JP2001086164A - 電気通信システム、該システムの作動方法および電気通信装置 - Google Patents

電気通信システム、該システムの作動方法および電気通信装置

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JP2001086164A
JP2001086164A JP2000098992A JP2000098992A JP2001086164A JP 2001086164 A JP2001086164 A JP 2001086164A JP 2000098992 A JP2000098992 A JP 2000098992A JP 2000098992 A JP2000098992 A JP 2000098992A JP 2001086164 A JP2001086164 A JP 2001086164A
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bandwidth
codec
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bwas
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Shmuel Shaffer
シャッファー シュミュエル
William J Beyda
ジェイ ベイダ ウィリアム
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上において帯域幅を動的に割り
当てるシステムを提供すること。 【解決手段】 電気通信システムを、パケット交換網
と、1つ以上の電話通信装置と、帯域幅割当サーバとを
有するように構成し、前記1つ以上の電話通信装置はパ
ケット交換網に接続され、前記1つ以上の電話通信装置
は、1つ以上の符号化アルゴリズムを使用して通信する
ように構成され、前記帯域幅割当サーバは、1つ以上の
電話通信装置が所定の符号化アルゴリズムを使用して通
信する間、1つ以上の電話通信装置が通信する符号化ア
ルゴリズムを再折衝させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気通信システムに
関し、より詳細にはLAN上の電話通信システムの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】現代のLAN上の電話通信( telephony
-over-LAN =ToL)システムは、各エンドポイント
(例えばクライアント、ゲートウェイ)が符号化アルゴ
リズムのデフォルトの階層を選択することを可能にす
る。例えばエンドポイントの構成を、まず適応パルス符
号変調方式(ADPCM)、次にG.723、そしてG
SM等と試用し、これを発呼側および被呼側エンドポイ
ントの両方がサポートする共通のコーデックを見つける
まで行うようにする。
【0003】しかし典型的には、エンドポイントまたは
クライアントの有利なコーデックは静的である。結果的
に、ネットワークの帯域幅は単純な可用性に基づいて割
り当てられ、将来発呼を望む可能性のある他のユーザの
ことは考慮されない。結果的に、帯域幅消費量の多い符
号化アルゴリズムを使用して通信を行っている少数のユ
ーザが、帯域幅が不足している事を認識することさえな
くネットワークの帯域幅全体を使用し、そのために他の
ユーザが発呼することを妨げる。そのためにシステムの
帯域幅は非効率的に使用され、幾人かのユーザにとって
はサービスの拒否という結果にさえなるおそれがある。
さらに、サービス品質( quality of service =Qo
S)がより高い後続の発呼者が最適でないコーデックを
使用せざるを得ない一方、QoSがより低い先行の発呼
者が所望のコーデックを使用して通信を行う、というこ
とが生じる可能性がある。
【0004】米国特許出願 5546395 号明細書に記載さ
れているようなデータモデムは、音声伝送に対する圧縮
率および変調率を選択することにより通信中の2つのエ
ンドポイント間における動的な帯域幅調整を可能にする
が、そのようなシステムは広いネットワークに基づいた
帯域幅の割当の管理を考慮していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ネッ
トワーク上において帯域幅を動的に割り当てるシステム
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明により前記課題
は、電気通信システムを、パケット交換網と、1つ以上
の電話通信装置と、帯域幅割当サーバとを有するように
構成し、前記1つ以上の電話通信装置はパケット交換網
に接続され、前記1つ以上の電話通信装置は、1つ以上
の符号化アルゴリズムを使用して通信するように構成さ
れ、前記帯域幅割当サーバは、1つ以上の電話通信装置
が所定の符号化アルゴリズムを使用して通信する間、1
つ以上の電話通信装置が通信する符号化アルゴリズムを
再折衝させるようにして解決される。
【0007】
【発明の実施の形態】帯域幅調整サーバまたは帯域幅割
当サーバ( bandwidth allocation server=BWAS)
が設けられており、このサーバはシステム帯域幅使用量
をモニタし、ユーザ端末へ要求を送出して端末の符号化
能力を識別し、システム帯域幅使用量に基づいてユーザ
端末それぞれに符号化アルゴリズムを調整するように指
示する。システム帯域幅使用量が多い場合、BWASは
ユーザ端末に帯域幅消費量のより少ない符号化アルゴリ
ズムを用いるよう要求する。同様に、システム帯域幅使
用量が少ない場合、BWASはユーザ端末に帯域幅消費
量のより多い符号化アルゴリズムを用いることを許可す
る。
【0008】BWASは第1のしきい値を有し、これは
遊休状態にあるエンドポイントのコーデック速度の低下
に対するしきい値として識別される。BWASはシステ
ムのトラフィックをモニタして、または別のシステムの
モニタと通信してシステム帯域幅使用量を求める。BW
ASはメッセージをユーザ端末へ送出し、端末の符号化
能力および端末が使用する特定の階層を識別するように
要求する。一旦この情報がBWASに返るとBWASは
別のメッセージを送出し、より低速のコーデックを選択
することにより帯域幅使用量を減少させるようユーザ端
末に要求する。ネットワークのトラフィックが第2の所
定のしきい値より低くなるとBWASは別のメッセージ
を送出し、ユーザ端末に元のコーデックを復元すること
を許可する。
【0009】実施例の1つでは、BWASは帯域幅使用
量をモニタし、新しい接続に割り当てられた帯域幅と進
行中の接続に割り当てられた帯域幅との間に格差がある
場合、またはデータトラフィックに増加がみられる場合
には、BWASはコーデック速度低下( lower codec s
peed )メッセージをすべてのアクティブなH.323
エンティティに送出する。この結果、H.323エンテ
ィティはコーデックに関して再折衝する。すると元の発
呼者はより低速のコーデックを選択し、H.323コー
デックの折衝を再開するよう被呼者にメッセージを送出
する。
【0010】
【実施例】図1に本発明の実施例による電気通信システ
ム100を示す。詳細には、電気通信システム100は
LANまたはパケットネットワーク101を有する。L
AN101には種々のH.323端末102A、102
B、マルチポイント制御装置(MCU)104、H.3
23ゲートウェイ106、H.323ゲートキーパ10
8、LANサーバ112およびその他複数の装置、例え
ばパーソナルコンピュータ(図示せず)が接続されてい
る。H.323端末102A、102BはH.323規
格に準拠している。従って、H.323端末102A、
102Bはチャネル使用折衝に対するH.245、呼の
シグナリングおよび呼のセットアップに対するQ.93
1、登録、通信許可、通信状況( registration admiss
ion status =RAS)、およびオーディオおよびビデ
オパケットの順番付けに対するRTP/RTCPをサポ
ートしている。H.323端末102A、102Bはさ
らにオーディオおよびビデオコーデック、T.120デ
ータ会議プロトコルおよびMCU能力を実現する。H.
