JP2001059869A - レーダ受信信号の比例尺度による物理量観測システム - Google Patents

レーダ受信信号の比例尺度による物理量観測システム

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JP2001059869A JP11237109A JP23710999A JP2001059869A JP 2001059869 A JP2001059869 A JP 2001059869A JP 11237109 A JP11237109 A JP 11237109A JP 23710999 A JP23710999 A JP 23710999A JP 2001059869 A JP2001059869 A JP 2001059869A
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Kazuo Okamoto
和男 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーダによりターゲットの大きさを正確に観
測することができるレーダ受信信号の比例尺度による物
理量観測システムを提供する。 【解決手段】 ミリ波またはマイクロ波を用いたレーダ
によって得られる受信レーダ映像に別途の手段で得られ
る特定物標の大きさを設定し、予め前記特定物標の反射
断面積が既知となる基準映像を有し、この基準映像の振
幅を基準とし、その他の物標映像の振幅はその距離に対
する振幅に補正し、比例尺度で得て、それを用いてその
他の物標映像の反射断面積を推測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、海上交通分
野における陸上等に設置される海上監視用レーダおよび
船舶用レーダにおける波浪及び又は主に船舶の大きさを
観測するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーダは、電波を発射し、その反
射波を受信することにより、航空機、船舶などの目標物
体(ターゲット)の検出及び距離、方位、移動速度を観
測する手段としては周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のレーダによって目標物体(ターゲット)の検出
及び距離、方位、移動速度を求めることはできても、タ
ーゲットの大きさを正確に観測することはできなかっ
た。
【0004】本発明は、上記問題点を除去し、レーダに
よりターゲットの大きさを正確に観測することができる
レーダ受信信号の比例尺度による物理量観測システムを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕レーダ受信信号の比例尺度による物理量観測シス
テムにおいて、ミリ波またはマイクロ波を用いたレーダ
によって得られる受信レーダ映像に別途の手段で得られ
る特定物標の大きさを設定する手段と、予め前記特定物
標の反射断面積が既知となる基準映像を有し、この基準
映像の振幅を基準とし、その他の物標映像の振幅はその
距離に対する振幅に補正し、比例尺度で得て、それを用
いてその他の物標映像の反射断面積を推測する手段とを
具備するようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照しながら詳細に説明する。
【0007】図1は本発明の実施例を示すレーダ受信信
号の比例尺度による物理量観測システムの機能構成ブロ
ック図である。
【0008】この図において、このシステムは、大別す
ると、海上監視レーダ10、波高計20、波浪観測部3
0、風向風速計50から構成される。
【0009】その海上監視レーダ10は、送信機11、
送受切換器12、空中線13、受信部14、検波器1
5、指示器16等からなっている。
【0010】また、波高計20は、制御演算部21、無
線送信部22、空中線23、波高センサ24、データ収
録部25等からなる。
【0011】更に、波浪観測部30は、海上監視レーダ
10の検波器15に接続される波形記憶部31、積分処
理部32、波形背面補間部33、標本化・FFT部3
4、信号スペクトル算出部35、波高計を含む海域か否
