JP2001136439A - マルチメディア情報再生/提供装置 - Google Patents

マルチメディア情報再生/提供装置

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JP2001136439A
JP2001136439A JP31516899A JP31516899A JP2001136439A JP 2001136439 A JP2001136439 A JP 2001136439A JP 31516899 A JP31516899 A JP 31516899A JP 31516899 A JP31516899 A JP 31516899A JP 2001136439 A JP2001136439 A JP 2001136439A
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JP31516899A
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Inventor
Toshio Oka
敏夫 岡
Akino Inoue
あきの 井上
Toshimasa Takagi
利匡 高木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチメディア情報再生装置およびマルチメ
ディア情報提供装置の資源消費の低減と、高画質な情報
再生を実現すること。 【解決手段】 クライアント102内の改変方法決定部
121が、シナリオデータと、改変方法データベース1
20に保持してあるシナリオデータからマルチメディア
情報の改変方式を決定する情報からマルチメディア情報
の改変情報を決定し、その改変内容に基づきシナリオデ
ータ改変部119がシナリオ情報を、メディアデータ形
式変換部118がメディアデータの形式変換を行うこと
により新たなマルチメディア情報を構築し、以降のマル
チメディア情報再生にその内容を反映させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画・静止画・文
書・音声などの情報からなるマルチメディアデータ情報
を再生するマルチメディア情報再生装置、およびマルチ
メディア情報を提供するマルチメディア情報提供装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】動画・静止画・文書・音声などの複数の
種類のメディアデータを組み合わせたマルチメディア情
報は、マルチメディア情報内で用いられる動画データ・
静止画データ・文書データ・音声データなどのメディア
データと、マルチメディア情報内におけるメディアデー
タの振る舞い(ないし表示方法)を記述したシナリオデ
ータから構成されている。
【0003】従来、マルチメディア情報再生装置がマル
チメディア情報提供装置に保存されているマルチメディ
ア情報を再生する場合には、(1)シナリオデータに記
述されている各メディアデータの伝送速度、表示開始時
刻、表示終了時刻などの情報を元に各メディアデータを
マルチメディア情報提供装置から伝送し、(2)シナリ
オデータに記述されている各メディアデータの再生パラ
メータ、表示開始時刻、表示終了時刻などの情報を元に
各メディアデータを復号し、(3)シナリオデータに記
述されているマルチメディア情報の表示パラメータと各
メディアデータの表示位置、表示サイズを元に画面を合
成し、出力することで実現していた。
【0004】そして、マルチメディア情報を形成する動
画・静止画・文書・音声などを表現するデータ形式は様
々なものがあり、例えば、文書を表現する場合、表示イ
メージを静止画で表現することも可能であるが、テキス
トデータで表現し、再生時にフォント展開処理して表示
する再生端末を用いた場合、それらの表示結果はほとん
ど同一である。
【0005】また、静止画を表現する場合、静止画デー
タとして、静止画符号化形式を用いたメディアデータで
表現することも可能であるが、動きのない画面を表現す
る動画として動画符号化形式で表現し、運用することも
可能であり、こうすることで、動画復号機能しか持たな
い再生端末においても、静止画情報を含んだマルチメデ
ィア情報を再生することが可能になる。
【0006】このように、マルチメディア情報をどのよ
うなデータで表現するかということは自由であり、一般
にはその用途や再生端末の能力、伝送路の能力などを考
慮して、マルチメディア情報を準備するものが決定して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】I.ジャンプ処理に関
する問題点 マルチメディア情報再生装置の機能として、代表的なも
のにタイトル時刻ジャンプがある.利用者がタイトル時
刻ジャンプ用の操作を行うと、所望のタイトル時刻の状
態にマルチメディア情報の状態が遷移するこの機能は、
マルチメディア情報中の全てのメディアデータが、指定
されたタイトル時刻の時点の状態に戻り、同期して再生
を行う、という処理を行うことで実現されている。
【0008】ここで、上述のように動画形式によって静
止画を表現するマルチメディア情報を考えると、静止画
を動画で表現する場合は、動きのない動画として表現し
ており、動画表現形式においては一般的であるフレーム
間差分により、始めの画像は詳細を表現するだけの情報
量は持ち得ないが、連続するデータによって差分情報が
付加され、結果徐々に画面が高画質化してくるという結
果になる。
【0009】このような情報を持つマルチメディア情報
において、動画形式で表現され、最終的な画質まで向上
した静止画がある場合にタイトル時刻ジャンプをする場
合(最終的な、高画質となった表示段階で、ジャンプ指
示された場合)を考えると、この静止画はタイトル時刻
ジャンプの結果、また最初の低画質な状態から表示をは
じめなければならず、また、最終的画質にまで向上させ
るためには、差分情報の復号計算を繰り返さなければな
らない。
【0010】また、同様にテキストデータで文章を表現
しているマルチメディア情報を考えると、マルチメディ
ア情報再生装置は、その文章が表示する時に必ずフォン
トを展開し、表示イメージを構築する。タイトル時刻ジ
ャンプを行った場合でも、同じ文書が表示される機会に
は必ずフォント展開計算を行うため、その度に計算資源
を消費してしまう。
【0011】このように、従来は再生端末において、"
メディアデータの「再生結果を再利用」することができ
ない"ことに起因し、再生端末の資源を消費してしまう
という問題があった(別の言い方をすれば、時間軸依存
性のないデータ(静止画、テキスト等)のジャンプ処理
について、上記のように、これまで何ら有効な解決手段
が与えていられなかったのである)。
【0012】II.データ提供及びその再生に関する問題
点 また、マルチメディア情報提供装置からマルチメディア
情報サービスを受けるマルチメディア情報再生装置の伝
送路も含めた能力や資源の量は、一般には全て同じでは
なく、端末や環境に応じて異なる。
【0013】例えば、動画形式で静止画を表現するマル
チメディア情報を持つマルチメディア情報提供装置か
ら、静止画形式を再生するのが最も資源効率のよいマル
チメディア情報再生装置でサービスを受けた場合を考え
ると、静止画形式で静止画を表現するマルチメディア情
報を再生する場合と比較して、多大な計算資源を消費し
てしまうことになる。
【0014】このように、マルチメディア情報提供装置
において、全てのマルチメディア情報再生装置に対して
資源の使用効率が最もよい表現形態でマルチメディア情
報を準備することは極めて難しいという問題点があっ
た.本発明は、これら課題を解決することを目的とする
ものである。
【0015】
【課題が解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、改変方法データベースと、改変方法決
定部と、メディアデータ形式変換部と、シナリオデータ
改変部とからなるマルチメディア改変部を備え、再生時
に当該改変部によってマルチメディア情報の改変を行う
ことにより、ジャンプ処理時の資源有効利用、マルチメ
ディア情報の伝送効率化等を実現するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の各実施の形態につい
て、図1から図38を用いて説明する。なお、本発明は
これら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し
得る。
【0017】(実施の形態1)以下、第一の発明の実施
の形態について図面を用いて説明する.図1は、本発明
の一実施形態における構成を示すブロック図である.図
1において、101はマルチメディア情報を提供するサ
ーバ、102はマルチメディア情報を再生するクライア
ント、103はサーバ101とクライアント102間の
伝送路であるネットワークを示す。
【0018】また、図1のサーバ101内において、1
04はシナリオデータやメディアデータなどの、マルチ
メディア情報を格納するマルチメディア情報格納部、1
05はネットワーク103に対してデータの発信・受信
を行うネットワークインタフェースを示す。
【0019】また、図1のクライアント102内におい
て、106はネットワーク103に対してデータの発信
・受信を行うネットワークインタフェース、107はシ
ナリオデータに沿ってメディアデータ取得の処理を行う
メディアデータ取得部、108はメディアデータを復号
するメディアデータ復号部、109はメディアデータ復
号部108がメディアデータを復号した結果を、シナリ
オデータに沿って合成し、画面出力イメージを生成する
画面合成部、110は画面合成部109が生成した画面
出力イメージを実際の画面出力デバイスに出力する画面
出力部、111は利用者からの入力を検知する入力検知
部、112はシナリオデータを解析し、必要な情報を画
面合成部109とメディアデータ取得部107に与える
シナリオデータ解析部、113はマルチメディア情報の
改変を行い、現在の再生に反映させるマルチメディア情
報改変部、114はマルチメディア情報改変部113が
新たに生成したメディアデータを一時的に保存しておく
一時ファイルシステムである。
【0020】図1のメディアデータ復号部108内にお
いて、115はマルチメディア情報改変前から存在する
メディアデータAを復号するメディアデータ復号部A、
116はマルチメディア情報改変前から存在するメディ
アデータBを復号するメディアデータ復号部B、117
はマルチメディア情報改変部113が新たに生成したメ
ディアデータB'の復号するメディアデータ復号部B'を
表す。なお、この復号部108において必須の構成は、
改変前の復号処理(復号部116)と改変後の復号処理
(復号部117)の少なくとも一組であって、本実施例
において、復号部A115は例えば、提供されるマルチ
メディア情報に、マルチメディア情報改変部113が改
変対象としない種別のメディアデータAが含まれている
場合を想定したものにすぎず、その存否は特に問わな
い。また、この復号部は、メディアデータの数だけ準備
され、それぞれのメディアデータの復号処理を行う。
【0021】また、図1のマルチメディア情報改変部1
13において、118はメディアデータの形式変換を行
うメディアデータ形式変換部、119はシナリオデータ
の改変情報を生成するシナリオデータ改変部、120は
マルチメディア情報の改変方法と、その条件を示した改
変方法データベース、121は改変方法データベース1
20とシナリオデータを元に、シナリオデータとメディ
アデータの改変方法を決定する改変方法決定部である。
【0022】次に、図2にマルチメディア情報を表現す
るシナリオデータの一例を示す.[Title]の欄はマルチ
メディア情報自体に関する情報を記述した部位であり、
その中のTitleID項はサーバ101内での、このマルチ
メディア情報固有の識別子を、TitleName項はこのマル
チメディア情報の名前を、TitleResolution項はこのマ
ルチメディア情報の表示解像度を、TitleFrameRateはこ
のマルチメディア情報の表示レートを、TitleLengthは
このマルチメディア情報の時間的長さをそれぞれ示して
いる。
【0023】[MediaData]の欄はメディアデータに関す
る情報を記述した部位であり、次の[MediaData]欄まで
が一つのメディアデータに関した記述であり、その中の
MediaDataID項はこのマルチメディア情報内でのメディ
アデータ固有の識別子を、MediaDataType項はそのメデ
ィアデータの表現するメディア種類を、MediaDataForma
t項はそのメディアデータの符号化種別を、MediaDataSo
urce項はそのメディアデータの位置(格納場所)を、Me
diaDataStartTime項はそのメディアデータの表示を開始
するタイトル内時刻を、MediaDataEndTime項はそのメデ
ィアデータの表示を終了するタイトル内時刻を、MediaD
ataDisplayLocation項はそのメディアデータを表示する
位置を、MediaDataDisplaySize項はそのメディアデータ
を表示する大きさを、MediaDataBitRate項はそのメディ
アデータのビットレート情報を、MediaDataFrameRate項
はそのメディアデータの表示レート情報を、MediaDataS
ize項はそのメディアデータのサイズをそれぞれ示して
いる。
【0024】上記のように構成された情報提供装置とマ
ルチメディア情報において、以下その動作を説明する.
