JP2001131939A - 洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体及びその製法 - Google Patents
洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体及びその製法Info
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Abstract
の土木工事における栗石、砕石等を充填する新規な樹脂
製袋体及びその製法に関するものである。 【解決手段】縦横に並べて孔部を形成した樹脂シートで
あって、当該孔部は延伸方向と平行な両端辺が1mm以
上であり、これを一方向に延伸して対向する一対の延伸
部を形成して前記穿孔部を細長い孔部とした樹脂ネット
であって、両端辺を綴じ合わせて筒状体とし、当該筒状
体の一端を綴じ込んでなる洗掘防止工等に用いる樹脂製
袋体。20‥樹脂ネット、21a‥樹脂ネットの延伸方
向と平行な両端辺、21b‥樹脂ネットの延伸方向と角
度をなす端辺、21‥樹脂ネットの孔部、30‥樹脂製
袋体、31‥バンド、32‥絞り用ロープ、33‥吊り
下げ用ロープ。
Description
工、護岸緑化工等の土木工事における栗石、砕石等を充
填する新規な樹脂製袋体及びその製法に関するものであ
る。
ると、その構造物が抵抗体となって渦流が生じ、構造物
の周辺の地盤がえぐり取られるといういわゆる洗掘現象
が生じる。この洗掘現象を防止するため、構造物の周囲
に栗石や砕石を充填した蛇籠を設置したり、コンクリー
トを打設したり、更にはコンクリート製の消波ブロック
が積み上げられていた。
において、大容量、大重量の栗石、砕石等を合成繊維製
の袋体内へ充填し、これをクレーン等にて吊り上げて施
工場所へ移動させ、袋体ごと設置する作業が行われるよ
うになってきた。
合成繊維製の有底袋体の開口部に複数の環状部を固着し
ておき、内部に所定重量の栗石とか砕石を投入した後に
有底袋体の開口部よりの同部を細ロープ等で絞縮して太
いロープ状体とし、前記環状部を利用して吊輪等を取り
付けて吊持部とし、この吊輪を利用してクレーンのフッ
ク等で吊持する構造とされている。しかるに、合成繊維
から網地を形成するには多くの工程と作業が必要とな
り、この作業におけるコストアップは避けられない。
工、根固工等の土木工事に用いられる新たなかつ安価な
樹脂製袋体を提供するものである。
並べて孔部を形成した樹脂シートであって、当該孔部は
延伸方向と平行な両端辺が1mm以上であり、これを一
方向に延伸して対向する一対の延伸部を形成して前記穿
孔部を細長い孔部とした樹脂ネットであって、両端辺を
綴じ合わせて筒状体とし、当該筒状体の一端を綴じ込ん
でなることを特徴とする洗掘防止工等に用いる樹脂製袋
体にかかるものである。そして、好ましくは、延伸倍率
が1.5倍以上である袋体にかかるものである。尚、樹
脂ネットは複数枚重ねて袋体とすることができることは
言うまでもない。
用いる樹脂製袋体の製法であって、長尺の樹脂プレート
の長手方向に向って穿孔部をプレス加工により交互に形
成する第1工程、プレス加工された樹脂プレートを加温
された液体中に浸漬することによって延伸可能な温度に
加温する第2工程、加温した樹脂プレートをロール間を
通過させ、先端側のゴムロールの回転速度を大きくして
延伸させる第3工程、とからなることを特徴とするもの
である。
いる樹脂製袋体の製法であって、押出成形にて縦横に孔
部を備えた樹脂プレートを形成する第1工程、プレス加
工された樹脂プレートを加温された液体中に浸漬するこ
とによって延伸可能な温度に加温する第2工程、加温し
た樹脂プレートをロール間を通過させ、先端側のゴムロ
ールの回転速度を大きくして延伸させる第3工程、とか
らなることを特徴とするものである。
明の実施の形態を更に詳細に説明する。即ち、洗掘防止
工等に用いる樹脂製袋体の製法にあっては、延伸の際に
長尺の樹脂プレートが均一に加温され、かつロールを特
定の性状としたことにより樹脂プレートを確実に掴み延
伸することができることとなったものである。このた
め、第3工程におけるロールの表面の硬度は30〜70
度(ショアA)の硬度を有するのが良い。
さが2〜8mmの起高分子量ポリエチレンの樹脂プレー
トであって、通常は分子量が1000〜1000万の樹
脂が採用される。更に好ましくは、重量平均分子量は1
0万〜40万、密度が0.9以上、1分子当たり0.3
個のブチル基の側鎖を有するものである。樹脂プレート
に穿孔した孔部は通常はほぼ正六角形がよく、場合によ
っては円形、方形であってもよい。六角形の場合、延伸
される部位は1mm以上、好ましくは2mm以上、更に
言えば、3mm以上あることが好ましく、1mm以下に
あっては延伸の際に応力が集中し切断してしまうことが
ある。尚、第3発明のように樹脂シートの孔部を押出成
形にて形成しても良いことは勿論である。
