JP2001043112A - ファイル記録方法およびファイル再生方法およびデータ書込システムおよびデータ読取システムおよびデータ記録再生装置およびデータ書込装置およびデータ読取装置およびデータが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

ファイル記録方法およびファイル再生方法およびデータ書込システムおよびデータ読取システムおよびデータ記録再生装置およびデータ書込装置およびデータ読取装置およびデータが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体

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JP2001043112A
JP2001043112A JP11217133A JP21713399A JP2001043112A JP 2001043112 A JP2001043112 A JP 2001043112A JP 11217133 A JP11217133 A JP 11217133A JP 21713399 A JP21713399 A JP 21713399A JP 2001043112 A JP2001043112 A JP 2001043112A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ利用効率が高いファイル記録/再生方
法を提供する。 【解決手段】 メモリ部Mem1の任意の位置ad10
から任意の記録長Ln1のファイルを記録してクラスタ
UC1を形成し、クラスタUC1の記録位置を示すデー
タ記録位置情報CAdTを所定位置adCから記録し、
クラスタ毎のプロテクト情報PDr、PDwを任意の位
置adPLに記録し、且つこのプロテクト情報の記録位
置を示すプロテクト記録位置情報PAdTを所定位置a
dDに記録し、読み取り時にデータ記録位置情報CAd
Tからクラスタを確定し、プロテクト記録位置情報PA
dTからプロテクト情報の位置情報を得てプロテクト情
報を読み取り、このプロテクト情報PDrに基づきクラ
スタの読取り可能を確認した後に、着目するクラスタか
ら所望するファイルを読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリ手段にデー
タを書込み記録し、また読取り再生する際のファイル記
録方法又はファイル再生方法および、データ書込システ
ム又はデータ読取システムおよび、データ記録再生装置
および、データ書込装置又はデータ読取装置および、デ
ータが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メモリ装置には、Tele−File
(テレファイル:商品名)、ICカード、ICタグをは
じめ、磁気カードや磁気シート、さらには小径のディス
ク記録媒体等に代表される、小記録容量のメモリ装置が
ある。これら小記録容量メモリ装置は、データやプログ
ラムを記録保持するメモリ手段として機能し、円板状や
カード状の記録媒体として提供されるか、または半導体
メモリチップを備えて小型の筐体に格納されるか、また
は基板状に形成され、または台紙に添付された可搬型構
成として提供されている。
【0003】また、半導体メモリセルを内蔵する構成で
は、メモリセルへの記録/再生データの授受の方式とし
て、リーダ・ライタとコネクタや露出端子を介して電気
的接続する接触型と、アンテナを内蔵し電波や磁束の変
化、または静電結合における静電容量の変化によりデー
タ送受信をする非接触型があり、同様に、内蔵する半導
体メモリチップ等に書込/読取の電力供給を接触型また
は非接触型で為すものがある。
【0004】これらの内でも、離れた位置からのデータ
読み書きを可能にするものが非接触型データキャリアで
あり、非接触メモリラベルや非接触メモリタグがある。
これら非接触型データキャリア(RFID)はLSI内
蔵の電子タグとして具現され、非接触での通信機能とデ
ータ記憶機能を備える薄型の半導体チップを台紙に取り
付け、または埋め込まれて、台紙ごと容易に商品や製品
に貼付可能な商品ラベルや商品タグとして普及しつつあ
る。
【0005】前記のような小記録容量のメモリ装置にお
いては、接触型または非接触型を問わずメモリセルへの
書込み又はメモリセルからの読取りを許可し、或いは規
制することによる記録データの保護が必要とされるが、
従来技術ではメモリ領域全体を均等分割することにより
設定したクラスタをデータ保護の管理最小単位として、
これらクラスタの数だけプロテクト・データを用意し、
これらプロテクト・データを自身のメモリセル上に記録
