JP2001066299A - 検出装置および尿分析装置 - Google Patents

検出装置および尿分析装置

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JP2001066299A
JP2001066299A JP24218399A JP24218399A JP2001066299A JP 2001066299 A JP2001066299 A JP 2001066299A JP 24218399 A JP24218399 A JP 24218399A JP 24218399 A JP24218399 A JP 24218399A JP 2001066299 A JP2001066299 A JP 2001066299A
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urine
measurement
unit
port
analysis
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Yasuhiro Kunitake
康裕 國武
Yoshiki Hiruta
義樹 蛭田
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分析装置と外部機器とのデータ送受信に関し
て、実用化までは各種課題があった。 【解決手段】 使用者の排泄物を採取し、該排泄物の成
分分析を行う分析装置であって、便器に備えられ、排泄
物を取得する取得容器を有する取得ユニットと、便器に
は固定されておらず、少なくとも搬入路を介して取得ユ
ニットと接続され、排泄物の成分分析を行う分析手段を
有する分析ユニットと、を備えるとともに、分析ユニッ
トは、外部機器との通信を行うための通信端子を有する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排泄物の成分分析
を行う分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トイレ内に設置された洋式便器に着脱自
在(一部を床に据え置くものも含む)に装着され、尿の
サンプリングと分析を行い、個人の健康チェックを支援
することの可能な、検査手段を備えた健康管理装置(尿
検査装置)が提案されている。(たとえば、特開昭62
−187253号には、採尿を装着したスイングアーム
を便器のボール内で揺動させることにより、尿を採取す
るようになった尿検査装置が開示されている。便器の後
部には検査洗浄領域が形成してあり、この領域において
尿検体が分析されると共に、洗浄ノズルから噴射された
洗浄水によって採尿容器が洗浄されるようになってい
る)。
【0003】尿中には、糖、蛋白、潜血、ナトリウムイ
オン、尿酸等の被験者の健康状態に応じてその濃度が変
動するさまざまな成分が含まれている。従って、上記の
ような尿検査装置では、検査対象となる目的成分の濃度
を正確に測定できる成分濃度センサー(以下、単に「セ
ンサー」とする)を用い、適正な測定条件(温度、湿度
等)下で、検査を行う必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、分析装置と外
部機器とのデータ送受信に関して、実用化までは各種課
題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明では、使用者の排泄物
を採取し、該排泄物の成分分析を行う分析装置であっ
て、便器に備えられ、排泄物を取得する取得容器を有す
る取得ユニットと、便器には固定されておらず、少なく
とも搬入路を介して取得ユニットと接続され、排泄物の
成分分析を行う分析手段を有する分析ユニットと、を備
えるとともに、分析ユニットは、外部機器との通信を行
うための通信端子を有することを特徴とする。
【0006】すなわち、通信端子を有する分析ユニット
は便器に固定されていないので、通信端子に外部機器を
接続する際の、衛生的な心配、水に対する不安が低減さ
れる。
【0007】好適な実施形態として、分析ユニットは、
通信端子を介して外部機器と通信を行う通信制御手段を
備えており、この通信制御手段は、少なくとも以下の
(1)〜(4)の処理の何れかを行う。 (1)分析手段の分析結果の外部への送信、(2)装置
の使用に伴いカウントアップされる時間、回数等の数値
データの外部への送信、(3)外部信号に基づく、分析
ユニット内の不揮発性メモリのデータ書き込み、書き換
え、消去、(4)外部信号に基づく、分析ユニット内の
不揮発性メモリからのデータ読み出し、外部への送信。
【0008】さらには、この分析装置を用いて、少なく
とも以下の(A)〜(F)の機器の何れかと接続可能で
ある分析システムにすることが好ましい。 (A)分析ユニットとの間で、(1)の処理が行われ、
分析結果をさらに別の機器に送信する送信機器、(B)
分析ユニットとの間で、(1)の処理が行われ、分析結
果をプリントするプリンタ、(C)分析ユニットとの間
で、(1)の処理が行われ、分析結果をデータ管理する
パソコン(D)分析ユニットとの間で、(2)または
(4)の処理が行われ、受信データに基づき故障解析を
行うパソコン等の機器、(E)分析ユニットとの間で、
(3)の処理を行う検査装置、(F)分析ユニットとの
間で、(3)の処理を行い、分析ユニットの制御プログ
ラムを変更するパソコン等の機器。
【0009】以下に各種具体的形態を説明する。
【0010】[1]ライン検査用 出荷検査用として、出荷時に検査結果をEEPROMに書込、
一度に確認を行う。この検査を行った後、EEPROMの内容
をクリアして出荷する。
【0011】[2]故障解析用 メンテナンス用としてパソコンと分析ユニットをケーブ
ルで繋ぎ、下記の項目をEEPROMから呼び出す事が出来
る。
【0012】機種コード、シリーズコード、給水方
式、国名、コントローラバージョン、製造メーカ、製造
工場、EEPROM容量、コントローラ製造年月日、コントロ
ーラ製造番号、コントローラ総通電時間、コントローラ
総使用回数、エラー回数(E01、E02、E03、E
04、E20の発生回数)。
【0013】エラー情報1〜4(エラー内容、コント
ローラ通電時間、エラー発生年、月、日、時、分)。
【0014】センサー使用回数、寿命までの残り回
数、センサー総使用回数、センサー通電日数、寿命まで
の残り日数、センサー交換回数、センサー総通電時
間)。
【0015】節電時間1〜4までのON時刻、OFF
時刻、設定年、月、日、時。
【0016】最新から過去7回までのセンサー校正値
の記録(Gain、base、ADH、ADL、センサ
ー通電時)。Gainは、センサーからの増幅増幅倍
率、baseはベース電圧のマイコン入力AD値、AD
Hはマイコン入力電圧の高濃度用、ADLはマイコン入
力電圧の低濃度用。
【0017】[3]外部との通信用 通信アダプタを分析ユニットに取り付けて、トイレ内の
受信装置(家庭用FAXの子機)に赤外光で信号を飛ば
し、子機から家庭用FAX本体には電波で送信する。こ
のデータ(測定年月日時分、測定データ、本体の製造シ
リアルNo、機器No等々・…)が送信される。送信された
データはいったん家庭用FAX本体にデータが保存さ
れ、通信回線が開いているときに送信。また、データ自
体は家庭用FAX内部に保存されているので、必要に応
じてデータ出力する事が可能となる。さらに、月単位の
データをグラフ化してプリントアウトが可能。
【0018】また、お医者さんからデータについてのコ
メントが、定期的に家庭用FAXに送付される。
【0019】[4]プリンター用 端子を利用して、分析ユニットにプリンターを取り付け
る事が可能。測定毎にデータを出力する事が可能。
【0020】[5]記憶データ出力用 パソコンを利用して、記憶したデータを呼び出し、使用
者が自分で自分のデータを管理することが可能。また、
このパソコンを利用して、データをグラフ化する事が可
能となる [6]取り付け現場でのEEPROM内容変更 センサーの寿命変化の(寿命が延命した)場合、例えば
センサー寿命が4カ月・720回が6カ月1080回になっ
たとしても、パソコンで外部からEEPROM内容を書き換え
て、瞬時に商品仕様を変更可能となる。
【0021】[7]オンラインでパソコンに繋げる 外部通信端子から有線にてトイレ外にあるパソコンに繋
ぎ逐次測定データをパソコン側し送信する。このデータ
をパソコンでデータを加工して管理する。
【0022】以上説明した分析装置は、尿分析装置に適
用することが好ましいが、尿、便などの用便行為による
排泄物の他、汗、唾液、排卵物、経血などを対象として
もよい。なお、尿中の標的物質としては、尿糖、蛋白、
潜血、ナトリウムイオン、尿酸等を扱うことができる。
【0023】ここに例示した測定データは、それぞれ次
の意義を有している。尿糖は糖尿病の予防、発見、治療
などに活用することができる。蛋白は尿中アルブミンと
も呼ばれ、糖尿病性腎症の早期発見に有効に活用でき
る。特に、糖尿病性腎症は、非常に早期に発見し、治療
を行わないと治癒しないといわれているため、尿中アル
ブミンの検出は有効性が高い。糖尿病性腎症の早期で
は、アルブミンが尿中に微量に排泄されることが知られ
ている。したがって、このような微量のアルブミンを測
定データとして検出可能にすれば、糖尿病性腎症の早期
発見に活用することができる。当然、非糖尿病性の腎症
の発見にも有効である。
【0024】潜血は、腎臓、尿管、尿道などに生じる炎
症、結石等の兆候の一つである。早期においては、尿中
に血液が混入していることが一見して確認することがで
きず、本人にも自覚症状がない無症候性血尿と呼ばれる
状態にある。本発明の健康管理装置において、潜血を測
定データとしておけば、かかる無症候性血尿の段階で潜
血を検出することが可能であるから、上記種々の病気の
早期発見および治療に活用することができる。
【0025】ナトリウムは、一日の塩分の摂取量の目安
となる測定データである。塩分が高血圧症や心不全など
の要因となることはよく知られている。これらの病気の
予防、治療のためには塩分の摂取量を適切な値にコント
ロールすることが好ましい。ところが、塩分の摂取量は
必ずしも味覚に沿うものではなく、それほど塩辛く感じ
ない食品にも多量の塩分が含まれている場合があること
が多い。一方、尿中のナトリウム塩分の摂取量にほぼ比
例することが知られている。したがって、測定データと
してナトリウムを検出するものとすれば、塩分の摂取量
を把握することができ、そのコントロールに活用するこ
とができる。
【0026】尿酸は、痛風などの原因物質として知られ
ている。尿酸は一日の合成量の約80パーセント弱が尿
中に排泄されるといわれている。したがって、尿中の尿
酸を測定すれば、体内の尿酸値を推定することができ、
痛風その他の病気の予防、治療に活用することができ
る。
【0027】ここで説明した種々の測定データは、例示
に過ぎず、その他種々の測定データを本発明の測定対象
とすることが可能である。当然、複数の測定データを測
定の対象としても構わない。
【0028】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明について、そ
の構成・作用を一層明らかにするために、以下に本発明
の好適な実施形態について説明する。なお、以下の説明
では、尿糖センサを備える尿検査装置について説明する
が、他の成分(タンパク、潜血、クレアチニン、ナトリ
ウムイオン等)の物理量(濃度、質量、体積、個数等)
を検出するための成分濃度センサを備える尿検査装置に
も本発明は適用可能であることは言うまでもない。
【0029】図1は、本発明の好適な一実施形態である
尿検査装置10(計測ユニット11とリム取付式採尿ユ
ニット12とを含む)およびこの尿検査装置10を装着
した洋式便器100(便座102と便ふた104と洗浄
水タンク106とを含む。なお便座102と便ふた10
4とは、共に開状態)の外観図である。図2は、図1の
洋式便器100とリム取付式採尿ユニット12(便座1
02と便ふた104とは、共に閉状態)の側面図、図3
は尿検査装置10の構成の概略を示すブロック図であ
る。
【0030】洋式便器100は、その後上部に洗浄水タ
ンク106が装着されており、この洗浄水タンク106
には、計測ユニット11へ洗浄水を供給する配管14が
接続されている。計測ユニット11は、図1に示すよう
に、床に据え置かれている(詳細は後述する)。リム取
付式採尿ユニット12は、図1、図2に示すように、洋
式便器100のリムに装着されるものである。
【0031】また、計測ユニット11およびリム取付式
