JP2001101000A - 自然言語対話装置及び方法 - Google Patents

自然言語対話装置及び方法

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JP2001101000A
JP2001101000A JP27737899A JP27737899A JP2001101000A JP 2001101000 A JP2001101000 A JP 2001101000A JP 27737899 A JP27737899 A JP 27737899A JP 27737899 A JP27737899 A JP 27737899A JP 2001101000 A JP2001101000 A JP 2001101000A
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Takehide Yano
武秀 屋野
Munehiko Sasajima
宗彦 笹島
Yasuyuki Kono
恭之 河野
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、格助詞によらず参照処理を行う
ことができ、参照処理の追加導入/参照処理を含む意味
処理部分の設計を容易とすることを課題とする。 【解決手段】 この発明は、自然言語による入力を受理
し、その入力を解析し、応答する自然言語対話装置にお
いて、入力装置001から渡される入力を自然言語解析
し、その解析結果に基づき質問情報を生成し、各問題解
決器群103−1〜103−nの中の適切な問題解決器
(群)を選択し、質問情報を通知して問題解決内容を指
定し、問題解決時に利用者に対して以前に回答した事物
に対する参照処理を行うように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、参照処理を含む自
然言語対話装置、及びその参照処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声や自然言語入力による文章入
力を受付けるインターフェースに関する研究が盛んであ
る。また、そのようなインターフェースを用いるエキス
パートシステムなどが多数開発され、音声やテキストな
どによる入力を受理する装置が一般消費者にも利用可能
となっている。今後、特に音声入力を伴う対話入力が可
能なシステムの多様な分野への普及が見込まれている。
【0003】音声入力の解釈方式としては、音声認
識、自然言語処理、意味処理、の3ステップに分離
されるのが一般的である。音声認識は、音声入力から
システムで利用可能な情報(テキスト情報など)に変換
し、自然言語処理は、形態素解析などにより、音声認
識結果から利用者の発話内容を表現する意味表現を生成
し、意味処理は、自然言語処理結果の意味表現に対す
る処理、例えばデータベース検索であるならば、入力さ
れた検索式に基づくデータベース検索を行うなどの処理
を行う。必要ならば、音声対話システムは意味処理の結
果を利用者に通知することになる。
【0004】ところで、音声入力による対話形式のイン
ターフェースにすると、利用者はより自然な対話とし
て、それまでの履歴を利用した「それ」などによる参照
表現、更には省略表現を含む話し言葉による入力を行う
ことが予想される。このような参照問題では、その発話
までの文脈情報を保持する必要がある。この方式とし
て、例えば特開平8−249334号公報に開示されて
いる「自然言語の意味解析処理装置」では、入力された
文章を構文解析し、その結果の部分構造木を[述語+格
助詞句]の枝の集合に分解し、各枝[述語+格+格につ
く名詞]を[<述語+格+属性名詞>=<格につく名詞
>]と同義変換した後、<述語+格+属性名詞>を名詞
一語で表現することにより入力解析を行うとともに、文
脈情報も同様に変換された形式で保持することによっ
て、解析された入力文と文脈情報とのマッチングを容易
としている。
【0005】しかしながら、話し言葉の音声入力を対象
とした場合には、音声認識の精度による誤認識の問題の
ため、特に音韻数の少ない助詞などは誤りが生じ易く、
更に、発話者の話し言葉による省略や、助詞間違いなど
により、音声認識結果から必要な格助詞が十分な精度
で抽出できず、その結果、自然言語処理の段階で誤っ
た意味表現を生成し、意味処理で解析誤りを生じ、利
用者に負担を与えることになるという問題があった。
【0006】更に、音声による自由発話による音声入力
が可能な対話装置である「TOSBURG−II」(電
子情報通信学会論文誌、Vol.J77−D−11,N
o.8,pp.1417−1428,1994)では、
基本的に自立語のみを音声から抽出するワードスポッテ
ィング方式を音声認識方式として採用している。このよ
うなワードスポッティング方式に基づき、自立語系列か
ら意味処理を行う方式では、前記のような助詞に基づく
方式を適用することが困難であるという問題があった。
【0007】また、参照処理が導入されていない対話シ
ステムに対して、参照処理を追加しようとしても、参照
処理そのものを含む意味処理部分を対象とする問題毎に
再設計する必要があり、機能拡張の際に多大なコストが
かかるという問題があった。更に、参照処理は難易度が
高い問題であるため、新規に意味処理部分を設計、構築
する場合にも多大なコストがかかるという問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の対話
システムにおいては、特に助詞に頻発する音声の誤認識
や、発話者の話し言葉による省略、助詞間違いにより、
十分な精度の助詞情報が得られないために解析誤りが生
じ、利用者に負担を与えるという問題があった。また、
音声認識方式がワードスポッティング方式の場合も参照
処理が困難であるという問題があった。さらに、参照処
理を追加導入/参照処理を含む意味処理部の設計に多大
なコストがかかるという問題もあった。
【0009】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的とするところは、助詞情報に
よらず参照処理が可能であり、また、ワードスポッティ
ング方式に基づく対話システムにおいても参照処理が実
行可能であり、参照処理の追加導入/参照処理を含む意
味処理部分の設計が容易となる自然言語対話装置及びそ
の方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、課題を解決する第1の手段は、自然言語による入力
を受理し、その入力を解析し、応答する自然言語対話装
置において、前記自然言語対話装置が応答する内容の対
象となるものを、応答した順に記憶する参照対象記憶手
段と、前記参照対象記憶手段に記憶された一要素が、唯
一に特定された回答か曖昧な回答かを判別する曖昧対象
応答判定手段と、少なくとも前記参照対象記憶手段の中
の一要素である前記曖昧な回答を対象として、新規入力
に該当する対象の抽出を行い、絞り込みを行う絞り込み
手続きと、前記参照対象記憶手段の中の複数要素にある
前記唯一に特定された回答の集合を対象として新規入力
に該当する適切な要素を抽出する選択手続きとを含み、
前記参照対象記憶手段から新規入力に該当する応答対象
を抽出する参照処理手段と、特定の表層パターンが入力
にある場合は、前記参照処理手段に登録されている手続
きから対応する処理を選択し、前記特定の表層パターン
が入力にない場合は、前記参照対象記憶手段に記憶され
ている要素の中から最新の要素を抽出し、前記最新の要
素が前記唯一に特定された回答の場合は、前記参照処理
手段における選択手続きを選択させ、前記最新の要素が
前記曖昧な回答の場合は、前記参照処理手段における絞
り込み手続きを選択させるように指定する候補を新規に
追加する参照形式判定手段と、一入力に対して複数候補
の解析結果を受理し、一つ以上の解析結果を選択して応
答生成する回答内容生成手段と、前記回答内容生成手段
によって選択された解析結果を前記参照対象記憶手段に
通知する参照対象設定手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0011】第2の手段は、前記第1の手段において、
前記参照形式判定手段は、前記自然言語対話装置に対す
る入力が特定の属性パターンを対象としている場合に
は、絞り込み手続き、或いは選択手続きであると判断す
ることを特徴とする。
【0012】第3の手段は、前記第1又は第2の手段に
おいて、前記参照形式判定手段は、前記自然言語対話装
置に対する入力が特定の属性パターンを対象としている
場合には、前記新規に追加される候補を生成しないこと
を特徴とする。
【0013】第4の手段は、前記第1,第2又は第3の
手段において、前記参照処理手段は、前記参照対象記憶
手段から入力の対象となる参照対象をリストの形式で抽
出する参照対象リスト抽出手続きと、前記抽出された参
照対象リストを対象として入力に該当する対象を抽出す
る問題解決手続きと、前記入力に該当する対象から、回
答として適切な対象(群)を抽出する回答対象抽出手続
きとに分割され、前記参照対象リスト抽出手続きと、前
記回答対象抽出手続きは、前記参照形式判定手段で決定
される手続きによって動作内容が決定され、前記問題解
決手続きは、既存の問題解決手続きが対象を指定できな
い場合には、対象を指定しない問題解決手続きを実行
し、その回答と、前記抽出された参照対象リストとの積
