JP2001103313A - 画像処理装置および画像処理方法、並びに記録媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、並びに記録媒体

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JP2001103313A
JP2001103313A JP27423099A JP27423099A JP2001103313A JP 2001103313 A JP2001103313 A JP 2001103313A JP 27423099 A JP27423099 A JP 27423099A JP 27423099 A JP27423099 A JP 27423099A JP 2001103313 A JP2001103313 A JP 2001103313A
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Takeo Morinaga
剛男 森永
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 JPEG符号化された画像を復号し、縮小し
て表示する際に、無駄な処理をなくして、処理の高速
化、装置の小規模化を図る。 【解決手段】 縮小倍率設定部26では、画像データを
モニタ3に表示するときの縮小率が設定され、逆DCT
変換部23では、JPEG符号化された符号化データの
うち、縮小率に対応するデータのみを用いて逆DCTが
行われる。そして、その結果得られる画像が、縮小部1
5において、縮小率に基づいてサブサンプリングされ、
モニタ3に供給されて表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置およ
び画像処理方法、並びに記録媒体に関し、特に、例え
ば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等
の、少なくともDCT(Discrete Cosine Transform)を
用いた圧縮符号化方法により圧縮符号化された画像を、
縮小して表示する場合等に用いて好適な画像処理装置お
よび画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】直交変換の1つであるDCTは、例え
ば、FFT(Fast Fourier Transform)やKLT(カール
ネン−ルーベ変換)等の他の直交変換に比較して、変換
効率が高く、また、高速なアルゴリズムが存在するた
め、JPEGやMPEG(Moving Picture Experts Grou
p)等の各種の画像圧縮に利用されている。
【0003】ここで、画像データ(画素値)f(x,
y)をDCT(2次元DCT)して得られるDCT係数
F(u,v)は式(1)で、また、DCT係数F(u,
v)を逆DCTして得られる画像データf(x,y)は
式(2)で、それぞれ与えられる。
【0004】
【数1】 ・・・(1)
【数2】 ・・・(2) 但し、Nは、DCTの対象とする画像のブロックを構成
する水平方向および垂直方向の画素数を表し、f(x,
y)は、ブロックの左からx+1番目で、上からy+1
番目の画素の画素値を表す(x,y=0,1,・・・,
N−1)。また、F(u,v)は、水平方向または垂直
方向についてそれぞれu次またはv次のDCT係数を表
す(u,v=0,1,・・・,N−1)。さらに、C
(u),C(v)は、次式で与えられる。
【0005】
【数3】 ・・・(3)
【0006】例えば、JPEGに準拠した圧縮方式で
は、画像データが、8×8画素(横×縦)のブロックに
分割され、各ブロックが、式(1)にしたがってDCT
されることによりDCT係数とされる。さらに、そのD
CT係数が量子化され、その量子化結果が、例えば、ハ
フマンテーブルを使用したエントロピー符号化されるこ
とにより、符号化データとされる。
【0007】ところで、近年においては、ディジタルカ
メラ等の撮像装置の高解像度化が進み、例えば、210
万画素等のCCD(Charge Coupled Device)を搭載した
1600×1200画素程度の画像を出力することので
きる高画質のディジタルカメラが商品化されている。画
像データは、そのままでは、莫大なデータ量であること
から、ディジタルカメラにおいては、上述したようなJ
PEG方式等で圧縮されて保存される。
【0008】一方、家庭に普及しているテレビジョン受
像機の解像度は、一般に、640×480画素程度であ
り、そのようなテレビジョン受像機で、上述したような
ディジタルカメラが出力する1600×1200画素の
画像を表示するには、画像をサブサンプリングする等し