採尿ユニット12は、図3に示すように、洗浄水タンク
106に接続される給水部(図示しないが、給水した水
に含まれるゴミを除去するストレーナが内蔵されてい
る)15と、洗浄水タンク106から水を給水するため
のポンプ16と、ロータリーバルブとシリンジとから構
成されるロータリーバルブシリンジ18と、このロータ
リーバルブシリンジ18からの漏水やオーバーフロー水
を受ける液受け容器25と、ロータリーバルブを駆動す
るロータリーバルブ駆動モータ20(ロータリーバルブ
とロータリーバルブ駆動モータ20とを併せて呼ぶとき
には、電動ロータリーバルブ176という)と、シリン
ジを駆動するシリンジ駆動モータ22と、使用者から排
泄された尿を採取する、伸出/収納自在な採尿アーム3
2を駆動する採尿アーム駆動モータ23と、校正液を貯
溜する校正液タンク24と、緩衝液を貯溜する緩衝液タ
ンク26と、尿糖を電気信号に変換する尿糖センサ28
と、採尿アーム32を洗浄するノズル30と、採尿アー
ム32内に尿が採取されたか否かを検出する電極34
と、コントローラ36と、使用者に操作される操作部3
8と使用者に報知するための表示部39と、同じく使用
者に報知するための音源29と、人体の有無を検出する
人体検知センサ260と、尿糖センサ28に送液される
尿や校正液などを適温に加熱する加熱部250と、液温
を直接的または間接的に検知する温度センサ251とト
イレ室内の温度をモニターする温度センサ261と、校
正液や緩衝液を(もしくは間接的に計測ユニット11機
内を)加熱する加熱部236と、この温度を検知する温
度センサ237とを主な構成部品としている。図中、点
線、矢印(細線)、矢印(太線)は、それぞれ、電気経
路、水の流れ、尿・校正液・緩衝液の流れを示す。
【0032】図示はしないが、尿糖以外の別の成分を測
定する場合はその成分をセンシングするセンサ部や各液
タンク、配管等が追加必要となることはいうまでもな
い。
【0033】図4はリム取付式採尿ユニット12の構成
図である。リム取付式採尿ユニット12は衛生性向上の
ために抗菌材料(例えば、バクテキラー(登録商標)や
ゼオミック(登録商標))を用いた樹脂でできている。
リム取付式採尿ユニット12は採尿アーム32、洗浄ノ
ズル30、採尿アーム駆動モータ23、チューブ15
2、配水管186、洗浄ノズル30への給水管151な
どが樹脂製のベース650に設置されて構成される。な
お、配水管186とチューブ152の捨て水口は便器に
臨んでおり、排水を便器内に排出できるようになってい
る。
【0034】図4に示すように、リム取付式採尿ユニッ
ト12のうち、洋式便器100のリムと接触する部位に
は、ゴム、吸盤651などが取り付けられている。
【0035】ゴム、吸盤651などは、使用者が便座1
02に着座して使用する際にがたつきを防止する目的
で、リム取付式採尿ユニット12の裏面と洋式便器10
0のリムとが滑らないよう摩擦係数の大きな部品または
部材を取付け、滑り止め効果を高めている。
【0036】ゴム、吸盤651などを取り付ける場所を
便座102のクッション(便座脚部)の当接する下方に
することで、使用者の体重がゴム、吸盤651などに掛
かり上記した滑り止め効果をさらに高めることができ
る。
【0037】リム取付式採尿ユニット12は便座102
のクッション(便座脚部)が当接するため、他の部位よ
り一段と低く設計し(図2参照)、便座の水平度を保っ
ている。
【0038】図5は採尿アーム32の構造図を示す。採
尿アーム32は清掃性・強度を考慮して金属にメッキ処
理を施した材質となっている。採尿アーム32の先端部
(採尿部652)の形状は碗形をしており、尿を貯溜し
易い形状となっているのみならず、採尿位置にて採尿口
が略上方を向くように取付けられている。
【0039】図6は採尿時の採尿アームの伸出位置を示
している。男性と女性では採尿に適した位置は異なって
おり、女性位置の方の伸出が大きくなっている(具体的
には成人男性が水平面から略44度、成人女性が略75
度である)。
【0040】また、標準伸出位置を略中心にして、前後
位置に微調節できるように考慮されている(図7参
照)。尿検知の電極34はこの碗内部に配置されてお
り、尿が採取できたかどうかを判断しやすくなってい
る。また、採尿アーム32が採尿時に便器内部へ出てき
た時、電極34が測定に必要な液量を確保できる位置に
設置されているため、電極34が尿検知した時には測定
に必要な量の尿が碗部内に溜まるようになっている。従
って十分な量の尿が無いまま測定に移ってしまい、誤っ
た測定を行ってしまうようなことがない。
【0041】採尿アーム32からの異物混入と尿の飛び
散りを防止のために、メッシュ状のフィルター656が
採尿アーム32の採尿部652に設置されている(図5
参照)。
【0042】メッシュフィルター656は採尿アーム3
2(あるいは採尿部652)から着脱自在に構成される
ことで、採尿部の清掃性を高めているが、反対にメッシ
ュフィルター656の紛失防止のために採尿アーム32
へ一体的に固定しても構わない。ここで、衛生性を高め
るためにメッシュフィルター656は抗菌処理を施して
いる。勿論、異物混合や尿飛び散りの防止部材としては
メッシュ状のフィルターに限らず、たとえばスポンジ状
の膜等でも代用できる。
【0043】本実施例では、給水部15は、洗浄水タン
ク106に接続されており、洗浄水タンク106内の水
道水をポンプ16の吸引力を利用してロータリーバルブ
シリンジ18やノズル30へ給水している。
【0044】給水部15を水道に直結して該水道の給水
圧を利用することにより給水を行なったり、あるいは温
水洗浄便座が別に設置されている場合は、図示しないが
該温水洗浄便座の内部でポンプにより圧送される水流の
一部、または直接給水の減圧バルブの前後で分岐させて
給水部15へ導くようにすれば、ポンプ16を省略して
もよい。このようにすれば計測ユニット11内の給水系
をより簡素化することができる。
【0045】また、温水洗浄便座が設置されている場
合、図示しないが洗浄水タンク106の給水管から該温
水洗浄便座給水用連結管を分岐させる部位で給水部15
を分岐させても良い。
【0046】さらに、温水洗浄便座が設置されている場
合、図示しないが洗浄水タンク106の給水管から分岐
された該温水洗浄便座給水用連結管が該温水洗浄便座に
連結される部位に給水部15を連結することにより、該
分岐部が該温水洗浄便座に隠蔽され外観上も問題が無
く、また接続工事も簡略化できる。
【0047】次に、計測ユニット11について、図8
(正面図)、図9(右側面図、ただし下部のみ)、図1
0(左側面図)、図11(上面図)を用いて詳細に説明
する。図8〜図10で示すように、計測ユニット11は
縦長に構成されているが、このようにすると、狭いトイ
レでも据え置き可能となるだけでなく、ユニット上面に
設けられた操作部(これについては後述する)を、便器
に着座した使用者が着座姿勢を崩すことなく容易に操作
できる。計測ユニット11の背面には、中心にネジ穴を
有する3つのネジ装着部112が設けられており、ここ
にネジを通して計測ユニット11の背面を壁119に螺
着すれば、計測ユニット11が転倒するおそれがなくな
る。また、計測ユニット11の背面にはフック受け11
5が備えられており、このフック受け115を、別途壁
119に固定されたフック117に係合させると、計測
ユニット11の転倒を防止できるだけでなく、保守点検
時等には簡単に計測ユニット11を壁面から取り外して
移動することができる。
【0048】図12は校正液補充口242及び緩衝液補
充口262を示す斜視図である。
【0049】まず、校正液補充口242と該校正液補充
口242に差し込む校正液補充用ノズル244の先端2
44aの関係を図13(a)〜(c)を用いて説明す
る。
【0050】図13(a)に示すように、校正液補充口
242は、円形の入口に120°間隔で形成された凹部
を3つ有している。
【0051】一方、図13(b)及び(c)に示すよう
に、校正液補充用ノズル244の先端244aは、校正
液補充口242の入口の円形よりも若干径の小さな円形
の出口に120°間隔で形成された凸部を2つ有してい
る。
【0052】校正液の補充に際しては、まず補充用の校
正液が入った校正液ボトル(図示せず)のノズル取付口
に校正液補充用ノズル244の結合部244bを装着
し、先端244aを校正液補充口242に挿入する。こ
のとき、上記凹部と凸部が一致したときのみ校正液補充
用ノズル244の先端244aが校正液補充口242に
挿入可能となる。
【0053】また、緩衝液補充口262と該緩衝液補充
口262に差し込む緩衝液補充用ノズル264の先端2
64aの関係を図14(a)〜(c)を用いて説明す
る。
【0054】図14(a)に示すように、緩衝液補充口
262は、円形の入口に90°間隔で形成された凹部を
4つ有している。
【0055】一方、図14(b)及び(c)に示すよう
に、緩衝液補充用ノズル264の先端264aは、緩衝
液補充口262の入口の円形よりも若干径の小さな円形
の出口に180°間隔で形成された凸部を2つ有してい
る。緩衝液の補充に際しては、まず補充用の緩衝液が入
った緩衝液ボトル(図示せず)のノズル取付口に緩衝液
補充用ノズル264の結合部264bを装着し、先端2
64aを緩衝液補充口262に挿入する。このとき、上
記凹部と凸部が一致したときのみ緩衝液補充用ノズル2
64の先端264aが緩衝液補充口262に挿入可能と
なる。
【0056】さらに、校正液補充用ノズル244の先端
244aが緩衝液補充口262へ、緩衝液補充用ノズル
264の先端264aが校正液補充口242へ挿入され
ることは物理的に不可能なので、液補充ミスを回避する
ことができる。
【0057】また、校正液ボトルに校正液補充用ノズル
244を結合する構造と、緩衝液ボトルに緩衝液補充用
ノズル264を結合する構造を異ならせる(例えば、校
正液補充用ノズル244の結合部244bの構造と緩衝
液補充用ノズル264の結合部264bの形状、内径等
を異ならせる)ようにすれば、校正液補充用ノズルを誤
って緩衝液ボトルに取り付ける、といったノズルの取付
ミスを回避することができる。
【0058】例えば図8、図10に示したように、計測
ユニット11の校正液補充口242及び緩衝液補充口2
62の上方に校正液補充用ノズル244や緩衝液補充用
ノズル264を収納できるようにし、校正液ボトル又は
緩衝液ボトルのみを廃棄する一方、校正液補充用ノズル
244や緩衝液補充用ノズル264は再利用できるよう
にしてもよい。
【0059】校正液補充用ノズル244や緩衝液補充用
ノズル264を収納させる場所は、図15に示したよう
に図10に示したカバー116の裏側に設けても良い。
【0060】図16は計測ユニット11の一実施例を示
す内観図である。(但し内機チューブ類、ハーネス類は
図示しない) 計測ユニット11上面部には操作部3
8、表示部39、人体検知センサ260が配置される。
また尿糖センサ28は計測ユニット11の上部側面に設
置され、カバー243で覆われる。尿糖センサ28の下
にはロータリーバルブシリンジ18が設置され、このロ
ータリーバルブシリンジ18と尿糖センサ28の間の配
管経路には尿糖センサ28へ送られる液温を一定にする
ための加熱部250および温度センサ251が設けられ
ている。また計測ユニット11の最下部には計測に必要
な校正液や緩衝液を貯溜するための樹脂製のタンク24
と26が配置され、タンク24と26および配管内液の
凍結を防止するための加熱部236と温度センサ237
がタンク24と26の近傍に設置されている。その他、
トイレ室内の温度をモニターする温度センサ261、ポ
ンプ281、電源トランス282、電源部215、転倒
検知スイッチ283などが適所に配置される。また、通
信用端子114(例えばRS232C)も設けられてい
る。
【0061】緩衝液と校正液を貯溜するタンク24、2
6は計測ユニット11の下部に配置される。電源部21
5や各種電気駆動手段より下部に配置されることによっ
て、万一タンクから液が漏れても電子部品や機器に付着
することが無くなるため、被液によるこれら電子部品・
機器の損傷や劣化から火災や漏電に至ることなく安全で
ある。また、タンクの下部にはそれぞれにドレン210
が設けられており、タンク24、26の底面はドレン2
10方向に向かって傾斜している。ドレン210は計測
ユニット11の外部に連通しているため、測定ユニット
11を分解することなく、ドレン210を外部から操作
するだけで簡単に校正液や緩衝液の液抜きができる。
【0062】さらに校正液と緩衝液が満たされて重量の