図3は、マルチメディア情報再生装置がマルチメディア
情報の再生を開始し、終了するまでの処理手順を示すフ
ローチャートである。
【0025】クライアント102のシナリオデータ解析
部112は、再生するマルチメディア情報のシナリオデ
ータを、サーバ101上のマルチメディア情報格納部1
04から、サーバ101上のネットワークインタフェー
ス105,サーバ101とクライアント102間のネッ
トワーク103、クライアント102上のネットワーク
インタフェース106を経由して取得する(ステップ3
01)。
【0026】シナリオデータ解析部112は、獲得した
シナリオデータの解析を行い、マルチメディア情報再生
に必要な情報を取得し(ステップ302)、マルチメデ
ィア情報改変部113が、マルチメディア情報改変のた
めの初期化を行う(ステップ303)。この初期化に関
しては、図4にて詳しく説明する。
【0027】シナリオデータ解析部112は、獲得した
マルチメディア情報再生に必要な情報を元に、メディア
データ取得部107と、メディアデータ復号部108を
初期化する(ステップ304)。この際、メディアデー
タ復号部108の中には、マルチメディア情報中に含ま
れるメディアデータの数だけメディアデータを復号する
機構が呼び出される。
【0028】図1の例でメディアデータ復号部108内
を説明すると、図2で表されるマルチメディア情報中に
メディアデータの数は2つあるので、メディアデータA
を復号するメディアデータ復号部A115と、メディア
データBを復号するメディアデータ復号部B116が初
期化される。
【0029】次に、マルチメディア情報改変部113に
より、マルチメディア情報の改変を実行するかどうかの
検査と、実際の改変処理が行われる(ステップ30
5)。この改変に関する検査と実際の改変処理に関して
は、図7にて詳しく説明する。
【0030】メディアデータ取得部107は、タイトル
時刻とシナリオデータに従って、サーバ101上のマル
チメディア情報格納部104から、サーバ101上のネ
ットワークインタフェース105,サーバ101とクラ
イアント102間のネットワーク103,クライアント
102上のネットワークインタフェース106を経由し
て取得し、それぞれを復号するメディアデータ復号部1
08に受け渡す(ステップ306)。
【0031】図1の例でメディアデータ復号部108内
を説明すると、サーバ101から伝送されたメディアデ
ータAはメディアデータ復号部A115に、メディアデ
ータBはメディアデータ復号部B116に、それぞれ受
け渡される。
【0032】メディアデータ復号部108は、受け渡さ
れたメディアデータを復号し、画面合成部109に復号
結果を受け渡す(ステップ307).図1の例でメディ
アデータ復号部108内を説明すると、メディアデータ
復号部A115はメディアデータAを復号した結果を、
メディアデータ復号部B116はメディアデータBを復
号した結果を、画面合成部109に受け渡す。
【0033】画面合成部109は、メディアデータ復号
部108から受け渡された復号結果を、シナリオデータ
を元に合成し、マルチメディア情報の出力イメージを生
成し、画面出力部110に受け渡す(ステップ30
8).画面出力部110は、画面合成部109から受け
渡されたマルチメディア情報の出力イメージを、実際に
出力デバイスから出力を行う(ステップ309)。
【0034】マルチメディア情報に対して利用者が操作
を行う場合は、マルチメディア情報再生装置の入力検知
部111に利用者が入力を行う。この利用者による入力
に対する処理はステップ310で行われる。
【0035】クライアント102内の入力検知部111
からの入力により、タイトル状態が通常再生のままであ
った場合、特別な処理を行わずにステップ305に戻
る.また、タイトル時刻ジャンプを要請する入力を検知
した場合は、メディアデータ取得部107と画面合成部
109の内部のタイトル時刻を、タイトル時刻ジャンプ
先の時刻に修正する(ステップ311)。そして、通常
再生時と同じようにステップ305に戻る。
【0036】その後、ステップ306においてはメディ
アデータ取得部107が、またステップ308において
は画面合成部109が、修正されたタイトル時刻を元に
処理を行うため、ステップ309における画面出力部1
10によるマルチメディア情報画面には、タイトル時刻
ジャンプが実現されたものが出力される。
【0037】このように、マルチメディア情報再生終了
を要請する入力が検知されない場合は、ステップ305
からステップ310を繰り返して、マルチメディア情報
の再生を実現する。
【0038】ステップ310において、マルチメディア
情報再生終了を要請する入力を検知した場合は、メディ
アデータ取得部107、メディアデータ復号部108,
および画面合成部109の終了処理を行う(ステップ3
12)。そして必要な終了処理が完了後、マルチメディ
ア情報の再生を終了する。
【0039】次に、図3のステップシナリオ改変機構の
初期化処理(ステップ303)に関しての動作を説明す
る.図4は、シナリオ改変機構の初期化処理に関するフ
ローチャートであり、図3のステップ303において、
図1のマルチメディア情報改変部113で行われる処理
を示したものである。
【0040】改変方法決定部121は、図1のステップ
301と同様に、再生するマルチメディア情報のシナリ
オデータを取得する(ステップ401).改変方法決定
部121は、獲得したそのマルチメディア情報のシナリ
オデータと、改変方法データベース120に保持するシ
ナリオデータ/メディアデータに関する判断方法から、
改変対象とするメディアデータと、改変内容、および改
変を行うタイトル時刻について決定する(ステップ40
2)。
【0041】図5は改変方法データベース120に保持
している情報内容を示したものである。シナリオデータ
の条件と、その条件を満たした場合に実施する変換内容
が対に示されている.図2で示されたシナリオデータ
は、メディアデータの種類が静止画で、かつメディアデ
ータの形式がMpeg-4Videoであるため、このシナリオデ
ータが改変方法決定部121に入力された場合、改変方
法データベース120に保持している図5の条件のう
ち、1番目の条件が真になる。
【0042】このためこの例の場合、改変方法決定部1
21は、図5の1番目の改変内容である、改変対象メデ
ィアデータの表示終了時刻における復号結果を、静止画
を表現する形式であるWindowsBitmap形式に変換し、そ
れにあわせてシナリオデータを改変する、というマルチ
メディア情報改変を行うことを決定し、内部にマルチメ
ディア情報改変テーブルを構築する。
【0043】図6に、この例の場合に構築されるマルチ
メディア情報改変テーブルを示す。マルチメディア情報
改変テーブルは、マルチメディア情報改変を行うべきタ
イトル時刻と、そのマルチメディア情報改変の内容、そ
してその改変処理を終了したかどうかを示す情報の対応
からなる。
【0044】改変処理を終了したかどうかを示す情報
は、タイトル時刻ジャンプなどでタイトル時刻が変化す
る中、一度行ったマルチメディア情報改変処理を再度行
わないようにするために利用する.このマルチメディア
情報改変テーブルは、改変方法決定部が、シナリオデー
タとメディアデータの改変を行うかどうかの検査の際に
使用される。
【0045】次に、図3中にステップ305として示さ
れた、マルチメディア情報改変部113がシナリオデー
タとメディアデータの改変を行うかどうかの検査と、実
際の改変処理の動作を説明する.図7は、マルチメディ
ア情報改変部113の改変検査、および改変処理に関す
るフローチャートである。
【0046】改変方法決定部121は、ステップ402
によって決定した、改変するメディアデータの復号結果
を獲得するタイトル時刻になっているかを調べる(ステ
ップ701).図6のマルチメディア情報改変テーブル
を見て、メディアデータの復号結果を獲得するタイトル
時刻ではなかった場合や、既にそのメディアデータに関
するマルチメディア情報の改変が行われている場合は、
何の処理もせず終了する。図6の例においては、タイト
ル時刻100場合、改変処理を行うことになる。
【0047】復号結果を獲得するタイトル時刻になった
場合は、改変方法決定部121は、メディアデータ形式
変換部118とシナリオデータ改変部119に対して、
初期化時に決定した変換を実現するための要請を行う
(ステップ702)。
【0048】メディアデータ形式変換部118は、改変
方法決定部121の要請に従って、対象となるメディア
データを復号するメディアデータ復号部B116からの
出力から、形式変換した新たなメディアデータB'を生
成し、一時ファイルシステム114上に保存する(ステ
ップ703).この例の場合、図5の1番目に記述され
たマルチメディア情報の改変を行うため、メディアデー
タ形式変換部118はメディアデータ復号部B116の
復号結果をWindowsBitmap形式に形式変換し、一時ファ
イルシステム114上に/temp/temp1.bmpという名前で
保存を行う。
【0049】シナリオデータ改変部119は、改変方法
決定部121の要請に従って、シナリオデータに対する
改変情報を生成する(ステップ704).図8は、この
例における、ステップ704においてシナリオデータ改
変部119が生成した、シナリオデータに対する改変情
報の内容である。この情報における [MediaDataUpdate]
の欄は、シナリオデータ変換に関する情報を記述したも
のであることを示している。
【0050】また、この記述は、MediaDataID項が図2
のものに関して、MediaDataType項をImageに、MediaDat
aFormat項をWindowsBitmapに、MediaDataSource項をCLI
ENT://temp/temp1.bmpに、MediaDataBitRate項を0に、M
ediaDataFrameRate項を0に、MediaDataSize項を4000に
変更する、というシナリオデータに対する改変情報を示
すものである。
【0051】シナリオデータ改変部119は、生成した
シナリオデータに対する改変情報をシナリオデータ解析
部112に伝え、シナリオデータ解析部112は伝えら
れた改変情報をもとに、内部に保持するシナリオ情報に
対してシナリオ改変を行う(ステップ705)。
【0052】シナリオデータ解析部112は、再構築を
行った新たなシナリオ情報をもとに、メディアデータ取
得部107と画面合成部109が保持する、マルチメデ
ィア情報再生に必要な情報を更新する(ステップ70
6).この時、メディアデータ復号部108内にメディ
アデータ復号部B'117が初期化され、マルチメディ
ア情報改変によって生成されたメディアデータB’の復
号に用いられる.以上の動作により、以降のステップ3
05からステップ310では改変後のシナリオデータお
よびメディアデータを用いたマルチメディア情報再生が
行われる。
【0053】この例においては、静止画を表現するため
に用いられていたMPEG-4Video形式の動画メディアデー
タを、最も品質の高い最終画質の時点での復号結果を元
に、表示に際して計算資源が少ないWindowsBitmap形式
の静止画メディアデータに改変したため、以降の同メデ
ィアデータの表示の際に、表示直後から最終時画質での
表示が可能になる。
【0054】以上のように、本実施の形態では、改変方
法決定において「シナリオデータ」と改変方法DBに準
備された情報(DB情報)とから改変方法を決定するも
のである。
【0055】つまり、 (1)一度再生した結果を用いて以降の再生での高画質
実現を可能にするマルチメディア情報改変手法(例え
ば、静止画を表現するために用いられていた動画形式デ
ータを、最も品質の高い最終画質の時点での復号結果を
元に、表示に際して計算資源が少ないBitmap形式の静止
画データに改変する等)を改変方法データベース120
に準備し、改変方法決定部121において提供されるシ
ナリオデータと改変方法データベース120に準備され
た情報からマルチメディア情報に対する改変方法を決定
し、メディアデータ形式変換部118およびシナリオデ
ータ改変部119でマルチメディア情報の改変を行うこ
とにより、マルチメディア情報内でのメディアデータの
うち、動画で表現した静止画に関して、一度再生したメ
ディアデータの復号結果を利用して、タイトル時刻ジャ
ンプ時にも常に最終的画質で再生表示をすることができ
る。
【0056】また、元のシナリオデータで運用されてい
た復号処理よりも少ない計算資源で利用可能な復号処理
を用いるように、シナリオデータと該当メディアデータ
を改変したことにより、以降の同メディアデータの表示
の際に、クライアント上の資源の節約を実現することが
できる。
【0057】(2)一度再生した結果を用いて以降の再
生での資源消費を低減するといったマルチメディア情報
改変手法を改変方法データベース120に準備し、改変
方法決定部121においてシナリオデータと改変方法デ
ータベース120に準備された情報からマルチメディア
情報改変方式を決定し、メディアデータ形式変換部11
8およびシナリオデータ改変部119でマルチメディア
情報の改変を行うことにより、一度再生したメディアデ
ータの復号結果を利用して、タイトル時刻ジャンプ時の
マルチメディア情報再生装置の資源消費を低減すること
ができる。
【0058】また、マルチメディア情報改変によってク
ライアント上に生成されたメディアデータを使用するこ
とで、以降のマルチメディア情報再生においてネットワ
ークを介したメディアデータの伝送量を低減することが
できる。
【0059】(3)一度再生した結果を用いてマルチメ
ディア情報改変手法を決定する情報を改変方法データベ
ース120に準備し、改変方法決定部121においてシ
ナリオデータと改変方法データベース120に準備され
た情報からネットワークを介したメディアデータの伝送
量を低減するようにマルチメディア情報改変方式を決定
し、メディアデータ形式変換部118およびシナリオデ
ータ改変部119でマルチメディア情報の改変を行うこ
とにより、一度再生したメディアデータの復号結果を利
用して、タイトル時刻ジャンプ時のマルチメディア情報
再生装置のネットワーク伝送処理に対する計算資源と、
タイトル時刻ジャンプ時のマルチメディア情報再生装置
のネットワーク伝送帯域資源と、マルチメディア情報再
生装置とマルチメディア情報提供装置間のネットワーク
帯域資源の使用量を低減することができる等、その実用
的効果は大きい。
【0060】(実施の形態2)以下、第二の発明の実施
の形態について図面を用いて説明する.図9は、本発明
の一実施形態における構成を示すブロック図である.図
9において、101はマルチメディア情報を提供するサ
ーバ、901はマルチメディア情報を再生するクライア
ント、103はサーバ101とクライアント901間の
伝送路であるネットワークを示す。
【0061】また、図9のサーバ101内において、1
04はシナリオデータやメディアデータなどの、マルチ
メディア情報を格納するマルチメディア情報格納部、1
05はネットワーク103に対してデータの発信・受信
を行うネットワークインタフェースを示す。
【0062】また、図9のクライアント901におい
て、106はネットワーク103に対してデータの発信
・受信を行うネットワークインタフェース、107はシ
ナリオデータに沿ってメディアデータ取得の処理を行う
メディアデータ取得部、902はメディアデータを復号
するメディアデータ復号部、109はメディアデータ復
号部902がメディアデータを復号した結果を、シナリ
オデータに沿って合成し、画面出力イメージを生成する
画面合成部、110は画面合成部109が生成した画面
出力イメージを実際の画面出力デバイスに出力する画面
出力部、111は利用者からの入力を検知する入力検知
部、112はシナリオデータを解析し、必要な情報を画
面合成部109とメディアデータ取得部107に与える
シナリオデータ解析部、903はマルチメディア情報の
改変を行い、現在の再生に反映させるマルチメディア情
報改変部、114はマルチメディア情報改変部903が
新たに生成したメディアデータを一時的に保存しておく
一時ファイルシステムである。
【0063】また、図9のメディアデータ復号部902
内において、904はマルチメディア情報改変前から存
在するメディアデータAを復号するメディアデータ復号
部A、905はマルチメディア情報改変前から存在する
メディアデータBを復号するメディアデータ復号部B、
906はマルチメディア情報改変部113が新たに生成
したメディアデータB'の復号するメディアデータ復号
部B'を表す。
【0064】また、図9のマルチメディア情報改変部9
03において、118はメディアデータの形式変換を行
うメディアデータ形式変換部、119はシナリオデータ
の改変情報を生成するシナリオデータ改変部、907は
マルチメディア情報の改変方法と、その条件を示した改
変方法データベース、908は改変方法データベース9
07と、メディアデータ復号部902からの情報を元
に、シナリオデータとメディアデータの改変方法を決定
する改変方法決定部である。
【0065】上記のように構成された情報提供装置と、
図2で示されたマルチメディア情報において、以下その
動作を説明する.図10は、マルチメディア情報再生装
置がマルチメディア情報の再生を開始し、終了するまで
の処理手順を示すフローチャートである。
【0066】クライアント901のシナリオデータ解析
部112は、再生するマルチメディア情報のシナリオデ
ータを、サーバ101上のマルチメディア情報格納部1
04から、サーバ101上のネットワークインタフェー
ス105,サーバ101とクライアント102間のネッ
トワーク103、クライアント901上のネットワーク
インタフェース106を経由して取得する(ステップ1
001)。
【0067】シナリオデータ解析部112は、獲得した
シナリオデータの解析を行い、マルチメディア情報再生
に必要な情報を取得する(ステップ1002)。シナリ
オデータ解析部112は、獲得したマルチメディア情報
再生に必要な情報を元に、メディアデータ取得部107
と、メディアデータ復号部902を初期化する(ステッ
プ1003)。この際、メディアデータ復号部902の
中には、マルチメディア情報中に含まれるメディアデー
タの数だけメディアデータを復号する機構が呼び出され
る。
【0068】図9の例でメディアデータ復号部902内
を説明すると、図2で表されるマルチメディア情報中に
メディアデータの数は2つあるので、メディアデータA
を復号するメディアデータ復号部A904と、メディア
データBを復号するメディアデータ復号部B905が初
期化される。
【0069】次に、マルチメディア情報改変部903に
より、マルチメディア情報改変を実行するかどうかの検
査と、実際の改変処理が行われる(ステップ100
4)。この改変に関する検査と実際の改変処理に関して
は、図11にて詳しく説明する。
【0070】メディアデータ取得部107は、タイトル
時刻とシナリオデータに従って、サーバ101上のマル
チメディア情報格納部104から、サーバ101上のネ
ットワークインタフェース105,サーバ101とクラ
イアント901間のネットワーク103,クライアント
901上のネットワークインタフェース106を経由し
て取得し、それぞれを復号するメディアデータ復号部9
02に受け渡す(ステップ1005)。
【0071】図9の例でメディアデータ復号部902内
を説明すると、サーバ101から伝送されたメディアデ
ータAはメディアデータ復号部A904に、メディアデ
ータBはメディアデータ復号部B905に、それぞれ受
け渡される。
【0072】メディアデータ復号部902は、受け渡さ
れたメディアデータを復号し、画面合成部109に復号
結果を受け渡す(ステップ1006).図9の例でメデ
ィアデータ復号部902内を説明すると、メディアデー
タ復号部A904はメディアデータAを復号した結果
を、メディアデータ復号部B905はメディアデータB
を復号した結果を、画面合成部109に受け渡す。
【0073】画面合成部109は、メディアデータ復号
部902から受け渡された復号結果を、シナリオデータ
を元に合成し、マルチメディア情報の出力イメージを生
成し、画面出力部110に受け渡す(ステップ100
7).画面出力部110は、画面合成部109から受け
渡されたマルチメディア情報の出力イメージを、実際に
出力デバイスから出力を行う(ステップ1008)。マ
ルチメディア情報に対して利用者が操作を行う場合は、
マルチメディア情報再生装置の入力検知部111に利用
者が入力を行う。この利用者による入力に対する処理は
ステップ1009で行われる。
【0074】クライアント901内の入力検知部111
からの入力により、タイトル状態が通常再生のままであ
った場合、特別な処理を行わずにステップ1004に戻
る.また、タイトル時刻ジャンプを要請する入力を検知
した場合は、メディアデータ取得部107と画面合成部
109の内部のタイトル時刻を、タイトル時刻ジャンプ
先の時刻に修正する(ステップ1010)。そして、通
常再生時と同じようにステップ1004に戻る。
【0075】その後、ステップ1005においてはメデ
ィアデータ取得部107が、またステップ1007にお
いては画面合成部109が、修正されたタイトル時刻を
元に処理を行うため、ステップ1008における画面出
力部110によるマルチメディア情報画面には、タイト
ル時刻ジャンプが実現されたものが出力される。
【0076】このように、マルチメディア情報再生終了
を要請する入力が検知されない場合は、ステップ100
4からステップ1009を繰り返して、マルチメディア
情報の再生を実現する。
【0077】ステップ1009において、マルチメディ
ア情報再生終了を要請する入力を検知した場合は、メデ
ィアデータ取得部107、メディアデータ復号部90
2,および画面合成部109の終了処理を行う(ステッ
プ1011)。そして必要な終了処理が完了後、マルチ
メディア情報の再生を終了する。
【0078】次に、図10中にステップ1004として
示された、マルチメディア情報改変部903がシナリオ
データとメディアデータの改変を行うかどうかの検査
と、実際の改変処理の動作を説明する.図11は、マル
チメディア情報改変部903の改変検査、および改変処
理に関するフローチャートである。
【0079】改変方法決定部908は、メディアデータ
復号部902から、各メディアデータを復号した結果の
レポートを取得し、解析を行う(ステップ1101).
