JP2001051945A - 情報処理装置、及び記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、及び記憶媒体

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JP2001051945A
JP2001051945A JP11221643A JP22164399A JP2001051945A JP 2001051945 A JP2001051945 A JP 2001051945A JP 11221643 A JP11221643 A JP 11221643A JP 22164399 A JP22164399 A JP 22164399A JP 2001051945 A JP2001051945 A JP 2001051945A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、ユーザ定義のログイン情報
を用いて、ユーザ認証を含むシステムの起動処理を実行
する際に、十分なセキュリティ機能を確保することを可
能とする情報処理装置、及び記憶媒体を提供することで
ある。 【解決手段】 情報処理装置1は、ユーザにより定義さ
れたパスワード入力ユーザ関数をパスワードDLL内に
記憶しており、システムを起動する際には、このパスワ
ード入力ユーザ関数が記憶されているパスワードDLL
があるか否かを判定し、乱数である起動処理値及びユー
ザ認証の結果である処理フラグを引数としてパスワード
入力ユーザ関数内で処理値算出関数を演算し、また同一
の引数を用いてシステム起動処理関数内でも処理値算出
関数を演算し、両演算結果を比較することにより、ユー
ザ定義のシステム起動処理が正しく実行されるか否かを
判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザ定義のログ
イン情報を用いて、ユーザ認証を含むシステムの起動処
理を実行する情報処理装置、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、パーソナルコンピュータやサーバ
等のコンピュータ・システムはあらゆる状況で使用され
ている。そのため、そのコンピュータ・システムが安全
で、且つ信頼できるようにし、また、そのコンピュータ
・システムに蓄えられたデータの改竄や盗難などに備え
ることがとても重要になっている。そこで、コンピュー
タ・システムのセキュリティ対策として、コンピュータ
・システムの起動時に、ユーザがユーザ名やパスワード
等を入力し、コンピュータ・システム側でそれらの照合
をする方法が主に採用されている。
【0003】一般に、上述したコンピュータ・システム
の起動時のセキュリティ管理において、ユーザ名やパス
ワード等の入力は、図6に示すようなコンピュータ・シ
ステムの標準のログインダイアログ画面10aを使用し
て行い、且つこれらの管理もコンピュータ・システムの
標準のシステム起動処理関数で行っている。
【0004】図6に示すように、コンピュータ・システ
ムの標準のログインダイアログ画面10aには、ユーザ
名を入力するためのユーザ入力欄10b、パスワードを
入力するためのパスワード入力欄10c、ユーザ名とパ
スワード入力後、ユーザ認証処理を開始するためのOK
ボタン10d、ユーザ認証処理を行わずキャンセルする
ためのキャンセルボタン10eが設けられている。
【0005】コンピュータ・システムを起動する際、ユ
ーザは、この標準のログインダイアログ画面10aのユ
ーザ入力欄10b、パスワード入力欄10cに対して、
それぞれユーザ名、パスワードを入力するといったログ
イン処理を行う。そして、コンピュータ・システムにお
ける標準のシステム起動処理関数は、これらのユーザ名
やパスワードが予め設定されているものと一致するか否
かを判定し、一致する場合のみ、コンピュータ・システ
ムへのログインを可能とする。
【0006】一方、コンピュータ・システムは、様々な
用途に使用されるようになってきている。例えば、個人
用に使用する頻度の高い携帯型のパーソナルコンピュー
タ等においては、ユーザがより自己の機器を利用しやす
くするため、適度にカスタマイズすることが可能であ
る。そして、上述のログイン処理は、自己の機器の起動
時毎に実行するものであるため、その実行頻度が高く、
ログインダイアログ画面についても、ユーザ独自のもの
に変更して、使用しやすくしたいという要望があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンピ
ュータ・システムにおいて、ユーザが独自にコンピュー
タ・システムの起動時のログインダイアログ画面を作成
することは、セキュリティ管理という性質から困難であ
る。その上、仮にユーザ独自のログインダイアログ画面
を作成でき、且つユーザ定義のログイン情報を用いてシ
ステムへのログイン処理が行えたとしても、ユーザ定義
のログイン情報に基づいて行われるユーザ認証が不十分
となり、却ってコンピュータ・システムのセキュリティ
を確保することが困難になる可能性があった。
【0008】つまり、パスワードに、ユーザ自身の名前
や生年月日に関連する番号など、ユーザ自信が忘れにく
い文字列を設定した場合には、そのパスワードが容易に
他者によって盗用される可能性がある。逆に、複雑なパ
スワードを設定した場合にも、文字列の組み合わせを変
えて繰り返しログイン操作することによって、パスワー
ドが盗用されてしまう可能性があったり、ユーザ自身が
忘れてしまうのを防ぐために残したメモ等によって簡単
に盗難されてしまう可能性がある。そして、ユーザ定義
のログイン情報を用いてシステムへのログイン処理を行
う場合には、ユーザ定義のログイン情報のセキュリティ
管理が十分に確保されていない可能性も生じる。
【0009】そこで、本発明の課題は、ユーザ定義のロ
グイン情報を用いて、ユーザ認証を含むシステムの起動
処理を実行する際に、十分なセキュリティ機能を確保す
ることを可能とする情報処理装置、及び記憶媒体を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ユーザにより定義され、ユーザ認証を含むログイン関数
ルーチンを記憶する第1の記憶手段(例えば、図1に示
すユーザ関数ライブラリ3UL)と、処理値算出関数を
記憶する第2の記憶手段(例えば、図1に示す標準関数
ライブラリ3SL)と、前記第1の記憶手段に記憶され
た前記ユーザ関数ルーチンを読み出して、当該ユーザ関