する構成が採用されている。
【0006】例えば図42に示される、全記録容量が1
キロバイトのメモリMem100によれば、1セクタを
16バイト構成として、全体が合計64セクタに均等分
割され、さらに8セクタを1単位として8個(クラスタ
番号0〜7)のクラスタに均等分割されている。
【0007】そしてクラスタ番号0のクラスタ(セクタ
番号00h〜07h:hはヘキサ・デシマル表示)がシ
ステムエリアとして割り当てられており、クラスタ番号
1〜6の各クラスタ(セクタ番号が夫々08h〜0F
h、10h〜17h、18h〜1Fh、20h〜27
h、28h〜2Fh、30h〜37h)がユーザエリア
として割り当てられ、さらにクラスタ番号7のクラスタ
(38h〜3Fh)がデータ保護情報(プロテクト情
報)の記録エリアに割り当てられている。このプロテク
ト情報の記録位置は各メモリ末端のクラスタに固定され
ていて、このクラスタ番号7のクラスタにプロテクト・
データ(制限情報)と、コマンドに係るキー情報やメモ
リ内容の識別のためのID情報が一括して記録されてい
る。
【0008】プロテクト・データの構成例としては、読
取り制限情報として1バイト即ち8ビットが確保され、
各クラスタ毎に1ビットが割り当てられている。すなわ
ちLSBのビットからMSBの8ビットまでが夫々、ク
ラスタ番号0〜7のクラスタに割り当てられ、この各ビ
ットの値が「1」のとき、対応するクラスタから記録さ
れているデータの読出しが許可され、「0」のとき読出
しが禁止される。
【0009】さらに、書込み制限情報として他の1バイ
ト即ち8ビットが確保され、各クラスタ毎に1ビットが
割り当てられている。この1ビットの値が「1」のと
き、対応するクラスタへのデータ記録が許可され、
「0」のとき書込みが禁止される。このようにして従来
のデータ保護がなされる。
【0010】また図43は、全記録容量が前記の倍の2
キロバイトであるメモリMem200のメモリマップを
示す。この場合は、1セクタを16バイト構成として、
全体が合計128セクタに均等分割され、さらに8セク
タを1単位として16個(クラスタ番号0〜15)のク
ラスタに均等分割されている。そしてクラスタ番号0の
クラスタ(セクタ番号00h〜07h)がシステムエリ
アであり、クラスタ番号1〜14の各クラスタが14個
のユーザエリアであり、さらに末端にあるクラスタ番号
15のクラスタ(78h〜7Fh)がデータ保護情報の
記録エリアに割り当てられている。
【0011】ここでプロテクト・データは、クラスタ個
数が前記のメモリMem100に比して倍の16個であ
るから、読取り制限情報として前記の倍の2バイト即ち
16ビットが必要となる。同様に書込み制限情報として
も前記の倍の2バイト即ち16ビットが必要となる。す
なわち各1バイト分が拡張部として準備されることにな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の構
成によれば、メモリのクラスタが例えば等記録容量で予
め区切られていることにより、記録長が長いファイルを
記録する場合、同一ファイル内のデータでありながら、
複数の区切りに及んで、複数のクラスタに亘り、記録さ
れることがあった。このように前以てクラスタの区切り
が設定され、クラスタの記録容量が固定されていること
により、記録データの末尾が或るクラスタの区切りへ至
らずに終わる場合、記録データ末尾とクラスタ区切との
乖離として未利用部分が発生し、この未利用部分が空き
領域となる。この空き領域は他のファイルで使用できな
いからデッドエリアであり、このため無駄な未利用領域
が固定されることになり、メモリ利用効率上は得策では
なかった。
【0013】また、各クラスタ毎に、すなわち区切られ
たエリア毎にプロテクト情報が設定されるから、上記の
ように同一ファイルで複数のクラスタにまたがる場合
は、各クラスタ毎にプロテクト情報が設定されることに
なり、1個のファイルに同一内容のプロテクト情報が複
数個、設定されることになる。この結果、図43に示さ
れるようにプロテクト情報のための記録領域が増加し、
やはりメモリ利用効率上に問題があった。
【0014】さらに、プロテクト情報の記録位置が固定
されると、以下のような問題が生じる。新規にファイル
記録を行う場合に、ファイルの記録長が長いと、既に固
定位置に在るプロテクト情報クラスタによってファイル
が分断されることがある。これはファイル管理上も、ま
たアクセス効率上も問題がある。
【0015】さらに、プロテクト情報クラスタの位置を
固定して記録領域末端へ置く場合、メモリの記録容量を
増大させた新記録媒体を提供するとき、新記録媒体のプ
