JP2001166938A - エンタープライズシステムの構築方法 - Google Patents

エンタープライズシステムの構築方法

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JP2001166938A
JP2001166938A JP2000272002A JP2000272002A JP2001166938A JP 2001166938 A JP2001166938 A JP 2001166938A JP 2000272002 A JP2000272002 A JP 2000272002A JP 2000272002 A JP2000272002 A JP 2000272002A JP 2001166938 A JP2001166938 A JP 2001166938A
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server
enterprise
basic
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JP2000272002A
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Inventor
Mari Natori
取 万 里 名
Hiroshi Okano
野 浩 岡
Seiichiro Tanaka
中 誠一郎 田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンタープライスシステムを迅速に構築する
ことを支援し、全体構造を共有および再利用するととも
に、柔軟かつ容易に変更および拡張することができる、
エンタープライズシステムの構築方法を提供する。 【解決手段】 フレームワーク10は、エンタープライ
ズシステムの基本的な属性および振舞いを定義したフレ
ームワーク11と、フレームワーク11を継承し、各種
の実行環境に合わせた基本的な属性および振舞いを定義
したフレームワーク12,13,14と、フレームワー
ク11を継承し、フレームワーク12,13,14の組
合せに関する基本的な属性および振舞いを定義した組合
せ系フレームワーク15とを備えている。そして、これ
ら各フレームワーク11,12,13,14,15を継
承および具体化し、フレームワーク12,13,14か
ら作成されたシステムを、組合せ系フレームワーク15
から作成された組合せ系システムを頂点としたツリー構
造として組み合わせることにより、エンタープライズシ
ステムを構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンタープライズア
プリケーションシステム(単に「エンタープライズシス
テム」ともいう)の構築方法に係り、とりわけオブジェ
クト指向言語で記述されたフレームワークを用いたエン
タープライズシステムの構築方法、エンタープライズシ
ステム向けフレームワークを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体、エンタープライズシステムの構築
支援システム、およびエンタープライズシステムの構築
支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、企業等における多種多様な業務を
統合的に処理するためのシステムとして、エンタープラ
イズシステムが注目されている。エンタープライズシス
テムとは、各種業務を実現するアプリケーションプログ
ラムをコンピュータシステム上に複数配置し、これら複
数のアプリケーションプログラムを協調して動作させる
ことにより企業全体の活動を統合的に支援するものであ
る。
【0003】ところで、このようなエンタープライズシ
ステムは一般に、クライアントやサーバ、データベー
ス、メインフレーム等の複数のハードウェア要素を含む
大規模なコンピュータシステム上で実現されるものであ
り、アプリケーションプログラムの種類等に応じて、既
存のクライアント/サーバ環境(スタンドアロン型のク
ライアント/サーバ環境)の他、インターネットやイン
トラネット等の環境上でも実行される。
【0004】このため、このようなエンタープライズシ
ステムを開発する場合には、従来、既存のクライアント
/サーバ環境を前提としたアプリケーションプログラム
(クライアント/サーバ系システム)と、インターネッ
トやイントラネット等の環境を前提としたアプリケーシ
ョンプログラム(ウェブアプリケーション系システム)
とを独立して開発している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
においては、統合対象となるアプリケーションプログラ
ムを実行環境ごとに独立に開発している。
【0006】しかしながら、このような従来の開発方法
では、各アプリケーションプログラムに共通するような
エンタープライズシステムの基本的な構造であっても各
アプリケーションプログラムごとに個別に開発され、加
えて、これらのアプリケーションプログラムの統合のた
めのプログラムも一から構築する必要があるので、シス
テムの全体構造を共有および再利用することができず、
また仕様変更や機能拡張等に対応してエンタープライズ
システムを柔軟かつ容易に変更および拡張することがで
きないという問題がある。
【0007】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、エンタープライズシステムを迅速に構築す
ることを支援し、エンタープライズシステムの基本的な
構造を統一化して全体構造を共有および再利用するとと
もに、仕様変更や機能拡張等に対応してエンタープライ
ズシステムを柔軟かつ容易に変更および拡張することが
できる、エンタープライズシステムの構築方法、エンタ
ープライズシステム向けフレームワークを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体、エンタープライズシ
ステムの構築支援システム、およびエンタープライズシ
ステムの構築支援プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、その第1の解
決手段として、オブジェクト指向言語で記述されたフレ
ームワークを用いてエンタープライズシステムを構築す
るエンタープライズシステムの構築方法において、エン
タープライズシステム向けフレームワークであって、
(a)エンタープライズシステムの基本的な属性および振
舞いを定義したエンタープライズシステム基本系フレー
ムワークと、(b)前記エンタープライズシステム基本系
フレームワークを継承するとともに、スタンドアロン型
のクライアント/サーバ系システム、ネットワーク指向
型のクライアント/サーバ系システムおよびサーバ指向
型のサーバ系システムのそれぞれの基本的な属性および
振舞いを定義したクライアント/サーバ系フレームワー
ク、ウェブアプリケーション系フレームワークおよびサ
ーバアプリケーション系フレームワークと、(c)前記エ
ンタープライズシステム基本系フレームワークを継承す
るとともに、前記クライアント/サーバ系フレームワー
ク、前記ウェブアプリケーション系フレームワークおよ
び前記サーバアプリケーション系フレームワークの組合
せに関する基本的な属性および振舞いを定義した組合せ
系フレームワークとを含むエンタープライズシステム向
けフレームワークを準備するステップと、前記エンター
プライズシステム向けフレームワークのうち前記クライ
アント/サーバ系フレームワーク、前記ウェブアプリケ
ーション系フレームワークおよび前記サーバアプリケー
ション系フレームワークをそれぞれ継承して、クライア
ント/サーバ系システム、ウェブアプリケーション系シ
ステム、サーバアプリケーション系システムを作成する
ステップと、前記エンタープライズシステム向けフレー
ムワークのうち前記組合せ系フレームワークを継承し
て、組合せ系システムを作成するステップと、前記エン
タープライズシステム向けフレームワークのうち前記エ
ンタープライズシステム基本系フレームワークを継承し
て、メインシステムを作成するステップと、前記組合せ
系システムを利用して、前記クライアント/サーバ系シ
ステム、前記ウェブアプリケーション系システムおよび
前記サーバアプリケーション系システムの階層的な所有
関係を構築するステップと、前記クライアント/サーバ
系システム、前記ウェブアプリケーション系システム、
前記サーバアプリケーション系システム、前記組合せ系
システムおよび前記メインシステムを統合するステップ
とを含むことを特徴とするエンタープライズシステムの
構築方法を提供する。
【0009】なお、上述した第1の解決手段において
は、前記クライアント/サーバ系システム、前記ウェブ
アプリケーション系システムおよび前記サーバアプリケ
ーション系システムの階層的な所有関係を、前記組合せ
系システムを頂点としたツリー構造として構築すること
が好ましい。
【0010】本発明は、その第2の解決手段として、オ
ブジェクト指向言語で記述されたエンタープライズシス
テム向けフレームワークを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体において、エンタープライズシステム
の基本的な属性および振舞いを定義したエンタープライ
ズシステム基本系フレームワークと、前記エンタープラ
イズシステム基本系フレームワークを継承するととも
に、スタンドアロン型のクライアント/サーバ系システ
ムの基本的な属性および振舞いを定義したクライアント
/サーバ系フレームワークと、前記エンタープライズシ
ステム基本系フレームワークを継承するとともに、ネッ
トワーク指向型のクライアント/サーバ系システムの基
本的な属性および振舞いを定義したウェブアプリケーシ
ョン系フレームワークと、前記エンタープライズシステ
ム基本系フレームワークを継承するとともに、サーバ指
向型のサーバ系システムの基本的な属性および振舞いを
定義したサーバアプリケーション系フレームワークとを
含むことを特徴とするエンタープライズシステム向けフ
レームワークを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体を提供する。
【0011】なお、本発明の第2の解決手段において
は、前記エンタープライズシステム基本系フレームワー
クを継承するとともに、前記クライアント/サーバ系フ
レームワーク、前記ウェブアプリケーション系フレーム
ワークおよび前記サーバアプリケーション系フレームワ
ークの組合せに関する基本的な属性および振舞いを定義
した組合せ系フレームワークをさらに含むことが好まし
い。また、前記組合せ系フレームワークは、前記クライ
アント/サーバ系フレームワーク、前記ウェブアプリケ
ーション系フレームワークおよび前記サーバアプリケー
ション系フレームワークのそれぞれを継承したクライア
ント/サーバ系システム、ウェブアプリケーション系シ
ステムおよびサーバアプリケーション系システムの階層
的な所有関係を、当該組合せ系フレームワークを継承し
た組合せ系システムを頂点としたツリー構造として構築
することができるよう構成されていることが好ましい。
【0012】本発明は、その第3の解決手段として、オ
ブジェクト指向言語で記述されたフレームワーク群であ
って各フレームワークから生成されたシステム間でデー
タの受け渡しを行うことが可能なフレームワーク群を含
むエンタープライズシステム向けフレームワークを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、各
システム間でのデータの受け渡しを定義したエンタープ
ライズシステム基本系フレームワークと、前記エンター
プライズシステム基本系フレームワークを継承した各種
実行環境向けのフレームワーク群とを含むことを特徴と
するエンタープライズシステム向けフレームワークを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供す
る。
【0013】本発明は、その第4の解決手段として、オ
ブジェクト指向言語で記述されたフレームワーク群であ
って各フレームワークから生成されたシステム間でリク
エストの送出および取得を行うことが可能なフレームワ
ーク群を含むエンタープライズシステム向けフレームワ
ークを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
おいて、各システム間でのリクエストの送出および取得
を定義したエンタープライズシステム基本系フレームワ
ークと、前記エンタープライズシステム基本系フレーム
ワークを継承した各種実行環境向けのフレームワーク群
とを含むことを特徴とするエンタープライズシステム向
けフレームワークを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を提供する。
【0014】本発明は、その第5の解決手段として、オ
ブジェクト指向言語で記述されたフレームワーク群であ
って各フレームワークから生成されたシステム間で階層
的な所有関係を構築することが可能なフレームワーク群
を含むエンタープライズシステム向けフレームワークを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体におい
て、エンタープライズシステムの基本的な属性および振
舞いを定義したエンタープライズシステム基本系フレー
ムワークと、前記エンタープライズシステム基本系フレ
ームワークを継承した各種実行環境向けのフレームワー
ク群と、前記エンタープライズシステム基本系フレーム
ワークを継承するとともに、前記各種実行環境向けのフ
レームワーク群の組合せに関する基本的な属性および振
舞いを定義した組合せ系フレームワークとを含むことを
特徴とするエンタープライズシステム向けフレームワー
クを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提
供する。
【0015】なお、上述した第5の解決手段において、
前記組合せ系フレームワークは、前記各種実行環境向け
のフレームワーク群のそれぞれを継承したシステム群の
階層的な所有関係を、当該組合せ系フレームワークを継
承した組合せ系システムを頂点としたツリー構造として
構築することができるよう構成されていることが好まし
い。
【0016】本発明は、その第6の解決手段として、オ
ブジェクト指向言語で記述されたフレームワークを用い
てエンタープライズシステムを構築するためのエンター
プライズシステムの構築支援システムであって、前記エ
ンタープライズシステム向けフレームワークは、(a)エ
ンタープライズシステムの基本的な属性および振舞いを
定義したエンタープライズシステム基本系フレームワー
クと、(b)前記エンタープライズシステム基本系フレー
ムワークを継承するとともに、スタンドアロン型のクラ
イアント/サーバ系システム、ネットワーク指向型のク
ライアント/サーバ系システムおよびサーバ指向型のサ
ーバ系システムのそれぞれの基本的な属性および振舞い
を定義したクライアント/サーバ系フレームワーク、ウ
ェブアプリケーション系フレームワークおよびサーバア
プリケーション系フレームワークと、(c)前記エンター
プライズシステム基本系フレームワークを継承するとと
もに、前記クライアント/サーバ系フレームワーク、前
記ウェブアプリケーション系フレームワークおよび前記
サーバアプリケーション系フレームワークの組合せに関
