JP2001141439A - 液膜の厚さ測定方法 - Google Patents

液膜の厚さ測定方法

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JP2001141439A
JP2001141439A JP32165499A JP32165499A JP2001141439A JP 2001141439 A JP2001141439 A JP 2001141439A JP 32165499 A JP32165499 A JP 32165499A JP 32165499 A JP32165499 A JP 32165499A JP 2001141439 A JP2001141439 A JP 2001141439A
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Kazuaki Ota
和明 太田
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Mitsubishi Materials Corp
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】測定装置のセンサ等を劣化させず、簡便にかつ
精度良く液槽の壁面等に付着した液膜の厚さを求めるこ
とができる。 【解決手段】液槽の壁面に形成される液膜の厚さを測定
するには、先ず液体14に分析可能な元素13を添加し
液体中の元素の濃度Cを求める。次いで液槽の壁面と同
一の表面を有する試験片16を用意し、この試験片を元
素が添加された液体に浸漬した後に取出して試験片の表
面に液膜12を形成する。次に試験片の液体への浸漬表
面積Sを求めた後にこの試験片を洗浄して液膜中に含ま
れる元素を回収し、この回収された元素の重量Wを求め
る。更に回収された元素の重量Wと試験片の浸漬表面積
Sと液体中の元素の濃度Cを用いて試験片の表面に形成
された液膜の厚さTを式T=W/(S×C)に基づき算
出することにより液槽の壁面の液膜の厚さを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液槽の壁面や構造
体の表面に液体の濡れにより形成される液膜の厚さを測
定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液膜の厚さの測定方法と
して、レーザ光を用いて液槽の壁面や構造体の表面の液
膜を直接測定する方法が知られている。この方法では、
先ずレーザ光を液槽の壁面等に照射して、液膜の表面及
び壁面で反射したレーザ光をセンサ部により受け、反射
光の特性より液膜の厚さが測定される。
【0003】一方、板状材に存在する液膜に予めトレー
サを混入させ、この板状材の上方よりX線を照射して上
記液膜中のトレーサに当て、このトレーサ元素特有の蛍
光X線を発生させてこの蛍光X線の量を測定し、この蛍
光X線量に基づいて液膜の厚さを測定する板状材上の液
膜厚測定方法が開示されている(特開昭63−8530
7)。この板状材上の液膜厚測定方法では、トレーサを
混入した液膜にX線を液膜中のトレーサに当てると、ト
レーサ元素特有の蛍光X線が液膜の厚さに応じて発生す
ることを利用したものであり、これにより板状材上に存
在する液膜の厚さの測定が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のレ
ーザ光やX線を用いた測定方法では、液槽の壁面等に形
成された液膜を直接測定するため、測定が大掛かりにな
って測定時間が長くなり、測定中に液膜からの蒸発が進
み、測定装置が高価であるにも拘らず精度良く測定でき
ない不具合があった。また液膜を形成する溶液が強い酸
化力を有する硝酸や硫酸等の場合には、この蒸気により
測定装置のセンサ部が劣化する問題点があった。また核
燃料物質を取り扱う施設では、精度良い在庫量の評価が
重要であるが、この核燃料の溶液を所定の液槽に入れ、
この溶液の重量や体積や核燃料の濃度を測定して核燃料
の重量を算出する場合において、この液槽の壁面に核燃
料を含む液膜が付着するため、在庫推定の誤差を与える
一要因となっていた。本発明の目的は、測定装置のセン
サ部等を劣化させず、簡便にかつ精度良く液槽の壁面等
に付着した液膜の厚さを求めることができる液膜の厚さ
測定方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように液槽の壁面又は構造体の表面に液体1
4との濡れにより形成される液膜の厚さを測定する方法
の改良である。その特徴ある構成は、液体14に分析可
能な元素13を添加し液体14中の元素13の濃度Cを
求める工程と、液槽14の壁面又は構造体の表面と同一
の表面を有する試験片16を用意しこの試験片16を元
素13が添加された液体14に浸漬した後に取出して試
験片16の表面に液膜を形成する工程と、試験片16の
上記液体14への浸漬表面積Sを求める工程と、試験片
16を洗浄して液膜12中に含まれる元素13を回収す
る工程と、回収された元素13の重量Wを求める工程
と、回収された元素13の重量Wと試験片16の浸漬表
