JP2001050110A - ターボファンエンジンの可変バイパスノズル装置 - Google Patents

ターボファンエンジンの可変バイパスノズル装置

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JP2001050110A
JP2001050110A JP11225431A JP22543199A JP2001050110A JP 2001050110 A JP2001050110 A JP 2001050110A JP 11225431 A JP11225431 A JP 11225431A JP 22543199 A JP22543199 A JP 22543199A JP 2001050110 A JP2001050110 A JP 2001050110A
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Japan
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fluid pressure
bypass
variable
nozzle device
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Koji Kodama
光司 児玉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの作動条件に合わせた最適な流路形
状及びノズル面積を保持できるようにする。 【解決手段】 バイパス流路7の出口部におけるインナ
ーカウル4の外壁面部に、凹部を形成する。凹部12内
に、複数の可撓チューブ14を、バイパス流路の上下流
方向に所要間隔を隔てて巻き付け配設する。凹部12
に、各可撓チューブ14を覆うように弾性体製のフェア
リング15を組み付ける。各可撓チューブ14に個々に
流体圧力を作用させる流体圧制御装置16を備える。各
可撓チューブ14の膨張又は収縮変形をフェアリング1
5に伝えてノズル面積を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は航空機用推進機関と
して用いられているターボファンエンジンの可変バイパ
スノズル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジェットエンジンの一つである高バイパ
スターボファンエンジンは、図8にその一例の概略を示
す如く、空気を圧縮する圧縮機1と、圧縮された空気に
燃料を噴射して燃焼させる燃焼器2と、燃焼ガスにより
回転駆動されてその回転力を圧縮機1に伝えるようにす
るタービン3等からなるコアエンジンをインナーカウル
4で囲み、該インナーカウル4の周りに、ストラット5
を介しカウル6を設けて、インナーカウル4とカウル6
との間にバイパス流路7を形成すると共に、インナーカ
ウル4の前部に大型のファン8を備え、コアエンジンに
よりファン8を駆動して空気をカウル6内に取り入れ、
その大部分をバイパス流路7を通して、バイパス流路7
の出口部となるバイパスノズル9から噴射させて推力を
得るようにしてある。
【0003】かかる高バイパスターボファンエンジンで
は、バイパス比(エンジンバイパス流量/コアエンジン
流量)を大きくして運転を行うことにより燃料消費率が
改善されるものであるが、バイパス比を大きくすると、
バイパス流がバイパスノズル9を通過する速度が相対的
に小さくなるため、高速飛行時の推力が低下し、高速飛
行時の飛行上昇率の低下や飛行上限高度の低下等、機体
性能に悪影響を及ぼす問題があった。
【0004】この問題を解決するために、図9に一例を
示す如く、図8に示したものと同様な構成において、バ
イパス流路7の出口部に位置するインナーカウル4の外
周面部に、ガス圧制御装置によって膨張、収縮できるよ
うにした単一の可撓チューブ10を周方向に組み付け
て、バイパス流路7の出口部を可変にするようにした可
変バイパスノズル11とし、飛行中に可変バイパスノズ
ル11の面積を可撓チューブ10の膨張、収縮変形によ
り調整することで、燃料消費率と推力を改善できるよう
にしたものが提案されている(特願平9−324944
号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、可変バイパ
スノズル11付近の流路壁面における静圧は流れに沿っ
て変化するが、その変化の割合はエンジンの作動条件に
