JP2001111479A - 可変レートボコーダ通信の電力の制御方法及びこの方法に使用する装置 - Google Patents

可変レートボコーダ通信の電力の制御方法及びこの方法に使用する装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下方向のフレーム又はインターリーブフレー
ムのシーケンスの受信より前にボコーディングレートを
決定して、電力制御能力を強化する。 【解決手段】 基地局14は、トラフィックチャネル上
の下方向信号の送信のために、1つのチャネルレートに
おけるチャネルビットとして、ボコーディングレートに
おける情報ビットを含む1つのフレームを編成し、フレ
ームの先頭部分にボコーディングレートを表す少なくと
も1つのレート指示ビットを配置する。移動局16は、
少なくとも1つのレート指示ビットによって表されたボ
コーディングレートを考慮して、下方向の送信電力を計
算し、フレームの先頭部分の復号化によってボコーディ
ングレートを決定できるので、最初のフレームの反復か
ら1つのフレームより短い期間の電力制御ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変レートボコー
ダ通信の電磁波送信電力の制御方法及びその方法に用い
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル通信システムにおいては、エア
ー・インターフェースに基づく音声情報を符号化するボ
コーダがよく使用される。多重レートボコーダは、会話
の中断又は無音の期間、すなわち、移動局と基地局との
間に伝達されるべき情報がないときには、送信される情
報を抑圧することによって、エアー・インターフェース
を効率的に使用することができる。多重レートボコーダ
の中には、送信する会話情報の量に比例したレートを用
意できるものがある。多重レートボコーダはまた、サー
ビスの所望の品質を提供するためのレートを選択するこ
とができる。一般的には、ボコーダの全レート又は最大
レートは、そのボコーダの最高の送信品質に対応してい
る。
【0003】移動局は、送信された情報を復号化するた
めに受信伝送のボコーディングレートを決定する必要が
ある。従来、移動局は、フレーム(又は、インターリー
ブフレームのシーケンス)のすべてを受信するまで待っ
て、可能な各レートに従ってそのフレームを復号化する
ことにより、ボコーディングレートを決定していた。こ
のような復号化の繰り返しによるアプローチは、試行錯
誤を頼みにしてボコーディングレートを決定することに
なる。移動局においては、復号レートが伝送レートに整
合するまで各レートの試行がなされる。例えば、4個の
可能なボコーディングレートをもつ通信システムの場合
には、移動局は同じ受信フレームについて可能な各レー
トに一度、合計4回の復号化を行うことになる。
【0004】この復号化の繰り返しによるアプローチ
は、復号化の遅れを招くと共に、移動局のシステム処理
に負担をかけることになる。その移動局は、各下方向の
伝送のボコーディングレートを決定するために大きな電
力を消費し、その間はバッテリーの充電を使い果たすこ
とになる。高い容量の大きなバッテリーを移動局に使用
すればバッテリー寿命は長くなるけれども、このような
バッテリーに交換すれば移動局の可搬性が失われてしま
う。したがって、ボコーディングレートの決定におい
て、バッテリー消費及び移動局の処理負担を低減する方
法が必要である。
【0005】移動局が電力制御の目的のために音声チャ
ネルの1ビット当たりの信号エネルギー対雑音エネルギ
ー密度の比(Eb/No)を測定したときに、ボコーデ
ィングレートが分からない場合には、Eb/Noの見積
もりは不正確であるか又は下方向の伝送信号の伝搬変化
を補償するよりも遅くなってしまう。例えば、移動局に
おける受信信号の復号化の際に、繰り返しによるアプロ
ーチの遅延は少なくとも1フレーム期間(例えば、20
ms)である。その結果、下方向のフレーム又はインター
リーブフレームのシーケンスの受信の後までボコーディ
ングレートが分からない場合には、通信システムの能力
が低下することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の課
題は、下方向のフレーム又はインターリーブフレームの
シーケンスの受信より前にボコーディングレートを決定
して、電力制御能力を強化することのできる可変レート
ボコーダ通信の電力の制御方法及びこの方法に使用する
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基地局
は、チャネルレートにおけるチャネルビットとして、下
方向の伝送のためのボコーディングレートの情報ビット
を転送チャネルの中に含むフレームを編成する。基地局
は、ボコーディングレートを示すために、少なくとも1
つのレート指示ビットをそのフレームの先頭部分に配置
する。移動局は、少なくとも1つのレート指示ビットに
よって示されたボコーディングレートを考慮して下方向
の伝送を評価する。移動局は、フレームの先頭部分を復
号化することよりボコーディングレートを決定すること
が可能となり、電力のあくなき使用を求めるボコーディ
ングレートを決定するための反復復号化とは対照的であ
る。さらに、移動局は、フレーム又は一連のインターリ
ーブフレームのすべてを復号化する前に、下方向のフレ
ーム又はサブフレームのパフォーマンスパラメータの測
定に基づく電力レベル調整データにより、下方向の電力
を制御することができる。基地局は、下方向の信号に対
する電力レベル調整データと共に上方向の信号を受信す
る。
【0008】すなわち、本発明の可変レートボコーダ通
信の電力の制御方法は、 a)トラフィックチャネル上の下方向信号の送信のため
に、1つのチャネルレートにおけるチャネルビットとし
て、ボコーディングレートにおける情報ビットを含む1
つのフレームを編成するステップと、 b)前記フレームの先頭部分に前記ボコーディングレー
トを表す少なくとも1つのレート指示ビットを配置する
ステップと、を有する。
【0009】また、本発明の可変レートボコーダ通信の
電力の制御方法は、 a)トラフィックチャネル上の下方向信号の送信のため
に、1つのチャネルレートにおけるチャネルビットとし
て、ボコーディングレートにおける情報ビットを含む1
つのフレームを編成するステップと、 b)前記フレームの先頭部分に前記ボコーディングレー
トを表す少なくとも1つのレート指示ビットを配置する
ステップと、 c)前記下方向信号の送信の1つの信号パフォーマンス
パラメータ及び前記少なくとも1つのレート指示ビット
によって表されるボコーディングレートに基づいて決定
された下方向信号の電力レベル調整データと共に、上方
向信号を受信するステップと、を有する。
