JP2001128886A - 尿処理装置及び糞尿処理設備 - Google Patents

尿処理装置及び糞尿処理設備

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JP2001128886A
JP2001128886A JP31497999A JP31497999A JP2001128886A JP 2001128886 A JP2001128886 A JP 2001128886A JP 31497999 A JP31497999 A JP 31497999A JP 31497999 A JP31497999 A JP 31497999A JP 2001128886 A JP2001128886 A JP 2001128886A
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chamber
container
atomizing
atomized
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Hiromi Kawamura
ひろみ 河村
Makoto Suzuki
鈴木  誠
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

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  • Non-Flushing Toilets (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Special Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱を使わずに尿を処理する。 【解決手段】 尿は、第1室37の殺菌用超音波発生器
45で殺菌し、第2室38の樹脂製ハニカムパイプ46
・・・でクリーニングし、第3室39の複数個の霧化用超
音波発生器47・・・で霧にする。 【効果】 尿を殺菌処理するので臭いを消すことができ
る。尿を超音波で霧にして放出する。ヒータで蒸発させ
るものに比較して、熱エネルギーを使用する必要がない
ので経済的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は尿処理装置及び糞尿
処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の船舶では、便器の下に糞尿タンク
を備え、この糞尿タンクに小便、大便及び洗浄後の汚水
を一括して溜めておき、港に繋留したときに糞尿タンク
を抜取るなどして処理する。列車や大型航空機も同様で
ある。
【0003】一方、小型の遊覧船、遊魚船、レシャーボ
ートなどの小型船では糞尿タンクを設けるスペースが無
いため、海や河川に垂れ流ししているのが実状である。
しかし、港湾、河川の水質汚濁防止の観点から、小型船
といえども垂れ流しは許されず、糞尿処理が義務付けら
れる方向にある。
【0004】そこで、例えば特開平11−14030号
公報「屎尿の乾燥処理機構」が提案されている。この技
術は、同公報第2頁左欄第8行〜第9行に「屎尿を密閉
した容器内で蒸発させることで乾燥処理できる屎尿の乾
燥処理機構」と記載されているように、屎尿を熱エネル
ギーで蒸発、乾燥させて、減量を図ることを基本原理と
したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した熱を
加えて屎尿を乾燥させる装置では、莫大な熱エネルギー
が必要であり、この様な熱エネルギーを船舶で発生させ
ようとすれば、石油を燃料とした発電機が必要となる。
仮に、石油の火炎で直接的に屎尿を暖めるにしても加熱
装置が大掛かりなものとなり、何れにしても小型船では
採用し難い。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は小
型船に適した屎尿処理装置を開発する過程で、小型
船、特に遊覧船や遊魚船では屎尿の大部分が小便及び汚
水である、水を蒸発させるには、常温(約25℃)か
