JP2001156695A - 処理衛星システム用端末間送信技術 - Google Patents

処理衛星システム用端末間送信技術

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JP2001156695A
JP2001156695A JP2000300783A JP2000300783A JP2001156695A JP 2001156695 A JP2001156695 A JP 2001156695A JP 2000300783 A JP2000300783 A JP 2000300783A JP 2000300783 A JP2000300783 A JP 2000300783A JP 2001156695 A JP2001156695 A JP 2001156695A
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JP2000300783A
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David A Wright
デイヴィッド・エイ・ライト
Reginald Jue
レジナルド・ジュー
Stuart T Linsky
スチュアート・ティー・リンスキー
Dennis A Nivens
デニス・エイ・ニブンズ
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Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
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TRW Inc
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1851Systems using a satellite or space-based relay
    • H04B7/18513Transmission in a satellite or space-based system

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アップリンクおよびダウンリンク間におい
て、非常に効率的で、多様性があり、しかも高精度の調
整を可能とする処理衛星システム用端末間送信技術を提
供する。 【解決手段】 処理衛星のアップリンク送信およびダウ
ンリンク送信の調整を行なうために、地上端末400に
おける可調節IF増幅器417を組み込んだ、アップリ
ンク・エンコーダ418およびアップリンク変調器42
0を用いる。衛星100において検出されたデータ・ト
ラフィック送信エラーに関する情報を、セル形成部15
7によってATMトラフィック報告セルに形成する。ト
ラフィック報告セルは、ダウンリンク上で地上端末に送
られる。トラフィック報告セルを用いて、エラーが検出
された個々のチャネルおよびスロットに対し、IF増幅
器の電力レベルを調節する。また、衛星100は、衛星
における同期バースト信号の到達時刻を検出し、バース
ト信号の受信エネルギを推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理通信衛星シス
テムに関し、更に特定すれば、かかるシステムのアップ
リンクおよびダウンリンク間の調整(coordina
tion)に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチビーム処理衛星システムは、その
アップリンクおよびダウンリンク双方を含む送信システ
ムに対して、総合的かつ一貫性のある手法を必要とす
る。アップリンクおよびダウンリンク送信システムは衛
星上での処理によって(復調、デコーディング、および
スイッチングによって)切り離されるので、これら2つ
部分は別個に定義することができる。しかしながら、最
適な性能を得るためには、アップリンクおよびダウンリ
ンクは、ダウンリンク送信にしたがってアップリンク送
信を変更するように接続または調整しなければならな
い。
【0003】アップリンク送信システムの定義は、空
間、偏波、スペクトル、および時間的属性に関係する全
ての観点を含む必要があり、特に多くのユーザがアップ
リンクを同時に利用できるようにする多元接続方法を含
む必要がある。加えて、送信データを編成する方法に関
連するエラー制御およびプロトコルの観点を含む、種々
のデータ処理問題も定義しなければならない。
【0004】ダウンリンク送信システムの定義は、空
間、偏波、スペクトル、および時間的属性に関係する全
ての観点を含む必要があり、特に、多くのユーザが同時
にダウンリンクによるサービスを受けられるようにする
多重化方法を含む必要がある。加えて、送信データ単位
を編成する方法に関連するエラー制御およびプロトコル
の観点を含む、種々のデータ処理問題も定義しなければ
ならない。
【0005】アップリンクおよびダウンリンク間の調整
は、アップリンク送信システムの定義およびダウンリン
ク送信システムの定義双方で一貫性がなければならな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、アッ
プリンクおよびダウンリンク間において、非常に効率的
で、多様性があり、しかも高精度の調整を可能とする処
理衛星システム用端末間送信技術を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1実施形態
は、アップリンク・ビーム上で地上端末から衛星にアッ
プリンク・データ・セルを送信するアップリンクと、ダ
ウンリンク・ビーム上で衛星から地上端末にダウンリン
ク・データ・セルを送信するダウンリンクとを備える処
理衛星通信システムにおいて用いられる。第1実施形態
は、アップリンク・データ・セルの送信を制御するため
に用いることができる。かかる環境では、好ましくはエ
ンコーダによって、アップリンク・データ・セルをエラ
ー訂正コードと共に集合(グループ)化する。また、ア
ップリンク・データ・セルを構成するアップリンク・フ
レーム内部にある所定のアップリンク・タイム・スロッ
ト内に、アップリンク・データ・セルを配置する。アッ
プリンク・フレームを所定の変調形態によって変調し、
変調したアップリンク・フレームを、アップリンク・ビ
ーム上において衛星に送信するのに適した複数のアップ
リンク・チャネル内に置くことを可能にする。アプリン
ク・チャネルは複数のアップリンク・タイム・スロット
から成り、変調は変調器で行なうことが好ましい。アッ
プリンク・ビームを衛星に送信可能な電力レベルは、好
ましくは、調節可能な増幅器を用いることによって、調
節可能とする。好ましくは、衛星に配置された復調器に
よって、チャネルを復調アップリンク・フレームに復調
される。好ましくは衛星に配置された復調器によって、
エラー訂正コードをデコードし、訂正コード内における
エラーを検出し、前記訂正コード内のエラーの少なくと
もエラー推定を行なう。エラー推定に応答して、報告セ
ルを形成する。報告セルは、エラー情報、宛先を特定す
るアドレスおよび報告セルがエラー情報を含むことを示
す識別子を含む。報告セルの形成は、好ましくは、衛星
内に配置されたセル形成部を用いて行なう。好ましくは
衛星内に配置されたフレーム・オーガナイザによって、
ダウンリンク・ビーム上での送信のために、報告セルを
構成するダウンリンク・フレームを発生する。好ましく
は、地上端末の1つに配置されたダウンリンク・ビーム
に応答してプロセッサによって、ダウンリンク・フレー
ムからの報告セルをアンパックし、報告セル内のエラー
情報に基づいて電力レベルを調節する。
【0008】また、本発明の第2実施形態も、アップリ
ンク・ビーム上で地上端末から衛星にアップリンク・デ
ータ・セルを送信するアップリンクと、ダウンリンク・
ビーム上で衛星から地上端末にダウンリンク・データ・
セルを送信するダウンリンクとを備える処理衛星通信シ
ステムにおいて用いられる。更に、第2実施形態も、ア
ップリンク・データ・セルの送信を制御するために用い
ることができる。かかる環境では、好ましくは地上端末
に配置されたアップリンク・フレーム・オーガナイザに
よって、アップリンク・データ・セルを構成するアップ
リンク・フレーム内にある所定のタイム・スロットにバ
ースト信号を配置する、即ち、位置設定する。
【0009】アップリンク・フレームを所定の調節可能
な時点に地上端末から発射し、アップリンク・ビーム上
における衛星への送信に適した複数のアップリンク・チ
ャネル内にアップリンク・フレームを置く。アップリン
ク・チャネルは、複数のタイム・スロットから成る。発
射を行なうには、好ましくは、地上端末に配置されたア
ップリンク・ユニットを用いる。アップリンク・ビーム
を衛星に送信する電力レベルは、好ましくは地上端末に
配置された調節可能な増幅器を用いることによって、調
節可能とする。好ましくは衛星に配置された復調器によ
って、チャネルを復調アップリンク・フレームに復調す
る。好ましくはアップリンク・ビームに応答し衛星に配
置されたアップリンク・プロセッサによって、少なくと
もバースト信号の受信エネルギまたはバースト信号の衛
星への到達時刻の推定を行なう。衛星におけるバースト
信号の受信エネルギの推定値またはバースト信号の到達
時刻に応答して、好ましくは衛星に配置されたセル形成
部によって、報告情報を構成する報告セル、宛先を識別
するアドレス、および報告セルが報告情報を含むことを
示す識別子を発生する。好ましくは衛星に配置されたダ
ウンリンク・フレーム・オーガナイザによって、ダウン
リンク・ビーム上での送信のために、報告セルを構成す
るダウンリンク・フレームを発生する。報告セルをダウ
ンリンク・フレームからアンパックし、バースト信号の
受信エネルギの推定値に応答して報告セル内の報告情報
に基づいて電力レベルを調節するか、あるいは衛星にお
けるバースト信号の到達時刻に応答して、報告セル内の
報告情報に基づいて調節可能な時刻を調節する。アンパ
ッキングおよび調節は、好ましくは、ダウンリンク・ビ
ームに応答して地上端末に配置されたダウンリンク・プ
ロセッサによって行なう。
【0010】要約すれば、本発明の好適な実施形態は、
アップリンクおよびダウンリンク間において、非常に効
率的で、多様性があり、しかも高精度の調整を行なう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明の好適
な形態は、地球軌道上にある、衛星100のような1つ
以上の衛星を含む。衛星100は、セル・スイッチング
機能を実行するプロセッサ102を内蔵する。プロセッ
サのコントローラ114は、地上設置ネットワーク処理
局(ネットワーク・オペレーションズ・センター:NO
C)300のような、1箇所以上のNOCから受信した
コマンドに基づいて、セル・スイッチ104を構成す
る。NOC300は、ATMスイッチ管理機能性を備
え、呼受付制御(コール・アドミッション・コントロー
ル:call admission control)
およびATMスイッチ仮想回路を確立するために必要
な、ユーザ地上端末(UET)400のような1箇所以
上のUETとのシグナリングを含む。
【0012】衛星100のペイロードは、多数の衛星を
制御可能なNOC300によって制御される。ATMセ
ルは、システムを通じて、発信元UET400から宛先
UET(図示せず)に、ユーザ・データを送信する。こ
れは、一次システム・フローであり、UET400内部
のAAL/ATMコンポーネント402から始まり、U
ETのRFインターフェース404およびアンテナ40
6を通過し、衛星ペイロードのアップリンク・アンテナ
106およびRFインターフェース108を通過し、プ
ロセッサ102によって切り替えられ、ペイロードのダ
ウンリンクRFインターフェース110およびアンテナ
112を通過し、最終的に宛先UETのアンテナおよび
RTインターフェースを通過し、宛先UETのATM/
AALコンポーネント(図示せず)に到達する。
【0013】ユーザ・データは、「外部ユーザ・デー
タ」フローに沿って、システムおよびユーザ・デバイス
408間で転送される。このデータ・フローは、業界標
準に基づきながらも当該ユーザ・デバイスに一意のフォ
ーマットとなっており、ユーザ・デバイス・インターフ
ェース410によってUET内部フォーマット(例え
ば、PCIバス)に変換され、ATM/AALコンポー
ネント402に転送され、ここでATMセル・フローに
入る。ユーザ・データの転送に加えて、ATMセルは、
シグナリングの伝達(トランスポート)にも用いられ
る。このデータ・フローは、NOC300、ペイロード
・プロセッサ102およびUET400内に位置するコ
ントローラ間のメッセージのシグナリングを含む。AT
Mセルは、このストリームにおいて、2つの理由のため
に用いられる。第1に、衛星ペイロードのコントローラ
は、単に正しいアドレスを有するATMセルをセル・ス
イッチ104に送ることにより、あらゆるUETおよび
NOCともメッセージを交換することができる。したが
って、コントローラ−スイッチ・インターフェースは、
他のあらゆるスイッチ・ポートとまさしく同様となる。
第2に、UETおよびNOC内の多重(多元)アクセス
方式は、既にATMセルの送信サブシステムへの挿入に
対処し、ユーザ・データを搬送しているはずである。こ
のデータ・ストリームにシグナリング・メッセージを挿
入する場合、同じATMセル・フォーマットを用いるこ
とによって、一層簡単に行なうことができる。
【0014】制御および管理信号は、各コンポーネント
内部に供給される。UET400内にある端末制御ユニ
ット412は、RFインターフェース404に、例え
ば、特定の周波数に同調するように通知しなければなら
ない。ペイロード・コントローラ114は、復調器から
トラフィックの統計を収集しなければならない。NOC
のTT&C301内においてテレメトリ・データを収集
し、衛星100に転送する。ペイロード・コントローラ
114は、仮想回路のルーティングを行なうように、ス
イッチ104を構成しなければならない。タイミングお
よび周波数信号は、多くのペイロード・コンポーネント
等に受け渡さなければならない。
【0015】UET400は、ユーザ・デバイスをネッ
トワークに接続する機能を備えている。「ユーザ・デバ
イス」という用語は、PC、電話機、セット・トップ・
ボックス(set−top box)、ATMスイッ
チ、IPルータ、UNIX(登録商標)ワークステーシ
ョン等を含む、業界標準インターフェースに準拠したあ
らゆる通信機器を意味するものとする。
【0016】ユーザ・デバイスは、ATMスイッチ仮想
回路(VC)の使用により、他のUETに取り付けられ
ている他のユーザ・デバイスと通信を行なう。個々のV
Cは、NOC300およびUET400間で交換される
シグナリング・メッセージを通じて、確立および維持さ
れる。単一のUETが多数のVCおよびユーザ・デバイ
スに対応(をサポート)することができる。
【0017】ユーザ・デバイス408は、ATMプロト
コルに対応しても、しなくてもよい。非ATMユーザ・
デバイスでは、UET400は、ユーザ・データ・スト
リームをATMセルに封入し、ネットワークを通じて送
信する。すると、宛先UETは、ユーザ・データ・スト
リームを復元し、宛先ユーザ・デバイスに渡す。
【0018】ユーザ・デバイス408は、様々な現行の
消費者電子機器を代表し、パーソナル・コンピュータ、
セット・トップ・ボックス、対話型ゲーム・プレーヤ、
およびウェブTVデバイスを含む。これらのデバイス
は、業界標準のインターフェース、即ち、RJ−11電
話ジャックを含む「ポート」、EISA、PCIおよび
SCSIのようなPCバス、イーサネット(登録商標)
およびIEEE802.3のようなLANネットワー
ク、ならびにビデオおよびオーディオ・ポートを介し
て、ネットワーク・インターフェース・ユニット(NI
U)414とインターフェースする。
【0019】NIU414の外部インターフェース・コ
ンポーネントは、ユーザ・デバイスに対する機械的およ
び電気的なインターフェースを設ける。機能的には、一
意のライン・インターフェースが、各インターフェース
・タイプ(RJ−11、PCI、802.3)毎に存在
する。物理的には、単一のNIUが数個のライン・イン
ターフェースを含むことも可能である。例えば、NIU
は、PCIバスの「プラグ・イン」カードとしてパッケ
ージ化し、RJ−11およびIEEE802.3ライン
・インターフェースを備えることも可能である。
【0020】NIU414内のコンポーネント402
は、ユーザ・デバイス・インターフェースが生成したビ
ット・ストリームをATMセルに変換する役割を担う。
ATMセルを生成するために、このコンポーネントは種
々のATMアダプテーション・レイヤ(AAL)プロト
コルを実装する。また、これは、コントローラが生成し
たメッセージをATM「ストリーム」に挿入し、ネット
ワークから受信しコントローラに宛てられたATMセル
を除去する役割も担う。
【0021】コントローラ412は、ネットワークに特
定のシグナリング機能を備えている。これは、加入者登
録、UET400およびネットワーク間の接続の確立、
ならびにネットワーク管理機能を含む。
【0022】ユーザ端末400の無線インターフェース
404は、ネットワークに送信するデータに対して、フ
ォワード・エラー訂正(FEC)コーディング、インタ
ーリーブおよび変調を行い、ネットワークから受信した