て、画素数を少なくすることにより縮小する(解像度を
落とす)必要がある。
【0009】そこで、図1は、JPEG方式で圧縮され
た画像を復号し、さらに縮小して表示する、従来のJP
EG画像表示装置の一例の構成を示している。
【0010】JPEG方式では、上述したように、画像
データは、8×8画素のブロック単位で圧縮されるた
め、そのようなブロック単位でJPEG符号化された画
像データ(以下、適宜、符号化データという)が、順
次、JPEG復号部1に供給される。
【0011】JPEG復号部1は、エントロピー復号部
11、逆量子化部12、および逆DCT変換部13から
構成され、符号化データは、エントロピー復号部11に
供給される。エントロピー復号部11では、符号化デー
タがエントロピー復号されることにより、量子化された
DCT係数(以下、適宜、量子化係数という)とされ、
逆量子化部12に供給される。逆量子化部12では、量
子化係数が逆量子化され、DCT係数とされて、逆DC
T変換部13に出力される。逆DCT変換部13は、逆
DCTを行い、即ち、式(2)にしたがって、DCT係
数を画像データに変換し、縮小化部2に出力する。
【0012】縮小化部2では、JPEG復号部1からの
画像データが、後段に接続されたモニタに表示可能な解
像度となるように縮小される。
【0013】即ち、JPEG復号部1で復号された画像
データは、前処理部14に供給される。前処理部14に
は、画像データの他、その画像データを縮小する縮小率
が、縮小倍率設定部16から供給されるようになってい
る。即ち、縮小倍率設定部16においては、例えば、J
PEG復号部1が出力する画像データが、モニタ3の解
像度に適合した画素数の画像となるような、0より大き
く、かつ1以下の縮小率が設定され、前処理部14およ
び縮小部15に供給される。
【0014】前処理部14では、後段の縮小部15で画
像を構成する画素のサブサンプリングが行われることに
より生じるエイリアシング等を防止するため、JPEG
復号部1からの画像データに対して、その高周波数成分
を除去するためのフィルタリング処理等が施され、縮小
部15に供給される。なお、前処理部14において、J
PEG復号部1からの画像データの、どの程度までの高
周波数成分を除去するかは、縮小倍率設定部16からの
縮小率に基づいて決定されるようになっている。
【0015】縮小部15では、前処理部14からの画像
がサブサンプリングされることにより、その画像を構成
する画素が間引かれ、これにより、モニタ3の解像度に
適合した画素数の画像に縮小される。この縮小された画
像(以下、適宜、縮小画像という)は、モニタ3に供給
されて表示される。
【0016】次に、図2のフローチャートを参照して、
図1の逆DCT変換部13で行われる逆DCT処理につ
いて説明する。なお、逆DCT処理は、上述したよう
に、式(2)を計算することにより行われるが、以下に
おいては、式(2)におけるC(u)cos((2x+
1)uπ/(2N))を計算する関数をCosT(x,
u)と、C(v)cos((2y+1)vπ/(2
N))を計算する関数をCosT(y,v)と、それぞ
れ表すこととし、従って、逆DCT処理は、式(4)を
計算することにより行われることとする。
【0017】
【数4】 ・・・(4)
【0018】逆量子化部12から逆DCT変換部13に
対しては、8×8画素のブロックに対応する8×8個単
位で、DCT係数が供給され、逆DCT変換部13で
は、この8×8のDCT係数の単位で、図2のフローチ
ャートにしたがった逆DCT処理が行われる。
【0019】即ち、まず最初に、ステップS1におい
て、DCT係数F(u,v)、関数CosT(x,
u),CosT(y,v)の乗算値F(u,v)Cos
T(x,u)CosT(y,v)が演算され、それが、
変数sumにセットされる。
【0020】ここで、変数sum,u,v,x,yは、
図2のフローチャートにしたがった処理が開始される前
に、0に初期化されるものとする。
【0021】ステップS1の処理後は、ステップS2に
おいて、変数uが1だけインクリメントされ、ステップ
S3に進み、その変数uが、ブロックの水平方向の画素
数である8未満であるかどうかが判定される。ステップ
S3において、変数uが8未満であると判定された場
合、ステップS1に戻り、以下、同様の処理を繰り返
す。
【0022】また、ステップS3において、変数uが8
未満でないと判定された場合、ステップS4に進み、変
数vが1だけインクリメントされ、ステップS5に進
む。ステップS5では、変数vが、ブロックの垂直方向
の画素数である8未満であるかどうかが判定され、8未
満であると判定された場合、ステップS1に戻り、以
下、同様の処理を繰り返す。