ロテクト情報クラスタのアドレス(新記録媒体の記録領
域末端)は、それまでの小記録容量の記録媒体における
プロテクト情報クラスタのアドレス(この記録媒体の記
録領域末端)と異なることになり、このため互換性が確
保されないという問題が生じることがあった。
【0016】本発明は、前記のような従来技術における
問題点を解決するためなされたもので、異なる記録容量
のメモリにつき互換性を確保でき、記録領域内の未利用
部分の発生がなく、しかもプロテクト情報の増大を抑え
て高メモリ利用効率を具現可能なファイル記録方法又は
ファイル再生方法および、データ書込システム又はデー
タ読取システムおよび、データ記録再生装置および、デ
ータ書込装置又はデータ読取装置および、データが記録
されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】課題解決のための手段の
説明に先立ち、本発明において使用する用語を簡単に説
明する。但し以下は本発明の理解を助するための一説明
であり、よって以下の各説明が各用語の定義、範囲等を
規定するものではない。
【0018】「データ記録再生装置」:データを記録再
生可能なメモリ部と、データ書込機能またはデータ読取
機能の少なくとも何れかを備えるデータ書込/読取装置
とのデータ授受機能を具備して、少なくともデータ書込
/読取装置から供給される指示情報(データを含む)に
基づき作動可能であり、データをメモリ部へ記録・更新
またはメモリ部から記録データを再生可能であり、デー
タ書込/読取装置へ応答情報(データを含む)を供給可
能に構成される。データ授受機能は、接触型、非接触型
に限定されない。図39に一般的なデータ記録再生装置
の一例の構成が示される。
【0019】同図に示されるように、データ記録再生装
置TFはアンテナ部201、電源部202、制御部20
3、メモリ部204を備えて、メモリ部204にデータ
を記録し、データ書込/読取装置RWと非接触でデータ
授受を行うよう構成される。
【0020】「データ書込装置」:データ記録再生装置
とのデータ授受機能を具備して、データ記録再生装置へ
少なくとも書込指示情報および書込データを与えてメモ
リ部へ記録させ、データ記録再生装置から供給される少
なくとも応答情報(データを含む)を受理可能に構成さ
れる。データ授受機能は、接触型、非接触型に限定され
ない。
【0021】「データ読取装置」:データ記録再生装置
とのデータ授受機能を具備して、データ記録再生装置へ
少なくとも読取指示情報を与え、データ記録再生装置が
メモリ部から読取って供給する応答情報(データを含
む)を受理可能に構成される。データ授受機能は、接触
型、非接触型に限定されない。図39に一般的なデータ
書込/読取装置の一例の構成が示される。
【0022】同図に示されるように、データ書込/読取
装置RWはアンテナ部205と処理部206を備え、デ
ータ記録再生装置TFと非接触でデータ授受を行うよう
構成される。
【0023】「記録媒体」:プログラムやデータのデジ
タル情報を予め定めた単位(ビット単位など)で再生可
能に記録し且つ保持する微小記録領域の集合で構成さ
れ、基体に実装され提供される。基体は、半導体記録媒
体では制御部が設けられたチップとして、磁気記録媒体
では円盤(FD、HD等)やカード、タグ、スティック
(磁気カード、磁気シート等)として、光学式記録媒体
ではディスクとして具現される。保持されたプログラム
やデータは、コンピュータまたはストアード・プログラ
ム方式で動作する論理処理回路によって読取り実行可能
である。図40及び図41に一般的な記録媒体の構成例
が示される。
【0024】図40に示されるように、記録媒体MeD
は接触手段211を介してデータ書込/読取装置RWと
接触型で信号授受を行い、また接触型で電力の供給を受
ける。或いは図41に示されるように、光記録媒体LM
eDは発光受光部221を備えるデータ書込/読取装置
RWと、光線による非接触型で信号授受を行う構成とさ
れる。
【0025】「セクタ」および「クラスタ」:一般的
に、ICカード、タグ等のメモリ装置に記録されるデー
タは、複数バイトをまとめたアクセス単位で読み書きさ
れる。このアクセス単位はセクタ、ブロックと呼称さ
れ、例えば16バイトを1アクセス単位としている。本
発明では以下、このアクセス単位を「セクタ」と記述
し、また複数のセクタを纏めて「クラスタ」と記述す
る。
【0026】「プロテクト情報」:着目するメモリ部ま
たは記録媒体上の任意の位置への書込みの可否、または
着目するメモリ部または記録媒体上の任意の位置からの
読取りの可否の、少なくとも何れかを規定する情報であ
り、使用者等により所望の状態に設定することができ