集合とを計算することを特徴とする。
【0014】第5の手段は、前記第1,第2,第3又は
第4の手段において、前記参照対象記憶手段は、入力ま
でに応答した対象を記憶する履歴記憶処理と、処理中の
入力の途中の解析結果を記憶する文中履歴記憶処理とに
分割され、文中履歴記憶処理を最新の応答内容と等価と
して扱うことを特徴とする。
【0015】第6の手段は、自然言語による入力を受理
し、その入力を解析し、応答する自然言語対話方法にお
いて、自然言語対話装置が応答する内容の対象となるも
のを、応答した順に参照対象記憶手段に記憶する参照対
象記憶ステップと、前記参照対象記憶手段に記憶された
一要素が、唯一に特定された回答か曖昧な回答かを判別
する曖昧対象応答判定ステップと、少なくとも前記参照
対象記憶手段の中の一要素である前記曖昧な回答を対象
として、新規入力に該当する対象の抽出を行い、絞り込
みを行う絞り込み手続きと、前記参照対象記憶手段の中
の複数要素にある前記唯一に特定された回答の集合を対
象として新規入力に該当する適切な要素を抽出する選択
手続きとを含み、前記参照対象記憶手段から新規入力に
該当する応答対象を抽出する参照処理ステップと、特定
の表層パターンが入力にある場合は、前記参照処理ステ
ップで登録されている手続きから対応する処理を選択
し、前記特定の表層パターンが入力にない場合は、前記
参照対象記憶手段に記憶されている要素の中から最新の
要素を抽出し、前記最新の要素が前記唯一に特定された
回答の場合は、前記参照処理ステップにおける選択手続
きを選択させ、前記最新の要素が前記曖昧な回答の場合
は、前記参照処理ステップにおける絞り込み手続きを選
択させるように指定する候補を新規に追加する参照形式
判定ステップと、一入力に対して複数候補の解析結果を
受理し、一つ以上の解析結果を選択して応答を生成する
回答内容生成ステップと、前記回答内容生成ステップに
よって選択された解析結果を前記参照対象記憶ステップ
に通知する参照対象設定ステップとを具備したことを特
徴とする。
【0016】第7の手段は、前記第6の手段において、
前記参照形式判定ステップは、前記自然言語対話装置に
対する入力が特定の属性パタンを対象としている場合に
は、絞り込み手続き、或いは選択手続きであると判断す
ることを特徴とする。
【0017】第8の手段は、前記第6又は第7の手段に
おいて、前記参照形式判定ステップは、前記自然言語対
話装置に対する入力が特定の属性パタンを対象としてい
る場合には、前記新規に追加される候補を生成しないこ
とを特徴とする。
【0018】第9の手段は、前記第6,第7又は第8の
手段において、前記参照処理ステップは、前記参照対象
記憶ステップから入力の対象となる参照対象をリストの
形式で抽出する参照対象リスト抽出手続きと、前記抽出
された参照対象リストを対象として入力に該当する対象
を抽出する問題解決手続きと、前記入力に該当する対象
から、回答として適切な対象(群)を抽出する回答対象
抽出手続きとに分割され、前記参照対象リスト抽出手続
きと、前記回答対象抽出手続きは、前記参照形式判定ス
テップで決定される手続きによって動作内容が決定さ
れ、前記問題解決手続きは、既存の問題解決手続きが対
象を指定できない場合には、対象を指定しない問題解決
手続きを実行し、その回答と、前記抽出された参照対象
リストとの積集合とを計算することを特徴とする。
【0019】第10の手段は、前記第6,第7,第8又
は第9の手段において、前記参照対象記憶ステップは、
入力までに応答した対象を記憶する履歴記憶処理と、処
理中の入力の途中の解析結果を記憶する文中履歴記憶処
理とに分割され、文中履歴記憶処理を最新の応答内容と
等価として扱うことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を説明する。
【0021】図1は本発明の一実施形態に係る自然言語
対話装置の概略構成図であり、図2は、図1に示す自然
言語対話装置の参照処理を伴う問題解決方法の処理手順
を示すフローチャートであり、図3は図2に示す参照形
式を決定する具体的な処理を示すフローチャートであ
る。図1に戻って、この実施形態の自然言語対話装置1
00は、対話管理部101、参照処理部102、各問題
解決器群103−1〜103−n、参照処理知識データ
ベース104からなり、マイク、キーボードなどにより
自然言語を入力する入力装置001と、解析結果を適切
な形式で利用者に提示する出力生成装置002とに接続
し、利用者の自然言語による質問文を受理、解析し、問
題解決結果を利用者に提示する。この解析時に、利用者
に対して以前に回答した事物に対する参照処理を行う。
以下、各部について説明する。
【0022】対話管理部101は、入力装置001、出
力生成装置002、参照処理部102、各問題解決器群
103−1〜103−nと接続し、入力装置001から
渡される入力を自然言語解析し、その解析結果に基づき
質問情報を生成し、各問題解決器群103−1〜103
−nの中の適切な問題解決器(群)を選択し、質問情報
を通知して問題解決内容を指定する。また、対話管理部
101は、選択した問題解決器(群)から得られる回答
結果を基に、最終的に利用者に提示する回答内容を選択
し、出力生成装置002に通知する。更に、入力装置0
01から入力を通知された時には、参照処理部102に
入力時刻を通知し、出力生成装置002に回答内容を通
知する時には、選択された回答内容を基に、参照対象の
事物に関する情報(後述する図5に示す)を参照処理部
102に通知する。この対話管理部101における入力
情報からの自然言語解析方式に関しては、本発明の趣旨
の範囲外であるため、詳細な説明は省略する。
【0023】図4に質問情報の一例を示す。ここでは、
「駐車場つきのコンビニはどこ?」(401)及び「こ
こからコンビニまでどれくらい?」(402)という質
問文から生成される質問情報をあげている。質問情報
は、利用者の質問文を解析して、質問意図といくつかの
属性を付与された式である。質問文401の場合は、質
問意図は「Where」であり、括弧の中に列挙されて
いるものが属性となる。問題解決器は質問意図を基に検
索方式を決定する。また、属性は、その情報を検索する
時のキーを表す。コンマ(“,”)で区切られた一つの
部分をスロットと呼ぶ。これらのスロットに、各属性に
対応する属性情報が格納される。質問文401では、属
性情報としてカテゴリ、順序、設備、基準点、参照タイ
プ、参照ソースのスロットが準備されており、その中の
カテゴリ情報に「コンビニ」、設備情報に「駐車場」が
付与されている。一方、順序、基準点、参照タイプ、参
照ソースの各スロットの下線(“_”)は、該当する属
性情報が与えられていない(空白である)ことを表す。
そして、問題解決器は、これらの属性情報に合致する問
題解決結果を探し出すものとする。
【0024】図5は、対話管理部101から参照処理部
102に通知する参照対象事物に関する情報の一覧、及
び場所情報を通知する場合の一例を示す図である。図5
において、システム発話IDとは、システムが発話した
順序を記憶する正の整数値で、この例では1番目となっ
ている。参照事物IDとは、システムが再利用可能な回
答する対象のIDであり、例ではレストラン(場所)の
一つ「中華飯店」となっている。問題タイプとは、参照
事物IDが引き出されるもととなる利用者の質問の種類
を表し、この例では場所を問う質問である「PLAC
E」タイプの質問であるとなっている。データ型は、参
照事物IDがどのようなデータ形式で登録されているか
を表し、例では文字列情報(String)であるとし
ている。参照寿命は、その参照事物IDの事物が、参照
対象として利用可能な時間を表し、この例では残り12
0秒であるとしている。
【0025】参照処理部102は、対話管理部101、
各問題解決器群103−1〜103−n、参照処理知識
データベース(DB)104と接続し、参照処理知識デ
ータベースにアクセス/マネジメントしながら、各問題
解決器で共通な参照処理手続きを実行する。その詳細
は、以下のようなものとなる。
【0026】(1)履歴設定:利用者の入力に対する、
自然言語対話装置の応答の対象となる事物、及びそれに
関連する情報(図5に示す)を、参照処理知識データベ
ース104に登録する。
【0027】(2)寿命削減:履歴設定で設定された参
照対象事物が有効である期間を削減する。例えば、この
処理は利用者の入力終了時に行われるとすると、自然言
語対話装置の発話時刻と、利用者発話時刻との差分を有
効期間から削減する。また、この時に有効期間がなくな
ると、参照の対象外と設定する。
【0028】(3)参照処理:利用者の入力に対して参
照形式(図6に示す)を決定し、参照処理を実行する。
その詳細は後に述べる。
【0029】これらの参照処理手続きは、各問題解決器
の問題解決手続き時の途中に適宜呼び出される。
【0030】図6は、本実施形態で扱う参照形式、及び
対応する参照表現の一例を示す図である。図6におい
て、参照形式とは、参照処理の仕方を表す識別子であ
り、音声認識結果に含まれる参照表現によって決定さ
れ、その後の参照処理によって変更/追加される。例え
ば、“the”形式の参照処理は「そこ」「それ」など
の指示代名詞が発話された場合などに相当し、なるべく
新しい該当する対象物を指すという動作を指定するもの
となる。また、“past”形式は、「先ほどの」など
の、以前に発話されたが直前の発話の対象ではないこと
