパッケージ化または生成する
ことができる。
【0123】機械可読記憶媒体780は、いくつかのエ
レメントを含むことができる。例えば、機械可読記憶媒
体780は、サーバ・オペレーティング・システム(O
S)772で示すように、オペレーティング・システム
の機能を受信側システムに提供するソフトウェアを含
む。ネットワーク伝送ルーチン782は、ルーチンやプ
ロトコルなど、サーバがデータ通信リンクを介してデー
タを伝送および受信することができるようにするデータ
通信機能を提供する。
【0124】さらに、機械可読記憶媒体780は、ヒン
トに従ってパケット化されたメディア・データを提示す
るためのメディア提示ルーチン778を含む。したがっ
て、機械可読記憶媒体780、および詳細にはメディア
提示ルーチン778は、オーディオおよび/またはビデ
オ・データの圧縮解除、ビデオの表示、ならびに/ある
いはオーディオの再生などのためのルーチンを含むこと
ができる。さらに、メディア提示ルーチン778は、通
常は、メディア・データに関連するヒントの処理を実現
する。一実施形態では、ヒントは、メディアが提示され
る際に単純に無視される。
【0125】任意選択で、機械可読記憶媒体780は、
ヒントに従ってパケット化されているメディア・データ
をメディア・データ774として記憶し、記憶したメデ
ィア・データを(例えば提示または伝送するために)再
アセンブルするためのメディア・データ再アセンブリ・
ルーチン776を含むことができる。
【0126】図15は、本発明の一実施形態による、メ
ディアおよびヒント情報が記憶/トランスポートされた
データ記憶および/または通信媒体を示す図である。本
発明に従ってパケット化されたメディア・データ・パケ
ット804およびヒント・パケット806を記憶および
トランスポートすることができる様々なタイプのトラン
スポートおよび/または記憶媒体を表す、データ記憶お
よび/または通信媒体(媒体)800が示してある。例
えば、媒体800は、図7に関連して上述したマス・メ
モリ662および/またはメモリ654を表すことがで
きる。媒体800は、図6に示すLANバス612や、
メディアおよび/またはその他の情報を表すデータ/信
号をトランスポートするためのデータ通信リンク686
などの通信媒体を表すこともできる。
【0127】ヒント・パケット806およびメディア・
パケット804は、1つのパケットに一体化すること
も、図15に示すように別々に記憶および/またはトラ
ンスポートすることもできる。さらに、ヒント・パケッ
ト806およびメディア・パケット804は、本明細書
に記載の形式や、その他のメディア形式、ネットワーク
・プロトコル、および/またはデジタル処理デバイスの
アーキテクチャに関連する形式など、いくつかのタイプ
の形式を具現化することができる。
【0128】以下に、いくつかのヒントの形式の例を与
える。ただし、本発明は、時間に関係したデータの電送
を実現するために、様々なタイプのネットワーク・プロ
トコル、デジタル処理システム・アーキテクチャ、メデ
ィア形式などとともに利用することができることを理解
されたい。
【0129】(代替実施形態)いくつかの実施形態およ
びそれを図示する図に関連して本発明について述べた
が、本発明は記載の実施形態または図に限定されないこ
とを当業者なら理解されたい。詳細には、本発明は、時
間に関係したメディア・データのパケット化を実現する
いくつかの代替実施形態で実施することができる。
【0130】したがって、本発明の方法および装置は、
添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内で修正および
改変を加えて実施することができることを理解された
い。したがって、本記述は、本発明を限定するものでは
なく、例示するものとしてみなすべきものである。
【0131】付録A−パケット化ヒントのサンプル記述 本発明の一実施形態では、各ヒント・トラックは、サン
プル記述のテーブルを有する。ヒント・トラックは、通
常は1つのサンプル記述を有する。本発明の一実施形態
による、あるヒント・トラックについてのサンプル記述
エントリそれぞれについての形式を、以下のテーブル1
に記載する。
【表1】
【0132】パケット化ヒント・ヘッダ・アトムは、以
下のデータ・エレメントを含む。 フィールド記述;サンプル記述サイズ:サンプル記述中
のバイト数を指定する32ビット整数。 データ形式:サンプル・データ中に記憶されたヒントの
形式を指示する32ビット整数。異なるヒント・タイプ
には異なる形式を定義することができる。以下のテーブ
ルに定義された形式を列挙する。 予約:0にセットされる6バイト。 データ参照:このアンプル記述を使用するサンプルに関
連するデータ索引の索引を含む16ビット整数。データ
参照はデータ参照アトムに記憶される。 最大パケット・サイズ:このトラック中で計算されるパ
ケットの最大サイズを示す32ビット整数。 追加データ・テーブル:トラックごとに必要とされる追
加情報を含むテーブル。その値は、タグ付きのエントリ
である。必要なエントリはない。このテーブル中にエン
トリが存在しない場合には、妥当なデフォルトを使用す
ることができる。
【0133】追加データ・テーブルの構造をテーブル2
に示す。
【表2】
【0134】追加データ・テーブルのエントリは、以下
のデータ・エレメントを含む。フィールド記述; エントリ長 エントリ全体の長さ(長さおよびタイプ
・フィールドについての8バイトを含む)をバイト単位
