JP2001186498A - デジタル放送装置及びその番組送出制御方法 - Google Patents

デジタル放送装置及びその番組送出制御方法

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JP2001186498A
JP2001186498A JP36500999A JP36500999A JP2001186498A JP 2001186498 A JP2001186498 A JP 2001186498A JP 36500999 A JP36500999 A JP 36500999A JP 36500999 A JP36500999 A JP 36500999A JP 2001186498 A JP2001186498 A JP 2001186498A
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Atsushi Hakamata
敦 袴田
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 契約条件の異なる番組への切換えを確実に行
う。 【解決手段】 番組制御手段140は、番組の放送スケ
ジュールに従って各部の制御を行う。番組制御手段14
0の制御信号に従って、エンコーダ110は入力する映
像信号及び音声信号を符号化して多重化手段120へ出
力する。多重化手段120は、符号化信号、個別情報、
及び共通情報とを多重化して多重化信号を生成し、スク
ランブル手段130へ出力する。スクランブル手段13
0は、番組制御手段140の出力するタイミング信号に
従い、所定のスクランブル鍵を用いてスクランブル処理
を行う。番組の切換えがある場合、スクランブル手段1
30のスクランブル切換え時刻を、放送スケジュール上
の番組切換え時刻に対して遅延あるいは先行させるよう
にタイミング信号の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル放送装置及
びその番組送出制御方法に関し、特に契約によって所望
の番組の視聴を行う限定受信の設定が可能な番組の放送
信号を送出するデジタル放送装置及びその番組送出制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星放送から地上放送に至るまで
放送の世界のデジタル化が進み、デジタル放送の実用化
が活発となっている。これらデジタル放送システムにお
いては、契約によって所望の番組を視聴できる限定受信
方式が可能となっている。この場合、放送を送信するデ
ジタル放送装置からは、画像、音声、データ等のほかに
番組情報、個別情報が送信されている。個別情報は、個
々の受信端末に対する契約情報を含んでおり、視聴者は
受信機端末にこの契約情報を受信して記憶することで、
視聴者が契約した番組を視聴できるようになる。
【0003】有料放送システムにおける視聴制御につい
て説明する。デジタル放送装置は、放送の番組スケジュ
ールに従って送り出される映像・音声信号をエンコーダ
により符号化して符号化信号を生成する。続いて、符号
化信号と、上記説明の個別情報及び番組に付随する共通
情報とを多重化して多重化信号を生成する。この共通情
報には、受信端末に固有の個別鍵により暗号化されたワ
ーク鍵を用いてスクランブル鍵を暗号化した情報が含ま
れている。多重化信号は、スクランブラによりスクラン
ブル鍵を用いてスクランブル処理が施されて送出され
る。スクランブラは、番組のスケジュールに従って装置
各部を制御する番組制御装置の出力するタイミング信号
によってスクランブル処理の開始及び終了が管理されて
いる。
【0004】受信器端末では、受信した共通情報と個別
情報からワーク鍵を用いてスクランブル鍵を取得し、ス
クランブルのかけられた番組の情報内容をデスクランブ
ルして、視聴する。また、スクランブルのかけられてい
ない番組の内容情報はデスクランブルする必要もなく、
無料で視聴が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のデジタ
ル放送システムでは、番組の切換えがスムーズに行われ
ないという問題がある。
【0006】スクランブラのスクランブル開始及び終了
時刻は、エンコーダからスクランブラまでの遅延時間、
及びタイミング信号の信号電圧経路の混雑具合の変化に
よる信号到達遅延時間の微動、あるいはスクランブラが
タイミング信号を受信後、該当のプログラム処理を開始
