JP2001112047A - 移動通信システムにおける移動機の位置測定方法及びシステム及び移動機 - Google Patents

移動通信システムにおける移動機の位置測定方法及びシステム及び移動機

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JP2001112047A
JP2001112047A JP28347899A JP28347899A JP2001112047A JP 2001112047 A JP2001112047 A JP 2001112047A JP 28347899 A JP28347899 A JP 28347899A JP 28347899 A JP28347899 A JP 28347899A JP 2001112047 A JP2001112047 A JP 2001112047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、複数の基地局と移動機との間
で通信を行って移動機の位置検出を連続的に行っても、
他の移動機の通信に対する干渉をできるだけ小さくする
ことのできる移動機の位置測定方法を提供することであ
る。 【解決手段】上記課題は、移動通信システムにおける移
動機と複数の基地局との間で所定の信号を送信及び受信
し、当該所定の信号の各基地局または移動機での受信状
態に基づいて当該移動機の位置を特定するようにした移
動機の位置測定方法において、上記移動機と当該移動機
から上記複数の基地局のうち最も遠方に位置する基地局
との間で送信及び受信される該所定の信号の受信品質が
所定の条件を満たすように当該所定の信号の送信レベル
を設定し、該設定された送信レベルにて当該所定の信号
を移動機または該複数の基地局から送信するようにした
移動機の位置測定方法にて解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
における移動機の位置測定方法及びシステムに係り、詳
しくは、移動機と複数の基地局との間での通信を行って
移動機の位置を特定するようにした移動通信システムに
おける移動機の位置測定方法及びシステム及びその方法
に用いられる移動機に関する。
【0002】
【従来の技術】セルラー方式の移動通信システムでは、
各移動機(携帯電話機、PHS端末等)は、周囲の基地
局と通信を行い、その際、最も受信レベルが高くなる信
号を送信する基地局に位置登録される。そして、各移動
局は、この位置登録された基地局を介して外部の通信端
末との通信を行う。
【0003】ところで、近年、移動機の位置を検出し
て、移動機(ユーザ)の追跡、移動機周辺に関する情報
の配信、緊急時の移動機ユーザの位置特定などのサービ
スが種々提案されている。上述したような移動機の位置
登録では、基地局の通信エリア内に移動機が存在するこ
とは判るものの、詳細な位置を知ることができないた
め、移動機の詳細な位置に応じた上記サービスを実現す
ることができない。
【0004】そこで、移動機の位置を検出する手法とし
て、複数の衛星からの信号により移動機の位置を検出す
るGPS(Global Positioning System )が知られてい
る。このGPSは、基地局との位置関係を考慮すること
なく、移動機の絶対的な位置を比較的高精度にて検出す
ることができる。しかし、移動機内にGPSを実現する
ための機能を搭載する必要があり、コストがかさむと共
に、常時位置検出する場合に移動機での電力消費も多く
なる。また、移動機が室内に位置する場合や、ビルなど
の建物が密集する都市部においては、衛星から送信され
る測位のための信号を受信し難くなり、検出位置の信頼
性が低下してしまう。
【0005】このようなGPSを用いた移動機の位置検
出手法が有する欠点を特に有することのない別の手法も
従来知られている。この手法は、複数(3つ以上)の基
地局と移動機との間で通信を行い、各基地局と移動機と
の間の相対的な位置関係を測定し、その移動機と各基地
局との相対的な位置関係と各基地局の絶対的な位置とに
基づいて所謂三角測量と同様の手法により当該移動機の
位置を特定(測位)するものである。上記移動機と基地
局との相対的な位置関係は、例えば、移動機と基地局と
の間で送受信される信号の伝播時間に基づいて得ること
ができ(TOA)、また、移動機と各基地局との間で送
受信される各信号の伝播時間の差に基づいて得ることが
でき( TDOA) 、更に、移動機から送信される信号の
各基地局での受信角度に基づいても得ることができる
(AOA)。なお、上記移動機から送信される信号の各
基地局での受信角度は、各基地局にアレイアンテナを設
置して各基地局での受信エリアをセクタ化することによ
り検出することができる。
【0006】更にまた、空中を伝播する電波の強度は、
距離の2乗に比例して減衰することから、移動機と各基
地局との間で送受信される信号の送信信号レベルと受信
信号レベルとの比に基づいて、移動機と各基地局との間
の相対的な位置関係を得るこもできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】移動機から各基地局に
対して測位(位置検出)に用いられる信号を送信する場
合(Up-link 方式)、移動機が通信サービス(通話サー
ビス、データ通信サービス等)を受ける基地局では、移
動機から送信される測位に用いられる信号の受信レベル
は比較的安定しているものの、他の基地局では、移動機
からの距離が大きくなるので、その信号の受信レベルは
極端に小さくなる(距離の2乗に比例して減衰)。例え
ば、CDMA無線通信方式の移動通信システムでは、移
動機においてTPC(Transmission Power Control)が
常時行われるので、移動機が通信サービスを受ける基地
局の通信エリアのどこに位置していても、当該移動機か
ら送信される測位に用いられる信号の当該基地局での受
信レベルは略一定であるのに対して、その信号の他の基
地局での受信レベルは、移動機と当該他の基地局との距
離が大きくなると極端に小さくなる。
【0008】また、基地局側から移動機に対して測位に
用いられる信号を送信する場合においても(Down-link
方式)、移動機での信号の受信レベルは、同様の傾向を
有する。そこで、上述したような複数の基地局と移動機
との間で測位に用いられる信号を送受信して移動機の位
置を特定する手法を用いる場合、複数の基地局と移動機
との間で送受される測位に用いられる信号の送信パワー
は、一般に最大値に調整(固定)される。このように測
位に用いられる信号の送信パワーが最大値に調整される
ことにより、移動機と基地局との距離が大きくても、基
地局または移動機での受信状態が比較的安定し、その結
果、比較的精度良く移動機の位置検出が可能となる。
【0009】しかし、上記のように複数の基地局と移動
機との間で送受される測位に用いられる信号の送信パワ
ーが最大値に調整されると、移動機の位置検出を行って
いる間、他の移動機の通信に対する干渉が大きくなって
いしまう。このため、移動機の連続的な位置検出(測
位)ができない。そこで、本発明の第一の課題は、複数
の基地局と移動機との間で通信を行って移動機の位置検
出を連続的に行っても、他の移動機の通信に対する干渉
をできるだけ小さくすることのできる移動機の位置測定
方法を提供することである。
【0010】本発明の第二の課題は、上記方法が適用さ
れる移動機の位置測定システムを提供することである。
また、本発明の第三の課題は、上記のような移動機の位
置測定方法に用いられる移動機を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
るため、本発明は、請求項1に記載されるように、移動
通信システムにおける移動機と複数の基地局との間で所
定の信号を送信及び受信し、当該所定の信号の各基地局
または移動機での受信状態に基づいて当該移動機の位置