【0023】また、ステップS5において、変数vが8
未満でないと判定された場合、即ち、座標(x,y)の
画素(ブロックの左からx+1番目で、上からy+1番
目の画素)について、式(4)の演算が終了した場合、
ステップS6に進み、座標(x,y)の画素の画素値を
表す変数f(x,y)に、変数sumがセットされ、ス
テップS7に進む。ステップS7では、変数sumが0
に初期化され、ステップS8に進み、変数xが1だけイ
ンクリメントされる。
【0024】そして、ステップS9に進み、変数xが、
ブロックの水平方向の画素数である8未満であるか否か
が判定され、8未満であると判定された場合、ステップ
S1に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
【0025】また、ステップS9において、変数xが8
未満でないと判定された場合、ステップS10に進み、
変数yが1だけインクリメントされ、ステップS11に
進む。ステップS11では、変数yが、ブロックの垂直
方向の画素数である8未満であるか否かが判定され、8
未満であると判定された場合、ステップS1に戻り、以
下、同様の処理が繰り返される。また、ステップS11
において、変数yが8未満でないと判定された場合、リ
ターンする。
【0026】そして、逆DCT変換部13では、逆量子
化部12から、次のブロックに対応する8×8個のDC
T係数が供給されるのを待って、図2の逆DCT処理が
繰り返される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2に示し
たフローチャートによれば、1つのブロックにつき、ス
テップS1の演算、即ち、式(4)における変数uおよ
びvについてのサメーション(Σ)の中の、F(u,
v),CosT(x,u)、およびCosT(y,v)
の乗算が、4096(=8×8×8×8)回だけ行われ
る。これは、図2のフローチャートにおいて、変数u,
v,x,yについてのループ処理が、それぞれ8回ずつ
行われることによる。
【0028】従って、JPEG符号化された画像の画素
数が多いほど、ブロック数も多くなるから、上述の乗算
回数は、画像の画素数が多いほど増加することになる。
具体的には、例えば、画像が1ブロックで構成される場
合は、乗算回数は、上述のように、4096回となる
が、画像が、図3に示すように、2×2の4ブロックで
構成される場合には、乗算回数は、16384(=40
96×4)回となる。
【0029】なお、画像がカラーであり、各画素が、
Y,U,Vや、R,G,B等の3成分で構成される場合
には、乗算回数は、上述の3倍となる。
【0030】一方、図1に示したJPEG画像表示装置
のように、JPEG復号された画像を縮小して、モニタ
3に表示する場合には、エイリアシング防止等のため
に、前処理部14において、JPEG復号された画像の
高周波数成分が除去される。
【0031】従って、画像を表示するときに、その高周
波数成分が除去されるのにもかかわらず、JPEG復号
時において、DCT係数のすべて、即ち、DC成分(直
流成分)および低次のDCT係数の他、高次のDCT係
数も用いて、逆DCT処理を行い、これにより、画像の
直流成分および低周波数成分の他、高周波数成分も復号
するのは、いわば無駄である。
【0032】さらに、上述のように、画像の高周波数成
分も復号される結果、画像を縮小して表示する場合に
は、エイリアシング等の防止のために、高周波数成分を
除去するための前処理部14も必要となり、装置が大規
模化する。
【0033】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、DCT処理された画像を復号し、縮小し
て表示する際に、無駄な処理をなくして、処理の高速
化、装置の小規模化を図ることができるようにするもの
である。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、符号化データのうち、復号の対象とする復号対象デ
ータを設定する設定手段と、符号化データのうち、復号
対象データのみを用いて逆DCTを行う逆DCT手段と
を含むことを特徴とする。
【0035】この画像処理装置には、逆DCTを行うこ
とにより得られる画像を構成する画素数を少なくするこ
とにより、画像を縮小する画像縮小手段をさらに設ける
ことができる。
【0036】符号化データは、画像データをDCTし、
そのDCTの結果得られるDCT係数を量子化し、その
量子化されたDCT係数をエントロピー符号化したもの
とすることができる。この場合、画像処理装置には、符
号化データのうち、復号対象データのみをエントロピー
復号するエントロピー復号手段と、エントロピー復号手
段が出力するデータのうち、復号対象データのみを逆量