するタイミングの変動、等により、与えられた番組スケ
ジュール上でのスクランブル切換え時刻とは相違したも
のになる。
【0007】図6は、従来の有料放送システムにおける
番組切換えのタイミングチャートである。例えば、
(a)に示したように、番組スケジュール上での番組切
換え時刻がt0に設定されていたとする。しかしなが
ら、実際には、(b)に示したように、最初のスクラン
ブル番組Aは、t1からt2の間のどこで終了するか確
定しない。信号の伝達遅延時間の微動、あるいはプログ
ラム処理開始タイミングに左右される。同様に、スクラ
ンブル番組Bの開始も確定しない。スクランブル番組A
とBでは、契約情報が異なるので、スクランブル番組A
のみを視聴契約している人は時刻t1からt0までの時
間、すなわち番組最後の情報内容が視聴不能となる。ま
た、スクランブル番組Bのみを視聴契約している人は、
時刻t0からt2までの時間、すなわち番組の開始の情
報内容が視聴不能となる。
【0008】このため、(c)に示すように、t1から
t2の部分に、内容とは直接関係のない静止画やフィラ
ーと呼ばれる時間調整用番組素材をはめ込み、番組の終
わりや初めが欠けても視聴に問題を生じないように番組
を構成していた。しかしこれは、番組枠の時間が無駄に
なり、また番組素材制作に余分な工程が付加されるとい
う問題がある。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、契約条件の異なる番組への切換えを確実に行
うデジタル放送装置及びその番組送出制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、契約によって所望の番組の視聴を行う限
定受信の設定が可能な番組の放送信号を放送スケジュー
ルに基づき送出するデジタル放送装置において、前記番
組の内容情報を符号化して符号化信号を生成するエンコ
ーダと、前記符号化信号と契約者個別の個別情報と番組
に関する共通情報とを多重化して多重化信号を生成する
多重化手段と、前記多重化信号を必要に応じて所定のス
クランブル鍵を用いて暗号化するスクランブル手段と、
前記放送スケジュール上に契約条件の異なる番組への切
換えがあった場合に前記多重化信号に対するスクランブ
ル処理の切換えを行うスクランブル切換え時刻を前記放
送スケジュール上の番組切換え時刻に対して遅延あるい
は先行させるように制御を行う番組制御手段と、を有す
ることを特徴とするデジタル放送装置、が提供される。
【0011】このような構成のデジタル放送装置では、
番組制御手段は、番組の放送スケジュールに従ってエン
コーダを制御して番組の内容情報の符号化を行う。符号
化された符号化信号は、多重化手段で契約者個別の個別
情報と番組に関する共通情報とともに多重化される。多
重化された多重化信号は、スクランブル手段に入力し、
必要に応じて番組制御手段の制御するタイミングに従っ
て所定のスクランブル鍵を用いてスクランブル処理され
る。番組制御手段は、契約条件の異なる番組への切換え
時、多重化信号に対するスクランブル処理の切換えを番
組切換え時刻を放送スケジュール上の番組切換え時刻に
対して遅延あるいは先行させる。
【0012】また、上記課題を解決するために、契約に
よって所望の番組の視聴を行う限定受信の設定が可能な
番組の放送信号を放送スケジュールに基づき送出するデ
ジタル放送の番組送出制御方法において、前記放送スケ
ジュール上に契約条件の異なる番組への切換えがあり、
前の番組が所定のスクランブル鍵を用いて暗号化するス
クランブル番組であった場合に前記前の番組の内容情報
終了時刻を前記放送スケジュール上の番組の切換え時刻
より先行させるとともに、次の番組が契約条件の異なる
前記スクランブル番組であった場合に前記次の番組の内
容情報開始時刻を前記放送スケジュール上の番組の切換
え時刻より遅延し、前記先行または遅延されて入力する
所定の番組の内容情報を符号化して符号化信号を生成
し、前記符号化信号と契約者個別の個別情報と番組に関
する共通情報とを多重化して多重化信号を生成し、前記
番組の内容情報の開始時刻及び終了時刻に応じて前記多
重化信号を所定のスクランブル鍵を用いて暗号化する手
順を有することを特徴とする番組送出制御方法、が提供
される。
【0013】このような手順の番組送出制御方法は、番
組の放送スケジュールに基づいて契約条件の異なる番組
への切換えを行う際に、前の番組が暗号化を行うスクラ
ンブル番組であった場合に前の番組の内容情報終了時刻
を放送スケジュール上の番組切換え時刻に対して先行さ
