JP2001119768A - リモコン装置 - Google Patents
リモコン装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 指紋読み取り機能及びバーコード読み取り機
能付きリモコン装置を提供する。 【解決手段】 遠隔して設置した機器を操作するリモコ
ン装置１であって、操作情報を入力するためのリモコン
キー２と、個人識別のための身体情報を光学的に読み取
る身体情報読み取り装置と、図形情報を光学的に読み取
る図形情報読み取り装置と、前記操作情報、前記身体情
報及び前記図形情報をリモコン信号として送信する発光
素子４とを備えた。
能付きリモコン装置を提供する。 【解決手段】 遠隔して設置した機器を操作するリモコ
ン装置１であって、操作情報を入力するためのリモコン
キー２と、個人識別のための身体情報を光学的に読み取
る身体情報読み取り装置と、図形情報を光学的に読み取
る図形情報読み取り装置と、前記操作情報、前記身体情
報及び前記図形情報をリモコン信号として送信する発光
素子４とを備えた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はリモコン装置に係
り、特に指紋読み取り機能及びバーコード読み取り機能
を備えたリモコン装置に関する。
り、特に指紋読み取り機能及びバーコード読み取り機能
を備えたリモコン装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】テレビのデジタル化及びインターネット
の普及により、放送とインターネットの融合を図ろうと
する動きがある。テレビのデジタル化により、情報提供
サービスとしての放送、テレビを利用したＥＣ（electr
o-commerce）サービスの発展が期待される一方で、イン
ターネットとの融合により提供サービスの多様化が進み
より利便性が増してくることが予想される。この場合、
家庭用端末への入力はリモコンを用いて行う。
の普及により、放送とインターネットの融合を図ろうと
する動きがある。テレビのデジタル化により、情報提供
サービスとしての放送、テレビを利用したＥＣ（electr
o-commerce）サービスの発展が期待される一方で、イン
ターネットとの融合により提供サービスの多様化が進み
より利便性が増してくることが予想される。この場合、
家庭用端末への入力はリモコンを用いて行う。
【０００３】当然ながら、個人利用を目的とした情報や
放送サービスの提供、あるいはそうした目的のＥＣサー
ビスに対する決裁も家族で利用するテレビ受像機に付属
した家庭用端末を介して行うことになり、個人識別が問
題となる。
放送サービスの提供、あるいはそうした目的のＥＣサー
ビスに対する決裁も家族で利用するテレビ受像機に付属
した家庭用端末を介して行うことになり、個人識別が問
題となる。
【０００４】パソコンを介したインターネット情報の提
供サービスの場合は、個人識別は一般的にパスワードを
用いて行っている。ところが、パスワードによる個人識
別はセキュリティ上不完全であり、時々パスワードを変
更しなければならない等管理上不便であった。そこで、
新たに個々個人において固有で変わることのない人体的
特徴の指紋を照合して行う方法が提案されている。一
方、家庭用端末を介して各種情報を入手する手段とし
て、例えば商品カタログあるいは商品そのものに添付さ
れたバーコードをリモコン装置で読み取り、そのデータ
を送信して行う方法が提案されている。
供サービスの場合は、個人識別は一般的にパスワードを
用いて行っている。ところが、パスワードによる個人識
別はセキュリティ上不完全であり、時々パスワードを変
更しなければならない等管理上不便であった。そこで、
新たに個々個人において固有で変わることのない人体的
特徴の指紋を照合して行う方法が提案されている。一
方、家庭用端末を介して各種情報を入手する手段とし
て、例えば商品カタログあるいは商品そのものに添付さ
れたバーコードをリモコン装置で読み取り、そのデータ
を送信して行う方法が提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、指紋照合に
よる個人識別は高いセキュリティ性が要求される一部分
野のみであり、未だ一般的ではない。ましてやリモコン
