JP2001082811A - 集熱装置 - Google Patents

集熱装置

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JP2001082811A
JP2001082811A JP26019899A JP26019899A JP2001082811A JP 2001082811 A JP2001082811 A JP 2001082811A JP 26019899 A JP26019899 A JP 26019899A JP 26019899 A JP26019899 A JP 26019899A JP 2001082811 A JP2001082811 A JP 2001082811A
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
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    • F24S23/30Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with lenses
    • F24S23/31Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with lenses having discontinuous faces, e.g. Fresnel lenses
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
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    • F24S23/79Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with reflectors with spaced and opposed interacting reflective surfaces
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集熱器の太陽を見る方向の厚みを薄くする。
高温の集熱。受光面積に対する駆動機構数を少くする。
低姿勢にて広面積の受光を可とする。 【解決手段】 平板ガラス36又はフレネルレンズ36
fと板31,33で囲った箱体内に、第1放物面鏡40
a又は平面鏡40pm,第2放物面鏡52および光/熱
変換ブロック61を装備し、入射光を箱体内で折り返し
反射させて長距離光路を経て、採光ブロック61の流体
空間77を通して熱交換流体排出管74内に太陽光を集
束投射する。排出管74の内面は、光/熱変換用の黒色
面であり、主に排出管74内で光/熱変換し集熱する。
箱体内には弁装置92を介して、乾燥した空気又は不活
性ガスを封入する。各EL軸B1〜B4で各4個のAZ
軸4を支持した、4×4=16個の、マトリクス配列の
支持機群A11〜A44で、総計64個の集熱器22〜
24を支持した。1つの駆動機EF1が、4個の支持機
A11〜A14をAZ駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平行光を集光して
熱に変換する集熱装置に関し、代表的な使用態様の1つ
は、太陽光の集熱装置である。
【0002】
【従来の技術】従来の集熱器には、横断面が半円弧状又
は放物線状で縦に長いミラ−又は凸レンズの焦点位置に
光/熱変換用の黒い表面を有するパイプを配置し、それ
に光/熱変換流体として水を通すものがある。凸レンズ
は、大集光径のものにすると厚くなり、太陽光集光レン
ズとしては不適である。フレネルレンズは板状で厚みが
薄く、大集光径にしても格別に厚くならないので、集光
レンズに適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光/熱変換
面に対する光の入射角(面に垂直な線に対する角度)が
大きいと光が全反射により反射され、集熱効率が下るの
で、レンズの受光面直径(集光面積)を大きくするに伴
ない、焦点距離を長くする必要がある。ミラ−を用いる
場合でも、集光面積を広くするに伴ない焦点距離を長く
する必要がある。すると太陽に向かう方向に厚い(高
い)集熱器となってしまう。また、横断面上では集光
(光の集束)が行なわれるが、長さ方向は集光は行なわ
れないので、集光密度が低く、高温の集熱が難しい。
【0004】本発明は、集熱器の、太陽を見る方向の厚
みを薄くすることを第1の目的とし、高温の集熱を第2
の目的とする。総受光面積に対して太陽追尾のための駆
動機構の数を小量にすることを第3の目的とし、低姿勢
にて広面積の受光をすることを第4の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)底板(31),それに
対向する開口を囲む側板(33)および該開口を閉じる透光
部材(36/36f)を含むケ−シング;該ケ−シング内にあっ
て、前記透光部材(36/36f)を通過してケ−シング内に入
った光を反射する第1ミラ−(40a);前記ケ−シング内
にあって第1ミラ−(40a)の前方に位置し、前記透光部
材(36/36f)で支持され、第1ミラ−(40a)の反射光を反
射する、小形,短焦点距離の曲面ミラ−である第2ミラ
−(52);第2ミラ−(52)に対向しその反射光を受入れる
透光窓(75)と、それに接する熱交換流体を通すための流
路(69,68,77)を有する採光部材(61);および、該採光部
材(61)に結合され、前記流路(69,68,77)につながった熱
交換流体供給路(73)および熱交換流体排出路(74)を含
み、供給路(73)と排出路(74)の少くとも一方(74)が採光
部材(61)の透光窓(75)に対向して開いた、流体給排管(7
3,74);を含み、前記ケ−シングの透光部材(36/36f)と
第1ミラ−(40a)の少くとも一方が、長焦点距離の集光
エレメントである;集熱装置。
【0006】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、参
考までに付記した。以下も同様である。
【0007】これによれば、ケ−シングの透光部材(36/
36f)又は第1ミラ−(40a)が長焦点距離で集光し、第1
ミラ−(40a)が透光部材(36/36f)方向に反射し、この反
射光を第2ミラ−(52)が、底板(31)方向に折り返し反射
して採光部材(61)の透光窓(75)に照射し、流路(77)を通
して透光窓(75)に対向して開いた熱交換流体流路(74)の
開口内に入る。そして該流路(74)の内面にぶつかって一
部は熱に変わり残りは反射して流路(74)に沿って進行し
そして更に流路(74)の内面にぶつかる。これを繰返して
いる間に、入射光のほとんどが熱に変わる。流路(74)に
は熱交換流体が流れているので、流路(74)の内面に発生
した熱は熱交換流体で吸収される。
【0008】光路は、透光部材(36/36f)/第1ミラ−(4
0a)/第2ミラ−(52)/採光部材(61)/熱交換流体流路
(74)で、この経路での透光部材(36/36f)/採光部材(61)
間の光路長が大略で、透光部材(36/36f)/底板(31)間距
離の2.5倍程度になるので、比較的に短い透光部材(36/3
6f)/底板(31)間距離でも、高効率の集光となる角度で
採光部材(61)の透光窓(75)に集束光を当てることができ
る。これにより、集熱器の受光面積を大きくしても、そ
の、太陽を見る方向の厚みは小さく設計できる。低姿勢
にて広面積の受光をすることが可能である。また、集光
密度が高く、高温の集熱が可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】(2)第1ミラ−(40a)は、前記
透光部材(36/36f)を通過してケ−シング内に入った光を
反射し集光する大形,長焦点距離の曲面ミラ−であり;
第2ミラ−(52)は、第1ミラ−(40a)の光軸上に位置す
る(図12,図23)。 (3)前記流体給排管(73,74)の、採光部材(61)の透光
窓(75)に対向して開いた熱交換流体流路(74)の内面は、
光/熱変換面である。これにより、熱交換流体管路にお
いて光/熱変換が行なわれる。管内の一点での光衝突に
よる光/熱変換効率が低くても、熱変換しなかった光は
そこで反射し別の箇所に当る。したがって管内で反射を
繰返している間に、光の実質上すべてが熱に変わる。 (4)ケ−シング内空間に開いた内ポ−ト,ケ−シング
の外部に開く外ポ−ト、および、両ポ−トの間を開,閉
するための弁体(107)を含み、ケ−シング(31)に装着さ
れた弁装置(92);を、集熱装置は更に含む(図14)。 (5)透光部材(36f)は大形,長焦点距離のフレネルレ
ンズ(36f)である(図22,図23)。 (6)透光部材(36f)は大形,長焦点距離のフレネルレ
ンズ(36f)であり、第1ミラ−(40pm)は平面鏡(40pm)で
ある(図22)。 (7)透光部材(36f)は大形,長焦点距離のフレネルレ
ンズ(36f)であり、第1ミラ−(40pm)は曲面ミラ−(40a)
である(図23)。 (8)所定方向(SA)に延びる一本以上の第1組の軸体(B
1);第1組の軸体(B1)の軸心に平行な面(Sp)に対して、
第1組の軸体(B1)を、該軸心を中心に回転自在に支持す
る軸受け(C11,C12);第1組の軸体(B1)をその軸心を中
心に回転駆動する第1駆動手段(ES1,D11);第1組の軸
体(B1)に直交する方向(FA)に延び、この方向に延びる軸
心を中心に回転自在に、第1組の軸体(B1)で支持され
た、第1組の集熱器(21〜24)を支持する第2組の第1軸
体(4),第1軸体(4)に、その軸心に回転中心を合せて固
着された第1ホィ−ル(7)、および、第1ホィ−ル(7)に
