JP2001127643A - 信号処理装置及びその方法並びにプログラム格納媒体 - Google Patents

信号処理装置及びその方法並びにプログラム格納媒体

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JP2001127643A
JP2001127643A JP31032599A JP31032599A JP2001127643A JP 2001127643 A JP2001127643 A JP 2001127643A JP 31032599 A JP31032599 A JP 31032599A JP 31032599 A JP31032599 A JP 31032599A JP 2001127643 A JP2001127643 A JP 2001127643A
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JP31032599A
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English (en)
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Yuki Matsumura
祐樹 松村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばネットワークを介して不特定多数の端末
装置に配信されたコンテンツについての著作権侵害行為
を有効に抑制し得る信号処理装置及びその方法並びにプ
ログラム格納媒体を提案する。 【解決手段】入力信号DAを圧縮処理する際の圧縮率の
違いにより電子透かし情報DCの圧縮耐性が変化するよ
うに電子透かし情報DCを入力信号DAに重畳するよう
にしたことにより、入力信号DAが通る圧縮系13、1
4、15の違いによって当該圧縮系を通った入力信号D
CDのコピー制御を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号処理装置及びそ
の方法並びにプログラム格納媒体に関し、例えば音楽デ
ータ等の著作権を保護する信号処理装置及びその方法並
びにプログラム格納媒体に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェブサイトからインターネット
等のネットワークを介して不特定多数のネットワーク端
末装置(コンピュータ)に音楽コンテンツ等が配信され
るようになっている。
【0003】コンピュータのユーザは配信された音楽コ
ンテンツをディジタルデータの状態で種々の記録媒体に
記録することにより、好みの音楽を高音質で記録した音
楽ソフトをユーザが意のままに作成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、コンピュ
ータを操作するユーザかウェブサイトにアクセスするだ
けで、自由に音楽コンテンツを記録媒体に記録すること
により、音楽コンテンツの著作権侵害が発生する問題が
ある。
【0005】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、例えばネットワークを介して不特定多数の端末装置
に配信されたコンテンツについての著作権侵害行為を有
効に抑制し得る信号処理装置及びその方法並びにプログ
ラム格納媒体を提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、入力信号を圧縮処理する際の圧縮
率の違いにより電子透かし情報の圧縮耐性が変化するよ
うに電子透かし情報を入力信号に重畳するようにしたこ
とにより、入力信号が通る圧縮系の違いによって当該圧
縮系を通った入力信号のコピー制御を容易に行うことが
できる。
【0007】従って、入力信号の著作権者の意図するま
まに入力信号のコピー制御を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0009】図1において、10は全体としてコンテン
ツのコピー制御システムを示し、オーディオソースであ
るディジタルオーディオ信号DAを光ディスク2に記録
する際に、ウォーターマーク(電子透かし情報)エンコ
ーダ1により、Robust(強い)ウォーターマークDC1
及びFragile(弱い)ウォーターマークDC2をディジタ
ルオーディオ信号DAに付加して光ディスク2に記録す
る。ここで、RobustウォーターマークDC1及びFragil
e ウォーターマークDC2はオーディオソースの著作権
者、コピーを許可するか否か等の情報により構成され
る。
【0010】因みに、RobustウォーターマークDC1は