あるタンク24、26が下部に配置されることによって
計測ユニット11自体の安定性が増す。
【0063】また、計測ユニット11は、壁119にネ
ジ孔等を穿設することが好ましくないような場所(例え
ば賃貸住宅のトイレ室)での床置設置することも考慮し
て設計されている。例えば、図10からわかるように、
計測ユニット11の本体は、据え置きを安定にするため
に、上部から下部へ末広がりに構成されている。また、
より据え置きを安定にするために、伸縮自在な補強脚1
11を備えている。なお、この補強脚111には、高さ
が調節可能な、螺合したアジャスター111aを備えて
いる。(もちろんアジャスター111aは補強脚111
でなくとも、計測ユニット11に設けた脚部に直接設け
てもよい。)更に、図16からわかるように、液体が充
填されると重量が大きくなる校正液タンク24及び緩衝
液タンク26を本体下部に配置したことにより、より安
定感が高められている。
【0064】次に、上述した構成部品について詳細に説
明する。
【0065】本発明の尿検査装置には、トイレ室内の人
の有無やトイレ室内への人の侵入(あるいは退出)を検
出する人体検出センサ260が設けられていて、コント
ローラ36は、人体検出センサ260の出力に基づい
て、各種アクチュエータの制御を行うが、詳細は後述す
る。本実施例の図16において人体検出センサ260は
計測ユニット11の操作部38、表示部39近傍に設置
されており、検出手段として赤外反射光を検知するもの
を例示しているが、人体を検出するに好適な設置場所と
検出手段であればこれに限定されるものではない。
【0066】例えば、設置場所はリム取付式採尿ユニッ
ト12の前面部などの計測ユニット11以外の場所でも
構わない。検出手段は人体の便座への着座を検知するマ
イクロスイッチや加圧導電ゴムであったり、静電容量の
変化を検知する静電容量式であってもよい。または操作
部38の各スイッチの操作を検知することによって間接
的に人体を検出するものでもよい。さらには、温水洗浄
便座装置に備えられた人体検出手段を流用(共用化)し
ても良い。
【0067】ロータリーバルブシリンジ18は、図17
に示すように、シリンダ166とピストン168とを有
し、このピストン168は、シリンジ駆動モータ22の
回転をリードスクリュウ機構172によって直線運動に
変換することにより上下動される。コントローラ36
は、シリンジ駆動モータ22を駆動することによりロー
タリーバルブシリンジ18の行程を制御する。ロータリ
ーバルブシリンジ18のポート174は電動ロータリー
バルブ176に接続されている。電動ロータリーバルブ
176は、複数のポートを備えたステータ178と、ロ
ータ180と、コントローラ36に制御されるロータリ
ーバルブ駆動モータ20とで構成される。コントローラ
36は、ロータリーバルブ駆動モータ20を駆動してロ
ータ180を回転させることにより、ロータリーバルブ
シリンジ18のポート174をステータ178のいづれ
かのポートに接続し、ロータリーバルブシリンジ18を
駆動することにより液体(水、緩衝液、校正液、尿等)
を吸引又は吐出する。ステータ178は、6つのポート
を有し、夫々、洗浄水タンク106、緩衝液タンク2
6、校正液タンク24、尿糖センサ28の入口118へ
の搬送チューブ150(尿糖センサ28の出口120は
チューブ152によりボウル部に延長している)、採尿
アーム32からの搬送チューブ76、洋式便器100の
ボウル部に延長する排出管186に連通している。
【0068】尚、ポート174はシリンダ166および
ピストン168に対して上方に取り付けられており、シ
リンジ内に吸引された気泡が浮力により容易にシリンジ
内から除去できるよう構成されている。またより好まし
くは図16および図17に示されるように、シリンダ1
66とピストン168略鉛直方向に配置されたほうがシ
リンダ166内の空気を排出することができる。この構
成によりシリンジ内に空気が残留することがなく、従っ
て尿糖センサ28内に気泡が搬送されて測定値に悪い影
響を与えることがない。
【0069】上記ローターリーバルブシリンジ18は、
図17からわかるように、電動ロータリーバルブ176
をシリンダ166の上部から分離してロータ180を別
のロータと交換することができるように構成されてい
る。従って、例えば、より多数のポートを有するロータ
を上記ロータ180の代わりに用いれば、尿糖以外の別
の成分を検査するためのセンサや校正液タンク等を計測
ユニットに追加することも可能である。
【0070】搬送チューブ150・チューブ152(以
下、搬送チューブ150とチューブ152をまとめてセ
ンサ管と呼ぶ)および排出管186は、後述する図24
のステップS200における配管充填にて緩衝液が充填
されたときにステータ178におけるそれぞれのポート
に同一の圧力(大気圧)が加わるように、それぞれの先
端(開放端)を床から同一高さに固定される。このた
め、万一、搬送チューブ150と排出管186のステー
タ178におけるそれぞれのポートが連通した場合であ
っても、互いに充填された液が混じりあうことがなく、
その後搬送チューブ150に打ち込まれる校正液やサン
プル(尿)を定められた量だけ確実に尿糖センサ28に
到達させることができる。
【0071】図18は校正液タンク24、緩衝液タンク
26の内部構造の概略図である。校正液タンク24、緩
衝液タンク26内部には液量検知手段としての電極62
1、622、623、624が鉛直方向に挿入され、液
量を電気信号に変換している。
【0072】一方で同じ液量検知手段として、フロート
625と表面に液量表示している表示部材626がフロ
ート支持棒627によって支持され、軸629周りに回
動する。表示部材の表示は窓部628により、計測ユニ
ット11の外部へ表示できるようになっている。この窓
部628は液の補充口242、262近傍に設置されて
いるため、液の補充をしながら並行して液量を確認しや
すく、従って液の補充時にうっかり満水以上にして液を
あふれさせてしまうようなことを防止している。
【0073】また、電極は最長の電極をコモンとし、長
い順に電極(L)622、電極(M)623、電極
(H)624である。電極の括弧内はそれぞれ、液面高
さをあらわしており、測定に必要十分な液量がなくなっ
たことを検知するLレベル、液量が少なくなってきたこ
とを予告し使用者に報知するMレベル、液補充が十分に
なったことを検知するHレベルの3つのレベルを設定し
ている。電極数はこれに限定されず必要とする液量測定
の程度に応じて2本以上の何本でも良い。
【0074】上述したMレベルは、液残量がタンク内有
効体積の5〜15%程度で良い。
【0075】尚、本実施例では上述した液量検知手段に
て、Lレベル、Mレベルになると、後述する図23の校
正液補充LED393,緩衝液補充LED392を点
滅、点灯させて使用者に報知しているが、図16の通信
用端子114によりトイレ外部へ通信する手段(例えば
光通信等)を接続することが可能である。そうすること
により、液量の低下を使用者がその場に行かなくても通
信の受信手段(例えば携帯用のリモコン等)で受信する
ことが可能となる。上述したことは、後述するセンサ寿
命検知手段を同様に通信できることは言うまでもない。
【0076】実施例の図18では電極とフロートという
2種類の液量検知手段を設けているが、液量の変化に応
じて可動するフロート625によって回転する軸629
の回転を利用して、ホールICやマイクロスイッチなど
の位置検出手段を設けて、これを電気信号に変換しても
よく、この場合は電極が不用になる。同様に、電極で検
知した電気信号によってをタンク液補充口242、26
2近くに液量を表示すれば、フロート625は使用せず
ともよい。
【0077】前記した通り、タンク液量はコモンの電極
621と各液量検知電極622、623、624との間
の導電によって検知されるわけであるが、常時電極間に
通電すると液の成分が電極に析出してしまう。そこで、
電極への通電は制御部であるコントローラ36がタンク
液量を確認する必要がある時の短時間のみに限られ、常
時の通電は行わないようになっている。
【0078】ロータリーバルブシリンジ18への出液取
り出し口は、タンクの略最下部から行われるが、ここに
ストレーナ630を設けてロータリーバルブシリンジ1
8(もしくはその先の尿糖センサ28)への異物混入を
防止している。さらに、この出液取り出し口はタンク下
部に設けたドレン210のほぼ上部に設けられており、
ドレン210を取り外した時にストレーナ630の交換
も容易に行えるようになっている。またこのドレン21
0部分は底部の他の部分より低くなっているため、液の
残量が少なくなった場合でも採液しやすくなっている。
【0079】なお、以上の例では校正液タンク24と緩
衝液タンク26を別体としたが、これは必ずしも別体と
する必要はない。例えば、単一のタンクを適宜容積比率
で2室に分割して各室の上部にそれぞれ液補充口を設け
て成る一体型タンクを上記2つのタンクの代わりに用い
ることももちろん可能である。校正液と緩衝液の純度は
直接測定精度に影響するため、十分管理する必要があ
る。
【0080】ところが、センサには尿サンプル、校正
液、緩衝液がロータリーバルブシリンジ18を介して順
次送り込まれるので、送液切替時に微量であるが、校正
液、緩衝液のタンク24、26に他の液が混じる恐れが
あり、積み重なると測定精度を落としてしまうという問
題がある。送液時の吸引によってタンクに負圧が発生し
てしまい、この負圧によってタンク内に液が逆流しやす
くなるのである。
【0081】また、ロータリーバルブシリンジの万一の
誤動作によってもタンク内に液が逆流するおそれもあ
る。いずれにしても一旦送り出された液が再びタンクへ
逆流することは好ましくない。そこで、送液切替部であ
るロータリーバルブシリンジ18と校正液タンク24、
緩衝液タンク26の間に液の逆流を防止する逆流防止
部、具体的な一例としては配管チューブに逆流防止弁を
設けている。
【0082】タンクの負圧防止のみに着目する場合はタ
ンクの一部、または液注入口242、262(含むキャ
ップ241、261)にタンク内の負圧を解消する穴や
弁部材を設けてもよい。
【0083】図19は、尿検査装置10の電気的な構成
をコントローラ36を中心として示すブロック図であ
る。コントローラ36は、マイクロコンピュータを中心
とする論理演算回路として構成されており、詳しくは、
予め設定された制御プログラムや内蔵するタイマーなど
に従ってロータリーバルブ駆動モータ20等を制御する
ための各種演算処理を実行するCPU362と、CPU
362で各種演算処理を実行するのに必要な制御プログ
ラムや制御データ等が予め格納されたROM364と、
同じくCPU362で各種演算処理を実行するのに必要
な各種データが一時的に読み書きされるRAM366
と、上記各種センサ(たとえば、電極34)からの検出
信号や操作部38の各種スイッチからの信号を入力して
CPU362の処理可能な信号に変換する入力処理回路
368と、CPU362での演算結果に応じてロータリ
ーバルブ駆動モータ20、シリンジ駆動モータ22、採
尿アーム駆動モータ23、通信用端子114(たとえ
ば、ボーレート:2400bps、キャラクタ長:8b
it、パリティ:イーブン、ストップビット:1、コー
ド:ASCII、レベル:RS232C)、表示部39
等に駆動信号を出力する出力処理回路380等を備えて
いる。また、コントローラ36には、データ等の記憶お
よび支障検出内容を記憶するための不揮発性メモリ(E
EPROM367)を備えており、電源を切られた場合
でも、記憶している内容が消えてしまうことがない。
【0084】尚、本実施例で記載したものは計測ユニッ
ト11内にデータの記憶部を持つことを説明したが、別
の記憶媒体(フロッピーディスクを始め、CDROMや
ICカード)を利用して計測ユニット11の通信端子1
14からデータを読み込み、該記憶媒体にデータを記憶
させて携帯可能とできるようにしてもよい。
【0085】特にICカードの場合は記憶用のドライブ
が小型化可能であることから、有効度はきわめて高い。
そしてこれら記憶媒体からパソコン上にデータを落とし
込み、専用のソフトウェア(これも計測ユニットからダ
ウンロードできるものとしてもよい)と使用して個人の
食事内容を始めとするさまざまな生活情報を付加するこ
とで総合的な健康管理に役立てることもできるのであ
る。
【0086】次に通信端子114の違う使用方法を説明
する。計測部11の側面に外部との通信を行うために通
信端子114が付設されている。この端子は一般的な機