ら100℃まで暖める熱エネルギー(液体熱)と100
℃の熱水を100℃の蒸気に変えるための熱エネルギー
(蒸発熱)とを合せたところの莫大な熱量が必要であ
る、と言う事実を詳細に検討した結果、次の通り知見す
るに至った。前記に対しては、大便と切り離して、小
便(汚水を含む)を処理する。前記に対しては、水分
を熱を加えることなしに蒸発させる。
【0007】上記の知見から課題を解決するための手段
を次の様にした。請求項1は、容器内部を尿の流れに沿
って第1室、第2室、第3室に区分し、第1室と第2室
を仕切る第1仕切り板より第2室と第3室を仕切る第2
仕切り板の仕切り高さを低く設定し、第1室に尿の取入
れ口を設ける共に超音波で殺菌作用を発揮する殺菌用超
音波発生器を設け、第2室に樹脂製ハニカムパイプのピ
ースを充填し、第3室に尿を霧にする霧化用超音波発生
器を設けると共に霧になった尿を排出する排出口を設け
てなる尿処理装置である。
【0008】尿は、第1室で殺菌処理し、第2室である
程度の脱臭処理をし、第3室で霧にして大気へ放出す
る。熱エネルギーを要しないので、大いに省エネルギー
を図ることができる。第1仕切り板を高く、第2仕切り
板を低くすることで、尿の逆流を防止する。第2室にハ
ニカムパイプのピースを充填しておくことで、尿の移動
を緩慢なものにし、重心移動を穏やかなものとする。こ
のため、小型船に尿処理装置を配置しても、この尿処理
装置が船の安定を損う心配はない。
【0009】請求項2は、容器内に尿を霧にする霧化用
超音波発生器を設け、尿の取入れ口を通じて容器に取込
んだ尿を霧にし、容器に設けた排出口を介して容器外へ
排出することのできる尿処理装置である。尿を超音波で
霧にするため、熱エネルギーを要しないので、大いに省
エネルギーを図ることができる。構造が単純であるた
め、コンパクト化が容易であり、乗用車、寝たきり病
人、ハイキング、旅行に好適である。
【0010】請求項3は、前記排出口に排出管を接続
し、この排出管に排出ファンを介在させ、この排出ファ
ンにソーラパネルを電気的に接続し、ソーラパネルで発
電した電気で排出ファン並びに前記超音波発生器を駆動
することを特徴とする。
【0011】排出管を延ばすことで、霧にした尿(以下
「霧化尿」と記す。)を好みの場所へ放出することがで
きる。排出管の配管抵抗は排出ファンで補う。この排出
ファンをソーラパネルで駆動するとともに、ソーラパネ
ルで超音波発生器を駆動することで、給電が困難な小型
船、山小屋、キャンプ場、山間部での尿処理が可能とな
る。
【0012】請求項4は、糞尿を多孔性斜板に載せて滑
落させる間に固形物と水分とを大まかに分離する分離器
と、分離した水分を処理する請求項1記載の尿処理装置
と、分離した固形物を遠心力で脱水処理する脱水器と、
脱水した固形物を熱した油で乾燥処理する油式乾燥器
と、乾燥した固形物を電磁加熱作用で燃焼させ灰にする
電磁式灰化器と、からなる糞尿処理設備である。糞尿を
大便を主体とした固形物と、尿及び洗浄水を主体とした
水分に大まかに分離する。水分は霧化して大気に放出す
る。固形物は脱水し、乾燥し、灰化することで減量を図
る。特に、加熱した油で固形物を処理すると、熱と油と
で臭いを無臭化することができる。灰が無臭となるの
で、灰の処理が容易となる。
【0013】請求項5は、前記脱水器、油式乾燥器及び
電磁式灰化器を全て電気エネルギーで作動させるように
し、この電気エネルギーをソーラパネルで賄うようにし
たことを特徴とする糞尿処理設備である。電気エネルギ
ーをソーラパネルから得るようにすれば、電気の無い無
人島、小型船、乗用車に糞尿処理設備を設置することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る尿処理装置を搭載した
屋形船の断面図であり、小型船としての屋形船10は、
船体11にエンジン12、尿処理装置30、水タンク1
3などを備え、床14の上を客室15とし、この客室1
5の後部に小便器16を備える小用トイレを設け、この
小便器16を前記尿処理装置30に連結し、この尿処理
装置30から排出管18を延ばしたものである。19は