で示す32ビット整数。 データ・タイプ エントリ中のデータの意味を示す32
ビット整数。データ このエントリについての
データ。このデータの長さは、このテーブルのデータ長
フィールドによって示される。
【0135】以下のデータ・タグは、いくつかの様々な
タイプのデータ形式について定義することができる。必
要に応じてその他のタグを作成することもできる。 長さ タイプ データ記述 9 「rely」 信頼性の高いトランスポートを介してこのトラックを送 信しなければならないか否かをを示す1バイト整数。0 および1の値が定義される。このタグが存在しない場合 には、値ゼロを有するものと仮定され、これはUDPな ど信頼性の低いトランスポートを介してそれを送信でき ることを示す。
【0136】以下のデータ形式タイプが定義される。必
要に応じて、新しいタイプを定義することができる。 データ形式 記述 「rtp」 特定のメディア・タイプについてRTPを介してメディアを送 信し、Audio−Video Transport(AVT )作業グループの様々なIETFドラフトによって記述される とおりにコード化するためのパケット化ヒント。
【0137】「rtp」データについての一実施例で
は、以下のデータ・タグが利用される。 長さ タイプ データ記述 12 「tims」 RTPタイムスケールを示す32ビット数。このタグ はRTPデータについての一実施例で存在する。
【0138】以下のデータ・タグは「rtp」データに
ついて任意選択である。 長さ タイプ データ記述 12 「tsro」 RTPパケットを送信するときに記憶されたタイム・ス タンプに追加されるランダム・オフセットを示す32ビ ット数。このフィールドが存在しない場合には、RTP 仕様に従って真の乱数を使用しなければならない。この フィールドの値は、ランダム・オフセットが追加されな いことを示すゼロとなることもある。 10 「snro」 RTPパケットを送信するときにシーケンス番号に追加 されるランダム・オフセットを示す16ビット数。この フィールドが存在しない場合には、RTP仕様に従って 真の乱数を使用しなければならない。このフィールドの 値は、ランダム・オフセットが追加されないことを示す ゼロとなることもある。
【0139】付録B−RTPについてのヒント・トラッ
クの例 この節では、QuickTimeムービーからRTPを
ストリーミングするためのヒント・トラック形式の一例
を与える。
【0140】標準的なRTPでは、各メディア・ストリ
ームは、通常は別個のRTPストリームとして送信され
る。多重化は、一般に、複数のストリームからのデータ
を単一のRTPセッション中にインタリーブするのでは
なく、IPのポート・レベルの多重化を使用することに
よって達成される。したがって、ムービー中の各メディ
ア・トラックは、関連するRTPヒント・トラックを有
さなければならない。本発明の一実施例では、各ヒント
・トラックは、それがストリーミングしているメディア
・トラックへのトラック参照を含む。
【0141】この例では、パケット・サイズは、ヒント
・トラックが作成された時点で決定される。したがっ
て、ヒント・トラック(「coding」に特有のフィ
ールドを含むことができるデータ構造、この場合はプロ
トコル)についてのサンプル記述中に、選択されたパケ
ット・サイズが示されている。本発明の一例では、様々
なパケット・サイズを選択できるようにするために、各
メディア・トラックごとにいくつかのRTPヒント・ト
ラックが提供される。その他のプロトコルも同様にパラ
メータ化することができる。同様に、RTPクロックに
ついての適当なタイム・スケールが以下のサンプル記述
中に設けられる。
【0142】ヒント・トラックは、単一のトラック参照
宣言によってそのベース・メディア・トラックと関係づ
けられる。(RTPでは、単一のRTPストリーム内で
のメディアの多重化を行うことができない。)RTPに
ついてのサンプル記述は、このヒント・トラックが生成
することになる最大パケット・サイズを宣言する。セッ
ション記述(SAP/SDP)情報は、トラック中のユ
ーザ・データ・アトム中に記憶される。
【0143】RTPヒント・トラック中の各サンプル
は、所与の時間に発信しなければならないパケットのセ
ットを送信する命令を含む。ヒント・トラック中のこの
時間は発信時間であり、必ずしも関連するメディアのメ
ディア時間ではない。
【0144】以下の記述では、オブジェクトとして構造
化する必要のない、この例の用語で言うとメタ・データ
ではなくメディア・データであるサンプルの内部構造に
ついて述べる。
【0145】この例では、各サンプルは2つの領域、す
なわちパケットを合成するための命令、およびこれらの
パケットを送信するときに必要となる任意のエキストラ
・データ(例えば暗号化したバージョンのメディア・デ
ータ)を含む。 struct RTPsample { int(16) packetcount; RTPpacket packets[packetcount]; byte[] extradata; }
【0146】各RTPヒント・パケットは、単一のパケ
ットを送信するための情報を含む。一実施形態では、メ
ディア時間を発信時間から分離するために、特にRTP
タイム・スタンプが、RTPヘッダを形成するために必
要なデータとともに含まれる。ただし、代替実施形態で
は、このようにならない。その他のヘッダ情報が通常は
供給される。構成体エントリのテーブルは以下のように