る。
【0027】「メモリ手段」:データ記録再生装置に内
蔵されるメモリ部や、記録媒体をまとめてメモリ手段と
して記述する。
【0028】以下、本発明に係る手段を述べる。
【0029】前記従来技術の課題を解決するとともに前
記目的を達成するべく、本発明の請求項1に係るファイ
ル記録方法は、データの記録再生が可能なメモリ手段
の、記録が許されている任意の位置に、任意の記録長の
ファイルを記録してクラスタとする過程と、前記クラス
タの、記録された位置と範囲、または区切り位置情報を
示す記録位置情報を、データ記録位置情報として前記メ
モリ手段の所定の位置に記録する過程と、前記クラスタ
毎に設定される少なくとも書込みの可否を示すプロテク
ト情報を前記メモリ手段の任意の位置に記録する過程
と、前記プロテクト情報の記録位置情報を、プロテクト
記録位置情報として前記メモリ手段の所定の位置に記録
する過程と、を含むことを特徴とする。
【0030】前記の方法によれば、メモリ手段の任意の
位置に、任意の記録長のファイルの記録がなされ、且
つ、このファイルを以てクラスタとするものであるか
ら、ファイルとクラスタは一対一の対応となり、記録長
の長いファイルであっても1個のクラスタとして編成さ
れる。したがって、ファイルの末端が同時にクラスタ末
端に設定される。すなわちファイルの末端とクラスタ末
端間に未利用部分が発生しない。これにより、メモリ手
段上に利用されない記録領域の発生が回避され、記録領
域の利用効率の向上がなされる。しかもファイルが複数
のクラスタに分割されないから、ファイル管理が容易に
なる。
【0031】且つ、記録したクラスタの位置を示すデー
タ記録位置情報がメモリ手段上の所定の位置に記録され
るから、この所定位置にあるデータ記録位置情報が参照
されることにより、メモリ手段上の任意の位置に記録さ
れた任意の記録長のファイルへのエントリが容易とな
り、よってファイルアクセスが容易に可能になる。
【0032】さらに、記録したファイルのプロテクト情
報がメモリ手段上の任意の位置に記録され、且つその位
置を示すプロテクト記録位置情報がメモリ手段上の所定
の位置に記録されるから、この所定位置にあるプロテク
ト記録位置情報が参照されることにより、メモリ手段上
の任意の位置に記録されたプロテクト情報のアクセスが
容易に可能になる。しかもプロテクト情報をメモリ手段
上の任意の位置に置くことができることで、任意の位置
への移動が可能となり、プロテクト情報の記録位置を可
変にでき、よってメモリマップ設計の自由度が増大し、
また記録容量が異なるメモリ手段間の互換性が維持され
る。
【0033】また、前記のように記録長の長いファイル
であっても分割されることなく1個のクラスタとして編
成がなされるから、当該クラスタにプロテクト情報が1
個設定されればよく、よってプロテクト情報の記録に必
要な領域が減少する。これにより、限られた記録容量が
有効に利用される。
【0034】本発明の請求項2に係るファイル再生方法
は、再生を所望するファイルが任意の記録長で任意の位
置に記録されたクラスタ内に在り、且つ所定の位置に、
前記クラスタの記録された位置と範囲または区切り位置
を示す情報が、データ記録位置情報として記録され、且
つ任意の位置に、前記クラスタ毎に設定される少なくと
も読取りの可否を示すプロテクト情報が記録され、さら
に前記プロテクト情報の記録された位置を示す情報が、
所定の位置にプロテクト記録位置情報として記録された
メモリ手段の、前記所定の位置から前記データ記録位置
情報を読取り、再生を所望する前記ファイルが属する前
記クラスタを確認する過程と、前記メモリ手段の前記所
定の位置から前記プロテクト記録位置情報を読取る過程
と、前記プロテクト記録位置情報に基づき、前記メモリ
手段の前記任意の位置にある前記プロテクト情報を読み
取る過程と、前記プロテクト情報に基づき前記所望のフ
ァイルが属する前記クラスタの読取り可能を確認する過
程と、前記クラスタの読取り可能の確認後に、前記デー
タ記録位置情報に基づき前記クラスタ内の前記ファイル
を読み取り再生する過程と、を含むことを特徴とする。
【0035】前記の方法によれば、データ記録位置情報
からクラスタが確認され、プロテクト記録位置情報から
プロテクト情報が読み取られ、プロテクト情報に基づき
クラスタの読取り可能が確認されたのちに、当該クラス
タから所望するファイルが読み取られることにより、所
望のファイルの記録位置および記録長を問わず、確実に
所望クラスタのアクセスがなされる。しかもプロテクト
情報が任意の位置に記録されていても、プロテクト情報
が確実にアクセスされ、よってファイルの保護がなされ
る。