を特定するようにした移動機の位置測定方法において、
上記移動機と当該移動機から上記複数の基地局のうち最
も遠方に位置する基地局との間で送信及び受信される該
所定の信号の受信品質が所定の条件を満たすように当該
所定の信号の送信レベルを設定する第一の手順と、該第
一の手順にて設定された送信レベルにて当該所定の信号
を移動機または該複数の基地局から送信する第二の手順
とを含むように構成される。
【0012】このような移動機の位置測定方法では、移
動機と当該移動機から複数の基地局のうち最も遠方に位
置する基地局との間で送信及び受信される所定の信号の
受信品質が所定の条件を満たすように当該所定の信号の
送信レベルが設定され、そのように送信レベルが設定さ
れた当該所定の信号が移動機または該複数の基地局から
送信される。そして、その送信された当該所定の信号の
各基地局または移動機での受信状態に基づいて当該移動
機の位置が特定される。
【0013】上記のような移動機の位置測定方法によれ
ば、移動機と当該移動機から複数の基地局のうち最も遠
方に位置する基地局との間で送信及び受信される所定の
信号の受信品質が所定の条件を満たすように当該所定の
信号の送信レベルが設定されるので、この移動機の位置
特定に用いられる当該所定の信号の送信レベルが、移動
しうる移動機と当該移動機から最も遠方に位置する基地
局との相対的位置関係に依存するようになる。従って、
該所定の信号の送信レベルは、移動しうる移動機の位置
に応じて変化することになり、常に最大値に保持される
ことはなく、その最大値より低いレベルに設定され得
る。
【0014】上記所定の信号の受信品質とは、伝播する
過程で品質が低下する当該所定の信号の移動機または各
基地局での受信時における品質であって、受信レベル、
他の信号との干渉の度合い、ノイズの含まれる度合い
(S/N比)などで表すことができる。上記記所定の条
件とは、当該所定の信号の受信状態に基づいて移動機の
位置を特定するために必要となる当該所定の信号の受信
品質についての条件であり、レベル検出のハードウエア
の性能、移動機の位置を特定するための手法、特定され
る移動機の位置の精度などの各種要因に依存する。
【0015】上記所定の信号の各基地局または移動機で
の受信状態に基づいて移動機の位置を特定する手法は特
に限定されない。移動機と各基地局との相対的な位置関
係に応じて当該所定の信号の受信状態を表す物理量が変
化すれば、その物理量に基づいて移動機の位置を特定す
ることができる。例えば、移動機または各基地局におけ
る当該所定の信号の受信タイミング(伝播時間に対応)
に基づき(TOA)、移動機または各基地局における当
該所定の信号の受信タイミングの差に基づき(TDO
A)、移動機または各基地局における当該所定の信号の
受信角度に基づいて(AOA)、また、移動機または各
基地局における当該所定の信号の受信レベルの差に基づ
いて当該移動機の位置を特定することができる。
【0016】上記所定の信号の送信元、受信先は、特に
限定されない。例えば、請求項2に記載されるように、
上記所定の信号は移動機から送信され、当該所定の信号
の各基地局での受信状態に基づいて当該移動機の位置を
特定することも(所謂、UP-link 方式)、請求項3に記
載されるように、上記所定の信号は各基地局から送信さ
れ、当該所定の信号の移動機での受信状態に基づいて当
該移動機の位置を特定することも(所謂、Down-link 方
式)できる。
【0017】上記のように移動機側から当該所定の信号
を送信する場合において、移動機から最も遠方に位置す
る基地地局での当該所定の信号の受信品質を容易に検出
できるという観点から、本発明は、請求項4に記載され
るように、上記移動機の位置測定方法において、上記第
一の手順は、各基地局から送信された信号の品質を測定
する手順と、該測定された品質のうち最も低位の品質に
基づいて移動機から各基地局に送信される当該所定の信
号の送信レベルを設定する手順とを含むように構成する
ことができる。
【0018】上記各基地局から送信される信号の品質
(レベル、他の信号との干渉状態、S/N比など)は、
移動機と各基地局からの相対的位置関係に依存するもの
で、移動機から送信された当該所定の信号の各基地局で
の受信品質と一定の関係を有する。従って、各基地局か
ら送信される信号の品質のうち最も低位の品質は、移動
機から最も遠方に位置する基地局での当該所定の信号の
受信品質一定の関係を有する。
【0019】また、上記のように移動機側から当該所定
の信号を送信する場合において、通常のフィードバック
制御の手法により、当該所定の信号の送信レベルを適正
なレベルに制御できるという観点から、本発明は、請求
項5に記載されるように、上記移動機の位置特定方法に
おいて、上記第一の手順は、上記第二の手順に従って移
動機から送信さた所定の信号の各基地局での受信品質の
うち最も低位の品質に基づいた制御情報を移動機に通知
する手順と、移動機に通知された当該制御情報に基づい
て移動機から各基地局に送信される当該所定の信号の送
信レベルを設定する手順とを含むように構成することが
できる。
【0020】上記移動機から送信された所定の信号の各
基地局での受信品質のうち最も低位の品質は、移動機か
ら最も遠方に位置する基地局での当該所定の信号の受信
品質に対応し、その受信品質が制御情報として第一の手
順にフィードバックされる。そして、第一の手順では、
その受信品質に依存した制御情報に基づいて移動機から
各基地局に送信される当該所定の信号の送信レベルが設
定される。
【0021】移動局と基地局との間で送信及び受信され
る当該所定の信号のレベルを更に低減できるという観点
から、本発明は、請求項6に記載されるように、上記移
動機の位置測定方法において、各基地局にて受信される
当該所定の信号に基づいて、各基地局のアンテナの指向
性を、移動機から最も遠方に位置する基地局での当該所
定の信号に対する受信感度が他の基地局での当該所定の
信号に対する受信感度より高くなるように調整する手順
を含むように構成することができる。
【0022】このような移動機の位置測定方法では、各
基地局の指向性が、移動機から最も遠方に位置する基地
局での当該所定の信号に対する受信感度が他の基地局で
の当該所定の信号に対する受信感度より高くなるように
調整されるので、移動機から最も遠方に位置する基地局
での当該所定の信号の受信品質に依存して設定される当
該所定の信号の送信レベルは、当該所定の信号に対する
受信感度が良い分、低減させることができる。
【0023】また、移動機から最も遠方に位置する基地
局以外の基地局のうち少なくとも移動機から最も近くな
る基地局おける他の移動局との通信に対する当該所定の
信号の影響をできるだけ小さくできるという観点から、
本発明は、請求項7に記載されるように、上記移動機の
位置測定方法において、移動機から最も遠方に位置する
基地局以外の基地局のうち少なくとも移動機から最も近
くに位置する基地局のアンテナの受信ビームを、移動機
の方向における受信感度が他の方向の受信感度より低く
なるように調整する手順を含むように構成することがで
きる。
【0024】少なくとも移動機から最も近くに位置する
基地局では、移動機の位置測定に用いられる当該所定の
信号の受信品質(受信レベルなど)は、最も高位にな
る。このような状況において、上述したような移動機の
位置測定方法では、少なくともその移動機から最も近く
に位置する基地局では、移動機の方向における受信感度
が低減されるので、その基地局では当該所定の信号の受
信レベルが低減される。従って、少なくとも移動機から
最も近くに位置する基地局では、他の移動機との通信に
対する当該所定の信号の影響を低減することができる。
【0025】移動機または各基地局において高位な品質
の状態にて当該移動機の位置測定に用いられる当該所定
の信号を受信できるようにするという観点から、本発明
