JP2001188029A - セル及びその結合状態認識方法 - Google Patents

セル及びその結合状態認識方法

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JP2001188029A JP37572199A JP37572199A JP2001188029A JP 2001188029 A JP2001188029 A JP 2001188029A JP 37572199 A JP37572199 A JP 37572199A JP 37572199 A JP37572199 A JP 37572199A JP 2001188029 A JP2001188029 A JP 2001188029A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数が結合したセル組立体の結合状態を自動的
に検出することを可能とするセルを提供する。 【解決手段】6つのセル面を有する略立方体に形成され
たセルにおいて、各セルは互いに通信することにより、
互いに結合した面の結合情報を交換することを可能とす
る。このセルを複数個結合させて形成されたセル組立体
において、いずれかのセルのセル面から結合情報獲得信
号を入力すると、各セルは、互いに結合した面の結合情
報を交換し合うとともに当該結合情報獲得信号が入力さ
れたセル面以外のセル面より当該結合情報獲得信号を送
信し、この得られた結合情報を当該結合情報獲得信号を
受信したセル面より返信する。かかる動作によりセル組
立体全体の結合情報を自動的に取得できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルや橋のような
建築物等の立体構造物の応力計測を行うための立体構造
物の模型の構成等に使用されるセルであり、互いに所定
の向きで結合可能であり、複数のセルを結合させた状態
で自動的に各セルの結合状態を認識することが可能なセ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビルや橋のような建築物など
の立体構造物の応力計測などでは、実際の立体構造物の
模型を作成し、その模型に振動等を加えることで立体構
造物の各部分に加わる応力を測定することが行われてき
た。また、立体構造物の構造を座標データとしてコンピ
ュータに入力し、更に入力した構造を細分したメッシュ
を作成して有限要素法により立体構造物の強度計測を予
測することも広く行われている。
【0003】このような場合、試行錯誤により種々の立
体構造物の縮小模型を作成した後、又は立体構造物の模
型の座標データを入力した後、強度やデザインが最良な
模型を選択し、その模型に基づき再び設計図面を作成す
るという作業が行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の立
体構造物の模型を用いた設計においては、模型の作製又
は座標データの入力に時間がかかり、更にその模型に基
づき再び設計図面を作成するという作業が必要であり、
作業性に欠けるという問題を有していた。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、立体構造物の作製を組立により容易に行うことがで
き、更に、作成した立体構造物の立体構造をコンピュー
タ等により自動的に検出することを可能とするセルを提
供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、複数のセルが結合したセ
ル組立体の結合状態を自動的に検出することを可能とす
るセルの結合状態認識方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のセルは、6つのセル面を有する略立方体に
形成されたセルにおいて、a.セルの各セル面に配設さ
れ、セル面の中心Oを通るセル面に垂直な線を4回軸と
した回転対称な形状に形成され、かつセル面と他のセル
のセル面との各々の頂点同士が対向した状態での結合を
可能とする構造を備えた結合部と、b.各セル面に配設
された1乃至複数の送信部と、c.各セル面に配設さ
れ、セル面と他のセルのセル面とが結合された状態にお
いて、他のセルのセル面の送信部と対向する位置に配設
された1乃至複数の受信部と、d.セルの6つのセル面
のうちの何れか一のセル面に結合した他のセルのセル面
の結合方向を検出する結合方向検出手段と、e.セルの
6つのセル面のうちの何れか一のセル面Sfkの受信部
により、セルの結合情報を検出すべき指示信号である結
合情報獲得信号を受信すると、セルの動作状態が結合情
報構築状態でない場合、セル面Sfkの送信部より反応
信号を送信するとともに、セルの動作状態を結合情報構
築状態とする反応信号発信手段と、f.反応信号発信手
段が結合情報獲得信号を受信し反応信号を送信すると、
結合方向検出手段によりセル面Sfkに結合した他のセ
ルのセル面Sfpの結合方向を検出し、セル面Sfkの
送信部から、セル面Sfkの結合情報を送信するととも
に、セル面Sfkの受信部よりセル面Sfkに結合する
他のセルのセル面Sfpの結合情報を受信する送受信処
理を行う結合情報交換手段と、g.セルの6つのセル面
のうちの何れか一のセル面Sfiの送信部から、結合情
報獲得信号を送信し、所定の時間内にセル面Sfiの受
信部により反応信号が受信された場合、結合方向検出手
段によりセル面Sfiに結合した他のセルのセル面Sf
qの結合方向を検出し、セル面Sfiの送信部よりセル
面Sfiの結合情報を送信するとともにセル面Sfiの
受信部よりセル面Sfqの結合情報を受信し、セル面S
fiの受信部より受信される結合情報を、結合情報獲得
信号が受信された受信部を有するセル面Sfkの送信部
から送信し、セル面Sfiの結合情報を、セル面Sfk
の送信部から送信する送受信処理を行う単面結合情報構
築処理手段と、h.結合情報交換手段の送受信処理が行
われると、単面結合情報構築処理手段による送受信処理
を、結合情報獲得信号が受信された受信部を有するセル
面Sfk以外の各セル面Sfiに対して、順次行う結合
情報構築処理手段と、を備えた構成より成る。
【0008】この構成により、立体構造物の作製を組立
により容易に行うことができ、更に、作成した立体構造
物の立体構造をコンピュータ等により自動的に検出する
ことを可能とするセルを提供することができる。
【0009】また、本発明のセルの結合状態認識方法
は、6つのセル面を有する略立方体に形成されたセルに
おいて、a.セルの各セル面に配設され、セル面の中心
Oを通るセル面に垂直な線を4回軸とした回転対称な形
状に形成され、かつセル面と他のセルのセル面との各々
の頂点同士が対向した状態での結合を可能とする構造を
備えた結合部と、b.各セル面に配設された1乃至複数
の送信部と、c.各セル面に配設され、セル面と他のセ
ルのセル面とが結合された状態において、他のセルのセ
ル面の送信部と対向する位置に配設された1乃至複数の
受信部と、を備えたセルの結合状態認識制御方法であっ
て、6つのセル面のうちの何れかのセル面Sfkの受信
部により、セルの結合状態を検出する指示信号である結
合情報獲得信号を受信すると、セルの動作状態が結合情
報構築状態でない場合、セル面Sfkの送信部より反応
信号を送信するとともに、セルの動作状態を結合情報構
築状態とする反応信号発信手順と、セル面Sfkに結合
した他のセルのセル面Sfpの結合方向を検出する結合
方向検出手順と、セル面Sfkの送信部から、セル面S
fkの結合情報を送信するとともに、セル面Sfkの受
信部よりセル面Sfkに結合する他のセルのセル面Sf
pの結合情報を受信する結合情報交換手順と、セル面S
fk以外の各セル面Sfiについて、6つのセル面のう
ちの何れかのセル面Sfiの送信部から結合情報獲得信
号を送信し、所定の時間内にセル面Sfiの受信部によ
り反応信号が受信された場合、セル面Sfiに結合した
他のセルのセル面Sfqの結合方向を検出し、セル面S
fiの送信部よりセル面Sfiの結合情報を送信すると
ともにセル面Sfiの受信部よりセル面Sfqの結合情
報を受信し、セル面Sfiの受信部より受信される結合
情報をセル面Sfkから送信し、セル面Sfiの結合情
報をセル面Sfkから送信する送受信処理を、順次行う
結合情報構築処理手順と、を備えた構成より成る。
【0010】この構成により、複数のセルが結合したセ
ル組立体の結合状態を自動的に検出することを可能とす
るセルの結合状態認識方法を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のセル
は、6つのセル面を有する略立方体に形成されたセルに
おいて、a.セルの各セル面に配設され、セル面の中心
Oを通るセル面に垂直な線を4回軸とした回転対称な形
状に形成され、かつセル面と他のセルのセル面との各々
の頂点同士が対向した状態での結合を可能とする構造を
備えた結合部と、b.各セル面に配設された1乃至複数
の送信部と、c.各セル面に配設され、セル面と他のセ
ルのセル面とが結合された状態において、他のセルのセ
ル面の送信部と対向する位置に配設された1乃至複数の
受信部と、d.セルの6つのセル面のうちの何れか一の
セル面に結合した他のセルのセル面の結合方向を検出す
る結合方向検出手段と、e.セルの6つのセル面のうち
の何れか一のセル面Sfkの受信部により、セルの結合
情報を検出すべき指示信号である結合情報獲得信号を受
信すると、セルの動作状態が結合情報構築状態でない場
合、セル面Sfkの送信部より反応信号を送信するとと
もに、セルの動作状態を結合情報構築状態とする反応信
号発信手段と、f.反応信号発信手段が結合情報獲得信
号を受信し反応信号を送信すると、結合方向検出手段に
よりセル面Sfkに結合した他のセルのセル面Sfpの
結合方向を検出し、セル面Sfkの送信部から、セル面
Sfkの結合情報を送信するとともに、セル面Sfkの
受信部よりセル面Sfkに結合する他のセルのセル面S
fpの結合情報を受信する送受信処理を行う結合情報交
換手段と、g.セルの6つのセル面のうちの何れか一の
セル面Sfiの送信部から、結合情報獲得信号を送信
し、所定の時間内にセル面Sfiの受信部により反応信
号が受信された場合、結合方向検出手段によりセル面S
fiに結合した他のセルのセル面Sfqの結合方向を検
出し、セル面Sfiの送信部よりセル面Sfiの結合情
報を送信するとともにセル面Sfiの受信部よりセル面
Sfqの結合情報を受信し、セル面Sfiの受信部より
受信される結合情報を、結合情報獲得信号が受信された
受信部を有するセル面Sfkの送信部から送信し、セル
面Sfiの結合情報を、セル面Sfkの送信部から送信
する送受信処理を行う単面結合情報構築処理手段と、
h.結合情報交換手段の送受信処理が行われると、単面
結合情報構築処理手段による送受信処理を、結合情報獲
得信号が受信された受信部を有するセル面Sfk以外の
各セル面Sfiに対して、順次行う結合情報構築処理手
段と、を備えた構成としたものである。
【0012】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。 (1)ある一のセルC1のセル面Sfiと他のセルC2
のセル面Sfqとは、各々のセル面に配設された結合部
により結合が可能である。この際、結合部は、セル面の
中心Oを通るセル面に垂直な線を4回軸とした回転対称
な形状に形成されているため、セルC1のセル面Sfi
とセルC2のセル面Sfqとは、4回軸を回転軸とした
4つの回転対称な方向でのみ結合することが可能であ
る。これにより、この略立方体形状のセルを複数個結合
させることにより、自由に立体構造物を組み立てること
が可能となる。
【0013】(2)また、かかる結合状態において、セ
ルC1のセル面Sfiの送信部とセルC2のセル面Sf
qの受信部、セルC2のセル面Sfqの送信部とセルC
1のセル面Sfiの受信部とは対向した状態にあるた
め、セルC1とセルC2とは、これらの送信部及び受信
部を介して通信が可能である。従って、立体構造物を構
成する複数のセルは、接合したセル同士で相互に通信す
ることが可能となる。
【0014】(3)セルが結合情報構築状態ではない動
作状態にある場合、当該セルの6つのセル面のうちの何
れか一のセル面Sfkの受信部から、結合情報獲得信号
が入力されると、反応信号発信手段は、当該セル面Sf
kの送信部より反応信号を送信する。これにより、当該
セル面Sfkに結合した他のセルは、当該セルが結合し
ていることを認識することができる。このとき、当該セ
ルの動作状態は結合情報構築状態となる。
【0015】次いで、結合情報交換手段は、結合方向検
出手段により当該セル面Sfkに結合した他のセルのセ
ル面Sfpの結合方向を検出し、当該セル面Sfkの送
信部から、当該セル面Sfkの結合情報を送信するとと
もに、当該セル面Sfkの受信部より当該セル面Sfk
に結合する他のセルのセル面Sfpの結合情報を受信す
る。これにより、当該セルと当該セルのセル面Sfkに
結合する他のセルは、互いに結合したセル面の結合情報
を交換し合い、互いに、結合相手のセルを特定すること
ができ、結合相手のセルの結合したセル面の結合方向を
特定することができる。
【0016】次に、当該セルの結合情報構築処理手段
は、当該セル面Sfk以外の各セル面Sfiに対して、
単面結合情報構築処理手段により、順次以下の処理を行
う。まず、セル面Sfiの送信部から、当該結合情報獲
得信号を送信する。その後、所定の時間内にセル面Sf
iの受信部により反応信号が受信された場合、セル面S
fiには他のセルが結合していると認識し、結合方向検
出手段によりセル面Sfiに結合した他のセルのセル面
Sfqの結合方向を検出する。次いで、セル面Sfiの
送信部よりセル面Sfiの結合情報を送信するととも
に、セル面Sfiの受信部よりセル面Sfqの結合情報
を受信し、当該セルとセル面Sfiに結合した他のセル
との間で、セル面Sfi及びセル面Sfqの結合情報の
交換を行う。次に、その後にセル面Sfiの受信部より
受信される結合情報を、当該セル面Sfkの送信部から
送信し、最後にセル面Sfiの結合情報を当該セル面S
fkの送信部から送信する。
【0017】尚、各セルは、一度、結合情報獲得信号を
受信すると当該セルは結合情報構築状態となり、その後