【0036】本発明の請求項3に係るデータ書込システ
ムは、内蔵するメモリ手段に、記録データと、記録され
た各記録データ夫々の位置情報が参照可能に編成された
データ記録位置情報と、記録された前記各記録データ夫
々の少なくとも書込み可否を規定するプロテクト情報を
記録可能で、且つ外部の装置とデータ授受可能なデータ
記録再生装置と、前記データ記録再生装置とデータ授受
可能なデータ書込装置と、を備えて構成されるデータ書
込システムであって、前記データ書込装置は、少なくと
も、記録データ及び当該記録データが記録される位置情
報を指定して送付する手段と、前記記録データの、記録
後における読取り可否または書込み可否の少なくとも何
れかを規定するプロテクトデータを前記データ記録再生
装置へ送付可能とする手段とを備え、前記データ記録再
生装置は、前記記録データを前記メモリ手段上の前記指
定された位置へ記録する手段と、前記データ記録位置情
報を、前記メモリ手段上の予め定めた第1固定位置へ記
録または更新記録する手段と、前記第1固定位置から前
記データ記録位置情報を再生する手段と、前記プロテク
ト情報または、前記送付されたプロテクトデータにより
更新されたプロテクト情報を、前記メモリ手段上の任意
の位置に記録するとともに、前記プロテクト情報の記録
位置を記載したプロテクト記録位置情報を前記第2固定
位置へ記録する手段と、前記第2固定位置から前記プロ
テクト記録位置情報を再生する手段と、前記プロテクト
記録位置情報に基づき前記プロテクト情報を再生する手
段と、を備えることを特徴とする。
【0037】前記のシステムによれば、与えられた任意
の記録データが、指定された任意の位置に記録され、こ
の記録位置はデータ記録位置情報としてメモリ手段上の
予め定めた第1固定位置へ記録される。したがって、以
後の処理において当該第1固定位置がアクセスされるこ
とでデータ記録位置情報が得られ、これによりメモリ手
段上の記録状態の確認が容易になされる。
【0038】同様に、与えられた任意のプロテクト情報
が、任意の位置に記録され、この記録位置はプロテクト
記録位置情報に記載されてメモリ手段上の予め定めた第
2固定位置へ記録される。したがって、当該第2固定位
置がアクセスされることでプロテクト記録位置情報が得
られ、このプロテクト記録位置情報によりプロテクト情
報が記録されている位置が得られ、この位置がアクセス
されることによりプロテクト情報が得られる。すなわち
プロテクト記録位置情報を介して、任意の位置に在るプ
ロテクト情報が得られるが、このプロテクト記録位置情
報は固定位置に記録されているからアクセスは極めて容
易であり、よってプロテクト情報の入手が容易になされ
る。
【0039】上記のようにして、任意の記録データが任
意の指定位置に記録され、且つプロテクト情報も任意の
位置に記録されるから、メモリ手段上にある未利用領域
の管理が容易になされ、空き領域の発生が回避されてメ
モリ利用効率の向上がなされる。また記録容量が異なる
メモリ手段間の互換性が維持される。
【0040】また、プロテクト情報が任意の位置に記録
可能であるから、プロテクト情報を任意の位置に移動可
能であり、よって記録データの記録が進行して既設のプ
ロテクト情報が記録されている領域に觝触する場合で
も、このプロテクト情報の位置移動がなされることで記
録データの分断が回避され、当該記録データのアクセス
効率の向上がなされる。プロテクト情報の位置が移動し
ても、プロテクト記録位置情報の記載内容が更新される
のみで対応がなされ、プロテクト記録位置情報の位置は
常に第2固定位置にあるから、アクセス過程に変更がな
く、処理が円滑になされる。
【0041】また、長い記録長の記録データであっても
分断なく記録されることにより、記録データの管理が容
易になされる。また分断がなされないから、長い記録長
の記録データであってもプロテクト情報は1個となり、
よってプロテクト情報の記録に割り当てる領域が節約さ
れ、メモリ利用効率の向上がなされる。
【0042】本発明の請求項4に係るデータ読取システ
ムは、メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段に記録され
たデータの再生が可能で且つ外部の装置とデータ授受可
能なデータ記録再生装置と、前記データ記録再生装置と
データ授受可能なデータ読取装置と、を備えて構成され
るデータ読取システムであって、前記メモリ手段上に
は、任意の位置に任意の記録長の記録データが記録さ
れ、さらに記録された各記録データ夫々の少なくとも読
取り可否を規定するプロテクト情報が任意の位置に記録
され、さらに記録された前記各記録データ夫々の記録位
