JP2001160981A - 移動通信システム - Google Patents

移動通信システム

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JP2001160981A
JP2001160981A JP34416299A JP34416299A JP2001160981A JP 2001160981 A JP2001160981 A JP 2001160981A JP 34416299 A JP34416299 A JP 34416299A JP 34416299 A JP34416299 A JP 34416299A JP 2001160981 A JP2001160981 A JP 2001160981A
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    • H04W36/0055Transmission or use of information for re-establishing the radio link
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトハンドオフ時の通信の信頼性を高め
る。 【解決手段】 移動局のハンドオフ先となるハンドオフ
先基地局と、当該移動局のハンドオフ元となるハンドオ
フ元基地局と、前記ハンドオフ先基地局との間で第1の
非同期通信を行うことにより第1の情報系列の通信を行
い、前記ハンドオフ元基地局との間で第2の非同期通信
を行うことにより第2の情報系列の通信を行う制御局と
を備える移動通信システムにおいて、ソフトハンドオフ
時に第1の非同期通信の通信速度を保証するため、ハン
ドオフ専用帯域を確保する第1のハンドオフ専用帯域確
保手段と、当該ソフトハンドオフ時に、第2の非同期通
信の通信速度を保証して、第1の情報系列と同じ内容の
第2の情報系列を第1の情報系列に同期して通信するた
め、ハンドオフ専用帯域を確保する第2のハンドオフ専
用帯域確保手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
に関し、例えば、符号分割多元接続(以下、CDMAと
略称する)方式の移動通信システムにおいて、基地局制
御装置(以下、BSCと略称する)と無線基地局(以
下、BTSと略称する)間の伝送路がATM(非同期転
送モード)通信を用いる場合などに適用し得るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】移動通信システムにおいて、移動端末局
(以下、MSと略称する)が、通信中のサービスエリア
から隣接する他のサービスエリアヘ移動する際の無線基
地局切替えを行う制御をハンドオフと呼ぶ。
【0003】ハンドオフには、ハードハンドオフ方式と
ソフトハンドオフ方式があり、前者のハードハンドオフ
方式は、MSがハンドオフ元BTSとの無線回線を切断
した後、ハンドオフ先のBTSと無線回線を接続する。
【0004】これに対しソフトハンドオフ方式において
は、MSはハンドオフ時のチャネル切替の前後、つねに
いずれかのBTSと接続されているため、使用チャネル
に不連続が発生せず、データの欠落が生じない。したが
って無瞬断でスムーズにハンドオーバが実現される。
【0005】当該ソフトハンドオフに際しては、1つの
MSと複数のBSC間に複数の通信パスが同時に設定さ
れるサイトダイバーシティを実現する必要があるため、
MSはレイク受信機を装備することを要する。
【0006】また、サイトダイバーシティを行うには、
これら複数の通信パスを介してMSに受信される受信波
が同相で、なおかつその情報内容が同一であることを要
する。MSが複数のBTSから到来する同じ情報内容の
受信波を同相で合成又は選択する際に、エラー率の低い
(信頼性の高い)受信波を選択したり、エラー率の低い
(信頼性の高い)受信波の割合が大きくなるように重み
づけして合成することにより、通信の品質は向上する。
【0007】さらに、BSC−BTS間の伝送にはAT
M通信方式を採用することが考えられる。ATM通信方
式は、通信速度が大きく異なる端末間の通信を収容した
り、通信中に通信速度が大きく変化する通信を収容する
ことができるなどの優れた特徴を備えているためであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、BSC−B
TS間の伝送にATM通信方式を採用した場合、効率性
や経済性などの観点から、無線リソース上確保可能な最
大チャネル数、最大トラフィック量分の帯域をBSC−
BTS間の物理回線に持たせる事はほとんど行われない
のが現実である。
【0009】一般的には、無線リソース上で確保可能な
最大チャネル数、平均トラフィック量分の帯域を物理回
線に持たせ、さらにその帯域を、優先トラフィックと非
優先トラフィックにサービスクラスを分割して帯域制御
を行う事により物理回線を有効利用する。ATM層のA
TMセルからアプリケーション層のパケットが再構成さ
れるので、非優先トラフィックに対応するアプリケーシ
ョンでは優先トラフィックに対応するアプリケーション
に比べて、アプリケーション層のパケット通信の遅延も
発生しやすいことになる。
【0010】したがって、例えば、ファイル転送用アプ