このメディアデータ復号部902による復号結果のレポ
ートは、そのメディアデータの1処理単位が終了した時
点で改変方法決定部908に随時送られる。この1処理
単位は任意であるが、この例においては動画では1フレ
ーム分の復号処理としている。
【0080】図12は、メディアデータ復号部B905
が改変方法決定部908に伝達した、メディアデータB
を復号した結果のレポートの一例である.図12におい
て、MediaDataIDの値はメディアデータ復号部B905
が復号処理を行うメディアデータBの、そのマルチメデ
ィア情報のシナリオデータ中に記述されたメディアデー
タ識別子、MediaDataFormatの値はメディアデータ復号
部B905が復号処理を行うメディアデータBの形式、
DecoderStartTimeの値はメディアデータ復号部B905
がメディアデータBのうちレポート対象の1フレームの
復号処理を開始した時刻、DecoderEndTimeの値はメディ
アデータ復号部B905がメディアデコーダBのうちレ
ポート対象の1フレームの復号処理を終了した時刻、Fr
ameTypeの値はそのフレームの種別、MacroBlockTypeは
そのフレームを形成するマクロブロックの種別、Quanti
tizedParameterはそのフレームを符号化した際の量子化
係数、SpentCPUResourceはそのフレームを復号する際の
計算資源の消費量を示している。
【0081】次に改変方法決定部908は、ステップ1
101によってメディアデータ復号部902から取得し
たメディアデータ復号処理レポートと、改変方法データ
ベース907が保持する、メディアデータの復号結果と
マルチメディア情報改変の判断方法の情報から、改変対
象とするメディアデータと、シナリオデータに対する改
変内容を決定する(ステップ1102)。ここで該当す
る改変対象と改変内容が決定できなかった場合は、何も
行わずステップ1005に移行する。
【0082】図13は、改変方法データベース907が
保持する、メディアデータの復号結果とマルチメディア
情報改変の判断を行う情報の一例を示している.図2で
示されたシナリオデータで用いられている、形式がMpeg
-4VideoのメディアデータBの全てのフレームが、動き
補償を伴わないマクロブロックにより形成されている場
合を例として考える.この場合、このメディアデータB
の再生結果は、動きの伴わない動画になる。即ち、メデ
ィアデータBは静止画を表現する動画形式のデータであ
るといえる。
【0083】メディアデータ復号部B905は、復号結
果のレポートとして、動き補償を伴わないマクロブロッ
クがメディアデータBのフレームを構成していることを
改変方法決定部908に伝える.改変方法決定部908
は、このレポートを集計し、図13に示される改変方法
データベース907における条件1が真になることを知
る.このためこの例の場合、改変方法決定部908は、
図13の1番目の改変内容である、改変対象メディアデ
ータの復号結果を、静止画を表現する形式であるWindow
sBitmap形式に形式変換し、それにあわせてシナリオデ
ータを改変する、というマルチメディア情報改変を行う
ことを決定する。
【0084】このようにマルチメディア情報の改変内容
が決定できた場合、改変方法決定部908は、メディア
データ形式変換部118とシナリオデータ改変部119
に対して、前述の改変内容を実現するための要請を行う
(ステップ1103)。
【0085】メディアデータ形式変換部118は、改変
方法決定部908の要請に従って、対象となるメディア
データを復号するメディアデータ復号部B905からの
出力から、形式変換した新たなメディアデータB'を生
成し、一時ファイルシステム114上に保存する(ステ
ップ1104).この例の場合、図13の1番目に記述
されたマルチメディア情報の改変を行うため、メディア
データ形式変換部118はメディアデータ復号部B90
5の復号結果をWindowsBitmap形式に形式変換し、一時
ファイルシステム114上に/temp/temp1.bmpという名
前で保存を行う。
【0086】シナリオデータ改変部119は、改変方法
決定部908の要請に従って、シナリオデータに対する
改変情報を生成する(ステップ1105).図14は、
この例における、ステップ1105においてシナリオデ
ータ改変部119が生成した、シナリオデータに対する
改変情報の内容である。
【0087】この情報における [MediaDataUpdate]の欄
は、シナリオデータ変換に関する情報を記述したもので
あることを示している。また、この記述は、MediaDataI
D項が図2のものに関して、MediaDataType項をImage
に、MediaDataFormat項をWindowsBitmapに、MediaDataS
ource項をCLIENT://temp/temp1.bmpに、MediaDataBitRa
te項を0に、MediaDataFrameRate項を0に、MediaDataSiz
e項を4000に変更する、というシナリオデータに対する
改変情報を示すものである。
【0088】シナリオデータ改変部119は、生成した
シナリオデータに対する改変情報をシナリオデータ解析
部112に伝え、シナリオデータ解析部112は伝えら
れた改変情報をもとに、内部に保持するシナリオ情報に
対してシナリオ改変を行う(ステップ1106)。
【0089】シナリオデータ解析部112は、再構築を
行った新たなシナリオ情報をもとに、メディアデータ取
得部107と画面合成部109が保持する、マルチメデ
ィア情報再生に必要な情報を更新する(ステップ110
7).この時、メディアデータ復号部903内にメディ
アデータ復号部B'906が初期化され、マルチメディ
ア情報改変によって生成されたメディアデータB’の復
号に用いられる。
【0090】これ以降、メディアデータ復号部B'90
6による、メディアデータB'の復号結果のレポート
も、他のメディアデータ復号部と同様に改変方法決定部
908に伝達され、同様の改変方法に対する検査がなさ
れる.以上の動作により、以降のステップ1004から
ステップ1009では改変後のシナリオデータおよびメ
ディアデータを用いたマルチメディア情報再生が行われ
る。
【0091】この例においては、マルチメディア情報内
でのMPEG-4Video形式の動画メディアデータが、静止画
データで表現できる内容であることをメディアデータの
復号処理から検知し、メディアデータの先頭フレームよ
りも高画質な状態での復号結果を元に、表示に際して計
算資源が少ないWindowsBitmap形式の静止画メディアデ
ータに改変したため、以降の同メディアデータの表示開
始の際に、動画データのままで運用する場合よりも高画
質での表示が可能になる。
【0092】以上のように、本実施の形態では、改変方
法決定において、実施の形態1の場合のように、「シナ
リオデータ」と改変方法DBに準備された情報(DB情
報)とから改変方法を決定するのに対して、「復号部か
らの復号結果」とDB情報とから改変方法を決定するも
のである。
【0093】つまり、 (1)一度再生した結果を用いて以降の再生での高画質
実現を可能にするマルチメディア情報改変手法を改変方
法データベース907に準備し、改変方法決定部908
においてメディアデータ復号部902からの復号結果レ
ポートと改変方法データベース907に準備された情報
からマルチメディア情報に対する改変方式を決定し、メ
ディアデータ形式変換部118およびシナリオデータ改
変部119でマルチメディア情報の改変を行うことによ
り、マルチメディア情報内でのメディアデータのうち、
動画で表現した静止画に関して、一度再生したメディア
データの復号結果を利用して、タイトル時刻ジャンプ時
にも高画質で再生表示をすることができる。
【0094】また、元のシナリオデータで運用されてい
た復号処理よりも少ない計算資源で利用可能な復号処理
を用いるように、シナリオデータと該当メディアデータ
を改変したことにより、以降の同メディアデータの表示
の際に、クライアント上の資源の節約を実現することが
できる。
【0095】(2)一度再生した結果を用いて以降の再
生での資源消費を低減するマルチメディア情報改変手法
を改変方法データベース907に準備し、改変方法決定
部908においてメディアデータの復号処理レポートと
改変方法データベース907に準備された情報からマル
チメディア情報改変方式を決定し、メディアデータ形式
変換部118およびシナリオデータ改変部119でマル
チメディア情報の改変を行うことにより、一度再生した
メディアデータの復号結果を利用して、タイトル時刻ジ
ャンプ時のマルチメディア情報再生装置の資源消費を低
減することができる。
【0096】また、メディアデータの復号処理の際に判
明するメディアデータ自体の特質を元にマルチメディア
情報改変方法を決定するため、静止画に置き換えること
が可能な動画メディアデータを、それがマルチメディア
情報制作者が意図的に準備したものではない場合、即ち
シナリオデータに記述されていない場合でも検出するこ
とができ、このような場合のマルチメディア情報におい
てもタイトル時刻ジャンプ時のマルチメディア情報再生
装置の資源消費を低減することができる.また、マルチ
メディア情報改変によってクライアント上に生成された
メディアデータを使用することで、以降のマルチメディ
ア情報再生においてネットワークを介したメディアデー
タの伝送量を低減することができる。
【0097】(3)一度再生した結果を用いてマルチメ
ディア情報改変手法を決定する情報を改変方法データベ
ース907に準備し、改変方法決定部908においてメ
ディアデータの復号結果レポートと改変方法データベー
ス907に準備された情報からネットワークを介したメ
ディアデータの伝送量を低減するようにマルチメディア
情報改変方式を決定し、メディアデータ形式変換部11
8およびシナリオデータ改変部119でマルチメディア
情報の改変を行うことにより、一度再生したメディアデ
ータの復号結果を利用して、タイトル時刻ジャンプ時の
マルチメディア情報再生装置のネットワーク伝送処理に
対する計算資源と、タイトル時刻ジャンプ時のマルチメ
ディア情報再生装置のネットワーク伝送帯域資源と、マ
ルチメディア情報再生装置とマルチメディア情報提供装
置間のネットワーク帯域資源の使用量を低減することが
できる等、その実用的効果は大きい。
【0098】(実施の形態3)以下、第三の発明の実施
の形態について図面を用いて説明する.図15は、本発
明の一実施形態における構成を示すブロック図である.