噛み合い第1組の軸体(B1)に平行な第1ウォ−ム(12)、
を含む第1支持機(A11);第2組の第1軸体(4)を支持す
る第1組の軸体(B1)と同一の軸体で、第2組の第1軸体
(4)と同様に支持された、第2組の集熱器を支持する第
2組の第2軸体,第2軸体に、その軸心に回転中心を合
せて固着された第2ホィ−ル、および、第2ホィ−ルに
噛み合い第1組の軸体(B1)に平行な第2ウォ−ム、を含
む第2支持機(A12);および、第1および第2ウォ−ム
を、同時に同方向に廻わすために機械的に結合する連結
部材(I11)および第2駆動手段(EF1);を更に含む集熱装
置。
【0010】最も代表時な使用態様では、前記所定方向
(SA)は、東西に延びる水平軸(東西軸)であり、その場
合には、第1組の軸体(B1)が、エレベ−ション回動の中
心、該軸体(B1)に平行な面(Sp)が水平面(又は屋上の平
面)、そして第1駆動手段(ES1,D11)がエレベ−ション駆
動機である。第2組の第1軸体(4)および第2軸体が、
それぞれアジマス回動の中心、そして連結部材(I11)お
よび第2駆動手段(EF1)がアジマス駆動機である。第1
組の軸体(B1)を主体とする1つのエレベ−ション機構
で、それぞれ第2組の第1軸体(4)および第2軸体を主
体とする第1および第2支持機(A11,A12)すなわち2つ
のアジマス機構を支持するので、小量の機構で多量の集
熱器(広い総受光面積)を支持しうる。
【0011】第1および第2支持機(A11,A12)が、東西
軸に沿う方向(SA)に分布し、したがって高さを格別に高
くしなくても、広い受光面積を確保することが可能であ
る。第1組の軸体(B1)の一本に更に第3,第4の支持機
(A13,A14)を装備することもでき、この場合、第1組の
軸体(B1)が長くなるが、それを該長さ方向(SA)に分布す
る複数の軸受け(C11〜C14)を介して平面(Sp)でそれに平
行に支持することにより、支持機群(A11〜A14)の荷重が
第1組の軸体(B1)の中心軸に沿う方向(SA)に分布し平面
(Sp)で受けられる。荷重が平面(Sp)の一軸方向(SA)に分
散するので、第1組の軸体(B1)の支持構造は、従来の垂
直支柱の支持構造ほどには強固にする必要はなく、第1
組の軸体(B1)の設置が容易である。 (9)各支持機(A11,A12)は、第1組の軸体(B1)に直角
に立てて固着され、第2組の軸体(4)を回転自在に支持
する支柱(1)、および、第1組の軸体(B1)に一端が固着
され他端が該第2組の軸体(4)の一端に結合したダクト
パイプ(20)を含み、第1組の軸体(B1)および第2組の軸
体(4)は中空パイプであって、ダクトパイプ(20)の内空
間を介して相互に連通する。これによれば、第1組の軸
体(B1),ダクトパイプ(20)および第2組の軸体(4)の連
なりを、集熱器に接続した流体給排管(73,74)のダクト
に用いることができ、その場合、配管が容易である。 (10)第1組の軸体(B1,B2)は、それぞれが、前記第
1および第2支持機(A11,A12)と同一構造の複数の支持
機(A21,A22)を同様に支持する、複数本(B1,B2)であり、
第1駆動手段(ES1,D11)が連動機構を介して該複数本(B
1,B2)を同時に同方向に回転駆動する。
【0012】これによれば、前記所定方向(SA)を、東西
に延びる水平軸(東西軸)とした場合、4以上の複数の
支持機(A11,A12,A21,A22)が支持面(Sp)に沿ってマトリ
クス分布(東西方向および南北方向の2次元分布)し、エ
レベ−ション方向には、それらのすべてが第1駆動手段
(ES1,D11)によって同時に同方向に駆動される。アジマ
ス方向には、同一の第1組の軸体(B1,B2)で支持された
2つ(A11とA12/A21とA22)が同時に同方向に駆動され
る。集熱器を支持する支持機(A11,A12,A21,A22)の数が
多く、総受光面積を広く設計しうるが、集熱器の高さは
格別に高くしなくても済む。支持機を支持する第1組の
軸体(B1,B2)の支持構造は、格別に強固に設計する必要
はない。また、総受光面積を広くする場合でも、高さは
格別に増大しないので、設置区画外の他人の地所への太
陽光を遮断してしまう可能性が低い。 (11)各支持機(A11,A12,A21,A22)の各支柱(1)には、
各ウォ−ム(12)を回転自在に支持し、しかも第1組の軸
体(B1,B2)が延びる方向にはウォ−ム(12)の移動を拘止
する各ウォ−ム支持枠(10)を、固着した。
【0013】これによれば、集熱器に風力などの外力が
加わることによる第2組の軸体(4)の回転が、ウォ−ム
(12)およびウォ−ム支持枠(10)を介して支柱(1)で阻止
される。すなわちウォ−ム(12)およびウォ−ム支持枠(1
0)が、外力による第2組の軸体(4)の回転を阻止するス
トッパとして機能する。 (12)太陽位置(太陽光の到来方向)に対する、支持機
(A11)が支持する集熱器(21〜24)の指向ずれ(ねらい方向
のずれ)を検出する手段(80,131);および、該ずれを小
さくするように第1駆動手段(ES1,D11)および第2駆動
手段(EF1)を介して第1組の軸体(B1)および第2組の軸
体(4)を回転駆動する駆動制御手段(131;図17,図18);を
更に含む。 (13)駆動制御手段(131)は、第1駆動手段(ES1,D11)
および第2駆動手段(EF1)の回転駆動による第1組の軸
体(B1)および第2組の軸体(4)の回転速度を、太陽位置
の変化に対する集熱器(21〜24)の追従が遅れるときには
増速し進むときには減速する(図19)。 (14)所定レベル(Stm,Stn)以上の太陽光照射の有無
および太陽光照射方向が午前,午後のいずれの角度かを
検出する光検出手段(PSm,PSn);を更に含み、駆動制御
手段(131)は、所定レベル以上の太陽光照射の有りのと
きに太陽光照射方向が午前の角度から午後の角度に変わ
ったときに第1駆動手段(ES1,D11)による第1組の軸体
(B1)の回転駆動方向を反転し、所定レベル以上の太陽光
照射の無しのときには第1駆動手段(ES1,D11)および第
2駆動手段(EF1)の回転駆動による第1組の軸体(B1)お
よび第2組の軸体(4)の回転駆動を停止する(図16)。 (15)支持機(A11)が支持する集熱器(21〜24)が基準
姿勢(HP)か否を検出する手段(Seh,Sah,131);を更に含
み、駆動制御手段(131)は、基準姿勢が検出されている
ときに姿勢デ−タを基準姿勢のものに更新し、所定レベ
ル以上の太陽光照射の有りの間は、第1駆動手段(ES1,D
11)および第2駆動手段(EF1)をパルス駆動してそれによ
る姿勢変化分、姿勢デ−タを更新し、所定レベル以上の
太陽光照射の無しになると駆動を停止してその間の経過
時間(Rwc)を計測し、所定レベル以上の太陽光照射の無
しから有りに変わったときに、経過時間(Rwc)の間の太
陽位置変化量に対応する分第1駆動手段(ES1,D11)およ
び第2駆動手段(EF1)を高速パルス駆動しこれに対応し
て姿勢デ−タを更新する(図21)。 (16)駆動制御手段(131)は、第1駆動手段(ES1,D11)
および第2駆動手段(EF1)をパルス駆動してパルス駆動
の度に姿勢デ−タをパルス駆動による姿勢変化分を加え
たものに更新し、所定レベル以上の太陽光照射の無しか
つ姿勢デ−タが設定範囲を外れるとき、集熱器(21〜24)
を基準姿勢(HP)とし、所定レベル以上の太陽光照射の有
りを待つ(図20)。 (17)駆動制御手段(131)は、所定レベル以上の太陽
光照射の無しのときに、姿勢デ−タに、経過時間(Rwc)
の間の太陽位置変化量を加えた値が設定範囲を外れる
と、集熱器(21〜24)を基準姿勢(HP)とし、所定レベル以
上の太陽光照射の有りを待つ(図20)。
【0014】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0015】
【実施例】−第1実施例− 図1に本発明の一実施例を示す。この実施例では、基準
平面Spに沿って、4×4=16個の支持機A11〜A
14,A21〜A24,A31〜A34,A41〜A4
4がマトリクス配置されている。第1組の4個の支持機
A11〜A14は、第1組の第1軸体B1で支持され、
第2組の4個の支持機A21〜A24は、第1組の第2
軸体B2で支持され、第3組の4個の支持機A31〜A
34は、第1組の第3軸体B3で支持され、第4組の4
個の支持機A41〜A44は、第1組の第4軸体B4で
支持されている。
【0016】図1は、各支持機Aij(i=1〜4,j
=1〜4)が4個の集熱器(A11では符号21〜24
にて指す)を支持し、集熱器の受光面が基準平面Spに
平行になるように各支持機Aijを倒伏させた状態を示
し、この状態が各支持機Aijの基準姿勢である。この
状態で、全集熱器を削除しかつ2点鎖線細線で示した平
面を図2に示す。また、図1の左端側から矢印SA方向
に見た支持機の左側面を拡大して図3に示す。図2を参
照する。第1組の第1軸体B1は中空パイプであり、4
個の軸受けC11〜C14で軸心を中心に回転自在に、
かつ基準平面Spに対して平行に支持されている。第1
組の第2軸体B2〜第4軸体B4も軸体B1と同一サイ
ズおよび材質の中空パイプであり、それぞれ4個の軸受
けC21〜C24,C31〜C34およびC41〜C4
4で軸心を中心に回転自在に、かつ基準平面Spに対し
て平行に支持されている。
【0017】最も好ましい使用態様では、基準平面Sp
はビルの屋上の平面であり、図に示すSAが東西軸でS
Aの矢印方向が西、FAが南北軸でFAの矢印方向が
北、TAが上下軸でTAの矢印方向が天空である。この
使用態様では、第1組の軸体B1〜B4がエレベ−ショ
ン回動軸、図2上でこれらの軸とT字型に直交して示さ
れFA方向に延びる第2組の、4×4本の軸(A11の
ものは符号4にて指す)がアジマス回動軸となる。