【0010】また、本発明の可変レートボコーダ通信の
電力の制御方法は、 a)情報のレートを有する情報ビットを含むと共に、そ
の情報のレートを表すために少なくとも1つのレート指
示ビットを先頭部分に含む1つのフレームを受信するス
テップと、 b)前記情報のレートと1つの送信レートとの間の比を
決定するステップと、 c)前記決定された比を考慮して、前記情報ビットに関
連する1つの信号パフォーマンスパラメータを測定する
ステップと、を有する。
【0011】また、本発明の可変レートボコーダ通信の
電力の制御方法は、 a)ボコーディングレートを有する情報ビットを含むと
共に、そのボコーディングレートを表すために少なくと
も1つのレート指示ビットを先頭部分に含む1つのフレ
ームを受信するステップと、 b)前記ボコーディングレートと1つの送信レートとの
間の比を決定するステップと、 c)前記比に基づいて、前記情報ビットに関連する1つ
の信号対雑音比を測定するステップと、を有する。
【0012】本発明のボコーダ装置は、 a)トラフィックチャネル上の下方向信号の送信のため
に、1つのチャネルレートにおけるチャネルビットとし
て、ボコーディングレートにおける情報ビットを含む1
つのフレームを編成するフレーム編成器と、 b)前記フレームの先頭部分に前記ボコーディングレー
トを表す少なくとも1つのレート指示ビットを配置する
レートインジケータと、 c)前記下方向信号の送信の1つの信号パフォーマンス
パラメータ及び前記少なくとも1つのレート指示ビット
によって表されるボコーディングレートに基づいて決定
された下方向信号の電力レベル調整データと共に、上方
向信号を受信する受信機と、を備えている。
【0013】本発明の移動局装置は、 a)情報のレートを有する情報ビットを含むと共に、そ
の情報のレートを表すために少なくとも1つのレート指
示ビットを先頭部分に含む1つのフレームを受信するト
ランシーバと、 b)前記情報のレートと1つの送信レートとの間の比を
決定するプロセッサと、 c)その決定された比を考慮して、前記情報ビットに関
連する1つの信号パフォーマンスパラメータを測定する
測定器と、を備えている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、基地制御局12に接続さ
れた基地局14を有する本発明による通信システム10
を示している。基地局14は、下方向の信号34の伝送
を介して移動局16と通信する。移動局16は、上方向
の信号36の伝送を介して基地局14と通信する。基地
制御局12は、移動交換局(MSC)に接続されて、通信
システム10に関係する通信量の流れを制御する。
【0015】基地局14は、変調器28に接続された多
重レートボコーダ18を備えている。多重レートボコー
ダ18は、最も低いレートからフルレートまでの範囲の
異なる複数の可能なボコーディングレートをサポートし
ている。例えばCDMAにおいて、多重レートボコーダ
18は、4つの可能なボコーディングレートをサポート
することができる。もっとも、その他のかなり多数の他
のボコーディングレートをサポートすることもできる。
【0016】ボコーディングレートは、複数のチャネル
ビットのチャネルレートを一定に堅持する場合に情報ビ
ットの情報レートを参照する。チャネルレートは、転送
チャネルの中の可能などんなボコーディングレートに対
しても一定であることが望ましい。この結果、情報のビ
ット、バイト、又はワードは、ボコーディングレートに
よって変化しないチャネルデータレートを供給するため
に必要なものとして、繰り返すことができる。
【0017】電力制御グループ(PCG)は、送信電力
調整ができあがる間のフレーム期間の何分の1に相当す
る。CDMA2000のアプリケーションにおいては、
PCGはフレーム期間の16分の1である。PCGは1
つの制御グループ期間(例えば、1.25ms)を持ち、
複数の電力制御ビットが(例えば、800bpsの)送信
レートで送られる。多重レートボコーダ18は、レート
インジケータ26と通信するフレームアセンブラ23を
備えている。フレームアセンブラ23は、情報をリピー
トするシンボルリピータ22と通信するエンコーダ2
0、及び、シンボルリピータ22と通信するインターリ
ーバ24を備えている。ボコーダ18内には、上記した
構成要素と相互に関係する他の構成要素を備えることが
できる。
【0018】エンコーダ20は、デジタル情報として音
声を復号化する。エンコーダ20は、情報ビットのエラ
ー保護又はエラー訂正を容易にする畳み込み処理を用い
ることができる。エンコーダ20は、固有の1つのビッ
トレートでチャネルビットを形成することが必要である
ので、シンボルリピータ22がリピートするに好ましい
情報ビットを供給する。その情報ビットは、最大ボコー
ディングレートよりも小さい下のレートでもかまわな
い。あるフレーム内の情報ビットが最大ボコーディング
レートでない場合には、そのフレームは全く同じ情報ビ
ット又はリピートされた情報ビットの反復グループを含
んでいる。
【0019】インターリーバ24は、反復グループを分
解するのではなく、むしろ最大レート以外のボコーディ
ングレートごとに反復グループをインターリーブする。
最大レートではチャネルビットは情報ビットに1対1に
対応しているので、インターリーバ24は、最大ボコー
ディングレートにおいてはチャネルビット又は情報ビッ
トを交互にインターリーブする。情報ビット又は反復グ
ループを混ぜ合わせることは、下方向の信号34の伝送
期間における伝搬フェージングに対するより大きな抵抗
力をインターリーブされたチャネルビットに用意するこ
とである。
【0020】レートインジケータ26は、インターリー
ブされたチャネルビットのフレームの先頭部分に複数の
レート指示ビットを配置するように、インターリーブさ
れたチャネルビットを処理する。レート指示ビットは、
そのフレームにおける情報ビットレートを表す。基地制
御局12は、ボコーダ18及びホームロケーションレジ
スタ(図示せず)又はその他からの加入者データに基づ
く固有の移動局に対する適切なボコーディングレートを
選択することができる。多重レートボコーダ18は、音
声符号化信号(vocoded signal)を変調器28に供給す
る。変調器28は、その音声符号化信号を下方向信号3
4に変調する。受信機56は、下方向信号34の送信電
力を調整する電力調整データを含む上方向信号を、移動
局16から受信する。
【0021】移動局16は、測定器30及びトランシー
バ50に接続された下方向電力コントローラ32を備え
ている。測定器30は、信号パフォーマンスパラメータ
を測定する。例えば、測定器30は、基地局14によっ
て送信された下方向信号34のエラーレートを測定する
エラーレート測定器で構成されていることが望ましい。
エラーレートは、ビットエラーレート、フレームエラー
