JP2001117798A - 電子データ統合化データ管理システム - Google Patents

電子データ統合化データ管理システム

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JP2001117798A
JP2001117798A JP29557099A JP29557099A JP2001117798A JP 2001117798 A JP2001117798 A JP 2001117798A JP 29557099 A JP29557099 A JP 29557099A JP 29557099 A JP29557099 A JP 29557099A JP 2001117798 A JP2001117798 A JP 2001117798A
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Takayuki Miyashita
高行 宮下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるシステム間における相互運用の可能な
データベースシステムを得る。 【解決手段】 システムを共有するユーザーの集合体で
あるサブグループ間で電子データを共有化して利用する
統合システムにおいて、元データを前記各サブグループ
のシステムで利用可能な共通のフォーマットに関連づけ
るため、外部リソースデータを解析して、データ形式を
認知し、元データを実体データとそれに付随する属性デ
ータとに分けた実体属性分離型データを含む統合オブジ
ェクトデータを一括管理する統合オブジェクトデータ管
理サーバーを備えたシステムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子データの統合化
に関する技術分野に属する。とりわけ、異なる種類のデ
ータを統合化することによるデータ運用環境の統合化お
よび統合化を実現する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子データを統一的に管理することを目
的とした各種のシステムがある。データの形式をシステ
ムが規定する統一的な形式に変換することにより、デー
タの統一的な運用を実現する方法が一般的である。つま
り、異なるデータのデータ構造の規格に従い同値(ある
いは近似値)の構造に変換することにより、データの統
一化を実現する手法である。たとえば、印刷系から発展
したフォーマットでデータを統一するタイプがある。こ
のタイプでは、印刷できる形式のものであれば、なんで
も取り込んで統一的なフォーマットにしている。
【0003】また、データの統一的管理を行う上で重要
な要素としてはデータベースシステムがある。データベ
ースシステムは、データの共同利用、データの一元管
理、データの独立性を可能とするために構築されてい
る。主なデータモデルとしては、階層型、ネットワーク
型、リレーショナル型、オブジェクト指向型などが提案
されている。
【0004】階層型やネットワーク型データモデルで
は、レコード間の関係を物理的システムに依存する方法
で記述しているため、データ独立性が保ちにくいという
問題点があった。それに対して、リレーショナルデータ
モデルは、データ操作が物理的構造を意識することなく
書ける、アプリケーションプログラムの変更が容易に行
える、データ構造が理解しやすい、などの利点があるこ
とから、もっとも広く使われている。
【0005】リレーショナル型データベースにおいて
は、データモデルとしてすべてのデータを2次元の表形
式であるリレーションで表現する。リレーションは複数
の属性(アトリビュート)から構成され、各リレーショ
ンに属する個々の値の組はタプルと呼ばれる。
【0006】通常のリレーショナルデータモデルでは、
リレーショナルの1つの欄には一つしか値を入れてはい
けないという制限を付けている。このようなリレーショ
ンを正規型リレーションともいう。複数の値を一つの欄
に対応させているリレーションは非正規型と呼ばれ、演
算処理が複雑になるなどの理由から用いられることは少
ない。
【0007】正規型のリレーショナルデータモデルで
は、データ操作として和、共通、差、直積、射影、選
択、結合、商などの集合演算が可能であるが、演算時間
については階層型、ネットワーク型に劣るといわれてい
る。
【0008】データベースの応用が単純な事務処理から