【0018】図1〜図3に示す実施例を、ビルの東壁面
に装備するときには、基準平面Spが該東壁面であり、
SAが南北軸、FAが上下軸、TAが東西軸となる。図
1〜図3に示す実施例を、ビルの南壁面に装備するとき
には、基準平面Spが該南壁面であり、SAが東西軸、
FAが上下軸、TAが南北軸となる。また、図1〜図3
に示す実施例を、ビルの西壁面に装備するときには、基
準平面Spが該西壁面であり、SAが南北軸、FAが上
下軸、TAが東西軸となる。なお、壁面が正しく水平,
正しく東向き,正しく南向き、あるいは正しく西向きで
はなくても、太陽光が当る平面であれば、それを基準平
面Spとすることができる。すなわち該平面に図1〜図
3に示す実施例を装備して、集熱器にて太陽光を受光す
ることができる。
【0019】しかしながら理解を簡易にするために以下
においては、図示SAを東西軸、FAを南北軸、TAを
上下軸とした設定であるとする。すなわち軸体B1〜B
4がエレベ−ション回動軸、図2上でこれらの軸とT字
型に直交して示されFA方向に延びる第2組の、4×4
本の軸(A11のものは符号4にて指す)がアジマス回
動軸である。
【0020】図4に、図1〜図3に示す第1行F1,第
1列S1に位置する第1組の第1支持機A11を拡大し
て示す。第1組の第1軸体B1に4角筒状の支柱1が直
角に固着されている。第2組の第1軸体4も中空パイプ
であり、この軸体4が各ベアリングを介してア−ム2,
3で回転自在に、しかし軸心が延びる方向には移動を拘
止する構造で、支持されている。ア−ム2,3は、軸体
4を支持してから支柱1に固着されている。
【0021】くの字型のダクトパイプ20の一端が軸体
B1に固着され、他端は軸体4の一端の内部に進入して
いる。軸体4には固定板5,6およびホィ−ル7が固着
されている。ホィ−ル7は軸体4の大略で中間部に位置
する。このホィ−ル7と固定板5,6に、集熱器支持フ
レ−ム8,9が固着され、これらのフレ−ム8,9に、
それぞれに2個、計4個の集熱器21〜24が固定され
ている。
【0022】図5には、軸体4を回転支持する機構部材
を示す。この図5には、支柱1にア−ム2,3がすでに
固着された状態を示すが、ア−ム2,3には、支柱1に
固着するまでに軸体4が回転自在かつその軸心に沿う方
向には移動不可に結合される。
【0023】図6には、集熱器21〜24を固定支持す
る機構部材を示す。支持フレ−ム8,9は、それらの間
のホィ−ル7に関して対称な形状であり、それぞれに、
1個の集熱器宛て3ケ、計6ケのボルト通し穴21h1
〜21h3,22h1〜22h3/23h1〜23h
3,24h1〜24h3がある。集熱器21〜24のそ
れぞれには、その底板に3本の固定ボルトが溶接により
気密に固着されており、それらを上述のボルト通し穴に
通してナットを装着してねじ締めすることによって、集
熱器21〜24が、支持フレ−ム8,9に一体化され固
定される。なお、固定ボルトのそれぞれにワッシャに加
えて傾き微調整用の、数種の厚みのリングを選択的に装
着してこれらをナットで締め付けることによって支持フ
レ−ム8,9に対する集熱器21〜24それぞれの取付
姿勢を調整できる。支持フレ−ム8,9とそれに装着し
た集熱器21〜24の相対位置を図10に示す。
【0024】再度図4および図5を参照する。支柱1
の、ホィ−ル7の歯面に対向する位置には、コ型のウォ
−ム支持フレ−ム10が固着されており、このフレ−ム
10が、ホィ−ル7に噛み合ったウォ−ム12(図1
2)を、回転自在ではあるが軸心が延びる方向には移動
を拘束して、支持する。
【0025】図7に、ホィ−ル7とウォ−ム12との噛
み合いの概要を示し、図8には、ウォ−ム12およびホ
ィ−ル7を拡大して示す。図8を参照すると、ウォ−ム
12の中心には、4角穴があり、そこに連結具13,1
4の脚端の4角柱が圧入されている。連結具13,14
は大略で頭付ピン状であって、その脚の丸棒状の首部で
フレ−ム10を貫通しかつベアリングで回転自在に支持
され、該首部に連続する先端部の4角柱がウォ−ム12
に圧入されている。連結具13,14の頭部には4角穴
があり、連結具13の4角穴に、連結棒I11の端部の
4角柱がはまり込んでいる。したがって、連結棒I11
が回転すると連結具13およびウォ−ム12が同じく回
転し、それによってホィ−ル7が回転する。すなわちホ
ィ−ル7と一体の軸体4が回転する。軸体4には図4に
示すように支持フレ−ム8,9を介して集熱器21〜2
4が固定されているので、集熱器21〜24が、軸体4
を中心に回動する。
【0026】図4および図9を参照すると、連結具14
には大径の平歯車15が一体に固着されており、図9の
(b)に示すように、平歯車15に中間歯車16が噛み
合い、この中間歯車16に、ステッピングモ−タおよび
減速機を内蔵する電動駆動機EF1の出力軸に固着した
駆動歯車17が噛み合っている。図4には、図9の
(b)に示す電動駆動機構の概要を示す。電動駆動機E
F1にて、歯車17,16,15,連結具14およびウ
ォ−ム12を介してホィ−ル7を回転駆動することがで
き、この実施例では、図7に示すように、軸体4を中心
に略180度の範囲内で、集熱器21〜24を回動駆動
することができる。この回動駆動がアジマス駆動であ
る。
【0027】再度図1および図2を参照する。上述のよ
うに、第1行F1,第1列S1に位置する第1組の第1
支持機A11は、第1組の第1軸体B1で支持されてお
り、同様に、第1組の、第2〜4列S2〜S4に位置す
る第2〜第4支持機A12〜A14も、第1組の第1軸
体B1で支持されている。しかし、第2〜第4支持機A
12〜A14には、第1支持機A11に備わったアクテ
ィブ駆動要素EF1,15〜17は存在せず、第2〜第
4支持機A12〜A14の、上述のウォ−ム12対応の
ウォ−ムが、連結棒I11,I12およびI13(図
2)でウォ−ム12と連結されており、ウォ−ム12と
同時に同方向に同速度で回転する。したがって第2〜第
4支持機A12〜A14の集熱器も、第1支持機A11
の集熱器21〜24と同時に同方向に同速度で回転す
る。すなわち、第1支持機A11に備わった1組のアク
ティブ駆動要素EF1,15〜17が、第1組の全支持
機A11〜A14を同時にアジマス駆動する。
【0028】図2において、2点鎖線の2重丸で囲った
機構部H11,H21,H31およびH41が、上述の
アクティブ駆動要素(EF1,15〜17)があるアジ
マス駆動機構であり、2点鎖線の一重丸で囲った機構部
H12〜H14,H22〜H24,H32〜H34およ
びH42〜H44が、アクティブ駆動要素がなく連結棒
によってウォ−ムが回転駆動される従動機構のみを備え
るアジマス駆動機構である。つまり、図1に示す第1列
S1の支持機A11,A21,A31およびA41はア
クティブ駆動要素があるアジマス駆動機構を備えるが、
第2〜4列S2〜S4の支持機A12〜A14,A22
〜A24,A32〜A34およびA42〜A44は、従
動機構のみを備えるアジマス駆動機構を備える。
【0029】第1組の軸体B1〜B4を回転駆動するエ
レベ−ション駆動機構も、上述のアジマス駆動機構と同
様に、ウォ−ムとホィ−ルの組合せを用いるものであ
る。図2を参照すると、第1組の第1軸体B1には2個
のホィ−ルが固着されており、各ホィ−ルに噛み合う各
ウォ−ムが、支持台D11,D12で、回転自在かつそ
の軸心が延びる方向には移動を拘止して、支持されてい
る。他の軸体B2〜B4のそれぞれにも同様に2個のホ
ィ−ルが固着されており、各ホィ−ルに噛み合う各ウォ
−ムが、支持台D21,D22/D31,D32/D4
1,D42で、回転自在かつその軸心が延びる方向には
移動を拘止して、支持されている。上述のアジマス駆動
系と同様に、各支持台D11〜D42で支持された各ウ
ォ−ムは、3本の連結棒(その一本がG11)で、同時
に同方向に同一速度で回転するように連結され、各支持
台D12〜D42で支持された各ウォ−ムは、3本の連
結棒(その一本がG12)で、同時に同方向に同一速度
で回転するように連結されている。
【0030】図2および図3を参照すると、第1組の第
1支持台D11で支持されたウォ−ムは、図9に示すア
ジマス駆動機構と同様に、歯車列を介して、ステッピン
グモ−タおよび減速機を内蔵する電動駆動機ES1で回
転駆動され、これによって、第1組の全軸体B1〜B4
が同時に同方向に同一速度で回転駆動される。これがエ
レベ−ション駆動である。一本の軸体(例えばB1)で
4個の支持機(A11〜A14)を支持するので、第1
組の全軸体B1〜B4のエレベ−ション駆動の負荷は大
きい。また、例えば全支持機A11〜A44を垂直に立
てた場合、風圧により強い回動力が軸体B1〜B4に加
わるので、それによっては軸体B1〜B4が回転しない
ように強いストッパ機能を付加する必要がある。そこで
この実施例では、図2に示すように、上述のエレベ−シ
ョン駆動機構(D11〜D41,ES1)と同一構造の
もう1組のエレベ−ション駆動機構(D12〜D42,
ES2)を、第1組の全軸体B1〜B4に結合して、2
組のエレベ−ション駆動機構を同時に付勢するようにし
ている。
【0031】なお、図2に示すように、軸受けC12が
ある軸受列と、C13がある軸受列の間にはダクトCA
dがあり、これが南北方向(FA)に延びている。この
実施例では、集熱器(21〜24)は、詳細は後述する
が、太陽光を集光し熱に変換して熱交換流体にて集熱す
るものであり、集熱器につながった給排管(73,7
4:図12)は、第2組の軸体(4)すなわちアジマス
軸の円周面の穴を貫通してその内空間に入って軸心に沿
って延び、そしてダクトパイプ20を通って第1組の軸
体(B1)に入り、そしてダクトCAd内に入ってそこ
で束OFcに集成されている。すなわち、ダクトCAd
の中を熱交換流体給排管束OFcが通っている。第1組