構成される。 struct RTPpacket { int(32) RTPtime; int(16) partialRTPheader; int(16) RTPsequenceseed; int(16) entrycount; dataentry constructors[entrycount]; }
【0147】様々な形態の構成要素がある。各構成要素
は16バイトであり、これにより繰返しを比較的簡単に
することができる。第1のバイトは下記のような合併デ
ィスクリミネータ(union discriminator)である。 struct dataentry { int(8) entrytype; switch entrytype { case immediate: int(8) bytecount; int(8) bytestocopy[bytecount]; case mediasample: int(8) reserved[5]; int(16) length; int(32) mediasamplenumber; int(32) mediasampleoffset; case hintsample: int(8) reserved[5]; int(16) length; int(32) hintsamplenumber; int(32) hintsampleoffset; } }
【0148】即値モードでは、ペイロードに特有のヘッ
ダ(例えばRTP H.261ヘッダ)の挿入が可能で
ある。メディアが「明文で(in the clear)」送信され
るヒント・トラックについては、メディアサンプル・エ
ントリは、サンプル番号、データ・オフセット、および
コピーする長さを与えることによって、メディア・トラ
ックからコピーするバイトを指定することができる。比
較的複雑な場合(例えば暗号化または順方向誤り修正)
には、その変形済みのデータをヒント・サンプル中に置
くことができ、次いで、RTPサンプル自体の中のエキ
ストラデータ・フィールドから提供されることになるヒ
ントサンプル・モードを使用することができる
【0149】本発明の一例では、連続したパケットがメ
ディア・ストリームから連続したバイトを伝送する必要
はない。例えば、H.261のRTP標準のパッキング
に準拠するために、本発明の一例では、(マクロブロッ
クの境界がバイト内にあるときには)、バイトは、1つ
のパケットの末端および次のパケットの冒頭で送信する
ことができる。
【0150】付録C−データ形式「rtp」についての
パケット化ヒントのサンプル・データこの付録では、本
発明の一実施形態による、「rtp」形式についてのサ
ンプル・データの記述を与える。「rtp」形式は、サ
ーバがReal TimeTransport Pro
tocol(RTP)を使用してデータを送信している
ことを前提とする。この形式は、サーバがRTPヘッダ
について知っているものと仮定するが、サーバが、様々
なIETFドラフト中で定義されたメディア・ヘッダを
含めた特定のメディア・ヘッダについて知っていること
は必要としない。
【0151】本発明の一実施形態では、ヒント・トラッ
ク中の各サンプルは、1つまたは複数のRTPパケット
を生成することになる。ヒント・トラック・サンプル中
のサンプル・データ・テーブル中の各エントリは、単一
のRTPパケットに対応する。ヒント・トラック中のサ
ンプルは、メディア・トラック中のサンプルと正確に対
応することも、対応しないこともある。本発明の一実施
形態では、ヒント・トラック・サンプル中のデータは、
32ビット整合ではなく、バイト整合である。 フィールド記述: エントリ・カウント テーブル中のパケット・エントリ
の数を示す16ビットの符号のない整数。テーブル中の
各エントリは1つのパケットに対応する。単一サンプル
中に複数のエントリがあることは、メディア・サンプル
を複数のパケットに分割しなければならないことを示
す。エントリ・カウントがゼロであるサンプルは予約さ
れており、これに遭遇した場合にはスキップしなければ
ならない。 パケット・エントリ・テーブル パケット・エントリを
含む可変長テーブル。パケット・エントリは以下に定義
する。 追加データ 以下のテーブル3で示すデータ・テ
ーブル中のエントリによって指示されるデータを含む可
変長フィールド。
【0152】
【表3】
【0153】一実施形態では、パケット・エントリは下
記のデータ・エレメントを含む。 フィールド記述: 相対パケット伝送時間 このパケットを送信するための
時間を、ヒント・サンプルの実際の時間に対して相対的
にヒント・トラックのタイムスケールで示す、32ビッ
トの符号付き整数値。負の値は、パケットが実時間より
早く送信されることを意味し、これはデータ・レートを
平滑化するのに有効である。正の値は後にパケットを繰
り返すのに有効である。各ヒント・サンプル・トラック
内で、各パケットのタイム・スタンプは減少しない。 フラグ このパケットについてのいくつ
かの属性を示す32ビット・フィールド。 RTPヘッダ情報フィールドは下記のエレメントを含