323勧告に関する詳細は国際電気通信連合(ITU)
から得られ、本明細書中においてはH.323規格全体
を参照する。さらに、本発明の実施例によると、ゲート
キーパ108には帯域幅割当サーバ( bandwidth alloc
ation server =BWAS)109が接続されている。
以下でより詳細に説明するが、BWAS109はシステ
ム帯域幅使用量をモニタし、帯域幅の可用性に従って各
H.323端末に特定のコーデックまたは符号化アルゴ
リズムを用いるよう指示する。別の実施例においてBW
ASの機能は、BWASがエンドポイントと通信可能で
ある限り、ゲートキーパ108に組み込まれても、任意
の端末もしくはサーバ上に配置されても、またはネット
ワーク101に別個に接続される分離した装置として実
現されてもよいことに注意されたい。従って図は例に過
ぎない。
【0011】図2に本発明の実施例によるLAN101
へのH.323インタフェースの論理図を示す。このイ
ンタフェースはITU−T H.323プロトコルを用
いている既知のネットワーク端末/装置10、およびネ
ットワーク端末10に接続されているパケットネットワ
ークインタフェース13を有する。ネットワークインタ
フェース13はH.323装置をLAN101へ接続す
る。H.323端末/装置および設備はリアルタイム音
声、ビデオおよび/またはデータを搬送する。H.32
3は包括的な勧告であり、ToL通信を含むマルチメデ
ィア通信に対する規格を設定するものであることに注意
されたい。前記ネットワークはパケット交換TCP/I
Pおよびイーサネット(登録商標)上のIPX、ファス
トイーサネットおよびトークンリングネットワークを含
むことができる。
【0012】ネットワーク端末10はビデオ入力/出力
(I/O)インタフェース28、オーディオI/Oイン
タフェース12、ユーザアプリケーションインタフェー
ス19、およびシステム制御ユーザインタフェース(S
CUI)20に接続されている。ネットワーク端末10
はH.225レイヤ24、ビデオコーデック15、オー
ディオコーデック14、H.245プロトコル機能1
8、Q.931プロトコル機能16、およびRASプロ
トコル機能17も有する。
【0013】図2に見られるように、標準的なH.32
3装置の一部であるビデオI/Oインタフェース28
は、ビデオコーデック15、例えばビデオ信号の符号化
および復号化に対するH.261コーデックに接続され
ている。ビデオコーデック15はビデオI/Oインタフ
ェース28とH.225レイヤ24との間に接続され、
符号化されたビデオ信号をH.225プロトコル信号に
変換する。H.261コーデックはH.323端末に対
して使用されるビデオコーデックでよいが、他のビデオ
コーデック、例えばH.263コーデックおよびその他
のコーデックもビデオ信号を符号化および複合化するた
めに使用される。H.245プロトコルは端末能力情
報、例えばビデオ信号の符号化アルゴリズムを交換する
ために使用される。一般的に、被呼端末は自身の能力を
発呼端末に対して指定する。
【0014】オーディオI/Oインタフェース12は、
標準的なH.323端末の一部であるが、オーディオコ
ーデック14、例えばオーディオ信号の符号化および復
号化に対するG.711コーデックに接続されている。
オーディオI/Oインタフェース12に接続されている
オーディオコーデック14はH.225レイヤ24に接
続され、オーディオ信号をH.225プロトコル信号に
変換する。G.711コーデックはH.323端末に対
して必須のオーディオコーデックであるが、本発明によ
れば別のオーディオコーデック、例えばG.728、
G.729、G.723.1、G.722、MPEG1
オーディオ、等も音声の符号化および復号化に使用して
もよい。典型的には、ビットレートが適度に遅いため
G.723.1が有利なコーデックであり、これは特に
速度がより遅いネットワーク接続においてリンク帯域幅
の保全を可能にする。周知のように、通信の際H.32
3端末は会話/会議に参加する全エンティティがサポー
トする共通の符号化アルゴリズムまたはコーデックを使
用する。この情報はH.245の能力交換フェーズ( c
apability exchange phase )の間に交換される。
【0015】制御レイヤ11はSCUI20とインタフ
ェース接続しており、H.323端末の適切な動作に対
するシグナリングおよびフロー制御を提供する。とりわ
け、非オーディオおよび非ビデオ制御シグナリングはす
べてSCUI20を介して扱われる。制御レイヤ11内
でSCUI20に接続されているのは、H.245レイ
ヤ18、Q.931レイヤ16およびRASレイヤ17
であり、これらはH.225レイヤ24に接続されてい
