JP2001168854A - 暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体 - Google Patents

暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体

Info

Publication number
JP2001168854A
JP2001168854A JP35259699A JP35259699A JP2001168854A JP 2001168854 A JP2001168854 A JP 2001168854A JP 35259699 A JP35259699 A JP 35259699A JP 35259699 A JP35259699 A JP 35259699A JP 2001168854 A JP2001168854 A JP 2001168854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
biometric
key
encryption
information
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35259699A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Watanabe
浩一郎 渡邉
Yoichi Mizutani
陽一 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP35259699A priority Critical patent/JP2001168854A/ja
Publication of JP2001168854A publication Critical patent/JP2001168854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの生体情報を複数用いて暗号化鍵、ま
たは復号化鍵を生成して、高度なセキュリティ管理を実
現する暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置を提供す
る。 【解決手段】 生体情報を単一ではなく、複数の生体情
報に組み合わせた合成コードに基づいて暗号鍵を生成す
る構成とした。指紋パターン等の生体情報の読み取りに
よって取得するコードを連続して、または並列に入力
し、入力された複数の生体情報、あるいは複数の生体情
報とそれら生体情報の読み取り順序等、各種の読み取り
情報に基づいて鍵生成用コードを生成して、生成したコ
ードに基づいて暗号化鍵、復号化鍵等の暗号鍵を生成す
る。さらに生成した鍵に基づいてデータの暗号化・復号
化処理を実行する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術的分野】本発明は、暗号鍵生成装
置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化
・復号化方法、並びにプログラム提供媒体に関する。さ
らに詳細には、複数の指紋等、個人固有の生体情報を複
数組み合わせたデータに基づいて暗号化鍵、復号化鍵を
生成する暗号鍵生成装置および方法に関するものであ
り、さらに、機密保持の要請される文書データ、音声デ
ータ、画像データ、各種プログラム等、様々な情報の暗
号化処理、復号化処理を複数の指紋等、個人固有の生体
情報を複数組み合わせたコードに基づいて生成した暗号
化鍵、復号化鍵を用いて行なう暗号化・復号化装置およ
び暗号化・復号化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等の各種ネットワ
ークシステムを介した情報転送が盛んになり、ネットワ
ーク上での電子決済や電子マネーの使用が急激に増大し
ている。さらに多くの企業、あるいは個人において機密
文書をハードディスク、光ディスク等、様々な記憶媒体
を利用して保存することも頻繁に行われている。このよ
うなネットワークを介する転送データ、あるいは様々な
記憶媒体に格納されるデータのセキュリティをいかに確
保するかが重要な課題となっている。
【0003】セキュリティ確保の方法には様々な手法が
あるが、その一つがコンピュータの利用を正規の利用者
に限定する方法である。この方法の代表的なものは、予
め正規利用者に対してパスワードを与え、正しいパスワ
ードの入力を行なった者のみがデータへのアクセスを可
能とする構成である。さらに、セキュリティを高めるた
めのデータ自体に対する処理としてデータの暗号化処理
がある。ネットワークを介して転送する文書を暗号化
し、また、記憶媒体に格納する情報を暗号化処理するこ
とにより、転送情報および蓄積情報の安全性を高めるこ
とができる。
【0004】暗号化データは、所定の手続きによる復号
化によって解読可能な文書(平文)に戻すことができ
る。情報の暗号化処理に暗号化鍵を用い、復号化に復号
化鍵を用いるデータ暗号化、復号化方法が従来から知ら
れている。
【0005】暗号化鍵と復号化鍵を用いるデータ暗号化
・復号化方法の態様には様々な種類あるが、その1つの
例としていわゆる共通鍵暗号化方式と呼ばれている方式
がある。共通鍵暗号化方式は、データの暗号化処理に用
いる暗号化鍵とデータの復号化に用いる復号化鍵を共通
のものとして、正規のユーザにこれら暗号化処理、復号
化に用いる共通鍵を付与して、鍵を持たない不正ユーザ
によるデータアクセスを排除するものである。この方式
の代表的な方式にDES(データ暗号標準:Deta
encryption standard)がある。
【0006】また、暗号化するときに使用する暗号化鍵
による処理と、復号するときに使用する復号化鍵の処理
とを異なるアルゴリズムとした方式がいわゆる公開鍵暗
号化方式と呼ばれる方式である。公開鍵暗号化方式は、
不特定のユーザが使用可能な公開鍵を使用する方法であ
り、特定個人に対する暗号化文書を、その特定個人が発
行した公開鍵を用いて暗号化処理を行なう。公開鍵によ
って暗号化された文書は、その暗号化処理に使用された
公開鍵に対応する秘密鍵によってのみ復号処理が可能と
なる。秘密鍵は、公開鍵を発行した個人のみが所有する
ので、その公開鍵によって暗号化された文書は秘密鍵を
持つ個人のみが復号することができる。公開鍵暗号化方
式の代表的なものにはRSA(Rivest−Sham
ir−Adleman)暗号がある。
【0007】前述の共通鍵暗号化方式は、想定される通
信相手数が多くなると鍵の数が膨大となり、不特定多数
の通信には向かない。また、公開鍵暗号化方式は、管理
する鍵の数は少なくてすむという利点がある。しかし、
公開鍵暗号化方式は暗号化処理、復号化が煩雑になると
いう欠点がある。
【0008】上述の共通鍵暗号化方式と、公開鍵暗号化
方式とを融合させた方式としてハイブリッド暗号化方式
がある。ハイブリッド暗号化方式は、情報の暗号化には
共通鍵を用い、暗号化に用いた共通鍵を公開鍵暗号化方
式で暗号化するものである。このハイブリッド暗号化方
式によれば、処理の早い共通鍵暗号化方式をデータ量の
多い文書に適用し、処理の遅い公開鍵暗号化方式をデー
タ量の少ない共通鍵の暗号化にのみ使用するので、両者
の利点を有効に利用できる。
【0009】上述の暗号化処理、復号化に用いられる暗
号化鍵、復号化鍵は、例えばあるパスワード等に基づい
てハッシュ関数等の一方向性関数を適用して得ることが
できる。一方向性関数とは、その出力から逆に入力を求
めるのは非常に困難となる関数である。例えばユーザI
D等のパスワードを入力として一方向性関数を適用し
て、その出力に基づいて暗号化鍵、復号化鍵を生成する
ものである。このようにして得られた暗号化鍵、復号化
鍵から、逆にそのオリジナルのデータであるユーザID
等のパスワードを求めることは実質上不可能である。
【0010】上述の観点から、暗号化鍵、復号化鍵を用
いる構成においては、パスワード管理がセキュリティ管
理上、非常に重要な問題となる。しかしながら、ユーザ
ID等のパスワードを個人で管理することには様々な問
題があるのが現状である。セキュリティを高めるために
は複雑なパスワードを持つことが有利と考えられるが、
複雑なパスワードを人間が記憶することは困難である。
人間の記憶を補うために例えばハードディスク等何らか
の記憶装置にパスワードを記憶させて保存することも可
能であるが、このような記憶装置にパスワードを格納し
た場合、第三者が記憶装置からパスワードを盗むという
可能性もあり、安全性に関して問題がある。
【0011】パスワード管理の問題点を解決するための
一つの手法として、個人の生体情報、例えば眼底像、指
紋等を用いて、正規ユーザであるか否かの照合を行なう
方法がある。個人の生体情報を用いたセキュリティ管理
システム例として、特開平11−215119号公報に
開示の個人情報管理装置および方法がある。
【0012】特開平11−215119号公報に記載の
システムは、正規ユーザ個人の生体情報、例えば眼底像
から得られるコード情報を予めシステムに登録して保存
する構成を持つ。本システムは、文書の暗号化処理を行
なおうとするユーザが、まず自分の眼底情報等、生体情
報の読み取りをシステムに実行させる。次に、システム
は、ユーザが正規の登録済みユーザであるか否かについ
て、ユーザから読み取った生体情報と登録した生体情報
とを比較照合して確認する。この照合処理によってユー
ザの正当性が確認された場合にのみ、生体情報に基づく
鍵によって暗号化処理に移行する構成としたものであ
る。この方法によれば、個人固有の生体情報に基づく秘
密鍵を用いて暗号化処理が実行されるので、他人による
秘密鍵の複製、悪用が防止されるという効果がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな生体情報を用いた個人の正当性確認処理を実現する
ためには、新たに読み取った個人の眼底像、指紋等の生
体情報と比較対象となる照合情報をシステム中の記憶装
置中に格納しておく必要がある。すなわち正規ユーザで
ある各個人の眼底像、指紋等を予め電子撮影して得られ
た画像情報、あるいは、この画像情報から得られるコー
ド列を予め記憶装置に記憶することが必要となる。特開
平11−215119号では生体情報から得られるコー
ドを変換処理した2次コードを保存することにより安全
性を高めてはいるが、このようなシステムでは、記憶情
報が盗用されてしまった場合に、盗用された情報に基づ
いて暗号鍵が複製される可能性があり、システムの信頼
性が必ずしも十分ではない。
【0014】さらに、従来の生体情報のみに頼るコード
生成手法では、異なる個人の指紋等から読み取られる生
体情報コードが同一になってしまうと、その同一コード
に基づいて同一の暗号鍵が生成される可能性がある。こ
のような可能性を排除するため、スキャナ等の生体情報
読み取り手段のパターン読み取り精度を極めて高精度に
して各個人の生体情報コードを確実に異なるものとしな
ければならなかった。しかし、現実には、そのような高
精度な読み取りを実現させることは困難であり、また高
精度な読み取りを実現させようとすると、たとえ同一人
であっても読み取り毎に異なるコードが生成されるなど
の不具合が発生する可能性があり、現実として使用に耐
えるシステムを実現するのは困難である。
【0015】さらに、従来のシステム構成では、正規ユ
ーザの眼底像等、生体情報を予め電子撮影した画像情
報、あるいは、それらの画像情報から得られるコード列
を記憶した記憶装置を持たないシステムにおいては照合
処理が不可能である。従って、ネットワークを介した暗
号情報配信システム等に上記構成を適用した場合は、照
合情報を蓄積したメモリを搭載した装置のみが通信に参
加することができ、照合情報を蓄積していない装置は通
信に参加できないことになる。従って、上記構成は極め
て限定されたシステムにおいてのみ有効な構成であって
拡張性に劣るという欠点がある。
【0016】さらに、特開平11−215119号公報
に開示の個人情報管理装置および方法のように、眼底像
情報等の生体情報に基づいて暗号化鍵を生成しようとす
る場合、個人から得られる眼底像情報は、左右の目を使
用した場合でも2つであり、眼底像情報から得られるコ
ード列は極めて少ない種類となるので暗号化鍵の種類を
増やすことは困難となる。さらに異なる暗号鍵を作成し
ようとした場合、他の生体情報、例えば指紋を使用する
ことが考えられるが10本の指を使用した場合でも、最
大10種類のコードが得られるのみであるので、個々の
生体情報を使用した暗号化鍵生成方法において生成され
る暗号鍵は極めて限定された有限数に限られてしまうと
いう問題がある。
【0017】本発明の、暗号化・復号化装置および暗号
化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体は、上述の
ような従来技術における問題点に鑑みてなされたもので
ある。
【0018】本発明は、生体情報を複数組み合わせてコ
ードを生成し、このコードに基づいて暗号化鍵、または
復号化鍵を生成する構成とすることにより、生体情報の
組合わせ態様、あるいは複数の生体情報の入力順の入れ
替え処理により多数の暗号鍵生成用コードを1人から取
得することを可能として、様々な異なるコードに基づい
て暗号化鍵、または復号化鍵を生成することを可能とし
た暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生
成方法、暗号化・復号化方法を提供することを目的とす
る。
【0019】さらに、本発明は、複数の生体情報の組み
合わせにより暗号化鍵、または復号化鍵生成用コードを
生成する構成とすることにより、鍵生成用コードの元と
なる個々の生体情報コードを少ない情報量とすることを
可能とする。すなわち、本発明の構成によれば、個々の
生体情報コードを複数組み合わせることにより複雑なコ
ードを生成することが可能となるので、例えば異なる個
人間の1本の指の生体情報読み取りコードが万が一、一
致した場合であっても、複数の生体情報によって構成さ
れる合成コードが異なる個人間で一致する可能性は殆ど
排除可能となる。従って、本発明の構成によれば、個々
の指紋パターン等の生体情報の読み取りによって取得す
るコード情報量を少なくすることが可能となり、生体情
報読み取り器を簡単な構成とすることができる。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
複数の生体情報を取得する生体情報読み取り手段と、前
記生体情報読み取り手段において取得された複数の生体
情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード生
成手段と、前記生体コード生成手段で生成された生体コ
ードを記憶する記憶手段と、前記生体コード生成手段に
おいて生成された複数の生体コードに基づいて、暗号化
処理または復号化処理に適用する鍵を生成する鍵生成手
段と、を有することを特徴とする暗号鍵生成装置にあ
る。
【0021】さらに、本発明の暗号鍵生成装置の一実施
態様において、前記鍵生成手段は、前記生体情報読み取
り手段において読み取られた複数の生体情報に関する生
体情報読み取り情報を取得し、該生体情報読み取り情
報、および前記生体コードに基づいて暗号化処理または
復号化処理に適用する鍵を生成する構成を有することを
特徴とする。
【0022】さらに、本発明の暗号鍵生成装置の一実施
態様において、前記生体情報読み取り情報は、少なくと
も、複数の生体情報各々の読み取り順序情報、複数の生
体情報各々の読み取り装置情報、複数の生体情報各々の
生体部位情報のいずれかを含むことを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の暗号鍵生成装置の一実施
態様において、前記生体情報読み取り手段は、並列に動
作可能な複数の生体情報読み取り手段によって構成され
ていることを特徴とする。
【0024】さらに、本発明の暗号鍵生成装置の一実施
態様において、前記生体情報読み取り手段の読み取る生
体情報は、指紋、眼底像、声紋、DNAパターンのいず
れか、または指紋、眼底像、声紋、DNAパターンの2
以上の生体情報の組み合せであることを特徴とする。
【0025】さらに、本発明の暗号鍵生成装置の一実施
態様において、前記生体情報読み取り手段の読み取る生
体情報は指紋情報であり、前記生体コード生成手段は、
指紋画像を分割した複数領域において指紋の凹凸パター
ンの形成する隆線方向を識別し、該隆線方向に応じたコ
ードを前記複数領域毎に対応付けることにより生体コー
ドを生成する構成であることを特徴とする。
【0026】さらに、本発明の暗号鍵生成装置の一実施
態様において、前記生体コード生成手段は、前記生体情
報読み取り手段において取得される生体情報に基づくデ
ータ列に出力生体コードを対応付けた対応テーブル手段
を有し、前記生体コード生成手段は、該対応テーブルに
基づいて生体コードを出力する構成を有することを特徴
とする。
【0027】さらに、本発明の暗号鍵生成装置の一実施
態様において、前記鍵生成手段の生成する鍵は、共通鍵
暗号化方式における共通鍵、公開鍵暗号化方式における
公開鍵、秘密鍵のいずれかであることを特徴とする。
【0028】さらに、本発明の第2の側面は、暗号化す
べきデータを入力するデータ入力手段と、複数の生体情
報を取得する生体情報読み取り手段と、前記生体情報読
み取り手段において取得された複数の生体情報に基づく
複数の生体コードを生成する生体コード生成手段と、前
記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶す
る記憶手段と、前記生体コード生成手段において生成さ
れた複数の生体コードに基づいて、暗号化処理に適用す
る鍵を生成する鍵生成手段と、前記鍵生成手段において
生成した鍵に基づいて前記データ入力手段から入力した
データの暗号化処理を実行する暗号化手段と、前記暗号
化手段において暗号化したデータを出力する出力手段
と、を有することを特徴とする暗号化装置にある。
【0029】さらに、本発明の暗号化装置の一実施態様
において、前記鍵生成手段は、前記生体情報読み取り手
段において読み取られた複数の生体情報に関する生体情