レート、又はスーパーフレームエラーレートを意味す
る。
【0022】測定器30は基地局14の下方向の電力制
御のための制御データを準備するが、その制御データに
よって、下方向電力コントローラ32は、下方向送信信
号の信号パフォーマンスパラメータ(例えば、エラーレ
ート)の測定に基づく下方向送信信号の送信電力を調整
することができる。移動局16は、フレームの先頭部分
にある複数のレート指示ビットを解読することにより、
そのフレーム全部を復号化する前に、下方向の送信電力
を調整することができる。したがって、移動局16は、
レイリー・フェージングの影響を補償するために、下方
向の送信電力を十分短い期間で調整することができる。
【0023】測定されたエラーレートは、情報ビット単
位の信号エネルギー対雑音スペクトル密度の比(Eb/
No)に対応する値を推定するのに用いられる。測定さ
れたエラーレートは、情報ビットに基づくEb/Noの
決定を容易にするための情報ビット単位のエラーレート
に相当する。1つの例としては、ビット単位に測定され
た各エラーレートは、関係するデータベース又はルック
アップテーブルにおけるEb/Noに対応して関連づけ
られることが望ましい。他の例としては、後述するよう
に、Eb/Noは情報ビットを積分することによって決
定される。
【0024】閉ループ制御のアプローチは、移動局16
における信号パラメータ測定に基づいて基地局14によ
る電力送信を変化させ、反対に、基地局14における信
号パラメータ測定に基づいて移動局16による電力送信
を変化させる。閉ループ制御のアプローチは、移動局1
6に下方向のボコーディングレートを提供する中で、遅
延が長くなることに対して寛容であるけれども、閉ルー
プ制御のアプローチは、決定されたEb/Noの完全性
を促進するために、レート指示ビットによってできる限
り速く、下方向のボコーディングレートを移動局16が
利用できるようにすることが望ましい。移動局がEb/
Noを十分迅速に決定するならば、その決定されたEb
/Noは、下方向の送信信号における伝搬変化又はレイ
リー・フェージングに対する補償を容易にできる。
【0025】多重レートボコーダ18は、情報ビット単
位の信号エネルギー対雑音スペクトル密度の比(Eb/
No)の決定を複雑にして、最大ボコーディングレート
以外のボコーディングレートのための信号パフォーマン
スパラメータとすることができる。最大ボコーディング
レートより低いボコーディングレートにおいて、受信信
号の下のボコーディングレートは、上記したように、関
係するチャネルレートに1対1に対応しない。このた
め、情報ビット、フレーム、又は反復グループのEb/
Noの真の指示には、ボコーディングレートの認識が必
要である。一度ボコーディングレートを認識してしまえ
ば、そのEb/No又は別のパフォーマンスの最適な指
示は、信号パラメータ測定の利用が十分であればあるほ
ど、速く正確に決定することができる。
【0026】他の実施形態として、測定器30は、情報
ビットに基づいて受信信号のEb/Noを直接測定する
信号対雑音比の測定器又は信号対インターフェース測定
器で構成されていることが望ましい。このため、エラー
レートを測定し及びエラーレートを対応するEb/No
の値に変換する代わりに、例えば、受信した下方向の送
信が情報ビットの積分技法を用いて測定される。トラン
シーバ50は、積分器54との通信に適応するデコーダ
及び積分器54との通信に適応するプロセッサ55を備
えている。デコーダ52は、情報ビット及び複数のレー
ト指示ビットを含む下方向信号34を復号化する。積分
器54は、ボコーディングレートの確認を決定するチャ
ネルビットを離散的に積分するために設けられている。
プロセッサ55は、複数のレート指示ビットによって表
示されたボコーディングレートに対してチェックする命
令を実行する。
【0027】本発明によれば、通信システム10におけ
る信号電力制御の方法は、最初に、図2における基地局
14の視点から考える。始まりのステップS10におい
て、基地局14は、チャネルレートのチャネルビットと
して、トラフィックチャネルの下方向の送信におけるボ
コーディングレートの情報ビットを含むフレームを編成
する。実際には、ステップS10では、下方向の送信の
信頼性とフェージング問題に対する抵抗を増加するため
に、そのフレーム内に情報ビットをインターリーブする
処理をさらに含んでいる。ステップS10では、次のス
テップS12の準備のために、少なくとも1つのレート
指示ビットのために、フレームの先頭部分に指定領域を
用意する処理を含んでいる。その指定領域は、受信した
又は含まれた情報ビットから区別されている。ステップ
S12では、ステップS10の期間中又はステップS1
0に続いて実行される。
【0028】ステップS12において、基地局14は、
情報ビットのボコーディングレートを表すために、少な
くとも1つのレート指示ビットをフレームの先頭部分に
配置する。複数のレート指示ビットをフレームの先頭部
分に配置するために、種々の可能な技法が用いられる。
その中には、(1)複数のレート指示ビットの嵌め込み
(puncturing)、(2)複数のレート指示ビットでフレ
ーム又はブロックの指定領域を満たすことが含まれる。
1つのビット又は複数のビットの嵌め込みをすること
は、フレームの先頭部分における少なくとも1つのイン
ターリーブされた情報ビットを1つのレート指示ビット
に置き換えることである。
【0029】1つの例として、後に続く複数のフレーム
のグループの情報レートを表示するために、先行するフ
レームの先頭部分に1つのレート指示ビットの嵌め込み
がされる。この場合には、レート指示ビットはフレーム
の最初のビットであることが望ましいが、他の実施形態
においては、フレームの他の場所に位置するようにして
もよい。フレームに対して1つのビットのみを取ったと
しても、インターリーブ処理の復号利得が減少するよう
なことはない。このことは、フレームに対して2つのビ
ットを嵌め込みした場合も同じである。したがって、3
/4レートコーダ及びそれより高いレートのコーダは、
フレームに対して1つの嵌め込みビットだけを用いて、
嵌め込みをしても最大復号利得が可能な状態を維持する
ようにしている。
【0030】CDMA2000の9.6bpsレートに用
いられているように、1/4レートコーダのフレーム
(例えば、24ビットのフレーム)に対して1ビットの
嵌め込みをした場合には、非常に小さなEb/No損失
(わずか1dB)の結果となり、実際に要求があったとき
にボコーディングレートを知ることの優位性は、ある場
合には容易に2dBになり得る。レート指示ビットは、フ
レームに対して一度送信され、CDMA2000におい
ては、フレーム全体の期間の1/24に相当する。他の
実施形態においては、フレームに対して複数のレート指
示ビットの嵌め込みがされる。しかしながら、信号対雑