再び結合情報獲得信号を受信しても、当該結合情報獲得
信号を受信したセル面からの重複した結合情報の送信及
び当該結合情報獲得信号を受信したセル面以外のセル面
からの結合情報獲得信号の送信をすることがない。この
ため、結合情報獲得信号が、複数個結合したセル間を無
限に巡回して伝達され続けることが防止され、重複して
同じ結合情報が当該結合情報獲得信号を受信したセル面
からそのセル面に結合したセルに返信されることが防止
される。
【0018】以上が、結合情報構築状態ではない動作状
態にある1個のセルの作用であるが、複数個のセルを結
合させて構成した立体構造物における各セルの結合状態
を検出する場合、この立体構造物を構成する任意のセル
のセル面の受信部から結合情報獲得信号を入力すること
で、後述の実施の形態で示すように、各々のセルが上記
動作を行うことで協調し、結合情報獲得信号を入力した
セルのセル面の送信部から、立体構造物における全ての
セルの結合情報を検出することが可能となる。
【0019】(4)セルは、複数個のセルを結合させて
構成した立体構造物を、自動的に立体構造物を構成する
各セルの結合情報にデータ化することができる。従っ
て、このデータに基づき、マニュピレータ等を用いて、
再度同様の結合状態にセルを結合させて、同様の立体構
造物を再現させたり、コンピュータ上に立体構造物を再
現させたりすることが可能となる。
【0020】ここで、あるセルのセル面Sfiとそれに
結合する他のセルのセル面Sfqとは、両セル面の中心
Oを通る4回軸を回転軸として90度ずつ異なる4つの
向きで結合可能であるが、「セル面の結合方向」とは、
これら4つの向きの何れかの向きのことをいう。
【0021】また、「セルの動作状態」とは、セルの何
れかのセル面の受信部で信号が受信された場合に、その
信号に応答してセルが動作する際の動作の仕方を決める
状態のことをいう。
【0022】「結合情報構築状態」とは、セルが何れか
のセル面の受信部で結合情報獲得信号を受信し、反応信
号発信手段が反応信号を送信した直後から始まるセルの
動作状態のことをいう。
【0023】「反応信号」とは、結合情報獲得信号が受
信された時、結合情報獲得信号が受信された受信部を有
するセル面の送信部から送信される信号であり、結合情
報獲得信号を送信した相手側のセルに対し、その結合情
報獲得信号を送信した送信部を有するセル面にセルが結
合していることを伝達するための信号をいう。
【0024】あるセル面についての「結合情報」とは、
当該セル面及び当該セル面に結合したセル面を特定する
ための情報及び当該セル面に結合したセル面の結合方向
を特定するための情報をいう。具体的には、セルC1の
各々のセル面Sfjについての「結合情報」は、セルC
1のID,セル面Sfjの面番号j,セル面Sfjに結
合したセルC2のID,セル面Sfjに結合したセルC
2のセル面Sfqの面番号q,セル面Sfjに結合した
セルC2のセル面Sfqの方向の情報を有する情報であ
る。
【0025】結合部としては、磁石、ラッチ、面ファス
ナ等が使用される。
【0026】請求項2に記載のセルは、請求項1に記載
のセルであって、結合部は、セル面の中心Oを通るセル
面に垂直な線を4回軸とした回転対称位置で、かつセル
面の対向する2辺の中点を結ぶ2つの中心線L1,L2
上ではなく、かつセル面の2本の対角線上ではない位置
に配設された4個以上のS極結合用磁石と、中心線L
1,L2に対して、各S極結合用磁石に線対称な位置に
配設された4個以上のN極結合用磁石と、を備えた構成
としたものである。
【0027】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。 (1)ある一のセルC1のセル面Sfiと他のセルC2
のセル面Sfqとは、各々のセル面のS極結合用磁石と
N極結合用磁石とを磁着させることにより結合させるこ
とが可能となる。この際、各S極結合用磁石及び各N極
結合用磁石は、セル面の中心Oを通るセル面に垂直な線
を4回軸とした回転対称な位置に配設されているため、
セルC1のセル面SfiとセルC2のセル面Sfqと
は、4回軸を中心とした4つの90度ずつ回転した方向
にのみ結合することが可能である。更に、N極結合用磁
石は、セル面の対向する2辺の中点を結ぶ2つの中心線
L1,L2に対して、各S極結合用磁石に線対称な位置
に配設されているため、セルC1とセルC2とは、各々
の頂点同士が対向する4つの90度づつ回転した方向に
のみ結合することが可能となる。これにより、この略立
方体形状のセルを複数個結合させることにより、自由に
立体構造物を組み立てることが可能となる。
【0028】(2)また、各セルは磁着により結合され
るため、各セルの結合・分離が極めて容易であり、セル
を使用した立体構造物の組み立て作業が簡易化される。
【0029】(3)更に、磁石を配置するのみの構成で
あるため、構造が極めて簡単であり、コンパクトに構成
でき、セルの小型化が可能となる。
【0030】請求項3に記載のセルは、請求項1又は2
に記載のセルであって、送信部は、セル面の中心Oを通
るセル面に垂直な線を4回軸とした回転対称位置で、か
つ当該セル面の対向する2辺の中点を結ぶ2つの中心線
L1,L2上ではなく、かつセル面の2本の対角線上で
はない位置に配設された4個の発光素子を備え、受信部
は、中心線L1,L2に対して、発光素子の何れか一に
線対称な位置に配設された受光素子を備えた構成とした
ものである。
【0031】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。 (1)ある一のセルC1のセル面Sfiと他のセルC2
のセル面Sfqとを結合させた場合、セル面Sfiの発
光素子の何れか一とセル面Sfqの受光素子とが対向
し、セル面Sfqの発光素子の何れか一とセル面Sfi
の受光素子とが対向する。従って、セルC1とセルC2
とは、この相互に対向する受光素子及び発光素子を介し
て通信が可能となる。
【0032】(2)セル間の通信を接点を通過する電気
信号により行う場合、接点の結合時接触不良による送受
信障害が生じうるが、光による送受信であるためこのよ
うな接触不良による送受信障害の心配がなく、各セル間
の通信の信頼性が向上する。また、セル間の通信を電磁
誘導や電波により行う場合、外部ノイズによる通信障害
も生じうるとともに製造コストも高くなるが、本請求項
のセルは光による送受信であるためこのような問題は生
じない。
【0033】請求項4に記載のセルは、請求項3に記載
のセルであって、結合方向検出手段は、結合方向を検出
すべきセル面Sfiの4個の発光素子の全てからリセッ
ト信号を出力し、セル面Sfiの受光素子が、セル面S
fiに結合された他のセルのセル面Sfqより応答信号
が入力されるまで、セル面Sfiの4個の発光素子から
順次検出信号を送信し、セル面Sfiの受光素子により
応答信号を受信した直前に検出信号を発信した発光素子
をセル面Sfqの受光素子に対向した発光素子であると
認識する処理を行う受光位置特定手段と、セル面Sfi
の受光素子からリセット信号が入力されると、セル面S
fiの受光素子から入力される検出信号を検出し、検出
信号が検出されるとセル面Sfiの発光素子の全てから
応答信号を送信する処理を行う応答信号発信手段と、を
備えた構成としたものである。
【0034】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。ある一のセルC1のセル面Sfiと他のセルC2
のセル面Sfqとが結合している場合において、セルC
1の結合方向検出手段がセルC2の結合方向検出手段と
協調してセルC1に対するセルC2の結合方向を検出す
る動作が以下のようにして行われる。
【0035】まず、セルC1の受光位置特定手段は、結
合方向を検出すべきセル面Sfiの4個の発光素子の全
てからリセット信号を出力する。セルC2の応答信号発
信手段は、セル面Sfqの受光素子からリセット信号が
入力されると、セル面Sfqの受光素子から検出信号が
入力されるのを待つ。次いで、セルC1の受光位置特定
手段は、セル面Sfiの4個の発光素子から順次検出信
号を送信する。一方、セルC2の応答信号発信手段は、
セル面Sfqの受光素子から検出信号が検出されるとセ
ル面Sfqの発光素子の全てから応答信号を送信する。
セルC1の受光位置特定手段は、セル面Sfiの受光素
子より応答信号が入力されると、その直前に検出信号を
発信した発光素子を、セルC2のセル面Sfqの受光素
子に対向した発光素子であると認識する。
【0036】この動作によって、セルC1の結合方向検
出手段は、セルC2のセル面Sfqの受光素子が、自己
のセル面Sfiの何れの発光素子と対向しているかを検
出することができ、セルC1のセル面Sfiに対するセ
ルC2のセル面Sfqの結合方向を検出することができ
る。
【0037】同様に、セルC1の応答信号発信手段とセ
ルC2の受光位置特定手段とで上記動作と同様の動作を
協調して行うことにより、セルC2の結合方向検出手段
は、セルC1のセル面Sfiの受光素子が、自己のセル
面Sfqの何れの発光素子と対向しているかを検出する
ことができ、セルC2のセル面Sfqに対するセルC1
のセル面Sfiの結合方向を検出することができる。
【0038】このように、セルC1のセル面Sfiに対
するセルC2のセル面Sfqの結合方向を検出するに際
し、特別に別途位置検出センサ等の検出素子を必要とせ
ず、簡単な構成でかかる検出動作を実現することが可能
となる。
【0039】ここで、「リセット信号」とは、被検出セ
ルのセル面からの検出信号の受信を開始させる指令を伝
達する信号である。
【0040】請求項5に記載のセルは、請求項1乃至4
の何れか一項に記載のセルであって、受信部により受信
された信号の信号識別情報を記憶する記憶部と、受信部
により受信された信号の信号識別情報が、記憶部に記憶
された過去に受信された信号の信号識別情報と同一か否
かを判定し、同一でない場合には受信部により受信され
た信号の信号識別情報を記憶部に記憶する信号履歴検査
手段と、セルの6つのセル面のうちの何れか一のセル面
の受信部により、結合情報獲得終了信号が受信され、当
該結合情報獲得終了信号の信号識別情報が信号履歴検査
手段により過去に受信された信号の信号識別情報と同一
でないと判定された場合、当該セルの動作状態を結合信
号待ち状態に設定し、当該結合情報獲得終了信号が受信
されたセル面以外の全てのセル面の送信部より当該結合
情報獲得終了信号を送信する結合情報獲得終了手段と、
を備えた構成としたものである。
【0041】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。 (1)セルが結合情報構築状態にある場合、当該セルの
6つのセル面のうちの何れか一のセル面の受信部から、
結合情報獲得終了信号が入力されると、信号履歴検査手
段は、当該結合情報獲得終了信号の信号識別情報が、記
憶部に記憶された過去に受信された信号の信号識別情報
と同一か否かを判定する。
【0042】当該結合情報獲得終了信号の信号識別情報
が過去に受信された信号の信号識別情報と同一ではない
と判定されると、信号履歴検査手段は、当該結合情報獲
得終了信号の信号識別情報を記憶部に記憶する。次い
で、結合情報獲得終了手段は、当該セルの動作状態を結
合信号待ち状態に設定し、当該結合情報獲得終了信号が
受信されたセル面以外の全てのセル面の送信部より当該
結合情報獲得終了信号を送信する。
【0043】これにより、当該セルに入力された結合情
報獲得終了信号により、当該セルの動作状態を結合情報
構築状態から結合信号待ち状態に変更され、更に、当該
セルの当該結合情報獲得終了信号が入力されたセル面以
外のセル面に結合する他のセルに当該結合情報獲得終了
信号が伝達される。
【0044】また、当該結合情報獲得終了信号が一度受
信されると、その結合情報獲得終了信号の信号識別情報
が記憶部に記憶され、その後、同一の結合情報獲得終了
信号が再度当該セルの受信部から受信されても、その結
合情報獲得終了信号は、当該セルに結合する他のセルに
伝達されることはなく、これにより、同一の結合情報獲
得終了信号が、複数個結合したセル間を無限に巡回して
伝達され続けることが防止される。
【0045】(2)複数個のセルを結合させて構成した
立体構造物における各セルの結合状態を検出する際、こ
の立体構造物を構成する任意のセルのセル面の受信部か
ら結合情報獲得信号を入力し、立体構造物における各セ
ルの結合情報を検出すると、この立体構造物を構成する
全てのセルの動作状態は結合情報構築状態となる。その
ため、再びこの立体構造物における各セルの結合状態を
検出しようとした場合、全てのセルの動作状態を結合情
報構築状態ではない状態(結合信号待ち状態)に戻す必
要がある。
【0046】そこで、当該立体構造物を構成する任意の
セルのセル面の受信部から結合情報獲得終了信号を入力
すれば、当該結合情報獲得終了信号は、当該立体構造物
を構成する全てのセルに伝達されるとともに、これら全
てのセルの動作状態を結合信号待ち状態に戻す。
【0047】従って、例えば、複数個のセルを結合させ
て構成した立体構造物における各セルの結合状態を一度
検出した後に、当該立体構造物の一部を組み替えた場合
等でも、繰り返し立体構造物における各セルの結合状態
を検出することが可能となる。
【0048】ここで、「信号識別情報」とは、各信号に
固有に付される信号の識別用の番号のことであり、例え
ば、当該信号を最初に発信したときの時刻などが用いら
れる。
【0049】「結合信号待ち状態」とは、結合情報構築
状態でないセルの動作状態であり、当該セルの受信部に
結合情報獲得信号が入力されるのを待機している状態の
ことをいう。
【0050】「結合情報獲得終了信号」とは、セルの動
作状態を結合情報構築状態から結合信号待ち状態に戻す
べく指示信号である。
【0051】請求項6に記載のセルは、請求項1乃至5
の何れか一項に記載のセルであって、受信部により受信
された信号の信号識別情報を記憶する記憶部と、受信部
により受信された信号の信号識別情報が、記憶部に記憶
された過去に受信された信号の信号識別情報と同一か否
かを判定し、同一でない場合には受信部により受信され
た信号の信号識別情報を記憶部に記憶する信号履歴検査
手段と、セルの受信部により受信された信号の宛先情報
