JP2001170475A - 気体と液体間の物質移動等を行う装置における液体配給・集合機構 - Google Patents

気体と液体間の物質移動等を行う装置における液体配給・集合機構

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邦雄 長浜
Tadayoshi Nagaoka
忠義 永岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気体、液体の偏流が生じることがなく、また
気体速度を上げても高能力処理が可能な気体と液体間の
物質移動等を行う装置における液体配給・集合機構を提
供する。 【解決手段】 充填塔(1)の液分配器(2)に取付け
られた液体配給パイプ(14)のノズル(15)には複
数のストランドが撚り合わされて形成された液体配給ロ
ープ(16)が接続され、液体配給ロープ(16)は規
則充填体(4)に連結されている。液体は液体配給パイ
プ(16)を伝って規則充填体4に分配され、氣液接触
を完了した液体は、複数のストランドが撚り合わされて
形成された液体集合ロープ(20)からなる液体集合機
構(5)によって充填塔底の液取出し口(9)に移送さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体と液体間の物
質移動、熱交換または混合を行う装置において、装置に
充填された充填体に液分配器から液体を配給する機構お
よび気液接触反応が終了した液体を充填体から集合させ
る機構に関する。
【0002】
【従来の技術】気体と液体間の物質移動等を行う装置た
とえば蒸留、吸収プロセスに使用される充填塔の内部構
造は、図21に示されるように、充填塔a内の上部に液
体を分配する液分配器(デイストリビュータ)bが配置
されている。液分配器bにはトラフ型、パイプ型、スプ
レー型、フラッシュ型おおび特殊な型としてプロフイル
スリットデイストリビューターがあるが、いずれも液出
口cは下方に間隔をおいて充填された充填物(パッキン
グ)dに接することなく、一定の空間をおいて自然に液
が落下し、充填物dの表面に拡散するように設計されて
いる。充填物dが不規則充填物である場合は、一般に充
填物の最上層の上にホールドダウングレーテイングeを
配置し、充填物dの浮き上がりを防止している。充填物
dの下部にはグレーテイング等の充填物支持部材fが設
けられており、充填物dを支持している。
【0003】液体は塔上部の液体入口iから液分配器b
に入り、液出口cから充填物dに落下し、充填物dの隙
間を流下して塔底部の液体出口jから外部に取り出され
る。一方気体は塔下部の気体入口gから入り、充填物支
持材fを通過して上昇し、充填物dを通過して塔上部の
氣体出口hから塔外へ出る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】気体と液体の均一で十
分な接触を目的とするのが充填塔の内部構造であるが、
従来の充填塔ではそのような気液接触が必ずしも達成さ
れない。
【0005】不規則充填物を充填した充填塔では気液の
接触はその不規則充填層内で行われる。個々の不規則充
填物は塔の頂部にある液分配器から配給された液体で濡
らされ、その流れは次々に充填層の上から下へと伝わ
る。一方、気体は塔下部の気体分散板を通って不規則充
填層を上昇する。ところで、充填塔のような円管内を流
れる気体は断面の半径方向に放物線状の流速分布をも
ち、中心部がもっとも早く、壁面に近づくと粘性によっ
て流速ほぼゼロとなる。そのため、下から上昇する充填
層内の気体は塔内の中心部を流れ易く、そこにはまるで
気体の通り道ができ、一方、壁面部はほとんど気体が流
れないことになる。つまり、気体の流れは断面の半径方
向に不均一となり、これを気体の偏流と呼ぶ。気体の偏
流によって、気体と反対方向につまり上から下に流れる
液体の流れも大きく影響され、液分配器で塔の中心部に
配給された液も、塔の下部に行くにつれて液体は塔断面
の壁面に押しやられ、断面方向に液の不均一な流れ、つ
まり液の偏流が避けられない。このように、液体と気体
の偏流の問題は不規則充填物にもっともよく見られる現
象であるが、これから述べる既存の規則充填物において
も解決されていない。
【0006】一方、不規則充填物の欠点を解決するため
に考案された規則充填物を塔に充填した規則充填塔があ
る。しかし、公表されている技術データ等から判断する
と、分離の効率の大きな改善あるいは塔の圧力損失の減
少など不規則充填塔に比べ規則充填塔は大幅に性能が上
昇したが、規則充填塔においても気体と液体の偏流の問
題はいまだに解消していない。
【0007】偏流の問題に加え、現存の不規則充填塔お
よび規則充填塔が有する大きな課題は高い液体および気
体の負荷に対して健全な運転ができないことである。こ
の原因は、これらの充填塔内における気液の接触機構原
理とそれを支える充填物の構造にある。
【0008】塔上部の液体分配器から塔内に供給する液
の流量を増やすと、下降する液は充填物の表面を広がり
ながら濡らして行くが、さらに液量を増加すると液膜が
厚くなり一部は液滴として液膜から離れる。そこで、液
を上から流したままで塔の下部から加える気体の流量を
増加すると、高い気体の流速によって液膜表面は乱され
液滴になり易く、それは気体によって上方に吹き飛ばさ
れる。分離の観点から言うと、これによってせっかくあ
る成分を濃縮して下降してきた液体を逆流させてしまう
ことになり、分離の効率を悪化させる。液滴を気体が吹
き飛ばす現象は塔上部の液分配(配給)器から液が充填
層の頂部に落下するまであるいは塔下部に設けた液集合
器付近でもよく見られる。それは、たとえば、台風の時
の強風によって四方八方に吹き上げられた雨樋から雨滴
のような挙動である。液分配器は塔の断面方向に均一に
液体を充填層に供給するためのものであり、液滴を吹き
飛ばすような上記の挙動は充填塔の分離性能を下げるた
め、極力防がなければならない。一方、液集合器は分離
した液を上方に液滴として吹き上げることなく集めなけ
ればならない。
【0009】さらに、気体流量を増加すると気体のもつ
高い運動エネルギーによって液体はもっぱら充填層の上
方に押しやられ、結果として塔全体で液体が下降できな
い状況となる。つまり、もはや充填塔による向流操作が
不可能となり、液は塔上部からあふれてしまうため、こ
の現象をフラッディングという。フラッディングには、
今述べたように、液体が全く下降できず操作不能な、つ
まり流体力学的な意味のフラッディングと、すでに説明
した気体の流速が早くなることにより生じる液の逆流に
よって、もはや目的とする分離が不可能になる物質移動
から見たフラッディングがある。もちろん後者の物質移
動から考えたフラッディングのほうが流体力学的なフラ
ッディングを起こす操作範囲よりせまい。つまり、従来
の充填塔では大量処理を行なうために気液の負荷を増や
すとすぐにフラッディングを起こし易く、その問題を解
決するのは甚だ困難である。
【0010】本発明は、充填物の構造におもに由来する
充填層内の気体や液体の偏流の問題を解決し、また処理
量の増加つまり液体あるいはとくに気体の負荷量を増大
してもフラッディングが生じることがなく操作が可能
な、気液間の物質移動等を行なう装置における液体配給
・集合装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するため、本発
明の液体配給機構は、多数の互いに結合した流路に区画
された内部構造を有し、気体と液体間の物質移動、熱交
換または混合を行う装置において、液分配器の下方に配
置され3本または4本の糸状材が集合・分散されること
により形成される立体網状構造物からなる規則充填体に
該液分配器から液体を配給する機構であって、複数本の
ストランドが互いに分離した状態のストランド部と該複
数本のストランドの一端部を該ストランド部から延長し
た部分が1本のロープに撚り合わされた状態のロープ部
とからなる液体配給ロープを備え、該ストランド部を構
成する各ストランドの自由端側の端部を該規則充填体の
単位構造を形成する多数の3角錐または4角錐の中の最
上層の1つの頂点に連結し、該ロープ部の自由端側の端
部を該液分配器から配給すべき液体と接触可能な状態で