リケーションなどのリアルタイム性に敏感でないアプリ
ケーションに非優先トラフィックのサービスクラスを割
り当て、音声サービスなどのリアルタイム性に敏感なア
プリケーションには、優先トラフィックにサービスクラ
スを割り当てることが考えられる。
【0011】システムに対し、優先トラフィックのサー
ビスクラスに属するATM通信と非優先トラフィックの
サービスクラスに属するATM通信とが同時に要求され
た場合、前記物理回線の限られた帯域は、優先トラフィ
ックのサービスクラスに属するATM通信に対して優先
的に割り当てられる。したがって優先トラフィックのト
ラフィック量が多いときには、前記物理回線の持つ帯域
の全部またはほとんどが、優先トラフィックのために消
費され、非優先トラフィックのトラフィック量は著しく
制限される。
【0012】トラフィック量が制限されるということは
ATM通信の通信速度が制限されるということを意味す
る。
【0013】一方で、上述したように、ソフトハンドオ
フの要件であるサイトダイバーシティを最も簡単な構成
で実現するためには、複数の通信パスを介してMSに受
信される受信波が同相で、なおかつその情報内容が同一
でなければならない。
【0014】MSに、同一情報内容の受信波を同相で受
信させてサイトダイバーシティを行うためには、ハンド
オフ先BTSとハンドオフ元BTSが、当該受信波であ
る下りチャネル信号を、同期した送信タイミングで無線
送信する必要がある。
【0015】しかしながらBSC−BTS間の伝送をA
TM通信で行うと、複数のBTSから無線送信される下
りチャネル信号の送信タイミングを同期させることが困
難な場合がある。
【0016】例えば、当該サイトダイバーシティのため
のATM伝送のサービスクラスが前記非優先に該当する
場合など、優先度が十分に高くない場合であって、優先
度がより高いサービスクラスのためのトラフィックが多
い場合には、当該サイトダイバーシティのためのATM
通信の帯域は制限されることになり、ある情報内容を持
つATMセルを、BSCからBTSに伝送するのに要す
る時間が長くなる。
【0017】しかも優先度の高いサービスクラスのトラ
フィックはBTSごとに相違し、ハンドオフ先BTSと
ハンドオフ元BTSでは異なるのが普通であるから、サ
イトダイバーシティのためにハンドオフ先BTSとハン
ドオフ元BTSに向けて1つのBSCから同時に送信さ
れた同一情報内容を持つATMセルが、各BTSに到着
する時刻は、通常、相違することになる。
【0018】各BTSに対する到着時刻が相違する場
合、その到着時刻の相違に対応した時間差を下りチャネ
ル信号の無線送信のタイミングにまで反映させてしまう
と、正常なサイトダイバーシティを行うことが不可能と
なり、一致していない情報内容を持つ下りチャネル信号
を合成、あるいは選択することになるため、MSが受信
波を合成又は選択することによってかえって通信の品質
は低下してしまい、ソフトハンドオフも正常には行うこ
とができなくなる。
【0019】この対策として、優先トラフィック(例え
ば音声呼)に関しては、BSC−各BTS間伝送路の各
伝送遅延分のオフセットを設ける事で同期をとる事は可
能であるが、非優先トラフィックは、各BTSのトラフ
ィックに依存して、待ち合わせが発生する事から、ハン
ドオフ元とハンドオフ先の各BTS間でBSCからのパ
ケットトラフィックデータ(情報内容)の同期を合わせ
てソフトハンドオフ対象のMSへ同データを送出する事
が困難であった。
【0020】一方、非優先トラフィックのための対策と
しては、例えば、各BTSが前記到着時刻の相違を吸収
して無線送信タイミングを同期させるために、ATMセ
ルを一時蓄積する遅延時間調節用のバッファメモリを搭
載することも考えられるが、その場合には非優先トラフ
ィックに起こり得る最大遅延時間分のバッファメモリ容
量が必要になり、BTSのハードウエア規模が増大して
しまう。
【0021】またこの場合には、当該遅延時間調節用バ
ッファメモリの使用方法によっては、ソフトハンドオフ
時以外でも、BTSからMSに向かう下りチャネル信号
に固定遅延時間が発生してしまうことになる。この固定
遅延時間は、下りチャネル信号を構成する情報内容が当
該バッファメモリに書き込まれてから読み出されるまで
の時間(最小時間)に相当する。
【0022】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明では、移動局のハンドオフ先となるハンド
オフ先基地局と、当該移動局のハンドオフ元となるハン
ドオフ元基地局と、前記ハンドオフ先基地局との間で第
1の非同期通信を行うことにより第1の情報系列の通信
を行い、前記ハンドオフ元基地局との間で第2の非同期
通信を行うことにより第2の情報系列の通信を行う制御
局とを備える移動通信システムにおいて、ソフトハンド
オフ時に前記第1の非同期通信の通信速度を保証するた
め、ハンドオフ専用帯域を確保する第1のハンドオフ専
用帯域確保手段と、当該ソフトハンドオフ時に、前記第
2の非同期通信の通信速度を保証して、前記第1の情報
系列と同じ内容の前記第2の情報系列を前記第1の情報
系列に同期して通信するため、ハンドオフ専用帯域を確
保する第2のハンドオフ専用帯域確保手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明の移動通信システムを、基地局制御局(基