が当該セルのIDと同一か否かを判定する宛先判定手段
と、セルの6つのセル面のうちの何れか一のセル面の受
信部により、一般通信信号が受信され、当該一般通信信
号の信号識別情報が信号履歴検査手段により過去に受信
された信号の信号識別情報と同一でないと判定された場
合、宛先判定手段により当該一般通信信号の宛先情報が
セルのIDと同一と判断された場合には当該一般通信信
号の指示に従った処理を行い、同一でないと判断された
場合には当該一般通信信号が受信されたセル面以外の全
てのセル面の送信部より当該一般通信信号を送信する一
般通信信号処理手段と、を備えた構成としたものであ
る。
【0052】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。 (1)セルの6つのセル面のうちの何れか一のセル面の
受信部から、一般通信信号が入力されると、信号履歴検
査手段は、当該一般通信信号の信号識別情報が、記憶部
に記憶された過去に受信された信号の信号識別情報と同
一か否かを判定する。
【0053】当該一般通信信号の信号識別情報が過去に
受信された信号の信号識別情報と同一ではないと判定さ
れると、信号履歴検査手段は、当該一般通信信号の信号
識別情報を記憶部に記憶する。当該一般通信信号の信号
識別情報が過去に受信された信号の信号識別情報と同一
ではない場合、次いで、宛先判定手段は、当該一般通信
信号の宛先情報が当該セルのIDと同一か否かを判定す
る。
【0054】当該一般通信信号の宛先情報が当該セルの
IDと同一の場合、一般通信信号処理手段は、当該一般
通信信号の指示に従った処理を行う。当該一般通信信号
の宛先情報が当該セルのIDと同一でない場合、一般通
信信号処理手段は、当該一般通信信号が受信されたセル
面以外の全てのセル面の送信部より当該一般通信信号を
送信する。
【0055】これにより、当該セルに入力された一般通
信信号が、当該セルに宛てられた最初に受信した一般通
信信号であった場合にのみ、当該セルは当該一般通信信
号の指示に従った処理を行う。また、当該一般通信信号
が、最初に受信した一般通信信号であった場合でも、当
該セルに宛てられたものでない場合には、当該セルは、
当該一般通信信号が受信されたセル面以外の全てのセル
面に結合した他のセルに当該一般通信信号を伝達する。
【0056】尚、当該一般通信信号が一度受信される
と、その一般通信信号の信号識別情報が記憶部に記憶さ
れ、その後、同一の一般通信信号が再度当該セルの受信
部から受信されても、その一般通信信号は、当該セルに
結合する他のセルに伝達されることはなく、これによ
り、同一の一般通信信号が、複数個結合したセル間を無
限に巡回して伝達され続けることが防止される。
【0057】(2)複数個のセルを結合させて構成した
立体構造物における特定のセルに対し所定の動作を行わ
せたい場合、この立体構造物を構成する任意のセルのセ
ル面の受信部から、当該特定のセルに宛てた一般通信信
号を入力し、この一般通信信号に当該特定のセルの動作
指示に関する情報を載せて送信すれば、当該一般通信信
号は、当該立体構造物を構成するセル間を伝達され当該
特定のセルに送られる。これにより、当該立体構造物を
構成する任意のセルとの交信が可能となる。
【0058】ここで、「セルのID」とは、各セルに固
有に付されたセルの識別用の番号,記号等の符号をい
う。「宛先情報」とは、当該信号の送信先のセルを特定
するための情報であり、セルのIDが用いられる。
【0059】「一般通信信号」とは、結合情報獲得信号
及び結合情報獲得終了信号以外の信号であり、例えば、
セルがセンサや音声出力装置等の入出力装置を備えてい
る場合、その入出力装置に対する動作制御信号及び情報
などである。「一般通信信号の指示に従った処理」と
は、一般通信信号に含まれるセルの動作指示の情報に従
って行われるセルの動作をいう。
【0060】本発明の請求項7に記載のセルの結合状態
認識方法は、6つのセル面を有する略立方体に形成され
たセルにおいて、a.セルの各セル面に配設され、セル
面の中心Oを通るセル面に垂直な線を4回軸とした回転
対称な形状に形成され、かつセル面と他のセルのセル面
との各々の頂点同士が対向した状態での結合を可能とす
る構造を備えた結合部と、b.各セル面に配設された1
乃至複数の送信部と、c.各セル面に配設され、セル面
と他のセルのセル面とが結合された状態において、他の
セルのセル面の送信部と対向する位置に配設された1乃
至複数の受信部と、を備えたセルの結合状態認識制御方
法であって、6つのセル面のうちの何れかのセル面Sf
kの受信部により、セルの結合状態を検出する指示信号
である結合情報獲得信号を受信すると、セルの動作状態
が結合情報構築状態でない場合、セル面Sfkの送信部
より反応信号を送信するとともに、セルの動作状態を結
合情報構築状態とする反応信号発信手順と、セル面Sf
kに結合した他のセルのセル面Sfpの結合方向を検出
する結合方向検出手順と、セル面Sfkの送信部から、
セル面Sfkの結合情報を送信するとともに、セル面S
fkの受信部よりセル面Sfkに結合する他のセルのセ
ル面Sfpの結合情報を受信する結合情報交換手順と、
セル面Sfk以外の各セル面Sfiについて、6つのセ
ル面のうちの何れかのセル面Sfiの送信部から結合情
報獲得信号を送信し、所定の時間内にセル面Sfiの受
信部により反応信号が受信された場合、セル面Sfiに
結合した他のセルのセル面Sfqの結合方向を検出し、
セル面Sfiの送信部よりセル面Sfiの結合情報を送
信するとともにセル面Sfiの受信部よりセル面Sfq
の結合情報を受信し、セル面Sfiの受信部より受信さ
れる結合情報をセル面Sfkから送信し、セル面Sfi
の結合情報をセル面Sfkから送信する送受信処理を、
順次行う結合情報構築処理手順と、を備えた構成とした
ものである。
【0061】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。 (1)複数個のセルを結合させて構成した立体構造物に
おける各セルの結合状態を検出する場合、この立体構造
物を構成する任意のセルのセル面の受信部から結合情報
獲得信号を入力することで、後述の実施の形態で示すよ
うに、各々のセルが上記動作を行うことで協調し、結合
情報獲得信号を入力したセルのセル面の送信部から、立
体構造物における全てのセルの結合情報を検出すること
が可能となる。
【0062】(2)セルは、複数個のセルを結合させて
構成した立体構造物を、自動的に立体構造物を構成する
各セルの結合情報にデータ化することができる。従っ
て、このデータに基づき、マニュピレータ等を用いて、
再度同様の結合状態にセルを結合させて、同様の立体構
造物を再現させたり、コンピュータ上に立体構造物を再
現させたりすることが可能となる。
【0063】請求項8に記載のセルは、請求項7に記載
のセルの結合状態認識方法であって、セルの6つのセル
面のうちの何れか一のセル面の受信部により、結合情報
獲得終了信号が受信され、当該結合情報獲得終了信号の
信号識別情報が過去に受信された信号の信号識別情報と
同一でない場合、当該セルの動作状態を結合信号待ち状
態に設定し、当該結合情報獲得終了信号が受信されたセ
ル面以外の全てのセル面の送信部より当該結合情報獲得
終了信号を送信する結合情報獲得終了手順を備えた構成
としたものである。
【0064】この構成により、複数個のセルを結合させ
て構成した立体構造物における各セルの結合状態を一度
検出した後に、当該立体構造物の一部を組み替えた場合
等でも、繰り返し立体構造物における各セルの結合状態
を検出することが可能となるという作用が得られる。
【0065】請求項9に記載のセルは、請求項7又は8
に記載のセルの結合状態認識方法であって、セルの6つ
のセル面のうちの何れか一のセル面の受信部により、一
般通信信号が受信され、当該一般通信信号の信号識別情
報が過去に受信された信号の信号識別情報と同一でない
場合、当該一般通信信号の宛先情報がセルのIDと同一
の場合には当該一般通信信号の指示に従った処理を行
い、同一でない場合には当該一般通信信号が受信された
セル面以外の全てのセル面の送信部より当該一般通信信
号を送信する一般通信信号処理手順を備えた構成とした
ものである。
【0066】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。複数個のセルを結合させて構成した立体構造物に
おける特定のセルに対し所定の動作を行わせたい場合、
この立体構造物を構成する任意のセルのセル面の受信部
から、当該特定のセルに宛てた一般通信信号を入力し、
この一般通信信号に当該特定のセルの動作指示に関する
情報を載せて送信すれば、当該一般通信信号は、当該立
体構造物を構成するセル間を伝達され当該特定のセルに
送られる。これにより、当該立体構造物を構成する任意
のセルとの交信が可能となる。
【0067】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1(a)は本発明の実施の形態1に
おけるセルの斜視図であり、図1(b)は図1(a)の
セルの各面の位置関係を示した展開図であり、図2は実
施の形態1におけるセルの一セル面を表す平面図であ
る。
【0068】図1及び図2において、1はセル、1aは
略立方体形状に構成されたセル本体、Sf0〜Sf5は
セル1の各面を構成するセル面、2a−i〜2d−i
(i=0〜5)はセル面Sfiに配設され各々がセル面
Sfiの中心Oに対して90度ずつ回転した回転対称位
置に配設されたS極性を有する磁石からなるS極結合用
磁石、3a−i〜3d−i(i=0〜5)はセル面Sf
iに配設され各々がセル面Sfiの中心Oに対して90
度ずつ回転した回転対称位置に配設されたN極性を有す
る磁石からなるN極結合用磁石である。
【0069】図2に示すように、S極結合用磁石2a−
i〜2d−i(i=0〜5)は、セル面Sfiの対角線
AC,BD及びセル面Sfiの対向する2辺の中点を結
ぶ線EG,FHよりもずらして配設されている。また、
N極結合用磁石3a−i〜3d−i(i=0〜5)は、
セル面Sfiの対向する2辺の中点を結ぶ線EG,FH
を対称軸として、S極結合用磁石2a−i〜2d−i
(i=0〜5)に対して線対称位置に配設されている。
【0070】4a−i〜4d−i(i=0〜5)はセル
面Sfiに配設され各々がセル面Sfiの中心Oに対し
て90度ずつ回転した回転対称位置に配設された送信部
を構成する発光素子、5−i(i=0〜5)はセル面S
fiに配設された受信部を構成する受光素子である。
【0071】図2に示すように、発光素子4a−i〜4
d−i(i=0〜5)は、セル面Sfiの対角線AC,
BD及びセル面Sfiの対向する2辺の中点を結ぶ線E
G,FHよりもずらして配設されている。また、受光素
子5−i(i=0〜5)は、セル面Sfiの対向する2
辺の中点を結ぶ線EGを反転軸として、発光素子4a−
i(i=0〜5)に対して反転位置に配設されている。
【0072】図3は実施の形態1におけるセルの制御回
路の構成を示すブロック図である。図3において、4a
−i〜4d−i(i=0〜5)は発光素子、5−i(i
=0〜5)は受光素子であり、これらは図1及び図2と
同様のものであり、同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0073】6は発光素子4a−i〜4d−i(i=0
〜5)の何れか一乃至複数に通電させるように通電切替
の制御を行う発光切替部、7は発光素子4a−i〜4d
−i(i=0〜5)への通電のオンオフの制御を行う発
信部、8−i(i=0〜5)はセル面Sfiの発光素子
4a−i〜4d−i(i=0〜5)の発信制御及び受光
素子5−i(i=0〜5)の受信制御を行う結合面通信
制御部、9は発光切替部6及び各結合面通信制御部8−
i(i=0〜5)の動作制御を行うセル動作制御部、1
0は各種センサ,光出力素子,音声出力素子等で構成さ
れたセル入出力部、11はRAM,ROM,PROM等
の記憶素子からなりセル動作制御部9の制御プログラム
や通信データ等を記憶する記憶部、12は時間の測定を
行うタイマである。
【0074】図4は実施の形態1におけるセルの機能構
成を表すブロック図である。図4において、10はセル
入出力部、11は記憶部であり、これらは図3と同様の
ものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0075】4は送信部であり、図3の発光素子4a−
i〜4d−i(i=0〜5)により構成されている。ま
た、5は受信部であり、図3の受光素子5−i(i=0
〜5)により構成されている。
【0076】20はセル1の6つのセル面Sf0〜Sf
5のうちの何れか一のセル面に結合した他のセルのセル
面の結合方向を検出する結合方向検出手段である。20
aは受光位置特定手段であり、結合方向を検出すべきセ
ル面Sfi(iは0〜5の何れか。)の4個の発光素子
4a−i〜4d−iの全てからリセット信号を出力し、
セル面Sfiの受光素子5−iが、セル面Sfiに結合
された他のセルのセル面Sfqより応答信号が入力され
るまで、セル面Sfiの4個の発光素子4a−i〜4d
−iから順次検出信号を送信し、セル面Sfiの受光素
子5−iにより応答信号を受信した直前に検出信号を発
信した発光素子をセル面Sfqの受光素子5−qに対向
した発光素子であると認識する処理を行う。20bは応
答信号発信手段であり、セル面Sfi(iは0〜5の何
れか。)の受光素子5−iからリセット信号が入力され
ると、セル面Sfiの受光素子5−iから入力される検
出信号を検出し、検出信号が検出されるとセル面Sfi
の発光素子4a−i〜4d−iの全てから応答信号を送
信する処理を行う。
【0077】21は反応信号発信手段であり、セル1の
6つのセル面Sf0〜Sf5のうちの何れか一のセル面
Sfk(kは0〜5の何れか。)の受信部5により結合
情報獲得信号を受信すると、セル1の動作状態が結合情
報構築状態でない場合、セル面Sfkの送信部4より反
応信号を送信するとともに、セル1の動作状態を結合情
報構築状態とする処理を行う。
【0078】22は結合情報交換手段であり、反応信号
発信手段21が結合情報獲得信号を受信し反応信号を送
信すると、結合方向検出手段20により、結合情報獲得
信号を受信したセル面Sfkに結合した他のセルのセル