は、上記移動機の位置測定方法において、請求項8に示
すように、移動機と各基地局との間で送信及び受信され
る当該所定の信号の送信タイミングを各基地局と移動機
との間の通信状況に基づいて決定する送信タイミング決
定手順を有し、該送信タイミング決定手順にて決定され
た送信タイミングで上記所定の信号が上記第二の手順に
て送信されるように構成することができる。
【0026】このような移動機の位置測定方法では、移
動機と各基地局との間の通信状態に応じて当該所定の信
号の送信タイミングが決定される。従って、その通信状
態が良好なときに移動機の位置測定に用いられる当該当
該信号の送信が可能となる。従って、移動機または各基
地局において高位な品質の状態にて当該所定の信号を受
信できる。
【0027】上記各基地局と移動機との間の通信状況
は、各基地局と移動機との間の通信に影響を与える状況
であれば特に限定されず、例えば、各基地局での通信ト
ラヒックに依存した移動機と基地局間の通信に割当て可
能なチャネルの状況や、移動機と基地局間の伝送路の状
態(フェージング等の状態)等である。上記第二の課題
を解決するため、本発明は、請求項9に記載されるよう
に、移動通信システムにおける移動機と複数の基地局と
の間で所定の信号を送信及び受信し、当該所定の信号の
各基地局または移動機での受信状態に基づいて当該移動
機の位置を特定するようにした移動機の位置測定システ
ムにおいて、上記移動機と当該移動機から上記複数の基
地局のうち最も遠方に位置する基地局との間で送信及び
受信される該所定の信号の受信品質が所定の条件を満た
すように当該所定の信号の送信レベルを設定する第一の
手段と、該第一の手段にて設定された送信レベルにて当
該所定の信号を移動機または該複数の基地局から送信す
る第二の手段とを含むように構成される。
【0028】また、上記第二の課題を解決するため、本
発明は、請求項16に記載されるように、移動通信シス
テムにおける移動機から送信される所定の信号を複数の
基地局にて受信し、当該所定の信号の各基地局での受信
状態に基づいて当該移動機の位置を特定するようにした
移動機の位置測定システムにおいて、各基地局に結合さ
れた計算機装置を有し、上記移動機は、当該移動機から
上記複数の基地局のうち最も遠方に位置する基地局との
間で送信及び受信される該所定の信号の受信品質が所定
の条件を満たすように当該所定の信号の送信レベルを設
定する第一の手段と、該第一の設定手段にて設定された
送信レベルにて当該所定の信号を該複数の基地局に送信
する第二の手段とを有し、上記計算機装置は、各基地局
にて受信された移動機からの当該所定の信号の受信状態
に基づいて当該移動機の位置を演算する位置演算手段を
有するように構成される。
【0029】このような移動機の位置測定システムで
は、移動機から所定の信号が各基地局に送信され、当該
所定の信号の各基地局での受信状態が計算機装置に通知
され、この計算機装置が当該所定の信号の各基地局での
受信状態に基づいて当該移動機の位置を演算する。更
に、上記第三の課題を解決するため、本発明は、請求項
22に記載されるように、移動通信システムにおける移
動機から送信される所定の信号を複数の基地局にて受信
し、当該所定の信号の各基地局での受信状態に基づいて
当該移動機の位置を特定するようにした移動機の位置測
定方法に用いられる移動機において、当該移動機から上
記複数の基地局のうち最も遠方に位置する基地局にて受
信される該所定の信号の受信品質が所定の条件を満たす
ように当該所定の信号の送信レベルを設定する第一の手
段と、該第一の手段にて設定された送信レベルにて当該
所定の信号を該複数の基地局から送信する第二の手段と
を有するように構成される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明の実施の一形態に係る移動
機の位置測定方法が適用される移動通信システムは、例
えば、図1に示すように構成される。図1において、移
動機(例えば、携帯電話機)100と無線通信を行う各
基地局(BS0、BS1、BS2)200は、交換局
(MSC)300に接続されている。交換局(MSC)
300は制御局(LCC)の計算機装置400に接続さ
れている。この計算機装置400は、所定のネットワー
ク(公衆電話網、インターネットなど)500を介して
端末装置(電話機、コンピュータ端末、移動機など)5
0と通信を行えるようになっている。
【0031】移動機(MS)100は、周囲の基地局
(BS0、BS1、BS2)200と通信を行い、その
際、最も受信レベルが高くなる信号を送信する基地局
(例えば、BS0)200に位置登録される。そして、
移動機100は、この位置登録された基地局(BS0)
200を介して外部の通信端末との通信を行う。上記移
動機100は、例えば、図2に示すように構成される。
【0032】図2において、移動機100は、送受信共
用のアンテナ110が接続されたアンテナ共用器10
1、送受信装置102、マイク103、スピーカ10
4、表示器105、キーボード106及び制御回路12
0を有している。送受信装置102は、アンテナ共用器
101及びアンテナ110を介して基地局200と信号
(音声信号、データ信号、制御信号)の送受信を行う。
制御回路120は、送受信装置102を制御し、送受信
装置102にて受信した信号の処理を行うと共に、送信
すべき信号(制御信号、データ信号)を送受信装置10
2に供給する。
【0033】なお、送受信装置102には音声信号の入
出力デバイスとなるマイク103及びスピーカ104が
接続されている。また、制御回路120にはデータ信号
の入出力デバイスとなる表示器105及びキーボード1
06が接続されている。各基地局200は、例えば、図
3に示すように構成される。図3において、各基地局2
00は、送受信共用のアンテナ210が接続されるアン
テナ共用器201、送受信装置202、伝送装置203
及び制御装置220を有している。送受信装置202
は、アンテナ共用器201及びアンテナ210を介して
移動機100と信号(音声信号、データ信号、制御信
号)の送受信を行う。伝送装置203は、送受信装置2
02にて受信した信号を交換局(MSC)300に伝送
し、交換局(MSC)300から入力した送信すべき信
号を送受信装置202に供給する。制御装置220は、
送受信装置202及び伝送装置202を制御し、送受信
装置202にて受信した信号の処理を行うと共に、送信
すべき信号(制御信号、データ信号)を送受信装置20
2に供給する。
【0034】移動機100の位置測定は、例えば、図4
に示す手順に従って行われる。この位置測定の過程で、
移動機100は、例えば、図5に示す手順に従って処理
を行い、移動機100の位置登録のなされた基地局(B
S0)200は、例えば、図6に示す手順に従って処理
を行う。なお、以下の説明において、移動機100の参
照符号をMSとし、各基地局200の参照符号をBS
0、BS1、BS2とし、交換局300の参照符号をM
SCとし、制御局(LCC)の計算機装置の参照符号を
LCCとする。
【0035】図4において、初期化の段階においては、
各基地局BS0、BS1、BS2は、各基地局BS0、
BS1、BS2から絶対的な位置情報が交換局MSCを
介して計算機装置LCCに報告される。 この状態で、
端末装置50からネットワーク500を介してある移動
機MS(MSアドレス(電話番号など)で特定される)
の位置を通知する旨の要求が計算機装置LCCになされ
ると、その要求が計算機装置LCCから交換局MSCを
介して当該移動機MSの位置登録のなされた基地局BS
0(以下、必要に応じて主基地局BS0という)に伝送
される。そして、この要求は、主基地局BS0から移動
機MSに対して所定のチャネルを使用して送信される。
【0036】この要求を受信した移動機MSは、周囲の
基地局からの止まり木チャネルの受信レベルに基づいて