操舵室、21は操舵室19の屋根に載せたソーラパネル
である。
【0015】図2は本発明に係る尿処理装置の斜視図で
あり、尿処理装置30は、取外し可能な蓋31を備えた
容器32に次に述べる機器を収納したものであり、蓋3
1に尿を取入れる取入れ口33と、霧化尿を排出する排
出口34とを備える。35は給電ケーブルである。な
お、容器32は円筒体や多角筒体であってもよい。
【0016】図3は本発明に係る尿処理装置の断面図で
あり、尿処理装置30は、容器32の内部を尿の流れに
沿って第1室37、第2室38、第3室39に区分し、
第1室37と第2室38を仕切る第1仕切り板41より
第2室38と第3室39を仕切る第2仕切り板42の仕
切り高さを低く設定し、第1室37に尿の取入れ口33
を臨ませる共に第1室37に超音波で殺菌作用を発揮す
る殺菌用超音波発生器45を設け、第2室38に樹脂製
ハニカムパイプ46・・・(・・・は複数を示す。以下同
様。)のピースを充填し、第3室39に尿を霧にする霧
化用超音波発生器47・・・を設けると共に第3室39に
霧化尿を排出する排出口34を臨ませたものである。
【0017】なお、排出管18に排出ファン49を介在
させ、この排出ファン49をソーラパネル21で得た電
気エネルギーで駆動することが望ましい。排出ファン4
9を介在させれば、排出管18の管路抵抗に打ち勝って
霧化尿を大量に流すことができる。従って、排出管18
の長さや曲りを自由に決めることができ、霧化尿を都合
のよい所へ排出することができる。又、ソーラパネル2
1で得た電気エネルギーは超音波発生器45,47に供
給する。
【0018】以上に述べた尿処理装置30の作用を次に
説明する。図3にて、小便器16から流れ落ちた尿は、
逆止弁51を押開けて第1室37に落下する。尿の供給
が止まれば逆止弁51はスプリングの力で戻り、弁閉状
態になる。弁閉となれば第1室37の内部の臭いが小便
器16を介して外へ洩れる心配はない。
【0019】第1室37では殺菌用超音波発生器45を
約2.4MHzの振動数で振動させる。すると、第1室
37に溜まっている尿が振動し、雑菌は死滅する。尿は
本来、清浄な液体であるが、空気中で雑菌に触れると腐
敗して臭うようになる。雑菌や微生物が繁殖しなければ
無臭の液体のままである。
【0020】第1室37から溢れた尿は第1仕切り板4
1を乗越えて第2室38に至る。第2室38には樹脂製
ハニカムパイプ46・・・を充填してあるため、尿はハニ
カムパイプ46・・・の隙間に進入することになる。ハニ
カムであるからパイプ46に蜂の巣状の孔が無数に空い
ているため、この孔に尿が進入する。この第2室38の
断面図及び作用は後述する。
【0021】第2室38から溢れた尿は第2仕切り板4
2を乗越えて第3室39に至る。第3室39では複数個
の霧化用超音波発生器47・・・を約2.4MHzで振動
させる。すると、第3室39に溜まっている尿の一部が
霧になり、この霧化尿が排出管18を通じて外に至る。
液体を霧にするにはかなりのエネルギーを注入しなけれ
ばならないので、実施例では1時間当り250cm3
霧化する能力のある霧化用超音波発生器47・・・を15
個碁盤目の様に配置する。これで1時間当り3750c
3の尿を処理することができる。
【0022】第3室39には、水位センサ52(例えば
フロートスイッチ)を備えておき、水位が一定以下に下
がったときには霧化用超音波発生器47・・・を停止す
る。これで、霧化用超音波発生器47・・・の空焚(から
だき)を防止する。
【0023】霧化用超音波発生器47・・・で霧化した尿
は、軽くなり上昇し、排出口34から容器32の外へ出
る。しかし、排出口34に長くて曲りを含む排出管18
を接続すると、排出管18が抵抗となって霧化尿がうま
く流れない可能性はある。そこで、排出管18に排出フ
ァン49を取付け、この排出ファン49で強制的に排気
する。すなわち、排出ファン49を付属させれば、排出
管18は曲りや長さを気にすることなく延長させること
ができる。
【0024】図4は図3の4−4線断面図であり、第2
室38の断面図であるが、第2室38に充填する樹脂製