装置に指紋読み取り機能やバーコード読み取り機能を付
与した例はない。本発明は、懸かる問題に鑑みてなされ
たものであり、指紋読み取り機能及びバーコード読み取
り機能付きリモコン装置を提供することを目的とする。
よる個人識別は高いセキュリティ性が要求される一部分
野のみであり、未だ一般的ではない。ましてやリモコン
装置に指紋読み取り機能やバーコード読み取り機能を付
与した例はない。本発明は、懸かる問題に鑑みてなされ
たものであり、指紋読み取り機能及びバーコード読み取
り機能付きリモコン装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のリモコン装置の
第１の発明は、遠隔して設置した機器を操作するリモコ
ン装置であって、操作情報を入力するためのリモコンキ
ーと、個人識別のための身体情報を光学的に読み取る身
体情報読み取り装置と、図形情報を光学的に読み取る図
形情報読み取り装置と、前記操作情報、前記身体情報及
び前記図形情報をリモコン信号として送信する発光素子
とを備えたことを特徴とする。第２の発明は、請求項１
記載のリモコン装置において、前記身体情報読み取り装
置は、指紋読み取り装置であって、前記リモコン装置の
表面に設けられた個人識別のための指紋読み取り窓と、
前記リモコン装置の内部に直角三角形の傾斜面を前記指
紋読み取り窓に露出させた指紋採取用プリズムと、この
指紋採取用プリズムを中心に指紋読み取り光の入射側に
配置した光源と、その出射側に順次配置した結像レンズ
群及び第１の光電変換素子と、この第１の光電変換素子
に接続した指紋画像データ処理部と、この指紋画像デー
タ処理部に接続して参照用指紋データを送出するメモリ
とからなり、前記図形読み取り装置は、バーコード読み
取り装置であって、前記リモコン装置の内部に前記指紋
採取用プリズムと前記光源とを共通の構成要素とすると
共に、前記指紋採取用プリズムと前記光源との間にあっ
て前記読み取り光の光路上で所定の傾きを有したハーフ
ミラーと、垂設した偏光板とを前記光源側より順次配置
し、前記採取用プリズムで反射された前記指紋読み取り
光をバーコードに照射し、前記バーコードで反射し、前
記指紋採取用プリズムを介して前記ハーフミラーに入射
するバーコード読み取り光が前記ハーフミラーで反射さ
れる方向に配置した第２の光電変換素子と、この第２の
光電変換素子に接続したバーコードデータ処理部と、前
記指紋採取用プリズムと前記レンズ群との間に、前記指
紋採取用プリズム側から順次配置した液晶素子及び偏光
ビームスプリッターとからなることを特徴とする。
第１の発明は、遠隔して設置した機器を操作するリモコ
ン装置であって、操作情報を入力するためのリモコンキ
ーと、個人識別のための身体情報を光学的に読み取る身
体情報読み取り装置と、図形情報を光学的に読み取る図
形情報読み取り装置と、前記操作情報、前記身体情報及
び前記図形情報をリモコン信号として送信する発光素子
とを備えたことを特徴とする。第２の発明は、請求項１
記載のリモコン装置において、前記身体情報読み取り装
置は、指紋読み取り装置であって、前記リモコン装置の
表面に設けられた個人識別のための指紋読み取り窓と、
前記リモコン装置の内部に直角三角形の傾斜面を前記指
紋読み取り窓に露出させた指紋採取用プリズムと、この
指紋採取用プリズムを中心に指紋読み取り光の入射側に
配置した光源と、その出射側に順次配置した結像レンズ
群及び第１の光電変換素子と、この第１の光電変換素子
に接続した指紋画像データ処理部と、この指紋画像デー
タ処理部に接続して参照用指紋データを送出するメモリ
とからなり、前記図形読み取り装置は、バーコード読み
取り装置であって、前記リモコン装置の内部に前記指紋
採取用プリズムと前記光源とを共通の構成要素とすると
共に、前記指紋採取用プリズムと前記光源との間にあっ
て前記読み取り光の光路上で所定の傾きを有したハーフ
ミラーと、垂設した偏光板とを前記光源側より順次配置
し、前記採取用プリズムで反射された前記指紋読み取り
光をバーコードに照射し、前記バーコードで反射し、前
記指紋採取用プリズムを介して前記ハーフミラーに入射
するバーコード読み取り光が前記ハーフミラーで反射さ
れる方向に配置した第２の光電変換素子と、この第２の
光電変換素子に接続したバーコードデータ処理部と、前
記指紋採取用プリズムと前記レンズ群との間に、前記指