器と接続が可能なようにDサブコネクタを使用している
(図42参照)。第一の使用用途は計測部11から外部
に出力することである。第二の使用用途は外部から計測
部11に対しての入力である。
【0087】ここで、第一の使用用途については、ライ
ン検査のチェックした内容を不揮発性メモリ等に記憶さ
せ後からパソコンを接続しラインでの検査結果を出力す
る。また、故障したときに故障内容を不揮発性メモリ等
に記憶させておいて、設置している現場での確認や該装
置を引き取った後に故障内容を出力することが可能。ま
た別な用途として、プリンターをDサブコネクタに直接
接続し測定毎に測定結果を出力させたり、計測部11内
に記憶された測定結果をまとめてプリンターから測定結
果のリストやグラフを書かせたりすることが出来る。ま
た、計測部11内に記憶された測定結果をまとめてパソ
コンに出力し、パソコンではこの結果を解析できるよう
になっている。更に外部通信用アダプターを計測部本体
に取り付けて、測定情報を別な場所に送信することが出
来る。
【0088】次に第二の使用用途については、機種コー
ドを入力することにある。機種コードは出荷時に登録し
てもよいが目的に応じて現場パソコンにつなぎ変更する
ことも可能である。また、該装置の仕様変更内容をパソ
コンから該装置の不揮発性メモリに仕様変更内容を書き
込み、装置の使用を変更することが出来る。例えば、セ
ンサーの使用寿命の変更があった場合、パソコンからセ
ンサー寿命の情報を書き換えて別な仕様の装置にするこ
とが出来る。
【0089】バックアップ電源670を備えているた
め、例えば停電などで電源供給が一時的に断たれても、
タイマーがずれることがない。
【0090】さらに、バックアップ電源670の容量
は、電源供給が一時的に断たれた際にバックアップする
動作によりいろいろ考えられる。例えば、上記したタイ
マー程度の小電力であれば電解コンデンサー(スーパー
キャパシタ)で良い。
【0091】また、装置の動作中に電源供給が一時的に
断たれた時、その動作を装置保護のため最後まで稼動さ
せようとする場合などは、比較的大きな電力容量が必要
となる。このような場合は、電池が良い。
【0092】なお、この電池は、普段通電中に充電でき
るタイプだとメンテナンスが不要となり、使い勝手が良
い。
【0093】採尿アーム32やロータリーバルブシリン
ジ18等を駆動するモータについては特に種類は限定さ
れないものの、特性上ステッピングモータを使用するこ
とが特に好ましく次に説明する。
【0094】採尿アーム駆動モータ23については通常
2相励磁方式で駆動される。通常の伸出や収納動作およ
び位置出しについてはある一定速度で駆動される。この
場合、測定時間の短縮のために、その駆動速度(例えば
200pps)は速い方が望ましいが、一方アーム位置
を微調整する場合にはこれよりも遅い速度(例えば10
0pps)で駆動することが使用勝手が向上する。
【0095】収納位置にある採尿アーム32は収納時に
便座102や便ふた104の開閉動作や使用者の着座・
離座動作による振動で位置ずれを起こす。他にも便器内
に伸出して採尿する時に尿の衝撃などで位置ずれを起こ
してしまい、結果として尿をうまく採取することができ
なくなるため、採尿アーム32の収納時や採尿時には採
尿アーム駆動モータ23に(たとえば一相励磁で)保持
電圧を印加することで位置保持を行うようにコントロー
ラ36が制御する。こうして採尿アーム32は前述した
位置だしの効果とあいまって極めて正確に制御されるた
め、確実に採尿することができるのである。
【0096】この場合、常時保持電圧を印加することに
よって電力を浪費するため、人体検出センサ260の出
力に応じて保持電圧印加の制御を行う。
【0097】具体的には、人体検出センサ260が人を
検出した場合、採尿アーム32を収納方向へ駆動させる
ことにより上記位置ずれをなくすことができる。また、
人体検出センサ260が人が離れたことを検出した場
合、採尿アーム駆動モータ23への通電を止めることに
より電力の浪費を防止することができ、さらに好まし
い。
【0098】つづいてロータリーバルブ駆動モータ20
とシリンジ駆動モータ22について説明する。
【0099】ステッピングモータを用いることで、シリ
ンジ駆動モータ22の駆動速度すなわち各種の送液速度
はステッピングモータへ印加するパルスレートを可変す
るのみで、複雑な制御をすることなく容易に且つ確実に
変化させることができる。ロータリーバルブシリンジ1
8にあるピストン168の駆動速度を可変する手段を有
することは非常に有効であり、本実施例に従って説明す
る。
【0100】例えばシリンダ166内や配管経路を洗浄
する場合は高速の第一のパルスレート(例えば100p
ps)で駆動する。高速で駆動することで、洗浄に必要
な時間を少なくすることができる。
【0101】一方、尿糖センサ28内に尿サンプルや校
正液を送液する場合には、低速の第二のパルスレート
(例えば20pps)で駆動し、測定精度を高めること
ができる。
【0102】また、測定にあたって尿糖センサ28に送
られる尿や校正液、緩衝液(尿糖以外を測定する場合は
それに適したセンサと液を使用する)などの送液量は極
めて正確に管理する必要がある。ロータリーバルブ駆動
モータ20とシリンジ駆動モータ22にステッピングモ
ータを用いることによってこれらの管理が可能になる。
【0103】尚、前記した全てのステッピングモータの
モータ起動時は前回停止したパルスから同相で励磁を開
始する。また、反転時にはギアやその他の遊びを吸収す
るためのパルス数を加算して印可する。特に厳密な位置
制御の必要なロータリーバルブやシリンジはこれらの制
御を行うことが非常に効果的であり、極めて精度良く制
御することが可能になる。
【0104】続いて尿糖センサ28について説明する。
尿糖センサ28は、搬送チューブ150またはチューブ
152に液体が充填されている際に尿糖センサ28が取
り外されても液体が漏れないように、搬送チューブ15
0およびチューブ152よりも位置エネルギーの高い位
置に配設されている。
【0105】尿糖センサ28は、後述する検出原理(模
式図を図20(a)に示す)を利用したものである。す
なわち、生命活動の老廃物である尿中には極めて多くの
化学種が含まれている。本発明でいう尿糖はグルコース
(ブドウ糖)を指すが、健常人ではもちろん、糖尿病患
者などで多く排出される場合においても、他の成分、例
えば尿素やアンモニアに比べ濃度はかなり低い。従っ
て、尿糖センサ28は、多くの成分の中からグルコース
を特異的に識別するプローブとしての機能と、それを電
気信号に変換するトランスデユーサとしての機能を共に
備えている必要がある。尿糖センサ28ではプローブと
してグルコースを特異的に酸化する酵素であるグルコー
スオキシターゼ(GOD)を用い、トランスデユーサと
しては過酸化水素電極を用いている。検出反応を以下に
示す。
【0106】
【化1】
【0107】
【化2】
【0108】また、過酸化水素電極は、尿酸やアスコル
ビン酸とも反応し、上記2つの式以外の出力を与え測定
誤差の要因となる。それを避けるため、分子識別部と信
号変換部の間に分子量の小さな過酸化水素のみを選択的
に透過する選択透過膜を形成している。
【0109】さて、図20(b)に示したように、尿サ
ンプル中のグルコースの定量分析に際しては、ポテンシ
ョスタット130により、参照極133(Ag/AgC
l)に対する作用極135(Pt)の電位が正の一定値
(たとえば、+0.6V)になるように作用極135と
対極137(Ag)との間を流れる電流は過酸化水素の
発生量に応じて変化する。したがって、作用極135と
対極137との間を流れる電流を検出することにより、
過酸化水素の発生量を検出し、これに基づいて尿サンプ
ル中のグルコース濃度を演算することができる。作用極
135と対極137との間を流れる電流は抵抗132に
よって電位差に変換され、電位差は増幅回路134によ
って増幅され、その出力端子136から出力される。出
力端子136の出力は、コントローラ36の入力処理回
路に入力され、グルコース濃度の演算に利用される。
【0110】一般的にはサンプル測定の前に既知濃度の
グルコースを含む溶液すなわち校正液を測定し、グルコ
ース濃度と電流値の変化量の比例定数を明らかにした上
で測定を行う。
【0111】緩衝液には参照極133の電位を安定化す
るとともに支持塩としても機能するKClやNaCl及
びリン酸等の緩衝剤が溶解してある。緩衝液中に含まれ
るClイオン濃度が高濃度であるほど、Clイオン濃度
の変動に伴う参照極133の電位変動は小さくなるが、
濃い塩溶液を用いることはコストアップにつながるのみ
ならず乾燥時や低温時に塩が析出しやすくなるという欠
点がある。
【0112】そこで通常は数十mM程度のKClやNa
Cl及びリン酸等を添加した緩衝液が用いられてきた。
しかし、尿中のClイオン濃度は一定でない(例えば図
21のような正規分布を示す)ため、サンプルを充分に
希釈して事実上参照極133に接触する溶液のClイオ
ン濃度が緩衝液のClイオン濃度に等しくなるようにす
る必要があった。なぜならば希釈が充分でない場合、参
照極133の電位が変動し、作用極135−対極137
間に流れる電流が変動して、グルコースから生成された
過酸化水素に基づく電流を正しく測定することができな
くなるからである。
【0113】従来のフロー方式で測定する場合には、緩
衝液によるサンプルの希釈倍率を上げるために、サンプ
ルの打ち込み量を少なくする方法やサンプル打ち込み部
分から検出部までの配管を長くしたり送液速度を落とし
たりして希釈のための時間を稼ぐ方法が取られてきた。
【0114】しかし、特に一般家庭のトイレ内に設置さ
れる尿検査装置においては、サンプルを正確かつ微少量
分取することは困難であり、配管長を長くして希釈のた
めの時間を稼ごうとすれば多量の緩衝液を浪費する上に
測定に要する時間も長くなるという欠点も有している。
【0115】そこで尿中に存在する平均的なClイオン
濃度に合わせたKClまたはNaCl及びリン酸等を添
加した緩衝液および校正液を使用することで、尿サンプ
ルを希釈するための緩衝液使用量と測定終了までの時間
を節約しながら、正確な測定を可能としている。
【0116】図22(a)、(b)前記したClイオン
と電流値の関係を示した測定データである。KCl濃度
50mMの緩衝液を用いて、大量のClイオンを含んで
いる尿中のグルコースを測定すると、尿サンプルが参照
極133に到達した時に参照極133電位が急速に低下
するため電流値の急激な減少が起こる。つづいて、尿中
のグルコースから作用極135上に担持されたGODの
作用により過酸化水素が生成され、発生した過酸化水素
は作用極135上で酸化されて過酸化水素の酸化電流を
生じる。これが図22(a)に示される。これらの反応
はほぼ同時におこるために尿中グルコース精度に対応し
た過酸化水素の酸化電流のみを正確には測定することが
できず、測定精度が悪化する。
【0117】一方、KCl濃度170mMの緩衝液を用
いた場合には参照極133電位の低下が微少であるた
め、過酸化水素の酸化電流のみを正確に測定することが
できる。これを図22(b)に示している。
【0118】尿中のClイオン濃度は食事内容や運動の
状況によって変化するが、緩衝液に添加するKCl濃度
は、尿中Cl濃度の平均値である170±80mM(1
σ)の範囲であることが望ましい。添加する塩はKCl
のほかにNaCl、さらにこれらを混合してもよい。さ
らに校正液にも緩衝液と同濃度の塩を添加することによ
って、測定精度をさらに向上させることができる。
【0119】この方法はフロー方式だけでなく、バッチ
方式の測定においても有効であり、電極活性物を生成す
る酵素を用いたアンペロメトリック方式のバイオセンサ
にも広く活用可能である。希釈倍率をそれほど上げなく
ても正確な測定が可能であり、配管長さや測定時間の短
縮が図れるのである。
【0120】次に、図23を用いて、操作部について詳
細に説明をする。
【0121】操作部38には、おとこスイッチ381、
おんなスイッチ382、取り消しスイッチ383、記憶
/呼出スイッチ384、A〜Dスイッチ385、掃除モ
ードスイッチ386、A〜DのLED396、現在時刻
スイッチ387、節電時刻スイッチ388、調節スイッ
チ389、尿糖センサ交換LED394、準備中LED
395等が設けられている。
【0122】操作部38の各種スイッチの表面には、図
示しないがスイッチが特定できるように凹凸が設けられ
ており、はっきりとスイッチが識別でき、格段に操作し
やすいものとなるよう配慮されてある。スイッチの識別