子化する逆量子化手段とをさらに設けることができる。
【0037】符号化データは、画像データを、所定数の
画素で構成されるブロック単位でDCTしたものとする
ことができ、この場合、設定手段には、ブロックについ
て得られるDCT係数のうち、所定の次数以下のものの
みを、復号対象データとして設定させることができる。
【0038】本発明の画像処理方法は、符号化データの
うち、復号の対象とする復号対象データを設定する設定
ステップと、符号化データのうち、復号対象データのみ
を用いて逆DCTを行う逆DCTステップとを含むこと
を特徴とする。
【0039】本発明の記録媒体は、符号化データのう
ち、復号の対象とする復号対象データを設定する設定ス
テップと、符号化データのうち、復号対象データのみを
用いて逆DCTを行う逆DCTステップとを含むプログ
ラムが記録されていることを特徴とする。
【0040】本発明の画像処理装置および画像処理方
法、並びに記録媒体においては、符号化データのうち、
復号の対象とする復号対象データが設定され、その復号
対象データのみを用いて逆DCTが行われる。
【0041】
【発明の実施の形態】図4は、本発明を適用したJPE
G画像表示装置の一実施の形態の構成例を示している。
なお、図中、図1における場合と対応する部分について
は、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、
適宜省略する。即ち、図1のJPEG画像表示装置は、
エントロピー復号部11、逆量子化部12、逆DCT変
換部13、または縮小倍率設定部16に替えて、エント
ロピー復号部21、逆量子化部22、逆DCT変換部2
3、または縮小倍率設定部26がそれぞれ設けられてい
るとともに、前処理部14が削除されている他は、図1
における場合と基本的に同様に構成されている。
【0042】エントロピー復号部21は、そこに供給さ
れるブロック単位の符号化データのうち、縮小倍率設定
部26からの情報に対応するもののみをエントロピー復
号し、その結果得られる量子化係数を、逆量子化部22
に出力するようになっている。逆量子化部22は、エン
トロピー復号部21の出力のうち、縮小倍率設定部26
からの情報に対応する量子化係数のみを逆量子化し、そ
の結果得られるDCT係数を、逆DCT変換部23に出
力するようになっている。逆DCT変換部23は、逆量
子化部22の出力のうち、縮小倍率設定部26からの情
報に対応するDCT係数のみを用いて逆DCTを行い、
その結果得られる画像データを、縮小化部2の縮小部1
5に出力するようになっている。
【0043】縮小倍率設定部26は、図1の縮小倍率設
定部16と同様に、縮小率を設定し、縮小部15に供給
するようになっている。さらに、縮小倍率設定部26
は、縮小率から、JPEG復号部1で復号の対象とする
符号化データを表す情報を、後述するように求め、エン
トロピー復号部21,逆量子化部22、および逆DCT
変換部23に供給するようになっている。
【0044】次に、図5のフローチャートを参照して、
図4のJPEG画像表示装置によって行われる、JPE
G符号化された画像を復号し、縮小して表示するJPE
G画像表示処理について説明する。
【0045】まず最初に、ステップS21では、縮小倍
率設定部26において、例えば、JPEG復号部1が出
力する画像データが、モニタ3の解像度に適合した画素
数の画像となるような、0より大きく、かつ1以下の縮
小率ReductionRateが設定され、ステップS22に進
む。ステップS22では、縮小倍率設定部26におい
て、例えば、次式にしたがい、各ブロックのDCT係数
のうち、最終的に逆DCT処理に用いるものの最高次数
TapNが求められる。
【0046】 TapN = INT[ N × ReductionRate - 2 ] ・・・(5) ここで、関数INT[a]は、aの小数点以下を切り捨てた整
数を求める関数である。また、Nは、ブロックの水平方
向、垂直方向の画素数で、本実施の形態のように、JP
EG符号化された画像を、処理の対象とする場合には、
8である。
【0047】式(5)によれば、縮小率ReductionRate
が、例えば0.5の場合(JPEG符号化された画像の
水平方向および垂直方向のいずれの画素数も半分にした
画像を、モニタ3に表示させる場合)、TapNは、2(=
INT[8×0.5-2])となり、従って、最終的に逆DCT処
理に用いるDCT係数は、図6に斜線を付して示すよう
に、8×8個のDCT係数F(u,v)のうち、水平方
向および垂直方向の次数がいずれも2次以下のもの(F
(0,0),F(1,0),F(2,0),F(0,1),F(1,1),F(2,1),F(0,2),F
(1,2),F(2,2)の9個)となる。