地局制御装置)と基地局との間でATM通信を行うCD
MA方式の移動電話システムに適用した場合を例に、第
1および第2の実施形態について説明する。
【0024】第1および第2の実施形態は、ATMの帯
域保証の概念をソフトハンドオフに使用する事により、
非優先トラフィックデータのソフトハンドオフを効率的
に実現することを特徴とする。
【0025】(A−1)第1の実施形態の構成 本実施形態の移動電話システム10を図1に示す。
【0026】図1において、移動電話システム10は、
BSC(基地局制御装置)1と、当該BSC1と有線伝
送路C1で接続されたBTS(無線基地局)1と、当該
BSC1と有線伝送路C2で接続されたBTS2と、M
S(移動局)1とを備えている。
【0027】ここで、有線伝送路C1の物理回線は、上
述した一般的なケースと同様に、無線リソース上で確保
可能な最大チャネル数、平均トラフィック量分の帯域だ
けを持ち、さらにその帯域を、優先トラフィックと非優
先トラフィックにサービスクラスを分割して帯域制御を
行う事により物理回線を有効利用しているものとする。
【0028】またMS1は、通信アプリケーションとし
て、通常の電話機能のほかにメール転送機能なども装備
した多機能移動電話である。このうち電話機能は優先ト
ラフィックのサービスクラスに分類され、メール転送機
能は非優先トラフィックのサービスクラスに分類される
ものとする。
【0029】なお、BTS1のサービスエリアはE1
で、BTS2のサービスエリアはE2であり、図示の状
態では、MS1は矢印M1の軌跡に沿ってサービスエリ
アE1からE2へ移動しているものとし、当該移動の過
程でソフトハンドオフが発生する。また、WL1はBT
S1とMS1の通信に使用される無線チャネルを示し、
WL2はBTS2とMS1の通信に使用される無線チャ
ネルを示す。
【0030】内部には、前記BSC1はSHO(ソフト
ハンドオフ)固定帯域管理部11を備え、前記BTS1
はSHO用固定帯域制御部12を備え、前記BTS2は
SHO固定帯域制御部13を備えている。
【0031】このうちBTS1の持つSHO用固定帯域
制御部12は、図5に示す内部構成を備えている。な
お、BTS2の持つSHO用固定帯域制御部13も、当
該SH用固定帯域制御部12と同様な構成を備えている
が、以下では図5にはBTS1内のSHO用固定帯域制
御部12を示したものとして説明する。
【0032】(A−1−1)SHO用固定帯域制御部の
内部構成 図5において、SHO用固定帯域制御部12は、通常帯
域割当て部20と、ハンドオフ用帯域割当て部21と、
帯域制御部22とを備えている。
【0033】通常帯域割当て部20は、通信状態がソフ
トハンドオフ状態ではなく通常状態である場合に使用さ
れ得る通常帯域の帯域割当てを行う部分である。
【0034】ハンドオフ用帯域割当て部21は、通信状
態がソフトハンドオフ状態である場合にのみ帯域割当て
を行う部分であり、有線伝送路C1の物理回線が持つ全
帯域のうち、前記通常帯域を除外した予め定められた量
の帯域を、ハンドオフ専用帯域として管理している。ハ
ンドオフ専用帯域は、BSC−BTS間における他のト
ラフィックリソースを圧迫することのないように、シス
テムが提供可能なパケットサービス中の最低帯域(例え
ば9.6kbps)程度であってよい。
【0035】そして、1つのサイトダイバーシティのた
めに帯域制御部22が割り当てるハンドオフ専用帯域は
予め決められた固定値(固定帯域)であり、しかもこの
固定値は、もう1つのBTS2内のSHO用固定帯域制
御部13と同じ値である必要がある。固定値を同じ値と
するのは、BSC1から有線伝送路C1およびC2に同
時に送信された同じ情報内容を持つATMセルを、BT
S1とBTS2に同時に到達させて、BTS1とBTS
2から同時に無線送信させることで、容易に正常なサイ
トダイバーシティを実現できるからである。
【0036】また、複数のソフトハンドオフがサービス
エリアE1内で同時発生した場合に対応するため、複数
無線チャネル、固定トラフィック量分(例えば平均トラ
フィック量分)のハンドオフ専用帯域を確保するように
してもよい。
【0037】通常帯域割当て部21と当該ハンドオフ用
帯域割当て部21に接続された帯域制御部22は、通常
状態には通常帯域割当て部20を制御し、ソフトハンド
オフ時にはハンドオフ用帯域割当て部21を制御するこ
とにより、BTS1における帯域割当てを一括して管理
している部分である。
【0038】帯域制御部22による通常状態の帯域割当
ては、移動電話システム10に対し、優先トラフィック
のサービスクラスに属するATM通信と非優先トラフィ
ックのサービスクラスに属するATM通信とが同時に要
求された場合、有線伝送路C1の物理回線の通常帯域
を、優先トラフィックのサービスクラスに属するATM
通信に対して優先的に割り当てることによって行われ
る。
【0039】次に、BSC1に搭載されたSHO用固定
帯域管理部11の内部構成について、図6に基づいて説
明する。
【0040】(A−1−2)SHO用固定帯域管理部の
内部構成 図6において、SHO用固定帯域管理部11は、ハンド
オフ処理部23と、ハンドオフ用帯域使用状態記憶部2
4とを備えている。