音比が受け入れられないほど低下した場合には、基地局
14は、レート指示ビットの嵌め込みを少なくすること
によって、下方向の送信における所望の信頼性のレベル
及びインターリーブ利得を保持する。
【0031】フレームの指定領域をレート指示ビットで
埋めることは、嵌め込み手順と同じ結果を生むことにな
る。しかしながら、複数のレート指示ビットのためにフ
レームに領域が用意されていた場合には、インターリー
ブの前又はインターリーブの後に、複数のレート指示ビ
ットをフレームに配置することができる。指定領域を埋
めることは、ボコーダ18又はボコーディングのアルゴ
リズムの設計が多様かつ柔軟になる。これに対して嵌め
込みは、フレームのインターリーブの後にフレーム内の
複数のビットにレート指示ビットを配置する部分におけ
る処理であることを示す。嵌め込みされたビットに挿入
する処理は、変調器28による変調の前であるが、イン
ターリーバ24によるインターリーブの後にしか発生し
ない。
【0032】反復復号化手順がレートの計算に用いられ
た場合には、Eb/Noを計算するために必要とされる
であろう最小の1フレーム遅延を、1つのフレーム内の
レート指示ビットは取り除く。先行するフレームのレー
ト指示ビットは、ボコーディングレート(例えば、情報
レート)を表すので、移動局16におけるフレームの電
力制御グループ(PCG)が最初のフレームであれば、
それだけ速くボコーディングレートを知ることになる。
レート指示ビットは、変調器28において先行するフレ
ームの中に嵌め込むことができるので、先行するフレー
ムの後に続く複数のフレーム又はやがて現れる複数のフ
レームのボコーディングレートについて、前もって警告
する1つのフレーム全体を移動局16に与えるようなイ
ンターフェースをこのレート指示ビットによってとるこ
とができる。
【0033】レート指示ビットの存在及び処理は、移動
局16と基地局14との間の結合に、余分な待ち時間を
付加することはない。ビットはボコーダ18から順々に
移動局16に届くからである。さもなければ、移動局1
6はインターリーブされた情報を復号化する前には、す
べてのビットを受信するまでの間、1つのフレームの全
部を待つことになる。レート指示ビットは、移動局16
の消費電力を抑えることができる。ボコーディングレー
トは実際に要求があったときに決定すればよいので、多
重復号化の試行及び反復復号化アプローチの付随する消
費電力は必要でないのである。さらに、電力制御は、レ
ート指示ビットの受信のエラーの確率が、1パーセント
若しくはエラーの適当な目標確率よりも小さくなるよう
に調整される。ボコーダ18の低め若しくは最も低いボ
コーディングレートの電力制御能力の増加は容易に実現
できる。ボコーダ18は、反復復号化アプローチにおけ
る復号化に対しては、時々最も低い優先度が与えられ
る。
【0034】ステップS13がステップS12に続く。
ステップS13は図2における他のステップとは異なっ
ている。図2においてステップS13は、移動局16の
位置を収容する処理に相当し、基地局14の場合と対照
的である。一般的には、ステップS13は、基地局14
によって送信された下方向信号34における電力レベル
調整データを決定するために、移動局16において受信
されたフレームの処理を包含する。例えば、移動局16
は、複数のフレームを有する送信信号を受信する。先行
するフレームは、自分自身のレートを表すレートコード
を含んでいる。移動局16は、デコーダ31と共にレー
ト指示ビットを復号化して、下方向の適切な送信パフォ
ーマンスに必要な送信電力を測定するために、下方向の
送信のパフォーマンスパラメータ(例えば、エラーレー
ト又は信号対雑音比)を測定する。
【0035】移動局16は、1ビット又は複数ビットの
レート指示ビットの復号化の期間中又はその後における
パフォーマンスパラメータの測定のために、測定器30
を備えている。 移動局16は複数ビットのレート指示
ビットの復号化の期間中又はその後におけるパフォーマ
ンスパラメータを測定するが、先行するフレーム全体の
復号化の期間より前に測定することが望ましい。移動局
16は、そのフレーム全体を受信する前、かつ、インタ
ーリーブされたフレーム全体を復号化する前に、先行す
るフレームのボコーディングレートを測定することが望
ましい。ステップS13は、反復グループに対するエラ
ーレートの測定を含んでいる。その反復グループは、決
定した1ビット又は複数ビットの復号化に基づいて決定
される。
【0036】移動局16における搬送情報及びその付随
する消費電力の処理は、ボコーディングレートの知識を
実際に要求されることによって低減される。さらに、レ
ート指示ビットからのボコーディングレートの認識は、
下方向信号34におけるレイリー・フェージングを補償
する十分に迅速な方法において、電力を制御するために
容易に用いられる。
【0037】ステップS13においては、移動局16で
ボコーディングレートが一度認識されると、移動局16
は、受信された下方向信号34及びボコーディングレー
トの信号パフォーマンスパラメータ情報の測定に基づい
て、下方向の送信電力を制御することができる。信号パ
フォーマンスパラメータの測定は、信号対雑音比の測
定、エラーレートの測定、信号対干渉比の測定、又はそ
の他の適切な信号品質の測定で構成されている。パフォ
ーマンスパラメータは、情報ビットパフォーマンス(又
は、反復グループ)の真の決定を許容するボコーディン
グレートを考慮して測定される。このことは、チャネル
ビットパフォーマンスの場合とは対照的である。移動局
16は、下方向の電力レベルの調整データを、上方向の
送信として基地局14に送信する。下方向の電力レベル
の調整データは、ボコーディングレート及び情報ビット
の送信対受信比を十分考慮することを反映する。
【0038】ステップS14において、基地局14は、
下方向信号34のための下方向の電力レベルの調整デー
タを上方向信号36と共に受信する。電力レベルの調整
データは、基地局14から移動局16への下方向の送信
のパフォーマンスパラメータ(例えば、エラーレート又
は信号対雑音比)の測定に基づいている。
【0039】図3は、移動局16の側から見た通信シス
テム10における信号電力制御の方法を記述している。
このことは、基地局14から見た場合と対照的である。
図2におけるステップS13は、図3のステップS2
0、ステップS22、ステップS23に対応している。
したがって、ステップS18はステップS12に続き、
同様に、ステップS14はステップS23に続く。
【0040】ステップS18に始まり、移動局16は、
ボコーディングレート及びボコーディングレートを表す
ためにフレームの先頭部分における少なくとも1つのレ
ート指示ビットをもつ情報ビットを有するフレームを受
信する。レート指示ビットの使用によって、煩わしい反