報読み取り情報を取得し、該生体情報読み取り情報、お
よび前記生体コードに基づいて暗号化処理に適用する鍵
を生成する構成を有することを特徴とする。
【0030】さらに、本発明の暗号化装置の一実施態様
において、前記生体情報読み取り情報は、少なくとも、
複数の生体情報各々の読み取り順序情報、複数の生体情
報各々の読み取り装置情報、複数の生体情報各々の生体
部位情報のいずれかを含むことを特徴とする。
【0031】さらに、本発明の暗号化装置の一実施態様
において、前記生体情報読み取り手段は、並列に動作可
能な複数の生体情報読み取り手段によって構成されてい
ることを特徴とする。
【0032】さらに、本発明の暗号化装置の一実施態様
において、前記生体情報読み取り手段の読み取る生体情
報は、指紋、眼底像、声紋、DNAパターンのいずれ
か、または指紋、眼底像、声紋、DNAパターンの2以
上の生体情報の組み合せであることを特徴とする。
【0033】さらに、本発明の暗号化装置の一実施態様
において、前記生体情報読み取り手段の読み取る生体情
報は指紋情報であり、前記生体コード生成手段は、指紋
画像を分割した複数領域において指紋の凹凸パターンの
形成する隆線方向を識別し、該隆線方向に応じたコード
を前記複数領域毎に対応付けることにより生体コードを
生成する構成であることを特徴とする。
【0034】さらに、本発明の暗号化装置の一実施態様
において、前記生体コード生成手段は、前記生体情報読
み取り手段において取得される生体情報に基づくデータ
列に出力生体コードを対応付けた対応テーブル手段を有
し、前記生体コード生成手段は、該対応テーブルに基づ
いて生体コードを出力する構成を有することを特徴とす
る。
【0035】さらに、本発明の暗号化装置の一実施態様
において、前記鍵生成手段の生成する鍵は、共通鍵暗号
化方式における共通鍵、公開鍵暗号化方式における公開
鍵、秘密鍵のいずれかであることを特徴とする。
【0036】さらに、本発明の第3の側面は、復号化す
べきデータを入力するデータ入力手段と、複数の生体情
報を取得する生体情報読み取り手段と、前記生体情報読
み取り手段において取得された複数の生体情報に基づく
複数の生体コードを生成する生体コード生成手段と、前
記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶す
る記憶手段と、前記生体コード生成手段において生成さ
れた複数の生体コードに基づいて、復号化処理に適用す
る鍵を生成する鍵生成手段と、前記鍵生成手段において
生成した鍵に基づいて前記データ入力手段から入力した
データの復号化処理を実行する復号化手段と、前記復号
化手段において復号化したデータを出力する出力手段
と、を有することを特徴とする復号化装置にある。
【0037】さらに、本発明の復号化装置の一実施態様
において、前記鍵生成手段は、前記生体情報読み取り手
段において読み取られた複数の生体情報に関する生体情
報読み取り情報を取得し、該生体情報読み取り情報、お
よび前記生体コードに基づいて復号化処理に適用する鍵
を生成する構成を有することを特徴とする。
【0038】さらに、本発明の復号化装置の一実施態様
において、前記生体情報読み取り情報は、少なくとも、
複数の生体情報各々の読み取り順序情報、複数の生体情
報各々の読み取り装置情報、複数の生体情報各々の生体
部位情報のいずれかを含むことを特徴とする。
【0039】さらに、本発明の復号化装置の一実施態様
において、前記生体情報読み取り手段は、並列に動作可
能な複数の生体情報読み取り手段によって構成されてい
ることを特徴とする。
【0040】さらに、本発明の復号化装置の一実施態様
において、前記生体情報読み取り手段の読み取る生体情
報は、指紋、眼底像、声紋、DNAパターンのいずれ
か、または指紋、眼底像、声紋、DNAパターンの2以
上の生体情報の組み合せであることを特徴とする。
【0041】さらに、本発明の復号化装置の一実施態様
において、前記生体情報読み取り手段の読み取る生体情
報は指紋情報であり、前記生体コード生成手段は、指紋
画像を分割した複数領域において指紋の凹凸パターンの
形成する隆線方向を識別し、該隆線方向に応じたコード
を前記複数領域毎に対応付けることにより生体コードを
生成する構成であることを特徴とする。
【0042】さらに、本発明の復号化装置の一実施態様
において、前記生体コード生成手段は、前記生体情報読
み取り手段において取得される生体情報に基づくデータ
列に出力生体コードを対応付けた対応テーブル手段を有
し、前記生体コード生成手段は、該対応テーブルに基づ
いて生体コードを出力する構成を有することを特徴とす
る。
【0043】さらに、本発明の復号化装置の一実施態様
において、前記鍵生成手段の生成する鍵は、共通鍵暗号
化方式における共通鍵、公開鍵暗号化方式における公開
鍵、秘密鍵のいずれかであることを特徴とする。
【0044】さらに、本発明の第4の側面は、暗号化ま
たは復号化すべきデータを入力するデータ入力手段と、
複数の生体情報を取得する生体情報読み取り手段と、前
記生体情報読み取り手段において取得された複数の生体
情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード生
成手段と、前記生体コード生成手段で生成された生体コ
ードを記憶する記憶手段と、前記生体コード生成手段に
おいて生成された複数の生体コードに基づいて、暗号化
処理または復号化処理に適用する鍵を生成する鍵生成手
段と、前記鍵生成手段において生成した鍵に基づいて前
記データ入力手段から入力したデータの暗号化処理を実
行する暗号化手段と、前記鍵生成手段において生成した
鍵に基づいて前記データ入力手段から入力したデータの
復号化処理を実行する復号化手段と、前記暗号化手段ま
たは復号化手段において暗号化したデータを出力する出
力手段と、を有することを特徴とする暗号化・復号化装
置にある。
【0045】さらに、本発明の第5の側面は、ネットワ
ークにより接続されたデータ送信装置とデータ受信装置
とを有するデータ伝送システムであり、前記データ送信
装置は、暗号化すべきデータを記憶するメモリ手段と、
複数の生体情報を取得する生体情報読み取り手段と、前
記生体情報読み取り手段において取得された複数の生体
情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード生
成手段と、前記生体コード生成手段で生成された生体コ
ードを記憶する記憶手段と、前記生体コード生成手段に
おいて生成された複数の生体コードに基づいて、暗号化
処理に適用する鍵を生成する鍵生成手段と、前記鍵生成
手段において生成した鍵に基づいて前記メモリ手段から
入力したデータの暗号化処理を実行する暗号化手段と、
前記暗号化手段において暗号化したデータを出力するネ
ットワークインタフェース手段と、を有し、前記データ
受信装置は、前記データ送信装置から前記ネットワーク
を介して暗号化データを受信するネットワークインタフ
ェース手段と、複数の生体情報を取得する生体情報読み
取り手段と、前記生体情報読み取り手段において取得さ
れた複数の生体情報に基づく複数の生体コードを生成す
る生体コード生成手段と、前記生体コード生成手段で生
成された生体コードを記憶する記憶手段と、前記生体コ
ード生成手段において生成された複数の生体コードに基
づいて、復号化処理に適用する鍵を生成する鍵生成手段
と、前記鍵生成手段において生成した鍵に基づいて前記
ネットワークインタフェース手段から入力した暗号化デ
ータの復号化処理を実行する復号化手段と、前記復号化
手段において復号化したデータを記憶するメモリと、を
有することを特徴とするデータ伝送システムにある。
【0046】さらに、本発明の第6の側面は、ネットワ
ークに接続されたデータ受信装置とデータ送信装置と、
前記データ受信装置とデータ送信装置との双方に接続さ
れたメモリ手段からなるデータ蓄積システムであり、前
記データ受信装置は、ネットワークを介してデータを受
信するネットワークインタフェース手段と、複数の生体
情報を取得する生体情報読み取り手段と、前記生体情報
読み取り手段において取得された複数の生体情報に基づ
く複数の生体コードを生成する生体コード生成手段と、
前記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶
する記憶手段と、前記生体コード生成手段において生成
された複数の生体コードに基づいて、暗号化処理に適用
する鍵を生成する鍵生成手段と、前記鍵生成手段におい
て生成した鍵に基づいて前記ネットワークインタフェー
ス手段から入力したデータの暗号化処理を実行する暗号
化手段とを有し、前記メモリ手段は、前記データ受信装
置における前記暗号化手段において暗号化された暗号化
データを蓄積し、前記データ送信装置は、複数の生体情
報を取得する生体情報読み取り手段と、前記生体情報読
み取り手段において取得された複数の生体情報に基づく
複数の生体コードを生成する生体コード生成手段と、前
記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶す
る記憶手段と、前記生体コード生成手段において生成さ
れた複数の生体コードに基づいて、復号化処理に適用す
る鍵を生成する鍵生成手段と、前記鍵生成手段において
生成した鍵に基づいて前記メモリ手段から入力した暗号
化データの復号化処理を実行する復号化手段と、前記復
号化手段において復号化したデータを出力するネットワ
ークインタフェース手段と、を有することを特徴とする
データ蓄積システムにある。
【0047】さらに、本発明の第7の側面は、暗号化処
理または復号化処理に使用する暗号鍵を生成する暗号鍵
生成方法において、複数の生体情報を取得する生体情報
読み取りステップと、前記生体情報読み取りステップに
おいて取得された複数の生体情報に基づく複数の生体コ
ードを生成する生体コード生成ステップと、前記生体コ
ード生成ステップにおいて生成された複数の生体コード
に基づいて、暗号化処理または復号化処理に適用する鍵
を生成する鍵生成ステップと、を有することを特徴とす
る暗号鍵生成方法にある。
【0048】さらに、本発明の第8の側面は、暗号化す
べきデータを入力するデータ入力ステップと、複数の生
体情報を取得する生体情報読み取りステップと、前記生
体情報読み取りステップにおいて取得された複数の生体
情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード生
成ステップと、前記生体コード生成ステップにおいて生
成された複数の生体コードに基づいて、暗号化処理に適
用する鍵を生成する鍵生成ステップと、前記鍵生成ステ
ップにおいて生成した鍵に基づいて前記データ入力ステ
ップにおいて入力したデータの暗号化処理を実行する暗
号化ステップと、前記暗号化ステップにおいて暗号化し
たデータを出力する出力ステップと、を有することを特
徴とする暗号化方法にある。
【0049】さらに、本発明の第9の側面は、復号化す
べきデータを入力するデータ入力ステップと、複数の生
体情報を取得する生体情報読み取りステップと、前記生
体情報読み取りステップにおいて取得された複数の生体
情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード生
成ステップと、前記生体コード生成ステップにおいて生
成された複数の生体コードに基づいて、復号化処理に適
用する鍵を生成する鍵生成ステップと、前記鍵生成ステ
ップにおいて生成した鍵に基づいて前記データ入力ステ
ップにおいて入力したデータの復号化処理を実行する復
号化ステップと、前記復号化ステップにおいて復号化し
たデータを出力する出力ステップと、を有することを特
徴とする復号化方法にある。
【0050】さらに、本発明の第10の側面は、暗号鍵
生成処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるコ
ンピュータ・プログラムを有形的に提供するプログラム
提供媒体であって、前記コンピュータ・プログラムは、
複数の生体情報を取得する生体情報読み取りステップ
と、前記生体情報読み取りステップにおいて取得された
複数の生体情報に基づく複数の生体コードを生成する生
体コード生成ステップと、前記生体コード生成ステップ
において生成された複数の生体コードに基づいて、暗号
化処理または復号化処理に適用する鍵を生成する鍵生成
ステップと、を有することを特徴とするプログラム提供
媒体にある。
【0051】本発明の第10の側面に係るプログラム提
供媒体は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可
能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュー
タ・プログラムをコンピュータ可読な形式で提供する媒
体である。媒体は、CDやFD、MOなどの記憶媒体、
あるいは、ネットワークなどの伝送媒体など、その形態
は特に限定されない。
【0052】このようなプログラム提供媒体は、コンピ
ュータ・システム上で所定のコンピュータ・プログラム
の機能を実現するための、コンピュータ・プログラムと
提供媒体との構造上又は機能上の協働的関係を定義した
ものである。換言すれば、該提供媒体を介してコンピュ
ータ・プログラムをコンピュータ・システムにインスト
ールすることによって、コンピュータ・システム上では
協働的作用が発揮され、本発明の他の側面と同様の作用
効果を得ることができるのである。
【0053】
【作用】本発明の構成によれば、指紋コードのような各
種の生体情報を複数組み合わせた合成コードを生成し、
この合成コードに基づいて暗号鍵を生成する構成を有す
るので、生体情報の様々な組み合わせによる合成コード
のユニーク性を高めることが可能となり、異なる個人間
において1つの読み取り生体情報が万が一、一致した場
合であっても、複数の生体情報の組み合わせで生成され
るコードは異なるものとすることが可能となり、指紋パ
ターン等の生体情報の読み取りによって取得するコード
を極めて簡単なコードとすることが可能となり、高精度
の読み取り装置を必要としない暗号化・復号化装置構成
が実現される。
【0054】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の暗号鍵生成装置、
暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復
号化方法の実施の形態について、図面を参照しながら、
詳細に説明する。
【0056】実施例の説明を行なう前に、以下の説明中
で使用する用語の定義について、簡単に説明する。 「暗号システム」:データの暗号化処理または暗号化デ
ータの復号処理を実行するシステム。 「暗号化鍵」:データを暗号化するために使用する鍵コ
ード。 「復号化鍵」:暗号化データを復号化するために必要な
鍵コード。 「鍵」:暗号化鍵と復号化鍵の両者またはそのいずれか
の鍵を意味する。 「共通鍵」:暗号化鍵と復号化鍵を1つの鍵で実現した
鍵コード。 「指紋読み取り位置情報」:指紋をどの指紋パターン読
み取り手段で読み取ったのかを示す情報。 「指紋読み取り順序情報」:指紋をどの順序で読み取っ
たのかを示す情報。 「指紋読み取り部位情報」:どの指の指紋を読み取った
のかを示す情報。 「指紋読み取り情報」:「指紋読み取り位置情報」、
「指紋読み取り順序情報」、「指紋読み取り部位情報」
のいずれかまたは組み合わせた情報。 「指紋コード」:指紋パターンに対して一意に生成され
るコード。
【0057】以下、本発明の実施例について説明する。
説明は以下の項目に従って順次行なう。 (1)[実施例1] (1−1)暗号化装置 (1−2)復号化装置 (2)[実施例2] (2−1)暗号化装置 (2−2)復号化装置 (3)[その他の実施例] (3−1)暗号化装置を備えた送信装置 (3−2)復号化装置を備えた受信装置 (3−3)データ伝送システム (3−4)暗号化装置を備えた受信装置 (3−5)復号化装置を備えた送信装置 (3−6)データ蓄積システム
【0058】
【実施例】[実施例1] (1−1)暗号化装置 図1に本発明の暗号化装置の一実施例に係るブロック図
を示す。図から理解されるように暗号化装置は、制御手
段1、表示手段2、入力手段3、指紋パターン読み取り
手段4、指紋コード生成手段5、一時記憶手段6、鍵生
成手段7、暗号化手段8、データ入力手段9、データ出
力手段10を有する。
【0059】制御手段1は、例えば図2に示すようなC
PU,RAM,ROMを備えたマイクロコンピュータに
よって実現され、指紋パターン読み取り手段4、鍵生成
手段7、および暗号化手段8、その他の各手段において
実行される様々な処理を、各処理プログラムに従って制
御する。例えば、指紋コード生成手段5から入力される
指紋コードと指紋読み取り情報を併せて一時記憶手段6
に記憶させる処理、あるいは、一時記憶手段6に記憶し
ている情報を鍵生成手段7に出力する処理等の制御を実
行する。
【0060】図2に示すマイクロコンピュータは、バス
にCPU45、インプット・アウトプット・インタフェ
ース(I/O)46、RAM47、ROM48を接続し
た構成を持つ。マイクロコンピュータを構成するROM
48は、マイクロコンピュータを起動しオペレーティン
グシステム(OS)等を立ち上げるための基本プログラ
ム等を格納し、RAM47は、主記憶用メモリとして使
用され、CPU45によるコード生成処理等、各種処理
のための作業領域を備えている。各種プログラムは図示
しないフロッピーディスクやハードディスク等の記憶媒
体に格納され、実行時にRAM47にロードされるよう
にしてもよい
【0061】表示手段2は、例えば液晶ディスプレイ、
あるいはCRTによって実現され、制御手段1からの制
御に応じて、「ユーザに指紋入力を促す表示」、あるい
は「ユーザに鍵生成開始の指示入力を促す表示」等、各
種処理手順の案内表示、あるいはエラー発生時のエラー
表示等、ユーザイスンタフェースとしての役割を実行す
る。
【0062】入力手段3は、例えばキーボード、ボタン
スイッチ等によって実現され、ユーザからの各種処理指
定入力、例えばユーザによる指紋入力、鍵生成処理の開
始指示等を入力する。入力信号は制御手段1に転送さ
