JP2001063802A

JP2001063802A - 折り畳み式袋の支持具

Info

Publication number: JP2001063802A
Application number: JP23788099A
Authority: JP
Inventors: Nobuo Komine; 信男小峰; Toyohisa Hiroki; 豊久広木; J Macdowell Karl; ジェイ．マクドウェルカール
Original assignee: RESOURCE TECH INTERNATL Ltd; Toska Co Ltd
Current assignee: RESOURCE TECH INTERNATL Ltd; Toska Co Ltd
Priority date: 1999-08-25
Filing date: 1999-08-25
Publication date: 2001-03-13

Abstract

(57)【要約】【課題】ゴミや洗濯物等を投入するプラスチック製等の
袋等を簡単に支持でき、組み立て・設置や折り畳み・撤
収、更に運搬や保管等の容易な折り畳み式袋の支持具を
提供する。【解決手段】第１リング部材と、第２リング部材と、前
記第１リング部材と第２リング部材との間を結ぶ複数本
の支柱とからなり、この支柱は第１セグメント部材とこ
の第１セグメント部材と関節部を介して折り畳み可能に
連結する第２セグメント部材とからなると共に、第１セ
グメント部材と第２セグメント部材は先端部にそれぞれ
第１リング部材と第２リング部材を枢支するリング支持
部を有してなる折り畳み式袋の支持具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゴミや洗濯物等を
投入するプラスチック製等の袋等を簡単に支持できると
共に、組み立て・設置や折り畳み・撤収、更には運搬や
保管等の容易な折り畳み式袋の支持具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ゴミを入れるための袋を、袋の口
を拡げた状態で、支持するゴミ袋支持容器が広く使用さ
れている。

【０００３】屋外用のゴミ袋支持容器は、側部と底部を
金網で構成した円筒型のものが多く、街頭、公園、運動
場や催し場等の広場、或いは季節的に人が集合するキャ
ンプ場や海浜等に設けられている。そして、これらは常
設されていることが多く、使用されない時も放置された
ままある。

【０００４】また、屋内用のゴミ袋支持容器は、プラス
チック製の円筒型で、蓋付のものが多く使用されてい
る。

【０００５】

【発明が解決すべき課題】これらのゴミ袋支持容器は、
特定場所に常設して使用するのには向いているが、一時
的に使用して、使用後は仕舞い込むという臨時的な用途
には、向いていない。何故なら、これらのゴミ袋支持容
器は、かなり嵩張るものであるから、移動して仕舞い込
もうとしても運びにくく、また特に金属製のものは重量
が大きく運ぶのが困難であるからである。また、保管し
ておくにしても広い保管場所を必要とするという問題も
ある。

【０００６】本発明は、使用時には必要な場所に簡単に
設置できると共に、袋を簡単に取り付けて支持でき、ま
た、使用後は簡単に折り畳んで持ち運びができて、場所
を取らずに保管することができる軽量なゴミ袋支持具を
提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の折り畳み式袋の
支持具は、前記従来のゴミ袋支持容器の持つ問題点を解
消するために得られたものであって、その特徴は、第１
リング部材と、第２リング部材と、第１リング部材と第
２リング部材との間を結ぶ複数本の支柱とからなり、こ
の支柱は第１セグメント部材とこの第１セグメント部材
と関節部を介して折り畳み可能に連結する第２セグメン
ト部材とからなると共に、第１セグメント部材と第２セ
グメント部材は先端部にそれぞれ第１リング部材と第２
リング部材を枢支するリング支持部を有してなるもので
ある。

【０００８】また、この折り畳み式袋の支持具は、少な
くとも３本の支柱を有している。

【０００９】また、この折り畳み式袋の支持具は、前記
第１リング部材は第２リング部材より小さな直径を有し
てなるものである。

【００１０】更に、この折り畳み式袋の支持具は、第１
セグメント部材及び第２セグメント部材は関節部を支点
に内側に折り畳まれるように構成してなるものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】ここで図面を参照して、本発明の
折り畳み式袋の支持具の実施の形態を説明する。

【００１２】図１(a) は折り畳み式袋の支持具１の直立
した状態を示した斜視図である。この状態の支持具１
は、上下に平行に配置された第１リング部材２及び第２
リング部材３と、これらリング部材２，３と連結する３
本の支柱４とから構成されている。

【００１３】支柱４はそれぞれの上端部及び下端部にリ
ング支持部４ｄを有しており、このリング支持部４ｄが
第１リング部材２及び第２リング部材３と回動可能に嵌
合することによって、支柱４と第１リング部材２及び第
２リング部材３とは連結して一体に組み合わされてい
る。