【0041】ハンドオフ処理部23は、そのとき接続中
のBTS(図1ではBTS1)を介してMS1がパイロ
ット(Pilot)信号強度測定結果メッセージを送ってき
たときに、当該MS1の通信状態を通常状態からソフト
ハンドオフ状態に移行するかどうかを判定するととも
に、ソフトハンドオフ状態に移行する場合には、ハンド
オフ元BTS(図1ではBTS1)やハンドオフ先BT
S(図1ではBTS2)等と通信してソフトハンドオフ
前のハンドオフ専用帯域の確保やソフトハンドオフ後の
ハンドオフ専用帯域の解放などを行う部分である。
【0042】ハンドオフ処理部23が行ったハンドオフ
専用帯域の確保や解放の状態は、ハンドオフ用帯域使用
状態記憶部24に格納されていて、ハンドオフ処理部2
3はいつでも参照することができる。
【0043】以下、上記のような構成を有する本実施形
態の動作について説明する。
【0044】(A−2)第1の実施形態の動作 前記MS1、BTS1、BTS2、BSC1間の通信手
順を図2に示す。
【0045】これは、図1の前記軌跡M1に沿ってMS
1が移動する際のソフトハンドオフに関する手順であ
る。MS1は、当該移動に際して、ATM通信上、非優
先トラフィックのサービスクラスに分類された前記メー
ル転送機能を使用し、メール受信中であるものとする。
【0046】図1上で、MS1が軌跡M1の始点SP付
近に位置するときには、MS1はBTS1とのあいだ
で、無線チャネルWL1を使用して無線フレームをやり
取りすることで通信している。このときBTS1は、B
SC1と有線伝送路C1を用いてATMセルをやり取り
することで通信し、BTS1内では通常帯域割当て部2
0が当該メール転送のための帯域を割り当てている。
【0047】メールの内容を構成する情報内容は、AT
M層で見ると、ATMセルのペイロードに収容されてB
SC1からBTS1に伝送され(アプリケーション層で
見るとこの情報内容はパケットに収容されてBSC1か
らBTS1に伝送され)、BTS1では所定の再構成処
理(図示せず)を行うことでこの情報内容を持つ無線フ
レームを構成し、当該無線フレームを無線チャネルWL
1で無線送信している。これが図2に示すCS1の通信
状態である。
【0048】CS1の通信状態において、MS1は、無
線チャネルWL1でBTS1から無線送信されたパイロ
ット信号の受信強度の測定結果メッセージPM1を、例
えば定期的に無線送信している。このメッセージPM1
はBTS1を介してBSC1に送達され、当該メッセー
ジPM1を受信したBSC1は応答確認RA1をBTS
1を介してMS1に送達する。
【0049】なお、メッセージPM1は定期的に送信す
るのではなく、MS1がパイロット信号の受信強度が弱
まったと判断したときに送信するようにしてもよい。
【0050】BSC1のハンドオフ処理部23は、当該
メッセージPM1の内容を調べて、ソフトハンドオフの
必要があるかどうか、およびソフトハンドオフを行うと
すればどのBTS(図1には2つのBTSしか図示して
いないが、実際には、相互にサービスエリアがオーバー
ラップするように、エリアE1の周辺に多数のBTSが
配置されている)が当該ソフトハンドオフに関係するか
を判断する。
【0051】例えば、無線チャネルWL1によるパイロ
ット信号のMS1における受信強度が弱まると共に、無
線チャネルWL2の当該MS1における受信強度が強ま
れば、当該ソフトハンドオフに関係すべきBTSは、B
TS1とBTS2であることがわかる。このうちBTS
1がハンドオフ元BTSで、BTS2がハンドオフ先B
TSである。
【0052】すなわち、メッセージPM1などのパイロ
ット強度測定結果メッセージの内容を調べることは、実
質的に、MS1の矢印M1に沿った移動の状況を調べる
ことに等しい。
【0053】ここでは、BSC1のハンドオフ処理部2
3が、BTS1とBTS2が関係するソフトハンドオフ
の手順を開始すべきであると判断したものとする(SP
0)。このとき図1上では、MS1は軌跡M1の始点S
Pと終点EPの中間付近に位置している。この位置は、
サービスエリアE1とE2が相互にオーバーラップする
地点である。
【0054】ハンドオフ手順を開始すると、まずBSC
1は、ハンドオフ先となるBTS2に対し、MS1のた
めにハンドオフ用リソースを提供することを要求し(R
R1)、BTS2はレスポンスRE1を送り返してく
る。これらのBSC1とBTS2の間のやり取りは、有
線伝送路C2を介したATM通信によって行われる。
【0055】レスポンスRE1を受け取ったBSC1
は、手順RR2,RR3、RE2、RE3から構成され
るパケットデータのソフトハンドオフ用優先固定帯域確
保手順PP1を開始する。
【0056】PP1においては、BSC1はまず、ハン
ドオフ先BTS2にパケットハンドオフ用ATM帯域確
保要求RR2を送信し、次にハンドオフ元BTS1にパ
ケットハンドオフ用ATM帯域確保要求RR3を送信す
る。
【0057】これに対するレスポンスとして、ハンドオ
フ先BTS2の帯域制御部22はハンドオフ用帯域割当
て部21にハンドオフ用の帯域割り当てを行わせて帯域
確保完了報告RE2をBSC1に送信し、ハンドオフ元
BTS1の帯域制御部22もハンドオフ用帯域割当て部
21にハンドオフ用の帯域割り当てを行わせて帯域確保