面積Sと液体14中の元素13の濃度Cを用いて次式
(1)に基づき試験片16の表面に形成された液膜12の
厚さTを算出することにより液槽の壁面又は構造体の表
面の液膜の厚さを求める工程とを含むところにある。 T=W/(S×C) …… (1) この請求項1に記載された液膜の厚さ測定方法では、液
槽の壁面等に付着した液膜の厚さを直接測定するのでは
なく、液槽の壁面等と同一の表面を有する試験片16に
液膜12を付着させ、この液膜12に含まれる元素13
を回収してその重量を測定し、試験片16に形成された
液膜12の厚さを算出することにより、液槽の壁面等に
付着した液膜の厚さを求める。この結果、試験片16表
面の液膜12を形成する液が蒸発しても、精度良く液槽
の壁面等に付着した液膜の厚さを求めることができる。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に回収された元素の重量が化学分析法又
は放射線分析法により求められたことを特徴とする。こ
の請求項2に記載された液膜の厚さ測定方法では、比較
的簡便に元素の重量を測定できる。請求項3に係る発明
は、請求項1又は2に係る発明であって、更に分析可能
な元素が短寿命の放射性同位元素であることを特徴とす
る。この請求項3に記載された液膜の厚さ測定方法で
は、放射性物質の管理が比較的容易になる。
【0007】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、更に試験片のエッジ部の
曲率半径が試験片の厚さの1/2であることを特徴とす
る。この請求項4に記載された液膜の厚さ測定方法で
は、エッジ部に形成される付着液の盛り上がりを防止で
き、均一な液膜を形成できるので、液膜の厚さの測定精
度を更に向上できる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、
所定の液槽の壁面に形成された液膜の厚さは次の方法に
より求められる。先ず微量の分析可能な元素13(以
下、トレーサという)を添加した液体14を上記液槽と
は別の受入槽11に貯留し、この液体14に試験片16
を浸漬する(図1(a))。この液体14中のトレーサ
13の濃度C(g/cm3又はBq/cm3)は添加した
トレーサ13の重量又は放射能及び液体14の体積を測
定することにより求められる。トレーサ13としては放
射性物質を用いる場合、238U等を用いてもよいが、32
P,35S,47Sc,51Cr,59Fe,58Co,86Rb,
85Sr,103Ru,124Sb,131Ba,141Ce,147
d,169Yb,175Yb,181Hf,191Os,198Au,
199Au,203Hg等の短寿命の放射性同位元素を用いて
もよく、更に上記より短寿命の放射性同位元素を用いて
もよい。これらの短寿命の放射性同位元素を用いること
により、放射性物質の管理が比較的容易になる。
【0009】試験片16は上記液槽の壁面と同一の表面
を有する、即ち試験片16は液槽の側壁と同一材料によ
り形成されかつ同一の表面粗さを有する。試験片16の
上記液体14への浸漬時間は液体14による液槽の側壁
の濡れ時間と同一の濡れ時間とし、試験片16の表面を
液体14に十分なじませることが好ましい。更に試験片
16のエッジ部の曲率半径は試験片16の厚さの1/2
であることが好ましい。これはエッジ部に形成される付
着液の盛り上がりを防止するためである。
【0010】次いで液体14から試験片16を取出し
て、試験片16下面の液溜まりを十分に除去した後に
(図1(b))、この試験片16の液体14への浸漬表
面積S(cm2)を求め、この試験片16を所定の洗浄
液17によって洗浄して試験片16に形成された液膜1
2中に含まれるトレーサ13を回収容器18に回収する
(図1(c))。このとき試験片16の表面に付着した
液は蒸発していても或いは蒸発していなくてもよく、試
験片16の表面に付着したトレーサ13を全て回収でき
ればよい。次にこの回収されたトレーサ13の重量Wを
化学分析法のうちの重量法により求める(図1(d)〜
図1(f))。即ち回収液19に所定の試薬21を滴下
して(図1(d))トレーサ13を沈殿させた後に(図
1(e))、この回収液19を電気炉等で加熱して蒸発
させると、トレーサ13が粉末として残るので(図1
(f))、この粉末の重量を測定することによりトレー
サ13の重量W(g)が求まる。更にこのトレーサ13
の重量Wと試験片16の浸漬表面積Sと液槽に貯留され
た液体14中のトレーサ13の濃度Cを用いると、次式
(1)より試験片16の表面に形成された液膜12の厚さ
Tが算出される。 T=W/(S×C) …… (1) この結果、試験片16の表面の液膜12の厚さTを液槽
の壁面の液膜の厚さとして求めることができる。
【0011】なお、この実施の形態では、トレーサを添
加した液体を、液膜の厚さを求めるための所定の液槽と
は別の受入槽に貯留したが、トレーサを添加した液体を
所定の液槽に貯留し、この液体に試験片を直接浸漬して
もよい。また、この実施の形態では、液槽の壁面に形成
された液膜の厚さを求めたが、表面をコーティングする
必要がある構造体であって、この構造体の表面にコーテ