データに対して、復調、デインターリーブおよびデコー
ドを行なう。これは、プロトコル・アダプテーション・
コンポーネントが生成したATMセルの、アップリンク
上のTDMAチャネル・スロットへのフレーム化を含
む。
【0023】アンテナ406は、衛星100に向けてエ
ネルギを放射し、衛星のダウンリンクからのエネルギを
収集する役割を担う。UET400は、多くの異なる物
理的形態を取ることができる。消費者等級に対応するた
めに、クラスZ端末、プラグ・インPCカードは、NI
U414および無線インターフェース404の部分を含
むことができ、ケーブルによって、無線インターフェー
ス404の残り部分およびアンテナ406を収容する屋
外デバイスにカードを接続する。
【0024】インターネット・サービス・プロバイダの
ゲートウェイに対応するために、UET400は、1つ
以上の10baseTユーザ・デバイス・インターフェ
ース・カード(各々ルータ上のポートに接続される)、
コントローラ412として機能する単一ボード・コンピ
ュータ、ATM機能を備えたAAL/ATMカード40
2、および無線インターフェース404を備えた別個の
カードで構成することができる。これらのカードは全
て、VMEシャーシ内に常駐し、ルータおよびその他の
ISP機器と同じラック内に実装することも可能であ
る。
【0025】これらの例の各々では、UETのアーキテ
クチャには変わりはない。各々、1つ以上のユーザ・デ
バイスとインターフェースするNIU414、無線イン
ターフェース404、およびアンテナ406を内蔵す
る。この同一アーキテクチャの理念(philosop
hy)は、ネットワーク処理局300にまで拡張され
る。NOC300もNIU314を内蔵し、NIU41
4内にある全く同一の機能が行われる。NOC300内
における対応するデバイスは、400番台ではなく30
0番台であることを除いて、UET400におけると同
じ番号が付されている。
【0026】衛星100のペイロードの中心的な役割
は、ATMセルを発信元から宛先に切り換えることであ
る。ATMセルを切り換えるには、セルを担持するアッ
プリンク・バーストソース・ビット・ストリームを復元
(復調およびデコード)し、セルに区分し、スイッチ1
04を介して導出しなければならない。これらの機能
は、共通の業界用語(industry parlan
ce)での、「処理済みペイロード」(process
ed payload)を構成し、システム・アーキテ
クチャにおいてプロセッサ102によって与えられる。
【0027】プロセッサは以下のコンポーネントを内蔵
する。復調器116は、A/D変換器、チャネライザ、
および復調器を各帯域毎に備えている。復調器は、2つ
のコーディング・レートに対応する。即ち、通常のサー
ビスに対するライト・コード、および降雨による損失を
補償するためのヘビー・コードである。各アップリンク
・チャネルサブチャネルは、ヘビー・コードまたはライ
ト・コードのいずれかに指定される。
【0028】スイッチ102は、デコード、ATMセル
・スイッチング、およびエンコードを行なう。スイッチ
は、多くの着信ポートおよび多くの発信ポートに対応す
るように設計されており、各々、アップリンクおよびダ
ウンリンク上でそれぞれ維持可能な最大セル・レートま
で動作する。典型的に、スイッチは、64個の着信ポー
トおよび64個の発信ポートを有することができる。6
4個のポートは、アップリンク・ビームおよびダウンリ
ンク・ビームに対応するための48個、各クロスリンク
に接続される2ポート、セルの二重化を行なうマルチキ
ャスト・モジュールに接続される10ポート、およびコ
ントローラに接続される2ポートに分割される。
【0029】コントローラ114は、ネットワークに特
定のシグナリング機能を備えている。これには、ATM
スイッチを介した仮想回路の確立、およびネットワーク
管理機能を含が含まれる。
【0030】変調器118は、コーディング、変調、お
よび信号整形を行なう。復調器と同じく、変調器は、2
つのコーディング・レート、ヘビーおよびライトに対応
する。各ダウンリンク・フレームは、ヘビー・コードま
たはライト・コードのいずれかとすることができる。ス
イッチから受信するセルには、ヘビーまたはライトのい
ずれかが指定されており、それに応じて適切なコード・
タイプのダウンリンク・フレームに置かれる。
【0031】アップリンク・アンテナ106は、30G
Hz帯域における1,000MHzのスペクトルの少な
くとも一部において、1対4(1−in−4)周波数再
利用パターンを用いて、48のスポット・ビームを受信
する。
【0032】アップリンクRFインターフェース108
は、バンドパス・フィルタを備え、48のビームの内1
つに割り当てられた周波数帯域を選択する。各帯域毎
に、アップリンクRFインターフェース108は、低ノ
イズ増幅器およびダウン・コンバータを備えている。
【0033】ダウンリンクRFインターフェース110
は、アップコンバータ、進行波管増幅器(TWTA:t
raveling wave tube amplif
ier)、および各々125MHz帯域を1つ供給する
導波路を備えている。
【0034】ダウンリンク・アンテナ112は、20G
Hz帯域における1,000MHzスペクトルにおい
て、1対4周波数再利用パターンを用いて48個のスポ
ット・ビームを送信する。
【0035】ネットワーク・オペレーションズ・センタ
ー(NOC)300は、衛星ペイロードのセル・スイッ
チに対して「スイッチ・マネージャ」として機能する。
NOC300は、各ATM仮想回路の確立を、発信元お
よび宛先UETを有するシグナリング・メッセージの交
換によって制御する。
【0036】NOC300は、そのスイッチ・マネージ
ャとしての役割において、呼確立シグナリング、セル・
スイッチ構成、呼受付入制御、ユーザ認証、ユーザ・サ
ービス許可、アドレス解決、ルーティング、接続統計収
集、ネットワーク輻輳制御、および優先順アクセス制御
を含む、種々の機能を実行する。
【0037】図1に見られるNOC内部のコンポーネン
トについて、以下に要約する。アンテナ306は、機能
的にUETのアンテナ406と同一であり、TT&C信
号を送信および受信するという追加機能を有する。Ka
−帯域をTT&Cに用いることもでき、異なるアンテナ
を必要とする別の帯域も使用可能である。典型的に、N
OCは、UET400のための等価物よりも大きなアン
テナ306を有する。
【0038】RFインターフェース304は、機能的に
UETのRFインターフェース404と同一であるが、
こちらの方が処理能力が高い。ネットワーク・インター
フェース・ユニット314は、機能的にUETのNIU
414と同一であるが、こちらの方が処理能力が高い。
【0039】図2に示すように、RFインターフェース
404は、エンコード回路418、変調器420および
高電力増幅器(HPA)422を含む、アップリンク・
ベースバンド・ユニット416を備えている。
【0040】送信システムを構成する技術およびパラメ
ータを図3および図4に示す。以下に詳細に説明する技
術は、このサービスに対する規定帯域幅割り当てを効率
的に用いる、空間分割、周波数分割、および時分割手法
の組み合わせにより、高いシステム容量の多元接続を達
成する。アップリンクの使用に選択した変調技術は、要
求電力を最小に抑えるフォワード・エラー訂正コーディ
ング技法と統合され、Ka−帯域伝搬状態およびハード
ウエア駆動システムのコスト制約があると、リンクを閉
じるようになっている。
【0041】各衛星のアップリンクが使用するために、
1ギガヘルツのRFスペクトルが使用可能である。Ka
−帯域において割り当てらえるスペクトル(30GHz
上および20GHz下)は、8つの125HMz帯域に
分割される。これらは、各々、アンテナ406によって
形成される48個のビームの各々において、対で用いら
れる。典型的に、所与の衛星では、8帯域ずつ4つが用
いられる。ビーム・カバレッジ区域間における4周波数
再利用計画により、周波数の各々は、所与の衛星のアッ
プリンクの500MHzRF帯域で、12回再利用され
る。この再利用は、4セル・クラスタ構成を有する特定
の周波数帯域を含む。各衛星は、右円偏波、左円偏波ま
たは双方の円偏波を用いる。
【0042】各125MHzアップリンク帯域は、7つ
の副帯域に分割され、その中では、1つのXチャネル、
または5つのYチャネル、または25個のZチャネルが
存在することができる。
【0043】シグナリングは、各副帯域内におけるX、
Y、Zタイプ・チャネルに対して、以下で述べるシンボ
ル・レートにおいて、直交位相偏移変調(QPSK)に
「25%平方根2乗余弦」パルス整形を用いる各副帯域
内におけるシグナリングは、以下のように、レートX、
YおよびZとして指定した、3つのチャネル・タイプの
内1つである。
【0044】(1)レートXは、毎秒14.050メガ
シンボルの単一キャリアである。 (2)レートYは、毎秒2.810メガシンボルの単一
キャリアであり、Xチャネルのレートの1/5であり、
均等に間隔を取った5つまでのタイプYチャネルが1副
帯域内に存在することを許可する。
【0045】(3)レートZは、毎秒0.562メガシ
ンボルの単一キャリアであり、Xチャネルのレートの1
/25であり、均等に間隔を取った25個までのタイプ
Zチャネルが1副帯域内に存在することを許可する。
【0046】この送信の特徴は、アップリンクのシンボ
ル・レートが単純な除数によってダウンリンク・シンボ
ル・レートに関連付けられており、ダウンリンク・シン
ボル・レートは、好適な実施形態では、毎秒98.35
メガシンボルであるという点にある。前述のX、Yおよ
びZの場合に対する除数は、それぞれ、7、35および
175であり、シンボル・レートは、それぞれ、前述の
ように毎秒14.050、2.810および0.562
メガシンボルとなる。これらの正確な関係により、アッ
プリンク復調器の正確なクロッキングが容易に行われ
る。
【0047】この送信方法の別の特徴は、チャネル間隔
比が整数比である点にあり、好適な実施形態では、5/
4即ち125%である。キャリア周波数間の間隔は、X
チャンネルでは17.5625MHz、Yチャネルでは
3.5125MHz、そしてZチャネルでは702.5
KHzである。これら正確な配置のために、衛星チャネ
ライザによる帯域内における種々の信号の分離が容易に
行われる。チャネル間隔比は、MHz単位のキャリア周
波数間の間隔を、メガシンボル/秒単位のシンボル・レ
ートで除算して求める。
【0048】多元接続は、周波数分割(先のパラグラフ
および前述のサブパラグラフ(1)ないし(3)で述べ
たチャネル化による)および時分割(直ぐ下のパラグラ
フ(4)ないし(6)で述べるスロット化による)を融
合した手段によって行われる。
【0049】チャネル上で用いるコーディング・タイ
プ、ヘビー「H」またはライト「L」に応じて、3種類
の周波数チャネル化の各々に2つずつ、6つの別個の時
間フレーム編成がある。したがって、フレーム・タイプ
は、XH、YH、ZH、XL、YL、ZLがある。フレ
ーム・タイプは全て、共通に92.434ミリ秒の持続
時間を有する。
【0050】(4)フレーム・タイプXHおよびXL
は、1,298,700シンボルに及び、同期バースト
のために650スロットを含む。タイプXHおよびXL
は、それぞれ、トラフィック・バーストのために650
および1300スロットを有する。
【0051】(5)フレーム・タイプYHおよびYL
は、259,740シンボルに及び、同期バーストのた
めに130スロットを含む。タイプYHおよびYLは、
それぞれ、トラフィック・バーストのために130およ
び260スロットを有する。
【0052】(6)フレーム・タイプZHおよびZL
は、51948シンボルに及び、同期バーストのために
26スロットを含む。タイプZHおよびZLは、それぞ
れ、トラフィック・バーストのために26および52ス
ロットを有する。
【0053】74シンボル・スロットにおける64シン
ボルの同期バーストの送信専用スロットが、8フレーム
の間隔で、各アクティブ端末およびスタンバイ端末毎
に、それぞれ、タイプX、YおよびZの各チャネル上に
おいて、650、130および26個の同期スロットの
内の1つに設けられる。これらのバーストは、最大長フ
ィードバック・シフト・レジスタ・シーケンスから得ら
れるBPSKシンボル・シーケンスであり、それ以外の
情報を担持していない。同じカラーの異なるビームにお
いて、基本シーケンスの異なる位相(即ち、周期的回
転)を用いる。
【0054】送信されるバーストは、1888個のブロ
ック・コード化シンボルおよびフレーム・タイプXH、
YH、ZHに対する32シンボルのプリアンブル、94
4シンボル、およびフレーム・タイプYH、YLおよび
ZLに対する16シンボルのプリアンブルから成る。
【0055】シンボルのブロックは、各々53バイトの
ATMセル4つ、および24バイトの冗長性として編成
され、(236,212)リード・ソロモン外部コード
を形成し、ライト・コード・ブロックとして送ることが
できる。かかるライト・コード・ブロックは944シン
ボルを占める。
【0056】ヘビー・コード・ブロックを形成するに
は、ライト・コード・ブロックを更にエンコードし、い
わゆるリード・ミュラー・コード(Reed−Mull
ercode)を用いて4ビット・ニブルのブロックを
8ビット・バイトに拡張し、4つのQPSKチャネル・
シンボルに及ぶ陪直交信号を生成する。かかるヘビー・
コード・ブロックは、1888シンボルを占める。
【0057】初期エントリ(エントリ・オーダー・ワイ
ヤ即ちEOWとしても知られている)シグナリングは、
ZHタイプ・チャネルにおけるトラフィック・スロット
の使用を基本とし、最大長シフト・レジスタ・シーケン
スから得られる320シンボル・パターンから成るバー
スト構造を有する。この後ろには、システムに入力する
端末を特定する短いコード化メッセージが添付される。
【0058】初期エントリ・バーストおよび同期バース
トを除いて、制御を含むアップリンク通信は全て、AT
Mセルを担持するトラフィック・バーストを用いて行わ
れる。
【0059】図3に示すように、使用可能な1GHz周
波数スペクトルを2つの500MHz帯域に分割する。
第1の500MHz帯域を125MHz帯域A1、B
1、C1、D1に分割する。第2の500MHz帯域を
125MHz帯域A2、B2、C2、D2に分割する。
典型的に、1つの帯域が所与の衛星のために用いられ
る。
【0060】割り当てられたKa−帯域スペクトル内の
代表的な125MHz帯域C1を示す。この周波数は、
特定の偏波上において、アンテナ・カバレッジ(地上セ
ル)の所与の区域を担当する。C1帯域は、図示のよう
に、7つの副帯域X1〜X7に分割され、各々17.5
625MHzの帯域幅を有する。かかる副帯域の各々
は、3つのチャネル化モードの1つで用いることができ
る。モードX、YおよびZでは、副帯域は、それぞれ、
14.050、2.810または0.562メガシンボ
ル/秒のXチャネル1つ、Yチャネル5つ、またはZチ
ャネル25個を収容する。1つの副帯域内部では、多数
のYおよびZチャネルが、3.5125MHzおよび
0.7025MHzによって分離される周波数を中心に
配されている。例えば、チャネルX2は、5つのYチャ
ネルY1〜Y5に分割されていることが示され、チャネ
ルX6は25個のZチャネルZ1〜Z25に分割されて
いることが示されている。
【0061】図4に、アップリンク送信システムの時間
構造を示す。この図はZLチャネルに特定したものであ
る。他の5つのチャネル・タイプはいくらか異なる構造
を有する。寸法はシンボル単位である。時間は、持続時
間が0.739473秒のスーパー・フレーム、または
各々持続時間が92.434ミリ秒の8つのフレームF
1〜F8から成る415,584シンボルに編成され
る。アップリンク端末は、マスタフレーム毎に1回、そ
れらの同期バースト・スロットにアクセスし、トラフィ
ック・バーストのアクセスは、当該端末に割り当てられ
た各トラフィック・スロット毎に、フレーム当たり1回
である。各フレームは、2つの領域、即ち、同期バース
ト領域SBR(3.423ms)およびトラフィック・
バースト領域TBR(89.011ms)から成る。S
BRおよびTBRの持続時間は、6つのフレーム・タイ
プ全てについて同一である。各領域内のスロット数は、
チャネル・タイプによって異なる。図4は、具体的に、
ZLの場合を示し、ここでは、26個の同期バースト・
スロットSB1〜SB26、および52個のトラフィッ
ク・バースト・スロットTB1〜TB52がある。YL
サブチャネルが搬送する同期バースト・スロットおよび
トラフィック・バースト・スロットは、ZLサブチャネ
ルよりも5倍多い。XLサブチャネルが搬送する同期バ
ースト・スロットおよびトラフィック・バースト・スロ
ットは、ZLサブチャネルよりも25倍多い。他の場合
も同様であるが、トラフィック・バーストおよび同期バ
ーストの数が異なる。また、図4は、SB1のような同
期バーストの持続時間が64シンボルであり、74個の
シンボル・スロットに収容されていることも示す。同期
バーストの構造は、ライト・コード・チャネルおよびヘ
ビー・コード・チャネル双方で同一である。同期バース
トは、ダウンリンク・アンテナ112(図1)から受信
する同期バースト・タイミング信号によって決定される
時点に発生する。かかるタイミング信号に関する更なる
詳細は、本願と同一日に出願された、David A.