紋採取用プリズム側から順次配置した液晶素子及び偏光
ビームスプリッターとからなることを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
から図３を参照して説明する。図１は、本発明のリモコ
ン装置の外観を示した概略斜視図である。図２は、リモ
コン装置の内部に備えた指紋読み取り装置及びバーコー
ド読み取り装置の概略構成を示した図である。図３は、
指紋読み取り原理を説明する略示図である。
から図３を参照して説明する。図１は、本発明のリモコ
ン装置の外観を示した概略斜視図である。図２は、リモ
コン装置の内部に備えた指紋読み取り装置及びバーコー
ド読み取り装置の概略構成を示した図である。図３は、
指紋読み取り原理を説明する略示図である。
【０００８】（発明の構成）図１において、１はリモコ
ン装置であり、その表面にはテレビ受像機や家庭用端末
を遠隔操作するリモコンキー２、及び個人識別のための
指紋読み取り窓３を備えている。また、リモコン装置１
の裏面であって、前記指紋読み取り窓３に対応した部位
には図示せぬバーコード読み取り窓を備え、先端面には
リモコン信号を送信するための発光素子４を備える。ま
た、リモコン装置１の内部には図２に示す指紋読み取り
装置及びバーコード読み取り装置が備えられている。
ン装置であり、その表面にはテレビ受像機や家庭用端末
を遠隔操作するリモコンキー２、及び個人識別のための
指紋読み取り窓３を備えている。また、リモコン装置１
の裏面であって、前記指紋読み取り窓３に対応した部位
には図示せぬバーコード読み取り窓を備え、先端面には
リモコン信号を送信するための発光素子４を備える。ま
た、リモコン装置１の内部には図２に示す指紋読み取り
装置及びバーコード読み取り装置が備えられている。
【０００９】先ず、リモコン装置１の内部に備えた指紋
読み取り装置及びバーコード読み取り装置の各構成を、
図２を参照して説明する。同図において指紋読み取り装
置は、直角三角形の一傾斜面を接触面５ａとする指紋採
取用プリズム５を中心に、その読み取り光Ｌの入射側に
備えた光源６と、その出射側に順次配置したレンズ群７
及び第１の光電変換素子８と、第１の光電変換素子８に
接続した画像データ処理部９、この画像データ処理部９
に接続して参照用指紋データを送出するメモリ１０とに
より構成されている。また、指紋採取用プリズム５の接
触面５ａは、リモコン装置１の指紋読み取り窓３に露出
して備えられている。
読み取り装置及びバーコード読み取り装置の各構成を、
図２を参照して説明する。同図において指紋読み取り装
置は、直角三角形の一傾斜面を接触面５ａとする指紋採
取用プリズム５を中心に、その読み取り光Ｌの入射側に
備えた光源６と、その出射側に順次配置したレンズ群７
及び第１の光電変換素子８と、第１の光電変換素子８に
接続した画像データ処理部９、この画像データ処理部９
に接続して参照用指紋データを送出するメモリ１０とに
より構成されている。また、指紋採取用プリズム５の接
触面５ａは、リモコン装置１の指紋読み取り窓３に露出
して備えられている。
【００１０】一方、バーコード読み取り装置は、前記指
紋読み取り装置との共通要素である指紋採取用プリズム
５と、光源６と、その間にあって読み取り光Ｌの光路上
で所定の角度で傾けて配置したハーフミラー１４と、垂
設した偏光板１５とを光源６側より順次配置し、また、
ハーフミラー１４における指紋採取用プリズム５からの
入射光であるバーコード読み取り光Ｎ（図中、破線で示
す光線）の反射光を受ける第２の光電変換素子１７を備
えている。さらに、指紋採取用プリズム５とレンズ群７
との間には液晶素子１３及び偏光ビームスプリッター１
２（以下ＰＢＳと記す）を、指紋採取用プリズム５側か
らこの順で配置した構成である。
紋読み取り装置との共通要素である指紋採取用プリズム
５と、光源６と、その間にあって読み取り光Ｌの光路上
で所定の角度で傾けて配置したハーフミラー１４と、垂
設した偏光板１５とを光源６側より順次配置し、また、
ハーフミラー１４における指紋採取用プリズム５からの
入射光であるバーコード読み取り光Ｎ（図中、破線で示
す光線）の反射光を受ける第２の光電変換素子１７を備
えている。さらに、指紋採取用プリズム５とレンズ群７
との間には液晶素子１３及び偏光ビームスプリッター１
