JP2001188700A - 計算機システム - Google Patents

計算機システム

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JP2001188700A
JP2001188700A JP2000000043A JP2000000043A JP2001188700A JP 2001188700 A JP2001188700 A JP 2001188700A JP 2000000043 A JP2000000043 A JP 2000000043A JP 2000000043 A JP2000000043 A JP 2000000043A JP 2001188700 A JP2001188700 A JP 2001188700A
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Motohiro Kanda
基博 神田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶装置の共用を十分にサポートしていない
オペレーティングシステムを用いた場合でも、より十分
な記憶装置の共用が可能となる計算機システムを提供す
る。 【解決手段】 オペレーティングシステム50にフィル
タドライバ51を作り込み、MOUNT要求をフック
し、通常の接続を行う前に、MOUNT処理110を実
行し、SCSIのRESERVEコマンドを発行するこ
とで、排他的アクセス権を取得する。また、ディスマウ
ントヘルパー41を設け、定期的にDISMOUNT処
理210を実行し、RELEASEコマンドを発行する
ことで、排他的アクセス権を破棄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機システムに
関し、さらに詳しくは、記憶装置の共用を十分にサポー
トしていないオペレーティングシステムを用いた場合で
も、より十分な記憶装置の共用が可能となる計算機シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファイバーチャネルなどの普及に
より、多数のディスクをネットワークにつないでディス
クファームを構成し、そのディスクファームのディスク
をネットワークにつながった複数の計算機で共用すると
いう計算機システムの形態が魅力的になってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的に普及
しているオペレーティングシステムでは、ディスクの共
用を十分にサポートしていない。例えば、米国Compaq
社のVAXclusterにおいては、ディスクを共用できる
のは、VMSオペレーティングシステムが動作するVA
X計算機に限られる。VAX計算機以外の計算機が、同
時にディスクをアクセスした場合、データが破壊される
恐れがある。また、米国マイクロソフト社のWindows
NTにおいては、Microsoft Cluster Server機能に
よりディスク共用できる計算機は2台に限られ、同時に
ディスクにアクセスできる計算機は1台であり、さら
に、ディスクにアクセスできる計算機を変えるために
は、オペレータがコマンドで操作する必要がある。そこ
で、本発明の目的は、記憶装置の共用を十分にサポート
していないオペレーティングシステムを用いた場合で
も、より十分な記憶装置の共用が可能となる計算機シス
テムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、2以上の計算機が記憶装置を共用する計算機システ
ムであって、一つの計算機から共用する記憶装置への接
続要求を検出する接続要求検出手段と、接続要求を検出
したときに共用する記憶装置に対する排他的アクセス権
を前記計算機のために取得する排他的アクセス権取得手
段と、一つの記憶装置に対する排他的アクセス権を取得
している計算機からの当該記憶装置の解放要求を検出す
る解放要求検出手段と、前記解放要求を検出したときに
前記排他的アクセス権を破棄する排他的アクセス権破棄
手段とを具備したことを特徴とする計算機システムを提
供する。上記第1の観点の計算機システムでは、記憶装
置に対する一つの計算機の接続要求を検出すると、通常
処理での接続を行う前に、記憶装置に対する排他的アク
セス権を前記計算機のために取得する。これにより、他