複雑な情報処理へ移行するにつれ、リレーショナルデー
タモデルの欠点も明らかになってきた。たとえば、複雑
なデータ構造の場合には、直感的にデータ構造がつかみ
にくい、結合演算が増えて処理効率が悪化する、元の実
体の意味が不明確になる、問い合わせが複雑になる、な
どの問題点があげられている。
【0009】この問題の原因は、対象とするものをその
ままモデル化せずに、リレーションという断片的なこと
がらに分解する点にある。リレーションが数十から数百
になれば、そのリレーションを記憶することは不可能に
なってくる。そこで、対象をオブジェクトに対応させ
て、そのままモデル化しようというのが、オブジェクト
指向モデルの基本的考え方である。
【0010】現在、さまざまなソフトウェアがあり、さ
まざまなデータを作成している。ソフトウェアが異なれ
ばデータ形式も異なり、異なるハードウェア環境や異な
るオペレーションシステム(OS)環境では利用できな
い。幸い最近はWindowsのように、異なるハードウェア
であってもWindowsが動く環境にある場合には、ハード
ウェアが異なっても、Windowsの下で動くソフトウェア
は共有して利用できる環境が整いつつある。すなわち、
マルチベンダーが可能となってきている。またコンピュ
ータ通信においても、インターネットで決められたプロ
トコルに沿ったデータであれば、自由にデータの送受信
が可能となっている。
【0011】しかしながら、異なるソフトウェア間での
データ交換は必ずしも容易でない。というのも、各ソフ
トウェアでは独自のデータフォーマットが使われている
ために、Aソフトウェアが生成されたデータ形式Xのデ
ータをデータ形式の異なるBソフトウェアで利用するた
めには、Bソフトウェアで読み取れるデータ形式Yにし
なければならない。このため現在では、データ変換用プ
ログラムを挟んでAソフトウェアのデータ形式Xのデー
タをBソフトウェアのデータ形式Yのデータに変換して
から、ソフトウェアBで利用する形態がとられている。
このため、変換が必要なデータごとに変換プログラムが
必要であり、システム的に重い構成を強いられてきた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般に電子データは、
データ自身と、そのデータを作成したアプリケーション
により定義される「構造」と、その値の特徴を表す「属
性」の3つの要素により構成される。図1は、従来の技
術におけるデータ変換の一般的な手法を示す。A、B、
C、Zはデータ構造の形式を表しており、α、β、γ、
δは属性の内容を表している。元データA、B,Cはそ
れぞれの変換式により、データZに変わる。
【0013】このような従来の手法においては、元のデ
ータの構造と同値(あるいは近似値)の構造に変換する
必要があるため、Cのような未知のデータ構造は原則と
して取り扱えない。また、変換前のデータ構造と変換後
のデータ構造が著しく異なる場合は、事実上変換が不可
能となる。元のデータ構造が頻繁に変更されるシステム
においても適用は離しい。
【0014】従来の技術においてのデータ形式の統一化
においては、以下のような問題を内包している。 (1)システムがあらかじめ規定したルールに従うデー
タ(既知のデータ)のみ統一化が可能である。 (2)システムが規定したルールに従いデータ構造を変
換するため、元々のデータが保持していた情報の一部が
欠落する。 (3)全ての運用環境において同一のデータ構造を採用
しなければ運用環境におけるデータ統合を実現できな
い。
【0015】以上のような理由から、従来のデータ管理
技術においては、システムがあらかじめその属性を規定
していないデータに関してデータの運用を行うこと、複
数のデータ構造を混在させた運用環境において、それら
のデータの運用することは困難である。
【0016】データの統一的管理を行おうとする場合、
データベースシステム側にも問題がある。従来のデータ
ベースシステムでは、データを統合管理するために、そ
の構造の定義が先ず行われなければならない。しかし、
古い設計手法で構築されたホスト上の基幹システムのデ
ータ構造のなかには、十分な正規化がなされておらず、
データ間の矛盾に起因するデータの冗長性や欠落が存在
する場合がある。本来であればシステム更改期にそれら
の瑕疵を更正すべきところ、データ構造の変更に伴う費
用、リスクを勘案し、そのまま引き連られてきたケース