せ、次の番組が異なるスクランブル鍵を用いて暗号化す
るスクランブル番組であった場合に次の番組の内容情報
開始時刻を放送スケジュール上の番組切換え時刻に対し
て遅延させるように制御を行う。先行あるいは遅延され
た時刻に合わせて入力する番組の内容情報を符号化し、
これを個別情報と共通情報とともに多重化し、番組の内
容情報の開始時刻と終了時刻に応じて所定のスクランブ
ル鍵を用いて暗号化する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態で
あるデジタル放送装置の構成図である。
【0015】本発明に係るデジタル放送装置100は、
符合化信号を生成するエンコーダ110、多重化信号を
生成する多重化手段120、暗号化を行うスクランブル
手段130、及び番組の放送スケジュールに従って時刻
管理を行う番組制御手段140、とから構成される。
【0016】エンコーダ110は、番組の内容情報であ
る映像・音声信号を入力し、番組制御手段140の制御
に従って符号化処理を行って、生成された符号化信号を
多重化手段120へ出力する。多重化手段120は、エ
ンコーダ110から入力した符号化信号と、受信機端末
との契約情報を含む個別情報と番組受信者に共通に送ら
れる共通情報とを入力し、これらを時分割多重化して、
生成された多重化信号をスクランブル手段130へ出力
する。スクランブル手段130は、番組制御手段140
のタイミング信号に従って所定のスクランブル鍵を用い
て、入力した多重化信号にスクランブルをかける。この
とき、一般に、個別情報と共通情報は、制御に必要とな
る情報であるので、スクランブル処理が施されないよう
にスクランブル手段130を制御する。番組制御手段1
40は、番組の放送スケジュールに従って、エンコーダ
110の符号化処理の制御や、スクランブル手段130
のスクランブル開始あるいは終了タイミングの制御を行
っている。放送スケジュールに番組の切換えがある場
合、スクランブル手段130のスクランブル切換え時刻
を、放送スケジュール上の番組切換え時刻に対して遅延
あるいは先行させるようにタイミング信号の制御を行
う。
【0017】このような構成のデジタル放送装置の動作
及びその番組送出制御方法について説明する。番組制御
手段140は、番組の放送スケジュールを把握してお
り、この放送スケジュールに従って各部の制御を行う。
まず、放送スケジュールに基づいてエンコーダ110に
映像信号及び音声信号を入力する。番組制御手段140
の制御信号に従って、エンコーダ110は入力信号を符
号化して多重化手段120へ出力する。多重化手段12
0は、符号化信号、個別情報、及び共通情報とを多重化
して多重化信号を生成し、スクランブル手段130へ出
力する。スクランブル手段130は、番組制御信号14
0の出力するタイミング信号に従い、所定のスクランブ
ル鍵を用いてスクランブル処理を行う。放送スケジュー
ルに番組の切換えがある場合、スクランブル手段130
のスクランブル切換え時刻を、放送スケジュール上の番
組切換え時刻に対して遅延あるいは先行させるようにタ
イミング信号の制御を行う。例えば、切換え前の番組が
スクランブル番組であった場合、前の番組のスクランブ
ル終了時刻を放送スケジュール上の番組の切換え時刻よ
り先行させる。また、切換え後の番組がスクランブル番
組であった場合、後の番組のスクランブル開始時刻を放
送スケジュール上の番組の切換え時刻より遅延させる。
【0018】次に、上記説明のデジタル放送装置を組み
込んだデジタル放送システムについて説明する。図2
は、本発明の一実施の形態であるデジタル放送装置を組
み込んだデジタル放送システムの構成図である。図1と
同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0019】デジタル放送システムは、上記説明のデジ
タル放送装置100と、送信された信号を受信する受信
側装置200とから構成される。放送信号は、デジタル
放送装置100から受信側装置200へ、伝送路300
を経由して送出される。また、視聴情報等のアップロー
ド情報は、受信側装置200からデジタル放送装置10
0へ電話回線400を経由して伝達される。
【0020】エンコーダ111、112は、それぞれ映
像・音声信号を入力して符号化信号を生成し、多重化手
段120へ出力する。多重化手段120は、エンコーダ
111、112の符号化信号と個別情報、共通情報とを
多重化し、スクランブル手段130へ出力する。スクラ