面Sfpの結合方向を検出し、セル面Sfkの送信部4
から、セル面Sfkの結合情報を送信するとともに、セ
ル面Sfkの受信部5よりセル面Sfkに結合する他の
セルのセル面Sfpの結合情報を受信する送受信処理を
行う。
【0079】23は単面結合情報構築処理手段であり、
セル1の6つのセル面Sf0〜Sf5のうちの何れか一
のセル面Sfi(iは0〜5のうちの何れか。)の送信
部4から、結合情報獲得信号を送信し、所定の時間内に
セル面Sfiの受信部5により反応信号が受信された場
合、結合方向検出手段20によりセル面Sfiに結合し
た他のセルのセル面Sfqの結合方向を検出し、セル面
Sfiの送信部4よりセル面Sfiの結合情報を送信す
るとともにセル面Sfiの受信部5よりセル面Sfqの
結合情報を受信し、セル面Sfiの受信部5より受信さ
れる結合情報を、結合情報獲得信号が受信された受信部
5を有するセル面Sfkの送信部から送信し、セル面S
fiの結合情報を、セル面Sfkの送信部4から送信す
る送受信処理を行う。
【0080】24は結合情報構築処理手段であり、結合
情報交換手段22の送受信処理が行われると、単面結合
情報構築処理手段23による送受信処理を、結合情報獲
得信号が受信された受信部5を有するセル面Sfk以外
の各セル面Sfiに対して順次行う。
【0081】25は信号履歴検査手段であり、受信部5
により受信された信号の信号識別情報が、記憶部11に
記憶された過去の一定期間内に受信された信号の信号識
別情報と同一か否かを判定し、同一でない場合には受信
部5により受信された信号の信号識別情報を記憶部11
に記憶する処理を行う。
【0082】26は結合情報獲得終了手段であり、セル
1の6つのセル面Sf0〜Sf5のうちの何れか一のセ
ル面の受信部5により、結合情報獲得終了信号が受信さ
れ、当該結合情報獲得終了信号の信号識別情報が信号履
歴検査手段25により過去の一定期間内に受信された信
号の信号識別情報と同一でないと判定された場合、当該
セル1の動作状態を結合信号待ち状態に設定し、当該結
合情報獲得終了信号が受信されたセル面以外の全てのセ
ル面の送信部4より当該結合情報獲得終了信号を送信す
る処理を行う。
【0083】27は宛先判定手段であり、セル1の受信
部5により受信された信号の宛先情報が当該セル1のI
Dと同一か否かを判定する処理を行う。
【0084】28は一般通信信号処理手段であり、セル
1の6つのセル面Sf0〜Sf5のうちの何れか一のセ
ル面の受信部5により、一般通信信号が受信され、当該
一般通信信号の信号識別情報が信号履歴検査手段25に
より過去の一定期間内に受信された信号の信号識別情報
と同一でないと判定された場合、宛先判定手段27によ
り当該一般通信信号の宛先情報がセル1のIDと同一と
判断された場合には当該一般通信信号の指示に従った処
理を行い、同一でないと判断された場合には当該一般通
信信号が受信されたセル面以外の全てのセル面の送信部
4より当該一般通信信号を送信する処理を行う。
【0085】なお、結合方向検出手段20(受光位置特
定手段20a及び応答信号発信手段20b),反応信号
発信手段21,結合情報交換手段22,単面結合方法構
築処理手段23,結合情報構築処理手段24,信号履歴
検査手段25,結合情報獲得終了手段26,宛先判定手
段27,一般通信信号処理手段28は、マイコン等によ
り構成されたセル動作制御部9の制御プログラムとして
構成される。
【0086】次に、以上のように構成された本実施の形
態1のセルについて、セル同士の結合方法について説明
する。
【0087】図5は実施の形態1のセルの2つが結合し
た状態の一例を示す斜視透視図である。図5において、
C1,C2はセル1であり、図5ではセルC1のセル面
Sfk(kは0〜5の何れか)とセルC2のセル面Sf
p(pは0〜5の何れか)とが結合した状態を表してい
る。
【0088】2a−k〜2d−k,2a−p〜2d−p
はS極結合用磁石、3a−k〜3d−k,3a−p〜3
d−pはN極結合用磁石、4a−k〜4d−k,4a−
p〜4d−pは発光素子、5−k,5−pは受光素子で
あり、これらは図1及び図2と同様のものである。
【0089】セル面Sfk,Sfpが対面した状態で
は、S極結合用磁石2a−k〜2d−kとN極結合用磁
石3a−p〜3d−p、S極結合用磁石2a−p〜2d
−pとN極結合用磁石3a−k〜3d−kとは磁力によ
り引き合い磁着する。このとき、S極結合用磁石2a−
k〜2d−k,2a−p〜2d−pとN極結合用磁石3
a−k〜3d−k,3a−p〜3d−pとは、上記のよ
うにセル面Sfk,Sfp上に対称配置されているた
め、セルC1,C2の結合方向は、セル面Sfk,Sf
pの正方形の外周辺同士が重なる4つの向きの何れかの
向きに制限される。従って、セルC1,C2は、互いに
ずれることなく結合する。このとき、同時に、発光素子
4a−k〜4d−kの何れか一つと受光素子5−pとが
対向し、発光素子4a−p〜4d−pの何れか一つと受
光素子5−kとが対向する(図4においては、一例とし
て発光素子4c−kと受光素子5−p、発光素子4c−
pと受光素子5−kとが対向した状態を示している)。
従って、この互いに対向した発光素子と受光素子との間
で光による送受信が可能となり、セルC1,C2の間で
信号の送受信が可能となる。
【0090】図6(a)は実施の形態1のセルが複数個
結合したセル組立体の一例及びセル組立体の結合構造を
検出するための検出器の構成を示す模式図であり、図6
(b)は図6(a)の各セルのセル面の位置関係を示す
図である。
【0091】図6において、C1〜C5はセル1であ
る。上記のように、各セル1同士の結合方向は、S極結
合用磁石2a−i〜2d−i(i=0〜5)及びN極結
合用磁石3a−i〜3d−i(i=0〜5)により制限
されるため、図のように、各セル1を整序よく結合し積
み重ねることができる。
【0092】14はプローブであり、セル面と結合し通
信を行う検出面を備えている。検出面は、図2と同様
に、S極結合用磁石2a−0〜2d−0,N極結合用磁
石3a−0〜3d−0,発光素子4a−0〜4d−0,
受光素子5−0を備えており、図2と同様に各々が所定
の位置に配設されている(図示せず)。15はコンピュ
ータ、16はコンピュータ15とプローブ14とを結ぶ
通信線である。
【0093】次に、上記のように構成された本実施の形
態1のセルについて、以下その結合状態認識方法につい
て説明する。
【0094】本実施の形態1のセル1は、例えば、図6
に示したようにセル組立体において、セル組立体を構成
するセル1のセル面のうちの他のセル1と結合していな
い状態にある任意のセル面にプローブ14を接続し、プ
ローブ14からセル組立体の1つのセル1にセル1の結
合状態を検出するよう指令信号(結合情報獲得信号)を
送信することによって開始される。セル組立体を構成す
る各セル1は、各々のセル1間で通信を行い、セル組立
体は各セル1の結合状態の情報を発光素子からプローブ
14に対し出力する。
【0095】以下、まず、セル1のセル単独としての動
作を説明した後、次いで、図6に示したセル組立体にお
いて複数のセル1が協調して行うセル組立体全体の結合
状態の検出動作を説明する。
【0096】図7は実施の形態1のセルのセル動作制御
部の動作状態の状態遷移図である。セル動作制御部9の
動作状態は、「結合信号待ち状態」と「結合情報構築状
態」との2つの状態がある。「結合信号待ち状態」と
は、受信部5(受光素子5−i(i=0〜5)の何れ
か)から結合情報獲得信号が入力されるのを待機してい
る状態のことをいう。また、「結合情報構築状態」と
は、受信部5(受光素子5−i(i=0〜5)の何れ
か)から結合情報獲得信号が入力され、セル1の結合状
態を検出している状態のことをいう。
【0097】セル動作制御部9は、「結合信号待ち状
態」において、受光素子5−i(i=0〜5)から結合
面通信制御部8−iを介して結合情報獲得信号が入力さ
れたときに「結合情報構築状態」に遷移し、「結合情報
構築状態」において、セル1の結合状態を検出し終わる
と、結合情報獲得信号が入力されたセル面から結合情報
獲得終了信号を受信して「結合信号待ち状態」に戻る。
ここで、「結合状態獲得信号」とは、セルの各セル面の
結合状態を検出するための指示を伝達するための信号で
あり、「結合情報獲得終了信号」とは、「結合情報構築
状態」の動作が終了するための指示を伝達する信号であ
る。
【0098】尚、初期状態(プローブ14から結合情報
獲得信号が入力される前の状態)においては、全てのセ
ル1は「結合信号待ち状態」にある。
【0099】また、各々の結合面通信制御部8−i(i
=0〜5)は、「結合モード」と「非結合モード」との
2つの動作状態を有する。「結合モード」とは、結合面
通信制御部8−iが通信制御を行うセル面Sfiに他の
セル1が結合している場合の結合面通信制御部8−iの
動作状態であり、「非結合モード」とは、結合面通信制
御部8−iが通信制御を行うセル面Sfiに他のセル1
が結合していない場合の結合面通信制御部8−iの動作
状態である。各結合面通信制御部8−iは、セル動作制
御部9により「結合モード」か「非結合モード」かの何
れかの状態に設定される。
【0100】図8は各セル間の通信において送受信され
る信号のデータフォーマットを表す図である。各セル間
の通信において送受信される信号は、先頭から誤り訂正
符号、信号識別情報、セル間通信情報の順で構成されて
いる。
【0101】「誤り訂正符号」は、パリティや巡回符号
など、一般によく使用される誤り訂正符号が使用され
る。「信号識別情報」は、各信号に固有に付される識別
用の番号であり、信号を最初に発信したときの時刻など
が用いられる。「セル間通信情報」は、一般通信信号,
結合情報獲得終了信号,結合情報獲得信号,その他の信
号の情報である。ここで、「一般通信信号」とは、結合
情報獲得信号及び結合情報獲得終了信号以外の信号であ
り、例えば、セル入出力部10に対する動作制御信号等
である。一般通信信号には、各セルに対する動作の指示
の情報の他、その一般通信信号がどのセルに対して送信
された信号であるかを示す「宛先情報」が含まれる。
「宛先情報」は、宛先のセルのIDが用いられる。「セ
ルのID」とは、各々のセル1に付けられた固有の番号
であり、各々のセル1の記憶部11に記憶されている。
【0102】そこで、まず、「結合信号待ち状態」にお
けるセル1の動作と、「結合情報構築状態」におけるセ
ル1の動作の全体的な流れについて説明する。
【0103】尚、以下の説明においては、例えば、図5
に示したように、1つのセル1に他のセル1が結合して
いるような場合を想定している。以下、説明の便宜上、
自己のセル1(以下、セルC1と呼ぶ。)の一つのセル
面Sfk(kは0から5の何れか)に他のセル1(以
下、セルC2と呼ぶ。)のセル面Sfp(pは0から5
の何れか)が結合した状態にあるものとする。図9は結
合信号待ち状態における実施の形態1のセルの動作を表
すフローチャートである。
【0104】まず、セルC1のセル動作制御部9は、結
合面通信制御部8−i(i=0〜5)を介して受光素子
5−iから信号が入力されたか否かを検出し(S1)、
信号が入力されていなければ、信号が入力されるまで待
機する。
【0105】セルC2からセルC1に信号が送信された
場合、セルC1のセル動作制御部9は、セルC2から受
信した信号が一般通信信号であるか否かを検査し(S
2)、受信した信号が一般通信信号であれば、一般通信
処理を行った後に(S3)、ステップS1に戻る。
【0106】ここで、「一般通信処理」とは、一般通信
信号を受信したときにセル動作制御部9が行う制御動作
のことであり、その詳細については後述する。
【0107】ステップS2において、セルC2から受信
した信号が一般通信信号でない場合、セルC1のセル動
作制御部9は、セルC2から受信した信号が結合情報獲
得終了信号か否かを検査する(S4)。セルC2から受
信した信号が結合情報獲得終了信号の場合、セルC1の
セル動作制御部9は、結合情報構築終了処理を行った後
に(S5)、ステップS1の動作に戻る。
【0108】ここで、「結合情報構築終了処理」とは、
結合情報獲得終了信号を受信したときにセル動作制御部
9の行う制御動作のことであり、その詳細については後
述する。
【0109】ステップS4において、セルC1がセルC
2から受信した信号が結合情報獲得終了信号でない場
合、セルC1のセル動作制御部9は、セルC2から受信
した信号が結合情報獲得信号か否かを検査する(S
6)。セルC2から受信した信号が結合情報獲得信号で
ない場合、ステップS1に戻る。ステップS6におい
て、セルC2から受信した信号が結合情報獲得信号であ
る場合、セルC1のセル動作制御部9は、結合情報受取
り処理を行った後(S7)、結合情報構築状態となり、
以降は結合情報構築状態の動作に移る。
【0110】ここで、「結合情報受取り処理」とは、結
合情報獲得信号を受信したときにセル動作制御部9の行
う制御動作であって、結合情報獲得信号を受け取ったセ
ル面と、結合情報獲得信号を送信した相手のセルのセル
面との間で、結合情報を交換する処理のことであり、そ
の詳細については後述する。
【0111】セルC1のセル面Sfjの「結合情報」と
は、セルC1のID,セル面Sfjの面番号j,セル面
Sfjに結合したセルC2のID,セル面Sfjに結合
したセルC2のセル面Sfqの面番号q,セル面Sfj
に結合したセルC2のセル面Sfqの方向の情報を有す
る情報をいう。「面番号」とは各セル面に付された番号
であり、セル面Sfiの面番号はiである。「結合され
たセル面の向きの情報」とは、結合している相手のセル
の向きを表す情報である。
【0112】図10は結合情報構築状態における実施の
形態1のセルの動作を表すフローチャートである。
【0113】「結合信号待ち状態」から「結合情報構築
状態」に移ると、まず、セルC1のセル動作制御部9
は、結合情報構築処理を行う(S10)。
【0114】ここで、「結合情報構築処理」とは、結合
情報獲得信号を受信したときにセル動作制御部9の行う
制御動作であって、結合情報獲得信号を受信したセル面
以外の全てのセル面から結合情報獲得信号を発信し、こ
れらのセル面の結合情報を獲得した後、これらの情報を
結合情報獲得信号を受信したセル面から発信する処理で