が数多く見られる。
【0017】従来のデータベースシステムにおいては、
構造定義が先決事項であったため、データ本来の重要性
が軽視され、その構造定義の違い、すなわち付帯する属
性の違いのみにより、異なるシステム間における相互運
用可能性(interoperability)が確立されてこなかっ
た。
【0018】本発明は、上記のような欠点を解消するデ
ータの統一的管理を行う新たなシステムを目的とする。
また、異なるシステム間における相互運用可能性(inte
roperability)の可能なデータベースシステムを得るこ
とを目的とする。とくに本発明では、共有して利用する
データ構造の形態、サブグループ内のデータ監視機構、
サブグループ間のデータ交換の監視機構、アプリケーシ
ョンとのデータやり取り手法、サブグループ間のデータ
交換手法などを提唱することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
された発明は、上記課題を解決するために、システムを
共有するユーザーの集合体であるサブグループ間で電子
データを共有化して利用する統合システムにおいて、元
データを前記各サブグループのシステムで利用可能な共
通のフォーマットに関連づけるため、外部リソースデー
タを解析して、データ形式を認知し、元データを実体デ
ータとそれに付随する属性データとに分けた実体属性分
離型データを含む統合オブジェクトデータを一括管理す
る統合オブジェクトデータ管理サーバーを備えたシステ
ムとする。
【0020】請求項2に記載された発明は、システムを
共有するユーザーの集合体であるサブグループ間で電子
データを共有化して利用する統合システムにおいて、
(1)元データを前記各サブグループのシステムで利用可
能な共通のフォーマットに関連づけるため、外部リソー
スデータを解析して、データ形式を認知し、元データを
実体データとそれに付随する属性データとに分けた実体
属性分離型データを含む統合オブジェクトデータを一括
管理する統合オブジェクトデータ管理サーバー、(2)前
記サブグループのユーザー要求に応じて、前記統合オブ
ジェクトデータ管理サーバーから前記統合オブジェクト
データを受け取り、各サブグループ用の運用オブジェク
トデータに変換する手段を備えたサブグループ内構造監
視サーバー、(3)前記サブグループ内構造監視サーバー
から運用オブジェクトデータを受け取り、サブグループ
内で共有して利用するサブグループ内の運用オブジェク
トデータを維持管理するサブグループ内共有サーバー、
(4)ユーザーの要求に応じて前記運用オブジェクトデー
タをサブグループ内共有データベースから取り出し、該
運用オブジェクトデータをある一定の塊にするととも
に、ユーザーの運用状況を記録した運用情報、ステータ
ス情報の生成や更新を行い、ユーザーアプリケーション
とのデータやり取りを監視するプレート監視サーバー、
を備えたシステムとする。
【0021】サブグループとは、ある一定の目的で構成
されたシステムを共有するユーザーの集合体を意味す
る。たとえば、企業における一つ一つの課や部あるいは
事業所などがサブグループの例である。
【0022】本発明のシステムでは、アプリケーション
に依存しない形態でデータを取り入れ保存するために、
外部リソースデータを解析して、データ形式を認知し、
元データを適当長さのデータ単位に分割し、純粋のデー
タ部分すなわち実体データとそれに付随するデータ部分
すなわち属性とに分ける。元データは、純粋なデータ部
分を単純なストリームデータとして抽出した「実体デー
タ」と、構造の区分単位となる「構造名」に分解され、
実体データと構造名からなる2次元表である「関係表」
を構成する。
【0023】この関係表の各交点及び構造表そのもの
に、「属性」が設定される。属性は、構造表の各交点及
び構造表そのものに複数設定可能である。また、構造名
は、各サブグループにおいて任意に定義することが可能
である。各サブグループにおいて定義された構造名は
「構造名表」として各サブグループにおいて管理され
る。
【0024】上記のように分割された実体データ、属性
により形成されたデータを実体属性分離型データと呼
ぶ。実体属性分離型データは他のシステムで共有できる
ようにテキスト形式などの互換性のあるデータ形式で単
純なストリームデータにする。この場合、実体属性分離
型データの形式は、利用する側で構造解読用の共有プロ