を表する。また、“in”形式は、「その中」などの直
前の発話対象から更に該当する対象を絞り込むことを表
す。“other”形式は「他に」などの、直前に例示
された発話対象を除いて、更に該当する対象を絞り込む
ことを表す。各問題解決器は、指定された参照形式に基
づいて問題解決を実行する。
【0031】各問題解決器群103−1〜103−n
は、対話管理部101、参照処理部102と接続し、そ
れぞれ対象となる問題を対話管理部101から受け取
り、解決する。解決するための知識の形式、手続きにつ
いては任意の形式、手法が可能である。これらの問題解
決器は、参照処理に関わる部分は参照処理部102に処
理を委ねるものとする。但し、参照処理手続きそのもの
を各問題解決器が読み取って個別に問題解決を進めても
よい。
【0032】参照処理知識データベース104は、参照
処理部102と接続し、参照処理部102の動作に必要
な情報を保存する。このデータベース104が記憶する
情報の一例を図7に示す。この詳細は以下のようにな
る。
【0033】(1)参照リスト:システムが回答した内
容を発話した順番に保持するリストであり、リスト内の
各要素には、図5に示す情報を保持する。
【0034】(2)文中参照リスト:参照リストと同じ
種類の情報を記憶するリストであるが、候補解析途中に
参照対象を登録するためのリストである。このリストは
参照リストのどの要素よりも新しい発話としてみなさ
れ、該当する候補の解析終了時にクリアされる。
【0035】(3)問題タイプ情報:問題タイプ毎に、
唯一まで絞られた解のデータ型(単独解データ型)、検
索条件が不十分などで唯一まで絞られなかった場合の解
のデータ型(曖昧解データ型)、その問題タイプに所属
する質問情報を記憶する。この例では、場所を問う“P
LACE”型の問題タイプの単独解データ型はStri
ng(文字列)、曖昧解タイプのデータ型はStrin
gList(文字列リスト)、対応する質問情報は“W
here”タイプの質問意図のみとしている。但し、対
応する質問情報の種類については回答のデータ型さえ合
えば、複数登録しても構わない。
【0036】(4)質問情報別条件情報:質問情報の種
類毎に、単体参照形式の条件とデフォルト参照禁止条件
とを記述する。両者とも、参照表現(「それ」、「そ
こ」など)が省略されている(検出されない)場合に利
用される。単体参照形式条件とは、参照リスト中の最新
の回答要素が単独解であった時に確認する条件で、ここ
では質問情報“Where”の「設備」スロットのみに
値が入っている時には、参照形式を“in”にするよう
に指定されている。デフォルト参照禁止条件は、参照明
示表現がない場合の参照処理を行なわないように指定す
る条件であり、ここでは、質問情報“Where”の
「順序」、「基準点」スロットに値が入っている場合は
参照処理をしないように記述している。
【0037】次に、図2を参照して全体的な処理の流れ
を説明する。
【0038】図2において、ステップS201では、対
話管理部101から与えられる質問情報をもとに、参照
形式を決定し、代名詞の省略されていると考えられる表
現については、参照形式を挿入した質問情報を新たに生
成する。この詳細については後に説明する。ステップS
202では、生成された全ての質問情報について問題解
決を試みたかどうかを確認する。全ての問題解決が終了
していたらステップS206へ、未処理の質問情報があ
る場合は、その質問情報を対象としてステップS203
へ進む。ステップS203では、参照形式が指定されて
いない場合は、問題解決する上で考えられる全ての事物
が対象であると考える(無指定)。参照形式が指定され
ている場合は、図8に示すように指定された形式に応じ
て対象事物リストを構成する。ステップS204では、
各問題解決器によるデータベース検索などの問題解決を
行い、何らかの問題解決結果を得る。この詳細について
は対象とする問題によって異なり、本発明の詳細ではな
いので省略する。
【0039】ステップS205では、ステップS204
での問題解決結果と、参照形式をもとに回答対象の事物
を決定する。この処理も図9に示すように指定された形
式に応じて回答対象事物を決定する。尚、ステップS2
04の問題解決がステップS203の対象事物リストを
対象に指定しない/できない場合は、対象事物リスト
と、問題解決結果の事物リストとの積集合を計算し、そ
の結果から図9に示す回答対象事物を決定する。ステッ
プS206では、ステップS201を通して生成された
全てのクエリ情報に対応する回答情報から、回答として
適切な候補を対話管理部101に通知する。候補の決定
方法は、特願平10−251075号公報に開示されて
いるような問題解決時のコストに基づくスコアリング方
式で、最高得点の候補を選ぶなどの方式が適用できる。
勿論、全ての候補を解釈結果として通知し、対話管理部
101に判定を任せてもよい。
【0040】参照処理がない問題解決器は参照事物リス
トを対象に指定できないステップS205のみが実装さ
れていると考えられるので、参照処理を追加する場合
は、ステップS201〜S206までを追加すれば容易
に参照処理機能が追加できる。
【0041】次に、図2に示す参照形式を決定するステ
ップS201の詳細について、図3を参照して説明す
る。
【0042】図3において、ステップS301では、対
話管理部101から渡される問題クエリの中に「そこ」
などの参照代名詞に代表される参照表現があるかどうか
を確認する。参照表現があればステップS302に、参
照表現がなければステップS303に進む。ステップS
302では、対話管理部101から渡される問題クエリ
の中に参照表現があるので、その参照表現をそのまま利
用して問題解決を試みる。ここで処理を終了する。ステ
ップS303では、問題クエリは必ずしも参照を必要と
しないものであったので、質問情報毎に指定されている
デフォルト参照禁止条件を確認する。デフォルト参照禁
止条件と適合する候補である場合はステップS304
へ、そうでない場合は、ステップS305へ進む。ステ
ップS304では、参照形式の指定つきの候補を作らず
に処理を終了する。ステップS305では、問題クエリ
の問題タイプと同一の参照事物の中で最新の要素を参照
リストから抽出する。ステップS306では、ステップ
S305で抽出された要素が存在するかどうかを判定す
る。抽出された要素がない場合は、参照する対象が見つ
からないのでステップS304に進む。抽出された要素
がある場合は、ステップS307に進む。ステップS3
07では、ステップS305で抽出された要素が、単独
に絞られた回答か、複数の候補が残っている回答かを判
定する。この判定は、履歴リストの各要素に記録されて
いるデータ型情報と、問題タイプ情報の組と、参照処理
知識データベース104の単独、曖昧解のデータ型が一
致するかどうかで確認することが可能である。単独解の
場合はステップS308へ、曖昧解の場合はステップS
309へ進む。ステップS308では、参照処理知識デ
ータベース104にある単体参照形式条件をもとに参照
形式を判定する。該当する参照条件が存在しない場合
は、“the”形式の参照指定をした候補を追加する。
ステップS309では、“in”形式の参照指定をした
候補を追加する。
【0043】以上が本実施形態の参照処理機能を持つ自
然言語対話装置100とその機能、及びその参照処理方
法である。
【0044】ここで、カーナビゲーションシステムを例
にとり、図2〜図17を参照して更に詳しく説明する。
この例でのカーナビゲーションシステムは、経路上にあ
る場所、場所2点からなる区間に関する質問に答えるも
ので、問題解決器群は図10に示すように場所解決器2
03−1、区間解決器203−2の2つからなり、それ
ぞれ図4に示す質問情報(Where,Howmuc
h)を受理する。また、現在設定されている経路上には
図11に示すような施設が存在するものとする。尚、図
11はレストランカテゴリのみ詳細にカテゴリが分割さ
れており、「中華飯店」はレストランであり、中華料理
屋でもあることを示している。また、図11において、
詳細カテゴリが指定されていないコンビニエンスストア
カテゴリ、インターチェンジカテゴリの施設について
は、それぞれコンビニエンスストアカテゴリ、インター
チェンジカテゴリに所属するものとする。このシステム
における参照処理知識データベース204の初期状態
は、図7に示す問題タイプ情報、および質問情報別条件
情報が登録されており、また参照リスト、文中参照リス
トは空である。
【0045】また、本実施形態の場所解決器203−1
の動作は、「基準点」スロットに値が入っている場合
は、そのスロットの中の質問情報を再度場所解決器20
3−1に与え、その結果を利用して問題解決を図2に示
す処理手順に基づいて実行するものとする。但し、「順
序」スロットについては、図11に示す現在地からの距
離情報を利用して、基準点スロットの解決結果(空の場
合は現在地)からの距離に基づき解決を行うものとす
る。更に、本実施形態の区間解決器203−2の動作も
図2に示す処理手順に基づいて実行されるが、ステップ
S204の問題解決ステップでは、「起点」「終点」の
スロットに入っている場所に関する質問情報を、発話さ
れた順に場所解決器203−1に通知し、問題解決結果
を受け取り、最終的にSectionAns(起点:_
終点:_)という述語形式で回答を生成するものとす
る。