の計算機はアクセスできなくなり、データを破壊される
恐れがなくなる。また、解放要求を検出すると、排他的
アクセス権を破棄する。これにより、他の計算機が排他
的アクセス権を取得できるようになり、記憶装置の共用
が可能となる。よって、記憶装置の共用を十分にサポー
トしていないオペレーティングシステムを用いた場合で
も、より十分な記憶装置の共用が可能となる。
【0005】第2の観点では、本発明は、上記第1の観
点の計算機システムにおいて、一つの記憶装置に対する
排他的アクセス権を取得している計算機から当該記憶装
置へのアクセスが無いことを検出する無アクセス検出手
段と、アクセスが無いことを検出したときに前記排他的
アクセス権を破棄する排他的アクセス権破棄手段とを具
備したことを特徴とする計算機システムを提供する。上
記第2の観点の計算機システムでは、排他的アクセス権
を取得している計算機から当該記憶装置へのアクセスが
無いことを検出すると、排他的アクセス権を自動的に破
棄する。これにより、排他的アクセス権の取得が妨げら
れる確率が下がり、円滑な記憶装置の共用が可能とな
る。
【0006】第3の観点では、本発明は、上記第1の観
点の計算機システムにおいて、他の計算機が排他的アク
セス権を既に取得している記憶装置に対する排他的アク
セス権の取得に失敗したときに他の計算機が取得してい
る排他的アクセス権の破棄を要求する排他的アクセス権
破棄要求手段と、その排他的アクセス権破棄要求を検出
する排他的アクセス権破棄要求検出手段と、排他的アク
セス権破棄要求を検出したときに前記排他的アクセス権
を破棄する排他的アクセス権破棄手段とを具備したこと
を特徴とする計算機システムを提供する。上記第3の観
点の計算機システムでは、排他的アクセス権を取得して
いる他の計算機に対して排他的アクセス権の破棄を促
す。これにより、排他的アクセス権の取得と破棄の実行
回数を必要最小限に抑制でき、円滑な記憶装置の共用が
可能となる。
【0007】第4の観点では、本発明は、上記第1から
第3の観点の計算機システムにおいて、他の計算機が排
他的アクセス権を既に取得している記憶装置に対する排
他的アクセス権の取得に1回または複数回失敗したとき
は前記他の計算機を介して前記記憶装置にアクセスする
間接的アクセス手段を具備したことを特徴とする計算機
システムを提供する。上記第4の観点の計算機システム
では、排他的アクセス権を取得している他の計算機が排
他的アクセス権を破棄しない記憶装置に対しても間接的
ながらアクセスが可能となり、円滑な記憶装置の共用が
可能となる。
【0008】第5の観点では、本発明は、上記第1から
第4の観点の計算機システムにおいて、前記接続要求が
MOUNT要求であり、前記解放要求がDISMOUN
T要求であることを特徴とする計算機システムを提供す
る。上記第5の観点の計算機システムでは、MOUNT
要求やDISMOUNT要求を検出することで、排他的
アクセス権の取得や破棄の契機とすることが出来る。
【0009】第6の観点では、本発明は、上記第1から
第5の観点の計算機システムにおいて、前記記憶装置が
SCSIコマンドを受け付けるディスクであり、前記排
他的アクセス権取得手段がSCSIのRESERVEコ
マンドにより排他的アクセス権を取得し、前記排他的ア
クセス権破棄手段がSCSIのRELEASEコマンド
により排他的アクセス権を破棄することを特徴とする計
算機システムを提供する。上記第6の観点の計算機シス
テムでは、RESERVEコマンドやRELEASEコ
マンドを利用することで、排他的アクセス権の取得や破
棄が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図に示す発明の実施の形態
によりこの発明をさらに詳しく説明する。なお、これに
より本発明が限定されるものではない。
【0011】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態にかかる計算機システ
ムの要部構成図である。この計算機システム1は、計算
機10と、計算機11と、ディスク20と、ディスク2
1と、それらを接続するファイバーチャネル30とから
構成されている。前記計算機10と前記計算機11は、
前記ディスク20と前記ディスク21を共用する。
【0012】前記計算機10では、アプリケーションプ
ログラム40と、オペレーティングシステム50とが動
作している。前記オペレーティングシステム50は、I