該液分配器に連結したことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、液体配給ロープのロープ
部は複数のストランドが撚り合わされたものであり、ま
た各ストランドはこれを構成する複数のヤーンが撚り合
わされてできているので、液体配給ロープは全体として
多数のヤーンからなり、毛細管現象により液体に対して
強い吸引力を有する。したがって、液分配器から配給す
べき液体はこれに接触するロープ部に毛細管現象による
吸引力により吸引され、毛細管現象と重力によりロープ
部からストランド部を経由して各ストランドが連結され
た規則充填体の3角錐または4角錐の頂点に運ばれる。
したがって気体速度が普通は液滴を吹き飛ばすような高
速であっても液体が上方に吹き上げられることがなく、
液体は確実に規則充填体に分配される。
【0013】また、各ストランドは規則充填体の3角錐
または4角錐の頂点のいずれか1つに連結され、1本の
ストランドが1つの3角錐または4角錐に対応してお
り、3角錐または4角錐の全頂点の数と全ストランドの
数は等しいので、使用する複数の液体配給ロープのそれ
ぞれのストランド数を等しくしておけば各液体配給ロー
プから規則充填体に均一に液体を分配することができ
る。
【0014】本発明において「3本または4本の糸状材
が集合・分散されることにより形成される立体網状構造
物からなる規則充填体」とは、特願平11ー52363
号明細書および特願平11−119213号明細書に記
載されているような規則充填体を指す。すなわち、図5
の概略斜視図に示す立体網状構造物からなる規則充填体
30または図7の概略斜視図に示す立体網状構造物から
なる規則充填体40である。図5の充填体30は、図6
の部分斜視図に示すように、それぞれ頂点33aと3本
の側辺33bを有する三角錐状の3つの四面体33と、
それぞれ頂点33aと逆方向に向いた頂点34aと3本
の側辺34bを有する三角錐状の四面体34とを組合せ
た形状を単位構造32とし、この単位構造32が縦方向
および横方向に連続して立体網状構造物を構成するもの
である。
【0015】この単位構造は、3本の糸状材が各四面体
33、34の3つの側辺33b、34bを構成し、各四
面体の側辺の各接点35はいずれも3本の糸状材が集合
・分散することにより形成される。また、図7の充填体
40は、図8の部分斜視図に示すように、底面を共通と
し頂点が逆方向に位置する2つの四角錐を組合せた形状
を単位構造42とし、この単位構造42が縦方向および
横方向に連続して立体網状構造物を構成するものであ
る。この単位構造42は、4本の糸状材43が各四角錐
の4つの側辺を構成し、両四角錐の各頂点42aおよび
両四角錐の側辺の各接点42bはいずれも4本の糸状材
が集合・分散することにより形成される。これら充填体
30、40の製造方法は上記特願平11ー52363号
明細書および上記特願平11−119213号明細書に
記載されている。
【0016】本発明の1側面においては、該液体配給ロ
ープの該ストランド部を構成する各ストランドの自由端
を該ストランド部から延長した部分の撚りをほぐしてさ
らに複数本の小ストランドに分岐させ、必要によりこれ
らの小ストランドの自由端側の撚りをほぐしてさらに複
数本の小ストランドに分岐させることを繰り返し、最後
に形成された複数本の小ストランドの各自由端側の端部
を該規則充填体の単位構造を形成する多数の3角錐また
は4角錐の中の最上層の1つの頂点に連結したことを特
徴とする。
【0017】この構成により、液体配給ロープの全数に
対して規則充填体の単位構造を形成する3角錐または4
角錐の数が多い場合でも均一に液体を分配することがで
きる。
【0018】本発明の他の側面においては、該規則充填
体の単位構造を形成する多数の3角錐または4角錐の中
の最上層の1つに連結される該ストランドまたは該小ス
トランドは該3角錐または該4角錐を形成する3本また
は4本の糸状材が延長され撚り合わさって形成されてい
ることを特徴とする。
【0019】この構成により液体配給ロープのストラン
ドまたは小ストランドを形成するヤーンと充填体の糸状
材は同一となり液体配給ロープと規則充填体が完全に連
続するので、液分配器から液体配給ロープに配給される
液体は同一ヤーンに沿って毛細管現象および重力により
規則充填体に伝わり、液体の規則充填体への分配をより
円滑にかつ均一に行うことができる。
【0020】本発明の他の側面においては、該液分配器
は側壁に複数の液体流出口が形成されたトラフであり、
該液体配給機構は、該液体流出口の外側を覆うカバーを
構成する筒の一部を切欠いた形状の液体流出口カバー部
とその下方に延長し閉じられた底部に複数のノズル取付
孔を有する筒状のノズル取付部からなり該液分配器に取
付けられた液体配給パイプと、一端部が該液体配給パイ
プの該ノズル取付部内に開口するようにして該ノズル取
付孔に挿入され該ノズル取付部に固定され、他端部に該
液体配給ロープの該ロープ部が連結される複数のノズル
とをさらに備えることを特徴とする。
【0021】この構成によれば、液分配器として側壁に
複数の液体流出口を有する型のものを使用する場合に、
液体配給パイプの液体出口カバー部が液分配器の液体流
出口から溢出する液体を覆うことにより上昇する気体に
よって液体が吹き上げられることを防止し、液体配給パ
イプからノズルを介して液体を確実にかつ均一に各液体
配給ロープに分配することができる。
【0022】本発明の他の側面においては、上下方向に
延長するパイプであって、一端部が該液分配器内部空間
の下部において開口するようにして該液分配器の底部に
形成された液体パイプ取付孔に挿入され該底部に固定さ
れ、他端部が複数のノズル取付孔を有する閉じられた底
部として形成されている複数の液体配給パイプと、一端
部が該液体配給パイプ内に開口するようにして該ノズル
取付孔に挿入され該液体配給パイプ底部に固定され、他
端部に該液体配給ロープの該ロープ部が連結される複数
のノズルとをさらに備えることを特徴とす。
【0023】この構成によれば、液体は液分配器の内部
から液体配給パイプおよびノズルを介して液体配給ロー
プに伝わるので、液体が液分配器から液体配給ロープに
伝わる過程において上昇する気体により吹き上げられる
ことが防止され、液体を確実かつ均一に液体配給ロープ
に分配することができる。
【0024】本発明の他の側面においては、該液体配給
パイプの該液分配器内部空間の下部に開口する端部には
該液分配器内に供給される液体を該液体配給パイプ内に
流入させるための切欠きが形成されていることを特徴と
する。
【0025】これによって、液分配器内の液体の液体配
給パイプ内への流入がより均一に行われる。
【0026】本発明の他の側面においては、該ノズルに
連結された該液体配給ロープの該ロープ部は該ノズルを
貫通して該液体配給パイプの底部付近に達していること
を特徴とする。
【0027】この構成により、液体配給パイプ内の液体
をノズルを介することなく直接液体配給ロープに吸引す
ることができる。この場合ノズルは液体配給ロープのロ
ープ部の案内およびロープ部に吸引された液体のロープ
周辺部にある一部が上昇する気体によって吹き飛ばされ
ることを防止する役目を果たす。
【0028】液体配給パイプを省略してノズルを直接液
分配器に取付けるようにしてもよい。すなわち、本発明
の他の側面においては、上下方向に延長するノズルであ
って一端部が該液分配器の内部空間の下部において開口
するようにして該液分配器の底部に形成された複数のノ
ズル取付孔に挿入され該液分配器の底部に固定され、他
端部に該液体配給ロープの該ロープ部が連結される複数
のノズルをさらに備えることを特徴とする。
【0029】この構成においても、該ノズルに連結され
る該液体配給ロープの該ロープ部は該ノズルを貫通して
該液分配器の底部付近に達するようにしてもよい。
【0030】また、上記各構成において、該ノズルの上
端部には液体を該ノズル内に流入させるための切欠きを
形成してもよい。これによって、液体のノズルへの流入
が円滑となり、液体の充填体への均一な分配をより確実
に行うことができる。
【0031】本発明の他の側面においては、該液分配器
は側壁に形成された複数の液体流出口を有するトラフで
あり、該液体配給ロープの該ロープ部の自由端部は該液
体流出口に面するようにして該液分配器の側壁に固定さ