ンブル手段130は、番組制御手段140の出力するタ
イミング信号に従って多重化信号にスクランブル処理を
施し、伝送路300へ出力する。番組制御手段140
は、放送スケジュールに基づいて、エンコーダ111、
112へ制御信号を、スクランブル手段130へタイミ
ング信号を送出する。また、番組番号等を発生し、関連
情報送出装置170へ渡す。顧客管理システム550
は、多数の受信側装置200からアップリンクされる視
聴情報や視聴者からの契約要求を処理して、契約情報を
スクランブル制御システム160に渡す。スクランブル
制御システム160は、この契約情報と、受信端末に固
有の個別鍵により暗号化されたワーク鍵を全受信端末分
記憶している。そして、契約情報が含まれた個別情報を
多重化手段120へ、ワーク鍵を関連情報送出装置17
0へ渡す。関連情報送出装置170は、ワーク鍵により
スクランブル鍵を暗号化し、番組に付随する受信者共通
の情報である共通情報の一部として多重化手段120へ
渡す。
【0021】受信側装置200は、放送信号を受信する
受信復号装置220と、スクランブル鍵等の解読処理を
行うセキュリティモジュール210と、から構成され
る。受信復号装置220は、放送信号を受信し、共通情
報と個別情報をセキュリティモジュール210へ出力す
るとともに、セキュリティモジュール210の視聴制御
に従って、放送信号のデススクランブル処理を行う。セ
キュリティモジュール210は、共通情報と個別情報を
取得し、ワーク鍵を用いてスクランブル鍵の解読を行う
とともに、共通情報から番組に関する情報を取得し、こ
の情報に基づいて視聴制御を行う。
【0022】このような構成のデジタル放送システムの
動作について説明する。エンコーダ111、112は、
放送スケジュールに基づいた番組制御手段140の制御
信号に従って映像信号や音声信号をデジタル化して圧縮
し、多重化手段120へ送る。多重化手段120には、
エンコーダ111、112により符号化された信号とと
もに、個別情報と共通情報とが入力する。個別情報は、
スクランブル制御システム160によって、顧客管理シ
ステム150から入力した契約情報から生成され、多重
化手段120へ送られる。共通情報は、番組に関する番
組番号を番組制御手段140から、ワーク鍵をスクラン
ブル制御システム160から取得した関連情報送出装置
170によって生成され、多重化手段120へ送られ
る。契約情報が含まれた個別情報を多重化手段120へ
渡す。関連情報送出装置170は、ワーク鍵を用いてス
クランブル鍵を暗号化し、番組に付随する受信者共通の
情報である共通情報の一部として組み込む。多重化手段
120は、複数のエンコーダ111、112の符号化信
号や個別情報及び共通情報を時分割多重化し、スクラン
ブル手段130へ転送する。スクランブル手段130
は、番組制御手段140のタイミング信号に合わせてス
クランブル処理を行い、伝送路300を介して送出す
る。スクランブル手段130の後、実際には誤り訂正符
号化部や変調器等、伝送に関する装置があるが、ここで
は省略する。
【0023】受信側装置200は、受信復号装置220
で信号を受信し、共通情報と個別情報をセキュリティモ
ジュール210へ渡す。セキュリティモジュール210
では、ワーク鍵を用いてスクランブル鍵を解読する。こ
のスクランブル鍵を用いてスクランブルのかけられた番
組の情報内容をデスクランブルして、視聴する。
【0024】番組が切換る場合には、番組制御手段14
0の制御に従って、スクランブルの切換え時刻が先行ま
たは遅延する。例えば、切換え前の番組がスクランブル
番組であった場合、前の番組のスクランブル終了時刻を
放送スケジュール上の番組の切換え時刻より先行させて
ある。このため、受信側装置200がスクランブル切換
えを行っても、前の番組を最後まで視聴することが可能
である。また、切換え後の番組がスクランブル番組であ
った場合、後の番組のスクランブル開始時刻を放送スケ
ジュール上の番組の切換え時刻より遅延させる。このた
め、受信側装置200がスクランブル切換えを行って
も、後ろの番組の最初が欠けることなく視聴することが
可能である。
【0025】もちろん、スクランブルのかけられていな
い番組の内容情報はデスクランブルする必要もなく、無
料で視聴が可能である。続いて、契約条件の異なる番組
への切換えについて具体例で説明する。最初に、スクラ
ンブル番組からノンスクランブル番組への切換えについ
て説明する。図3は、本発明の一実施の形態であるデジ
タル放送装置のスクランブル番組からノンスクランブル