数ルーチンにおいてユーザ認証を実行し、ユーザ認証結
果値(例えば、処理フラグ“Flg”)を取得するとと
もに、取得したユーザ認証結果値及びユーザによる設定
が不可能な所定値(例えば、起動処理値“sRt”)を
引数として、前記第2の記憶手段に記憶された処理値算
出関数を演算する第1の演算手段(例えば、図1に示す
CPU2;図5に示すパスワード入力ユーザ関数処理)
と、前記第1の演算手段において使用する引数と同一の
値を引数として、前記第2の記憶手段に記憶された処理
値算出関数を演算する第2の演算手段(例えば、図1に
示すCPU2;図4に示す処理値算出関数処理)と、前
記第1の演算手段における演算結果(例えば、戻り値
“uRt”)と、前記第2の演算手段における演算結果
(例えば、戻り値“srOk”、“srCan”)とを
比較する比較手段(図1に示すCPU2;図4に示す
“Ru”と“Rs”との比較)と、この比較手段による
比較結果に応じた処理を実行する起動処理手段(例え
ば、図1に示すCPU2;図4に示すシステム起動処
理、セキュリティ処理)と、を備えたことを特徴として
いる。
【0011】請求項1記載の発明の情報処理装置1によ
れば、第1の記憶手段に、ユーザにより定義され、ユー
ザ認証を含むログイン関数ルーチンを記憶しておき、第
2の記憶手段に、処理値算出関数を記憶しておき、第1
の演算手段によって、前記第1の記憶手段に記憶された
前記ユーザ関数ルーチンを読み出して、当該ユーザ関数
ルーチンにおいてユーザ認証を実行し、ユーザ認証結果
値を取得するとともに、取得したユーザ認証結果値及び
ユーザによる設定が不可能な所定値を引数として、前記
第2の記憶手段に記憶された処理値算出関数を演算し、
第2の演算手段によって、前記第1の演算手段において
使用する引数と同一の値を引数として、前記第2の記憶
手段に記憶された処理値算出関数を演算し、比較手段に
よって、前記第1の演算手段における演算結果と、前記
第2の演算手段における演算結果とを比較し、起動処理
手段によって、この比較手段による比較結果に応じた処
理を実行する。
【0012】したがって、請求項1記載の発明によっ
て、ユーザにより自由に定義されたログイン関数ルーチ
ンを用いてユーザ認証を行い、そのユーザ認証の正当性
を判定することができる。その結果、ユーザ定義のログ
インダイアログ画面に対して、ユーザが入力するログイ
ン情報を用いてシステムを起動する場合にも、これらユ
ーザ定義のログイン情報のセキュリティ管理やシステム
のセキュリティを確実に確保することが可能となる。
【0013】請求項2記載の発明は、システムを起動す
る都度、乱数を発生させる乱数発生手段(例えば、図1
に示すCPU2;図4に示すステップS110)を更に
備え、前記第1及び第2の演算手段において演算される
前記処理値算出関数の引数である前記所定値には、前記
乱数発生手段によって発生された乱数を使用することを
特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明の情報処理装置1によ
れば、乱数発生手段によって、システムの起動の都度、
乱数を発生させ、前記第1及び第2の演算手段において
演算される前記処理値算出関数の引数である前記所定値
に、前記乱数発生手段によって発生された乱数を使用す
る。
【0015】したがって、請求項2記載の発明によっ
て、システムを起動する都度乱数を発生させ、発生した
乱数をユーザ認証のための演算の引数とするため、ある
一定値をユーザ認証のための演算の引数とした場合とは
異なり、演算結果を予測されたり、意図的にユーザ認証
の結果を操作されることを防ぐことができる。その結
果、ユーザにより自由に定義されたシステムのセキュリ
ティを更に強化することが可能となる。
【0016】請求項3記載の発明は、前記ユーザ関数ル
ーチンにおけるユーザ認証は、ユーザから入力されるロ
グイン情報(例えば、パスワード等)を用いて行われる
ことを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明の情報処理装置1によ
れば、前記ユーザ関数ルーチンにおけるユーザ認証は、
ユーザから入力されるログイン情報を用いて行われる。
【0018】したがって、請求項3記載の発明によっ
て、前記ユーザ関数ルーチンにおけるユーザ認証には、
ユーザから入力されるログイン情報を用いるので、ユー
ザは自己の利用しやすいパスワード等を用いてログイン
時の処理を実行することができる一方、ユーザにより正
しいログイン情報が入力されない限り、正しくユーザ認
証されず、ユーザにより自由に定義されたシステムのセ
キュリティを確保することが可能となる。
【0019】請求項4記載の発明は、前記ユーザ関数ル
ーチンにおけるユーザ認証の結果が正当なものである場
合は、前記第1の演算手段による演算結果には、前記処
理値算出関数の演算結果及びシステム起動に必要な情報
(例えば、ユーザ名“uUser”)が含まれ、前記比
較手段は、第1の演算手段における処理値算出関数の演
算結果と第2の演算手段における処理値算出関数の演算
結果とを比較し、前記起動処理手段は、この比較手段に
よって、前記第1の演算手段における処理値算出関数の
演算結果と前記第2の演算手段における処理値算出関数
の演算結果とが一致すると判定された場合に、前記シス
テム起動に必要な情報を使用して、正常なシステムの起
動処理を実行することを特徴としている。
【0020】請求項4記載の発明の情報処理装置1によ
れば、前記ユーザ関数ルーチンにおけるユーザ認証の結
果が正当なものである場合は、前記第1の演算手段によ
る演算結果に、前記処理値算出関数の演算結果及びシス
テム起動に必要な情報を含み、前記比較手段によって、
第1の演算手段における処理値算出関数の演算結果と第
2の演算手段における処理値算出関数の演算結果とを比
較し、前記起動処理手段によって、この比較手段によっ
て、前記第1の演算手段における処理値算出関数の演算
結果と前記第2の演算手段における処理値算出関数の演
算結果とが一致すると判定された場合に、前記システム
起動に必要な情報を使用して、正常なシステムの起動処
理を実行する。
【0021】したがって、請求項4記載の発明によっ
て、システム起動に必要な情報は、ユーザ認証の結果が
正当で、且つ所定の関数の演算を経た後、取得されるの
で、他人に盗用されたり改竄されたりすることを少なく
することができる。また、ユーザ認証の結果からログイ
ンに必要な情報を取得しており、且つログイン関数ルー