２（以下ＰＢＳと記す）を、指紋採取用プリズム５側か
らこの順で配置した構成である。
【００１１】液晶素子１３にはこれを駆動する液晶素子
駆動部１６が接続し、第２の光電変換素子１７にはデー
タ処理部１８が接続されている。また、画像データ処理
部９とデータ処理部１８は共にリモコン信号送信部１１
に接続されている。ＰＢＳ１２は図示せぬバーコード読
み取り窓に対応して備え、指紋読み取り光Ｍ（図中、実
線で示す光線）を光電変換素子８の方向に反射させ得る
ように反射面１２ａを配置した構成であり、液晶素子１
３と共にバーコード読み取り装置の構成要素としてのみ
ならず指紋読み取り装置の導光手段としての機能も兼ね
備えている。
駆動部１６が接続し、第２の光電変換素子１７にはデー
タ処理部１８が接続されている。また、画像データ処理
部９とデータ処理部１８は共にリモコン信号送信部１１
に接続されている。ＰＢＳ１２は図示せぬバーコード読
み取り窓に対応して備え、指紋読み取り光Ｍ（図中、実
線で示す光線）を光電変換素子８の方向に反射させ得る
ように反射面１２ａを配置した構成であり、液晶素子１
３と共にバーコード読み取り装置の構成要素としてのみ
ならず指紋読み取り装置の導光手段としての機能も兼ね
備えている。
【００１２】（指紋読み取り作用）次に、本発明の指紋
読み取り作用について説明する。光源６より発し、ハー
フミラー１４を透過した読み取り光Ｌは、偏光板１５に
おいて直線偏光光に変換される。ここで、直線偏光光は
偏光方向が互いに直交したＰ偏光波とＳ偏光波よりなる
が、これらは反射面に対して相対的に決まるものであ
り、ここでは後段のＰＢＳ１２の反射面１２ａに対しＳ
偏光波となる直線偏光光が選択される。従って、偏光板
１５の透過軸は前記のＳ偏光波を選択的に透過させ得る
ように設定されている。
読み取り作用について説明する。光源６より発し、ハー
フミラー１４を透過した読み取り光Ｌは、偏光板１５に
おいて直線偏光光に変換される。ここで、直線偏光光は
偏光方向が互いに直交したＰ偏光波とＳ偏光波よりなる
が、これらは反射面に対して相対的に決まるものであ
り、ここでは後段のＰＢＳ１２の反射面１２ａに対しＳ
偏光波となる直線偏光光が選択される。従って、偏光板
１５の透過軸は前記のＳ偏光波を選択的に透過させ得る
ように設定されている。
【００１３】偏光板１５を透過した読み取り光ＬのＳ偏
光波は、指紋採取用プリズム５に入射し接触面５ａにお
いて反射する。ところで、指紋情報により個人を認識す
る方法は、リモコン装置１の指紋読み取り窓３に指を挿
入して、指先Ｆを指紋採取用プリズム５の接触面５ａに
接触させて行う。この場合、指紋の凸部が脂及び汗等を
介して指紋採取用プリズム５の接触面５ａに接触し、指
紋の凹部においては接触面５ａとの間にエアギャップが
生じる。この様な状況下における接触面５ａの反射光
は、次に説明する原理に基づいて指紋情報を含んだ指紋
読み取り光Ｍ（図２において実線で示した光線）として
指紋採取用プリズム５を出射する。
光波は、指紋採取用プリズム５に入射し接触面５ａにお
いて反射する。ところで、指紋情報により個人を認識す
る方法は、リモコン装置１の指紋読み取り窓３に指を挿
入して、指先Ｆを指紋採取用プリズム５の接触面５ａに
接触させて行う。この場合、指紋の凸部が脂及び汗等を
介して指紋採取用プリズム５の接触面５ａに接触し、指
紋の凹部においては接触面５ａとの間にエアギャップが
生じる。この様な状況下における接触面５ａの反射光
は、次に説明する原理に基づいて指紋情報を含んだ指紋
読み取り光Ｍ（図２において実線で示した光線）として
指紋採取用プリズム５を出射する。
【００１４】ここで、図３により指紋読み取り原理を説
明する。指紋採取用プリズム５の接触面５ａに指先Ｆを
触れると、前記したように指紋の凸部ｆ１、ｆ２、ｆ
３、ｆ４が脂や汗を介して接触面５ａに接触する。一
方、指紋の凹部ｆ５、ｆ６、ｆ７においては接触面５ａ
との間にエアギャップを生じる。このような状況下にお
いて読み取り光Ｌが接触面５ａに入射した場合、指紋凸
部ｆ１、ｆ２、ｆ３、ｆ４では読み取り光Ｌは脂や汗を
介して指紋採取用プリズム５の接触面５ａを出射し、指
紋面で乱反射する。そのため指紋採取用プリズム５の出
射側から見ると指紋凸部のｆ１、ｆ２、ｆ３、ｆ４は暗
部として認識される。一方、指紋凹部ｆ５、ｆ６、ｆ７