の全軸体B1〜B4はダクトCAdを横方向SAに貫通
し、ダクトCAdに対して回転自在である。第1組の全
軸体B1〜B4に、熱交換流体給排管束OFcから分岐
した熱交換流体給排管群を通すために、全軸体B1〜B
4の、ダクトCAd内に位置する領域には、1/4周
(全周360度の中の90度)に渡る熱交換流体給排管
挿通用の開口(側面開口)がある。なおエレベ−ション
駆動の回動範囲が90度であり、この範囲に、開口幅
(1/4周)が合せてある。
【0032】再度図3,図4および図5を参照する。こ
の実施例では、支持機(A11〜A44)を図3に示す
ように、集熱器(21〜24)の受光面(太陽に向ける
面)をSA,FA両軸に平行(TA軸に垂直;基準平面
Spに平行)にした状態を、集熱器の基準姿勢と定め、
これを待機姿勢としている。このとき支柱1および軸体
4はFA軸に平行である。この状態での軸体B1の回転
角(エレベ−ション角度)を+90度に、軸体4の回転
角(アジマス角度)を+90度に定め、これらをホ−ム
ポジション(HP)と称す。なお、図3上に2点鎖線4
で示すように支柱1をTA軸に平行に立てた垂直起立状
態で軸体B1の回転角(エレベ−ション角度)は0度で
ある。この垂直起立状態では、集熱器21〜24が図7
上の実線位置にあるときが、上述のアジマス角度+90
度の、アジマス ホ−ムポジションである。この実線位
置から反時計方向(図7上)に90度だけ集熱器21〜
24を回動させたとき、アジマス角度0度であり、集熱
器21〜24の受光面は、SA軸に直交し、東向きであ
る。実線位置から時計方向(図7上)に90度だけ集熱
器21〜24を回動させたとき、アジマス角度180度
であり、集熱器21〜24の受光面は、SA軸に直交
し、西向きである。この実施例で、支持機(A11〜A
44)の、図1および図3に実線で示す倒伏姿勢を基準
姿勢としてこれを待機姿勢としたのは、姿勢が最も低
く、風などの外力が小さいと考えたからである。
【0033】集熱器支持機A11がこの基準姿勢(ホ−
ムポジション)か否かを検知するために、図3および図
4に示すように、エレベ−ションHP検出用のスイッチ
Sehが支柱1に、また、アジマスHP検出用のスイッ
チSahがア−ム3に装着されている。スイッチSeh
は、エレベ−ション角度が+90度未満のときにはスイ
ッチオン、+90度以上(倒伏姿勢)のときスイッチオ
フである。すなわちエレベ−ションHPでスイッチオフ
である。スイッチSahは、アジマス角度が+90度を
外れているときにはスイッチオン、+90度のときスイ
ッチオフである。すなわちアジマスHPでスイッチオフ
である。
【0034】支持機A11には、図10に示す4個の集
熱器21〜24が支持されている。集熱器21,22と
23,24との間には、ホィ−ル7がありしかも連結棒
I11が通ることができる空隙がある。
【0035】図11に、集熱器22の外観を示す。集熱
器22は大略で、4角桝の開口を透光板36で密閉した
中空立方体であり、透光板36の外表面が受光面(太陽
光を受ける面)である。この立方体の内部には、その深
さよりも短い焦点距離の、サイズおよび形状が同一の4
個の放物面鏡40a〜40dを、金属板のプレス,研磨
およびメッキによって一体連続に形成した第1組のミラ
−40が収納されている。各放物面鏡40a〜40dの
中心には、各採光器60a〜60dがあり、各放物面鏡
40a〜40dの各焦点の近くには、透光板36に固着
された第2組の反射器50a〜50dがある。
【0036】図12には、図11上の反射器50aの位
置での、FA−TA断面を示す。図11および図12を
参照されたい。1つの放物面鏡40aと、その中心位置
にある光/熱変換器60a、および、放物面鏡40aが
反射し集光した光を光/熱変換器60aに反射する第2
組の反射器50a、の3者の組合せが、最小単位の集熱
ユニットである。図11に示すように、1つの集熱器2
2は、このような集熱ユニットの4組で構成され、各支
持機A11〜A44は、各4個の集熱器を、図10に示
すように支持する。
【0037】再度図11および図12を参照する。第1
組のミラ−40の、各放物面鏡40a〜40dの中心位
置に、光/熱変換器60a〜60dを装着するための丸
穴が開いている。集熱器22の底板31には、これらの
丸穴と整合する丸穴が開いており、底板31とミラ−4
0の丸穴を、耐熱性が高い気密封止のためのブッシュ6
4が圧入されている。ブッシュ64の中心にある穴を、
採光ブロック61が貫通してそのフランジ62がブッシ
ュ64を支える。採光ブロック61の、ブッシュ64を
貫通して集熱器内に突出する幹部の外周には大径の雄ね
じがあり、これがブッシュ64に当る座金,固定ナット
66およびロックナット67を貫通している。採光ブロ
ック61の雄ねじに対する固定ナット66のねじ締め付
けにより、採光ブロック61のフランジ62と固定ナッ
ト66がブッシュ64を挟圧する。すなわち圧搾する。
この挟圧によっては光/熱変換器取付部の気密封止が不
十分になる場合には、ブッシュ64の内外面に予め耐熱
性の封止剤を塗付してから、採光ブロック61の取付け
を行なう。固定ナット66を十分にねじ締めした後、そ
の緩み止めのためにロックナット67をねじ締め付けす
る。
【0038】採光ブロック61には漏斗型の貫通穴77
があり、その内壁面すなわち円錐面63およびそれに連
なる小径円筒面は、金属表面の黒化処理により黒皮とし
た光/熱変換効率が高い光吸収面である。漏斗型の貫通
穴77の円錐の大径開口は、シ−ル材を介してガラス板
75と穴開きねじキャップ76で、気密に閉じられてい
る。漏斗型の貫通穴77の小径円筒端部には、流体排出
管74の口金72が気密に結合している。流体排出管7
4の端開口はガラス板75に対向するので、小型ミラ−
51の反射光が漏斗型の貫通穴77を通して流体排出管
74の先端開口内に入る。流体排出管74は、光/熱変
換を効果的にするために管内面を黒化処理したシ−ムレ
スステンレス管を耐熱断熱材で被覆した、比較的に曲が
り易い断熱管である。
【0039】漏斗型の貫通穴77の小径円筒部をリング
状の流体供給路69が囲んでおり、供給路69に、流体
供給管73の口金712が気密に結合している。漏斗型
の貫通穴77の外側には、熱交換流体を通すための数本
の流路68があり、これらの流路68の下端はリング状
の流体供給路69に連通し上端は漏斗型の貫通穴77に
連通している。流体供給管73から供給される熱交換流
体(代表的な一例では水)は、流体供給管73/リング
状の流体供給路69/数本の流路68/漏斗型の貫通穴
77/流体排出管74の経路で、流体排出管74に流れ
込む。このとき太陽光が小型ミラ−51から貫通穴77
に入ると、貫通穴77の熱交換流体を少しは暖めるが、
大部分の光は流体排出管74内に入ってその黒化処理内
面で熱に変わって、そこで熱交換流体に吸収される。
【0040】各支持機(例えばA11)に支持された4
×4=16組の集熱ユニットの各採光ブロック61の貫
通穴77は、各ユニットに結合した流体給排給排管7
3,74で、該支持機上で直列に接続されており、隣り
の1つの支持機(A12)の各集熱ユニットの各流路と
も直列に接続されている。すなわち2個の支持機(A1
1,A12)を1対とし、それに対して1対の流体給排
給排管があって、それが第2組の軸体(4)すなわちア
ジマス軸の円周面の穴を貫通してその内空間に入って軸
心に沿って延び、そしてダクトCAd内に入ってそこで
束OFcに集成されている。束OFcの最も太い元部で
は、4×4/2=8対の流体給排管が束になっている。
【0041】透光板36の、採光ブロック61の中心軸
が交わる位置に丸穴が開いており、それに、耐候性が高
い気密シ−ル用のブッシュ55が圧入され、ブッシュ5
5の中心穴を第2組の反射器50aの小型ミラ−51の
ねじ棒53が、集熱器の中から外に貫通している。小型
ミラ−51は、大形の円柱状ねじ頭を有するボルトのよ
うな形状であり、ねじ頭対応の頭部には、小径の放物面
鏡52が形成されている。
【0042】大略で言うと、放物面鏡52の焦点の位置
は、放物面鏡40aの焦点位置と同一であり、放物面鏡
40aの光軸が正しく太陽光光路と整合しているとき、
すなわち放物面鏡40aが正確に太陽に指向していると
き、放物面鏡40aが反射した光はその焦点に集束しそ
して放物面鏡52で反射されて平行ビ−ムとなって円錐
面63に至る。このとき放物面鏡40aと放物面鏡52
の中心位置の距離(鏡面間距離)は、基準距離=放物面
鏡40aの焦点距離+放物面鏡52の焦点距離である。
鏡面間距離が該基準距離よりも短いと、放物面鏡52が
円錐面63に向けて反射する光ビ−ムは末広がりとな
り、逆に長いと末狭まり(図12)となる。
【0043】小型ミラ−51のねじ棒53は、内座金5
4,ブッシュ55,外座金56および固定ナット57を
貫通しており、固定ナット57をねじ棒53にねじ締め
することによりブッシュ55が圧搾されて、ねじ棒53
と透光板36の間を気密シ−ルする。なお、所要であれ
ば、ねじ棒53に更に、ロックナットをねじ結合して固
定ナット57を押える。
【0044】集熱器22の底板31の端には気密シ−ル
枠32が装着され、このシ−ル枠32を、4角筒33と
4角リング状の固定枠34で挟んで底板31の厚み方向
に圧縮した状態で、プラズマスポット溶接により、固定
枠34が4角筒33に固定され、これにより底板31と
4角筒33とが気密に固着されている。透光板36にも
気密シ−ル枠35が装着され、このシ−ル枠35を、4
角筒33と4角リング状の固定枠37で挟んで透光板3
6の厚み方向に圧縮した状態で、プラズマスポット溶接
により、固定枠37が4角筒33に固定され、これによ
り透光板36と4角筒33とが気密に固着されている。
なお、固定枠34,37には予め、スポット溶接箇所に
丸穴32h,35hが開けられており、そこにプラズマ