れ、制御手段1は入力データに基づいて各接続機器の処
理開始等、様々な制御を実行する。なお、入力手段3
は、例えば表示手段2をタッチパネル方式として表示手
段2中に構成してもよい。
【0063】指紋パターン読み取り手段4は、光学的に
指紋を読み取るスキャナ、CCD等の画像読み取り手
段、あるいは指を押し当てることによって発生する圧力
を微少部分毎に検出して凹凸パターンを読み取る圧力セ
ンサ等、各種の読み取り構成によって実現可能である。
指紋パターン読み取り手段4において、制御手段1の制
御に基づいて指紋パターンの読み取りが実行され、読み
取られたデータが指紋コード生成手段5に出力される。
本発明の暗号化装置においては、複数の生体情報、例え
ば複数の指の指紋情報を組み合わせて鍵生成用のコード
を作成するため、指紋パターン読み取り手段4において
は、複数の指紋コードの読み取りが実行される。
【0064】指紋コード生成手段5は、例えば前述の制
御手段1と同様、図2に示すCPU,RAM,ROM等
を備えたマイクロコンピュータによって実現され、指紋
パターン読み取り手段4から入力された指紋読み取りデ
ータに基づいて、順次指紋コードを生成する。指紋パタ
ーン読み取り手段4による指紋読み取り、および指紋コ
ード生成手段5によるコード生成処理については、後段
でさらに詳細に説明する。
【0065】一時記憶手段6は、指紋コード生成手段5
によって生成された指紋コード、指紋読み取り情報等を
一時記憶するメモリである。一時記憶手段6は、外部記
憶装置、あるいは制御手段1を構成するマイクロコンピ
ュータ中のRAMによって構成することが可能である。
【0066】鍵生成手段7は、例えば前述の制御手段1
と同様、図2に示すCPU,RAM,ROMを備えたマ
イクロコンピュータによって実現され、指紋コード生成
手段5の生成した指紋コード、本発明では、複数の独立
した指紋コードから1つの鍵生成用コードを生成し、鍵
生成用コードに基づいて暗号化鍵、復号化鍵を生成する
ものであり、鍵生成手段7は、複数の指紋コードと、指
紋読み取り情報、すなわち指紋をどの順序で読み取った
のかを示す情報等に基づいて鍵を生成する。生成された
鍵は、暗号化手段に出力される。鍵生成手段7の鍵生成
処理の詳細については、後段で説明する。
【0067】暗号化手段8は、例えば前述の制御手段1
と同様、図2に示すCPU,RAM,ROM等を備えた
マイクロコンピュータによって実現され、データ入力手
段9から入力された暗号化すべきデータを鍵生成手段7
から入力される暗号化鍵によって暗号化を行なう。暗号
化されたデータは、データ出力手段10に出力される。
【0068】データ入力手段9は、例えば、キーボー
ド、マウス等の文字データ入力手段、記憶手段インタフ
エースを介して接続されたハードディスク、フロッピー
ディスク、メモリ等のデータ記憶手段、あるいはネット
ワークインタフェースを介して接続されるデータ転送手
段等であり、暗号化対象となるデータを入力する手段で
ある。
【0069】データ出力手段10は、例えば、記憶手段
インタフエースを介して接続されたハードディスク、フ
ロッピーディスク、メモリ等のデータ記憶手段、あるい
はネットワークインタフェースを介して接続される出力
手段であり、暗号化処理が実行された暗号化データを出
力する手段である。
【0070】なお、図1においては、それぞれの機能を
分かりやすくするために、各手段を機能別に単独のブロ
ックとして示してあるが、例えば制御手段1を構成する
マイクロコンピュータが、指紋コード生成手段5、鍵生
成手段7、暗号化手段8等の処理を実行するように構成
することも可能であり、また、前述したようにタッチデ
ィスプレイによって表示手段2と入力手段3を併せて構
成することも可能である。すなわち、各手段において必
要な処理が実行可能な構成であれば、図1に示すそれぞ
れの手段が物理的に独立した構成であることは必須では
ない。
【0071】次に、図1の暗号化装置を使用したデータ
の暗号化処理の手順について、図3のフローを用いて説
明する。
【0072】ステップS01において、指紋読み取り数
を示すカウンタを0(N=0)に初期化する。このカウ
ンタは、ユーザが入力する指紋の読み取り順序を記録す
るものであり、「指紋読み取り順序情報」を構成する情
報として、図1の一時記憶手段6に記憶される。
【0073】次に、ステップS02において、図1に示
す表示手段2に対して、指紋入力を促す表示を行ない。
ステップS03に進む。ステップS03においては、図
1に示す指紋パターン読み取り手段4を用いて指紋入力
が実行される。
【0074】次に、ステップS04において、図1に示
す指紋コード生成手段5において指紋コード生成処理が
実行される。1つの読み取り指紋データから1つの指紋
コードが生成されるとステップS05において、カウン
タをインクリメントして、ステップS06において指紋
コードとカウント数Nを一時記憶手段6に格納する。
【0075】なお、図3に示す例では、読み取り順序に
対応する数値Nのみを指紋読み取り情報として記憶して
いるが、どの指紋データ例えば、親指、あるいは中指等
の指識別データ、すなわち「指紋読み取り部位情報」を
併せて指紋読み取り情報として格納してもよい。同じ
指、親指と中指を使用した場合でも、どちらの指を先に
入力するかによって異なる鍵生成用コードが構成され
る。指識別データについては、ユーザが入力手段等を通
じて入力することが可能である。
【0076】次にステップS07において、入力済みの
データに基づいて鍵生成処理を実行するか否かを指定す
る入力を求める表示を表示手段2において実行する。ユ
ーザは、入力済みの指紋データに基づいて鍵生成処理を
進める場合は、例えば入力手段3を介して鍵生成処理の
実行を指定する。さらに、連続して指紋入力処理を実行
する場合は、ステップS02に戻り、ステップS07ま
での処理を実行する。
【0077】ステップS02からステップS07の処理
を複数繰り返すことにより、複数の生体情報、ここでは
複数の指紋情報に基づく指紋コードが一時記憶手段に記
憶されることになる。なお、これらのステップにおいて
入力する指紋は、必ずしも異なる指の指紋を順次入力す
ることが要求されるものではなく、同じ指の指紋を続け
て入力してもかまわない。入力する回数、入力する生体
情報はユーザが任意に選択可能である。
【0078】ステップS08において、ユーザが入力手
段から鍵生成指示を入力すると、ステップS09に進
む。ステップS09では、一時記憶手段6に記憶された
複数の指紋コードと、指紋読み取り情報としての読み取
りカウントNの値が読み出される。ステップS10で
は、読み取られた指紋コードと指紋読み取り情報に基づ
いて図1に示す鍵生成手段7において鍵の生成処理が実
行される。
【0079】鍵の生成が終了すると、ステップS11に
おいて、データ入力手段9から暗号化手段8に対する暗
号化すべきデータ入力が実行され、次にステップS12
において、生成した鍵に基づくデータの暗号化処理が暗
号化手段8において実行される。暗号化処理がなされ生
成された暗号化データは、ステップS13において、デ
ータ出力手段10によって出力される。
【0080】次に、上述の図1に示した暗号化装置の各
構成の詳細について説明する。
【0081】まず、図1に示す指紋パターン読み取り手
段4、指紋コード生成手段5の処理例の詳細について図
4〜図9を用いて説明する。
【0082】本発明の装置においては、生体情報、例え
ば指紋パターンから一意に導かれるコードを出力する。
その1つの例が指紋パターンを形成する指紋隆線の方向
を解析することによってコードを出力する方法である。
以下では、この指紋隆線の方向を解析することによって
コードを出力する方法について、その詳細を説明する。
ただし、本発明の装置において生体情報からコードを出
力する手法は、以下に説明する方法に限定されるもので
はなく、生体情報から一意のコードを出力可能な方法で
あれば、様々な手法が適用できる。
【0083】図4は、図1に示す指紋パターン読み取り
手段4によって読み取られた指紋画像の例である。例え
ばスキャナである指紋パターン読み取り手段によって読
み取られる指紋パターンのデータ形式は、多くの場合、
多値画像データとなる。指紋コード生成手段5は、多値
画像データを入力すると、まず、2値画像データへの変
換、平滑化、さらにノイズ除去等のフィルタリング等、
各種の前処理を実行する。
【0084】次に、指紋コード生成手段5は、図4に示
すように前処理の済んだ画像データを予め定められた小
領域に分割する。各分割領域について各々コードが割り
当てられて指紋コードが構成されることになるため、分
割領域数を増加させることにより情報量の多いコードの
生成が可能となる。ただし、領域を増加、すなわち各分
割領域を小さくすると、それだけ、読み取り精度を向上
させる必要があり、また読み取りエラーの発生可能性も
高くなる。本発明の暗号化装置においては、複数の指紋
から得られるコードを組み合わせて1つの鍵生成用コー
ドを構成するので、個々の指紋によって生成される個々
のコードの情報量が少なくても、各コードを複数組み合
わせることによって情報量を増やすことが可能となる。
従って、1つの指紋から得る情報量を少なくすることが
可能となり指紋パターン読み取り手段の読み取り精度に
高精度が要求されないという利点を有する。図4に示す
例では、分割領域を16に設定した。
【0085】図4の曲線は、指紋の隆線を示している。
図4に示す16個の分割領域において示される隆線の方
向について、各領域における平均値(平均方向)を算出
する。方向については、図5に示すように予め各方向に
対応する方向データが割り当てられており、各領域にお
ける平均値(平均方向)に対して、図5に示す方向中、
最も近い方向を示すデータが選択されて、各領域に方向
データが付与される。図5に示す例では、方向データと
して0から7まで8つの方向について異なるデータを対
応付けている。これらの方向についても、例えば16方
向等、さらに細かく分類することによって生成コードを
情報量の多いコードとすることが可能となる。
【0086】各小領域の隆線方向の平均値を算出する方
法としては、例えば小領域に含まれる各隆線方向の偏微
分を求め、最も0の多い方向を平均値とする方法や、横
切る隆線の最も多い線分の垂直方向を平均値として決定
する方法など様々な方法があり、いずれを用いてもよ
い。
【0087】図4のデータに図5の方向データを付与し
た例を図6に示す。図6の左に示す図は、各小領域の平
均値(平均方向)を矢印で示した図である。これらの矢
印方向と最も近いデータを図5の方向データから選択し
て、各小領域に割り振られたデータを右側に示す。これ
らのデータを直列に並べることによって図6右下に記載
のような方向データ列が生成される。
【0088】上述のような手法で得られる方向データ列
は、1つのコードを構成するものであり、このコードを
直接、鍵生成用コードとして適用するとも可能である
が、これらの方向データ列は、読み取り時の態様によっ
て、異なるデータ列となってしまう可能性があり、常に
同一のデータ列を出力するためには、読み取り精度の向
上等が必要となる。本発明の暗号化装置では、簡易な読
み取り手段によって同一の鍵生成用コードを構成するこ
とを1つの目的とするものであり、この方向データ列を
直接鍵生成用のコードとしては用いずに、図7に示すよ
うな、方向データ列を数個の指紋パターンに分類し、こ
の分類データに基づいてコードを構成する。
【0089】一般に、指紋には7つの典型的パターンが
あり、これらは、図7に示すようなテーブルとして方向
データ列と対応付けることが可能である。各方向データ
列は、図4〜6で説明した手法によって得られる16個
の小領域の方向データを配列したデータである。図7に
示すように、「右流れ型」、「左流れ型」、「袋型」、
「双子型」、「弓型」、「柱型」、「渦型」、の7つの
型に分類可能である。なお、図7に示す方向データ列中
の「X」は、0〜7の方向データのいずれであってもよ
いことを示す。図6で得られた方向データ列は、指紋番
号7の「渦型」に対応する。なお、指紋番号1〜7のい
ずれにも適合しない場合は、指紋番号0「不規則型」に
対応すると判定する。
【0090】このように、本発明の暗号化装置は、1つ
の指紋データから8種類のコードのいずれかを指紋コー
ドとして出力する。これらの8つのコード種類のみで
は、異なる個人間で一致するコードとなる可能性もある
が、本発明の暗号化装置では、複数の生体情報、すなわ
ち複数の指紋コードを任意に組み合わせる構成を持つの
で、最終的に生成される鍵生成用コードが異なる個人間
で一致する可能性はほとんどなくなる。
【0091】図4〜図7で説明した指紋コード生成方法
を処理フローとして示したのが図8である。図8のフロ
ーについて説明する。
【0092】ステップS27は、図1に示す指紋パター
ン読み取り手段1における指紋画像入力ステップであ
る。ステップS28は、指紋コード生成手段5における
入力画像データに対する2値化処理、平滑化処理、ノイ
ズ除去等の前処理ステップである。
【0093】ステップS29は、前処理の終了したデー
タを図4で説明したように16分割する処理である。ス
テップS30では、16個の小領域の各々の隆線の平均
値を算出し、予め定めた方向データ(図5参照)に基づ
いて、各小領域に方向データを対応付け、これらを並べ
て方向データ列を生成する。
【0094】ステップ31では、図7に示す方向データ
列と、指紋番号の対応テーブルに基づいて、ステップ3
0で生成した方向データ列と、テーブルに格納した各方
向データ列との相関を演算する。さらに、ステップS3
2において、生成方向データ列と相関の最も高かったテ
ーブル格納方向データ列の対応する指紋番号を選択す
る。いずれのテーブル格納方向データ列にも対応しない
と判定される場合は、指紋番号「0」とする。
【0095】ステップS31において、ステップ30で
選択した指紋コード、すなわち図7に示す指紋番号のい
ずれかを指紋コードとして出力する。
【0096】次に、図1の鍵生成手段7の鍵生成の詳細
について具体例をあげて説明する。本発明の暗号化装置
における鍵生成手段7は、上述した手法で生成した指紋
コードを複数組み合わせたコードに基づいて鍵を生成す
る。
【0097】鍵生成手段7は、複数の指紋コードと、各
指紋コードに対応する指紋読み取り情報を入力する。鍵
生成手段7、例えば、指紋コードと、指紋読み取り情報
を掛け合わせたものの総和を演算し、これを鍵として出
力する。
【0098】例えば、指紋コードを3つ使用して鍵生成
処理を実行する場合は以下のようになる。(指紋コー
ド,指紋読み取り情報)=(5,1)、(3,2)、
(2,3)であったとすると、生成される鍵は、 鍵=5×1+3×2+4×3=23 となる。
【0099】図9に上述の手法に従った鍵生成処理フロ
ーを示す。ステップS34は、図1に示す指紋コード生
成手段5が生成した指紋コードと指紋読み取り順序情報
を鍵生成手段7が入力するステップである。
【0100】ステップS35は、ステップS34で入力
した指紋コードと指紋読み取り順序情報に基づいて前述
した演算を実行して鍵を生成するステップであり、生成
した鍵がステップS36で、図1に示す暗号化手段8に
出力される。
【0101】上述の鍵の算出方法は、一例であり、複数
の指紋コードの組合わせコード、あるいはこの組み合わ
せコードに指紋読み取り情報を組み合わせた合成コード
に基づくデータに対して一方向関数を適用する等、各種
の処理を適用して鍵を生成したり、従来から知られる公
開鍵生成手法、共通鍵生成手法等によって鍵を生成する
ことが可能である。また、上述のフローでは、指紋読み
取り順序情報のみを指紋コードに組み合わせて使用して
いたが、この他の指紋読み取り情報、例えば親指に位置
コード01、中指に位置コード03等を割り当てて指紋
読み取り時にこれらの位置コードを入力手段3から入力
して、これらの指紋読み取り情報を指紋コードに組み合
わせて鍵生成用コードとして使用することも可能であ
る。すなわち、複数の生体情報各々の読み取り順序情
報、複数の生体情報各々の読み取り装置情報、複数の生
体情報各々の生体部位情報等を任意に指紋コードに組み
合わせて使用して鍵を生成することができる。
【0102】次に、図1の暗号化手段8の暗号化処理の
詳細について説明する。本発明の暗号化装置における暗
号化手段8は、上述した手法で生成した鍵を用いてデー
タ入力手段9から入力されるデータの暗号化処理を実行
してデータ出力手段10に出力する。
【0103】暗号化手段8は、例えば暗号化すべきデー
タの1バイト毎に鍵の値を加算する処理を行なってデー
タの暗号化処理を実行する。例えば鍵生成手段7によっ
て生成された鍵、データ入力手段9から入力されるデー
タが以下のようなデータ列であった場合、 鍵=17h 暗号化すべきデータ=23h 56h C3h 08h
EFh このとき、暗号化すべきデータ1バイト毎に17hを加
算し、 暗号化データ=3Ah 6Dh DAh 1Fh 06
h として出力する。
【0104】図10に上述の手法に従った暗号化処理フ
ローを示す。ステップS37は、図1に示す鍵生成手段
が生成した鍵を暗号化手段8が入力するステップであ
る。ステップS38は、暗号化手段8がデータ入力手段
9から暗号化すべきデータを入力するステップである。
次に、ステップS39において、上述した暗号化処理、
すなわち入力データを1バイト単位に分割し、鍵による
演算を実行して暗号化処理を実行し、ステップS40に
おいて暗号化データを出力する。
【0105】なお、暗号化手段8で実行される暗号化処
理は、従来から知られる公開鍵暗号方式、共通鍵暗号方
式等ににおいて適用される各種暗号化方式を適用するこ
とが可能であり、本発明の暗号化装置では、適用する暗
号化方式は何ら限定されない。本発明の暗号化装置は、
暗号化に用いる鍵を複数の生体情報に基づいて取得され
るコードに基づいて生成することを特徴とするものであ
り、暗号化手法を限定するものではない。
【0106】以上、本発明に係る暗号化装置の一実施例
について説明してきたが、上述のように、本発明の暗号
化装置は、複数の生体情報を組み合わせて鍵生成用コー
ドを取得する構成であるので、従来の1つの指紋等、1