当該移動機MSの位置測定(測位)を行うべき3つの基
地局BS0、BS1、BS2を決定する。なお、主基地
局BS0は、移動機MSとの通信状態が最も良いので、
測位を行うべき3つの基地局に含まれる。そして、この
決定された基地局BS0、BS1、BS2を特定するB
Sアドレスと当該移動機MSを特定するMSアドレスと
を含む測位要求が移動機MSから主基地局BS0に送信
される。
【0037】主基地局BS0にて受信された測位要求
は、交換局MSCを介して計算機装置LCCに伝送され
る。計算機装置LCCは、この測位要求を受信すると、
指定された移動機MSの測位計算に必要な準備を行った
後、測位要求に含まれたBSアドレスにて特定される基
地局BS0、BS1、BS2に対して測位許可を送信す
る。この測位許可を表す情報には、例えば、図7に示す
ように、各基地局BS0、BS1、BS2を特定するB
Sアドレス、移動機MSを特定するMSアドレスと共
に、各基地局BS0、BS1、BS2内部の時計を揃え
るためのタイミング情報が含まれる、この測位許可に含
まれるタイミング情報を受信した各基地局BS0、BS
1、BS2では、以後、測位に関する処理の同期がとら
れる。そして、主基地局BS0から上記測位許可が移動
機MSに対して送信される。
【0038】この測位許可信号を受信した移動機MSの
制御回路120(図2参照)は、例えば、図5に示す手
順に従って処理が実行し、主基地局BS0の制御装置2
20(図3参照)は、例えば、図6に示す手順に従って
処理を実行する。以下、図4と共に、図5及び図6を参
照して、移動機MSの測位に関する処理について説明す
る。
【0039】主基地局BS0は、上記測位許可信号を交
換局MSC側から受信すると(図6、S21)、測位指
令を止まり木チャネルにて放射する(図6、S22)。
そして、基地局BS0は、移動機MSからの測位信号の
待ち状態となる(図6、S23)。他の基地局BS1、
BS2も、また、上記測位許可信号を交換局MSC側か
ら受信した後に、移動機MSからの測位信号の待ち状態
となる。
【0040】一方、移動機MSは、上記測位許可信号を
基地局BS0から受信すると( 図5、S1) 、タイマを
動作させて(図5、S2)、主基地局BS0から測位指
令を受信するか否かを繰り返し判定している(図5、S
3)。そして、主基地局BS0から測位指令を受信した
ことが判定されると、各基地局BS0、BS1、BS2
から止まり木チャネルを用いて放射される下り信号の受
信レベルがその下り信号の受信品質として測定される
(図5、S4)。そして、その測定された下り信号の受
信レベルのうち最小レベルとなるものが選択される( 図
5、S5) 。移動機MSと各基地局BS0、BS1、B
S2との間で送受信される信号は、その伝播距離に応じ
て減衰するので、この最小レベルとなる下り信号は、当
該移動機MSから最も遠方に位置する基地局(例えば、
BS2)から送信されるものである。
【0041】この最小レベルの下り信号の当該レベルに
基づいて移動機MSから送信されるべき測位信号の送信
レベルが設定される(図5、S6)。この送信レベルの
設定は、例えば、次のようになされる。上記最小レベル
の下り信号の当該レベル(品質)に基づいて移動機MS
から最も遠方に位置する基地局BS2までの距離が推定
される。そして、その推定される距離に位置する基地局
BS2に対して測位信号を送信した場合に、その基地局
BS2での当該測位信号の受信品質が適正な測位を行う
のに必要な条件(レベル等の受信品質についての条件)
を満たすように、当該測位信号の送信レベルが設定され
る。
【0042】このように、移動機MSから最も遠方に位
置する基地局BS2での当該測位信号の受信レベルが適
正な測位を行うのに必要な条件を満たすように、上記測
位信号の送信レベルが決定される場合、その決定される
送信レベルは、比較的高いものとなる。しかし、移動機
MSから最も遠方に位置する基地局と当該移動機までの
距離や伝送路の状態は種々の場合で変化するので、その
決定される測位信号の送信レベルは、常に最大レベルと
なることはない。従って、上記のように移動機MSから
最も遠方に位置する基地局での測位信号の受信品質が適
正な測位を行うのに必要な条件を適当に決めることによ
り、測位信号の送信レベルは、比較的高いレベルのうち
でもより低いレベルに決定され得る。
【0043】このように送信すべき測位信号の送信レベ
ルが決定されると、更に、この測位信号のフレーム構成
がなされる(図5、S7)。例えば、図8に示すよう
に、所定の測位コード、移動機MSを特定するMS情報
及びその設定された送信レベルに対応した送信パワーレ
ベルが含まれるように、測位信号のフレーム構成がなさ
れる。
【0044】このように、送信すべき測位信号のフレー
ム構成がなされると、この測位信号を送信すべきタイミ
ングであるか否かが判定される(図5、S8)。この判
定は、例えば、各基地局BS0、BS1、BS2への上
り伝送路の通信トラヒックが所定の状態より低いか否か
によってなされる。また、当該移動機MSから最も遠く
に位置する基地局BS2からの止まり木チャネルでの下
り信号の受信状態(フェージング)が所定の状態より良
好であるか否かによって行うこともできる。
【0045】このようにして、測位信号の送信すべきタ
イミングであると判定されると、移動機MSは、上記の
ようにしてフレーム構成された測位信号を上記のように
して設定された送信レベル(送信パワーレベル)にて各
基地局BS0、BS1、BS2のそれぞれに空きチャネ
ルを用いて送信する(図5、S9)(図4における測位
(t11)開始)。以後、移動機MSは、主基地局BS
0から後述するようなTPC情報が受信されるか否かの
監視状態となる(図5、S10及びS11)。
【0046】一方、上述したように移動機MSからの測
位信号の待ち状態となる(図6、S23)各基地局BS
0、BS1、BS2では、上り信号に含まれる測位コー
ドにより上記のようにして移動機MSから送信される測
位信号が受信されたと判定されると、内部の時計を用い
てその受信タイミングが検出される(図6、S24)。
そして、更に、受信した測位信号の受信レベルが検出さ
れる(図6、S25)。
【0047】その後、計算機装置LCCに送信すべき受
信情報のフレーム構成がなされる(図6、S26)。例
えば、図9に示すように、送り先の計算機装置LCCを
特定するLCCアドレス、当該基地局を特定するBS情
報、上記のようにして検出した測位信号の受信タイミン
グ、測位信号に含まれる送信パワーレベル(図8参照)
及び上記のようにして検出された測位信号の受信レベル
が含まれるように、受信情報のフレーム構成が行われ
る。
【0048】このように受信情報のフレーム構成が終了
すると、この受信情報が各基地局BS0、BS1、BS
1から交換局MSCを介して計算機装置LCCに転送さ
れる(図6、S27)。その後、主基地局BS0は、計
算機装置LCCからの応答の待ち状態になる(図6、S
28及びS29)。なお、この主基地局BS0以外の基
地局BS1及びBS2は、上記のように受信情報を計算
機装置LCCに転送した後に、次の測位信号の待ち状態
となる。
【0049】各基地局BS0、BS1、BS2から受信
情報(図9参照)を受信した計算機装置LCCは、この
受信情報に基づいて移動機MCの位置を演算する。この
移動機MSの位置は、例えば、各基地局BS0、BS
1、BS2での上記測位信号の各受信タイミングの差
と、各基地局BS0、BS1、BS2の絶対的な位置情
報に基づいて、三角測量と同様の手法に従って演算され
る(TDOA)。この演算される移動機MSの位置は、
例えば、緯度、経度を用いて表される。
【0050】なお、各基地局BS0、BS1、BS2か
らの受信情報に含まれる上記測位信号の送信パワーレベ
ルと受信レベルとの違い(差または比)に基づいて、上
記のようにして演算される位置を補正するようにしても