よっても異なるため、可撓チューブ10の膨張、収縮の
みでは流路形状及びノズル面積を最適に保持することは
困難である。すなわち、飛行中に、バイパス流の圧力が
変化するため、その変化に合わせて可撓チューブ10の
膨張量を調整する必要があるが、可撓チューブ10は全
体的に膨張、収縮するだけのものであるため、目標とす
る流路形状が得られないことがある。
【0006】そこで、本発明は、エンジンの作動条件に
合わせた最適な流量形状及びノズル面積を保持すること
ができるようなターボファンエンジンの可変バイパスノ
ズル装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、インナーカウルと該インナーカウルの周
りに配したカウルとの間に空気のバイパス流路が形成し
てあるターボファンエンジンの上記バイパス流路の出口
部におけるインナーカウルの外壁面部に、所要深さの凹
部を形成し、該凹部内に、流体圧力により膨張、収縮で
きるようにした複数の可撓チューブを、バイパス流路の
上下流方向に所要間隔を隔てて巻き付けるように配設
し、且つ上記凹部の外側に、各可撓チューブの膨張、収
縮に応じて変形できるようにした弾性体製のフェアリン
グを、各可撓チューブの外側を覆うように配置してイン
ナーカウルの外壁面と連なるように組み付け、更に、上
記各可撓チューブに個々に流体圧力を作用させる流体圧
制御装置を備え、上記バイパス流路の出口部を、上記フ
ェアリングの膨張、収縮変形により可変にできる可変バ
イパスノズルとした構成とする。
【0008】バイパス流の圧力分布に応じて各可撓チュ
ーブの内圧を個々に調整して各可撓チューブを膨張又は
収縮変形させ、この可撓チューブの膨張又は収縮変形を
フェアリングに伝えるようにする。これにより、エンジ
ンの作動条件に合わせた最適な流路形状及びノズル面積
が得られる。
【0009】又、可撓チューブに、伸びの少ない補強材
を層状に組み込んで補強した構成とすることにより、可
撓チューブの内圧を上昇させても一定の大きさ以上には
膨張しないようになるので、バイパス流圧力や材料特性
の経年変化が機能に与える影響を低減することができ
る。
【0010】更に、各可撓チューブに個々に流体圧力を
作用させるようにする流体圧制御装置を用いることに代
えて、各可撓チューブに同時に流体圧力を作用させるよ
うにする流体圧制御装置を設けた構成とすることによ
り、圧力制御系を簡略化することができる。
【0011】更に又、凹部を深くして、該凹部内に周方
向に延びるリブをバイパス流路の上下流方向に配設し、
該リブにより形成される溝部に可撓チューブを配設する
ようにし、且つ上記各リブの高さを可撓チューブが収縮
したときの高さよりも僅かに高くした構成とすることに
より、可撓チューブの収縮時に、フェアリングによる圧
縮荷重をリブで受けることができ、可撓チューブの耐久
性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1(イ)(ロ)及び図2(イ)(ロ)は
本発明の実施の一形態を示すもので、図8に示したと同
様に、コアエンジンを囲むインナーカウル4と該インナ
ーカウル4の周りに配したカウル6との間に空気のバイ
パス流路7を形成して吸入空気をバイパスさせるように
してある高バイパスターボファンエンジンにおいて、上
記バイパス流路7の出口部(下流側端部)に、バイパス
流路7の面積を変え且つ該流路の形状を正確に保持でき
るようにした可変バイパスノズル17を備えた構成とす
る。この可変バイパスノズル17は、インナーカウル4
のバイパス流路7出口部分の外壁面に、所要深さの凹部
12を周方向に形成し、該凹部12底面のサポートフレ
ーム13上に、空気やガス、液体等の流体圧力の注入排
出による内圧の上昇、下降により膨張、収縮できるよう
にしたゴムの如き弾性の高い材料により径の異なる中空
状に形成してなる複数(図では8本)の可撓チューブ1
4を、バイパス流路7の上下流方向に所要間隔を隔てて
小径、大径、小径の順となるように配列して、各々サポ
ートフレーム13に沿わせて取り付け、且つ上記凹部1
2の外側に、各可撓チューブ14の膨張、収縮に応じて
変形できるようにした弾性の高い材料製のフェアリング
15を、各可撓チューブ14を覆ってインナーカウル4
の外壁面と連なるように組み付け、更に、上記各可撓チ
ューブ14に個々に流体圧力を作用させるための流体圧
制御装置16を備えた構成としてあり、上記フェアリン
グ15の膨張、収縮変形によりバイパスノズル面積を変