MP3等の圧縮系を介しても消えないウォーターマーク
であり、Fragile ウォーターマークDC2はMP3等の
圧縮系を通るとその量子化誤差により消える(残存率が
低くなる)ウォーターマークである。
【0011】このようにしてRobustウォーターマークD
C1及びFragile ウォーターマークDC2を含むディジ
タルオーディオ信号DAが記録された光ディスク2のう
ち、例えばMP3(MPEG Audio Layer 3)エンコーダ3等
による圧縮処理を介して、ネットワーク4上のサイトに
アップロードされた圧縮ストリーム信号DSをパーソナ
ルコンピュータ5にダウンロードする場合、またRobust
ウォーターマークDC1及びFragile ウォーターマーク
DC2を含むディジタルオーディオ信号DAが記録され
た光ディスク2のうち、圧縮処理を介さずに流通する光
ディスク2をパーソナルコンピュータ5に装填する場合
において、まずパーソナルコンピュータ5への入力信号
が圧縮されていないディジタルオーディオ信号DAであ
るか、又は圧縮ストリーム信号DSであるか、さらには
いずれの圧縮規格によりエンコードされた圧縮ストリー
ム信号DSであるかをスイッチSWにおいて判別する。
【0012】そして、ウォーターマークデコーダ6によ
り、パーソナルコンピュータ5の入力信号から、埋め込
まれた著作権情報を検出し、例えばメモリカードのよう
なPD(Potable Device)8への入力信号(ディジタルオ
ーディオ信号DA、圧縮ストリーム信号DS等)のコピ
ーを制御する。すなわち、ウォーターマークデコーダ6
は、RobustウォーターマークDC1及びFragile ウォー
ターマークDC2を検出する。LCM(Licensed SDMI(S
ecure Digital Music Initiative) CompliantModule)
7は、ウォーターマークデコーダ6によって検出された
2種類のウォーターマーク(RobustウォーターマークD
C1及びFragile ウォーターマークDC2)により、音
楽コンテンツをPD8にコピーするか否かを制御する。
【0013】ここで、圧縮処理によって削られ易い周波
数帯域を利用して圧縮に強いRobustウォーターマークD
C1及び圧縮に弱いFragile ウォーターマークDC2を
埋め込む方法の原理について説明する。
【0014】図2は、最小可聴限界を示し、静寂時の最
小可聴限界とは聴覚が検知できる音の最小レベルであ
り、聴覚が静寂時に聞き取ることができるノイズの限界
に関係している。図2に示すように、静寂時の最小可聴
限界は周波数に依存し、トーンAのように静寂時の最小
可聴限界より高い音圧レベルの音は聞き取ることができ
るが、トーンBのように静寂時の最小可聴限界より低い
音圧レベルの音は聞き取ることができない。
【0015】また、図3はマスキング効果を示すもので
あり、マスキング効果は主に歪みや背景ノイズの検知限
界と関係し、特定の音の検知限界は同時に聞いている他
の音によって大きく変化する。図3に示すように、トー
ンCに対して一定の周波数範囲内では他の音は聞き取り
難くなり、例えばトーンDは比較的音圧レベルの高い純
音であっても聞き取ることが困難であり、一方、トーン
Eは聞き取り得ることになる。マスキング効果はマスク
する音(マスカー)とマスクされて聞こえなくなる音
(マスキー)の周波数が近くなるほど強く働く。
【0016】従って、ウォーターマークエンコーダ1で
は、これらの原理を利用してMP3の圧縮特性を考慮し
たウォーターマーク(RobustウォーターマークDC1及
びFragile DC2)の埋め込み処理が行われる。
【0017】次に、圧縮系における圧縮率の違いによっ
て残存率が変化するようなFragileウォーターマークD
C2の埋め込み処理について説明する。
【0018】このウォーターマークの埋め込み処理で
は、種々の圧縮規格において、高ビットレート圧縮時
(圧縮率小)にはウォーターマークの残存率は大きく、
これに対して低ビットレート圧縮時(圧縮率大)にはウ
ォーターマークの残存率は小さいという性質を有するFr
agile ウォーターマークDCをディジタルオーディオ信
号DAに埋め込む。
【0019】図4は、圧縮率の違いによって残存率が変
化するようなFragile ウォーターマークDCを示し、例
えばATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)
では、入力オーディオ信号をビットレートに応じて帯域
制限した後、量子化ノイズが最小可聴限界以下に収まる
ように符号化を行う。図4において実線はオーディオ信
号の周波数分布、太線は静寂時の最小可聴限界を表し、