グラムを実行して解析することになるために、必ずしも
テキスト形式のデータである必要はない。実体属性分離
型データを生成する側とそれを受け取り利用する側の約
束事ができていればよい。
【0025】元データは、オーディオデータ、映像デー
タ、ワープロデータ、一般のユーザーデータなどあらゆ
るデータが本発明の対象となる。このため、元データに
よって認知することができないものもある。このような
ことから、あらゆるデータに対応するために、本発明の
電子データ統合化データ管理システムでは、実体属性分
離型データのほかに、生データ(元データそのもの)や
それを実行するプログラム、さらにはそのデータの生成
し目的や運用方法を記述したコンセプト情報なども、ユ
ーザーに提供する。この多重構造のデータを統合オブジ
ェクトデータという。統合オブジェクトデータには、プ
レート監視サーバーで蓄積するステータス情報データも
含まれる。
【0026】統合オブジェクトデータ管理サーバーは外
部からデータを取り込んで、加工された統合オブジェク
トデータを管理維持するサーバーである。外部リソース
から取り入れられたデータは統合オブジェクトデータに
加工変換され、統合オブジェクトデータ管理サーバー内
の統合データベースで保管される。サブグループ内では
利用するデータは共有するものが多く、また共通して利
用できる形態になっている。
【0027】しかしサブグループが異なれば利用するデ
ータもソフトウェアも異なり、その結果として他のシス
テムでは直接利用できないデータとなっている。このた
め、使用できるデータがあっても使えないのが現状であ
る。そこで本発明ではこれを利用可能にするため、元デ
ータを実体データと属性データに分割した実体属性分離
型データを作成する。さらに実体属性分離型データに、
生データ、生データを実行するプログラム、データの生
成目的や利用法を記述したコンセプト情報等を積み上げ
て統合オブジェクトデータを生成し、統合オブジェクト
データ管理サーバーの統合データベースに保存する。
【0028】サブグループ内でのデータ管理監視を行う
のがサブグループ内構造監視サーバーである。サブグル
ープ内構造監視サーバーは、統合オブジェクトデータ管
理サーバーとサーバー内共有サーバーの仲介役を果たす
とともに、サブグループ間のデータ交換を可能にするサ
ーバーである。サブグループ内構造監視サーバーは、サ
ブシステムグループ内の構造分解の粗さを定義する構造
名交換表の設定機構と実体属性分離型データの監視機
構、サブグループ間のデータ交換を行うための実体属性
分離型データの変換機構を備えている。
【0029】統合データベースからの統合オブジェクト
データはサブグループ内構造監視サーバーを経由して、
直接、ユーザーに渡されるのではなく、サブグループ内
共有サーバー、プレート監視サーバーを経由する。
【0030】サブグループ共有サーバーはサブグループ
内で利用する運用オブジェクトデータを管理維持するサ
ーバーであり、サブグループ内共有データベースを含
む。サブグループ内共有データベースには、統合オブジ
ェクトデータ管理サーバーで収集した外部リソースの統
合オブジェクトデータや、サブグループ内でユーザーに
よって作成された運用オブジェクトデータが保管されて
いる。運用オブジェクトデータはサブグループ内で利用
可能なオブジェクトデータであり、通常、統合オブジェ
クトデータのサブセットである。
【0031】プレート監視サーバーは、サブグループ内
共有データベースから取り寄せられた運用オブジェクト
データをユーザーに受け渡す働きを行うとともに、サブ
グループ内の、アプリケーションが行う各種操作の監視
やユーザーのオブジェクト運用経歴を保存する等の働き
をするサーバーである。プレート監視サーバーは、ユー
ザーがどのオブジェクトデータをどのくらい、どのよう
に運用しているかなどの情報収集を行い、それをステー
タス情報として保存するとともに、利用者のオブジェク
トデータの運用状況の検索サービスなどを行う。なお、
プレート監視サーバーにサブグループ内共有サーバーの
働きを含めた機能を持たせることも可能であり、この場
合には、3種類のサーバー構成となる。サブグループ内
共有サーバー、サブグループ内構造監視サーバー、プレ
ート監視サーバー等はサブグループごとに存在するサー
バーである
【0032】
【発明の実施の形態】本発明のシステムを実態を図表を
用いて説明する。本発明のシステムにおける統合オブジ