る。従ってSCUI20はH.245規格へのインタフ
ェースとなる。H.245はメディア制御プロトコルで
あり、能力交換、チャネル折衝、メディアモードの切
換、およびマルチメディア通信に対するその他種々雑多
なコマンドおよび指示を可能にする。SCUI20は
Q.931プロトコルへのインタフェースともなる。
Q.931は、H.323通信セッションのセットアッ
プ、解除、および制御を定義する。さらにSCUI20
はRASプロトコルへのインタフェースとなる。RAS
プロトコルは、H.323エンティティがどのように
H.323ゲートキーパにアクセスして特にアドレス変
換を実行可能であるかを定義し、それによりH.323
エンドポイントがH.323ゲートキーパを介して他の
H.323エンドポイントを捜し出すことを可能にす
る。Q.931規格から導出されたH.225規格のレ
イヤ24は、2つ以上のH.323端末間の接続を確立
するためのプロトコルであり、また、伝送されたビデ
オ、オーディオ、データおよび制御ストリームをネット
ワークインタフェース13へ出力する(例えばIPネッ
トワーク101上を輸送する)ためのメッセージの書式
に整える。H.225層24はまた、受信されたビデ
オ、オーディオ、データおよび制御ストリームをネット
ワークインタフェース13から入力されたメッセージか
ら読み出す。さらに本発明によれば、H.323端末の
制御レイヤ11は符号化資源装置( coding resource u
nit )111も有する。符号化資源装置は、符号化資源
をBWASへ通信するために使用される。これは以下で
さらに説明する。他の形式のプロトコルと同様T.12
0プロトコルインタフェースであるユーザアプリケーシ
ョンインタフェース19も、H.225レイヤ24とユ
ーザ装置21、例えばデータ装置との間に接続されてい
る。従って、H.323ネットワークは複数の異なる装
置を有するように構成されている。例えばこのネットワ
ークは、LANに接続されたユーザが話すことを可能に
する端末、LAN上に常駐する発呼者が公衆交換網を介
して第2のユーザを発呼することを可能にする端末(す
なわちゲートウェイ)、および/またはアダプタが無線
電話により無線トランクを介して通信することを可能に
する端末を有する。前記装置はH.450プロトコル規
格により、補足的なサービスも実現する。
【0016】H.323ゲートウェイ106(図1)は
一般的に会議中のH.323エンドポイントと他の端末
形式との間の変換機能を備え、呼のセットアップおよび
リセットをLAN側と交換回路網(例えば、公衆交換電
話網またはPSTN)側の両方で実行する。H.323
ゲートキーパ108は、端末およびゲートウェイに対す
るLANエイリアスからIPまたはIPXアドレスへ
(RAS規格で定義されているように)アドレス変換を
実行するだけでなく、帯域幅管理も実行する(やはりR
AS規格に定義されている)。H.323ゲートキーパ
108はさらに呼のルーティングに使用される。さら
に、本発明の実施例によるとゲートキーパ108はBW
AS109を有し、これは使用可能なシステム帯域幅に
基づいて特定のH.323端末が使用する符号化アルゴ
リズム(例えばオーディオ、ビデオおよび/またはその
両方)を指定するために使用される。BWAS109は
必要な符号化アルゴリズムをH.323端末へRASメ
ッセージにより伝える。H.323端末は標準的なH.
245シグナリングを使用して、彼ら自身の間で符号化
能力を折衝する。主にオーディオの符号化に関して説明
するが、本発明はビデオの符号化にも等しく応用可能で
あることに注意されたい。
【0017】より詳細に、例示的なBWAS109を図
3に示す。BWAS109はネットワークインタフェー
ス304(単純に、いずれかの実施例における標準的な
ゲートキーパインタフェースの一部でよい)を有し、こ
のインタフェースはネットワーク端末からの、および端
末への通信を可能にする。とりわけ、BWAS109は
RASメッセージを用いて遊休状態にあるH.323端
末が使用するコーデックを定義することにより、帯域幅
使用量を制御する。
【0018】帯域幅モニタ306および制御プロセッサ
302がネットワークインタフェース304に接続され
ている。帯域幅モニタ306は帯域幅使用量をモニタ
し、これは例えば、ゲートキーパまたはその他の既知の
手法、例えばビットレートをモニタすることにより処理
されているアクティブな呼の数を数えることにより行
う。制御プロセッサ302はメモリ308に接続されて
いる。このメモリは帯域幅のしきい値情報を、例えば参
照用テーブルの形式で格納するために使用される。メモ
リ308は、各H.323端末の符号化能力に関する情
報の格納にも使用される。以下の説明において、「H.