ト−チが噴射するプラズマジェットを当てることによ
り、該丸穴32h,35hのエッジが溶融し4角筒33
に融着する。
【0045】集熱器22以外の集熱器21,23,2
4、ならびに、他の支持機A12〜A14,A21〜A
44が支持するすべての集熱器は、上述の、図12に示
す集熱ユニット(放物面鏡40a+光/熱変換器60a
+反射器50a)を、それぞれが4個備えるものであ
る。集熱器22にも、同様に4個備わっているが、更
に、太陽に対する集熱器22の指向ずれ検知用の採光棒
群80が備わっている。これを図13に示す。
【0046】図11および図13を参照すると、光/熱
変換器60bを中心に4本の、くの字形に曲ったステン
レスパイプ81a〜81dが、光/熱変換器60bの中
心軸に関して対称に分布している。これらのパイプ81
a〜81dは、リング状の保持具82で所定姿勢に保持
され、しかも、底板31および放物面鏡40aを気密に
貫通する各ブッシュ83aを気密に貫通して、集熱器の
外に延びている。各パイプ81a〜81dには、先端に
フェル−ルを装着した光ファィバ線がフェル−ル側から
挿入され、フェル−ルの先端面(受光面)がパイプ81
a〜81dの集熱器内先端面にある。光ファィバ線のス
テンレスパイプ内ならびにパイプ81a〜81dの集熱
器外尾端開口には、シ−ル剤が充填されている。
【0047】集熱器22が太陽に正しく指向している
(光/熱変換器60bの中心軸の延長上に太陽がある)
ときには、パイプ81a〜81dの先端面は、小型ミラ
−51の陰にあり、太陽直射光は達しない。また、小型
ミラ−51の放物面鏡52が円錐面63に反射する光ビ
−ムの外にあり、該光ビ−ムを受光しない。しかし、午
前中で、太陽の移動に対して集熱器22の追従がエレベ
−ション方向で遅れるとパイプ81aの先端面に該光ビ
−ムが近づき受光量が増大する。このとき対となるパイ
プ81bの先端面の受光量は低減する。集熱器22のエ
レベ−ション追従が、太陽よりも進んだ場合、ならび
に、午後で、太陽の移動に対して集熱器22の追従がエ
レベ−ション方向で遅れた場合は、上述とは逆となる。
【0048】太陽の移動に対して集熱器22の追従がア
ジマス方向で遅れるとパイプ81cの先端面に光ビ−ム
が近づき受光量が増大する。このとき対となるパイプ8
1dの先端面の受光量は低減する。集熱器22のアジマ
ス追従が、太陽よりも進んだ場合は、その逆となる。以
上に説明した、集熱器22の指向ずれ検出用の採光棒群
80が存在する位置をPs(図1,図3,図4,図7,
図10,図11,図13)で示した。
【0049】上述の集熱器(21〜24)内に仮に湿気
があると、低温時に、集熱器内各部の面に曇りが現われ
る。すなわち結露する。結露は、鏡面に錆を招く。ミラ
−40には、自然の太陽光の密度と略同一の密度の光が
当るので、ミラ−40に錆を生じても、早期にミラ−4
0が消耗してしまうことはない。しかし放物面鏡52に
は、ミラ−40の放物面鏡40aが集束した高密度光が
当るので、そこに錆を生じるとそこでの光損失(光/熱
変換)が急上昇して高温となり、これが更に錆を加速度
的に増やし、放物面鏡52が急速に劣化してしまうおそ
れがある。その対策として、集熱器(21〜24)の内
空間を外気と遮断して気密に保持すると共に、該内空間
には、湿気のない気体(例えば乾燥空気,湿気のない不
活性ガス)を封入する。あるいは真空(負圧)にするの
が好ましい。これらを容易にするために、集熱器21の
底板31に、弁装置92を装着している(図4,図7お
よび図10)。
【0050】図14の(a)に、弁装置92の縦断面を
拡大して示す。底板31に開けた丸穴にはブッシュ10
2が圧入され、このブッシュ102,座金103および
固定ナット104を、集熱器の外から内に向けて、基幹
101の雄ねじ付筒脚が貫通し、固定ナット104を筒
脚にねじ締め付けすることにより、基幹101のフラン
ジと座金103がブッシュ102を圧搾し、これにより
ブッシュ102が、底板31と基幹101の間を気密シ
−ルしている。基幹101の、集熱器外側の大径丸穴内
には圧縮コイルスプリング106が収納され、その外側
の雄ねじに、弁座スリ−ブ109の雌ねじが結合し、基
幹101のフランジと弁座スリ−ブ109の端面との間
に介挿したOリング105を弁座スリ−ブ109のねじ
締め付けにより圧搾している。このOリング105が、
基幹101と弁座スリ−ブ109の間を気密シ−ルして
いる。
【0051】弁座スリ−ブ109の中には、Oリング1
08およびボ−ル107があり、ボ−ル107が圧縮コ
イルスプリング106で押されてOリング108に圧接
し、弁座スリ−ブ109の内空間をその中間点で遮断し
ている(閉弁状態)。弁座スリ−ブ109のガス給排口
の太径の雌ねじ穴にはOリング110が挿入され、通常
は、閉じねじ111でガス給排口が閉じられている。こ
の閉じねじ111は、Oリング110をわずかに圧搾し
て、集熱器の内空間に対する外気の進入又は該内空間か
ら外部への気体の漏出を防止するが、弁座スリ−ブ10
9内へのゴミの進入を防ぐのが主目的である。
【0052】集熱器内の気体を外部に抜くとき、ならび
に、集熱器内に乾燥空気又は水気のない不活性ガスを注
入するときには、給排用の口金120が用いられる。口
金120の先端の筒状ピンに開口があり、この開口が図
示しない口金元部の図示しない開閉弁につながってい
る。該開閉弁には図示しない2方向切換弁を介して、負
圧(吸引圧)と正圧(大気圧より高い、乾燥空気又は水
気のない不活性ガス)が選択的に印加される。閉じねじ
111を弁座スリ−ブ109のガス給排口から外し、図
14の(b)に示すように、口金120を弁座スリ−ブ
109のガス給排口に挿入するとき、まずOリング11
0が圧搾され、そしてボ−ル107が口金120の先端
の筒状ピンで押されてOリング108から離れる(開
弁)。この状態で、2方向切換弁を負圧供給に定め開閉
弁を開くことにより、集熱器の内空間の気体が急速に排
気される。ケ−シングの気密性が高く、長期にケ−シン
グ内が真空(負圧)に維持される場合には、十分に排気
(真空に)した後に、開閉弁を閉じて口金を外す。真空
維持の信頼性が低い場合には、上述の排気によって内空
間の圧力が十分に下ってから2方向切換弁を正圧供給に
切換えると、乾燥空気又は水気のない不活性ガスが急速
に集熱器内に入る。この正圧が設定圧に飽和したときに
開閉弁を閉じ、口金120を弁座スリ−ブ109のガス
給排口から引き抜く。このときまずボ−ル107がOリ
ング108に当って弁閉となり、その後口金の端面がO
リング110から離れる。弁座スリ−ブ109内へのゴ
ミや水の進入を防ぐために、弁座スリ−ブ109のガス
給排口を閉じねじ111で閉じる。
【0053】再度図1および図3を参照する。基準面
(ビルの屋上の平面)Spには支柱が立てられておりこ
れに、東南向きかつ略45度上向きにした、午前の太陽
光に対して感受性が高いフォトセンサPSm、および、
南西向きかつ略45度上向きにした、午後の太陽光に対
して感受性が高いフォトセンサPSnを装備している。
両センサPSm,PSnの、太陽光が第1組の軸体B1
〜B4に直交するときの受光量は略同一である。
【0054】図15に、以上に説明した集光装置の、電
気制御系の構成を示す。電気制御系の主体は、CPU,
プログラムROMおよびRAMを含むCPUシステムで
なるマイクロコンピュ−タ(以下MPU)131であ
る。
【0055】フォトセンサPSm,PSnは信号処理回
路136a,136bに接続されており、信号処理回路
136a,136bが、フォトセンサPSm,PSnの
各受光量を表わす光検出信号(アナログ電圧)を発生
し、MPU131のA/D変換入力ポ−トAD1,AD
2に与える。これらの光検出信号のレベル(電圧値)
は、太陽光が第1組の軸体B1〜B4に直交するとき実
質上同一である。MPU131は、A/D変換入力ポ−
トAD1,AD2の光検出信号をデジタル変換して読込
み、これらの光検出信号のレベルを比較して、時刻が午
前か午後かを判定する。以下、デジタル変換して得たデ
−タが表わす、フォトセンサPSmの検出光量をSmと
表現し、フォトセンサPSnの検出光量をSnと表現す
る。
【0056】図11および図13に示した採光棒群80
のステンレスパイプ81a〜81dのそれぞれに挿入さ
れた各光ファィバ線の検出光出力端側の、図15に示す
各フェル−ル84a〜84dの先端から放射される光
は、ハ−フミラ−85a〜85dで減光されてからフォ
トセンサ86a〜86dに当る。各フォトセンサ86a
〜86dが接続された各信号処理回路134a〜134
dが、各ステンレスパイプ81a〜81dの先端面の光
量を表わす光検出信号を発生し、MPU131のA/D
変換入力ポ−トAD3〜AD6に与える。MPU131
は、A/D変換入力ポ−トAD3〜AD6の光検出信号
をデジタル変換して読込み、これらの光検出信号のレベ
ルに基づいて、太陽の移動に対する集熱器の追従指向の
遅れ,進みを判定する。以下、デジタル変換して得たデ
−タが表わす、各パイプ81a〜81dの各受光量を、
Sa,Sb,ScおよびSdと表現する。
【0057】アジマスHP検出用のスイッチSahおよび
エレベ−ションHP検出用のスイッチSehにはプルアッ
プ抵抗135a,135bを介して定電圧Vcが印加さ
れ、各スイッチの電位がMPU131に与えられる。支
持機A11〜A44がアジマスHPであるとき、スイッ
チSahはオフで、高電位HをMPU131に与える。支
持機A11〜A44がエレベ−ションHPであるとき、
スイッチSehはオフで、高電位HをMPU131に与え
る。支持機A11〜A44が基準姿勢(図1〜図3に示
す倒伏姿勢:アジマスHPおよびエレベ−ションHP)
のときには、両スイッチ共にオフで、共に高電位HをM
PU131に与える。
【0058】第1組の駆動機すなわちエレベ−ション駆