あり、その詳細については後述する。
【0115】次に、結合情報構築処理が終了すると、セ
ルC1のセル動作制御部9は、結合面通信制御部8−i
(i=0〜5)を介して受光素子5−iから信号が入力
されたか否かを検出し(S11)、信号が入力されてい
なければ、信号が入力されるまで待機する。
【0116】セルC2からセルC1に信号が送信された
場合、セルC1のセル動作制御部9は、セルC2から受
信した信号が一般通信信号であるか否かを検査し(S1
2)、受信した信号が一般通信信号であれば、一般通信
処理を行った後に(S13)、ステップS11に戻る。
【0117】ここでの一般通信処理は、結合信号待ち状
態における一般通信処理と同様であり、その詳細につい
ては後述する。
【0118】ステップS12において、セルC2から受
信した信号が一般通信信号でない場合、セルC1のセル
動作制御部9は、セルC2から受信した信号が結合情報
獲得終了信号か否かを検査する(S14)。セルC2か
ら受信した信号が結合情報獲得終了信号の場合、セルC
1のセル動作制御部9は、結合情報構築終了処理を行っ
た後に(S15)、結合信号待ち状態となり、以降は結
合信号待ち状態の動作に移る(S16)。
【0119】ここでの結合情報構築終了処理は、結合信
号待ち状態における結合情報構築終了処理と同様であ
り、その詳細については後述する。
【0120】ステップS14において、セルC1がセル
C2から受信した信号が結合情報獲得終了信号でない場
合、セルC1のセル動作制御部9は、セルC2から受信
した信号が結合情報獲得信号か否かを検査する(S1
7)。セルC2から受信した信号が結合情報獲得信号で
ない場合、セルC1はステップS11に戻る。ステップ
S17において、セルC2から受信した信号が結合情報
獲得信号である場合、セルC1のセル動作制御部9は、
結合情報獲得信号を受け取ったセル面Sfkと、結合情
報獲得信号を送信した相手のセルC2のセル面Sfpと
の間で、結合情報を交換し(S18)、ステップS11
に戻る。
【0121】以上が各状態におけるセル1の動作の全体
的な流れであるが、次に、上記動作における各処理の詳
細な動作について説明する。
【0122】まず、一般通信処理について説明する。図
11は一般通信処理におけるセル動作制御部9の行う制
御動作を表すフローチャートである。
【0123】まず、セルC1はセルC2から一般通信信
号を受信すると、セルC1のセル動作制御部9は、その
一般通信信号に含まれる信号識別情報を、記憶部11に
記憶された過去の一定期間内に受信した信号の信号識別
情報と照会し、その一般通信信号が過去の一定期間内に
受信した信号の何れかと同一であるか否かを判断する
(S20)。この受信した一般通信信号が、すでに過去
の一定期間内に受信した信号と同一である場合、セルC
1のセル動作制御部9は、一般通信処理を終了する。
【0124】ステップS20において、受信した一般通
信信号が過去の一定期間内に受信した信号の何れとも相
違する場合、セルC1のセル動作制御部9は、その一般
通信信号に含まれる信号識別情報を、記憶部11に記憶
し(S21)、次いで、この一般通信信号の「宛先情
報」を、自己の「セルのID」と比較し、同一か否かを
判断することで、この一般通信信号が自己のセルに宛て
た信号であるか否かを判断する(S22)。受信した一
般通信信号が自己のセルに宛てた信号であった場合、こ
の一般通信信号に含まれるセルC1に対する動作の指示
に従った動作を行い、一般通信処理を終了する。
【0125】「セルC1に対する動作の指示に従った動
作」とは、例えば、入出力部10がセンサの場合には、
そのセンサからの信号を入力する動作等である。
【0126】ステップS22において、受信した一般通
信信号が自己のセルに宛てた信号ではないと判断された
場合、セルC1のセル動作制御部9は、この一般通信信
号を受信したセル面Sfk以外の全てのセル面から、受
信した一般通信信号をそのまま送信して、一般通信処理
を終了する。
【0127】上記処理中、ステップS20において、受
信した一般通信信号が過去の一定期間内に受信した信号
と同一の場合、その後の処理を行わず一般通信処理を終
了させている。これは、同一の一般通信信号を複数回受
信することにより、その指示に従ってセルC1が重複し
て処理を行うことを防止するとともに、同一の信号がセ
ル間をいつまでも巡回して送信され続けることを防止す
るために行うものである。
【0128】次に、結合情報構築終了処理について説明
する。図12は結合情報構築終了処理におけるセル動作
制御部9の行う制御動作を表すフローチャートである。
【0129】まず、セルC1はセルC2から結合情報獲
得終了信号を受信すると、セルC1のセル動作制御部9
は、その結合情報獲得終了信号に含まれる信号識別情報
を、記憶部11に記憶された過去の一定期間内に受信し
た信号の信号識別情報と照会し、その結合情報獲得終了
信号が過去の一定期間内に受信した信号の何れかと同一
であるか否かを判断する(S30)。この受信した結合
情報獲得終了信号が、すでに過去の一定期間内に受信し
た信号と同一である場合、セルC1のセル動作制御部9
は、結合情報構築終了処理を終了する。
【0130】ステップS30において、受信した一般通
信信号が過去の一定期間内に受信した信号の何れとも相
違する場合、セルC1のセル動作制御部9は、その一般
通信信号に含まれる信号識別情報を、記憶部11に記憶
し(S31)、次いで、現在の動作状態が結合情報構築
状態である場合には(S32)、動作状態を結合信号待
ち状態にする(S33)。次いで、セルC1のセル動作
制御部9は、この結合情報獲得終了信号を受信したセル
面Sfk以外の全てのセル面から、受信した結合情報獲
得終了信号をそのまま送信して(S34)、結合情報構
築終了処理を終了する。
【0131】上記処理中、ステップS30において、受
信した結合情報獲得終了信号が過去の一定期間内に受信
した信号と同一の場合、その後の処理を行わず結合情報
構築終了処理を終了させている。これは、同一の結合情
報獲得終了信号がセル間をいつまでも巡回して送信され
続けることを防止するために行うものである。
【0132】次に、結合情報受取り処理について説明す
る。図13は結合情報受取り処理におけるセル動作制御
部9の行う制御動作を表すフローチャートである。
【0133】セルC1はセルC2から結合情報獲得信号
を受信すると、セルC1のセル動作制御部9は、結合情
報獲得信号を受信したセル面Sfkの発光素子4a−k
〜4d−kから反応信号を出力する(S40)。
【0134】この反応信号を受信することにより、結合
情報獲得信号を送信した側のセルC2は、結合情報獲得
信号を送信したセル面SfpにセルC1が結合している
ことを認識することができる。
【0135】この状態では、セルC1は、自己のセル面
Sfkの受光素子5−kが、セルC2のセル面Sfpの
発光素子4a−p〜4d−pの何れと対向しているのか
を認識しておらず、セルC2は、自己のセル面Sfpの
受光素子5−pが、セルC1のセル面Sfkの発光素子
4a−k〜4d−kの何れと対向しているのかを認識し
ていない。従って、次に、セルC1の受光素子5−k及
びセルC2の受光素子5−pが、それぞれ、セルC2の
発光素子4a−p〜4d−p及びセルC1の発光素子4
a−k〜4d−kの何れと対向しているのかを、セルC
1及びセルC2が互いに認識する動作(以下、「結合さ
れたセル面の向き等の認識処理」と呼ぶ。)を行う(S
41)。この動作の詳細については後述する。
【0136】ここでは、説明の便宜上、図5のように、
セルC1の受光素子5−kとセルC2の発光素子4b−
pとが対向しており、セルC2の受光素子5−pとセル
C1の発光素子4c−kとが対向しているものとする。
【0137】ステップS41により、セルC1のセル動
作制御部9は、自己の発光素子4c−kとセルC2の受
光素子5−pとが対向していることを認識する。また、
セルC2のセル動作制御部9は、自己の発光素子4b−
pとセルC1の受光素子5−kとが対向していることを
認識する。
【0138】次に、セルC2は、セルC2のID,セル
面Sfpの面番号p,接続された面の向き等からなるセ
ル面Sfpの結合情報を、発光素子4b−pからセルC
1に送信し、セルC1のセル動作制御部9は、セルC2
から送信されるこれらの結合情報を受信し、記憶部11
に記憶する(S42)。
【0139】次いで、セルC1のセル動作制御部9は、
発光素子4c−kから、セルC1のID,セル面Sfk
の面番号k,接続された面の向き等からなるセル面Sf
kの結合情報を送信する(S43)。これにより、セル
C1とセルC2との間で結合情報の交換が行われる。
【0140】そして最後に、セルC1のセル動作制御部
9は、自己の動作状態を結合情報構築状態として(S4
3)、結合情報受取り処理の動作を終了する。
【0141】次に、上記結合されたセル面の向き等の認
識処理について説明する。図14は結合されたセル面の
向き等の認識処理における結合した2つのセルの動作を
表すフローチャートである。
【0142】図14において、検出側セルCiは、自己
のセル面Sfmに結合した被検出側セルCjのセル面S
fnの受光素子5−nが、自己のセル面Sfmの発光素
子4a−m〜4d−mの何れの発光素子と対向している
のかを検出する側のセルである。結合されたセル面の向
き等の認識処理においては、最初に、セルC2が検出側
セルCi,セルC1が被検出側セルCjとなり、図14
の動作を行った後、次いで、セルC1が検出側セルC
i,セルC2が被検出側セルCjとなり、図14の動作
を行う。
【0143】まず、検出側セルCiは、自己のセル面S
fmの全ての発光素子4a−m〜4d−mから、リセッ
ト信号を発信する(S50)。被検出側セルCjは、自
己のセル面Sfnの受光素子5−nがリセット信号を受
信すると(S70)、次に検出側セルCiからの検出信
号の受信待ち状態となる(S71)。
【0144】次に、検出側セルCiは、セル面Sfmの
発光素子4a−mから検出信号を発信する(S51)。
このとき、この発光素子4a−mに被検出側セルCjの
セル面Sfnの受光素子5−nが対向している場合、被
検出側セルCjは、この検出信号を受信し(S71)、
自己のセル面Sfnの全ての発光素子4a−n〜4d−
nから、応答信号を発信し(S72)、被検出の動作を
終了する。検出側セルCiの発光素子4a−mに被検出
側セルCjのセル面Sfnの受光素子5−nが対向して
いない場合、被検出側セルCjは検出信号を受信しない
ため、依然検出信号の受信待ち状態のままである(S7
1)。
【0145】検出側セルCiは、検出信号の発信後に応
答信号が受信されたか否かを判断し(S52)、被検出
側セルCjからの応答信号を受信すると、自己のセル面
Sfmの発光素子4a−mが、被検出側セルCjのセル
面Sfnの受光素子5−nに対向していると認識し、以
降に自己のセル面Sfmの送信に使用する発光素子を発
光素子4a−mに設定し(S53)、検出動作を終了す
る。
【0146】ステップS52において、応答信号が受信
されなかった場合、次に、検出側セルCiは、セル面S
fmの発光素子4b−mから検出信号を発信する(S5
4)。このとき、この発光素子4b−mに被検出側セル
Cjのセル面Sfnの受光素子5−nが対向している場
合、被検出側セルCjは、この検出信号を受信し(S7
1)、自己のセル面Sfnの全ての発光素子4a−n〜
4d−nから、応答信号を発信し(S72)、被検出の
動作を終了する。検出側セルCiの発光素子4b−mに
被検出側セルCjのセル面Sfnの受光素子5−nが対
向していない場合、被検出側セルCjは検出信号を受信
しないため、依然検出信号の受信待ち状態のままである
(S71)。
【0147】検出側セルCiは、検出信号の発信後に応
答信号が受信されたか否かを判断し(S55)、被検出
側セルCjからの応答信号を受信すると、自己のセル面
Sfmの発光素子4b−mが、被検出側セルCjのセル
面Sfnの受光素子5−nに対向していると認識し、以
降に自己のセル面Sfmの送信に使用する発光素子を発
光素子4b−mに設定し(S56)、検出動作を終了す
る。
【0148】ステップS55において、応答信号が受信
されなかった場合、次に、検出側セルCiは、セル面S
fmの発光素子4c−mから検出信号を発信する(S5
7)。このとき、この発光素子4c−mに被検出側セル
Cjのセル面Sfnの受光素子5−nが対向している場
合、被検出側セルCjは、この検出信号を受信し(S7
1)、自己のセル面Sfnの全ての発光素子4a−n〜
4d−nから、応答信号を発信し(S72)、被検出の
動作を終了する。検出側セルCiの発光素子4c−mに
被検出側セルCjのセル面Sfnの受光素子5−nが対
向していない場合、被検出側セルCjは検出信号を受信
しないため、依然検出信号の受信待ち状態のままである
(S71)。
【0149】検出側セルCiは、検出信号の発信後に応
答信号が受信されたか否かを判断し(S58)、被検出
側セルCjからの応答信号を受信すると、自己のセル面
Sfmの発光素子4c−mが、被検出側セルCjのセル
面Sfnの受光素子5−nに対向していると認識し、以
降に自己のセル面Sfmの送信に使用する発光素子を発
光素子4c−mに設定し(S59)、検出動作を終了す
る。
【0150】ステップS60において、応答信号が受信
されなかった場合、次に、検出側セルCiは、セル面S
fmの発光素子4d−mから検出信号を発信する(S6
0)。そして、被検出側セルCiは、検出信号の発信後
に応答信号が受信されたか否かを判断し(S61)、被
検出側セルCjからの応答信号を受信すると、自己のセ
ル面Sfmの発光素子4d−mが、被検出側セルCjの
セル面Sfnの受光素子5−nに対向していると認識
し、以降に自己のセル面Sfmの送信に使用する発光素
子を発光素子4d−mに設定し(S62)、検出動作を
終了する。このとき、この発光素子4d−mには被検出
側セルCjのセル面Sfnの受光素子5−nが対向して
いるので、被検出側セルCjは、この検出信号を受信し
(S71)、自己のセル面Sfnの全ての発光素子4a
−n〜4d−nから、応答信号を発信し(S72)、被
検出の動作を終了する。尚、ステップS61において、
応答信号が受信されなかった場合、検出側セルCiは、
セル面Sfmは、他のセルと正常に結合されていないと