する基本的な属性および振舞いを定義した組合せ系フレ
ームワークとを含むエンタープライズシステムの構築支
援システムにおいて、前記データベースに保持された前
記エンタープライズシステム向けフレームワークのうち
前記クライアント/サーバ系フレームワーク、前記ウェ
ブアプリケーション系フレームワーク、前記サーバアプ
リケーション系フレームワークおよび前記組合せ系フレ
ームワークをそれぞれ継承して、クライアント/サーバ
系システム、ウェブアプリケーション系システム、サー
バアプリケーション系システムおよび組合せ系システム
を作成するとともに、前記エンタープライズシステム基
本系フレームワークを継承して、メインシステムを作成
する手段と、作成された前記組合せ系システムを利用し
て、前記クライアント/サーバ系システム、前記ウェブ
アプリケーション系システムおよび前記サーバアプリケ
ーション系システムの階層的な所有関係を定義する手段
と、定義された前記クライアント/サーバ系システム、
前記ウェブアプリケーション系システム、前記サーバア
プリケーション系システム、前記組合せ系システムおよ
び前記メインシステムを統合する手段とを有することを
特徴とするエンタープライズシステムの構築支援システ
ムを提供する。
【0017】なお、上述した第6の解決手段において
は、前記エンタープライズシステム向けフレームワーク
に対して検索や編集、登録、削除等の処理を行う管理部
をさらに備えることが好ましい。
【0018】本発明は、その第7の解決手段として、オ
ブジェクト指向言語で記述されたフレームワークを用い
てエンタープライズシステムを構築するためのエンター
プライズシステムの構築支援プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体において、エンタープ
ライズシステム向けフレームワークであって、(a)エン
タープライズシステムの基本的な属性および振舞いを定
義したエンタープライズシステム基本系フレームワーク
と、(b)前記エンタープライズシステム基本系フレーム
ワークを継承するとともに、スタンドアロン型のクライ
アント/サーバ系システム、ネットワーク指向型のクラ
イアント/サーバ系システムおよびサーバ指向型のサー
バ系システムのそれぞれの基本的な属性および振舞いを
定義したクライアント/サーバ系フレームワーク、ウェ
ブアプリケーション系フレームワークおよびサーバアプ
リケーション系フレームワークと、(c)前記エンタープ
ライズシステム基本系フレームワークを継承するととも
に、前記クライアント/サーバ系フレームワーク、前記
ウェブアプリケーション系フレームワークおよび前記サ
ーバアプリケーション系フレームワークの組合せに関す
る基本的な属性および振舞いを定義した組合せ系フレー
ムワークとを含むエンタープライズシステム向けフレー
ムワークを準備させる手順と、前記エンタープライズシ
ステム向けフレームワークのうち前記クライアント/サ
ーバ系フレームワーク、前記ウェブアプリケーション系
フレームワーク、前記サーバアプリケーション系フレー
ムワークおよび前記組合せ系フレームワークをそれぞれ
継承して、クライアント/サーバ系システム、ウェブア
プリケーション系システム、サーバアプリケーション系
システムおよび組合せ系システムを作成させるととも
に、前記エンタープライズシステム基本系フレームワー
クを継承して、メインシステムを作成させる手順と、前
記組合せ系システムを利用して、前記クライアント/サ
ーバ系システム、前記ウェブアプリケーション系システ
ムおよび前記サーバアプリケーション系システムの階層
的な所有関係を定義させる手順と、定義された前記クラ
イアント/サーバ系システム、前記ウェブアプリケーシ
ョン系システム、前記サーバアプリケーション系システ
ム、前記組合せ系システムおよび前記メインシステムを
統合させる手順とをコンピュータに対して実行させるこ
とを特徴とするエンタープライズシステムの構築支援プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体を提供する。
【0019】本発明によれば、エンタープライズシステ
ムに関わる実行環境ごとのシステムの基本機能および実
行環境をまたがった統合システムの基本機能をフレーム
ワーク(エンタープライズシステム基本系フレームワー
ク、クライアント/サーバ系フレームワーク、ウェブア
プリケーション系フレームワーク、サーバアプリケーシ
ョン系フレームワークおよび組合せ系フレームワーク)
として提供し、これら各フレームワークを継承および具
体化してエンタープライズシステムを構築するので、エ
ンタープライズシステムの基本的な構造(システムの骨
格や、システムに共通した振舞いや属性等)を統一化し
て全体構造を共有および再利用することができ、このた
め各種の実行環境で実行されるシステム(スタンドアロ
ン型のクライアント/サーバ系システム、ネットワーク
指向型のクライアント/サーバ系システムおよびサーバ
指向型のサーバ系システム)を統合したエンタープライ
ズシステムを容易に構築することができる。
【0020】また、本発明によれば、組合せ系フレーム
ワークにより、複数のサブフレームワーク(クライアン
ト/サーバ系フレームワーク、ウェブアプリケーション
系フレームワークおよびサーバアプリケーション系フレ
ームワーク)のそれぞれを継承して作成されたシステム
群を階層的な所有関係によって組み合わせているので、
システムの追加や削除、拡張等を容易に行うことがで
き、このため仕様変更や機能拡張等に対応してエンター
プライズシステムを柔軟かつ容易に変更および拡張する
ことができる。
【0021】さらに、本発明によれば、エンタープライ
ズシステムに関わる実行環境ごとにシステムの基本機能
をフレームワークとして提供するので、それらのフレー
ムワークを開発者間で再利用および共有することによ
り、エンタープライズシステムを迅速に構築することが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図11は本発明に
よるエンタープライズシステムの構築方法およびエンタ
ープライズシステム向けフレームワークの一実施の形態
を説明するための図である。
【0023】[エンタープライズシステム]まず、図1
1により、本実施の形態で構築されるエンタープライズ
システムのシステム構成について説明する。
【0024】図11に示すように、エンタープライズシ
ステムは、クライアント層21と、インターネットサー
バ層22と、データベース層23とからなっている。
【0025】クライアント層21は、複数のクライアン
ト31上で実現され、クライアントプログラムによりユ
ーザインタフェースを提供する。
【0026】インターネットサーバ層22は、インター
ネットサーバ32およびWebアプリケーションサーバ3
3上で実現され、インターネットおよびイントラネット
上でのデータ処理やメッセージ処理等を実行するプログ
ラムにより、特定の業務や業種等に特化したロジック処
理を提供する。なお、Webアプリケーションサーバ33
には、データの入出力を外部から行う手段としてサーバ
37およびクライアント38を接続することができる。
【0027】データベース層23は、データベースサー
バ34、データベース等のデータソース35およびメイ
ンフレーム36上で実現され、データ処理等を実行する
プログラムにより、データ管理機能を提供する。なお、
データベース35には、データの入出力を外部から行う
手段として、サーバ37およびクライアント38を接続
することができる。
【0028】[エンタープライズシステム向けフレーム
ワーク]次に、図1により、本実施の形態に係るエンタ
ープライズシステムの構築方法で用いられるエンタープ
ライズシステム向けフレームワークについて説明する。
なお、このエンタープライズシステム向けフレームワー
クは、「抽象化」および「継承」という特性を有するオ
ブジェクト指向言語で記述されるものとする。「抽象
化」とは複数の対象に共通した性質を一般化してクラス
として定義することであり、「継承」とは上位クラスの
全ての性質(クラス内では属性およびメソッドとして定
義される)を下位クラスが引き継ぐことをいう。
【0029】図1に示すように、エンタープライズシス
テム向けフレームワーク10は、エンタープライズシス
テム基本系フレームワーク11と、Client/Server(ク
ライアント/サーバ)系フレームワーク12と、Web
(ウェブ)アプリケーション系フレームワーク13と、
サーバアプリケーション系フレームワーク14と、組合
せ系フレームワーク15とを備えている。
【0030】エンタープライズシステム基本系フレーム
ワーク11は、エンタープライズシステムの基本的な属
性および振舞いを抽象的に定義したソフトウェア骨格で
あり、抽象クラスおよび具象クラスの集合体として表現
される。なお、エンタープライズシステム基本系フレー
ムワーク11は、システムの起動および終了、システム
間でのデータの受け渡し、リクエストの送出および取
得、システムへのデータの入出力、システム間の遷移、
システム制御、共通部品(処理部品、GUI(Graphica
l User Interface)部品、DB(DataBase)アクセス部
品、通信処理部品等)との接続インタフェースの提供等
に関する基本機能を提供する。
【0031】Client/Server系フレームワーク12は、
エンタープライズシステム基本系フレームワーク11を
継承し、スタンドアロン型のClient/Server系システム
の基本的な属性および振舞いを抽象的に定義したソフト
ウェア骨格であり、抽象クラスおよび具象クラスの集合
体として表現される。なお、Client/Server系フレーム
ワーク12は、図11に示すシステム構成のうち符号2
4で示す範囲の実行環境を対象とするアプリケーション
プログラムの基本機能を提供するものである。すなわ
ち、Client/Server系フレームワーク12は、あらかじ
め想定されたクライアント38、サーバ37、データベ
ースサーバ34、およびデータベース等のデータソース
35上で実現されるシステムにおいて、システムの起動
および終了、システム間でのデータの受け渡し、リクエ
ストの送出および取得、システムへのデータの入出力、
システム間の遷移、システム制御、共通部品との接続イ
ンタフェースの提供等に関する基本機能を提供する。
【0032】Webアプリケーション系フレームワーク1
3は、エンタープライズシステム基本系フレームワーク
11を継承し、ネットワーク指向型のClient/Server系
システムの基本的な属性および振舞いを抽象的に定義し
たソフトウェア骨格であり、抽象クラスおよび具象クラ
スの集合体として表現される。なお、Webアプリケーシ
ョン系フレームワーク13は、図11に示すシステム構
成のうち符号25で示す範囲の実行環境を対象とするア
プリケーションプログラムの基本機能を提供するもので
ある。すなわち、Webアプリケーション系フレームワー
ク13は、不特定多数のクライアント31と、あらかじ
め想定されたデータベースサーバ34およびデータベー
ス等のデータソース35と、同じくあらかじめ想定され
たインターネットサーバ32との上で実現されるシステ
ムにおいて、システムの起動および終了、システム間で
のデータの受け渡し、リクエストの送出および取得、シ
ステムへのデータの入出力、システム間の遷移、システ
ム制御、共通部品との接続インタフェースの提供等に関
する基本機能を提供する。
【0033】サーバアプリケーション系フレームワーク
14は、エンタープライズシステム基本系フレームワー
ク11を継承し、エンタープライズサーバ指向型のサー
バ系システムの基本的な属性および振舞いを抽象的に定
義したソフトウェア骨格であり、抽象クラスおよび具象
クラスの集合体として表現される。なお、サーバアプリ
ケーション系フレームワーク14は、図11に示すシス
テム構成のうち符号26で示す範囲の実行環境を対象と
するアプリケーションプログラムの基本機能を提供する
ものである。すなわち、サーバアプリケーション系フレ
ームワーク14は、不特定多数のWebアプリケーション
サーバ33と、あらかじめ追加や削除、拡張等が想定さ
れたデータベースサーバ34およびデータベース等のデ
ータソース35と、あらかじめ想定されたインターネッ
トサーバ32との上で実現されるシステムにおいて、シ
ステムの起動および終了、システム間でのデータの受け
渡し、リクエストの送出および取得、システムへのデー
タの入出力、システム間の遷移、システム制御、共通部
品との接続インタフェースの提供等に関する基本機能を
提供する。
【0034】組合せ系フレームワーク15は、エンター
プライズシステム基本系フレームワーク11を継承し、
Client/Server系フレームワーク12、Webアプリケーシ
ョン系フレームワーク13およびサーバアプリケーショ
ン系フレームワーク14の組合せに関する基本的な属性
および振舞いを抽象的に定義したソフトウエア骨格であ
り、抽象クラスおよび具象クラスの集合体として表現さ
れる。なお、組合せ系フレームワーク15は、Client/S
erver系フレームワーク12、Webアプリケーション系フ
レームワーク13およびサーバアプリケーション系フレ
ームワーク14のそれぞれを継承したシステム(クライ
アント/サーバ系システム、ウェブアプリケーション系
システムおよびサーバアプリケーション系システム)の
階層的な所有関係を、当該組合せ系フレームワーク15
を継承した組合せ系システムを頂点(サブツリーの頂点
としての意味を含む)としたツリー構造として構築する
ことができるよう構成されている。ここで、システムの
階層的な所有関係とは、親としてシステムAを持つよう
なシステムBが、さらにBの子システムとしてCを持
ち、システムAからみれば、システムCが孫システムと
して存在するようなシステム間の関係をいう。
【0035】[オウンコーディングパート]なお、本実
施の形態で用いられるフレームワークはアプリケーショ
ンプログラムのうちオウンコーディングパートに関する
ソフトウェア骨格を提供するものである。
【0036】以下、図23により、アプリケーションプ
ログラムのオウンコーディングパートについて説明す
る。
【0037】図23に示すように、フレームワークは一
般に、アプリケーション機能フレームワーク61と、機
能部品フレームワーク62と、システムアーキテクチャ
フレームワーク63とに分類されている。ここで、アプ
リケーション機能フレームワーク61とは、特定の業務
や業種等に特化したアプリケーションプログラムを作成
するためのソフトウェア骨格を提供するものであり、例
えば受発注や在庫管理等のためのフレームワークがこれ
に該当する。また、機能部品フレームワーク62とは、
業務や業種等には依存しないシステムの共通機能を作成
するためのソフトウェア骨格を提供するものであり、例
えばGUIやトランザクション処理等のためのフレーム
ワークがこれに該当する。さらに、システムアーキテク
チャフレームワーク63とは、システムのアーキテクチ
ャを提供するためのソフトウェア骨格を提供するもので
あり、例えば部品の振舞い等を提供するコンテナや、We
bアプリケーションプログラムを構築するためのソリュ
ーション体系等のためのフレームワークがこれに該当す
る。
【0038】しかしながら、実際にアプリケーションプ
ログラムを構築する際には、アプリケーション機能フレ
ームワーク61や、機能部品フレームワーク62、シス
テムアーキテクチャフレームワーク63を用いる場合で
も、必ずこれらのフレームワークをカスタマイズした