においては接触面５ａとの間にエアギャップが存在する
ため、読み取り光Ｌは接触面５ａで全反射して指紋採取
用プリズム５を出射する。そのため、指紋凹部は明部と
して認識される。このように指紋は、明暗情報として認
識されることになる。
明する。指紋採取用プリズム５の接触面５ａに指先Ｆを
触れると、前記したように指紋の凸部ｆ１、ｆ２、ｆ
３、ｆ４が脂や汗を介して接触面５ａに接触する。一
方、指紋の凹部ｆ５、ｆ６、ｆ７においては接触面５ａ
との間にエアギャップを生じる。このような状況下にお
いて読み取り光Ｌが接触面５ａに入射した場合、指紋凸
部ｆ１、ｆ２、ｆ３、ｆ４では読み取り光Ｌは脂や汗を
介して指紋採取用プリズム５の接触面５ａを出射し、指
紋面で乱反射する。そのため指紋採取用プリズム５の出
射側から見ると指紋凸部のｆ１、ｆ２、ｆ３、ｆ４は暗
部として認識される。一方、指紋凹部ｆ５、ｆ６、ｆ７
においては接触面５ａとの間にエアギャップが存在する
ため、読み取り光Ｌは接触面５ａで全反射して指紋採取
用プリズム５を出射する。そのため、指紋凹部は明部と
して認識される。このように指紋は、明暗情報として認
識されることになる。
【００１５】接触面５ａで反射した指紋情報を含んだ指
紋読み取り光Ｍは、指紋採取用プリズム５の出射側に備
えた液晶素子１３を透過する。ここで、液晶素子１３は
ツイスト構造のネマティック液晶であり、電圧を印加す
るとこれを通過する直線偏光光の偏光面が最大９０°回
転する特徴を有する。即ち、飽和駆動電圧を印加した液
晶素子１３をＳ偏光波が通過するとＰ偏光波に偏光変換
されることになる。但し、ここで説明する指紋読み取り
作用時には、液晶素子１３は液晶駆動部１６によってＯ
ＦＦの状態にされているから、Ｓ偏光波の指紋読み取り
光Ｍは液晶素子１３を偏光変換されることなくＳ偏光波
のまま透過する。そして、前記したように指紋読み取り
光Ｍは反射面１２ａに対してＳ偏光の関係にあるから、
ＰＢＳ１２の反射面１２ａで反射されて第１の光電変換
素子８の方向にＰＢＳ１２を出射する。
紋読み取り光Ｍは、指紋採取用プリズム５の出射側に備
えた液晶素子１３を透過する。ここで、液晶素子１３は
ツイスト構造のネマティック液晶であり、電圧を印加す
るとこれを通過する直線偏光光の偏光面が最大９０°回
転する特徴を有する。即ち、飽和駆動電圧を印加した液
晶素子１３をＳ偏光波が通過するとＰ偏光波に偏光変換
されることになる。但し、ここで説明する指紋読み取り
作用時には、液晶素子１３は液晶駆動部１６によってＯ
ＦＦの状態にされているから、Ｓ偏光波の指紋読み取り
光Ｍは液晶素子１３を偏光変換されることなくＳ偏光波
のまま透過する。そして、前記したように指紋読み取り
光Ｍは反射面１２ａに対してＳ偏光の関係にあるから、
ＰＢＳ１２の反射面１２ａで反射されて第１の光電変換
素子８の方向にＰＢＳ１２を出射する。
【００１６】ＰＢＳ１２を出射した指紋読み取り光Ｍの
指紋に対応した明暗情報は、結像レンズ群７によりＣＣ
Ｄ（電荷結合素子）等よりなる第１の光電変換素子８に
結像される。さらに、指紋の明暗情報は光電変換素子８
により電気信号に変換されて、指紋画像データ処理部９
に伝達され、ここで予め登録された参照用指紋と比較照
合されて登録者本人であるかどうかが判定される。その
結果、登録者本人であると認定された場合は、それに先
だってリモコンキー２により予め入力されたサービス提
供請求の送信データとともに個人識別データをリモコン
信号として送信部１１より送信する。ここでリモコン信
号は、ＬＥＤ等の発光素子４より赤外光に変換されて送
信される。
指紋に対応した明暗情報は、結像レンズ群７によりＣＣ
Ｄ（電荷結合素子）等よりなる第１の光電変換素子８に
結像される。さらに、指紋の明暗情報は光電変換素子８
により電気信号に変換されて、指紋画像データ処理部９
に伝達され、ここで予め登録された参照用指紋と比較照
合されて登録者本人であるかどうかが判定される。その
結果、登録者本人であると認定された場合は、それに先
だってリモコンキー２により予め入力されたサービス提
供請求の送信データとともに個人識別データをリモコン
信号として送信部１１より送信する。ここでリモコン信
号は、ＬＥＤ等の発光素子４より赤外光に変換されて送
信される。
【００１７】送信されたリモコン信号は、図示せぬ家庭