【0046】発話1:「レストランはどこ」(時刻:
0) この発話を受理した対話管理部201は、参照処理部2
02に寿命削減命令を出す。しかし、初期状態では参照
リストが空なので、なにも起こらない。次に、対応する
問題解決器が場所解決器であると判断して、場所解決器
203−1に次のような問題情報を渡す。
【0047】Where(カテゴリ:レストラン,順
序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:_,参照
ソース:_)…(1)。
【0048】質問情報(1)を受理した場所解決器20
3−1は図2、図3のフローチャートに基づき、以下の
ように動作する。
【0049】ステップS201では、参照形式を決定す
るために、ステップS301に進む。ステップS301
では、参照タイプのスロットを確認すると、値が入って
いないので参照表現がないと判断する。ステップS30
3では、参照処理知識データベース204(図7に示
す)の質問情報別条件情報と、質問情報を照合する。基
準点、順序のいずれも値が入っていないので、参照可能
と判断する。ステップS305では、最新の履歴要素を
抽出するが、初期状態なので履歴要素は空である。ステ
ップS306では、履歴要素抽出に失敗したのでステッ
プS304に進む。ステップS304では、参照形式の
付与に失敗したので、新たな候補を作らずに終了し、ス
テップS202へ進む。ステップS202では、この時
点で、場所解決器203−1の対象となり、未処理の質
問情報は、{Where(カテゴリ:レストラン,順
序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:_,参照
ソース:_)…(1)}となる。但し、“{ }”はリ
スト状になっていることを表す。(1)の候補はまだ未
処理なので、ステップS203に進む。ステップS20
3では、参照形式が無指定なので、対象事物リスト抽出
はしない。ステップS204では、図11に示すデータ
ベースを照合することによって、レストランカテゴリに
所属する施設が、{中華飯店,ファミリーキッチン,ロ
イヤルレスト}とリストアップされる。ステップS20
5では、参照形式が無指定なので、特別に回答対象の抽
出はしない。ステップS202では、全ての候補の解析
が終わったので、ステップS206へ進む。ステップS
206では、この時、場所解決器203−1の解析情報
は、次のようになっている。
【0050】{候補(1):{中華飯店,ファミリーキ
ッチン,ロイヤルレスト}}この時の、場所解決器20
3−1の回答を選択する。候補(1)のみが対象なの
で、対話管理部201にこの回答を渡す。
【0051】回答を受理した対話管理部201は、この
回答を基に利用者への回答文を生成する。例えば、最寄
りのレストランである中華飯店を例示すると、[中間飯
店など、3件あります。]という回答文が生成できる。
そして、このような回答文を生成した場合は、参照の対
象として中華飯店(単独解:例示対象)と{中華飯店,
ファミリーキッチン,ロイヤルレスト}(曖昧解:全体
で3件のリスト)とを設定する。システムの発話ID=
1、与える寿命を120(sec)とすると、中華飯店
の場合は、図5に示すような情報が設定され、最終的な
参照リストは図12に示すようになる。また、参照設定
時に発話時刻:0を記憶しておく。
【0052】発話2:コンビニは?(時刻:30(se
c)) 対話管理部201は上記の発話を受理すると、対話管理
部201は参照処理部202に寿命削減命令を出す。そ
の結果、図12に示す寿命は120−30(sec)だ
け差し引かれ、登録されている参照リスト要素の寿命は
それぞれ90(sec)となる。次に、対応する問題解
決器が場所解決器であると判断して、場所解決器203
−1に次のような質問情報を渡す。
【0053】Where(カテゴリ:コンビニエンスス
トア,順序;_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:
_,参照ソース:_)…(2)。
【0054】質問情報(2)を受理した場所解決器20
3−1は図2、図3のフローチャートに基づき、以下の
ように動作する。
【0055】ステップS201では、参照形式を決定す
るために、ステップS301に進む。ステップS301
では、参照タイプのスロットを確認すると、値が入って
いないので参照表現がないと判断する。ステップS30
3では、参照処理知識データベース204(図7に示
す)の質問情報別条件情報と、質問情報を照合する。基
準点、順序のいずれも値が入っていないので、参照可能
と判断する。ステップS305では、問題タイプPLA
CEである最新の参照リスト要素を抽出するが、直前の
履歴であるシステム発話(ID=1)の参照対象事物の
情報が複数存在するので、この実施形態では曖昧解のほ
うを優先させることにする。ステップS306では、参
照リスト要素{中華飯店,ファミリーキッチン,ロイヤ
ルレスト}が見つかったので、ステップS307に進
む。ステップS307では、図7に示す問題タイプ情報
を照合して、StringList型は曖昧解であるの
で、デフォルトで付与する参照形式は“in”であると
考える。その結果、参照形式指定がない候補に加えて、
次のような候補が生成され、ステップS202に進む。 Where(カテゴリ:コンビニエンスストア,順序:
_,設備;_,基準点:_,参照タイプ:in,参照ソ
ース;_)…(3)。
【0056】ステップS202では、この時点で、場所
解決器203−1の対象となり、未処理の質問情報は、
{Where(カテゴリ:コンビニエンスストア,順
序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:_,参照
ソース:_)…(2)、Where(カテゴリ:コンビ
ニエンスストア,順序:_,設備:_,基準点:_,参
照タイプ:in,参照ソース:_)…(3)}。
【0057】の2種類が存在する。候補(2)を対象と
して問題解決を進める。ステップS203では、参照形
式が無指定なので、対象事物リスト抽出はしない。ステ
ップS204では、図11に示すデータベースを照合す
ることによって、コンビニエンスストアカテゴリに所属
する施設が、{ファミリーショップ,ミニマート,デイ
リーマート}とリストアップされる。ステップS205
では、参照形式が無指定なので、特別に回答対象の抽出
はしない。ステップS202では、この時点で、場所解
決器203−1の対象となり、未処理の質問情報は、
{Where(カテゴリ:コンビニエンスストア,順
序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:in,参
照ソース:_)…(3)}が存在する候補(3)を対象
として問題解決を進める。ステップS203では、参照
形式が、“in”なので、図8を参照して、発話ID=
1の参照リストから曖昧解形式の要素を検索し、対象事
物リストを{中華飯店,ファミリーキッチン,ロイヤル
レスト}と定める。更に、質問情報の「参照ソース」ス
ロットに対象事物リストを入れて、次のようになる。
【0058】Where(カテゴリ:コンビニエンスス
トア,順序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:
in,参照ソース:{中華飯店,ファミリーキッチン,
ロイヤルレスト})…(3’)。
【0059】ステップS204では、対象となる質問情
報(3)の参照ソーススロットに値が入れられているの
で、問題解決器は、{中華飯店,ファミリーキッチン,
ロイヤルレスト}を対象に、問題解決を行う。しかし、
これらのいずれも、コンビニエンスストアカテゴリに属
していないため、問題解決に失敗する。ステップS20
5では、問題解決に失敗しているため、回答対象の抽出
はできない。ステップS202では、全ての候補の解析
が終ったので、ステップS206に進む。ステップS2
06では、この時、場所解決器203−1の解析情報
は、次のようになつている。
【0060】{候補(2):{ファミリーショップ,ミ
ニマート,デイリーマート}、候補(3):{φ}}。
【0061】この時の場所解決器203−1の回答を選
択する。ここでは、候補(3)の解析結果が空なので、
解析コストが大きいと判断し、候補(2)を採用するも
のとする。候補(2)の解析情報を対話管理部201に
通知する。
【0062】回答を受理した対話管理部201は、この
回答を基に利用者への回答文を生成する。例えば、最寄
りのコンビニエンスストアであるファミリーショップを
例示するとすると、「ファミリーショップなど、3件あ
ります。」という回答文を生成できる。そして、このよ
うな回答文を生成した場合は、参照の対象としてファミ
リーショップ(単独解:例示対象)と{ファミリーショ
ップ,ミニマート,デイリーマート}(曖昧解:全体で
3件のリスト)とを設定する。システムの発話ID=
2、与える寿命を120(sec)とすると、最終的な
参照リストは図13に示すようになる。また、参照設定
時に発話時刻:30を記憶しておく。
【0063】発話3:ここからそのレストランまでどれ
くらい(時刻:80(sec)) 対話管理部201は上記の発話を受理すると、対話管理
部201は参照処理部202に寿命削減命令を出す。そ
の結果、図13に示す寿命は80−30=50(se
c)だけ差し引かれる。次に、対応する問題解決器が区