り、統合したりするための開発部分(オウンコード)が
発生する。
【0039】本実施の形態で用いられるフレームワーク
は、このようなオウンコードに対して、開発ルールや基
本機能を提供するフレームワーク(オウンコードフレー
ムワーク64)であり、図23に示すように、アプリケ
ーション機能フレームワーク61と、機能部品フレーム
ワーク62との双方の領域にまたがったソフトウェア骨
格を提供する。
【0040】[エンタープライズシステムの構築方法]
次に、図1および図2乃至図6により、このようなエン
タープライズシステム向けフレームワーク10を用いて
エンタープライズシステムを構築する方法について説明
する。ここで、図2は本実施の形態におけるエンタープ
ライズシステムの構築方法の一実施の形態を説明するた
めのフローチャートであり、図3乃至図5はそれぞれ、
図2のステップ101、ステップ102およびステップ
103の詳細を説明するための図である。なおここで
は、図1に示すエンタープライズシステム向けフレーム
ワークがあらかじめ準備されているものとして説明す
る。
【0041】まず、図1に示すエンタープライズシステ
ム向けフレームワーク10のうちClient/Server系フレ
ームワーク12、Webアプリケーション系フレームワー
ク13およびサーバアプリケーション系フレームワーク
14をそれぞれ継承して、Client/Server系システム
群、Webアプリケーション系システム群およびサーバア
プリケーション系システム群を作成する(ステップ10
1)。
【0042】具体的には、ステップ101aとして、Cl
ient/Server系フレームワーク12に含まれる抽象クラ
スを継承してサブクラスを作成し(ステップ101a−
1)、この作成されたサブクラスの抽象メソッドを具体
化したリ、新たな属性やメソッドを追加したりしてサブ
クラスをカスタマイズすることにより(ステップ101
a−2)、Client/Server系システム群を作成する。ま
た、ステップ101bとして、Webアプリケーション系
フレームワーク13に含まれる抽象クラスを継承してサ
ブクラスを作成し(ステップ101b−1)、この作成
されたサブクラスの抽象メソッドを具体化したリ、新た
な属性やメソッドを追加したりしてサブクラスをカスタ
マイズすることにより(ステップ101b−2)、Web
アプリケーション系システム群を作成する。さらに、ス
テップ101cとして、サーバアプリケーション系フレ
ームワーク14に含まれる抽象クラスを継承してサブク
ラスを作成し(ステップ101c−1)、この作成され
たサブクラスの抽象メソッドを具体化したリ、新たな属
性やメソッドを追加したりしてサブクラスをカスタマイ
ズすることにより(ステップ101c−2)、サーバア
プリケーション系システム群を作成する。なおここで、
ステップ101a、ステップ101bおよびステップ1
01cの順序は任意であり、Client/Server系システム
群、Webアプリケーション系システム群およびサーバア
プリケーション系システム群をどのような順序で作成し
ても構わない。
【0043】図3は図2のステップ101の詳細を説明
するためのフローチャートである。図3に示すように、
ステップ101においては、まず、作成すべきClient/S
erver系システム群、Webアプリケーション系システム群
およびサーバアプリケーション系システム群があるか否
かを判断し(ステップ401)、作成すべきシステム群
がある場合には、アプリケーションの種類を判断し(ス
テップ402)、Client/Server系システム群、Webアプ
リケーション系システム群およびサーバアプリケーショ
ン系システム群のそれぞれについて、必要なシステム数
分だけフレームワークの継承およびフレームワークのカ
スタマイズを繰り返す(ステップ403乃至411)。
【0044】次に、エンタープライズシステム向けフレ
ームワーク10のうち組合せ系フレームワーク15を継
承して、組合せ系システム群を作成する(ステップ10
2)。
【0045】具体的には、組合せ系フレームワーク15
に含まれる抽象クラスを継承してサブクラスを作成し
(ステップ102−1)、この作成されたサブクラスの
抽象メソッドを具体化したリ、新たな属性やメソッドを
追加したりしてサブクラスをカスタマイズすることによ
り(ステップ102−2)、組合せ系システム群を作成
する。
【0046】図4は図2のステップ102の詳細を説明
するためのフローチャートである。図4に示すように、
ステップ102においては、作成すべき組合せ系システ
ムがあるか否かを判断し、必要なシステム数分だけフレ
ームワークの継承およびフレームワークのカスタマイズ
を繰り返す(ステップ501乃至503)。
【0047】次に、エンタープライズシステム向けフレ
ームワーク10のうちエンタープライズシステム基本系
フレームワーク11を継承して、メインシステムを作成
する(ステップ103)。
【0048】具体的には、エンタープライズシステム基
本系フレームワーク11に含まれる抽象クラスを継承し
てサブクラスを作成し(ステップ103−1)、この作
成されたサブクラスの抽象メソッドを具体化したリ、新
たな属性やメソッドを追加したりしてサブクラスをカス
タマイズすることにより(ステップ103−2)、メイ
ンシステムを作成する。
【0049】図5は図2のステップ103の詳細を説明
するためのフローチャートである。図5に示すように、
ステップ103においては、作成すべきメインシステム
があるか否かを判断し、必要なシステム数分だけフレー
ムワークの継承およびフレームワークのカスタマイズを
繰り返す(ステップ601乃至603)。
【0050】なおここで、ステップ101、ステップ1
02およびステップ103の順序は任意である。具体的
には、図6に示すように、Client/Server系システム群
の作成が全て終了した後、ステップ102を実行すると
いうように、ステップ101、ステップ102およびス
テップ103の間の実行順序を限定せず、作成すべきエ
ンタープライズシステムがあるか否かを判断し(ステッ
プ701)、システム群の種類に応じて、図2のステッ
プ101、ステップ102およびステップ103のいず
れかを、順序に関係なく、を行うようにしてもよい。
【0051】その後、ステップ102で作成された組合
せ系システムを利用して、ステップ101で作成された
Client/Server系システム群、Webアプリケーション系シ
ステム群およびサーバアプリケーション系システム群の
階層的な所有関係を構築する(ステップ104)。
【0052】具体的には、Client/Server系システム
群、Webアプリケーション系システム群およびサーバア
プリケーション系システム群の階層的な所有関係を、各
組合せ系システムを頂点としたツリー構造として構築す
る。
【0053】最後に、ステップ101で作成されたClie
nt/Server系システム群、Webアプリケーション系システ
ム群およびサーバアプリケーション系システム群と、ス
テップ102で作成された組合せ系システム群と、ステ
ップ103で作成されたメインシステムとを統合する
(ステップ105)。
【0054】具体的には、ステップ104で構築された
ツリー構造を反映した形で、Client/Server系システム
群、Webアプリケーション系システム群、サーバアプリ
ケーション系システム群および組合せ系システム群をメ
インシステムとともにコンパイルおよびリンクし、一つ
のエンタープライズシステムとして統合する。
【0055】[エンタープライズシステムの構築支援シ
ステム]次に、図7乃至図10により、図2に示すエン
タープライズシステムの構築方法を実現するためのエン
タープライズシステムの構築支援システムについて説明
する。なお、本実施の形態に係るエンタープライズシス
テムの構築支援システムは、図1に示すエンタープライ
ズシステム向けフレームワーク10を用いて、図2に示
すエンタープライズシステムの構築方法に従って、エン
タープライズシステム(アプリケーション)を作成する
ことを支援するツールであり、(1)フレームワークを用
いてアプリケーションを作成する機能の他、(2)フレー
ムワークの検索や作成(編集)、登録、削除等を行うた
めの基本機能を有する。なお、フレームワークおよびア
プリケーションの作成やコンパイル・リンクには、Ja
va言語やC++言語に基づいた開発環境および実行環
境を併用するものとし、言語エディタやコンパイラ等の
機能は含まない。このツールは、既存のコンピュータ上
で実行されるものであり、必要に応じてユーザが既存の
実行環境を選択および使用することを前提として、図2
に示すエンタープライズシステムの構築方法をガイドす
る。
【0056】まず、図7により、エンタープライズシス
テムの構築支援システム(単に「支援ツール」ともい
う)の構成について説明する。
【0057】図7に示すように、支援ツール1001
は、既存のコンピュータ上で実行される次の11個の機
能を有している。
【0058】(a)起動機能1002:支援ツールを起動
させ、支援ツールで実行可能な機能を表したツールメニ
ューをコンピュータの画面上に表示する機能。
【0059】(b)検索機能1003:図1に示すような
構造を持つフレームワークを検索条件に基づいてデータ
ベース1011から検索する機能。
【0060】(c)ロード機能1004:データベース1
011から検索されたフレームワークをコンピュータ上
の指定した場所にロードする機能。
【0061】(d)表示機能1005:データベース10
11から検索されたフレームワークの説明書や仕様書等
の属性情報を表示する機能。
【0062】(e)登録機能1006:作成されたフレー
ムワークをデータベース1011に登録する機能。
【0063】(f)削除機能1007:検索または指定さ
れたフレームワークをデータベース1011から削除す
る機能。
【0064】(g)フレームワーク(FW)作成機能10
08:図1に示すような構造を持つフレームワークの作
成を支援する機能。
【0065】(h)アプリケーション(App)作成機能
1009:フレームワークを用いてアプリケーションを
作成することを支援する機能。
【0066】(i)終了機能1010:支援ツールを終了
させる機能。
【0067】(j)データベース(DB)1011:支援
ツールにより作成されたフレームワークおよび属性情報
を登録しておくためのデータベース。
【0068】なお、上記(a)〜(j)の機能のうち、上記
(g)のフレームワーク作成機能1008は、次の6個の
サブ機能を有している。
【0069】(g-1)エンタープライズシステム基本系フ
レームワークの作成機能1021:図1に示すエンター
プライズシステム基本系フレームワーク11に相当する
フレームワークの作成を支援する機能。
【0070】(g-2)Client/Server系フレームワークの
作成機能1022:図1に示すClient/Server系フレー
ムワーク12に相当するフレームワークの作成を支援す
る機能。
【0071】(g-3)Webアプリケーション系フレームワー
クの作成機能1023:図1に示すWebアプリケーショ
ン系フレームワーク13に相当するフレームワークの作
成を支援する機能。
【0072】(g-4)サーバアプリケーション系フレーム
ワークの作成機能1024:図1に示すサーバアプリケ
ーション系フレームワーク14に相当するフレームワー
クの作成を支援する機能。
【0073】(g-5)組合せ系フレームワークの作成機能
1025:図1に示す組合せ系フレームワーク15に相
当するフレームワークの作成を支援する機能。
【0074】(g-6)フレームワーク属性情報の作成機能
1026:図1に示すエンタープライズシステム向けフ
レームワーク10を構成する各フレームワークについ
て、その名前、各フレームワークを構成するクラスの名
前、フレームワークの適用範囲、フレームワークの適用
ポイント、修正履歴、フレームワークを利用したアプリ
ケーションの開発を行うための開発環境についての情報
等のフレームワーク属性情報を作成する機能。
【0075】また、上記(h)のアプリケーション作成機
能1009は、次の7個のサブ機能を有している。
【0076】(h-1)Client/Server系システム群の作成機
能1031:図2のステップ101aの処理を支援する
機能。
【0077】(h-2)Webアプリケーション系システム群の
作成機能1032:図2のステップ101bの処理を支
援する機能。
【0078】(h-3)サーバアプリケーション系システム
群の作成機能1033:図2のステップ101cの処理
を支援する機能。
【0079】(h-4)組合せ系システム群の作成機能10
34:図2のステップ102の処理を支援する機能。
【0080】(h-5)メインシステムの作成機能103
5:図2のステップ103の処理を支援する機能。
【0081】(h-6)システム組合せツリーの作成機能1
036:図2のステップ104の処理を支援する機能。
【0082】(h-7)コンパイル・リンク/組み込み機能
1037:図2のステップ105の処理を支援する機
能。
【0083】なお、上記(a)〜(j)の機能のうち、検索機
能1003、ロード機能1004、表示機能1005、
登録機能1006、削除機能1007およびフレームワ
ーク作成機能1008により、データベース1011に
保持されたフレームワークに対して検索や編集、登録、
削除等の処理を行う管理部が構成されている。
【0084】次に、図8乃至図10により、図7に示す
エンタープライズシステムの構築支援システム(支援ツ
ール)の動作について説明する。
【0085】まず、起動機能1002が実行されること
によって支援ツールが起動し(ステップ1101)、次
いで、ツールメニューをコンピュータの画面上に表示す
る(ステップ1102)。
【0086】その後、ユーザによりツールメニューの中
から特定のメニュー項目が選択されると、選択されたメ
ニュー項目に応じて以下の処理を行う。
【0087】<フレームワークの検索>ユーザがフレー
ムワークの検索を選択した場合には(ステップ110
3)、検索機能1003を実行し(ステップ110
8)、ユーザが検索条件を入力するための条件入力画面
を表示する(ステップ1113)。
【0088】その後、ユーザから検索条件が入力される
と(ステップ1118)、入力された検索条件に基づい
てデータベース1011からフレームワークを検索し
(ステップ1124)、検索結果を画面上に表示する
(ステップ1129)。
【0089】ここで、ユーザは、表示された検索結果か
ら特定のフレームワークを選択し(ステップ113
0)、選択されたフレームワークに対してその扱いを指
定することができる(ステップ1132)。具体的に
は、選択したフレームワークを削除する場合には(ステ
ップ1132)、ステップ1122に進み(ステップ1
134)、削除機能1007を実行する。また、選択し
たフレームワークを表示する場合には(ステップ113
2)、選択したフレームワークの属性情報を中心にその
構造を画面上に表示した後(ステップ1135)、ステ
ップ1102に戻って、ツールメニューを表示する(ス
テップ1139)。さらに、選択したフレームワークを
ロードする場合には(ステップ1132)、ロード機能
1004を実行して、選択したフレームワークをコンピ
ュータ上の指定した場所にロードした後(ステップ11
36)、ステップ1102に戻って、ツールメニューを
表示する(ステップ1140)。
【0090】なお、上述した処理において、検索条件の