トの種類や性状にもよるが、通常は50℃以上であり、
樹脂プレートが前記した起高分子量ポリエチレンの場合
には好ましくは80〜95℃である。尚、用いられる液
体は水道水で十分である。かかる第2工程は分子配向す
るに適した温度域に樹脂プレートを置くのがよく、ポリ
エチレン、ポリプロピレンのような高結晶性高分子の場
合には、溶融点より若干低い点にあり、PETのような
準結晶性高分子の場合には、ガラス転位点と軟化点の間
の極く狭い範囲において適している。
間隔を離して設置されるのが良く、このロールは好まし
くはゴムロールであり、少なくとも突起側に配置される
ロールの表面の硬度は30〜70度(ショアA)、好ま
しくは40〜60度の硬度である。第3工程における延
伸は2倍以上であり、好ましくは3倍以上であり、1.
5倍以下では延伸の効果が十分得られないため、洗掘防
止工等に用いる樹脂製袋体として所期の目的を達し得な
いからである。延伸部の厚みは、好ましくは0.5mm
以上であるのがよく、栗石や砕石が充填された際の耐カ
ット性に備えたものである。
とにより製品としたものであったが、本発明は樹脂プレ
ートを押出し成形し、これを延伸することによって樹脂
ネットを形成し、これを一枚又は複数枚重ねて袋体とし
たものであり、軽量で、強度の強いかつ安価な袋体を得
ることとなったものである。
する。図1は本発明の第2の全工程を示す概念図であ
り、図2は長尺の樹脂プレート1の平面概念図である。
用いられた樹脂プレート1は厚さ4mmの超高分子量ポ
リエチレン樹脂(分子量400万)である。第1工程に
あっては、上下よりプレス機11によって穿孔された孔
部2は、長手方向に向かってほぼ正六角形(一辺3m
m)をなし、16mmの間隔をなして連設されている。
尚、穿孔部2のコーナー部には延伸工程での亀裂等が入
らないように小さな曲面が構成されている。かかる樹脂
プレート1における斜め方向の樹脂部3と、長手方向の
樹脂部4であり両方が全体的に延伸に供される。尚、樹
脂部3の幅は樹脂部4の約半分とされており、延伸後に
はほぼ同じ長さとなり、孔部2はほぼ正六角形となる。
要な引張り力を考慮して90℃に保持される。そして、
第3工程における後方のゴムロール(直径30cm)1
3の表面は硬度55度と特定したものであり、ロール1
3は40cm/分(樹脂プレートのスピード)の定速回
転をなしている。一方、前方のロール14(直径30c
m)の表面も硬度55度とし、200cm/分(樹脂プ
レートのスピード)の高速回転である。
方向に3倍の延伸を行ったものであり、図3は得られた
樹脂製ネット20の平面図、図4はAーA線での断面
図、図5はBーB線での断面図である。樹脂補強ネット
20における孔部21は主たる延伸部21aと21bと
から形成され、延伸部21aの厚さは1mmであり、全
体としてほぼ正六角形の孔部21が形成された。
り、得られた樹脂ネット20を2m×2mの大きさに切
り、2枚重ねそれを二つ折にし、その非延伸側の両端辺
20aを孔部21を綴じ合わせて筒状体とし、当該筒状
体の一端(下側・延伸側20b)を綴じ込んで樹脂製袋
体30を得た。綴じ合わせはナイロン製バンド31であ
る。一方、筒状体の他端(上側・延伸側20c)に口絞
り用ロープ32を同様に綴じ込んでなり、このロープ3
2を基礎として等間隔に6カ所吊り下げ用ロープ33を
係止したものである。
ロープ32をもって開口部を絞ることにより、例えば洗
掘防止工等に用いる袋体が得られ、これをそのままクレ
ーン等にて吊り上げて施工場所へ移動させ、袋体ごと設
置することができるようになったものである。
より樹脂ネットとし、これを袋体としたもので、軽量で
強度があり、かつ安価な袋体を提供できたものである。
従って、この袋体は河川や海での構築物の根固め用、緑
化用、護岸用、水防資材、工業用資材に適用できること
は勿論である。
示す概念図である。
る。
Claims (18)
- 【請求項1】 縦横に並べて孔部を形成した樹脂シート
であって、当該孔部は延伸方向と平行な両端辺が1mm
以上であり、これを一方向に延伸して対向する一対の延
伸部を形成して前記穿孔部を細長い孔部とした樹脂ネッ
トであって、両端辺を綴じ合わせて筒状体とし、当該筒
状体の一端を綴じ込んでなることを特徴とする洗掘防止
工等に用いる樹脂製袋体。 - 【請求項2】 孔部をプレス加工にて形成した請求項1
記載の洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体。 - 【請求項3】 孔部を押出成形にて形成した請求項1記
載の洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体。 - 【請求項4】 延伸倍率が1.5倍以上である請求項1
記載の洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体。 - 【請求項5】 延伸部の厚みが0.5mm以上である請