Wright,et al.名義の「Synchron
ization Method For A Proc
essing Communication Sate
llite」(処理通信衛星のための同期方法)に記載
されており、その内容はこの言及により本願にも含まれ
るものとする。尚、この出願は本願と同じ譲受人に譲渡
されている。
【0062】図4は、リード・ソロモン(236,21
2)コードによるコード化後の4つのATMセルに対応
する944シンボルの本体B、および16シンボルのプ
リアンブルP、即ち、合計960シンボルで構成され
た、ライト・コード・トラフィック・バーストTBnを
更に詳細に示す。2シンボル持続時間のガード・バンド
GがプリアンブルPの前にある。ライト・コード・トラ
フィック・バーストは、962シンボルのスロットに収
容される。ヘビー・コードと共に用いるチャネルでは、
シンボル数は2倍となり、バースト本体は、同じ4つの
セル外部コードワードを担持するが、そのニブルは各々
(8,4)陪直交内部コードによって1バイトに拡張さ
れている。ライト・コードのコード・レートは、ヘビー
・コードのコード・レートの倍数である。好ましくは、
この倍数を2とする。
【0063】USA用固定衛星サービス(FSS)にお
ける商用Ka−帯域動作のために連邦通信委員会(FC
C:Federal Communications
Commission)によって割り当てられた正確な
周波数範囲は、アップリンクには28.35ないし2
8.60および29.250ないし30.000GH
z、ダウンリンクには19.2ないし20.2GHzで
ある。ITU規制に従うUSA以外のカバレッジ区域で
は(典型的に、別個の衛星が担当する)、アップリンク
の割り当ては、連続帯域において29.00ないし3
0.0GHzである。総帯域幅割り当ては、アップリン
クおよびダウンリンク・サービス双方に対して、各々1
000MHzである。
【0064】衛星100が用いる場合、割り当てられた
スペクトルは、各々125MHzの8つの帯域に分割さ
れる。これらの帯域は、2つずつの4組に結合され、地
理的カバレッジ・パターンにある4つのビーム・カテゴ
リ(「カラー」)において用いる。これらの帯域および
それらに関連するカラーを表1に明記する。
【0065】
【表1】
【0066】衛星100は、アップリンクおよびダウン
リンク双方に円偏波を用いる。偏波は、右、左、または
双方である。単一の衛星からの送信および単一の衛星へ
の送信は全て、スペクトル全体にわたって、共偏波(c
o−polarize)されており、送信および受信に
は逆向きを用いる。この動作概念は、同じ経度、同じ周
波数カバレッジ、および同じ地理的カバレッジで、直交
偏波を用いて、第2の衛星を配するという選択肢を可能
にするため、周波数の再利用が倍増する。
【0067】衛星100は、多数のスポット・ビームを
用いて、セルラ・ビーム・カバレッジ区域において、利
得を高めた高品質のリンク性能を可能とし、周波数再利
用を得て、ビーム間の空間的分離により、同一周波数帯
域を多数の区域で使用することを可能にする。米国本土
(CONUS)の地理的カバレッジ区域に対する代表的
なビーム・レイアウトでは、図5に示すようなカバレッ
ジを有する48のビームがある。
【0068】衛星100は、地理的カバレッジ区域全体
にわたって各周波数帯域を繰り返し用いることにより、
高いスペクトル効率を達成する。図5に示す代表的なビ
ーム・レイアウトでは、4つの異なるビーム・クラス
(即ち、アップリンク区域に対して、A、B、C、D)
がある。各クラスは、48ビームの地理的カバレッジに
対して、12個のメンバを有し、これを「カラー」と呼
ぶ。カラーにおける各ビームは、同じ帯域対を用いる。
【0069】図6は、4周波数のクラスタを用いた六角
形ビーム碁盤目模様を用いて、どのように48ビーム・
パターンを構築するかを示す。全体として不規則なパタ
ーンのために、例えば、図6のCONUSカバレッジに
よって示すように、パターンの形状によって異なる4周
波数の不等分散とすることができる。
【0070】規則的なカバレッジ・パターン(図6)を
有する単一の衛星100では、4対のアップリンクおよ
びダウンリンク周波数帯域の各々は、空間周波数再利用
によって、48ビーム・カバレッジ区域において12回
再利用される。即ち、アップリンクおよびダウンリンク
双方に対して衛星において合計6.0GHzの帯域幅が
使用可能となる。円偏波を用いる1対の衛星が同じ静止
軌道位置から同じ地理的区域に動作するとき、偏波周波
数再利用によって、再利用係数は2倍の24に高まる。
【0071】衛星100は、通信リンクが性能のスレシ
ホルドにある場合、破棄セル比率が数PPMという、無
視し得るビット・エラー確率を拠り所とする。この完全
性が高い手法は、強力なエラー制御技術の使用によって
実現される。
【0072】Ka−帯域システムの設計における中心的
な検討項目は、これらの周波数では非常に苛酷な、降雨
の影響に対処するための大幅なリンク・マージンを設け
る必要性である。このマージンを衛星100において達
成するには、第2レベルのエラー制御を適用する。追加
マージンが必要なのは、一部の時間のみであるので、こ
の第2のコーディング・レイヤは適応的に展開され、し
たがってこれに対応するために必要な追加の帯域幅が、
晴天状態(clear sky condition
s)で動作するUETに悪影響を及ぼすことはない。か
かる適応コーディングに関する更なる詳細は、1998
年9月30日、David A.Wright et
al.名義で出願された「Adaptive Codi
ng Scheme For A Processin
g CommunictionsSatellite」
(処理通信衛星用適応コーディング方式)、米国特許出
願第09/163,775号おいて説明されている。そ
の内容はこの言及により本願にも含まれるものとし、本
願と同じ譲受人に譲渡されている。
【0073】ペイロードおよびオーバーヘッド・コンポ
ーネント間で合理的な効率を達成し、強力なエラー制御
コードを展開可能とするためには、数個のセルを共に復
号アップリンク・ブロックに集合化する必要がある。過
度のレイテンシを回避するには、このように集合化する
セルの数が余りに大きくなり過ぎないようにすることが
重要である。ブロックを4つのセルで構成すると、最良
の性能が得られる。各セルは典型的に53バイトを有す
るので、各ブロックの基本情報内容は212バイトとな
る。
【0074】各212バイト(即ち、オクテット)情報
ブロックは、24バイトのパリティと併合され、(23
6,212)リード・ソロモン・エラー訂正コードにお
けるコードワードを形成する。このコードは、受信した
236バイトが標準的なBCHデコード・アルゴリズム
によってデコードされる場合、12バイト以下のエラー
のパターンを全て訂正可能であるという特性を有する。
二次的効果として、デコード・プロセスは殆ど常に12
個を上回るエラーの存在を検出し、その結果、かかるデ
コード不可能な場合には、内部に含まれるセルを破棄す
ることができ、これらを誤って送出するという危険をお
かさない。
【0075】外部コードに対する設計点は、1.2%の
デコードに先立つ、スレシホルド・バイト・エラー率に
基づく。この入力エラー率に対して、12個以下のエラ
ーが236バイトのブロック内に存在する確率は、約7
PPMであると示すことができる。これは、チャネルの
欠陥によるスレシホルド・セル損失率である。
【0076】リンクの設計は、スレシホルドよりも1デ
シベル高いルーチン処理を必要とする。この点では、入
力エラー率は約0.24%に低下し、付随するデコード
不能の確率は、1兆分の1未満に低下する。先に注記し
たように、ブロックを誤ってデコードする確率は、スレ
シホルドにおいても無視し得る程に小さい。
【0077】内部コーディングは、ヘビー・コード・ブ
ロックを形成する必要に応じて、UET400のアップ
リンクおよびダウンリンクに適用される。ライト・コー
ド・トラフィックでは、内部コーディングは適用されな
い。好ましくないリンク状態を緩和する必要がある場
合、レート1/2の内部コードをアップリンクに用い
る。
【0078】アップリンク内部コードの好適な形態は、
レート1/2の短い二進ブロック・コードである。この
用途において畳み込みコードに対して短いブロック・コ
ードが好ましいのは、ビタビ(Viterbi)・デコ
ーダによって畳み込みコードをデコードする際に現れる
エラーのクラスタを分解するために通常行われるインタ
ーリーブ策(strategy)は、過度のレイテンシ
のために低価格の地球端末に典型的な低速アップリンク
では非現実的であるからである。この送信に適当なブロ
ック・コードの一形態が、文献では「Nordstro
m−Robinson(ノルドストローム・ロビンソ
ン)」として知られている。このコードの最小距離は6
である。チェイス(Chase)アルゴリズムを用いて
ソフト判断によってデコードする際、コンポーネント当
たりの入力エネルギ対ノイズ比(Ec/No)が0.5
dB(理論上理想的)である場合、このコードのバイト
・エラー・レートは1.2%となる。
【0079】内部コードに適したブロック・コードに相
応しい別の形態は、(8,4)リード・ミュラー・コー
ドである。これは、陪直交信号集合を形成し、Ec/N
o=1.5dBに対して、バイト・エラー・レートは
1.2%となる。好適な実施形態では、この陪直交コー
ドは、内部コードとして意図している。
【0080】フレーム構造は、衛星100のアップリン
クおよびダウンリンク双方に賦課される。ダウンリンク
・フレーム構造は、ダウンリンクのヘビー・コード部分
およびライト・コード部分の分離を可能とし、アップリ
ンク・バーストが非常に正確な時刻設定で衛星に到達す
ることを保証する同期システム全体の一部をなす。アッ
プリンク・フレーム構造は、多数の周波数TDMAチャ
ネル・スロットを含むアップリンク・チャネルの各々に
おいて、個々のチャネル・スロット「チャンスロット」
を定義するように機能する。
【0081】図4に示すように、フレームは種々のチャ
ネル・スロットに分割される。各チャネル・スロット
は、同じ公称数のシンボルのバーストによって占めら
れ、ヘビー(ライト)コード・チャネルでは、36(1
8)シンボルのプリアンブルおよび1888(944)
シンボルの本体でそれぞれ構成することができる。
【0082】好適な実施形態では、プリアンブルは、ヘ
ビー(ライト)コード・チャネルのために、それぞれ、
32(16)シンボルの全目的同期シーケンス、および
4(2)シンボルのガード時間を含む。バーストの本体
は、ライト・コード・チャネルの場合、236バイトの
リード・ソロモン・コード化ブロックを含み(944=
236*8/2)、各QPSKシンボルは、2ビットの
コード化ブロックを担持する。
【0083】ヘビー・コード・バーストの本体は、ヘビ
ー・コードの場合内部コードを適用するために、長さが
2倍となる(1888=944*2)。等価的に、本体
は、各々8ビット即ち4シンボルの両直交内部コードの
472コード・ワードから成り、ニブル対として、リー
ド・ソロモン・コードのバイトと関連付けられている。
【0084】アップリンクには明白なフレーム・マーカ
がない。何故なら、アップリンク・フレームは、ダウン
リンク・フレーム内にあるタイム・スタンプによってU
ETに搬送される際の衛星タイミングに関して、そして
範囲情報によって定義されるからである。
【0085】位相偏移変調(QPSK)に対する、ロー
ル・オフ係数(roll offfactor)が25
%の平方根2乗コサイン(余弦)・パルス整形が、アッ
プリンク・シグナリングの基準である。シグナリング・
レート(シンボル・レート)は、98.35メガシンボ
ル/秒のダウンリンクおよび562、2810、14,
050Kシンボル/秒のアップリンク間で、それぞれ、
175、35、7対1の比率となっている。
【0086】アップリンク・プリアンブルは、衛星の復
調器が、アップリンク上に到達したバーストの位相を獲
得し、ガード時間を与えることができるように作用す
る。ヘビー・コード・ブロックと共に用いるプリアンブ
ルの長さ(36シンボル)は、ライト・コード・ブロッ
クのそれ(18シンボル)の2倍であり、2つのモード
間で2対1の占有比を維持し、これら2つのモードに対
し設定点電力(および信号対ノイズ比)における大きな
差に対処するようにしている。衛星100、NOC30
0およびUET400の動作を同期させることの更なる
詳細は、David A.Wright,et al.