Oマネージャ53と、フィルタドライバ51と、FAT
ファイルシステム52と、SCSIドライバ54とを含
んでいる。また、前記フィルタドライバ51は、MOU
NT処理110と、DISMOUNT処理210とを含
んでいる。図示しないが、前記計算機11も同じ構成を
持っている。
【0013】アプリケーションプログラム40がディス
ク(20または21)への最初のアクセスを試みると
き、そのディスク(20または21)のMOUNT要求
を生成し、オペレーティングシステム50に渡す。通常
処理では、オペレーティングシステム50のI/Oマネ
ジャ53は、MOUNT要求をFATファイルシステム
52に渡し、FATファイルシステム52はSCSIド
ライバ54に渡し、SCSIドライバ54がディスク
(20または21)をマウントする。ところが、フィル
タドライバ51が追加されていると、フィルタドライバ
51は、前記MOUNT要求を、FATファイルシステ
ム52には透過的にフックできる。つまり、FATファ
イルシステム52に知られることなく、横取りすること
が出来る。フィルタドライバ51は、MOUNT要求を
フックすると、MOUNT処理110を実行する。
【0014】図2は、MOUNT処理110のフローチ
ャートである。ステップ100では、SCSIドライバ
54を介して、SCSIのRESERVEコマンドを、
MOUNT対象のディスク(20または21)に発行す
る。このRESERVEコマンドは、RELEASEコ
マンドが発行されるまで、そのディスクを、他の計算機
からアクセスできなくする機能を持つ。従って、MOU
NT対象のディスクに他の計算機がRESERVEをか
けていないか又はRELEASEしていればRESER
VEコマンドは成功し、MOUNT対象のディスクに他
の計算機がRESERVEをかけており且つRELEA
SEしていなければRESERVEコマンドは失敗す
る。ステップ101では、MOUNT対象のディスク
(20または21)からの応答によりRESERVEコ
マンドが成功か失敗かを判定し、成功ならステップ10
2へ進み、失敗ならステップ103へ進む。ステップ1
02では、MOUNT要求をFATファイルシステム5
2に渡し、MOUNT処理を終了する。この後、通常処
理のように、FATファイルシステム52はMOUNT
要求をSCSIドライバ54に渡し、SCSIドライバ
54がディスク(20または21)をマウントする。ス
テップ103では、エラーリターン処理し、MOUNT
処理を終了する。この後、エラー処理が行われる。
【0015】一方、アプリケーションプログラム40が
ディスク(20または21)へのアクセスを止めると
き、そのディスク(20または21)のDISMOUN
T要求を生成し、オペレーティングシステム50に渡
す。通常処理では、オペレーティングシステム50のI
/Oマネジャ53は、DISMOUNT要求をFATフ
ァイルシステム52に渡し、FATファイルシステム5
2はSCSIドライバ54に渡し、SCSIドライバ5
4がディスク(20または21)をディスマウントす
る。ところが、フィルタドライバ51が追加されている
と、フィルタドライバ51は、前記DISMOUNT要
求を、FATファイルシステム52には透過的にフック
できる。つまり、FATファイルシステム52に知られ
ることなく、横取りすることが出来る。フィルタドライ
バ51は、DISMOUNT要求をフックすると、DI
SMOUNT処理210を実行する。
【0016】図3は、DISMOUNT処理のフローチ
ャートである。ステップ200では、フィルタドライバ
51は、FATファイルシステム52にDISMOUN
T要求を渡す。この通常処理のように、FATファイル
システム52はDISMOUNT要求をSCSIドライ
バ54に渡し、SCSIドライバ54がディスク(20
または21)をディスマウントする。但し、他のプログ
ラムが使用中などの条件によりディスマウントが失敗す
る場合もある。ステップ201では、ディスマウントが
成功したか失敗したかを判定し、成功ならステップ20
2へ進み、失敗ならステップ203へ進む。ステップ2
02では、SCSIのRELEASEコマンドを、DI
SMOUNT対象ディスクに発行する。そして、DIS
MOUNT処理を終了する。ステップ203では、エラ
ーリターン処理し、DISMOUNT処理を終了する。
この後、エラー処理が行われる。
【0017】上記計算機システム1では、例えば、計算