ハニカムパイプ46・・・のピースは、段積みしたピース
群と隣のピース群との間に0.5〜1.5mm程度の隙
間t・・・を開けておくことが望ましい。この隙間t・・・を
確保しておけば、図奥の第1仕切り板41を乗越えて来
た尿が迅速に第2室38の内部に達するからである。樹
脂製ハニカムパイプ46・・・は表面積が大きく、そこに
尿が接触するため、尿に異物が含まれている場合には、
この異物を吸着する作用も発揮する。従って、第2室3
8は簡易的な浄化機能槽であるといえる。
【0025】図5(a),(b)は本発明の第2室の更
なる作用説明図である。 (a)は矢印(小型船がローリングしたときに相当)
の様に傾いたときに、多数の樹脂製ハニカムパイプ46
・・・が邪魔板のように尿の急激な横移動を抑制する作用
をなす。 (b)は矢印(小型船がピッチングしたときに相当)
の様に傾いたときに、多数の樹脂製ハニカムパイプ46
・・・が邪魔板のように尿の急激な横移動を抑制する作用
をなす。小型船では、急激な重心の移動は禁物である。
この点、本発明では上記(a),(b)のように尿の移
動を制限し、重心の急激な移動を緩和するので、船の安
定化を良好に保つことができる。
【0026】以上に述べた尿処理装置30(図3参照)
は、小型船に常設しておくのに適している。しかし、乗
用車などではスペース的に常設が難しいので、次に可搬
可能な小型の尿処理装置の例を示す。
【0027】図6は本発明に係る可搬可能な小型の尿処
理装置の構造図であり、この尿処理装置30B(図3の
装置と区別するためにBを添えた。)は、小型の容器3
2内に尿を霧にする霧化用超音波発生器47を設け、尿
の取入れ口33を通じて容器32に取込んだ尿を霧に
し、容器32に設けた排出口34を介して容器32外へ
排出することのできる簡便な可搬可能な装置である。
【0028】詳しくは、容器32内を前室36、第1室
37、第2室38及び第3室39からなる4つの室に区
分し、前室36と第1室37を予備仕切り板40で仕切
り、第1室37と第2室38を第1仕切り板41で仕切
り、第2室38と第3室39を第2仕切り板42で仕切
り、予備仕切り板40から第3仕切り板43まで順に仕
切り高さを下げて、尿の逆流を防止するようにした。
【0029】第2室38に活性炭54・・・を充填する。
活性炭54は吸着面積が格段に大きいため、尿に含まれ
る異物を吸着させることができる。加えて、活性炭54
に銀コート又は銅コートを施す。銀イオンや銅イオンに
強い殺菌作用があるため、尿中の雑菌を殺菌する作用を
発揮する。図3で説明した殺菌用超音波発生器45を銀
コート又は銅コートに置き換え、樹脂製ハニカムパイプ
46を活性炭54に置き換えたことで、図6に示す小型
の尿処理装置30Bを完成させることができたわけであ
る。
【0030】第3室39には霧化用超音波発生器47を
設けるが、要求処理量が少ないため、1個で済ませるこ
とができる。
【0031】小型の尿処理装置30Bの作用を説明する
と、先ず、尿受けボール55及びホース56を介して、
前室36に尿を投入する。なお、第1室37の臭いが戻
らぬように、未使用時には弁57を閉じておく。前室3
6に溜まった尿が一定以上の量になると、尿の一部が予
備仕切り板40を乗越えて第1室37に至る。同様に第
1室37に尿が一定以上の量になると、尿の一部が第1
仕切り板41を乗越えて第2室38に至る。
【0032】第2室38では、銀又は銅をコートした活
性炭54・・・で殺菌及び浄化処理を施す。第2室38に
溜まった尿が一定以上の量になると、尿の一部が第2仕
切り板42を乗越えて第3室39に至る。第3室39で
は、霧化用超音波発生器47にて尿は霧になる。この霧
化尿は排出口34に接続した排出管18を通じて外に至
る。このときに、排出ファン49で霧化尿を強制的に排
出するが、この排出ファン49はソーラパネル21の電
気エネルギーで駆動させる。このソーラパネル21で発
電した電気の一部は霧化用超音波発生器47の駆動にも
供する。
【0033】この様に、排出ファン49並びに霧化用超
音波発生器47を駆動する電気エネルギーを外部から供