れていることを特徴とする。
【0032】この構成によれば、液体配給パイプおよび
ノズルが不要であり、部品点数を減らし、簡単でコンパ
クトな設計とすることができる。
【0033】本発明の1側面において、該規則充填体は
第1の規則充填体とその下方に間隔をおいて配置された
第2の規則充填体を含み、該液体配給機構は複数本のス
トランドが1本のロープに撚り合わされた状態の所定長
さのロープ部と、該ロープ部の両端から撚りをほぐして
延長させた状態の第1のストランド部と第2のストラン
ド部からなる規則充填体連結ロープをさらに備え、該第
1のストランド部の各ストランドの自由端側の端部を該
第1の規則充填体の単位構造を形成する多数の3角錐ま
たは4角錐の中の最下層の1つの頂点に連結し、該第2
のストランド部の各ストランドの自由端側の端部を該第
2の規則充填体の単位構造を形成する多数の3角錐また
は4角錐の中の最上層の1つの頂点に連結したことを特
徴とする。
【0034】この構成によれば、規則充填体が第1の規
則充填体とその下方に間隔をおいて配置された第2の規
則充填体を含む場合、第1の規則充填体の最下層の各3
角錐または4角錐と第2の規則充填体の最上層の各3角
錐または4角錐は相互に規則充填体連結ロープによって
連結されているので、液体は第1の規則充填体から第2
の規則充填体に規則充填体連結ロープを介して毛細管現
象と重力により伝わり、上昇する気体によって吹き上げ
られることが防止されるとともに、液体は第1の規則充
填体の1つの3角錐または4角錐から第2の規則充填体
の対応する1つの3角錐または4角錐に1対1の関係で
確実に伝わるので、全体として液体を第1の規則充填体
から第2の規則充填体に均一に伝えることができる。
【0035】該規則充填体連結ロープの該第1ストラン
ド部および第2ストランド部を構成する各ストランドの
自由端を該第1および第2ストランド部から延長した部
分の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに分岐
させ、必要によりこれらの小ストランドの自由端側の撚
りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに分岐させる
ことを繰り返し、最後に形成された第1ストランド部側
の複数本の小ストランドの各自由端側の端部を該第1の
規則充填体の単位構造を形成する多数の3角錐または4
角錐の中の最下層の1つの頂点に連結し、最後に形成さ
れた第2のストランド側の複数本の小ストランドの各自
由端側の端部を該第2の規則充填体の単位構造を形成す
る多数の3角錐または4角錐の中の最上層の1つの頂点
に連結してもよい。
【0036】上記目的を達成する本発明の液体集合機構
は、多数の互いに結合した流路に区画された内部構造を
有し、気体と液体間の物質移動、熱交換または混合を行
う装置において、液分配器の下方に配置され3本または
4本の糸状材が集合・分散されることにより形成される
立体網状構造物からなる規則充填体から該液分配器によ
って配給された液体を集合させる機構であって、複数本
のストランドが互いに分離した状態のストランド部と該
複数本のストランドの一端部を該ストランド部から延長
した部分が1本のロープに撚り合わされた状態のロープ
部とからなる液体集合ロープを備え、該ストランド部の
各ストランドの自由端側の端部を該規則充填体の単位構
造を形成する多数の3角錐または4角錐の中の最下層の
1つの頂点に連結したことを特徴とする。
【0037】本発明によれば、液体集合ロープのロープ
部は複数のストランド部が撚り合わされたものであり、
また各ストランドはこれを構成する複数のヤーンが撚り
合わされてできているので、液体集合ロープは全体とし
て多数のヤーンからなり、毛細管現象により液体に対し
て強い吸引力を有する。したがって、規則充填体におい
て気液接触を完了した液体は規則充填体の最下層の3角
錐または4角錐の各頂点からそれに連結されたストラン
ドを経由してロープ部に伝わり、ロープ部の下端部から
装置の底部に運ばれる。したがって、気体速度が普通は
液滴を吹き飛ばすような高速であっても液体が上方に吹
き上げられることがなく、液体を確実に装置外部に取り
出すことができる。
【0038】上記液体配給機構と同様に、液体集合機構
においても、該液体集合ロープの該ストランド部を構成
する各ストランドの自由端を該ストランド部から延長し
た部分の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに
分岐させ、必要によりこれらの小ストランドの自由端側
の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに分岐さ
せることを繰り返し、最後に形成された複数本の小スト
ランドの各自由端側の端部を該規則充填体の単位構造を
形成する多数の3角錐または4角錐の中の最下層の1つ
の頂点に連結することができる。
【0039】また該規則充填体の単位構造を形成する多
数の3角錐または4角錐の中の最下層の1つに連結され
る該ストランドまたは該小ストランドを該3角錐または
該4角錐を形成する3本または4本の糸状材を延長し撚
り合わせて形成することができる。
【0040】本発明の1側面において、該規則充填体は
第1の規則充填体とその下方に間隔をおいて配置された
第2の規則充填体を含み、該液体集合機構は 複数本の
ストランドが1本のロープに撚り合わされた状態の所定
長さのロープ部と、該ロープ部の両端から撚りをほぐし
て延長させた状態の第1のストランド部と第2のストラ
ンド部からなる規則充填体連結ロープをさらに備え、該
第1のストランド部の各ストランドの自由端側の端部を
該第1の規則充填体の単位構造を形成する多数の3角錐
または4角錐の中の最下層の1つの頂点に連結し、該第
2のストランド部の各ストランドの自由端側の端部を該
第2の規則充填体の単位構造を形成する多数の3角錐ま
たは4角錐の中の最上層の1つの頂点に連結したことを
特徴とする。
【0041】該充填体連結ロープの該第1ストランド部
および第2ストランド部を構成する各ストランドの自由
端を該第1および第2ストランド部から延長した部分の
撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに分岐さ
せ、必要によりこれらの小ストランドの自由端側の撚り
をほぐしてさらに複数本の小ストランドに分岐させるこ
とを繰り返し、最後に形成された第1ストランド部側の
複数本の小ストランドの各自由端側の端部を該第1の規
則充填体の単位構造を形成する多数の3角錐または4角
錐の中の最下層の1つの頂点に連結し、最後に形成され
た第2のストランド側の複数本の小ストランドの各自由
端側の端部を該第2の規則充填体の単位構造を形成する
多数の3角錐または4角錐の中の最上層の1つの頂点に
連結してもよい。
【0042】本発明の1側面において、液体配給機構
は、該規則充填体を構成する立体網状構造物の網目より
も小さい網目を有し撚糸または撚線からなる網を該規則
充填体の全周に巻付け、該規則充填体の各凸部において
は該規則充填体の内側に取付けた環状のエキスパンダー
によって該規則充填体を介して該網を装置内壁面に押付
け、該規則充填体の凹部においては該網の外側に巻付け
た結束線により該網を該規則充填体に対し締付けること
により、該規則充填体から液体が装置壁面に流れること
を防止したことを特徴とする。
【0043】本発明の他の側面において、液体集合機構
は、該規則充填体を構成する立体網状構造物の網目より
も小さい網目を有し撚糸または撚線からなる網を該規則
充填体の全周に巻付け、該規則充填体の各凸部において
は該規則充填体の内側に取付けた環状のエキスパンダー
によって該規則充填体を介して該網を装置内壁面に押付
け、該規則充填体の凹部においては該網の外側に巻付け
た結束線により該網を該規則充填体に対し締付けること
により、該規則充填体から液体が装置壁面に流れること
を防止したことを特徴とする。
【0044】液体配給機構または液体集合機構にこの構
成を付加することにより、装置の内壁面に沿って生じる
液体の壁流を防止することができる。すなわち、規則充
填体に巻付けられる網は撚糸または撚線からなるもので
あって毛細管現象による強い液体吸引力を有するから、
