JP2001092525A - 人間−機械系観測装置 - Google Patents

人間−機械系観測装置

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JP2001092525A
JP2001092525A JP26689299A JP26689299A JP2001092525A JP 2001092525 A JP2001092525 A JP 2001092525A JP 26689299 A JP26689299 A JP 26689299A JP 26689299 A JP26689299 A JP 26689299A JP 2001092525 A JP2001092525 A JP 2001092525A
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human
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JP26689299A
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Kohei Nomoto
弘平 野本
Tomiyasu Oya
富保 大矢
Masaharu Wakamatsu
正晴 若松
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、機械の観測装置と機械を操作する人間
の観測装置はそれぞれ別々に実現されていたが、人間と
機械との両方を観測し、その相互作用を解析する装置は
なかった。 【解決手段】 機械部を操作している人間の状態を計測
し、その計測値を出力する人間データ計測器と、前記人
間の状態の計測値を入力し、計測値時系列データとして
出力する時系列統合器と、前記計測値時系列データを入
力し、イベント系列データとして出力するイベント系列
抽出器と、前記イベント系列データを入力し、そのイベ
ントの遷移を解析して出力するイベント遷移解析器と、
前記イベント遷移の解析結果を入力し、評価者に対して
表示するイベント情報表示器とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人間が機械を操
作して加工や運転などの作業を行う際の人間と機械との
相互作用を観測することにより、インターフェイスの開
発、新人の教育、熟練技能の伝承、あるいは人間−機械
系全体の最適化に関するデータを客観的な形で取得する
事を可能とする人間−機械系観測装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、特開平9−26817号に示さ
れた従来の点検データ管理装置の構成を示す図である。
この技術は、人間−機械系観測装置の内、機械観測装置
の部分のみを実現した技術と考える事ができる。
【0003】以下、図5に示す従来の点検データ管理装
置について説明する。発電設備101の点検により得られ
た点検データは、点検作業員によりハンディーターミナ
ル102に入力され、点検データ管理装置103へ転送され
る。この点検データ管理装置103において、転送された
前記点検データは、点検データ入力保存部104に入力さ
れる。この点検データ入力保存部104は、前記点検デー
タを設備・点検時間などの情報と共にデータベース105
に保存し、さらに、この保存されたデータの中で必要な
点検結果を回帰演算部106へ出力する。
【0004】この回帰演算部106は、1次回帰、2次回
帰、指数回帰などの各回帰方法に重みを付加して多次元
回帰分析を行い、前記各回帰方法における相関係数・近
似曲線を算出し、出力する。近似曲線決定部107は、前
記相関係数・近似曲線を入力し、各近似曲線における相
関関数をもとに、対象点検データに最適である近事曲線
の選択を行い、これを出力する。
【0005】結果出力部108は、前記選択された近似曲
線と前記点検データとを入力し、これ等を表示データと
して出力する。この表示データは、前記点検データ管理
装置103全体の出力となる。表示装置109は、前記表示デ
ータを入力し、表示する。
【0006】図6は、特開平6−14908に示された
従来の心理状態測定装置の構成を示す図である。この技
術は、人間−機械系観測装置の内、人間観測装置の部分
のみを実現した技術と考える事ができる。
【0007】多次元酸素濃度計測部201は、複数の測定
チャンネルを有し、それぞれの測定チャンネルには、特
定波長の光を発行する発光部202、発光部202からの光を
受光する受光部203、そして、演算部204および記憶部20
5が備えられている。前記発光部202と前記受光部203と
には、それぞれ照射用と受光用の光プローブ206が備え
られており、光を伝送する。
【0008】前記発光部202は、前記照射用光プローブ2
06を介して、例えば、機械を操作する人間の前頭葉に光
を照射する。この前頭葉を透過してきた透過光は、前記