チン側とシステム側とにおける処理値算出関数の演算結
果が一致するという双方の条件を満たす場合にのみ、シ
ステムが起動されるので、ユーザにより自由に定義され
たログイン関数ルーチンを使用したシステム起動時のセ
キュリティを、より一層強化することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発
明の情報処理装置の実施の形態について説明する。
【0023】この情報処理装置1は、ユーザ定義のログ
イン情報を用いて、システムの起動処理を行う際にも十
分なセキュリティを確保するために、ユーザにより定義
され、ユーザ認証を含むログイン関数ルーチン(パスワ
ード入力ユーザ関数)を記憶しているユーザ関数ライブ
ラリ3ULと、処理値算出関数を記憶している標準関数
ライブラリ3SLとを備えている。そして、システムを
起動する際は、前記ユーザ関数ライブラリ3ULから、
パスワード入力ユーザ関数を呼び出し、当該パスワード
入力ユーザ関数内でユーザにより入力されるログイン情
報(パスワード等のログインダイアログに入力されるロ
グインコード)を用いたユーザ認証を行い、そのユーザ
認証結果値(処理フラグ“Flg”)を取得し、取得し
たユーザ認証結果値及びユーザにより設定が不可能な起
動処理値(sRt;例えば、システムの起動の都度、発
生される乱数等)を引数として、処理値算出関数を演算
し、この演算結果を戻り値(uRt)として取得する。
また、システム側でも同一の値(起動処理値“sR
t”、処理フラグ“Flg”)を引数として、前記処理
値算出関数を演算し、この演算結果を戻り値(srOk
またはsrCan)として取得する。これら戻り値とし
て取得した両演算結果を比較することにより、両演算結
果が一致しているかを否かを判別し、この判別結果に応
じた起動処理(システム起動、キャンセル、セキュリテ
ィ処理)を行う。
【0024】詳細は後述するが、ユーザにより定義さ
れ、システム起動処理実行時にユーザにより入力される
ログイン情報は、パスワード等のログインコードを含ん
でいる。パスワード入力ユーザ関数は、後述するユーザ
関数ライブラリ3ULのパスワードDLL内に記憶され
ている。また、処理値算出関数は、後述する標準関数ラ
イブラリ3SLの起動処理値算出関数DLL内に記憶さ
れている。
【0025】まず構成を説明する。図1は、本実施の形
態における情報処理装置1の内部構成を示すブロック図
である。
【0026】この図1において、情報処理装置1は、C
PU2、RAM3、ROM4、表示部5、操作子部6、
メモリカード7、及び通信部8によって構成されてお
り、各部はバス9によって接続されている。
【0027】CPU(Central Processing Unit)2
は、記憶媒体であるメモリカード7内のメモリに記憶さ
れている当該情報処理装置1に対応する各種プログラム
の中から指定されたプログラムや、操作子部6から入力
される各種指示信号に応じた各種データ等をRAM3内
に格納し、この入力指示及び入力データに応じてRAM
3内に格納したアプリケーションプログラムに従って各
種処理を実行し、その処理結果をRAM3内に格納する
とともに、表示部5に出力して表示する。そして、CP
U2は、RAM3内に格納した処理結果を操作子部6か
ら入力指示されるメモリカード7内のメモリの保存先に
保存する。
【0028】また、CPU2は、後述するシステムの起
動処理を実行する際には、記憶媒体であるメモリカード
7内のメモリからインストールされ、RAM3内に格納
されている、システムの起動処理(図4参照)、に係わ
るプログラムを読み出して、読み出したプログラムに従
って、各処理を実行する。このシステムの起動処理に
は、ユーザ定義のパスワード入力ユーザ関数の処理(図
5参照)が含まれる。
【0029】各処理については詳細を後述するが、ここ
で概略を説明する。CPU2はシステムの起動の際に、
記憶媒体であるメモリカード7内のメモリからインスト
ールされ、RAM3内に格納されたシステムの起動処理
(図4参照)を行うが、予めユーザが定義したパスワー
ド入力ユーザ関数をDLL(Dynamic Link Library)の
形式で作成している場合には必ず、ユーザ定義のパスワ
ード入力ユーザ関数の処理(図5参照)を実行する。
【0030】ここで、DLL(Dynamic Link Library)
とは、OSが持つ機能であり、ルーチンをいくつか
の“.DLL”という拡張子を持つファイルに分けてお
き、必要なDLLファイルだけをメモリにロードして使
用する。修正も対象となるDLLファイルだけに対して
行え、たとえ別のルーチンであっても同じDLLファイ
ルを使用することが可能であるため、メモリを節約する
ことにもなる。
【0031】CPU2は、予めユーザにより定義された
パスワード入力ユーザ関数を呼び出す前に、ユーザによ
る設定が不可能な起動処理値を算出する。本実施の形態
では、この起動処理値としてシステム起動毎に発生する
乱数を使用する。
【0032】パスワード入力ユーザ関数とは、ユーザ関
数ライブラリ3ULのパスワードDLL内に記憶されて
いる関数であり、ユーザ認証を行うための関数である。
パスワード入力ユーザ関数では、このユーザから入力さ
れるユーザ定義のログイン情報によるユーザ認証の結果
値及び前記算出された起動処理値とを引数として、起動
処理値算出DLLから呼びだされる処理値算出関数を演
算し、ユーザ認証結果を含むその演算結果を戻り値とし
て取得する。
【0033】処理値算出関数とは、標準関数ライブラリ
3SLの起動処理値算出DLL内に記憶されている関数
であり、パスワード入力ユーザ関数の正当性認証を行う
関数である。CPU2は、システムの起動処理(図4参
照)とパスワード入力ユーザ関数処理(図5参照)とに
おいて、同一の引数を用いて、処理値算出関数を演算
し、その演算結果を戻り値として取得する。
【0034】そして、CPU2は、パスワード入力ユー
ザ関数において演算された前記処理値算出関数の戻り値
と、システムの起動処理側で演算された前記処理値算出
関数の戻り値とを比較し、これらの戻り値が一致した場
合で、且つシステム起動に必要な情報であるユーザ名を
取得していす場合には正常なログイン処理が行われたと
判断し、これら戻り値が一致しなかった場合には正常な
ログイン処理が行われなかったと判断する。その判断結
果に応じて、システム起動処理のうちログイン処理、キ
ャンセル処理、あるいはセキュリティ処理などを行う。
【0035】RAM(Random Access Memory)3は、本