復レート決定手順から解放されるので、移動局16の複
雑さ、消費電力、及び製造コストを低減することができ
る。移動局16は、最初のフレームを復号化する前、又
は1つのフレームの期間内において、容易にボコーディ
ングレートを獲得する。
【0041】さらにまた、移動局16は、フレームのわ
ずかな増加をするだけでボコーディングレートを好まし
い状態で決定して、電力制御グループ(PCG)として
参照する。例えばCDMA2000において、移動局1
6は、フレームの最初の16番目以内にボコーディング
レートを決定することができる。それは、CDMA20
00における電力制御が、順方向の1つのフレームのす
べての1/16に対する電力制御の調整能力があるから
である。
【0042】ステップS18に続くステップS20にお
いては、移動局16は、ボコーディングレートとチャネ
ルレートとの間の比を決定する。移動局16は、フレー
ムの先頭部分において少なくとも1つのレート指示ビッ
トを読み出す。その比を決定することにより、情報ビッ
ト(又は、反復グループ)に関してパフォーマンスを参
照することができる。これは、一般的なすべてのチャネ
ルビットの場合とは対照的である。パフォーマンスパラ
メータがチャネルビットに基づくならば、パフォーマン
スパラメータは上方向の電力制御に対して間違った基準
を形成してしまうことになる。
【0043】最大レートモードにおけるボコーダ18の
動作に関しては、情報ビットとチャネルビットとの間に
1対1のマッピングがある。しかしながら、低めのレー
ト及び最も低いレートに関しては、各反復グループは、
「n」にチャネルビットの「m」ビットを掛けたものを
提供するために、「m」回反復される「n」ビットの情
報ビットを有することになる。1つのフレームには
「P」回の反復グループがあるので、フレームに対する
チャネルグループの数「C」は、「P」に「n」及び
「m」を掛けたものに等しくなる(すなわち、C=P×
n×m)。1ビットの信号エネルギー対1ビット期間の
雑音エネルギーの比(Eb/No)をパフォーマンスパ
ラメータとして測定するのにトラフィックチャネルが用
いられる場合には、その比は正確な測定として使用され
る。
【0044】ボコーディングレートは、チャネルビット
の非コヒーレント積分の値をチェックすることによって
確認することができる。チャネルビットの非コヒーレン
ト積分には、ボコーディングレートの決定に冗長又はエ
ラー検査能力を加えて、フレームのレート指示ビットが
間違っているところがある場合に、その部分の信頼性を
増加している。8に近い非コヒーレント積分の結果、フ
レーム内のインターリーブされていないチャネルビット
が小さいか又はゼロに近い場合には、ボコーディングレ
ートは最大ボコーディングレートと見なすことができ
る。一方、フレーム内の非コヒーレント積分の結果が閾
値許容差によってゼロを超えている場合には、ボコーデ
ィングレートは多重レートボコーダ18の最大ボコーデ
ィングレートよりも小さい。この閾値許容差は、典型的
な若しくは予想されたフレーム内容の統計的分析又は確
率密度関数に基づいて決定される。複数のレート指示ビ
ットによって表されるボコーディングレートは、エラー
チェックを実行するために、上記非コヒーレント積分の
技法によって表されるボコーディングレートと比較され
る。
【0045】ステップS22において、移動局16は、
測定期間に基づく情報ビット又は反復グループに関係し
ている信号パフォーマンスパラメータ(例えば、エラー
レート若しくは信号対雑音比)を測定する。ステップS
22では、複数のレート指示ビットを復号化する前に、
パフォーマンスパラメータの測定が完了する。ステップ
S22におけるパフォーマンスパラメータ(例えば、エ
ラーレート)の測定は、複数のレート指示ビットを復号
化した後又はその期間中であるが、フレーム全体の復号
化より前である。
【0046】フレームの基礎となる電磁波信号に対する
信号パフォーマンスパラメータとして信号対雑音比を測
定する際に、信号対雑音比は、ボコーディングレートに
対応する積分期間における情報ビットに対する信号電力
の非コヒーレント積分によって決定される。特に、信号
対雑音比は、ボコーディングレートが最大レートの場合
には、チャネルビット又は情報ビットの非コヒーレント
積分によって計算される。最大ボコーディングレートに
おいては、チャネルビットと情報ビットとは1対1にマ
ッピングされているので、非コヒーレント積分によって
十分な結果が得られる。
【0047】これと反対に、最も低いレート(例えば、
1/8レート)においては、チャネルビットの非コヒーレ
ント積分によっては信号対雑音比の正確な見積もりは直
接には出されない。最も低いボコーディングレートにお
ける非コヒーレント積分は、チャネルビットのレベルよ
りもむしろ、情報ビットのレベル又は反復グループのレ
ベルについて実行しなければならない。
【0048】信号対雑音比の測定のためには、積分期間
は、最大ボコーディングレートよりも低いボコーディン
グレートが低くなるほど増加する。積分期間は、最大ボ
コーディングレートに対するボコーディングレートの減
少に相反して増加する。例えば、1/8レートボコーデ
ィングレートの積分期間は、最大レートボコーディング
レートの積分期間の8倍の長さである。
【0049】信号対雑音比(S/N)は、最初に決定した
信号の強度に雑音レベルを加算したものに近い(S+
N)。情報ビット又はトラフィックビットのS+Nは、情
報ビットにおける非コヒーレント積分によって計算され
る。次に、雑音レベル(N)又は密度が測定されるか、
さもなければ決定される。雑音レベルには、信号同士の
干渉も含まれている。S/Nを得るためには、雑音レベル
(N)がS+Nから減算される。その減算の結果が信号の強
度(S)に相当し、その信号の強度(S)がNによって除
算されて信号対雑音比が得られる。
【0050】上記段落の記載にかかわらず、雑音レベル
Nが信号電力Sに比べて低い場合には、信号と雑音とを加
算した計算(S+N)は信号電力Sを正確に表わすことに
なる。しかしながら、信号Sが弱い場合には、信号対雑
音比(S/N)はある1つの値というよりむしろその値は
1に近づく。この場合には、信号と雑音を加算する計算
手法以外の他の手法が用いられて、信号対雑音比が決定
される。
【0051】移動局16は、雑音レベルを計算して信号
対雑音比を決定する。雑音レベルは、下方向のパイロッ
トチャネルの受信から抽出することができる。下方向の
パイロット信号のシーケンスは、通常、同一の極性のシ
ンボル(例えば、1)になっている。そのパイロット信
号のシーケンスの2乗平均を平方偏差で除算すると、雑
音レベルが得られる。
【0052】移動局16は、受信した下方向信号34の
信号電力を以下の方法で近似する。測定されたビット当
たりの信号強度の絶対値は、信号と雑音を加算した計算