受光用光プローブ206を介して、受光部203に入力され
る。
【0009】演算部204は、受光部203で測定された光の
3波長成分の各減衰量に基づいて人体血液中のヘモグロ
ビンHbO2とHbの濃度を測定し、それぞれの濃度の時間的
変化と、それぞれの成分の和の時間的変化とを多次元酸
素濃度計測部201の記憶部205に記憶させる。フーリエ変
換部207は、前記多次元酸素濃度計測部201の記憶部205
に一旦記憶されたそれぞれのデータのフーリエ変換を行
い、それぞれのフーリエ変換データを記憶部208に記憶
させる。
【0010】解析部209は、前記記憶部208に記憶された
それぞれのフーリエ変換データのスペクトラム包絡線を
求め、その特徴データを、予め記憶しておいたデータベ
ースの内容と比較照合することにより、外部刺激等の種
類および被験者の心理状態を判定してその判定結果を出
力する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
従来、機械を観測する装置、あるいは、人間を観測する
装置はそれぞれ別々に実現されていたが、人間と機械と
の両方を観測し、その相互作用を解析する装置は実現さ
れてはいなかった。このため、人間−機械系全体の改善
点を見い出し、人間中心の作業環境を実現することは困
難であった。特に、この課題は人間と機械との間に操作
装置や表示装置等の情報処理機器が介在し、上記相互作
用がこれ等を介して行なわれる時、顕著な問題となって
いる。この発明は、上述の課題を解決するために成され
たもので、人間と機械との両方を観測し、その相互作用
を解析することが可能な人間−機械系観測装置を得るた
めに行われたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る人間−機
械系観測装置は、人間と機械との相互作用を観測するも
ので、機械部を操作している人間の状態を計測し、その
計測値を出力する人間データ計測器と、前記人間の状態
の計測値を入力し、計測値時系列データとして出力する
時系列統合器と、前記計測値時系列データを入力し、イ
ベント系列データとして出力するイベント系列抽出器
と、前記イベント系列データを入力し、そのイベントの
遷移を解析して出力するイベント遷移解析器と、前記イ
ベント遷移の解析結果を入力し、評価者に対して表示す
るイベント情報表示器とを具備した。
【0013】また、この発明に係る人間−機械系観測装
置は、前記人間に操作されている前記機械部の状態を計
測し、その計測値を、前記時系列統合器に対して出力す
る機械部データ計測部を具備した。
【0014】また、この発明に係る人間−機械系観測装
置は、前記機械部が、前記人間の操作を入力し制御デー
タを出力する操作装置と、前記制御データを入力し、そ
の指示に従って所定の作業を行い、報告データを出力す
る作業装置と、前記報告データを入力し、前記人間に表
示すべき表示情報として出力する表示装置とを備え、前
記機械部データ計測部に、前記操作装置の状態を計測す
る操作データ計測器を具備した。
【0015】また、この発明に係る人間−機械系観測装
置は、前記機械部が、前記人間の操作を入力し制御デー
タを出力する操作装置と、前記制御データを入力し、そ
の指示に従って所定の作業を行い、報告データを出力す
る作業装置と、前記報告データを入力し、前記人間に表
示すべき表示情報として出力する表示装置とを備え、前
記機械部データ計測部に、前記作業装置の状態を計測す
る作業データ計測器を具備した。
【0016】また、この発明に係る人間−機械系観測装
置は、前記機械部が、前記人間の操作を入力し制御デー
タを出力する操作装置と、前記制御データを入力し、そ
の指示に従って所定の作業を行い、報告データを出力す
る作業装置と、前記報告データを入力し、前記人間に表
示すべき表示情報として出力する表示装置とを備え、前
記機械部データ計測部に、前記表示装置の状態を計測す
る表示データ計測器を具備した。
【0017】また、この発明に係る人間−機械系観測装
置は、前記イベント系列抽出器から出力されるイベント
系列データを入力し、このイベントを階層付けして、階
層化イベント系列データとして、前記イベント遷移解析
器に対して出力する階層化器を具備した。
【0018】また、この発明に係る人間−機械系観測装
置は、前記イベント遷移解析器が出力するイベント遷移
の解析結果を入力して蓄積し、任意の時点でこれを前記
イベント情報表示器に対して出力するイベント遷移の解
析結果蓄積器を具備した。
【0019】また、この発明に係る人間−機械系観測装
置は、前記イベント遷移の解析結果蓄積器から、あらか
じめ蓄積されているイベント遷移の解析結果を入力し、
同時に、前記イベント遷移解析器から新たなイベント遷
移の解析結果を入力し、両者を比較し、イベント遷移比
較結果を、前記表示器に対して出力するイベント遷移比
較器を具備した。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明による人間−機械