用端末を介してインターネットまたはＣＡＴＶ回線等で
各種サービス提供事業者のもとに伝送される。そこで、
改めて個人識別が行われ、登録者（契約者）本人である
と確認された場合は直ちに請求サービスが提供される仕
組みである。
用端末を介してインターネットまたはＣＡＴＶ回線等で
各種サービス提供事業者のもとに伝送される。そこで、
改めて個人識別が行われ、登録者（契約者）本人である
と確認された場合は直ちに請求サービスが提供される仕
組みである。
【００１８】（バーコード読み取り作用）次に、本発明
におけるバーコード読み取り作用を説明する。光源６を
発し、ハーフミラー１４及び偏光板１５を共に透過し
て、指紋採取用プリズム５に入射したＳ偏光波の読み取
り光Ｌは、接触面５ａで反射する。この場合、指先Ｆは
接触面５ａに触れられていないから、接触面５ａに入射
した読み取り光Ｌは全て全反射して指紋採取用プリズム
５を出射する。そして、その出射側に配置された液晶素
子１３を透過する。この時、液晶素子１３は液晶駆動部
１６によってＯＮの状態にされている。前記したよう
に、直線偏光光が電圧印加された液晶素子１３を透過す
ると直線偏光光は偏光変換されるから、Ｓ偏光波の読み
取り光ＬはＰ偏光波に変換されて液晶素子１３を出射
し、後段のＰＢＳ１２に入射する。
におけるバーコード読み取り作用を説明する。光源６を
発し、ハーフミラー１４及び偏光板１５を共に透過し
て、指紋採取用プリズム５に入射したＳ偏光波の読み取
り光Ｌは、接触面５ａで反射する。この場合、指先Ｆは
接触面５ａに触れられていないから、接触面５ａに入射
した読み取り光Ｌは全て全反射して指紋採取用プリズム
５を出射する。そして、その出射側に配置された液晶素
子１３を透過する。この時、液晶素子１３は液晶駆動部
１６によってＯＮの状態にされている。前記したよう
に、直線偏光光が電圧印加された液晶素子１３を透過す
ると直線偏光光は偏光変換されるから、Ｓ偏光波の読み
取り光ＬはＰ偏光波に変換されて液晶素子１３を出射
し、後段のＰＢＳ１２に入射する。
【００１９】ここで、Ｓ偏光波及びＰ偏光波は前記した
ように、ＰＢＳ１２の反射面１２ａを基準として定めた
ものであるから、Ｐ偏光波の読み取り光Ｌは反射面１２
ａに対してＰ偏光の関係になり、反射面１２ａを透過し
てバーコード読み取り光Ｎ（図２において破線で示した
光線）としてＰＢＳ１２を出射する。そして、ＰＢＳ１
２に対向して配置した商品カタログ等に付されたバーコ
ード１９を照射する。
ように、ＰＢＳ１２の反射面１２ａを基準として定めた
ものであるから、Ｐ偏光波の読み取り光Ｌは反射面１２
ａに対してＰ偏光の関係になり、反射面１２ａを透過し
てバーコード読み取り光Ｎ（図２において破線で示した
光線）としてＰＢＳ１２を出射する。そして、ＰＢＳ１
２に対向して配置した商品カタログ等に付されたバーコ
ード１９を照射する。
【００２０】バーコード記録面で反射した、バーコード
の明暗情報を含んだＰ偏光波のバーコード読み取り光Ｎ
は、ＰＢＳ１２及び液晶素子１３を透過する。ここで、
液晶素子１３はＯＮ状態のままであるから、液晶素子１
３を透過するＰ偏光波はＳ偏光波に偏光変換され、指紋
採取用プリズム５の接触面５ａで反射されて、偏光板１
５に入射する。ところで、偏光板１５はＳ偏光波を透過
させるように透過軸が設定されたものであるから、入射
したバーコード読み取り光ＮのＳ偏光波は偏光板１５を
透過して、ハーフミラー１４を介してその一部がＣＣＤ
等よりなる第２の光電変換素子１７に入射する。
の明暗情報を含んだＰ偏光波のバーコード読み取り光Ｎ
は、ＰＢＳ１２及び液晶素子１３を透過する。ここで、
液晶素子１３はＯＮ状態のままであるから、液晶素子１
３を透過するＰ偏光波はＳ偏光波に偏光変換され、指紋
採取用プリズム５の接触面５ａで反射されて、偏光板１
５に入射する。ところで、偏光板１５はＳ偏光波を透過
させるように透過軸が設定されたものであるから、入射
したバーコード読み取り光ＮのＳ偏光波は偏光板１５を
透過して、ハーフミラー１４を介してその一部がＣＣＤ
等よりなる第２の光電変換素子１７に入射する。
【００２１】第２の光電変換素子１７においては、バー
コードの明暗情報が電気信号のコード信号に変換されデ
ータ処理部１８に送られる。データ処理部１８ではコー
ド信号をデコードして、バーコードに基づく情報取り寄