かの判断部36、波高計との相関データか否かの判断部
37、信号スペクトルと波浪スペクトルの相関部38、
波高算出部(風向風速を含む)39を有するとともに、
波高計20の空中線23と通信する空中線40と、波高
データ部41、波浪スペクトル算出部42を有する。
【0012】また、風向風速計50は、風向風速データ
記憶部51を有する。
【0013】なお、本発明の処理手段は、従来技術の、
例えば、パーソナルコンピュータで実現でき、そのこと
は、周知であるため、ここでは、この処理の詳細説明は
省略する。
【0014】また、その他の各手段は、従来技術の例え
ば、海上監視用レーダと同様のため、これらの詳細な説
明も以下省略する。
【0015】以下に、本発明の特徴であるレーダによ
る、例えば、ターゲットである船舶の大きさなどを正確
に観測することができる物理量観測システムについて詳
細に説明する。
【0016】まず、周知の従来技術を用いて簡単に実現
が可能なレーダの受信信号の補正から説明する。
【0017】一般に(レーダ方程式で)受信電力Pc
〔W〕には Pc=Pt・G2 ・λ2 ・σc/(4π)3 ・R4 ・L …(1) の関係がある。
【0018】ここで、Pt:送信電力〔W〕、G:空中
線利得〔比〕、λ:電波の波長〔m〕、R:距離
〔m〕、σc:反射断面積(m2 )、L:システム損失
〔比〕である。
【0019】このうちレーダ定数をkとし k≡Pt・G2 ・λ2 /(4π)3 L …(2) とすると、 Pc=k・σc/R4 …(3) となる。
【0020】いま、反射断面積のσcを一定とするとレ
ーダからRkmの点Aと(R+d)kmの点Bよりの受
信電力PcaとPcbの比を考えてみる。
【0021】ここで、 Pca=k・σc/R4 、Pcb=k・σc/(R+d)4 …(4) Pca/Pcb=(k・σc/R4 )/〔k・σc/(R+d)4 〕 =(R+d)4 /R4 =(1+d/R)4 …(5) 一方、受信機の特性インピーダンスをZとし、その両端
の電圧をそれぞれEa,Ebとすると、 Pca/Pcb=(Ea2 /Z)/(Eb2 /Z)=Ea2 /Eb2 …(6) であるから、上記(5)式の関係から、点Aと点Bの受
信電圧の比は、 Ea/Eb=(1+d/R)2 となり、故に Ea=Eb(1+d/R)2 …(7) が成り立つ。
【0022】すなわち、A点よりdの距離の電圧Ebの
(1+d/R)2 倍がA点の電圧となり、上記(7)式
により電圧Ebの減衰を補正することができる。
【0023】したがって、物標のA点から移動した距離
dに対応した受信電圧EbをA点の電圧とし、その移動
した距離による減衰を除いたものとすることができる。
【0024】次に、物標がA点よりレーダビーム上R′
の距離以遠に存在する場合を考える。
【0025】ここで、 レーダとA点との距離:R A点での電圧:Ea A点からB点までの距離:R′ A点から距離R′の点Bでの電圧:Eb B点から物標の地点までの距離:d 物標の地点における電圧:E′b とし、これらの関係を図で示すと図2のようになる。
【0026】図2の関係から Ea=Eb(1+R′/R)2 …(8) また、 Eb=E′b〔1+d/(R+R′)〕2 …(9) 上記(8)式でE′bをB点の電圧に補正した後、上記
(9)式でA点の位置の電圧に換算することにより、観
測位置の受信電圧を基準位置まで移すことができると考
えられる。
【0027】観測位置がA点を含むビーム外にある場合
には、A点までの距離Rを半径とする円から観測位置ま
での距離をR′と考え、上記(8)、(9)式により、
その円周上に観測値を移すことで距離による減衰に対す
る補正が得られる。
【0028】図3はこの概念を示すものである。図3に
おいて、ではE′bをEbに補正し、ではEbをE
aに補正する。
【0029】このようにしてEaに移されたE′bによ
る受信電圧から基準地点の受信電圧へ距離補正ができ
る。
【0030】これらの変換などが従来技術におけるレー
ダ信号処理の限界を示すもので、受信電力の単位はW、
反射断面積の単位はm2 など物理量の単位に変換して処
理されるのが一般的であり、これがレーダで物理量の、
例えば、物標の大きさを正確に観測できなかった原因で
あった。