は凹凸だけでなく、着色された光をスイッチ個別に付設
してもよい。またスイッチの大きさや形状を変えて使用
者が特定できるようにすることも可能である。
【0123】尚、本実施例では図示していないが、同様
の理由から使用頻度の少ない各種の設定スイッチは、使
用頻度の多い操作スイッチとは少し離して設置し、ふた
で覆うなどしてもよく、この場合は使用者がたくさんの
スイッチに戸惑うことがない。
【0124】蛍光表示管391は、数字、英字、記号等
から成る最大4桁の文字列を表示する文字表示部391
a及び日時を表示する日時表示部391bを備えてい
る。文字表示部391aの下3桁は、図23に示したよ
うに、それぞれ7つの発光セグメントから成り、0から
9までの数字の他、英字“E”や記号“−”(ハイフ
ン)等を表示することができる。また、最上位の1桁は
2つの発光セグメントから成り、数字“1”を表示する
ことができる。数字は0から9までの発光セグメントと
することがより望ましい。また、日時表示部391bに
も上記のような発光セグメントが用いられている。日時
表示部391bには、通常は現在日時(月、日、時、
分)が表示されるが、現在時刻スイッチ387又は節電
時刻スイッチ388が押された時には時刻設定モードと
なる。時刻設定モード時に調節スイッチ389を操作す
ると、日時表示がそれに応じて変化する。また、機器の
異常(エラー)が発生した場合には異常を示す英字
“E”とその番号が示されることになる。
【0125】また、本実施例では比較的低コストでなお
且つはっきりと明るく見易いということから蛍光表示管
を用いているが、もちろん、カラー液晶などを設けても
よく表示バリエーションを増やすこともできる。(図示
しない)表示する内容についても前記した内容に限られ
るものではない。
【0126】この他に操作方法の説明表示、現在の動作
状態、測定データ、各個人のこれまでのデータの推移や
健康管理の指示を表示するものであれば、使用者にとっ
て非常に好ましいものとなる。操作方法の説明表示をす
れば、初めて使用する使用者や高齢者にもわかりやすく
安心して使用できる。また誤操作によって故障が発生し
たり誤データを提供することもない。
【0127】病院などで検査する場合と異なり、本発明
の尿検査装置はトイレ内にて一人で使用することを主使
用としているため、前述したように操作方法を表示した
り、あるいは現在の動作状態を表示すれば、検査機が何
をしているかが使用者にわかるため、データ収集中な
ど、待ち時間に使用者が不安になるようなこともない。
表示するデータについても、ただ今回の測定データを表
示するのみならず、これまでのデータの推移やデータに
ついての簡単なコメントや健康管理のアドバイスを、文
字だけでなく、図やグラフや人物などの画像を駆使する
ことができ、使用者は検査という暗いイメージを払拭
し、楽しく健康管理ができることになる。
【0128】カラー液晶であればこれらのさまざまな情
報を使用者に伝えることができるし、さらに操作部38
と表示部39を一体化したタッチパネルを採用すること
で、操作部のスイッチも不要になり、このスペースを表
示部39に活用すれば、表示部39の大画面化が図れ、
きわめて操作しやすいものとなる。
【0129】既に述べたが、操作部38と表示部39は
本実施例の図には示していないが特に検査ユニットに固
定して設置する必要はなく、充電部や電源部を備えて着
脱可能としてもよいし、赤外光通信手段を備えたリモコ
ンとしてもよい。
【0130】なお、蛍光表示管391に用いられている
発光セグメントは、長期間使用されると、各々の使用頻
度に応じて輝度や点灯速度にばらつきが生じてくる。こ
のような特性上のばらつきをできるだけ小さくするた
め、例えば、全ての発光セグメントを一斉に所定時間
(例えば数秒間)点灯する、といった動作を定期的に行
うこともできる。液晶の場合も劣化を防ぐためにスクリ
ーンセーバーを用いても良い。
【0131】A〜Dスイッチ385の近くに配置された
A〜DのLED396に対しては、次のような記憶判定
および処理が行われる。すなわち、測定結果を記憶させ
る場合には、表示部39に「測定結果表示中(後述する
図26のステップS426以降)」に、A〜Dスイッチ
385を押したとき、押されたスイッチのA〜D LE
D396が点灯し、記憶/呼出スイッチ384を押すこ
とで、測定結果を記憶する。また、採尿時の採尿アーム
32の位置も合わせて記憶することができる。
【0132】記憶を確定する前に先に押したA〜Dスイ
ッチ385と異なるA〜Dスイッチ385を押すこと
で、改めて測定結果を記憶することができる。なお、取
り消しスイッチ383を押すか、所定時間(たとえば5
分)経過すると消える。
【0133】既に記憶した測定結果を呼び出す場合に
は、待機中(後述する図24のステップS650の次回
の測定準備終了後)、又は準備中LED395が点滅中
に、記憶/呼出スイッチ384を押すと、A〜D LE
D396は全て点滅する。点滅しているA〜D LED
396の近くに配置されたA〜Dスイッチ385のいず
れかを押すと、押されたスイッチに記憶された最新のデ
ータおよびデータを記憶した時刻(以下データ等とい
う)を表示し、押されたスイッチのLEDは点灯、押さ
れたスイッチ以外のLEDは消灯する。調節スイッチ3
89でデータをスクロールさせることができる。
【0134】記憶したデータを呼び出し中に、先に押し
たA〜Dスイッチ385と異なるA〜Dスイッチ385
を押すと、改めて押されたスイッチに記憶しているデー
タ等を表示する。この際、押されたスイッチのLEDは
点灯し、先に点灯していたLEDは消灯する。
【0135】なお、結果表示は、取り消しスイッチ38
3を押すもしくは、所定時間(たとえば5分)経過する
と消える。
【0136】記憶したデータ等を消去するには、記憶/
呼出スイッチ384を押し、次に、A〜Dのいずれかの
スイッチ385を押す。調節スイッチ389によってデ
ータをスクロールさせ、記憶/呼出スイッチ384を連
続して3秒以上押せばよい。なお、結果表示は、取り消
しスイッチ383を押すもしくは、所定時間(たとえば
5分)経過すると消える。
【0137】例えば、上記操作にて、データ及び採尿ア
ーム32の位置をA〜Dスイッチ385に記憶させた場
合、次回測定時におとこスイッチ381,おんなスイッ
チ382を押すかわりに、A〜Dスイッチ385を押す
ことで、A〜Dスイッチ385に記憶されている位置に
採尿アーム32を伸出させて、測定後の結果を自動的に
押したA〜Dスイッチ385に記憶するようにすると、
操作が簡素化でき、且つ結果表示までその場に待ってい
る必要もない(以下、おとこスイッチ381,おんなス
イッチ382及び上述した記憶操作を行った後のA〜D
スイッチ385を「測定SW」とする)。
【0138】次に、こうして構成された尿検査装置10
の動作、すなわち、尿検査装置10のコントローラ36
により実行されるプログラム尿糖検査処理について図2
4を参照しつつ説明する。
【0139】電源プラグもしくは漏電保護プラグ(図1
0参照)をコンセントに差し込み、電源が投入された時
は図18のようなフローをたどる。イニシャル動作(ス
テップS100)の後で現在時刻セット判断(ステップ
S110)により、ポンプ16への呼び水動作(ステッ
プS120)への移行を判断し、各モータ(ロータリー
バルブ駆動モータ20、シリンジ駆動モータ22、採尿
アーム駆動モータ23)の位置出しを行い(ステップS
150)、配管充填(ステップS200)する。そして
校正液を吸引(ステップS350)してこれを測定(ス
テップS400)する。この際、センサ出力をCPU3
62に取り込みGain(センサ出力の増幅度)を設定
する。その後採尿アーム32及びシリンジ18内の洗浄
(ステップS450)を行う。洗浄後に空引き(ステッ
プS500)して洗浄水を排出した後で排出管186の
充填(ステップS550)とセンサ管充填(ステップS
600)を行って次回測定準備(ステップS650)が
完了し、待機状態となる。
【0140】測定SWがオンとなり測定が開始される
と、校正・測定判断(ステップS700)にて「測定」
と判定され、尿測定(ステップS750)を行った後
に、校正液吸引(ステップS350)を行い、校正液測
定(ステップS400)を行う。その後は洗浄(ステッ
プS450)、空引き(ステップS500)、排出管充
填(ステップS550)、センサー管充填(ステップS
600)を順次行い、次回測定準備(ステップS65
0)へ移行する。
【0141】次に、上述する各ステップについて詳細に
説明する。
【0142】ステップS100でのイニシャル動作と
は、具体的には、図25のフローチャートに示す要領で
進行する。RAM366をチェックしこれをクリアする
(ステップS102)。表示部39の蛍光表示管と全L
EDを一定時間(例えば2秒)点灯(ステップS10
4)した後、不揮発性メモリEEPROM367の書込
内容を確認・修復し(ステップS106)、読込(ステ
ップS108)を行う。ここでEEPROMから読み込
む内容としては例えばセンサの寿命に関するデータ、セ
ンサ通電時間、コントローラ38のトータルの通電時
間、センサ交換回数、凍結履歴やそのた安全機能動作の
有無などがあげられる。つづいて校正液や緩衝液や各種
配管の凍結有無情報を凍結履歴有るか否かの判定(ステ
ップS110)、で行い、尿糖センサ28が有るか否か
の判定(ステップS112)、と校正液や緩衝液のタン
ク残量を検知するステップS114とステップS116
を行い、センサ寿命を確認するセンサ寿命検知機能を作
動させ(ステップS118)を行う。なお、各種検知動
作にて、否定的(異常など)に判定された場合は、製品
の安全動作と異常の表示を行う動作へと移行するが、詳
細はここでは述べない。
【0143】ステップS150での各モータ位置出しと
は、具体的には、図26のフローチャートに示す要領
で、採尿アーム駆動モータ23による採尿アーム32の
伸出・収納(ステップS152)、ロータリーバルブ駆
動モータ20によるロータリーバルブの正・逆回転(ス
テップS154)、及びシリンジ駆動モータ22による
シリンジの上昇・下降(ステップS156)を行なうこ
とにより、採尿アーム駆動モータ23、ロータリーバル
ブ駆動モータ20及びシリンジ駆動モータ22を突き当
てなどの位置決めを行い各々所定の位置に移動させるこ
とである。
【0144】ところで、上記各モータのうち、採尿アー
ム駆動モータ23以外のモータは床上に据え置かれた計
測ユニット11に内蔵されているのに対し、採尿アーム
駆動モータ23を備える採尿ユニット12は便器の上面
に装着されており、使用者が便座102や便ふた104
を回動させる際に採尿アーム32の位置がずれてしまう
可能性がある。このため、上記位置出しに際しては、採
尿アーム駆動モータ23の位置出しを入念に行うことが
望ましい。
【0145】ステップS200での配管充填とは、具体
的には、図27のフローチャートに示す要領で、水を吸
引(ロータ180によりポート174は水ポートと連通
し、ピストン168は1/2程度まで下降し、水をシリ
ンダ166内に吸引)(ステップS204)、排出管1
86充填(ロータ180によりポート174は排出管1
86ポートと連通し、シリンダ166は最上部まで上昇
し、排出管186内に水を充填する)(ステップS20
8)、緩衝液レベル>Lの判定(ステップS214)、
センサ管充填(ロータ180によりポート174は緩衝
液ポートと連通し、ピストン168は1/2程度まで下
降し、シリンダ166内に緩衝液を吸引し、その後、ロ
ータ180によりポート174は搬送チューブ150ポ
ートと連通し、ピストン168は最上部まで上昇し、搬
送チューブ150・チューブ152内に緩衝液を充填す
る)(ステップS216)することである。なお、ステ
ップS214において、否定的な判定がなされた場合に
は、緩衝液補充LED392を点灯する。
【0146】ステップS350での校正液吸引とは、具
体的には、図28のフローチャートに示す要領で、校正
液吸引(ロータ180によりポート174は校正液ポー
トと連通し、ピストン168は1/8程度まで下降し、
校正液をシリンダ166内に吸引)(ステップS35
4)、余剰液排出(ロータ180によりポート174は
採尿ポートと連通し、ピストン168は前述した下降位
置と最上部の中間まで上昇し、シリンダ166内の校正
液を排出)(ステップS358)することである。
【0147】なお、上述したステップS354の校正液
吸引前(ロータ180によりポート174は搬送チュー
ブ150ポートと連通し、ピストン168は最上部まで
上昇)に、ピストン168を数ステップ下降させて搬送