入力がキャンセルとなり(ステップ1118)、検索機
能1003を終了させる場合には(ステップ111
9)、ステップ1102に戻って、ツールメニューを表
示する(ステップ1126)。これに対し、検索機能1
003を終了させない場合には(ステップ1119)、
ステップ1113に戻って、条件入力画面を表示する
(ステップ1125)。
【0091】また、上述した処理において、表示された
検索結果から特定のフレームワークを選択することをキ
ャンセルした場合には(ステップ1130)、ステップ
1102に戻って、ツールメニューを表示する(ステッ
プ1131)。
【0092】さらに、上述した処理において、表示され
た検索結果から特定のフレームワークを選択し(ステッ
プ1130)、その後、選択を解除した場合には(ステ
ップ1132)、ステップ1130に戻って、特定のフ
レームワークを再度選択する(ステップ1133)。
【0093】<フレームワークの作成>図8において、
ユーザがフレームワークの作成を選択した場合には(ス
テップ1104)、フレームワーク作成機能1008を
実行する(ステップ1109)。なお、その後の処理に
ついては、図9を参照して説明する(ステップ111
4)。
【0094】図9に示すように、フレームワーク作成機
能1008が起動されると(ステップ1201)、利用
または編集されるフレームワークがコンピュータ上の指
定した場所にロードされているか否かを確認する(ステ
ップ1202)。
【0095】ここで、フレームワークを新たにロードす
る必要がある場合には(ステップ1202)、ステップ
1103に戻って、フレームワークの検索を行う(ステ
ップ1203)。また、フレームワークの作成をキャン
セルする場合には(ステップ1202)、ステップ11
02に戻って、ツールメニューを表示する(ステップ1
204)。
【0096】一方、フレームワークのロードが完了して
いる場合または新規にフレームワークを作成する場合に
は(ステップ1202)、フレームワーク作成メニュー
を表示する(ステップ1205)。
【0097】その後、エンタープライズシステム基本系
フレームワークを作成する場合には(ステップ120
6)、エンタープライズシステム基本系フレームワーク
の作成機能1021を用いて、ロードしたフレームワー
クのうちエンタープライズシステム基本系フレームワー
クに相当する部分に対して修正や編集等を行ったり、新
規にフレームワークを定義したりすることにより、エン
タープライズシステム基本系フレームワークを作成する
(ステップ1211)。なお、作成が終了した場合に
は、ロード機能1004によって、作成したフレームワ
ークまたは属性情報をユーザの指定の場所にロードさ
せ、その後、ステップ1205に戻って、フレームワー
ク作成メニューを表示する(ステップ1216)。
【0098】Client/Server系フレームワークを作成す
る場合には(ステップ1207)、Client/Server系フ
レームワークの作成機能1022を用いて、ロードした
フレームワークのうちClient/Server系フレームワーク
に相当する部分に対して修正や編集等を行ったり、新規
にフレームワークを定義したりすることにより、Client
/Server系フレームワークを作成する(ステップ121
2)。なお、作成が終了した場合には、ロード機能10
04によって、作成したフレームワークまたは属性情報
をユーザの指定の場所にロードさせ、その後、ステップ
1205に戻って、フレームワーク作成メニューを表示
する(ステップ1217)。
【0099】Webアプリケーション系フレームワークを
作成する場合には(ステップ1208)、Webアプリケ
ーション系フレームワークの作成機能1023を用い
て、ロードしたフレームワークのうちWebアプリケーシ
ョン系フレームワークに相当する部分に対して修正や編
集等を行ったり、新規にフレームワークを定義したりす
ることにより、Webアプリケーション系フレームワーク
を作成する(ステップ1213)。なお、作成が終了し
た場合には、ロード機能1004によって、作成したフ
レームワークまたは属性情報をユーザの指定の場所にロ
ードさせ、その後、ステップ1205に戻って、フレー
ムワーク作成メニューを表示する(ステップ121
8)。
【0100】サーバアプリケーション系フレームワーク
を作成する場合には(ステップ1209)、サーバアプ
リケーション系フレームワークの作成機能1024を用
いて、ロードしたフレームワークのうちサーバアプリケ
ーション系フレームワークに相当する部分に対して修正
や編集等を行ったり、新規にフレームワークを定義した
りすることにより、サーバアプリケーション系フレーム
ワークを作成する(ステップ1214)。なお、作成が
終了した場合には、ロード機能1004によって、作成
したフレームワークまたは属性情報をユーザの指定の場
所にロードさせ、その後、ステップ1205に戻って、
フレームワーク作成メニューを表示する(ステップ12
19)。
【0101】組合せ系フレームワークを作成する場合に
は(ステップ1210)、組合せ系フレームワークの作
成機能1025を用いて、ロードしたフレームワークの
うち組合せ系フレームワーク系に相当する部分に対して
修正や編集等を行ったり、新規にフレームワークを定義
し、ステップ1211乃至1214で作成されたフレー
ムワークを組み合わせるフレームワークとして、組合せ
系フレームワークを作成する(ステップ1215)。な
お、作成が終了した場合には、ロード機能1004によ
って、作成したフレームワークまたは属性情報をユーザ
の指定の場所にロードさせ、その後、ステップ1205
に戻って、フレームワーク作成メニューを表示する(ス
テップ1220)。
【0102】フレームワーク属性情報を作成する場合に
は(ステップ1221)、フレームワーク属性情報の作
成機能1026を用いて、作成したフレームワークにつ
いて、その名前、各フレームワークを構成するクラスの
名前、フレームワークの適用範囲、フレームワークの適
用ポイント、修正履歴、フレームワークを利用したアプ
リケーションの開発を行うための開発環境についての情
報等のフレームワーク属性情報を作成する(ステップ1
223)。なお、作成が終了した場合には、ロード機能
1004によって、作成したフレームワークまたは属性
情報をユーザの指定の場所にロードさせ、その後、ステ
ップ1205に戻って、フレームワーク作成メニューを
表示する(ステップ1225)。
【0103】なお、フレームワークの作成を終了する場
合には(ステップ1222)、ロード機能1004によ
って、作成したフレームワークまたは属性情報をユーザ
の指定の場所にロードさせ、その後、ステップ1102
に戻って、ツールメニューを表示する(ステップ122
4)。これに対し、フレームワークの修正や編集等を継
続するためにフレームワークの作成を終了しない場合に
は(ステップ1222)、ステップ1205に戻って、
フレームワーク作成メニューを表示する。
【0104】<フレームワークの登録>図8において、
ユーザがフレームワークの登録を選択した場合には(ス
テップ1105)、登録機能1006を実行する(ステ
ップ1110)。
【0105】ここで、登録されるフレームワークがコン
ピュータ上の指定した場所にロードされている場合には
(ステップ1115)、ロードされたフレームワークを
データベース1011に登録し(ステップ1120)、
ステップ1102に戻って、ツールメニューを表示する
(ステップ1127)。これに対し、登録されるフレー
ムワークがコンピュータ上の指定した場所にロードされ
ていない場合には(ステップ1115)、ステップ11
02に戻る(ステップ1121)。これは、データベー
スからのフレームワークの検索や編集等によるフレーム
ワークの作成のステップを経て、登録したフレームワー
クをロードしておくまでの作業を行いやすくするためで
ある。
【0106】<フレームワークの削除>図8において、
ユーザがフレームワークの削除を選択した場合には(ス
テップ1106)、削除機能1007を実行する(ステ
ップ1111)。
【0107】ここで、削除されるフレームワークが指定
されている場合には(ステップ1116)、指定された
フレームワークをデータベース1011から削除し(ス
テップ1122)、ステップ1102に戻って、ツール
メニューを表示する(ステップ1128)。これに対
し、削除されるフレームワークが指定されていない場合
には(ステップ1116)、ステップ1103に戻っ
て、フレームワークの検索を行う(ステップ112
3)。
【0108】<アプリケーションの作成>図8におい
て、ユーザがアプリケーションの作成を選択した場合に
は(ステップ1107)、アプリケーション作成機能1
009を実行する(ステップ1112)。なお、その後
の処理については、図10を参照して説明する(ステッ
プ1117)。
【0109】図10に示すように、アプリケーション作
成機能1009が起動されると(ステップ1301)、
利用されるフレームワークがコンピュータ上の指定した
場所にロードされているか否かを確認する(ステップ1
302)。
【0110】ここで、フレームワークを新たにロードす
る必要がある場合には(ステップ1302)、ステップ
1103に戻って、フレームワークの検索を行う(ステ
ップ1303)。また、アプリケーションの作成をキャ
ンセルする場合には(ステップ1302)、ステップ1
102に戻って、ツールメニューを表示する(ステップ
1304)。
【0111】一方、フレームワークのロードが完了して
いる場合には(ステップ1302)、アプリケーション
作成メニューを表示する(ステップ1305)。
【0112】その後、Client/Server系システム群を作
成する場合には(ステップ1306)、Client/Server
系システム群の作成機能1031により、ロードしたフ
レームワークのうちClient/Server系フレームワークに
相当する部分を継承およびカスタマイズして、Client/
Server系システム群を作成する(ステップ1309)。
なお、作成が終了した場合には、ステップ1305に戻
って、アプリケーション作成メニューを表示する(ステ
ップ1312)。
【0113】Webアプリケーション系システム群を作成
する場合には(ステップ1307)、Webアプリケーシ
ョン系システム群の作成機能1032により、ロードし
たフレームワークのうちWebアプリケーション系フレー
ムワークに相当する部分を継承およびカスタマイズし
て、Webアプリケーション系システム群を作成する(ス
テップ1310)。なお、作成が終了した場合には、ス
テップ1305に戻って、アプリケーション作成メニュ
ーを表示する(ステップ1313)。
【0114】サーバアプリケーション系システム群を作
成する場合には(ステップ1308)、サーバアプリケ
ーション系システム群の作成機能1033により、ロー
ドしたフレームワークのうちサーバアプリケーション系
フレームワークに相当する部分を継承およびカスタマイ
ズして、サーバアプリケーション系システム群を作成す
る(ステップ1311)。なお、作成が終了した場合に
は、ステップ1305に戻って、アプリケーション作成
メニューを表示する(ステップ1314)。
【0115】組合せ系システム群を作成する場合には
(ステップ1315)、組合せ系システム群の作成機能
1034により、ロードしたフレームワークのうち組合
せ系フレームワークに相当する部分を継承およびカスタ
マイズして、組合せ系システム群を作成する(ステップ
1320)。なお、作成が終了した場合には、ステップ
1305に戻って、アプリケーション作成メニューを表
示する(ステップ1325)。
【0116】メインシステムを作成する場合には(ステ
ップ1316)、メインシステムの作成機能1035に
より、ロードしたフレームワークのうちエンタープライ
ズシステム基本系フレームワークに相当する部分を継承
およびカスタマイズして、システム全体を扱うためのメ
インシステムを作成する(ステップ1321)。なお、
作成が終了した場合には、ステップ1305に戻って、
アプリケーション作成メニューを表示する(ステップ1
326)。
【0117】システム組合せツリーを作成する場合には
(ステップ1317)、システム組合せツリーの作成機
能1036により、ステップ1309乃至1311で作
成されたClient/Server系システム群、Webアプリケー
ション系システム群およびサーバアプリケーション系シ
ステム群と、ステップ1320で作成された組合せ系シ
ステム群とに対して、各システム間の階層的な所有関係
を定義する(ステップ1322)。なお、作成が終了し
た場合には、ステップ1305に戻って、アプリケーシ
ョン作成メニューを表示する(ステップ1327)。
【0118】フレームワークを継承およびカスタマイズ
して作成したアプリケーションに対してコンパイル・リ
ンク/組み込みを行う場合には(ステップ1318)、
コンパイル・リンク/組み込み機能1037により、ス
テップ1309乃至1311で作成されたClient/Serv
er系システム群、Webアプリケーション系システム群お
よびサーバアプリケーション系システム群と、ステップ
1320で作成された組合せ系システム群と、ステップ
1322で作成されたメインシステムとを、一つのエン
タープライズシステムとして統合する(ステップ132
3)。なお、作成が終了した場合には、ステップ130
5に戻って、アプリケーション作成メニューを表示する
(ステップ1328)。
【0119】なお、アプリケーションの作成を終了する
場合において(ステップ1319)、作成されたアプリ
ケーションを保管する場合には、アプリケーション作成
機能1009を終了し、コンピュータ上の指定した場所
にアプリケーションを保管した後(ステップ132
4)、ステップ1102に戻って、ツールメニューを表
示する(ステップ1329)。これに対し、作成された
アプリケーションを保管しない場合には、アプリケーシ
ョン作成機能1009を終了した後、ステップ1102
に戻って、ツールメニューを表示する(ステップ132
9)。なお、アプリケーションの修正や編集等を継続す
るためにアプリケーションの作成を終了しない場合には
(ステップ1319)、ステップ1305に戻って、ア
プリケーション作成メニューを表示する。
【0120】<終了>図8において、ユーザが終了を選
択した場合には(ステップ1137)、終了機能101
0を実行し、支援ツールを終了させる(ステップ113
8)。
【0121】<ツールメニューの継続>なお、ユーザ
が、フレームワークの検索、フレームワークの作成、フ
レームワークの登録、フレームワークの削除、アプリケ
ーションの作成、および終了のいずれかを実行しない間
は、ツールメニューが継続して表示される(ステップ1
102)。
【0122】このように本実施の形態によれば、エンタ
ープライズシステムに関わる実行環境ごとのシステムの
基本機能および実行環境をまたがった統合システムの基
本機能をフレームワーク(エンタープライズシステム基
本系フレームワーク11、Client/Server系フレームワ
ーク12、Webアプリケーション系フレームワーク1
3、サーバアプリケーション系フレームワーク14およ
び組合せ系フレームワーク15)として提供し、これら
各フレームワーク11,12,13,14,15を継承
および具体化してエンタープライズシステムを構築する
ので、エンタープライズシステムの基本的な構造(シス
テムの骨格や、システムに共通した振舞いや属性等)を