図15において、101はマルチメディア情報を提供す
るサーバ、1501はマルチメディア情報を再生するク
ライアント、103はサーバ101とクライアント15
01間の伝送路であるネットワークを示す。
【0099】また、図15のサーバ101内において、
104はシナリオデータやメディアデータなどの、マル
チメディア情報を格納するマルチメディア情報格納部、
105はネットワーク103に対してデータの発信・受
信を行うネットワークインタフェースを示す。
【0100】また、図15のクライアント1501にお
いて、106はネットワーク103に対してデータの発
信・受信を行うネットワークインタフェース、107は
シナリオデータに沿ってメディアデータ取得の処理を行
うメディアデータ取得部、108はメディアデータを復
号するメディアデータ復号部、109はメディアデータ
復号部108がメディアデータを復号した結果を、シナ
リオデータに沿って合成し、画面出力イメージを生成す
る画面合成部、110は画面合成部109が生成した画
面出力イメージを実際の画面出力デバイスに出力する画
面出力部、111は利用者からの入力を検知する入力検
知部、112はシナリオデータを解析し、必要な情報を
画面合成部109とメディアデータ取得部107に与え
るシナリオデータ解析部、1502はマルチメディア情
報の改変を行い、現在の再生に反映させるマルチメディ
ア情報改変部、114はマルチメディア情報改変部15
02が新たに生成したメディアデータを一時的に保存し
ておく一時ファイルシステムである。
【0101】また、図15のメディアデータ復号部10
8内において、115はマルチメディア情報改変前から
存在するメディアデータAを復号するメディアデータ復
号部A、116はマルチメディア情報改変前から存在す
るメディアデータBを復号するメディアデータ復号部
B、117はマルチメディア情報改変部113が新たに
生成したメディアデータB'の復号するメディアデータ
復号部B'を表す。
【0102】また、図15のマルチメディア情報改変部
1502において、118はメディアデータの形式変換
を行うメディアデータ形式変換部、119はシナリオデ
ータの改変情報を生成するシナリオデータ改変部、15
04はマルチメディア情報の改変方法と、その条件を示
した改変方法データベース、1505は改変方法データ
ベース1504と、画面合成部1503からの情報を元
に、シナリオデータとメディアデータの改変方法を決定
する改変方法決定部である。
【0103】次に、図16にマルチメディア情報を表現
するシナリオデータの一例を示す.[Title]の欄はマル
チメディア情報自体に関する情報を記述した部位であ
り、その中のTitleID項はサーバ101内での、このマ
ルチメディア情報固有の識別子を、TitleName項はこの
マルチメディア情報の名前を、TitleResolution項はこ
のマルチメディア情報の表示解像度を、TitleFrameRate
はこのマルチメディア情報の表示レートを、TitleLengt
hはこのマルチメディア情報の時間的長さをそれぞれ示
している。
【0104】[MediaData]の欄はメディアデータに関す
る情報を記述した部位であり、次の[MediaData]欄まで
が一つのメディアデータに関した記述である.その中の
MediaDataID項はこのマルチメディア情報内でのメディ
アデータ固有の識別子を、MediaDataType項はそのメデ
ィアデータの表現するメディア種類を、MediaDataForma
t項はそのメディアデータの符号化種別を、MediaDataSo
urce項はそのメディアデータの位置を、MediaDataStart
Time項はそのメディアデータの表示を開始するタイトル
内時刻を、MediaDataEndTime項はそのメディアデータの
表示を終了するタイトル内時刻を、MediaDataDisplayLo
cation項はそのメディアデータを表示する位置を、Medi
aDataDisplaySize項はそのメディアデータを表示する大
きさを、MediaDataBitRate項はそのメディアデータのビ
ットレート情報を、MediaDataFrameRate項はそのメディ
アデータの表示レート情報を、MediaDataSize項はその
メディアデータのサイズをそれぞれ示している。
【0105】上記のように構成された情報提供装置と、
図16で示されたマルチメディア情報において、以下そ
の動作を説明する.図17は、マルチメディア情報再生
装置がマルチメディア情報の再生を開始し、終了するま
での処理手順を示すフローチャートである。
【0106】クライアント1501のシナリオデータ解
析部112は、再生するマルチメディア情報のシナリオ
データを、サーバ101上のマルチメディア情報格納部
104から、サーバ101上のネットワークインタフェ
ース105,サーバ101とクライアント102間のネ
ットワーク103、クライアント1502上のネットワ
ークインタフェース106を経由して取得する(ステッ
プ1701)。
【0107】シナリオデータ解析部112は、獲得した
シナリオデータの解析を行い、マルチメディア情報再生
に必要な情報を取得し(ステップ1702)、シナリオ
データ解析部112は、獲得したマルチメディア情報再
生に必要な情報を元に、メディアデータ取得部107
と、メディアデータ復号部108を初期化する(ステッ
プ1703)。この際、メディアデータ復号部108の
中には、マルチメディア情報中に含まれるメディアデー
タの数だけメディアデータを復号する機構が呼び出され
る。
【0108】図15の例でメディアデータ復号部108
内を説明すると、図16で表されるマルチメディア情報
中にメディアデータの数は2つあるので、メディアデー
タAを復号するメディアデータ復号部A115と、メデ
ィアデータBを復号するメディアデータ復号部B116
が初期化される。
【0109】次に、マルチメディア情報改変部1502
により、マルチメディア情報改変を実行するかどうかの
検査と、実際の改変処理が行われる(ステップ170
4)。この改変に関する検査と実際の改変処理に関して
は、図18にて詳しく説明する。
【0110】メディアデータ取得部107は、タイトル
時刻とシナリオデータに従って、サーバ101上のマル
チメディア情報格納部104から、サーバ101上のネ
ットワークインタフェース105,サーバ101とクラ
イアント1501間のネットワーク103,クライアン
ト1501上のネットワークインタフェース106を経
由して取得し、それぞれを復号するメディアデータ復号
部108に受け渡す(ステップ1705)。
【0111】図15の例でメディアデータ復号部108
内を説明すると、サーバ101から伝送されたメディア
データAはメディアデータ復号部A115に、メディア
データBはメディアデータ復号部B116に、それぞれ
受け渡される。
【0112】メディアデータ復号部108は、受け渡さ
れたメディアデータを復号し、画面合成部1503に復
号結果を受け渡す(ステップ1706).図15の例で
メディアデータ復号部108内を説明すると、メディア
データ復号部A115はメディアデータAを復号した結
果を、メディアデータ復号部B116はメディアデータ
Bを復号した結果を、画面合成部1503に受け渡す。
【0113】画面合成部1503は、メディアデータ復
号部108から受け渡された復号結果を、シナリオデー
タを元に合成し、マルチメディア情報の出力イメージを
生成し、画面出力部110に受け渡す(ステップ160
7).画面出力部110は、画面合成部1503から受
け渡されたマルチメディア情報の出力イメージを、実際
に出力デバイスから出力を行う(ステップ1708)。
【0114】マルチメディア情報に対して利用者が操作
を行う場合は、マルチメディア情報再生装置の入力検知
部111に利用者が入力を行う。この利用者による入力
に対する処理はステップ1709で行われる。
【0115】クライアント1501内の入力検知部11
1からの入力により、タイトル状態が通常再生のままで
あった場合、特別な処理を行わずにステップ1704に
戻る.また、タイトル時刻ジャンプを要請する入力を検
知した場合は、メディアデータ取得部107と画面合成
部1503の内部のタイトル時刻を、タイトル時刻ジャ
ンプ先の時刻に修正する(ステップ1710)。そし
て、通常再生時と同じようにステップ1704に戻る。
【0116】その後、ステップ1705においてはメデ
ィアデータ取得部107が、またステップ1707にお
いては画面合成部1503が、修正されたタイトル時刻
を元に処理を行うため、ステップ1708における画面
出力部110によるマルチメディア情報画面には、タイ
トル時刻ジャンプが実現されたものが出力される。
【0117】このように、マルチメディア情報再生終了
を要請する入力が検知されない場合は、ステップ170
4からステップ1709を繰り返して、マルチメディア
情報の再生を実現する。
【0118】ステップ1709において、マルチメディ
ア情報再生終了を要請する入力を検知した場合は、メデ
ィアデータ取得部107、メディアデータ復号部10
8,および画面合成部1503の終了処理を行う(ステ
ップ1711)。そして必要な終了処理が完了後、マル
チメディア情報の再生を終了する。
【0119】次に、図17中にステップ1704として
示された、マルチメディア情報改変部1502がシナリ
オデータとメディアデータの改変を行うかどうかの検査
と、実際の改変処理の動作を説明する.図18は、マル
チメディア情報改変部1502の改変検査、および改変
処理に関するフローチャートである。
【0120】改変方法決定部1505は、画面合成部1
503から、各メディアデータの復号結果を合成し、画
面出力部110に受け渡す処理の結果レポートを取得
し、解析を行う(ステップ1801)。このメディアデ
ータ復号処理結果のレポートは、その1処理単位が終了
した時点で改変方法決定部1505に随時送られる。こ
の1処理単位は任意であるが、この例においてはマルチ
メディア情報画面を1フレーム分合成する処理としてい
る。
【0121】図19は、画面合成部1503から、改変
方法決定部1505に対して送られる、マルチメディア
情報画面1フレームを合成する処理結果のレポートの一
例である.図19において、MediaDataIDの値は対象と
なるメディアデータの、そのマルチメディア情報のシナ
リオデータ中に記述されたメディアデータ識別子、Expa
ndSourceSizeはメディアデータ復号部108から渡され
るメディアデータを復号した出力のサイズ、ExpandOutp
utSizeはシナリオデータに記述されたそのメディアデー
タの表示サイズ、ExpandStartTimeは画面合成部150
3がメディアデータ復号部108から渡される復号結果
を、シナリオデータに記述された表示サイズに拡大縮小
する処理を開始した時刻、ExpandEndTimeは画面合成部
1503がメディアデータ復号部108から渡される復
号結果を、シナリオデータに記述された表示サイズに拡
大縮小する処理を終了した時刻、ExpandSpentCPUResour
ceは画面合成部1503がメディアデータ復号部108
から渡される復号結果を、シナリオデータに記述された
表示サイズに拡大縮小する処理に消費した計算資源量、
ComposeStartTimeはシナリオデータに記述された画面位
置に全てのメディアデータ復号結果を拡大縮小処理した
結果を合成する処理を開始した時刻、ComposeEndTimeは
シナリオデータに記述された画面位置に全てのメディア
データ復号結果を拡大縮小処理した結果を合成する処理
を終了した時刻、ComposeSpentCPUResourceはシナリオ
データに記述された画面位置に全てのメディアデータ復
号結果を拡大縮小処理した結果を合成する処理に消費し
た計算資源量を示している。
【0122】図19におけるMediaDataID、ExpandSourc
eSize、ExpandOutputSize、ExpandStartTime、ExpandEn
dTime、ExpandSpentCPUResourceの項は、その時点で再
生状態にある全てのメディアデータに関してそれぞれ存
在する。
【0123】次に改変方法決定部1505は、ステップ
1801によって画面合成部1503から取得したマル
チメディア情報画面合成処理レポートと、改変方法デー
タベース1504が保持する、マルチメディア情報画面
合成処理結果とマルチメディア情報改変の判断方法の情
報から、改変対象とするメディアデータと、シナリオデ
ータに対する改変内容を決定する(ステップ180
2)。ここで該当する改変対象と改変内容が決定できな
かった場合は、何も行わずステップ1705に移行す
る。
【0124】図20は、改変方式データベース1504
が保持する、マルチメディア情報画面合成結果とマルチ
メディア情報改変の判断を行う情報の一例を示してい
る.図20における条件1は、メディアデータ復号部1
08からの出力をシナリオデータ中のメディアデータ表
示サイズに拡大縮小する処理に消費する計算資源が大き
い場合に真になり、その結果、そのメディアデータのサ
イズを表示サイズに形式変換し、それにあわせてシナリ
オデータを改変するという処理を示している。
【0125】また、図20における条件2は、メディア
データ復号処理108からの出力をシナリオデータ中の
メディアデータ表示サイズに拡大縮小した結果を合成し
てマルチメディア情報画面を生成する処理に消費する計
算資源が大きい場合に真になり、その結果、マルチメデ
ィア情報の表示レートを調整するようにシナリオデータ
を改変するという処理を示している。
【0126】改変方法決定部1505は、画面合成部1
503から取得した図19の情報を解析し、改変方法デ
ータベース1504が保持する図20のうち、条件1が
真になることを知る.このためこの例の場合、改変方法
決定部1505は、図20の1番目の改変内容である、
改変対象メディアデータの復号結果を表示サイズに拡大
縮小したものを、静止画を表現する形式であるWindowsB
itmap形式に形式変換し、それにあわせてシナリオデー
タを改変する、というマルチメディア情報改変を行うこ
とを決定する。
【0127】このようにマルチメディア情報の改変内容
が決定できた場合、改変方法決定部1505は、メディ
アデータ形式変換部118とシナリオデータ改変部11
9に対して、前述の改変内容を実現するための要請を行
う(ステップ1803)。
【0128】メディアデータ形式変換部118は、改変
方法決定部1505の要請に従って、対象となるメディ
アデータを復号するメディアデータ復号部B116から
の出力から、形式変換した新たなメディアデータB'を
生成し、一時ファイルシステム114上に保存する(ス
テップ1804)。
【0129】この例の場合、図20の1番目に記述され
たマルチメディア情報の改変を行うため、メディアデー
タ形式変換部118はメディアデータ復号部B116の
復号結果を表示するサイズに拡大縮小し、WindowsBitma
p形式に形式変換し、一時ファイルシステム114上に/
temp/temp1.bmpという名前で保存を行う。
【0130】シナリオデータ改変部119は、改変方法
決定部1505の要請に従って、シナリオデータに対す
る改変情報を生成する(ステップ1805).図21
は、この例における、ステップ1805においてシナリ
オデータ改変部119が生成した、シナリオデータに対
する改変情報の内容である。
【0131】この情報における [MediaDataUpdate]の欄
は、シナリオデータ変換に関する情報を記述したもので
あることを示している。また、この記述は、MediaDataI
D項が図16のものに関して、MediaDataFormat項をWind
owsBitmapに、MediaDataSource項をCLIENT://temp/temp
1.bmpに、MediaDataSize項を3000に変更する、というシ
ナリオデータに対する改変情報を示すものである。
【0132】シナリオデータ改変部119は、生成した
シナリオデータに対する改変情報をシナリオデータ解析
部112に伝え、シナリオデータ解析部112は伝えら
れた改変情報をもとに、内部に保持するシナリオ情報に
対してシナリオ改変を行う(ステップ1806)。
【0133】シナリオデータ解析部112は、再構築を
行った新たなシナリオ情報をもとに、メディアデータ取
得部107と画面合成部109が保持する、マルチメデ
ィア情報再生に必要な情報を更新する(ステップ180
7)。
【0134】この時、メディアデータ復号部108内に
メディアデータ復号部B'117が初期化され、マルチ
メディア情報改変によって生成されたメディアデータ
B’の復号に用いられる。
【0135】以上の動作により、以降のステップ170
4からステップ1709では改変後のシナリオデータお
よびメディアデータを用いたマルチメディア情報再生が
行われる。
【0136】この例においては、メディアデータの復号
結果をマルチメディア情報での表示サイズに拡大縮小す
る際に大きな計算資源を消費していることを画面合成部
の処理から検知し、表示サイズと同じ大きさのメディア
データに形式変換し、それにあわせてマルチメディア情
報を更新したため、以降のマルチメディア情報再生の際
に、より少ない計算資源での再生が可能になる。
【0137】以上のように、本実施の形態では、改変方
法決定において、実施の形態1の場合のような「シナリ
オデータ」、又は、実施の形態2の場合のような「復号
部からの復号結果」と、改変方法DBに準備された情報
(DB情報)とから改変方法を決定するのに対して、
「合成処理部の処理結果」とDB情報とから改変方法を
決定するものである。
【0138】つまり、 (1)マルチメディア情報再生における資源消費を低減
するマルチメディア情報改変手法を改変方法データベー
ス1504に準備し、改変方法決定部1505において
画面合成部の処理レポートと改変方法データベース15
04に準備された情報からマルチメディア情報改変方式
を決定し、メディアデータ形式変換部118およびシナ
リオデータ改変部119でマルチメディア情報の改変を
行うことにより、タイトル時刻ジャンプ時のマルチメデ
ィア情報再生装置の資源消費を低減することができる。
【0139】また、画面合成時の際に判明する情報を元
にマルチメディア情報改変方法を決定するため、タイト
ル時刻ジャンプ時のマルチメディア情報再生装置の資源
消費を、その画面合成処理能力に応じて低減することが
できる。
【0140】(2)マルチメディア情報再生における資
源消費を低減するマルチメディア情報改変手法を改変方
法データベース1504に準備し、改変方法決定部15
05において画面合成部の処理レポートと改変方法デー
タベース1504に準備された情報からマルチメディア
情報改変方式を決定し、メディアデータ形式変換部11
8およびシナリオデータ改変部119でマルチメディア
情報の改変を行うことにより、タイトル時刻ジャンプ時
のマルチメディア情報再製装置の資源消費を、その画面
合成処理能力に応じて低減することができる。
【0141】また、マルチメディア情報改変によってク
ライアント上に生成されたメディアデータを使用するこ
とで、以降のマルチメディア情報再生においてネットワ
ークを介したメディアデータの伝送量を低減することが
できる。
【0142】(2)一度再生した結果を用いてマルチメ
ディア情報改変手法を決定する情報を改変方法データベ
ース1504に準備し、改変方法決定部1505におい
てマルチメディア情報画面合成の処理レポートと改変方
法データベース1504に準備された情報からネットワ
ークを介したメディアデータの伝送量を低減するように
マルチメディア情報改変方式を決定し、メディアデータ
形式変換部118およびシナリオデータ改変部119で
マルチメディア情報の改変を行うことにより、一度再生
したメディアデータの復号結果を利用して、タイトル時
刻ジャンプ時のマルチメディア情報再生装置のネットワ
ーク伝送処理に対する計算資源と、タイトル時刻ジャン
プ時のマルチメディア情報再生装置のネットワーク伝送
帯域資源と、マルチメディア情報再生装置とマルチメデ
ィア情報提供装置間のネットワーク帯域資源の使用量を
低減することができる等、その実用的効果は大きい。
【0143】(実施の形態4)以下、第四の発明の実施
の形態について図面を用いて説明する.図22は、本発
明の一実施形態における構成を示すブロック図である.