情報処理装置1に対応したアプリケーションプログラム
(例えば、アプリケーションプログラム1(AP1)、
AP2、及びAP3)や、システムスペックファイル3
SF、アプリケーションスペックファイル3AF、標準
関数ライブラリ3SL、ユーザ関数ライブラリ3UL等
を格納するメモリエリアを有する。また、入力指示、入
力データ及び処理結果を格納するワークメモリエリアも
有する。
【0036】RAM3内に格納されているアプリケーシ
ョンプログラム(以下、「AP」と呼ぶ。)は、メモリ
カード7を介してインストールされ、情報処理装置1で
使用可能なプログラムである。
【0037】システムスペックファイル3SFは、情報
処理装置1のシステムの定義や設定を行うために必要な
情報を有するファイルである。
【0038】アプリケーションスペックファイル3AF
は、情報処理装置1におけるアプリケーションに対応し
て設定されるファイルである。
【0039】標準関数ライブラリ3SLは、情報処理装
置1がシステムの標準として持っている各種関数を格納
したライブラリであり、標準的な起動処理を行うための
処理関数やパスワード入力ユーザ関数の正当性認証を行
うための処理値算出関数等を格納しているライブラリで
ある。
【0040】ユーザ関数ライブラリ3ULは、ユーザに
より定義された各種関数を格納したライブラリであり、
このユーザ関数ライブラリ3UL内のパスワードDLL
内には、パスワード入力ユーザ関数等を格納している。
【0041】ROM(Read Only Memory)4は、本情報
処理装置1に対応したオペレーティングシステム(O
S)プログラム等を記憶している。
【0042】表示部5は、CRT(Cathode Ray Tub
e)、LCD(Liquid Crystal Display)により構成さ
れ、CPU2から入力される表示データを表示する。
【0043】操作子部6は、カーソルキーや数字入力キ
ー等を備えたキーボード及びマウス等のポインティング
デバイス等の入力装置を含み、キーボードにおいて押下
されたキーの押下信号やマウスの位置信号をCPU2に
出力する。
【0044】メモリカード7は、プログラムやデータ等
が予め記憶されているメモリを有しており、このメモリ
は磁気的、光学的メモリ、若しくは半導体メモリで構成
されている。このメモリカード7のメモリには、当該情
報処理装置1に対応する各種アプリケーションプログラ
ムや、各種処理プログラムで処理されたデータ等が記憶
され、この記憶されているアプリケーションプログラム
やデータ等は、RAM3にインストールされる。
【0045】また、このメモリカード7に記憶するプロ
グラムやデータ等は、後述する通信部8を介して他の装
置から受信して記憶する構成としてもよく、更に、通信
部8を介して接続された他の装置側に上記メモリカード
7を設け、このメモリカード7に記憶されているプログ
ラムやデータ等を通信部8を介して使用する構成にして
もよい。
【0046】通信部8は、モデム(MODEM:MOdula
tor / DEModulator )、ターミナルアダプタ(TA:Te
rminal Adapter)、あるいはルータ等によって構成さ
れ、電話回線、ISDN回線、あるいは専用線等の通信
回線を介して外部機器との通信を行うための制御を行
う。
【0047】ここで、図2を参照して、各情報処理装置
1とメインコンピュータ11間のデータ交換の例を説明
する。図2に記載されている携帯端末1A、携帯端末1
B、携帯端末1Cは、本発明を適用した携帯端末型の情
報処理装置である。
【0048】携帯端末1Aはメモリカード7Aに対し
て、携帯端末1Bはメモリカード7Bに対して、そして
携帯端末1Cはメモリカード7Cに対してデータを記憶
し、各メモリカード7A、7B、7Cに記憶されたそれ
ぞれの内容が、カードリーダ/ライタ12によってリー
ドされる。そして、リードされた各内容が、カードリー
ダ/ライタ12に接続されているメインコンピュータ1
1へ転送される。また、このカードリーダ/ライタ12
は、メインコンピュータ11のアプリケーションファイ
ル11AFやデータファイル11DFをメモリカード7
A、7B、7Cへライトする。そして、携帯端末1A、
携帯端末1B、そして携帯端末1Cでは、各メモリカー
ド7A、7B、7Cに記憶されているアプリケーション
やデータを読み出し、各々のRAM3へインストールす
る。
【0049】次に図3を参照して、ユーザ定義のログイ
ン情報を入力するためのログインダイアログ画面を例を
挙げて説明する。
【0050】図3は、ユーザ定義のログイン情報を用い
てシステムの起動処理を行うためのログインダイアログ
画面5aの例であり、このログインダイアログ画面5a
は表示部5に表示される。図3に示すように、情報処理
装置1のログインダイアログ画面5aには、パスワード
を入力するためのパスワード入力欄5b、パスワード入
力後、ユーザ認証処理を開始させるためのOKボタン5
c、ユーザ認証処理を行わずキャンセルさせるためのキ
ャンセルボタン5dが設けられている。
【0051】この図3に示す、ログインダイアログ画面
5aでは、ユーザ個人を認証するための情報として、パ
スワードのみが入力される。パスワードのみの入力で、
十分なセキュリティを確保するために、CPU2は、以
下に示すシステム起動処理(図4参照)及びユーザ定義
のパスワード入力ユーザ関数の処理(図5参照)を実行
する。
【0052】次に動作を説明する。まず、図4を参照し
て情報処理装置1におけるシステムの起動処理の動作を
説明する。図4は、CPU2により実行されるシステム
起動処理の動作を示すフローチャートである。
【0053】図4において、情報処理装置1が起動する
と、CPU2は、記憶媒体であるメモリカード7内のメ
モリに記憶されており、そのメモリ内からRAM3内に
インストールされシステム起動処理プログラムを読み出
して、システム起動処理プログラムを開始する。そして
まず、CPU2は、ユーザ関数ライブラリ内のユーザ定
義のパスワード入力ユーザ関数が記憶されているパスワ
ードDLL(DynamicLink Library)があるか否かを判
定し(ステップS101)、パスワードDLLが無い場
合(ステップS101;NO)には、ステップS102
〜ステップS108の標準のシステム起動処理を実行す
る。
【0054】一方、ユーザにより定義されたパスワード
入力ユーザ関数が記憶されているパスワードDLLがあ
る場合(ステップS101;YES)には、パスワード