置が参照可能に編成されたデータ記録位置情報と、前記
プロテクト情報の記録位置が参照可能に編成されたプロ
テクト記録位置情報とが前記メモリ手段上の予め定めた
固定位置に記録され、前記データ読取装置は、少なくと
も、読取りを所望する記録データの前記メモリ手段上の
位置情報を指定して送付する手段と、前記データ記録再
生装置から送付された、前記メモリ手段上から再生され
た再生データを受理する手段と、を備え、前記データ記
録再生装置は、前記データ記録位置情報の、前記固定位
置からの再生手段と、前記プロテクト記録位置情報の、
前記固定位置からの再生手段と、前記プロテクト記録位
置情報から得られた前記プロテクト情報の記録位置情報
に基づく前記プロテクト情報の再生手段と、前記プロテ
クト情報に基づき読取許可が確認された後に、前記送付
された読取りを所望する記録データの位置情報に基づき
該当するデータを前記メモリ手段上から読取る手段と、
前記読取り結果を再生データとして前記データ読取装置
へ送付する手段と、を備えることを特徴とする。
【0043】前記のシステムによれば、データ記録位置
情報から、読取りを所望する記録データのメモリ手段上
の存在が確認され、プロテクト記録位置情報からプロテ
クト情報が読み取られ、プロテクト情報に基づき、読取
りを所望する記録データの読取り許可が確認されたのち
に、所望の前記記録データが前記メモリ手段から読み取
られることにより、所望の記録データが記録位置および
記録長を問わず、確実にアクセスされる。しかもプロテ
クト情報が任意の位置に記録されていても、プロテクト
情報が確実にアクセスされ、よってメモリ手段上の記録
データの保護がなされる。
【0044】本発明の請求項5に係るデータ記録再生装
置は、メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段にデータを
記録し、また記録されたデータの再生が可能で且つデー
タ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも何れかと
データ授受可能なデータ記録再生装置であって、前記メ
モリ手段上には、任意の位置に任意の記録長の記録デー
タが記録でき、さらに記録された各記録データ夫々の書
込み可否または読取り可否の少なくとも何れかを規定す
るプロテクト情報が任意の位置に記録でき、さらに記録
された前記各記録データ夫々の記録位置が参照可能に編
成されたデータ記録位置情報が予め定めた第1固定位置
に記録され、前記プロテクト情報の記録位置が参照可能
に編成されたプロテクト記録位置情報が予め定めた第2
固定位置に記録され、前記データ書込装置またはデータ
読取装置の少なくとも何れかから送付された前記第1固
定位置データに基づき、前記データ記録位置情報を前記
メモリ手段上から読取り、または送付された前記第1固
定位置データおよび書込データに基づき、前記データ記
録位置情報を書き込む手段と、前記データ書込装置また
はデータ読取装置の少なくとも何れかから送付された前
記第2固定位置データに基づき、前記プロテクト記録位
置情報を前記メモリ手段上から読取り、または送付され
た前記第2固定位置データおよび書込データに基づき、
前記プロテクト記録位置情報を書き込む手段と、前記デ
ータ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも何れか
から送付された記録位置データに基づき、前記プロテク
ト情報を前記メモリ手段上から読取り、または送付され
た前記記録位置データおよび書込データに基づき、前記
プロテクト情報を書き込む手段と、前記データ読取装置
から送付された指定位置データに基づき、前記メモリ手
段上に記録されたデータを読取る手段と、前記データ書
込装置から送付された指定位置データおよび記録データ
に基づき、前記記録データを前記メモリ手段の前記指定
位置へ書き込む手段と、前記各読取り結果を前記データ
書込装置またはデータ読取装置の少なくとも何れかへ送
付する手段と、前記各手段の動作結果を前記データ書込
装置またはデータ読取装置の少なくとも何れかへ通知す
る手段と、を備えることを特徴とする。
【0045】前記の構成によれば、与えられた任意の記
録長のデータが、指定された任意の位置に記録され、こ
の記録位置はデータ記録位置情報としてメモリ手段上の
予め定めた固定位置へ記録される。したがって、以後の
読取り処理等において当該固定位置がアクセスされるこ
とでデータ記録位置情報が容易に得られ、これによりメ
モリ手段上の記録状態の確認が容易になされる。
【0046】同様に、与えられた任意のプロテクト情報
が任意の位置に記録され、この記録位置はプロテクト記