に相当する絶対値を得るために合計される。ボコーディ
ングレートが最大ボコーディングレートよりも低い場合
には、信号対雑音比を正しく計算するために、リピート
されたトラフィックビットにおける下方向信号34の電
力のコヒーレント積分が要求される。このコヒーレント
積分から得られるレート情報を使用すれば、異なるトラ
フィックビットにおける非コヒーレント積分は、十分に
正確な値をもたらす。
【0053】ステップS22に続くステップS23にお
いては、移動局16は、受信したフレームの測定された
信号パフォーマンスパラメータ及びボコーディングレー
トとチャネルレートとの間の比に基づいて、下方向信号
34に対する電力調整データを決定する。移動局16
は、測定された信号パフォーマンスパラメータ及びボコ
ーディングレートに基づいて、基地局14の下方向の送
信電力を制御する。
【0054】移動局16は、測定された信号パフォーマ
ンスパラメータに基づいて基地局14の下方向の送信電
力を制御して、移動局16自身に記憶している目標の信
号パフォーマンスパラメータをメンテナンスする。例え
ば、移動局16は、測定されたエラーレートに基づいて
基地局14の下方向の送信電力を制御して、目標のパフ
ォーマンスパラメータの値をメンテナンスする。これと
交互に移動局16は、測定された信号パフォーマンスパ
ラメータとして、測定された信号対雑音比に基づいて、
基地局14の下方向の送信電力を制御する。
【0055】基地局14の下方向の送信電力は、移動局
16が1つのフレーム全体を受信及び復号化より前に、
下方向の電力調整データによって調整される。したがっ
て、最初の電力制御グループ又はフレームのわずかな間
隔が速いほどボコーディングレートが速く認識できるの
で、レイリー・フェージングに対する補償のために、下
方向の送信電力はフレーム当たり何回も変化する。本発
明において、ボコーディングレートを得ること、そのボ
コーディングレートに基づいて信号パフォーマンスパラ
メータを測定すること、並びに、測定された信号パフォ
ーマンスパラメータ及びボコーディングレートに基づい
て下方向の電力を制御することは、移動局におけるフレ
ームの最初の受信からその1つのフレーム期間よりも短
い中で完了する。そのことは、リアルタイムの電力制御
を可能にし、速いフェージング又は中くらいの速さのフ
ェージング、例えばレイリー・フェージングに対する補
償を可能にする。
【0056】本発明による電力制御方法は、移動局16
の消費電力の低減及びバッテリー寿命の延長に効果があ
る。その電力制御方法は、ソフトウェアとASICとで実現
されるので、多くの民生用の移動局16に有効である。
その電力制御方法は音声通信に有効である。その理由
は、音声通信が長い遅延に対して許容差がないからであ
る。このシステムは、最初、上方向信号36を用いて下
方向信号34の電力である順方向の電力制御に適応して
いる。これに対して、逆方向においては、各移動局16
は、それぞれ1つの対応するパイロットチャネルを有
し、ボコーディングレートに依存しない送信電力をもっ
ている。このため、基地局14は、移動局16がパイロ
ットチャネルの測定に基づくボコーディングレートを復
号化することなく、移動局16の上方向の電力を容易に
決定することができる。
【0057】前述のレート指示ビットは、中にそのレー
ト指示ビットが配置されたフレームにおける情報のレー
トを表すために用いられてきたが、別の構成として、先
行する1つのフレーム内にレート指示ビットを配置し
て、その先行するフレームの後に続く複数のフレームに
おける情報のビットレートを表すようにしてもよい。し
たがって、情報のレートの変化に応じて先行するフレー
ム内にレート指示ビットを配置(例えば、嵌め込み)す
るだけで、すべてのフレームにレート指示ビット用の嵌
め込みをする場合よりも大きなインターリーブの実行を
容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における通信システムを示すブロック
図。
【図2】本発明における基地局から見た送信電力の制御
方法のフローチャートの図。
【図3】本発明における移動局から見た送信電力の制御
方法のフローチャートの図。
【符号の説明】
10 通信システム 12 基地制御局 14 基地局 16 移動局 18 多重レートボコーダ 20 エンコーダ 22 シンボルリピータ 23 フレーム編成器 24 インターリーバ 26 レートインジケータ 28 変調器 30 測定器 32 コントローラ 34 下方向信号 36 上方向信号 50 トランシーバ 52 エンコーダ 54 インジケータ 55 プロセッサ 56 受信機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 ラーファット エドワード カメル アメリカ合衆国、07090 ニュージャージ ー、ウェストフィールド、ノース アベニ ュー イースト 559 (72)発明者 ウェン−イ クォ アメリカ合衆国、07751 ニュージャージ ー、モーガンビル、ローリング ヒル ド ライブ 107 (72)発明者 マーティン ホワード メイヤーズ アメリカ合衆国、07043 ニュージャージ ー、モントクレア、クーパー アベニュー 93 (72)発明者 カール フランシス ウェーバー アメリカ合衆国、07950 ニュージャージ ー、タウンシップ オブ ハノバー、エド ウィン ロード 16 (72)発明者 シャオ チェン ウ アメリカ合衆国、07054 ニュージャージ ー、パーシッパニー、ルート 46 1480、 アパートメント 198B

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信システムにおける移動局の消費エネ
    ルギーを低減する方法において、 (a)トラフィックチャネル上の下方向信号の送信のた
    めに、1つのチャネルレートにおけるチャネルビットと
    して、ボコーディングレートにおける情報ビットを含む
    1つのフレームを編成するステップと、 (b)前記フレームの先頭部分に前記ボコーディングレ
    ートを表す少なくとも1つのレート指示ビットを配置す
    るステップと、 を有する可変レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  2. 【請求項2】 (c)前記フレーム内に前記情報ビット
    をインターリーブするステップをさらに有することを特
    徴とする請求項1記載の可変レートボコーダ通信の電力
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記(b)配置するステップは、前記フ
    レームの前記先頭部分における前記少なくとも1つのレ
    ート指示ビットの代わりに少なくとも1つのインターリ