323端末」とはH.323クライアントまたはゲート
ウェイ106におけるH.323接続のような、任意の
H.323エンドポイントである。制御プロセッサ30
2は符号化要求の伝送、符号化情報の受信、および符号
化調整が必要であるか否かの決定を管理する。実施例で
は、BWAS109は局所的なセグメント上のトラフィ
ックを継続的にモニタしてトラフィックがいずれかのし
きい値と交差したか否かを判断し、かつ他のセグメント
上に配置された他のモニタエージェントと通信して、そ
の帯域幅使用量を求める。従ってBWAS109はネッ
トワークトラフィックを測定および追跡して、交差され
た関連するしきい値の検出を行うことが可能である。こ
れは以下で説明する。別の実施例では、BWAS109
はまた、進行中の呼、帯域幅使用量、そしてQoS要求
に関するデータベースを保持する。とりわけBWAS1
09は、進行中の呼が要求したQoSで扱われているの
か、またはそれ以下のQoSで扱われているのかを動的
に把握している。1つ以上の新しい呼がより高いQoS
(すなわち帯域幅)を必要とするならば、BWAS10
9は、より低いQoSの呼をさらに低いQoSのコーデ
ックに再設定するかどうかを判断する。これは以下で説
明する。
【0019】例として、本発明の実施例の動作を説明す
るフローチャートを図4に示す。ステップ402で、帯
域幅割当サーバ(BWAS)109は帯域幅のしきい値
Xに関する構成情報を受信する。この値は、コーデック
の速度を低下させる前に満たさなくてはならないしきい
値である。しきい値Xは典型的にはMbpsで測定さ
れ、メモリ308に格納される。ステップ404で同様
に、BWAS109はしきい値Yに関する構成情報を受
信する。この値は、符号化アルゴリズムを復元する前に
満たさなくてはならないしきい値である。しきい値Yも
またメモリ308に格納される。もちろん、しきい値X
およびYを受信する順番は逆でもよい。
【0020】次にステップ406で、BWAS109は
要求メッセージをH.323端末へ送出し、使用可能な
符号化アルゴリズムおよび階層の指示を返すよう要求す
る。実施例によれば、前記要求はRASメッセージの形
式である。要求メッセージはH.323ターミナルの符
号化資源装置111(図2参照)で受信される。端末の
符号化資源装置111はこの情報にアクセスするが、そ
の手法は端末が別のエンドポイントとの通信の始まりに
先行して、符号化情報にアクセスする手法と類似してい
る。次に情報はBWAS109へ転送されるが、これは
RASメッセージ形式、またはH.245シグナリング
のいずれかにより行う。
【0021】ステップ408で、符号化アルゴリズム/
階層情報はネットワークインタフェース304を介して
BWAS109に受信され、プロセッサ302によりメ
モリ308に格納される。次にステップ410でBWA
S109、とりわけ帯域幅モニタ306はシステム帯域
幅使用量のモニタに移る。システム帯域幅使用量を表す
信号はプロセッサ302に供給され、このプロセッサは
しきい値Xを得るためにメモリ308へアクセスする。
プロセッサ302はシステム帯域幅使用量をしきい値X
と比較し、ステップ412でシステム帯域幅使用量がし
きい値Xを越えたかどうかを判断する。越えていなけれ
ば、帯域幅モニタ306は帯域幅使用量のモニタを続け
る(ステップ410へ戻る)。しかし、帯域幅使用量が
しきい値Xを越えたことを検出した場合は、ステップ4
14でBWAS109はH.323端末にコマンドを送
出し、端末の符号化階層を調整してより低速のコーデッ
クを用いるように命ずる(前記調整は、許可されたもの
のうちで次に速い符号化アルゴリズムへ下げるか、択一
的には選択されたアルゴリズム、例えば最も遅い符号化
アルゴリズムへ直接下げるかのいずれかが可能であ
る)。ここでも、これはRASメッセージまたはH.2
45シグナリングの形式をとる。各H.323端末の符
号化資源装置111は次に階層を調整して、高速で、帯
域幅消費量のより多い符号化アルゴリズムが用いられな
いようにする。
【0022】ステップ414において何処まで帯域幅を
小さくするかの決定は、負荷、トラフィックの予想、お
よびこれに類するものを含む種々の要因に基づいて行わ
れる。種々の手法のうち任意のものを用いてよいが、例
示的な方法を以下説明する。BWAS109は、残って
いるネットワーク帯域幅を遊休状態にあるユーザの数で
除算して需要Dを求める。これはユーザが発呼した場
合、各ユーザに割当可能な需要である。需要Dは、メモ
リ308に格納されている2つの所定の要因により修正
される。第1の要因は許可された音声負荷のパーセンテ
ージ(VLA)であり、これは例えば、データの使用量
を求めた後に残っている帯域幅のパーセンテージを表
す。従って、データの呼がネットワークの帯域幅の60
%を許可されているならば、VLA=40%である。第
2の要因はアクティブになることが予想される呼のパー
センテージ(EA)である。例えば100の端末があ
り、常にその半分だけがアクティブであると予想される
ならば、EA=50%である。修正された需要(MD)
は次の式、MD=(D*VLA)/EAに従って計算さ
れる。例えば、帯域幅使用量がしきい値Xを超えて1M
bpsのネットワーク帯域幅が残っており、遊休状態の
ユーザが50人いるならば、Dは1Mbps/50ユー
ザ=20kbps/1ユーザとなる。するとMDは(2
0kbps/1ユーザ*40%)/50%=16kbp
s/1ユーザとなる。
【0023】MDに基づいてBWAS109は、各H.