動機ES1,ES2、ならびに、第2組の駆動機すなわ
ちアジマス駆動機EF1〜EF4、はいずれもパルスモ
−タMを含み、各パルスモ−タMに各モ−タドライバ1
32a,132b,133a〜133dがパルス通電す
る。各モ−タドライバは、MPU131から駆動/停止
指示信号および正転/逆転指示信号を受け、モ−タ動作
異常があるときには異常信号をMPU131に与える。
【0059】電源回路Cは、電源(商用交流電源又はバ
ッテリ)に常時接続されており、MPU131に常時、
状態監視,デ−タ処理およびデ−タ保持に必要な電圧V
bcを与える。電源回路Bはリレ−RLbを介して電源に
接続され、信号処理,電気制御等の電気回路動作に所要
の動作電圧Vcをシステム各部の電気回路に与える。ま
た、電源回路Aはリレ−RLaを介して電源に接続され
モ−タドライバに、モ−タ通電に所要の駆動電圧Vdを
与える。リレ−RLa,RLbは、リレ−ドライバ13
7a,137bによってオン/オフされる。オン/オフ
指示はMPU131がリレ−ドライバ137a,137
bに与える。
【0060】図16に、MPU131の追尾制御の概要
を示す。ここで、図16〜図21のフロ−チャ−ト上に
示す記号の内容を示す: “AZ”:アジマス, “EL”:エレベ−ション, RNa:“AZ”方向の1ステップ駆動の周期を格納す
るレジスタ、又は、それに格納したデ−タが表わす周
期,1ステップ駆動の駆動量の設定値は、集熱器の約
0.25°の“AZ”回動、 Nsa:“AZ”の1ステップ駆動周期の基準値,この
基準値の設定値は1分。これは360°/24時間=0.25°/
分に従がう、 RNe:“EL”方向の1ステップ駆動の周期を格納す
るレジスタ、又は、それに格納したデ−タが表わす周
期,1ステップ駆動の駆動量の設定値は、集熱器の約
0.25°の“EL”回動、 Nse:“EL”の1ステップ駆動周期の基準値,この
基準値の設定値は1分。これは180°/12時間=0.25°/
分に従がう。 Tc:プログラムタイマの時限値を格納するレジスタ、
又は、それに格納したデ−タが表わす時限値, Tq:有効な太陽光無しから有りに変化した直後の、追
尾準備中の制御周期,Tqの設定値は8秒、 Tn:日中の、太陽が現われているときの制御周期,T
nの設定値は4分、 Tw:かくれた太陽が現われたかをチェックする確認周
期,Twの設定値は8分、 Thd:夜明け待ち時間,Thdの設定値は12時間、 Sm:午前光検知用のフォトセンサPSmの受光レベ
ル, Stm:有効な午前太陽光の有り無しを判定するための
しきい値, Sn:午後光検知用のフォトセンサPSnの受光レベ
ル, Stn:有効な午後太陽光の有り無しを判定するための
しきい値, Sa:“EL”追尾遅れ検知用パイプ81aの受光レベ
ル, Sb:“EL”追尾進み検知用パイプ81bの受光レベ
ル, Sc:“AZ”追尾遅れ検知用パイプ81cの受光レベ
ル, Sd:“AZ”追尾進み検知用パイプ81dの受光レベ
ル。 RSmn:午前か午後かの判定結果を表わすデ−タを格納
するレジスタ,又は、それに格納した1ビットデ−タ。
その「0」は午前を、「1」は午後を表わす、 Rθe:集熱器の“EL”角度を格納するレジスタ、又
は、それに格納したデ−タが表わす“EL”角度, Rθa:集熱器の“AZ”角度を格納するレジスタ、又
は、それに格納したデ−タが表わす“AZ”角度, RFfe:集熱器の、太陽に対する“EL”方向の実際の
位置合せの要否を示すデ−タを格納するレジスタ、又
は、それに格納した1ビットデ−タ。その「0」は実際
の位置合せ要を意味する、 RFfa:集熱器の、太陽に対する“AZ”方向の実際の
位置合せの要否を示すデ−タを格納するレジスタ、又
は、それに格納した1ビットデ−タ。その「0」は実際
の位置合せ要を意味する。 α:追尾遅れ,進み判定用のしきい値, Rθemax:第1組の軸体B1〜B4に太陽光が直交する
とき(午前/午後の切換り点)の、“EL”角度を格納
するレジスタ、又は、それに格納したデ−タが表わす
“EL”角度, Fwait:太陽がかくれその後出てくるのを待っているか
否を示すデ−タを格納するレジスタ、又は、それに格納
した1ビットデ−タ。その「1」は太陽が再び出て来る
のを待っていることを意味する、 Rwc:太陽がかくれその後出てくるのを待っている待
ち時間を格納するレジスタ、又は、それに格納したデ−
タが表わす待ち時間。
【0061】図16を参照する。図示しない電源スイッ
チのオンにより、電源回路Dが動作電圧Vbcを発生しM
PU131に印加すると、MPU131の図示しない電
源オンリセット回路がリセットパルスを発生し、これに
応答してMPU131内のCPUが初期化プログラムを
MPU131内のプログラムROMから読出してRAM
に書込み、この初期化プログラムに従って、MPU13
1(CPUシステム)の初期化を行なう(ステップ
1)。この初期化が終わると、MPU131は、レジス
タRNaには“AZ”ステップ駆動の基準周期Nsa
(1分)を書込み、レジスタRNeには“EL”ステッ
プ駆動の基準周期Nse(1分)を書込む(ステップ
2)。なお、以下においては、カッコ内には、ステップ
という語を省略して、ステップNo.数字のみを記す。
【0062】ここで“AZ”ステップ駆動の一単位は、
MPU131がモ−タドライバ133a〜133dに与
える1回(1パルス)の“AZ”駆動指示に応答して、
モ−タドライバ133a〜133dが、アジマス軸4の
約0.25°の回転分、駆動機EF1〜EF4の各パル
スモ−タMをパルス駆動するものであり、「“AZ”ス
テップ駆動」の「ステップ」は、パルスモ−タMのステ
ップ駆動(相切換え)の「ステップ」とは別物である。
同様に、“EL”ステップ駆動の一単位は、MPU13
1がモ−タドライバ132a,132bに与える1回
(1パルス)の“EL”駆動指示に応答して、モ−タド
ライバ132a,132bが、エレベ−ション軸B1〜
B4の約0.25°の回転分、駆動機ES1,ES2の
各パルスモ−タMをパルス駆動するものであり、「“E
L”ステップ駆動」の「ステップ」も、パルスモ−タM
のステップ駆動(相切換え)の「ステップ」とは別物で
ある。
【0063】次に、MPU131は、レジスタTcに追
尾準備中の制御周期Tq(8秒)を書込み(3)、Tc
=Tq時限値のプログラムタイマTcをスタ−トする
(4)。そして、リレ−ドライバ137bにリレ−オン
指示を与えてリレ−RLbをオンにする。これに応答し
て電源回路Bが電圧(Vc)を発生して各部電気回路に
印加する。この電圧(Vc)が安定し各部電気回路の出
力が安定したタイミングでMPU131は、スイッチS
ahおよびSehの開閉信号を読込み、そしてA/D変換入
力ポ−トAD1〜AD6の入力電圧すなわち検出光量S
m,Sn,Sa〜Sdをデジタル変換して読込む
(5)。そして読込んだ信号およびデ−タに基づいて異
常の有無を判定する(6)。異常有りを判定したときに
は、図示しない報知器(表示灯)にて警報を報知し、M
PU131の出力を待機時のもの(機構駆動停止)に切
換え(19)、レジスタTcに制御周期Tq(8秒)を
書込んで(20)、ステップ4でスタ−トしたタイマT
cのタイムオ−バを待って(13A)、タイムオ−バす
ると、再度ステップ4以下の処理を行なう。
【0064】異常無しと判定したときには、フォトセン
サPSmの受光レベルSmがしきい値Stm以上、しか
もフォトセンサPSnの受光レベルSn以上であると、
有効な太陽光があってそれ(の基準面Psに対する照射
角度)が午前のものであるとして、レジスタRSmnに、
「午前」を示す「0」を書込む(8〜10)。この場合
は「再開処理(午前)」(11)を経て、「午前の追
尾」(12)に進む。これらの処理(11,12)の内
容は後述する。
【0065】フォトセンサPSmの受光レベルSmがし
きい値Stm未満で、しかもフォトセンサPSnの受光
レベルSnがしきい値Stn以上であると、有効な太陽
光があってそれが午後のものであるとして、レジスタR
Smnに、「午後」を示す「1」を書込む(8−14−1
5)。この場合は「再開処理(午後)」(16)を経
て、「午後の追尾」(17)に進む。これらの処理(1
6,17)の内容も後述する。
【0066】受光レベルSmがしきい値Stm未満しか
も受光レベルSnもしきい値Stn未満であると、これ
は有効な太陽光照射が無いことを意味するので、「待機
処理」(18)に進む。この「待機処理」(18)の内
容も後述する。
【0067】「午前の追尾」(12),「午後の追尾」
(17)又は「待機処理」(18)を経ると、そこでタ
イマTcのタイムオ−バを待ち(13A)、タイムオ−
バすると、再度プログラムタイマTcをスタ−トして
(4)、ステップ5以下の処理を行なう。したがって、
ステップ5以下の追尾制御のための処理は、時限値Tc
の周期(制御周期)で繰返えされる。ただし、後述する
が、時限値Tcは、日中か夜中か、日中でも太陽が出て
いるか否か、によって変更されるので、制御周期は一定
ではない。次に、MPU131の追尾制御の内容を、項
分けで説明する。 (a)夜明けの日の出前後の処理 後述の日没直後の処理(図20の116,118〜12
2)によって、集熱器(支持機A11〜A44)は基準
姿勢(アジマスHP:“AZ”HPおよびエレベ−ショ
ンHP:“EL”HP)に設定され、夜明けを待つ時限
値Tc=Thd(12時間)のタイマをスタ−トして、
図16のステップ13Aで、タイムオ−バを待ってい
る。リレ−RLa,RLbはオフであり、電源回路A,
Bは電源から遮断されている(スリ−プ)。
【0068】例えば、日没直後の処理を前日の午後7時
にしたとすると、MPU131は、本日の午前7時のタ
イマTcのタイムオ−バに応答して、タイマ時限値Tc
を、かくれた太陽が現われるのを待つ時間Tw(8分)
に書替えて(13B,13C)、この時限値Tc=Tw