ェクトデータは、この実体属性分離型データに、生デー
タ、生データを直接利用できるプログラム、コンセプト
情報、ステータス情報等を含んだデータで、システム全
体が共通して利用可能なデータであり、統合データベー
スに保存されるデータ形態である。
【0033】図2は、本発明の統合システムの全体像で
ある。まず外部リソースの元データをデータ取込処理に
よって実体属性分離型データおよびその他を含む統合オ
ブジェクトデータを生成する。この統合オブジェクトデ
ータを統合オブジェクトデータ管理サーバー内の統合デ
ータベースに登録する。
【0034】ユーザーからオブジェクトデータの利用要
求が出されると、要求はプレート監視サーバー、サブグ
ループ内構造監視サーバーを経由して統合オブジェクト
管理サーバーに伝えられる。要求されたオブジェクトデ
ータは逆経路をたどってユーザーに転送される。統合オ
ブジェクトデータ管理サーバーから送信された統合オブ
ジェクトデータはサブグループ内構造監視サーバーで受
け取り、サブグループ用の運用オブジェクトデータに変
換され、プレート監視サーバーを経由してユーザーコン
ピュータに送信される。
【0035】通常は、すでにサブグループ内共有データ
ベース上に運用オブジェクトデータが存在し、ユーザー
はそこのデータをアクセスすることになる。いずれにデ
ータがあるにしろ、ユーザーは意識する必要はない。な
ぜならデータがサブグループ内共有データベースに存在
するか、統合データベースに存在するか、あるいは他の
サブグループに存在するかは、それぞれの監視機構が検
索チェックを行っているからである。
【0036】図3は、画像データを関連表で表現した例
である。実体データを横に、構造名を縦にして、双方の
関連を2次元表で管理する。実体データは最小構成要素
(ドット)毎に区切られ、d1、d2、・・・dnのよう
に管理する。たとえば、図の例ではd1と構造名1、
2、nの交点に属性が設定されているため、d1は、各
構造名1,2、nにより定義される構造を保持している
ことになる。
【0037】構造名により定義される構造がどのような
意味を持つかは、各サブグループにより決定される。た
だし、構造名により定義されるのは、構造の持つ意味で
あり、アプリケーションによりどのように表現されるか
は規定しない。
【0038】構造の定義を登録したマスターデータは
「構造名表」と呼ばれ、この構造名表とは別に、各サブ
グループ間で「関連表」を交換するために、サブグルー
プの構造監視サーバーが維持管理する、「構造名交換
表」が存在する。構造名交換表は、各サブグループ内の
「構造名表」と統合オブジェクトデータが使用している
「構造名表」との間における、構造名の対応を維持管理
するためのデータである。
【0039】統合オブジェクトデータ管理サーバーでは
あらゆる可能性に対して対応させているために、構造名
表、および関係表が大きくなり、データ量が増える傾向
がある。そのため、各サブグループでの実体属性分離型
データはそれぞれのサブグループで使用する範囲のデー
タ選択と構造の再定義をして、データ量を減らすととも
に、利用しやすいようにしている。この管理を行うのが
サブグループ内構造監視サーバーであり、構造の定義を
登録したマスターが構造名交換表である。すなわち、構
造名交換表には統合オブジェクトデータ内の実体属性分
離型データの構造とサブグループ内の運用オブジェクト
データの構造が対応付けられている。
【0040】統合オブジェクトデータには実体属性分離
型データのほかに生データやそれを動かすプログラムも
含まれるが、サブグループにはそのようなデータを必要
としない場合も多い。このような余分なデータを除去す
るのもサブグループ内構造監視サーバーの仕事である。
ユーザーがサブグループ内構造監視サーバーを経由し
て受け取った運用オブジェクトデータは、あらかじめ決
められたフォーマットで画面表示される。
【0041】この例では、ストリーム形式の運用オブジ
ェクトデータを元のデータに復元する処理プログラムで
元のデータ形式に戻し、さらにプリフォーマット画面表
示プログラムで画面表示している。この表示されたデー
タはユーザーが自由に取り出して他に運用することがで
きる。なぜなら、この時点ではユーザーのシステムに即
したデータとなっている。
【0042】本発明の統合システムでは、外部リソース
から取り入れる元データがどのような形式で作られたか