この網を規則充填体の各凸部において全周にわたり装置
内壁面に押付けることによって、液体はこの網の液体吸
引力により網の網目を伝って流れ、装置内壁面に移行す
ることがほとんどなく、また何らかの原因によって装置
内壁面に生じた壁流もこの網によって吸引され網に移行
するので、壁流の発生を有効に防止することができる。
網を伝って流下する液体は、装置内壁面を直線的に流下
する壁流の液体と異なり、網目に沿って規則充填体と同
様に集合・分散を繰り返すことによって均一な気液接触
を達成することができる。
【0045】本発明の上記各側面においては、規則充填
体は、3本または4本の糸状材が集合・分散されること
により形成される立体網状構造物からなるものである
が、本発明は、これに限らず、その他の規則充填体、例
えば,特開平5−96101号に示されるような、多数
の透過板および隣り合う透過板間の各接合部を各層とも
同時進行的に製造することにより、立体的な織物状に形
成してなる規則充填体、その他公知の、または非公知の
各種形状、構造の規則充填体にも適用することができ
る。
【0046】本発明のこの側面において、液体配給機構
は、多数の互いに結合した流路に区画された内部構造を
有し、気体と液体間の物質移動、熱交換または混合を行
う装置において、液分配器の下方に配置される。規則充
填体に該液分配器から液体を配給する機構であって、複
数本のストランドが互いに分離した状態のストランド部
と該複数本のストランドの一端部を該ストランド部から
延長した部分が1本のロープに撚り合わされた状態のロ
ープ部とからなる液体配給ロープを備え、該ストランド
部を構成する各ストランドの自由端側の端部を該規則充
填体の上端部に連結し、該ロープ部の自由端側の端部を
該液分配器から配給すべき液体と接触可能な状態で該液
分配器に連結したことを特徴とする。
【0047】また、本発明の他の側面において、液体集
合機構は、多数の互いに結合した流路に区画された内部
構造を有し、気体と液体間の物質移動、熱交換または混
合を行う装置において、液分配器の下方に配置される。
規則充填体から該液分配器によって配給された液体を集
合させる機構であって、複数本のストランドが互いに分
離した状態のストランド部と該複数本のストランドの一
端部を該ストランド部から延長した部分が1本のロープ
に撚り合わされた状態のロープ部とからなる液体集合ロ
ープを備え、該ストランド部の各ストランドの自由端側
の端部を該規則充填体の下端部に連結したことを特徴と
する。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。
【0049】図1〜図4は本発明にかかる液体配給機構
および液体集合機構の1実施形態を示す図であり、図1
は、装置全体を示す模式的縦断面図、図2は液体配給機
構を示す斜視図、図3は第1規則充填体と第2規則充填
体を連結する連結部を示す模式図、図4は液体集合機構
を示す模式図である。
【0050】気体と液体間の物質移動のために気液接触
を行う規則充填体を収容する気液接触装置を構成する充
填塔1は上下方向に長い円筒状の塔で、その上部には気
液接触の対象物である液体を下方の充填体に分配するた
めの液分配器2がフレーム7により塔1に固定されてい
る。液分配器2には液供給管8を介して液体が供給され
る。充填塔1の底部には気液接触を完了した液体の取出
し口9が開口している。
【0051】塔1の下部側壁には気液接触の対象となる
気体の流入口10が開口しており、塔1の頂部には気液
接触を完了した気体の流出口11が開口している。
【0052】塔1内には、上から、液分配器2に連結さ
れた液体配給機構3、液体配給機構3に連結された規則
充填体4、規則充填体4に連結された液体集合機構5が
配置されている。図1の実施形態においては、規則充填
体4は上部の第1の規則充填体4−1と、これに規則充
填体連結ロープ6によって連結された下部の第2の規則
充填体4−2からなる。
【0053】図1の実施形態において、液分配器2は、
図2に示すように、両側壁にそれぞれ複数の液体流出口
12が所定の間隔で形成されたトラフであり、液体流出
口12は、上部の広幅部12aとその下方に連続して上
下方向に延長する幅の狭い部分12bからなる。部分1
2bの下端部には液体を下方に滴下するための液ガイド
ワイア13のフック部13aが引掛けられている。
【0054】図1の実施形態において、液体配給機構3
は、液体流出口12の外側を覆うカバーを構成する円筒
の一部を切欠いた形状の液体流出口カバー部14aとそ
の下方に延長し閉じられた底部に複数のノズル取付孔1
4cを有する金属、プラスチック等からなる円筒状のノ
ズル取付部14bからなり液分配器2に溶接等適宜の手
段により取付けられた液体配給パイプ14と、一端部が
液体配給パイプ14のノズル取付部14b内に開口する
ようにしてノズル取付孔14cに嵌合されノズル取付部
14bに溶接、接着適宜の手段により固定され、他端部
に後述の液体配給ロープ16のロープ部16aが連結さ
れる複数(図示の例では3本)のノズル15とを備えて
いる。なお、図2においては、説明の便宜上液体配給パ
イプ14、ノズル15および液体配給ロープ16は1セ
ットのみが示されているが、液体配給パイプ14、ノズ
ル15および液体配給ロープ16は各液体流出口12ご
とに設けられていることは言うまでもない。
【0055】また、液体配給機構3は、複数本(図示の
例では3本)のストランド16cが互いに分離した状態
で存在するストランド部16bと該複数本のストランド
16cの一端部を該ストランド部16bから延長した部
分が1本のロープに撚り合わされた状態のロープ部16
aからなる液体配給ロープ16を備えている。
【0056】液体配給ロープ16の各ストランド16c
は撚糸または撚線状のマルチフイラメントであって、そ
の材料としては、金属線のほかプラスチック繊維、カー
ボン繊維、セラミック繊維、綿等の植物繊維、羊毛等の
動物繊維等あらゆる繊維が使用可能である。このような
撚糸または撚線状のマルチフイラメントからなるストラ
ンド16cは、液体が毛細管現象によりストランドを構
成する複数の糸または線材の間の空間を伝って流れるこ
とにより液体の移動を促進する効果がある。本実施形態
においては、直径0.1mmの鋼線を7本撚り合わせて
作った鋼線を2本撚り合わせたワイヤを3本(規則充填
体の単位構造が3角錐の場合)または4本(規則充填体
の単位構造が4角錐の場合)撚り合わせて1本のストラ
ンド16cとして使用している。
【0057】液体配給ロープ16のロープ部16aの自
由端側の端部はノズル15の下端部内に挿入されてお
り、ノズル15の下端部をかしめる等の手段により液体
配給ロープ16はノズル15に固定されている。したが
って、液体配給ロープ16のロープ部16aの自由端側
の端部は液分配器2から配給すべき液体と接触可能な状
態で液分配器2に連結されている。
【0058】液体配給ロープ16のストランド部16b
の各ストランド16cの自由端側の端部は規則充填体4
の第1の規則充填体4−1の単位構造を形成する多数の
3角錐または4角錐の中の最上層の1つの頂点17に1
対1の関係で連結されている。すなわち、各頂点17に
はいずれかのストランド16cが1本だけ連結されてお
り、また空いている(ストランド16cが連結されてい
ない)頂点17はない。したがって最上層の3角錐また
は4角錐の数とストランド16cの本数は等しい。一本
の液体配給ロープ16の各ストランド16cは隣り合う
3角錐または4角錐の各頂点に連結されている。ストラ
ンド16cと3角錐または4角錐の頂点の連結方法とし
ては、例えば添え木を当てて針金で縛る等適宜の方法を
使用することができる。本実施形態においては、各スト
ランド16cを3角錐または4角錐を構成する3本また
は4本の糸状材を延長させ撚り合わせて形成することに
より両者を連結している。この構成により液体配給ロー
プ16の構成ヤーンと規則充填体4−1の構成糸状材は
共通のヤーンとなり、液体は同一ヤーンに沿って毛細管
現象および重力により規則充填体4−1に伝わるので、
液体の規則充填体4−1への分配が最も円滑かつ均一に
行われることになり好ましい。
【0059】第1の規則充填体4−1と第2の規則充填
体4−2は同一構造であり、図5、図6の3角錐を単位