また点線は、原音と最小可聴限界の曲線から算出される
実際に原音を聞きながら感知できる限界であるマスキン
グ・スレッショルドを表す。
【0020】ビットレートが低くなるほど信号帯域が制
限され、圧縮率が大きくなることを利用して、例えば静
寂時の最小可聴限界及びマスキング・スレッショルド以
下の領域に、周波数方向に複数配置するようにウォータ
ーマークを埋め込めば、圧縮率(ビットレート)の違い
によって残存率が変化するようなFragile ウォーターマ
ークDCを得ることができる。
【0021】図5はかかる圧縮率の違いによって残存率
が変化するようなFragile ウォーターマークDCを用い
てコンテンツ(ディジタルオーディオ信号DA)のコピ
ー制御を行うシステムを示し、ウォーターマークエンコ
ーダ11により、Fragile ウォーターマークDCをオー
ディオソースであるディジタルオーディオ信号DAに付
加してこれを光ディスク12に記録する。
【0022】光ディスク12から、Fragile ウォーター
マークDCが付加されたディジタルオーディオ信号DA
´を読み出し、これを例えば高ビットレート(圧縮率
小)のコーデック(圧縮処理及び伸長処理を含む)13
で圧縮した後、ネットワーク(図示せず)を介してパー
ソナルコンピュータ16に入力する場合、また、中ビッ
トレート(圧縮率中)のコーデック(圧縮処理及び伸長
処理を含む)14で圧縮した後、ネットワーク(図示せ
ず)を介してパーソナルコンピュータ16に入力する場
合、また、低ビットレート(圧縮率低)のコーデック
(圧縮処理及び伸長処理を含む)15で圧縮した後、ネ
ットワーク(図示せず)を介してパーソナルコンピュー
タ16に入力する場合について説明する。因みに、各コ
ーデック13、14及び15はそれぞれATRACによ
る圧縮を行うものとする。
【0023】ウォーターマークデコーダ17はパーソナ
ルコンピュータ16への入力オーディオ信号(圧縮スト
リーム信号DACD)から、これに埋め込まれたFragile
ウォーターマークDCを検出すると共に当該Fragile ウ
ォーターマークDCの残存率を検出し、LCM18は当
該検出結果に基づいてディジタルオーディオ信号DA´
のPD21へのコピーを制御する。因みに、ウォーター
マークデコーダ17は、圧縮ストリーム信号DACDに埋
め込まれているFragile ウォーターマークDCの所定期
間(例えば5秒間)ごとの検出量に基づいてFragile ウ
ォーターマークDCの残存率を判断する。
【0024】コピーコントローラ19は、ウォーターマ
ークデコーダ17により検出したFragile ウォーターマ
ークDCの残存率に応じて、音楽コンテンツ(ディジタ
ルオーディオ信号DA´)をPD21にコピーするか否
かを判断し、コピーを許可する場合には、パーソナルコ
ンピュータ16に入力される圧縮ストリーム信号DACD
をデコーダ22でデコードした音楽コンテンツ(ディジ
タルオーディオ信号DA´)を例えばMP3エンコーダ
20等により圧縮してPD21にコピーする。また、コ
ピーを許可しない場合には、LCM18は音楽コンテン
ツの出力を行わない。
【0025】図6は、検出されたFragile ウォーターマ
ークDCの残存率に応じて、LCM18が音楽コンテン
ツをPD21にコピーするか否かを制御する例を示す。
この図6において「適用1」は、Fragile ウォーターマ
ークDCの残存率が大きい場合にコピーを禁止し、それ
以外の場合にはコピーを許可する例である。この場合、
コーデックによる音楽コンテンツの圧縮率が小さい、す
なわち原音からの音質劣化が小さい場合に当該音楽コン
テンツのコピーを禁止し、コーデックによる音楽コンテ
ンツの圧縮率が大きい、すなわち原音からの音質劣化が
大きい場合に当該音楽コンテンツのコピーを許可する制
御が行われる。
【0026】また図6において「適用2」は、Fragile
ウォーターマークDCの残存率が小さい場合にはコピー
を禁止し、それ以外の場合にはコピーを許可する例であ
る。この場合、コーデックによる音楽コンテンツの圧縮
率が大きい、すなわち何度もコピーを重ねた可能性があ
る音楽コンテンツに対してはコピーを禁止し、圧縮率が
小さい、すなわちコピーされた回数が少ない可能性があ
る音楽コンテンツに対してはコピーを許可する制御が行
われる。
【0027】図7は、このように圧縮率の違いによって
残存率が変化するようなFragile ウォーターマークDC
を用いて、コピー制御(「適用1」)を行うパーソナル
コンピュータ16の処理手順を示し、パーソナルコンピ
ュータ16はステップSP11から当該処理手順に入る
と、ステップSP12において、圧縮ストリーム信号D
CD(図5)を順次サンプルブロック毎に読み込む。そ