図22において、2201はマルチメディア情報を提供
するサーバ、2202はマルチメディア情報を再生する
クライアント、2203はサーバ2201とクライアン
ト2202間の伝送路であるネットワークを示す。
【0144】また、図22のサーバ2201内におい
て、2204はシナリオデータやメディアデータなど
の、マルチメディア情報を格納するマルチメディア情報
格納部、2205はマルチメディア情報格納部2204
にマルチメディア情報の登録や更新を行うマルチメディ
ア情報管理部、2206はネットワーク2203に対し
てデータの発信・受信を行うネットワークインタフェー
スを示す。
【0145】また、図22のクライアント2202にお
いて、2207はネットワーク2203に対してデータ
の発信・受信を行うネットワークインタフェース、10
7はシナリオデータに沿ってメディアデータ取得の処理
を行うメディアデータ取得部、108はメディアデータ
を復号するメディアデータ復号部、109はメディアデ
ータ復号部108がメディアデータを復号した結果を、
シナリオデータに沿って合成し、画面出力イメージを生
成する画面合成部、110は画面合成部109が生成し
た画面出力イメージを実際の画面出力デバイスに出力す
る画面出力部、111は利用者からの入力を検知する入
力検知部、2208はシナリオデータを解析し、必要な
情報を画面合成部109とメディアデータ取得部107
とシナリオデータ生成部2210に与えるシナリオデー
タ解析部、113はマルチメディア情報の改変を行い、
現在の再生に反映させるマルチメディア情報改変部、2
209はマルチメディア情報改変部113が新たに生成
したメディアデータを一時的に保存しておく一時ファイ
ルシステム、2210は、マルチメディア情報再生終了
時に、その時点でのシナリオ情報からシナリオデータを
生成するシナリオデータ生成部、2211は、マルチメ
ディア情報再生終了時にその時点でのメディアデータと
シナリオデータの保存要請を(マルチメディア情報管理
部2205に対して)行うマルチメディア情報保存処理
部である。
【0146】図22のメディアデータ復号部108内に
おいて、115はマルチメディア情報改変前から存在す
るメディアデータAを復号するメディアデータ復号部
A、116はマルチメディア情報改変前から存在するメ
ディアデータBを復号するメディアデータ復号部B、1
17はマルチメディア情報改変部113が新たに生成し
たメディアデータB'の復号するメディアデータ復号部
B'を表す。
【0147】また、図22のマルチメディア情報改変部
113において、118はメディアデータの形式変換を
行うメディアデータ形式変換部、119はシナリオデー
タの改変情報を生成するシナリオデータ改変部、120
はマルチメディア情報の改変方法と、その条件を示した
改変方法データベース、121は改変方法データベース
120の情報とマルチメディア情報の再生情報からシナ
リオデータとメディアデータの改変方法を決定する改変
方法決定部である。
【0148】上記のように構成された情報提供装置と図
2のマルチメディア情報において、以下その動作を説明
する.図23は、マルチメディア情報再生装置がマルチ
メディア情報の再生を開始し、終了するまでの処理手順
を示すフローチャートである。
【0149】クライアント2202のシナリオデータ解
析部2208は、再生するマルチメディア情報のシナリ
オデータを、サーバ2201上のマルチメディア情報格
納部2204から、サーバ2202上のマルチメディア
情報管理部22205、サーバ2201上のネットワー
クインタフェース2206,サーバ2201とクライア
ント2202間のネットワーク2203、クライアント
2201上のネットワークインタフェース2201を経
由して取得する(ステップ2301)。
【0150】シナリオデータ解析部2208は、獲得し
たシナリオデータの解析を行い、マルチメディア情報再
生に必要な情報を取得し(ステップ2302)、マルチ
メディア情報改変部113が、マルチメディア情報改変
のための初期化を行う(ステップ2303)。
【0151】ここで図24は、シナリオ改変機構の初期
化処理に関するフローチャートであり、図23のステッ
プ2303において、図22のマルチメディア情報改変
部113で行われる処理を示したものである。
【0152】まず、改変方法決定部121は、図23の
ステップ2301と同様に、再生するマルチメディア情
報のシナリオデータを取得する(ステップ2401)。
【0153】改変方法決定部121は、獲得したそのマ
ルチメディア情報のシナリオデータと、改変方法データ
ベース120に保持するシナリオデータメディアデータ
に関する判断方法から、改変対象とするメディアデータ
と、改変内容、および改変を行うタイトル時刻について
決定する(ステップ2402)。
【0154】図5は改変方法データベース120に保持
している情報内容を示したものである。シナリオデータ
の条件と、その条件を満たした場合に実施する変換内容
が対に示されている.図2で示されたシナリオデータ
は、メディアデータの種類が静止画で、かつメディアデ
ータの形式がMpeg-4Videoであるため、このシナリオデ
ータが改変方法決定部121に入力された場合、改変方
法データベース120に保持している図5の条件のう
ち、1番目の条件が真になる。
【0155】このためこの例の場合、改変方法決定部1
21は、図5の1番目の改変内容である、改変対象メデ
ィアデータの表示終了時刻における復号結果を、静止画
を表現する形式であるWindowsBitmap形式に変換し、そ
れにあわせてシナリオデータを改変する、というマルチ
メディア情報改変を行うことを決定し、内部にマルチメ
ディア情報改変テーブルを構築する。
【0156】図6に、この例の場合に構築されるマルチ
メディア情報改変テーブルを示す.マルチメディア情報
改変テーブルは、マルチメディア情報改変を行うべきタ
イトル時刻と、そのマルチメディア情報改変の内容、そ
してその改変処理を終了したかどうかを示す情報の対応
からなる.改変処理を終了したかどうかを示す情報は、
タイトル時刻ジャンプなどでタイトル時刻が変化する
中、一度行ったマルチメディア情報改変処理を再度行わ
ないようにするために利用する.このマルチメディア情
報改変テーブルは、改変方法決定部が、シナリオデータ
とメディアデータの改変を行うかどうかの検査の際に使
用される。
【0157】マルチメディア情報改変部の初期化が終わ
ると、シナリオデータ解析部2208は、獲得したマル
チメディア情報再生に必要な情報を元に、メディアデー
タ取得部107と、メディアデータ復号部108を初期
化する(ステップ2304).この際、メディアデータ
復号部108の中には、マルチメディア情報中に含まれ
るメディアデータの数だけメディアデータを復号する機
構が呼び出される。
【0158】図22の例でメディアデータ復号部108
内を説明すると、図2で表されるマルチメディア情報中
にメディアデータの数は2つあるので、メディアデータ
Aを復号するメディアデータ復号部A115と、メディ
アデータBを復号するメディアデータ復号部B116が
初期化される。
【0159】次に、マルチメディア情報改変部113に
より、マルチメディア情報改変を実行するかどうかの検
査と、実際の改変処理が行われる(ステップ230
5).ここで図25は、図23においてステップ230
5と表された処理のフローチャートである。これを用い
て、マルチメディア情報改変部113が行うシナリオデ
ータとメディアデータの改変を行うかどうかの検査と、
実際の改変処理内容を説明する。
【0160】改変方法決定部121は、ステップ240
2によって決定した、改変するメディアデータの復号結
果を獲得するタイトル時刻になっているかを調べる(ス
テップ2501)。
【0161】図6のマルチメディア情報改変テーブルを
見て、メディアデータの復号結果を獲得するタイトル時
刻ではなかった場合や、既にそのメディアデータに関す
るマルチメディア情報の改変が行われている場合は、何
の処理もせず終了する。
【0162】復号結果を獲得するタイトル時刻になった
場合は、改変方法決定部121は、メディアデータ形式
変換部118とシナリオデータ改変部119に対して、
初期化時に決定した変換を実現するための要請を行う
(ステップ2502)。
【0163】メディアデータ形式変換部118は、改変
方法決定部121の要請に従って、対象となるメディア
データを復号するメディアデータ復号部B116からの
出力から、形式変換した新たなメディアデータB'を生
成し、一時ファイルシステム2209上に保存する(ス
テップ2503)。
【0164】この例の場合、図5の1番目に記述された
マルチメディア情報の改変を行うため、メディアデータ
形式変換部118はメディアデータ復号部B116の復
号結果をWindowsBitmap形式に形式変換し、一時ファイ
ルシステム2209上に/temp/temp1.bmpという名前で
保存を行う。
【0165】シナリオデータ改変部119は、改変方法
決定部121の要請に従って、シナリオデータに対する
改変情報を生成する(ステップ2504)。
【0166】図26は、この例における、ステップ25
04においてシナリオデータ改変部119が生成した、
シナリオデータに対する改変情報の内容である.この情
報における [MediaDataUpdate]の欄は、シナリオデータ
変換に関する情報を記述したものであることを示してい
る。
【0167】また、この記述は、MediaDataID項が2のも
のに関して、MediaDataType項をImageに、MediaDataFor
mat項をWindowsBitmapに、MediaDataSource項をCLIENT:
//temp/temp1.bmpに、MediaDataBitRate項を0に、Media
DataFrameRate項を0に、MediaDataSize項を4000に変更
する、というシナリオデータに対する改変情報を示すも
のである。
【0168】シナリオデータ改変部119は、生成した
シナリオデータに対する改変情報をシナリオデータ解析
部2208に伝え、シナリオデータ解析部2208は伝
えられた改変情報をもとに、内部に保持するシナリオ情
報に対してシナリオ改変を行う(ステップ2505)。
【0169】シナリオデータ解析部2208は、再構築
を行った新たなシナリオ情報をもとに、メディアデータ
取得部107と画面合成部109が保持する、マルチメ
ディア情報再生に必要な情報を更新する(ステップ25
06)。
【0170】この時、メディアデータ復号部108内に
メディアデータ復号部B'117が初期化され、マルチ
メディア情報改変によって生成されたメディアデータ
B’の復号に用いられる。
【0171】次に、メディアデータ取得部107は、タ
イトル時刻とシナリオデータに従って、サーバ2201
上のマルチメディア情報格納部2204から、サーバ2
201上のマルチメディア情報管理部2205、サーバ
2201上のネットワークインタフェース2206,サ
ーバ2201とクライアント2202間のネットワーク
2203,クライアント2202上のネットワークイン
タフェース2207を経由して取得し、それぞれを復号
するメディアデータ復号部108に受け渡す(ステップ
2306)。
【0172】図22の例でメディアデータ復号部108
内を説明すると、サーバ2201から伝送されたメディ
アデータAはメディアデータ復号部A115に、メディ
アデータBはメディアデータ復号部B116に、それぞ
れ受け渡される。
【0173】メディアデータ復号部108は、受け渡さ
れたメディアデータを復号し、画面合成部109に復号
結果を受け渡す(ステップ2307).図22の例でメ
ディアデータ復号部108内を説明すると、メディアデ
ータ復号部A115はメディアデータAを復号した結果
を、メディアデータ復号部B116はメディアデータB
を復号した結果を、画面合成部109に受け渡す。
【0174】画面合成部109は、メディアデータ復号
部108から受け渡された復号結果を、シナリオデータ
を元に合成し、マルチメディア情報の出力イメージを生
成し、画面出力部110に受け渡す(ステップ230
8)。
【0175】画面出力部110は、画面合成部109か
ら受け渡されたマルチメディア情報の出力イメージを、
実際に出力デバイスから出力を行う(ステップ230
9)。マルチメディア情報に対して利用者が操作を行う
場合は、マルチメディア情報再生装置の入力検知部11
1に利用者が入力を行う。この利用者による入力に対す
る処理はステップ2310で行われる。
【0176】クライアント2202内の入力検知部11
1からの入力により、タイトル状態が通常再生のままで
あった場合、特別な処理を行わずにステップ2305に
戻る。また、タイトル時刻ジャンプを要請する入力を検
知した場合は、メディアデータ取得部107と画面合成
部109の内部のタイトル時刻を、タイトル時刻ジャン
プ先の時刻に修正する(ステップ2311)。そして、
通常再生時と同じようにステップ2305に戻る。
【0177】その後、ステップ2306においてはメデ
ィアデータ取得部107が、またステップ2308にお
いては画面合成部109が、修正されたタイトル時刻を
元に処理を行うため、ステップ2309における画面出
力部110によるマルチメディア情報画面には、タイト
ル時刻ジャンプが実現されたものが出力される。
【0178】このように、マルチメディア情報再生終了
を要請する入力が検知されない場合は、ステップ230
5からステップ2310を繰り返して、マルチメディア
情報の再生を実現する。
【0179】ステップ2310において、マルチメディ
ア情報再生終了を要請する入力を検知した場合、改変し
たマルチメディア情報をサーバ2201に登録する処理
を行う(ステップ2311)。
【0180】図27は、図23でステップ2311とし
て示された、改変したマルチメディア情報の登録処理の
フローチャートである.マルチメディア情報再生終了が
要請された場合、その時点で実際にマルチメディア情報
再生に使用していたシナリオ情報をシナリオデータ解析
部2208がシナリオデータ生成部2210に伝達し、
シナリオデータ生成部2210は伝達されたシナリオ情
報を元にシナリオデータを生成する(ステップ260
1)。
【0181】図28に、シナリオデータ生成部2210
が、シナリオデータ解析部2208からの情報を元に生
成したシナリオデータの例を示す。このシナリオデータ
は、図2のシナリオデータに対して、図26のシナリオ
改変情報の内容を反映したものになっている。
【0182】シナリオデータ生成部2210は生成した
シナリオデータをマルチメディア情報保存処理部221
1に伝達する(ステップ2602)。
【0183】マルチメディア情報保存処理部2211
は、シナリオデータ生成部2210から取得したタイト
ル終了時のシナリオデータと、一時ファイルシステム2
209中のタイトル終了時に使用されているメディアデ
ータを、サーバ2201のマルチメディア情報管理部2
205に対し、新たなマルチメディア情報として登録処
理を行う(ステップ2312)。
【0184】図29は、ステップ2312においてサー
バ2201に登録した結果、マルチメディア情報格納部
2204に保存されたシナリオデータの例を示す。この
シナリオデータは、図28のシナリオデータに対して、
マルチメディア情報管理部2205がマルチメディア情
報の識別子とメディアデータの場所とを書き換えたもの
になっている。
【0185】次にメディアデータ取得部107、メディ
アデータ復号部108,および画面合成部109の終了
処理を行う(ステップ2313)。そして必要な終了処
理が完了後、マルチメディア情報の再生を終了する。
【0186】この例においては、静止画を表現するため
に用いられていたMPEG-4Video形式の動画メディアデー
タを、最も品質の高い最終画質の時点での復号結果を元
に、表示に際して計算資源が少ないWindowsBitmap形式
の静止画メディアデータに改変したため、以降の同メデ
ィアデータの表示の際に、表示直後から最終時画質での
表示が可能になる。
【0187】なお、以上までは、再生する際に改変した
ものを次回再利用するために、再生終了時にクライアン
ト側が保持している「再生していたシナリオ・メディア
データ」をタイトルとしてサーバに新規登録するまでに
ついての詳細を述べた。その後の処理、つまり、登録さ
れたものの再利用方法としては、次のようなものが考え
られる。
【0188】前提として、まず再生を行うことでどのよ
うにタイトルが改変されるかは、クライアントの持つ資
源や特性によって異なるため、例えば、クライアントA
によってタイトルを改変した結果というものは、クラ
イアントBに対しては必ずしも望ましい状態になってい
るわけではない、ことがあり得る。この点から、改変さ
れた結果は元にあったタイトルに上書きするのではな
く、新規のタイトルとして登録するべき必要もあり得
る。
【0189】そして、再生終了時点に登録されたタイト
ルの利用方法として、例えば、タイトルがクライアン
トAによって改変されタイトルとして、同じくタイト
ルがクライアントBによって改変されタイトルとし
て、登録されたとすると、タイトルをクライアントA
から指定されたらタイトルを、タイトルをクライア
ントBから指定されたらタイトルを、送出するような
管理をサーバが行う、または、クライアントAはタイト
ルがユーザから選択されたらタイトルを、クライア