を判定する認知処理を通して、実体属性分離型データを
作っている。たとえば、画像データなのかワープロデー
タなのか、ワープロデータならどのワープロのどのバー
ジョンのどのデータ形式かを判断する。しかし、認知で
きないデータもある。
【0043】このようなデータに対しては生データ(取
り入れたままの元データ、本発明で定義する実体データ
とは異なる)とプログラムを付加してユーザーに渡せ
ば、ユーザーは生データとプログラムとから、実際の実
行結果を見ることが可能となる。また実体属性分離型デ
ータ化する場合、いくつかのステップを踏むことによっ
て、データの劣化を招く恐れがある。このような事態に
対処するために、本発明では実体属性分離型データに生
データやそれを実行するプログラム等の情報も付加して
統合オブジェクトデータを作成する。
【0044】ただし、それぞれのサブグループでは必ず
しも必要としないこともあるので、統合オブジェクトデ
ータ管理サーバーから受け取る統合オブジェクトデータ
から、上記のような付加的な情報を省いてユーザーに渡
すこともできる。このオブジェクトのデータ管理をして
いるのがサブグループ内構造監視サーバーである。
【0045】それぞれのサブグループがどのようなデー
タが必要かなどの判断はサブグループ内構造監視サーバ
ーの構造名交換表によって決められている。以上のよう
に、サブグループ内構造監視サーバーは統合オブジェク
トから運用オブジェクトに変換する働きと、サブグルー
プ間でデータ交換を行うために、運用オブジェクトから
統合オブジェクトに変換する働きを有している。
【0046】統合オブジェクトデータには、データの生
成目的・運用目的などを示す情報であるコンセプト情報
を付加する。この情報によって、ユーザーはデータの性
格や利用目的などを知ることができる。データ取入統合
処理で統合オブジェクトデータを作るときに実体属性分
離型データに付加する。
【0047】統合オブジェクトデータには、コンセプト
情報のほかにデータ提供者が作成する情報でなく、実際
に運用されるなかで付加される情報であるステータス情
報が付加される。このステータス情報を付加するのが、
プレート監視サーバーである。
【0048】図4は、プレート監視機構の概念図であ
る。ユーザーアプリケーションからサブグループサーバ
ーにデータ取得要求()が出されると、サブグループ
サーバーは要求されたオブジェクトデータをサブグルー
プ内共有データベースより取り出し、ネットワークを通
じてアプリケーションに送信する。
【0049】この場合、直接データがアプリケーション
に届けられるのではなく、プレート監視サーバーを経由
する()。サブグループサーバーよりプレート監視サ
ーバーに送られてきたデータはある一定のまとまりにし
てプレート監視データベースに一時保管される。プレー
ト監視サーバーはプレート監視データベースに一時保管
されたデータをアプリケーション()に送り、プレー
ト監視サーバーを介してアプリケーションとのデータや
り取りを行う()。
【0050】この際、プレート監視サーバーは操作履歴
などのステータス情報をプレート監視データベースに保
存する()。プレート監視データベースに保存される
ステータス情報には、データの作成者、作成日時、更新
日時、要求を出した端末やユーザーの情報、プレート監
視サーバー通過日時等の情報が含まれる。
【0051】また、ステータス情報やコンセプト情報
は、オブジェクトデータ本体にも付加される。なお、サ
ブグループ共有データベースに検索データがない場合に
は、プレート監視サーバーは統合オブジェクトデータ管
理サーバーにデータ検索にいく。このあたりのデータの
管理はプレート監査サーバーが行うために、ユーザーは
データがどこにあるかを意識することなく、データ利用
することができる。
【0052】図5は、サブグループAからサブグループ
Bに運用オブジェクトデータを送信する場合の概念図で
ある。すなわち、サブグループ間のデータ交換の概念図
である。サブグループ内ではサブグループ独自の運用オ
ブジェクトデータを有している。これを他のサブグルー
プに送信するには、まずサブグループAのサブグループ
内構造監視サーバーがサブグループAの運用オブジェク
トデータを統合オブジェクトデータに構造変換する。変
換された統合オブジェクトデータは統合オブジェクトデ
ータ管理サーバーを介してサブグループBのサブグルー
プ内構造監視サーバーに送られ、そこで統合オブジェク