のタイマをスタ−トして(4)、リレ−RLbをオンに
して、スイッチSah,Sehの状態と、受光レベルS
m,Sn,Sa,Sb,Sc,Sdの読込みを行なう
(5)。そして異常チェック(6)を経て、異常が無い
と、有効な光は検出していないか、有効な午前光を検出
しているか、あるいは、有効な午後光を検出している
か、を判定する(8,9,14)。
【0069】有効な光を検出していなと、「待機処理」
(18:詳細は図20)に進んで、太陽光非検出「1」
をレジスタFwaitに書込んで(113)、計時値Rwc
をクリアする(114)。そしてその後、有効な太陽光
を検出するまで、Tc=Tw周期で、図16の13A−
13B−4〜8−14−18(図20の112−117
−118)−図16の13A)のル−プの処理を繰返
す。これにより、例えば日の出が遅い場合や、日の出時
刻の前から雨又は曇天で継続して有効な太陽は非検出で
あると、太陽追尾は開始されず、集熱器(支持機A11
〜A44)は基準姿勢(“AZ”HPおよび“EL”H
P)のままで、計時値Rwcのみがインクレメントされ
る(図20の117)。なお、計時値Rwcの一単位1
は、4分を意味し、この間の太陽の“AZ”および“E
L”方向の位置(角度)変化量ΔθaおよびΔθeはそ
れぞれ約1°である。 (b)有効な午前光を検出したときの、太陽追尾のため
の前処理 有効な午前光を検出すると、MPU131は、図16の
ステップ9から10に進んでレジスタRSmnに「0」を
書込み、「再開処理(午前)」(11:詳細は図21の
(a))にて、リレ−RLa,RLbをオンにして(1
32)、集熱器を推定の太陽“AZ”位置(Rθa+R
wc×Δθa)に駆動して、該位置を表わすデ−タを
“AZ”レジスタRθaに書込む(図21の(a)の1
33)。また、集熱器を推定の太陽“EL”位置(Rθ
e+Rwc×Δθe)に駆動して、該位置を表わすデ−
タを“EL”レジスタRθeに書込む(134)。今回
の集熱器の“AZ”駆動は、推定位置に指向させるもの
であり、この推定位置が実際の太陽位置に合致している
とは限らず、むしろ、誤差が大きいと推察される。そこ
でこの“AZ”位置合せは信頼性が低いこと(実際の位
置合せ要)を示す「0」をレジスタRFfaに書込み、
集熱器を“EL”駆動したときには、同様な理由によ
り、「0」をレジスタRFfeに書込む。そして、有効
な太陽光を検出していることを示す「0」をレジスタFw
aitに書込み(135)、「午前の追尾」(12:詳細
は図17)に進む。 (c)「午前の追尾」(12) 図17を参照する。ここではまず、スイッチSehがオフ
(H)であると、集熱器が“EL”HPにあることを検
出しているので、その位置を示す+90°を、“EL”
レジスタRθeに書込む(21,22)。同様に、スイ
ッチSahがオフ(H)であると、集熱器が“AZ”HP
にあることを検出しているので、その位置を示す+90
°を、“AZ”レジスタRθaに書込み、かつ、このと
きの“EL”角度Rθeが、集熱器の“EL”アップ駆
動からダウン駆動への折り返し点であるので、これをレ
ジスタRθemaxに書込む(32)。
【0070】レジスタRFfeのデ−タが「0」(実際
の位置合せ要)であると、ステップ23から24に進ん
で、太陽の“EL”位置に対して集熱器の“EL”位置
が遅れている(“EL”追尾遅れ)かをチェックし(2
4)、遅れが無くなるまで、第1組の軸体B1〜B4を
“EL”駆動する。なお、1ステップ駆動毎に、“E
L”レジスタRθeのデ−タを、1ステップ駆動量分変
更した値に更新する(27)。遅れが無くなると、そこ
でレジスタRFfeのデ−タを「1」(実際の位置合せ
完了)に書替え(28)、そして、レジスタRNeのデ
−タが表わす周期RNeで、1ステップの“EL”アッ
プ駆動(太陽の昇りに追従する上向き駆動)をドライバ
132a,132bに指示する割込処理を設定する(2
9)。これにより、その後集熱器は、一周期RNeにつ
き1ステップ(約0.25°)の速度で“EL”アップ
駆動される。
【0071】レジスタRFfeのデ−タが「0」(実際
の位置合せ要)であったときに、“EL”追尾遅れでは
なかったときには、1ステップづつ“EL”戻し駆動す
る(24〜26の繰返し)。そして“EL”追尾遅れに
なると、上述の、遅れを解消する“EL”駆動を行な
い、そこで遅れを解消するとレジスタRFfeに「1」
(実際の位置合せ完了)を書替む(28)。
【0072】レジスタRFfaのデ−タが「0」(実際
の位置合せ要)であったときには、上述の“EL”方向
の実際の位置合せ(23〜29)と同様に、集熱器の
“AZ”方向の実際の位置合せを行ない(33〜3
9)、それを完了するとレジスタRFfaのデ−タを
「1」(実際の位置合せ完了)に書替え(38)、そし
て、レジスタRNaのデ−タが表わす周期RNaで1ス
テップの“AZ”西向き駆動(太陽の西移行に追従する
横向き駆動)をドライバ133a〜133dに指示する
割込処理を設定する(39)。これにより、その後集熱
器は、一周期RNaにつき1ステップ(約0.25°)
の速度で“AZ”駆動される。
【0073】上述のように“EL”方向および“AZ”
方向の実際の位置合せを完了すると、その後、午前の有
効な太陽光を検出していると、Tc=Tn(4分)周期
で、「午前の“EL”追尾」(30)および「“AZ”
追尾」(40)を繰返す。これらの内容を、図19の
(a)および(c)に示す。
【0074】「午前の“EL”追尾」(30)では、
“EL”追尾遅れになると“EL”ステップ駆動周期R
Neを1デクレメントする(81,83)。すなわちス
テップ駆動周期RNeを短くして“EL”追尾駆動速度
を速くする。“EL”追尾進みになると“EL”ステッ
プ駆動周期RNeを1インクレメントする(82,8
4)。すなわちステップ駆動周期RNeを長くして“E
L”追尾駆動速度を遅くする。
【0075】「“AZ”追尾」(40)では、“AZ”
追尾遅れになると“AZ”ステップ駆動周期RNaを1
デクレメントする(101,103)。すなわちステッ
プ駆動周期RNaを短くして“AZ”追尾駆動速度を速
くする。“AZ”追尾進みになると“AZ”ステップ駆
動周期RNaを1インクレメントする(102,10
4)。すなわちステップ駆動周期RNaを長くして“A
Z”追尾駆動速度を遅くする。
【0076】上述の「午前の追尾」(12)を一回実行
するたびに、“EL”方向および“AZ”方向の実際の
位置合せを完了しているときには、レジスタTcにTn
(4分)を書込む(41,42)が、いずれかが未完の
ときには、レジスタTcにTq(8秒)を書込む(4
1,43)。これにより、EL”方向および“AZ”方
向の実際の位置合せの少くとも一方が未完の間は、「午
前の追尾」(12)は、Tq(8秒)周期で繰返し実行
される。両者が完了するとTn(4分:この間太陽は略
1°の位置変化)周期で繰返し実行される。 (d)有効な午後光を検出したときの、太陽追尾のため
の前処理 有効な午後光を検出すると、MPU131は、図16の
ステップ14から15に進んでレジスタRSmnに「1」
を書込み、「再開処理(午後)」(16:詳細は図21
の(b))にて、リレ−RLa,RLbをオンにして
(142)、集熱器を推定の太陽“EL”位置すなわ
ち、Rθa≧90°のときには“EL”アップ駆動から
ダウン駆動への折り返し“EL”位置Rθemaxからの
“EL”戻り位置「2Rθemax−(Rθe+Rwc×Δ
θe)」に、Rθa<90°のときには“EL”アップ
駆動位置「Rθe+Rwc×Δθe」に駆動して、該位置
を表わすデ−タをレジスタRθeに書込む(図21の
(b)の143〜145)。また、集熱器を推定の太陽
“AZ”位置「Rθa+Rwc×Δθe」に駆動して、
該位置を表わすデ−タをレジスタRθaに書込む(14
6)。そして、上述の“EL”駆動をしたときには、こ
の“EL”位置合せは信頼性が低い(実際の位置合せ
要)を示す「0」をレジスタRFfeに書込み、集熱器
を“AZ”駆動したときには、同様な理由により、
「0」をレジスタRFfaに書込み、有効な太陽光を検
出していることを示す「0」をレジスタFwaitに書込む
(147)。そして、「午後の追尾」(17:詳細は図
18)に進む。 (e)「午後の追尾」(17) 「午後の追尾」(17)の中の、“AZ”追尾駆動制御
の内容は、上述の「午前の追尾」(12)の中のものと
同一である。しかし、「午後の追尾」(17)の中の、
“EL”追尾駆動制御の内容は、太陽の移動方向が午前
のときと逆になるので、「午前の追尾」(12)の中の
ものとは、“EL”遅れ,進みの判定演算(54,5
7)が異なり、また追尾遅れ,進みを解消するための集
熱器駆動方向が逆となっている。その他の点は前述の
「午前の追尾」(12)の内容と同様であるので、ここ
での説明は省略する。 (f)有効な太陽光を検出しなくなったときの処理 太陽光検出から非検出に変わった最初の「待機処理」
(18:詳細は図20)においてMPU131は、レジ
スタFwaitに「1」(太陽光非検出)を書込んで(11
2,113)、計時レジスタRwcをクリアし(11
4)、時限値TcにTw(8分)を設定して(11
5)、リレ−RLa,RLbをオフにする(116)。
その後、太陽光非検出が継続すると、Tc=Tw(8
分)周期で「待機処理」(18)に進んで、計時値Rw
cをインクレメントし(112,117)、太陽の“A
Z”推定位置「Rθa+Rwc×Δθa」が180°
(“AZ”上限位置)に到達したかをチェックする(1
18)。到達すると、後に説明する日没時の処理に進
む。 (g)有効な太陽光を検出し始めたときの処理 前述の「再開処理(午前)」(12)又は「再開処理
(午後)」(16)に進む。 (h)日没時の処理 日没により、有効な太陽光は非検出、かつ、太陽の“A