    ーブされた情報ビットを置き換えるステップさらに有す
    ることを特徴とする請求項2記載の可変レートボコーダ
    通信の電力の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記(a)編成するステップは、前記フ
    レームの前記先頭部分に前記少なくとも1つのレート指
    示ビットのための領域を用意するステップをさらに有
    し、その用意された領域が前記情報ビットの存在に関し
    ては制限されていることを特徴とする請求項1記載の可
    変レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記(b)配置するステップは、前記フ
    レームに続く複数のフレームのグループの情報のレート
    を表すために、前記フレームの前記先頭部分に2つのレ
    ート指示ビットを嵌め込むステップをさらに有すること
    を特徴とする請求項1記載の可変レートボコーダ通信の
    電力の制御方法。
  6. 【請求項6】 通信システムにおける信号電力を制御す
    る方法であって、 (a)トラフィックチャネル上の下方向信号の送信のた
    めに、1つのチャネルレートにおけるチャネルビットと
    して、ボコーディングレートにおける情報ビットを含む
    1つのフレームを編成するステップと、 (b)前記フレームの先頭部分に前記ボコーディングレ
    ートを表す少なくとも1つのレート指示ビットを配置す
    るステップと、 (c)前記下方向信号の送信の1つの信号パフォーマン
    スパラメータ及び前記少なくとも1つのレート指示ビッ
    トによって表されるボコーディングレートに基づいて決
    定された下方向信号の電力レベル調整データと共に、上
    方向信号を受信するステップと、 を有する可変レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記(c)受信するステップは、前記信
    号パフォーマンスパラメータとしてエラーレートを用い
    て決定された前記電力レベル調整データと共に、前記上
    方向信号を受信するステップをさらに有することを特徴
    とする請求項6記載の可変レートボコーダ通信の電力の
    制御方法。
  8. 【請求項8】 移動局が前記少なくとも1つのレート指
    示ビットを復号化した後に、前記信号パフォーマンスパ
    ラメータとして、その移動局におけるエラーレートを測
    定するステップをさらに有することを特徴とする請求項
    6記載の可変レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  9. 【請求項9】 移動局が前記少なくとも1つのレート
    指示ビットを復号化した後かつ前記フレーム全体を復号
    化する前に、前記信号パフォーマンスパラメータとし
    て、その移動局におけるエラーレートを測定するステッ
    プをさらに有することを特徴とする請求項6記載の可変
    レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記編成するステップは、前記フレー
    ム内に前記情報ビットをインターリーブするステップを
    さらに有することを特徴とする請求項6記載の可変レー
    トボコーダ通信の電力の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記(b)配置するステップは、前記
    フレームの前記先頭部分における前記少なくとも1つの
    レート指示ビットの代わりに少なくとも1つのインター
    リーブされた情報ビットを置き換えるステップさらに有
    することを特徴とする請求項10記載の可変レートボコ
    ーダ通信の電力の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記(a)編成するステップは、前記
    フレームの前記先頭部分に前記少なくとも1つのレート
    指示ビットのための領域を用意するステップをさらに有
    し、その用意された領域が前記情報ビットの存在に関し
    ては制限されていることを特徴とする請求項6記載の可
    変レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記(b)配置するステップは、前記
    フレームに続く複数のフレームのグループの情報のレー
    トを表すために、前記フレームの前記先頭部分に2つの
    レート指示ビットを嵌め込むステップをさらに有するこ
    とを特徴とする請求項6記載の可変レートボコーダ通信
    の電力の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記レート指示ビットの復号化に基づ
    いて決定された複数の連続する測定期間における前記情
    報ビットのエラーレートを測定するステップをさらに有
    することを特徴とする請求項6記載の可変レートボコー
    ダ通信の電力の制御方法。
  15. 【請求項15】 通信システムにおける信号電力を制御
    する方法であって、 a)情報のレートを有する情報ビットを含むと共に、そ
    の情報のレートを表すために少なくとも1つのレート指
    示ビットを先頭部分に含む1つのフレームを受信するス
    テップと、 b)前記情報のレートと1つの送信レートとの間の比を
    決定するステップと、 c)前記決定された比を考慮して、前記情報ビットに関
    連する1つの信号パフォーマンスパラメータを測定する
    ステップと、 を有する可変レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記測定するステップは、前記信号パ
    フォーマンスパラメータとしてエラーレートを測定する
    ステップを有することを特徴とする請求項15記載の可
    変レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記少なくとも1つのレート指示ビッ
    トを復号化した後に、前記信号パフォーマンスパラメー
    タとして、エラーレートを測定するステップをさらに有
    することを特徴とする請求項15記載の可変レートボコ
    ーダ通信の電力の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記少なくとも1つのレート指示ビッ
    トを復号化した後かつ前記フレーム全体を復号化する前
    に、前記信号パフォーマンスパラメータとして、エラー
    レートを測定するステップをさらに有することを特徴と