番組への切換えタイミングチャートである。
【0026】番組の放送スケジュール上は、時刻t0に
てスクランブル番組からノンスクランブル番組へと切換
ることになっている(a)。番組制御手段は、スクラン
ブル番組からノンスクランブル番組への切換えであるこ
とを検出し、スクランブル番組の放送スケジュール上の
番組終了時刻t0に対して、スクランブル終了時刻をt
3に先行させる(b)。実際には、スクランブルが終了
するまでの時刻には、上記の説明のようにt4からt5
の変動幅が存在する(c)。このため、スクランブル終
了時刻t3は、この変動幅以上先行させて設定する。
【0027】このように、スクランブル番組は、放送ス
ケジュール上の番組切換え時刻t0よりも先行した時刻
t3において、変動幅t4からt5をもって終了する。
これにより、スクランブル番組の視聴者は、番組の最後
まで視聴可能となるとともに、t5以降のノンスクラン
ブル番組を視聴することができる。また、t5以降はノ
ンスクランブル番組を開始することができるので、ノン
スクランブル番組の視聴者は、番組の最初が視聴不能と
なることがない。このように、番組の契約視聴者及び非
契約視聴者双方に対して、何ら不都合は生じない。
【0028】次に、ノンスクランブル番組からスクラン
ブル番組への切換えについて説明する。図4は、本発明
の一実施の形態であるデジタル放送装置のノンスクラン
ブル番組からスクランブル番組への切換えタイミングチ
ャートである。
【0029】番組の放送スケジュール上は、時刻t0に
てノンスクランブル番組からスクランブル番組へと切換
ることになっている(a)。番組制御手段は、ノンスク
ランブル番組からスクランブル番組への切換えであるこ
とを検出し、スクランブル番組の放送スケジュール上の
番組開始時刻t0に対して、スクランブル開始時刻をt
3に遅延する(b)。実際には、スクランブルが開始す
るまでの時刻には、上記の説明のようにt4からt5の
変動幅が存在する(c)。このため、スクランブル開始
時刻t3は、この変動幅以上遅延させて設定する。
【0030】このように、スクランブル番組は、放送ス
ケジュール上の番組切換え時刻t0よりも遅延した時刻
t3において、変動幅t4からt5をもって開始する。
これにより、ノンスクランブル番組の視聴者は、番組の
最後まで視聴可能となる。また、スクランブル番組の視
聴者は、t4以前のノンスクランブル番組も視聴できる
し、t4以降のスクランブル番組をも最初から視聴する
ことができる。このように、番組の契約視聴者及び非契
約視聴者双方に対して、何ら不都合は生じない。
【0031】次に、契約条件の異なるスクランブル番組
Aからスクランブル番組Bへの切換えについて説明す
る。図5は、本発明の一実施の形態であるデジタル放送
装置のスクランブル番組Aからスクランブル番組Bへの
切換えタイミングチャートである。
【0032】番組の放送スケジュール上は、時刻t0に
てスクランブル番組Aからスクランブル番組Bへと切換
ることになっている(a)。番組制御手段は、スクラン
ブル番組Aからスクランブル番組Bへの切換えであるこ
とを検出し、スクランブル番組Aの放送スケジュール上
の番組終了時刻t0に対してスクランブル終了時刻をt
3に先行するとともに、スクランブル番組Bの放送スケ
ジュール上の番組開始時刻t0に対してスクランブル開
始時刻をt6に遅延する(b)。実際には、スクランブ
ルが開始するまでの時刻には、上記の説明のようにt4
からt5、及びt7からt8の変動幅が存在する
(c)。このため、スクランブル番組Aのスクランブル
終了時刻t3、及びスクランブル番組Bのスクランブル
開始時刻t6は、この変動幅以上先行または遅延させて
設定する。
【0033】このように、スクランブル番組Aは、放送
スケジュール上の番組切換え時刻t0よりも先行した時
刻t3において、変動幅t4からt5をもって終了す
る。これにより、スクランブル番組Aの視聴者は、番組
の最後まで視聴可能となる。また、スクランブル番組B
は、放送スケジュール上の番組切換え時刻t0よりも遅
延した時刻t6において、変動幅t7からt8をもって
開始する。これにより、スクランブル番組Bの視聴者
は、スクランブル番組Bの最初から視聴が可能である。
このように、スクランブル番組A、Bの契約視聴者双方
に対して、何ら不都合は生じない。
【0034】上記の説明のように、スクランブルの開始
及び終了時刻の変動を考慮に入れて、放送スケジュール
上の番組切換え時刻に対して、番組のスクランブル切換
え時刻を先行あるいは遅延させてずらすことにより、異