【００１４】そして、３本の支柱４は、第１リング部材
２と第２リング部材３の周りで１２０°の間隔で相互に
等間隔で配置され、かつそれぞれの支柱４は関節部４ｃ
を介して折り畳み可能に連結された第１セグメント部材
４ａと第２セグメント部材４ｂとから構成されている。

【００１５】また、下に配置された第２リング部材３は
上に配置された第１リング部材２より大きな直径を有し
ていて、３本の支柱４は下広がりに配置され、これによ
り支持具１は安定した状態で確実に地面ないし床面に立
設することができる。

【００１６】図２は上記の地面ないし床面に立設した状
態の支持具１に、袋５を取り付け支持させた状態を示し
ている。支持具１に袋５を取り付けるときは、袋５の口
部５ａを外側に折り返して拡げ、上リング部材２の周囲
に掛け留めると共に、袋５の下部を拡げて第１リング部
材２と支柱４と第２ング部材３との間に形成された空間
一杯に拡げる。この時、袋５の底部５ｂを第２リング部
材３まで引下げ、地面ないし床面に接触するようにして
置くと、ゴミを入れたときに袋５の安定や破れ防止に良
い。

【００１７】また、袋５がゴミで一杯になり膨らんで重
い状態になって、袋５を取り外すときは、下の第２リン
グ部材の直径を大きく取っているので、袋５をその場所
に残した状態で支持具１の方を上に引き抜くことによっ
て、袋５を外すのが良い。

【００１８】図３(a) 及び図４(a) は、支持具１を折り
畳む際の進捗状態を示している。

【００１９】先ず、図３(a) は折り畳み途中の状態（逆
に、引き伸ばし途中の状態と言っても良い）の支持具１
を示し、第１セグメント部材４ａと第２セグメント部材
４ｂは、関節部４ｃを介して、内側方向に「く」の字の
形状に折れ曲がっている。

【００２０】次に、図４(a) は完全に折り畳まれた状態
の支持具１を示し、第１セグメント部材４ａと第２セグ
メント部材４ｂは、上下に重なって折り畳まれ、支持具
１の容積は最小限に縮小されている。

【００２１】図５は関節部４ｃの詳細を示している。関
節部４ｃは、第１セグメント部材４ａの下端部を一方の
側面に凹部を形成して薄肉とすると共に、第２セグメン
ト部材４ｂの上端部を他方の側面に前記凹部と相似形の
凹部を形成して薄肉とし、これら凹部同士を突き合わせ
た上、突き合わせ部（薄肉部という）に穴６を貫通さ
せ、この穴６にボルト７を通しナット７ａ（この例の場
合、かしめナット）で連結することによって構成する。

【００２２】この穴６を形成する箇所はセグメント部材
４ａ，４ｂの側面の中央部を避け、外側に片寄らせるこ
とによって、折れ曲がる方向が内側の方向になり、第１
セグメント部材４ａと第２セグメント部材４ｂは、内側
方向（図５の矢印方向）に「く」字型に折れ曲げること
ができる。もし、逆に外側方向（図５の矢印の反対方
向）に折れ曲がるように力を加えても、第１セグメント
部材４ａと第２セグメント部材４ｂのそれぞれの薄肉部
の端面が対面する第２セグメント部材４ｂと第１セグメ
ント部材４ａの端面（凹部を形成するための段差部）と
ぶつかり合ってストッパーの機能を果たすので、関節部
４ｃは折れ曲げることはできない。

【００２３】なお、第１セグメント部材４ａと第２セグ
メント部材４ｂのそれぞれの薄肉部の端面及び段差部
は、第１セグメント部材４ａと第２セグメント部材４ｂ
のそれぞれの軸線に対し直交する方向に形成されてい
る。

【００２４】また、この例では第１セグメント部材４ａ
と第２セグメント部材４ｂの端部（薄肉部）の外側部を
張り出して張出部４ｅを形成し、この張出部４ｅに穴６
の半分がかかるように形成して穴６の外側への片寄りを
大きくし、前記ストッパーの機能を大きいものにしてい
るので、支柱４の安定性を確実なものにしている。

【００２５】また、上の第１リング部材２は下の第２リ
ング部材３より小さな直径を有して、支柱４が傾斜して
いる状態においては、支持した袋にゴミ等が投入されて
第１リング部材２に重力が負荷されることによって、第
１リング部材２と連結した第１セグメント部材４ａの上
端部に下向きの力が加わると、関節部４ｃには外側方向
（図５の矢印の反対方向）への応力が発生するので、関
節部４ｃは折れ曲がることはない。