化させ、且つバイパスノズル面積及びバイパス流路形状
をフェアリング15により最適に保持できるようにして
ある。
【0014】上記可撓チューブ14は、図2(イ)
(ロ)に詳細を示す如く、サポートフレーム13上に取
り付けるためのベース部14aを内周部に有し、且つフ
ェアリング15の内面に当接してフェアリング15を支
持するための突起部14bを外周部に有する構成とし、
両端を閉塞した状態としてある。
【0015】上記構成とした可変バイパスノズル装置
は、飛行状態の変化に伴うバイパス流の圧力に応じて各
可撓チューブ14の内圧を個々に調整して可撓チューブ
14を膨張又は収縮させ、この可撓チューブ14の膨張
又は収縮変形をフェアリング15に伝えてフェアリング
15を膨張又は収縮変形させることにより、可変バイパ
スノズル17の面積を変化させるようにする。
【0016】詳述すると、たとえば、高速飛行時の如き
エンジンの作動条件下では、図1(イ)及び図2(イ)
に示す如く、可撓チューブ14に流体圧力を加えて内圧
を上昇させることで可撓チューブ14を膨張させ、フェ
アリング15を膨張させることにより、可変バイパスノ
ズル17の面積を小さくさせるようにするが、この際、
各可撓チューブ14は流体圧制御装置16によって個々
に圧力を掛けることができるため、バイパス流路7に沿
う圧力分布に応じて各可撓チューブ14の膨張量を個々
に選定することができ、選定した可撓チューブ14の膨
張量に対応してフェアリング15が膨張変形するので、
流路形状及びノズル面積を最適に形成することができ、
しかも一旦形成した流路形状はフェアリング15によっ
て規定されるため、可撓チューブ14の内圧を変化させ
るまで保持されることになる。
【0017】一方、可変バイパスノズル17の面積を大
きくする場合は、図1(ロ)及び図2(ロ)に示す如
く、可撓チューブ14の内圧を下げて可撓チューブ14
を収縮させることによってフェアリング15を自身の弾
性力により収縮させるようにする。
【0018】上記において、各可撓チューブ14の内圧
は、フェアリング15の形状を計測して制御を行うよう
にしてもよい。又、この形状をモニタリングすること
で、フェアリング15、可撓チューブ14の劣化等によ
る材料物性値変化にも対応することができるようにな
る。
【0019】次に、図3は本発明の実施の他の形態を示
すもので、図1(イ)(ロ)及び図2(イ)(ロ)に示
したと同様な構成において、可撓チューブ14に、柔軟
性があって伸びの少ない繊維等の補強材18を層状に組
み込むことによって、該可撓チューブ14を補強し、内
圧が上昇しても一定の大きさ以上には膨張しないように
したものである。
【0020】図3に示すようにすると、可撓チューブ1
4は、内圧を上昇させても一定の大きさ以上には膨張し
ないような構造となっており、バイパス流路7の形状
は、伸びの少ない繊維等の補強材18により決定される
ため、バイパス流圧力や材料特性の経年変化が機能に与
える影響を低減することができる。
【0021】又、図3に示す可撓チューブ14を用いた
構成において、図4に示す如く、各可撓チューブ14に
同時に流体圧力を作用させるようにする流体圧制御装置
16′を採用して、可撓チューブ14を膨張、収縮の2
段階のみの制御を行わせるようにしてもよい。
【0022】この場合、可変バイパスノズル17の面積
は大小2通りとなるが、航空機システムとして最適とな
る面積を選定しておけば支障はなく、個別圧力制御を行
う流体圧制御装置16を用いる場合に比して、流体圧制
御装置16′を単純な圧力付加装置とすることができ、
制御系を簡略化できて信頼性を高めることができる。
【0023】次いで、図5(イ)(ロ)は本発明の実施
の他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)及び図2
(イ)(ロ)に示してあるのと同様な構成において、凹
部12のバイパス流路の上下流方向の中間領域が深くな
るようにサポートフレーム13を折曲変形させて、該サ
ポートフレーム13の中間領域に周方向に延びるリブ2
0を所要間隔に突設させ、該各リブ20により形成され
る溝部19に各々可撓チューブ14を配設し、上記リブ
20の高さを可撓チューブ14が収縮したときの高さよ
りも僅かに高くなるようにする。図1、図2と同一のも
のには同一符号が付してある。
【0024】図5(イ)(ロ)に示すように構成した場
合、可撓チューブ14を収縮させたときに、フェアリン
グ15をリブ20で支持することができるので、可撓チ