統一化して全体構造を共有および再利用することがで
き、このため各種の実行環境で実行されるシステム(ス
タンドアロン型のクライアント/サーバ系システム、ネ
ットワーク指向型のクライアント/サーバ系システムお
よびサーバ指向型のサーバ系システム)を統合したエン
タープライズシステムを容易に構築することができる。
【0123】また、本実施の形態によれば、組合せ系フ
レームワーク15により、Client/Server系フレームワ
ーク12、Webアプリケーション系フレームワーク13
およびサーバアプリケーション系フレームワーク14の
それぞれを継承して作成されたシステム群を階層的な所
有関係によって組み合わせているので、システムの追加
や削除、拡張等を容易に行うことができ、このため仕様
変更や機能拡張等に対応してエンタープライズシステム
を柔軟かつ容易に変更および拡張することができる。
【0124】さらに、本実施の形態によれば、エンター
プライズシステムに関わる実行環境ごとにシステムの基
本機能をフレームワーク(Client/Server系フレームワ
ーク12、Webアプリケーション系フレームワーク13
およびサーバアプリケーション系フレームワーク14)
として提供するので、それらのフレームワークを開発者
間で再利用および共有することにより、エンタープライ
ズシステムを迅速に構築することができる。
【0125】なお、上述した実施の形態において、エン
タープライズシステム基本系フレームワーク11、Clie
nt/Server系フレームワーク12、Webアプリケーショ
ン系フレームワーク13、サーバアプリケーション系フ
レームワーク14および組合せ系フレームワーク15の
それぞれは、継承関係による階層構造を持つ複数の抽象
クラスを含むことが好ましい。また、これらの各抽象ク
ラスは、抽象的なメソッドと具体的なメソッドとを混在
して含むことが好ましい。
【0126】また、上述した実施の形態において、図1
に示すエンタープライズシステム向けフレームワーク1
0は、図24に示すように、フロッピー(登録商標)デ
ィスク71やCD−ROM72等のコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に記録することが可能であり、所定の
手順によりコンピュータシステム80上にインストール
されることにより、コンピュータシステム80上におい
て、図2乃至図6に示すような手順に従ってエンタープ
ライズシステムを構築することができる。また、図7に
示すエンタープライズシステムの構築支援システムの各
機能はそれぞれプログラム部品として実現することがで
きる。このようなプログラム部品からなるエンタープラ
イズシステムの構築支援プログラムも、図24に示すよ
うに、フロッピーディスク71やCD−ROM72等の
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することが
可能であり、コンピュータシステム80上において、図
8乃至図10に示すような手順に従ってエンタープライ
ズシステムの構築を支援することができる。
【0127】ここで、コンピュータシステム80は、ミ
ニタワー等の筐体に収納されたコンピュータ本体81
と、CRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置82と、
記録出力装置としてのプリンタ83と、入力装置として
のキーボード84aおよびマウス84bと、記録媒体と
してのフロッピーディスク81内の情報を読み出すため
のフロッピーディスクドライブ装置86と、記録媒体と
してのCD−ROM82内の情報を読み出すためのCD
−ROMドライブ装置87とを備えている。また、コン
ピュータ本体81内にはRAM(Random Access Memor
y)等からなる内部メモリ(図示せず)やハードディス
クユニット(図示せず)等が設けられている。
【0128】なお、本発明における記録媒体としては、
フロッピーディスクやCD−ROMに限られず、磁気デ
ィスク、内部メモリ、ハードディスク、光ディスク(C
D−R、DVD(Digital Versatile Disk)等)、光磁
気ディスク(MO(MagnetoOptical)等)、半導体メモ
リ等のように、プログラムまたはフレームワークを記録
でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であ
れば、その記録形式はいずれかの形式であってもよい。
また、記録媒体としては、ネットワーク上で伝送される
際の搬送波や、情報伝達媒体も含む。
【0129】また、記録媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上
で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、
データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW
(ミドルウェア)等が本実施の形態を実現するための各
処理の一部を実行してもよい。
【0130】さらに、本発明における記録媒体は、コン
ピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネ
ット等により伝送されたプログラムまたはフレームワー
クをダウンロードして記憶または一時記憶した記録媒体
も含まれる。
【0131】さらにまた、記録媒体は1つに限らず、複
数の媒体から本実施の形態における処理が実行される場
合も本発明における記録媒体に含まれ、媒体構成はいず
れの構成であってもよい。
【0132】さらに、上述した実施の形態においては、
ステップ101で作成されたClient/Server系システム
群、Webアプリケーション系システム群およびサーバア
プリケーション系システム群と、ステップ102で作成
された組合せ系システム群と、ステップ103で作成さ
れたメインシステムとを統合する方法として、コンパイ
ルリンク手法を採用しているが、これらのシステム群を
統合する方法としては、これ以外にも、部品選択手法ま
たは部品プラグイン手法を用いることが可能である。
【0133】以下、図20乃至図22により、コンパイ
ルリンク手法、部品選択手法および部品プラグイン手法
の概念について説明する。
【0134】図20はコンパイルリンク手法を利用して
エンタープライズシステムを構築する場合の処理の流れ
を示す図である。図20に示すように、この手法では、
エンタープライズシステム向けフレームワークをいわゆ
るホワイトボックスフレームワークとして準備する。こ
こで、ホワイトボックスフレームワークとは、抽象クラ
ス等の拡張ポイントを接続部分として、内部の実装が開
放されているフレームワークのことである。
【0135】そして、この手法では、このようにして準
備されたホワイトボックスフレームワークに含まれるサ
ブフレームワーク(Client/Server系フレームワーク1
2、Webアプリケーション系フレームワーク13、サー
バアプリケーション系フレームワーク14および組合せ
系フレームワーク15)を継承し、その継承された抽象
クラスを直接オーバーライドしてカスタマイズすること
により、所望の拡張が施されたソースコードを生成す
る。そして最終的に、このようにして拡張が施されたソ
ースコードをコンパイルおよびリンクすることにより、
コンピュータシステム上で実行可能な実行モジュールを
生成する。
【0136】図21は部品選択手法を利用してエンター
プライズシステムを構築する場合の処理の流れを示す図
である。図21に示すように、この手法では、図20に
示すコンパイルリンク手法の場合と同様に、エンタープ
ライズシステム向けフレームワークをホワイトボックス
フレームワークとして準備する。
【0137】そして、この手法では、このようにして準
備されたホワイトボックスフレームワークに含まれるサ
ブフレームワーク(Client/Server系フレームワーク1
2、Webアプリケーション系フレームワーク13、サー
バアプリケーション系フレームワーク14および組合せ
系フレームワーク15)を継承し、この継承された抽象
クラスを直接オーバーライドしてカスタマイズすること
により、所望の拡張が施された複数のソースコードを生
成する。
【0138】その後、このようにして準備されたフレー
ムワークおよび複数のソースコードをそれぞれ分割コン
パイルし、接続部分としての拡張ポイントを有する実行
モジュールと、この実行モジュールに組み込まれて用い
られる複数のコンパイル済み部品とを生成する。ここ
で、実行モジュールは、その実行時にコンパイル済み部
品を適宜選択することができるようになっており、各拡
張ポイントに対して部品を1つずつ指定することができ
る。このため、実行モジュールおよび各部品に対して全
体としてのコンパイルおよびリンクを行うことなく、コ
ンピュータシステム上で実行可能な実行形式を得ること
ができる。なお、この手法では、各部品に対して修正等
が生じた場合でも、その部品に対応するソースコードに
対してのみ修正およびコンパイルを行えばよく、図20
に示すコンパイルリンク手法のように全体としてのコン
パイルおよびリンクを行う必要がない。
【0139】図22は部品プラグイン手法を利用してエ
ンタープライズシステムを構築する場合の処理の流れを
示す図である。図22に示すように、この手法では、図
20に示すコンパイルリンク手法や、図21に示す部品
選択手法とは異なり、エンタープライズシステム向けフ
レームワークをブラックボックスフレームワークとして
準備する。ここで、ブラックボックスフレームワークと
は、抽象クラス等の拡張ポイントを接続部分として、内
部の実装が隠蔽されているフレームワークのことであ
る。なお、ブラックボックスフレームワークは、コンピ
ュータシステム上で実行可能な状態のものであり、その
拡張ポイントはフレームワークに固有のインタフェース
として提供される。また、ブラックボックスフレームワ
ークは、Java(登録商標)、CORBA(Common O
bject Request Broker Architecture)、DCOM(Dis
tributed Component Object Model)等の既存のコンポ
ーネント技術を用いて実現することができる。すなわ
ち、これらのコンポーネント技術によれば、インタフェ
ースとインプリメンテーションとを分離することができ
るので、フレームワーク本体、フレームワーク本体の接
続部分、およびこの接続部分を介してフレームワーク本
体に組み込まれる部品の3つの部分を独立して実装する
ことができる。これら3つの部分はいずれも互いに独立
しているので、フレームワーク本体に対して接続部分を
介して組み込まれる部品に修正等が生じた場合でも、フ
レームワーク本体やシステム全体に対する影響は生じな
い。
【0140】そして、この手法では、このようにして準
備されたブラックボックスフレームワークのインタフェ
ースに一致するオブジェクトを生成した後、このオブジ
ェクトをインタフェースを介して直接ブラックボックス
フレームワークに組み込むことにより、コンピュータシ
ステム上で実行可能な実行モジュールを生成することが
できる。
【0141】
【実施例】次に、上述した実施の形態の具体的実施例に
ついて述べる。
【0142】[エンタープライズシステムの具体例(企
業経営情報管理システム)]図11に示すシステム構成
を備えたエンタープライズシステムの一例として、次の
ような特徴を備えた企業経営情報管理システムを想定す
る。
【0143】(a)企業内部において、既存のクライアン
ト/サーバ環境により、勤務実績データの管理を行う。
【0144】(b)イントラネットを活用して、社内向け
の福利厚生情報サービスの提供と、部門内の各社員のス
ケジュールの管理とを行い、情報交換を図ることができ
るようにする。
【0145】(c)勤務実績データの管理と、社員のスケ
ジュールの管理とを統合して、効率的な人員配置および
リソース管理が可能な部門内情報システムを構築する。
【0146】(d)インターネットを活用して、新規の顧
客開拓のため、不特定多数の一般顧客が自由に商品の注
文を行うことができるとともに、その結果を直ちに社内
の受発注業務に反映させることができる受発注管理を行
う。
【0147】(e)社内向けの福利厚生情報サービスの提
供と、受発注管理と、部門内情報システムとを統合し
て、業務に関する全ての情報を一元管理することが可能
な業務系情報システムを構築する。
【0148】(f)企業内に存在する全ての情報を活用し
て、今後の経営方針の意思決定を支援するサービスの提
供を行う。
【0149】図12は上記(a)〜(f)の特徴を備えた企業
経営情報管理システムのシステム構成の一例を示す図で
ある。
【0150】図12において、企業経営情報システム4
7は、企業経営情報管理システム全体を統合するもので
あり、企業内の経営方針の意思決定を支援する経営方針
意思決定支援システム46と、企業内の業務処理を支援
する業務系情報システム48とから構成される。業務系
情報システム48は、業務に関する情報管理を行う部門
内情報システム49と、社内向けの福利厚生情報を社員
に提供する社内向け福利厚生情報サービスシステム43
と、不特定多数の一般顧客からの注文を受け付けて受発
注処理を行う一般顧客向け受発注管理システム44とか
ら構成される。部門内情報システム49は、部門内の勤
務情報を管理する企業内部門固有の勤務実績データ管理
システム42と、部門内の各社員のスケジュールを管理
する部門内スケジュール管理システム45とから構成さ
れる。
【0151】このうち、経営方針意思決定支援システム
46は、図11に示すシステム構成のうち符号26で示
す範囲の実行環境を対象とするサーバアプリケーション
系システムである。また、社内向け福利厚生情報サービ
スシステム43、一般顧客向け受発注管理システム44
および部門内スケジュール管理システム45は、図11
に示すシステム構成のうち符号25で示す範囲の実行環
境を対象とするWebアプリケーション系システムであ
る。さらに、企業内部門固有の勤務実績データ管理シス
テム42は、図11に示すシステム構成のうち符号24
で示す範囲の実行環境を対象とするClient/Server系シ
ステムである。
【0152】図13は図12に示す企業経営情報管理シ
ステムとエンタープライズシステム向けフレームワーク
との継承関係を示す図である。
【0153】図13に示すように、企業内部門固有の勤
務実績データ管理システム42は、Client/Server系シ
ステムであるので、Client/Server系フレームワーク1
2を継承して作成される。また、社内向け福利厚生情報
サービスシステム43、一般顧客向け受発注管理システ
ム44および部門内スケジュール管理システム45は、
Webアプリケーション系システムであるので、Webアプリ
ケーション系フレームワーク13を継承して作成され
る。さらに、経営方針意思決定支援システム46は、サ
ーバアプリケーション系システムであるので、サーバア
プリケーション系フレームワーク14を継承して作成さ
れる。さらにまた、企業経営情報システム47、業務系
情報システム48および部門内情報システム49は、組
合せ系システムであるので、組合せ系フレームワーク1
5を継承して作成される。なお、システム全体のメイン
プログラムとして、エンタープライズシステム基本系フ
レームワーク11を継承してメインシステム41が作成
される。
【0154】[エンタープライズシステム向けフレーム