録位置情報としてメモリ手段上の予め定めた固定位置へ
記録される。したがって、当該固定位置がアクセスされ
ることでプロテクト記録位置情報が得られ、これにより
プロテクト情報がどの位置に記録されていても、容易に
その位置が得られる。
【0047】さらに、各手段の動作結果がデータ書込装
置またはデータ読取装置へ通知されることにより、デー
タ書込装置またはデータ読取装置においてデータ記録再
生装置の動作が確認され、データ記録再生装置の送付す
るデータの信憑性の検証が容易になされる。あるいは動
作結果に基づき、データ書込装置またはデータ読取装置
によるデータ記録再生装置の制御が可能になる。
【0048】本発明の請求項6に係るデータ記録再生装
置は、メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段にデータを
記録し、また記録されたデータの再生が可能で且つデー
タ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも何れかと
データ授受可能なデータ記録再生装置であって、前記メ
モリ手段上には、任意の位置に任意の記録長の記録デー
タが記録でき、さらに記録された各記録データ夫々の書
込み可否または読取り可否の少なくとも何れかを規定す
るプロテクト情報が任意の位置に記録でき、さらに記録
された前記各記録データ夫々の記録位置が参照可能に編
成されたデータ記録位置情報が予め定めた第1固定位置
に記録され、前記プロテクト情報の記録位置が参照可能
に編成されたプロテクト記録位置情報が予め定めた第2
固定位置に記録され、前記データ書込装置またはデータ
読取装置の少なくとも何れかから送付された前記第1固
定位置データに基づき、前記データ記録位置情報を前記
メモリ手段上から読取り、または送付された前記第1固
定位置データおよび書込データに基づき、前記データ記
録位置情報を書き込む手段と、前記データ書込装置また
はデータ読取装置の少なくとも何れかから送付された前
記第2固定位置データに基づき、前記プロテクト記録位
置情報を前記メモリ手段上から読取り、または送付され
た前記第2固定位置データおよび書込データに基づき、
前記プロテクト記録位置情報を書き込む手段と、前記デ
ータ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも何れか
から送付された記録位置データに基づき、前記プロテク
ト情報を前記メモリ手段上から読取り、または送付され
た前記記録位置データおよび書込データに基づき、前記
プロテクト情報を書き込む手段と、前記データ読取装置
または前記データ書込装置から送付された指定位置デー
タと前記プロテクト情報を照合して当該指定位置の読取
許可または書込許可を確認する照合手段と、前記照合結
果および前記データ読取装置から送付された指定位置デ
ータに基づき、前記メモリ手段上に記録されたデータを
読取る手段と、前記照合結果および前記データ書込装置
から送付された指定位置データおよび記録データに基づ
き、前記記録データを前記メモリ手段の前記指定位置へ
書き込む手段と、を備えることを特徴とする。
【0049】前記の構成によれば、与えられた任意の記
録長のデータが、指定された任意の位置に記録され、こ
の記録位置はデータ記録位置情報としてメモリ手段上の
予め定めた固定位置へ記録される。したがって、以後の
読取り処理等において当該固定位置がアクセスされるこ
とでデータ記録位置情報が容易に得られ、これによりメ
モリ手段上の記録状態の確認が容易になされる。
【0050】同様に、与えられた任意のプロテクト情報
が任意の位置に記録され、この記録位置はプロテクト記
録位置情報としてメモリ手段上の予め定めた固定位置へ
記録される。したがって、当該固定位置がアクセスされ
ることでプロテクト記録位置情報が得られ、これにより
プロテクト情報がどの位置に記録されていても、容易に
その位置が得られる。
【0051】さらに、指定位置データとプロテクト情報
との照合がデータ記録再生装置内において為され、許可
が確認された場合にのみ記録または再生が実行される。
これにより不適切な処理の実行が排除されるから、例え
ば不正なデータ書込読取装置から入力された不正書込指
示または不正読取指示の排除がなされる。
【0052】本発明の請求項7に係るデータ書込装置
は、メモリ手段を内蔵して、入力されたデータ及び記録
位置指定情報に基づき前記データを前記メモリ手段の指
定位置へ記録可能なデータ記録再生装置に対してデータ
授受が可能な、データ書込装置であって、前記データ記
録再生装置へ、前記メモリ手段の任意の位置に記録され
た各記録データ夫々の位置情報を参照可能に編成したデ