間解決器であると判断して、区間解決器203−2に次
のような質問情報を渡す。ここで、「そのレストラン」
については、参照表現「その」と図6から参照形式を
“the”と定めている。
【0064】Howmuch(起点:現在地,終点:W
here(カテゴリ:レストラン,順序:_,設備:
_,基準点:_,参照タイプ:the,参照ソース;
_)、参照タイプ:_,参照ソース:_)…(4)。
【0065】質問情報(4)を受理した区間解決器20
3−2は図2、図3のフローチャートに基づき、以下の
ように動作する。
【0066】ステップS201では、参照形式を決定す
るために、ステップS301に進む。ステップS301
では、参照タイプのスロットを確認すると、値が入って
いないので参照表現がないと判断する。ステップS30
3では、参照処理知識データベース204(図7に示
す)の質問情報別条件情報と、質問情報を照合する。起
点、終点共に指定されているので、参照不可条件と合致
する。ステップS304では、参照形式の付与に失敗し
たので、新たな候補を作らずに終了し、ステップS20
2へ進む。ステップS202では、この時点で、区間解
決器203−2の対象となり、未処理の質問情報は、
{Howmuch(起点:現在地,終点:Where
(カテゴリ:レストラン,順序:_,設備:_,基準
点:_,参照タイプ:the,参照ソース;_)、参照
タイプ:_,参照ソース:_)…(4)}となってい
る。質問情報(4)を対象として問題解決を進める。ス
テップS203では、質問情報(4)には参照形式が定
められていないので、参照対象抽出は行わない。ステッ
プS204では、区間解決器203−2の問題解決手続
きを実行する。すなわち、発話が行われた「起点」、
「終点」スロットの順に解決を行う。ここで、起点スロ
ットの“現在地”という値は、場所解決器203−1が
解決しなくとも、区間解決器203−2が参照できる知
識であり、解決する必要があるのが「終点」スロットの
みであるとする。終点スロットに入っている質問意図
“Where”タイプの質問情報を抽出し、次のような
質問情報を場所解決器203−1に通知する。
【0067】Where(カテゴリ:レストラン,順
序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:the,
参照ソース;_)…(4−1)。
【0068】ステップS201では、参照形式を定める
ために、ステップS301に進む。ステップS301で
は、「そのレストラン」の「その」により参照形式“t
he”が付与されているので、ステップS302に進
む。ステップS302では、既に参照形式が付与されて
いるので、新たな参照形式を考慮した候補は生成せず、
ステップS202へ進む。ステップS202では、この
時点で、場所解決器203−1の対象となり、未処理の
質問情報は、{Where(カテゴリ:レストラン,順
序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:the,
参照ソース;_)…(4−1)}となっている。質問情
報(4−1)を対象として問題解決を進める。ステップ
S203では、参照形式“the”と、図8に示す対象
事物リスト抽出方法とを参照して、対象事物リストを生
成する。この場合、図7を参照しながら、図13に設定
されている参照要素の中から単独解(String型)
である「ファミリーショップ」、「中華飯店」のリスト
を構成し、質問情報(4−1)は次のようになる。
【0069】Where(カテゴリ:レストラン,順
序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:the,
参照ソース;{ファミリーショップ,中華飯店})…
(4−1’)ステップS204では、問題解決対象を
{ファミリーショップ,中華飯店}として、問題解決を
行う。レストランカテゴリに所属するのは、「中華飯
店」のみである。問題解決結果として「中華飯店」を出
力する。ステップS205では、参照形式“the”
と、図9に示す回答対象注出方法とを参照して、回答対
象を抽出する。ステップS204の結果が唯一であるの
で、この候補の解として「中華飯店」を選択し、ステッ
プS202へ進む。ステップS202では、未処理の候
補がなくなったので、ステップS206に進む。ステッ
プS206では、この時、場所解決器203−1の解析
情報は、次のようになっている。
【0070】{候補(4−1’):中華飯店}。
【0071】この時の場所解決器203−1としての解
を選択する。候補(4−1’)のみが対象となるので、
「中華飯店」を区間解決器203−2に回答として出力
する。
【0072】ステップS204では、場所解決器の問題
解決結果を受けて、区間解決器の解析結果は、場所2点
を所持する次のような述語形式で表される。
【0073】SectionAns(起点:現在地、終
点:中華飯店)。
【0074】ステップS205では、参照形式が指定さ
れていないので、回答対象の抽出は行わず、ステップS
202へ進む。ステップS202では、未処理の候補が
なくなったので、ステップS206に進む。ステップS
206では、区間解決器の解析結果は、{候補(4)S
ectionAns(起点:現在地、終点:中華飯
店)}となっている。この中から、区間解決器としての
回答を選択する。対象が一つだけなので、候補(4)の
回答を対話管理部201に通知する。
【0075】回答を受理した対話管理部201は、この
回答を基に利用者への回答文を生成する。例えば、現在
地から中華飯店までの距離を検索してその距離を答える
場合は、「中華飯店までは3kmです。」という回答文
が生成できる。そして、このような回答文を生成した場
合は、参照の対象として中華飯店(単独解:終点)とS
ectionAns(起点:現在地,終点:中華飯店)
(単独解:距離を答えた対象)とを設定する。システム
の発話ID=3、与える寿命を120(sec)とする
と、最終的な参照リストは図14に示すようになる。
尚、既に履歴要素として登録されている対象の寿命は、
設定分を追加するものとする。また、参照設定時に発話
時刻:80を記憶しておく。
【0076】発話4:他にレストランは?(時刻:12
0(sec)) 対話管理部201は上記の発話を受理すると、対話管理
部201は参照処理部202に寿命削減命令を出す。そ
の結果、図14に示す寿命は、120−80=40(s
ec)だけ差し引かれる。このとき、寿命がなくなった
参照対象リスト要素{中華飯店,ファミリーキッチン,
ロイヤルレスト}(ID=1)は削除される。次に、対
応する問題解決器が場所解決器であると判断して、場所
解決器203−1に次のような質問情報を渡す。ここで
は、参照表現「他に」と図6を参照して、参照形式を
“other”と定めている。
【0077】Where(カテゴリ:レストラン,順
序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:othe
r,参照ソース:_)…(5)。
【0078】質問情報(5)を受理した場所解決器20
3−1は図2、図3のフローチャートに基づき、以下の
ように動作する。
【0079】ステップS201では、参照形式を定める
ために、ステップS301に進む。ステップS301で
は、「他に」により参照形式“other”が付与され
ているので、ステップS302に進む。ステップS30
2では、既に参照形式が付与されているので、新たな参
照形式を考慮した候補は生成しない。ステップS202
へ進む。ステップS202では、この時点で、場所解決
器203−1の対象となり、未処理の質問情報は、{W
here(カテゴリ:レストラン,順序:_,設備:
_,基準点:_,参照タイプ:other,参照ソー
ス;_)…(5)}となっている。質問情報(5)を対
象として問題解決を進める。ステップS203では、参
照形式“other”と図8に示す対象事物抽出方法と
を参照して、対象事物リストを生成する。この場合、図
7を参照しながら、図14に設定されている参照要素の
中から、Placeタイプの参照要素を抽出するが、最
新の履歴(ID=3)のPlaceタイプに所属する要
素は「中華飯店」単体の要素のみであるため、参照対象
リストは抽出しない。ステップS204では、データベ
ースにある全ての場所を対象として問題解決を行う。
「レストラン」カテゴリをキーにして検索すると、{中
華飯店,ファミリーキッチン,ロイヤルレスト}が解と
して得られる。ステップS205では、参照形式“ot
her”と、図9に示す回答対象注出方法とを参照し
て、参照対象を抽出する。最新のPlaceタイプに所
属する要素「中華飯店」を除き、対象は{ファミリーキ
ッチン,ロイヤルレスト}が解として抽出される。ステ
ップS202では、未処理の候補がなくなったので、ス
テップS206に進む。ステップS206では、この
時、場所解決器203−1の解析情報は、次のようにな
っている。
【0080】{候補(5):{ファミリーキッチン,ロ
イヤルレスト}}。
【0081】この時の場所解決器203−1としての解
を選択する。候補(5)のみが対象となるので、候補
(5)の回答情報を対話管理部201に通知する。
【0082】回答を受理した対話管理部201は、この
回答を基に利用者への回答文を生成する。例えば、中華
飯店の次に近いレストランであるファミリーキッチンを
例示すると、「ファミリーキッチンなど2件ありま