【００２６】なお、張出部４ｅに穴６の半分がかかるよ
うに形成しているので、第１セグメント部材４ａと第２
セグメント部材４ｂを関節部４ｃの穴６を支点に内側に
折り畳んだ際、第１セグメント部材４ａと第２セグメン
ト部材４ｂはピッタリと密着して折り重ねることができ
て、支持具１を小さな容積にすることができるのであ
る。

【００２７】次に、関節部４ｃが、支柱４を折り畳み状
態にした時はその状態を保持するような癖を有すると共
に、逆に支柱４を直線状態にした時はその状態を保持す
るような癖を有し、更には支柱４が屈伸途中にある時は
前記のいずれかの状態に移行ないし戻そうとする働きを
有することは、支柱４を屈伸しようとするとき便利であ
り、また支持具１の持ち運び中に型崩れを起こし難いと
いう効果がある。

【００２８】そのため、図６(a) ，(b) に示すように、
第１セグメント部材４ａと第２セグメント部材４ｂのそ
れぞれの凹部（薄肉部）の穴６を６角形に形成し、穴６
の相対する平行な壁面がセグメント部材４ａ，４ｂの軸
線方向に一致するように配し、これに合わせてボルト７
の軸の穴６を貫通する部分を６角形に形成してある。そ
して、前記両凹部の片方の穴６の張出部４ｅに外側方向
のスリット６ａを空け、このスリット６ａに臨むくちば
し状の張出部４ｅに弾性力を持たせてある。この弾性力
によってボルト７側の６角形の面に対してスリット６ａ
を設けた凹部（薄肉部）の穴６の面が一致しようとする
作用が生じるのである。この弾性力が第１セグメント部
材４ａと第２セグメント部材４ｂを、その折り畳んだ位
置あるいは直線状に伸びた位置に保持するように作用す
るのである。

【００２９】この例では、穴６とボルト７の軸の形状を
６角形にしているが、４角形でも可能であり、この場合
も穴の相対する平行な壁面をセグメント部材の軸線方向
に一致するように配すればよい。但し、４角形の場合は
６角形の場合に較べ支柱４の屈伸時の関節部の抵抗が相
当強いものになるから、大きな力を加える必要が生じ
る。

【００３０】更に、関節部４ｃに関する他の実施の形態
として、第１セグメント部材４ａと第２セグメント部材
４ｂの端部に形成した両凹部（薄肉部）の摺動面に、係
合し合う部分を形成するという構造がある。

【００３１】すなわち、第１セグメント部材４ａと第２
セグメント部材４ｂが直線状に伸びた位置にある状態に
おいて、図７に示すように、第１セグメント部材４ａと
第２セグメント部材４ｂの両凹部の一方の摺動面の、例
えば穴６の中心点と同一水準上で（第１セグメント部材
４ａと第２セグメント部材４ｂの軸線に対し直交方向
で）穴６の片側ないし両側に、小突起４ｆを１つないし
２つ形成すると共に、他方の摺動面の、穴６の中心点と
同一水準上の穴の両側に、小凹部４ｇを２つ形成する。
そして、穴６にボルトを通し、ナットで連結するとき、
皿バネ等のスプリングをボルトに通して、両凹部の摺動
面に弾性力が作用するように構成する。このようにし
て、第１セグメント部材４ａと第２セグメント部材４ｂ
が折り畳んだ位置及び直線状に伸びた位置にあるとき、
小突起４ｆが小凹部４ｇに係合して、第１セグメント部
材４ａと第２セグメント部材４ｂがそれぞれの位置に保
持されるように作用するものである。

【００３２】なお、上記においては、３本の支柱４を有
する支持具１の形態例を説明したが、４本以上の支柱を
有する支持具も可能であり、支柱が多い程堅固にはな
る。

【００３３】また、第１セグメント部材４ａないし第２
セグメント部材４ｂの一方又は両方を入れ子式（テレス
コープ方式）にして伸縮可能に構成し、支持具の高さを
調整できるようにすることも可能である。

【００３４】また、第１及び第２リング部材の形状は、
円形、楕円形ないしトラック形、３角形、４角形または
６角形等の多角形のパイプ又は棒も可能であり、用途に
合わせて任意の形状を採用できる。