トデータをサブグループBの運用オブジェクトデータに
構造変換したのち、サブグループB内共有データベース
に保存される。
【0053】以下、ユーザーがこのオブジェクトを利用
するときは、プレート監視サーバーを介してアプリケー
ションに届けられ、サブグループBのユーザーが自由に
利用することができるようになる。サブグループ内構造
監視サーバーがデータ変換する際に用いるマスターが構
造監視データベース内に保存されている構造名交換表で
ある。
【0054】
【実施例】(実施例1)建設関係の現場の様子を示す情
報は、図6のように、デジタル写真やビデオ情報、各種
CADで描かれた設計図、ビットマップで書かれた完成
予想図、文字情報による説明文など様々である。本発明
のシステムによれば、これらの多様なデータを一元的に
管理できる。
【0055】(実施例2)地図情報は日本では国土地理
院が作製した地図に基づいて、多くの省庁が付加情報を
付けている。これらの情報は各省庁毎に独自のフォーマ
ットで行われているために、共通して利用することは困
難である。本発明のシステムを用いて図7に示すような
統合システムを構築することで、各省庁にまたがる情報
の利用が容易になる。
【0056】(実施例3)本発明のシステムは、持ち株
会社の情報管理にも用いることができる。通常、各株式
会社は、独自のデータベースシステムを用いているの
で、複数の株式会社のデータを管理することは容易では
ない。図8に示すようなシステムを本発明のシステムに
より構築することで、複数の企業のデータを効率的に用
いることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の実体属性分離型データを含む統
合オブジェクトデータにより、元のデータ構造の違いを
意識することなく運用環境におけるデータの統合を行
い、データの共有化を行うことが可能となる。しかも外
部リソースの種類に依存しないために、認知可能なデー
タ形式のデジタルデータであれば実体属性分離型データ
化が可能となり、本発明のシステム内で共有することが
できる。
【0058】構造監視機構によって、サブグループ内独
自の実体属性分離型データを定義することもできると同
時に、サブグループ間のデータ交換も可能にしている。
統合システムのデータ監視機構レベルではあらゆるケー
スに対応するために、実体属性分離型データが大きくな
り、また各サブグループに提供するオブジェクトデータ
のサイズも大きくなる。ところがサブグループ内では利
用範囲が限定されるために、あらゆる属性に対応した実
体属性分離型データである必要はない。構造監視機構は
取り寄せた統合オブジェクトデータを再定義することに
よって縮小化し、サブグループ内で利用しやすい形態に
変えている。これによって、データ容量の縮小化・デー
タ処理の高速化を可能にしている。さらに、構造監視機
構は統合オブジェクトデータと運用オブジェクトデータ
の構造変換機能を有しているために、データ構造の違う
サブグループ間のデータ交換を容易にしている。
【0059】統合オブジェクトデータにコンセプト情報
とステータス情報を含めることによって、ユーザーに対
してデータ運用に関する客観的・主観的情報が提供で
き、二次、三次利用者が情報選択するうえで重要な判断
材料となる。また統合オブジェクトデータの利用回数も
履歴としてステータス情報に記録されているために、統
合オブジェクトデータの削除や更新を行う際に、参考資
料として使用することができる。たとえば、過去1年間
利用されていない統合オブジェクトデータは削除するな
どの判断材料となる。
【0060】実施の形態で見てきたように、構造名と実
体データは関係表によって関係づけられているために、
構造名や属性を変えることによって、構造名がポイント
する実体データの属性を同時に変えることができる。た
とえば構造名1が赤の属性である場合、この属性を青に
変えれば、構造名1がポイントしている実体データを一
斉に青に変えることも可能である。
【0061】統合オブジェクトデータに生データやそれ
を動かすプログラム(ソフトウェア)を載せることによ
って、認知できないソフトウェアのデータもユーザーレ
ベルで利用できる利点がある。また実体属性分離型デー
タは属性を構造名表として再編成するために、何度か再
定義を繰り返しているうちにデータの劣化を招くことが
ある。このような場合にも、生データは元データそのも
のであるから、データの劣化がなく、何らかの場合にそ