なる契約、非契約者が視聴する番組を支障なく切換える
ことが可能となる。
【0035】なお、上記の処理機能は、コンピュータに
よって実現することができる。その場合、デジタル放送
装置が有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み
取り可能な記録媒体に記録されたプログラムに記述して
おく。そして、このプログラムをコンピュータで実行す
ることにより、上記処理がコンピュータで実現される。
コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気
記録装置や半導体メモリ等がある。市場を流通させる場
合には、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memor
y)やフロッピーディスク等の可搬型記録媒体にプログラ
ムを格納して流通させたり、ネットワークを介して接続
されたコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネット
ワークを通じて他のコンピュータに転送することもでき
る。コンピュータで実行する際には、コンピュータ内の
ハードディスク装置等にプログラムを格納しておき、メ
インメモリにロードして実行する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、番組の
放送スケジュールに従ってエンコーダを制御して番組の
内容情報を符号化し、多重化した後、所定のスクランブ
ル鍵を用いてスクランブル処理する。契約条件の異なる
番組への切換え時には、多重化信号に対するスクランブ
ル切換え時刻を放送スケジュール上の番組切換え時刻に
対して遅延あるいは先行させる。
【0037】このように、放送スケジュール上での番組
切換え時刻に対して、実際の番組のスクランブル切換え
時刻を先行または遅延させることにより、番組の切換え
を確実に行うことができる。このため、番組の切換え時
に、番組の終了、あるいは開始時の視聴不能時間の発生
を防ぐことができる。
【0038】また、本発明の番組送出制御方法は、番組
の放送スケジュールに基づいて契約条件の異なる番組へ
の切換えを行う際に、前の番組がスクランブル番組であ
った場合に前の番組の終了時刻を放送スケジュール上の
番組切換え時刻に対して先行させ、次の番組がスクラン
ブル番組であった場合に次の番組の開始時刻を放送スケ
ジュール上の番組切換え時刻に対して遅延させるように
制御を行う。先行あるいは遅延された時刻に合わせて入
力する番組の内容情報を符号化・多重化し、放送スケジ
ュールに従ったスクランブル鍵を用いて暗号化する。
【0039】このように、放送スケジュール上での番組
切換え時刻に対して、実際の番組の内容情報切換え時刻
を先行または遅延させる。このため、番組の切換えを確
実に行うことができ、番組の切換え時の視聴不能時間の
発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるデジタル放送装置
の構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるデジタル放送装置
を組み込んだデジタル放送システムの構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるデジタル放送装置
のスクランブル番組からノンスクランブル番組への切換
えタイミングチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態であるデジタル放送装置
のノンスクランブル番組からスクランブル番組への切換
えタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態であるデジタル放送装置
のスクランブル番組Aからスクランブル番組Bへの切換
えタイミングチャートである。
【図6】従来の有料放送システムにおける番組切換えの
タイミングチャートである。
【符号の説明】
100…デジタル放送装置、110…エンコーダ、12
0…多重化手段、130…スクランブル手段、140…
番組制御手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 契約によって所望の番組の視聴を行う限
    定受信の設定が可能な番組の放送信号を放送スケジュー
    ルに基づき送出するデジタル放送装置において、 前記番組の内容情報を符号化して符号化信号を生成する