判断し、検出動作を終了する。
【0151】以上の動作により、検出側セルCiは、自
己のセル面Sfmに結合した被検出側セルCjのセル面
Sfnの受光素子5−nが、自己のセル面Sfmの発光
素子4a−m〜4d−mの何れの発光素子と対向してい
るのかを検出することができる。
【0152】結合されたセル面の向き等の認識処理にお
いては、最初に、セルC2が検出側セルCi,セルC1
が被検出側セルCjとなり、上記の動作を行った後、次
いで、セルC1が検出側セルCi,セルC2が被検出側
セルCjとなり、上記の動作を行う。これにより、セル
C2は、セルC1のセル面Sfkの受光素子5−kが、
自己のセル面Sfpの発光素子4a−p〜4d−pの何
れの発光素子と対向しているのかを検出し、セルC1
は、セルC2のセル面Sfpの受光素子5−pが、自己
のセル面Sfkの発光素子4a−k〜4d−kの何れの
発光素子と対向しているのかを検出することができる。
【0153】最後に、結合情報構築処理について説明す
る。図15は結合情報構築処理におけるセル動作制御部
9の行う制御動作を表すフローチャートである。
【0154】セルC1はセルC2から結合情報獲得信号
を受信すると、セルC1のセル動作制御部9は、まず、
単面の結合情報構築処理を行うべきセル面の面番号iを
0に設定する(S80)。
【0155】ここで、「単面の結合情報構築処理」と
は、ある一つのセル面Sfiについて、そのセル面Sf
iに結合しているセルがあれば、その相手のセルのセル
面Sfjと結合情報を交換することにより、相手のセル
のセル面Sfjの結合情報と自己のセルのセル面Sfi
の結合情報を結合させて、結合情報を構築する処理であ
り、その詳細については後述する。
【0156】次に、セルC1のセル動作制御部9は、i
>5であるか否か、即ち、全ての面について単面の結合
情報構築処理が終了したか否かを判定する(S81)。
【0157】i>5でない場合には、単面の結合情報構
築処理を行うべきセル面の面番号iと結合情報獲得信号
を受信したセル面Sfkの面番号kとを比較し(S8
2)、i=kか否かを判定し(S82)、i=kであれ
ば、単面の結合情報構築処理を行うべきセル面の面番号
iを1だけ増加させ、ステップS81に戻る。即ち、結
合情報獲得信号を受信したセル面Sfkについては単面
の結合情報構築処理を行わない。
【0158】ステップS82において、i=kでなけれ
ば、セル面Sfiについて単面の結合情報構築処理を行
った後(S83)、単面の結合情報構築処理を行うべき
セル面の面番号iを1だけ増加させ、ステップS81に
戻る。
【0159】ステップS81〜S84を6回繰り返せ
ば、結合情報獲得信号を受信したセル面Sfk以外のセ
ル面について、単面の結合情報構築処理が行われ、単面
の結合情報構築処理を行うべきセル面の面番号iは6と
なる。そして次に、ステップS81に戻ると、i>5と
判定され、セル面Sfkから、セル面Sfkの結合情報
を発信し(S85)、結合情報構築処理を終了する。
【0160】上記単面の結合情報構築処理は、以下のよ
うにして行われる。図16はセル面Sfiについての単
面の結合情報構築処理を表すフローチャートである。
【0161】まず、セルC1のセル動作制御部9は、セ
ル面Sfiの全ての発光素子4a−i〜4d−iから結
合情報獲得信号を送信する(S90)。次いで、所定の
時間内にセル面Sfiの受光素子5−iから反応信号が
入力されたか否かを判定する(S91)。所定の時間内
に反応信号が入力されなかったと判定された場合には、
セルC1のセル動作制御部9は、セル面Sfiを非結合
状態に設定し(S92)、セル面Sfiについての単面
の結合情報構築処理を終了する。
【0162】ステップS91において、所定の時間内に
反応信号が入力された場合、セルC1のセル動作制御部
9は、セル面Sfiについて、前述の結合されたセル面
の向き等の認識処理を行う(S93)。以下、説明の便
宜上、セル面Sfiに結合したセルをセルC3と呼び、
セル面Sfiに結合したセルC3のセル面をセル面Sf
qと呼ぶ。ステップ93により、セルC1は、セルC3
のセル面Sfqの受光素子5−qが、自己のセル面Sf
iの発光素子4a−i〜4d−iの何れの発光素子と対
向しているのかを検出し、セルC3は、セルC1のセル
面Sfiの受光素子5−iが、自己のセル面Sfqの発
光素子4a−q〜4d−qの何れの発光素子と対向して
いるのかを検出する。
【0163】次に、セルC1のセル動作制御部9は、自
己のセル面Sfiの結合情報とセルC3のセル面Sfq
の結合情報とを交換し、セル面Sfiを結合状態に設定
する(S94)。そして、セルC1のセル動作制御部9
は、セル面Sfiから相手の面(セルC3のセル面Sf
q)の結合情報を受信するまでセルC3から送られる他
の結合情報(C3のセル面Sfqの結合情報以外の結合
情報)等をセル面Sfkより送出し(S95)、セルC
3より受信したセルC3のセル面Sfqの結合情報を受
信すると、それをセル面Sfkから発信し(S96)、
自己のセル面Sfiの結合情報をセル面Sfkから発信
し(S97)、セル面Sfiについての単面の結合情報
構築処理を終了する。
【0164】以上の動作により、結合状態構築処理で
は、セルC1の結合状態獲得信号を受信したセル面Sf
kから、セル面Sfk以外のセルC1の全てのセル面に
結合したセルのセル面の結合情報と、セル面Sfk以外
のセルC1の全てのセル面の結合情報が、発信されるこ
ととなる。
【0165】以上が、セル1のセル単独としての動作で
あるが、次に、図6に示したセル組立体において複数の
セル1が協調して行うセル組立体全体の結合状態の検出
動作について説明する。
【0166】図17は図6のセル組立体においてプロー
ブから結合情報獲得信号を送信した場合の各セルの結合
情報の交換動作を表す樹形図である。
【0167】まず、図6のプローブ14から、セルC1
のセル面Sf1に対し、結合情報獲得信号を送信する。
セルC1のセル動作制御部9は、セル面Sf1から結合
情報獲得信号を受信すると(S6)、プローブとの間で
結合情報受取り処理を行った後(S7)、まずセル面S
f0について単面の結合情報構築処理を行う(S8
3)。セルC1のセル面Sf0には他のセルが結合して
いないので、セル面Sf0は非結合状態に設定される
(S90〜S92)。次に、セルC1のセル動作制御部
9は、セル面Sf2について単面の結合情報構築処理を
行う(S83)。このとき、セルC1のセル面Sf2に
はセルC2のセル面Sf4が結合されているので、上記
単面の結合情報構築処理のステップS90において、セ
ルC1のセル面Sf2からセルC2のセル面Sf4に結
合情報獲得信号が送信される(S90)。
【0168】セルC2のセル動作制御部9は、セル面S
f4から結合情報獲得信号を受信すると(S6)、ま
ず、セル面Sf4から反応信号を出力しセルC1のセル
面Sf2からセルC2のセル面Sf4の反応信号を受信
し(S40,S91)、セルC1のセル面Sf2と「結
合されたセル面の向き等の認識処理」を行った後(S4
1,S93)、セルC1のセル面Sf2と結合情報の交
換を行う(S42,S43,S94)。次いで、セルC
2は、セル面Sf0,Sf1,Sf2について順次単面
の結合情報構築処理を行う(S81〜S84)。セルC
2のこれらのセル面には他のセルが結合していないの
で、セル面Sf0,Sf1,Sf2は非結合状態に設定
される(S90〜S92)。次に、セルC2のセル動作
制御部9は、セル面Sf3について単面の結合情報構築
処理を行う(S83)。このとき、セルC2のセル面S
f3にはセルC3のセル面Sf1が結合されているの
で、上記単面の結合情報構築処理のステップS90にお
いて、セルC2のセル面Sf3からセルC3のセル面S
f1に結合情報獲得信号が送信される(S90)。
【0169】セルC3のセル動作制御部9は、セル面S
f1から結合情報獲得信号を受信すると(S6)、ま
ず、セル面Sf1から反応信号を出力し(S40,S9
1)、セルC2のセル面Sf3と「結合されたセル面の
向き等の認識処理」を行った後(S41,S93)、セ
ルC2のセル面Sf3と結合情報の交換を行う(S4
2,S43,S94)。次いで、セル面Sf0,Sf
2,Sf3について順次単面の結合情報構築処理を行う
(S81〜S84)。セルC3のこれらのセル面には他
のセルが結合していないので、セル面Sf0,Sf2,
Sf3は非結合状態に設定される(S90〜S92)。
次に、セルC3のセル動作制御部9は、セル面Sf4に
ついて単面の結合情報構築処理を行う(S83)。この
とき、セルC3のセル面Sf4にはセルC4のセル面S
f2が結合されているので、上記単面の結合情報構築処
理のステップS90において、セルC3のセル面Sf4
からセルC4のセル面Sf2に結合情報獲得信号が送信
される(S90)。
【0170】セルC4のセル動作制御部9は、セル面S
f2から結合情報獲得信号を受信すると(S6)、ま
ず、セル面Sf2から反応信号を出力し(S40,S9
1)、セルC3のセル面Sf4と「結合されたセル面の
向き等の認識処理」を行った後(S41,S93)、セ
ルC3のセル面Sf4と結合情報の交換を行う(S4
2,S43,S94)。次いで、セル面Sf0について
単面の結合情報構築処理を行う(S83)。このとき、
セルC4のセル面Sf0にはセルC5のセル面Sf5が
結合されているので、上記単面の結合情報構築処理のス
テップS90において、セルC4のセル面Sf0からセ
ルC5のセル面Sf5に結合情報獲得信号が送信される
(S90)。
【0171】セルC5のセル動作制御部9は、セル面S
f5から結合情報獲得信号を受信すると(S6)、ま
ず、セル面Sf5から反応信号を出力し(S40,S9
1)、セルC4のセル面Sf0と「結合されたセル面の
向き等の認識処理」を行った後(S41,S93)、セ
ルC4のセル面Sf0と結合情報の交換を行う(S4
2,S43,S94)。次いで、セル面Sf0,Sf
1,Sf2,Sf3,Sf4について順次単面の結合情
報構築処理を行う(S81〜S84)。セルC5のこれ
らのセル面には、何れも他のセルが結合していないの
で、セル面Sf0,Sf1,Sf2,Sf3,Sf4は
全て非結合状態に設定される(S90〜S92)。次い
で、セルC5のセル動作制御部9は、セル面Sf5か
ら、{セルC5のセル面Sf5の結合情報}を送信し
(S85)、結合情報構築処理を終了する。
【0172】セルC4のセル動作制御部9は、セル面S
f0からセルC5の結合情報を受信すると、セル面Sf
2から、{セルC5のセル面Sf5の結合情報,セルC
4のセル面Sf0の結合情報}を順次送信する(S9
5,S96,S97)。次いで、セル面Sf1について
単面の結合情報構築処理を行う(S83)。このとき、
セルC4のセル面Sf1にはセルC1のセル面Sf3が
結合されているので、上記単面の結合情報構築処理のス
テップS90において、セルC4のセル面Sf1からセ
ルC1のセル面Sf3に結合情報獲得信号が送信され
る。セルC1はこのとき、結合情報構築処理のステップ
S95の状態にあるが、セルC1のセル面Sf3とセル
C4のセル面Sf1との間で、結合情報の交換のみが割
り込み処理として行われる(S18)。セルC4のセル
動作制御部9は、セルC1のセル面Sf3の結合情報を
受信すると、{セルC1のセル面Sf3の結合情報,セ
ルC4のセル面Sf1の結合情報}をセル面Sf2から
順次送信する(S95,S96,S97)。次に、セル
C4のセル動作制御部9は、セル面Sf3,Sf4,S
f5について順次単面の結合情報構築処理を行う(S8
1〜S84)。セルC4のこれらのセル面には、何れも
他のセルが結合していないので、セル面Sf3,Sf
4,Sf5は全て非結合状態に設定される(S90〜S
92)。次いで、セルC4のセル動作制御部9は、セル
面Sf2から{セルC4のセル面Sf2の結合情報}を
発信し(S85)、結合情報構築処理を終了する。
【0173】セルC3のセル動作制御部9は、上記動作
により、セルC4のセル面Sf2から、{セルC5のセ
ル面Sf5の結合情報,セルC4のセル面Sf0の結合
情報,セルC1のセル面Sf3の結合情報,セルC4の
セル面Sf1の結合情報,セルC4のセル面Sf2の結
合情報}を順次受信すると、これらの情報をセル面Sf
1から送信し(S96)、次いで、{セルC3のセル面
Sf4の結合情報}をセル面Sf1から送信する(S9
7)。次いで、セル面Sf5について単面の結合情報構
築処理を行う(S83)。セルC3のセル面Sf5には
他のセルが結合していないので、セル面Sf5は非結合
状態に設定される(S90〜S92)。そして、セルC
3のセル動作制御部9は、セル面Sf1から、{セルC
3のセル面Sf1の結合情報}を送信し(S85)、結
合情報構築処理を終了する。
【0174】セルC2のセル動作制御部9は、上記動作
により、セルC3のセル面Sf1から、{セルC5のセ
ル面Sf5の結合情報,セルC4のセル面Sf0の結合
情報,セルC1のセル面Sf3の結合情報,セルC4の
セル面Sf1の結合情報,セルC4のセル面Sf2の結
合情報,セルC3のセル面Sf4の結合情報,セルC3
のセル面Sf1の結合情報}を順次受信すると、これら
の情報をセル面Sf4から送信し(S95,S96)、
次いで、{セルC2のセル面Sf3の結合情報}をセル
面Sf4から送信する(S97)。次いで、セル面Sf
5について単面の結合情報構築処理を行う(S83)。
セルC2のセル面Sf5には他のセルが結合していない
ので、セル面Sf5は非結合状態に設定される(S90
〜S92)。そして、セルC2のセル動作制御部9は、
セル面Sf4から、{セルC2のセル面Sf4の結合情
報}を送信し(S85)、結合情報構築処理を終了す
る。
【0175】セルC1のセル動作制御部9は、上記動作
により、セルC2のセル面Sf4から、{セルC5のセ
ル面Sf5の結合情報,セルC4のセル面Sf0の結合
情報,セルC1のセル面Sf3の結合情報,セルC4の
セル面Sf1の結合情報,セルC4のセル面Sf2の結
合情報,セルC3のセル面Sf4の結合情報,セルC3
のセル面Sf1の結合情報,セルC2のセル面Sf3の
結合情報,セルC2のセル面Sf4の結合情報}を順次
受信すると、これらの情報をセル面Sf1から送信し
(S95,S96)、次いで、{セルC1のセル面Sf