ワーク]図14は本実施例で用いられるエンタープライ
ズシステム向けフレームワークの詳細を示す図である。
【0155】図14に示すように、エンタープライズシ
ステム基本系フレームワーク11は、エンタープライズ
システム基本クラス11aを有する。エンタープライズ
システム基本クラス11aは、全てのアプリケーション
プログラムの基本機能である、システムの起動および終
了、システム間でのデータ取得、子システムの追加、お
よび子システムの設定等の機能を提供する抽象クラスで
ある。ここで、「子システム」とは、エンタープライズ
システムに含まれるサブシステムを意味する。また、
「子システムの設定」とは、システムAに含まれるサブ
システムを定義することを意味する。「子システムの追
加」とは、システムAに1つのサブシステムを追加する
ことを意味する。
【0156】一方、Client/Server系フレームワーク1
2は、Client/Serverシステム基本クラス12aと、入
出力画面クラス12bと、データ処理クラス12cとを
有する。Client/Serverシステム基本クラス12aは、
エンタープライズシステム基本クラス11aを継承し、
さらに、あらかじめ想定されたクライアント、サーバお
よびデータベース等の上で実現されるシステムにおい
て、システムの起動および終了、システム間でのデータ
取得に関する基本機能を提供する。入出力画面クラス1
2bは、Client/Serverシステム基本クラス12aを継
承し、Client/Server系システムにおける画面を通した
データ登録の基本機能を提供する。データ処理クラス1
2cは、Client/Serverシステム基本クラス12aを継
承し、Client/Server系システムにおける計算処理等の
データハンドリングの基本機能を提供する。
【0157】また、Webアプリケーション系フレームワ
ーク13は、Webシステム基本クラス13aと、Web系入
出力画面クラス13bと、サーバ処理クラス13cとを
有する。Webシステム基本クラス13aは、エンタープ
ライズシステム基本クラス11aを継承し、不特定多数
のクライアントと、あらかじめ想定されたデータベース
と、同じくあらかじめ想定されたインターネットサーバ
との上で実現されるシステムにおいて、システムの起動
および終了、システム間でのデータ取得に関する基本機
能を提供する。Web系入出力画面クラス13bは、Webシ
ステム基本クラス13aを継承し、Webアプリケーショ
ン系システムにおける画面を通したデータ登録の基本機
能を提供する。サーバ処理クラス13cは、Webシステ
ム基本クラス13aを継承し、Webアプリケーション系
システムに含まれるサーバプログラムに関する基本機能
を提供する。
【0158】さらに、サーバアプリケーション系フレー
ムワーク14は、サーバシステム基本クラス14aと、
データ生成クラス14bと、データ分析クラス14cと
を有する。サーバシステム基本クラス14aは、エンタ
ープライズシステム基本クラス11aを継承し、不特定
多数のサーバと、あらかじめ追加や削除、拡張等が想定
されたデータベースと、あらかじめ想定されたインター
ネットサーバとの上で実現されるシステムにおいて、シ
ステムの起動および終了、システム間でのデータ取得に
関する基本機能を提供する。データ生成クラス14b
は、サーバシステム基本クラス14aを継承し、複数の
データベースサーバやWebアプリケーションサーバ等を
介して、複数のデータベースのデータを取得し、それら
のデータを用いて新たなデータを生成するための基本機
能を提供する。データ分析クラス14cは、サーバシス
テム基本クラス14aを継承し、複数のデータベースサ
ーバやWebアプリケーションサーバ等を介して、複数の
データベースのデータを取得し、それらのデータを用い
てデータのカウントや集計等の分析をするための基本機
能を提供する。
【0159】なお、組合せ系フレームワーク15は、組
合せシステム基本クラス15aを有する。組合せシステ
ム基本クラス15aは、エンタープライズシステム基本
クラス11aを継承し、Client/Server系フレームワー
ク12、Webアプリケーション系フレームワーク13、
サーバアプリケーション系フレームワーク14をそれぞ
れ継承して作成された複数のシステムの階層的な所有関
係を、組合せ系フレームワークを継承した組合せ系シス
テムを頂点とするツリー構造として表現するための基本
機能を提供する。具体的には、システムの起動および終
了、システム間でのデータ取得に加えて、上述した「子
システムの設定」および「子システムの追加」の機能を
提供する。
【0160】[企業経営情報管理システムの構成例]図
15は図14に示すエンタープライズシステム向けフレ
ームワークを継承して作成される企業経営情報管理シス
テムの構成例を示す図である。
【0161】図15に示すように、企業内部門固有の勤
務実績データ管理システム42は、画面を通して勤務実
績の入出力を支援し、月次で勤務データの集計処理を行
うものであり、基本クラス42aと、勤務実績入出力画
面クラス42bと、勤務実績月次データ処理クラス42
cとを有する。基本クラス42aは、Client/Serverシ
ステム基本クラス12aを継承し、勤務実績画面と月次
データ処理についての基本的な内容をカスタマイズして
作成する。勤務実績入出力画面クラス42bは、入出力
画面クラス12bを継承し、画面レイアウトとデータ登
録処理の内容をカスタマイズして作成する。勤務実績月
次データ処理クラス42cは、データ処理クラス12c
を継承し、データ処理の内容をカスタマイズして作成す
る。
【0162】社内向け福利厚生情報サービスシステム4
3は、画面を通して福利厚生情報の入出力を支援し、画
面から入力された福利厚生情報へのアクセス情報等をサ
ーバ側で一括管理して、登録および参照処理を行うもの
であり、基本クラス43aと、福利厚生情報入出力画面
クラス43bと、福利厚生データトランザクション処理
クラス43cとを有する。基本クラス43aは、Webシ
ステム基本クラス13aを継承し、福利厚生情報画面と
福利厚生情報トランザクション処理についての基本的な
内容をカスタマイズして作成する。福利厚生情報入出力
画面クラス43bは、Web系入出力画面クラス13bを
継承し、画面レイアウトとデータ登録処理の内容をカス
タマイズして作成する。福利厚生データトランザクショ
ン処理クラス43cは、サーバ処理クラス13cを継承
し、サーバ処理の内容をカスタマイズして作成する。
【0163】一般顧客向け受発注管理システム44は、
画面を通して受発注データの入出力を支援し、画面から
入力された受発注データをサーバ側で一括管理して、登
録および参照処理を行うものであり、基本クラス44a
と、受発注データ入出力画面クラス44bと、受発注デ
ータトランザクション処理クラス44cとを有する。基
本クラス44aは、Web系システム基本クラス13aを
継承し、受発注データ入出力画面と受発注データトラン
ザクション処理についての基本的な内容をカスタマイズ
して作成する。受発注データ入出力画面クラス44b
は、Web系入出力画面クラス13bを継承し、画面レイ
アウトとデータ登録処理の内容をカスタマイズして作成
する。受発注データトランザクション処理クラス44c
は、サーバ処理クラス13cを継承し、サーバ処理の内
容をカスタマイズして作成する。
【0164】部門内スケジュール管理システム45は、
画面を通して部門内のスケジュール情報の入出力を支援
し、画面から入力されたスケジュール情報をサーバ側で
一括管理して、登録および参照処理を行う。部門内スケ
ジュール管理システム45は、Web系システム基本クラ
ス13aを継承し、スケジュールデータ入出力画面とス
ケジュールデータトランザクション処理についての基本
的な内容をカスタマイズして作成する。スケジュール入
出力画面45bは、Web系入出力画面クラス13bを継
承し、画面レイアウトとデータ登録処理の内容をカスタ
マイズして作成する。スケジュールトランザクション処
理45cは、サーバ処理クラス13cを継承し、サーバ
処理の内容をカスタマイズして作成する。
【0165】経営方針意思決定支援システム46は、売
り上げ傾向を予測するデータを生成し、スケジュール、
勤務実績および売り上げの予測に基づいて、効果的な社
員の組織内配置や業務内容の分担等の支援を行うもので
あり、基本クラス46aと、売上傾向データ生成クラス
46bと、人員配置データ生成クラス46cとを有す
る。基本クラス46aは、サーバシステム基本クラス1
4aを継承し、売上傾向データ生成と人員配置データ生
成についての基本的な内容をカスタマイズして作成す
る。売上傾向データ生成クラス46bは、データ生成ク
ラス14cを継承し、売上傾向データに関するデータ生
成の処理手順をカスタマイズして作成する。人員配置デ
ータ生成クラス46cは、データ生成クラス14cを継
承し、人員配置データに関するデータ生成の処理手順を
カスタマイズして作成する。
【0166】企業経営情報システム47は、企業内に存
在する全てのデータを活用して、今後の経営方針の意思
決定を支援するための組合せ系システムである。企業経
営情報システムクラス47は、組合せシステム基本クラ
ス15aを継承し、他のシステムとの関係(階層的な所
有関係)をカスタマイズして作成する。
【0167】業務系情報システム48は、社内向けの福
利厚生情報サービスの提供と、受発注管理と、部門内情
報システムとを統合して、業務に関する全ての情報を一
元管理するための組合せ系システムである。業務系情報
システム48は、組合せシステム基本クラス15aを継
承し、他のシステムとの関係(階層的な所有関係)をカ
スタマイズして作成する。
【0168】部門内情報システム49は、勤務実績デー
タの管理と、社員のスケジュールの管理とを統合して、
効率的な人員配置およびリソース管理を可能とするため
の組合せ系システムである。部門内情報システム49
は、組合せシステム基本クラス15aを継承し、他のシ
ステムとの関係(階層的な所有関係)をカスタマイズし
て作成する。
【0169】メインシステム41は、企業経営情報シス
テムの起動のためのメインプログラムである。メインシ
ステム41は、エンタープライズシステム基本クラス1
1aを継承し、構成要素となるシステムの宣言、起動お
よび終了等をカスタマイズして作成する。
【0170】[企業経営情報管理システムの構築方法]
次に、図14に示すエンタープライズシステム向けフレ
ームワークを用いて、図2乃至図5に示す手順に従って
企業経営情報管理システムを構築する方法について説明
する。
【0171】まず、図14に示すエンタープライズシス
テム向けフレームワーク10のうちClient/Server系フ
レームワーク12、Webアプリケーション系フレームワ
ーク13およびサーバアプリケーション系フレームワー
ク14をそれぞれ継承して、Client/Server系システム
群、Webアプリケーション系システム群およびサーバア
プリケーション系システム群を作成する(図2のステッ
プ101)。
【0172】具体的には、図15に示すように、Client
/Server系フレームワーク12に含まれるClient/Server
システム基本クラス12a、入出力画面クラス12bお
よびデータ処理クラス12cを継承およびカスタマイズ
することにより、企業内部門固有の勤務実績データ管理
システム基本クラス42a、勤務実績入出力画面クラス
42bおよび勤務実績月次データ処理クラス42cを作
成し、企業内部門固有の勤務実績データ管理システム4
2を構築する(図2のステップ101a)。
【0173】また、Webアプリケーション系フレームワ
ーク13に含まれるWebシステム基本クラス13a、Web
系入出力画面クラス13bおよびサーバ処理クラス13
を継承およびカスタマイズすることにより、社内向け福
利厚生情報サービスシステム基本クラス43a、福利厚
生情報入出力画面クラス43bおよび福利厚生データト
ランザクション処理クラス43cを作成し、社内向け福
利厚生情報サービスシステム43を構築する(図2のス
テップ101b)。同様にして、一般顧客向け受発注管
理システム基本クラス44a、受発注データ入出力画面
クラス44bおよび受発注データトランザクション処理
クラス44cを作成し、一般顧客向け受発注管理システ
ム44を構築する(図2のステップ101b)。同様に
して、部門内スケジュール管理システム基本クラス45
a、スケジュール入出力画面クラス45bおよびスケジ
ュールトランザクション処理クラス45cを作成し、部
門内スケジュール管理システム45を構築する(図2の
ステップ101b)。
【0174】さらに、サーバアプリケーション系フレー
ムワーク14に含まれるサーバシステム基本クラス14
a、データ分析クラス14bおよびデータ生成クラス1
4cを継承およびカスタマイズすることにより、経営方
針意思決定支援システム基本46a、売上傾向データ生
成クラス46bおよび人員配置データ生成クラス46c
を作成し、経営方針意思決定支援システム46を構築す
る(図2のステップ101c)。
【0175】次に、エンタープライズシステム向けフレ
ームワーク10のうち組合せ系フレームワーク15に含
まれる組合せシステム基本クラス15aを継承およびカ
スタマイズすることにより、企業経営情報システム4
7、業務系情報システム48および部門内情報システム
49を構築する(図2のステップ102)。
【0176】次に、エンタープライズシステム向けフレ
ームワーク10のうちエンタープライズシステム基本系
フレームワーク11に含まれるエンタープライズシステ
ム基本クラス11aを継承およびカスタマイズすること
により、メインシステム41を作成する(図2のステッ
プ103)。
【0177】その後、このようにして作成されたシステ
ム41〜49間の階層的な所有関係を、図16に示すよ
うなツリー構造として構築する(図2のステップ10
4)。図16に示すツリー構造では、(1)企業経営情
報システム47が経営方針意志決定支援システム46お
よび業務系情報システム48を所有し、(2)業務系情
報システム48が社内向け福利厚生情報サービスシステ
ム43、一般顧客向け受発注管理システム44および部
門内情報システム49を所有し、(3)部門内情報シス
テム49が部門内スケジュール管理システム45および
企業内部門固有の勤務実績データ管理システム42を所
有する関係を有している。
【0178】ここで、上記(1)の所有関係を実装する
場合には、企業経営情報システム47の子システム設定
メソッドをオーバーライドして、経営方針意志決定支援
システム46および業務系情報システム48を所有する
ことを子システムリストに設定する(図16の符号51
参照)。また同様にして、上記(2)の所有関係を実装
する場合には、業務系情報システム48の子システム設
定メソッドをオーバーライドして、社内向け福利厚生情
報サービスシステム43、一般顧客向け受発注管理シス
テム44および部門内情報システム49を所有すること
を子システムリストに設定する(図16の符号52参
照)。さらに同様にして、上記(3)の所有関係を実装
する場合には、部門内情報システム49の子システム設
定メソッドをオーバーライドして、部門内スケジュール
管理システム45および企業内部門固有の勤務実績デー
タ管理システム42を所有することを子システムリスト
に設定する(図16の符号53参照)。
【0179】なお、このようにしてシステム41〜49
間の階層的な所有関係が定義されるが、このような所有
関係は、組合せ系システムに含まれる子システム設定メ