    エンコーダと、 前記符号化信号と契約者個別の個別情報と番組に関する
    共通情報とを多重化して多重化信号を生成する多重化手
    段と、 前記多重化信号を必要に応じて所定のスクランブル鍵を
    用いて暗号化するスクランブル手段と、 前記放送スケジュール上に契約条件の異なる番組への切
    換えがあった場合に前記多重化信号に対するスクランブ
    ル処理の切換えを行うスクランブル切換え時刻を前記放
    送スケジュール上の番組切換え時刻に対して遅延あるい
    は先行させるように制御を行う番組制御手段と、 を有することを特徴とするデジタル放送装置。
  2. 【請求項2】 前記デジタル放送装置は、前記スクラン
    ブル切換え時刻に合わせて前記番組の内容情報を切換え
    る内容情報切換え時刻を先行または遅延させることを特
    徴とする請求項1記載のデジタル放送装置。
  3. 【請求項3】 前記番組制御手段は、前記スクランブル
    切換え時刻を前記番組毎に個別に制御することを特徴と
    する請求項1記載のデジタル放送装置。
  4. 【請求項4】 前記番組制御手段は、スクランブルのか
    かるスクランブル番組からスクランブルのかからないノ
    ンスクランブル番組への切換え時に、前記スクランブル
    切換え時刻を前記放送スケジュール上の番組切換え時刻
    に対して、少なくとも前記スクランブル手段のスクラン
    ブル終了時刻の変動幅以上先行させることを特徴とする
    請求項1記載のデジタル放送装置。
  5. 【請求項5】 前記番組制御手段は、前記ノンスクラン
    ブル番組から前記スクランブル番組への切換え時に、前
    記スクランブル切換え時刻を前記放送スケジュール上の
    番組切換え時刻に対して、少なくとも前記スクランブル
    手段のスクランブル開始時刻の変動幅以上遅延させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のデジタル放送装置。
  6. 【請求項6】 前記番組制御手段は、第1のスクランブ
    ル鍵でスクランブルを行う第1スクランブル番組から第
    2のスクランブル鍵でスクランブルを行う第2のスクラ
    ンブル番組への切換え時に、前記第1のスクランブル番
    組のスクランブル終了時刻を前記放送スケジュール上の
    番組切換え時刻に対して、少なくとも前記スクランブル
    手段のスクランブル終了時刻の変動幅以上先行させ、前
    記第2のスクランブル番組のスクランブル開始時刻を前
    記放送スケジュール上の番組切換え時刻に対して、少な
    くとも前記スクランブル手段のスクランブル開始時刻の
    変動幅以上遅延させることを特徴とする請求項1記載の
    デジタル放送装置。
  7. 【請求項7】 契約によって所望の番組の視聴を行う限
    定受信の設定が可能な番組の放送信号を放送スケジュー
    ルに基づき送出するデジタル放送の番組送出制御方法に
    おいて、 前記放送スケジュール上に契約条件の異なる番組への切
    換えがあり、前の番組が所定のスクランブル鍵を用いて
    暗号化するスクランブル番組であった場合に前記前の番
    組の内容情報終了時刻を前記放送スケジュール上の番組
    の切換え時刻より先行させるとともに、次の番組が契約
    条件の異なる前記スクランブル番組であった場合に前記
    次の番組の内容情報開始時刻を前記放送スケジュール上
    の番組の切換え時刻より遅延し、 前記先行または遅延されて入力する所定の番組の内容情
    報を符号化して符号化信号を生成し、 前記符号化信号と契約者個別の個別情報と番組に関する
    共通情報とを多重化して多重化信号を生成し、 前記番組の内容情報の開始時刻及び終了時刻に応じて前
    記多重化信号を所定のスクランブル鍵を用いて暗号化す
    る手順を有することを特徴とする番組送出制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011061266A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Kddi Corp 送受信システム、送信装置、受信装置、送受信方法、送信装置プログラム、受信装置プログラム

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