機20がディスク20をマウントしているときは、計算
機21はディスク20のRESERVEに失敗する。ま
た、図1に示さない別の計算機が通常処理でディスク2
0をマウントしようとしても、計算機20がディスク2
0をRESERVEしているため、やはりマウントに失
敗する。しかし、計算機20がディスク20をマウント
していないときは、計算機21はディスク20のRES
ERVEに成功し、マウントすることが出来る。また、
図1に示さない別の計算機が通常処理でディスク20を
マウントすることも出来る。従って、データの一貫性を
保つことができ、ディスク20を共用できる。
【0018】以上の計算機システム1によれば、フィル
タドライバ51を追加することによって、SCSIのR
ESERVEコマンドおよびRELEASEコマンドを
利用して、ディスク20,21への排他的アクセス権の
管理を行うことが出来る。すなわち、ディスク共用をサ
ポートしていないオペレーティングシステムを用いた場
合でも、ディスク共用が可能となる。
【0019】−第2の実施形態− 上記第1の実施形態において、オペレーティングシステ
ム50が、計算機の立上り時に繋がっている全てのディ
スクをマウントするオペレーティングシステムである場
合、計算機10あるいは計算機11のうち、先に立ち上
がった計算機が全てのディスク20,21をRESER
VEしてしまうため、後に立ちあがった計算機はディス
ク20,21にアクセスできない。このため、オペレー
タや計算機利用者が、使い終わったディスクを速やかに
RELEASEするという運用が必要となる。しかし、
かかる運用は確実性に劣る不具合がある。そこで、第2
の実施形態では、使わないディスクを自動的にRELE
ASEする機能を付加した計算機システムを説明する。
【0020】図4は、本発明の第2の実施形態にかかる
計算機システムの要部構成図である。この計算機システ
ム2は、計算機12と、計算機13と、ディスク20
と、ディスク21と、それらを接続するファイバーチャ
ネル30とから構成されている。前記計算機12と前記
計算機13は、前記ディスク20と前記ディスク21を
共用する。
【0021】前記計算機12では、アプリケーションプ
ログラム40と、ディスマウントヘルパー41と、オペ
レーティングシステム50とが動作している。前記オペ
レーティングシステム50は、計算機の立上り時に繋が
っている全てのディスクをマウントするオペレーティン
グシステム(例えば「Windows NT」)であり、IO
マネージャ53と、フィルタドライバ51と、FATフ
ァイルシステム52と、SCSIドライバ54とを含ん
でいる。また、前記フィルタドライバ51は、MOUN
T処理110と、DISMOUNT処理210とを含ん
でいる。図示しないが、前記計算機13も同じ構成を持
っている。なお、第1の実施形態と同じ構成要素には、
同じ参照番号を付している。
【0022】図5は、ディスマウントヘルパー41の処
理のフローチャートである。ディスマウントヘルパー4
1は、計算機の立ち上がり時に起動され、各ディスクの
使用状況を監視しながらループしている。ステップ30
0では、自計算機にマウントされたディスクがあるかチ
ェックし、あればステップ301へ進み、なければステ
ップ304へ進む。ステップ301では、マウントされ
ているディスクの一つを選び、当該ディスクに対し「FS
CTL_LOCK_VOLUME を指定した DeviceIoControl呼び出
し」を行い、ロックしようとする。ステップ302で
は、ロックが成功した失敗したかを判定し、成功ならス
テップ303へ進み、失敗ならステップ304へ進む。
ステップ303では、ロックが成功したことにより当該
ディスクはこの計算機で使用されていないことが保証さ
れるので、当該ディスクに対し「FSCTL_DISMOUNT_VOLUM
E を指定した DeviceIoControl呼び出し」を行う。する
と、これによるDISMOUNT要求を、オペレーティ
ングシステム50のフィルタドライバ51が横取りし
て、図3に示したDISMOUNT処理210を実行す
る。よって、当該ディスクはRELEASEされ、他の
計算機がマウントできるようになる。この後、前記ステ
ップ300に戻る。ステップ304では、10秒待機し
た後、前記ステップ300に戻る。
【0023】以上の計算機システム2によれば、第1の
実施形態に係る計算機システム1と同様に、ディスク共