系観測装置の実施の形態を図に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1の構成
を示すブロック線図である。図1において、1は人間−
機械系、2はこの人間−機械系1の観測を行う人間−機
械系観測装置、そして3はこの人間−機械系観測装置2
が表示する情報を読み、解析を行う評価者である。
【0021】前記人間−機械系1において、4は人間
(作業者)、5はこの作業者4が操作する機械部であ
る。さらに該機械部5において、6は前記作業者4の操
作を入力し制御データを出力する操作装置、7は前記制
御データを入力し、その指示に従って所定の作業を行
い、報告データを出力する作業装置、そして8は前記報
告データを入力し、前記作業者4に表示すべき表示情報
として出力する表示装置である。
【0022】前記人間−機械系観測装置2において、9
は前記機械部5を操作している前記作業者4の状態を計
測し、その計測値を出力する人間データ計測器であり、
例えば作業者の位置、姿勢、手の動き、脈波等を計測す
るカメラ等の撮像機器、作業者の心身状態を検出する各
種の検出器を備え作業者の手首に装着される腕装着具、
前記撮像機器からの出力を3次元座標で抽出する計算器
及びからなる。
【0023】10は前記作業者4に操作されている前記
機械部5の状態、即ち作業者4により操作されている操
作装置6、この操作装置6からの指示により被加工物を
加工している作業装置7及び、作業者4が操作に必要な
操作装置6と作業装置7のデータを表示する表示装置8
の各種状態を計測し、その計測値を出力する機械部デー
タ計測部である。
【0024】さらに11は前記人間の状態の計測値と前
記機械部の状態の計測値とを入力し、計測値時系列デー
タとして出力する時系列統合器、12は前記計測値時系
列データを入力し、イベント系列データとして出力する
イベント系列抽出器、13は前記イベント系列データを
入力し、このイベントを階層付けして、階層化イベント
系列データとして出力する階層化器、14は前記イベン
ト系列データあるいは前記階層化イベント系列データを
入力し、そのイベント遷移を解析して出力するイベント
遷移解析器である。
【0025】ここで、「イベント」とは、機械−人間系
の一連の動き、例えば加工の深さ、長さ、および速度の
設定等をいくつかの意味ある行動に分けた行動単位をい
い、「イベント系列データ」はイベントを時間的に関連
づけた「イベントの時系列」のデータである。さらに、
イベント系列データは、各イベントの持つ意味の大きさ
により、階層化でき、例えば、「原点位置を決める」、
「加工の深さ、長さ、および速度の設定」、およぴ「原
点に戻る」という一連のイベントは、「プログラム」と
いう1階層上位のイベントとして統一することができ
る。
【0026】15は前記イベント遷移の解析結果を入力
して蓄積し、任意の時点でこれを出力するイベント遷移
の解析結果蓄積器、16は前記イベント遷移の解析結果
蓄積器15から、あらかじめ蓄積されているイベント遷
移の解析結果を入力し、同時に、前記イベント遷移解析
器14から新たなイベント遷移の解析結果を入力し、両
者を比較し、イベント遷移比較結果を出力するイベント
遷移比較器である。
【0027】そして、17は前記イベント遷移解析器1
4が出力する前記イベント遷移の解析結果、あるいは、
前記イベント遷移の解析結果蓄積器15が出力するあら
かじめ蓄積されているイベント遷移の解析結果、あるい
は、前記イベント遷移比較器16が出力するイベント遷
移比較結果を入力し、前記評価者3に対して表示するイ
ベント情報表示器である。
【0028】前記機械部データ計測部10において、1
8は前記操作装置6の状態、即ち、前記操作装置6が作
業者4により操作された状態、例えば、押されたボタ
ン、回されたダイヤルの特定、移動方向、移動量や操作
されたキーボード入力等を計測する操作データ計測器、
19は前記作業装置7の状態、例えば被加工物の加工位
置、加工速度、加工にかかる負荷を計測する作業データ
計測器、そして20は前記表示装置8の状態即ち、ディ
スプレイの表示内容、各種アラーム、各種メータの種別
と指示値を計測する表示データ計測器である。
【0029】次に動作について説明する。まず、全般的
な動作を説明する。人間−機械系1では、人間、即ち作
業者と機械との間に操作装置や表示装置等の情報処理機
器が介在し、作業者が表示装置の表示内容により操作装
置を操作して機械を駆動し、目的とする作業を機械で行
う一連の動作をすることで人間(作業者)と機械とが相
互作用を及ぼしあっている。人間−機械系観測装置2
は、この人間−機械系1の観測を行う。そして評価者3
は、この人間−機械系観測装置2が表示する情報を読
み、解析を行う。
【0030】次に、人間−機械系1内における動作を説
明する。作業者4は、機械部5の操作を行っている。こ
の機械部5において、操作装置6は、前記作業者4の操