む。 フィールド ビット# 記述 R 31 これが繰返しパケット、つまり以前のパケット中で定 義されているデータであることを示す1ビット数。サ ーバは、パケットの伝送が遅れているときには、遅れ を挽回するために繰返しパケットをスキップすること を選ぶことができる。所与のパケットについての全て の繰返しパケットは同一のヒント・サンプルに関する (care in)。 未定義の全てのビット(0〜30)は予約されており 、ゼロにセットされる。 RTPヘッダ情報 RTPヘッダ中でセットされる様々な値を指定する1 6ビット整数。 RTPヘッダ情報フィールドは、以下のエレメントを含む。 フィールド ビット# 記述 P 2 RTPヘッダ中のパディング(P)ビットに対応する 1ビット数。異なるパケット・パディングを必要とし たサーバが、一般にそのパケット自体をアンパッド( un−pad)およびリパッド(re−pad)する 必要があることもあるので、このビットはセットされ ないこともある。 X 3 RTPヘッダ中の拡張(X)ビットに対応する1ビッ ト数。それ自体のRTP拡張子を送信する必要のある サーバが、ヒント・トラックからの任意の拡張子に取 って代わることができないことも、または取って代わ らざるを得ないこともあるので、このビットはセット されないこともある。 M 8 RTPヘッダ中のマーカ(M)ビットに対応する1ビ ット数。 ペイロード 9〜15 RTPヘッダのペイロード・タイプ(PT)フィー ・タイプ ルドに対応する7ビット数。 未定義の全てのビット(0〜1および4〜7)は予約されており、ゼロにセ ットされる。定義されたビットの位置は、RTPヘッダ中と同じビット位置 である。 RTPシー そのパケットについてのRTPシーケンス番号を指定す ケンス番号 る16ビット整数。RTPサーバは、パケットを伝送す る前に、ランダム・オフセットをこのシーケンス番号に 追加する。このフィールドにより、パケットの再伝送が 可能となる。例えば、同じパケットを、同じシーケンス 番号および異なる(後の)パケット伝送時間でアセンブ ルすることができる。例えば、持続時間が5分のテキス ト・サンプルを10秒ごとに再伝送し、オリジナルのサ ンプルの伝送をミスしたクライアント(おそらくはその 最中にムービーの再生を開始した)が、最大でも10秒 後には「リフレッシュ」されるようにすることができる 。 エントリ・カウント データ・テーブル中のエントリ数を指定する16ビッ トの符号のない整数。 データ・テーブル RTPパケットのペイロード部分に置かれるデータを定 義するテーブル。このテーブルは、データを取り出すこ とができる様々な箇所を定義するものであり、テーブル 4に示す。
【0154】
【表4】
【0155】エントリ・テーブルのデータ・ソース・フ
ィールドは、その他15バイトのエントリがどのように
解釈されるかを示す。値0から4を定義する。様々なデ
ータ・テーブル形式を以下に定義する。様々な方式があ
るが、それらの様々な方式中のエントリは、通常は16
バイトの長さである。
【0156】No−Opデータ・モード データ・テーブル・エントリは、no−opモードにつ
いて以下の形式を有する。 フィールド記述: データ・ソース=0 値ゼロは、このデータ・テーブル
・エントリが無視されることを示す。
【0157】即値データ・モード データ・テーブル・エントリは即値モードについて以下
の形式を有する。 フィールド記述: データ・ソース=1 値1は、そのデータが、それに続
くデータのバイトから直ちにとられることを示す。 即値長さ それに続くデータからとられるバ
イト数を示す8ビット整数。正当な値の範囲は0から1
4である。 即値データ パケットのペイロード部分に置か
れる14バイトのデータ。即値長さによって示される第
1のバイト数だけが使用される。
【0158】 サンプル・モード データ・テーブル・エントリは、サンプル・モードについて以下の形式を有す る。 フィールド記述: データ・ソース=2 値2は、そのデータがトラックのサンプル・データか ら取られることを示す。 トラック参照索引 サンプル・データがどのトラックからのものであるか を示す値。値ゼロは、使用されるメディア・トラック が正確に1つ参照されることを意味する。値1から1 27は、ヒント・トラック参照アトム・エントリへの 索引であり、どのオリジナル・メディア・トラックか らそのサンプルが読み取られるかを示す。値−1は、 ヒント・トラック自体、すなわち現在解析されている ヒント・サンプルと同じトラックからのサンプルが使 用されることを意味する。 圧縮ブロック当 圧縮ブロック当たりのサンプルフィールド中のサンプ たりのバイト ル数を圧縮することによって生じるバイト数を指定す る16ビットの符号のない整数。値ゼロは値1と等価 である。 圧縮ブロック当 圧縮ブロック当たりの未圧縮サンプルを指定する16 たりのサンプル ビットの符号のない整数。値ゼロは値1と等価である 。 長さ コピーするサンプル中のバイト数を指定する16ビッ ト整数。 サンプル番号 トラックのサンプル番号を指定する32ビット整数。 オフセット コピーを開始するサンプルの冒頭からのオフセットを 指定する32ビット整数。ヒント・トラック中のサン プルを参照する場合には、これが一般に追加データ領 域を指すことになる。
【0159】圧縮ブロック当たりのバイトおよび/また
は圧縮ブロック当たりのサンプルが1より大きい場合に
は、この比率を使用して、サンプル番号を実際のバイト
・オフセットに変換する。この比率モードは、通常は、 CB=NS*BPCB/SPCB のようにQuickTimeムービー中の圧縮オーディ
オ・トラックについて使用され、ここで CB=圧縮バイト、 NS=サンプル数、 BPCB=圧縮ブロック当たりのバイト、 SPCB=圧縮ブロック当たりのサンプルである。 例えば、GSM圧縮ブロックは、通常は33バイトにパ
ックされた160個のサンプルである。したがって、B
PCB=33、およびSPCB=160である。ヒント
・サンプルは、161番目のメディア・サンプルから始