用をサポートしていないオペレーティングシステムを用
いた場合でも、ディスク共用が可能となる。さらに、計
算機の立上り時に繋がっている全てのディスクをマウン
トするオペレーティングシステムを用いた場合でも、不
都合なく、ディスク共用が可能となる。
【0024】−第3の実施形態− 第1および第2の実施形態では、他の計算機にRESE
RVEされているディスクを使いたい場合、そのディス
クがRELEASEされるのを受動的に待つしかない。
そこで、第3の実施形態では、ディスクのRESERV
Eに失敗した場合に、当該ディスクをRESERVE中
の計算機に対して、ローカルエリアネットワークを使っ
てRELEASEを促す機能を付加した計算機システム
を説明する。
【0025】図6は、本発明の第3の実施形態にかかる
計算機システムの要部構成図である。この計算機システ
ム3は、計算機14と、計算機15と、ディスク20
と、ディスク21と、それらを接続するファイバーチャ
ネル30と、前記計算機14と前記計算機15を接続す
るローカルエリアネットワーク400とから構成されて
いる。前記計算機14と前記計算機15は、前記ディス
ク20と前記ディスク21を共用する。
【0026】前記計算機14では、アプリケーションプ
ログラム40と、ディスマウントヘルパー42と、オペ
レーティングシステム55とが動作している。前記オペ
レーティングシステム55は、IOマネージャ53と、
フィルタドライバ56と、FATファイルシステム52
と、SCSIドライバ54とを含んでいる。また、前記
フィルタドライバ56は、MOUNT処理111と、D
ISMOUNT処理210とを含んでいる。図示しない
が、前記計算機15も同じ構成を持っている。なお、第
1,第2の実施形態と同じ構成要素には、同じ参照番号
を付している。
【0027】図7は、前記MOUNT処理111のフロ
ーチャートである。ステップ100では、SCSIドラ
イバ54を介して、SCSIのRESERVEコマンド
を、MOUNT対象のディスク(20または21)に発
行する。ステップ101では、MOUNT対象のディス
ク(20または21)からの応答によりRESERVE
コマンドが成功か失敗かを判定し、成功ならステップ1
02へ進み、失敗ならステップ500へ進む。ステップ
102では、MOUNT要求をFATファイルシステム
52に渡し、MOUNT処理を終了する。この後、通常
処理のように、FATファイルシステム52はMOUN
T要求をSCSIドライバ54に渡し、SCSIドライ
バ54がディスク(20または21)をマウントする。
【0028】ステップ500では、ディスク解放要求
を、ローカルエリアネットワーク400にブロードキャ
ストする。ステップ510では、10秒間待機する。ス
テップ520では、再び、SCSIドライバ54を介し
て、RESERVEコマンドを、MOUNT対象のディ
スク(20または21)に発行する。ステップ530で
は、MOUNT対象のディスク(20または21)から
の応答によりRESERVEコマンドが成功か失敗かを
判定し、成功ならステップ102へ進み、失敗ならステ
ップ103へ進む。ステップ103では、エラーリター
ン処理し、MOUNT処理を終了する。この後、エラー
処理が行われる。
【0029】図8は、ディスマウントヘルパー42の処
理のフローチャートである。ディスマウントヘルパー4
2は、計算機の立ち上がり時に起動され、ローカルエリ
アネットワーク400を監視しながらループしている。
ステップ421では、自計算機にマウントされたディス
クに対するディスク解放要求があるかチェックし、あれ
ばステップ422へ進み、なければステップ304へ進
む。ステップ422では、ディスク解放要求対象のディ
スクに対し「FSCTL_LOCK_VOLUME を指定した DeviceIoC
ontrol呼び出し」を行い、ロックしようとする。ステッ
プ302では、ロックが成功した失敗したかを判定し、
成功ならステップ303へ進み、失敗ならステップ30
4へ進む。ステップ303では、ロックが成功したこと
により当該ディスクはこの計算機で使用されていないこ
とが保証されるので、当該ディスクに対し「FSCTL_DISM
OUNT_VOLUME を指定した DeviceIoControl呼び出し」を
行う。すると、これによるDISMOUNT要求を、オ
ペレーティングシステム55のフィルタドライバ56が