構造とする充填体または図7、図8の4角錐を単位構造
とする充填体である。充填体を構成する糸状材としては
上記の液体配給ロープと同様の材料が使用可能である。
糸状材はモノフイラメントや1本の針金からなるもので
あってもよいが、撚糸または撚線状の糸状材は、液体が
毛細管現象により撚糸を構成する複数の糸または線材の
間の空間を伝って流れることにより液体の移動を促進す
るので好ましい。本実施形態においては、直径0.1m
mの鋼線を7本撚り合わせて作った鋼線を2本撚り合わ
せたワイヤを1本の糸状材として使用している。
【0060】上部の第1の規則充填体4−1と下部の第
2の規則充填体4−2は規則充填体連結ロープ6によっ
て相互に連結されている。なお、規則充填体4が単一の
充填体からなる場合は規則充填体連結ロープ6は必要で
はない。
【0061】規則充填体連結ロープ6は、図3(a)に
示すように、複数本のストランド6bが1本のロープに
撚り合わされた状態の所定長さのロープ部6aと、該ロ
ープ部6aの両端から撚りをほぐして延長させた状態の
第1のストランド部6cおよび第2のストランド部6d
と、第1ストランド部6cおよび第2ストランド部6d
を構成する各ストランド6bの自由端を第1および第2
ストランド部6c、6dから延長した部分の撚りをほぐ
して形成した複数本の小ストランド6e、6fを備え、
第1ストランド部側の複数本の小ストランド6eの各自
由端側の端部は第1の規則充填体4−1の単位構造を形
成する多数の3角錐または4角錐の中の最下層の1つの
頂点18に連結され、第2のストランド側の複数本の小
ストランド6fの各自由端側の端部は第2の規則充填体
4−2の単位構造を形成する多数の3角錐または4角錐
の中の最上層の1つの頂点19に連結されている。
【0062】なお、ロープ部6aは、図3(a)に示す
ようにロープ部全体が一体のものでなくてもよく、たと
えば図3(b)に示すように、2本のロープ6a−16
a−2を添え木40を添えてワイヤ41により縛ること
によって相互に接続してなるもののように2本またはそ
れ以上のロープからなるものであってもよい。
【0063】本実施形態において、液体集合機構5は、
図4に示すように、複数本のストランド20bが互いに
分離した状態のストランド部20cと、該複数本のスト
ランド20bの一端部をストランド部20cから延長し
た部分が1本のロープに撚り合わされた状態のロープ部
20aと、各ストランド20bの自由端をストランド部
20cから延長した部分の撚りをほぐして分岐させてな
る複数本の小ストランド20dからなる液体集合ロープ
20を備え、該複数本の小ストランド20dの各自由端
側の端部は第2の規則充填体4−2の単位構造を形成す
る多数の3角錐または4角錐中の最下層の1つの頂点2
1に連結されている。なお図4において符号22は充填
塔1の側壁を示す。
【0064】図示の実施形態においては液体集合ロープ
20のロープ部20aは充填塔1の下部に垂下されてい
るが、液体が存在しない時に高い速度で上昇する気体に
より液体集合ロープ20や規則充填体4−2が持ち上げ
られるおそれがある場合は、ロープ部20aの下端に錘
を取付けておくかロープ部20aを塔底にまで伸ばして
塔底に固定しておくことが好ましい。
【0065】次に上記構成の実施形態の動作について説
明する。
【0066】氣液接触用の液体は液供給管8から液分配
器2に入り、液分配器2に蓄えられた液体は両側壁の液
体流出口12から液ガイドワイア13を伝って液体配給
機構3の液体配給パイプ14の底部に落下し、ノズル1
5から液体配給ロープ16のロープ部16aに流れる。
液体は毛細管現象および重力により液体配給ロープ16
のロープ部16aからストランド部16cを介して第1
の規則充填体4−1の最上層の単位構造の3角錐または
4角錐の各頂点17に伝わる。ストランド16bと最上
層の3角錐または4角錐の頂点の数は等しいから、液体
は規則充填体4−1に均一に分配される。
【0067】第1の規則充填体4−1に分配された液体
は規則充填体4−1の糸状材を伝わり、規則充填体4−
1の上から下へ向かって液体の結合と分散、再結合と再
分散が規則充填体4−1全体にわたり繰り返された後液
体は第1の規則充填体4−1の最下層の3角錐または4
角錐の頂点18から規則充填体連結ロープ6の小スとラ
ンド6eに伝わる.液体は規則充填体連結ロープ6の第
1のストランド部6c、ロープ部6a、第2のストラン
ド部6d、小ストランド部6fを介して第2の規則充填
体4−2の最上層の3角錐または4角錐の各頂点19に
伝わる。ここでも小ストランド6fと頂点19の数は等
しいから、液体は第2の規則充填体4−2に均一に分配
される。
【0068】第2の規則充填体4−2に分配された液体
は規則充填体4−2の糸状材を伝わり、液体の結合と分
散、再結合と再分散が規則充填体4−2全体にわたり繰
り返された後液体は第2規則充填体4−2の最下層の3
角錐または4角錐の頂点21から液体集合ロープ20の
小ストランド20dに伝わり、ストランド部20cを介
してロープ部20aの下端部から塔底に落下し、液体取
出し口9から取り出される。
【0069】一方氣液接触用の気体は気体の流入口10
から流入し、第2の規則充填体4−2および第1の規則
充填体4−1内を上昇して気体の流出口11から塔外に
出る。こ間に規則充填体4−1、4−2において氣液接
触が行われる。
【0070】図9は本発明にかかる液体配給機構の他の
実施形態を示す斜視図である。以下の実施形態において
図1−4の実施形態と同一構成要素は同一符号で示しそ
の説明を省略する。
【0071】図9(a)の実施形態においては、液分配
器2はトラフ型のものであるが、両側壁に液体流出口を
有さず、液体配給機構は、上下方向に延長するパイプで
あって、一端部が液分配器2内部空間の下部において開
口するようにして液分配器2の底部に形成された液体パ
イプ取付孔22に挿入され液分配器2の底部に溶接等適
宜の手段により固定され、他端部が複数のノズル取付孔
23aを有する閉じられた底部として形成されている複
数の液体配給パイプ23と、一端部が液体配給パイプ2
3内に開口するようにしてノズル取付孔23aに挿入さ
れ液体配給パイプ23の底部に溶接等により固定され、
他端部に液体配給ロープ16のロープ部16aが連結さ
れる複数のノズル15とを備える。液体配給パイプ23
の液分配器2内部空間の下部に開口する端部には液分配
器2内に供給される液体を液体配給パイプ23内に流入
させるためのV字形の切欠き23bが形成されている。
このノズル15の液体配給パイプ23内に開口する端部
にも図9(b)に示すようにV字形の切欠き15aが形
成されている。
【0072】図10は液体配給機構の他の実施形態を示
す斜視図で、液分配器はパイプ型のものである。他の構
成は図9の実施形態と同様である。
【0073】図11は液体配給機構の他の実施形態を示
す斜視図である。この実施形態においては、液体配給パ
イプは使用されず、液体配給機構は、上下方向に延長す
るノズルであって一端部が液分配器2の内部空間の下部
において開口するようにして液分配器2の底部に形成さ
れた複数のノズル取付孔24に挿入され液分配器2の底
部に溶接等により固定され、他端部に液体配給ロープの
ロープ部が連結される複数のノズル25を備えている。
【0074】図12は液体配給機構の他の実施形態を示
す斜視図である。この実施形態においては、図9または
図10の実施形態において、ノズル15に連結される液
体配給ロープ26のロープ部26aはノズル15を貫通
して液体配給パイプ23の底部付近に達している。
【0075】図13は液体配給機構の他の実施形態を示
す斜視図である。この実施形態においては、図11の実
施形態においてノズル25に連結される液体配給ロ−プ
27のロープ部27aはノズル25を貫通して液分配器
2の底部付近に達している。
【0076】図14は液体配給機構の他の実施形態を示
す斜視図である。この実施形態においては、液分配器2
は側壁に形成された複数の液体流出口28を有するトラ
フであり、液体配給ロープ16のロープ部16aの自由
端部は液体流出口28に面するようにして液分配器2の
側壁に固定金具29により固定されている。
【0077】液体配給ロープ16は、図1および図2の
実施形態のものに限らず、図15に示すように、液体配