DLL内に記憶されているパスワード入力ユーザ関数を
呼び出し(図5参照)、ステップS110〜ステップS
119のユーザ定義のシステム起動処理を実行する。予
めユーザにより定義されたパスワード入力ユーザ関数に
ついては、後で詳細に説明する。
【0055】まず、パスワード入力ユーザ関数が記憶さ
れているパスワードDLLが無い場合(ステップS10
1;NO)について説明する。ユーザにより定義された
パスワード入力ユーザ関数が無い場合には、情報処理装
置1の標準のシステム起動処理(ステップS102〜S
108)を実行する。
【0056】標準のシステム起動処理では、パスワード
等を入力する標準のログインダイアログ(Log-in Dialo
g)画面(DLG)を表示する(ステップS102)。
そして、カウンタ“C”を“0”に初期化した後(ステ
ップS103)、ユーザが入力したパスワードが、ユー
ザ個人の登録パスワードと一致するか否かを判定する
(ステップS104)。このカウンタ“C”は、ユーザ
により、パスワード誤入力あるいはパスワード不正入力
が連続して何回行われたかを計数し、このカウンタ
“C”によるカウント値がある一定値“m”と一致し、
ユーザにより一定回数以上パスワード誤入力あるいはパ
スワード不正入力が行われた場合には、情報処理装置1
のセキュリティ処理(ステップS119)を実行する。
【0057】ユーザが入力したパスワードがユーザ個人
の登録パスワードと一致すると判定されると(ステップ
S104;YES)、ステップS107に移行し、ユー
ザ名が設定され、ログイン処理を実行し(ステップS1
07)、情報処理装置1のシステムを起動する(ステッ
プS108)。ユーザが入力したパスワードがユーザ個
人の登録パスワードと一致しないと判定されると(ステ
ップS104;NO)、カウンタ“C”に“1”加算し
(ステップS105)、その加算されたカウンタ“C”
のカウント値がある一定値“m”と一致すか否かを判定
する(ステップS106)。カウンタ“C”が“m”と
一致しない場合(ステップS106;NO)には、ステ
ップS102に移行し、もう一度、標準のログインダイ
アログ画面におけるパスワードの入力から処理を開始す
る。カウンタ“C”が“m”と一致する場合(ステップ
S106;YES)には、ステップS119に移行し
(矢印)、情報処理装置1のセキュリティ処理を行い
(ステップS119)、情報処理装置1におけるシステ
ム起動処理を終了する。
【0058】次に、パスワード入力ユーザ関数が記憶さ
れているパスワードDLLがある場合(ステップS10
1;YES)について説明する。ユーザにより定義され
たパスワード入力ユーザ関数がある場合には、このパス
ワード入力ユーザ関数を呼び出し、ユーザ定義のシステ
ム起動処理(ステップS110〜S119)を実行す
る。
【0059】パスワードDLL内に記憶されているパス
ワード入力ユーザ関数を呼び出す前に、情報処理装置1
は、パスワード入力ユーザ関数と処理値算出関数に引数
として渡す起動処理値“sRt”を取得する(ステップ
S110)。この起動処理値“sRt”は、情報処理装
置1のシステムを起動する都度、発生する乱数であり、
ユーザによる設定が不可能な数である。
【0060】起動処理値“sRt”が取得されると、C
PU2はパスワードDLL内に記憶されている、ユーザ
により定義されたパスワード入力ユーザ関数を呼び出す
(ステップS111)。この際、このパスワード入力ユ
ーザ関数の引数として、先程算出した起動処理値“sR
t”を渡す。本実施の形態において使用するパスワード
入力ユーザ関数の形式を式(1)に示す。
【0061】 Int Msv_Pw_Input(HWND hWnd, int sRt) …(1)
【0062】この式(1)において、引数はアプリケー
ションハンドル“hWnd”、処理値算出関数“sR
t”であり、戻り値は式(1)で算出される値である。
【0063】なお、このパスワード入力ユーザ関数が一
例であり、これに限られるものではなく、DLL形式で
作成された関数であればよい。
【0064】ここで呼び出されるパスワード入力ユーザ
関数(1)により、情報処理装置1におけるシステム起
動処理をユーザが予め定義したログインダイアログ画面
等を利用して実行する。
【0065】図5は、CPU2により実行されるユーザ
定義のパスワード入力ユーザ関数(1)における処理の
動作を説明するフローチャートである。
【0066】図5において、パスワード入力ユーザ関数
(1)が図4のステップS111で呼びだされると、C
PU2は、記憶媒体であるメモリカード7内のメモリに
記憶されており、そのメモリ内からRAM3にインスト
ールされたパスワード入力ユーザ関数処理プログラムを
読み出す。そして、ユーザ定義のパスワード入力ユーザ
関数処理プログラムを開始する。
【0067】ユーザ定義のパスワード入力ユーザ関数
(1)における処理は、ユーザが予め定義したパスワー
ド等のログイン情報を入力するログインダイアログ(Lo
g-in Dialog)画面5a(DLG)(図3参照)を表示
する(ステップS120)。そして、この表示されたロ
グインダイアログ画面5aに対して、パスワード等の予
めユーザが設定したログイン情報を入力し(ステップS
121)、ユーザ認証処理を実行するか否かを、“O
k”ボタン、あるいは“キャンセル”ボタンを操作する
ことで決定する(ステップS122)。ユーザ認証処理
を実行する場合には、ステップS123〜S128の処
理を実行し、ユーザ認証処理をキャンセルする場合に
は、ステップS129の処理を実行する。
【0068】ステップS122において、“Ok”ボタ
ンが選択されると(ステップS122;OK)、カウン
タ“C”を“0”に初期化する(ステップS123)。
カウンタ“C”は、図4のステップS103の場合と同
様、ユーザ認証処理(ステップS124)が連続して正
しく実行されなかった回数を計数し、システムのセキュ
リティ処理(図4、ステップS119)を実行するか否
かの判断基準となる値である。
【0069】次に、ユーザ認証処理を行い(ステップS
124)、正しくユーザ認証処理が行われたと判定され
ると(ステップS124;YES)、ユーザ認証結果値
として処理フラグ“Flg=0”を取得し、起動処理値
“sRt”と処理フラグ“Flg=0”とを引数として
起動処理値算出関数DLL内の処理値算出関数を呼び出
す(ステップS125)。本実施の形態においては、処
理値算出関数の形式を式(2)に示す。