名義で本願と同一日に出願された、「Synchron
ization Method For A Proc
essing Communication Sate
llite」(処理通信衛星のための同期方法)に記載
されているおり、その内容はこの言及により本願にも含
まれるものとする。尚、この出願は本願と同じ譲受人に
譲渡されている。
【0087】図7を参照すると、UET端末制御ユニッ
ト(TCU)412の指揮の下で、ATMセル(各々5
3バイト)は、アップリンク・バーストの発射時点の直
前に、UET400の内部バス上に置かれる。これらの
セルは、接続が現在確立されているUET内にあるネッ
トワーク・インターフェース・ユニット(NIU)41
4のいずれかから発信(originate)するこ
と、および/またはTCU412自体から放出(ema
nate)することができる。予定されているバースト
を満たすために4つのセルが得られない場合、TCU4
12はヌル・セルを作成し、そのブロックを満たす。バ
ス上に置かれたセルは、ユニット416(図2)のよう
な特定のアップリンク・ベースバンド・ユニットに導出
される。(小さな局は、単一のアップリンク・ベースバ
ンド・ユニットのみを有する。)全てのアップリンク・
アドレシング(VPI/VCI)の割り当ておよびセル
・ヘッダのその他の構成要素(即ち、PTIおよびCL
Pフィールド)は、セルをアップリンク送信プロセスに
送る前に完了している。
【0088】バスから4つのセルを受信した後、アップ
リンク・ベースバンド・ユニット(UBU)416はこ
れらを、リード・ソロモン・コードワードの情報コンポ
ーネントを形成する212バイトの単一ブロックとして
バッファする。これら212バイトは、UBU(図2)
内のリード・ソロモン(RS)エンコーダ418によっ
て処理され、24バイトのパリティ・サフィックスを生
成し、情報コンポーネントに添付して、236バイトの
RSコードワードを形成する。このコードワードは、ラ
イト・コーディングが用いられる場合、アップリンク・
バーストの本体を形成し、またヘビー・コーディングが
適用される場合、内部エンコーダに渡され更にエンコー
ドされる。
【0089】ヘビー・コード・アップリンクでは、リー
ド・ソロモン・コードワードは、両直交内部コード・エ
ンコーダを用いて、更にエンコードされる。このエンコ
ーダは、ニブル(半バイト)単位で動作し、RSコード
の各バイトを、各々1バイトのエンコード両直交ワード
対に変換する。この合計472バイトの二重にエンコー
ドされたブロックは、ヘビー・コーディングが適用され
る場合、バーストの本体を形成する。
【0090】アップリンク・エンコード・プロセスが完
了した後、バースト本体は、UBU416内にあるアッ
プリンク変調器420(図2)のI、Q経路に渡される
双ビット(dibit)・ストリームとして再編成さ
れ、双ビットはQPSKシンボルに変換される。アップ
リンク・フォーマットおよび変調タイミングの図を図4
に示す。変調器に渡す前に、プリアンブル・シーケンス
をバーストの本体の前に添付することによって、アップ
リンク・バースト組み立てプロセスが完了する。プリア
ンブルの公称長は、ライト(ヘビー)コードの場合、1
8(36)シンボルである。(プリアンブル・シンボル
の一部は、実際にはガード時間を得るためにヌルとなっ
ている。)この時点で、バースト長は、ライト(ヘビ
ー)コード形態では、それぞれ、公称962(192
4)シンボルとなる。
【0091】正確な発射時点(UETの同期機能によっ
て決定する)において、UBU416は、1.78マイ
クロ秒毎に1ディビットのレート(562kHz)で、
バーストを変調器420に供給し始める。
【0092】変調器420は、前述のバースト双ビット
入力を用いて、バーストの整形QPSK信号バーション
を生成し、第1IF周波数に変換する。シンボル間隔
は、UET内部の98.35MHzダウンリンク・シン
ボル・クロックを(175、35または7で)分周して
用い、正確に決定する。また、この時点で、処理経路に
おいて、UET400の電力制御アルゴリズムの指揮に
より、約0.125dB刻みで、最初のIFのレベルを
調節することによって、アップリンク電力制御も行な
う。
【0093】UET400内の各UBUは、基準パルス
を発生し、周波数および時間ユニット(FTU)430
(図7)内の周波数シンセサイザを駆動する基準発振器
431を有し、0.7025MHz間隔で175(また
は35または7)通りの別個の局部発振周波数のいずれ
か1つを生成し、バーストをそれに割り当てられたアッ
プリンク・チャネルに容易に配置することができる。発
振器431を分割してダウンリンク・シンボル・クロッ
ク432を形成する。一方、ダウンリンク・シンボル・
クロック432は、パルスを発生し、発振器431はこ
のパルスを用いてアップリンク・シンボル・クロック4
33を発生する。アップリンク・シンボル・クロック4
33は、ダウンリンク・シンボル・クロック432が発
生するパルスの周波数の整数倍である周波数のパルスを
発生する。シンセサイザは、最短のアップリンク・バー
スト(ライト・コード・バーストでは1.718ms)
よりも短い安定化時間を有するので、フレーム期間(9
2.434ms)中に多くのチャネルにアクセスするこ
とができる。最初のIFにおけるアップリンク・バース
トは、この合成LO周波数を用いて、第2のチャネル化
したIFに変換される。多重アップリンク機能を有する
UETでは、これら第2IF信号は、電力コンバイナに
よって、複合IFに組み込まれる。第2IF信号は95
0ないし1200MHzの範囲にあり、同軸ケーブルに
よってUET400の屋内部分から屋外部分432に運
搬される。
【0094】屋外ユニット432において、複合IF
は、ブロック・アップコンバート・プロセスにおけるU
ETのために、適切なアップリンク周波数帯域(30G
Hz付近)にアップコンバートされる。このアップコン
バートのための局部発振器は、衛星100が用いる8つ
の帯域のいずれにも切り換え選択可能である。
【0095】アップリンク30GHz信号は、UETの
HPA422(図2)によって、衛星100への伝搬に
適したレベルに増幅される。小さな局では、HPA42
2は、2ワットの固体増幅器(1dB利得圧縮点におけ
る定格)である。容量が大きく最小のアパーチャ・アン
テナを用いた局では、HPAは30GHz範囲の進行波
デバイス(traveling wave devic
e)であり、約7+10*log(K)dBWの定格を
有する。ここで、Kは、局のピーク・アップリンク・レ
ートに対応するために必要なZタイプUBUの数であ
る。YまたはX型アップリンクのための端末は、そのH
PAに対して異なる電力定格を用いる。
【0096】例えば、「T1」等級の端末では、4つの
UBUが必要であり、進行波管(TWT:travel
ing wave tube)定格飽和電力は、約13
dBWまたは等価的に20ワットとし、大きな相互変調
効果を生ずることなくマルチキャリア動作に対処するた
めには、4dB出力バックオフ(backoff)が得
られるようにしなければならない。尚、HPA422に
対する典型的な動作レベルは、その定格値よりもはるか
に低いことを注記しておく。何故なら、電力制御はアッ
プリンクにおいて維持され、最大増幅器電力が要求され
るのは、豪雨状態においてのみであり、稀であるからで
ある。また、通常高可用性UETに当てはまることであ
るが、HPA422の定格は、アパーチャ・アンテナが
大きい程、小さくしてもよいことも注記しておく。
【0097】HPAの出力は、30GHz導波路、およ
びアンテナのフィードホーン・アセンブリの送信ポート
に結合される。フィードホーンは、アンテナ・パラボラ
を照射する。アンテナ・パラボラは、アップリンク・エ
ネルギを、アップリンク伝搬のための狭いビームにコリ
メートする。最小アンテナ・サイズは75センチメート
ルであり、これは中程度の可用性のUETのみに適用可
能である。
【0098】次に、アップリンク信号は、衛星100に
伝搬し、拡散損失、吸収、および降雨フェーディングを
受ける。衛星100において行われるこのアップリンク
送信アクティビティ、およびこれらのアクティビティを
可能にする機器について、図8および図9を参照しなが
ら説明する。
【0099】同時にアクティブなチャネル(125MH
z帯域)からのアップリンク信号は、衛星の30GHz
アップリンク・アンテナ106およびアップリンク・ビ
ームに関連するフィード(feed)・エレメントの1
つによって収集される。これらの信号は、ビームの中心
に対して種々の方向から到達し、その電力レベルは、中
間ビームに対するよりも、軸から離れた位置に対して高
くなっている(カバレッジの周辺部における受信アンテ
ナ利得ロールオフを補償するため)。アンテナ106お
よびフィードの組み合わせによる収集の後、しかしなが
ら、ヘビー・コード信号は全て、電力制御手順の結果と
して、当該帯域の低ノイズ増幅器(LNA132)への
入力において、チャネル毎にほぼ同じ電力レベルに励起
する。同様に、ライト・コード・チャネルは全て、LN
Aにおいて共通電力レベルを有するが、設定点において
Ec/Noの値が異なること、およびライト・コードが
受ける干渉の方が強いことのために、この電力レベルは
ヘビー・コードの電力レベル(典型的に7dB)よりも
数dB高くなっている。フィード・エレメントによっ
て、衛星は、地球上の異なる場所から発射したビーム
を、公知の方法で分離することが可能となる。
【0100】アンテナ・フィードからの30GHz信号
の着信帯域は、低ノイズ増幅器132を通過し、アップ
リンク信号を更に処理するための準備を整える。増幅器
は、初期利得を与え、他のノイズ源と共に、約800°
ケルビンの衛星システム温度が生じる。
【0101】次に、LNA132から出力した125M
Hz帯域信号は、衛星チャネライザ・復調器138に渡
される前に、ダウンコンバータ134において、キャリ
ア周波数を中間(IF)周波数に低下させるダウン・コ
ンバータ・ミキサ135(図9)およびIFバンド・パ
ス・フィルタ136によって30GHz領域から中間周
波数にダウンコンバートされる。
【0102】更に図9を参照すると、所与の帯域におけ
る多数のアップリンク・チャネルによって担持されるデ
ータ・コンテンツが、並列処理復調器138によって抽
出される。このデバイスは、その処理を開始する際、ク
ロック141からのクロック信号に基づいて、アナログ
/ディジタル変換器140において帯域信号をサンプリ
ングしディジタル化する。サンプリング・レートは、当
該帯域が乗っている中間周波数と同期しているので、同
相(I)および直角(Q)成分双方が保存される。ま
た、クロック141は、タイミング復調器150および
デコーダ152、154のクロック信号も供給する。
【0103】これらのサンプルは、連続サンプル・セッ
トに集合化され、次いで第1チャネライザ142におい
て離散フーリエ変換(DFT)が行われ、125MHz
帯域を7つのサブバンド(Xチャネル)に分解する。第
1チャネライザ142は、平方根2乗コサイン整形機能
に対する積分マッチド・フィルタ処理(integra
l matched filtering)を含む。Y
およびZチャネルでは、続いて第2チャネライザがあ
り、Xチャネルを5または25個の構成要素にそれぞれ
分解する。第2チャネライザも積分マッチド・フィルタ
処理を含む。
【0104】チャネライザ/マッチド・フィルタ142
からの複素サンプルは、マルチチャネル復調器150、
出力上に同期検出信号を発生する同期バースト・プリア
ンブル・プロセッサ148、および初期エントリ・プロ
セッサに渡され、トラフィック・バースト、同期バース
ト、および初期エントリ・バースト(EOW)のベース
バンド情報内容をそれぞれ復元する。これら3つのプロ
セッサの処理作用については、それぞれ、Domini
c Carrozza et al.(ドミニック・カ
ロッツアその他)名義で本願と同時に出願した、「Sy
nchronization Burst Proce
ssor for a Processing Sat
ellite」(処理衛星用同期バースト・プロセッ
サ)と題する出願、1999年3月16日出願の「In
itial Entry Processor for
a Processing Satellite」
(処理衛星用初期エントリ・プロセッサ)と題する米国
特許出願第09/270,167号、およびDomin
ic Carrozza et al.(ドミニック・
カロッツアその他)名義で本願と同時に出願した、「U
plink Demodulator Scheme
for a Processing Satellit
e」(処理衛星用アップリンク復調方式)と題する出願
に記載されている。その内容は、この言及により本願に
も含まれるものとする。また、これらは本願と同じ譲受
人に譲渡されている。
【0105】デバイス142の出力は、同期バースト・
プロセッサ143にも送信され、同期バースト・プロセ
ッサ143は、各アップリンク・フレームにおいて受信
エネルギおよびアップリンク同期バーストSB1〜SB
6(図4)の衛星100における到達時刻を測定する。
かかる測定の詳細は、先に引用したDominicCa
rrozza et al.(ドミニック・カロッツア
その他)名義で本願と同時の出願に記載されている。そ
の内容は、この言及により本願にも含まれるものとす
る。また、これらは本願と同じ譲受人に譲渡されてい
る。受信エネルギを表す信号は、出力143A(図9)
上に発生し、衛星100における同期バーストの到達時
刻を表す信号は出力143B上に発生する。これらの出
力は、同期バースト報告セル形成部144に送信され、
同期バースト報告セル形成部144は報告セルを、出力
143A、143Bから受け取った情報を組み込んだA
TMセルとして形成する。また、形成部144は、報告
セル内に、地上端末を識別するアドレス、および報告セ
ルが出力143A、143Bから受け取った情報に関す
る情報を収容することを示す識別子も含ませる。形成部
144が発生した報告セルは、スイッチ104に送信さ
れる。
【0106】バースト本体の処理中、複素チャネライザ
出力はQPSK復調器150に導出される。QPSK復
調器150は、着信チャネル・キャリアを追跡する決定
指示位相ロック・ループ(decision dire
cted phase locked loop)を含
み、バースト本体における944(または1888)個
のQPSKシンボルの双ビット・データ内容をコヒーレ
ントに復元する。復調器150の出力は、I,Qソフト
判断対の形態となっており、内部コード・デコーダ15
2による後続の処理のために、4ビットの分解能を有す
る。
【0107】復調器からのチャネル出力間において、こ
れらの多くはヘビー・コード・チャネルであり、外部コ
ード・デコードの前に、内部コードの処理を必要とす
る。衛星アップリンク上で用いられる外部コードは、8
次元空間における16ベクトルから成る陪直交コードと
して知られている。あるいは、16次元空間における1
組の256ベクトルから成るNordstrom−Ro
binsonコードとしてもよい。このようなベクトル
は各々、16次元ハイバーキューブ(hybercub
e)の頂点の1つに該当する。以下では、処理ステップ
の論述は、陪直交コードの選択肢に限定することとす
る。
【0108】内部コード・デコーダは、最初に、復調器
からのチャネルに対する4つの連続I,Q出力をバッフ
ァすることによって、4成分「オブザーバブル(obs
ervable)」ベクトルを集合化する。次に、内部
コード・デコーダは、オブザーバブル・ベクトルに最も
近いコード・ベクトル(ユークリッド空間において)を
突き止め、関連する情報ニブルをその出力として割り当
てる。この処理は、「最尤」デコードとして知られてい
る。デコードされたニブルは、対毎に集合化されてバイ
トを形成し、バイト・バッファに渡されて、ブロックを
組み立て、デコードされる。
【0109】ライト・コード・チャネルの場合、内部デ
コード・プロセスは、単に復調器出力からのハード判断
(最上位ビット)を抽出し、これらをバイトに編成し、
バイト・バッファに受け渡して外部デコーダ動作の準備
を行なうことだけから成る。
【0110】アップリンクにおいて到達する各バースト
は、(236,212)リード・ソロモン外部コードの
デコードを必要とする。種々のアップリンク・チャネル
からの受信した236バイトのブロックが得られるにし
たがって、バッファ内で組み立てられる。完全な受信ブ
ロックが得られると、外部コード・デコーダ154はブ
ロックをデコードするように予定されている。このデコ
ードに続いて、(RSコードがサブセットである)あら
ゆるBCHコードをデコードする標準的な技法を行な
う。RSデコーダは、次の3つの基本的なステップを実
行する。
【0111】236バイトの受信した多項式(即ち、受