まる33バイトのデータを要求する。第1のQuick
Timeチャンクが少なくとも320個のサンプルを含
むものと仮定し、このデータがチャンク1からのもので
あること、およびチャンク1がどこから開始するかを決
定した後で、この比率を利用して、要求されたサンプル
が発見されることになるファイル中へのオフセットを調
節する。 チャンク番号=1;/*サンプル/チャンク・アトムを
たどることによって計算される*/このチャンク中の第
1のサンプル=1;/*やはりそのアトムから計算され
*/チャンク・オフセット=チャンク・オフセット
[チャンク番号];/*stcoアトムから*/データ・
オフセット=(サンプル番号−このチャンク中の第1の
サンプル)*BPP/ファイルから読み取ったSPP
(チャンク・オフセット+データ・オフセット、長
さ);/*読出しデータ*
【0160】サンプル記述モード データ・テーブル・エントリは、サンプル記述モードに
ついて以下の形式を有する。 フィールド記述: データ・ソース=3 値3は、そのデータがメディア・
トラックのサンプル記述テーブルから取られることを示
す。 トラック参照索引 サンプル・データがどのトラック
からのものであるかを示す値。値ゼロは、使用されるメ
ディア・トラックが正確に1つ参照されることを意味す
る。値1から127は、ヒント・トラック参照アトム・
エントリへの索引であり、どのオリジナル・メディア・
トラックからそのサンプルが読み取られるかを示す。値
−1は、ヒント・トラック自体、すなわち現在解析され
ているヒント・サンプルと同じトラックからのサンプル
記述が使用されることを意味する。 予約 ゼロにセットされる4バイト。 長さ コピーされるサンプル中のバイト
数を指定する16ビット整数。 サンプル記述索引 メディアのサンプル記述テーブル
中への索引を指定する32ビット整数。 オフセット コピーを開始するサンプルの冒頭
からのオフセットを指定する32ビット32ビット整
数。 追加データ データ・テーブル中のヒント・ト
ラック・サンプル・モードのエントリによって指示され
るデータを含む可変長フィールド
【0161】付録D−MPEG−2トランスポートにつ
いてのヒント・トラック形式の例この節では、エレメン
タリ・ストリームを保持するQuickTimeムービ
ーからのMPEG−2トランスポートをストリーミング
するための簡単なトラック形式の一例を与える。
【0162】MPEG−2トランスポート・ストリーム
は、1つまたは複数のエレメンタリ・ストリームの多重
化に関連する。このため、MPEG−2トランスポート
のヒント・トラックは、このような1つまたは複数のメ
ディア・トラックからの多重化をどのようにして構築す
るかをを記述する。メディア・トラックとMPEG−2
トランスポートのヒント・トラックの間には、必ずしも
1対1の関係があるわけではない。各ヒント・トラック
は、それが表すエレメンタリ・ストリームへの参照を含
むことができる。本発明の一例では、QuickTim
eファイルは、様々な多重化を記述するこのようなヒン
ト・トラックを複数含むことができる。
【0163】全てのMPEG−2トランスポート・パケ
ットのサイズは188バイトであるので、パケット・サ
イズは一般に問題にならない。本発明の一例では、各ト
ランスポート・パケット(MPEG−2トランスポート
・プロトコル)は、1つのメディア・トラックからのペ
イロード・データを含む。これにより、各トランスポー
ト・パケットについて比較的簡単なヒント記述が可能と
なる。本発明の一例では、このような各ヒントは、各ト
ランスポート・パケット上にどのヘッダ・データが現れ
るかを記述し、次いでそのトランスポート・パケットに
ついて適当なメディア・トラック中のペイロードを指示
する。PSIパケットなど、メディア・トラックと対応
しないパケットについては、ヒントは、188バイトの
ヘッダ・データを記述することができ、任意のメディア
・トラック参照は無関係とみなすことができる。メディ
ア・トラックと対応するパケットについては、ヘッダ・
データは、トランスポート・ヘッダ、可能な適合ヘッダ
(possible adaptation head
er)、PESパケットを開始するトランスポート・パ
ケットについてのPESヘッダなどの情報を反映するこ
とができる。
【0164】(タイプ「stsd」の)サンプル記述ア
トム中のMPEG−2トランスポートのヒント・トラッ
クを参照する。このアトムは、サンプル記述テーブルを
含み、このテーブル中のエントリは、メディア・タイプ
に基づいて様々である。本発明の一例では、ヒント・ト
ラックはテーブル1に示す構造から始まる。追加データ
・テーブルは、テーブル2に示す構造を有するエントリ
を保持することができる。
【0165】本発明の一例では、ヒント・トラックがM
PEG−2トランスポートのヒント・トラックである場
合には、ヒント・トラックのサンプル記述エントリ中の
データ形式は「m2t」となり、最大パケット・サイズ
は常に188バイトとなる。このような記述エントリで
は、以下のテーブル5〜7に示すタイプを、追加データ
・テーブル中に見ることができる。
【表5】
【表6】
【表7】
【0166】本発明の一例では、各ヒント・サンプル
は、1つのトランスポート・パケットを記述する。各ト
ランスポート・パケットは、1つのメディア・トラック
からのある量のヘッダ・データとそれに続くある量のペ
イロードとして記述することができる。MPEG−2ト
ランスポート・パケットは比較的小さいので、多数のヒ