横取りして、図3に示したDISMOUNT処理210
を実行する。よって、当該ディスクはRELEASEさ
れ、他の計算機がマウントできるようになる。この後、
前記ステップ421に戻る。ステップ304では、10
秒待機した後、前記ステップ421に戻る。
【0030】なお、図7のステップ510を「ディスク
解放要求に対する応答を待つ」処理に代えると共に、図
8のステップ422に「ディスク解放要求に対する応答
をローカルエリアネットワーク400にブロードキャス
トする」処理を加えてもよい。また、各ディスクについ
てどの計算機が排他的アクセス権を取得しているかを管
理する管理手段を設けて、図7のステップ500を「マ
ウントしたいディスクの排他的アクセス権を取得してい
る計算機を調べて、その計算機へディスク解放要求をロ
ーカルエリアネットワーク400で送信する」処理に代
えてもよい。
【0031】以上の計算機システム3によれば、第1,
第2の実施形態に係る計算機システム1と同様に、ディ
スク共用をサポートしていないオペレーティングシステ
ムを用いた場合でもディスク共用が可能となり、また、
計算機の立上り時に繋がっている全てのディスクをマウ
ントするオペレーティングシステムを用いた場合でも不
都合なくディスク共用が可能となる。さらに、他の計算
機に対して、ディスクのRELEASEを能動的に促す
ことが出来る。
【0032】−第4の実施形態− 第4の実施形態では、ファイバーチャネルを使ってのデ
ィスクのRESERVEに失敗した場合に、ローカルエ
リアネットワークを使って当該ディスクにアクセスする
機能を付加した計算機システムを説明する。
【0033】図9は、本発明の第4の実施形態にかかる
計算機システムの要部構成図である。この計算機システ
ム4は、計算機16と、計算機17と、ディスク20
と、ディスク21と、それらを接続するファイバーチャ
ネル30と、ネームサーバ600と、前記計算機16と
前記計算機17と前記ネームサーバ600とを接続する
ローカルエリアネットワーク400とから構成されてい
る。前記計算機16と前記計算機17は、前記ディスク
20と前記ディスク21を共用する。
【0034】前記計算機16では、アプリケーションプ
ログラム40と、オペレーティングシステム57とが動
作している。前記オペレーティングシステム57は、I
Oマネージャ53と、フィルタドライバ58と、FAT
ファイルシステム52と、SCSIドライバ54とを含
んでいる。また、前記フィルタドライバ58は、MOU
NT処理112と、DISMOUNT処理210と、R
EAD処理115と、ファイルサーバ610とを含んで
いる。図示しないが、前記計算機17も同じ構成を持っ
ている。なお、第1〜第3の実施形態と同じ構成要素に
は、同じ参照番号を付している。
【0035】前記ネームサーバ600は、RFC103
4で定められた「ドメインネームサーバ」のことではな
く、もっと広義の「ものの名前とその場所を管理する機
構」を示す。また、前記ファイルサーバ610は、ネッ
トワークファイル共用機能を提供するソフトウエアであ
り、例えばWindows NTにおいてCIFSネットワー
クファイル共用機能を提供するソフトウエアである"Fil
e and Printer Sharing forMicrosoft Networks" が挙
げられる。
【0036】図10は、MOUNT処理112のフロー
チャートである。ステップ100では、SCSIドライ
バ54を介して、SCSIのRESERVEコマンド
を、MOUNT対象のディスク(20または21)に発
行する。ステップ101では、MOUNT対象のディス
ク(20または21)からの応答によりRESERVE
コマンドが成功か失敗かを判定し、成功ならステップ1
02へ進み、失敗ならステップ700へ進む。
【0037】ステップ102では、MOUNT要求をF
ATファイルシステム52に渡し、MOUNT処理を終
了する。この後、通常処理のように、FATファイルシ
ステム52はMOUNT要求をSCSIドライバ54に
渡し、SCSIドライバ54がディスク(20または2
1)をマウントする。ステップ710では、ファイルサ
ーバ610を活性化し、マウントしたディスクをローカ
ルエリアネットワーク400上に公開する。ステップ7
20では、当該ディスクの管理者として自計算機名をネ
ームサーバ600に登録する。そして、MOUNT処理
を終了する。
【0038】ステップ700では、ネームサーバ600