    する請求項15記載の可変レートボコーダ通信の電力の
    制御方法。
  19. 【請求項19】 前記測定されたエラーレートに基づい
    て下方向の送信電力を制御するステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項17記載の可変レートボコーダ
    通信の電力の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記制御するステップは、前記下方向
    の送信電力に対する電力調整データを含む1つの上方向
    信号を送るステップをさらに有することを特徴とする請
    求項19記載の可変レートボコーダ通信の電力の制御方
    法。
  21. 【請求項21】 1つの目標の信号パフォーマンスパラ
    メータをメンテナンスするために測定された信号パフォ
    ーマンスパラメータに基づいて、下方向の送信電力を制
    御するステップをさらに有することを特徴とする請求項
    15記載の可変レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  22. 【請求項22】 通信システムにおける信号電力を制御
    する方法であって、 a)ボコーディングレートを有する情報ビットを含むと
    共に、そのボコーディングレートを表すために少なくと
    も1つのレート指示ビットを先頭部分に含む1つのフレ
    ームを受信するステップと、 b)前記ボコーディングレートと1つの送信レートとの
    間の比を決定するステップと、 c)前記比に基づいて、前記情報ビットに関連する1つ
    の信号対雑音比を測定するステップと、 を有する可変レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  23. 【請求項23】 前記フレームの基礎となる電磁波信号
    における前記信号対雑音比を計算するステップをさらに
    有し、その信号対雑音比は、前記ボコーディングレート
    に対応する積分期間における情報ビットに対する信号電
    力の非コヒーレント積分によって決定されることを特徴
    とする請求項22記載の可変レートボコーダ通信の電力
    の制御方法。
  24. 【請求項24】 前記計算するステップは、ボコーディ
    ングレートが最大レートである場合に、1対1を基礎と
    した情報ビットに対応するチャネルビットを非コヒーレ
    ント積分するステップを有することを特徴とする請求項
    23記載の可変レートボコーダ通信の電力の制御方法。
  25. 【請求項25】 前記計算するステップは、前記フレー
    ム内の反復グループの反復期間において、その反復グル
    ープの継続期間における信号電力を測定するステップを
    有することを特徴とする請求項22記載の可変レートボ
    コーダ通信の電力の制御方法。
  26. 【請求項26】 前記測定された信号対雑音比に基づい
    て下方向の送信電力を制御するステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項22記載の可変レートボコーダ
    通信の電力の制御方法。
  27. 【請求項27】 a)トラフィックチャネル上の下方向
    信号の送信のために、1つのチャネルレートにおけるチ
    ャネルビットとして、ボコーディングレートにおける情
    報ビットを含む1つのフレームを編成するフレーム編成
    器と、 b)前記フレームの先頭部分に前記ボコーディングレー
    トを表す少なくとも1つのレート指示ビットを配置する
    レートインジケータと、 c)前記下方向信号の送信の1つの信号パフォーマンス
    パラメータ及び前記少なくとも1つのレート指示ビット
    によって表されるボコーディングレートに基づいて決定
    された下方向信号の電力レベル調整データと共に、上方
    向信号を受信する受信機と、 を備えたボコーダ装置。
  28. 【請求項28】 前記フレーム編成器は、前記情報ビッ
    トを復号化するエンコーダと、その復号化された情報ビ
    ットを前記ボコーディングレートに一致させてリピート
    するシンボルリピータと、少なくとも1つのフレーム内
    においてそのリピートされた情報ビットをインターリー
    ブするインターリーバとで構成されていることを特徴と
    する請求項27記載のボコーダ装置。
  29. 【請求項29】 前記レートインジケータは、インター
    リーブされた情報シンボルの中に前記少なくとも1つの
    レート指示ビットを嵌め込むように適合されていること
    を特徴とする請求項27記載のボコーダ装置。
  30. 【請求項30】 前記レートインジケータは、各フレー
    ムの先頭部分に前記少なくとも1つのレート指示ビット
    を配置するための領域を用意するように適合されている
    ことを特徴とする請求項27記載のボコーダ装置。
  31. 【請求項31】 a)情報のレートを有する情報ビット
    を含むと共に、その情報のレートを表すために少なくと
    も1つのレート指示ビットを先頭部分に含む1つのフレ
    ームを受信するトランシーバと、 b)前記情報のレートと1つの送信レートとの間の比を
    決定するプロセッサと、 c)その決定された比を考慮して、前記情報ビットに関
    連する1つの信号パフォーマンスパラメータを測定する
    測定器と、 を備えた移動局装置。
  32. 【請求項32】 前記信号パフォーマンスパラメータ
    は、エラーレートで構成されていることを特徴とする請
    求項31記載の移動局装置。
  33. 【請求項33】 前記測定器は、前記少なくとも1つの
    レート指示ビットを復号化した後かつ前記フレーム全体
    を復号化する前に、前記信号パフォーマンスパラメータ
    として、エラーレートを測定するように適合されている
    ことを特徴とする請求項31記載の移動局装置。
  34. 【請求項34】 前記測定されたエラーレートに基づい
    て下方向の送信電力を制御する下方向電力コントローラ
    をさらに備えたことを特徴とする請求項31記載の移動
    局装置。
  35. 【請求項35】 前記少なくとも1つのレート指示ビッ
    トによって表示されるボコーディングレートに対してチ
    ェックするチェッキングボコーディングレートを決定す
    るために、チャネルビットを非コヒーレント積分をする
    積分器をさらに備えたことを特徴とする請求項31記載
    の移動局装置。
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