ントBはタイトルがユーザから選択されたらタイトル
を、サーバに要請することができるような管理をクラ
イアントが行う等の方法が考えられる。
【0190】以上のように、本実施の形態では、改変方
法決定において、(A)実施の形態1の場合のように、
「シナリオデータ」と改変方法DBに準備された情報
(DB情報)とから改変方法を決定するのに加えて、
(B)一度再生した改変情報を以後再利用するために、
クライアント側に登録し、また、(C)その再生終了時
のシナリオデータをサーバ側に通知・登録するものであ
る。
【0191】つまり、 (A)一度再生した結果を用いて以降の再生での高画質
実現を可能にするマルチメディア情報改変手法を改変方
法データベース120に準備し、改変方法決定部121
においてシナリオデータと改変方法データベース120
に準備された情報からマルチメディア情報に対する改変
方法を決定し、メディアデータ形式変換部118および
シナリオデータ改変部119でマルチメディア情報の改
変を行うことにより、マルチメディア情報内でのメディ
アデータのうち、動画で表現した静止画に関して、一度
再生したメディアデータの復号結果を利用して、タイト
ル時刻ジャンプ時にも常に最終的画質で再生表示をする
ことができる。
【0192】また、元のシナリオデータで運用されてい
た復号処理よりも少ない計算資源で利用可能な復号処理
を用いるように、シナリオデータと該当メディアデータ
を改変したことにより、以降の同メディアデータの表示
の際に、クライアント上の資源の節約を実現することが
できる。
【0193】(B)一度再生した結果を用いて以降の再
生での資源消費を低減するマルチメディア情報改変手法
を改変方法データベース120に準備し、改変方法決定
部121においてシナリオデータと改変方法データベー
ス120に準備された情報からマルチメディア情報改変
方式を決定し、メディアデータ形式変換部118および
シナリオデータ改変部119でマルチメディア情報の改
変を行うことにより、一度再生したメディアデータの復
号結果を利用して、タイトル時刻ジャンプ時のマルチメ
ディア情報再生装置の資源消費を低減することができ
る。
【0194】また、マルチメディア情報再生を終了する
際に、一度再生したメディアデータの復号結果を利用し
て改変したマルチメディア情報を登録(2210,22
11)しておくことにより、次からのマルチメディア情
報再生の際にその登録したマルチメディア情報を使用す
ることで、以降は再生直後から、動画で表現していた静
止画に関しては表示開始直後から最終的高画質で表示で
き、またマルチメディア情報再生装置の資源消費を軽減
することができる。
【0195】(C)マルチメディア情報再生を終了する
際に、シナリオデータ生成部2210が終了時のシナリ
オ情報からシナリオデータを生成し、メディアデータ形
式変換部118が生成したメディアデータとともにサー
バ2201に登録(2205、2204)しておくこと
により、次回以降のマルチメディア情報再生の際にも、
一度再生したメディアデータの復号結果を利用したマル
チメディア情報の高画質表示とマルチメディア情報再生
装置の資源消費軽減の効果を得ることができる等、その
実用的効果は大きい。
【0196】(実施の形態5)以下、第五の発明の実施
の形態について図面を用いて説明する。図30は、本発
明の一実施形態における構成を示すブロック図である。
図30において、3001はマルチメディア情報を提供
するサーバ、3002はマルチメディア情報を再生する
クライアント、3003はサーバ3001とクライアン
ト3002間の伝送路であるネットワークを示す。
【0197】また、図30のサーバ3001内におい
て、104はシナリオデータやメディアデータなどの、
マルチメディア情報を格納するマルチメディア情報格納
部、3004はマルチメディア情報のシナリオデータ
や、クライアント3002からのマルチメディア情報改
変情報から、メディアデータの送出スケジュールを生成
するメディアデータ送出管理部、3005はメディアデ
ータ送出管理部3004の生成したメディアデータの送
出スケジュールをもとに、実際にメディアデータの送出
処理を行うメディアデータ送出部、3006はネットワ
ーク2203に対してデータの発信・受信を行うネット
ワークインタフェースを示す。
【0198】また、図30のクライアント3002にお
いて、3007はネットワーク3003に対してデータ
の発信・受信を行うネットワークインタフェース、30
08はメディアデータを取得し、シナリオデータに沿っ
て処理を行うメディアデータ取得部、108はメディア
データを復号するメディアデータ復号部、109はメデ
ィアデータ復号部108がメディアデータを復号した結
果を、シナリオデータに沿って合成し、画面出力イメー
ジを生成する画面合成部、110は画面合成部109が
生成した画面出力イメージを実際の画面出力デバイスに
出力する画面出力部、111は利用者からの入力を検知
する入力検知部、112はシナリオデータを解析し、必
要な情報を画面合成部109とメディアデータ取得部3
008に与えるシナリオデータ解析部、3009はマル
チメディア情報の改変を行い、現在の再生に反映させる
マルチメディア情報改変部、3010はマルチメディア
情報改変部3009によるマルチメディア情報改変の内
容をサーバ3001に伝達する改変情報送出部、114
はマルチメディア情報改変部3009が新たに生成した
メディアデータを一時的に保存しておく一時ファイルシ
ステムである。
【0199】図30のメディアデータ復号部108内に
おいて、115はマルチメディア情報改変前から存在す
るメディアデータAを復号するメディアデータ復号部
A、116はマルチメディア情報改変前から存在するメ
ディアデータBを復号するメディアデータ復号部B、1
17はマルチメディア情報改変部113が新たに生成し
たメディアデータB'の復号するメディアデータ復号部
B'を表す。また、図30のマルチメディア情報改変部
3009において、118はメディアデータの形式変換
を行うメディアデータ形式変換部、3011はシナリオ
データの改変情報を生成するシナリオデータ改変部、1
20はマルチメディア情報の改変方法と、その条件を示
した改変方法データベース、121は改変方法データベ
ース120の情報とマルチメディア情報の再生情報から
シナリオデータとメディアデータの改変方法を決定する
改変方法決定部である。
【0200】上記のように構成された情報提供装置と図
2のマルチメディア情報において、以下その動作を説明
する。
【0201】図30に示された例において、マルチメデ
ィア情報再生のためのメディアデータ伝送を処理するの
はサーバ3001である。サーバ3001は、マルチメ
ディア情報に必要なメディアデータを、そのシナリオデ
ータに従って送出し、クライアント3002は、サーバ
3001から送られてきたデータを処理し、マルチメデ
ィア情報を再生する。
【0202】図31は、サーバ3001が送出してくる
マルチメディアに関するメディアデータを受信し、再生
を行うクライアント3002における処理手順を表すフ
ローチャートである。
【0203】クライアント3002のシナリオデータ解
析部112は、再生するマルチメディア情報のシナリオ
データを、サーバ3001上のマルチメディア情報格納
部104から、サーバ3001上のネットワークインタ
フェース3006,サーバ3001とクライアント30
02間のネットワーク3003、クライアント3002
上のネットワークインタフェース3007を経由して取
得する(ステップ3101)。
【0204】シナリオデータ解析部112は、獲得した
シナリオデータの解析を行い、マルチメディア情報再生
に必要な情報を取得する(ステップ3102)。マルチ
メディア情報改変部3009が、マルチメディア情報改
変のための初期化を行う(ステップ3103)。
【0205】図32は、シナリオ改変機構の初期化処理
に関するフローチャートであり、図31のステップ31
03において、図30のマルチメディア情報改変部30
09で行われる処理を示したものである。
【0206】改変方法決定部121は、図31のステッ
プ3101と同様に、再生するマルチメディア情報のシ
ナリオデータを取得する(ステップ3201)。
【0207】改変方法決定部121は、獲得したそのマ
ルチメディア情報のシナリオデータと、改変方法データ
ベース120に保持するシナリオデータメディアデータ
に関する判断方法から、改変対象とするメディアデータ
と、改変内容、および改変を行うタイトル時刻について
決定する(ステップ3202)。
【0208】図5は改変方法データベース120に保持
している情報内容を示したものである。
【0209】シナリオデータの条件と、その条件を満た
した場合に実施する変換内容が対に示されている。図2
で示されたシナリオデータは、メディアデータの種類が
静止画で、かつメディアデータの形式がMpeg-4Videoで
あるため、このシナリオデータが改変方法決定部121
に入力された場合、改変方法データベース120に保持
している図5の条件のうち、1番目の条件が真になる。
【0210】このためこの例の場合、改変方法決定部1
21は、図5の1番目の改変内容である、改変対象メデ
ィアデータの表示終了時刻における復号結果を、静止画
を表現する形式であるWindowsBitmap形式に変換し、そ
れにあわせてシナリオデータを改変する、というマルチ
メディア情報改変を行うことを決定し、内部にマルチメ
ディア情報改変テーブルを構築する。
【0211】図6に、この例の場合に構築されるマルチ
メディア情報改変テーブルを示す。マルチメディア情報
改変テーブルは、マルチメディア情報改変を行うべきタ
イトル時刻と、そのマルチメディア情報改変の内容、そ
してその改変処理を終了したかどうかを示す情報の対応
からなる。
【0212】改変処理を終了したかどうかを示す情報
は、タイトル時刻ジャンプなどでタイトル時刻が変化す
る中、一度行ったマルチメディア情報改変処理を再度行
わないようにするために利用する。
【0213】このマルチメディア情報改変テーブルは、
改変方法決定部が、シナリオデータとメディアデータの
改変を行うかどうかの検査の際に使用される。マルチメ
ディア情報改変部の初期化が終わると、シナリオデータ
解析部112は、獲得したマルチメディア情報再生に必
要な情報を元に、メディアデータ取得部3008と、メ
ディアデータ復号部108を初期化する(ステップ31
04)。
【0214】この際、メディアデータ復号部108の中
には、マルチメディア情報中に含まれるメディアデータ
の数だけメディアデータを復号する機構が呼び出され
る。
【0215】図30の例でメディアデータ復号部108
内を説明すると、図2で表されるマルチメディア情報中
にメディアデータの数は2つあるので、メディアデータ
Aを復号するメディアデータ復号部A115と、メディ
アデータBを復号するメディアデータ復号部B116が
初期化される。
【0216】次に、マルチメディア情報改変部3009
により、マルチメディア情報改変を実行するかどうかの
検査と、実際の改変処理が行われる(ステップ310
5)。
【0217】図33は、図31においてステップ310
5と表された処理のフローチャートである。
【0218】ここで図33を用いて、マルチメディア情
報改変部3009が行うシナリオデータとメディアデー
タの改変を行うかどうかの検査と、実際の改変処理内容
を説明する。
【0219】改変方法決定部121は、ステップ320
2によって決定した、改変するメディアデータの復号結
果を獲得するタイトル時刻になっているかを調べる(ス
テップ3301)。
【0220】図6のマルチメディア情報改変テーブルを
見て、メディアデータの復号結果を獲得するタイトル時
刻ではなかった場合や、既にそのメディアデータに関す
るマルチメディア情報の改変が行われている場合は、何
の処理もせず終了する。
【0221】復号結果を獲得するタイトル時刻になった
場合は、改変方法決定部121は、メディアデータ形式
変換部118とシナリオデータ改変部119に対して、
初期化時に決定した変換を実現するための要請を行う
(ステップ3302)。
【0222】メディアデータ形式変換部118は、改変
方法決定部121の要請に従って、対象となるメディア
データを復号するメディアデータ復号部B116からの
出力から、形式変換した新たなメディアデータB'を生
成し、一時ファイルシステム114上に保存する(ステ
ップ3303)。
【0223】この例の場合、図5の1番目に記述された
マルチメディア情報の改変を行うため、メディアデータ
形式変換部118はメディアデータ復号部B116の復
号結果をWindowsBitmap形式に形式変換し、一時ファイ
ルシステム2209上に/temp/temp1.bmpという名前で
保存を行う。
【0224】シナリオデータ改変部3011は、改変方
法決定部121の要請に従って、シナリオデータに対す
る改変情報を生成する(ステップ3304)。図34
は、この例における、ステップ3304においてシナリ
オデータ改変部3011が生成した、シナリオデータに
対する改変情報の内容である。
【0225】この情報における [MediaDataUpdate]の欄
は、シナリオデータ変換に関する情報を記述したもので
あることを示している。また、この記述は、MediaDataI
D項が2のものに関して、MediaDataType項をImageに、Me
diaDataFormat項をWindowsBitmapに、MediaDataSource
項をCLIENT://temp/temp1.bmpに、MediaDataBitRate項
を0に、MediaDataFrameRate項を0に、MediaDataSize項
を4000に変更する、というシナリオデータに対する改変
情報を示すものである。
【0226】シナリオデータ改変部3011は、生成し
たシナリオデータに対する改変情報をシナリオデータ解
析部112に伝え、シナリオデータ解析部112は伝え
られた改変情報をもとに、内部に保持するシナリオ情報
に対してシナリオ改変を行う(ステップ3305)。
【0227】シナリオデータ解析部112は、再構築を
行った新たなシナリオ情報をもとに、メディアデータ取
得部107と画面合成部109が保持する、マルチメデ
ィア情報再生に必要な情報を更新する(ステップ330
6)。
【0228】この時、メディアデータ復号部108内に
メディアデータ復号部B'117が初期化され、マルチ
メディア情報改変によって生成されたメディアデータ
B’の復号に用いられる。
【0229】そして、改変情報送出部3010は、シナ
リオデータ改変部3011が生成した図34のシナリオ
改変情報を取得し、クライアント3002のネットワー
クインタフェース3007、サーバ3001とクライア
ント3002間のネットワーク3003を介して、取得
したシナリオ改変情報をサーバ3001に通知する(ス
テップ3307)。
【0230】次に、メディアデータ取得部3008は、
タイトル時刻とシナリオデータに従って、サーバ300
1から送出されてくるメディアデータを取得し、それぞ
れを復号するメディアデータ復号部108に受け渡す
(ステップ3106)。
【0231】図30の例でメディアデータ復号部108
内を説明すると、サーバ3001から送出されたメディ
アデータAはメディアデータ復号部A115に、メディ
アデータBはメディアデータ復号部B116に、それぞ
れ受け渡される。
【0232】メディアデータ復号部108は、受け渡さ
れたメディアデータを復号し、画面合成部109に復号
結果を受け渡す(ステップ3107)。
【0233】図30の例でメディアデータ復号部108
内を説明すると、メディアデータ復号部A115はメデ
ィアデータAを復号した結果を、メディアデータ復号部
B116はメディアデータBを復号した結果を、画面合
成部109に受け渡す。
【0234】画面合成部109は、メディアデータ復号
部108から受け渡された復号結果を、シナリオデータ
を元に合成し、マルチメディア情報の出力イメージを生
成し、画面出力部110に受け渡す(ステップ310
8)。
【0235】画面出力部110は、画面合成部109か
ら受け渡されたマルチメディア情報の出力イメージを、
実際に出力デバイスから出力を行う(ステップ310
9)。
【0236】マルチメディア情報に対して利用者が操作
を行う場合は、マルチメディア情報再生装置の入力検知
部111に利用者が入力を行う。
【0237】この利用者による入力に対する処理はステ
ップ3110で行われる。クライアント3002内の入
力検知部111からの入力により、タイトル状態が通常
再生のままであった場合、特別な処理を行わずにステッ
プ3105に戻る。また、タイトル時刻ジャンプを要請
する入力を検知した場合は、入力検知部111は、クラ
イアント3002のネットワークインタフェース300
7を介して、サーバ3001にタイトル時刻ジャンプが
要請されたことを通知する(ステップ3111)。
【0238】次にメディアデータ取得部3008と画面
合成部109の内部のタイトル時刻を、タイトル時刻ジ
ャンプ先の時刻に修正する(ステップ3112)。そし
て、通常再生時と同じようにステップ3105に戻る。
【0239】その後、サーバ3001からは修正された
タイトル時刻に伝送されるべきメディアデータがクライ
アント3002に伝送され、ステップ3106において
はメディアデータ取得部3008が、またステップ31