【0031】以上は、物標をいずれの位置で観測しても
反射断面積が変化しないと仮定した場合である。
【0032】なお、物標が船舶などの場合にはその姿勢
によって反射断面積が変化することが知られているが
(後述される図4参照)、物標を浮標(ブイ)などに特
定した場合にはいずれの位置で観測しても反射断面積が
変化しないと仮定できる。
【0033】図4は物標が船舶などの場合にはその姿勢
によって反射断面積が変化することを説明する図であ
る。
【0034】この図において、61は物標のレーダ映
像、62はレーダ局、θは物標方位、φは物標の船首船
尾方位、Lは物標の大きさである。
【0035】 θ≠φのとき物標の大きさLが観測可
能であり、 逆にθ=φまたはθ=φ+πのときは物標の大きさ
Lは観測不能であった。(例えば、船首また船尾のみの
映像が得られた場合等。) 以下、この有効利用などについての説明する。
【0036】従来技術ではレーダシステムの諸損失(特
に電波伝播における降雨などによる減衰)によって受信
レベルが常に変動し、物標の大きさ検知に問題があっ
た。
【0037】次に、この従来技術の問題点などを解決し
て物標の大きさを常に正確に検知することができる、本
発明で用いるレーダ受信信号の比例尺度による物理量観
測について詳細に説明する。
【0038】レーダ波の海面の反射率は海面状態の階級
が1つ違う毎にほぼ4dB程度変化する(関根:レーダ
信号処理技術、社団法人電子情報通信学会、コロナ社、
1991より)。
【0039】一方、固定物標で、例えば、浮標(ブイ)
の反射率などは一般に変化しないと考えてよい。
【0040】従って、レーダの受信信号尺度としては、
例えば、この浮標(ブイ)などの、反射率が不変な特定
物標からの受信信号を基準とする尺度化とこれによる物
理量の観測などが考えられる。
【0041】これにより、レーダによる、例えば、海面
状態の階級観測が可能となる。
【0042】また、レーダによる例えば物標の大きさ観
測が可能となる。
【0043】なお、物標の姿勢によって反射断面積は変
化するが物標の移動方向によってはその大きさが判る
(図4および後記の図5参照)。θ≠φの場合例えば、
基準とする物標の反射断面積をσ0 、そのレーダの受信
信号をP0 とすると、レーダ方程式から、基準とする物
標の受信信号P0 と反射断面積σ0 との関係は関数fを
用いて表現すると次の通りになる。
【0044】P0 =f(σ0 ) なお、受信信号P0 と反射断面積σ0 は、前記(3)式
からP0 =σ0 ・k/R4 の関係となる。すなわち、基
準とする物標の受信信号P0 は基準とする物標の反射断
面積σ0 に比例する。
【0045】例えば、任意物標の反射断面積σN を基準
とする物標の反射断面積σ0 のN倍であるNσ0 とする
と、これらの比例関係などは次の通りである。
【0046】 PN =N・P0 =N・f(σ0 )=f(N・σ0 ) すなわち、基準とする物標の反射断面積のN倍の反射断
面積を持つ任意物標では、基準とする物標の受信信号の
N倍の受信信号となり、任意物標の受信信号は基準とす
る物標の反射断面積及び又は基準とする物標の受信信号
の無次元の単位(例えば1)で表すことができる。
【0047】このことから、レーダで任意物標の反射断
面積、つまり、その姿勢によってはその大きさが得られ
ることが分かる(例えば、反射断面積1m2 の受信電力
を単位1とした反射断面積が判る)。
【0048】すなわち、本発明による(レーダ映像の)
受信電力の比例尺度化の概略は次の通りである。
【0049】 まず、物標のレーダ映像の受信電力に
距離補正をする(距離に対する減衰補正をする)(ステ
ップS1)。
【0050】 次に、物標のレーダ映像の受信電力を
基準物標のレーダ映像の受信電力を単位として換算をす
る(なお、基準物標の反射断面積は既知)(ステップS
2)。
【0051】 次に、物標のレーダ映像の大きさ(反
射断面積)を基準物標のレーダ映像の大きさ(反射断面
積)を単位とする無次元量(比例尺度)により得る(ス
テップS3)。
【0052】 次に、レーダで海況(Sea Sta
te)および物標の大きさ(反射断面積)などを得る
(ステップS4)。
【0053】図5は距離補正の概念図、図6は物標映像