チューブ150ポート近傍に付着している気泡を吸引さ
せて、気泡を含んだ緩衝液を排出管186に捨てても良
い。
【0148】ステップS400での校正液測定とは、具
体的には、図29のフローチャートに示す要領で、ステ
ップS402でシリンダ166内に吸引した校正液を排
出(ロータ180によりポート174は排出管186が
接続された排出ポートと連通し、ピストン168は上昇
し、校正液を少量排出)(ステップS402)、校正液
打込み(ロー夕180によりポート174はセンサポー
トと連通し、ピストン168は上昇し、校正液を搬送チ
ューブ150に打込む)(ステップS404)、余剰校
正液排出(ロータ180によりポート174は採尿ポー
トと連通し、ピストン168は最上部まで上昇し、校正
液を排出)(ステップS406)、シリンジ洗浄1回目
(ロータ180によりポート174は水ポートと連通
し、ピストン168は1/4程度まで下降し、シリンダ
166内に水を吸引、その後、ロータ180によりポー
ト174は採尿ポートと連通し、ピストン168は最上
部まで上昇し、シリンダ166内の水を排出)(ステッ
プS408)、シリンジ洗浄2回目(ロータ180によ
りポート174は水ポートと連通し、ピストン168は
1/4程度まで下降し、シリンダ166内に水を吸引、
その後、ロータ180によりポート174は採尿ポート
と連通し、ピストン168は最上部まで上昇し、シリン
ダ166内の水を排出)(ステップS410)、緩衝液
吸引(ロータ180によりポート174は緩衝液ポート
と連通し、ピストン168は1/3程度まで下降し、シ
リンダ166内に緩衝液を吸引)(ステップS41
4)、泡抜き(ロータ180によりポート174は排出
ポートと連通し、ピストン168は上昇し、緩衝液を少
量排出)(ステップS418)、ベース電圧調整(ステ
ップS420)、校正液送液(ロータ180によりポー
ト174はセンサポートと連通し、ピストン168は上
昇し、緩衝液で尿を尿糖センサ28まで送液する)(ス
テップS422)、演算(ステップS424)、結果表
示(ステップS426)。
【0149】但し、校正・測定判定(ステップS70
0)にて、「測定」と判定されたときは、上述した演算
(ステップS424)においては、「被測定物の濃度=
(検体に対する出力/校正液に対する出力)×校正液の
濃度」を行い、その後結果表示(ステップS426)ま
で行う。
【0150】一方、校正・測定判定(ステップS70
0)にて、「校正」と判定された時は、上述した演算
(ステップS424)においては、「センサ出力をCP
U362に取り込みGain(センサ出力の増幅度)を
設定」を行って終了する(結果表示は行わない)。
【0151】校正液送液(ステップS422)の送液開
始時に、ロータ180によりポート174はセンサポー
トと連通させた直後、ピストン168を速い速度(例え
ば100PPS)で数ステップ上昇させ、搬送チューブ
150内にある緩衝液で尿糖センサ28内の気泡をチュ
ーブ152へ排出しても良い。
【0152】ステップS450での洗浄とは、具体的に
は、図30のフローチャートに示す要領で、ポンプオン
(ステップS452)、余剰緩衝液排出(ロータ180
によりポート174は採尿ポートと連通し、ピストン1
68は最上部まで上昇し、シリンダ166内の緩衝液を
排出)(ステップS454)、水吸引(ロータ180に
よりポート174は水ポートと連通し、ピストン168
は最下端まで下降し、シリンダ166内に水を吸引)
(ステップS456)、水排出(ロータ180によりポ
ート174は採尿ポートと連通し、ピストン168は最
上部まで上昇し、シリンダ166内の水を排出)(ステ
ップS458)、水吸引(ロータ180によりポート1
74は水ポートと連通し、ピストン168は最下端まで
下降し、シリンダ166内に水を吸引)(ステップS4
60)、水排出(ロータ180によりポート174は採
尿ポートと連通し、ピストン168は最上部まで上昇
し、シリンダ166内の水を排出)(ステップS46
2)、少量吸排(ロータ180によりポート174は水
ポートと連通し、ピストン168は1/3程度まで下降
し、シリンダ166内に水を少量吸引する。その後、ロ
ータ180によりポート174は採尿ポートと連通す
る。この状態で、ピストン168は、一旦最上部まで上
昇してから再び1/3程度まで下降する、という往復運
動を2回繰り返す。これにより、上記少量の水が採尿ア
ーム32へ至る流路内を往復運動し、該流路が洗浄され
る)(ステップS464)、水吸引(ロータ180によ
りポート174は水ポートと連通し、ピストン168は
最下端まで下降し、シリンダ166内に水を吸引)(ス
テップS466)、水排出(ロータ180によりポート
174は採尿ポートと連通し、ピストン168は最上部
まで上昇し、シリンダ166内の水を排出)(ステップ
S468)、ポンプオフ(ステップS470)すること
である。
【0153】ステップS500での空引きとは、具体的
には、図31のフローチャートに示す要領で、エアー吸
引(ロータ180によりポート174は採尿ポートと連
通し、ピストン168は最下端まで下降し、シリンダ1
66内にエアーを吸引(搬送チューブ76内の水も同時
に吸引))(ステップS502)、排出(ロータ180
によりポート174は排出管186ポートと連通し、ピ
ストン168は最上部まで上昇し、シリンダ166内の
エアーおよび水を排出)(ステップS504)、エアー
吸引(ロータ180によりポート174は採尿ポートと
連通し、ピストン168は最下端までゆっくり下降し、
シリンダ166内にエアーを吸引(搬送チューブ76内
の水も同時に吸引))(ステップS506)、排出(ロ
ータ180によりポート174は捨ポートと連通し、ピ
ストン168は最上部まで上昇し、シリンダ166内の
エアーおよび水を排出)(ステップS508)すること
である。
【0154】ステップS550での排出管充填とは、具
体的には、図32のフローチャートに示す要領で、水吸
引(ロータ180によりポート174は水ポートと連通
し、ピストン168は最下端まで下降し、シリンダ16
6内に水を吸引)(ステップS552)、水充填(ロー
タ180によりポート174は排出管186ポートと連
通し、ピストン168は最上部まで上昇し、排出管18
6内に水を充填する)(ステップS554)することで
ある。
【0155】ステップS600でのセンサ管充填とは、
具体的には、図33のフローチャートに示す要領で、校
正液レベル>Lの判定(ステップS601)、緩衝液レ
ベル>Lの判定(ステップS602)、緩衝液吸引(ロ
ータ180によりポート174は緩衝液ポートと連通
し、ピストン168は1/2程度まで下降し、シリンダ
166内に緩衝液を吸引)(ステップS604)、緩衝
液レベル>Lの判定(ステップS606)、泡抜き(ロ
ータ180によりポート174は排出管186ポートと
連通し、ピストン168は上昇し、緩衝液を少量排出)
(ステップS608)、尿糖センサ28への送液(ステ
ップS610)することである。
【0156】なお、上述したセンサ管充填(ステップS
600)後、ピストン168を数ステップ引き戻して搬
送チューブ150ポート近傍に残留している気泡を吸引
して、気泡を含んだ緩衝液を排出管186に捨てても良
い。
【0157】ステップS650での次回測定準備とは、
具体的には、図34のフローチャートに示す要領で、ピ
ストン位置出し(シリンジ駆動モータ22によるシリン
ジの上昇)(ステップS652)、ピストンロック防止
(シリンジ駆動モータ22によるシリンジの下降)(ス
テップS654)、ロータ位置出し(ロータリーバルブ
駆動モータ20によるロータリーバルブの逆・正回転)
(ステップS656)することである。
【0158】ステップS700での校正・測定判定と
は、具体的には、図35のフローチャートに示す要領
で、CPU362リセット状態判定(ステップS70
2)、測定SWオン判定(ステップS706)すること
である。
【0159】ステップS750での尿測定とは、具体的
には、図36、図37のフローチャートに示す要領で、
おとこスイッチ381オンの判定(ステップS752)
すると、採尿アーム32をおとこ位置(図2参照)へ伸
出(ステップS754)し、尿検知有(採尿アーム32
に備える電極34によって尿の有を検知する)の判定
(ステップS756)で、サンプル(尿)吸引(ステッ
プS758)を行い、採尿アーム32を収納(ステップ
S760)する。その後、余剰サンプル(尿)排出(ス
テップS762)する。その後、シリンダ166内に吸
引したサンプルを排出(ロータ180によりポート17
4は排出管186が接続された排出ポートと連通し、ピ
ストン168は上昇し、サンプルを少量排出)(ステッ
プS787)、サンプル打込み(ロー夕180によりポ
ート174はセンサポートと連通し、ピストン168は
上昇し、サンプルを搬送チューブ150に打込む)(ス
テップS788)、ここで、センサの使用回数寿命をカ
ウントアップ(ステップS789)する。その後、余剰
サンプル排出(ロータ180によりポート174は採尿
ポートと連通し、ピストン168は最上部まで上昇し、
サンプルを排出)(ステップS790)、シリンジ洗浄
1回目(ロータ180によりポート174は水ポートと
連通し、ピストン168は1/4程度まで下降し、シリ
ンダ166内に水を吸引、その後、ロータ180により
ポート174は採尿ポートと連通し、ピストン168は
最上部まで上昇し、シリンダ166内の水を排出)(ス
テップS791)、シリンジ洗浄2回目(ロータ180
によりポート174は水ポートと連通し、ピストン16
8は1/4程度まで下降し、シリンダ166内に水を吸
引、その後、ロータ180によりポート174は採尿ポ
ートと連通し、ピストン168は最上部まで上昇し、シ
リンダ166内の水を排出)(ステップS792)、緩
衝液吸引(ロータ180によりポート174は緩衝液ポ
ートと連通し、ピストン168は1/3程度まで下降
し、シリンダ166内に緩衝液を吸引)(ステップS7
93)、泡抜き(ロータ180によりポート174は排
出ポートと連通し、ピストン168は上昇し、緩衝液を
少量排出)(ステップS794)、ベース電圧調整(ス
テップS795)、サンプル送液(ロータ180により
ポート174はセンサポートと連通し、ピストン168
は上昇し、緩衝液で尿を尿糖センサ28まで送液する)
(ステップS796)、演算(ステップS797)を行
い終了する。
【0160】上述した演算(ステップS797)では、
尿サンプルに対する尿糖センサ28の出力をCPU36
2に取り込む動作を行っている。一方、ステップS75
2において(図36参照)、おんなスイッチ382がオ
ン判定されたときは、採尿アーム32をおんな位置(図
2参照)へ伸出(ステップS764)し、採尿アーム3
2がおんな位置で停止後、調節スイッチ389オン判定
(ステップS766)で、採尿アーム微調動作(ステッ
プS768)する。
【0161】また、ステップS756にて、採尿アーム
32伸出後1分間尿検知しない場合には、1分経過判定
(ステップS770)により、採尿アーム32を収納
(図2参照)(ステップS772)する。その後、上述
した洗浄(ステップS450)、空引き(ステップS5
00)、排出管充填(ステップS550)、次回測定準
備(ステップS650)を行い、待機状態となる。
【0162】測定SWがオンされたときに尿糖センサ2
8に印加している電圧(0.6V)を瞬間低電圧(0
V)にし、再度印加電圧(0.6V)に戻しても良い
し、または測定動作以外は常時低電圧(0V)にして測
定時にだけ印加電圧(0.6V)にしても良い。(詳細
は後述する)。
【0163】図38は尿測定(ステップS750)にお
ける採尿の別例を示すフローチャートである。このフロ
ーチャートでは、採尿アーム32が所定位置(おとこ位
置またはおんな位置:図2参照)まで伸出してから所定
時間(例えば1分間)の間に取り消しスイッチ383が
オンされたかどうかを判定するためのステップS782
が設けられている。ステップS756において尿が検知
されず、且つステップS782において取り消しスイッ
チ383のオンが検知されなかった場合はステップS7
70の1分間判定へ進む。
【0164】一方、ステップS782において取り消し
スイッチ383のオンが検知された場合は、採尿アーム
32を収納(ステップS784)し、所定時間(例えば
5秒)経過判定(ステップS786)へ進む。ここで、
5秒経過判定とは、ステップS754またはS764で
採尿アーム32を所定位置にセットしてからの経過時間