して、パーソナルコンピュータ16は続くステップSP
13に移って、ウォーターマークデコーダ17により圧
縮ストリーム信号DACDからFragile ウォーターマーク
DCを検出する。
【0028】続いて、パーソナルコンピュータ16は、
ステップSP14に移り、圧縮ストリーム信号DACD
処理を完了したか否かを判断し、ここで否定結果が得ら
れるとステップSP12に戻る。これによりパーソナル
コンピュータ16は、順次サンプルブロック毎にこの処
理手順を繰り返して、圧縮ストリーム信号DACDを処理
し、ステップSP14において肯定結果が得られると、
ステップSP14からステップSP15に移る。
【0029】続いて、パーソナルコンピュータ16は、
ステップSP15において、検出されたFragile ウォー
ターマークDCの残存率が所定の基準値よりも大きいか
否かをコピーコントローラ19により判断し、ここで肯
定結果が得られると、このことは圧縮ストリーム信号D
CDの音質劣化が少ないことを表しており、このときパ
ーソナルコンピュータ16はステップSP18に移っ
て、当該処理手順を終了することにより、圧縮ストリー
ム信号DACDのコピーが禁止される。
【0030】これに対してステップSP15において否
定結果が得られると、このことは圧縮ストリーム信号D
CDの音質劣化が多いことを表しており、このときパー
ソナルコンピュータ16はステップSP16に移って、
例えばMP3エンコーダ20によりディジタルオーディ
オ信号DA´を圧縮し、続くステップSP17におい
て、圧縮されたディジタルオーディオ信号D20をPD
21にコピーした後、ステップSP18において当該処
理手順を終了する。
【0031】これにより、パーソナルコンピュータ16
では、Fragile ウォーターマークDCの残存率に応じ
て、音楽コンテンツ(ディジタルオーディオ信号DA
´)をPD21にコピーするか否かを制御することがで
きる。
【0032】次に、圧縮率の違いによって残存率が変化
するようなFragile ウォーターマークDCを用いて、音
楽コンテンツをコピーする際のビットレート制御を行う
場合について説明する。
【0033】図5との対応部分に同一符号を付して示す
図8は、圧縮率の違いによって残存率が変化するような
Fragile ウォーターマークDCを用いて、音楽コンテン
ツをコピーする際のビットレート制御を行うシステムを
示し、ウォーターマークデコーダ17において検出され
たウォーターマークDCの残存率に応じて、ビットレー
トコントローラ39は音楽コンテンツ(ディジタルオー
ディオ信号DA´)を圧縮してPD21にコピーする際
のビットレートを制御し、例えばMP3エンコーダ20
により音楽コンテンツ(ディジタルオーディオ信号DA
´)を圧縮してPD21にコピーする。
【0034】図9は、LCM38が、検出されたFragil
e ウォーターマークDCの残存率に応じて、音楽コンテ
ンツをPD21に圧縮してコピーする際のビットレート
を制御する例を示し、Fragile ウォーターマークDCの
残存率が小さい場合にはそのままのビットレート(低ビ
ットレート)で圧縮を行い、それ以外の場合には1ラン
ク低いビットレートで圧縮を行う例である。これは、コ
ーデックによる音楽コンテンツの圧縮率が大きい、すな
わち原音からの音質の劣化が大きい場合には、そのまま
のビットレートでPD21へのコピーの際の音楽コンテ
ンツの圧縮を行うことにより劣化した音質を保持し、コ
ーデックによる音楽コンテンツの圧縮率が小さい、すな
わち原音からの音質劣化が小さい場合には、1ランク低
いビットレートでPD21へのコピーの際の圧縮を行う
ことにより音質を劣化させる制御である。
【0035】図10は、かかるビットレート制御を行う
パーソナルコンピュータ36(図8)の処理手順を示
し、パーソナルコンピュータ36はステップSP31か
ら当該処理手順に入ると、ステップSP32において圧
縮ストリーム信号DACDを順次サンプルブロック毎に読
み込む。
【0036】そして、パーソナルコンピュータ36はス
テップSP33に移り、圧縮ストリーム信号DACDから
Fragile ウォーターマークDCを検出する。
【0037】続いて、パーソナルコンピュータ36はス
テップSP34に移り、ディジタルオーディオ信号DA
´(圧縮ストリーム信号DACD)の処理を完了したか否
かを判断し、ここで否定結果が得られるとステップSP
32に戻る。これにより、パーソナルコンピュータ36
は、順次サンプルブロック毎にこの処理手順を繰り返し
て圧縮ストリーム信号DACDを処理し、ステップSP3
4において肯定結果が得られると、ステップSP35に
移る。
【0038】パーソナルコンピュータ36はステップS