給する必要がないので、給電設備のない無人島、離島、
山間部、走行中の車両などおいて、本発明の尿処理装置
30Bを使用することができる。
【0034】なお、予備仕切り板40で区切ることで第
1室37に隣接した前室36を設けたのは、容器32を
多数の室に区画して重心移動を緩慢にすることを目的と
したものである。しかし、予備仕切り板40並びに前室
36を廃止して、第1室37〜第3室39で尿処理装置
30Bの要部を構成することは差支えない。
【0035】図7は本発明に係る糞尿処理設備の原理図
であり、糞尿処理設備60は、腰掛け便器61から落下
する糞尿を多孔性斜板62に載せて滑落させる間に固形
物63と水分64とを大まかに分離する分離器65と、
分離した水分64を処理する図3記載の尿処理装置30
と、分離した固形物を遠心力で脱水処理する脱水器66
と、脱水した固形物を熱した油で乾燥処理する油式乾燥
器67と、乾燥した固形物を電磁加熱作用で燃焼させ灰
にする電磁式灰化器68と、からなる。多孔性斜板62
は表面に低摩擦係数の樹脂をコートした多孔斜板である
が、メッシュコンベアであってもよい。
【0036】69は集水板、71,72,73,74は
コンベア、75は油加熱ヒータ、76は高周波回路、7
7は高周波発生器、78は鉄粉又は鋼球である。加え
て、脱水器66、油式乾燥器67及び電磁式灰化器68
を全て電気エネルギーで作動させるようにし、この電気
エネルギーをソーラパネル21の発電で賄うようにす
る。
【0037】糞尿処理設備60は、糞尿を処理対象とす
るが、糞尿を単位に加熱処理するのではなく、先ず固形
物(大便)と水分(小便+洗浄水)とを分離し、水分は
図3で述べた尿処理装置30で霧化処理し、固形物は別
途次に述べる処理を施すことを特徴とする。
【0038】固形物63は、先ず洗濯機に付属している
脱水器と同じ原理の遠心式脱水器66で水分を除去し、
次の油式乾燥器67で熱した油に浸漬する。すなわち、
固形物63を空揚げする訳である。空揚げすると、固形
物63の含水が除去でき、加熱することで有機質分が焼
けてほぼ無臭になる。乾燥が進むと共にほぼ無臭になっ
た固形物63を鉄粉又は鋼球とともに電磁加熱すると、
粘着力が消失し、分離し、粉になる。この粉は基本的に
無臭化並びに減量化に成功したものであるから、後に袋
に詰める等してごみ処理場へ送る若しくは土に埋めれば
よい。
【0039】尚、請求項2は、図6で説明した小型の尿
処理装置30Bを対象としたものであるが、活性炭を装
備するか否かは任意である。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の尿処理装置では、尿を第1室で殺菌処
理し、第2室である程度の脱臭処理をし、第3室で霧に
して大気へ放出する。熱エネルギーを要しないので、大
いに省エネルギーを図ることができる。第1仕切り板を
高く、第2仕切り板を低くすることで、尿の逆流を防止
する。第2室にハニカムパイプのピースを充填しておく
ことで、尿の移動を緩慢なものにし、重心移動を穏やか
なものとする。このため、小型船に尿処理装置を配置し
ても、この尿処理装置が船の安定を損う心配はない。
【0041】請求項2は、容器内に尿を霧にする霧化用
超音波発生器を設け、尿の取入れ口を通じて容器に取込
んだ尿を霧にし、容器に設けた排出口を介して容器外へ
排出することのできる尿処理装置であり、尿を超音波で
霧にするため、熱エネルギーを要しないので、大いに省
エネルギーを図ることができる。構造が単純であるた
め、コンパクト化が容易であり、乗用車、寝たきり病
人、ハイキング、旅行に好適である。
【0042】請求項3は、前記排出口に排出管を接続
し、この排出管に排出ファンを介在させ、この排出ファ
ンにソーラパネルを電気的に接続し、ソーラパネルで発
電した電気で排出ファン並びに前記超音波発生器を駆動
することを特徴とし、排出管を延ばすことで、霧化尿を
好みの場所へ放出することができる。排出管の配管抵抗
は排出ファンで補う。この排出ファンをソーラパネルで
駆動するとともに、ソーラパネルで超音波発生器を駆動
することで、給電が困難な小型船、山小屋、キャンプ