信ブロック)から24バイト・シンドローム多項式を形
成する。ユークリッドのアルゴリズムを用いてシンドロ
ーム多項式を処理し、エラー検出多項式およびエラー識
別多項式を生成する。
【0112】236バイトの受信ブロック間であらゆる
エラーを突き止め訂正する。受信ブロック内におけるバ
イト・エラーが12個以下である場合はいつでも、BC
Hデコード方法は全てのエラーを訂正する。訂正される
エラー数は、デコード・プロセスが正常に完了するとき
に、容易に得られる。エラーが12個を超える場合の殆
ど全てにおいて、処理ステップによって露呈される種々
の異常な兆候がある。このような場合は「デコーダ障
害」として知られている。デコーダ障害が検知された場
合にはいつでも、関連するブロックは、信頼性がないこ
とがわかっているので、破棄される。設計上、デコーダ
障害の確率は、アップリンク動作のスレシホルド(フェ
ーディングの限界)において数PPMである。12より
も多いエラーを含むブロックがデコーダ障害を生ずるこ
となくデコードする確率は非常に低いので、衛星システ
ムにおいてデータが誤って受信される確率は無視するこ
とができる。
【0113】デコーダ154からのエラー・カウント
は、比較器155に送信され、スレシホルド・カウント
と比較される。エラー数がスレシホルドを上回る場合、
出力156上でエラー・ビットを高にセットする。エラ
ー・ビットは、図3および図4に示す各チャネルの各ト
ラフィック・タイム・スロット毎に発生する。例えば、
各ZLフレーム内には、52個のトラフィック即ちデー
タ・タイム・スロットがあり、Xチャネル毎に25個の
ZLフレームがあり、帯域毎に7個のXチャネルがあ
る。したがって、ZLフレームでは、合計52×25×
7=9100個のトラフィック・タイム・スロットがあ
る。こうして、9100エラー・ビットを発生する。エ
ラー・ビットは、形成部157によってATMセル内に
パックされ、スイッチ104に送信される。
【0114】スイッチ104がATMセルのアドレスを
読み、セルを適正なダウンリンク上に置き、所望の地上
端末に送信する方法は、本願と同時にGefferie
H.Yee・Madera,et al.の名義で出
願された、「Satellite Communica
tion Multicast Processing
Techniques」(衛星通信マルチキャスト処
理技術)と題するの出願に更に詳細に記載されている。
これは、本願と同じ譲受人に譲渡され、その内容はこの
言及により本願にも含まれるものとする。
【0115】外部コード・デコードの完了時に、ブロッ
クの24バイト・パリティ部分が破棄され、212バイ
トの情報部分が4つの53バイト・セルに分離され、衛
星高速セル・スイッチ104へのアップリンク帯域の入
力に置かれる。
【0116】図9を参照すると、信号発生器158は、
導体159上に同期バースト・タイミング信号を発生す
る。導体159上のタイミング信号は、セル・スイッチ
104に導かれ、ブロック118、110によって処理
され、アンテナ112によってダウンリンク上で送信さ
れる。
【0117】図10に示すように、RFインターフェー
ス404は、低ノイズ増幅器418、復調器420、な
らびにデコーダおよび間引き回路422を備えている。
RFインターフェース404の受信部分が用いる技術お
よびパラメータを図11および図12に示す。以下に詳
細に説明する技術は、空間周波数分割および時分割手法
の組み合わせによって、このサービスの規定帯域幅割り
当てを効率的に使用し、高システム容量の多元接続を達
成する。アップリンクおよびダウンリンクの使用に選択
する変調技術は、前進エラー訂正コーディング技術と統
合され、Ka−帯域伝搬条件およびハードウエア駆動シ
ステムのコスト制約に対して、リンクを閉鎖するための
要求電力を最少に抑える。
【0118】各衛星のダウンリンクによる使用のため
に、1ギガヘルツのRFスペクトルが用いられる。Ka
−帯域(30GHz上および20GHz下)において割
り当てられたスペクトルは、8つの125MHz帯域に
分割され、各々、衛星アンテナ112が形成する48の
ビーム間でクラスタ構造で用いられる。ビーム・カバレ
ッジ区域間における4周波数再利用計画(strate
gy)により、所与の衛星のアップリンクおよびダウン
リンク双方に対して、1GHzに48または12GHz
のRF帯域幅の1/4を乗算した値が得られる。この再
利用は、2つの偏波の各々に対して、4セル・クラスタ
構成を有する、特定の周波数帯域を含む。各衛星は、右
旋円偏波または左旋円偏波、あるいは双方の円偏波を用
いる。
【0119】各ダウンリンク帯域の単一キャリア・アク
セスには、毎秒98.35メガシンボルのキャリアが与
えられる。サイクル/秒単位での帯域の周波数範囲を、
シンボル/秒単位での送信レートで除算した比率は、
1.2ないし1.3の範囲である。好適な比率は、12
5MHz/98.35Mシンボル/秒=1.271であ
る。
【0120】スタッガ・フィルタ(staggered
filtered)4相位相偏移(QPSK)変調
(あるいは、GMSKまたは他の変調技術)を用いる。
ダウンリンク・ストリームは、コーディング・タイプに
は無関係に、またデータ・フレームが空であろうとなか
ろうと、各々7800シンボルのフレームに分割する。
フレーム内には、必須のオーバーヘッドが備えられ、以
下を含む。
【0121】シリアル・ダウンリンク・ストリーム内に
おけるフレームの確定、およびQPSKの曖昧さ解消の
ためのフレーム・マーカ・シーケンス、アップリンク同
期に用いる、非反復フレーム番号、フレーム内で用いら
れる内部コードのロバスト・インディケータ(robu
st indicator)、および内部エンコーダの
テール・オフ(tail off)(例えば、内部コー
ドを発生するプロセスのテール・オフ)によって得られ
るフラッシュ・ビット(flush bit)。
【0122】非反復フレーム番号は、衛星100の予測
寿命の間は、繰り返さない。ペイロード・データは、内
部コード・レートが3/8または6/8であるので、そ
れぞれ12個または24個のセルから成る(あるいは、
内部コード・レートはk/8であるので、k*4個のセ
ル。kは8以下の整数である)。
【0123】ペイロードがないフレーム(必須のオーバ
ーヘッドのみ)を与え、ダウンリンクの電力ゲーティン
グ(power gating)を可能にする。ペイロ
ード・データは全て、連結エラー制御方法によって保護
されている。この方法は、各236バイト・コード・ブ
ロックが4つのATMセルを担持する、(236,21
2)リード・ソロモン・コード(短縮化した(255,
231)コード)、各場合においてコードが畳み込み
(convolutional)である、レート6/8
「ライト」内部コードまたはレート3/8「ヘビー」内
部コード、および追加的に、レートがk/8である他の
内部コード(kは8以下の整数)、から成る。
【0124】コーディングがヘビーまたはライトかに応
じて、3つまたは6つの外部コード・ブロックをそれぞ
れインターリーブする(あるいは、コード・レートと一
貫性のある別のインターリーブ。(即ち、k/8の
k))。結果的に得られるインターリーブ構造は、合計
15104ビットとなるkの値全てに対して、次元(2
36x64)のビット・アレイとなり、7552個の4
元シンボルにマップする。
【0125】内部コード化ストリームは、2つの別個で
独立してデコード可能な直交成分に区分される。ATM
セルは、ユーザおよびシステム管理双方のためのダウン
リンク・トラフィック全ての搬送に用いられ、衛星位置
(位置推算表)情報、およびユーザ端末のタイミングお
よびエラー・レートに関するステータス報告を含む。イ
ンターリーブおよび同一サイズのフレームの供給に関す
る更なる詳細は、1998年10月12日、David
A.Wright名義で出願された、「Common
Downlink Frame For Differ
ing CodingRates」(異なるコード化レ
ートに対する共通ダウンリンク・フレーム)と題する、
米国特許出願第09/169,875号に記載されてお
り、その内容はこの言及により本願にも含まれるものと
する。また、この出願は、本願と同じ譲受人に譲渡され
ている。
【0126】図11に示すように、使用可能な周波数の
1GHzスペクトルは、ダウンリンク送信システムのた
めの2つの500MHz帯域に分割される。第1の50
0MHz帯域は、125MHz帯域A1、B1、C1、
D1に分割される。第2の500MHz帯域は、125
MHz帯域A2、B2、C2、D2に分割される。
【0127】125MHz帯域の各々は、特定の偏波上
におけるアンテナ・カバレッジ(ビーム)の所与の区域
を担当(serve)し、毎秒98.35メガシンボル
の単一高速シリアル単一軸TDMストリームを含む。
【0128】図12に示すように、毎秒98.35メガ
シンボルの高速シリアル単一軸TDMストリームの時間
構造を示す。このストリームは、7800シンボルのフ
レームに編成され、各フレームは、7552シンボルの
本体、240シンボルのヘッダ、および8シンボルのト
レーラ即ちフラッシュ・ビットを含む。図12の寸法
は、QPSKシンボル単位(毎秒98.35メガシンボ
ル)となっている。フレーム本体は、K個のATMセル
の4倍のセルを担持し、K個のコード・ワード(リード
・ソロモン(236,212))から成る。ここで、K
=3または6である。レートK/8の内部コードは、フ
レーム本体のサイズを、全てのKに対して7552シン
ボルに拡張する。240シンボルのヘッダは、88シン
ボルのフレーム・マーカ、および152シンボルのフレ
ーム・カウントおよびフレーム・タイプから成る。
【0129】88シンボルのフレーム・マーカは、信号
対ノイズ比(s/n)で追跡することができる。この比
率は、データ・フレームのフレーム本体内のデータ・ト
ラフィックのデコードに成功することができる(s/
n)よりも低い。フレーム・マーカの追跡を行なうに
は、フレーム・マーカの既知のパターン(即ち、各フレ
ームにおける既知の時点に現れる88シンボル)を、追
跡対象のフレーム・マーカのパターンと相関付ける。相
関は、88個のシンボルが、追跡対象のフレーム・マー
カにおいてデコードに成功した場合に、ポジティブとな
る。
【0130】フレーム・タイプは、フレーム本体におい
て、データ・トラフィックよりもロバスト性が高い。何
故なら、データ・フレームがヘビー・コードか、ライト
・コードか、またはヌル・コードを含むかを示すフレー
ム・タイプ・シンボルは、デコーダの正しい動作のため
には必須であるからである。フレーム・タイプ・シンボ
ルのロバスト性を高めるには、冗長およびエラー制御コ
ーディングの32シンボルを含ませる。64,3コード
(8,3コードの8回反復と呼ぶこともある)を利用
し、3情報ビットを、64ビットの冗長およびエラー制
御コーディングと共に用いる。
【0131】衛星100が用いる場合、割り当てられた
スペクトルは、各々125MHzの8つの帯域に分割さ
れる。これらの帯域は、2つずつ4つのセットに組み合
わされ、地理的カバレッジ・パターン内にある4つのビ
ーム・カテゴリ(「カラー」)において用いられる。こ
れらの帯域およびそれに関連するカラーを以下の表2に
明記する。
【0132】
【表2】
【0133】衛星100は、アップリンクおよびダウン
リンク双方に円偏波を用いる。偏波は、右旋円偏波、左
旋円偏波、または双方である。単一の衛星からの送信お
よび単一の衛星への送信は全て、スペクトル全体に渡っ
て、共通に偏波され(co−polarize)、送信
および受信に対して逆が用いられる。この動作概念によ
り、同一経度、同一周波数カバレッジ、および同一地理
的カバレッジで、直交偏波を用いる第2の衛星を配する
という選択肢が可能となり、周波数の再利用が倍増す
る。
【0134】図13は、4周波数のクラスタを用いた六
角形ビーム碁盤目模様を用いて、どのように48−ビー
ム・パターンを構築するかを示す。全体として対称的な
パターンのためには、全ての周波数を同等に繰り返し、
一方非対称的なパターンのためには、パターンの形状に
よって異なる4周波数の不等分散とする。
【0135】対称的なカバレッジ・パターンを有する単
一の衛星100(図13)では、4対のアップリンクお
よびダウンリンク周波数帯域の各々は、空間周波数の再
利用によって、48ビーム・カバレッジ区域において1
2回再利用される。即ち、衛星において、アップリンク
およびダウンリンク双方に、合計で12.0GHzの帯
域幅が使用可能となる。円偏波を用いる1対の衛星が同
じ静止軌道位置から同じ地理的区域に動作するとき、偏
波周波数再利用によって、再利用係数は2倍の24に高
まる。
【0136】衛星100は、通信リンクが性能のスレシ
ホルドにある場合、破棄セル率が数PPMという、無視
し得るビット・エラーの確率を拠り所としている。この
完全性が高い手法は、強力なエラー制御技術の使用によ
って実現される。
【0137】Ka−帯域システムの設計における中心的
な検討項目は、これらの周波数では非常に苛酷な、降雨
の影響に対処するための大幅なリンク・マージンを設け
る必要性である。このマージンを衛星100において達
成するには、第2レベルのエラー制御を適用する。追加
マージンが必要なのは、一部の時間のみであるので、こ
の第2のコーディング・レイヤは適応的に展開され、し
たがってこれに対応するために必要な追加の帯域幅が、
晴天状態(clear sky condition
s)で動作するUETに悪影響を及ぼすことはない。か
かる適応コーディングに関する更なる詳細は、1998
年9月30日、David A.Wright et
al.名義で出願した、「Adaptive Codi
ng Scheme For A Processin
g CommunictionsSatellite」
(処理通信衛星用適応コーディング方式)と題する、米
国特許出願第09/163,775号おいて説明されて
いる。その内容はこの言及により本願にも含まれるもの
とし、本願と同じ譲受人に譲渡されている。
【0138】各212バイト(即ち、オクテット)情報
ブロックは、24バイトのパリティと併合され、(23
6,212)リード・ソロモン・エラー訂正コードにお
けるコードワードを形成する。このコードは、受信した
際の236バイトが標準的なBCHデコード・アルゴリ
ズムによってデコードされる場合、12バイト以下のエ
ラーのパターンを全て訂正可能であるという特性を有す
る。二次的効果として、デコード・プロセスは殆ど常に
12個を上回るエラーの存在を検出し、その結果、この
ようにデコード不可能な場合には、内部に含まれるセル
を誤って送出するという危険を冒すのではなく、破棄す
ることができる。
【0139】外部コードに対する設計点は、1.2%の
デコードに先立つ、スレシホルド・バイト・エラー率に
基づく。この入力エラー率に対して、12個以下のエラ
ーが236バイトのブロック内に存在する確率は、約7
PPMであると示すことができる。これは、チャネルの
欠陥によるスレシホルド・セル損失率である。
【0140】リンクの設計は、スレシホルドよりも1デ
シベル高いルーチン処理を要求する。この点では、入力
エラー率は約0.24%に低下し、それに伴うデコード
不能の確率は、1兆分の1に低下する。先に注記したよ
うに、ブロックを誤ってデコードする確率は、スレシホ
ルドにおいても無視し得る程に小さい。直前のパラグラ
フにおいて記載したスレシホルドは、典型的に、豪雨の
ような悪条件の下でしか起こらない。
【0141】内部コーディングは、必要に応じて、UE
T400のアップリンクおよびダウンリンクに適用され
る。ライト・コード・アップリンク・トラフィックで
は、内部コーディングは適用されない。ライト・コード
・ダウンリンク・トラフィックは、レート3/4の畳み
込みコードを用いる。好ましくないリンク状態を緩和す
る必要がある場合、レート1/2の内部コードをアップ
リンクに用い、ダウンリンク内部コードをレート3/8
に強化する。コード・レートを別々にする理由は、所与
の降雨率(rain rate)に対して、30GHz
アップリンクにおいて発生するフェーディングの量は、
ダウンリンクにおいて生ずる劣化よりも大きいからであ
る。尚、内部コードは典型的にUET400に対するア
ップリンク・トラフィックおよびダウンリンク・トラフ
ィック双方に同時に適用され、厳しいフェーディングの
存在は通常、衛星100のビームがカバーする区域より
もはるかに狭い区域に局在化されることを注記してお
く。
【0142】ダウンリンクの内部コードは、ヘビーおよ
びライトに対して、それぞれ、レート3/8または3/
4の非系統的畳み込みコードであり、各々の制約長(c
onstraint length)は7である。この
コードは、ダウンリンクの各フレーム内において3つま
たは6つのブロック(外部コードのパリティを含む)に
適用される。その前に、これらのブロックは、236x