【0070】 Int Msv_User_Deal(int sRt, int Flg) …(2)
【0071】この式(2)において、引数は、起動処理
値“sRt”と処理フラグ“Flg”とであり、その戻
り値は、“uRt”として取得する。
【0072】なお、この処理値算出関数は一例であり、
これに限られるものではなく、DLL形式で作成された
関数であればよい。
【0073】起動処理値“sRt”と処理フラグ“Fl
g=0”を引数として処理値算出関数を演算し、戻り値
“uRt”を得る。更に、ステップS124において正
しくユーザ認証処理が行われたと判定されているので、
ログイン処理に必要な情報であるユーザ名“uUse
r”を取得する(ステップS126)。その後、戻り値
“uRt”及びユーザ名“uUser”を取得すると、
図4のステップS111に戻り、ユーザ定義のシステム
起動処理に復帰する。
【0074】ユーザ認証処理を行い(ステップS12
4)、正しくユーザ認証処理が行われなかったと判定さ
れると(ステップS124;NO)、上述したカウンタ
“C”に“1”加算し(ステップS127)、その加算
されたカウンタ“C”のカウント値がある一定値“n”
と一致するか否かを判定する(ステップS128)。カ
ウント値が“n”と一致しない場合(ステップS12
8;NO)には、ステップS121に移行し、もう一
度、パスワード等のログインコードの入力から処理を開
始する。カウント値が“n”と一致する場合(ステップ
S128;YES)には、図4のステップS119に移
行し(矢印)、情報処理装置1のセキュリティ処理を
行い(ステップS119)、情報処理装置1におけるシ
ステム起動処理を終了する。
【0075】ステップS122において、“キャンセ
ル”ボタンが選択されると(ステップS122;キャン
セル)、ユーザ認証結果値として処理フラグ“Flg=
1”を取得し、起動処理値“sRt”と処理フラグ“F
lg=1”とを引数として起動処理値算出DLL内の処
理値算出関数(2)を呼び出す(ステップS129)。
その結果、戻り値として“uRt”を取得し、図4のス
テップS111に戻り、ユーザ定義のシステム起動処理
に復帰する。
【0076】図5を参照して上述した、ユーザ定義のパ
スワード入力ユーザ関数(1)の処理が終了すると、ユ
ーザ定義のシステム起動処理へ復帰し、戻り値“uR
t”、ユーザ名“uUser”を各々レジスタ“R
u”、レジスタ“Rn”に確保する(ステップS11
2)。 パスワード入力ユーザ関数(1)における戻り
値“Ru”及び“Rn”を取得すると、図5に示すパス
ワード入力ユーザ関数(1)処理において、ユーザ認証
処理が正しく行われ、正しいユーザ名が取得されたかど
うか(ステップS113〜S115)、あるいはユーザ
認証処理がキャンセルされ、キャンセル処理が行われた
かどうか(ステップS116〜S118)を、パスワー
ド入力ユーザ関数(1)の正当性認証を行うため、起動
処理値算出DLLから処理値算出関数(2)を呼び出し
て、この演算結果を判断する。
【0077】上述した処理値算出関数(2)に引数とし
て渡される処理フラグ“Flg”は、パスワード入力ユ
ーザ関数(1)処理においてユーザ認証処理が正しく行
われたか否かを判断するための基準となる戻り値を得る
ために、処理フラグ“Flg=0”、あるいは処理フラ
グ“Flg=1”にセットされる。処理値算出関数
(2)において、この処理フラグ“Flg”を“Flg
=0”にセットすると、パスワード入力ユーザ関数
(1)処理においてユーザ認証処理が正しく行われたか
否かを判断するための基準となる戻り値“srOk”を
取得することができる。一方、処理値算出関数(2)に
おいて、この処理フラグ“Flg”を“Flg=1”に
セットすると、パスワード入力ユーザ関数(1)処理に
おいてユーザ認証処理がキャンセルされたか否かを判断
するための基準となる戻り値“srCan”を取得する
ことができる。
【0078】まず、上述したパスワード入力ユーザ関数
(1)処理において、ユーザ認証処理が正しく行われた
か否かを判断する。ステップS113で、パスワード入
力ユーザ関数(1)処理において、ユーザ認証処理が正
しく行われたか否かを判断するために、処理フラグ“F
lg=0”にセットし、この処理フラグ“Flg=0”
及び起動処理値“sRt”を引数として、処理値算出関
数(2)を演算し、演算結果として戻り値“srOk”
を取得する。そして戻り値“srOk”をレジスタ“R
s”に確保する(ステップS114)。ステップS11
4において戻り値“srOk”を取得すると、ステップ
S112において取得したレジスタ“Ru”に確保した
戻り値“uRt”と一致するか否かを判定する(ステッ
プS115)。
【0079】レジスタ“Ru”とレジスタ“Rs”とに
それぞれ確保されている戻り値が一致する場合、すなわ
ち、ステップS112においてパスワード入力ユーザ関
数(1)から取得した戻り値“uRt”と、ステップS
114において処理値算出関数(2)から取得した戻り
値“srOk”とが一致する場合(ステップS115;
YES)には、パスワード入力ユーザ関数(1)におけ
る処理がユーザ認証処理の正当性が確認され、ステップ
S107に移行する。そして、パスワード入力ユーザ関
数(1)処理において取得したユーザ名“uUser”
をレジスタ“Rn”から読み出し、情報処理装置1に設
定し、情報処理装置1へログインし(ステップS10
7)、情報処理装置1のシステムを起動する(ステップ
S108)。逆に、レジスタ“Ru”とレジスタ“R
s”とにそれぞれ確保されている戻り値が一致しない場
合(ステップS115;NO)には、ステップS116
の処理に移行する。
【0080】上述したパスワード入力ユーザ関数(1)
処理において、ユーザ認証処理が正しく行われなかった
と判断されると、次に、パスワード入力ユーザ関数
(1)処理において、ユーザ認証処理がキャンセルされ
たか否かを判断する。ステップS116で、パスワード
入力ユーザ関数(1)処理において、ユーザ認証処理が
キャンセルされたか否かを判断するために、ステップS
113の処理の場合とは異なり、“Flg=1”にセッ
トし、この処理フラグ“Flg=1”及び起動処理値
“sRt”を引数として、処理値算出関数(2)を演算
して、演算結果として戻り値“srCan”を取得する
(ステップS117)。そして戻り値“srCan”を
レジスタ“Rs”に確保する。ステップS117におい
て戻り値“srCan”を取得すると、ステップS11
2においてレジスタ“Ru”に確保した戻り値“uR