場、山間部での尿処理が可能となる。
【0043】請求項4の糞尿処理設備は、糞尿を大便を
主体とした固形物と、尿及び洗浄水を主体とした水分に
大まかに分離し、水分は霧化して大気に放出し、固形物
は脱水し、乾燥し、灰化することで減量を図るものであ
る。特に、加熱した油で固形物を処理すると、熱と油と
で臭いを無臭化することができる。灰が無臭となるの
で、灰の処理が容易となる。
【0044】請求項5は、前記脱水器、油式乾燥器及び
電磁式灰化器を全て電気エネルギーで作動させるように
し、この電気エネルギーをソーラパネルで賄うようにし
たことを特徴とする糞尿処理設備であり、電気エネルギ
ーをソーラパネルから得るようにすれば、電気の無い無
人島、小型船、乗用車に糞尿処理設備を設置することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る尿処理装置を搭載した屋形船の断
面図
【図2】本発明に係る尿処理装置の斜視図
【図3】本発明に係る尿処理装置の断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】本発明の第2室の更なる作用説明図
【図6】本発明に係る可搬可能な小型の尿処理装置の構
造図
【図7】本発明に係る糞尿処理設備の原理図
【符号の説明】
10…屋形船、16…小便器、18…排出管、21…ソ
ーラパネル、30,30B…尿処理装置、32…容器、
33…取入れ口、34…排出口、36…前室、37…第
1室、38…第2室、39…第3室、40…予備仕切り
板、41…第1仕切り板、42…第2仕切り板、45…
殺菌用超音波発生器、46…樹脂製ハニカムパイプ、4
7…霧化用超音波発生器、49…排出ファン、54…活
性炭、60…糞尿処理設備、61…腰掛け便器、62…
多孔性斜板、63…固形物、64…水分、65…分離
器、66…脱水器、67…油式乾燥器、68…電磁式灰
化器、75…油加熱ヒータ、77…高周波発生器、78
…鉄粉又は鋼球。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内部を尿の流れに沿って第1室、第
    2室、第3室に区分し、第1室と第2室を仕切る第1仕
    切り板より第2室と第3室を仕切る第2仕切り板の仕切
    り高さを低く設定し、第1室に尿の取入れ口を設ける共
    に超音波で殺菌作用を発揮する殺菌用超音波発生器を設
    け、第2室に樹脂製ハニカムパイプのピースを充填し、
    第3室に尿を霧にする霧化用超音波発生器を設けると共
    に霧になった尿を排出する排出口を設けてなる尿処理装
    置。
  2. 【請求項2】 容器内に尿を霧にする霧化用超音波発生
    器を設け、尿の取入れ口を通じて容器に取込んだ尿を霧
    にし、容器に設けた排出口を介して容器外へ排出するこ
    とのできる尿処理装置。
  3. 【請求項3】 前記排出口に排出管を接続し、この排出
    管に排出ファンを介在させ、この排出ファンにソーラパ
    ネルを電気的に接続し、ソーラパネルで発電した電気で
    排出ファン並びに前記超音波発生器を駆動することを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の尿処理装置。
  4. 【請求項4】 糞尿を多孔性斜板に載せて滑落させる間
    に固形物と水分とを大まかに分離する分離器と、分離し
    た水分を処理する請求項1記載の尿処理装置と、分離し
    た固形物を遠心力で脱水処理する脱水器と、脱水した固
    形物を熱した油で乾燥処理する油式乾燥器と、乾燥した
    固形物を電磁加熱作用で燃焼させ灰にする電磁式灰化器
    と、からなる糞尿処理設備。
  5. 【請求項5】 前記脱水器、油式乾燥器及び電磁式灰化
    器を全て電気エネルギーで作動させるようにし、この電
    気エネルギーをソーラパネルで賄うようにしたことを特
    徴とする請求項4記載の糞尿処理設備。
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