せ信号を発生させ、これをリモコン信号の送信部１１を
介して図示せぬ家庭用端末に送信する。情報取り寄せ信
号は家庭用端末において、例えばＵＲＬ (Uniform Reso
urce Locator)に変換されて、カタログに記載された商
品の販売元または製造メーカのホームページにアクセス
し、所望の商品情報を取り寄せ、図示せぬＴＶ受像機に
表示させる仕組みである。
コードの明暗情報が電気信号のコード信号に変換されデ
ータ処理部１８に送られる。データ処理部１８ではコー
ド信号をデコードして、バーコードに基づく情報取り寄
せ信号を発生させ、これをリモコン信号の送信部１１を
介して図示せぬ家庭用端末に送信する。情報取り寄せ信
号は家庭用端末において、例えばＵＲＬ (Uniform Reso
urce Locator)に変換されて、カタログに記載された商
品の販売元または製造メーカのホームページにアクセス
し、所望の商品情報を取り寄せ、図示せぬＴＶ受像機に
表示させる仕組みである。
【００２２】この様に本発明によれば、個人使用を目的
とした情報や放送サービスの提供、あるいはそうした目
的のＥＣサービスに対する決裁も、リモコンキーを用い
て容易に行うことができると共に、個々個人において固
有で変わることのない指紋を照合して個人識別を行うの
で、第３者に無断で利用される危険がなくセキュリティ
性に優れている。
とした情報や放送サービスの提供、あるいはそうした目
的のＥＣサービスに対する決裁も、リモコンキーを用い
て容易に行うことができると共に、個々個人において固
有で変わることのない指紋を照合して個人識別を行うの
で、第３者に無断で利用される危険がなくセキュリティ
性に優れている。
【００２３】また、同一のリモコン装置を用いて商品カ
タログ等に付されたバーコードを読み取り、商品の詳細
情報の取り寄せを可能としたので、操作性が簡便とな
る。
タログ等に付されたバーコードを読み取り、商品の詳細
情報の取り寄せを可能としたので、操作性が簡便とな
る。
【００２４】
【発明の効果】以上詳細に説明してきて明らかなよう
に、本発明は指紋読み取り機能とバーコード読み取り機
能を一つのリモコン装置に搭載したものであるので、個
人使用を目的とした情報や放送サービスの提供、あるい
はそうした目的のＥＣサービスに対する決裁が高いセキ
ュリティ性を確保して行うことができると共に、カタロ
グ等に記載された商品の詳細情報もバーコードにより容
易に取得でき、操作性が簡便となる。
に、本発明は指紋読み取り機能とバーコード読み取り機
能を一つのリモコン装置に搭載したものであるので、個
人使用を目的とした情報や放送サービスの提供、あるい
はそうした目的のＥＣサービスに対する決裁が高いセキ
ュリティ性を確保して行うことができると共に、カタロ
グ等に記載された商品の詳細情報もバーコードにより容
易に取得でき、操作性が簡便となる。
【図１】本発明のリモコン装置の概略斜視図である。
【図２】リモコン装置の内部に備えた指紋読み取り装置
及びバーコード読み取り装置の概略構成を示した図であ
る。
及びバーコード読み取り装置の概略構成を示した図であ
る。
【図３】指紋読み取り原理を説明する略示図である。
１…リモコン装置、３…指紋読み取り窓、５…指紋採取
用プリズム、５ａ…接触面、６…光源、７…結像レンズ
群、８…第１の光電変換素子、９…画像データ処理部、
１０…メモリ、１２…偏光ビームスプリッター（ＰＢ
Ｓ）、１３…液晶素子、１４…ハーフミラー、１５…偏
光板、１７…第２の光電変換素子、１８…バーコードデ
ータ処理部
用プリズム、５ａ…接触面、６…光源、７…結像レンズ
群、８…第１の光電変換素子、９…画像データ処理部、
１０…メモリ、１２…偏光ビームスプリッター（ＰＢ
Ｓ）、１３…液晶素子、１４…ハーフミラー、１５…偏
光板、１７…第２の光電変換素子、１８…バーコードデ
ータ処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｔ 1/00 Ａ６１Ｂ 5/10 ３２２ Ｇ０６Ｋ 7/00 Ｇ０６Ｆ 15/64 Ｇ ３２０Ｂ
Claims (2)
- 【請求項１】遠隔して設置した機器を操作するリモコン
装置であって、操作情報を入力するためのリモコンキー
と、個人識別のための身体情報を光学的に読み取る身体
情報読み取り装置と、図形情報を光学的に読み取る図形