k*8の矩形インターリーブ・アレイに編成されてい
る。ここで、ヘビーまたはライトに対して、それぞれ、
k=3または6である。インターリーバ・アレイは、外
部エンコーダからの236バイト・ブロックを有する行
によって(k*8行を同時に)埋められる。アレイの内
容は、アレイから列毎に内部コード・エンコーダに提示
される。エンコードの後、これは、ユニバーサル64x
236データ・コンテナにおける合計15,104ビッ
ト、および畳み込みコードをテール・オフするために用
いる2バイトに拡張する。ソフト判断に対してビタビ・
アルゴリズムを用いてデコードする際、成分毎のエネル
ギのノイズに対する比率がスレシホルド・レベルである
場合、この畳み込みコードは、平均ビット・エラー率
0.0015で、出力エラーを生ずる(1.2%のバイ
ト・エラー率に対応する)。
【0143】フレーム構造は、衛星100のアップリン
クおよびダウンリンク双方に賦課される。ダウンリンク
・フレーム構造は、ヘビー・コード・トラフィックおよ
びライト・コード・トラフィックの分離を可能とし、ア
ップリンク・バーストが非常に正確な時刻設定で衛星に
到達することを保証する同期システム全体の一部をな
す。アップリンク・フレーム構造は、アップリンク・チ
ャネルの各々において、個々のチャネル・スロット「チ
ャンスロット(chanslot)」を定義するように
機能する。
【0144】図14および図15は、衛星100のダウ
ンリンク送信コンポーネントのブロック図である。ダウ
ンリンク・エンコードおよびフォーマット・モジュール
160(図14)を、図15に更に詳細に示す。
【0145】衛星におけるマスタ・タイミング・システ
ムは、79.31ミリ秒の間隔で、ダウンリンク・フレ
ームの形成を命令する。このように命令されると、ダウ
ンリンク・フレーム・オーガナイザ(DFO)162
は、そのタスクを開始し、ヘビー・コード・セル・ブロ
ックまたはライト・コード・セル・ブロックのどちらを
フレーム内に置くのか、あるいは空(電力が遮断され
た)フレームを形成するのかについて判定を行なう。こ
の判定は、バス177を通じてスケジューラ176から
受信した信号に基づく。スケジューラは、キュー・メモ
リ164、166内のキュー・サイズを、バス163、
165を通じて受信したデータに基づいて判断する。次
いで、スケジューラ176は、ヘビー・コード・ブロッ
クを用いる場合には第1フレーム・タイプの信号、空フ
レームを形成する場合には第2フレーム・タイプの信
号、そしてライト・コード・ブロックを用いる場合には
第3フレーム・タイプの信号を発生する。また、スケジ
ューラ176は、第2フレーム・タイプ信号を発生する
場合には、導体178上にゲーティング信号を発生し、
空フレームを送ることを示す。ゲーティング信号は、フ
レーム本体を送信する適切な時点にTWTA186、1
88を不活性化し、電力消費を削減する。TWTAは、
ゲート185、187(図14)を含み、これらが導体
178上のゲート信号に応答してTWTAを不活性化す
る。
【0146】スケジューラ176から受信した信号に応
答して、DFO162は最初に、各々4つのセルから成
るブロックを形成する。各セルは53バイトから成る。
これらのブロックを埋めるセルは、DFO162(図1
5)による要求に応じて、衛星100の高速セル・スイ
ッチ104の出力キュー部から得られる。ヘビー・フレ
ームを形成し、スイッチがヘビー・コード・キュー・メ
モリ164から12個のセルを供給できない場合、DF
O162は、ヘビー・コーディング用ブロックが満たさ
れるまで、ライト・ロード・キュー・メモリ166から
のセルを要求する。全てのセルを使い尽くした場合、D
FO162は、残りのブロックを、ブロック形成部16
8におけるヌル・セルで埋める。ライト・フレームを形
成する場合、DFOはライト・コード・ダウンリンク・
フレームのブロックを埋め始める。ブロックを形成する
前にスイッチのライト・コード・キューからのセルの供
給が尽きた場合、残りのブロックの内容はヌル・セルで
埋められる。
【0147】ダウンリンク・フレームに必要なブロック
を準備した後、各ブロックを用いて、それ自体に対する
バイト・パリティ・アタッチメントを発生し、(23
6,212)リード・ソロモン・コードのコード化ブロ
ックを形成する。この動作は、リード・ソロモン・エン
コーダ170(図15)によって行われる。
【0148】ダウンリンク・フレーム形成における次の
ステップとして、外部エンコーダによって生成されたブ
ロックが、インターリーバ172によって、直方インタ
ーリブ・アレイ内に挿入される。
【0149】このアレイは、列単位で読み出され、2つ
の畳み込みエンコーダ174への入力を形成する。エン
コーダ174は、インターリーバ・アレイのビットをエ
ンコード・ビット(+テール・オフ)に拡張し、双ビッ
ト(dibit)の線形列として編成し、ダウンリンク
変調器182、184(図14)に提示する。
【0150】外部および内部コード・アクションが完了
した後、ダウンリンク・フレームの本体を構成する合計
7552個のシンボルから成る文字列の送信準備が整
う。これに対して、図12に示す別のフィールドをその
前後に添付する。ダウンリンク・フレーム全体が、9
8.35MHzのレート(196.7メガチップ/秒)
で、非ブロークン・ストリング(unbroken s
tring)として、1つのダウンリンク・フレームか
ら次のフレームへとダウンリンク変調回路182、18
4(図14)に提示される。
【0151】DFO162が生成する双ビット・ストリ
ームは、98.35MHz、即ち、基本ダウンリンク・
レートで駆動された連続ストリームとして、ダウンリン
ク・モジュレータ182、184に渡される。このスト
リームは、1対の遅延線フィルタに入力される。遅延線
フィルタは、2つの整形機能を有し、1組の393.4
MHzサンプルを構成する。1組の393.4MHzサ
ンプルは、スタッガQPSKの2乗コサイン25%整形
によって形成された、スペクトル的に小型の整形シンボ
ルのエンベロープを定義する。これらのサンプルは、1
対の高速ディジタル/アナログ・デバイスによって、ア
ナログ領域に変換される。ゾーン・フィルタを通過した
後、得られた波形はダウンリンクのIおよびQ成分に対
する変調波形を構成する。これらの波形は、平衡ミキサ
回路に渡される。平衡ミキサ回路は、ダウンリンクIF
の局部発振器にも接続されている。
【0152】次に、得られたダウンリンクIFは、どの
ダウンリンク・バントを形成しているのかに応じて8つ
の異なるミキシング周波数の1つを用いて、20GHz
範囲における特定帯域にアップコンバートされ、衛星1
00の高電力増幅器の駆動信号を形成する。
【0153】衛星100は、2種類の高電力増幅器(H
PA)、即ち、低電力および高電力進行波管増幅器(T
WTA)186、188(図14)を有することも可能
である。一般に、小さい方の増幅器は、大量のユーザの
ために地球端末を担当することを想定している。かかる
端末は、小量低可用性ユーザよりもはるかに大きいアン
テナを有することが期待できる。
【0154】HPAに対する駆動信号は、TWTAの動
作点を、UET400の復調器を含む、ダウンリンクの
性能を最適化するレベルに設定するように較正される。
HPAの出力は、導波路によって、信号の宛先となる個
々のビームに関連するダウンリンク・フィードに渡され
る。このフィードは、放物線アンテナ112を照射し、
信号を狭いビームに反射し(中間ビームからカバレッジ
の終縁まで約0.4弧度)、約48.0dB(60,0
00倍)という有効利得、および高電力TWTAが担当
する帯域に対して約61dBW(または1.25メガワ
ット)のEIRPが得られる。変調プロセスの間に行わ
れるスペクトル整形の結果として、各々98.35メガ
シンボル/秒のダウンリンク帯域の送信スペクトルは、
優れたロール・オフを有し、主に125MHz内に収容
される。
【0155】ビームにおける2つの帯域の円偏波信号
は、下方に伝搬し、拡散損失、吸収、および降雨フェー
ディングを受ける。本明細書のこの章では、ダウンリン
ク信号を捕捉し、これを復調し、ダウンリンク・フレー
ムを復元し、フレームに含まれるブロックをデコード
し、デインターリーブし、分解して、ダウンリンク・セ
ル・フローを抽出するために、UET400が用いる処
理ステップおよび必要な機器について説明する。また、
送信サブシステムがどのようにUETの制御サブシステ
ムと双方向処理を行い、セルを篩いにかけ(シーブ
し)、どれがUETに関連するかについて判定するかに
ついても説明する。
【0156】ダウンリンクUET400の送信機能は、
部分的に屋外でそして部分的に屋内で行われる。屋内機
能は、主にUET400(図1)のダウンリンク・ベー
スバンド・ユニット(DBU)440(図7)において
具体化され、UET400に内にあるアップリンク・ベ
ースバンド・ユニットの数には無関係に、ダウンリンク
全体に対して全てのベースバンド処理を行なう。
【0157】図1、図10、図7および図16を参照す
ると、UETの帯域の20GHzダウンリンク信号は、
端末のアンテナ406(図10)によって捕捉される。
このアンテナのサイズはいずれでもよいが、75センチ
メートルが実用上の最小限である。一般に、アンテナ・
サイズが小さい程、得られるダウンリンク降雨マージン
が不適当となり、隣接するKa−帯域衛星システムから
の信号との判別が不十分となる。
【0158】物理的には適度の寸法であるが、最も小さ
いアンテナであっても光学的にはかなり大きく、アプリ
ンクまたはダウンリンク上で、それぞれ、約0.8また
は1.2弧度のビーム幅を有する。これが意味するの
は、システムに対して最も小さなアンテナであっても、
堅牢な取り付け台上に取り付け、注意深く衛星100に
照準を合わせなければならないということである。例え
ば、約1.5メートルの大きなアンテナは、衛星の運
動、風の偏向等による過度な利得損失を回避するため
に、自動照準サブシステムを必要とする可能性がある。
【0159】尚、UET400のような殆どの端末は、
受信および送信双方に同じ物理的反射器を利用すること
を注記しておく。かかる二方向アンテナを2ポート・フ
ィードと一致させ、一方のポートがダウンリンク信号を
収集し、これを、ダイプレクサを介して、共通配置され
ている低ノイズ増幅器に渡す。
【0160】ユーザ地球端末(図7)の屋外部分432
に位置する単一段低ノイズ・ブロック・ダウンコンバー
タ(LNB)(図示せず)において、ダウンリンク信号
を増幅し、中間周波数にダウンコンバートする。LNB
は、利得が高くノイズが少ない高電子移動度トランジス
タ(HEMT)を用いている。端末の晴天雑音温度(c
lear sky noise temperatur
e)は、スカイ・ノイズ、アンテナ・ノイズ、および第
1増幅器のノイズを含み、約180ケルビンである。し
かしながら、降雨量が多い悪条件では、有効なシステム
・ノイズ温度は、アンテナの視野内における雨質量によ
って誘発される過剰なスカイ・ノイズの結果、ほぼ50
0ケルビンに上昇する可能性がある。
【0161】LBNは、入力として、8つの周波数(ス
イッチによって選択可能)の1つにおいて局部発振信号
を有し、濾波の後、UETのダウンリンク帯域を、共通
中間周波数に変換し、屋外から相互接続同軸ケーブル上
のUET400の屋内部分に転送し、転送信号を125
MHzの所望帯域に制限する。
【0162】ダウンリンク帯域信号は、98.35メガ
シンボル/秒の連続復調器441(図16)に提示され
る。この機器は、最初に、電力分割器(PD)442、
平衡ミキサ444A、444B、および発振器446が
発生する局部発振信号によって、IF信号をIおよびQ
ベースバンド成分に分離する。これら2つのベースバン
ド信号は、次に、衛星100において用いられるシンボ
ル整形機能にほぼ一致したアナログ・フィルタ448、
450を通過し、次いで各々196.7メガサンプル/
秒のレート(シンボル当たり2サンプル)でサンプリン
グされ、アナログ/ディジタル変換器454、456を
介して、ディジタル復調ASIC452に渡される。
【0163】ASIC452は、ベースバンド・ダウン
リンクを処理し、波形のデータ内容を復元する。復調A
SIC452内に具体化されている機能は、位相追跡、
周波数差推定、シンボル・タイミング追跡、およびダウ
ンリンク・データのコヒーレント検出を含む。ASIC
452の主要な出力は、ソフト判断であり、これをバッ
ファに渡し、ダウンリンク・フレームを収集して、分解
する。また、ASIC452内部には、ダウンリンク同
期シーケンスを検出し、関連するストローブを生成する
回路もある。ストローブは、データのバッファへの入力
を、ダウンリンク・フレーム構造と調和させる。
【0164】ASCI452の補助機能に、98.35
MHzのダウンリンク・シンボル・レートを追跡するこ
と、およびUETのマスタ発振部にある電圧制御発振器
にフィードバック調節を行い、UETのクロック・シス
テムを衛星のそれに緊密に合わせる(ドプラ・シフトに
見られるように)ことがあげられる。
【0165】復調ASIC452の他の機能には、補正
信号を供給してLNBのダウン変換をスルーイング(s
lew)して、ダウンリンクの周波数に一致させること
が含まれる。
【0166】復調ASIC452からのストローブの受
信時に、完全なダウンリンク・フレームの到達を反映
し、UETの内部コード・デコーダ458は動作を開始
する。このデコーダ458は、ビタビ・アルゴリズムを
実施し、ASIC内に具体化されている。このASIC
は、バッファからのソフト判断入力を受け入れ、これら
オブザーバブル(observable)に基づいてデ
コードし、その結果をコラム毎に書き込み、デインター
リーブ・アレイ内に配置する。
【0167】デインターリーブ・アレイを埋めた後、そ
の内容を外部デコーダ460に渡す。フレームの本体を
内部コードにデコードした後、フレーム内のブロックを
1つずつASIC460に提示する。ASIC460
は、受信したダウンリンク・データのブロック毎に、リ
ード・ソロモン・デコード・プロセスを実施する。デコ
ーダが実行するステップは、本願と同一日に出願され、
TRW整理番号第22−0068号で識別される、Wr
ight,et al.名義の「UplinkTran
smission and Reception Te
chniques for a Processing
Communication Satellite」
(処理通信衛星のためのアップリンク送信および受信技
術)と題する出願において衛星のアップリンク・デコー
ダについて記載されていることと同一である。この出願
は本願と同じ譲受人に譲渡され、この言及によりその内
容は本願にも含まれるものとする。
【0168】外部コード・デコード・プロセスを無事完
了したブロックは、24バイト・パリティ・フィールド
を破棄することによって、元の212情報バイトに切り
詰める。各ブロックをデコードするに連れて、各々53
バイトの4つのATMセルに分解される。
【0169】図17は、図16に示した回路と協働する
追加の回路を示す。復調器452が、バス508を通じ
てマーカ・フィールド・プロセッサ502に、バス51
0を通じてカウント・フィールド・プロセッサ504
に、そしてバス514を通じてタイプ・フィールド・プ
ロセッサ506に接続されている。
【0170】マーカ・フィールド・プロセッサ502
は、導体516上に出力信号を発生し、図12に示した
フレーム・マーカ・シンボルから得られたタイミング情
報を示す。このタイミング情報は、データ・フレームを
確定し、変調の曖昧さを解消するために用いられる。
【0171】カウント・フィールド・プロセッサ504
は、導体518上に出力信号を発生し、復調器452が
最後に復調したフレームの非反復フレーム番号を示す。
フレーム番号は、図12に示すヘッダのフレーム・カウ
ント・シンボルから得られる。フレーム番号は、衛星の
予測寿命の間は繰り返されない。
【0172】タイプ・フィールド・プロセッサ506
は、導体520上に信号を発生してヌル・シンボルの割
合が高い実質的に空(E)のデータ・フレームを示し、
導体522上に信号を発生してヘビー(H)コード・デ
ータ・フレームを示し、導体524上に信号を発生して
ライト(L)コード・データ・フレームを示す。導体5
22、524上の信号は、内部コード・デコーダ458
に伝えられ、内部コード・デコード・プロセスが容易に
行われるようにする。
【0173】2つの内部コード・デコーダ458は、バ
ス532によって、復調器452の出力に接続されてい
る。デインターリーバ534が、バス536によって、
内部コード・デコーダ458の出力に接続されている。
デインターリーバの出力は、別のバス540を介して、
外部コード・デコーダ460に接続されている。デイン
ターリーバは、公知の方法で、内部コード・ブロックか
ら外部コード・ブロックをデインターリーブする。