2の結合情報}をセル面Sf1から送信する(S9
7)。次いで、セル面Sf3について単面の結合情報構
築処理を行う(S83)。このとき、セルC1のセル面
Sf3にはセルC4のセル面Sf1が結合されているの
で、上記単面の結合情報構築処理のステップS90にお
いて、セルC1のセル面Sf3からセルC4のセル面S
f1に結合情報獲得信号が送信される。セルC4はこの
とき、結合情報構築処理が既に終了し、結合情報構築状
態の動作のステップS11の信号待ち状態にある。従っ
て、セル4のセル動作制御部9は、セル面Sf1から結
合情報獲得信号を受信すると(S17)、自己のセル面
Sf1とセルC1のセル面Sf3との間で結合情報の交
換を行い、再びステップS11の信号待ち状態となる。
セルC1のセル動作制御部9は、セルC4のセル面Sf
1の結合情報を受信すると、{セルC4のセル面Sf1
の結合情報,セルC1のセル面Sf3の結合情報}をセ
ル面Sf1から順次送信する(S95,S96,S9
7)。次いで、セルC1のセル動作制御部9は、セル面
Sf4,Sf5について単面の結合情報構築処理を行う
(S83)。セルC1のセル面Sf4,Sf5には他の
セルが結合していないので、セル面Sf4,Sf5は非
結合状態に設定される(S90〜S92)。そして、セ
ルC1のセル動作制御部9は、セル面Sf1から、{セ
ルC1のセル面Sf1の結合情報}を順次送信し、結合
情報構築処理を終了する。
【0176】以上の動作により、プローブ14には、セ
ルC1のセル面Sf1より、{セルC5のセル面Sf5
の結合情報,セルC4のセル面Sf0の結合情報,セル
C1のセル面Sf3の結合情報,セルC4のセル面Sf
1の結合情報,セルC4のセル面Sf2の結合情報,セ
ルC3のセル面Sf4の結合情報,セルC3のセル面S
f1の結合情報,セルC2のセル面Sf3の結合情報,
セルC2のセル面Sf4の結合情報,セルC1のセル面
Sf2の結合情報,セルC4のセル面Sf1の結合情
報,セルC1のセル面Sf3の結合情報,セルC1のセ
ル面Sf1の結合情報}の順に送信される。
【0177】以上の動作により、コンピュータ15は、
プローブ14からセルC1のセル面Sf1へ結合情報獲
得信号を入力すれば、セル組立体全体の結合情報を、プ
ローブ14を介してセルC1のセル面Sf1から自動的
に取り込むことが可能となる。この結合情報からセル組
立体全体の結合状態を再現することが可能である。
【0178】結合情報構築処理が行われた後は、セル組
立体を構成する全てのセルC1〜C5は結合情報構築状
態にある。従って、これら全てのセルC1〜C5を再び
結合信号待ち状態に戻す必要がある。かかる場合、プロ
ーブ14からセルC1のセル面Sf1へ結合情報獲得終
了信号を入力する。
【0179】セルC1のセル動作制御部9は、セル面S
f1の受光素子5−1から結合情報獲得終了信号が入力
されると、動作状態を結合信号待ち状態に変更し(S1
4,S15,S30〜S33)、セル面Sf0,Sf2
〜Sf5の発光素子から当該結合情報獲得終了信号を順
次送信する。
【0180】セルC2のセル動作制御部9は、セル面S
f4の受光素子5−4を介して当該結合情報獲得終了信
号を受信すると、動作状態を結合信号待ち状態に変更し
(S14,S15,S30〜S33)、セル面Sf0〜
Sf3,Sf5の発光素子から当該結合情報獲得終了信
号を順次送信する。
【0181】一方、セルC4のセル動作制御部9は、セ
ル面Sf1の受光素子5−1を介して当該結合情報獲得
終了信号を受信すると、動作状態を結合信号待ち状態に
変更し(S14,S15,S30〜S33)、セル面S
f0,Sf2〜Sf5の発光素子から当該結合情報獲得
終了信号を順次送信する。
【0182】セルC3のセル動作制御部9は、セル面S
f1の受光素子5−1を介して当該結合情報獲得終了信
号を受信すると、動作状態を結合信号待ち状態に変更し
(S14,S15,S30〜S33)、セル面Sf0,
Sf2〜Sf5の発光素子から当該結合情報獲得終了信
号を順次送信する。
【0183】この際、セルC3のセル面Sf4とセルC
4のセル面Sf2との間で、セルC4からセルC3へ当
該結合情報獲得終了信号が送信され、セルC3からセル
C4へ当該結合情報獲得終了信号が送信されるが、双方
のセルとも当該結合情報獲得終了信号は既に受信済みの
ため、無視される。
【0184】セルC5のセル動作制御部9は、セル面S
f5の受光素子5−5を介して当該結合情報獲得終了信
号を受信すると、動作状態を結合信号待ち状態に変更し
(S14,S15,S30〜S33)、セル面Sf0〜
Sf4の発光素子から当該結合情報獲得終了信号を順次
送信する。
【0185】以上の動作により、セル組立体を構成する
全てのセルC1〜C5は、再び結合信号待ち状態に戻
る。尚、一度受信した結合情報獲得終了信号を再び受信
しても無視されるため、結合情報獲得終了信号がセル間
を無限に巡回することが防止される。
【0186】最後に、一例として、このセル組立体のセ
ルC3に宛てて、プローブ14から一般通信信号を送信
した場合の動作について説明する。尚、このときセル組
立体の結合情報構築処理は終了しているものと仮定す
る。
【0187】まず、プローブ14からセルC1のセル面
Sf1へ一般通信信号を入力する。セルC1のセル動作
制御部9は、セル面Sf1の受光素子5−1から一般通
信信号が入力されると、当該一般通信信号の宛先情報は
自己のセルのIDと異なるため、セル面Sf0,Sf2
〜Sf5の発光素子から当該一般通信信号を順次送信す
る(S20〜S24)。
【0188】セルC2のセル動作制御部9は、セル面S
f4の受光素子5−4から当該一般通信信号が入力され
ると、当該一般通信信号の宛先情報は自己のセルのID
と異なるため、セル面Sf0〜Sf3,Sf5の発光素
子から当該一般通信信号を順次送信する(S20〜S2
4)。
【0189】一方、セルC4のセル動作制御部9は、セ
ル面Sf1の受光素子5−1から当該一般通信信号が入
力されると、当該一般通信信号の宛先情報は自己のセル
のIDと異なるため、セル面Sf0,Sf2〜Sf5の
発光素子から当該一般通信信号を順次送信する(S20
〜S24)。
【0190】このとき、セルC3には、セル面Sf4に
先行してセル面Sf1の受光素子5−1から当該一般通
信信号が入力される。セルC3のセル動作制御部9は、
セル面Sf1の受光素子5−1から当該一般通信信号が
入力されると、当該一般通信信号の宛先情報は自己のセ
ルのIDと一致するため、この宛先情報を記憶部11に
記憶した後、当該一般通信信号の指示に従った処理を行
う。その後、セル面Sf4の受光素子5−4から当該一
般通信信号が入力されても、その信号は無視される(S
20〜S24)。
【0191】このようにして、一般通信信号は、宛先の
セルに送信される。また、一度受信した一般通信信号を
再び受信しても無視されるため、一般通信信号がセル間
を無限に巡回したり、重複して一般通信信号の指示に従
った処理が行われたりすることが防止される。
【0192】
【発明の効果】以上のように本発明のセルによれば以下
のような有利な効果が得られる。
【0193】請求項1に記載の発明によれば、 (1)複数個のセルを結合させることにより、自由に立
体構造物を組み立てることができ、この立体構造物にお
ける各セルの結合状態を検出する場合、この立体構造物
を構成する任意のセルC1のセル面Sfkの受信部から
結合情報獲得信号を入力することで、立体構造物におけ
る各セルの結合状態を検出することが可能となる。これ
により、視覚的に形状を確かめつつ立体構造物を組み立
てた後、この立体構造物を構成する各セルの結合状態を
自動的に検出することができ、この各セルの結合状態の
情報から立体構造物の形状を再現することが可能とな
る。これにより、立体構造物の視覚的に形状を確認しな
がら設計すること等が可能となる。 (2)複数個のセルによって構成された立体構造物から
自動的にデータ化された各セルの結合情報に基づき、マ
ニュピレータ等を用いて、再度同様の結合状態にセルを
結合させて、同様の立体構造物を再現させたり、コンピ
ュータ上に立体構造物を再現させたりすることが可能と
なる。従って、ある場所でセルを組み立てて作成した立
体構造物を、各セルの結合情報にデータ化して遠隔地に
送信し、遠隔地において、マニュピレータ等の組立ロボ
ットを用いてセルを組み立て、当該立体構造物と同様の
立体構造物を再現させることも可能となる。例えば、宇
宙ステーションの組立てなどにおいて、各種機能の装置
を内蔵したセルを宇宙空間の地球周回軌道上に打ち上げ
ておき、目的に応じて地上でセルを組み立てて立体構造
物を作成し、これを各セルの結合情報にデータ化して宇
宙に送信し、宇宙空間で、送信されたデータに基づき組
み立てロボットを用いて同様の立体構造物を再現させる
といった用途にも使用することができる。 (3)各セルに圧力センサ等の圧力検出装置を組み込む
ことで、複数個のセルによって構成された立体構造物の
各部の応力の測定を行うという用途に使用することがで
きる。この際、圧力センサの検出値は、上記実施の形態
で示したような一般通信信号として、各セル間を伝達さ
せてプローブによりコンピュータ等に取り込むことが可
能である。
【0194】請求項2に記載の発明によれば、各セルは
磁着により結合されるため、各セルの結合・分離が容易
で、セルによる立体構造物の組み立て作業の簡易化が図
られ、これにより立体構造物の組み立て、構造の変更等
の作業が迅速に行えるようになる。また、磁石を配置す
るのみの構成であるため、セルの小型化を図ることがで
きる。これにより、立体構造物の構成の自由度が高ま
り、小型の立体模型等の構成もこのセルを用いて行うこ
とが可能となる。
【0195】請求項3に記載の発明によれば、光による
送受信であるため、各セル間の通信の信頼性の向上が図
られ、立体構造物を構成する各セルの結合状態の自動検
出における通信不良による誤動作を防止することができ
る。
【0196】請求項4に記載の発明によれば、ある一の
セルC1のセル面Sfiと他のセルC2のセル面Sfq
とが結合している場合において、セルC1のセル面Sf
iに対するセルC2のセル面Sfqの結合方向を検出す
るに際し、特別に別途位置検出センサ等の検出素子を必
要とせず、簡単な構成でかかる検出動作を実現すること
が可能なセルを提供することができる。
【0197】請求項5に記載の発明によれば、複数個の
セルを結合させて構成した立体構造物における各セルの
結合状態を検出する場合、当該立体構造物における各セ
ルの結合状態を、繰り返し検出することが可能となる。
従って、当該立体構造物における各セルの結合状態を一
度検出した後に、当該立体構造物の一部のセルを組み替
えたような場合でも、再度、当該立体構造物における各
セルの結合状態を検出することができ、立体構造物の設
計変更及びその構造の検出が容易となる。また、立体情
報を入力する装置として、3次元スキャナやCTスキャ
ナ等が知られているが、3次元スキャナでは、センサの
X,Y,Z軸制御機構や、当該制御機構の制御プログラ
ムなどが必要となり、CTスキャナでは、放射線出力装
置や放射線センサの回転機構やFFT処理プログラムが
必要となる。それに対して、本発明のセルの場合、外部
の機構としてはプローブ以外を必要とせず、当該プロー
ブの制御プログラムも上記3次元スキャナやCTスキャ
ナ等と比較して簡単なものとなる。
【0198】請求項6に記載の発明によれば、複数個の
セルを結合させて構成した立体構造物における任意のセ
ルとの交信が可能となり、各セルにセンサや出力装置等
の入出力装置を備え、各セルに機能を持たせることによ
り、例えば、立体構造物の応力測定等の様々な動作を行
わせることが可能となる。
【0199】また、本発明のセルの結合状態認識方法に
よれば以下のような有利な効果が得られる。
【0200】請求項7に記載の発明によれば、 (1)複数個のセルを結合させることにより、自由に立
体構造物を組み立てることができ、この立体構造物にお
ける各セルの結合状態を検出する場合、この立体構造物
を構成する任意のセルC1のセル面Sfkの受信部から
結合情報獲得信号を入力ことで、立体構造物における各
セルの結合状態を検出することが可能となる。 (2)自動的にデータ化された立体構造物を構成する各
セルの結合情報に基づき、マニュピレータ等を用いて、
再度同様の結合状態にセルを結合させて、同様の立体構
造物を再現させたり、コンピュータ上に立体構造物を再
現させたりすることが可能となる。従って、ある場所で
セルを組み立てて作成した立体構造物を、各セルの結合
情報にデータ化して遠隔地に送信し、遠隔地において、
マニュピレータ等の組立ロボットを用いてセルを組み立
て、当該立体構造物と同様の立体構造物を再現させるこ
とも可能となる。
【0201】請求項8に記載の発明によれば、複数個の
セルを結合させて構成した立体構造物における各セルの
結合状態を検出する場合、当該立体構造物における各セ
ルの結合状態を、繰り返し検出することが可能となる。
従って、当該立体構造物における各セルの結合状態を一
度検出した後に、当該立体構造物の一部のセルを組み替
えたような場合でも、再度、当該立体構造物における各
セルの結合状態を検出することができ、立体構造物の設
計変更及びその構造の検出が容易となる。
【0202】請求項9に記載の発明によれば、複数個の
セルを結合させて構成した立体構造物における任意のセ
ルとの交信が可能となり、各セルにセンサや出力装置等
の入出力装置を備え、各セルに機能を持たせることによ
り、例えば、立体構造物の応力測定等の様々な動作を行
わせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1におけるセルの斜
視図 (b)図1のセルの各面の位置関係を示した展開図
【図2】実施の形態1におけるセルの一セル面を表す平
面図
【図3】実施の形態1におけるセルの制御回路の構成を
示すブロック図
【図4】実施の形態1におけるセルの機能構成を表すブ
ロック図
【図5】実施の形態1のセルの2つが結合した状態の一
例を示す斜視透視図
【図6】(a)実施の形態1のセルが複数個結合したセ
ル組立体の一例及びセル組立体の結合構造を検出するた
めの検出器の構成を示す模式図 (b)図6(a)の各セルのセル面の位置関係を示す図
【図7】実施の形態1のセルのセル動作制御部の動作状