ィングにより形成された液膜の厚さを求める場合にも応
用できる。
【0012】図3は本発明の第2の実施の形態を示す。
図3において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、回収されたトレーサ13の重量を化学分
析法のうちの蛍光X線法により求める(図3(d)及び
図3(e))ことを除いて、上記第1の実施の形態と同
様の方法で試験片16の液膜12の厚さが測定される。
蛍光X線法によりトレーサ13の重量を測定するには、
先ず回収液19を1〜10cc濾紙32に滴下し(図3
(d))、この濾紙32を蛍光X線分析装置33に入れ
てX線管33aからX線を濾紙32に照射し、濾紙32
中のトレーサ13で反射したこのトレーサ13特有の蛍
光X線を検出器33bで受けて(図3(e))、そのト
レーサ13の濃度を測定する。次にこのトレーサ13の
濃度に回収液19の液量を掛けることによりトレーサ1
3の重量が求まる。上記トレーサ13の濃度は検量線法
や実験的補正係数法や基本パラメータ法等により測定さ
れる。なお、第1及び第2の実施の形態では、トレーサ
の重量を化学分析法により求めたが、極めて薄い液膜の
厚さを測定する場合には、更に感度の高い放射線検出器
(放射線分析法)により測定してもよい。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 <実施例1〜3>図1(a)、図1(b)、図3(a)
及び図3(b)に示すように、液槽の壁面に形成される
液膜を求めるために、試験片16と、上記液槽とは別の
受入槽11に貯留された液体14とを用意した。上記液
槽の壁面の表面粗さはRmax 6.3Sであった。液体1
4に浸漬される試験片16は上記液槽と同一の材質及び
表面粗さを有し、長さ×幅×厚さが750mm×100
mm×5mmとした。また試験片16のエッジ部の曲率
半径は2.5mmとした。この試験片16を3本用意
し、それぞれ上記液体に10分間浸漬して取出し、浸漬
深さ及び浸漬表面積Sを測定した。上記液体14は硝酸
ウラニル溶液からなる液体であり、硝酸にトレーサ1
3、即ちウラン(238U)を添加することにより作製し
た。この硝酸ウラニル溶液のウラン13濃度Cは180
gU/リットルであり、ウラン13と結合していないフ
リーの硝酸の濃度は6.57Nであった。これらの試験
片16をそれぞれ実施例1〜3とした。また液体14の
密度及び粘性を測定した。これらの測定値を表1に示
す。
【0014】<実施例4〜6>液膜を測定する液体とし
て、ウラン濃度Cが260gU/リットルであり、ウラ
ンと結合していないフリーの硝酸の濃度が3.1Nであ
る硝酸ウラニル溶液を用いた。この濃度の点を除いて液
体は実施例1〜3と同一に構成した。また実施例1〜3
と同一の試験片を3本用意し、それぞれ上記硝酸ウラニ
ル溶液からなる液体に10分間浸漬して取出し、浸漬深
さ及び浸漬表面積Sを測定した。これらの試験片をそれ
ぞれ実施例4〜6とした。また上記硝酸ウラニル溶液か
らなる液体の密度及び粘性を測定した。これらの測定値
を表1に示す。
【0015】<実施例7〜9>液膜を測定する液体とし
て、ウラン濃度Cが325gU/リットルであり、ウラ
ンと結合していないフリーの硝酸の濃度が0.5Nであ
る硝酸ウラニル溶液を用いた。この濃度の点を除いて液
体は実施例1〜3と同一に構成した。また実施例1〜3
と同一の試験片を3本用意し、それぞれ上記硝酸ウラニ
ル溶液からなる液体に10分間浸漬して取出し、浸漬深
さ及び浸漬表面積Sを測定した。これらの試験片をそれ
ぞれ実施例7〜9とした。また上記硝酸ウラニル溶液か
らなる液体の密度及び粘性を測定した。これらの測定値
を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】<評価>実施例1〜9の試験片16の表面
に希硝酸17を流して(図1(c)及び図3(c))、
これらの試験片16に付着したウラン13をそれぞれ回
収し、これらの回収液19の液量をそれぞれ測定した。
次にこれらの回収液19中のウラン13の重量を蛍光X
線法及び重量法により測定した。蛍光X線法では、先ず
これらの回収液19を5ccずつ濾紙32にそれぞれ滴
下し、蛍光X線法により上記回収液19の濃度をそれぞ
れ測定した(図3(d)及び図3(e))。次にこれら
のウラン13濃度に上記回収液19の液量を掛けてウラ
ン13の重量Wをそれぞれ算出し、試験片16の表面に
形成された液膜12の厚さTを式T=W/(S×C)よ
り求めた。
【0018】一方、重量法では、先ず回収液19にアン
モニア21を5cc滴下して(図1(d))ウラン13
を沈殿させた後に(図1(e))、この回収液19を電
気炉に入れて800℃で加熱して蒸発させた(図1
(f))。次に粉末として残ったウラン13の重量Wを
測定し、試験片16の表面に形成された液膜12の厚さ
Tを式T=W/(S×C)より求めた。
【0019】
【表2】
【0020】表2から明らかなように、実施例1〜9の
液膜の厚さのばらつきは少なく、それぞれの試験条件で
5μm程度の液膜の厚さを精度良く得ることができた。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、分