す。」という回答文が生成できる。そして、このような
回答文を生成した場合は、参照の対象としてファミリー
キッチン(単独解:例示対象)と{ファミリーキッチ
ン,ロイヤルレスト}(曖昧解:全体で2件のリスト)
とを設定する。システムの発話ID=4、与える寿命を
120(sec)とすると、最終的な参照リストは図1
4に示すようになる。また、参照設定時に発話時刻:1
20を記憶しておく。
【0083】発話5:駐車場があるのは?(時刻:15
0(sec)) 対話管理部201は、上記の発話を受理すると、対話管
理部201は参照処理部202に寿命削減命令を出す。
その結果、図14に示す寿命は150−120=30
(sec)だけ差し引かれる。次に、対応する問題解決
器が場所解決器であると判断して、場所解決器203−
1に次のような質問情報を渡す。
【0084】Where(カテゴリ:_,順序:_,設
備:駐車場,基準点:_,参照タイプ:_,参照ソー
ス;_)…(6)。
【0085】質問情報(6)を受理した区間解決器20
3−2は図2、図3のフローチャートに基づき、以下の
ように動作する。
【0086】ステップS201では、参照形式を定める
ために、ステップS301に進む。ステップS301で
は、参照表現が明示されていないので、ステップS30
3に進む。ステップS303では、参照処理知識データ
ベース204(図7に示す)の質問情報別条件情報と、
質問情報を照合する。基準点、順序のいずれも値が入っ
ていないので、参照可能と判断する。ステップS305
では、問題タイプPLACEである最新の参照リスト要
素を抽出するが、直前の履歴であるシステム発話(ID
=4)が複数存在するので、曖昧解のほうを優先させ
る。ステップS306では、参照リスト要素{ファミリ
ーキッチン,ロイヤルレスト}が見つかったので、ステ
ップS307に進む。ステップS307では、図7に示
す問題タイプ情報を照合して、StringList型
は曖昧解であるので、デフォルトで付与する参照形式は
“in”であると考える。その結果、参照形式指定がな
い候補に加えて、次のような候補が生成され、ステップ
S202に進む。
【0087】Where(カテゴリ:_,順序:_,設
備:駐車場,基準点:_,参照タイプ:in,参照ソー
ス;_)…(6−1)。
【0088】ステップS202では、この時点で、場所
解決器203−1の対象となり、未処理の質問情報は、
{Where(カテゴリ:_,順序:_,設備:駐車
場,基準点:_,参照タイプ:_,参照ソース;_)…
(6)、Where(カテゴリ:_,順序:_,設備:
駐車場,基準点:_,参照タイプ:in,参照ソース;
_)…(6−1)}となっている。質問情報(6)を対
象として問題解決を進める。ステップS203では、参
照形式が無指定なので、対象事物リスト抽出はしない。
ステップS204では、知識ベースにある全ての場所を
対象として問題解決を行う。「駐車場」が設備にある場
所をキーにして検索すると、{ファミリーショップ,ロ
イヤルレスト}が解として得られる。ステップS205
では、参照形式が無指定なので、検索結果をそのまま回
答対象とする。ステップS202では、この時点で、場
所解決器203−1の対象となり、未処理の質問情報
は、{Where(カテゴリ:_,順序:_,設備:駐
車場,基準点:_,参照タイプ:in,参照ソース;
_)…(6−1)}が存在し、質問情報(6−1)を対
象として問題解決を進める。ステップS203では、参
照形式“in”と、図8に示す対象事物リスト抽出方法
とを参照して、対象事物リストを生成する。この場合、
図7を参照しながら、図15に設定されている参照要素
の中から、Placeタイプの参照要素を抽出するが、
最新の履歴(ID=4)のPlaceタイプに所属する
曖昧解要素は、{ファミリーキッチン,ロイヤルレス
ト}であり、これを対象として抽出する。質問情報は次
のようになる。
【0089】Where(カテゴリ:_,順序:_,設
備:_,基準点:_,参照タイプ:in,参照ソース;
{ファミリーキッチン,ロイヤルレスト})。
【0090】ステップS204では、{ファミリーキッ
チン,ロイヤルレスト}を対象として問題解決を行う。
「駐車場」が設備にある場所をキーにして検索すると、
{ロイヤルレスト}が解として得られる。ステップS2
05では、参照形式が“in”なので、該当した{ロイ
ヤルレスト}を回答対象として出力する。ステップS2
02では、未処理の質問情報がないので、ステップS2
06に進む。ステップS206では、この時、場所解決
器203−1の解析情報は、次のようになっている。
【0091】{候補(6){ファミリーショップ,ロイ
ヤルレスト}、候補(6−1):{ロイヤルレス
ト}}。
【0092】この時の場所解決器203−1としての解
を選択する。候補(6−1)の回答の方が、より絞られ
た回答であるので候補(6−1)を選択し、対話管理部
201に通知する。
【0093】回答を受理した対話管理部201は、この
回答を基に利用者への回答文を生成する。例えば、「ロ
イヤルレストです。」という回答文が生成できる。そし
て、このような回答文を生成した場合は、参照の対象と
してロイヤルレスト(単独解)を設定する。システムの
発話ID=5、与える寿命を120(sec)とする
と、最終的な参照リストは図16に示すようになる。ま
た、参照設定時に発話時刻:150を記憶しておく。
【0094】発話6:次のインターからそこの次のイン
ターまでどれくらい(時刻:210(sec)) 対話管理部201は、上記の発話を受理すると、対話管
理部201は参照処理部202に寿命削減命令を出す。
その結果、図13に示す寿命は210−150=60
(sec)だけ差し引かれる。次に、対応する問題解決
器が区間解決器であると判断して、区間解決器203−
2に次のような質問情報を渡す。ここで、「そこの次の
インター」については、参照表現「そこ」と図6から参
照形式を“the”としている。
【0095】Howmuch(起点:Where(カテ
ゴリ:インター,順序:次,設備:_,基準点:_,参
照タイプ:_,参照ソース;_)、終点:Where
(カテゴリ:インター,順序:次,設備:_,基準点:
Where(カテゴリ:_,順序:_,設備:_,基準
点:_,参照タイプ:the,参照ソース;_)、参照
タイプ:_,参照ソース:_)、参照タイプ:_,参照
ソース:_)…(7)。
【0096】質問情報(7)を受理した区間解決器20
3−2は、図2、図3のフローチャートに基づき、以下
のように動作する。
【0097】ステップS201では、参照形式を決定す
るために、ステップS301に進む。ステップS301
では、参照タイプのスロットを確認すると、値が入って
いないので明示されていないと判断する。ステップS3
03では、参照処理知識データベース204(図7に示
す)の質問情報別条件情報と質問情報を照合する。起
点、終点共に指定されているので、参照不可条件と合致
する。ステップS304では、参照形式の付与に失敗し
たので、新たな候補を作らずに終了し、ステップS20
2へ進む。ステップS202では、この時点で、区間解
決器203−2の対象となり、未処理の質問情報は、
{Howmuch(起点:Where(カテゴリ:イン
ター,順序:次,設備:_,基準点:_,参照タイプ:
_,参照ソース;_)、終点:Where(カテゴリ:
インター,順序:次,設備:_,基準点:Where
(カテゴリ:_,順序:_,設備:_,基準点:_,参
照タイプ:the,参照ソース;_)、参照タイプ:
_,参照ソース:_)、参照タイプ:_,参照ソース:
_)…(7)}となっている。質問情報(7)を対象と
して問題解決を進める。ステップS203では、質問情
報(7)には参照形式が定められていないので、参照対
象抽出は行わない。ステップS204では、ここで、区
間解決器203−2の問題解決手続きを実行する。区間
解決器203−2問題解決実行手続きは、「起点」スロ
ット、「終点」スロットの解決を、それぞれ場所解決器
203−1に委ね、指定された場所を決定させるものと
する。まず、先に発話されている始点スロットに入って
いる質問意図“Where”タイプの質問情報を抽出
し、次のような質問情報を場所解決器203−1に通知
する。
【0098】Where(カテゴリ:インター,順序:
次,設備;_,基準点:_,参照タイプ:_,参照ソー
ス;_)…(7−1)。
【0099】ステップS201では、参照形式を定める
ために、ステップS301に進む。ステップS301で
は、参照表現が付与されていないので、ステップS30
3に進む。ステップS303では、質問情報別条件情報
(図7に示す)を参照すると、順序スロットに値が入っ
ているので、デフォルト参照禁止条件に該当し、ステッ
プS304へ進む。ステップS304では、追加の候補
はなし、ステップS202へ進む。ステップS202で
は、この時点で、場所解決器203−1の対象となり、
未処理の質問情報は、{Where(カテゴリ:インタ
ー,順序:次,設備:_,基準点:_,参照タイプ:
_,参照ソース;_)…(7−1)}となっている。
(7−1)を対象として問題解決を進める。ステップS
203では、参照形式の指定がないので、対象事物リス
トの指定はしない。ステップS204では、全ての候補
を対象にして、問題解決を行う。「インターチェンジ」
カテゴリであるものから、基準点スロット(空の場合は
現在地)の「次」のものを探索する。その結果、「Aイ