給ロープ16のストランド部16cを構成する各ストラ
ンド16bの自由端をストランド部16cから延長した
部分の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランド16
dに分岐させ、必要によりこれらの小ストランド16d
の自由端側の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストラン
ドに分岐させることを繰り返し、最後に形成された複数
本の小ストランド16dの各自由端側の端部を規則充填
体の単位構造を形成する多数の3角錐または4角錐の中
の最上層の1つの頂点17に連結するようにしてもよ
い。図14の実施形態はこの液体配給ロープ16を使用
したものである。
【0078】第1の規則充填体4−1と第2の規則充填
体4−2を連結する規則充填体連結ロープ6は図1、図
3の実施形態のものに限らず、図16に示すように、複
数本のストランドが1本のロープに撚り合わされた状態
の所定長さのロープ部6aと、ロープ部6aの両端から
撚りをほぐして延長させた状態の第1のストランド部6
cおよび第2のストランド部6dによって構成し、第1
のストランド部6cの各ストランドの自由端側の端部を
第1の規則充填体4−1の単位構造を形成する多数の3
角錐または4角錐の中の最下層の1つの頂点18に連結
し、該第2のストランド部6dの各ストランドの自由端
側の端部を該第2の規則充填体4−2の単位構造を形成
する多数の3角錐または4角錐の中の最上層の1つの頂
点19に連結するようにしてもよい。
【0079】液体集合ロープ20は図1および図4のも
のに限らず、図17に示すように、複数本のストランド
20bが互いに分離した状態のストランド部20cと複
数本のストランド20bの一端部をストランド部20c
から延長した部分が1本のロープに撚り合わされた状態
のロープ部20aと似よって液体集合ロープ20を構成
し、ストランド部20cの各ストランド20bの自由端
側の端部を該規則充填体4−2の単位構造を形成する多
数の3角錐または4角錐の中の最下層の1つの頂点21
に連結するようにしてもよい。
【0080】図18、19、20は壁流防止網を設けた
実施形態を説明するためのもので、図18(a)は壁流
防止網を設けない規則充填体の正面図、図18(b)は
その側面図、図19(a)は壁流防止網を設けた規則充
填体の正面図、図19(b)はその側面図、図20は第
1の規則充填体と第2の規則充填体の連結部における壁
流防止網の状態を示す側面図である。
【0081】図18に示すように、規則充填体4の側部
の凸部4aは塔内壁面30に接触しているので、この接
触点から液体が塔内壁面30に伝わり、塔内壁面30に
沿って塔底部まで流下する液体の流れすなわち壁流が生
じる。この壁流は充填体による氣液接触反応が行われな
いので、この壁流を含む液体生産物はその分氣液接触反
応に不均一が生じたことになる。
【0082】本発明の1実施形態においては、規則充填
体4の周囲に壁流防止網を巻き付けることによって壁流
の発生を防止している。すなわち、図19に示すよう
に、、規則充填体4を構成する立体網状構造物の網目よ
りも小さい網目を有し撚糸または撚線からなる網31を
規則充填体4の全周に巻付け、規則充填体の各凸部4a
においては規則充填体4の内側に取付けた環状のエキス
パンダー32によって規則充填体4を介して網31を塔
内壁面30に押付け、規則充填体4の凹部4bにおいて
は網31の外側に巻付けた結束線33により網31を規
則充填体4に対し締付けることにより、規則充填体4か
ら液体が塔内壁面30に流れることを防止するようにし
ている。
【0083】液体は網31の強い毛細管現象による液体
吸引力により網の網目に沿って流れ、塔内壁面30に移
行することが防止される。網31の内側は充填体4の外
側に密着しているので、充填体4から網31に伝わった
液体は規則正しい氣液接触反応が行われる。このため網
31としては毛細管現象の強いものが選ばれ、網目は菱
形の目が取付に適している。
【0084】網31は、図20に示すように、第1の規
則充填体4−1と第2の規則充填体4−2の連結部の周
囲にも巻き付けられており、規則充填体全体に施すこと
ができる。
【0085】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の液体配給機
構によれば、液体配給ロープのロープ部は複数のストラ
ンドが撚り合わされたものであり、また各ストランドは
これを構成する複数のヤーンが撚り合わされてできてい
るので、液体配給ロープは全体として多数のヤーンから
なり、毛細管現象により液体に対して強い吸引力を有す
る。したがって、液分配器から配給すべき液体はこれに
接触するロープ部に毛細管現象による吸引力により吸引
され、毛細管現象と重力によりロープ部からストランド
部を経由して各ストランドが連結された規則充填体の3
角錐または4角錐の頂点に運ばれる。したがって気体速
度が普通は液滴を吹き飛ばすような高速であっても液体
が上方に吹き上げられることがなく、液体は確実に規則
充填体に分配される。
【0086】また、各ストランドは規則充填体の3角錐
または4角錐の頂点のいずれか1つに連結され、1本の
ストランドが1つの3角錐または4角錐に対応してお
り、3角錐または4角錐の全頂点の数と全ストランドの
数は等しいので、使用する複数の液体配給ロープのそれ
ぞれのストランド数を等しくしておけば各液体配給ロー
プから規則充填体に均一に液体を分配することができ
る。
【0087】また本発明の液体集合機構によれば、液体
集合ロープのロープ部は複数のストランド部が撚り合わ
されたものであり、また各ストランドはこれを構成する
複数のヤーンが撚り合わされてできているので、液体集
合ロープは全体として多数のヤーンからなり、毛細管現
象により液体に対して強い吸引力を有する。したがっ
て、規則充填体において気液接触を完了した液体は規則
充填体の最下層の3角錐または4角錐の各頂点からそれ
に連結されたストランドを経由してロープ部に伝わり、
ロープ部の下端部から装置の底部に運ばれる。したがっ
て、気体速度が普通は液滴を吹き飛ばすような高速であ
っても液体が上方に吹き上げられることがなく、液体を
確実に装置外部に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を模式的に示す概略縦断面
図である。
【図2】同実施形態の液体配給機構を示す斜視図であ
る。
【図3】(a)は第1規則充填体と第2規則充填体の連
結部を示す模式図であり、(b)はロープ部の他の例を
示す図である。
【図4】同実施形態の液体集合機構を示す模式図であ
る。
【図5】3角錐を単位構造とする規則充填体を模式的に
示す斜視図である。
【図6】図5の規則充填体の単位構造を示す斜視図であ
る。
【図7】4角錐を単位構造とする規則充填体を模式的に
示す斜視図である。
【図8】図7の規則充填体の単位構造を示す斜視図であ
る。
【図9】液体配給機構の他の実施形態を示す図で、
(a)は液体配給パイプとノズルを示す斜視図、(b)
はノズルを示す斜視図である。
【図10】液体配給機構の他の実施形態を示す斜視図で
ある。
【図11】液体配給機構の他の実施形態を示す斜視図で
ある。
【図12】液体配給機構の他の実施形態を示す斜視図で
ある。
【図13】液体配給機構の他の実施形態を示す斜視図で
ある。
【図14】液体配給機構の他の実施形態を示す斜視図で
ある。
【図15】液体配給ロープの他の例を示す模式図であ
る。
【図16】第1規則充填体と第2規則充填体の連結部の
他の例を示す模式図である。
【図17】液体集合機構の他の実施形態を示す模式図で
ある。
【図18】壁流防止網を設けない規則充填体を示す図
で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図19】壁流防止網を設けた規則充填体を示す図で、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図20】壁流防止網を設けた規則充填体の連結部を示
す側面図である。