t”と一致するか否かを判定する(ステップS11
8)。
【0081】レジスタ“Ru”とレジスタ“Rs”とに
それぞれ確保されている戻り値が一致する場合、すなわ
ち、ステップS112においてパスワード入力ユーザ関
数(1)から取得した戻り値“uRt”と、ステップS
117において処理値算出関数(2)から取得した戻り
値“srCan”とが一致する場合(ステップS11
8;YES)には、パスワード入力ユーザ関数(1)処
理がキャンセル処理を行ったと判断し、情報処理装置1
のシステム起動処理を終了する。逆に、レジスタ“R
u”とレジスタ“Rs”とにそれぞれ確保されている戻
り値が一致しない場合(ステップS118;NO)に
は、ユーザ認証が正しく行われず、キャンセルもされて
いないものと判断して、ステップS119の処理に移行
する。
【0082】ステップS119では情報処理装置1のセ
キュリティ処理を行い(ステップS119)、情報処理
装置1におけるシステム起動処理を終了する。ステップ
S119におけるセキュリティ処理とは、情報処理装置
1を使用不可にしたり、強制終了させたりする処理のこ
とである。
【0083】以上のように、本発明を適用した実施の形
態における情報処理装置1は、ユーザにより予め定義さ
れたパスワード入力ユーザ関数をユーザ関数ライブラリ
3ULに記憶しているとともに、処理値算出関数を標準
関数ライブラリ3SLに記憶している。システムを起動
する際には、このパスワード入力ユーザ関数において、
ユーザにより入力されたログイン情報を利用したユーザ
認証を実行し、そのユーザ認証の結果値として処理フラ
グ“Flg”を取得し、この処理フラグと、乱数である
起動処理値とを引数として前記処理値算出関数の戻り値
を算出する。また、システム側では、前記パスワード入
力関数において使用した引数と同一の引数を用いて、前
記処理値算出関数の戻り値を算出する。そして、前記両
戻り値を比較することによって、ユーザ定義のシステム
起動処理が正しく実行されるか否かを判別する。
【0084】したがって、パスワード入力ユーザ関数に
おいて、ユーザ認証結果と乱数である起動処理値とを引
数として処理値算出関数を演算し、システムの起動処理
において、同一の引数を用いて処理値算出関数を演算
し、これらの演算結果を比較することによって、ユーザ
認証の正当性を判定することができる。そのため、ユー
ザ定義のログインダイアログ画面に対して、ユーザが入
力するログイン情報を用いてシステムを起動する場合に
も、これらユーザ定義のログイン情報のセキュリティ管
理やシステムのセキュリティを確実に確保することが可
能となる。
【0085】また、システムを起動する都度乱数発生さ
せ、発生した乱数をユーザ認証のための演算の引数とす
ることによって、意図的にユーザ認証の結果を操作され
ることを防ぐことができる。そのため、ユーザにより自
由に定義されたシステムのセキュリティを更に強化する
ことが可能となる。
【0086】そして、上述したユーザ認証に、ユーザに
より入力されるログイン情報を用いることによって、ユ
ーザは自己の利用しやすいパスワード等を用いてログイ
ン時の処理を実行することができる。そのため、ユーザ
により正しいログイン情報が入力されない限り、正しく
ユーザ認証されず、ユーザにより自由に定義されたシス
テムのセキュリティを確保することが可能となる。
【0087】さらに、システム起動に必要な情報は、ユ
ーザ認証の結果が正当で、且つ所定の関数の演算を経た
後取得されるので、他人に盗用されたり改竄されたりす
ることを少なくすることができる。また、ユーザ認証の
結果から、ログインに必要な情報を取得していおり、且
つログイン関数ルーチン側とシステム側とにおける処理
値算出関数の演算結果が一致するという双方の条件を満
たす場合のみ、システムが起動されるので、ユーザによ
り自由に定義されたログイン関数ルーチンを使用したシ
ステム起動時のセキュリティをより一層強化することが
可能となる。
【0088】なお、本発明は、上記実施の形態の内容に
限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で適宜変更可能である。例えば、ユーザにより定義され
るパスワード入力ユーザ関数や起動処理値算出DLL内
の処理値算出関数を、C++言語形式で作成したが、こ
れに限られるものではなく、DLL形式でメモリに記憶
可能な言語形式の関数であるばよい。
【0089】また、本実施の形態においては、記憶媒体
としてメモリカードを利用したが、フロッピー(登録商
標)ディスクや、DVD−ROMなどの他の記憶媒体で
あってもよい。
【0090】
【発明の効果】請求項1記載の発明の情報処理装置及び
請求項5記載の記憶媒体によれば、ユーザにより自由に
定義されたログイン関数ルーチンを用いてユーザ認証を
行い、そのユーザ認証の正当性を判定することができ
る。その結果、ユーザ定義のログインダイアログ画面に
対して、ユーザが入力するログイン情報を用いてシステ
ムを起動する場合にも、これらユーザ定義のログイン情
報のセキュリティ管理やシステムのセキュリティを確実
に確保することが可能となる。
【0091】請求項2記載の発明の情報処理装置によれ
ば、システムを起動する都度乱数を発生させ、発生した
乱数をユーザ認証のための演算の引数とするため、ある
一定値をユーザ認証のための演算の引数とした場合とは
異なり、演算結果を予測されたり、意図的にユーザ認証
の結果を操作されることを防ぐことができる。その結
果、ユーザにより自由に定義されたシステムのセキュリ
ティを更に強化することが可能となる。
【0092】請求項3記載の発明の情報処理装置によれ
ば、ユーザ関数ルーチンにおけるユーザ認証には、ユー
ザから入力されるログイン情報を用いるので、ユーザは
自己の使用しやすいパスワード等を用いてログイン時の
処理を実行することができる一方、ユーザにより正しい
ログイン情報が入力されない限り、正しくユーザ認証さ
れず、ユーザにより自由に定義されたシステムのセキュ
リティを確保することが可能となる。
【0093】請求項4記載の発明の情報処理装置によれ
ば、システム起動に必要な情報は、ユーザ認証の結果が
正当で、且つ所定の関数の演算を経た後、取得されるの
で、他人に盗用されたり改竄されたりすることを少なく
することができる。また、ユーザ認証の結果からログイ
ンに必要な情報を取得し、且つログイン関数ルーチン側
とシステム側とにおける処理値算出関数の演算結果が一
致するという双方の条件を満たす場合のみ、システムが