つの生体情報のみに基づいてコードを取得する構成に比
較して、次のような効果がある。
【0107】まず、本発明の構成によれば、個々の生体
情報から得られる情報を少なくして、かつ鍵生成用コー
ドとしての情報量を増加させることが可能である。すな
わち本発明の構成は、複数の生体情報を組み合わせて鍵
生成用コードを生成するため、その元となる個々のデー
タ量が少なくてすむ。従って、例えば指紋情報の読み取
り精度を高める必要がない。
【0108】また、本発明の構成によれば、複数の生体
情報を組み合わせて鍵生成用コードを生成するため、そ
の組み合わせ態様に応じた異なるコードが生成可能とな
るため、セキュリティがより強化される。これは、入力
する生体情報の数を増加させることにより情報量を増加
させることができるという理由のみならず、どの生体情
報、例えばどの指の指紋データを使用したか、また、何
個の生体情報を用いたか、あるいは、生体情報の入力順
番をどのように設定したか等、各種の指紋読み取り情報
によって異なる鍵生成用コードを生成することが可能と
なるからである。
【0109】上述の実施例では、生体情報として指紋を
例にして説明したが、指紋以外にも、「その人固有の情
報」、たとえば、声紋や、眼底パターン、DNAパター
ンなども使用可能であり、これらの生体情報を任意に組
み合わせて鍵生成用コードを生成することができる。ま
た実施例では、指紋読み取り情報として入力順序情報の
みを使用した例を説明したが、上述のようにどの生体情
報を使用したか、何個の生体情報を用いたか、あるい
は、生体情報の入力順番をどのように設定したか等、各
種の情報を指紋読み取り情報として使用可能である。
【0110】(1−2)復号化装置 次に本発明の復号化装置について説明する。図11に本
発明の復号化装置の一実施例に係るブロック図を示す。
図から理解されるように復号化装置は、制御手段11、
表示手段12、入力手段13、指紋パターン読み取り手
段14、指紋コード生成手段15、一時記憶手段16、
鍵生成手段17、復号化手段18、データ入力手段1
9、データ出力手段20を有する。
【0111】制御手段11は、例えば前述の暗号化手段
における制御手段と同様、図2に示すようなCPU,R
AM,ROMを備えたマイクロコンピュータによって実
現され、指紋パターン読み取り手段14、鍵生成手段1
7、および復号化手段18、その他の各手段において実
行される様々な処理を、各処理プログラムに従って制御
する。例えば、指紋コード生成手段15から入力される
指紋コードと指紋読み取り情報を併せて一時記憶手段1
6に記憶させる処理、あるいは、一時記憶手段16に記
憶している情報を鍵生成手段17に出力する処理等の制
御を実行する。
【0112】表示手段12、入力手段13、指紋パター
ン読み取り手段14、指紋コード生成手段15、一時記
憶手段16、鍵生成手段17は、前述の図1に示した暗
号化手段における各手段と同様であるので説明は省略す
る。
【0113】復号化手段18は、例えば前述の暗号化手
段8と同様、図2に示すCPU,RAM,ROMを備え
たマイクロコンピュータによって実現され、データ入力
手段19から入力された復号化すべきデータを鍵生成手
段17から入力される復号化鍵によって復号化を行な
う。復号化されたデータは、データ出力手段20に出力
される。
【0114】なお、図11においては、それぞれの機能
を分かりやすくするために、各手段を機能別に単独のブ
ロックとして示してあるが、例えば制御手段11を構成
するマイクロコンピュータが、指紋コード生成手段1
5、鍵生成手段17、復号化手段18等の処理を実行す
るように構成することも可能であり、また、タッチディ
スプレイによって表示手段12と入力手段13を併せて
構成することも可能である。すなわち、各手段において
必要な処理が実行可能な構成であれば、図11に示すそ
れぞれの手段が物理的に独立した構成であることは必須
ではない。
【0115】次に、図11の復号化装置を使用したデー
タの復号化処理の手順について、図12のフローを用い
て説明する。
【0116】ステップS14において、指紋読み取り数
を示すカウンタを0(N=0)に初期化する。このカウ
ンタは、ユーザが入力する指紋の読み取り順序を記録す
るものであり、「指紋読み取り順序情報」を構成する情
報として、図11の一時記憶手段16に記憶される。
【0117】次に、ステップS15において、図11に
示す表示手段12に対して、指紋入力を促す表示を行な
い。ステップS16に進む。ステップS16において
は、図11に示す指紋パターン読み取り手段14を用い
て指紋入力が実行される。
【0118】次に、ステップS17において、図11に
示す指紋コード生成手段15において指紋コード生成処
理が実行される。1つの読み取り指紋データから1つの
指紋コードが生成されるとステップS18において、カ
ウンタをインクリメントして、ステップS19において
指紋コードとカウント数Nを一時記憶手段16に格納す
る。
【0119】なお、図12に示す例では、読み取り順序
に対応する数値Nのみを指紋読み取り情報として記憶し
ているが、どの指紋データ例えば、親指、あるいは中指
等の指識別データを併せて指紋読み取り情報として格納
してもよい。同じ指、親指と中指を使用した場合でも、
どちらの指を先に入力するかによって異なる鍵生成用コ
ードが構成される。指識別データについては、ユーザが
入力手段等を通じて入力することが可能である。
【0120】次にステップS20において、入力済みの
データに基づいて鍵生成処理を実行するか否かを指定す
る入力を求める表示を表示手段12において実行する。
ユーザは、入力済みの指紋データに基づいて鍵生成処理
を進める場合は、例えば入力手段13を介して鍵生成処
理の実行を指定する。さらに、連続して指紋入力処理を
実行する場合は、ステップS15に戻り、ステップS2
0までの処理を実行する。
【0121】ステップS15からステップS20の処理
を複数繰り返すことにより、複数の生体情報、すなわち
複数の指紋情報に基づく指紋コードが一時記憶手段16
に記憶されることになる。なお、これらのステップにお
いて入力する指紋は、必ずしも異なる指の指紋を順次入
力することが要求されるものではなく、同じ指の指紋を
続けて入力してもかまわない。入力する回数、入力する
生体情報はユーザが任意に選択可能である。
【0122】ステップS21において、ユーザが入力手
段から鍵生成指示を入力すると、ステップS22に進
む。ステップS22では、一時記憶手段16に記憶され
た複数の指紋コードと、指紋読み取り情報としての読み
取りカウントNの値が読み出される。ステップS23で
は、読み取られた指紋コードと指紋読み取り情報に基づ
いて図11に示す鍵生成手段17において鍵の生成処理
が実行される。
【0123】鍵の生成が終了すると、ステップS24に
おいて、データ入力手段19から復号化手段18に対す
る復号化すべきデータ入力が実行され、次にステップS
25において、生成した鍵に基づくデータの復号化処理
が復号化手段18において実行される。復号化処理がな
され生成された復号化データは、ステップS26におい
て、データ出力手段20によって出力される。
【0124】次に、上述の図11に示した復号化装置の
各構成の詳細について説明する。図11に示す指紋パタ
ーン読み取り手段14、指紋コード生成手段15の処理
は、暗号化装置の各手段と同様であり、生体情報、例え
ば指紋パターンから一意に導かれるコードを出力する。
その1つの例が指紋パターンを形成する指紋隆線の方向
を解析することによってコードを出力する方法であり、
図4〜図8を用いて説明したと同様の処理が実行され
る。
【0125】図4〜図8で説明したように、指紋画像か
ら方向データ列を導き、図7に示すような、方向データ
列を数個の指紋パターンに分類したテーブルに元づいて
コードを出力する。本発明の復号化装置は、1つの指紋
データから図7に示すようなテーブルを用いて指紋コー
ドとして出力する。本発明の復号化装置では、前述の暗
号化装置と同様、複数の生体情報、すなわち複数の指紋
コードを任意に組み合わせる構成を持つので、最終的に
生成される鍵生成用コードが異なる個人間で一致する可
能性はほとんどない。
【0126】図11の鍵生成手段17の鍵生成方法は、
先に説明した暗号化装置における鍵生成手法と同様であ
り、複数の指紋コードと、各指紋コードに対応する指紋
読み取り情報を入力する。例えば、指紋コードと、指紋
読み取り情報を掛け合わせたものの総和を演算し、これ
を鍵として出力する。
【0127】なお、復号化装置における鍵生成手段17
の鍵生成方法は、複数の指紋コードの組合わせコード、
あるいはこの組み合わせコードに指紋読み取り情報を組
み合わせた合成コードに基づくデータに対して一方向関
数を適用する等、各種の処理を適用して鍵を生成するこ
とが可能であり、また従来から知られる公開鍵生成手
法、共通鍵生成手法等によって鍵を生成することが可能
である。
【0128】なお、復号化装置においても鍵の生成処理
は、複数の指紋コードの組合わせコード、あるいはこの
組み合わせコードに指紋読み取り情報を組み合わせた合
成コードに基づいて鍵を生成するが、指紋読み取り情報
としては、指紋読み取り順序情報のみならず、様々な読
み取り情報を指紋コードに組み合わせて鍵生成用コード
として使用することが可能である。すなわち、複数の生
体情報各々の読み取り順序情報、複数の生体情報各々の
読み取り装置情報、複数の生体情報各々の生体部位情報
等を任意に指紋コードに組み合わせて使用して鍵を生成
することができる。
【0129】次に、図11の復号化手段18の復号化処
理の詳細について説明する。本発明の復号化装置におけ
る復号化手段18は、鍵生成手段17が複数の生体情報
に基づいて生成した鍵を用いてデータ入力手段19から
入力されるデータの復号化処理を実行してデータ出力手
段20に出力する。
【0130】復号化手段18は、例えば復号化すべきデ
ータの1バイト毎に鍵の値を減算する処理を行なってデ
ータの復号化処理を実行する。例えば鍵生成手段17に
よって生成された鍵、データ入力手段19から入力され
るデータが以下のようなデータ列であった場合、 鍵=17h 復号化すべきデータ=3Ah 6Dh DAh 1Fh
06h このとき、復号化すべきデータ1バイト毎に17hを減
算し、 復号化データ=23h 56h C3h 08h EF
h として出力する。
【0131】図13に上述の手法に従った復号化処理フ
ローを示す。ステップS41は、図11に示す鍵生成手
段が生成した鍵を復号化手段18が入力するステップで
ある。ステップS42は、復号化手段8がデータ入力手
段19から復号化すべきデータを入力するステップであ
る。次に、ステップS43において、上述した復号化処
理、すなわち入力データを1バイト単位に分割し、鍵に
よる演算を実行して復号化処理を実行し、ステップS4
4において復号化データを出力する。
【0132】なお、復号化手段18で実行される復号化
処理は、従来から知られる公開鍵暗号方式、共通鍵暗号
方式等ににおいて適用される各種方式を適用することが
可能であり、本発明の復号化装置では、適用する復号方
式は何ら限定されない。本発明の復号化装置は、復号化
に用いる鍵を複数の生体情報に基づいて取得されるコー
ドに基づいて生成することを特徴とするものであり、復
号手法を限定するものではない。
【0133】以上、本発明に係る復号化装置の一実施例
について説明してきたが、上述のように、本発明の復号
化装置は、複数の生体情報を組み合わせて鍵生成用コー
ドを取得する構成であるので、従来の1つの指紋等、1
つの生体情報のみに基づいてコードを取得する構成に比
較して、次のような効果がある。
【0134】まず、本発明の構成によれば、個々の生体
情報から得られる情報を少なくして、かつ鍵生成用コー
ドとしての情報量を増加させることが可能である。すな
わち本発明の構成は、複数の生体情報を組み合わせて鍵
生成用コードを生成するため、その元となる個々のデー
タ量が少なくてすむ。従って、例えば指紋情報の読み取
り精度を高める必要がない。
【0135】また、本発明の構成によれば、複数の生体
情報を組み合わせて鍵生成用コードを生成するため、そ
の組み合わせ態様に応じた異なるコードが生成可能とな
るため、セキュリティがより強化される。これは、入力
する生体情報の数を増加させることにより情報量を増加
させることができるという理由のみならず、どの生体情
報、例えばどの指の指紋データを使用したか、また、何
個の生体情報を用いたか、あるいは、生体情報の入力順
番をどのように設定したか等、各種の指紋読み取り情報
によって異なる鍵生成用コードを生成することが可能と
なるからである。
【0136】上述の実施例では、生体情報として指紋を
例にして説明したが、指紋以外にも、「その人固有の情
報」、たとえば、声紋や、眼底パターン、DNAパター
ンなども使用可能であり、これらの生体情報を任意に組
み合わせて鍵生成用コードを生成することができる。ま
た実施例では、指紋読み取り情報として入力順序情報の
みを使用した例を説明したが、上述のようにどの生体情
報を使用したか、何個の生体情報を用いたか、あるい
は、生体情報の入力順番をどのように設定したか等、各
種の情報を指紋読み取り情報として使用可能である。
【0137】[実施例2]上述の実施例1においては、
指紋パターン読み取り手段を1つ備えた暗号化装置およ
び復号化装置について説明したが、次に、実施例2とし
て複数の指紋パターン読み取り手段を備えた暗号化装置
および復号化装置について説明する。実施例2の構成に
よれば、複数の指紋パターン読み取り手段を並列に動作
させることにより、指紋パターン読み取りに要する時間
を短縮することができる。
【0138】(2−1)暗号化装置 図14に複数の指紋パターン読み取り手段を有する暗号
化装置のブロック図を示す。図14では、一例として3
つの指紋パターン読み取り手段を有する暗号化装置を示
す。図から理解されるように暗号化装置は、制御手段2
1、表示手段22、入力手段23、指紋パターン読み取
り手段24,25,26、指紋コード生成手段27、一
時記憶手段28、鍵生成手段29、暗号化手段30、デ
ータ入力手段31、データ出力手段32を有する。
【0139】制御手段21は、前述の例えば図2に示す
ようなCPU,RAM,ROMを備えたマイクロコンピ
ュータによって実現され、指紋パターン読み取り手段2
4,25,26、鍵生成手段29、および暗号化手段3
0、その他の各手段において実行される様々な処理を、
各処理プログラムに従って制御する。例えば、指紋コー
ド生成手段27から入力される指紋コードと指紋読み取
り情報を併せて一時記憶手段28に記憶させる処理、あ
るいは、一時記憶手段28に記憶している情報を鍵生成
手段29に出力する処理等の制御を実行する。
【0140】表示手段22は、例えば液晶ディスプレ
イ、あるいはCRTによって実現され、制御手段21か
らの制御に応じて、「ユーザに指紋入力を促す表示」、
あるいは「ユーザに鍵生成開始の指示入力を促す表示」
等、各種処理手順の案内表示、あるいはエラー発生時の
エラー表示等、ユーザイスンタフェースとしての役割を
実行する。
【0141】入力手段23は、例えばキーボード、ボタ
ンスイッチ等によって実現され、ユーザからの各種処理
指定入力、例えばユーザによる指紋入力、鍵生成処理の
開始指示等を入力する。入力信号は制御手段1に転送さ
れ、制御手段21は入力データに基づいて各接続機器の
処理開始等、様々な制御を実行する。なお、入力手段2
3は、例えば表示手段22をタッチパネル方式として表
示手段22中に構成してもよい。
【0142】指紋パターン読み取り手段24,25,2
6は、光学的に指紋を読み取るスキャナ、CCD等の画
像読み取り手段、あるいは指を押し当てることによって
発生する圧力を微少部分毎に検出して凹凸パターンを読
み取る圧力センサ等、各種の読み取り構成によって実現
可能である。指紋パターン読み取り手段24,25,2
6において、制御手段21の制御に基づいて指紋パター
ンの読み取りを並列処理として実行可能であり、ユーザ
は、3つの異なる指の画像データを同時に短時間で読み
取らせることができる。
【0143】読み取られた複数の指紋画像データが指紋
コード生成手段27に出力される。本発明の暗号化装置
においては、複数の生体情報、例えば複数の指の指紋情
報を組み合わせて鍵生成用のコードを作成するため、ユ
ーザは指紋パターン読み取り手段24,25,26にお
いて複数の指紋コードを入力する。なお、さらに3つの
指紋パターン読み取り手段24,25,26を用いて繰
り返し入力をおこなってもよい。
【0144】指紋コード生成手段27は、例えば前述の
制御手段21と同様、図2に示すCPU,RAM,RO
Mを備えたマイクロコンピュータによって実現され、指
紋パターン読み取り手段24,25,26から入力され
た複数の指紋読み取りデータに基づいて指紋コードを生
成する。
【0145】一時記憶手段28は、指紋コード生成手段
27によって生成された指紋コード、指紋読み取り情報
等を一時記憶するメモリである。一時記憶手段28は、
外部記憶装置、あるいは制御手段21を構成するマイク
ロコンピュータ中のRAMによって構成することが可能
である。
【0146】鍵生成手段29は、例えば前述の制御手段
21と同様、図2に示すCPU,RAM,ROMを備え
たマイクロコンピュータによって実現され、指紋コード
生成手段27の生成した指紋コード、本発明では、複数
の独立した指紋コードから1つの鍵生成用コードを生成
し、鍵生成用コードに基づいて暗号化鍵、復号化鍵を生
成するものであり、鍵生成手段29は、複数の指紋コー
ド、または複数の指紋コードと指紋読み取り情報、例え
ば何個の指紋データを読み取ったのかを示す情報等に基
づいて鍵を生成する。生成された鍵は、暗号化手段30
に出力される。
【0147】暗号化手段30は、例えば前述の制御手段
21と同様、図2に示すCPU,RAM,ROMを備え
たマイクロコンピュータによって実現され、データ入力
手段31から入力された暗号化すべきデータを鍵生成手
段29から入力される暗号化鍵によって暗号化を行な
う。暗号化されたデータは、データ出力手段32に出力
される。
【0148】データ入力手段31は、例えば、キーボー