析可能な元素を添加した液体中の元素の濃度Cを求め、
液槽の壁面等と同一表面を有する試験片を上記液体に浸
漬した後に取出して試験片の表面に液膜を形成し、試験
片の液体への浸漬表面積Sを求めた後にこの試験片を洗
浄して液膜中に含まれる元素を回収し、更に回収された
元素の重量Wを求めて試験片の表面に形成された液膜T
の厚さを式T=W/(S×C)に基づき算出することに
より液槽の壁面等の液膜の厚さを求めたので、測定が大
掛かりになって測定時間が長くかつ測定精度の低い従来
のレーザ光やX線を用いて液膜の厚さを直接測定する方
法と比較して、本発明では簡便にかつ精度良く液槽の壁
面等に付着した液膜の厚さを求めることができる。また
試験片表面に付着したトレーサを回収することにより液
槽の壁面等に形成された液膜の厚さを求めるため、試験
片を液体から取出した後の試験片の濡れの状況、即ち試
験片の表面に付着した液の蒸発に影響されずに、精度良
く測定できる。特に、本発明の液膜の厚さ測定方法は、
核燃料物質の在庫量の精度良い推定が必要となる原子力
分野、或いは金属表面へのコーティングにおいて液膜の
精度よい測定が必要となる分野において極めて有効であ
る。
【0022】また回収された元素の重量を化学分析装置
又は放射線分析装置により求めれば、比較的簡便に元素
の重量を測定できる。また分析可能な元素として短寿命
の放射性同位元素を用いれば、放射性物質の管理が比較
的容易になる。更に試験片のエッジ部の曲率半径を試験
片の厚さの1/2とすれば、エッジ部に形成される付着
液の盛り上がりを防止でき、均一な液膜を形成できるの
で、液膜の厚さの測定精度を更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の液膜の厚さ測定方法を
工程順に示す図。
【図2】その液膜の厚さの測定及び算出手順を示すフロ
ーチャート。
【図3】本発明の第2実施形態の液膜の厚さ測定方法を
工程順に示す図。
【符号の説明】
12 試験片表面の液膜 13 分析可能な元素(トレーサ) 14 トレーサを含む液体 16 試験片 17 洗浄液(希硝酸)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F069 AA46 BB40 CC06 GG08 GG20 NN00 2G001 AA01 BA04 CA01 FA01 GA01 GA07 GA08 KA01 KA11 RA08 RA10 RA20 2G042 AA10 BC03 CA10 CB03 DA01 EA05 FA02 FB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液槽の壁面又は構造体の表面に液体(14)
    との濡れにより形成される液膜の厚さを測定する方法に
    おいて、 前記液体(14)に分析可能な元素(13)を添加し前記液体(1
    4)中の元素(13)の濃度(C)を求める工程と、 前記液槽の壁面又は前記構造体の表面と同一の表面を有
    する試験片(16)を用意しこの試験片(16)を前記元素(13)
    が添加された液体(14)に浸漬した後に取出して前記試験
    片(16)の表面に液膜(12)を形成する工程と、 前記試験片(16)の前記液体(14)への浸漬表面積(S)を求
    める工程と、 前記試験片(16)を洗浄して前記液膜(12)中に含まれる前
    記元素(13)を回収する工程と、 前記回収された元素(13)の重量(W)を求める工程と、 前記回収された元素(13)の重量(W)と前記試験片(16)の
    浸漬表面積(S)と前記液体(14)中の元素(13)の濃度(C)を
    用いて次式(1)に基づき前記試験片(16)の表面に形成さ
    れた前記液膜(12)の厚さ(T)を算出することにより前記
    液槽の壁面又は前記構造体の表面の液膜の厚さを求める
    工程とを含むことを特徴とする液膜の厚さ測定方法。 T=W/(S×C) …… (1)
  2. 【請求項2】 回収された元素の重量が化学分析法又は
    放射線分析法により求められた請求項1記載の液膜の厚
    さ測定方法。
  3. 【請求項3】 分析可能な元素が短寿命の放射性同位元
    素である請求項1又は2記載の液膜の厚さ測定方法。
  4. 【請求項4】 試験片のエッジ部の曲率半径が前記試験
    片の厚さの1/2である請求項1ないし3いずれか記載
    の液膜の厚さ測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103956196A (zh) * 2014-03-31 2014-07-30 中国核电工程有限公司 一种液态水收集和冷却装置的液膜蒸发冷却板
JP2017508138A (ja) * 2014-02-05 2017-03-23 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft キー成分としての希少金属の使用

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