よい。この測位信号の送信パワーレベルと受信レベルと
の違いは、移動局MSと各基地局BS0、BS1、BS
2との間の伝送路の状態を表す。従って、上記のような
補正は、当該伝送路の状態に基づいた補正となる。
【0051】計算機装置LCCは、上記のように移動機
MSの位置を演算した後に、提供された各基地局BS
0、BS1、BS2での測位信号の受信レベルのうち最
も低い測位信号の当該受信レベル(受信品質の一態様)
が所定のレベルに維持されるようにするため、測位信号
の送信パワーレベルを制御するためのTPC(Transmis
sion Power Control)情報を生成する。具体的には、実
際に提供された各基地局BS0、BS1、BS2での測
位信号の受信レベルのうち最も低い受信レベルと適正な
測位が行えるための目標受信レベルとの差に基づいて上
記TPC情報が生成される。
【0052】上記のようにして移動機MSの位置演算及
びTPC情報の生成が終了すると、計算機装置LCC
は、主基地局BS0に対してTPC情報を送信すると共
に、移動機MSの位置通知要求を行った端末装置50に
対して演算した移動機MSの位置情報を送信する。具体
的には、図10に示すように、主基地局BS0を特定す
るBSアドレス、移動機MSを特定するMSアドレス及
びTPC情報を含むフレーム構成となる制御情報が計算
機装置LCCから交換局MSCを介して主基地局BS0
に送信される。また、図11に示すように、移動機MS
に関する情報となるMS情報と演算された移動機MSの
位置情報とを含むフレーム構成となる位置通知情報が計
算機装置LCCからネットワーク500を介して端末装
置50に送信される。
【0053】計算機装置LCCからこの位置通知情報を
受信した端末装置50では、その位置通知情報に含まれ
る位置情報とMS情報に基づいて、例えば、移動機MS
とその位置(緯度、経度)を表す文字情報及び、その位
置に所定のマークが付された地図が表示器に表示され
る。一方、上述したように計算機装置LCCからの信号
の待ち状態となる(図6、S28、S29参照)主基地
局BS0は、計算機装置LCCからの制御情報を受信す
ると、その受信した信号がTPC情報を含むものである
ことから(図6、S30においてYES)、その制御情
報を所定のチャネルにて移動機MSに送信する(図6、
S31)。その後、この主基地局BS0は、移動機MS
からの次の測位信号の待ち状態となる(S23)。
【0054】また、上述したようにTPC情報の待ち状
態となる(図5、S10、S11参照)移動機MSは、
主基地局BS0からそのTPC情報を含む制御情報を受
信すると、当該移動機MSにて強制終了の操作が行われ
たか否かを判定し(図5、S12)、そのような操作が
行われていなければ、その受信したTPC情報に基づい
て次に送信すべき測位信号のレベルを設定する(図5、
S6)。そして、上述した手順と同様の手順(図6、S
7、S8、S9)に従って、上記のようにして設定され
た送信レベルの測位信号が移動機MSから各基地局BS
0、BS1、BS2のそれぞれに対して空きチャネルに
て送信される(図4における測位(t12)開始)。
【0055】各基地局BS0、BS1、BS2は、移動
機MSからの測位信号の待ち状態にあり、この状態にお
いて、移動機MSから測位信号を受信すると、各基地局
BS0、BS1、BS2は、上述した手順と同様の手順
(図6、S24、S25、S26、S27)に従って、
測位信号の受信タイミングの検出及び測位信号の受信レ
ベルの検出を行って、図9に示すような受信情報を計算
機装置LCCに送信する。そして、計算機装置LCC
は、上述したのと同様に、各基地局BS0、BS1、B
S2からの受信情報に含まれる受信タイミングに基づい
て移動機MSの位置演算を行うと共に、受信情報に含ま
れる受信レベルに基づいてTPC情報を生成する。
【0056】この計算機装置LCCで得られた移動機M
Sの位置情報は、ネットワーク500を介して端末装置
50に送信され、TPC情報は、上述したように、交換
局MSCを介して主基地局BS0に送信される。そし
て、このTPC情報が主基地局BS0から移動機MSに
送信される(図4における測位( t12) の終了)。以
後、移動機MSから各基地局BS0、BS1、BS2へ
の測位信号の送信、各基地局BS0、BS1、BS2に
よる測位信号の受信タイミング等の検出、計算機装置L
CCでの移動機MSの位置演算及びTPC情報の演算、
更に、計算機装置LCCから端末装置50への位置情報
の送信及びTPC情報の移動機MSへのフィードバック
等の処理が、上述した手順に従って繰り返し実行され
る。このような処理の過程で、移動機MSから送信され
る測位信号の送信レベルは、TPC情報により適切なレ
ベルに制御され、また、時期刻々と変化する移動機MS
の位置が端末装置50に報告される。
【0057】各基地局BS0、BS1、BS2から測位
信号の受信タイミング情報を受ける毎に移動機MSの位
置演算を行う計算機装置LCCは、上記手順での処理の
回数が所定回数に達すると、再度測位指令を各基地局B
S0、BS1、BS2に送信する(図4における測位
(t1n))。この場合、TPC情報の待ち状態となる
移動機MSは、このTPC情報が受信されずに所定時間
T2が経過すると(図5、S10においてYES)、測
位指令の待ち状態に切り換わる(図5、S2、S3)。
【0058】また、受信情報(図9参照)を計算機装置
LCCに送信した後に計算機装置LCCからの信号の待
ち状態となる主基地局BS0は、この計算機装置LCC
から測位指令を受信すると(図6、S30においてN
O)、その測位指令を止まり木チャネルの下り信号によ
り移動機MSに送信する(図6、S22)。そして、主
基地局BS0は、移動機MSからの測位信号の待ち状態
になる(S23)。
【0059】上記のように測位指令の待ち状態となる移
動機MSは、主基地局BS0からの測位指令を受信する
と、その測位指令の含まれる下り信号のレベルを測定す
ると共に、他の基地局BS1及びBS2からの止まり木
チャネルでの下り信号のレベルを測定する(図5、S
4)。そして、上述した手順と同様の手順に従って、受
信した下り信号のレベルのうち最小レベルが選択され
(図5、S5)、その最小レベルに基づいて送信すべき
測位信号の送信レベルが設定される(図5、S6)。そ
して、この設定された送信レベルの測位信号(図8参
照)が各基地局BS0、BS1、BS2に送信される
(図5、S7、S8、S9)(図4における測位(t2
1)の開始)。
【0060】以後、前述したのと同様に、各基地局BS
0、BS1、BS2による測位信号の受信タイミング等
の検出、計算機装置LCCでの移動機MSの位置演算及
びTPC情報の演算、計算機装置LCCから端末装置5
0への位置情報の送信及びTPC情報の移動機MSへの
フィードバック、更に、TPC情報に基づいてレベル設
定のなされた測位信号の移動機MSからの送信等の処理
が、繰り返し実行される。
【0061】なお、計算機装置LCCが位置演算処理を
終了して、計算機装置LCCからの信号の待ち状態とな
る主基地局BS0が所定時間T3内に計算機装置LCC
から信号を受信しない場合(図6、S28においてYE
S)、主基地局BS0の制御装置220は、移動機MS
の位置検出に係る処理を終了する。また、測位指令の待
ち状態となる移動機MSが所定時間T1内に主基地局B
S0から測位指令を受信しない場合(図5、S2におい
てYES)、移動機MSの制御回路120は、当該移動
機MSの位置検出に係る処理を終了する。更に、上述し
たような処理の過程で、移動機MSにおいて強制終了の
操作がなされると(図5、S12においてYES)、当
該処理が強制的に終了される。
【0062】上述したような移動機の位置測定方法で
は、あるインターバルで、移動機MSから最も遠方に位
置する基地局BS2からの下り信号のレベル(受信品