が5秒以上であるか否かを判定することをいう。ステッ
プS786において、経過時間が5秒以上であると判定
されたときには、上述した洗浄(ステップS450)、
空引き(ステップS500)、排出管充填(ステップS
500)、次回測定準備(ステップS650)を行い待
機する。一方、上記経過時間が5秒未満と判定されれ
ば、そのまま待機状態に入る。
【0165】以上説明した実施例では、後述するセンサ
特性を考慮してより正確な測定を行うシーケンスを提案
している。
【0166】すなわち、尿測定(ステップS750)を
行った後に、直ちに校正液を測定(ステップS350〜
ステップS400)し、両者を比較演算して結果を表示
するシーケンスである。
【0167】本実施例で使用している尿糖センサ28の
検出原理及び構造は図20(a)、(b)で説明した
が、以下にこの尿糖センサ28の特性を説明する。前述
したように、作用極135の材質としてPt(白金)を
使用し、作用極135は参照極133に対して一定電圧
(例えば0.6Vの電圧)が印加されている(図20
(b)参照)。
【0168】作用極135に電圧を印加し続けると電極
表面上が徐々に酸化される。電極表面上が酸化される
と、過酸化水素に対する白金の感度が低下してくる(図
39参照)。
【0169】すなわち、尿糖センサ28のグルコース感
度(出力)が低下する。従って、前述したが、尿中に含
まれる妨害物(例えば尿酸やアスコルビン酸等でセンサ
出力に対して擬陽性側出力してしまう)により、測定結
果に誤差が生じる。
【0170】尿糖センサ28には酵素膜が担持されてあ
ることも前述した(図20(a)参照)が、この酵素膜
はタンパク質であるため温度の影響を受けやすく、低温
時(例えば0〜10℃)は酵素活性が低くなり、また、
作用極135上の過酸化水素の反応も鈍くなるため、結
果としてセンサ出力が小さくなる(図40参照)。
【0171】逆に高温時(例えば30〜40℃)は酵素
活性が高くなり、また、作用極135上の過酸化水素の
反応も良くなるため、結果としてセンサ出力が大きくな
る(図40参照)。
【0172】さらに、酵素膜は、時間の経過とともに次
第に活性を失い、出力は経時的に低下する(図示しな
い)。
【0173】よって前述した測定シーケンスによれば、
尿測定した後に校正液を短時間に測定するので測定環境
(特に温度)の影響も受けず、常に精度の高い測定が可
能である。
【0174】ただし、このシーケンスでは尿測定(ステ
ップS750)した後に校正液測定(ステップS350
〜ステップS400)を行い、演算するため、結果を表
示するまでの時間が長い。
【0175】上記した結果表示までの時間を短縮させる
ためには、尿測定(ステップS750)した後に校正液
測定(ステップS350〜ステップS400)を行うの
ではなく、測定SWを押下する前に校正液測定(ステッ
プS350〜ステップS400)を行うと良い。
【0176】図24を流用して、このシーケンスを詳述
する。例えば電源プラグもしくは漏電保護プラグをコン
セントに差し込み、電源が投入された時は、イニシャル
動作(ステップS100)の後で現在時刻セット判断
(ステップS110)により、ポンプ16への呼び水動
作(ステップS120)への移行を判断し、各モータ
(ロータリーバルブ駆動モータ20、シリンジ駆動モー
タ22、採尿アーム駆動モータ23)の位置出しを行い
(ステップS150)、配管充填(ステップS200)
する。そして校正液を吸引(ステップS350)してこ
れを測定(ステップS400)する。この際、センサ出
力をCPU362に取り込みGain(センサ出力の増
幅度)を設定すると共にその出力値を校正値として記憶
させる。その後、採尿アーム32及びシリンジ18内の
洗浄(ステップS450)を行う。洗浄後に空引き(ス
テップS500)して洗浄水を排出した後で排出管18
6の充填(ステップS550)とセンサ管充填(ステッ
プS600)を行って次回測定準備(ステップS65
0)が完了し、待機状態となる。
【0177】測定時に、測定SWオンとなり測定が開始
されると、校正・測定判断(ステップS700)にて
「測定」と判定され尿測定(ステップS750)を行
う。測定時のセンサ出力を校正液測定(ステップS40
0)時に記憶されたセンサ出力(校正値)と比較して演
算を行う。その後は洗浄(ステップS450)、空引き
(ステップS500)、排出管充填(ステップS55
0)、センサ管充填(ステップS600)を順次行い、
次回測定準備(ステップS650)へ移行する。
【0178】上述したシーケンスであれば、測定時間及
び結果表示までの時間が短縮されるが、前述したセンサ
特性(温度依存性:図40参照)の変化によって左右さ
れるので、尿糖センサ28を校正した時と尿を測定した
時の測定環境温度に差があれば、多少ではあるが測定結
果に誤差を生じる。
【0179】上述した2つのシーケンスにはそれぞれ特
徴(長所・短所)があるため、使用者のニーズに応じて
二者を選択させる様に、選択スイッチ(図示しない)を
操作部38に設けても良い。また、タイマー手段や使用
回数計測手段などを用いて、所定時間毎(例えば24時
間毎)、あるいは所定使用回数毎(例えば20回毎)に
校正する方法もとることができる。さらに、センサ交換
後や電源投入時のタイミングや測定値に応じて該所定時
間を変更するよう制御することも可能である。この制御
を下記にて詳述する。
【0180】電源投入後、あるいは尿糖センサ28交換
後、校正は所定時間1(例えば2時間)毎に実施され
る。この時、校正した値が前回の出力と比較して所定値
以上あったときには引き続き所定時間1(2時間)毎で
行い、所定値以下であったときには以降の校正は所定時
間1より長い所定時間2(例えば24時間)毎に行うよ
うオート運転(自動校正)させる。こうして校正時間が
短縮化され、校正液の使用量を少なくすることができる
のみならず、尿糖センサ28の経時的劣化(図39参
照)を補償することができる。
【0181】自動校正の時刻は電源投入時や尿糖センサ
28交換時を基準としてもよいが、1日に一度、使用者
が設定した時刻に自動校正を行うようにしてもよい。
【0182】また、上記のような定刻の自動校正に加
え、計測回数に基づく自動校正を行うようにすると更に
好ましい。例えば、前回校正が行われてから後に行われ
た計測の回数が所定値(例えば20回)を越えたら、次
の定刻の自動校正を待たずに臨時の自動校正を行うので
ある。計測回数については不揮発性のメモリ367に記
憶していれば、電源が遮断された場合にも記憶が失われ
ることが無く、確実に計数できる。
【0183】続いて、本実施例で示されている加熱部機
構について説明する。図3及び図16に示すように、計
測ユニット11内部に尿糖センサ28に送液される尿や
校正液などを適温に加熱する加熱部250と、液温を直
接的または間接的に検知する温度センサ251とトイレ
室内の温度をモニターする温度センサ261と、校正液
や緩衝液を(もしくは間接的に計測ユニット11内を)
加熱する加熱部236と、この温度を検知する温度セン
サ237を設けていることは前述したが、これらについ
て下記に詳述する。
【0184】上述した加熱部236、250は、図19
に示すように温度センサ237、251、261からの
信号をコントローラ36内の入力処理回路368からC
PU362に取り込み、演算結果を出力処理回路380
より出力することで、フィードバック制御されている。
【0185】図41は、緩衝液タンク26から尿糖セン
サ28への搬送チューブ92,150に設置された液温
を加温するための加熱部236、250と温度センサ2
37、251の概略構成図である。搬送チューブ92、
150と加熱部236、250は熱伝導のよいアルミ箔
263などで挟まれ、隣接する。加熱スペース節約のた
め、搬送チューブ92、150は屈曲部をもって構成さ
れると好ましく、図41(a)のように円筒螺旋状に構
成されて熱伝導のよいアルミ箔263で挟まれる。搬送
チューブ92、150とアルミ箔263で作られた円筒
内部には加熱部236、250が同じくアルミ箔263
で挟まれた状態で内接している。尿糖センサ28へ連結
する加熱部250終端部近傍に温度センサ251を配置
することで尿糖センサ28へ流入させる液温の精度を高
めることができる。
【0186】図41(b)に示すように、搬送チューブ
92、150と加熱部236、250を平面渦巻き上に
配置するなどして、平板上に構成すると薄型化が図れる
のみならず、例えば計測ユニットのケース平面に固定す
るなど固定が容易になる。また、尿糖センサ28近傍に
這わせることによって、液温のみならず尿糖センサ28
と付近の液温も加温することができる。
【0187】尚、加熱部236、250としてはコスト
や形状加工が容易という利点からチュービングヒータや
面状発熱手段が好ましいが、特にこれに限定されず、シ
ーズヒータや赤外ヒータその他の発熱体を使用すること
も可能である。
【0188】また、加熱部236、250を特別設けず
とも、他の熱源と共有化しても良い。例えば温水洗浄便
座などと組み合わせる場合には、温水洗浄便座の熱源で
ある温水タンクなどに螺合するなどして加熱部236、
250を兼用省略することも可能である。
【0189】つぎに、上述した加熱部の役割を本実施例
を基に以下に説明する。
【0190】冬季の夜などにトイレ室内の温度が低下
し、水道管等がしばしば凍結を起こすことがあるが、凍
結をおこした場合、タンクや配管に損傷を与えることが
あるだけでなく、損傷がない時でも一度凍結した校正液
や緩衝液はその特性を変えてしまう。校正液はグルコー
ス水溶液(本実施例では200mg/dl)であるが、
一度凍結すると解凍しても凍結前のグルコース濃度には
ならない。
【0191】更に、緩衝液は、前述したがKClやNa
Clと言った塩が含まれたリン酸緩衝液であり、一度凍
結するとこれら溶解物が結晶化してしまい、解凍しても
凍結前の緩衝液組成に戻らない。例えば夜間にトイレ室
内の温度が低下して緩衝液や校正液が凍結し、その後昼
間になって温度が上昇して解凍された場合などには、外
見上は全く変化が無いのに測定値に大きな変動が生じて
しまう。すなわち正確な測定ができずに、信頼性のない
値となる。
【0192】また、尿糖センサ28の特性を前述した
が、適正な測定条件(温度、湿度等)下で、測定を行う
必要がある。よって、トイレ室内周囲温度の変動によっ
て尿糖センサ28の出力値が変動し、季節(気温)変化
のみならず、昼夜のトイレ室温の変化によっても測定値
が大きく変動してしまう。特に低温時には尿糖センサ2
8出力が低下することから精度のよい測定が不可能とな
り、信頼性の低いものになる。
【0193】上述した課題の対応として、温度センサ2
61がトイレ室内周囲温度を測定し、一定温度(例えば
5℃)以下になった場合には加熱部236を加熱して、
校正液タンク24、緩衝液タンク26および計測ユニッ
ト11内部を適温(例えば10℃)まで引き上げる。加
熱部236は計測ユニット11の下方に配置されている
ため、自然対流によって内部をもれなく暖めることがで
きる。また計測ユニットが比較的大きく、内部の温度分
布に開きがある時にはファンなどにより強制的に循環し
てもよく、この場合には加熱と循環を兼ね備える温風フ
ァンを用いればよい。
【0194】このように加熱部を設けることでタンクな
どの凍結防止を図っているものの、万一の凍結が発生し
た時のために、制御部であるコントローラ36は校正液
タンク24、緩衝液タンク26の凍結を検知する凍結検
知機能を備えている。
【0195】具体的な一実施例としては、温度センサ2
37、251の検出値が一定値(例えば1℃)を下回っ
た場合にはタンク凍結「有」を記憶し、且つ表示部39
に表示するようになっている。この他の凍結判定方法と
してはタンク内の校正液や緩衝液を加熱して、その温度
勾配に基づいて液の凍結有無を検知する方法を用いても
よい。
【0196】また、校正液タンク24や緩衝液タンク2
6が空の状態であることを検知して、この場合には温度
センサの検出値が一定値以下でも凍結と判定しないよう
にマスクをかけてもよい。
【0197】説明した以外にも温度センサ237、25
1の替りに(図示しないが)自動復帰形のバイメタルス
イッチを加熱部236と直列に接続することで凍結を防
止することもできる。加熱部236はチュービングヒー
タや赤外ヒータ、面状発熱体やリボンヒータなど、何で
もよい。
【0198】また凍結の履歴は不揮発性メモリ367に
記憶され、所定の操作や液交換を行うことで記憶が解除
されるようにすると、凍結した校正液や緩衝液を測定に
使用することが確実に防止できる。
【0199】さらに、もう一つの課題の対応として、尿