作、例えばキーボードからのプログラム入力、各種設定
値(原点の設定、工具の選択等)の入力をし作業装置7
を動作させるための命令セットである制御データを出力
する。作業装置7は、前記制御データを入力し、その指
示に従って所定の作業、例えば金属材料から所定の形状
を削り出す等を行い、現在の加工位置、加工速度等の報
告データを出力する。
【0031】表示装置8は、前記報告データを入力し、
機械部5を操作するため前記作業者4に表示すべき表示
情報として出力する。つまり、以上のようにして、人間
−機械系1において、人間(作業者)4と機械部5と
は、相互作用を及ぼしあっている。
【0032】そして、前記人間−機械系観測装置2内に
おける動作を説明する。人間データ計測器9は、前記機
械部5を操作している前記作業者4の状態、例えば作業
者の位置、姿勢、手の動き、脈波等を計測し、その計測
値を出力する。機械部データ計測部10は、前記作業者
4に操作されている前記機械部5の状態を計測し、その
計測値を出力する。
【0033】ここで、前記機械部データ計測部10内に
おける動作は、次の通りである。まず、操作データ計測
器18は、前記操作装置6の状態例えば、作業者により
押されたボタン、回されたダイヤルの特定、移動方向、
移動量や作業者により操作されたキーボード入力等を計
測する。作業データ計測器19は、前記作業装置7の状
態、例えば金属材料から所定の形状を削り出す等の作業
を行う場合は、現在の加工位置、加工速度、加工にかか
る負荷等を計測する。そして表示データ計測器20は、
前記表示装置8の状態、例えばディスプレイの表示内
容、各種アラーム、各種メータの種別と指示値を計測す
る。
【0034】一方、前記機械部データ計測部10が出力
する前記機械部の状態の計測値としては、以下のものが
ある。前記操作データ計測器18が出力する前記操作装
置の状態の計測値、たとえば、作業者から機械へ、キー
ボード、スイッチ類、ダイヤルなどを用いて与えられる
入力値など。前記作業データ計測器19が出力する前記
作業装置の状態の計測値、たとえば、この機械の内部状
態、予定作業を決定する設定値、あるいは、この作業装
置が工作している対象の加工状態など。そして前記表示
データ計測器20が出力する前記表示装置の状態の計測
値、たとえば、前記作業装置7が前記作業者4に報告す
る各種メッセージなど。
【0035】時系列統合器11は、以上に説明した前記
作業者の状態の計測値と前記機械部の状態の各種計測値
とを入力し、計測値時系列データとして出力する。つま
り、ここで、前記作業者4の右手がどのように動いた
か、そのとき、前記操作装置6ではどのような入力作業
が行われたか、そのとき、前記作業装置7の設定値はど
のように与えられたか、そのとき、前記表示装置8のメ
ッセージはどのように変わったか、という一連の機械−
人間系の動きが時間的に関連づけられて、計測値時系列
データとなる。
【0036】イベント系列抽出器12は、前記計測値時
系列データを入力する。上述のように、この計測値時系
列データは、一連の機械−人間系の動きが時間的に関連
づけられたものであるから、そこから、各動きの意味が
解釈できる。いいかえれば、一連の機械−人間系の動き
は、いくつかの行動単位、イベントの時系列として置き
換えることが可能である。たとえば、「ある表示内容を
読みながら、人間が右手を動かして、操作装置から入力
し、作業装置の内部状態を変更した数秒間に渡る行動」
は、「原点を決める」というイベントとして一固まりの
ものとして解釈できる。前記イベント系列抽出器12
は、このような解釈を行い、イベント系列データとして
出力する。
【0037】階層化器13は、前記イベント系列データ
を入力する。イベント系列データには、各イベントの持
つ意味の大きさにより、階層かが可能である。たとえ
ば、「原点位置を決める」、「加工の深さ、長さ、およ
び速度の設定」、およぴ「原点に戻る」というレベルの
各イベントをサブタスクと呼ぶなら、これら一連のサブ
タスクは、「プログラム」という1階層上位のイベント
として統一することができる。
【0038】さらに、この「プログラム」に加えて、同
レベルの「画面での校正」、「プログラム修正」などの
イベントをタスクと呼ぶなら、これら一連のタスクは、
「金型を作る」というさらに1階層上位のイベントとし
て統一することができる。このレベルのタスクを「作
業」と呼ぶ。前記階層化器13は、このようなイベント
の階層化を行い、その結果を階層化イベント系列データ
として出力する。
【0039】以上に説明した前記時系列統合器が出力す
るイベント系列データ、および、前記階層化器が出力す
る階層化イベント系列データ、すなわち、サブタスク、
タスク、および作業の時系列の一例を、図2に示す。
【0040】イベント遷移解析器14は、前記イベント
系列データ、あるいは、前記階層化イベント系列データ
を入力する。そして、人間−機械系の相互作用において