完了報告RE3をBSC1に送信する。
【0058】なお、このとき、ハンドオフ元BTS1が
MS1との通信に使用していた通常帯域は解放され、他
の通信のために使用され得る空き帯域となる。
【0059】上述したように、BTS1とBTS2の持
つハンドオフ専用帯域は、相互に等しい固定値なので、
その時点のBTS1とBTS2のトラフィック量が相違
し、通常帯域の空き帯域量が異なるとしても、前記メー
ルの内容を構成する情報内容を持つATMセルはBSC
1から有線伝送路C1およびC2に同時に送信される
と、同時にBTS1とBTS2に到着し、各BTSにお
ける実質的に同じ内容の処理(前記再構成処理など)を
経て、同期した送信タイミングで、無線チャネルWL1
とWL2で無線送信される。これがCS2の通信状態で
ある。
【0060】したがってMS1は正常なサイトダイバー
シティを行い、高い通信品質でメールを受信しつづける
ことができる。
【0061】このあと、前記PM1と同様なパイロット
強度測定メッセージPM2を受け取って応答確認RA2
を送り返したBSC1は、そのメッセージPM2の内容
を調べて、MS1の移動が軌跡M1の終点EP付近にさ
しかかったことを認識し、MS1に対しては、ハンドオ
フ元BTS1の通信を停止させ、ハンドオフ先BTS2
だけに通信を継続させる。すなわち、ソフトハンドオフ
を実行する(SP1)。
【0062】ソフトハンドオフが実行されると、手順L
R1、LR2、RE4、RE5から構成されるパケット
データのソフトハンドオフ用優先固定帯域解放手順PP
2が実行される。
【0063】PP2では、BSC1はまず、ハンドオフ
先BTS2に対しパケットハンドオフ用ATM帯域解放
要求LR1を送信し、次にハンドオフ元BTS1に対し
パケットハンドオフ用ATM帯域解放要求LR2を送信
する。
【0064】これに対するレスポンスとして、ハンドオ
フ先BTS2はレスポンスRE4をBSC1に送信し、
ハンドオフ元BTS1はレスポンスRE5をBSC1に
送信する。RE4とRE5は各BTS1,2が要求LR
1、LR2を受け取ったことを示すものである。
【0065】レスポンスRE4を送信したあと、ハンド
オフ先BTS2では、MS1の通信のために通常帯域の
空き帯域が割り当てられて、通信状態CS3に移行する
ことになる。この移行時、すなわちソフトハンドオフの
後において、通信を途切れることなく継続するために
は、ハンドオフ先BTS2におけるハンドオフ専用帯域
の解放は、MS1のためにハンドオフ先BTS2が通常
帯域を割り当てた後に行う必要がある。
【0066】CS3の通信状態は前記CS1に対応する
もので、前記メールの内容を構成する情報内容は、AT
Mセルのペイロードに収容されてBSC1からBTS2
に伝送され、BTS2では所定の再構成処理を行うこと
でこの情報内容を持つ無線フレームを構成し、当該無線
フレームを無線チャネルWL2で無線送信することにな
る。
【0067】そしてハンドオフ完了通知ENがハンドオ
フ先BSC2のハンドオフ処理部23からハンドオフ先
BTS2の帯域制御部22に送信されると、当該帯域制
御部23はハンドオフ割当て部21を制御して、ハンド
オフ先BTS2がMS1とのサイトダイバーシティ時の
通信に使用していたハンドオフ専用帯域を解放させる。
これにより、このハンドオフ専用帯域は、他のソフトハ
ンドオフのために使用し得る空き帯域となる。
【0068】次に、BSC1がハンドオフ用各リソース
解放要求RLをハンドオフ元BTS1に送信すると、こ
れに応じてハンドオフ元BSC1の帯域制御部22も、
ハンドオフ割当て部21を制御して、ハンドオフ元BT
S1がMS1とのサイトダイバーシティ時の通信に使用
していたハンドオフ専用帯域を解放させる。これにより
このハンドオフ専用帯域も、他のソフトハンドオフのた
めに使用し得る空き帯域となる。
【0069】ハンドオフ元BTS1がBSC1に送信す
るレスポンスRE6は、当該ハンドオフ用専用帯域の解
放完了を示すものである。
【0070】(A−3)第1の実施形態の効果 本実施形態によれば、非優先トラフィックのサービスク
ラスに割り当てられた通信についても、そのときBTS
が処理している他の通信のトラフィック量に関わりな
く、ハンドオフ先BTSの無線送信タイミングとハンド
オフ元BTSの無線送信タイミングを、効率的に同期さ
せることができるので、ソフトハンドオフ時に正常なサ
イトダイバーシティを行うことができる。
【0071】また、本実施形態では、各BTSが遅延時
間調節用バッファメモリを搭載する必要が無いため、当
該バッファメモリによる固定遅延時間が発生することが
なく、BTSのハードウエア規模も小さい。
【0072】(B)第2の実施形態 (B−1)第2の実施形態の構成および動作 図3に、本実施形態の移動電話システム30の構成を示
す。この移動電話システム30は、第1の実施形態の移
動電話システム10と同様な移動電話システムである。
【0073】図3において、移動電話システム30は、
BSC(基地局制御装置)2と、当該BSC2と有線伝
送路C3で接続されたBTS(無線基地局)3と、当該
BSC2と有線伝送路C4で接続されたBTS4と、M
S(移動局)2とを備えている。
【0074】ここで、BSC2は前記BSC1に対応
し、BTS3は前記BTS1に対応し、BTS4は前記