ンターチェンジ」が回答として得られる。ステップS2
05では、参照形式の指定がないので、「Aインターチ
ェンジ」をそのまま回答として出力する。ステップS2
02では、未処理の候補がなくったので、ステップS2
06に進む。ステップS206では、この時、場所解決
器203−1の解析情報は、次のようになっている。
{候補(7−1):Aインターチェンジ}。この時の場
所解決器203−1としての解を選択する。候補(7−
1)のみが対象となるので、「Aインターチェンジ」を
区間解決器203−2に回答して出力する。ステップS
204では、場所解決器の問題解決結果を受けて、区間
解決器の解析結果は、次のような述語形式で表される。
【0100】Howmuch(起点:Aインターチェン
ジ,終点:Where(カテゴリ:インター,順序:
次,設備:_,基準点:Where(カテゴリ:_,順
序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:the,
参照ソース;)、参照タイプ:_,参照ソース;_)、
参照タイプ:_,参照ソース:_)。
【0101】この時、区間解決器は、文中参照リストに
Aインターチェンジの情報を追加し、参照リストは図1
7に示すようになる。続いて、発話文章の後になる終点
スロットの場所解決を実行する。終点スロットから場所
述語を抽出し、次の質問情報を場所解決器203−1に
通知する。
【0102】Where(カテゴリ:インター,順序:
次,設備:_,基準点:Where(カテゴリ;_,順
序:_,設備:_,基準点:_,参照タイプ:the,
参照ソース;_)、参照タイプ:_,参照ソース:_)
…(7−2)。
【0103】場所解決器は、基準点スロットに値が入っ
ている場合は、まず基準点を解決するために、基準点ス
ロットの場所を解決するために、再帰的に場所解決器を
呼び出す。基準点スロットの質問情報を抽出し、次の質
問情報を場所解決器に通知する。Where(カテゴ
リ:_,順序:_,設備:_,基準点:_,参照タイ
プ:the,参照ソース;_)、…(7−2−1)。
【0104】ステップS201では、参照形式を定める
ために、ステップS301に進む。ステップS301で
は、参照形式“the”が付与されている。ステップS
302に進む。ステップS302では、参照形式が明示
されているので、新たな参照形式の候補は追加せず、ス
テップS202へ進む。ステップS202では、この時
点で、場所解決器203−1の対象となり、未処理の質
問情報は、{Where(カテゴリ:_,順序:次,設
備:_,基準点:_,参照タイプ:the,参照ソー
ス;_)…(7−2−1)}となっている。(7−2−
1)を対象として問題解決を進める。ステップS203
では、参照形式“the”と、図8に示す対象事物リス
ト抽出方法とを参照して、対象事物リストを生成する。
この場合、図7を参照しながら、図17に設定されてい
る参照要素の中から単独解(String型)である
「Aインターチェンジ」「ロイヤルレスト」「ファミリ
ーキッチン」「中華飯店」のリストを構成し、質問情報
(7−2−1)は次のようになる。文中参照リストは、
参照リストよりも新しい参照対象を記憶しているものと
して取り扱う。
【0105】Where(カテゴリ:_,順序:_,設
備:_,基準点:_,参照タイプ:the,参照ソー
ス;{Aインターチェンジ,ロイヤルレスト,ファミリ
ーキッチン,中華飯店})。
【0106】ステップS204では、{Aインターチェ
ンジ,ロイヤルレスト,ファミリーキッチン,中華飯
店}を対象にして、問題解決を行う。しかし、参照タイ
プ以外に指定がないため、対象事物リスト全てを回答と
して抽出する。ステップS205では、参照形式“th
e”と、図9に示す参照対象抽出方法とを参照して、参
照対象を抽出する。対象事物リストの中で、最新の対象
事物を抽出する。この場合、文中参照リストに存在して
いた「Aインターチェンジ」を回答として抽出する。ス
テップS202では、未処理の候補がなくなったので、
ステップS206に進む。ステップS206では、この
時、場所解決器203−1の解析構成は、次のようにな
っている。
【0107】{候補(7−2−1)Aインターチェン
ジ}。
【0108】この時の場所解決器203−1としての解
を選択する。候補(7−2−1)のみが対象となるの
で、「Aインターチェンジ」を場所解決器203−1に
基準点の回答として出力する。基準点の回答をうけた時
点で、場所解決器203−1が対象としている質問情報
は次のようになる。
【0109】Where(カテゴリ:インター,順序:
次,設備:_,基準点:Aインターチェンジ,参照タイ
プ:_,参照ソース:_)…(7−2’)。
【0110】これは、「Aインターチェンジの次のイン
ターチェンジ」を指している。場所解決器は(7−
2’)を対象として問題解決を進める。質問情報(7−
1)と同様にしてこの回答を検索すると、回答として
「Bインターチェンジ」を得ることが出来る。このBイ
ンターチェンジを場所解決器の回答として区間解決器に
通知する。ステップS204では、場所解決器の問題解
決結果をうけて、区間解決器の解析結果は、場所2点を
所持する次のような述語形式で表される。
【0111】SectionAns(起点:Aインター
チェンジ,終点:Bインターチェンジ)。ステップS2
05では、参照形式が指定されていないので、参照対象
の抽出は行わず、ステップS202へ進む。ステップS
202では、未処理の候補がなくなったので、ステップ
S206に進む。ステップS206では、区間解決器の
解析結果は、{候補(7):SectionAns(起
点:Aインターチェンジ,終点:Bインターチェン
ジ)}となっている。この中から、区間解決器としての
回答を選択する、対象が一つだけなので、候補(7)の
回答を対話管理部201に通知する。
【0112】回答を受理した対話管理部201は、この
回答を基に利用者への回答文を生成する。例えば、Aイ
ンターチェンジからBインターチェンジまでの距離を検
索してその距離を答える場合は、「Aインターチェンジ
からBインターチェンジまでの距離は16kmです。」
という回答文が生成できる。かくしてこのように構成さ
れた参照処理機能を持つ自然言語対話装置200とその
機能、及びその参照処理方法によれば、格助詞によらず
省略を含めた参照処理が可能となる。また、本発明によ
れば、参照処理の追加導入、新規設計を容易とすること
が可能となる。
【0113】尚、本発明は上述の実施の形態に限定され
るものではない。
【0114】例えば、図2に示すステップS206にお
いて、解釈結果を一つだけ対話管理部に通知するとして
いるが、全ての解釈結果を通知し、対話管理部で応答内
容を選択してもよい。
【0115】また、本実施形態における2番目の発話の
参照形式決定時に、参照リストの最新IDの要素が曖昧
解、単独解の両者が存在している場合に、曖昧解を優先
的に選択し、参照形式を“in”としているが、逆に単
独解の要素を優先的に選択して“the”形式にしても
よいし、最新IDの要素の両者を選択し、“in”,
“the”の参照形式の候補を追加しても構わない。
【0116】また、図3に示すステップS305で対象
となる問題形式を質問情報と合致するもののみとしてい
るが、例えば、区間の参照インスタンスを場所の曖昧解
という扱いにするように、問題タイプ情報に記述するな
どして、別種の問題形式も参照対象となる質問情報とし
てもよい。
【0117】更に、図3に示すステップS302では、
参照表現が明示されている場合には、その表現を採用
し、変更などは行わないようにしているが、質問情報別
条件情報に記述されている内容をもとに変更/新候補追
加を行ってもよい。
【0118】更に、参照可能な対象を時間的な寿命によ
って定めているが、過去3発話のみを対象とするように
発話回数による寿命を定めてもよい。また、デフォルト
参照可能条件として、「直前の発話のみ可能」などの時
間、発話回数による制約を追加してもよい。
【0119】尚、上述の例では、カーナビゲーションシ
ステムの形式で実現しているように記述しているが、こ
れらの参照処理方式や、自然言語対話装置については上
述の実施形態に限定されるものではない。本発明の実施
形態はこれに限定されるものではなく、本発明の実施形
態には上述の例に対して種々の変形が可能であり、それ
らも趣旨に反しない限り本発明の実施形態の範囲内であ
る。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
格助詞によらず参照処理を行うことができ、参照処理の
追加導入/参照処理を含む意味処理部分の設計が容易と
することができる等の実用上多大な効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自然言語対話装置の
構成を示す図である。
【図2】図1に示す装置における参照処理を伴う問題解
決方法の処理を示すフローチャートである。
【図3】図2に示す参照形式を決定するステップの詳細
処理を示すフローチャートである。
【図4】質問情報の一例を示す図である。
【図5】参照対象セット時に必要な情報の一例を示す図
である。
【図6】参照形式の一例を示す図である。
【図7】参照処理知識データベースの一例を示す図であ
る。
【図8】対象事物リスト抽出方法の一例を示す図であ
る。
【図9】回答対象抽出方法の一例を示す図である。
【図10】図1に示す装置をカーナビゲーション対話装