323端末の階層におけるMDより低い最初の符号化ア
ルゴリズムが選択されるべきであることを決定する。上
の例では、16kbpsまたはそれより低い最初の符号
化アルゴリズムが選択されるべきである。端末がそのよ
うな符号化アルゴリズムを備えていない場合、その次に
低い符号化アルゴリズムが用いられることになっている
(択一的に、最も低い符号化アルゴリズムが用いられる
ことになっている)。各H.323端末にはBWAS1
09からのメッセージを供給し、符号化アルゴリズムを
適切なものに再設定するように指示する。
【0024】再び図4を参照する。ステップ416でB
WAS109はシステム帯域幅使用量をモニタし続け
る。ここでも、帯域幅モニタ306はプロセッサ302
にシステム帯域幅使用量を示す信号を供給する。これに
応答して、プロセッサ302はしきい値Yを得るために
メモリ308にアクセスする。上記のように、しきい値
Yは帯域幅使用量のしきい値であり、それ以下ではデフ
ォルトの符号化アルゴリズムの階層が用いられる。ステ
ップ418でプロセッサ302は、帯域幅モニタ306
から供給された帯域幅使用量をしきい値Yと比較する。
使用量がしきい値Y以下に減少していなければ、帯域幅
モニタは帯域幅使用量をモニタし続ける(ステップ41
6へ戻る)。しかし、帯域幅使用量がしきい値Y以下に
減少している場合は、BWAS109はステップ420
で各H.323端末にメッセージを送出し、符号化アル
ゴリズムの所定の選択、または択一的に、BWAS指定
の符号化アルゴリズムを復元するように指示する(例え
ば再調整は、次に速い符号化アルゴリズムへ上がること
も、または択一的に選択されたアルゴリズム、例えば最
も速い符号化アルゴリズムへ直接上がることも可能であ
る)。すると各端末の符号化資源装置111は符号化ア
ルゴリズムの階層を相応に再調整する。
【0025】本発明による帯域幅調整方法の択一的な実
施例を、図5を参照して説明する。詳細には図5のフロ
ーチャートは、BWAS109から符号化アルゴリズム
情報を要求されない方法を示す。むしろ、BWAS10
9は帯域幅使用量を単純にモニタし、各H.323端末
に命じて、アルゴリズム階層の固定された所定のスケジ
ュールに従ってより遅い符号化アルゴリズムに調整させ
る。
【0026】ステップ502で、BWAS109は帯域
幅のしきい値Xに関する構成情報を受信する。これは、
コーデックの速度を低下する前に満たさなくてはならな
いしきい値である。しきい値Xは典型的にはMbpsで
測定され、メモリ308に格納される。同様にステップ
504で、BWAS109はしきい値Yに関する構成情
報を受信する。これは、符号化アルゴリズムを復元する
前に満たさなくてはならないしきい値である。しきい値
Yもまたメモリ308に格納される。もちろん、しきい
値XおよびYを受信する順番は重要ではない。
【0027】次にステップ506で、BWAS109
は、より詳細には帯域幅モニタ306はシステム帯域幅
使用量をモニタする。ここでも、システム帯域幅使用量
を表す信号は制御プロセッサ302に供給される。この
プロセッサは、しきい値Xを得るためにメモリ308に
アクセスする。プロセッサはシステム帯域幅使用量をし
きい値Xと比較し、ステップ508でシステム帯域幅使
用量がしきい値Xを超えたかどうかを判断する。超えて
いない場合は、帯域幅モニタ306は帯域幅使用量をモ
ニタし続ける(ステップ506へ戻る)。しかし、帯域
幅使用量がしきい値Xを超えたことを検出した場合は、
ステップ510でBWAS109はH.323端末へコ
マンドを送出して符号化の階層を調整するよう指示する
(この調整は、次に速い符号化アルゴリズムへ下がる
か、または択一的に選択されたアルゴリズム、例えば端
末が有する最も遅い符号化アルゴリズムへ直接下がるか
のいずれかである)。各H.323端末の符号化資源装
置111は階層を調整して、高速で、より帯域幅を消費
する符号化アルゴリズムが用いられないようにする。
【0028】この実施例によると、ステップ510にお
ける、より遅い符号化アルゴリズムの選択は所定の基準
に基づいて行われる。例えばBWAS109はRASコ
マンドまたはH.245シグナリングをH.323端末
へ送出して、次に速い符号化アルゴリズムへ下げる。択
一的に、BWAS109はH.323端末に、この端末
が有する最も遅い符号化アルゴリズムへ直接下げるよう
に命令する。各H.323端末の符号化資源装置111
は前記メッセージを受信し、端末の符号化階層を調整す
る。
【0029】一旦H.323端末が符号化アルゴリズム
に対するデフォルトの選択を再設定すると、ステップ5
12で帯域幅モニタ306は帯域幅使用量をモニタし続
ける。帯域幅モニタ306は帯域幅使用量を示す信号を
プロセッサ302に供給する。プロセッサ302は、こ
れに応じてしきい値Yを得るためにメモリ308にアク
セスする。そしてステップ514で、プロセッサは受信
した帯域幅モニタ306からの帯域幅信号としきい値Y
とを比較する。帯域幅使用量がY以上であるならば、シ
ステムは使用量をモニタし続ける(ステップ512へ戻
る)。しかし、帯域幅使用量がしきい値Yよりも減少す
るならば、プロセッサ302はネットワーク上にコマン
ドを送出し、H.323端末が符号化アルゴリズムの階
層を再調整することを許可する。ここでも、これはRA
SメッセージまたはH.245シグナリングの形式をと
り、前記再調整は次に速い符号化アルゴリズムへ上がる
か、または択一的に、選択されたアルゴリズム、例えば
最速の符号化アルゴリズムへ直接上がるかのいずれかで
ある。次に各H.323端末の符号化資源装置111は
符号化の階層を相応に調整して、高速で、より帯域幅を
消費する符号化アルゴリズムが用いられるのを許可す
る。
【0030】上で説明した本発明の種々の実施例におい
て、ネットワークトラフィックの変化に対して帯域幅を
継続的にモニタすることが可能であり、符号化アルゴリ
ズムの動的な調整が達成される。
【0031】上記の実施例では、一旦H.323端末が
新しい符号化階層を受信すると、呼は標準的な手法で処
理される。従って、例えば本発明による符号化階層調整
システムを用いている呼のセットアップを示すフローチ
ャートを図6に示す。詳細には、ステップ602で発呼
側のH.323端末はゲートキーパ108に通信許可要
求( Admission Request =ARQ)メッセージを出
す。ステップ604で、ゲートキーパ108は通信許可
確認( Admission Confirm =ACF)メッセージを出
すことにより前記要求を受け入れる(ゲートキーパ10
8は通信拒否( Admission Reject =ARJ)メッセー
ジをもって応答することにより前記要求を拒否すること
もできるが、説明のためにACFメッセージが送出され
たものと仮定する)。ステップ606で、発呼側のH.