BTS2に対応し、有線伝送路C3は前記有線伝送路C
1に対応し、有線伝送路C4は前記有線伝送路C2に対
応し、MS2は前記MS1に対応するものとする。
【0075】また、BTS3のサービスエリアはE3
で、BTS4のサービスエリアはE4であり、図示の状
態では、MS2は矢印M2の軌跡に沿ってサービスエリ
アE3からE4へ移動しているものとし、当該移動の過
程でソフトハンドオフが発生する。さらに、WL3は前
記WL1に対応し、WL4は前記WL2に対応するもの
とする。
【0076】図3において第1の実施形態の各部と対応
する符号を付した部分は、第1の実施形態の各部と機能
面でも対応する。
【0077】すなわち、本実施形態と第1の実施形態
は、構成および動作のほとんどが同じである。
【0078】以下では、本実施形態が第1の実施形態と
相違する点についてのみ説明する。
【0079】実質的にこの相違点は、ソフトハンドオフ
時に割り当てられるハンドオフ専用帯域が、第1の実施
形態では固定値であったのに対し、本実施形態ではその
ソフトハンドオフ時点の各BTSにおけるハンドオフ専
用帯域の空き帯域量を考慮して適応的に決定される点に
ある。
【0080】図3のハンドオフ元BTS3が搭載してい
るSHO用最適帯域制御部32は、図7に示す内部構成
を備えている。なお、ハンドオフ先BTS4が搭載して
いるSHO用最適帯域制御部33も、このSHO用最適
帯域制御部32と実質的に同じ構成を備えている。
【0081】(B−1−1)SHO用最適帯域制御部の
構成および動作 図7において、SHO用最適帯域制御部32は、通常帯
域割当て部40と、ハンドオフ用帯域割当て部41と、
帯域制御部42とを備えている。
【0082】実質的な機能面で、通常帯域割当て部40
は前記通常帯域割当て部20と同じであり、ハンドオフ
用帯域割当て部41は前記ハンドオフ用帯域割当て部2
1と対応し、帯域制御部42は前記帯域制御部22と対
応するが、当該帯域制御部42は、空き帯域記憶部46
を装備している。
【0083】ソフトハンドオフ時には、帯域制御部42
はハンドオフ処理部43(図8参照)からの指示に応じ
てハンドオフ用帯域割当て部41を制御し、ソフトハン
ドオフごとに異なる大きさのハンドオフ専用帯域を割当
てさせることが可能である。
【0084】また、前記空き帯域記憶部46は、ハンド
オフ用帯域割当て部41が備えている割当て可能な全ハ
ンドオフ専用帯域のうちで、使用していない空き帯域の
量を検出し記憶している部分である。
【0085】本実施形態では第1の実施形態と異なり、
1無線チャネル分の帯域に相当するハンドオフ専用帯域
だけをハンドオフ用帯域割当て部41が備えている場合
を仮定しても、そのハンドオフ専用帯域が、ハンドオフ
元BTS3とハンドオフ先BTS4とで一致している必
要はない。実際のソフトハンドオフに使用するハンドオ
フ専用帯域の量は、本実施形態ではBSC2が適応的に
決定するが、その際にBSC2がハンドオフ元BTS3
の帯域とハンドオフ先BTS4の帯域とを一致させるか
らである。
【0086】次に、図3のBSC2が搭載しているSH
O用最適帯域管理部31の内部構成について図8をもと
に説明する。
【0087】(B−1−2)SHO用最適帯域管理部の
構成および動作 図8において、SHO用最適帯域管理部31は、ハンド
オフ処理部43と、ハンドオフ用帯域使用状態記憶部4
4とを備えている。
【0088】実質的な機能面で、ハンドオフ用帯域使用
状態記憶部44は前記ハンドオフ用帯域使用状態記憶部
24と同じであり、ハンドオフ処理部43はハンドオフ
処理部23と対応するが、ハンドオフ処理部43は、ハ
ンドオフ用割当て帯域演算部45を装備している。
【0089】ハンドオフ用割当て帯域演算部45は、ソ
フトハンドオフ時にハンドオフ先BTS4とハンドオフ
元BTS3からそれぞれのハンドオフ専用帯域の空き帯
域を報告させて、実際に当該ソフトハンドオフのための
サイトダイバーシティに使用するハンドオフ専用帯域を
決定する部分である。
【0090】ハンドオフ先BTS4が報告したハンドオ
フ専用帯域の空き帯域量がYで、ハンドオフ元BTS3
が報告したハンドオフ専用帯域の空き帯域量がXであ
り、Y>X、すなわちYのほうがXよりも大きい場合、
当該演算部45は、原則として当該サイトダイバーシテ
ィに使用されるハンドオフ専用帯域は、ハンドオフ先B
TS4およびハンドオフ元BTS3の双方ともに、Xと
決定する。この場合このXが最適帯域ABとなる。とも
にXとして一致させるのは、上述したように、無線チャ
ネルWL4とWL3の送信タイミングをそろえるためで
ある。
【0091】また、Xをさらに細分することなくそのま
ま使用するのは、できるだけ実際に使用するハンドオフ
専用帯域を大きくして高速なATM通信を行い、無線送
信までの遅延を低減するためである。
【0092】ただし、当該Xが、1無線チャネルの最大
トラフィック量TV1よりも大きい場合には、ハンドオ
フ専用帯域の利用効率を高めるために、使用するハンド
オフ専用帯域としてハンドオフ先BTS4にもハンドオ
フ元BTS3にも当該TV1を割り当て、残りのハンド
オフ専用帯域(X−TV1、Y−TV1)は、別なソフ
トハンドオフが同時発生した場合に備えて温存しておく
ようにしてもよい。
【0093】ここで、1無線チャネルの最大トラフィッ