P35において、検出されたFragile ウォーターマーク
DCの残存率が所定の基準値よりも小さいか否かを判断
し、ここで肯定結果が得られると、このことはコーデッ
クを介して入力された圧縮ストリーム信号DACDの音質
が劣化していることを表しており、このときパーソナル
コンピュータ36は続くステップSP36において、例
えばMP3(MP3エンコーダ20)等によりディジタ
ルオーディオ信号DA´をそのままのビットレートで圧
縮し、ステップSP38に移る。
【0039】これに対して、ステップSP35において
否定結果が得られると、このことはコーデックを介して
入力された圧縮ストリーム信号DACDの音質が比較的高
い状態であることを表しており、このときパーソナルコ
ンピュータ36はステップSP37に移って、例えばM
P3等(MP3エンコーダ20)等によりディジタルオ
ーディオ信号DA´を1ランク低いビットレートで圧縮
することによりその音質を低くし、ステップSP38に
移る。
【0040】ステップSP38においてパーソナルコン
ピュータ36は、圧縮されたディジタルオーディオ信号
D20をPD21にコピーした後、ステップSP39に
移って当該処理手順を終了する。
【0041】これにより、パーソナルコンピュータ36
では、Fragile ウォーターマークDCの残存率に応じ
て、音楽コンテンツをPD21に圧縮してコピーする際
のビットレートを制御することができる。
【0042】以上の構成において、コーデックによる圧
縮処理ではビットレートが低くなるほど信号帯域が制限
され圧縮率が大きくなることを利用して、ウォーターマ
ークエンコーダ11(図5及び図8)によって例えば静
寂時の最小可聴限界及びマスキング・スレッショルド以
下の領域に、周波数方向に複数ウォーターマークを埋め
込むことにより、圧縮率(ビットレート)の違いによっ
て残存率が変化するFragile ウォーターマークDCが実
現される。
【0043】このFragile ウォーターマークDCを利用
して、パーソナルコンピュータ16ではその残存率に応
じたコピーの可否判断を行い、またパーソナルコンピュ
ータ36ではその残存率に応じたビットレートでPD2
1へコピーする際のビットレートを制御することによ
り、音楽コンテンツのコピー制御を可能とすることがで
きる。
【0044】かくして以上の構成によれば、音楽コンテ
ンツの著作権者が意図するままに音楽コンテツのコピー
制御が可能となり、著作権侵害を有効に防止することが
できる。因みに、圧縮率の違いにより残存率が変化する
ようなFragile ウォーターマークDCとして著作権情報
を音楽コンテンツに重畳することにより、圧縮系を通る
と著作権情報の解析が困難な状態とすることができる。
【0045】なお上述の実施の形態においては、圧縮ス
トリーム信号DACDからFragile ウォーターマークDC
を検出する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、ディジタルオーディオ信号DA´からFragile ウォ
ーターマークDCを検出するようにしても良い。
【0046】また上述の実施の形態においては、パーソ
ナルコンピュータ16、36において、例えばATRA
Cで圧縮された圧縮ストリーム信号DACDを、デコーダ
22でデコードした後、例えばMP3エンコーダ20に
よりエンコードする場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、入力される圧縮ストリーム信号DACDの圧
縮方式が他の圧縮方式である場合には、これに応じたデ
コーダを用いて圧縮ストリーム信号DACDをデコードす
るようにすれば良い。因みに、パーソナルコンピュータ
16、36に入力される圧縮ストリーム信号DACDがM
P3で圧縮されている場合には、これをデコーダ22及
びMP3エンコーダ20を用いることなく、PD21に
コピーすることができる。
【0047】また上述の実施の形態においては、PD2
1にコピーする際にMP3でエンコードする場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の圧縮方
式で圧縮することができる。
【0048】また上述の実施の形態においては、検出さ
れたFragile ウォーターマークDCに基づいてコピー可
否の制御及び圧縮してコピーする際のビットレートの制
御を行う場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばコピー世代制限や圧縮履歴検出等、種々のア
プリケーションに広く適用することができる。
【0049】また上述の実施の形態においては、圧縮率