08においては画面合成部109が、修正されたタイト
ル時刻を元に処理を行うため、ステップ3109におけ
る画面出力部110によるマルチメディア情報画面に
は、タイトル時刻ジャンプが実現されたものが出力され
る。
【0240】このように、マルチメディア情報再生終了
を要請する入力が検知されない場合は、ステップ310
5からステップ3110を繰り返して、マルチメディア
情報の再生を実現する。
【0241】ステップ3111において、マルチメディ
ア情報再生終了を要請する入力を検知した場合は、メデ
ィアデータ取得部3008、メディアデータ復号部10
8,および画面合成部109の終了処理を行う(ステッ
プ3113)。
【0242】そして入力検知部111は、サーバ300
1に対して、クライアント3002のネットワークイン
タフェース3007を介してマルチメディア情報再生の
終了を要請する(ステップ3114)。
【0243】そして必要な終了処理が完了後、マルチメ
ディア情報の再生を終了する。
【0244】次に、マルチメディア情報をクライアント
3002に伝送するサーバ3001の動作について説明
する。
【0245】図35は、サーバ3001内でのマルチメ
ディア情報送出開始から終了までの処理を示したフロー
チャートである。
【0246】サーバ3001のメディアデータ送出管理
部3004は、クライアント3002に送出するマルチ
メディア情報のシナリオデータを、マルチメディア情報
格納部104から取得する(ステップ3501)。
【0247】メディアデータ送出管理部3004は、獲
得したシナリオデータの解析を行い、メディアデータ送
出に必要な情報を取得する(ステップ3502)。
【0248】この情報には、送出すべきマルチメディア
情報格納部104中のメディアデータと、そのメディア
データ送出を開始する時刻、そのメディアデータ送出を
終了する時刻、そのメディアデータの伝送レートなどが
含まれている。
【0249】図2のメディアデータ送出管理部3004
が、図2のシナリオデータを解析した結果得られた、メ
ディアデータ送出に必要な情報を図36に示す。
【0250】図36において、[MediaDataForTransmiss
ion]の欄は送出すべきメディアデータ1つに関する情報
を記述した部位であり、その中のMediaDataID項はこの
メディアデータの、このマルチメディア情報内での識別
子を、MediaDataSource項はメディアデータの位置を、M
ediaDataStartTime項はそのメディアデータの伝送を開
始するタイトル内時刻を、MediaDataEndTime項はそのメ
ディアデータの伝送を終了するタイトル内時刻を、Medi
aDataBitRate項はそのメディアデータのビットレート情
報を、MediaDataSizeはそのメディアデータのサイズを
それぞれ示している。
【0251】図36の場合、送出すべきメディアデータ
は2つあり、1つがSERVER://Title/00000022/txt/0000
0001.txtに存在し、タイトル内時刻30に伝送を開始し、
タイトル内時刻50に伝送を終了すべきメディアデータ、
そしてもう1つがSERVER://Title/00000002/mp4/000000
02.mp4に存在し、タイトル内時刻0に伝送を開始し、タ
イトル内時刻100に伝送を終了すべきメディアデータで
ある。メディアデータ送出管理部3004は、獲得した
メディアデータ送出に必要な情報を元に、メディアデー
タ送出部3005を初期化する(ステップ3503)。
この時、メディアデータ送出部3005には、ステップ
3502でメディアデータ送出管理部3004が取得し
た、メディアデータ送出に必要な情報を元にした伝送を
実現するための送出準備処理が行われる。
【0252】次に、メディアデータ送出管理部3004
はクライアント3002からのマルチメディア情報改変
の通知があるか検査し、もしあればその改変内容をメデ
ィアデータ送出に必要な情報に反映させる(ステップ3
504)。
【0253】この処理内容については後に詳細に説明す
る。メディアデータ送出部3005は、タイトル時刻と
メディアデータ送出に必要な情報に従って、サーバ30
01のマルチメディア情報格納部104にある送出すべ
きメディアデータを、サーバ3001のネットワークイ
ンタフェース3008からクライアント3002に送出
する(ステップ3505)。
【0254】次にメディアデータ送出管理部3004
は、クライアント3002からのタイトル状態変化の通
知があるかを検査する(ステップ3506)。
【0255】もし通知がなければ、それまでのメディア
データ伝送を継続して行うためにステップ3504に戻
る。
【0256】このようにステップ3504からステップ
3506を繰り返すことで、クライアント3002に対
してマルチメディア情報での通常再生を実現するための
メディアデータ伝送を実現する。
【0257】また、ステップ3106でタイトル時刻ジ
ャンプの通知を検知した場合は、メディアデータ送出管
理部3004は、メディアデータ送出部のタイトル時刻
をタイトル時刻ジャンプ後のものに変更する(ステップ
3507)。そして、通常再生時と同じようにステップ
3504の処理に移行する。
【0258】これにより、以降のステップ3505にお
いて、メディアデータ送出部3005は、タイトル時刻
ジャンプ後のタイトル時刻の時点からのメディアデータ
を送出するようになるため、クライアント3002にお
いては、送出されてきたメディアデータを再生すること
で、マルチメディア情報のタイトル時刻ジャンプが実現
される。
【0259】ステップ3506においてタイトル状態が
マルチメディア情報再生の終了を示すものであることを
検知した場合、メディアデータ送出管理部3004、お
よびメディアデータ送出部3005の終了処理を行う
(ステップ3508)。
【0260】そして必要な終了処理が完了後、マルチメ
ディア情報の伝送処理を終了する。
【0261】次に、図35のステップ3504で示され
た、クライアント3002からのマルチメディア情報改
変通知に対する検査と処理について説明する。
【0262】図37は、図35のステップ3504の処
理内容を詳細に示したフローチャートである。
【0263】メディアデータ送出管理部3004は、ク
ライアント3002からマルチメディア情報改変の情報
がサーバ3001に対して通知されていないかを調べる
(ステップ3701)。
【0264】マルチメディア情報改変情報通知が検知さ
れなかった場合、何の処理も行わずステップ3505に
移行する。
【0265】マルチメディア情報改変情報通知が検知さ
れた場合、メディアデータ送出管理部3004は、クラ
イアント3002からのマルチメディア情報改変情報
を、メディアデータ送出管理部3004自身が持つシナ
リオ情報に反映させる(ステップ3702)。
【0266】そしてその改変情報を反映したシナリオ情
報を解析し、メディアデータ送出に必要な情報を生成
し、その情報でメディアデータ送出部3005を再編成
する(ステップ3703)。
【0267】図38は、図37のステップ3703によ
ってメディアデータ送出管理部3004からメディアデ
ータ送出部3005に伝達された、クライアント300
2からのマルチメディア情報改変情報を反映させたメデ
ィアデータ送出に必要な情報の内容を示している。
【0268】図38において、[MediaDataForTransmiss
ion]の欄は送出すべきメディアデータ1つに関する情報
を記述した部位であり、その中のMediaDataID項はこの
メディアデータの、このマルチメディア情報内での識別
子を、MediaDataSource項はメディアデータの位置を、M
ediaDataStartTime項はそのメディアデータの伝送を開
始するタイトル内時刻を、MediaDataEndTime項はそのメ
ディアデータの伝送を終了するタイトル内時刻を、Medi
aDataBitRate項はそのメディアデータのビットレート情
報を、MediaDataSizeはそのメディアデータのサイズを
それぞれ示している。
【0269】図38の場合、送出すべきメディアデータ
は1つであり、SERVER://Title/00000022/txt/0000000
1.txtに存在し、タイトル内時刻30に伝送を開始し、タ
イトル内時刻50に伝送を終了すべきメディアデータであ
ることを示している。
【0270】図36には伝送すべきメディアデータとし
て示されていたサーバ3001のマルチメディア情報格
納部104に存在するSERVER://Title/00000002/mp4/00
000002.mp4は、クライアント3002によって行われた
マルチメディア情報改変により使用されなくなったた
め、以降のマルチメディア再生においてサーバ3001
からクライアント3002に伝送するメディアデータを
示す図38の情報の中には含まれていない。
【0271】ステップ3703の結果、以降のステップ
3505においては改変情報を反映したシナリオ情報に
基づいてメディアデータの送出を行うようになる。
【0272】この例においては、静止画を表現するため
に用いられていたMPEG-4Video形式の動画メディアデー
タを、最も品質の高い最終画質の時点での復号結果を元
に、表示に際して計算資源が少ないWindowsBitmap形式
の静止画メディアデータに改変したため、以降の同メデ
ィアデータの表示の際に、表示直後から最終時画質での
表示が可能になる。
【0273】以上のように、本実施の形態では、改変方
法決定において、(A)実施の形態1の場合のように、
「シナリオデータ」と改変方法DBに準備された情報
(DB情報)とから改変方法を決定するのに加えて、
(B)一度再生した改変情報をサーバ側へ通知・登録
し、その情報に基づいて、クライアント側への情報提供
をコントロール(何が必要/不必要かを判別して送出制
御)するものである。
【0274】つまり、 (A)一度再生した結果を用いて以降の再生での高画質
実現を可能にするマルチメディア情報改変手法を改変方
法データベース120に準備し、改変方法決定部121
においてシナリオデータと改変方法データベース120
に準備された情報からマルチメディア情報に対する改変
方法を決定し、メディアデータ形式変換部118および
シナリオデータ改変部119でマルチメディア情報の改
変を行うことにより、マルチメディア情報内でのメディ
アデータのうち、動画で表現した静止画に関して、一度
再生したメディアデータの復号結果を利用して、タイト
ル時刻ジャンプ時にも常に最終的画質で再生表示をする
ことができる。
【0275】また、元のシナリオデータで運用されてい
た復号処理よりも少ない計算資源で利用可能な復号処理
を用いるように、シナリオデータと該当メディアデータ
を改変したことにより、以降の同メディアデータの表示
の際に、クライアント上の資源の節約を実現することが
できる。
【0276】また、一度再生した結果を用いて以降の再
生での資源消費を低減するマルチメディア情報改変手法
を改変方法データベース120に準備し、改変方法決定
部121においてシナリオデータと改変方法データベー
ス120に準備された情報からマルチメディア情報改変
方式を決定し、メディアデータ形式変換部118および
シナリオデータ改変部119でマルチメディア情報の改
変を行うことにより、一度再生したメディアデータの復
号結果を利用して、タイトル時刻ジャンプ時のマルチメ
ディア情報再生装置の資源消費を低減することができ
る。
【0277】(B)マルチメディア情報改変に関する情
報をサーバ3001に伝達し、以降のサーバ3001と
クライアント3002間のメディアデータ伝送の内容に
反映させることにより、サーバ3001のネットワーク
3003へのメディアデータ送出処理に対する計算資源
と、サーバ3001のネットワーク3003に対する伝
送帯域と、クライアント3002のネットワーク300
3からのメディアデータ受信処理に対する計算資源と、
クライアント3002のネットワーク3003に対する
伝送帯域と、サーバ3001とクライアント3002間
のネットワーク3003自体の伝送帯域の消費を軽減す
ることができる。
【0278】具体的には、サーバ3001がメディアデ
ータの伝送を処理する場合においても、クライアント3
002のマルチメディア情報再生におけるマルチメディ
ア情報の改変に関する情報を、改変情報送出部3010
がサーバ3001に通知し、サーバ3001内のメディ
アデータ送出管理部3004が通知された改変情報を反
映させたメディアデータ送出方法を生成し、生成したメ
ディアデータ送出方法をメディアデータ送出部3005
に反映させることにより、以降のサーバ3001からの
メディアデータ送出方法にクライアント3002による
マルチメディア情報改変の内容が反映され、サーバ30
01とクライアント3002の伝送帯域と計算資源と、
サーバ3001とクライアント3002間のネットワー
ク3003自体の伝送帯域の消費を軽減することができ
る。
【0279】また、マルチメディア情報改変に関する情
報をサーバ3001に伝達することで、メディアデータ
送出管理部3004が以降のメディアデータ送出を再調
整することが可能になる。
【0280】この再調整により、以降のメディアデータ
毎の伝送帯域を再調整することができるため、サーバ3
001内のメディアデータ送出管理部3004がその時
点で最も効率のよいメディアデータ毎の伝送レートの組
み合わせを選択したメディアデータ送出方法を生成し、
生成したメディアデータ送出方法をメディアデータ送出
部3005に反映させることにより、以降のサーバ30
01からのメディアデータ送出方法においてはサーバ3
001とクライアント3002の伝送帯域と計算資源
と、サーバ3001とクライアント3002間のネット
ワーク3003自体の伝送帯域の効率的な使用が実現で
きる。
【0281】なお、ここで実施の形態4と5とを比較し
てみると、実施の形態4の場合は、実施の形態1〜3の
ような機構に加え、サーバにあるシナリオおよび各メデ
ィアデータとは記述・形式が異なる状態に改変されたシ
ナリオとデータ(;タイトル)を「次の」セッションで
も利用可能なように、サーバに通知(新規登録/上書
き)しておく、というものであるのに対して、実施の形
態5の場合は、実施の形態1〜3のような機構に加え、
サーバにあるシナリオおよび各メディアデータとは記述
・形式が異なる状態に「改変」されたシナリオの情報を
データ送出に逐次反映するために、サーバに戻す、とい
うもの(「今回の」セッションでクライアントによる改
変を利用するためのもの)である。
【0282】また、本発明における用語として、シナリ
オ、シナリオデータ、素材、メディア、メディアデー
タ、タイトル、マルチメディア情報などの記載がある
が、素材ないしメディアとは、動画・静止画・テキスト
・音声などのメディアの種別を表す概念で、メディアデ
ータとは、この概念に該当する実体データを、シナリオ
とは、素材の振る舞い(表示/出力方法)を記述したも
のの概念で、シナリオデータとは、この概念に該当する
実体データを、それぞれ指すが、説明上、これらは厳密
に区別はしていない。
【0283】また、マルチメディア情報とは、シナリオ
(データ)、メディア(データ)の両方/一方を単に指すも
のである一方、タイトルとは、シナリオ(データ)とそれ
と対をなすメディア(データ)の組、つまりシナリオ(デ
ータ)に従った再生を行うのに必要なメディア(データ)
と当該シナリオ(データ)との組を指すものである。
【0284】
【発明の効果】以上のように、第一の発明によれば、マ
ルチメディア情報再生装置が、マルチメディア情報のシ
ナリオデータから、一度再生した結果を用いて以降の再
生での高画質実現を可能にするようなマルチメディア情
報改変方法を決定し、そのマルチメディア情報改変を実
施することで、マルチメディア情報内でのメディアデー
タのうち、動画で表現した静止画に関して、以降は常に
最終的高画質で再生表示をすることができ、また、マル
チメディア情報再生装置が、マルチメディア情報のシナ
リオデータから、一度再生した結果を用いて以降の再生
での資源消費低減を可能にするようなマルチメディア情
報改変方法を決定し、そのマルチメディア情報改変を実
施することで、タイトル時刻ジャンプ時のマルチメディ
ア情報再生装置の資源消費、およびネットワーク資源の
消費を低減することができる。
【0285】第二の発明によれば、マルチメディア情報
再生装置が、マルチメディア情報のメディアデータの復
号結果から、一度再生した結果を用いて以降の再生での
高画質実現を可能にするようなマルチメディア情報改変
方法を決定し、そのマルチメディア情報改変を実施する
ことで、マルチメディア情報内でのメディアデータのう
ち、動画で表現した静止画に関して、以降は常に最終的
高画質で再生表示をすることができ、また、マルチメデ
ィア情報再生装置が、マルチメディア情報のメディアデ
ータの復号結果から、一度再生した結果を用いて以降の
再生での資源消費低減を可能にするようなマルチメディ
ア情報改変方法を決定し、そのマルチメディア情報改変
を実施することで、マルチメディア情報再生装置のメデ
ィアデータ復号能力に応じて、タイトル時刻ジャンプ時
のマルチメディア情報再生装置の資源消費、およびネッ
トワーク資源の消費を低減することができる。
【0286】第三の発明によれば、マルチメディア情報
再生装置が、マルチメディア情報のメディアデータの復