【図21】従来の氣液接触を行うための充填塔を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 充填塔 2 液分配器 3 液体配給機構 4 規則充填体 5 液体集合機構 6 規則充填体連結ロープ 14、23 液体配給パイプ 15、25 ノズル 16 液体配給ロープ 16a ロープ部 16b ストランド 16c ストランド部 20 液体集合ロープ 20a ロープ部 20b ストランド 20c ストランド部 31 網 32 エキスパンダー 33 結束線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長浜 邦雄 東京都八王子市南大沢4−41−10 (72)発明者 永岡 忠義 大阪府富田林市大字嬉573番地の2 (72)発明者 ロルフ、ピー、シー、マントイフエル ドイツ国 カウフボイレン デイー 87600 ハンス・ザイボルト・ストラッセ 3番 Fターム(参考) 4G075 AA03 AA13 AA45 BB05 BD03 BD07 BD13 BD17 BD23 BD26 EA01 EB09 EC02 EE07 EE22 EE31 EE36 FA20 FB02 FB03 FB11

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の互いに結合した流路に区画された
    内部構造を有し、気体と液体間の物質移動、熱交換また
    は混合を行う装置において、液分配器の下方に配置され
    3本または4本の糸状材が集合・分散されることにより
    形成される立体網状構造物からなる規則充填体に該液分
    配器から液体を配給する機構であって、複数本のストラ
    ンドが互いに分離した状態のストランド部と該複数本の
    ストランドの一端部を該ストランド部から延長した部分
    が1本のロープに撚り合わされた状態のロープ部とから
    なる液体配給ロープを備え、該ストランド部を構成する
    各ストランドの自由端側の端部を該規則充填体の単位構
    造を形成する多数の3角錐または4角錐の中の最上層の
    1つの頂点に連結し、該ロープ部の自由端側の端部を該
    液分配器から配給すべき液体と接触可能な状態で該液分
    配器に連結したことを特徴とする液体配給機構。
  2. 【請求項2】 該液体配給ロープの該ストランド部を構
    成する各ストランドの自由端を該ストランド部から延長
    した部分の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランド
    に分岐させ、必要によりこれらの小ストランドの自由端
    側の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに分岐
    させることを繰り返し、最後に形成された複数本の小ス
    トランドの各自由端側の端部を該規則充填体の単位構造
    を形成する多数の3角錐または4角錐の中の最上層の1
    つの頂点に連結したことを特徴とする請求項1記載の液
    体配給機構。
  3. 【請求項3】 該規則充填体の単位構造を形成する多数
    の3角錐または4角錐の中の最上層の1つに連結される
    該ストランドまたは該小ストランドは該3角錐または該
    4角錐を形成する3本または4本の糸状材が延長され撚
    り合わさって形成されていることを特徴とする請求項1
    または2記載の液体配給機構。
  4. 【請求項4】 該液分配器は側壁に複数の液体流出口が
    形成されたトラフであり、該液体配給機構は、該液体流
    出口の外側を覆うカバーを構成する筒の一部を切欠いた
    形状の液体流出口カバー部とその下方に延長し閉じられ
    た底部に複数のノズル取付孔を有する筒状のノズル取付
    部からなり該液分配器に取付けられた液体配給パイプ
    と、一端部が該液体配給パイプの該ノズル取付部内に開
    口するようにして該ノズル取付孔に挿入され該ノズル取
    付部に固定され、他端部に該液体配給ロープの該ロープ
    部が連結される複数のノズルとをさらに備えることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体配給機
    構。
  5. 【請求項5】 上下方向に延長するパイプであって、一
    端部が該液分配器内部空間の下部において開口するよう
    にして該液分配器の底部に形成された液体パイプ取付孔
    に挿入され該底部に固定され、他端部が複数のノズル取
    付孔を有する閉じられた底部として形成されている複数
    の液体配給パイプと、一端部が該液体配給パイプ内に開
    口するようにして該ノズル取付孔に挿入され該液体配給
    パイプ底部に固定され、他端部に該液体配給ロープの該
    ロープ部が連結される複数のノズルとをさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体配
    給機構。
  6. 【請求項6】 該液体配給パイプの該液分配器内部空間
    の下部に開口する端部には該液分配器内に供給される液
    体を該液体配給パイプ内に流入させるための切欠きが形
    成されていることを特徴とする請求項5記載の液体配給
    機構。
  7. 【請求項7】 該ノズルに連結された該液体配給ロープ
    の該ロープ部は該ノズルを貫通して該液体配給パイプの
    底部付近に達していることを特徴とする請求項4〜6の
    いずれかに記載の液体配給機構。
  8. 【請求項8】 上下方向に延長するノズルであって一端
    部が該液分配器の内部空間の下部において開口するよう
    にして該液分配器の底部に形成された複数のノズル取付
    孔に挿入され該液分配器の底部に固定され、他端部に該
    液体配給ロープの該ロープ部が連結される複数のノズル
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の液体配給機構。
  9. 【請求項9】 該ノズルに連結される該液体配給ロープ
    の該ロープ部は該ノズルを貫通して該液分配器の底部付
    近に達していることを特徴とする請求項8記載の液体配
    給機構。
  10. 【請求項10】 該ノズルの上端部には液体を該ノズル
    内に流入させるための切欠きが形成されていることを特
    徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の液体配給機
    構。
  11. 【請求項11】 該液分配器は側壁に形成された複数の
    液体流出口を有するトラフであり、該液体配給ロープの
    該ロープ部の自由端部は該液体流出口に面するようにし
    て該液分配器の側壁に固定されていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の液体配給機構。
  12. 【請求項12】 該規則充填体は第1の規則充填体とそ
    の下方に間隔をおいて配置された第2の規則充填体を含
    み、該液体配給機構は、複数本のストランドが1本のロ
    ープに撚り合わされた状態の所定長さのロープ部と、該
    ロープ部の両端から撚りをほぐして延長させた状態の第
    1のストランド部および第2のストランド部からなる規
    則充填体連結ロープをさらに備え、該第1のストランド
    部の各ストランドの自由端側の端部を該第1の規則充填
    体の単位構造を形成する多数の3角錐または4角錐の中
    の最下層の1つの頂点に連結し、該第2のストランド部
    の各ストランドの自由端側の端部を該第2の規則充填体
    の単位構造を形成する多数の3角錐または4角錐の中の
    最上層の1つの頂点に連結したことを特徴とする請求項
    1〜11のいずれかに記載の液体配給機構。
  13. 【請求項13】 該規則充填体連結ロープの該第1スト
    ランド部および第2ストランド部を構成する各ストラン
    ドの自由端を該第1および第2ストランド部から延長し
    た部分の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに
    分岐させ、必要によりこれらの小ストランドの自由端側