ソッドの実装内容を変更することによって容易に変更す
ることができる。
【0180】図17は図16に示すエンタープライズシ
ステムのツリー構造の変形例を示す図である。図17に
示すツリー構造では、(1′)企業経営情報システム4
7が経営方針意志決定支援システム46、業務系情報シ
ステム48および部門内情報システム49を所有し、
(2′)業務系情報システム48が社内向け福利厚生情
報サービスシステム43および一般顧客向け受発注管理
システム44を所有し、(3′)部門内情報システム4
9が部門内スケジュール管理システム45および企業内
部門固有の勤務実績データ管理システム42を所有する
関係を有している。
【0181】ここで、上記(1′)の所有関係を実装す
る場合には、企業経営情報システム47の子システム設
定メソッドをオーバーライドして、経営方針意志決定支
援システム46、業務系情報システム48および部門内
情報システム49を所有することを子システムリストに
設定する(図17の符号54参照)。また同様にして、
上記(2′)の所有関係を実装する場合には、業務系情
報システム48の子システム設定メソッドをオーバーラ
イドして、社内向け福利厚生情報サービスシステム43
および一般顧客向け受発注管理システム44を所有する
ことを子システムリストに設定する(図17の符号55
参照)。さらに同様にして、上記(3′)の所有関係を
実装する場合には、部門内情報システム49の子システ
ム設定メソッドをオーバーライドして、部門内スケジュ
ール管理システム45および企業内部門固有の勤務実績
データ管理システム42を所有することを子システムリ
ストに設定する(図17の符号56参照)。
【0182】なお、構築済みのツリー構造に対してシス
テムの追加や削除等の変更を加えた場合には、変更対象
となるシステムの親となる組合せ系システムの子システ
ム設計メソッドを変更するだけでよく、他のシステムに
は何ら影響を与えない。例えば、図16に示すツリー構
造を図17に示すツリー構造に変更するには、組合せ系
システムである企業経営情報システム47および業務系
情報システム48の子システム設定メソッドのみを変更
すればよく、他システムについては何ら変更する必要は
ない。
【0183】最後に、このようにして作成されたシステ
ム41〜49をコンパイルおよびリンクし、一つの企業
経営情報管理システムとして統合する(図2のステップ
105)。
【0184】[企業経営情報管理システムの作用]次
に、このようにして構築された企業経営情報管理システ
ムの作用について説明する。
【0185】図15に示すように、企業経営情報管理シ
ステムは、エンタープライズシステム基本系フレームワ
ーク11を親とし、互いに継承関係にあるClient/Serve
r系フレームワーク12、Webアプリケーション系フレー
ムワーク13およびサーバアプリケーション系フレーム
ワーク14および組合せ系フレームワーク15に基づい
て作成されている。このため、このようにして作成され
た各システムは、統一されたメソッド名で提供される基
本機能を備えており、これらを全システム間で同一のメ
ソッドを統一的に実行することができる。また、組合せ
系システムにより、自分の子システムを扱う仕組みを提
供するとともに、どの組合せ系システムも統一されたメ
ソッド名で基本機能を提供するので、組合せ系システム
とその組合せ系システムが所有する子システムとの関係
を全システムで統一的に扱うことができる。これによ
り、全システムにメッセージを伝達するような場合で
も、そのメッセージは、子システムに対して個別に送る
必要はなく、組合せ系システムのみに送ることにより、
組合せ系システムの所有する子システム全てに伝播させ
ることができる。
【0186】図18は図16に示す企業経営情報管理シ
ステムにおいてシステムを起動するための起動メッセー
ジをツリー構造の全体にわたって伝達する場合の作用を
説明するための図である。
【0187】図18において、メインシステム41に起
動メッセージが入力されると(ステップ201)、その
起動メッセージは組合せ系システムである企業経営情報
システム47へ転送される(ステップ202)。
【0188】このとき、企業経営情報システム47にお
いて、転送されてきた起動メッセージにより企業経営情
報システム47の起動メソッドが実行される。ここで、
各組合せ系システムの起動メソッドは、子システムリス
トに登録された全てのシステムへ起動メッセージを送る
ような実装となっており、メインシステム41からの起
動メッセージは、経営方針意思決定支援システム46お
よび業務系情報システム48へそれぞれ転送される(ス
テップ203aおよび203b)。
【0189】同様にして、業務系情報システム48にお
いて、転送されてきた起動メッセージにより起動メソッ
ドが実行され、起動メッセージが社内向け福利厚生情報
サービスシステム43、一般顧客向け受発注管理システ
ム44および部門内情報システム49へそれぞれ転送さ
れる(ステップ204a、204bおよび204c)。
【0190】このようにしてツリー構造の末端まで起動
メッセージが転送されることにより、起動メッセージが
ツリー構造の全体にわたって伝播される(ステップ20
5a等)。
【0191】図19は図16に示す企業経営情報管理シ
ステムにおいてデータを更新するための更新メッセージ
をツリー構造の全体にわたって伝達する場合の作用を説
明するための図である。
【0192】なおここで、各システムの更新メソッドは
次のような実装となっているものとする。すなわち、
(a)組合せ系システム以外のシステムの場合において、
(i)組合せ系システムからメッセージを受けた場合に
は、自分自身の更新メソッドを実行して自分自身のデー
タのみを更新し、(ii)組合せ系システム以外のシステム
からメッセージを受けた場合には、自分の親のシステム
へ更新メッセージを転送する。
【0193】(b)組合せ系システムの場合において、子
システムリストに登録された全てのシステムへメッセー
ジを転送する。
【0194】図19において、経営方針意志決定支援シ
ステム46に更新メッセージが入力されると(ステップ
301)、その更新メッセージにより経営方針意志決定
支援システム46の更新メソッドが実行される。ここで
は、更新メソッドにより上記(a)(ii)に対応する実装部
分が実行され、更新メッセージは企業経営情報システム
47へ転送される(ステップ302)。
【0195】次に、企業経営情報システム47におい
て、転送されてきた更新メッセージにより企業経営情報
システム47の更新メソッドが実行される。ここでは、
更新メソッドにより上記(b)に対応する実装部分が実行
され、更新メッセージは経営方針意志決定支援システム
46および業務系情報システム48へそれぞれ転送され
る(ステップ303aおよび303b)。
【0196】ここで、経営方針意志決定支援システム4
6においては、転送されてきた更新メッセージにより、
企業経営情報システム47の更新メソッドのうち上記
(a)(i)に対応する実装部分が実行され、データが更新さ
れる。
【0197】一方、業務系情報システム48において
は、転送されてきた更新メッセージにより、企業経営情
報システム47の更新メソッドのうち上記(b)に対応す
る実装部分が実行され、更新メッセージが社内向け福利
厚生情報サービスシステム43、一般顧客向け受発注管
理システム44および部門内情報システム49へそれぞ
れ転送される(ステップ304a、304bおよび30
4c)。
【0198】このようにしてツリー構造の末端まで更新
メッセージが転送されることにより、更新メッセージが
ツリー構造の全体にわたって伝播される(ステップ30
5a等)。
【0199】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンタープライズシステムの基本的な構造を統一化して全
体構造を共有および再利用するとともに、仕様変更や機
能拡張等に対応してエンタープライズシステムを柔軟か
つ容易に変更および拡張することができる。さらに本発
明によれば、実行環境ごとにシステムの基本機能を提供
するので、エンタープライズシステムを迅速に構築する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエンタープライズシステムの構築
方法の一実施の形態で用いられるエンタープライズシス
テム向けフレームワークを示す図。
【図2】本発明によるエンタープライズシステムの構築
方法の一実施の形態を説明するためのフローチャート。
【図3】図2のステップ101の詳細を説明するための
フローチャート。
【図4】図2のステップ102の詳細を説明するための
フローチャート。
【図5】図2のステップ103の詳細を説明するための
フローチャート。
【図6】図2の変形例を説明するためのフローチャー
ト。
【図7】図2に示すエンタープライズシステムの構築方
法を実現するためのエンタープライズシステムの構築支
援システムを示す構成図。
【図8】図7に示すエンタープライズシステムの構築支
援システムの動作を説明するためのフローチャート。
【図9】図7に示すエンタープライズシステムの構築支
援システムのフレームワーク作成機能の動作を説明する
ためのフローチャート。
【図10】図7に示すエンタープライズシステムの構築
支援システムのアプリケーション作成機能の動作を説明
するためのフローチャート。
【図11】エンタープライズシステムが実行されるコン
ピュータシステムの一例を示す図。
【図12】本発明の一実施例が前提とする企業経営情報
管理システム(エンタープライズシステム)の構成例を
示す図。
【図13】本発明の一実施例におけるエンタープライズ
システム向けフレームワークと企業経営情報管理システ
ムとの継承関係を示す図。
【図14】図1に示すエンタープライズシステム向けフ
レームワークの一実施例を示す図。
【図15】図14に示すエンタープライズシステム向け
フレームワークを継承して作成される企業経営情報管理
システムの構成例を示す図。
【図16】本発明の一実施例により構築された企業経営
情報管理システムの階層的な所有関係(ツリー構造)の
一例を説明するための図。
【図17】図16に示す企業経営情報管理システムのツ
リー構造の変形例を説明するための図。
【図18】図16に示す企業経営情報管理システムにお
いて起動メッセージを伝達する場合の作用を説明するた
めの図。
【図19】図16に示す企業経営情報管理システムにお
いて更新メッセージを伝達する場合の作用を説明するた
めの図。
【図20】コンパイルリンク手法を利用してエンタープ
ライズシステムを構築する場合の処理の流れを示す図。
【図21】部品選択手法を利用してエンタープライズシ
ステムを構築する場合の処理の流れを示す図。
【図22】部品プラグイン手法を利用してエンタープラ
イズシステムを構築する場合の処理の流れを示す図。
【図23】フレームワークの分類を説明するための図。
【図24】図1に示すエンタープライズシステム向けフ
レームワークが前提とするコンピュータシステムの外観
を示す斜視図。
【符号の説明】
10 エンタープライズシステム向けフレームワーク 11 エンタープライズシステム基本系フレームワーク 12 Client/Server(クライアント/サーバ)系フレ
ームワーク 13 Web(ウェブ)アプリケーション系フレームワー
ク 14 サーバアプリケーション系フレームワーク 15 組合せ系フレームワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田 中 誠一郎 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5B045 GG01 5B076 DD01 DD05

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オブジェクト指向言語で記述されたフレー
    ムワークを用いてエンタープライズシステムを構築する
    エンタープライズシステムの構築方法において、 エンタープライズシステム向けフレームワークであっ
    て、(a)エンタープライズシステムの基本的な属性およ
    び振舞いを定義したエンタープライズシステム基本系フ
    レームワークと、(b)前記エンタープライズシステム基
    本系フレームワークを継承するとともに、スタンドアロ
    ン型のクライアント/サーバ系システム、ネットワーク
    指向型のクライアント/サーバ系システムおよびサーバ
    指向型のサーバ系システムのそれぞれの基本的な属性お
    よび振舞いを定義したクライアント/サーバ系フレーム
    ワーク、ウェブアプリケーション系フレームワークおよ
    びサーバアプリケーション系フレームワークと、(c)前
    記エンタープライズシステム基本系フレームワークを継
    承するとともに、前記クライアント/サーバ系フレーム
    ワーク、前記ウェブアプリケーション系フレームワーク
    および前記サーバアプリケーション系フレームワークの
    組合せに関する基本的な属性および振舞いを定義した組
    合せ系フレームワークとを含むエンタープライズシステ
    ム向けフレームワークを準備するステップと、 前記エンタープライズシステム向けフレームワークのう
    ち前記クライアント/サーバ系フレームワーク、前記ウ
    ェブアプリケーション系フレームワークおよび前記サー
    バアプリケーション系フレームワークをそれぞれ継承し
    て、クライアント/サーバ系システム、ウェブアプリケ
    ーション系システムおよびサーバアプリケーション系シ
    ステムを作成するステップと、 前記エンタープライズシステム向けフレームワークのう
    ち前記組合せ系フレームワークを継承して、組合せ系シ
    ステムを作成するステップと、 前記エンタープライズシステム向けフレームワークのう
    ち前記エンタープライズシステム基本系フレームワーク
    を継承して、メインシステムを作成するステップと、 前記組合せ系システムを利用して、前記クライアント/
    サーバ系システム、前記ウェブアプリケーション系シス
    テムおよび前記サーバアプリケーション系システムの階
    層的な所有関係を構築するステップと、 前記クライアント/サーバ系システム、前記ウェブアプ
    リケーション系システム、前記サーバアプリケーション
    系システム、前記組合せ系システムおよび前記メインシ
    ステムを統合するステップとを含むことを特徴とするエ
    ンタープライズシステムの構築方法。
  2. 【請求項2】前記エンタープライズシステム向けフレー
    ムワークの前記エンタープライズシステム基本系フレー
    ムワーク、前記クライアント/サーバ系フレームワー
    ク、前記ウェブアプリケーション系フレームワーク、前
    記サーバアプリケーション系フレームワークおよび前記
    組合せ系フレームワークとして、システムの属性および
    振舞いを抽象的に定義した抽象クラス群であって、継承
    関係によって構築された階層構造を持つ抽象クラス群を
    含むフレームワークを準備することを特徴とする請求項
    1記載のエンタープライズシステムの構築方法。
  3. 【請求項3】前記エンタープライズシステム向けフレー
    ムワークの前記エンタープライズシステム基本系フレー
    ムワーク、前記クライアント/サーバ系フレームワー
    ク、前記ウェブアプリケーション系フレームワーク、前