ント・サンプルを生成することができ、したがってこれ
らのサンプルは可能な限り小さくすることが好ましい。
上記の追加データ・テーブル中のいくつかのエントリを
使用してサンプルのサイズを最小限に抑えることができ
るが、このようなファクタにより、サンプル・エントリ
中のフィールドのいくつかのサイズが可変となることが
ある。
【0167】データ・テーブル中の「otyp」エント
リが値0を有する場合(ペイロード・データがメディア
・サンプルに関連して記述されることを示す)には、ヒ
ント・サンプルは、テーブル8に示す以下の形態となる
ことができる。
【表8】
【0168】本発明の一例では、パケットについてのペ
イロード・データの長さは、MPEG−2では188か
らパケットのヘッダ・データのサイズを引いたものに等
しいので、この長さを示す必要はない。
【0169】データ・テーブル中の「otyp」エント
リが値1を有する場合(ペイロード・データがファイル
・オフセットに関連して記述されることを示す)には、
ヒント・サンプルは、テーブル9に示す以下の形態とな
ることができる。
【表9】
【0170】本発明の一例では、ヒント・サンプルはそ
れらのオフセットをメディア・サンプルまたはファイル
・オフセットに関連して記述することができる。これら
にはそれぞれ利点および欠点がある。ヒント・サンプル
は、メディア・サンプルに関連してペイロードを指定す
る場合には、メディア・トラックを含むファイルの追加
編集に対してより弾性的(resilient)になる
が、送達のための追加処理を必要とすることがある。ヒ
ント・サンプルは、ファイル・オフセットに関連してペ
イロードを指定する場合には、比較的迅速にペイロード
・データにアクセスすることができるが、メディア・ト
ラックを含むファイルを編集することでヒントが無効に
なることがある。
【0171】付録D−ファイルの例 以下に、本発明の一実施形態による、比較的重要性の低
いフィールドおよびオブジェクトの一部は省略し(ここ
では省略記号“”でマークする)、またいくつかの架空
の番号でRTPを介したストリーミングに備えたファイ
ルの全体的な構造を示す、比較的短い(6フレーム)サ
ンプル・ファイルを与える。メディア・データは省略
し、メタ・データのみを示す。
【0172】
【付表】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の1つのトラックを有する単純なムー
ビーの構造の一例を示す図である。
【図2】従来技術の独立型ムービーの一例を示す図であ
る。
【図3】本発明による方法の一例を示す流れ図である。
【図4】本発明のヒント・トラックの一例を示す図であ
る。
【図5】本発明のヒント・トラックのもう1つの例を示
す図である。
【図6】本発明の一実施形態による、メディア・データ
を交換および/または処理することができるコンピュー
タ・システムのネットワークを示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に従って使用することがで
きるデジタル処理システムを示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態による、ヒントを利用して
メディア・データを転送するシステムを示すブロック図
である。
【図9】本発明の一実施形態による、ヒントを利用して
メディア・データを転送するシステムを示すブロック図
である。
【図10】本発明の一実施形態による、メディア・デー
タ伝送を実現するためにヒントを生成する方法を示す流
れ図である。
【図11】本発明の一実施形態による、ヒントに従って
受信側システムが受信したメディア・データを処理する
方法を示す流れ図である。
【図12】本発明の一実施形態による、ジェネレータな
どのデジタル処理システムがアクセスすることができる
機械可読記憶媒体の一例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態による、サーバなどのデ
ジタル処理システムがアクセスすることができる機械可
読記憶媒体の一例を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態による、受信側システム
やその他のデジタル処理システムなどのデジタル処理シ
ステムがアクセスすることができる機械可読記憶媒体の
一例を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態による、メディアおよび
ヒント情報を記憶/トランスポートするデータ記憶およ
び/または通信媒体を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月7日(2001.3.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジーガン,ジェイ アメリカ合衆国・95129・カリフォルニア 州・サン ホゼ・プロスペクト ロード 212番・5475 (72)発明者 ゴン,ケヴィン・エル アメリカ合衆国・94086・カリフォルニア 州・サニーベイル・エスカロン アベニュ 515番・955 (72)発明者 ペリヤナン,アラグ アメリカ合衆国・94555・カリフォルニア 州・フレモント・フィンニガン テラス・ 34113 (72)発明者 シンガー,デイビッド・ダブリュ アメリカ合衆国・94127・カリフォルニア 州・サン フランシスコ・ワウォナ スト リート・268 Fターム(参考) 5K030 HA08 HB01 HB02 HB15 HB28 HB29 JA05 KA04 5K034 CC02 CC05 HH01 HH12 HH14 HH15 HH17 HH18 HH42 MM18 MM25 MM31 MM39