【0174】デコーダ460の出力は、バス544を通
じて、アンパッカ(unpaker)542に接続され
ている。アンパッカは、導体520上のE信号を用い
て、空フレームから出力セルを作成するのを防止する。
あるいは、デコーダ458、460は、自動的にノイズ
のみを含むブロックを削除し、バス544上に出力を送
信しないようにする。
【0175】完全なセルがDBU440(図7)内にお
いて得られるようになると、セル・ヘッダを分離し、セ
ルのアドレシングを含む4バイト部分がDBU440か
らUETの端末コントローラ412に渡される。コント
ローラ412の機能の中には、UET400(図1)に
関連のあるセルを抜き出す機能がある。UET400に
関連のあるセルについて、端末コントローラ412は5
3バイト・セルをUETの内部バス上に置き、それ自体
および/またはUET400内に設置されているNIC
の1つに転送するコマンドを開始する。
【0176】ASIC452、458、460の動作
は、別のASIC462(図16)によって制御され
る。衛星100、NOC300およびUET400の動
作の同期を取ることに関する更なる詳細は、本願と同時
に出願された、David A.Wright,et
al.名義の「Synchronization Me
thod For a Processing Com
munication Satellite」(処理通
信衛星のための同期方法)に記載されており、その内容
はこの言及により本願にも含まれるものする。この出願
は本願と同じ譲受人に譲渡されている。
【0177】衛星100の送信ゲーティングに関する更
なる詳細は、1999年3月16日にSteward
T.Linsky, et al.の名義で出願され
た、「Gated Power Time Divis
ion Downlink For A Proces
sing Satellite」(処理衛星用ゲート電
力時分割ダウンリンク)と題する米国特許出願第09/
270,361号に記載されている。その内容はこの言
及により本願にも含まれるものとする。この出願は本願
と同じ譲受人に譲渡されている。
【0178】先に説明したアップリンクおよびダウンリ
ンク技術は、以下のように調整することが好ましい。ア
ップリンクされたトラフィック・バースト(例えば、T
Bn〜TB52(図4)が衛星100によって受信され
るに連れ、デコーダ154(図9)は、各ブロックをデ
コードする度に発見したエラーの数をカウントしてい
く。このカウントを、比較器155(図9)によってス
レシホルド・カウントと比較し、バーストを担持するチ
ャネルおよびスロットに対する1ビット高/低インディ
ケータとして出力156上に発生する。アップリンク・
タイム・フレームにおけるかかるチャネルおよびスロッ
ト毎にカウントを行なう。先に説明したように、ZLフ
レームのチャネルでは、典型的にビーム当たり9100
個のスロットがある。他のタイプのフレームでは、ビー
ム当たりのスロット数は変動する。次に、1フレームに
対する1組の高/低インディケータ・ビットを、セル形
成部157(図9)によってATMトラフィック報告セ
ル(典型的に合計で25セル)にパックする。フレーム
内におけるトラフィック報告セルおよび高/低ビットが
現れるセル内の位置を識別することによって、当該高/
低ビットに関連する対応のチャネル/スロットを識別す
ることができる。識別プロセスを補助するために、セル
形成部157は、正確な順序で高/低ビットおよびトラ
フィック報告セルを維持する。各トラフィック報告セル
には、ATMアドレス(VPI,VCI)およびそれを
トラフィック報告セルとして示す識別子が設けられてお
り、このセルは衛星のセル・スイッチ104(図1およ
び図14)に提示される。アドレスを用いることによっ
て、セル・スイッチは報告セルを適正なエンコーダおよ
び変調器に導き、適正な場所または地上端末に向けられ
たダウンリンク・ビーム上に報告セルを置く。
【0179】アップリンク同期バースト(例えば、バー
ストSB1〜SB26(図4)が受信されると、これら
は衛星100において同期バースト・プロセッサ143
(図9)によって処理され、前述のように衛星における
受信エネルギおよび到達時刻を測定する。これらの測定
値(出力143A、143B上を送信される)から、簡
潔な報告(1ニブル=4ビット)が、同期バースト・ス
ロット毎にセル形成部144(図9)によって形成され
る。ZLフレームでは、典型的に、フレーム当たり26
同期バースト・スロット、Xチャネル当たり25個のフ
レーム、およびビーム当たり合計4550スロットに対
して7つのXチャネルがある。他のタイプのフレームで
は、前述のように、ビーム当たりのスロット数は変動す
る。フレームに対する測定が完了すると、これらのニブ
ルを収集し、フレーム毎にATM同期報告セル(典型的
に合計50)にパックする。フレーム内の同期報告セ
ル、および報告ニブルが現れるセル内の位置を識別する
ことによって、対応するチャネル/スロットおよび報告
ニブルに関連する同期バーストを特定することができ
る。識別プロセスを補助するために、セル形成部144
は、報告ニブルおよび同期報告セルを正確な順序で維持
する。各トラフィック報告セルには、ATMアドレス
(VPI,VCI)およびそれを同期報告セルとして示
す識別子が設けられており、このセルは衛星のセル・ス
イッチ104に提示される。セル・スイッチ104は、
先に説明したように、ATMアドレスに基づいて、セル
を正しいダウンリンク・ビームに導出する。
【0180】アップリンクからのトラフィック・バース
トがデコーダ152、154(図9)内においてデコー
ド・プロセスを完了すると、こうしてデコードされたブ
ロックをアンパックして、4つの構成セルを復元する。
ヌル・セルがあった場合には(正確に4セルを収容する
ように各ブロックを合わせるために挿入した)、そのい
ずれもが衛星の受信機において破棄される。
【0181】デコード・ブロックからのヌル・セルおよ
び前述のような報告セルは、衛星のセル・スイッチ10
4には提示されない。スイッチ104は、ユーザ端末へ
の下方送信のために、いずれのアップリンク・ビーム内
において到達したセルも、いずれかのダウンリンク・ビ
ームに結合させる。この結合は、各ATMセル(前述の
ように報告セルを含む)内にあるアドレシング(VI
P,VCI)にしたがって行われ、同時に数個のダウン
リンクに挿入できるようにセルの複製を伴う場合もある
(マルチキャスト)。
【0182】一旦衛星100のダウンリンク側に転送さ
れると、報告セルを含むあらゆるセルは、ダウンリンク
において、前述の方法および手段を用いてビーム内で1
箇所以上のユーザ端末に送信することができる。ユーザ
端末(例えば、端末400(図1))に向けて下方伝搬
した後、ダウンリンク信号は、前述のようにユーザ端末
によって受信され処理される。この処理の蓄積が、ダウ
ンリンク・フレーム内に収容されているブロックのデコ
ードとなる。
【0183】前述の処理に加えて、地球端末400は以
下のステップを実行する。ダウンリンク・バーストを受
信すると、地球端末は、デコードされたブロックをアン
パックし、ブロック内に収容されているATMセルを得
る。ブロックからヌル・セルが抽出された場合、そのい
ずれもが破棄される(かかるセルは、正確に4セルを収
容するようにフレームにおいて各ブロックを合わせるた
めに挿入される)。残りのセルを全て精査し(即ち、セ
ルのVPI、VCIを検査する)、セルが地球端末40
0に関連する仮想回路(VC)のメンバであるか否かに
ついて判定を行なう。関連のないセルは破棄される。非
報告セルは、前述のようにユーザ・アプリケーション等
に送られる。端末400に宛てられた報告セルは更に地
球端末400によって処理され、ユーザ端末に関連する
あらゆる部分を抽出する。
【0184】同期報告セルを処理し、衛星100におい
てユーザ端末のために挿入されたニブルを抽出し、タイ
ミングおよび/または電力レベルにおいて必要な補正を
指示する。これらの指示がASIC460によって報告
セルから抽出され終わると、ユーザ端末はこれに応じ
て、(a)小さな増分量(即ち、アップリンク・シンボ
ル・エポックの小さな分数)だけアップリンク送信のタ
イミングを調節し、(b)小さな分数だけその送信機の
IF増幅器417の基準利得を調節し、その同期バース
トおよびそのトラフィック・バーストの全て(いずれか
のトラフィック・バーストが進行中である場合)を含
む、その送信の全レベルを上昇または低下させる。図7
を参照すると、タイミング・ニブルをデコードし、バス
437を通じてユニット416(図7)に送信する。ユ
ニット416は、発射時点を判定し、タイミング・ニブ
ル内の情報に基づいて全てのチャネルに対して変調器4
20(図2)へのバーストの供給を開始する。電力ニブ
ルをデコードし、バス437上でユニット416に送信
し、電力ニブル内の情報にしたがって全てのチャネルに
対するIF増幅器417の電力レベルを調節する。衛星
100で検出した同期バーストのエネルギが減少した場
合、IF増幅器417の電力レベルをある増分量だけ上
昇させる。
【0185】トラフィック報告セルをデコーダ460
(図16)で処理し、衛星100において挿入した高/
低ビット(複数の高/低ビット)を抽出し、ユーザ端末
によるその以前に使用について、アップリンク・チャネ
ルおよびスロットに対する、衛星から見たエラー・カウ
ントを示す。このエラー・カウント・インディケータ
(即ち、高/低ビット)は、地球端末が送信電力レベル
を再計算する際に用いられる。再計算した送信電力レベ
ルは、後続の送信において関連するチャネルおよびスロ
ットに用いられる。バス437(図7)を通じて高/低
ビットをユニット400内の電力制御アルゴリズムに送
信する。その結果、IF増幅器417(図7)の電力レ
ベルは、端末400が送信する個々のチャネルおよびス
ロットに対して調節される。スレシホルド・カウントを
上回るエラーが発生した場合、IF増幅器417の電力
レベルをある増分量だけ上昇させる。別の高/低ビット
を用いて、次のスロットの送信のために、IF増幅器4
17の電力レベルを異なるレベルに調節することも可能
である。次に、特定のチャネルおよびスロットのために
アップリンク・バーストを発射する時刻になったとき、
地球端末400は、適切な電力レベルを判定し(前述の
ように基準レベルおよびチャネル/スロット・レベルに
基づいて)、前述のようにアップリンク・バーストを発
射する。
【0186】端末の現タイミング(例えば、ダウンリン
ク・シンボル・クロック432)に対する端末400に
おけるフレーム・マーカ・フィールド(図12)の到達
時刻を判定し、これを用いて端末の基準発振器431の
周波数、アップリンク・シンボル・クロック433の位
相、およびダウンリンク・シンボル・クロック432の
位相を遅らせるかあるいは進ませる。到達時刻を用いて
導体435上に時刻信号を発生し、基準発振器431お
よびクロック432、433を調節する。ダウンリンク
・シンボル・クロック432の周波数は厳密にダウンリ
ンク・シンボル周波数を追跡する。端末の基準発振器4
31をシンセサイザ内で用いて、上向きに整数と乗算し
た場合、前述のようにアップリンク周波数チャネルにお
ける使用のために正確な周波数を生成する。
【0187】ダウンリンク・シンボル・クロック432
(図7)を、整数の除数(タイプZ、Y、X送信に対し
て、それぞれ、175、35、7)で除算し、アップリ
ンク・シンボル・クロック433(図7)の基本周波数
を生成する。導体436を通じてアップリンク・シンボ
ル・クロック・パルスをベースバンド・ユニット416
に送信する。アップリンク・シンボル・クロック433
の位相は、必要に応じて(衛星の現在位置に関する、外
部から受信した情報に基づいて)変化させ、衛星の運動
による端末400および衛星100間の距離変化を補償
する。補償の詳細は、本願と同一日に出願された、Da
vid A.Wright,et al.名義の「Sy
nchronization Method For
a Processing Communicatio
n Satellite」(処理通信衛星のための同期
方法)に記載されており、その内容はこの言及により本
願にも含まれるものとする。尚、この出願は本願と同じ
譲受人に譲渡されている。
【0188】前述の好適な形態は、添付した特許請求の
範囲に規定される本発明の真の精神および範囲から逸脱
することなく、変更や修正が可能であることを当業者は
認めよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがって製作した送信および受信装
置の好適な形態の概略ブロック図である。
【図2】本発明にしたがって製作したアップリンク送信
サブシステムの好適な実施形態の概略ブロック図であ
る。
【図3】好適な実施形態にしたがって行われたアップリ
ンク・チャネル化の周波数レイアウトの好適な形態を示
す図である。
【図4】本発明の好適な実施形態によるアップリンク・
フレーム・フォーマットの時間レイアウトを示す図であ
る。
【図5】本発明の好適な形態と共に用いるためのビーム
・レイ・ダウン・パターンの好適な形態の図である。
【図6】本発明の好適な形態にしたがって周波数再利用
を可能とするマルチビーム・カバレッジ・パターンおよ
びアップリンク帯域の好適な形態を示す図である。
【図7】本発明にしたがって製作した地球端末アップリ
ンク送信機器およびダウンリンク受信機器の好適な形態
を示す概略構成図である。
【図8】本発明にしたがって製作した衛星受信装置の好
適な形態の概略ブロック図である。
【図9】図8に示す回路を更に詳細に示す概略ブロック
図である。
【図10】本発明にしたがって製作したダウンリンク送
信サブシステムの好適な形態を示す図である。
【図11】本発明にしたがって行われたダウンリンク・
チャネル化の好適な形態の図である。
【図12】本発明によるダウンリンク・フレーム・フォ
ーマットの好適な形態の図である。
【図13】本発明の一形態にしたがって周波数再利用を
可能にするダウンリンク帯域を用いたマルチ・ビーム・
カバレッジ・パターンの一例を示す図である。
【図14】図1に示す衛星回路の一部を示す概略ブロッ
ク図である。
【図15】図14に示すダウンリンク・エンコードおよ
びフォーマット回路の概略ブロック図である。
【図16】図1に示す地球端末回路の一部の概略ブロッ
ク図である。
【図17】図16に示す回路の一部を更に詳細に示す概
略ブロック図である。
【符号の説明】 100 衛星 102 プロセッサ 104 セル・スイッチ 106 アップリンク・アンテナ 108 RFインターフェース 110 ダウンリンクRFインターフェース 112 アンテナ 114 ペイロード・コントローラ 135 ダウン・コンバータ・ミキサ 136 IFバンド・パス・フィルタ 138 衛星チャネライザ復調器 140 アナログ/ディジタル変換器 141 クロック 142 第1チャネライザ 143 同期バースト・プロセッサ 144 同期バースト報告セル形成部 148 TDMAバースト・プリアンブル・プロセッ
サ 150 復調器 152、154 デコーダ 155 比較器 157 エラー・カウント報告セル形成部 160 信号発生器 162 ダウンリンク・フレーム・オーガナイザ(D
FO) 164 ヘビー・コード・キュー・メモリ 166 ライト・ロード・キュー・メモリ 168 ブロック形成部 170 リード・ソロモン・エンコーダ 300 地上設置ネットワーク処理局(NOC) 400 ユーザ地上端末(UET)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レジナルド・ジュー アメリカ合衆国カリフォルニア州90266, マンハッタン・ビーチ,エルム・アベニュ ー 2317 (72)発明者 スチュアート・ティー・リンスキー アメリカ合衆国カリフォルニア州90732, サン・ペドロ,サンタ・クルツ・ストリー ト 1070 (72)発明者 デニス・エイ・ニブンズ アメリカ合衆国カリフォルニア州90254, ハーモサ・ビーチ,モンテリー・ブールヴ ァード 321

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アップリンク・ビーム上で地上端末から
    衛星にアップリンク・データ・セルを送信するためのア
    ップリンクと、ダウンリンク・ビーム上で前記衛星から
    地上端末にダウンリンク・データ・セルを送信するため
    のダウンリンクとを備えた処理衛星通信システムにおい
    て、前記アップリンク・データ・セルの送信を制御する
    装置であって、 前記アプリンク・データ・セルをエラー訂正コードと共
    に集合化し、前記アップリンク・データ・セルを、当該
    アップリンク・データ・セルを構成するアップリンク・
    フレーム内部の所定のアップリンク・タイム・スロット