に問い合わせて、当該ディスクを使用中である計算機名
を調べる。そして、MOUNT処理を終了する。以後、
このディスクへのアクセスは、ローカルエリアネットワ
ーク400および当該ディスクの管理者である計算機を
介して行う。
【0039】図11は、READ処理115のフローチ
ャートである。ステップ800では、ファイルのREA
D要求を横取りし、リード対象のファイルを格納してい
るディスクが自計算機にマウントされているかチェック
し、自計算機にマウントされているならステップ810
へ進み、自計算機にマウントされていないならステップ
820へ進む。ステップ810では、ファイバチャネル
30を介してアクセスできるため、FATファイルシス
テム52にREAD要求を渡す。そして、READ処理
を終了する。この後、通常処理のように、FATファイ
ルシステム52はREAD要求をSCSIドライバ54
に渡し、SCSIドライバ54がディスクからファイル
をリードする。ステップ820では、図10のステップ
700で計算記名を得ている計算機に対してローカルエ
リアネットワーク400経由でリード要求を送信する。
そして、READ処理を終了する。この後、ローカルエ
リアネットワーク400および他の計算機(のファイル
サーバ)を介して、ファイルをリードする。なお、ライ
ト処理など他の処理も、上記リード処理と同様に処理さ
れる。
【0040】以上の計算機システム4によれば、第1〜
第3の実施形態に係る計算機システム1と同様に、ディ
スク共用をサポートしていないオペレーティングシステ
ムを用いた場合でもディスク共用が可能となり、また、
計算機の立上り時に繋がっている全てのディスクをマウ
ントするオペレーティングシステムを用いた場合でも不
都合なくディスク共用が可能となる。さらに、ファイバ
ーチャネル30が使えない場合でも、ローカルエリアネ
ットワーク400を介して、ディスクを共用できる。
【0041】なお、ローカルネットワークとファイルサ
ーバを介するアクセスは、ファイバーチャネルを介する
アクセスに比べて、一般的に低速である。このため、第
2の実施形態や第3の実施形態を併用し、ディスクがR
ELEASEされた時にネームサーバー600の登録を
取り消し、なるべくファイバーチャネルを介してアクセ
スできるようにするのが好ましい。
【0042】−他の実施形態− 記憶装置への排他的アクセス権の管理を、SCSIのR
ESERVE,RELEASEコマンド以外を用いて行
ってもよい。また、ディスク20,21を、SCSIデ
ィスク以外の記憶装置に代えてもよい。また、フィルタ
ドライバ51をFATファイルシステム52の上位に置
いてMOUNT要求やDISMOUNT要求を横取りす
る代わりに、FATファイルシステム52の下位に置い
てリード要求やライト要求を横取りする構成に代えても
よい。
【0043】
【発明の効果】本発明の計算機システムによれば、通常
処理での接続を行う前に、記憶装置に対する排他的アク
セス権を取得するので、他の計算機によりデータを破壊
される恐れがなくなる。また、必要がなくなると排他的
アクセス権を破棄するので、他の計算機が排他的アクセ
ス権を取得できるようになる。よって、記憶装置の共用
を十分にサポートしていないオペレーティングシステム
を用いた場合でも、より十分な記憶装置の共用が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る計算機システムの要部構
成図である。
【図2】第1の実施形態に係るMOUNT処理の手順を
示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態に係るDISMOUNT処理の
手順を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態に係る計算機システムの要部構
成図である。
【図5】第2の実施形態に係るディスマウントヘルパー
の処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】第3の実施形態に係る計算機システムの要部構
成図である。
【図7】第3の実施形態に係るMOUNT処理の手順を
示すフローチャートである。
【図8】第3の実施形態に係るディスマウントヘルパー
の処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】第4の実施形態に係る計算機システムの要部構