置に適用した実施形態の構成を示す図である。
【図11】図10に示す実施形態で登録されている場所
知識を示す図である。
【図12】発話1の解析終了時の参照対象リストを示す
図である。
【図13】発話2の解析終了時の参照対象リストを示す
図である。
【図14】発話3の解析終了時の参照対象リストを示す
図である。
【図15】発話4の解析終了時の参照対象リストを示す
図である。
【図16】発話5の解析終了時の参照対象リストを示す
図である。
【図17】発話6の起点情報解決時の参照対象リストを
示す図である。
【符号の説明】
001 入力装置 002 出力生成装置 100,200 自然言語対話装置 101,201 対話管理部 102,202 参照処理部 103−1,103−2,…103−n,203−1,
203−2 問題解決器 104,204 参照処理知識データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 恭之 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26 号 株式会社東芝関西研究センター内 Fターム(参考) 5B091 AA15 CA12 CA14 CB12 CC04 DA06 EA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然言語による入力を受理し、その入力
    を解析し、応答する自然言語対話装置において、 前記自然言語対話装置が応答する内容の対象となるもの
    を、応答した順に記憶する参照対象記憶手段と、 前記参照対象記憶手段に記憶された一要素が、唯一に特
    定された回答か曖昧な回答かを判別する曖昧対象応答判
    定手段と、 少なくとも前記参照対象記憶手段の中の一要素である前
    記曖昧な回答を対象として、新規入力に該当する対象の
    抽出を行い、絞り込みを行う絞り込み手続きと、前記参
    照対象記憶手段の中の複数要素にある前記唯一に特定さ
    れた回答の集合を対象として新規入力に該当する適切な
    要素を抽出する選択手続きとを含み、前記参照対象記憶
    手段から新規入力に該当する応答対象を抽出する参照処
    理手段と、 特定の表層パターンが入力にある場合は、前記参照処理
    手段に登録されている手続きから対応する処理を選択
    し、前記特定の表層パターンが入力にない場合は、前記
    参照対象記憶手段に記憶されている要素の中から最新の
    要素を抽出し、前記最新の要素が前記唯一に特定された
    回答の場合は、前記参照処理手段における選択手続きを
    選択させ、前記最新の要素が前記曖昧な回答の場合は、
    前記参照処理手段における絞り込み手続きを選択させる
    ように指定する候補を新規に追加する参照形式判定手段
    と、 一入力に対して複数候補の解析結果を受理し、一つ以上
    の解析結果を選択して応答生成する回答内容生成手段
    と、 前記回答内容生成手段によって選択された解析結果を前
    記参照対象記憶手段に通知する参照対象設定手段とを具
    備したことを特徴とする自然言語対話装置。
  2. 【請求項2】 前記参照形式判定手段は、前記自然言語
    対話装置に対する入力が特定の属性パターンを対象とし
    ている場合には、絞り込み手続き、或いは選択手続きで
    あると判断することを特徴とする請求項1に記載の自然
    言語対話装置。
  3. 【請求項3】 前記参照形式判定手段は、前記自然言語
    対話装置に対する入力が特定の属性パターンを対象とし
    ている場合には、前記新規に追加される候補を生成しな
    いことを特徴とする請求項1又は2に記載の自然言語対
    話装置。
  4. 【請求項4】 前記参照処理手段は、前記参照対象記憶
    手段から入力の対象となる参照対象をリストの形式で抽
    出する参照対象リスト抽出手続きと、前記抽出された参
    照対象リストを対象として入力に該当する対象を抽出す
    る問題解決手続きと、前記入力に該当する対象から、回
    答として適切な対象(群)を抽出する回答対象抽出手続
    きとに分割され、前記参照対象リスト抽出手続きと、前
    記回答対象抽出手続きは、前記参照形式判定手段で決定
    される手続きによって動作内容が決定され、前記問題解
    決手続きは、既存の問題解決手続きが対象を指定できな
    い場合には、対象を指定しない問題解決手続きを実行
    し、その回答と、前記抽出された参照対象リストとの積
    集合とを計算することを特徴とする請求項1,2又は3
    に記載の自然言語対話装置。
  5. 【請求項5】 前記参照対象記憶手段は、入力までに応
    答した対象を記憶する履歴記憶処理と、処理中の入力の
    途中の解析結果を記憶する文中履歴記憶処理とに分割さ
    れ、文中履歴記憶処理を最新の応答内容と等価として扱
    うことを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の自
    然言語対話装置。
  6. 【請求項6】 自然言語による入力を受理し、その入力
    を解析し、応答する自然言語対話方法において、 自然言語対話装置が応答する内容の対象となるものを、
    応答した順に参照対象記憶手段に記憶する参照対象記憶
    ステップと、 前記参照対象記憶手段に記憶された一要素が、唯一に特
    定された回答か曖昧な回答かを判別する曖昧対象応答判
    定ステップと、 少なくとも前記参照対象記憶手段の中の一要素である前
    記曖昧な回答を対象として、新規入力に該当する対象の
    抽出を行い、絞り込みを行う絞り込み手続きと、前記参
    照対象記憶手段の中の複数要素にある前記唯一に特定さ
    れた回答の集合を対象として新規入力に該当する適切な
    要素を抽出する選択手続きとを含み、前記参照対象記憶
    手段から新規入力に該当する応答対象を抽出する参照処
    理ステップと、 特定の表層パターンが入力にある場合は、前記参照処理
    ステップで登録されている手続きから対応する処理を選
    択し、前記特定の表層パターンが入力にない場合は、前
    記参照対象記憶手段に記憶されている要素の中から最新
    の要素を抽出し、前記最新の要素が前記唯一に特定され
    た回答の場合は、前記参照処理ステップにおける選択手
    続きを選択させ、前記最新の要素が前記曖昧な回答の場
    合は、前記参照処理ステップにおける絞り込み手続きを
    選択させるように指定する候補を新規に追加する参照形
    式判定ステップと、 一入力に対して複数候補の解析結果を受理し、一つ以上
    の解析結果を選択して応答を生成する回答内容生成ステ
    ップと、 前記回答内容生成ステップによって選択された解析結果
    を前記参照対象記憶ステップに通知する参照対象設定ス
    テップとを具備したことを特徴とする自然言語対話方
    法。
  7. 【請求項7】 前記参照形式判定ステップは、前記自然
    言語対話装置に対する入力が特定の属性パタンを対象と
    している場合には、絞り込み手続き、或いは選択手続き
    であると判断することを特徴とする請求項6に記載の自
    然言語対話方法。
  8. 【請求項8】 前記参照形式判定ステップは、前記自然
    言語対話装置に対する入力が特定の属性パタンを対象と
    している場合には、前記新規に追加される候補を生成し
    ないことを特徴とする請求項6又は7に記載の自然言語
    対話方法。
  9. 【請求項9】 前記参照処理ステップは、前記参照対象
    記憶ステップから入力の対象となる参照対象をリストの
    形式で抽出する参照対象リスト抽出手続きと、前記抽出
    された参照対象リストを対象として入力に該当する対象
    を抽出する問題解決手続きと、前記入力に該当する対象
    から、回答として適切な対象(群)を抽出する回答対象
    抽出手続きとに分割され、前記参照対象リスト抽出手続
    きと、前記回答対象抽出手続きは、前記参照形式判定ス
    テップで決定される手続きによって動作内容が決定さ
    れ、前記問題解決手続きは、既存の問題解決手続きが対
    象を指定できない場合には、対象を指定しない問題解決
    手続きを実行し、その回答と、前記抽出された参照対象
    リストとの積集合とを計算することを特徴とする請求項
    6,7又は8に記載の自然言語対話方法。
  10. 【請求項10】 前記参照対象記憶ステップは、入力ま
    でに応答した対象を記憶する履歴記憶処理と、処理中の
    入力の途中の解析結果を記憶する文中履歴記憶処理とに
    分割され、文中履歴記憶処理を最新の応答内容と等価と
    して扱うことを特徴とする請求項6,7,8又は9に記
    載の自然言語対話方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004534299A (ja) * 2001-04-27 2004-11-11 アクセンチュア リミテッド ライアビリティ パートナーシップ 位置に基づくサービス
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