各イベントはどのように遷移しているかを解析し、その
解析結果を出力する。図3は、その解析方法の一例を示
すもので、ここでは、行方向に並べられた各イベントか
ら、列方向に並べられた各イベントへの遷移が何度生じ
たかという頻度を計測している。また、ここでは、タス
クレベルのイベントのみを扱っている。
【0041】イベント遷移の解析結果蓄積器15は、前
記イベント遷移の解析結果を入力し、これを蓄積する。
そして、任意の時点で、これを出力する。イベント遷移
比較器16は、前記イベント遷移の解析結果蓄積器15
から、あらかじめ蓄積されているイベント遷移の解析結
果を入力し、同時に、前記イベント遷移解析器14から
新たなイベント遷移の解析結果を入力し、両者を比較
し、イベント遷移比較結果を出力する。
【0042】図4は、このイベント遷移比較器16が行
うイベント比較の一例を示すものである。ここでは、前
記イベント遷移の解析結果蓄積器15にあらかじめ蓄積
されていた熟練作業者のイベント遷移と、今回新たに人
間−機械系を観測、解析し、前記イベント遷移解析器1
4から入力した非熟練作業者のイベント遷移とを、比較
し、その違い、すなわち「熟練作業者は、画面での校正
の後、工具の変更を行ってから、プログラム修正を行っ
ているのに対し、非熟練者は、その工具の変更を行わな
いまま、直接プログラム修正に着手している点」を明ら
かにしている。
【0043】最後に、イベント情報表示器17は、前記
イベント遷移解析器14が出力する前記イベント遷移の
解析結果、あるいは、前記イベント遷移の解析結果蓄積
器15が出力するあらかじめ蓄積されているイベント遷
移の解析結果、あるいは、前記イベント遷移比較器16
が出力するイベント遷移比較結果を入力し、前記評価者
3に対して表示する。このイベント情報表示器17の出
力は、前記人間−機械系観測装置2全体の出力となる。
【0044】以上述べたこの発明の実施の形態1によれ
ば、作業者と機械との両方を観測し、その相互作用を解
析することが可能で、作業者と機械との相互作用におい
て、作業者から機械への働きかけを捕らえるだけではな
く、機械側からも計測することができ、作業者の状態と
対比して、機械が実際に行っている作業の状態及び機械
から作業者へのフィードバックを捕らえることも可能と
なる。
【0045】また、イベントを必要に応じて上位レベル
で統一して扱うことができ、このことにより、人間−機
械系のマクロな関係、その中で特徴的な部分に関するミ
クロな関係を解析することができ、作業者−機械系の相
互作用を、多様な条件の下で観測、解析した結果を、蓄
積し、かつ比較することもできる。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、人間(作業者)と機
械との両方を観測し、その相互作用を解析することが可
能な人間−機械系観測装置を得ることができる。
【0047】また、この発明によれば、人間(作業者)
と機械との相互作用を、人間(作業者)側からだけでは
なく、機械側からも計測することが可能な人間−機械系
観測装置を得ることができる。
【0048】また、この発明によれば、人間(作業者)
と機械との相互作用において、人間(作業者)から機械
への働きかけを捕らえることが可能な人間−機械系観測
装置を得ることができる。
【0049】また、この発明によれば、人間(作業者)
と機械との相互作用において、人間(作業者)の状態と
対比して、機械が実際に行っている作業の状態を捕らえ
ることが可能な人間−機械系観測装置を得ることができ
る。
【0050】また、この発明によれば、人間(作業者)
と機械との相互作用において、人間(作業者)から機械
への働きかけに対比して、機械から人間へのフィードバ
ックを捕らえることが可能な人間−機械系観測装置を得
ることができる。
【0051】また、この発明によれば、イベントを必要
に応じて上位レベルで統一して扱うことができ、このこ
とにより、人間(作業者)−機械系のマクロな関係、そ
の中で特徴的な部分に関するミクロな関係を解析するこ
とが可能な人間−機械系観測装置を得ることができる。
【0052】また、この発明によれば、人間(作業者)
−機械系の相互作用を、多様な条件の下で観測、解析し
た結果を、蓄積することが可能な人間−機械系観測装置
を得ることができる。
【0053】また、この発明によれば、人間(作業者)
−機械系の相互作用を、多様な条件の下で観測、解析し
た結果を、比較することが可能な人間−機械系観測装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の構成を示すブロッ
ク線図。
【図2】 時系列統合器が出力する時系列の一例を示す
図。
【図3】 各イベントの遷移解析解析方法の一例を示す
図。
【図4】 各イベント比較の一例を示す図。
【図5】 従来の点検データ管理装置の構成を示す図。
【図6】 従来の心理状態測定装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1:人間−機械系、2:人間−機械系観測装置、3:評