【0048】縮小倍率設定部26は、ステップS22に
おいてTapNを求めると、そのTapNを、エントリピー復号
部21、逆量子化部22、および逆DCT変換部23に
供給するとともに、縮小率ReductionRateを、縮小部1
5に供給する。
【0049】そして、あるブロックの符号化データが、
エントロピー復号部21に供給するのを待って、ステッ
プS23に進み、エントロピー復号部21は、そこに供
給されたブロックの符号化データのうち、DCT係数の
DC成分F(0,0)乃至F(TapN,TapN)のTapN×Ta
pN個のDCT係数に対応するもののみをエントロピー復
号し、逆量子化部22に出力する。逆量子化部22で
は、ステップS24において、エントロピー復号部21
の出力のうち、やはり、DCT係数のDC成分F(0,
0)乃至F(TapN,TapN)のTapN×TapN個のDCT係数
に対応するもののみが逆量子化され、逆DCT変換部2
3に供給される。
【0050】逆DCT変換部23では、ステップS25
において、逆量子化部22の出力のうち、DCT係数の
DC成分F(0,0)乃至F(TapN,TapN)のTapN×Ta
pN個のDCT係数のみを用いて、逆DCT、即ち、式
(4)の演算が行われ、縮小部15に供給される。
【0051】そして、ステップS26に進み、1画面の
画像を構成するすべてのブロックをJPEG復号、即
ち、エントロピー復号して逆量子化し、逆DCTしたか
どうかが判定される。ステップS26において、1画面
の画像を構成するすべてのブロックを、まだJPEG復
号していないと判定された場合、次のブロックが、エン
トロピー復号部21に供給されるのを待って、ステップ
S23に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0052】また、ステップS26において、1画面の
画像を構成するすべてのブロックをJPEG復号したと
判定された場合、ステップS27に進み、縮小部15
は、そのJPEG復号された1画面の画像を、縮小倍率
設定部26からの縮小率ReductionRateにしたがってサ
ブサンプリングする。即ち、縮小率ReductionRateが、
例えば、上述したように0.5である場合、縮小部15
は、JPEG復号された1画面の画像を、その水平方向
および垂直方向の画素数が0.5倍になるように間引
き、これにより、画素数を少なくした縮小画像を構成す
る。そして、縮小部15は、縮小画像を、モニタ3に供
給して表示させ、JPEG画像表示処理を終了する。
【0053】TapNは、式(5)から、ブロックの水平方
向、垂直方向の画素数である8より小さく、さらに、エ
ントロピー復号部21、逆量子化部22、および逆DC
T変換部23では、DCT係数のDC成分F(0,0)
乃至F(TapN,TapN)のTapN×TapN個のDCT係数に対
応するデータしか処理されないから、即ち、例えば、Ta
pNが、上述したように3である場合には、1ブロックに
ついての64(=8×8)個のDCT係数のうち、9
(=3×3)個のDCT係数についてしか処理が行われ
ないから、高速に、JPEG復号を行うことができる。
【0054】次に、図7のフローチャートを参照して、
図5のステップS25において逆DCT変換部23によ
り行われる逆DCT処理の詳細について説明する。
【0055】逆DCT変換部23による逆DCT処理で
は、ステップS31乃至S38において、図2のステッ
プS1乃至S8における場合とそれぞれ同様の処理が行
われる。
【0056】そして、ステップS39に進み、変数x
が、縮小倍率設定部26からのTapN以下であるかどうか
が判定され、TapN以下であると判定された場合、ステッ
プS31に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。
【0057】また、ステップS39において、変数xが
TapN以下でないと判定された場合、ステップS40に進
み、図2のステップS10における場合と同様に、変数
yが1だけインクリメントされ、ステップS41に進
む。ステップS41では、変数yが、縮小倍率設定部2
6からのTapN以下であるかどうかが判定され、TapN以下
であると判定された場合、ステップS31に戻り、以
下、同様の処理が繰り返される。また、ステップS41
において、変数yがTapN以下でないと判定された場合、
リターンする。
【0058】従って、図7に示したフローチャートによ
れば、1つのブロックにつき、変数u,v,x,yにつ
いてのループ処理が、それぞれ8,8,TapN,TapN回ず
つ行われる。その結果、図2のステップS1に対応する
ステップS31の演算、即ち、式(4)における変数u