【００３５】図８(a) に示す支持具１’は、第１及び第
２リング部材２’，３’の形状が４角形であり、部屋の
隅等に配置するのに適している。

【００３６】また、図８(b) に示す支持具1"は、支柱
４”の長さに長短の差があり、立設した状態で第１リン
グ部材２”が傾斜して一方が高く他方が低くなるように
構成されているが、上記の入れ子式による支柱の伸縮調
整によって支柱の長さに差を出すようにして傾斜角度を
調整するようにしてもよい。この支持具1"も部屋の隅等
に置くのに適しており、第１リング部材２”の低い方を
部屋の中央に向けて配置しておくと、部屋の中央側から
ゴミを放り込むのに都合がよい。

【００３７】更に、支持具の材質は合成樹脂又は金属で
良く、合成樹脂と金属の併用も可能である。

【００３８】また、第１及び第２リング部材の直径が同
一で、支柱が垂直に立設する支持具も可能である。

【００３９】また、本発明の折り畳み式袋の支持具は、
ゴミ袋の支持具として使用できるが、その他に、洗濯物
を投げ入れる袋や小間物・雑品等を収納する袋の支持具
としても使用できる。また、園芸用品として、フラワー
ポット等の支持具としても使用できる。

【００４０】使用場所として、キャンプ場ないし野営
場、物見遊山・行楽地、運動場、庭園等の野外における
使用があるが、行楽ないし野営用のテントや仮設テント
内、工事現場や仮設宿舎内、更には、事務所内、室内、
ベランダ等における使用にも向いている。

【００４１】

【発明の効果】本発明に係る折り畳み式袋の支持具は、
上記の構成の採用の結果、簡単に組み立てて設置できる
と共に、安定的に地面や床面に立設でき、かつ袋等を確
実に支持することができる。

【００４２】また、使用後は簡単に折り畳んで、仕舞い
込むことができる。

【００４３】また、軽量であり、かつ折り畳むと小さな
容積の偏平な形状になるから、楽に運搬ないし携行する
ことができる。

【００４４】更に、偏平に折り畳んで保管でき、かつ複
数枚の積み置きもできるので、小さな保管面積で済む。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) 立設した折り畳み式袋の支持具の斜視図で
ある。 (b) 立設した折り畳み式袋の支持具の平面図である。

【図２】立設した折り畳み式袋の支持具に袋を支持させ
た状態の斜視図である。

【図３】(a) 折り畳み途中の状態の折り畳み式袋の支持
具の斜視図である。 (b) 折り畳み途中の状態の折り畳み式袋の支持具の平面
図である。

【図４】(a) 折り畳み完了の状態の折り畳み式袋の支持
具を斜視図である。 (b) 折り畳み完了の状態の折り畳み式袋の支持具の平面
図である。

【図５】折り畳み式袋の支持具の関節部の説明図であ
る。

【図６】(a) 折り畳み式袋の支持具の関節部の説明図で
ある。 (b) 折り畳み式袋の支持具の関節部の分解図である。

【図７】他の実施の形態の折り畳み式袋の支持具の関節
部の分解図である。

【図８】(a) リング部材が４角形に形成された支持具の
斜視図である。 (b) 第１リング部材が傾斜した状態の支持具の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１折り畳み式袋の支持具２第１リング部材３第２リング部材４支柱４ａ第１セグメント部材４ｂ第２セグメント部材４ｃ関節部４ｄリング支持部５袋

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者広木豊久東京都千代田区岩本町３丁目４番12号株式会社トスカ内 (72)発明者カールジェイ．マクドウェルニュージーランド、シーエイチシーエイチ 8015、ピーオーボックス 1672 Ｆターム(参考） 3E023 KA06 3K100 AA07 AB08 AE08 AF05 AG03 AH07 AJ08

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１リング部材と、第２リング部材と、
前記第１リング部材と第２リング部材との間を結ぶ複数
本の支柱とからなり、この支柱は第１セグメント部材と
この第１セグメント部材と関節部を介して折り畳み可能
に連結する第２セグメント部材とからなると共に、第１
セグメント部材と第２セグメント部材は先端部にそれぞ
れ第１リング部材と第２リング部材を枢支するリング支
持部を有してなる折り畳み式袋の支持具。
【請求項２】少なくとも３本の支柱を有してなる請求
項１記載の折り畳み式袋の支持具。
【請求項３】第１リング部材は第２リング部材より小
さな直径を有してなる請求項１記載の折り畳み式袋の支
持具。
【請求項４】第１セグメント部材と第２セグメント部
材は関節部を支点に第１リング部材と第２リング部材の
内側に折り畳まれるように構成してなる請求項１記載の
折り畳み式袋の支持具。