323端末はQ.931セットアップメッセージを被呼
側のH.323端末へ送出する。ステップ608で、被
呼側のH.323端末はARQメッセージをゲートキー
パ108へ送出し、このゲートキーパはステップ610
でACFメッセージをもって応答する(ここでも受け入
れメッセージではなく、拒否メッセージを供給すること
もできる)。一旦この承認が出されるとステップ612
でH.245シーケンスが続き、このステップにおいて
発呼側および被呼側のH.323端末が、用いるべき共
通の符号化アルゴリズムに関して相互に通信する。既に
述べたように、H.323端末は共通のアルゴリズムを
見つけなければならない。H.323端末はこれが見つ
かるまで、自身が有する階層を順次調べてゆく。本発明
によると、この決定は帯域幅が調整された新しい符号化
階層の使用に基づいている。H.323勧告により、
H.245シーケンスもまた帯域幅要求および割当を含
むことに注意されたい。そのような標準的な帯域幅メッ
セージングは本発明の影響を受けないが、個々のH.3
23端末が、BWAS109に応答して再調整した後に
得られた帯域幅要求決定( bandwidth requirement det
erminations )に基づいて帯域幅要求を行う場合は例外
である。
【0032】最後に、呼が終了するとステップ614で
両方のH.323端末は切断要求(Disengage Request
=DRQ)メッセージをゲートキーパ108へ送出す
る。これに対してゲートキーパ108は切断確認( Dis
engage Confirm =DCF)メッセージをもって応答す
る。
【0033】上述のように、本発明の1つの側面は、コ
ーデックの使用に関する再折衝を、呼を進行させつつ行
うことである。図7にこの手順のフローチャートを示
す。上述の手法と同じ様に、ステップ702でBWAS
109に帯域幅再折衝基準、つまりBWASがコーデッ
クの再折衝をさせる前に満たされなくてはならない基準
またはしきい値を供給する。さらに、BWASは選択基
準を格納するが、この基準はどのエンドポイントのコー
デックが再折衝されたかを識別する。選択基準は、例え
ばQoSおよび目下の帯域幅割当に基づくことも、呼が
内部のものか外部のものか、またはその他所定の基準に
基づくこともできる。以下でより詳細に説明するが、例
えば、複数の既存の呼が中程度のQoSレベルに関連し
ているとする;つまり、高いQoSレベルは必要でな
い。後続の呼は高いQoSに関連している、すなわち、
その呼の接続は高品質であることが重要であるとする。
これらのQoSレベルの差がしきい値を越えるならば、
既存の呼のコーデックを再折衝して、より低レベルのコ
ーデックにする。コーデックが既に一度再折衝されてレ
ベルが低下されているならば、BWASは、それをさら
に低下させるように再折衝すべきなのか、または元のレ
ベルに復元することができるのかをモニタする。
【0034】図7をさらに参照すると、ステップ704
で、BWAS109帯域幅モニタ308が、ネットワー
ク使用状況、とりわけ帯域幅使用量をモニタする。コー
デックの再折衝に対する基準が満たされていないとステ
ップ706で判断されたならば、プロセスはステップ7
04に戻る。すなわち、モニタを続行する。しかし基準
が1つ以上満たされた場合、ステップ708でBWAS
109は、コーデックを再折衝するよう指示する1つ以
上の制御信号をエンドポイントに送出する。上記のよう
に、これはより低速のコーデック、またはより高速のコ
ーデックへと折衝するコマンドである。ステップ710
で、エンドポイントは標準的なH.323シグナリング
を使用して、コーデックの再折衝を行う。するとステッ
プ712で、先行のコーデックは破棄される。次にシス
テムはステップ704、すなわちネットワークのモニタ
の実行に戻るが、これはオプションである設定可能な遅
延後(ステップ714)に行う。同じ接続のレベルを続
けて格下げしてしまうのを防ぐためである。
【0035】上述のように、複数の基準を使用して、コ
ーデックの速度の再折衝を1つ以上の既存の接続に対し
て行うべきであるかどうかを判断する。これを行う手法
の1つは、上で述べた許容データトラフィックパーセン
ト法( percent-data traffic allowed method )に類
似している。つまり、データトラフィックの量が所定の
しきい値を越えた場合、コーデックの再折衝プロセスに
着手する。
【0036】QoSレベルを用いる別の手法を、図8を
参照しながら説明する。ステップ800で、BWAS1
09は既存の呼に対して要求されているQoSレベル
を、提供されている実際のQoSレベルと共に保管す
る。例えば、制御プロセッサ302がこの情報をメモリ
308に保管する。ステップ802で、BWAS109
は新しい呼のセットアップ要求QoSレベルをH.32
3エンドポイントから、呼のセットアップの際に受信す
る。ステップ804で、BWAS109は要求されたQ
oSレベルを使用可能な帯域幅と比較する。要求された
帯域幅が使用可能であるとステップ806で判断された
ならば、ステップ808で呼は確立される。しかしステ
ップ806で、要求された帯域幅が使用可能ではないと
判断された場合は、ステップ810でBWAS109は
データベースにアクセスして、既存の呼で帯域幅を狭く
できるものがあるかどうかを判断する。例えば、新しく
要求されたQoSよりも低いQoSを有する目下の接続
が存在するならば、その既存の接続のQoSを格下げす
る。択一的に、既存の接続が目下、必要または要求され
た以上のQoSを有するならば、その接続はコーデック
再折衝の格好の対象となる。このようにして、種々の接
続を階層構造に設定して、再折衝できるかどうかを識別
するようにする。いずれにしても、再折衝に適切な接続
がないとステップ812で判断された場合は、ステップ
816で要求された接続はより低い帯域幅において確立
される。しかし、既存の接続を格下げする場合は、ステ
ップ814で、上述のような、より低速なコーデックに
再折衝するプロセスに着手し、呼が確立する(ステップ
808)。
【0037】既に述べたように、一般的には呼制御およ
び呼のシグナリングは、個々の実施例では標準的なH.