の全面積と大きさの説明図である。
【0054】図5において、レーダ局61をOとして、
Aは基準物標(反射断面積=1,例えば1m2 :距離
R)、Bは任意物標(反射断面積=N、例えばNm2
距離R)、Cは任意物標(反射断面積=X、例えばXm
2 :距離R+r)、なお、距離の差、降雨などの減衰の
有無に影響されない(全て基準物標との相対比率による
観測のため)。
【0055】図6において、横軸は距離方向、縦軸は方
位方向を示し、映像の全面積SはΔSの総和(ΣΔS)
であり、ΔSは量子化単位の面積であり、Δθ:距離方
向量子化単位×ΔR:方位方向量子化単位からなる。な
お、L1 は映像の距離方向長さである。
【0056】次に、基準映像を得るその他の例について
説明する。
【0057】従来技術の「港湾監視用レーダの反射信号
を利用した画像処理による船舶の総トン数の推定の可能
性」(林尚吾:日本航海学会、航海76号)によると、
船舶のレーダ映像の大きさからその総トン数が推定でき
ることが開示されている。
【0058】しかしながら、その観測条件は極めて好条
件であり、前記の問題点で指摘したレーダシステム損
失、例えば、降雨による減衰を如何に補正するかなどの
詳細については明記されていない。
【0059】これを解決するため、別途の手段で監視海
域に存在する各船舶の内で、例えば船舶の大きさが既知
となっている船舶を知り、その大きさが得られると、そ
の他の船舶の大きさも正しく検知できるようにする。す
なわち、本発明は、例えば、別途の手段で入手した特定
船舶の映像に対応する大きさを手動または自動で設定す
ることにより、その映像を基準映像とする点にも特徴が
ある。
【0060】なお、ここで、用語説明を行う。
【0061】尺度(の種類) 心理量の尺度化を試みたS.S.Stevensによれ
ば、一般にあらゆる尺度には次の4種類のものがある。
ここで、下に挙げるものほど高級な尺度である。
【0062】 名義尺度(nominal scal
e) 多くのサンプルにそれぞれ1:1の番号をつけるだけの
ものであるが、日常的には尺度とはあまり言わない。野
球選手の背番号や会社の職員の身分証明書の番号のよう
なものであり、同一性のみがある。
【0063】 順位尺度(序数尺度:ordinar
y scale) 大きさとか強さとかの順序に番号をつける場合のよう
に、順位性のみを示す尺度、例えば、鉱物の硬度は順位
のみが指定されているので順位尺度である。物を評定す
るのによく使われる5点評価(5段階評価)、非常に良
い、良い、やや良い、普通・・・などのカテゴリーで判
断させた場合など、そのままのデータは順位尺度であ
る。この尺度では、各カテゴリー間の間隔は保証されて
いないから、評点を加えたり引いたりはできない。
【0064】 間隔尺度(interval sca
le) 尺度に等間隔性の保証があるものの、摂氏や華氏の温
度、西暦年号などがこれである。これらは、絶対的な原
点はなく、原点は任意に決められる。加えたり引いた
り、算術平均を出したりすることができる。マンセルの
色票は目で見た色の感覚差が等間隔に並べてあるから間
隔尺度であるが、原点は別にない。
【0065】 比例尺度(ratio scale) 絶対的な原点がある。重さ、長さなどには零がある。温
度については絶対温度が比例尺度である。この尺度で初
めて加減乗除算がすべて可能となる。
【0066】図7は従来技術での尺度と本発明の尺度と
の相違を示す図であり、図7(a)は従来技術での尺度
を示す図(加減演算および大小比較は可能)、図7
(b)は本発明での尺度を示す図(加減乗除算など全て
が可能)である。
【0067】図7(a)においては、横軸に距離、縦軸
に受信電力(単位:物理量)を示し、受信電力の値は距
離に逆比例する。得られる値は対象、観測ごとに常に可
変である。図7(b)においては、横軸に距離、縦軸に
受信電力(単位:無次元量)を示し、受信電力の値は距
離によらず一定である。得られる値は対象、観測ごとに
常に不変である。
【0068】なお、以下に参考のために表1:基準化し
た平均海面反射係数(dB/m2 ) 接地角0.1度、水平偏波、表2:基準化した平均海面
反射係数(dB/m2 ) 接地角0.3度、水平偏波、表3:基準化した平均海面