ド、マウス等の文字データ入力手段、記憶手段インタフ
エースを介して接続されたハードディスク、フロッピー
ディスク、メモリ等のデータ記憶手段、あるいはネット
ワークインタフェースを介して接続されるデータ転送手
段等であり、暗号化対象となるデータを入力する手段で
ある。
【0149】データ出力手段32は、例えば、記憶手段
インタフエースを介して接続されたハードディスク、フ
ロッピーディスク、メモリ等のデータ記憶手段、あるい
はネットワークインタフェースを介して接続される出力
手段であり、暗号化処理が実行された暗号化データを出
力する手段である。
【0150】なお、図14においては、それぞれの機能
を分かりやすくするために、各手段を機能別に単独のブ
ロックとして示してあるが、例えば制御手段21を構成
するマイクロコンピュータが、指紋コード生成手段2
7、鍵生成手段29、暗号化手段30等の処理を実行す
るように構成することも可能であり、また、前述したよ
うにタッチディスプレイによって表示手段22と入力手
段23を併せて構成することも可能である。すなわち、
各手段において必要な処理が実行可能な構成であれば、
図14に示すそれぞれの手段が物理的に独立した構成で
あることは必須ではない。
【0151】次に、図14の暗号化装置を使用したデー
タの暗号化処理の手順について、図15のフローを用い
て説明する。
【0152】ステップS27において、図14に示す表
示手段22に対して、指紋入力を促す表示を行ない。ス
テップS28に進む。ステップS28においては、図1
4に示す指紋パターン読み取り手段24,25,26を
用いて3つの指紋入力が実行される。
【0153】ステップS29において、指紋の読み取り
場所を示すカウンタを0(N=0)に初期化する。本実
施例においては、カウンタは図14に示す指紋パターン
読み取り手段24,25,26を識別する識別データを
保持するカウンタとして機能するものであり、例えばカ
ウンタ1が指紋パターン読み取り手段24において読み
取られた指紋データに対応付けられ、カウンタ2が指紋
パターン読み取り手段25において読み取られた指紋デ
ータに対応付けられ、カウンタ3が指紋パターン読み取
り手段26において読み取られた指紋データに対応付け
られる。
【0154】ステップS30の初期設定が終了すると、
ステップ30に進み、カウンタを1進め、ステップS3
1において、カウンタ:N、すなわちカウンタN=1で
あれば、指紋パターン読み取り手段24において読み取
られた指紋データに基づくの指紋コード生成処理を実行
する。指紋コード生成処理は、実施例1で説明したと同
様の処理が適用可能である。次に、ステップS32にお
いて指紋コードを一時記憶手段28に格納する。
【0155】次に、ステップS33において、カウタン
値:N=3であるか否かを判定し、3でない場合は、コ
ード化がなされていない未処理指紋パターンがあること
を示すので、さらに、ステップS30〜S32の処理を
繰り返して未処理指紋パターンからの指紋コード生成処
理を実行する。なお、このフローは、3つの指紋パター
ンに基づいて鍵生成用コードを生成する処理フローを示
すものである。
【0156】次にステップS34において、一時記憶手
段28に記憶された複数の指紋コードが読み出される。
ステップS35では、読み取られた指紋コードに基づい
て図14に示す鍵生成手段29において鍵の生成処理が
実行される。
【0157】鍵の生成が終了すると、ステップS36に
おいて、データ入力手段31から暗号化手段30に対す
る暗号化すべきデータ入力が実行され、次にステップS
37において、生成した鍵に基づくデータの暗号化処理
が暗号化手段30において実行される。暗号化処理がな
され生成された暗号化データは、ステップS38におい
てデータ出力手段32によって出力される。
【0158】なお、上述の暗号化装置においても、実施
例1と同様、複数の指紋コードの組合わせコード、ある
いはこの組み合わせコードに指紋読み取り情報を組み合
わせた合成コードに基づくデータに対して一方向関数を
適用する等、各種の処理を適用して鍵を生成したり、従
来から知られる公開鍵生成手法、共通鍵生成手法等によ
って鍵を生成することが可能である。また、上述のフロ
ーでは、指紋読み取り位置情報のみを指紋コードに組み
合わせて使用していたが、この他の指紋読み取り情報、
例えば親指に位置コード01、中指に位置コード03等
を割り当てて指紋読み取り時にこれらの位置コードを入
力手段23から入力して、これらの指紋読み取り情報を
指紋コードに組み合わせて鍵生成用コードとして使用す
ることも可能である。
【0159】なお、暗号化手段30で実行される暗号化
処理は、従来から知られる公開鍵暗号方式、共通鍵暗号
方式等ににおいて適用される各種暗号化方式を適用する
ことが可能であり、本発明の暗号化装置では、適用する
暗号化方式は何ら限定されない。本発明の暗号化装置
は、暗号化に用いる鍵を複数の生体情報に基づいて取得
されるコードに基づいて生成することを特徴とするもの
であり、暗号化手法を限定するものではない。
【0160】上述のように、本発明の暗号化装置の第2
実施例は、複数の生体情報を組み合わせて鍵生成用コー
ドを取得する構成において、複数の生体情報を並列に入
力可能な構成であるので、入力処理が短時間ですみ、情
報量の多いコード生成を短時間で終了することができ
る。
【0161】また、実施例2の構成においても実施例1
の構成と同様、個々の生体情報から得られる情報を少な
くして、かつ鍵生成用コードとしての情報量を増加させ
ることが可能である。すなわち、複数の生体情報を組み
合わせて鍵生成用コードを生成するため、その元となる
個々のデータ量が少なくてすむ。従って、例えば指紋情
報の読み取り精度を高める必要がない。
【0162】また、複数の生体情報を組み合わせて鍵生
成用コードを生成するため、その組み合わせ態様に応じ
た異なるコードが生成可能となるため、セキュリティが
より強化される。これは、入力する生体情報の数を増加
させることにより情報量を増加させることができるとい
う理由のみならず、どの生体情報、例えばどの指の指紋
データを使用したか、また、何個の生体情報を用いた
か、あるいは、生体情報の入力順番をどのように設定し
たか等、各種の指紋読み取り情報によって異なる鍵生成
用コードを生成することが可能となるからである。
【0163】上述の実施例では、生体情報として指紋を
例にして説明したが、指紋以外にも、「その人固有の情
報」、たとえば、声紋や、眼底パターン、DNAパター
ンなども使用可能であり、これらの生体情報を任意に組
み合わせて鍵生成用コードを生成することができる。ま
た実施例では、指紋読み取り情報として入力順序情報の
みを使用した例を説明したが、上述のようにどの生体情
報を使用したか、何個の生体情報を用いたか、あるい
は、生体情報の入力順番をどのように設定したか等、各
種の情報を指紋読み取り情報として使用可能である。
【0164】(2−2)復号化装置 図16に複数の指紋パターン読み取り手段を有する復号
化装置のブロック図を示す。図16では、一例として3
つの指紋パターン読み取り手段を有する復号化装置を示
す。図から理解されるように復号化装置は、制御手段3
3、表示手段34、入力手段35、指紋パターン読み取
り手段36,37,38、指紋コード生成手段39、一
時記憶手段40、鍵生成手段41、復号化手段42、デ
ータ入力手段43、データ出力手段44を有する。
【0165】制御手段33は、前述の例えば図2に示す
ようなCPU,RAM,ROMを備えたマイクロコンピ
ュータによって実現され、指紋パターン読み取り手段3
6,37,38、鍵生成手段41、および復号化手段4
2、その他の各手段において実行される様々な処理を、
各処理プログラムに従って制御する。例えば、指紋コー
ド生成手段39から入力される指紋コードと指紋読み取
り情報を併せて一時記憶手段40に記憶させる処理、あ
るいは、一時記憶手段40に記憶している情報を鍵生成
手段41に出力する処理等の制御を実行する。
【0166】表示手段34、入力手段35、指紋パター
ン読み取り手段36,37,38の構成は、前述の図1
4で説明した暗号化装置の各と手段と同様であるので説
明を省略する。先の暗号化装置と同様、指紋パターン読
み取り手段36,37,38において、制御手段33の
制御に基づいて指紋パターンの読み取りを並列処理とし
て実行可能であり、ユーザは、3つの異なる指の画像デ
ータを同時に短時間で読み取らせることができる。
【0167】読み取られた複数の指紋画像データが指紋
コード生成手段39に出力される。本発明の復号化装置
においては、複数の生体情報、例えば複数の指の指紋情
報を組み合わせて鍵生成用のコードを作成するため、ユ
ーザは指紋パターン読み取り手段36,37,38にお
いて複数の指紋コードを入力する。なお、さらに3つの
指紋パターン読み取り手段36,37,38を用いて繰
り返し入力をおこなってもよい。
【0168】指紋コード生成手段39は、例えば、図2
に示すCPU,RAM,ROMを備えたマイクロコンピ
ュータによって実現され、指紋パターン読み取り手段3
6,37,38から入力された複数の指紋読み取りデー
タに基づいて指紋コードを生成する。一時記憶手段40
は、指紋コード生成手段39によって生成された指紋コ
ード、指紋読み取り情報等を一時記憶するメモリであ
る。
【0169】鍵生成手段41は、指紋コード生成手段3
9の生成した複数の指紋コード、または、複数の指紋コ
ードと指紋読み取り情報、例えば何個の指紋データを読
み取ったのかを示す情報等に基づいて鍵を生成する。生
成された鍵は、復号化手段42に出力される。
【0170】復号化手段42は、例えば前述の制御手段
33と同様、図2に示すCPU,RAM,ROMを備え
たマイクロコンピュータによって実現され、データ入力
手段43から入力された復号化すべきデータを鍵生成手
段41から入力される復号化鍵によって復号化を行な
う。復号化されたデータは、データ出力手段44に出力
される。
【0171】データ入力手段43は、例えば、キーボー
ド、マウス等の文字データ入力手段、記憶手段インタフ
エースを介して接続されたハードディスク、フロッピー
ディスク、メモリ等のデータ記憶手段、あるいはネット
ワークインタフェースを介して接続されるデータ転送手
段等であり、復号化対象となるデータを入力する手段で
ある。
【0172】データ出力手段44は、例えば、記憶手段
インタフエースを介して接続されたハードディスク、フ
ロッピーディスク、メモリ等のデータ記憶手段、あるい
はネットワークインタフェースを介して接続される出力
手段であり、復号化処理が実行された復号化データを出
力する手段である。
【0173】なお、図16においては、それぞれの機能
を分かりやすくするために、各手段を機能別に単独のブ
ロックとして示してあるが、例えば制御手段33を構成
するマイクロコンピュータが、指紋コード生成手段3
9、鍵生成手段41、復号化手段42等の処理を実行す
るように構成することも可能であり、また、タッチディ
スプレイによって表示手段34と入力手段35を併せて
構成することも可能である。すなわち、各手段において
必要な処理が実行可能な構成であれば、図16に示すそ
れぞれの手段が物理的に独立した構成であることは必須
ではない。
【0174】次に、図16の復号化装置を使用したデー
タの復号化処理の手順について、図17のフローを用い
て説明する。
【0175】ステップS39において、図16に示す表
示手段34に対して、指紋入力を促す表示を行ない。ス
テップS40に進む。ステップS40においては、図1
6に示す指紋パターン読み取り手段36,37,38を
用いて3つの指紋入力が実行される。
【0176】ステップS41において、指紋の読み取り
場所を示すカウンタを0(N=0)に初期化する。本実
施例においては、カウンタは図16に示す指紋パターン
読み取り手段36,37,38を識別する識別データを
保持するカウンタとして機能するものであり、例えばカ
ウンタ1が指紋パターン読み取り手段36において読み
取られた指紋データに対応付けられ、カウンタ2が指紋
パターン読み取り手段37において読み取られた指紋デ
ータに対応付けられ、カウンタ3が指紋パターン読み取
り手段38において読み取られた指紋データに対応付け
られる。
【0177】ステップS41の初期設定が終了すると、
ステップ42に進み、カウンタを1進め、ステップS4
3において、カウンタ:N、すなわちカウンタN=1で
あれば、指紋パターン読み取り手段36において読み取
られた指紋データに基づくの指紋コード生成処理を実行
する。指紋コード生成処理は、実施例1で説明したと同
様の処理が適用可能である。次に、ステップS44にお
いて指紋コードを一時記憶手段40に格納する。
【0178】次に、ステップS45において、カウタン
値:N=3であるか否かを判定し、3でない場合は、コ
ード化がなされていない未処理指紋パターンがあること
を示すので、さらに、ステップS42〜S44の処理を
繰り返して未処理指紋パターンからの指紋コード生成処
理を実行する。なお、このフローは、3つの指紋パター
ンに基づいて鍵生成用コードを生成する処理フローを示
すものである。
【0179】次にステップS46において、一時記憶手
段40に記憶された複数の指紋コードが読み出される。
ステップS47では、読み取られた指紋コードに基づい
て図16に示す鍵生成手段41において鍵の生成処理が
実行される。
【0180】鍵の生成が終了すると、ステップS48に
おいて、データ入力手段43から復号化手段42に対す
る復号化すべきデータ入力が実行され、次にステップS
49において、生成した鍵に基づくデータの復号化処理
が復号化手段42において実行される。復号化処理がな
され生成された復号化データは、ステップS50におい
てデータ出力手段44によって出力される。
【0181】なお、上述の復号化装置においても、実施
例1と同様、複数の指紋コードの組合わせコード、ある
いはこの組み合わせコードに指紋読み取り情報を組み合
わせた合成コードに基づくデータに対して一方向関数を
適用する等、各種の処理を適用して鍵を生成したり、従
来から知られる公開鍵生成手法、共通鍵生成手法等によ
って鍵を生成することが可能である。また、上述のフロ
ーでは、指紋読み取り位置情報のみを指紋コードに組み
合わせて使用していたが、この他の指紋読み取り情報、
例えば親指に位置コード01、中指に位置コード03等
を割り当てて指紋読み取り時にこれらの位置コードを入
力手段35から入力して、これらの指紋読み取り情報を
指紋コードに組み合わせて鍵生成用コードとして使用す
ることも可能である。
【0182】なお、復号化手段42で実行される復号化
処理は、従来から知られる公開鍵暗号方式、共通鍵暗号
方式等ににおいて適用される各種暗号化方式を適用する
ことが可能であり、本発明の復号化装置では、適用する
復号化方式は何ら限定されない。本発明の復号化装置
は、復号化に用いる鍵を複数の生体情報に基づいて取得
されるコードに基づいて生成することを特徴とするもの
であり、復号化手法を限定するものではない。
【0183】上述のように、本発明の復号化装置の第2
実施例は、複数の生体情報を組み合わせて鍵生成用コー
ドを取得する構成において、複数の生体情報を並列に入
力可能な構成であるので、入力処理が短時間ですみ、情
報量の多いコード生成を短時間で終了することができ
る。
【0184】また、実施例2の構成においても実施例1
の構成と同様、個々の生体情報から得られる情報を少な
くして、かつ鍵生成用コードとしての情報量を増加させ
ることが可能である。すなわち、複数の生体情報を組み
合わせて鍵生成用コードを生成するため、その元となる
個々のデータ量が少なくてすむ。従って、例えば指紋情
報の読み取り精度を高める必要がない。
【0185】また、複数の生体情報を組み合わせて鍵生
成用コードを生成するため、その組み合わせ態様に応じ
た異なるコードが生成可能となるため、セキュリティが
より強化される。これは、入力する生体情報の数を増加
させることにより情報量を増加させることができるとい
う理由のみならず、どの生体情報、例えばどの指の指紋
データを使用したか、また、何個の生体情報を用いた
か、あるいは、生体情報の入力順番をどのように設定し
たか等、各種の指紋読み取り情報によって異なる鍵生成
用コードを生成することが可能となるからである。
【0186】上述の実施例では、生体情報として指紋を
例にして説明したが、指紋以外にも、「その人固有の情
報」、たとえば、声紋や、眼底パターン、DNAパター
ンなども使用可能であり、これらの生体情報を任意に組
み合わせて鍵生成用コードを生成することができる。ま
た実施例では、指紋読み取り情報として入力順序情報の
みを使用した例を説明したが、上述のようにどの生体情
報を使用したか、何個の生体情報を用いたか、あるい
は、生体情報の入力順番をどのように設定したか等、各
種の情報を指紋読み取り情報として使用可能である。
【0187】[その他の実施例]以下、本発明の暗号化
装置、復号化装置を備えた具体的な実施例について説明
する。なお、以下の説明では、前述の実施例1に対応す
る指紋パターン読み取り手段を1つのみ備えた構成につ
いて説明するが、以下に説明する構成は、実施例2のよ
うな複数の指紋パターン読み取り手段を備えた構成とし
て実現することも可能である。
【0188】(3−1)暗号化装置を備えたデータ送信
装置 図18に本発明に係る暗号化装置を備えたデータ送信装
置の構成ブロック図を示す。図18に示すデータ送信装
置においては、図1に示す指紋コード生成手段、鍵生成
手段、暗号化手段、制御手段、一時記憶手段を1つのマ
イクロコンピュータ49において実現している。
【0189】指紋コード生成手段、鍵生成手段、暗号化
手段、制御手段、一時記憶手段を実現するマイクロコン
ピュータ49は、表示手段としてのLCD50に「ユー
ザに指紋の入力を促す表示」、あるいは「ユーザに鍵の
生成開始の指示を促す表示」等、各種の処理に従った表
示を実行する。また、マイクロコンピュータ49は、キ
ーボード51からユーザによる指紋入力開始指示、鍵生
成開始指示等の各種の入力を受信する。また、マイクロ
コンピュータ49は、スキャナ52において入力された
指紋画像からの指紋コードを生成する処理を実行し、一