のデータから元の状態を作り出すことも可能としてい
る。
【0062】運用オブジェクトデータを一連のまとまり
のあるデータに集積して、効率のよいデータ配信が行え
るようになっている。またデータ検索や運用もプレート
監視サーバーが行っているために、確実にステータス情
報が得られるだけでなく、効率的なデータ処理と管理が
行える。もちろんデータの管理はプレート監査サーバー
が行っているために、ユーザーがデータの形式や行方を
意識することなく、データ利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術におけるデータ変換の一般的手法の説
明図である。
【図2】本発明における電子データ統合化データ管理シ
ステム(統合)の全体的な概念図である。
【図3】本発明における、関係表をビットマップにした
場合の実体属性分離型データの構造の一例の説明図であ
る。
【図4】本発明のプレート監視機構の説明図である。
【図5】本発明のサブグループ間のデータ変換の説明図
である。
【図6】本発明の実施例の説明図である。
【図7】本発明の実施例の説明図である
【図8】本発明の実施例の説明図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】システムを共有するユーザーの集合体であ
    るサブグループ間で電子データを共有化して利用する統
    合システムにおいて、 元データを前記各サブグループのシステムで利用可能な
    共通のフォーマットに関連づけるため、外部リソースデ
    ータを解析して、データ形式を認知し、元データを実体
    データとそれに付随する属性データとに分けた実体属性
    分離型データを含む統合オブジェクトデータを一括管理
    する統合オブジェクトデータ管理サーバーを備えたこと
    を特徴とする電子データ統合化データ管理システム。
  2. 【請求項2】システムを共有するユーザーの集合体であ
    るサブグループ間で電子データを共有化して利用する統
    合システムにおいて、(1)元データを前記各サブグルー
    プのシステムで利用可能な共通のフォーマットに関連づ
    けるため、外部リソースデータを解析して、データ形式
    を認知し、元データを実体データとそれに付随する属性
    データとに分けた実体属性分離型データを含む統合オブ
    ジェクトデータを一括管理する統合オブジェクトデータ
    管理サーバー、(2)前記サブグループのユーザー要求に
    応じて、前記統合オブジェクトデータ管理サーバーから
    前記統合オブジェクトデータを受け取り、各サブグルー
    プ用の運用オブジェクトデータに変換する手段を備えた
    サブグループ内構造監視サーバー、(3)前記サブグルー
    プ内構造監視サーバーから運用オブジェクトデータを受
    け取り、サブグループ内で共有して利用するサブグルー
    プ内の運用オブジェクトデータを維持管理するサブグル
    ープ内共有サーバー、(4)ユーザーの要求に応じて前記
    運用オブジェクトデータをサブグループ内共有データベ
    ースから取り出し、該運用オブジェクトデータをある一
    定の塊にするとともに、ユーザーの運用状況を記録した
    運用情報、ステータス情報の生成や更新を行い、ユーザ
    ーアプリケーションとのデータやり取りを監視するプレ
    ート監視サーバー、を備えたことを特徴とする電子デー
    タ統合化データ管理システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030060202A (ko) * 2002-01-07 2003-07-16 주식회사 소프트온탑 트리형 분류체계를 사용하고 있는 다수의 문서관리 및지식관리시스템을 통합하는 통합운영시스템
KR101068896B1 (ko) 2009-12-18 2011-09-29 이영수 데이터 통합 시스템 및 방법
US10360202B2 (en) 2014-05-27 2019-07-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Agnostic data broker

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