起動されるので、ユーザにより自由に定義されたログイ
ン関数ルーチンを使用したシステム起動時のセキュリテ
ィをより一層強化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の情報処理装置1の内部構
成を示すブロック図である。
【図2】複数の情報処理装置1とメインコンピュータ1
1のデータ交換の例を示す図である。
【図3】情報処理装置1において、ユーザ定義のログイ
ン情報を用いて、システムの起動処理を実行するための
ログインダイアログ画面5aの例を示す図である。
【図4】情報処理装置1における、システム起動処理の
動作を説明するフローチャートである。
【図5】情報処理装置1における、ユーザ定義のパスワ
ード入力ユーザ関数処理の動作を説明するフローチャー
トである。
【図6】コンピュータ・システムにおいて、一般に使用
されている標準のシステム起動処理を行うための、標準
のログインダイアログ画面10aの例を示す図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置 1A 携帯端末型情報処理装置 1B 携帯端末型情報処理装置 1C 携帯端末型情報処理装置 2 CPU 3 RAM 3SF システムスペックファイル 3AF アプリケーションスペックファイル 3SL 標準関数ライブラリ 3UL ユーザ関数ライブラリ 4 ROM 5 表示部 5a ユーザ定義のログインダイアログ画面 5b パスワード入力欄 5c OKボタン 5d キャンセルボタン 6 操作子部 7 メモリカード 7A メモリカード 7B メモリカード 7C メモリカード 8 通信部 9 バス 10a 標準のログインダイアログ画面 10b ユーザ入力欄 10c パスワード入力欄 10d OKボタン 10e キャンセルボタン 11 メインコンピュータ 11AF アプリケーションファイル 11DF データファイル 12 カードリーダ/ライタ AP1 アプリケーションプログラム AP2 アプリケーションプログラム AP3 アプリケーションプログラム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザにより定義され、ユーザ認証を含む
    ログイン関数ルーチンを記憶する第1の記憶手段と、 処理値算出関数を記憶する第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された前記ユーザ関数ルーチ
    ンを読み出して、当該ユーザ関数ルーチンにおいてユー
    ザ認証を実行し、ユーザ認証結果値を取得するととも
    に、取得したユーザ認証結果値及びユーザによる設定が
    不可能な所定値を引数として、前記第2の記憶手段に記
    憶された処理値算出関数を演算する第1の演算手段と、 前記第1の演算手段において使用する引数と同一の値を
    引数として、前記第2の記憶手段に記憶された処理値算
    出関数を演算する第2の演算手段と、 前記第1の演算手段における演算結果と、前記第2の演
    算手段における演算結果とを比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果に応じた処理を実行する起
    動処理手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】システムを起動する都度、乱数を発生させ
    る乱数発生手段を更に備え、 前記第1及び第2の演算手段において演算される前記処
    理値算出関数の引数である前記所定値には、前記乱数発
    生手段によって発生された乱数を使用することを特徴と
    する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】前記ユーザ関数ルーチンにおけるユーザ認
    証は、ユーザから入力されるログイン情報を用いて行わ
    れることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】前記ユーザ関数ルーチンにおけるユーザ認
    証の結果が正当なものである場合は、前記第1の演算手
    段による演算結果には、前記処理値算出関数の演算結果
    及びシステム起動に必要な情報が含まれ、 前記比較手段は、第1の演算手段における処理値算出関
    数の演算結果と第2の演算手段における処理値算出関数
    の演算結果とを比較し、 前記起動処理手段は、この比較手段によって、前記第1
    の演算手段における処理値算出関数の演算結果と前記第
    2の演算手段における処理値算出関数の演算結果とが一
    致すると判定された場合に、前記システム起動に必要な
    情報を使用して、正常なシステムの起動処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】コンピュータが実行可能なプログラムを格
    納した記憶媒体であって、 ユーザにより定義され、ユーザ認証を含むログイン関数
    ルーチンを第1の記憶手段に記憶するためのコンピュー
    タが実行可能なプログラムコードと、 処理値算出関数を第2の記憶手段に記憶するためのコン
    ピュータが実行可能なプログラムコードと、 前記第1の記憶手段に記憶された前記ユーザ関数ルーチ
    ンを読み出して、当該ユーザ関数ルーチンにおいてユー
    ザ認証を実行し、ユーザ認証結果値を取得するととも
    に、取得したユーザ認証結果値及びユーザによる設定が
    不可能な所定値を引数として、前記第2の記憶手段に記
    憶された処理値算出関数を演算するためのコンピュータ
    が実行可能なプログラムコードと、 前記ユーザ関数ルーチンにおいて使用する引数と同一の
    値を引数として、前記第2の記憶手段に記憶された処理
    値算出関数を演算するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムコードと、 両演算結果を比較するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムコードと、 この比較手段による比較結果に応じた処理を実行するた
    めのコンピュータが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
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