ューブ14に圧縮荷重を掛けないようにすることができ
て、可変バイパスノズル17全開時の形状を保持するた
めの可撓チューブ14の剛性の影響を排除することがで
きる。
【0025】すなわち、サポートフレーム13に形成さ
れた凹部12の中間領域上にリブ20がないと、可撓チ
ューブ14が、図2(ロ)に示す如く、収縮したときに
フェアリング15により圧縮荷重を受けて鋭角的に折り
曲げ変形させられてしまうが、可撓チューブ14が収縮
した場合に、可撓チューブ14がフェアリング15に影
響を及ぼさないだけの充分な高さを有するようにリブ2
0の高さの最小値と可撓チューブ14のサイズを決定し
ておけば、可撓チューブ14は圧縮荷重を受けなくなる
ので、可撓チューブ14の耐久性、信頼性を向上させる
ことができる。
【0026】更に、図6は図5(イ)(ロ)の変形例を
示すもので、サポートフレーム13に深さの異なる複数
の溝部19を形成して、溝部19の深さに応じて順に直
径の異なる可撓チューブ14を組み付けるようにしたも
のである。
【0027】図6に示すように構成すると、フェアリン
グ15の最大膨張量に合わせて直径の異なる可撓チュー
ブ14を各部に配置できることから、図5(イ)(ロ)
に示したものよりも圧力制御が容易になる。
【0028】次に、図7は別機種エンジンへの採用例を
示すもので、ミッドダクト部21a及びリアダクト部2
1bからなるインナーダクト21の外周にアウターダク
ト22を配置して、該インナーダクト21とアウターダ
クト22との間にバイパス流路7を形成し、且つ上記ア
ウターダクト22の前部にファンカウル23を設けた構
成のバイパスダクト24を有し、該バイパスダクト24
内にエンジン本体25及びエギゾーストノズル26を配
置するようにしてあるターボファンエンジンにおいて、
上記アウターダクト22を周方向2分割構造として組み
立てるようにし、且つ上記インナーダクト21のリアダ
クト部21bの外周面部に、上記各実施の形態で示した
と同様なバイパスノズル装置(ハッチングで示す)を組
み付けて、その外側を可変バイパスノズル17としたも
のである。27はノーズカウル、28はテールコーンを
示す。なお、図7におけるインナーダクト21、アウタ
ーダクト22は、図1におけるインナーカウル4、カウ
ル6の部分に相当する。
【0029】図7に示すようなターボファンエンジンに
採用しても、上記各実施の形態の場合と同様な作用効果
が奏し得られる。
【0030】なお、図5(イ)(ロ)及び図6に示す可
撓チューブ14は、図2(イ)(ロ)に示すようなベー
ス部14aや突起部14bのない形状のものを示してい
るが、図2(イ)(ロ)に示したものと同じものを使用
してもよいこと、又、図3に示すような補強材18入り
のものであってもよいこと、更に、図4に示すような流
体圧制御装置16′を用いるようにしてもよいこと、更
に、可撓チューブ14は1本のものをリング状にして
も、2本をリング状に組み合わせるようにしてもよいこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のターボファン
エンジンの可変バイパスノズル装置によれば、インナー
カウルと該インナーカウルの周りに配したカウルとの間
に空気のバイパス流路が形成してあるターボファンエン
ジンの上記バイパス流路の出口部におけるインナーカウ
ルの外壁面部に、所要深さの凹部を形成し、該凹部内
に、流体圧力により膨張、収縮できるようにした複数の
可撓チューブを、バイパス流路の上下流方向に所要間隔
を隔てて巻き付けるように配設し、且つ上記凹部の外側
に、各可撓チューブの膨張、収縮に応じて変形できるよ
うにした弾性体製のフェアリングを、各可撓チューブの
外側を覆うように配置してインナーカウルの外壁面と連
なるように組み付け、更に、上記各可撓チューブに個々
に流体圧力を作用させる流体圧制御装置を備え、上記バ
イパス流路の出口部を、上記フェアリングの膨張、収縮
変形により可変にできる可変バイパスノズルとした構成
としてあるので、バイパス流圧力に応じて、各可撓チュ
ーブの個々の膨張又は収縮を介してフェアリングを膨張
又は収縮変形させることにより、流路形状及びノズル面
積を最適に保持することができると共に、流路形状をモ
ニタリングすることで、フェアリング、可撓チューブの
劣化等による材料物性値変化にも対応することができ
て、高い信頼性を得ることができ、又、可撓チューブ
に、伸びの少ない補強材を組み込んで補強した構成とす