号結果から、一度再生した結果を用いて以降の再生での
高画質実現を可能にするようなマルチメディア情報改変
方法を決定し、そのマルチメディア情報改変を実施する
ことで、マルチメディア情報内でのメディアデータのう
ち、動画で表現した静止画に関して、以降は常に最終的
高画質で再生表示をすることができ、また、マルチメデ
ィア情報再生装置が、マルチメディア情報のメディアデ
ータの復号結果から、一度再生した結果を用いて以降の
再生での資源消費低減を可能にするようなマルチメディ
ア情報改変方法を決定し、そのマルチメディア情報改変
を実施することで、マルチメディア情報再生装置の画面
合成能力に応じて、タイトル時刻ジャンプ時のマルチメ
ディア情報再生装置の資源消費、およびネットワーク資
源の消費を低減することができる。
【0287】第四の発明によれば、マルチメディア情報
再生装置が、一度再生した結果を用いて以降の再生での
高画質実現を可能にするようなマルチメディア情報改変
方法を決定し、そのマルチメディア情報改変を実施し、
そのマルチメディア情報改変の結果をマルチメディア情
報再生終了時にマルチメディア情報提供装置に登録して
おくことにより、マルチメディア情報内でのメディアデ
ータのうち、動画で表現した静止画に関して、以降の再
生においても常に最終的高画質で再生表示をすることが
でき、また、マルチメディア情報再生装置が、一度再生
した結果を用いて以降の再生での資源消費低減を可能に
するようなマルチメディア情報改変方法を決定し、その
マルチメディア情報改変を実施し、そのマルチメディア
情報改変の結果をマルチメディア情報再生終了時にマル
チメディア情報提供装置に登録しておくことで、以降の
再生においてもタイトル時刻ジャンプ時のマルチメディ
ア情報再生装置の資源消費低減の効果を得ることができ
る。
【0288】第五の発明によれば、マルチメディア情報
提供装置がメディアデータの送出処理を行う場合に、マ
ルチメディア情報再生装置が、一度再生した結果を用い
て以降の再生での高画質実現を可能にするようなマルチ
メディア情報改変方法や、一度再生した結果を用いて以
降の再生での資源消費低減を可能にするようなマルチメ
ディア情報改変方法を決定し、そのマルチメディア情報
改変を実施した場合に、そのマルチメディア情報改変に
ついての情報をマルチメディア情報提供装置に通知し、
そのマルチメディア情報改変をマルチメディア情報提供
装置のメディアデータ送出処理に反映させることによ
り、マルチメディア情報提供装置のメディアデータ送出
処理に使用される計算資源と、マルチメディア情報提供
装置のネットワークインタフェースの帯域資源と、マル
チメディア情報再生装置のメディアデータ受信処理に使
用される計算資源と、マルチメディア情報再生装置のネ
ットワークインタフェースの帯域資源と、マルチメディ
ア情報提供装置とマルチメディア情報再生装置間のネッ
トワークの帯域資源の消費低減を実現することができ
る。
【0289】また、マルチメディア情報提供装置がメデ
ィアデータの送出処理を行う場合に、マルチメディア情
報再生装置が、一度再生した結果を用いて以降の再生で
の高画質実現を可能にするようなマルチメディア情報改
変方法や、一度再生した結果を用いて以降の再生での資
源消費低減を可能にするようなマルチメディア情報改変
方法を決定し、そのマルチメディア情報改変を実施した
場合に、そのマルチメディア情報改変についての情報を
マルチメディア情報提供装置に通知し、そのマルチメデ
ィア情報改変をマルチメディア情報提供装置のメディア
データ送出処理に反映させる際に、その時点で最も効率
のよいメディアデータ伝送レートの組み合わせを選択す
ることにより、マルチメディア情報提供装置のメディア
データ送出処理に使用される計算資源と、マルチメディ
ア情報提供装置のネットワークインタフェースの帯域資
源と、マルチメディア情報再生装置のメディアデータ受
信処理に使用される計算資源と、マルチメディア情報再
生装置のネットワークインタフェースの帯域資源と、マ
ルチメディア情報提供装置とマルチメディア情報再生装
置間のネットワークの帯域資源の効率的な使用が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の発明の実施の形態におけるマル
チメディア情報提供装置とマルチメディア情報再生装置
との構成を示すブロック図
【図2】本発明の第一、第二、第四、第五の発明の実施
の形態におけるマルチメディア情報のシナリオデータの
概念図
【図3】本発明の第一の発明の実施の形態におけるマル
チメディア情報再生装置のマルチメディア情報再生処理
を示すフローチャート
【図4】本発明の第一の発明の実施の形態におけるシナ
リオ改変機構の初期化処理を示すフローチャート
【図5】本発明の第一、第四、第五の発明の実施の形態
における改変方法データベースに保持している情報内容
の概念図
【図6】本発明の第一、第四、第五の発明の実施の形態
におけるシナリオ改変機構の初期化処理において生成さ
れるマルチメディア情報改変テーブルの概念図
【図7】本発明の第一の発明の実施の形態におけるマル
チメディア情報改変部のマルチメディア情報改変検査と
改変処理に関するフローチャート
【図8】本発明の第一の発明の実施の形態におけるシナ
リオデータ改変部が生成したシナリオデータに対する改
変情報の概念図
【図9】本発明の第二の発明の実施の形態におけるマル
チメディア情報提供装置とマルチメディア情報再生装置
との構成を示すブロック図
【図10】本発明の第二の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報再生装置のマルチメディア情報再生処
理を示すフローチャート
【図11】本発明の第二の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報改変部のマルチメディア情報改変検査
と改変処理に関するフローチャート
【図12】本発明の第二の発明の実施の形態におけるメ
ディアデータ復号部が改変方法決定部に伝達したメディ
アデータを復号した結果レポートの情報の概念図
【図13】本発明の第二の発明の実施の形態における改
変方法データベースに保持している情報内容の概念図
【図14】本発明の第二の発明の実施の形態におけるシ
ナリオデータ改変部が生成したシナリオデータに対する
改変情報の概念図
【図15】本発明の第三の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報提供装置とマルチメディア情報再生装
置との構成を示すブロック図
【図16】本発明の第三の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報のシナリオデータの概念図
【図17】本発明の第三の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報再生装置のマルチメディア情報再生処
理を示すフローチャート
【図18】本発明の第三の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報改変部のマルチメディア情報改変検査
と改変処理に関するフローチャート
【図19】本発明の第三の発明の実施の形態における画
面合成部が改変方法決定部に伝達したマルチメディア情
報画面を合成をした結果レポートの情報の概念図
【図20】本発明の第三の発明の実施の形態における改
変方法データベースに保持している情報内容の概念図
【図21】本発明の第三の発明の実施の形態におけるシ
ナリオデータ改変部が生成したシナリオデータに対する
改変情報の概念図
【図22】本発明の第四の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報提供装置とマルチメディア情報再生装
置との構成を示すブロック図
【図23】本発明の第四の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報再生装置のマルチメディア情報再生処
理を示すフローチャート
【図24】本発明の第四の発明の実施の形態におけるシ
ナリオ改変機構の初期化処理を示すフローチャート
【図25】本発明の第四の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報改変部のマルチメディア情報改変検査
と改変処理に関するフローチャート
【図26】本発明の第四の発明の実施の形態におけるシ
ナリオデータ改変部が生成したシナリオデータに対する
改変情報の概念図
【図27】本発明の第四の発明の実施の形態における改
変後のマルチメディア情報の登録処理を示すフローチャ
ート
【図28】本発明の第四の発明の実施の形態におけるシ
ナリオデータ生成部によるシナリオデータの概念図
【図29】本発明の第四の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報格納部に保存された改変後のシナリオ
データの概念図
【図30】本発明の第五の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報提供装置とマルチメディア情報再生装
置との構成を示すブロック図
【図31】本発明の第五の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報再生装置のマルチメディア情報再生処
理を示すフローチャート
【図32】本発明の第五の発明の実施の形態におけるシ
ナリオ改変機構の初期化処理を示すフローチャート
【図33】本発明の第五の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報改変部のマルチメディア情報改変検査
と改変処理に関するフローチャート
【図34】本発明の第五の発明の実施の形態におけるシ
ナリオデータ改変部が生成したシナリオデータに対する
改変情報の概念図
【図35】本発明の第五の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報提供装置によるマルチメディア情報送
出処理を示すフローチャート
【図36】本発明の第五の発明の実施の形態におけるメ
ディアデータ送出管理部がシナリオデータを解析した結
果得られたメディアデータ送出に必要な情報の概念図
【図37】本発明の第五の発明の実施の形態におけるマ
ルチメディア情報提供装置のマルチメディア情報改変通
知に対する検査と処理の流れを示すフローチャート
【図38】本発明の第五の発明の実施の形態におけるメ
ディアデータ送出管理部からメディアデータ送出部に伝
達されるマルチメディア情報改変内容を反映させたメデ
ィアデータ送出に必要な情報の概念図
【符号の説明】
104 マルチメディア情報格納部 107 メディアデータ取得部 108 メディアデータ復号部 109 画面合成部 112 シナリオデータ解析部 113 マルチメディア情報改変部 118 メディアデータ形式変換部 119 シナリオデータ改変部 120 改変方法データベース 121 改変方法決定部 2205 マルチメディア情報管理部 2210 シナリオデータ生成部 2211 マルチメディア情報保存処理部 3004 メディアデータ送出管理部 3010 改変情報送出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/24 H04N 5/91 N 5C064 7/173 610 5/92 H 7/13 Z (72)発明者 高木 利匡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B049 CC31 EE03 EE05 EE07 FF03 FF04 FF06 GG04 GG07 5B075 KK07 KK13 KK33 ND03 ND16 ND20 ND23 NK46 NS10 PQ02 PQ20 PQ29 PQ48 PQ49 UU40 5C023 AA02 AA11 AA38 BA11 CA01 DA08 EA03 5C053 FA14 GA11 GB06 GB07 GB09 GB21 GB37 GB40 JA22 KA22 KA24 KA30 LA11 LA15 5C059 KK41 MA00 PP00 PP01 PP20 RC04 RC32 RC33 RC34 SS08 SS26 UA05 5C064 BA07 BB10 BC18 BC27 BD05 BD08 BD09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画・静止画・テキスト・音声などの素
    材と、素材の提示方法を記述したシナリオと、からなる
    マルチメディア情報を受信し、当該シナリオに従って、
    当該素材のデータであるメディアデータの復号・合成・
    出力といった再生を行う際に、当該マルチメディア情報
    の改変を行うマルチメディア改変情報部を備えた装置で
    あって、 前記マルチメディア改変情報部は、シナリオデータを元
    に、シナリオデータとメディアデータの改変方法を決定
    するための情報を保持した改変方法データベースと、シ
    ナリオデータと改変方法データベースの情報を元に、マ
    ルチメディア情報のシナリオデータとメディアデータの
    改変方法の決定を行う改変方法決定部と、改変方法決定
    部の要請に応じてメディアデータの形式変換を行うメデ
    ィアデータ形式変換部と、改変方法決定部の要請に応じ
    てシナリオデータの改変を行うシナリオデータ改変部
    と、を備えたマルチメディア情報再生装置。
  2. 【請求項2】 動画・静止画・テキスト・音声などの素
    材と、素材の提示方法を記述したシナリオと、からなる
    マルチメディア情報を受信し、当該シナリオに従って、
    当該素材のデータであるメディアデータの復号・合成・
    出力といった再生を行う際に、当該マルチメディア情報
    の改変を行うマルチメディア改変情報部を備えた装置で
    あって、 前記マルチメディア改変情報部は、メディアデータの復
    号情報を元に、シナリオデータとメディアデータの改変
    方法を決定するための情報を保持した改変方法データベ
    ースと、メディアデータの復号情報と改変方法データベ
    ースの情報を元にマルチメディア情報のシナリオデータ
    とメディアデータの改変方法の決定を行う改変方法決定
    部と、改変方法決定部の要請に応じてメディアデータの
    形式変換を行うメディアデータ形式変換部と、改変方法
    決定部の要請に応じてシナリオデータの改変を行うシナ
    リオデータ改変部と、を備えたマルチメディア情報再生
    装置。
  3. 【請求項3】 動画・静止画・テキスト・音声などの素
    材と、素材の提示方法を記述したシナリオと、からなる
    マルチメディア情報を受信し、当該シナリオに従って、
    当該素材のデータであるメディアデータの復号・合成・
    出力といった再生を行う際に、当該マルチメディア情報
    の改変を行うマルチメディア改変情報部を備えた装置で
    あって、 前記マルチメディア改変情報部は、画面合成された情報
    を元に、シナリオデータとメディアデータの改変方法を
    決定するための情報を保持した改変方法データベース
    と、画面合成部の情報と改変方法データベースの情報を
    元にマルチメディア情報のシナリオデータとメディアデ
    ータの改変方法の決定を行う改変方法決定部と、改変方
    法決定部の要請に応じてメディアデータの形式変換を行
    うメディアデータ形式変換部と、改変方法決定部の要請
    に応じてシナリオデータの改変を行うシナリオデータ改
    変部と、を備えたマルチメディア情報再生装置。
  4. 【請求項4】 マルチメディア情報再生の終了時に、そ
    の時点で再生していたマルチメディア情報のシナリオ情
    報からシナリオデータを生成するシナリオデータ生成部
    と、前記生成されたシナリオデータとメディアデータ形
    式変換部の変換結果とを保存するマルチメディア情報保
    存処理部と、を備え、 前記保持した内容を、本装置に対してマルチメディア情
    報を提供してくれる装置へ通知することを特徴とする、
    請求項1から3のいずれかに記載のマルチメディア情報
    再生装置。
  5. 【請求項5】 マルチメディア情報改変部によって改変
    されたマルチメディア情報を、本装置に対してマルチメ
    ディア情報を提供してくれる装置に通知する改変情報送
    出部を備えた請求項1から3のいずれかに記載のマルチ
    メディア情報再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のマルチメディア情報再
    生装置から通知されるマルチメディア情報の改変情報
    を、メディアデータの伝送方法に反映させるメディアデ
    ータ送出管理部を備えるマルチメディア情報提供装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003006555A (ja) * 2001-06-25 2003-01-10 Nova:Kk コンテンツ配信方法、シナリオデータ、記録媒体およびシナリオデータ生成方法

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