価者、4:人間、5:機械部、6:操作装置、7:作業
装置、8:表示装置、9:人間データ計測器、10:機
械部データ計測部、11:時系列統合器、12:イベン
ト系列抽出器、13:階層化器、14:遷移解析器、1
5:解析結果蓄積器、16:イベント遷移比較器、1
7:イベント情報表示器、18:操作データ計測器、1
9:作業データ計測器、20:表示データ計測器、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若松 正晴 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4C038 PP03 PQ00 PS00 PS07 VA04 VB12 VB35 VC05 5H223 AA05 AA15 DD09 EE06 FF03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人間と機械との相互作用を観測する人間
    −機械系観測装置において、 機械部を操作している人間の状態を計測し、その計測値
    を出力する人間データ計測器と、 前記人間の状態の計測値を入力し、計測値時系列データ
    として出力する時系列統合器と、 前記計測値時系列データを入力し、イベント系列データ
    として出力するイベント系列抽出器と、 前記イベント系列データを入力し、そのイベントの遷移
    を解析して出力するイベント遷移解析器と、 前記イベント遷移の解析結果を入力し、評価者に対して
    表示するイベント情報表示器とを具備したことを特徴と
    する人間−機械系観測装置。
  2. 【請求項2】 前記人間に操作されている前記機械部の
    状態を計測し、その計測値を、前記時系列統合器に対し
    て出力する機械部データ計測部を具備したことを特徴と
    する請求項1記載の人間−機械系観測装置。
  3. 【請求項3】 前記機械部は、前記人間の操作を入力し
    制御データを出力する操作装置と、前記制御データを入
    力し、その指示に従って所定の作業を行い、報告データ
    を出力する作業装置と、前記報告データを入力し、前記
    人間に表示すべき表示情報として出力する表示装置とを
    備え、 前記機械部データ計測部に、前記操作装置の状態を計測
    する操作データ計測器を具備したことを特徴とする請求
    項1記載の人間−機械系観測装置。
  4. 【請求項4】 前記機械部は、前記人間の操作を入力し
    制御データを出力する操作装置と、前記制御データを入
    力し、その指示に従って所定の作業を行い、報告データ
    を出力する作業装置と、前記報告データを入力し、前記
    人間に表示すべき表示情報として出力する表示装置とを
    備え、 前記機械部データ計測部に、前記作業装置の状態を計測
    する作業データ計測器を具備したことを特徴とする請求
    項1記載の人間−機械系観測装置。
  5. 【請求項5】 前記機械部は、前記人間の操作を入力し
    制御データを出力する操作装置と、前記制御データを入
    力し、その指示に従って所定の作業を行い、報告データ
    を出力する作業装置と、前記報告データを入力し、前記
    人間に表示すべき表示情報として出力する表示装置とを
    備え、 前記機械部データ計測部に、前記表示装置の状態を計測
    する表示データ計測器を具備したことを特徴とする請求
    項1記載の人間−機械系観測装置。
  6. 【請求項6】 前記イベント系列抽出器から出力される
    イベント系列データを入力し、このイベントを階層付け
    して、階層化イベント系列データとして、前記イベント
    遷移解析器に対して出力する階層化器を具備したことを
    特徴とする請求項1記載の人間−機械系観測装置。
  7. 【請求項7】 前記イベント遷移解析器が出力するイベ
    ント遷移の解析結果を入力して蓄積し、任意の時点でこ
    れを前記イベント情報表示器に対して出力するイベント
    遷移の解析結果蓄積器を具備したことを特徴とする請求
    項1記載の人間−機械系観測装置。
  8. 【請求項8】 前記イベント遷移の解析結果蓄積器か
    ら、あらかじめ蓄積されているイベント遷移の解析結果
    を入力し、同時に、前記イベント遷移解析器から新たな
    イベント遷移の解析結果を入力し、両者を比較し、イベ
    ント遷移比較結果を、前記表示器に対して出力するイベ
    ント遷移比較器を具備したことを特徴とする請求項11
    記載の人間−機械系観測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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