およびvについてのサメーション(Σ)の中の、F
(u,v),CosT(x,u)、およびCosT
(y,v)の乗算は、8×8×TapN×TapN回だけしか行
われず、TapNは、式(5)から、8よりも小さい値とな
るので、乗算回数は、図2における場合に比較して少な
くなる。
【0059】即ち、例えば、上述したように、縮小率Re
ductionRateが0.5である場合には、TapNは3となる
から、F(u,v),CosT(x,u)、およびCo
sT(y,v)の乗算回数は、1ブロックにつき、57
6(=8×8×3×3)回となり(従って、1画面の画
像が、例えば、図3に示したように4ブロックで構成さ
れる場合には、全体の乗算回数は2304(=576×
4)回))、図2の逆DCT処理における、1ブロック
分の乗算回数である4096回の約1/7程度の回数で
済む。
【0060】さらに、この場合、逆DCT処理を行うの
に際し、水平方向および垂直方向のいずれについても、
TapN+1次以上の高次のDCT係数は用いられないか
ら、JPEG復号された画像には、高周波数成分は含ま
れず、図1における場合のように、高周波数成分を除去
するための前処理部14を設けずに、縮小化部2を構成
することができる。
【0061】従って、無駄な処理をなくして、処理の高
速化、装置の小規模化を図ることができる。
【0062】即ち、図5で説明したJPEG画像表示処
理は、後述するように、ソフトウェアおよびハードウェ
アのいずれによっても実現可能であるが、ソフトウェア
による場合には、F(u,v),CosT(x,u)、
およびCosT(y,v)の乗算回数等が減り、さら
に、前処理部14が行う処理が不要となるため、処理速
度を向上させることができる。
【0063】また、ハードウェアによる場合には、F
(u,v),CosT(x,u)、およびCosT
(y,v)の乗算等を行う乗算器が少なくて済み、さら
に、前処理部14に相当するハードウェアを設けずに済
むので、装置の小規模化および低コスト化を図ることが
できる。
【0064】なお、ハードウェアによる場合において
は、1ブロックに相当する8×8個のDCT係数それぞ
れについて乗算器を用意すること、即ち、64個の乗算
器を用意することがあるが、この場合には、装置を構成
する乗算器の個数を少なくすることができる。また、幾
つかの乗算器を用意して、その幾つかの乗算器によって
乗算を行う場合には、処理の高速化を図ることができ
る。
【0065】次に、上述した一連の処理は、ハードウェ
アにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行う
こともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う
場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、
専用のハードウェアとしてのJPEG表示装置に組み込
まれているコンピュータや、汎用のコンピュータ等にイ
ンストールされる。
【0066】そこで、図8を参照して、上述した一連の
処理を実行するプログラムをコンピュータにインストー
ルし、コンピュータによって実行可能な状態とするため
に用いられる、そのプログラムが記録されている記録媒
体について説明する。
【0067】プログラムは、図8(A)に示すように、
コンピュータ101に内蔵されている記録媒体としての
ハードディスク102や半導体メモリ103に予め記録
しておくことができる。
【0068】あるいはまた、プログラムは、図8(B)
に示すように、フロッピー(登録商標)ディスク11
1、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)112,M
O(Magneto optical)ディスク113,DVD(Digital Vers
atile Disc)114、磁気ディスク115、半導体メモ
リ116などの記録媒体に、一時的あるいは永続的に格
納(記録)しておくことができる。このような記録媒体
は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供するこ
とができる。
【0069】なお、プログラムは、上述したような記録
媒体からコンピュータにインストールする他、図8
(C)に示すように、ダウンロードサイト121から、
ディジタル衛星放送用の人工衛星122を介して、コン
ピュータ101に無線で転送したり、LAN(Local Area N
etwork)、インターネットといったネットワーク131
を介して、コンピュータ123に有線で転送し、コンピ
ュータ101において、内蔵するハードディスク102
などにインストールすることができる。