質)に基づいて移動機MSから送信すべき測位信号の送
信レベルが設定される。また、そのインターバルの間、
移動機MSから最も遠方に位置する基地局BS2にて受
信した測位信号の受信レベルに基づいて生成されるTP
C情報に従って移動機MSから送信すべき測位信号の送
信レベルが繰り返しフィードバック制御される。その結
果、移動機MSから送信される測位信号の送信レベル
は、最も遠方に位置する基地局BS2において所定の受
信品質が得られるように調整される。
【0063】このように移動機MSから測位のために送
信される測位信号の送信レベルが、最も遠方に位置する
基地局BS2において所定の受信品質が得られるように
調整されると、その送信レベルは、比較的高く設定され
るものの、その所定の受信品質が得られるに必要なレベ
ルに設定され、必ずしも最大レベルに設定されるものと
はならない。従って、移動機MSから位置測定のために
送信される測位信号の送信レベルを安定した位置測定を
可能にするレベルに保持しつつ、当該測位信号の他の移
動機と基地局との間の通信に与える影響(干渉など)を
より小さくすることができる。
【0064】各基地局BS0、BS1、BS2のアンテ
ナの指向性を調整することによって、更に、移動機MS
から送信される測位信号の送信レベルを更に低減するこ
とができる。この場合、各基地局BS0、BS1、BS
2は、例えば、図12に示すように構成される。図12
において、この基地局は、前述した例と同様に、送受信
装置202、伝送装置203及び制御装置20を有して
いる。更に、送受信装置202はアンテナアレイ制御回
路204に接続される。このアンテナアレイ制御回路2
04は、制御装置220の制御のもと、アレイアンテナ
250の指向性を調整する。このように制御されるアン
テナアレイ250は、所謂、アダプティブアンテナアレ
イ(Adaptive Antenna Array)として機能する。
【0065】各基地局BS0、BS1、BS2が上記の
ような構成となる場合、各基地局BS0、BS1、BS
2は、図13に示すように、移動機MSからの測位信号
の受信角度に基づいて移動機MSの方向d0、d1、d
2を検出する。そして、各基地局BS0、BS1、BS
2は、測位信号の受信タイミング、受信レベルと共に移
動機MSの方向d0、d1、d2を計算機装置LCCに
送る。計算機装置LCCは、移動機MSの位置演算と共
に、その受信レベルに応じて各基地局BS0、BS1、
BS2のアレイアンテナ250の指向性を演算する。こ
の各基地局BS0、BS1、BS2のアレイアンテナ2
50の指向性は、測位信号の受信レベルがより低くなる
基地局(移動機MSからより遠方に位置する基地局)で
の当該測位信号に対する受信感度がより高くなるように
決められる。そして、計算機装置LCCは、各基地局B
S0、BS1、BS2に対して上記のように決められた
指向性の調整信号を送る。
【0066】各基地局BS0、BS1、BS2では、計
算器装置LCCから送られてくる指向性の調整信号に基
づいてアンテナアレイ250の指向性が調整される。そ
の結果、図13に示すように、各基地局BS0、BS
1、BS2のアレイアンテナ250の指向性を表すビー
ムB0、B1、B2の方向が、移動機MSからより遠方
に位置する基地局ほど、移動機MSの検出方向d0、d
1、d2に近づくように調整される。
【0067】このように各基地局BS0、BS1、BS
のアレイアンテナ250の指向性が調整されると、計算
機装置LCCは、当該測位信号に対する受信感度が高い
状態となった移動機MSから最も遠方に位置する基地局
BS2での測位信号の受信レベルに応じてTPC情報を
生成する。従って、そのTPC情報に基づいて制御され
る移動機MSから送信される測位信号の送信レベルは、
前述した例の場合に比べて低く設定される。
【0068】また、上記のようなシステムにおいては、
移動機MSにおいて、各基地局BS0、BS1、BS2
からの下り信号信号の受信レベルのうち最小となるレベ
ルに基づいてその最小レベルとなる下り信号の送信元と
なる基地局での測位信号に対する受信感度を推定するこ
とができる。そのため、移動機MSにおいて受信した下
り信号の最小レベルに基づいて測位信号の送信レベルを
設定する際に、その推定された受信感度を考慮すること
ができる。従って、この場合も、移動機MSから送信さ
れる測位信号の送信レベルは、前述した例の場合に比べ
て低く設定することができる。
【0069】更に、上述した各例では、移動機MSから
送信される測位信号の送信レベルは、基本的に、当該移
動機MSから最も遠方に位置する基地局BS2での受信
品質が所定の条件を満たすように設定されるので、比較
的高いレベルに設定される。一方、移動機MSから近く
に位置する基地局、特に、最も近い主基地局BS0は、
通常の通話を行っている他の移動機と比較的低いレベル
の信号の送受信を行う。このような状況で、この主基地
局BS0が移動機MSから比較的高いレベルの測位信号
を受信すると、通話を行っている他の移動機からの比較
的低いレベルの信号を検出し難くなることがある。
【0070】このような状況を避けるため、例えば、図
14に示すように、特に、移動機MSから高いレベルの
測位信号を受信すると予想される基地局BS0のアレイ
アンテナ250の受信ビームB0(指向性)を、移動機
MSの方向d0での受信感度が低くなるように、調整す
ることができる。このような調整により、比較的高いレ
ベルの測位信号がMSから送信されても、当該移動局M
Sから近くに位置する基地局BS0では、他の移動機と
の通信に用いられる信号の受信能力の低下が防止され
る。
【0071】上述した各例は、移動機MSから測位信号
を各基地局BS0、BS1、BS2に一斉に送信するよ
うにしたが、測位信号を所定の間隔で各基地局BS0、
BS1、BS2に送信することも可能である。この場
合、その測位信号を送信する時刻情報を測位信号に含め
るか、予めその間隔が決められているのであれば、その
情報を計算機装置LCCに記憶させるようにする。
【0072】また、上述した各例は、移動機MSから測
位信号を各基地局BS0、BS1、BS2に送信するよ
うにした(U-link方式)が、本発明は、これに限られ
ず、各基地局BS0、BS1、BS2から測位信号を移
動機MSに送信し、その受信タイミングに基づいて移動
機MSが位置演算を行うようにすることもできる(Down
-link 方式)。この場合、各基地局BS0、BS1、B
S2と移動機MSとの同期をとることになる。そして、
移動機MSから送信される信号の各基地局BS0、BS
1、BS1での受信レベル( 受信品質) のうち最小レベ
ル( 最も低位に品質) に基づいて各基地局BS0、BS
1、BS2から送信される測位信号の送信レベルが決定
される。更に、移動機MSから位置情報を主基地局BS
0を送信する際に、移動機MSで生成されたTPC情報
が主基地局BS0に送信される。
【0073】このように、各基地局BS0、BS1、B
S2から測位信号が送信される場合も、その送信タイミ
ングは、各基地局での通信トラヒックや伝送路の状態(
フェージングの発生の有無等) に基づいて最適なタイミ
ングに決定される。上記例において、測位信号が移動機
の位置測定を行うための所定の信号に対応し、図5に示
すステップS4、S5、S6での処理と、計算機装置L
CCでのTPC情報の作成処理及び図5におけるステッ
プS11、S12、S6での処理がそれぞれ第一の手順
に対応し、図5におけるステップS7、S8、S9での
処理が第二の手順に対応する。
【0074】
【発明の効果】以上、説明してきたように、請求項1乃
至8記載の本願発明によれば、移動機の位置検出に用い
られる所定の信号の送信レベルが、当該移動機から最も
遠くに位置する基地局での当該所定の信号の受信品質が
所定の条件を満たすように設定される。その結果、該所
定の信号の送信レベルは、移動しうる移動機の位置に応