Z”推定位置「Rθa+Rwc×Δθa」が180°
(“AZ”上限位置)に到達、の2条件が同時に成立す
ると、MPU131は、図20を参照すると、集熱器
(支持機A11〜A44)を“EL”HPおよび“A
Z”HPに駆動し、レジスタRθe,RθaにHPデ−
タ+90°を書込む(119)。すなわち、支持機A1
1〜A44を図1〜3に示す基準姿勢(待機姿勢)とす
る。そして、レジスタRFfa,RFfeをクリアして
(120)、レジスタFwaitもクリアして(121)、
レジスタTcには夜明け待ち時間Thd(12時間)を
書込む(122)。そして図16のステップ13Aに進
んで、タイマTc=Thd(12時間)がタイムオ−バ
するのを待つ。この後の説明は、上記(a)となる。
【0077】−第2実施例− 図22に、集熱器22の第2実施例を示す。この実施例
では、第1実施例の透光板36に代えてフレネルレンズ
36fを用い、その集束光を平面ミラ−40pmで、第
2放物面鏡52に反射するようにした。第1実施例の透
光板36をフレネルレンズ36fに変更し、かつ第1実
施例の第1放物面鏡40aを平面鏡に変更した点が、第
1実施例と異なる。その他は、上述の第1実施例と同様
である。 −第3実施例− 図23に、集熱器22の第3実施例を示す。この実施例
では、第1実施例の透光板36に代えてフレネルレンズ
36fを用い、その集束光を第1放物面鏡50aで更に
集束して、第2放物面鏡52に反射するようにした。第
1実施例の透光板36をフレネルレンズ36fに変更し
た点が、第1実施例と異なる。その他は、上述の第1実
施例と同様である。この実施例では、図23に示すよう
に、集熱器22の、太陽を見る方向の厚み(36f/3
1間距離)は、大層薄くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の平面図であり、集熱器支
持機A11〜A44は基準姿勢(待機姿勢)である。
【図2】 図1に示す実施例の平面図であるが、集熱器
支持機A11〜A44を削除してそれらは2点鎖線細線
で示す。
【図3】 図1に示す実施例の一部分を拡大して示す左
側面図である。
【図4】 図3に示す支持機A11を拡大して示す左側
面図である。
【図5】 図4に示す第2組の軸体4(アジマス軸)を
支持する機構を示し、(a)は正面図、(b)は左側面
図、(c)は底面図である。
【図6】 図4に示す第2組の軸体4と一体の集熱器支
持フレ−ム8,9を示し、(a)は正面図、(b)は底
面図、(c)は左側面図である。
【図7】 図3に2点鎖線細線で示すように軸体4を基
準平面Spに垂直に立てた状態での、支持機A11の集
熱器支持機構の平面図であり、SAは例えば東西軸、F
Aは南北軸、TAは垂直軸である。
【図8】 図7に示す軸体4をその軸心を中心に回転駆
動するウォ−ム12の拡大平面図であり、支柱1および
軸体4は横断面(水平断面)を示す。
【図9】 図8に示すウォ−ム12を回転駆動する機構
を示し、(a)は平面図であって支柱1および軸体4は
横断面(水平断面)を示し、(b)は縦断面(垂直断
面)を示す。
【図10】 図6に示す支持フレ−ム8,9に装着した
第1実施例の集熱器21〜24を示し、(a)はそれら
の正面図、(b)は平面図である。
【図11】 図10に示す集熱器22の外観を示す拡大
斜視図である。
【図12】 図11に示す反射器50aおよび光/熱変
換器60aの、拡大縦断面図である。
【図13】 図11に示す反射器50bおよび光/熱変
換器60bの、拡大縦断面図である。
【図14】 図11に示す集熱器22の底板31に装着
された弁装置92の拡大縦断面図であり、(a)は集熱
器22の内空間を密閉した閉弁状態を示し、(b)は、
集熱器22の内空間の気体の排気又は該内空間に湿気が
無い空気又は不活性ガスを注入するために口金120を
装着して開弁した状態を示す。
【図15】 図1に示す集熱装置の、太陽追尾をするた
めの電気制御システムを示すブロック図である。
【図16】 図15に示すマイクロコンピュ−タ131
の、太陽追尾制御機能の概要を示すフロ−チャ−トであ
る。
【図17】 図16に示す「午前の追尾」(12)の内
容を示すフロ−チャ−トである。
【図18】 図16に示す「午後の追尾」(17)の内
容を示すフロ−チャ−トである。
【図19】 (a),(b)および(C)はそれぞれ、
図17に示す「午前の“EL”追尾」(30),図18
に示す「午後の“EL”追尾」(60)、および、図1
7,図18の「“AZ”追尾」(40),(70)の内
容を示すフロ−チャ−トである。
【図20】 図16に示す「待機処理」(18)の内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図21】 (a)および(b)はそれぞれ、図16に
示す「再開処理(午前)」(11)および「再開処理
(午後)」(16)の内容を示すフロ−チャ−トであ
る。
【図22】 本発明の第2実施例の集熱器22の一部分
の拡大縦断面図である。
【図23】 本発明の第3実施例の集熱器22の一部分
の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
Sp:基準平面 SA:東西軸 FA:南北軸 TA:上下軸 A11〜A44:支持機 B1〜B4:第1組の軸体
(エレベ−ション軸) C11〜C44:軸受け F1〜F4:第1〜第4行 S1〜S4:第1〜第4列 1:支柱 2,3:ア−ム 4:第2組の軸体(アジマ
ス軸) 5,6:固定板 7:ホィ−ル 8,9:支持フレ−ム 10:ウォ−ム支持フレ−
ム 12:ウォ−ム 13,14:連結具 I11〜I13:連結棒 G11,G12:連結棒 15:平歯車 16:中間歯車 17:駆動歯車 EF1〜EF4,ES1,
ES2:電動駆動機構 D11〜D42:支持台 CAd:ダクト 20:ダクトパイプ 21〜24:集熱器 21h1〜24h3:ボルト通し穴 OFc:熱交換流体給排チュ−ブ Seh:エレベ−ション ホ−ムポジション 検出スイッ
チ Sah:アジマス ホ−ムポジション 検出スイッチ 31:底板 32:シ−ル枠 32h:丸穴 33:4角筒 34:固定枠 35:シ−ル枠 35h:丸穴 36:透光板 37:固定枠 40:第1組のミラ− 40a〜40d:放物面鏡 50a〜50b:第2組の
反射器 51:小型ミラ− 52:放物面鏡 53:ねじ棒 54:内座金 55:ブッシュ 56:外座金 57:固定ナット 60a〜60d:光/熱変
換器 61:採光ブロック 62:フランジ 63:円錐面 64:ブッシュ 66:固定ナット 67:ロックナット 68:流路 69:流路 71,72:口金 73,74:熱交換流体
給,排管 80:採光棒群 81a〜81d:ステンレ
スパイプ 82:保持具 83a:ブッシュ Ps:指向ずれ検出位置 92:弁装置 101:基幹 102:ブッシュ 103:座金 104:固定ナット 105:Oリング 106:スプリング 107:ボ−ル 108:Oリング 109:弁座スリ−ブ 110:Oリング 111:閉じねじ 120:口金 PSm,PSn:フォトセンサ 131:マイクロコンピュ−タ 85a〜85d:ハ−フミラ− 86a〜86d:フォトセンサ RLa,RLb:リレ− 137a,137b:リレ
−ドライバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板,それに対向する開口を囲む側板およ
    び該開口を閉じる透光部材を含むケ−シング;該ケ−シ
    ング内にあって、前記透光部材を通過してケ−シング内
    に入った光を反射する第1ミラ−;前記ケ−シング内に
    あって第1ミラ−の前方に位置し、前記透光部材で支持
    され、第1ミラ−の反射光を反射する、小形,短焦点距
    離の曲面ミラ−である第2ミラ−;第2ミラ−に対向し
    その反射光を受入れる透光窓と、それに接する熱交換流
    体を通すための流路と、有する採光部材;および、 該採光部材に結合され、前記流路につながった熱交換流
    体供給路および熱交換流体排出路を含み、供給路と排出
    路の少くとも一方が採光部材の透光窓に対向して開い
    た、流体給排管;を含み、 前記ケ−シングの透光部材と第1ミラ−の少くとも一方
    が、長焦点距離の集光エレメントである;集熱装置。
  2. 【請求項2】第1ミラ−は、前記透光部材を通過してケ
    −シング内に入った光を反射し集光する大形,長焦点距
    離の曲面ミラ−であり;第2ミラ−は、第1ミラ−の光
    軸上に位置する;請求項1記載の集熱装置。
  3. 【請求項3】前記流体給排管の、採光部材の透光窓に対
    向して開いた熱交換流体流路の内面は、光/熱変換面で
    ある、請求項1記載の集熱装置。
  4. 【請求項4】ケ−シング内空間に開いた内ポ−ト,ケ−
    シングの外部に開く外ポ−ト、および、両ポ−トの間を
    開,閉するための弁体を含み、ケ−シングに装着された
    弁装置;を更に含む、請求項1記載の集熱装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009024011A1 (fr) * 2007-08-17 2009-02-26 Kang, Xuehui Réflecteur et récupérateur de chaleur de type cuve solaire l'utilisant
KR100904250B1 (ko) 2009-01-13 2009-06-25 (주)티엠테크 태양열의 집열을 이용한 용수공급장치
JP2015510097A (ja) * 2011-12-29 2015-04-02 アーベスマン レイ ソーラーコレクタ

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