態の状態遷移図
【図8】各セル間の通信において送受信される信号のデ
ータフォーマットを表す図
【図9】結合信号待ち状態における実施の形態1のセル
の動作を表すフローチャート
【図10】結合情報構築状態における実施の形態1のセ
ルの動作を表すフローチャート
【図11】一般通信処理におけるセル動作制御部9の行
う制御動作を表すフローチャート
【図12】結合情報構築終了処理におけるセル動作制御
部9の行う制御動作を表すフローチャート
【図13】結合情報受取り処理におけるセル動作制御部
9の行う制御動作を表すフローチャート
【図14】結合されたセル面の向き等の認識処理におけ
る結合した2つのセルの動作を表すフローチャート
【図15】結合情報構築処理におけるセル動作制御部9
の行う制御動作を表すフローチャート
【図16】セル面Sfiについての単面の結合情報構築
処理を表すフローチャート
【図17】図6のセル組立体においてプローブから結合
情報獲得信号を送信した場合の各セルの結合情報の交換
動作を表す樹形図
【符号の説明】
1 セル 1a セル本体 Sf0,Sf1,Sf2,Sf3,Sf4,Sf5 セ
ル面 2a−i〜2d−i(i=0〜5) S極結合用磁石 3a−i〜3d−i(i=0〜5) N極結合用磁石 4a−i〜4d−i(i=0〜5) 発光素子 5−i(i=0〜5) 受光素子 6 発信切替部 7 発信部 8−i(i=0〜5) 結合面通信制御部 9 セル動作制御部 10 セル入出力部 11 記憶部 12 タイマ 14 プローブ 15 コンピュータ 16 通信線 20 結合方向検出手段 20a 受光位置特定手段 20b 応答信号発信手段 21 反応信号発信手段 22 結合情報交換手段 23 単面結合方法構築処理手段 24 結合情報構築処理手段 25 信号履歴検査手段 26 結合情報獲得終了手段 27 宛先判定手段 28 一般通信信号処理手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6つのセル面を有する略立方体に形成さ
    れたセルにおいて、 a.前記セルの前記各セル面に配設され、前記セル面の
    中心Oを通る前記セル面に垂直な線を4回軸とした回転
    対称な形状に形成され、かつ前記セル面と他の前記セル
    の前記セル面との各々の頂点同士が対向した状態での結
    合を可能とする構造を備えた結合部と、 b.前記各セル面に配設された1乃至複数の送信部と、 c.前記各セル面に配設され、前記セル面と他の前記セ
    ルの前記セル面とが結合された状態において、他の前記
    セルの前記セル面の送信部と対向する位置に配設された
    1乃至複数の受信部と、 d.前記セルの6つの前記セル面のうちの何れか一のセ
    ル面に結合した他の前記セルのセル面の結合方向を検出
    する結合方向検出手段と、 e.前記セルの6つの前記セル面のうちの何れか一のセ
    ル面Sfkの受信部により、前記セルの結合情報を検出
    すべき指示信号である結合情報獲得信号を受信すると、
    前記セルの動作状態が結合情報構築状態でない場合、前
    記セル面Sfkの前記送信部より反応信号を送信すると
    ともに、前記セルの動作状態を結合情報構築状態とする
    反応信号発信手段と、 f.前記反応信号発信手段が前記結合情報獲得信号を受
    信し前記反応信号を送信すると、前記結合方向検出手段
    により前記セル面Sfkに結合した他の前記セルのセル
    面Sfpの結合方向を検出し、前記セル面Sfkの前記
    送信部から、前記セル面Sfkの前記結合情報を送信す
    るとともに、前記セル面Sfkの前記受信部より前記セ
    ル面Sfkに結合する他のセルのセル面Sfpの前記結
    合情報を受信する送受信処理を行う結合情報交換手段
    と、 g.前記セルの6つの前記セル面のうちの何れか一のセ
    ル面Sfiの前記送信部から、前記結合情報獲得信号を
    送信し、所定の時間内に前記セル面Sfiの前記受信部
    により反応信号が受信された場合、前記結合方向検出手
    段により前記セル面Sfiに結合した他の前記セルのセ
    ル面Sfqの結合方向を検出し、前記セル面Sfiの前
    記送信部より前記セル面Sfiの前記結合情報を送信す
    るとともに前記セル面Sfiの前記受信部より前記セル
    面Sfqの前記結合情報を受信し、前記セル面Sfiの
    前記受信部より受信される前記結合情報を、前記結合情
    報獲得信号が受信された前記受信部を有する前記セル面
    Sfkの前記送信部から送信し、前記セル面Sfiの前
    記結合情報を、前記セル面Sfkの前記送信部から送信
    する送受信処理を行う単面結合情報構築処理手段と、 h.前記結合情報交換手段の送受信処理が行われると、
    前記単面結合情報構築処理手段による送受信処理を、前
    記結合情報獲得信号が受信された前記受信部を有する前
    記セル面Sfk以外の各セル面Sfiに対して、順次行
    う結合情報構築処理手段と、を備えていることを特徴と
    するセル。
  2. 【請求項2】 前記結合部は、前記セル面の中心Oを通
    る前記セル面に垂直な線を4回軸とした回転対称位置
    で、かつ前記セル面の対向する2辺の中点を結ぶ2つの
    中心線L1,L2上ではなく、かつ前記セル面の2本の
    対角線上ではない位置に配設された4個以上のS極結合
    用磁石と、前記中心線L1,L2に対して、前記各S極
    結合用磁石に線対称な位置に配設された4個以上のN極
    結合用磁石と、を備えたことを特徴とする請求項1に記
    載のセル。
  3. 【請求項3】 前記送信部は、前記セル面の中心Oを通
    る前記セル面に垂直な線を4回軸とした回転対称位置
    で、かつ該セル面の対向する2辺の中点を結ぶ2つの中
    心線L1,L2上ではなく、かつ前記セル面の2本の対
    角線上ではない位置に配設された4個の発光素子を備
    え、前記受信部は、前記中心線L1,L2に対して、前
    記発光素子の何れか一に線対称な位置に配設された受光
    素子を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    セル。
  4. 【請求項4】 前記結合方向検出手段は、結合方向を検
    出すべきセル面Sfiの4個の前記発光素子の全てから
    リセット信号を出力し、前記セル面Sfiの前記受光素
    子が、前記セル面Sfiに結合された他のセルのセル面
    Sfqより応答信号が入力されるまで、前記セル面Sf
    iの4個の前記発光素子から順次検出信号を送信し、前
    記セル面Sfiの前記受光素子により前記応答信号を受
    信した直前に前記検出信号を発信した前記発光素子を前
    記セル面Sfqの前記受光素子に対向した前記発光素子
    であると認識する処理を行う受光位置特定手段と、前記
    セル面Sfiの前記受光素子からリセット信号が入力さ
    れると、前記セル面Sfiの前記受光素子から入力され
    る前記検出信号を検出し、前記検出信号が検出されると
    前記セル面Sfiの前記発光素子の全てから応答信号を
    送信する処理を行う応答信号発信手段と、を備えたこと
    を特徴とする請求項3に記載のセル。
  5. 【請求項5】 前記受信部により受信された信号の信号
    識別情報を記憶する記憶部と、前記受信部により受信さ
    れた信号の前記信号識別情報が、前記記憶部に記憶され
    た過去に受信された信号の前記信号識別情報と同一か否
    かを判定し、同一でない場合には前記受信部により受信
    された信号の前記信号識別情報を前記記憶部に記憶する
    信号履歴検査手段と、前記セルの6つの前記セル面のう
    ちの何れか一のセル面の受信部により、結合情報獲得終
    了信号が受信され、当該結合情報獲得終了信号の前記信
    号識別情報が前記信号履歴検査手段により過去に受信さ
    れた信号の前記信号識別情報と同一でないと判定された
    場合、当該セルの動作状態を結合信号待ち状態に設定
    し、当該結合情報獲得終了信号が受信されたセル面以外
    の全てのセル面の送信部より当該結合情報獲得終了信号
    を送信する結合情報獲得終了手段と、を備えたことを特
    徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のセル。
  6. 【請求項6】 前記受信部により受信された信号の信号
    識別情報を記憶する記憶部と、前記受信部により受信さ
    れた信号の前記信号識別情報が、前記記憶部に記憶され
    た過去に受信された信号の前記信号識別情報と同一か否
    かを判定し、同一でない場合には前記受信部により受信
    された信号の前記信号識別情報を前記記憶部に記憶する
    信号履歴検査手段と、前記セルの前記受信部により受信
    された信号の宛先情報が当該セルのIDと同一か否かを
    判定する宛先判定手段と、前記セルの6つの前記セル面
    のうちの何れか一のセル面の受信部により、一般通信信
    号が受信され、当該一般通信信号の前記信号識別情報が
    前記信号履歴検査手段により過去に受信された信号の前
    記信号識別情報と同一でないと判定された場合、前記宛
    先判定手段により当該一般通信信号の宛先情報が前記セ
    ルのIDと同一と判断された場合には当該一般通信信号
    の指示に従った処理を行い、同一でないと判断された場
    合には当該一般通信信号が受信されたセル面以外の全て
    のセル面の送信部より当該一般通信信号を送信する一般
    通信信号処理手段と、を備えたことを特徴とする請求項
    1乃至5の何れか一項に記載のセル。
  7. 【請求項7】 6つのセル面を有する略立方体に形成さ
    れたセルにおいて、 a.前記セルの前記各セル面に配設され、前記セル面の
    中心Oを通る前記セル面に垂直な線を4回軸とした回転
    対称な形状に形成され、かつ前記セル面と他の前記セル
    の前記セル面との各々の頂点同士が対向した状態での結
    合を可能とする構造を備えた結合部と、 b.前記各セル面に配設された1乃至複数の送信部と、 c.前記各セル面に配設され、前記セル面と他の前記セ
    ルの前記セル面とが結合された状態において、他の前記
    セルの前記セル面の送信部と対向する位置に配設された
    1乃至複数の受信部と、を備えたセルの結合状態認識制
    御方法であって、6つの前記セル面のうちの何れかのセ
    ル面Sfkの受信部により、前記セルの結合状態を検出
    する指示信号である結合情報獲得信号を受信すると、前
    記セルの動作状態が結合情報構築状態でない場合、前記
    セル面Sfkの前記送信部より反応信号を送信するとと
    もに、前記セルの動作状態を結合情報構築状態とする反
    応信号発信手順と、前記セル面Sfkに結合した他の前
    記セルのセル面Sfpの結合方向を検出する結合方向検
    出手順と、前記セル面Sfkの前記送信部から、前記セ
    ル面Sfkの結合情報を送信するとともに、前記セル面
    Sfkの前記受信部より前記セル面Sfkに結合する他
    のセルのセル面Sfpの前記結合情報を受信する結合情
    報交換手順と、前記セル面Sfk以外の各セル面Sfi
    について、6つの前記セル面のうちの何れかのセル面S
    fiの前記送信部から前記結合情報獲得信号を送信し、
    所定の時間内に前記セル面Sfiの前記受信部により前
    記反応信号が受信された場合、前記セル面Sfiに結合
    した他の前記セルのセル面Sfqの結合方向を検出し、
    前記セル面Sfiの前記送信部より前記セル面Sfiの
    前記結合情報を送信するとともに前記セル面Sfiの前
    記受信部より前記セル面Sfqの前記結合情報を受信
    し、前記セル面Sfiの前記受信部より受信される前記
    結合情報を前記セル面Sfkから送信し、前記セル面S
    fiの前記結合情報を前記セル面Sfkから送信する送
    受信処理を、順次行う結合情報構築処理手順と、を備え
    たことを特徴とするセルの結合状態認識方法。
  8. 【請求項8】 前記セルの6つの前記セル面のうちの何
    れか一のセル面の受信部により、結合情報獲得終了信号
    が受信され、当該結合情報獲得終了信号の前記信号識別
    情報が過去に受信された信号の前記信号識別情報と同一
    でない場合、当該セルの動作状態を結合信号待ち状態に
    設定し、当該結合情報獲得終了信号が受信されたセル面
    以外の全てのセル面の送信部より当該結合情報獲得終了
    信号を送信する結合情報獲得終了手順を備えたことを特
    徴とする請求項7に記載のセルの結合状態認識方法。
  9. 【請求項9】 前記セルの6つの前記セル面のうちの何
    れか一のセル面の受信部により、一般通信信号が受信さ
    れ、当該一般通信信号の前記信号識別情報が過去に受信
    された信号の前記信号識別情報と同一でない場合、当該
    一般通信信号の宛先情報が前記セルのIDと同一の場合
    には当該一般通信信号の指示に従った処理を行い、同一
    でない場合には当該一般通信信号が受信されたセル面以
    外の全てのセル面の送信部より当該一般通信信号を送信
    する一般通信信号処理手順を備えたことを特徴とする請
    求項7又は8に記載のセルの結合状態認識方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10213499A (ja) * 1997-01-28 1998-08-11 Nec Corp 床マットセンサシステム
JPH11134087A (ja) * 1997-08-29 1999-05-21 Xerox Corp データ転送用タイリング可能な複数デバイス、デバイスのダイナミックアレイ及びタイリング可能なディスプレイシステム

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