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル処理システムによって実施され
    る、メディア・データを処理する方法であって、 時間に関係したメディア・データのシーケンスをある伝
    送プロトコルに従ってどのようにして伝送するかを示す
    データのセットを、デジタル記憶システムから取り出す
    ことを含み、前記データのセットが、前記時間に関係し
    たメディア・データのシーケンスに関連するがそれとは
    別個の、時間に関係したデータのシーケンスである方
    法。
  2. 【請求項2】 前記時間に関係したメディア・データの
    シーケンスを表すデータのパケットを前記伝送プロトコ
    ルに従って伝送することさらに含む請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記パケットのそれぞれについて、前記
    データのセットが、前記時間に関係したメディア・デー
    タのシーケンスに関連した画像データのシーケンスまた
    はオーディオ・データのシーケンスの少なくとも一方の
    中のデータを参照する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記時間に関係したメディア・データの
    シーケンスを前記データのセットに従ってパケット化す
    ることをさらに含む請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 実行可能プログラム命令を含む機械可読
    媒体であって、この実行可能プログラム命令が、デジタ
    ル処理システム上で実行されたときにそのデジタル処理
    システムに、 時間に関係したメディア・データのシーケンスをある伝
    送プロトコルに従ってどのようにして伝送するかを示す
    データのセットを取り出すことを含む方法であり、前記
    データのセットが、前記時間に関係したメディア・デー
    タのシーケンスに関連するがそれとは別個の、時間に関
    係したデータのシーケンスである方法を実行させる機械
    可読媒体。
  6. 【請求項6】 前記時間に関係したメディア・データの
    シーケンスを表すデータを前記データのセットに従って
    伝送することをさらに含む請求項5に記載の機械可読媒
    体。
  7. 【請求項7】 前記データのセットが指示するデータの
    トラックとして記憶される請求項5に記載の機械可読媒
    体。
  8. 【請求項8】 前記伝送プロトコルがパケット・データ
    ・プロトコルを含む請求項5に記載の機械可読媒体。
  9. 【請求項9】 前記方法が、 前記時間に関係したメディア・データのシーケンスの形
    式を決定すること、および前記時間に関係したメディア
    ・データを前記データのセットに従ってパケット化する
    ことをさらに含み、 前記伝送プロトコルが、前記形式を有する前記時間に関
    係したメディア・データのシーケンスを伝送するために
    使用され、前記パケット化で、前記形式および前記プロ
    トコルを使用して、前記時間に関係したメディア・デー
    タのシーケンスをパケット化する請求項5に記載の機械
    可読媒体。
  10. 【請求項10】 前記方法が、 前記時間に関係したメディア・データのシーケンスを表
    すデータのパケットを前記伝送プロトコルに従って伝送
    することをさらに含む請求項9に記載の機械可読媒体。
  11. 【請求項11】 前記パケットのそれぞれについて、前
    記データのセットが、前記時間に関係したメディア・デ
    ータのシーケンスに関連した画像データのシーケンスま
    たはオーディオ・データのシーケンスの少なくとも一方
    の中のデータを参照する請求項10に記載の機械可読媒
    体。
  12. 【請求項12】 ある伝送プロトコルに従う時間に関係
    したメディア・データのシーケンスの伝送に関連するデ
    ータのセットを受信するように構成されたポートであっ
    て、前記データのセットが前記時間に関係したメディア
    ・データのシーケンスに関連するがそれとは別個の、時
    間に関係したデータのシーケンスであるポートと、 前記データのセットを受信するように前記ポートに結合
    された、前記時間に関係したメディア・データのシーケ
    ンスを前記データのセットに従ってパケット化する処理
    ユニットとを含む装置。
  13. 【請求項13】 前記処理ユニットに結合された、前記
    時間に関係したメディア・データのシーケンスを表すデ
    ータのパケットを前記伝送プロトコルに従って伝送する
    送信機をさらに含む請求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記パケットのそれぞれについて、前
    記データのセットが、前記時間に関係したメディア・デ
    ータのシーケンスに関連した画像データのシーケンスま
    たはオーディオ・データのシーケンスの少なくとも一方