じて変化することになり、常に最大値に保持されること
はなく、最大のレベルより低いレベルに設定され得る。
従って、複数の基地局と移動機との間で通信を行って移
動機の位置検出を連続的に行っても、他の移動機の通信
に対する干渉をできるだけ小さくすることのできる。
【0075】請求項9乃至21に記載される本願発明に
よれば、上述したような移動機の位置測定方法が適用さ
れる移動機の位置測定システムが実現できる。また、請
求項22乃至24記載の本願発明によれば、上述した移
動機の位置測定方法に用いられる移動機を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る移動機の位置測定
方法が適用される移動通信システムの基本的な構成を示
す図である。
【図2】移動機の構成例を示すブロック図である。
【図3】基地局の構成例を示すブロック図である。
【図4】移動機の位置測定に係る処理の手順の一例を示
すシーケンス図である。
【図5】移動機の位置測定に係る当該移動機での処理の
手順を示すフローチャートである。
【図6】移動機の位置測定に係る主基地局での処理の手
順を示すフローチャートである。
【図7】測位許可情報のフレーム構成例を示す図であ
る。
【図8】測位信号のフレーム構成例を示す図である。
【図9】各基地局から計算機装置に送信される受信情報
のフレーム構成例を示す図である。
【図10】制御情報のフレーム構成例を示す図である。
【図11】位置通知情報のフレーム構成例を示す図であ
る。
【図12】基地局の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図13】各基地局におけるアンテナの指向性の制御例
を示す図である。
【図14】各基地局におけるアンテナの指向性の他の制
御例を示す図である。
【符号の説明】
50 端末装置 100 移動機 101 アンテナ共用器 102 送受信装置 110 アンテナ 120 制御回路 200 基地局 201 アンテナ共用器 202 送受信装置 203 伝送装置 210 アンテナ 220 制御装置 300 交換局 400 計算機装置 500 ネットワーク
フロントページの続き (72)発明者 山尾 泰 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内 Fターム(参考) 5J062 AA08 CC14 5K067 AA03 BB21 DD25 DD27 DD44 DD45 EE02 EE10 EE24 EE59 GG08 JJ52 KK02

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動通信システムにおける移動機と複数の
    基地局との間で所定の信号を送信及び受信し、当該所定
    の信号の各基地局または移動機での受信状態に基づいて
    当該移動機の位置を特定するようにした移動機の位置測
    定方法において、 上記移動機と当該移動機から上記複数の基地局のうち最
    も遠方に位置する基地局との間で送信及び受信される該
    所定の信号の受信品質が所定の条件を満たすように当該
    所定の信号の送信レベルを設定する第一の手順と、 該第一の手順にて設定された送信レベルにて当該所定の
    信号を移動機または該複数の基地局から送信する第二の
    手順とを含む移動機の位置測定方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の移動機の位置測定方法にお
    いて、 上記所定の信号は移動機から送信され、 当該所定の信号の各基地局での受信状態に基づいて当該
    移動機の位置を特定するようにした移動機の位置測定方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の移動機の位置測定方法にお
    いて、 上記所定の信号は各基地局から送信され、 当該所定の信号の移動機での受信状態に基づいて当該移
    動機の位置を特定するようにした移動機の位置測定方
    法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の移動機の位置測定方法にお
    いて、 上記第一の手順は、各基地局から送信された信号の品質
    を測定する手順と、 該測定された品質のうち最も低位の品質に基づいて移動
    機から各基地局に送信される当該所定の信号の送信レベ
    ルを設定する手順とを含む移動機の位置測定方法。
  5. 【請求項5】請求項2記載の移動機の位置測定方法にお
    いて、 上記第一の手順は、上記第二の手順に従って移動機から
    送信さた所定の信号の各基地局での受信品質のうち最も
    低位の品質に基づいた制御情報を移動機に通知する手順
    と、 移動機に通知された当該制御情報に基づいて移動機から
    各基地局に送信される当該所定の信号の送信レベルを設
    定する手順とを含む移動機の位置測定方法。
  6. 【請求項6】請求項2、4及び5いずれか記載の移動機
    の位置測定方法において、 各基地局にて受信される当該所定の信号に基づいて、各
    基地局のアンテナの指向性を、移動機から最も遠方に位
    置する基地局での当該所定の信号に対する受信感度が他
    の基地局での当該所定の信号に対する受信感度より高く
    なるように調整する手順を含む移動機の位置測定方法。
  7. 【請求項7】請求項2及び4乃至6いずれか記載の移動
    機の位置測定方法において、 移動機から最も遠方に位置する基地局以外の基地局のう
    ち少なくとも移動機から最も近くに位置する基地局のア
    ンテナの受信ビームを、移動機の方向における受信感度
    が他の方向の受信感度より低くなるように調整する手順
    を含む移動機の位置測定方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7いずれか記載の移動機の位
    置測定方法において、 移動機と各基地局との間で送信及び受信される当該所定
    の信号の送信タイミングを各基地局と移動機との間の通
    信状況に基づいて決定する送信タイミング決定手順を有
    し、 該送信タイミング決定手順にて決定された送信タイミン
    グで上記所定の信号が上記第二の手順にて送信されるよ
    うにした移動機の位置測定方法。
  9. 【請求項9】移動通信システムにおける移動機と複数の
    基地局との間で所定の信号を送信及び受信し、当該所定
    の信号の各基地局または移動機での受信状態に基づいて
    当該移動機の位置を特定するようにした移動機の位置測
    定システムにおいて、 上記移動機と当該移動機から上記複数の基地局のうち最
    も遠方に位置する基地局との間で送信及び受信される該
    所定の信号の受信品質が所定の条件を満たすように当該
    所定の信号の送信レベルを設定する第一の手段と、 該第一の手段にて設定された送信レベルにて当該所定の
    信号を移動機または該複数の基地局から送信する第二の
    手段とを含む移動機の位置測定システム。
  10. 【請求項10】請求項9記載の移動機の位置測定システ
    ムにおいて、 上記第二の手段は移動機に含まれ、当該所定の信号が移
    動機から各基地局に送信されるようにした移動機の位置
    測定システム。
  11. 【請求項11】請求項10記載の移動機の位置測定シス
    テムにおいて、 上記第一の手段は移動機に含まれると共に、 各基地局から送信される信号の品質を測定する品質測定
    手段と、 該品質測定手段にて測定された品質のうち最も低位の品
    質に基づいて移動機から各基地局に送信される当該所定
    の信号の送信レベルを設定する第一の送信レベル設定手