【0070】ここで、本明細書において、コンピュータ
に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処
理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載され
た順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あ
るいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるい
はオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0071】また、プログラムは、1のコンピュータに
より処理されるものであっても良いし、複数のコンピュ
ータによって分散処理されるものであっても良い。さら
に、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実
行されるものであっても良い。
【0072】次に、図9は、図8のコンピュータ101
の構成例を示している。
【0073】コンピュータ101は、図9に示すよう
に、CPU(Central Processing Unit)142を内蔵してい
る。CPU142には、バス141を介して、入出力イン
タフェース145が接続されており、CPU142は、入
出力インタフェース145を介して、ユーザによって、
キーボードやマウス等で構成される入力部147が操作
されることにより指令が入力されると、それにしたがっ
て、図8(A)の半導体メモリ103に対応するROM(Re
ad Only Memory)143に格納されているプログラムを
実行する。あるいは、また、CPU142は、ハードディ
スク102に格納されているプログラム、衛星122若
しくはネットワーク131から転送され、通信部148
で受信されてハードディスク102にインストールされ
たプログラム、またはドライブ149に装着されたフロ
ッピディスク111、CD-ROM112、MOディスク11
3、DVD114、若しくは磁気ディスク115から読み
出されてハードディスク102にインストールされたプ
ログラムを、RAM(Random Access Memory)144にロー
ドして実行する。そして、CPU142は、その処理結果
を、例えば、入出力インタフェース145を介して、LC
D(Liquid CryStal Display)等で構成される表示部14
6に、必要に応じて出力する。
【0074】なお、本実施の形態においては、JPEG
符号化された画像を対象としたが、本発明は、その他、
MPEG符号化された画像等の、少なくともDCTされ
た画像を復号して表示する場合に適用可能である。
【0075】また、本実施の形態においては、式(5)
によって、縮小率ReductionRateからTapNを求めるよう
にしたが、TapNは、式(5)以外の方法によって求める
ようにすることも可能である。さらに、TapNは、縮小率
ReductionRateとは無関係に設定するようにすることも
可能である。但し、この場合、JPEG復号された画像
を、その高周波数成分の除去を行わずにサブサンプリン
グすると、エイリアシングを生じることがあるので、そ
の場合、図4のJPEG画像表示装置には、高周波数成
分を除去するための前処理部14を設けるようにするこ
とが可能である。
【0076】さらに、本実施の形態においては、8×8
画素でなるブロックを対象としたが、ブロックは、その
他の画素数で構成されるものであってもよいし、また、
横と縦の画素数は、同一である必要はない。
【0077】さらに、本発明は、いわゆるプログレッシ
ブJPEGにも適用可能である。
【0078】
【発明の効果】以上の如く、本発明の画像処理装置およ
び画像処理方法、並びに記録媒体によれば、符号化デー
タのうち、復号の対象とする復号対象データが設定さ
れ、その復号対象データのみを用いて逆DCTが行われ
る。従って、無駄な処理をなくして、処理の高速化、装
置の小規模化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のJPEG画像表示装置の一例の構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の逆DCT変換部13による逆DCT処理
を説明するためのフローチャートである。
【図3】4ブロックで構成される画像を示す図である。
【図4】本発明を適用したJPEG画像表示装置の一実
施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図5】図4のJPEG画像表示装置によるJPEG画