反射係数(dB/m2 ) 接地角1.0度、水平偏波、表4:海面状態の階級、風
速、波高、波浪の割合、うねりの割合、表5:レーダの
周波数を挙示する。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】
【0074】また、参考のため、図8にレーダによる海
況観測図(直径0.9mのパラボラアンテナの試算例)
を示す。この図において、横軸は距離(km)、縦軸は
受信電力(dBm)であり、直径0.9mのパラボラア
ンテナのときの海面反射電力が示されている。
【0075】マイクロ波レーダの場合は、全周波数にお
いてスペクトルの高さが波浪階級に応じて変化する。
【0076】本発明では、マイクロ波レーダの反射電力
を波浪スペクトルの予測に拡張することで、波浪全体の
もつエネルギーを把握し、このエネルギーから波高を得
ようとするものである。波浪全体のエネルギーから波高
の算出はロングエットヒギンズ(Longuett H
iggins、1952)らの確率論によるもので、こ
の値についてはノイマン(Neuman、1958)ら
が、かなり高い信頼性があるとしている。
【0077】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0078】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0079】(A)波浪(風向・風速を含む)情報提供
による航行安全の一層の向上を図ることができる。
【0080】(B)既設レーダの有効利用による船舶
(大きさを含む)識別に対する経費節減を図ることがで
きる。
【0081】(C)従来の物標の位置、進路、速力に加
えてその大きさも表示し理解し易い具体的情報提供を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すレーダ受信信号の比例尺
度による物理量観測システムの機能構成ブロック図であ
る。
【図2】基準位置以遠の観測位置を示す図である。
【図3】減衰補正の概念図である。
【図4】物標が船舶などの場合にはその姿勢によって反
射断面積が変化することを示す図である。
【図5】距離補正の概念図である。
【図6】物標映像の全面積と大きさの説明図である。
【図7】従来技術での尺度と本発明の尺度との相違を示
す図である。
【図8】レーダによる海況観測図(直径0.9mのパラ
ボラアンテナの試算例)を示す図である。
【符号の説明】
10 海上監視レーダ 11 送信機 12 送受切換器 13,23,40 空中線 14 受信部 15 検波器 16 指示器 20 波高計 21 制御演算部 22 無線送信部 24 波高センサ 25 データ収録部 30 波浪観測部 31 波形記憶部 32 積分処理部 33 波形背面補間部 34 標本化・FFT部 35 信号スペクトル算出部 36 波高計を含む海域か否かの判断部 37 波高計との相関データか否かの判断部 38 信号スペクトルと波浪スペクトルの相関部 39 波高算出部(風向風速を含む) 41 波高データ部 42 波浪スペクトル算出部 50 風向風速計 51 風向風速データ記憶部 61 物標のレーダ映像 62 レーダ局

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ミリ波またはマイクロ波を用いたレ
    ーダによって得られる受信レーダ映像に別途の手段で得
    られる特定物標の大きさを設定する手段と、(b)予め
    前記特定物標の反射断面積が既知となる基準映像を有
    し、該基準映像の振幅を基準とし、その他の物標映像の
    振幅はその距離に対する振幅に補正し、比例尺度で得
    て、それを用いてその他の物標映像の反射断面積を推測
    する手段とを具備することを特徴とするレーダ受信信号
    の比例尺度による物理量観測システム。
JP11237109A 1999-08-24 1999-08-24 レーダ受信信号の比例尺度による物理量観測システム Withdrawn JP2001059869A (ja)

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