    記サーバアプリケーション系フレームワークおよび前記
    組合せ系フレームワークとして、システムの属性および
    振舞いを抽象的に定義した抽象クラス群であって、抽象
    的なメソッドと具体的なメソッドとを混在して含むよう
    構成された抽象クラス群を含むフレームワークを準備す
    ることを特徴とする請求項1記載のエンタープライズシ
    ステムの構築方法。
  4. 【請求項4】前記クライアント/サーバ系システム、前
    記ウェブアプリケーション系システムおよび前記サーバ
    アプリケーション系システムの階層的な所有関係を、前
    記組合せ系システムを頂点としたツリー構造として構築
    することを特徴とする請求項1記載のエンタープライズ
    システムの構築方法。
  5. 【請求項5】前記クライアント/サーバ系システム、前
    記ウェブアプリケーション系システム、前記サーバアプ
    リケーション系システム、前記組合せ系システムおよび
    前記メインシステムをコンパイルおよびリンクにより統
    合することを特徴とする請求項1記載のエンタープライ
    ズシステムの構築方法。
  6. 【請求項6】前記クライアント/サーバ系システム、前
    記ウェブアプリケーション系システム、前記サーバアプ
    リケーション系システム、前記組合せ系システムおよび
    前記メインシステムをあらかじめ用意された固有のイン
    タフェースを介して組み込むことにより統合することを
    特徴とする請求項1記載のエンタープライズシステムの
    構築方法。
  7. 【請求項7】オブジェクト指向言語で記述されたエンタ
    ープライズシステム向けフレームワークを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 エンタープライズシステムの基本的な属性および振舞い
    を定義したエンタープライズシステム基本系フレームワ
    ークと、 前記エンタープライズシステム基本系フレームワークを
    継承するとともに、スタンドアロン型のクライアント/
    サーバ系システムの基本的な属性および振舞いを定義し
    たクライアント/サーバ系フレームワークと、 前記エンタープライズシステム基本系フレームワークを
    継承するとともに、ネットワーク指向型のクライアント
    /サーバ系システムの基本的な属性および振舞いを定義
    したウェブアプリケーション系フレームワークと、 前記エンタープライズシステム基本系フレームワークを
    継承するとともに、サーバ指向型のサーバ系システムの
    基本的な属性および振舞いを定義したサーバアプリケー
    ション系フレームワークとを含むことを特徴とするエン
    タープライズシステム向けフレームワークを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】前記エンタープライズシステム基本系フレ
    ームワーク、前記クライアント/サーバ系フレームワー
    ク、前記ウェブアプリケーション系フレームワークおよ
    び前記サーバアプリケーション系フレームワークはそれ
    ぞれ、システムの属性および振舞いを抽象的に定義した
    抽象クラス群であって、継承関係によって構築された階
    層構造を持つ抽象クラス群を含むことを特徴とする請求
    項7記載のエンタープライズシステム向けフレームワー
    クを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】前記エンタープライズシステム基本系フレ
    ームワーク、前記クライアント/サーバ系フレームワー
    ク、前記ウェブアプリケーション系フレームワークおよ
    び前記サーバアプリケーション系フレームワークはそれ
    ぞれ、システムの属性および振舞いを抽象的に定義した
    抽象クラス群であって、抽象的なメソッドと具体的なメ
    ソッドとを混在して含むよう構成された抽象クラス群を
    含むことを特徴とする請求項7記載のエンタープライズ
    システム向けフレームワークを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】前記エンタープライズシステム基本系フ
    レームワークを継承するとともに、前記クライアント/
    サーバ系フレームワーク、前記ウェブアプリケーション
    系フレームワークおよび前記サーバアプリケーション系
    フレームワークの組合せに関する基本的な属性および振
    舞いを定義した組合せ系フレームワークをさらに含むこ
    とを特徴とする請求項7記載のエンタープライズシステ
    ム向けフレームワークを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】前記組合せ系フレームワークは、前記ク
    ライアント/サーバ系フレームワーク、前記ウェブアプ
    リケーション系フレームワークおよび前記サーバアプリ
    ケーション系フレームワークのそれぞれを継承したクラ
    イアント/サーバ系システム、ウェブアプリケーション
    系システムおよびサーバアプリケーション系システムの
    階層的な所有関係を、当該組合せ系フレームワークを継
    承した組合せ系システムを頂点としたツリー構造として
    構築することができるよう構成されていることを特徴と
    する請求項10記載のエンタープライズシステム向けフ
    レームワークを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  12. 【請求項12】オブジェクト指向言語で記述されたフレ
    ームワーク群であって各フレームワークから生成された
    システム間でデータの受け渡しを行うことが可能なフレ
    ームワーク群を含むエンタープライズシステム向けフレ
    ームワークを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体において、 各システム間でのデータの受け渡しを定義したエンター
    プライズシステム基本系フレームワークと、 前記エンタープライズシステム基本系フレームワークを
    継承した各種実行環境向けのフレームワーク群とを含む
    ことを特徴とするエンタープライズシステム向けフレー
    ムワークを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  13. 【請求項13】オブジェクト指向言語で記述されたフレ
    ームワーク群であって各フレームワークから生成された
    システム間でリクエストの送出および取得を行うことが
    可能なフレームワーク群を含むエンタープライズシステ
    ム向けフレームワークを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体において、 各システム間でのリクエストの送出および取得を定義し
    たエンタープライズシステム基本系フレームワークと、 前記エンタープライズシステム基本系フレームワークを
    継承した各種実行環境向けのフレームワーク群とを含む
    ことを特徴とするエンタープライズシステム向けフレー
    ムワークを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  14. 【請求項14】オブジェクト指向言語で記述されたフレ
    ームワーク群であって各フレームワークから生成された
    システム間で階層的な所有関係を構築することが可能な
    フレームワーク群を含むエンタープライズシステム向け
    フレームワークを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体において、 エンタープライズシステムの基本的な属性および振舞い
    を定義したエンタープライズシステム基本系フレームワ
    ークと、 前記エンタープライズシステム基本系フレームワークを
    継承した各種実行環境向けのフレームワーク群とを含む
    ことを特徴とするエンタープライズシステム向けフレー
    ムワークを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  15. 【請求項15】前記エンタープライズシステム基本系フ
    レームワークを継承するとともに、前記各種実行環境向
    けのフレームワーク群の組合せに関する基本的な属性お
    よび振舞いを定義した組合せ系フレームワークをさらに
    含むことを特徴とする請求項14記載のエンタープライ
    ズシステム向けフレームワークを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  16. 【請求項16】前記組合せ系フレームワークは、前記各
    種実行環境向けのフレームワーク群のそれぞれを継承し
    たシステム群の階層的な所有関係を、当該組合せ系フレ
    ームワークを継承した組合せ系システムを頂点としたツ
    リー構造として構築することができるよう構成されてい
    ることを特徴とする請求項15記載のエンタープライズ
    システム向けフレームワークを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  17. 【請求項17】オブジェクト指向言語で記述されたフレ
    ームワークを用いてエンタープライズシステムを構築す
    るためのエンタープライズシステムの構築支援システム
    であって、前記エンタープライズシステム向けフレーム
    ワークは、(a)エンタープライズシステムの基本的な属
    性および振舞いを定義したエンタープライズシステム基
    本系フレームワークと、(b)前記エンタープライズシス
    テム基本系フレームワークを継承するとともに、スタン
    ドアロン型のクライアント/サーバ系システム、ネット
    ワーク指向型のクライアント/サーバ系システムおよび
    サーバ指向型のサーバ系システムのそれぞれの基本的な
    属性および振舞いを定義したクライアント/サーバ系フ
    レームワーク、ウェブアプリケーション系フレームワー
    クおよびサーバアプリケーション系フレームワークと、
    (c)前記エンタープライズシステム基本系フレームワー
    クを継承するとともに、前記クライアント/サーバ系フ
    レームワーク、前記ウェブアプリケーション系フレーム
    ワークおよび前記サーバアプリケーション系フレームワ
    ークの組合せに関する基本的な属性および振舞いを定義
    した組合せ系フレームワークとを含むエンタープライズ
    システムの構築支援システムにおいて、前記データベー
    スに保持された前記エンタープライズシステム向けフレ
    ームワークのうち前記クライアント/サーバ系フレーム
    ワーク、前記ウェブアプリケーション系フレームワー
    ク、前記サーバアプリケーション系フレームワークおよ
    び前記組合せ系フレームワークをそれぞれ継承して、ク
    ライアント/サーバ系システム、ウェブアプリケーショ
    ン系システム、サーバアプリケーション系システムおよ
    び組合せ系システムを作成するとともに、前記エンター
    プライズシステム基本系フレームワークを継承して、メ
    インシステムを作成する手段と、 作成された前記組合せ系システムを利用して、前記クラ
    イアント/サーバ系システム、前記ウェブアプリケーシ
    ョン系システムおよび前記サーバアプリケーション系シ
    ステムの階層的な所有関係を定義する手段と、 定義された前記クライアント/サーバ系システム、前記
    ウェブアプリケーション系システム、前記サーバアプリ
    ケーション系システム、前記組合せ系システムおよび前
    記メインシステムを統合する手段とを備えたことを特徴
    とするエンタープライズシステムの構築支援システム。
  18. 【請求項18】前記エンタープライズシステム向けフレ
    ームワークに対して検索や編集、登録、削除等の処理を
    行う管理部をさらに備えたことを特徴とする請求項17
    記載のエンタープライズシステムの構築支援システム。
  19. 【請求項19】オブジェクト指向言語で記述されたフレ
    ームワークを用いてエンタープライズシステムを構築す
    るためのエンタープライズシステムの構築支援プログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体にお
    いて、 エンタープライズシステム向けフレームワークであっ
    て、(a)エンタープライズシステムの基本的な属性およ
    び振舞いを定義したエンタープライズシステム基本系フ
    レームワークと、(b)前記エンタープライズシステム基
    本系フレームワークを継承するとともに、スタンドアロ
    ン型のクライアント/サーバ系システム、ネットワーク
    指向型のクライアント/サーバ系システムおよびサーバ
    指向型のサーバ系システムのそれぞれの基本的な属性お
    よび振舞いを定義したクライアント/サーバ系フレーム
    ワーク、ウェブアプリケーション系フレームワークおよ
    びサーバアプリケーション系フレームワークと、(c)前
    記エンタープライズシステム基本系フレームワークを継
    承するとともに、前記クライアント/サーバ系フレーム
    ワーク、前記ウェブアプリケーション系フレームワーク
    および前記サーバアプリケーション系フレームワークの
    組合せに関する基本的な属性および振舞いを定義した組
    合せ系フレームワークとを含むエンタープライズシステ
    ム向けフレームワークを準備させる手順と、 前記エンタープライズシステム向けフレームワークのう
    ち前記クライアント/サーバ系フレームワーク、前記ウ
    ェブアプリケーション系フレームワーク、前記サーバア
    プリケーション系フレームワークおよび前記組合せ系フ
    レームワークをそれぞれ継承して、クライアント/サー
    バ系システム、ウェブアプリケーション系システム、サ
    ーバアプリケーション系システムおよび組合せ系システ
    ムを作成させるとともに、前記エンタープライズシステ
    ム基本系フレームワークを継承して、メインシステムを
    作成させる手順と、 前記組合せ系システムを利用して、前記クライアント/
    サーバ系システム、前記ウェブアプリケーション系シス
    テムおよび前記サーバアプリケーション系システムの階
    層的な所有関係を定義させる手順と、 定義された前記クライアント/サーバ系システム、前記
    ウェブアプリケーション系システム、前記サーバアプリ
    ケーション系システム、前記組合せ系システムおよび前
    記メインシステムを統合させる手順とをコンピュータに
    対して実行させることを特徴とするエンタープライズシ
    ステムの構築支援プログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
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