の違いによって残存率が変化するようなFragile ウォー
ターマークDCを単独で使用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば圧縮耐性の強いRobu
stウォーターマークや圧縮によって完全に消えるような
Fragile ウォーターマークと組み合わせて使用する場合
に適用することができる。
【0050】また上述の実施の形態においては、圧縮率
の違いによって残存率が変化するFragile ウォーターマ
ークDCの実現方法として、ビットレートに応じた帯域
制限を利用して周波数方向に配置するようにFragile ウ
ォーターマークDCを埋め込む場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば圧縮においてサンプルす
る範囲の量子化ステップサイズに応じてウォーターマー
クを埋め込む等、種々の方法を用いることができる。こ
のようにすれば、より多くの圧縮規格に対応した汎用的
なFragile ウォーターマークを実現することができる。
【0051】また上述の実施の形態においては、Fragil
e ウォーターマークDCとして著作権情報を音楽コンテ
ンツに重畳して伝送する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、必要に応じて種々の情報を重畳して伝
送する場合に広く適用することができる。
【0052】また上述の実施の形態においては、コーデ
ック13、14及び15としてATRAC方式で圧縮す
る場合に本発明を適用したが、本発明はこれに限らず、
例えばMPEG−AAC、ATRAC、ATRAC2、
ATRAC3、DolbyAC3、MS(Memory Stick)
Audio、Twin VQ等の種々の圧縮規格で圧
縮される場合においても適用することができる。
【0053】また上述の実施の形態においては、ウォー
ターマークエンコーダ1によってウォーターマークの埋
め込み処理が行われると共に、パーソナルコンピュータ
16、36によって音楽コンテンツのコピーの可否制御
及びコピー時のビットレート制御を行う場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、ウォーターマークエン
コーダ1の各機能を実現するプログラム、パーソナルコ
ンピュータ16、36の各機能を実現するプログラムを
格納したプログラム格納媒体(フロッピィディスク、光
ディスク等)からこれらのプログラムを情報処理装置
(コンピュータ)にロードして各機能を実行させるよう
にしても良い。
【0054】また上述の実施の形態においては、音楽コ
ンテンツにウォーターマークを埋め込む場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の情報にウォ
ーターマークを埋め込む場合に広く適用することができ
る。
【0055】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、入力信号
を圧縮処理する際の圧縮率の違いにより電子透かし情報
の圧縮耐性が変化するように電子透かし情報を入力信号
に重畳するようにしたことにより、入力信号が通る圧縮
系の違いによって当該圧縮系を通った入力信号のコピー
制御を容易に行うことができる。
【0056】かくするにつき、入力信号の著作権侵害を
有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるウォーターマークを利用したコピ
ー制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】最小可聴限界の説明に供する特性曲線図であ
る。
【図3】マスキング効果の説明に供する特性曲線図であ
る。
【図4】圧縮率の違いによって残存率が変化するウォー
ターマークを示す特性曲線図である。
【図5】コンテンツのコピー可否を判断するコピー制御
システムの構成を示すブロック図である。
【図6】コピー制御例を示す略線図である。
【図7】コピーの可否を制御するコピー制御処理手順を
示すフローチャートである。
【図8】コピー時のビットレート制御を行うコピー制御
システムの構成を示すブロック図である。
【図9】コピー時のビットレート制御例を示す略線図で
ある。
【図10】コピー時のビットレートを制御するビットレ
ート制御処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11……ウォーターマークエンコーダ、12……光ディ
スク、13……高ビットレートコーデック、14……中
ビットレートコーデック、15……低ビットレートコー