ク量TV1の替わりに、もっと小さなトラフィック量、
例えば1無線チャネルの平均トラフィック量TV2を用
いることも可能である。この場合でも、少なくともBT
S3とBTS4の無線送信タイミングを同期させること
は可能である。
【0094】次に、前記MS2、BTS3、BTS4、
BSC2間の通信手順を図4に示す。
【0095】図4は、第1の実施形態の図2と同じ体裁
の図になっていて、手順CS10は前記CS1に対応
し、手順PM10は前記PM1に対応し、手順RA10
は前記RA1に対応し、手順SP00は前記手順SP0
に対応し、手順RR10は前記RR1に対応し、手順R
E10は前記RE1に対応し、手順AD1は前記PP1
に対応し、手順CS20は前記手順CS2に対応し、手
順PM20は前記PM2に対応し、手順RA20は前記
RA2に対応し、手順SP10は前記SP1に対応し、
手順AD2は前記PP2に対応し、手順CS30は前記
CS3に対応し、手順EN0は前記ENに対応し、手順
RL0は前記RLに対応し、手順RE60は前記RE6
に対応するが、本実施形態の手順AD1の内容は、手順
PP1と相違し、手順AD2も手順PP2と相違する。
【0096】パケットデータのソフトハンドオフ用優先
最適帯域確保手順AD1は、手順S1〜S6の内部手順
から構成されている。
【0097】手順AD1の処理時点では、すでにソフト
ハンドオフを開始する状態にあるBSC2内のハンドオ
フ処理部43は、パケットハンドオフ用ATM帯域確保
要求S1をハンドオフ先BTS4に送信し、パケットハ
ンドオフ用ATM帯域確保要求S2をハンドオフ元BT
S3に送信する。
【0098】要求S1を受け取ったハンドオフ先BTS
4はレスポンスとして確保可能帯域報告S3をBSC2
に送信する。この報告S3には、例えば前記Yに相当す
る情報が含まれている。
【0099】また、要求S2を受け取ったハンドオフ元
BTS3はレスポンスとして確保可能帯域報告S4をB
SC2に送信する。この報告S4には、例えば前記Xに
相当する情報が含まれている。
【0100】これらの報告S3とS4に基づいて、ハン
ドオフ処理部43内のハンドオフ用割当て帯域演算部4
5は、上述したような処理に基づいて、前記最適帯域A
Bを決定し、当該最適帯域ABを、パケットハンドオフ
用ATM最適帯域設定S5でハンドオフ先BTS4に知
らせ、パケットハンドオフ用ATM最適帯域設定S6で
ハンドオフ元BTS5に知らせる。
【0101】これによって、続く通信状態CS20で
は、MS2がハンドオフ元BTS4とハンドオフ先BT
S3から無線送信された同一情報内容のメールを同相で
受信するから、正常なサイトダイバーシティが行われ
る。
【0102】また、ハンドオフ処理部43がすでにソフ
トハンドオフを実行する状態となっているSP10に続
く、パケットデータのソフトハンドオフ用優先最適帯域
解放手順AD2では、前記サイトダイバーシティに使用
された最適帯域ABが、空き帯域とされる。
【0103】これは、BSC2からハンドオフ先BTS
4に送信されるパケットハンドオフ用ATM帯域解放要
求S7と、BSC2からハンドオフ元BTS3に送信さ
れるパケットハンドオフ用ATM帯域解放要求S8と、
これらの要求に応えて、ハンドオフ先BTS4がBSC
2に送り返すレスポンスS9と、ハンドオフ元BTS3
がBSC2に送り返すレスポンスS10によって実現さ
れる。
【0104】(B−2)第2の実施形態の効果 本実施形態によれば、第1の実施形態の効果と同等な効
果を得ることができる。
【0105】加えて、本実施形態では、実際にサイトダ
イバーシティのために使用される最適帯域は演算に基づ
いて適応的に決定されるので、予め隣接するBTS(任
意のハンドオフ先BTSとハンドオフ元BTS)間で、
ハンドオフ専用帯域の値を一致させておく必要はなく、
システムの構築や運用の手数が軽減され、自由度が高
い。
【0106】(C)他の実施形態 第1および第2の実施形態では、ATM通信が優先トラ
フィックのサービスクラスと非優先トラフィックにサー
ビスクラスに分けられているケースについて説明した
が、本発明はこのようなケースに限って適用されるもの
ではない。
【0107】このようなサービスクラスに分けられてい
ない場合でも、ソフトハンドオフが行われるようなBT
Sのサービスエリアの中心から遠い位置では一般に、移
動局(MS)の受信信号電力が不安定になり誤動作が生
じる可能性も高まるが、本発明によりサイトダイバーシ
ティの正常性を保証すれば、ソフトハンドオフの前後に
おける通信品質が全体として向上することも期待でき
る。
【0108】また、第1および第2の実施形態では、A
TM通信のための伝送路C1〜C4は有線伝送路であっ
たが、これを無線伝送路で構成することも可能である。
【0109】さらに、本発明の非同期通信はATM通信
に限らない。例えば、パケット通信を用いることもでき
る。
【0110】パケット通信における各パケットも、AT
M通信におけるATMセルと同様、使用可能な帯域の大
きさに応じて通信速度が影響され、パケット単位で伝送
遅延のバラツキ、すなわちゆらぎが発生するものであ
り、この点でATMセルと同様だからである。
【0111】また、本発明が、移動電話システム以外の
CDMA方式の移動通信システムに適用できることは当
然である。