像表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】1ブロックのDCT係数を示す図である。
【図7】図4の逆DCT変換部23による逆DCT処理
を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明を適用した記録媒体を説明するための図
である。
【図9】図8のコンピュータ101の構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 JPEG復号部, 2 縮小化部, 3 モニタ,
15 縮小部, 21 エントロピー復号部, 22
逆量子化部, 23 逆DCT変換部, 26 縮小
倍率設定部, 101 コンピュータ, 102 ハー
ドディスク,103 半導体メモリ, 111 フロッ
ピーディスク, 112 CD-ROM,113 MOディス
ク, 114 DVD, 115 磁気ディスク, 11
6 半導体メモリ, 121 ダウンロードサイト,
122 衛星, 131 ネットワーク, 141 バ
ス, 142 CPU, 143 ROM, 144 RAM,
145 入出力インタフェース, 146 表示部,
147 入力部, 148 通信部, 149 ドライ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを、少なくともDCT(Discr
    ete Cosine Transform)した符号化データを復号して表
    示させるための処理を行う画像処理装置であって、 前記符号化データのうち、復号の対象とする復号対象デ
    ータを設定する設定手段と、 前記符号化データのうち、前記復号対象データのみを用
    いて逆DCTを行う逆DCT手段とを含むことを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記逆DCTを行うことにより得られる
    画像を構成する画素数を少なくすることにより、画像を
    縮小する画像縮小手段をさらに含むことを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記符号化データは、前記画像データを
    DCTし、そのDCTの結果得られるDCT係数を量子
    化し、その量子化された前記DCT係数をエントロピー
    符号化したものであることを特徴とする請求項1に記載
    の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記符号化データのうち、前記復号対象
    データのみをエントロピー復号するエントロピー復号手
    段と、 前記エントロピー復号手段が出力するデータのうち、前
    記復号対象データのみを逆量子化する逆量子化手段とを
    さらに含むことを特徴とする請求項3に記載の画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記符号化データは、前記画像データ
    を、所定数の画素で構成されるブロック単位でDCTし
    たものであり、 前記設定手段は、前記ブロックについて得られるDCT
    係数のうち、所定の次数以下のものを、前記復号対象デ
    ータとして設定することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像データを、少なくともDCT(Discr
    ete Cosine Transform)した符号化データを復号して表
    示させるための処理を行う画像処理方法であって、 前記符号化データのうち、復号の対象とする復号対象デ
    ータを設定する設定ステップと、 前記符号化データのうち、前記復号対象データのみを用
    いて逆DCTを行う逆DCTステップとを含むことを特
    徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】 画像データを、少なくともDCT(Discr
    ete Cosine Transform)した符号化データを復号して表
    示させるための画像処理を、コンピュータに行わせるプ
    ログラムが記録されている記録媒体であって、 前記符号化データのうち、復号の対象とする復号対象デ
    ータを設定する設定ステップと、 前記符号化データのうち、前記復号対象データのみを用
    いて逆DCTを行う逆DCTステップとを含むプログラ
    ムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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