    の中のデータを参照する請求項13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 メディア・データを処理する装置であ
    って、 時間に関係したメディア・データのシーケンスをある伝
    送プロトコルに従ってどのようにして伝送するかを示す
    データのセットを取り出す手段であり、前記データのセ
    ットが、前記時間に関係したメディア・データのシーケ
    ンスに関連するがそれとは別個の、時間に関係したデー
    タのシーケンスである手段と、 前記データのセットに従って前記時間に関係したメディ
    ア・データのシーケンスをパケット化する手段とを含む
    装置。
  16. 【請求項16】 前記時間に関係したメディア・データ
    のシーケンスを表すデータのパケットを伝送する手段を
    さらに含む請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記パケットのそれぞれについて、前
    記データのセットが、前記時間に関係したメディア・デ
    ータのシーケンスに関連した画像データのシーケンスま
    たはオーディオ・データのシーケンスの少なくとも一方
    の中のデータを参照する請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 デジタル処理システムによって実施さ
    れる、メディア・データを処理する方法であって、 第2の時間に関係したデータのシーケンスをある伝送プ
    ロトコルに従ってどのようにして伝送するかを示す第1
    の時間に関係したデータのシーケンスを取り出すこと、
    および前記第1の時間に関係したデータのシーケンスに
    従って前記第2の時間に関係したデータのシーケンスを
    パケット化することを含み、前記第2の時間に関係した
    データのシーケンスが時間ベースのメディアに関連し、
    前記第1の時間に関係したデータのシーケンスが前記第
    2の時間に関係したデータのシーケンスに関連する方
    法。
  19. 【請求項19】 前記伝送プロトコルに従って、前記第
    2の時間に関係したデータのシーケンスを表すデータの
    パケットを伝送することをさらに含む請求項18に記載
    の方法。
  20. 【請求項20】 前記パケットのそれぞれについて、前
    記第1の時間に関係したデータのシーケンスが、前記第
    2の時間に関係したデータのシーケンスに関連した画像
    データのシーケンスまたはオーディオ・データのシーケ
    ンスの少なくとも一方を参照する請求項19に記載の方
    法。
  21. 【請求項21】 前記第2の時間に関係したデータのシ
    ーケンスが読取り専用メモリ(ROM)に記憶される請
    求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 実行可能プログラム命令を含む機械可
    読媒体であって、この実行可能プログラム命令が、デジ
    タル処理システム上で実行されたときにそのデジタル処
    理システムに、 時間に関係したメディア・データのシーケンスをある伝
    送プロトコルに従ってどのようにして伝送するかを示す
    データのセットを取り出すことを含む方法であり、前記
    データのセットが前記時間に関係したメディア・データ
    のシーケンスに関連する時間に関係したデータのシーケ
    ンスである方法を実行させる機械可読媒体。
  23. 【請求項23】 前記時間に関係したメディア・データ
    のシーケンスを表すデータを前記データのセットに従っ
    て伝送することをさらに含む請求項22に記載の機械可
    読媒体。
  24. 【請求項24】 前記データのセットが指示するデータ
    のトラックとして記憶される請求項22に記載の機械可
    読媒体。
  25. 【請求項25】 前記伝送プロトコルがパケット・デー
    タ・プロトコルを含む請求項22に記載の機械可読媒
    体。
  26. 【請求項26】 前記方法が、 前記時間に関係したメディア・データのシーケンスの形
    式を決定すること、および前記時間に関係したメディア
    ・データを前記データのセットに従ってパケット化する
    ことをさらに含み、 前記伝送プロトコルが、前記形式を有する前記時間に関
    係したメディア・データのシーケンスを伝送するために
    使用され、前記パケット化で、前記形式および前記プロ
    トコルを使用して、前記時間に関係したメディア・デー
    タのシーケンスをパケット化する請求項22に記載の機
    械可読媒体。
  27. 【請求項27】 前記方法が、 前記時間に関係したメディア・データのシーケンスを表
    すデータのパケットを前記伝送プロトコルに従って伝送
    することをさらに含む請求項26に記載の機械可読媒
    体。
  28. 【請求項28】 前記パケットのそれぞれについて、前
    記データのセットが、前記時間に関係したメディア・デ
    ータのシーケンスに関連した画像データのシーケンスま
    たはオーディオ・データのシーケンスの少なくとも一方
    の中のデータを参照する請求項27に記載の機械可読媒
    体。
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