【0112】さらに、第1および第2の実施形態では、
BTS(例えばBTS1)から無線送信されてMS(例
えばMS1)に受信される下りチャネル信号、および当
該下りチャネル信号の基礎となるATM通信などの下り
方向に関してのみ説明したが、これと反対の上り方向に
関しても、前記下り方向とまったく同じ処理を行うこと
ができる。
【0113】すなわち上り方向においても、第1、第2
の実施形態に述べた処理や構成をそのまま適用して、ソ
フトハンドオフ時だけに使用するハンドオフ専用帯域
(固定帯域または最適帯域)を設定することにより、双
方向通信に対応することができる。
【0114】したがって本発明は、移動局のハンドオフ
先となるハンドオフ先基地局と、当該移動局のハンドオ
フ元となるハンドオフ元基地局と、前記ハンドオフ先基
地局との間で第1の非同期通信を行うことにより第1の
情報系列の通信を行い、前記ハンドオフ元基地局との間
で第2の非同期通信を行うことにより第2の情報系列の
通信を行う制御局とを備える移動通信システムについ
て、広く適用することができる。
【0115】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ソフトハンドオフ時に正常なサイトダイバーシティ
を行うことができる可能性が高まり、ハードウエア規模
が小さい割に通信の信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る移動電話システムの全体
構成を示す概略図である。
【図2】第1の実施形態に係る移動電話システムの動作
シーケンスである。
【図3】第2の実施形態に係る移動電話システムの全体
構成を示す概略図である。
【図4】第2の実施形態に係る移動電話システムの動作
シーケンスである。
【図5】第1の実施形態に係る移動電話システムで使用
するBTSの主要部の構成を示す概略図である。
【図6】第1の実施形態に係る移動電話システムで使用
するBSCの主要部の構成を示す概略図である。
【図7】第2の実施形態に係る移動電話システムで使用
するBTSの主要部の構成を示す概略図である。
【図8】第2の実施形態に係る移動電話システムで使用
するBSCの主要部の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
10、30…移動電話システム、11…SHO用固定帯
域管理部、12,13…SHO用固定帯域制御部、2
0、40…通常帯域割当て部、21、41…ハンドオフ
用帯域割当て部、22、42…帯域制御部、23,43
…ハンドオフ処理部、45…ハンドオフ用割当て帯域演
算部、46…空き帯域記憶部、BSC1、BSC2…基
地局制御装置、BTS1〜BTS4…無線基地局、MS
1、MS2…移動端末局、WL1〜WL4…無線チャネ
ル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局のハンドオフ先となるハンドオフ
    先基地局と、当該移動局のハンドオフ元となるハンドオ
    フ元基地局と、前記ハンドオフ先基地局との間で第1の
    非同期通信を行うことにより第1の情報系列の通信を行
    い、前記ハンドオフ元基地局との間で第2の非同期通信
    を行うことにより第2の情報系列の通信を行う制御局と
    を備える移動通信システムにおいて、 ソフトハンドオフ時に前記第1の非同期通信の通信速度
    を保証するため、ハンドオフ専用帯域を確保する第1の
    ハンドオフ専用帯域確保手段と、 当該ソフトハンドオフ時に、前記第2の非同期通信の通
    信速度を保証して、前記第1の情報系列と同じ内容の前
    記第2の情報系列を前記第1の情報系列に同期して通信
    するため、ハンドオフ専用帯域を確保する第2のハンド
    オフ専用帯域確保手段とを備えたことを特徴とする移動
    通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の移動通信システムにおいて、 第1のハンドオフ専用帯域確保手段が確保するハンドオ
    フ専用帯域と第2のハンドオフ専用帯域確保手段が確保
    するハンドオフ専用帯域とは、同一の大きさを有する固
    定値であることを特徴とする移動通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1の移動通信システムにおいて、 前記ハンドオフ先基地局は、当該ソフトハンドオフ時に
    使用していない空き帯域を検出して制御局に通知するハ
    ンドオフ先空き帯域検出手段を備え、 前記ハンドオフ元基地局は、当該ソフトハンドオフ時に
    使用していない空き帯域を検出して制御局に通知するハ
    ンドオフ元空き帯域検出手段を備え、 前記制御局は、前記ハンドオフ先空き帯域検出手段から
    通知を受けた空き帯域と、前記ハンドオフ元空き帯域検
    出手段から通知を受けた空き帯域とを比較し、小さい方
    の空き帯域と同じ大きさの空き帯域を、前記第1の非同
    期通信と第2の非同期通信の双方に割り当てる帯域割当
    て演算手段を備えることを特徴とする移動通信システ
    ム。
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