時記憶手段としてのRAMに指紋読み取り情報とともに
記憶する。さらに、マイクロコンピュータ49は、RA
Mに記憶した複数の指紋コードおよび指紋読み取り情報
を読み出して鍵の生成処理を実行する。さらに、マイク
ロコンピュータ49は、生成した鍵を用いて、メモリ5
3から入力したデータの暗号化処理を実行して、ネット
ワークインタフェース54に出力する。
【0190】指紋パターン読み取り手段として機能する
スキャナ52は指紋パターンを読み取り、マイクロコン
ピュータ49に出力する。図18では、スキャナ52を
1つのみ示してあるが、前述の実施例2の構成と同様に
複数のスキャナを並列動作可能に設置する構成としても
よい。
【0191】データ入力手段であるメモリ53は自身に
記憶する暗号化すべきデータを、マイクロコンピュータ
49に出力する。
【0192】データ出力手段である、ネットワークイン
タフェース54は、マイクロコンピュータ49から入力
した暗号化データをネットワークに出力する。
【0193】表示手段であるLCD50は、マイクロコ
ンピュータ49からの命令により「ユーザに指紋の入力
を促す表示」、あるいは「ユーザに鍵の生成開始の指示
を促す表示」等、各種の処理に従った表示を実行する。
【0194】入力手段であるキーボード51は、ユーザ
からの指紋入力開始指示、鍵生成開始指示等を入力し、
マイクロコンピュータ49に出力する。
【0195】マイクロコンピュータ49による指紋画像
からの指紋コードを生成する処理、複数の指紋コードお
よび指紋読み取り情報に基づく鍵の生成処理、さらに、
生成した鍵を用いた入力データの暗号化処理の処理は、
実施例1、2に述べたと同様の処理が実行される。この
図18の構成を有する暗号化装置を備えたデータ送信装
置によれば、複数の生体情報を順次、または並列に入力
して、複数の生体情報に基づくコード列によって鍵を生
成して、この鍵を用いて暗号化処理を実行し、ネットワ
ークインタフェースを介してネットワークに出力する構
成としたので、個々の生体情報から得られる情報を少な
くして、かつ鍵生成用コードとしての情報量を増加させ
ることが可能となり、生体情報の組み合わせ態様に応じ
た異なるコードが生成可能であり、セキュリティの強化
が達成される。
【0196】なお、本実施例においても、生体情報とし
て指紋を例にして説明したが、指紋以外にも、「その人
固有の情報」、たとえば、声紋や、眼底パターン、DN
Aパターンなども使用可能であり、これらの生体情報を
任意に組み合わせて鍵生成用コードを生成することがで
きる。
【0197】(3−2)復号化装置を備えたデータ受信
装置 図19に本発明に係る復号化装置を備えたデータ受信装
置の構成ブロック図を示す。図19に示すデータ受信装
置においては、図11に示す指紋コード生成手段、鍵生
成手段、暗号化手段、制御手段、一時記憶手段を1つの
マイクロコンピュータ55において実現している。
【0198】指紋コード生成手段、鍵生成手段、暗号化
手段、制御手段、一時記憶手段を実現するマイクロコン
ピュータ55は、表示手段としてのLCD56に「ユー
ザに指紋の入力を促す表示」、あるいは「ユーザに鍵の
生成開始の指示を促す表示」等、各種の処理に従った表
示を実行する。また、マイクロコンピュータ55は、キ
ーボード57からユーザによる指紋入力開始指示、鍵生
成開始指示等の各種の入力を受信する。また、マイクロ
コンピュータ55は、スキャナ58において入力された
指紋画像からの指紋コードを生成する処理を実行し、一
時記憶手段としてのRAMに指紋読み取り情報とともに
記憶する。さらに、マイクロコンピュータ55は、RA
Mに記憶した複数の指紋コードおよび指紋読み取り情報
を読み出して鍵の生成処理を実行する。さらに、マイク
ロコンピュータ55は、生成した鍵を用いて、ネットワ
ークインタフェース59から入力したデータの復号化処
理を実行して、メモリ60に出力する。
【0199】指紋パターン読み取り手段として機能する
スキャナ58は指紋パターンを読み取り、マイクロコン
ピュータ55に出力する。図19では、スキャナ58を
1つのみ示してあるが、前述のように複数のスキャナを
並列動作可能に設置する構成としてもよい。
【0200】データ入力手段であるネットワークインタ
フェース59はネットワークから入力した復号化すべき
データを、マイクロコンピュータ55に出力する。
【0201】データ出力手段である、メモリ60は、マ
イクロコンピュータ55から入力した復号化データを自
身に記憶する。
【0202】表示手段であるLCD56は、マイクロコ
ンピュータ55からの命令により「ユーザに指紋の入力
を促す表示」、あるいは「ユーザに鍵の生成開始の指示
を促す表示」等、各種の処理に従った表示を実行する。
【0203】入力手段であるキーボード57は、ユーザ
からの指紋入力開始指示、鍵生成開始指示等を入力し、
マイクロコンピュータ55に出力する。
【0204】マイクロコンピュータ55による指紋画像
からの指紋コードを生成する処理、複数の指紋コードお
よび指紋読み取り情報に基づく鍵の生成処理、さらに、
生成した鍵を用いた入力データの復号化処理の処理は、
実施例1、2に述べたと同様の処理が実行される。この
図19の構成を有する復号化装置を備えたデータ受信装
置は、複数の生体情報を順次、または並列に入力して、
複数の生体情報に基づくコード列によって鍵を生成し
て、この鍵を用いて復号化処理を実行する構成であり、
個々の生体情報から得られる情報を少なくして、かつ鍵
生成用コードとしての情報量を増加させることを可能と
し、生体情報の組み合わせ態様に応じた異なるコードが
生成可能となり、セキュリティの強化が達成される。
【0205】なお、本実施例においても、生体情報とし
て指紋を例にして説明したが、指紋以外にも、「その人
固有の情報」、たとえば、声紋や、眼底パターン、DN
Aパターンなども使用可能であり、これらの生体情報を
任意に組み合わせて鍵生成用コードを生成することがで
きる。
【0206】(3−3)データ伝送システム 図20は、前述の図18のデータ送信装置と、図19の
データ受信装置の組合わせによって構成されるデータ伝
送システムを示す図である。
【0207】データ送信装置61は、自身のメモリ62
に記憶している情報を複数の指紋コードおよび指紋読み
取り情報に基づいて暗号化し、ネットワークインタフェ
ースを介してネットワーク63に出力する。
【0208】データ受信装置64は、ネットワーク63
からネットワークインタフェースを介して入力した暗号
化データを複数の指紋コードおよび指紋読み取り情報に
基づいて復号化し、自身のメモリ65に記憶する。
【0209】データ送信装置61、データ受信装置64
内のマイクロコンピュータによる指紋画像からの指紋コ
ードを生成する処理、複数の指紋コードおよび指紋読み
取り情報に基づく鍵の生成処理、さらに、生成した鍵を
用いた入力データの復号化処理の処理は、実施例1、2
に述べたと同様の処理が実行される。この図20の構成
を有するデータ伝送システムは、複数の生体情報を順
次、または並列に入力して、複数の生体情報に基づくコ
ード列によって鍵を生成して、この鍵を用いて暗号化処
理および復号化処理を実行する構成であり、個々の生体
情報から得られる情報を少なくして、かつ鍵生成用コー
ドとしての情報量を増加させることを可能とし、生体情
報の組み合わせ態様に応じた異なるコードが生成可能と
なり、ネットワーク上でのデータ伝送におけるセキュリ
ティの強化が達成される。
【0210】なお、本実施例においても、生体情報とし
て指紋を例にして説明したが、指紋以外にも、「その人
固有の情報」、たとえば、声紋や、眼底パターン、DN
Aパターンなども使用可能であり、これらの生体情報を
任意に組み合わせて鍵生成用コードを生成することがで
きる。
【0211】(3−4)暗号化装置を備えたデータ受信
装置 図21に本発明に係る暗号化装置を備えたデータ送信装
置の構成ブロック図を示す。図21に示すデータ送信装
置においては、図1に示す指紋コード生成手段、鍵生成
手段、暗号化手段、制御手段、一時記憶手段を1つのマ
イクロコンピュータ66において実現している。
【0212】指紋コード生成手段、鍵生成手段、暗号化
手段、制御手段、一時記憶手段を実現するマイクロコン
ピュータ66は、表示手段としてのLCD67に「ユー
ザに指紋の入力を促す表示」、あるいは「ユーザに鍵の
生成開始の指示を促す表示」等、各種の処理に従った表
示を実行する。また、マイクロコンピュータ66は、キ
ーボード68からユーザによる指紋入力開始指示、鍵生
成開始指示等の各種の入力を受信する。また、マイクロ
コンピュータ66は、スキャナ69において入力された
指紋画像からの指紋コードを生成する処理を実行し、一
時記憶手段としてのRAMに指紋読み取り情報とともに
記憶する。さらに、マイクロコンピュータ66は、RA
Mに記憶した複数の指紋コードおよび指紋読み取り情報
を読み出して鍵の生成処理を実行する。さらに、マイク
ロコンピュータ66は、生成した鍵を用いて、ネットワ
ークインタフェース70から入力したデータの暗号化処
理を実行して、メモリ71に出力する。
【0213】指紋パターン読み取り手段として機能する
スキャナ69は指紋パターンを読み取り、マイクロコン
ピュータ66に出力する。図21では、スキャナ69を
1つのみ示してあるが、前述のように複数のスキャナを
並列動作可能に設置する構成としてもよい。
【0214】データ入力手段であるネットワークインタ
フェース70はネットワークから入力した暗号化すべき
データを、マイクロコンピュータ66に出力する。
【0215】データ出力手段である、メモリ71は、マ
イクロコンピュータ66から入力した暗号化データを記
憶する。
【0216】表示手段であるLCD67は、マイクロコ
ンピュータ66からの命令により「ユーザに指紋の入力
を促す表示」、あるいは「ユーザに鍵の生成開始の指示
を促す表示」等、各種の処理に従った表示を実行する。
【0217】入力手段であるキーボード68は、ユーザ
からの指紋入力開始指示、鍵生成開始指示等を入力し、
マイクロコンピュータ66に出力する。
【0218】マイクロコンピュータ66による指紋画像
からの指紋コードを生成する処理、複数の指紋コードお
よび指紋読み取り情報に基づく鍵の生成処理、さらに、
生成した鍵を用いた入力データの暗号化処理の処理は、
実施例1、2に述べたと同様の処理が実行される。この
図21の構成を有する暗号化装置を備えたデータ受信装
置によれば、複数の生体情報を順次、または並列に入力
して、複数の生体情報に基づくコード列によって鍵を生
成して、この鍵を用いて暗号化処理を実行し、ネットワ
ークインタフェースを介してネットワークから入力した
データを暗号化する構成としたので、個々の生体情報か
ら得られる情報を少なくして、かつ鍵生成用コードとし
ての情報量を増加させることが可能となり、生体情報の
組み合わせ態様に応じた異なるコードが生成可能であ
り、セキュリティの強化が達成される。
【0219】なお、本実施例においても、生体情報とし
て指紋を例にして説明したが、指紋以外にも、「その人
固有の情報」、たとえば、声紋や、眼底パターン、DN
Aパターンなども使用可能であり、これらの生体情報を
任意に組み合わせて鍵生成用コードを生成することがで
きる。
【0220】(3−5)復号化装置を備えたデータ送信
装置 図22に本発明に係る復号化装置を備えたデータ送信装
置の構成ブロック図を示す。図22に示すデータ送信装
置においては、図11に示す指紋コード生成手段、鍵生
成手段、暗号化手段、制御手段、一時記憶手段を1つの
マイクロコンピュータ72において実現している。
【0221】指紋コード生成手段、鍵生成手段、暗号化
手段、制御手段、一時記憶手段を実現するマイクロコン
ピュータ72は、表示手段としてのLCD73に「ユー
ザに指紋の入力を促す表示」、あるいは「ユーザに鍵の
生成開始の指示を促す表示」等、各種の処理に従った表
示を実行する。また、マイクロコンピュータ72は、キ
ーボード74からユーザによる指紋入力開始指示、鍵生
成開始指示等の各種の入力を受信する。また、マイクロ
コンピュータ72は、スキャナ75において入力された
指紋画像からの指紋コードを生成する処理を実行し、一
時記憶手段としてのRAMに指紋読み取り情報とともに
記憶する。さらに、マイクロコンピュータ72は、RA
Mに記憶した複数の指紋コードおよび指紋読み取り情報
を読み出して鍵の生成処理を実行する。さらに、マイク
ロコンピュータ72は、生成した鍵を用いて、メモリ7
6に記憶されたデータを復号化し、ネットワークインタ
フェース77を介してネットワークに出力する。
【0222】指紋パターン読み取り手段として機能する
スキャナ75は指紋パターンを読み取り、マイクロコン
ピュータ72に出力する。図22では、スキャナ75を
1つのみ示してあるが、前述の実施例2のように複数の
スキャナを並列動作可能に設置する構成としてもよい。
【0223】データ入力手段であるメモリ76は、自身
に記憶する復号化すべきデータをマイクロコンピュータ
72に出力する。
【0224】データ出力手段である、ネットワークイン
タフェース70は、マイクロコンピュータ72から入力
した復号化データをネットワークに出力する。
【0225】表示手段であるLCD73は、マイクロコ
ンピュータ72からの命令により「ユーザに指紋の入力
を促す表示」、あるいは「ユーザに鍵の生成開始の指示
を促す表示」等、各種の処理に従った表示を実行する。
【0226】入力手段であるキーボード74は、ユーザ
からの指紋入力開始指示、鍵生成開始指示等を入力し、
マイクロコンピュータ72に出力する。
【0227】マイクロコンピュータ72による指紋画像
からの指紋コードを生成する処理、複数の指紋コードお
よび指紋読み取り情報に基づく鍵の生成処理、さらに、
生成した鍵を用いた入力データの復号化処理の処理は、
実施例1、2に述べたと同様の処理が実行される。この
図22の構成を有する復号化装置を備えたデータ送信装
置は、複数の生体情報を順次、または並列に入力して、
複数の生体情報に基づくコード列によって鍵を生成し
て、この鍵を用いて復号化処理を実行する構成であり、
個々の生体情報から得られる情報を少なくして、かつ鍵
生成用コードとしての情報量を増加させることを可能と
し、生体情報の組み合わせ態様に応じた異なるコードが
生成可能となり、セキュリティの強化が達成される。
【0228】なお、本実施例においても、生体情報とし
て指紋を例にして説明したが、指紋以外にも、「その人
固有の情報」、たとえば、声紋や、眼底パターン、DN
Aパターンなども使用可能であり、これらの生体情報を
任意に組み合わせて鍵生成用コードを生成することがで
きる。
【0229】(3−6)データ蓄積システム 図23は、前述の図21のデータ受信装置と、図22の
データ送信装置の組合わせによって構成されるデータ蓄
積システムを示す図である。
【0230】データ受信装置78は、ネットワーク81
からネットワークインタフェースを介して入力したデー
タを複数の指紋コード、指紋読み取り情報に基づいて暗
号化し、接続されたメモリ79に記憶する。
【0231】データ送信装置80は、メモリ79に記憶
しているデータを複数の指紋パターンおよび指紋読み取
り情報に基づいて復号化し、ネットワークインタフェー
スを介してネットワーク81に出力する。
【0232】データ受信装置78、データ送信装置80
内のマイクロコンピュータによる指紋画像からの指紋コ
ードを生成する処理、複数の指紋コードおよび指紋読み
取り情報に基づく鍵の生成処理、さらに、生成した鍵を
用いた入力データの復号化処理の処理は、実施例1、2
に述べたと同様の処理が実行される。この図23の構成
を有するデータ蓄積システムは、複数の生体情報を順
次、または並列に入力して、複数の生体情報に基づくコ
ード列によって鍵を生成して、この鍵を用いて暗号化処
理および復号化処理を実行する構成であり、個々の生体
情報から得られる情報を少なくして、かつ鍵生成用コー
ドとしての情報量を増加させることを可能とし、生体情
報の組み合わせ態様に応じた異なるコードが生成可能と
なり、ネットワーク上のデータ転送において、さらにメ
モリ蓄積データのセキュリティの強化が達成される。
【0233】なお、本実施例においても、生体情報とし
て指紋を例にして説明したが、指紋以外にも、「その人
固有の情報」、たとえば、声紋や、眼底パターン、DN
Aパターンなども使用可能であり、これらの生体情報を
任意に組み合わせて鍵生成用コードを生成することがで
きる。
【0234】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。例えば上述の実施例においては、暗号化装
置と、復号化装置とを別々に説明してきたが、上述の暗
号化、復号化の両処理を実行する装置を除つ術の説明に
基づいて容易に実現されることは明らかであり、これら
両処理を実行するシステムも本発明の範囲に含まれるも
のである。また、生体情報として、指紋以外に、声紋、
眼底パターン、DNAパターンなどを適用することは、
上述の実施例に基づいて容易に想到できるものである。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0235】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の暗号鍵
生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、
暗号化・復号化方法によれば、個々の生体情報から得ら
れる情報を少なくして、かつ鍵生成用コードとしての情
報量を増加させることが可能となる。すなわち本発明の
構成によれば、複数の生体情報を組み合わせて鍵生成用
コードを生成するため、その元となる個々のデータ量が
少なくてすむ。従って、例えば指紋情報の読み取り精度
を高めることが要求されない。
【0236】また、本発明の暗号鍵生成装置、暗号化・
復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法
によれば、複数の生体情報を組み合わせて鍵生成用コー
ドを生成するため、その組み合わせ態様に応じた異なる
コードが生成可能となるため、セキュリティがより強化
される。これは、入力する生体情報の数を増加させるこ