323シグナリングである。しかし本発明の実施例の1
つでは、付加的なコマンドを供給してコーデックの再折
衝を行っている。
【0038】具体的には、図9を参照すると、ステップ
902でエンドポイントクライアント1が、別のエンド
ポイントであるクライアント2との呼の確立を所望す
る。エンドポイントクライアント1はARQメッセージ
をゲートキーパGKに送出する。ステップ904で、ゲ
ートキーパGKはACFメッセージをもってクライアン
ト1に応答する。ACFメッセージはゲートキーパGK
の呼シグナリングトランスポートチャネル( Call Sign
aling Transport Channel )アドレスを含む。ステップ
906でACFメッセージに応答して、エンドポイント
クライアント1はH.225.0セットアップメッセー
ジをゲートキーパGKに送出する。このメッセージはそ
の呼を識別するための広域単一呼識別子( Globally Un
ique CallIdentifier )を含む。
【0039】ステップ908で、ゲートキーパGKは
H.225.0セットアップメッセージをエンドポイン
トクライアント2に中継する。これに応答して、ステッ
プ910でエンドポイントクライアント2はゲートキー
パGKとARQ/ACF交換を行う。ステップ912
で、呼が接続される過程において、エンドポイントクラ
イアント2はH.225.0接続待機( Alerting and
Connect )メッセージをゲートキーパGKに送出する。
ゲートキーパGKはこれに対して、ステップ914で接
続待機メッセージをエンドポイントクライアント1に供
給する。この接続待機メッセージは、ゲートキーパの
H.245制御チャネルトランスポートアドレスを含
み、このアドレスはステップ915においてH.245
制御チャネルを確立するために使用される。次にH.2
45能力交換が、ステップ916で行われる。ステップ
917でメディアチャネルがエンドポイントクライアン
ト1とクライアント2との間に開設される。
【0040】次に、ステップ918で、BWAS109
は確立されつつある呼に関するQoS情報を受信する。
ステップ920で、BWASはネットワーク使用状況を
モニタする。ステップ922で、特定のコーデック変更
基準が満たされると、ステップ924でBWAS109
はゲートキーパGKにコーデック速度変更コマンドを、
関連のある発呼者エンドポイント、この例ではエンドポ
イントクライアント1へ発行させる。コーデック速度変
更コマンドは場合に応じて「上昇( higher )」または
「低下」パラメータを含む。そしてステップ926で、
エンドポイントクライアント1はコーデック速度を調整
し、コーデック速度低下コマンド(または、状況によっ
てはコーデック速度上昇コマンド)をゲートキーパGK
に送出する。ゲートキーパは、コーデックを再折衝すべ
き既存の呼を識別する。ステップ928で、このコマン
ドはエンドポイントクライアント2に転送される。コー
デックの再折衝はステップ930でH.245制御チャ
ネル上で行われる。一旦再折衝が始まると、それ以前に
使用されていたコーデックはステップ932で破棄さ
れ、システムはステップ920に戻り(オプションであ
る設定可能な遅延後)、呼は確立される(ステップ93
3)。ステップ922で基準が満たされないならば、通
信はステップ923でコーデックの再折衝無しに確立す
る。
【0041】同様のコマンドシーケンスが、H.323
ダイレクトシグナリングモデル( direct signaling mo
del )を用いる実施例において使用される。ステップ9
50で、エンドポイントクライアント1はARQメッセ
ージをゲートキーパGKへ送出し、エンドポイントクラ
イアント2へのダイレクトコールモデル( direct call
model )を使用する呼を許可するよう要求する。ステ
ップ952で、ゲートキーパGKはACFメッセージを
もってエンドポイントクライアント1に応答する。AC
Fメッセージはエンドポイントクライアント2の呼シグ
ナリングトランスポートチャネルアドレスを含む。ステ
ップ954で、ACFメッセージに応答して、エンドポ
イントクライアント1はH.225.0セットアップメ
ッセージをエンドポイントクライアント2へ直接送出す
る。このセットアップメッセージに応答して、ステップ
956で、エンドポイントクライアント2はゲートキー
パGKとARQ/ACF交換を行う。次にステップ95
8で、エンドポイントクライアント2はH.225.0
接続メッセージをエンドポイントクライアント1に送出
して、呼を接続状態に向けて進める。ステップ960
で、エンドポイントクライアント1および2はH.24
5端末能力メッセージを交換する。ステップ962で、
エンドポイントクライアント1およびクライアント2は
H.245マスター・スレーブ決定メッセージおよびそ
の他必要ないかなるH.245メッセージも交換する。
ステップ964で、メディアチャネルがエンドポイント
間に開設される。
【0042】択一的に、ARQ/ACFメッセージの交
換は省いてもよい。つまり、ゲートキーパGKの関与な
しに、ダイレクトコールがエンドポイントクライアント
1と2との間に確立されてもよい。この場合、ステップ
950、952、および956が省かれる。すなわち、
ステップ952Aで、エンドポイント1はH.225.