    段とを有する移動機の位置測定システム。
  12. 【請求項12】請求項10記載の移動機の位置測定シス
    テムにおいて、 上記第一の手段は、上記第二の手段にて移動機から送信
    された所定の信号の各基地局での受信品質のうち最も低
    位の品質に基づいた制御情報を移動機に通知する手段
    と、 該移動機に通知された制御情報に基づいて移動機から各
    基地局に送信される当該所定の信号の送信レベルを設定
    する第二の送信レベル設定手段とを有する移動機の位置
    測定システム。
  13. 【請求項13】請求項10乃至12いずれか記載の移動
    機の位置測定システムにおいて、 各基地局にて受信される当該所定の信号に基づいて、各
    基地局のアンテナの指向性を、移動機から最も遠方に位
    置する基地局での当該所定の信号に対する受信感度が他
    の基地局での当該所定の信号に対する受信感度より高く
    なるように調整する指向性調整手段を含む移動機の位置
    測定システム。
  14. 【請求項14】請求項10乃至12いずれか記載の移動
    機の位置測定システムにおいて、 移動機から最も遠方に位置する基地局以外の基地局のう
    ち少なくとも移動機から最も近くに位置する基地局のア
    ンテナの受信ビームを、移動機の方向における受信感度
    が他の方向の受信感度より低くなるように調整する調整
    手段を有する移動機の位置測定システム。
  15. 【請求項15】請求項9乃至14いずれか記載の移動機
    の位置測定システムにおいて、 移動機と各基地局との間で送信及び受信される当該所定
    の信号の送信タイミングを各基地局と移動機との間の通
    信状況に基づいて決定する送信タイミング決定手順を有
    し、 該送信タイミング決定手順にて決定された送信タイミン
    グで上記所定の信号が上記第二の手段にて送信されるよ
    うにした移動機の位置測定方法。
  16. 【請求項16】移動通信システムにおける移動機から送
    信される所定の信号を複数の基地局にて受信し、当該所
    定の信号の各基地局での受信状態に基づいて当該移動機
    の位置を特定するようにした移動機の位置測定システム
    において、各基地局に結合された計算機装置を有し、 上記移動機は、当該移動機から上記複数の基地局のうち
    最も遠方に位置する基地局との間で送信及び受信される
    該所定の信号の受信品質が所定の条件を満たすように当
    該所定の信号の送信レベルを設定する第一の手段と、 該第一の設定手段にて設定された送信レベルにて当該所
    定の信号を該複数の基地局に送信する第二の手段とを有
    し、 上記計算機装置は、各基地局にて受信された移動機から
    の当該所定の信号の受信状態に基づいて当該移動機の位
    置を演算する位置演算手段を有する移動機の位置測定シ
    ステム。
  17. 【請求項17】請求項16記載の移動機の位置測定シス
    テムにおいて、 上記移動機の第一の手段は、各基地局から送信される信
    号の品質を測定する品質測定手段と、 該品質測定手段にて測定された各信号の品質のうち最も
    低位の品質に基づいて当該所定の信号の送信レベルを設
    定する第一の送信レベル設定手段とを有する移動機の位
    置測定システム。
  18. 【請求項18】請求項16記載の移動機の位置測定シス
    テムにおいて、 上記計算機装置は、上記移動機の第二の手段にて送信さ
    れる所定の信号の各基地局での受信品質のうち最も低位
    の品質に基づいた制御情報を生成する制御情報生成手段
    を有し、 上記移動機の第一の手段は、計算機装置の制御情報生成
    手段にて生成された制御情報を所定の基地局から受信し
    たときに、該制御情報に基づいて各基地局に送信される
    当該所定の信号の送信レベルを設定する第二の送信レベ
    ル設定手段を有し、上記第二の手段が該第二のレベル設
    定手段にて設定された送信レベルにて当該所定の信号を
    送信するようにした移動機の位置測定システム。
  19. 【請求項19】請求項16乃至18いずれか記載の移動
    機の位置測定システムにおいて、 各基地局はアンテナの指向性を調整する指向性調整手段
    を有し、 各基地局にて受信される当該所定の信号の受信レベルに
    基づいて、当該所定の信号を受信する各基地局のアンテ
    ナの指向性を、移動機から最も遠方に位置する基地局で
    の当該所定の信号に対する受信感度が他の基地局での当
    該所定の信号に対する受信感度より高くなるように各基
    地局の指向性調整手段を制御する第一の制御手段を有す
    る移動機の位置測定システム。
  20. 【請求項20】請求項19記載の移動機の位置測定シス
    テムにおいて、 移動機から最も遠方に位置する基地局以外の基地局のう
    ち少なくとも移動機から最も近くに位置する基地局のア
    ンテナの受信ビームを、移動機の方向における受信感度
    が他の方向の受信感度より低くなるように当該基地局の
    指向性調整手段を制御する第二の制御手段を有する移動
    機の位置測定システム。
  21. 【請求項21】請求項16乃至20いずれか記載の移動
    機の位置測定システムにおいて、 上記移動機は、該移動機と各基地局との間で送信及び受
    信される当該所定の信号の送信タイミングを各基地局と
    移動機との間の通信状況に基づいて決定する送信タイミ
    ング決定手段を有し、 該送信タイミング決定手段にて決定された送信タイミン
    グで上記所定の信号が上記第二の手段にて送信されるよ
    うにした移動機の位置測定システム。
  22. 【請求項22】移動通信システムにおける移動機から送
    信される所定の信号を複数の基地局にて受信し、当該所
    定の信号の各基地局での受信状態に基づいて当該移動機
    の位置を特定するようにした移動機の位置測定方法に用
    いられる移動機において、 当該移動機から上記複数の基地局のうち最も遠方に位置
    する基地局にて受信される該所定の信号の受信品質が所
    定の条件を満たすように当該所定の信号の送信レベルを
    設定する第一の手段と、 該第一の手段にて設定された送信レベルにて当該所定の
    信号を該複数の基地局から送信する第二の手段とを有す
    る移動機。
  23. 【請求項23】請求項22記載の移動機において、 上記第一の手段は、各基地局から送信される信号の品質
    を測定する品質測定手段と、 該品質測定手段にて測定された各信号の品質のうち最も
    低位の品質に基づいて当該所定の信号の送信レベルを設
    定する第一の送信レベル設定手段とを有する移動機。
  24. 【請求項24】請求項22または23記載の移動機にお
    いて、 各基地局での当該所定の信号の受信品質のうち最も低位
    の品質に基づいた制御情報に基づいて各基地局に送信さ
    れる当該所定の信号の送信レベルを設定する第二の送信
    レベル設定手段を有し、上記第二の手段が該第二のレベ
    ル設定手段にて設定された送信レベルにて当該所定の信
    号を送信するようにした移動機。
  25. 【請求項25】請求項22乃至24いずれか記載の移動
    機にいおて、 移動機と各基地局との間で送信及び受信される当該所定
    の信号の送信タイミングを各基地局と移動機との間の通
    信状況に基づいて決定する送信タイミング決定手段を有
    し、 該送信タイミング決定手順にて決定された送信タイミン
    グで上記所定の信号が上記第二の手段にて送信されるよ
    うにした移動機。
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