ることにより、バイパス流圧力や材料特性の経年変化が
機能に与える影響を低減することができ、一方、各可撓
チューブに個々に流体圧力を作用させるようにする流体
圧制御装置を用いることに代えて、各可撓チューブに同
時に流体圧力を作用させるようにする流体圧制御装置を
設けた構成とすることにより、制御系を簡略化すること
ができ、更に、凹部を深くして、該凹部内に周方向に延
びるリブをバイパス流路の上下流方向に配設し、該リブ
により形成される溝部に可撓チューブを配設するように
し、且つ上記各リブの高さを可撓チューブが収縮したと
きの高さよりも僅かに高くした構成とすることにより、
可撓チューブの収縮時にフェアリングによる圧縮荷重を
リブで受けて可撓チューブに作用させないようにするこ
とができ、可撓チューブの耐久性、信頼性を向上させる
ことができる、等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のターボファンエンジンの可変バイパス
ノズル装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は可変
バイパスノズルの面積を小さくした状態の概略図、
(ロ)は可変バイパスノズルの面積を大きくした状態の
概略図である。
【図2】可撓チューブの詳細を示すもので、(イ)は膨
張状態の断面図、(ロ)は収縮状態の断面図である。
【図3】本発明の実施の他の形態を示す可撓チューブの
概略断面図である。
【図4】図3に示す可撓チューブを用いた場合の実施の
変形例を示す概略図である。
【図5】本発明の実施の更に他の形態を示すもので、
(イ)は可変バイパスノズルの面積を小さくした状態の
概略図、(ロ)は可変バイパスノズルの面積を大きくし
た状態の概略図である。
【図6】図5(イ)(ロ)の変形例を示す概略図であ
る。
【図7】別機種エンジンへの採用例を示す概略分割構成
図である。
【図8】高バイパスターボファンエンジンの一例を示す
概略図である。
【図9】高バイパスターボファンエンジンの他の例を示
す概略図である。
【符号の説明】
4 インナーカウル 6 カウル 7 バイパス流路 12 凹部 14 可撓チューブ 15 フェアリング 16,16′ 流体圧制御装置 17 可変バイパスノズル 18 補強材 19 溝部 20 リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナーカウルと該インナーカウルの周
    りに配したカウルとの間に空気のバイパス流路が形成し
    てあるターボファンエンジンの上記バイパス流路の出口
    部におけるインナーカウルの外壁面部に、所要深さの凹
    部を形成し、該凹部内に、流体圧力により膨張、収縮で
    きるようにした複数の可撓チューブを、バイパス流路の
    上下流方向に所要間隔を隔てて巻き付けるように配設
    し、且つ上記凹部の外側に、各可撓チューブの膨張、収
    縮に応じて変形できるようにした弾性体製のフェアリン
    グを、各可撓チューブの外側を覆うように配置してイン
    ナーカウルの外壁面と連なるように組み付け、更に、上
    記各可撓チューブに個々に流体圧力を作用させる流体圧
    制御装置を備え、上記バイパス流路の出口部を、上記フ
    ェアリングの膨張、収縮変形により可変にできる可変バ
    イパスノズルとした構成を有することを特徴とするター
    ボファンエンジンの可変バイパスノズル装置。
  2. 【請求項2】 可撓チューブに、伸びの少ない補強材を
    層状に組み込んで補強した請求項1記載のターボファン
    エンジンの可変バイパスノズル装置。
  3. 【請求項3】 各可撓チューブに個々に流体圧力を作用
    させるようにする流体圧制御装置を用いることに代え
    て、各可撓チューブに同時に流体圧力を作用させるよう
    にする流体圧制御装置を設けた請求項2記載のターボフ
    ァンエンジンの可変バイパスノズル装置。
  4. 【請求項4】 凹部を深くして、該凹部内に周方向に延
    びるリブをバイパス流路の上下流方向に配設し、該リブ
    により形成される溝部に可撓チューブを配設するように
    し、且つ上記各リブの高さを可撓チューブが収縮したと
    きの高さよりも僅かに高くした請求項1、2又は3記載
    のターボファンエンジンの可変バイパスノズル装置。
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