糖センサ28へ流入させる液の温度を高温、且つ一定に
するための実施例について説明する。
【0200】尿糖センサ28の最も出力が高く安定する
温度は、約37℃近傍である。よって、尿糖センサ28
への流入液温度や、尿糖センサ28そのもの、さらに、
計測ユニット11内部全体の温度を該温度で制御する
と、最も精度良く測定ができる。
【0201】しかし、上述したことは理想であって、全
てを満足する装置は高額な物となってしまう。さらに、
該温度での尿糖センサ28特性は良いが、寿命が短くな
る(図示しない)。
【0202】そこで、本実施例では、尿糖センサ28へ
の流入液温度を特性と寿命を考慮して、比較的低め温度
(具体的には、略25℃)に制御することを提案してい
る。
【0203】ところが、使用者のニーズは各個人で異な
り、使用者によってはセンサ寿命を優先で考え(この場
合はセンサ出力すなわち測定精度は比較的劣る)、また
別の使用者によってはセンサ出力すなわち測定精度を優
先して考える(この場合はセンサ寿命が比較的短くな
る)。
【0204】そこでこのような多様な使用者のニーズに
応じるために、コントローラ36および操作部38に液
温設定手段を設けると良い。例えば操作部38にある
(図示しないが)設定部を「高精度」とすることで、液
温度は測定精度の最も高い温度(例えば略37℃)に設
定され、また設定を「低精度」とすることで液温度はセ
ンサ寿命の長い温度(例えば略25℃)に設定されるこ
とになる。
【0205】以上、液の加熱について説明したが、液温
度を一定値以上に保つ場合はこのような加熱部のみ備え
ていれば良い。ところが、一般的な室温より低温度に液
温を保ちたい場合(特に夏季)は加熱部の他にペルチェ
素子などを利用した液の冷却部を同じように設けるとよ
い。
【0206】ここで、尿検査装置のカビや雑菌繁殖防止
について説明する。
【0207】尿にはカビや雑菌の栄養となる物質が含ま
れている。既に述べたように尿検査装置は採尿部を始
め、尿が通る配管などの尿搬送経路があり、これに空気
中に漂うカビや雑菌が付着し繁殖してしまう。これらは
不衛生であることは言うまでもなく、さらに、長期間使
用されない場合には雑菌やカビの繁殖によって尿の通過
経路であるチューブの入り口や内部などが詰まってしま
い、採尿や測定に支障をきたしてしまう。
【0208】そこで尿の搬送経路に制菌、防カビ効果を
有する液体を通液する手段を設けることによって、尿の
搬送経路にカビや雑菌の繁殖を抑えることができる。
【0209】本実施例では、緩衝液の中に制菌、防カビ
効果を有する成分(例えばアジ化ナトリウム)を微量
(例えば0.05〜0.1%未満)混入させている。
【0210】尿の搬送経路に上述した緩衝液を通液させ
るタイミングとしては、タイミング1(1回/日)、タ
イミング2(1回/週)、タイミング3(1回/測定
毎)等が考えられる。これらのタイミングは、カビや雑
菌が付着し繁殖しやすい時期(例えば梅雨時期)は、比
較的短いタイミング1、逆にカビや雑菌が付着し繁殖し
にくい時期(例えば冬季)は、比較的長いタイミング2
と言った具合に替えることも可能である。
【0211】さらに、1日の測定回数が比較的多いとき
などは、尿の搬送経路は良く洗浄されるため、カビや雑
菌が付着し繁殖しにくい。逆に1日の測定回数が比較的
少ないとき、または何日も測定されないときなどは、カ
ビや雑菌が付着し繁殖しやすい。よって、1日の測定回
数を考慮して通液させるタイミングを替えることも可能
である。
【0212】最後に、尿糖センサ28交換時期の使用者
への報知手段、タイミングについて、本実施例で説明す
る。なお、校正液、緩衝液については、前述しているの
でここでの詳細説明は割愛する。
【0213】尿糖センサ28は、その特性で記述したよ
うに酵素膜がタンパク質であるため、使用回数に限度が
あると共に、時間的な寿命が存在する。
【0214】まず、使用回数については、図37のフロ
ーチャートに「センサ寿命カウントアップ」(ステップ
S789)することを前述したが、、ここでセンサ使用
回数のデータが更新される。もちろん、このステップは
計測行程中であればいずれの場所に挿入してもよい。
【0215】次に、時間寿命であるが、これは、コント
ローラ36への通電時間をCPU362内の時間タイマ
ーを利用して、ある一定時間おき(例えば1時間毎)に
EEPROMへ記憶させる。
【0216】本実施例では、センサの寿命予告について
も、校正液、緩衝液同様にMレベル、Lレベルを設けて
おり、使用者への報知手段は、操作部38の尿糖センサ
交換LED394の点滅、点灯としている。
【0217】なお、報知手段は上述した手段に限らず、
校正液、緩衝液同様に図16、図19の通信用端子11
4によりトイレ外部へ通信する手段(例えば光通信等)
を接続することが可能である。そうすることにより、セ
ンサの使用履歴(含む寿命予告)を使用者がその場に行
かなくても通信の受信手段(例えば携帯用のリモコン
等)で受信することが可能となる。
【0218】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施形態である尿検査装置1
0(計測ユニット11とリム取付式採尿ユニット12と
を含む)およびこの尿検査装置10を装着した洋式便器
100(便座102と便蓋104と洗浄水タンク106
とを含む、なお便座102、便ふた104は開状態)の
外観図。
【図2】図1の洋式便器100とリム取付式採尿ユニッ
ト12(便座102、便ふた104は閉状態)の側面
図。
【図3】尿検査装置10の構成の概略を示すブロック
図。
【図4】採尿ユニット12の内機構成図。
【図5】採尿アーム32構成図。
【図6】採尿アーム32男性位置、女性位置を示すリム
取付式採尿ユニット12側面図。
【図7】採尿アーム32女性位置調節範囲を示すリム取
付式採尿ユニット12側面図。
【図8】計測ユニット11の正面図。
【図9】計測ユニット11の下部の右側面図。
【図10】計測ユニット11の左側面図。
【図11】計測ユニット11の上面図。
【図12】校正液補充口242、緩衝液補充口262の
斜視図。
【図13】(a)校正液補充口242の平面図、(b)
校正液補充用ノズル244の先端部の平面図、(c)校
正液補充ノズル244の全体図。
【図14】(a)緩衝液補充口262の平面図、(b)
緩衝液補充用ノズル264の先端部の平面図、(c)緩
衝液補充ノズル264の全体図。
【図15】カバー116内に液補充用ノズルを収納する
構造の例を示す図。
【図16】計測ユニット11の内機構成図。
【図17】ロータリーバルブシリンジ18の斜視図。
【図18】校正液、緩衝液タンク24、26の内機構成
図。
【図19】尿検査装置10の電気的な構成をコントロー
ラ36を中心として示すブロック図。
【図20】尿糖センサの検出原理の模式図。
【図21】尿中の塩素(Cl)イオン濃度分布を示す
図。
【図22】(a)緩衝液中のKClイオン濃度50mM
のときの尿糖センサ28の出力を示す図。(b)緩衝液
中のKClイオン濃度170mMのときの尿糖センサ2
8の出力を示す図。
【図23】計測ユニット11の上面の拡大図。
【図24】尿検査装置10のコントローラ36により実
行されるプログラム尿糖検査処理を示すフローチャー
ト。
【図25】ステップS100でのデータ読込処理を示す
フローチャート。
【図26】ステップS150での各モータ位置出し処理
を示すフローチャート。
【図27】ステップS200での配管充填処理を示すフ
ローチャート。
【図28】ステップS350での校正液吸引処理を示す
フローチャート。
【図29】ステップS400での校正液測定処理を示す
フローチャート。
【図30】ステップS450での洗浄処理を示すフロー
チャート。
【図31】ステップS500での空引き処理を示すフロ
ーチャート。
【図32】ステップS550での排出管充填処理を示す
フローチャート。
【図33】ステップS600でのセンサ管充填処理を示
すフローチャート。
【図34】ステップS650での次回測定準備処理を示
すフローチャート。
【図35】ステップS700での校正・測定判定処理を
示すフローチャート。
【図36】ステップS750での採尿処理を示すフロー
チャート。
【図37】ステップS750での尿測定処理を示すフロ
ーチャート。
【図38】ステップS750での採尿処理の別の例を示
すフローチャート。
【図39】尿糖センサ28の通電後の出力変動を示す
図。
【図40】尿糖センサ28の温度特性を示す図。
【図41】加熱部236、250の構成を示す図。
【図42】通信用Dサブコネクタ
【符号の説明】
11…計測ユニット、12…リム取付式採尿ユニット、
14…給水部 16…ポンプ、18…ロータリーバルブシリンジ、20
…ロータリーバルブ駆動モータ、22…シリンジ駆動モ
ータ 24…校正液タンク、26…緩衝液タンク、28…尿糖
センサ 30…ノズル、32…採尿アーム、34…電極、36…
コントローラ 38…操作部、39…表示部、76…搬送チューブ、1
00…洋式便器 102…便座、104…便蓋、106…洗浄水タンク 111a…アジャスター、111…補強脚、113…カ
バー 114…通信用端子、116…カバー、150…搬送チ
ューブ 166…シリンダ、168…ピストン、172…リード
スクリュウ機構 174…ポート、176…電動ロータリーバルブ、17
8…ステータ 180…ロータ、186…排出管 241…キャップ、242…校正液補充口、244…校
正液補充用ノズル 261…キャップ、262…緩衝液補充口、264…緩
衝液補充用ノズル 362…CPU、368…入力処理回路、380…出力
処理回路 381…おとこスイッチ、382…おんなスイッチ 383…取り消しスイッチ、384…記憶/呼出スイッ
チ 385…A〜Dスイッチ、386…掃除モードスイッチ 387…現在時刻スイッチ、388…校正時刻スイッチ 389…調節スイッチ、391…蛍光表示管 392…緩衝液補充LED、393…校正液補充LED 494…尿糖センサ交換LED、396…A〜D LE

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の排泄物を採取し、該排泄物の成
    分分析を行う分析装置であって、 便器に備えられ、前記排泄物を取得する取得容器を有す
    る取得ユニットと、 便器には固定されておらず、少なくとも搬入路を介して
    前記取得ユニットと接続され、前記排泄物の成分分析を
    行う分析手段を有する分析ユニットと、を備えるととも
    に、 前記分析ユニットは、外部機器との通信を行うための通
    信端子を有することを特徴とする分析装置。
  2. 【請求項2】 前記分析ユニットは、前記通信端子を介
    して前記外部機器と通信を行う通信制御手段を備えてお
    り、 この通信制御手段は、少なくとも以下の(1)〜(4)
    の処理の何れかを行うことを特徴とする請求項1記載の
    分析装置。 (1)前記分析手段の分析結果の外部への送信 (2)装置の使用に伴いカウントアップされる時間、回
    数等の数値データの外部への送信 (3)外部信号に基づく、前記分析ユニット内の不揮発
    性メモリのデータ書き込み、書き換え、消去 (4)外部信号に基づく、前記分析ユニット内の不揮発
    性メモリからのデータ読み出し、外部への送信
  3. 【請求項3】 請求項2記載の分析装置を用いた分析シ
    ステムであって、前記分析ユニットは、少なくとも以下
    の(A)〜(F)の機器の何れかと接続可能である分析
    システム。 (A)前記分析ユニットとの間で、前記(1)の処理が
    行われ、前記分析結果をさらに別の機器に送信する送信
    機器 (B)前記分析ユニットとの間で、前記(1)の処理が
    行われ、前記分析結果をプリントするプリンタ (C)前記分析ユニットとの間で、前記(1)の処理が
    行われ、前記分析結果をデータ管理するパソコン (D)前記分析ユニットとの間で、前記(2)または
    (4)の処理が行われ、受信データに基づき故障解析を
    行うパソコン等の機器 (E)前記分析ユニットとの間で、前記(3)の処理を
    行う検査装置 (F)前記分析ユニットとの間で、前記(3)の処理を
    行い、分析ユニットの制御プログラムを変更するパソコ
    ン等の機器
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Cited By (5)

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