0メッセージをエンドポイントクライアント2に直接送
出する。これによりエンドポイントクライアント2は、
受信したH.225.0セットアップメッセージを処理
する。この後、上述のステップ958、960、962
および964が続く。
【0043】次に、ステップ968で、BWAS109
は確立されつつある呼に関するQoS情報を受信する。
ステップ970で、BWASはネットワーク使用状況を
モニタする。ステップ972で、特定のコーデック変更
基準が満たされると、ステップ974でBWAS109
はコーデック速度変更コマンドを、関連のある発呼者エ
ンドポイント、この例ではエンドポイントクライアント
1へ発行する。コーデック速度変更コマンドは場合に応
じて「上昇」または「低下」パラメータを含む。そして
ステップ976で、エンドポイントクライアント1はコ
ーデック速度を調整し、コーデック速度低下コマンド
(または、状況によってはコーデック速度上昇コマン
ド)をエンドポイントクライアント2に直接送出する。
コーデックの再折衝はステップ978でH.245制御
チャネル上で行われる。一旦再折衝が始まると、それ以
前に使用されていたコーデックはステップ980で破棄
され、ステップ982で呼は確立され、システムはモニ
タに戻る(ステップ970)。ステップ972で基準が
満たされないならば、ステップ981で接続は低速で確
立する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気通信システムを示すブロック
図である。
【図2】本発明による例示的なH.323インタフェー
スを示すブロック図である。
【図3】本発明による例示的な帯域幅割当サーバ(BW
AS)を示すブロック図である。
【図4】本発明による実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明による別の実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】本発明を用いている通信例を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明による実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図8】本発明の別の実施例による帯域幅のモニタを示
すフローチャートである。
【図9】本発明による実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の別の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
102 H.323端末 106 ゲートウェイ 108 ゲートキーパ 109 帯域幅割当サーバ 112 LANサーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム ジェイ ベイダ アメリカ合衆国 カリフォルニア クーパ ーティーノ エドワード ウェイ 21580 Fターム(参考) 5K030 GA13 HA08 HC14 JA05 KA13 KA19 LA07 LB02 LC05 LC09 LC11 5K051 AA01 AA02 BB01 CC01 CC02 DD01 DD06 DD13 FF02 FF03 HH27 5K101 KK02 LL05 NN21 QQ07 SS01 SS07 SS08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット交換網(101)、1つ以上の
    電話通信装置(102)、および帯域幅割当サーバ(1
    09)を有し、 前記1つ以上の電話通信装置はパケット交換網に接続さ
    れ、 前記1つ以上の電話通信装置は、1つ以上の符号化アル
    ゴリズムを使用して通信するように構成され、 前記帯域幅割当サーバは、1つ以上の電話通信装置(1
    02)が所定の符号化アルゴリズムを使用して通信する
    間、1つ以上の電話通信装置(102)が通信する符号
    化アルゴリズムを再折衝させる、ことを特徴とする電気
    通信システム。
  2. 【請求項2】 パケット交換網(101)はH.323
    コンパチブルである、請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 帯域幅割当サーバ(109)は、1つ以
    上の既存の接続が、変更できるQoSレベルを有する場
    合前記再折衝を開始する、請求項1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記帯域幅割当サーバ(109)は、デ
    ータトラフィックレベルが所定のしきい値を越えた場合
    前記再折衝を開始する、請求項1記載のシステム。
  5. 【請求項5】 ネットワーク(101)使用量をモニタ
    し、 1つ以上の進行中の接続に対するコーデック(14)速
    度を、当該ネットワーク使用量のモニタに基づいて変更
    する、ことを特徴とする電気通信システムの作動方法。
  6. 【請求項6】 既存の接続が他の接続よりも低いQoS
    を有するかどうかを判断し、この判断結果に応答して前
    記既知の接続に対するコーデック速度を変更する、請求
    項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 ネットワーク(101)上のデータトラ
    フィックが所定のしきい値を越えたかどうかを判断す
    る、請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 第1符号化アルゴリズムを使用して他の
    電気通信装置と接続を確立するための手段(108)
    と、 前記接続を第1符号化アルゴリズムから第2符号化アル
    ゴリズムへ変更するための手段(109)とを有する、
    ことを特徴とする電気通信装置。
  9. 【請求項9】 前記他の電気通信装置に、第1符号化ア
    ルゴリズムから第2符号化アルゴリズムへ、符号化アル
    ゴリズムを再折衝するように指示するための手段(10
    9)を有する、請求項8記載の電気通信装置。
  10. 【請求項10】 当該変更手段(109)は、ネットワ
    ーク使用量をモニタするための手段(306)を含む、
    請求項8記載の電気通信装置。
  11. 【請求項11】 当該モニタ手段(306)は、データ
    トラフィックのレベルに対してネットワーク使用量をモ
    ニタする、請求項10記載の電気通信装置。
  12. 【請求項12】 モニタ手段(306)は、実際の、お
    よび要求されたQoSに対してネットワーク使用量をモ
    ニタする、請求項10記載の電気通信装置。
  13. 【請求項13】 変更手段(109)は、前記接続が他
    の接続よりも低いQoSを有する場合、第1符号化アル
    ゴリズムを第2符号化アルゴリズムに変更する、請求項
    12記載の電気通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007036828A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Oki Electric Ind Co Ltd 通信制御システム及び通信制御方法
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JP2009516471A (ja) * 2005-11-17 2009-04-16 マイクロソフト コーポレーション 高品質なリアルタイムオーディオを可能にするインフラストラクチャ

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