デック、16、36……パーソナルコンピュータ、17
……ウォーターマークデコーダ、18、38……LC
M、19……コピーコントローラ、20……MP3エン
コーダ、21……PD、39……ビットレートコントロ
ーラ。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の入力信号に電子透かし情報を重畳す
    る信号処理装置において、 上記入力信号を所定の圧縮手段により圧縮処理する際の
    圧縮率に応じて上記電子透かし情報の圧縮耐性が変化す
    るように上記入力信号に上記電子透かし情報を重畳する
    電子透かし情報重畳手段を具えることを特徴とする信号
    処理装置。
  2. 【請求項2】上記電子透かし情報重畳手段は、 上記電子透かし情報を上記入力信号の周波数方向に配置
    することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 【請求項3】所定の入力信号に電子透かし情報を重畳す
    る信号処理方法において、 上記入力信号を所定の圧縮手段により圧縮処理する際の
    圧縮率に応じて上記電子透かし情報の圧縮耐性が変化す
    るように上記入力信号に上記電子透かし情報を重畳する
    ことを特徴とする信号処理方法。
  4. 【請求項4】上記電子透かし情報を上記入力信号の周波
    数方向に配置することを特徴とする請求項3に記載の信
    号処理方法。
  5. 【請求項5】入力信号から電子透かし情報を検出する電
    子透かし情報検出手段と、 上記検出された電子透かし情報に基づいて上記入力信号
    の所定の記録媒体への記録の可否を判断し、当該判断結
    果に基づいて上記入力信号の上記記録媒体への記録を制
    御する記録制御手段とを具えることを特徴とする信号処
    理装置。
  6. 【請求項6】上記記録制御手段は、 上記検出された電子透かし情報の残存率に応じて上記入
    力信号の上記記録媒体への記録を制御することを特徴と
    する請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 【請求項7】入力信号から電子透かし情報を検出するス
    テップと、 上記検出された電子透かし情報に基づいて上記入力信号
    の所定の記録媒体への記録の可否を判断し、当該判断結
    果に基づいて上記入力信号の上記記録媒体への記録を制
    御するステップとを具えることを特徴とする信号処理方
    法。
  8. 【請求項8】上記記録を制御するステップでは、 上記検出された電子透かし情報の残存率に応じて上記入
    力信号の上記記録媒体への記録が制御されることを特徴
    とする請求項7に記載の信号処理方法。
  9. 【請求項9】入力信号から電子透かし情報を検出する電
    子透かし情報検出手段と、 上記検出された電子透かし情報に基づいて上記入力信号
    を所定の記録媒体へ記録する際のビットレートを判断
    し、上記判断結果に基づいて上記入力信号の上記記録媒
    体への記録を制御する記録制御手段とを具えることを特
    徴とする信号処理装置。
  10. 【請求項10】上記記録制御手段は、 上記検出された電子透かし情報の残存率に応じて上記ビ
    ットレートを判断することを特徴とする請求項9に記載
    の信号処理方法。
  11. 【請求項11】入力信号から電子透かし情報を検出する
    ステップと、 上記検出された電子透かし情報に基づいて上記入力信号
    を所定の記録媒体へ記録する際のビットレートを判断
    し、上記判断結果に基づいて上記入力信号の上記記録媒
    体への記録を制御するステップとを具えることを特徴と
    する信号処理方法。
  12. 【請求項12】上記記録を制御するステップでは、 上記検出された電子透かし情報の残存率に応じて上記ビ
    ットレートを判断することを特徴とする請求項11に記
    載の信号処理方法。
  13. 【請求項13】入力信号を所定の圧縮手段により圧縮処
    理する際の圧縮率に応じて電子透かし情報の圧縮耐性が
    変化するように上記入力信号に上記電子透かし情報を重
    畳するステップを含むプログラムを信号処理装置に実行
    させるプログラム格納媒体。
  14. 【請求項14】上記電子透かし情報を重畳するステップ
    では、 上記電子透かし情報を上記入力信号の周波数方向に配置
    することを特徴とする請求項13に記載のプログラム格
    納媒体。
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