求項1記載の洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体。 - 【請求項6】 長尺の樹脂プレートの長手方向に向って
穿孔部をプレス加工により交互に形成する第1工程、プ
レス加工された樹脂プレートを加温された液体中に浸漬
することによって延伸可能な温度に加温する第2工程、
加温した樹脂プレートをロール間を通過させ、先端側の
ゴムロールの回転速度を大きくして延伸させる第3工
程、とからなることを特徴とする洗掘防止工等に用いる
樹脂製袋体の製法。 - 【請求項7】 押出成形にて縦横に孔部を備えた樹脂プ
レートを形成する第1工程、プレス加工された樹脂プレ
ートを加温された液体中に浸漬することによって延伸可
能な温度に加温する第2工程、加温した樹脂プレートを
ロール間を通過させ、先端側のゴムロールの回転速度を
大きくして延伸させる第3工程、とからなることを特徴
とする洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体の製法。 - 【請求項8】 長尺の樹脂プレートが起高分子量ポリエ
チレン樹脂プレートである請求項6又は7項記載の洗掘
防止工等に用いる樹脂製袋体の製法。 - 【請求項9】 起高分子量ポリエチレンの分子量は、1
000〜1000万である請求項8項記載の洗掘防止工
等に用いる樹脂製袋体の製法。 - 【請求項10】 長尺の樹脂プレートが2〜8mmの厚
さを有する請求項6又は7記載の洗掘防止工等に用いる
樹脂製袋体の製法。 - 【請求項11】 長尺の樹脂プレートの穿孔部は幅方向
に整列された請求項6又は7記載の洗掘防止工等に用い
る樹脂製袋体の製法。 - 【請求項12】 第2工程における液体の温度が、分子
配向するに適した温度域とした請求項6又は7記載の洗
掘防止工等に用いる樹脂製袋体の製法。 - 【請求項13】 第2工程における液体の温度が50℃
以上である請求項12記載の洗掘防止工等に用いる樹脂
製袋体の製法。 - 【請求項14】 第2工程における液体の温度が80〜
95℃である請求項13記載の洗掘防止工等に用いる樹
脂製袋体の製法。 - 【請求項15】 第3工程における延伸は2倍以上であ
る請求項6又は7記載の洗掘防止工等に用いる樹脂製袋
体の製法。 - 【請求項16】 第3工程におけるロールは液体中に設
置された請求項6又は7記載の洗掘防止工等に用いる樹
脂製袋体の製法。 - 【請求項17】 ロールの表面がゴムである請求項第6
又は7項記載の洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体の製
法。 - 【請求項18】 第3工程におけるロールの表面の硬度
は30〜70度の硬度を有する請求項第6又は7記載の
洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体の製法。
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---|---|---|---|
JP31746299A JP4233186B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体及びその製法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001131939A true JP2001131939A (ja) | 2001-05-15 |
JP4233186B2 JP4233186B2 (ja) | 2009-03-04 |
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Family Applications (1)
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JP31746299A Expired - Fee Related JP4233186B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 洗掘防止工等に用いる樹脂製袋体及びその製法 |
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JP (1) | JP4233186B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011069132A (ja) * | 2009-09-26 | 2011-04-07 | Mitsui Kagaku Sanshi Kk | 法面構築工法 |
-
1999
- 1999-11-08 JP JP31746299A patent/JP4233186B2/ja not_active Expired - Fee Related
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