とにより情報量を増加させることができるという理由の
みならず、どの生体情報、例えばどの指の指紋データを
使用したか、また、何個の生体情報を用いたか、あるい
は、生体情報の入力順番をどのように設定したか等、各
種の指紋読み取り情報によって異なる鍵生成用コードを
生成することが可能となるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る暗号化装置の実施例1の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明に係る暗号化装置における制御手段の構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る暗号化装置の実施例1の処理フロ
ーを示す図である。
【図4】本発明の暗号化装置、復号化装置における指紋
コード生成処理における領域分割ついて説明する図であ
る。
【図5】本発明の暗号化装置、復号化装置における指紋
コード生成処理における方向データについて説明する図
である。
【図6】本発明の暗号化装置、復号化装置における指紋
コード生成処理における方向データ列について説明する
図である。
【図7】本発明の暗号化装置、復号化装置における指紋
コード生成処理において使用される方向データ列と指紋
番号の対応テーブルについて説明する図である。
【図8】本発明の暗号化装置、復号化装置における指紋
コード生成処理の処理フローを示す図である。
【図9】本発明の暗号化装置、復号化装置における鍵生
成処理の処理フローを示す図である。
【図10】本発明の暗号化装置における暗号化処理の処
理フローを示す図である。
【図11】本発明に係る復号化装置の実施例1の構成を
示すブロック図である。
【図12】本発明に係る復号化装置の実施例1の処理フ
ローを示す図である。
【図13】本発明の復号化装置における復号化処理の処
理フローを示す図である。
【図14】本発明に係る暗号化装置の実施例2の構成を
示すブロック図である。
【図15】本発明に係る暗号化装置の実施例2における
暗号化処理の処理フローを示す図である。
【図16】本発明に係る復号化装置の実施例2の構成を
示すブロック図である。
【図17】本発明に係る復号化装置の実施例2における
復号化処理の処理フローを示す図である。
【図18】本発明に係る暗号化装置を備えたデータ送信
装置の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明に係る復号化装置を備えたデータ受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図20】図18のデータ送信装置と、図19のデータ
受信装置によって構成されるデータ伝送システムのブロ
ック図である。
【図21】本発明に係る暗号化装置を備えたデータ受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明に係る復号化装置を備えたデータ送信
装置の構成を示すブロック図である。
【図23】図21のデータ受信装置と、図22のデータ
送信装置によって構成されるデータ蓄積システムのブロ
ック図である。
【符号の説明】
1,11,21,33 制御手段 2,12,22,34 表示手段 3,13,23,35 入力手段 4,14 指紋パターン読み取り手段 24,36 指紋パターン読み取り手段#1 25,37 指紋パターン読み取り手段#2 26,38 指紋パターン読み取り手段#3 5,15,27,39 指紋コード生成手段 6,16,28,40 一時記憶手段 7,17,29,41 鍵生成手段 8,30 暗号化手段 9,19,31,43 データ入力手段 10,20,32,44 データ出力手段 18,42 復号化手段 45 CPU 46 I/Oインタフェース 47 RAM 48 ROM 49,55,66,72 マイクロコンピュータ 50,56,67,73 LCD 51,57,68,74 キーボード 52,58,69,75 スキャナ 53,60,71,76 メモリ 54,59,70,77 ネットワークインタフェース 61,80 データ送信装置 62,65,79 メモリ 63,81 ネットワーク 64,78 データ受信装置
フロントページの続き Fターム(参考) 5B085 AE25 AE26 AE27 AE29 5J104 AA07 AA16 EA15 KA16 KA17 KA18 KA19 NA02 NA21 NA37 PA07

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の生体情報を取得する生体情報読み取
    り手段と、 前記生体情報読み取り手段において取得された複数の生
    体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード
    生成手段と、 前記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶
    する記憶手段と、 前記生体コード生成手段において生成された複数の生体
    コードに基づいて、暗号化処理または復号化処理に適用
    する鍵を生成する鍵生成手段と、 を有することを特徴とする暗号鍵生成装置。
  2. 【請求項2】前記鍵生成手段は、前記生体情報読み取り
    手段において読み取られた複数の生体情報に関する生体
    情報読み取り情報を取得し、該生体情報読み取り情報、
    および前記生体コードに基づいて暗号化処理または復号
    化処理に適用する鍵を生成する構成を有することを特徴
    とする請求項1に記載の暗号鍵生成装置。
  3. 【請求項3】前記生体情報読み取り情報は、少なくと
    も、 複数の生体情報各々の読み取り順序情報、 複数の生体情報各々の読み取り装置情報、 複数の生体情報各々の生体部位情報、 のいずれかを含むことを特徴とする請求項2に記載の暗
    号鍵生成装置。
  4. 【請求項4】前記生体情報読み取り手段は、並列に動作
    可能な複数の生体情報読み取り手段によって構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の暗号鍵生成装
    置。
  5. 【請求項5】前記生体情報読み取り手段の読み取る生体
    情報は、指紋、眼底像、声紋、DNAパターンのいずれ
    か、または指紋、眼底像、声紋、DNAパターンの2以
    上の生体情報の組み合せであることを特徴とする請求項
    1に記載の暗号鍵生成装置。
  6. 【請求項6】前記生体情報読み取り手段の読み取る生体
    情報は指紋情報であり、 前記生体コード生成手段は、指紋画像を分割した複数領
    域において指紋の凹凸パターンの形成する隆線方向を識
    別し、該隆線方向に応じたコードを前記複数領域毎に対
    応付けることにより生体コードを生成する構成であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の暗号鍵生成装置。
  7. 【請求項7】前記生体コード生成手段は、前記生体情報
    読み取り手段において取得される生体情報に基づくデー
    タ列に出力生体コードを対応付けた対応テーブル手段を
    有し、 前記生体コード生成手段は、該対応テーブルに基づいて
    生体コードを出力する構成を有することを特徴とする請
    求項1に記載の暗号鍵生成装置。
  8. 【請求項8】前記鍵生成手段の生成する鍵は、共通鍵暗
    号化方式における共通鍵、公開鍵暗号化方式における公
    開鍵、秘密鍵のいずれかであることを特徴とする請求項
    1に記載の暗号鍵生成装置。
  9. 【請求項9】暗号化すべきデータを入力するデータ入力
    手段と、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取り手段と、 前記生体情報読み取り手段において取得された複数の生
    体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード
    生成手段と、 前記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶
    する記憶手段と、 前記生体コード生成手段において生成された複数の生体
    コードに基づいて、暗号化処理に適用する鍵を生成する
    鍵生成手段と、 前記鍵生成手段において生成した鍵に基づいて前記デー
    タ入力手段から入力したデータの暗号化処理を実行する
    暗号化手段と、 前記暗号化手段において暗号化したデータを出力する出
    力手段と、 を有することを特徴とする暗号化装置。
  10. 【請求項10】前記鍵生成手段は、前記生体情報読み取
    り手段において読み取られた複数の生体情報に関する生
    体情報読み取り情報を取得し、該生体情報読み取り情
    報、および前記生体コードに基づいて暗号化処理に適用
    する鍵を生成する構成を有することを特徴とする請求項
    9に記載の暗号化装置。
  11. 【請求項11】前記生体情報読み取り情報は、少なくと
    も、 複数の生体情報各々の読み取り順序情報、 複数の生体情報各々の読み取り装置情報、 複数の生体情報各々の生体部位情報、 のいずれかを含むことを特徴とする請求項10に記載の
    暗号化装置。
  12. 【請求項12】前記生体情報読み取り手段は、並列に動
    作可能な複数の生体情報読み取り手段によって構成され
    ていることを特徴とする請求項9に記載の暗号化装置。
  13. 【請求項13】前記生体情報読み取り手段の読み取る生
    体情報は、指紋、眼底像、声紋、DNAパターンのいず
    れか、または指紋、眼底像、声紋、DNAパターンの2
    以上の生体情報の組み合せであることを特徴とする請求
    項9に記載の暗号化装置。
  14. 【請求項14】前記生体情報読み取り手段の読み取る生
    体情報は指紋情報であり、 前記生体コード生成手段は、指紋画像を分割した複数領
    域において指紋の凹凸パターンの形成する隆線方向を識
    別し、該隆線方向に応じたコードを前記複数領域毎に対
    応付けることにより生体コードを生成する構成であるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の暗号化装置。
  15. 【請求項15】前記生体コード生成手段は、前記生体情
    報読み取り手段において取得される生体情報に基づくデ
    ータ列に出力生体コードを対応付けた対応テーブル手段
    を有し、 前記生体コード生成手段は、該対応テーブルに基づいて
    生体コードを出力する構成を有することを特徴とする請
    求項9に記載の暗号化装置。
  16. 【請求項16】前記鍵生成手段の生成する鍵は、共通鍵
    暗号化方式における共通鍵、公開鍵暗号化方式における
    公開鍵、秘密鍵のいずれかであることを特徴とする請求
    項9に記載の暗号化装置。
  17. 【請求項17】復号化すべきデータを入力するデータ入
    力手段と、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取り手段と、 前記生体情報読み取り手段において取得された複数の生
    体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード
    生成手段と、 前記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶
    する記憶手段と、 前記生体コード生成手段において生成された複数の生体
    コードに基づいて、復号化処理に適用する鍵を生成する
    鍵生成手段と、 前記鍵生成手段において生成した鍵に基づいて前記デー
    タ入力手段から入力したデータの復号化処理を実行する
    復号化手段と、 前記復号化手段において復号化したデータを出力する出
    力手段と、 を有することを特徴とする復号化装置。
  18. 【請求項18】前記鍵生成手段は、前記生体情報読み取
    り手段において読み取られた複数の生体情報に関する生
    体情報読み取り情報を取得し、該生体情報読み取り情
    報、および前記生体コードに基づいて復号化処理に適用
    する鍵を生成する構成を有することを特徴とする請求項
    17に記載の復号化装置。
  19. 【請求項19】前記生体情報読み取り情報は、少なくと
    も、 複数の生体情報各々の読み取り順序情報、 複数の生体情報各々の読み取り装置情報、 複数の生体情報各々の生体部位情報、 のいずれかを含むことを特徴とする請求項18に記載の
    復号化装置。
  20. 【請求項20】前記生体情報読み取り手段は、並列に動
    作可能な複数の生体情報読み取り手段によって構成され
    ていることを特徴とする請求項17に記載の復号化装
    置。
  21. 【請求項21】前記生体情報読み取り手段の読み取る生
    体情報は、指紋、眼底像、声紋、DNAパターンのいず
    れか、または指紋、眼底像、声紋、DNAパターンの2
    以上の生体情報の組み合せであることを特徴とする請求
    項17に記載の復号化装置。
  22. 【請求項22】前記生体情報読み取り手段の読み取る生
    体情報は指紋情報であり、 前記生体コード生成手段は、指紋画像を分割した複数領
    域において指紋の凹凸パターンの形成する隆線方向を識
    別し、該隆線方向に応じたコードを前記複数領域毎に対
    応付けることにより生体コードを生成する構成であるこ
    とを特徴とする請求項17に記載の復号化装置。
  23. 【請求項23】前記生体コード生成手段は、前記生体情
    報読み取り手段において取得される生体情報に基づくデ
    ータ列に出力生体コードを対応付けた対応テーブル手段
    を有し、 前記生体コード生成手段は、該対応テーブルに基づいて
    生体コードを出力する構成を有することを特徴とする請
    求項17に記載の復号化装置。
  24. 【請求項24】前記鍵生成手段の生成する鍵は、共通鍵
    暗号化方式における共通鍵、公開鍵暗号化方式における
    公開鍵、秘密鍵のいずれかであることを特徴とする請求
    項17に記載の復号化装置。
  25. 【請求項25】暗号化または復号化すべきデータを入力
    するデータ入力手段と、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取り手段と、 前記生体情報読み取り手段において取得された複数の生
    体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード
    生成手段と、 前記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶
    する記憶手段と、 前記生体コード生成手段において生成された複数の生体
    コードに基づいて、暗号化処理または復号化処理に適用
    する鍵を生成する鍵生成手段と、 前記鍵生成手段において生成した鍵に基づいて前記デー
    タ入力手段から入力したデータの暗号化処理を実行する
    暗号化手段と、 前記鍵生成手段において生成した鍵に基づいて前記デー
    タ入力手段から入力したデータの復号化処理を実行する
    復号化手段と、 前記暗号化手段または復号化手段において暗号化したデ
    ータを出力する出力手段と、 を有することを特徴とする暗号化・復号化装置。
  26. 【請求項26】ネットワークにより接続されたデータ送
    信装置とデータ受信装置とを有するデータ伝送システム
    であり、 前記データ送信装置は、 暗号化すべきデータを記憶するメモリ手段と、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取り手段と、 前記生体情報読み取り手段において取得された複数の生
    体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード
    生成手段と、 前記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶
    する記憶手段と、 前記生体コード生成手段において生成された複数の生体
    コードに基づいて、暗号化処理に適用する鍵を生成する
    鍵生成手段と、 前記鍵生成手段において生成した鍵に基づいて前記メモ
    リ手段から入力したデータの暗号化処理を実行する暗号
    化手段と、 前記暗号化手段において暗号化したデータを出力するネ
    ットワークインタフェース手段と、を有し、 前記データ受信装置は、 前記データ送信装置から前記ネットワークを介して暗号
    化データを受信するネットワークインタフェース手段
    と、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取り手段と、 前記生体情報読み取り手段において取得された複数の生
    体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード
    生成手段と、 前記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶
    する記憶手段と、 前記生体コード生成手段において生成された複数の生体
    コードに基づいて、復号化処理に適用する鍵を生成する
    鍵生成手段と、 前記鍵生成手段において生成した鍵に基づいて前記ネッ
    トワークインタフェース手段から入力した暗号化データ
    の復号化処理を実行する復号化手段と、 前記復号化手段において復号化したデータを記憶するメ
    モリと、 を有することを特徴とするデータ伝送システム。
  27. 【請求項27】ネットワークに接続されたデータ受信装
    置とデータ送信装置と、 前記データ受信装置とデータ送信装置との双方に接続さ
    れたメモリ手段と、からなるデータ蓄積システムであ