成図である。
【図10】第4の実施形態に係るMOUNT処理の手順
を示すフローチャートである。
【図11】第4の実施形態に係るREAD処理の手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10〜17 計算機 20,21 ディスク 30 ファイバーチャネル 41,42 ディスマウントヘルパー 51 フィルタドライバ 110,111,112 MOUNT処理 115 READ処理 210 DISMOUNT処理 600 ネームサーバ 610 ファイルサーバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の計算機が記憶装置を共用する計
    算機システムであって、 一つの計算機から共用する記憶装置への接続要求を検出
    する接続要求検出手段と、接続要求を検出したときに共
    用する記憶装置に対する排他的アクセス権を前記計算機
    のために取得する排他的アクセス権取得手段と、一つの
    記憶装置に対する排他的アクセス権を取得している計算
    機からの当該記憶装置の解放要求を検出する解放要求検
    出手段と、前記解放要求を検出したときに前記排他的ア
    クセス権を破棄する排他的アクセス権破棄手段とを具備
    したことを特徴とする計算機システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の計算機システムにおい
    て、一つの記憶装置に対する排他的アクセス権を取得し
    ている計算機から当該記憶装置へのアクセスが無いこと
    を検出する無アクセス検出手段と、アクセスが無いこと
    を検出したときに前記排他的アクセス権を破棄する排他
    的アクセス権破棄手段とを具備したことを特徴とする計
    算機システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の計算機システムにおい
    て、他の計算機が排他的アクセス権を既に取得している
    記憶装置に対する排他的アクセス権の取得に失敗したと
    きに他の計算機が取得している排他的アクセス権の破棄
    を要求する排他的アクセス権破棄要求手段と、その排他
    的アクセス権破棄要求を検出する排他的アクセス権破棄
    要求検出手段と、排他的アクセス権破棄要求を検出した
    ときに前記排他的アクセス権を破棄する排他的アクセス
    権破棄手段とを具備したことを特徴とする計算機システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の計算機システムにおいて、他の計算機が排他的アクセ
    ス権を既に取得している記憶装置に対する排他的アクセ
    ス権の取得に1回または複数回失敗したときは前記他の
    計算機を介して前記記憶装置にアクセスする間接的アク
    セス手段を具備したことを特徴とする計算機システム。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の計算機システムにおいて、前記接続要求がMOUNT
    要求であり、前記解放要求がDISMOUNT要求であ
    ることを特徴とする計算機システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の計算機システムにおいて、前記記憶装置がSCSIコ
    マンドを受け付けるディスクであり、前記排他的アクセ
    ス権取得手段がSCSIのRESERVEコマンドによ
    り排他的アクセス権を取得し、前記排他的アクセス権破
    棄手段がSCSIのRELEASEコマンドにより排他
    的アクセス権を破棄することを特徴とする計算機システ
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009211668A (ja) * 2007-03-28 2009-09-17 Fujitsu Ltd アクセス制御プログラム
JP2013530441A (ja) * 2010-04-29 2013-07-25 シマンテック コーポレーション 記憶ボリュームのディスマウント

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