    に配置するように構成されたエンコーダと、 前記アプリンク・フレームを所定の変調形態によって変
    調し、前記アップリンク・ビーム上における前記衛星へ
    の送信に適した複数のアップリンク・チャネルへの前記
    変調アップリンク・フレームの配置を可能にするように
    接続された変調器であって、前記アップリンク・チャネ
    ルが複数の前記アップリンク・タイム・スロットから成
    る、変調器と、 前記アップリンク・ビームを前記衛星に送信可能な電力
    レベルを調節するように構成された可調節増幅器と、 前記衛星における使用に適しており、前記チャネルを復
    調アップリンク・フレームに復調するように構成された
    復調器と、 前記エラー訂正コードをデコードし、前記訂正コード内
    においてエラーを検出し、少なくとも前記訂正コード内
    におけるエラーのエラー推定を行なうように構成された
    デコーダと、 前記エラー推定に応答してエラー情報から成る報告セル
    を形成し、宛先を特定するアドレスおよび前記報告セル
    が前記エラー情報を含むことを示す識別子を形成するよ
    うに構成されたセル形成部と、 前記ダウンリンク・ビーム上における送信のために、前
    記報告セルを構成するダウンリンク・フレームを発生す
    るように構成されたフレーム・オーガナイザと、 前記ダウンリンク・ビームに応答し、前記ダウンリンク
    ・フレームから前記報告セルをアンパックし、前記報告
    セル内の前記エラー情報に基づいて前記増幅器を調節す
    るように構成されたプロセッサと、との組み合わせから
    構成される装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記エラ
    ー情報は、複数のエラー・ビットを備え、各エラー・ビ
    ットが前記チャネルの1つの前記タイム・スロットの1
    つに対応する装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、前記報告
    セルは、前記エラー・ビットをある順序で維持し、前記
    エラー・ビットに対応するタイム・スロットを判定可能
    とした装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装置において、前記プロ
    セッサが、前記エラー情報に基づいて、前記タイム・ス
    ロットの各々に対して別個に前記増幅器を調節可能であ
    る装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の装置であって、更に、基
    準発振器を備え、前記アップリンク・データ・セルは第
    1周波数で前記アップリンク・ブーム上を送信されるア
    ップリンク・シンボルを構成し、前記報告セルは第2周
    波数で前記ダウンリンク・ビーム上を送信されるダウン
    リンク・シンボルを構成し、前記プロセッサは、前記基
    準発振器から得られ、前記第2周波数で前記ダウンリン
    ク・シンボルをクロックするように構成されたダウンリ
    ンク・シンボル・クロックを備え、前記変調器は、前記
    基準発振器から得られ、前記第2周波数の整数倍数であ
    る前記第1周波数で前記アップリンク・シンボルをクロ
    ックするように構成されたアップリンク・シンボル・ク
    ロックを備える装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の装置において、前記ダウ
    ンリンク・フレームは、フレーム・マーカを備え、前記
    プロセッサにおける前記フレーム・マーカの到達時刻に
    応じて、前記基準発振器のタイミング、前記ダウンリン
    ク・シンボル・クロックおよび前記アップリンク・シン
    ボル・クロックを変化させる装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の装置において、前記プロ
    セッサにおける前記フレーム・マーカの到達時点に応じ
    て前記基準発振器の周波数、ならびに前記ダウンリンク
    ・シンボル・クロックの位相および前記アップリンク・
    シンボル・クロックの位相を変化させる装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の装置において、該装置は
    更に前記衛星内に配したスイッチを備え、前記ダウンリ
    ンク・ビームが複数のダウンリンク・ビームから成り、
    前記フレーム・オーガナイザが前記ダウンリンク・ビー
    ムに対応する複数のフレーム・オーガナイザから成り、
    前記セル形成部が前記アップリンク・データ・セルに応
    答してダウンリンク・データ・セルを形成するように構
    成され、前記ダウンリンク・データ・セルが、宛先を特
    定するアドレスを含み、前記ダウンリンク・データ・セ
    ルおよび前記報告セルを前記スイッチに送信するように
    構成され、前記スイッチは、前記アドレスに基づいて、
    前記ダウンリンク・ビームに対応する前記フレーム・オ
    ーガナイザに前記ダウンリンク・データ・セルおよび前
    記報告セルを導くことによって、前記アドレスに対する
    前記スイッチの応答を通じて前記アップリンク・ビーム
    上で到達した前記データ・セルを、前記ダウンリンク・
    ビームのいずれにでも導くことを可能にした装置。
  9. 【請求項9】 アップリンク・ビーム上で地上端末から
    衛星にアップリンク・データ・セルを送信するためのア
    ップリンクと、ダウンリンク・ビーム上で前記衛星から
    地上端末にダウンリンク・データ・セルを送信するため
    のダウンリンクとを備えた処理衛星通信システムにおい
    て、前記アップリンク・データ・セルの送信を制御する
    方法であって、 前記アップリンク・データ・セルをエラー訂正コードと
    共に集合化するステップと、 前記アップリンク・データ・セルを構成するアップリン
    ク・フレーム内部にある所定のアップリンク・タイム・
    スロットに前記アップリンク・データ・セルを配置する
    ステップと、 所定の変調形態によって前記アップリンク・フレームを
    変調し、調節可能な電力レベルで前記アップリンク・ビ
    ーム上における前記衛星への送信に適した複数のアップ
    リンク・チャネルへの前記変調アップリンク・フレーム
    の配置を可能とするステップであって、前記アップリン
    ク・チャネルが複数の前記アップリンク・タイム・スロ
    ットから成る、ステップと、 前記チャネルを復調アップリンク・フレームに復調する
    ステップと、 前記エラー訂正コードをデコードし、前記訂正コード内
    においてエラーを検出し、少なくとも前記訂正コード内
    におけるエラーのエラー推定を行なうステップと、 前記エラー推定に応答してエラー情報から成る報告セル
    を形成し、宛先を特定するアドレスおよび前記報告セル
    が前記エラー情報を含むことを示す識別子を形成するス
    テップと、 前記ダウンリンク・ビーム上における送信のために、前
    記報告セルを構成するダウンリンク・フレームを発生す
    るステップと、 前記ダウンリンク・フレームから前記報告セルをアンパ
    ックするステップと、 前記報告セル内の前記エラー情報に基づいて前記電力レ
    ベルを調節するステップと、の組み合わせを含む方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の方法において、前記報
    告セルは、前記エラー・ビットをある順序で維持し、前
    記エラー・ビットに対応するタイム・スロットを判定可
    能とした方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の方法において、前記調
    節するステップが、前記エラー情報に基づいて、前記タ
    イム・スロットの各々に対して別個に前記電力レベルを
    調節するステップから成る方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の方法において、前記
    エラー情報は複数のエラー・ビットから成り、各エラー
    ・ビットが前記タイム・スロットの1つに対応し、前記
    アンパックによって、前記エラー・ビットに対応するタ
    イム・スロットを判定し、前記電力レベルを調節する方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の方法において、前記ア
    ップリンク・データ・セルは、第1周波数で前記アップ
    リンク・ビーム上を送信されるアップリンク・シンボル
    を含み、前記報告セルは、第2周波数で前記ダウンリン
    ク・ビーム上を送信されるダウンリンク・シンボルを含
    み、前記方法は、更に、基準クロック・パルスを発生す
    るステップと、該基準パルスから得られるダウンリンク
    ・シンボル・クロック・パルスを発生するステップと、
    前記第2周波数で前記ダウンリンク・シンボル・クロッ
    ク・パルスによって前記ダウンリンク・シンボルをクロ
    ックするステップと、前記基準発振器から得られ、前記
    第2周波数の整数倍数である前記第1周波数で前記アッ
    プリンク・シンボルをクロックするように構成されたア
    ップリンク・クロック・パルスを発生するステップとを
    含む方法。
  14. 【請求項14】 請求項9記載の方法において、前記ダ
    ウンリンク・ビームは複数のダウンリンク・ビームから
    成り、前記報告セルを形成するステップは、更に、前記
    アップリンク・データ・セルに応答して宛先を特定する
    アドレスを含むダウンリンク・データ・セルを形成する
    ステップを含み、前記ダウンリンク・フレームを形成す
    るステップは、前記アドレスに基づいて前記ダウンリン
    ク・ビームの1つによる送信のために、前記ダウンリン
    ク・データ・セルおよび報告セルを構成するダウンリン
    ク・フレームを発生することによって、前記アップリン
    ク・ビーム上で到達する前記データ・セルを、前記アド
    レスの使用により、前記ダウンリンク・ビームのいずれ
    にも導くことを可能とするステップを含む方法。
  15. 【請求項15】 アップリンク・ビーム上で地上端末か
    ら衛星にアップリンク・データ・セルを送信するための
    アップリンクと、ダウンリンク・ビーム上で前記衛星か
    ら地上端末にダウンリンク・データ・セルを送信するた
    めのダウンリンクとを備えた処理衛星通信システムにお
    いて、前記アップリンク・データ・セルの送信を制御す
    る装置であって、 前記アップリンク・データ・セルを構成するアップリン
    ク・フレーム内部にある所定のタイム・スロットにバー
    スト信号を配置するように構成されたアップリンク・フ
    レーム・オーガナイザと、 所定の調整可能な時点において前記アップリンク・フレ
    ームを発射し、前記アップリンク・ビーム上において前
    記衛星への送信に適した複数のアップリンク・チャネル
    に前記アップリンク・フレームを配置するように構成さ
    れたアップリンク・ユニットであって、前記アップリン
    ク・チャネルが複数の前記タイム・スロットから成る、
    アップリンク・ユニットと、 前記アップリンク・ビームを前記衛星に送信可能な電力
    レベルを調節するように構成された可調節増幅器と、 前記衛星における使用に適し、前記チャネルを復調アッ
    プリンク・フレームに復調するように構成された復調器
    と、 前記アップリンク・ビームに応答し、少なくとも前記バ
    ースト信号の受信エネルギまたは前記衛星における前記
    バースト信号の到達時刻の推定を行なうように構成され
    たアップリンク・プロセッサと、 前記バースト信号の受信エネルギの推定値または前記衛
    星における前記バースト信号の到達時刻に応答して、報
    告情報を構成する報告セル、宛先を特定するアドレス、
    および前記報告セルが前記報告情報を含むことを示す識
    別子を形成するように構成されたセル形成部と、 前記ダウンリンク・ビーム上での送信のために、前記報
    告セルを構成するダウンリンク・フレームを発生するよ
    うに構成されたダウンリンク・フレーム・オーガナイザ
    と、 前記ダウンリンク・ビームに応答し、前記ダウンリンク
    ・フレームからの前記報告セルをアンパックし、前記バ
    ースト信号の受信エネルギの前記推定値に応答して、前
    記報告セル内の前記報告情報に基づいて前記増幅器を調
    節し、前記衛星における前記バースト信号の前記到達時
    刻に応答して前記報告セル内の前記報告情報に基づいて
    前記可調節時刻を調節するように構成されたダウンリン
    ク・プロセッサと、の組み合わせから構成される装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の装置において、前記
    セル形成部は、前記バースト信号の受信エネルギの前記
    推定値および前記衛星における前記バースト信号の到達
    時刻に応答して報告情報を含む報告セルを形成し、前記
    ダウンリンク・プロセッサは、前記バースト信号の受信
    エネルギの前記推定値に応答して前記報告セル内の前記
    報告情報に基づいて前記増幅器を調節し、前記衛星にお
    ける前記バースト信号の前記到達時刻に応答して前記報
    告セル内の前記報告情報に基づいて前記可調節時刻を調
    節する装置。
  17. 【請求項17】 アップリンク・ビーム上で地上端末か
    ら衛星にアップリンク・データ・セルを送信するための
    アップリンクと、ダウンリンク・ビーム上で前記衛星か
    ら地上端末にダウンリンク・データ・セルを送信するた
    めのダウンリンクとを備えた処理衛星通信システムにお
    いて、前記アップリンク・データ・セルの送信を制御す
    る方法であって、 前記アップリンク・データ・セルを構成するアップリン
    ク・フレーム内部にある所定のタイム・スロットにバー
    スト信号を配置するステップと、 前記アップリンク・フレームを所定の可調節時刻におい
    て発射し、調節可能な電力レベルで前記アップリンク・
    ビーム上における前記衛星への送信に適した複数のアッ
    プリンク・チャネルに前記アップリンク・フレームを配
    置するステップであって、前記アップリンク・チャネル
    が複数の前記タイム・スロットから成る、ステップと、 前記チャネルを復調アップリンク・フレームに復調する
    ステップと、 少なくとも前記バースト信号の受信エネルギまたは前記
    衛星における前記バースト信号の到達時刻の推定を行な
    うステップと、 前記バースト信号の受信エネルギの前記推定値または前
    記衛星における前記バースト信号の到達時刻に応答し
    て、報告情報を含む報告セル、宛先を特定するアドレ
    ス、および前記報告セルが前記報告情報を収容すること
    を示す識別子を形成するステップと、 前記ダウンリンク・ビーム上での送信のために、前記報
    告セルを構成するダウンリンク・フレームを発生するス
    テップと、 前記ダウンリンク・フレームから前記報告セルをアンパ
    ックするステップと、 前記バースト信号の受信エネルギの前記推定値に応答し
    て前記報告セル内の前記報告情報に基づいて前記電力レ
    ベルを調節するか、あるいは前記衛星における前記バー
    スト信号の前記到達時刻に応答して前記報告セルにおけ
    る前記報告情報に基づいて前記可調節時刻を調節するス
    テップと、の組み合わせを含む方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の方法において、前記
    形成するステップは、前記バースト信号の受信エネルギ
    の前記推定値または前記衛星における前記バースト信号
    の到達時刻に応答して、報告情報を含む報告セルを形成
    し、前記電力レベルを調節するステップは、前記バース
    ト信号の受信エネルギの推定値に応答して前記報告セル
    内の前記報告情報に基づき、前記可調節時刻を調節する
    前記ステップは、前記衛星における前記バースト信号の
    前記到達時刻に応答して前記報告セル内の前記報告情報
    に基づいて行なう方法。
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