    り、 前記データ受信装置は、 ネットワークを介してデータを受信するネットワークイ
    ンタフェース手段と、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取り手段と、 前記生体情報読み取り手段において取得された複数の生
    体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード
    生成手段と、 前記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶
    する記憶手段と、 前記生体コード生成手段において生成された複数の生体
    コードに基づいて、暗号化処理に適用する鍵を生成する
    鍵生成手段と、 前記鍵生成手段において生成した鍵に基づいて前記ネッ
    トワークインタフェース手段から入力したデータの暗号
    化処理を実行する暗号化手段と、を有し、 前記メモリ手段は、前記データ受信装置における前記暗
    号化手段において暗号化された暗号化データを蓄積し、 前記データ送信装置は、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取り手段と、 前記生体情報読み取り手段において取得された複数の生
    体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コード
    生成手段と、 前記生体コード生成手段で生成された生体コードを記憶
    する記憶手段と、 前記生体コード生成手段において生成された複数の生体
    コードに基づいて、復号化処理に適用する鍵を生成する
    鍵生成手段と、 前記鍵生成手段において生成した鍵に基づいて前記メモ
    リ手段から入力した暗号化データの復号化処理を実行す
    る復号化手段と、 前記復号化手段において復号化したデータを出力するネ
    ットワークインタフェース手段と、を有することを特徴
    とするデータ蓄積システム。
  28. 【請求項28】暗号化処理または復号化処理に使用する
    暗号鍵を生成する暗号鍵生成方法において、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取りステップ
    と、 前記生体情報読み取りステップにおいて取得された複数
    の生体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コ
    ード生成ステップと、 前記生体コード生成ステップにおいて生成された複数の
    生体コードに基づいて、暗号化処理または復号化処理に
    適用する鍵を生成する鍵生成ステップと、 を有することを特徴とする暗号鍵生成方法。
  29. 【請求項29】暗号化すべきデータを入力するデータ入
    力ステップと、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取りステップ
    と、 前記生体情報読み取りステップにおいて取得された複数
    の生体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コ
    ード生成ステップと、 前記生体コード生成ステップにおいて生成された複数の
    生体コードに基づいて、暗号化処理に適用する鍵を生成
    する鍵生成ステップと、 前記鍵生成ステップにおいて生成した鍵に基づいて前記
    データ入力ステップにおいて入力したデータの暗号化処
    理を実行する暗号化ステップと、 前記暗号化ステップにおいて暗号化したデータを出力す
    る出力ステップと、 を有することを特徴とする暗号化方法。
  30. 【請求項30】復号化すべきデータを入力するデータ入
    力ステップと、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取りステップ
    と、 前記生体情報読み取りステップにおいて取得された複数
    の生体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コ
    ード生成ステップと、 前記生体コード生成ステップにおいて生成された複数の
    生体コードに基づいて、復号化処理に適用する鍵を生成
    する鍵生成ステップと、 前記鍵生成ステップにおいて生成した鍵に基づいて前記
    データ入力ステップにおいて入力したデータの復号化処
    理を実行する復号化ステップと、 前記復号化ステップにおいて復号化したデータを出力す
    る出力ステップと、 を有することを特徴とする復号化方法。
  31. 【請求項31】暗号鍵生成処理をコンピュータ・システ
    ム上で実行せしめるコンピュータ・プログラムを有形的
    に提供するプログラム提供媒体であって、 前記コンピュータ・プログラムは、 複数の生体情報を取得する生体情報読み取りステップ
    と、 前記生体情報読み取りステップにおいて取得された複数
    の生体情報に基づく複数の生体コードを生成する生体コ
    ード生成ステップと、 前記生体コード生成ステップにおいて生成された複数の
    生体コードに基づいて、暗号化処理または復号化処理に
    適用する鍵を生成する鍵生成ステップと、 を有することを特徴とするプログラム提供媒体。
JP35259699A 1999-12-13 1999-12-13 暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体 Pending JP2001168854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35259699A JP2001168854A (ja) 1999-12-13 1999-12-13 暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35259699A JP2001168854A (ja) 1999-12-13 1999-12-13 暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001168854A true JP2001168854A (ja) 2001-06-22

Family

ID=18425134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35259699A Pending JP2001168854A (ja) 1999-12-13 1999-12-13 暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001168854A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003502768A (ja) * 1999-06-17 2003-01-21 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) データを安全にメモリに記憶する技術
KR20030008891A (ko) * 2001-07-20 2003-01-29 심재창 손가락의 입력 순서를 활용한 개인식별장치 및 그 방법과이를 이용한 통합적 개인식별시스템
GB2387933A (en) * 2002-04-25 2003-10-29 Ritech Internat Ltd Storage device comprising an embedded fingerprint sensor
GB2390705A (en) * 2002-07-11 2004-01-14 Ritech Internat Ltd Portable biodata protected data storage unit
JP2007171765A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Kenwood Corp 音声データベース製造装置、音声データベース、音片復元装置、音声データベース製造方法、音片復元方法及びプログラム
WO2009005259A2 (en) * 2007-06-29 2009-01-08 Gold & Key Co., Ltd Puzzle typed keycode with image, and security system and method using it
DE102008041392A1 (de) * 2008-08-20 2010-02-25 Psylock Gmbh Kryptographieverfahren und Identifizierungsverfahren auf Basis biometrischer Daten
JP2010176370A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Casio Computer Co Ltd 表示装置、画像表示方法及びプログラム
US8086868B2 (en) 2004-06-08 2011-12-27 Nec Corporation Data communication method and system
CN114598516A (zh) * 2022-02-28 2022-06-07 北京梧桐车联科技有限责任公司 信息加密、信息解密方法、装置、设备及存储介质

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003502768A (ja) * 1999-06-17 2003-01-21 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) データを安全にメモリに記憶する技術
KR20030008891A (ko) * 2001-07-20 2003-01-29 심재창 손가락의 입력 순서를 활용한 개인식별장치 및 그 방법과이를 이용한 통합적 개인식별시스템
GB2387933B (en) * 2002-04-25 2005-08-03 Ritech Internat Ltd A biometrics parameters protected computer serial bus interface portable data storage device and method of proprietary biometrics enrollment
GB2387933A (en) * 2002-04-25 2003-10-29 Ritech Internat Ltd Storage device comprising an embedded fingerprint sensor
NL1023241C2 (nl) * 2002-04-25 2004-11-16 Ritech Internat Ltd Dataopslaginrichting die met biometrische parameters beschermd is, een seriele computerbusinterface heeft en draagbaar is, en werkwijze voor een eigen biometrische registratie.
GB2390705A (en) * 2002-07-11 2004-01-14 Ritech Internat Ltd Portable biodata protected data storage unit
GB2390705B (en) * 2002-07-11 2004-12-29 Ritech Internat Ltd Portable biodata protected data storage unit
US8086868B2 (en) 2004-06-08 2011-12-27 Nec Corporation Data communication method and system
JP2007171765A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Kenwood Corp 音声データベース製造装置、音声データベース、音片復元装置、音声データベース製造方法、音片復元方法及びプログラム
WO2009005259A2 (en) * 2007-06-29 2009-01-08 Gold & Key Co., Ltd Puzzle typed keycode with image, and security system and method using it
WO2009005259A3 (en) * 2007-06-29 2009-02-26 Gold & Key Co Ltd Puzzle typed keycode with image, and security system and method using it
DE102008041392A1 (de) * 2008-08-20 2010-02-25 Psylock Gmbh Kryptographieverfahren und Identifizierungsverfahren auf Basis biometrischer Daten
JP2010176370A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Casio Computer Co Ltd 表示装置、画像表示方法及びプログラム
CN114598516A (zh) * 2022-02-28 2022-06-07 北京梧桐车联科技有限责任公司 信息加密、信息解密方法、装置、设备及存储介质
CN114598516B (zh) * 2022-02-28 2024-04-26 北京梧桐车联科技有限责任公司 信息加密、信息解密方法、装置、设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2007202243B2 (en) System portable device and method for digital authenticating, crypting and signing by generating short-lived cryptokeys
US9237018B2 (en) Multisystem biometric token
US9305156B2 (en) Integrity protected smart card transaction
EP1791073B1 (en) Processing device, helper data generating device, terminal device, authentication device and biometrics authentication system
US6343361B1 (en) Dynamic challenge-response authentication and verification of identity of party sending or receiving electronic communication
CN105429761B (zh) 一种密钥生成方法及装置
US20030115475A1 (en) Biometrically enhanced digital certificates and system and method for making and using
US8195951B2 (en) Data processing system for providing authorization keys
JP5104188B2 (ja) サービス提供システム及び通信端末装置
WO2001008352A1 (en) Method and apparatus for implementing a biometric-based digital signature of document
WO2003007527A2 (en) Biometrically enhanced digital certificates and system and method for making and using
KR20010052105A (ko) 생체 측정 데이터를 이용한 암호키 발생
WO1999012144A1 (fr) Serveur et procede de generation de signature numerique
CN110807624A (zh) 一种数字货币硬件冷钱包系统及其交易方法
Chen et al. A novel DRM scheme for accommodating expectations of personal use
JP2001168854A (ja) 暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体
EP1608101B1 (en) Encrypting apparatus and encrypting method
TWI336046B (en) Processing equipment for authentication system, authentication system and operation method thereof
JPH11149453A (ja) 情報処理装置及び方法
GB2457491A (en) Identifying a remote network user having a password
JP2001168855A (ja) 暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体
JP4719950B2 (ja) 暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体
KR20070082833A (ko) 휴대형 성문-잠금 원격 전송 시스템 및 관련 동작 방법
JP2001144743A (ja) 暗号鍵生成装置、暗号化・復号化装置および暗号鍵生成方法、暗号化・復号化方法、並びにプログラム提供媒体
KR20030065761A (ko) 지문정보 저장 유에스비 키 인증 시스템