    の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに分岐さ
    せることを繰り返し、最後に形成された第1ストランド
    部側の複数本の小ストランドの各自由端側の端部を該第
    1の規則充填体の単位構造を形成する多数の3角錐また
    は4角錐の中の最下層の1つの頂点に連結し、最後に形
    成された第2のストランド側の複数本の小ストランドの
    各自由端側の端部を該第2の規則充填体の単位構造を形
    成する多数の3角錐または4角錐の中の最上層の1つの
    頂点に連結したことを特徴とする請求項12記載の液体
    配給機構。
  14. 【請求項14】 多数の互いに結合した流路に区画され
    た内部構造を有し、気体と液体間の物質移動、熱交換ま
    たは混合を行う装置において、液分配器の下方に配置さ
    れ3本または4本の糸状材が集合・分散されることによ
    り形成される立体網状構造物からなる規則充填体から該
    液分配器によって配給された液体を集合させる機構であ
    って、複数本のストランドが互いに分離した状態のスト
    ランド部と該複数本のストランドの一端部を該ストラン
    ド部から延長した部分が1本のロープに撚り合わされた
    状態のロープ部とからなる液体集合ロープを備え、該ス
    トランド部の各ストランドの自由端側の端部を該規則充
    填体の単位構造を形成する多数の3角錐または4角錐の
    中の最下層の1つの頂点に連結したことを特徴とする液
    体集合機構。
  15. 【請求項15】 該液体集合ロープの該ストランド部を
    構成する各ストランドの自由端を該ストランド部から延
    長した部分の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストラン
    ドに分岐させ、必要によりこれらの小ストランドの自由
    端側の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに分
    岐させることを繰り返し、最後に形成された複数本の小
    ストランドの各自由端側の端部を該規則充填体の単位構
    造を形成する多数の3角錐または4角錐の中の最下層の
    1つの頂点に連結したことを特徴とする請求項14記載
    の液体集合機構。
  16. 【請求項16】 該規則充填体の単位構造を形成する多
    数の3角錐または4角錐の中の最下層の1つに連結され
    る該ストランドまたは該小ストランドは該3角錐または
    該4角錐を形成する3本または4本の糸状材が延長され
    撚り合わさって形成されていることを特徴とする請求項
    14または15記載の液体集合機構。
  17. 【請求項17】 該規則充填体は第1の規則充填体とそ
    の下方に間隔をおいて配置された第2の規則充填体を含
    み、該液体集合機構は、複数本のストランドが1本のロ
    ープに撚り合わされた状態の所定長さのロープ部と、該
    ロープ部の両端から撚りをほぐして延長させた状態の第
    1のストランド部および第2のストランド部からなる規
    則充填体連結ロープをさらに備え、該第1のストランド
    部の各ストランドの自由端側の端部を該第1の規則充填
    体の単位構造を形成する多数の3角錐または4角錐の中
    の最下層の1つの頂点に連結し、該第2のストランド部
    の各ストランドの自由端側の端部を該第2の規則充填体
    の単位構造を形成する多数の3角錐または4角錐の中の
    最上層の1つの頂点に連結したことを特徴とする請求項
    14〜16のいずれかに記載の液体集合機構。
  18. 【請求項18】 該規則充填体連結ロープの該第1スト
    ランド部および第2ストランド部を構成する各ストラン
    ドの自由端を該第1および第2ストランド部から延長し
    た部分の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに
    分岐させ、必要によりこれらの小ストランドの自由端側
    の撚りをほぐしてさらに複数本の小ストランドに分岐さ
    せることを繰り返し、最後に形成された第1ストランド
    部側の複数本の小ストランドの各自由端側の端部を該第
    1の規則充填体の単位構造を形成する多数の3角錐また
    は4角錐の中の最下層の1つの頂点に連結し、最後に形
    成された第2のストランド側の複数本の小ストランドの
    各自由端側の端部を該第2の規則充填体の単位構造を形
    成する多数の3角錐または4角錐の中の最上層の1つの
    頂点に連結したことを特徴とする請求項17記載の液体
    集合機構。
  19. 【請求項19】 該規則充填体を構成する立体網状構造
    物の網目よりも小さい網目を有し撚糸または撚線からな
    る網を該規則充填体の全周に巻付け、該規則充填体の各
    凸部においては該規則充填体の内側に取付けた環状のエ
    キスパンダーによって該規則充填体を介して該網を装置
    内壁面に押付け、該規則充填体の凹部においては該網の
    外側に巻付けた結束線により該網を該規則充填体に対し
    締付けることにより、該規則充填体から液体が装置壁面
    に流れることを防止したことを特徴とする請求項1〜1
    3のいずれかに記載の液体配給機構。
  20. 【請求項20】 該規則充填体を構成する立体網状構造
    物の網目よりも小さい網目を有し撚糸または撚線からな
    る網を該規則充填体の全周に巻付け、該規則充填体の各
    凸部においては該規則充填体の内側に取付けた環状のエ
    キスパンダーによって該規則充填体を介して該網を装置
    内壁面に押付け、該規則充填体の凹部においては該網の
    外側に巻付けた結束線により該網を該規則充填体に対し
    締付けることにより、該規則充填体から液体が装置壁面
    に流れることを防止したことを特徴とする請求項14〜
    18のいずれかに記載の液体集合機構。
  21. 【請求項21】 多数の互いに結合した流路に区画され
    た内部構造を有し、気体と液体間の物質移動、熱交換ま
    たは混合を行う装置において、液分配器の下方に配置さ
    れる。規則充填体に該液分配器から液体を配給する機構
    であって、複数本のストランドが互いに分離した状態の
    ストランド部と該複数本のストランドの一端部を該スト
    ランド部から延長した部分が1本のロープに撚り合わさ
    れた状態のロープ部とからなる液体配給ロープを備え、
    該ストランド部を構成する各ストランドの自由端側の端
    部を該規則充填体の上端部に連結し、該ロープ部の自由
    端側の端部を該液分配器から配給すべき液体と接触可能
    な状態で該液分配器に連結したことを特徴とする液体配
    給機構。
  22. 【請求項22】 多数の互いに結合した流路に区画され
    た内部構造を有し、気体と液体間の物質移動、熱交換ま
    たは混合を行う装置において、液分配器の下方に配置さ
    れる。規則充填体から該液分配器によって配給された液
    体を集合させる機構であって、複数本のストランドが互
    いに分離した状態のストランド部と該複数本のストラン
    ドの一端部を該ストランド部から延長した部分が1本の
    ロープに撚り合わされた状態のロープ部とからなる液体
    集合ロープを備え、該ストランド部の各ストランドの自
    由端側の端部を該規則充填体の下端部に連結したことを
    特徴とする液体集合機構。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR3113611A1 (fr) * 2020-08-25 2022-03-04 Institut National Polytechnique De Toulouse Distributeur filaire de liquide pour colonne a garnissage

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