JP2001080242A - ページのポケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、本を読む姿勢が悪くても、周囲の
環境が悪くても、ページがバラバラ捲れたりせず快適な
読書を楽しむためにページの上端コーナーを押さえてカ
バーするコンパクトなページのポケットに関するもので
ある。 【構成】本等の上端角部を対角に覆うページのコーナー
カバーで、本等の表紙面に接着ピン５にて接着固定する
表紙面部１の両側に圧縮用の折り目を付けた側面部３を
有し、ページをカバーする側のページ面部２の約中央よ
り両開き状に折り曲げた弾性凸部の押さえ面部４を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、本等を開いて読
む場合、悪いポジションでも、周囲の環境が悪い状態で
もページがバラバラに捲れたりせず、読んだ範囲を容易
に判る状態に保持する等、読書を容易に楽しくすること
を目的としたページの角部を入れて押さえるコンパクト
型のページ用のポケットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、本等の捲れ防止の器具は種々開発
されているが、軽量でコンパクトで、携帯に便利で、捲
れ防止に有効な品は見受けられないし、栞等については
ページの区切り用であり、捲れ防止等にはあまり効果が
なかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本等を開くと、そのペ
ージは閉じようとする力が働き、それを指で押さえるた
め指先にどうしても力が入るし、本を開いて手に持つ場
合は、どうしても本の下側となるため、上側はフリーと
なりページが不安定で閉じたり捲れたりすることが多
く、読んでいたページが判らなくなってしまい探すのに
手間取りはがゆい思いをする事が多かった、この問題は
本等を下に置いて読む場合にも生じますが、上向き姿勢
で読む場合は顕著であるし、特に本等が新しい場合には
折り癖がついていないため、その現象が多いし、また通
勤電車での窮屈な姿勢とか、病院や自宅等で横になって
の読書等、姿勢が悪い場合等は特に問題であったし、読
み終えたページの区切り用として栞等があるが毎々のセ
ットは煩わしいしページの捲れ防止等には効果がなかっ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
を解決するためのもので、いまその構成を図面により説
明すれば、 （イ）本等の開き側上端角部を対角に覆う薄手で弾性質
の軟質合成樹脂等で、ページのコーナー部を差し込み収
納するカバータイプのページのポケット。 （ロ）ページのポケットは本等の表紙面に止める表紙面
部１とページ側および裏表紙面をカバーするページ面部
２とページを押さえ捲れを防止する押さえ面部４と本等
の厚さに対応して調製する側面部３により構成される。 （ハ）表紙面部１の形状は直角三角状で、その外面ほぼ
中央に本等の表紙等への貼付固定用で粘着保護カバーを
有した接着ピン５を表紙面部１から約半分はみ出した状
態で有する。 （ニ）ペーシ面部２の内側に約中央位置から両開き状に
折り曲げた押さえ面部４を有する。 （ホ）側面部３は本の厚さを介して、中央位置に圧縮用
の折り目を有する。 （ヘ）ページのポケットはページ面部２がページの文字
を隠さない形状で、ページとページ面部２には若干の間
隙があり押さえ面部４の弾性圧縮範囲の厚さとする。

【０００５】

【作用】次に、本発明の作用を述べると、ページのポケ
ットを本等にセットする場合は表紙面部１の直角三角形
状を表紙の上角部に合わせてセットし、本等の表紙との
止めは接着ピン５の粘着保護カバーを剥がしてはみ出し
部を表紙面に接着して固定する作用であり、本等のペー
ジを捲る時は片手で本等を持ち、片手でページを捲りな
がら上端角部のページ面部２の押さえ面部４を介して入
れる、この場合押さえ面部４は内側に折れ込んだ状態で
あるためページの角部は容易に入り押さえられて安定し
た状態に保持されるし、押さえ面部４を両側に二箇所設
けたため本等の左右何方の開閉型共に適用できるし、し
かもページと縦方向の接触による圧縮であるため保持力
も強く作用する。

【０００６】本等のページを捲る場合はページの下位を
指で捲るため、ページの上端角部は容易にページのポケ
ットの中に入るし、一枚一枚読みながら入れるのが面倒
な場合は、必要に応じて一括して入れてもかまわない、
すなはち読書しながらページは順次ページのポケットの
中に入り込み最後には本全体が納まってしまうことにな
り、特に本等を仰向けで読む場合はページの自重をペー
ジ面部２と押さえ面部４により支える作用であるために
困難な姿勢での読書を可能とするし、必然的に栞と同様
のページを区切る作用も併用することになる。

【０００７】またページの厚みの変化には側面部３の折
り目と弾性のある折り曲げ部の押さえ面部４により対応
するし、ページ面部２の上部は上端の文字をできるだけ
隠さず、しかもページの上側および角部をできるだけ深
くカバーする作用をなすものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】具体実施例を述べる、 （イ）側面部３に複数の折り目を付けて伸縮性を向上さ
せる。 （ロ）ページのポケット単体ではなく書物と一体化した
一体型の構成とする。 （ハ）ページのポケットと表紙の止めをクリップ等での
挟み込み方式とする。 （ニ）ページのポケットと表紙の止めをホッチキスやピ
ン等の機械接合とする。 （ホ）ページのポケットに各種のデザインを施しファッ
ション性を高めたり、広告等を入れたり、香り等を組み
合わせることもある。 （ヘ）押さえ面部４の下端面にゴム質等の滑り防止材を
付けページの捲れを防止するし、滑り防止材は塗布剤で
もよい。 （ト）ページのポケットの各折り目位置端部にＶノッチ
を入れ手作業による折れ位置の目安と折り精度の向上に
より製作作業の効率化をはかる。

【０００９】

【発明の効果】読書する際、読もうとするページが安定
した状態であるため快適で楽しい読書が可能となり、特
に通勤電車等での不安定な姿勢、および病院、自宅等で
の仰向け等の楽な姿勢での読書が容易となるし、学校で
の授業範囲や宿題範囲の区切り用としても活用できる
し、読み終えると書物がページのポケットに納まってし
まうため持ち運びにも便利であるし、ファッション性と
しても有効であるし、書物の整理整頓にも有効であるた
め、愛読家には大変有用なものであります、特にこのペ
ージのポケットは構造がシンプルであるし軽量でコスト
も安いため一般の多くの人達に利用でき、従来からある
栞の代用は勿論可能でありますし、書店でページのポケ
ットに納めた状態で陳列しておけば立ち読み防止に有効
であるし、広告等を記載して宣伝用として使っても有効
であります。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のページのポケットを内側から見た状態
の斜視図

【図２】本発明のページのポケットを外側から見た状態
の斜視図

【図３】本発明のページのポケットにページを入れる状
態の内側から見た状態の斜視図

【図４】本発明のページのポケットに本が納まった状態
の外側から見た状態の斜視図

【符号の説明】

１は表紙面部 ２はページ面部 ３は側面部 ４は押さえ面部 ５は接着ピン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本等の開き側上端角部を対角に覆う弾性質
   で薄材のコーナーカバーで、本等の表紙面に止める表紙
   面部１と本等の厚さに対応し調整する側面部３と本等の
   ページまたは裏表紙角部を入れ込むページ面部２とペー
   ジを押さえて保持する押さえ面部４により構成し、 （イ）表紙面部１には本等の表紙に止める接着ピン５等
   の固定具を有する。 （ロ）側面部３には本等の厚さに対応し圧縮調製用の折
   り目を有する。 （ハ）ページ面部２には約中央から両開き状に折り曲げ
   た弾性凸部の押さえ面部４を有する。 以上の特徴からなるページのポケット。