情報読み取り装置と、前記操作情報、前記身体情報及び
前記図形情報をリモコン信号として送信する発光素子と
を備えたことを特徴とするリモコン装置。 - 【請求項２】前記身体情報読み取り装置は、指紋読み取
り装置であって、前記リモコン装置の表面に設けられた
個人識別のための指紋読み取り窓と、前記リモコン装置
の内部に直角三角形の傾斜面を前記指紋読み取り窓に露
出させた指紋採取用プリズムと、この指紋採取用プリズ
ムを中心に指紋読み取り光の入射側に配置した光源と、
その出射側に順次配置した結像レンズ群及び第１の光電
変換素子と、この第１の光電変換素子に接続した指紋画
像データ処理部と、この指紋画像データ処理部に接続し
て参照用指紋データを送出するメモリとからなり、 前記図形読み取り装置は、バーコード読み取り装置であ
って、前記リモコン装置の内部に前記指紋採取用プリズ
ムと前記光源とを共通の構成要素とすると共に、前記指
紋採取用プリズムと前記光源との間にあって前記読み取
り光の光路上で所定の傾きを有したハーフミラーと、垂
設した偏光板とを前記光源側より順次配置し、前記採取
用プリズムで反射された前記指紋読み取り光をバーコー
ドに照射し、前記バーコードで反射し、前記指紋採取用
プリズムを介して前記ハーフミラーに入射するバーコー
ド読み取り光が前記ハーフミラーで反射される方向に配
置した第２の光電変換素子と、この第２の光電変換素子
に接続したバーコードデータ処理部と、前記指紋採取用
プリズムと前記レンズ群との間に、前記指紋採取用プリ
ズム側から順次配置した液晶素子及び偏光ビームスプリ
ッターとからなることを特徴とする請求項１記載のリモ
コン装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29791699A JP2001119768A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | リモコン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29791699A JP2001119768A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | リモコン装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001119768A true JP2001119768A (ja) | 2001-04-27 |
Family
ID=17852761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29791699A Pending JP2001119768A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | リモコン装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001119768A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020024232A (ko) * | 2002-02-07 | 2002-03-29 | 허춘근 | 바코드리더기 |
| JP2005065262A (ja) * | 2003-08-14 | 2005-03-10 | Ricoh Co Ltd | イベントマーカーの伝送方法 |
-
1999
- 1999-10-20 JP JP29791699A patent/JP2001119768A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020024232A (ko) * | 2002-02-07 | 2002-03-29 | 허춘근 | 바코드리더기 |
| JP2005065262A (ja) * | 2003-08-14 | 2005-03-10 | Ricoh Co Ltd | イベントマーカーの伝送方法 |
| JP4524149B2 (ja) * | 2003-08-14 | 2010-08-11 | 株式会社リコー | イベントマーカーの伝送方法 |
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