ータ記録位置情報を予め定めた固定位置から再生するよ
う指示し、前記データ記録再生装置から読み取られたデ
ータの送付を受ける手段と、前記メモリ手段に記録され
た各データ夫々の少なくとも書込み可否を規定するプロ
テクト情報の記録位置を収めたプロテクト記録位置情報
を予め定めた固定位置から再生するよう前記データ記録
再生装置へ指示し、前記データ記録再生装置から読み取
られたデータの送付を受ける手段と、前記プロテクト記
録位置情報から前記プロテクト情報が記録された位置情
報を得る手段と、前記位置情報に基づき前記プロテクト
情報を再生するよう前記データ記録再生装置へ指示し、
前記データ記録再生装置から読み取られたデータの送付
を受ける手段と、書込みを所望する記録データが記録さ
れる所望の記録位置と前記データ記録位置情報と前記プ
ロテクト情報に基づき、前記所望の記録位置が書込可能
であることを確認する手段と、前記書込可能の確認後
に、前記データ記録再生装置へ書込指示を前記所望の記
録データ及び前記所望の記録位置情報とともに送付する
手段と、前記記録データが書込まれた後に、前記データ
記録位置情報の更新書込指示を、更新データとともに前
記データ記録再生装置へ送付する手段と、前記記録デー
タが書込まれた後に、前記プロテクト情報の更新書込指
示を、更新データとともに前記データ記録再生装置へ送
付する手段と、を備えることを特徴とする。
【0053】前記の構成によれば、データ記録再生装置
のメモリ手段の固定位置に記録されたデータ記録位置情
報およびプロテクト記録位置情報が読み取られ、このプ
ロテクト記録位置情報に基づき任意の位置に記録されて
いるプロテクト情報が入手される。したがって、プロテ
クト情報が任意の位置に記録されていても、プロテクト
記録位置情報を介することでプロテクト情報が確実にア
クセスされる。ついでプロテクト情報により、書込みを
所望する記録データが記録される所望の記録位置が書込
可能であることが確認された後に、所望の記録データが
データ記録再生装置のメモリ手段の所望の位置に書き込
まれる。さらに記録データの書込後に、メモリ手段上の
固定位置にあるデータ記録位置情報の更新書込がなさ
れ、またプロテクト情報の更新書込がなされる。したが
って、以後の処理において当該固定位置がアクセスされ
ることでデータ記録位置情報が得られ、これによりメモ
リ手段上の記録データの記録位置の入手が容易になされ
る。
【0054】上記のようにして、所望の記録データがデ
ータ記録再生装置のメモリ手段の所望の位置に記録さ
れ、且つプロテクト情報も任意の位置に記録されるか
ら、メモリ手段上にある未利用領域の管理が容易になさ
れ、利用不能の空き領域の発生が回避されてメモリ利用
効率の向上がなされる。また記録容量が異なるメモリ手
段間の互換性が実現される。
【0055】さらに、記録データの記録が進行して既設
のプロテクト情報が記録されている領域に觝触する場合
でも、このプロテクト情報の位置移動がなされることで
記録データの分断が回避され、当該記録データのアクセ
ス効率の向上がなされる。
【0056】また、長い記録長の記録データであっても
分断なく記録されることにより、記録データの管理が容
易になされる。また分断がなされないから、長い記録長
の記録データであってもプロテクト情報は1個となり、
よってプロテクト情報の記録に割り当てる領域が節約さ
れ、メモリ利用効率の向上がなされる。
【0057】本発明の請求項8に係るデータ読取装置
は、データを指定された位置へ再生可能に記録するメモ
リ手段を内蔵するデータ記録再生装置に対してデータ授
受が可能な、データ読取装置であって、前記メモリ手段
の任意の位置に記録された各記録データ夫々の位置情報
を参照可能に編成したデータ記録位置情報を、前記メモ
リ手段の予め定めた第1固定位置から再生する指示を前
記データ記録再生装置に送付し、前記データ記録再生装
置から読み取られたデータの送付を受ける手段と、前記
メモリ手段に記録された各データ夫々の少なくとも読取
り可否を規定するプロテクト情報の記録位置を収めたプ
ロテクト記録位置情報を、前記メモリ手段の予め定めた
第2固定位置から再生する指示を前記データ記録再生装
置に送付し、前記データ記録再生装置から読み取られた
データの送付を受ける手段と、前記プロテクト記録位置
情報から前記プロテクト情報が記録された位置情報を得
る手段と、前記位置情報に基づき前記メモリ手段からプ
ロテクト情報を再生する指示を前記データ記録再生装置
に送付し、前記データ記録再生装置から読み取られたデ
ータの送付を受ける手段と、読取りを所望するデータの
読取位置と前記データ記録位置情報と前記プロテクト情
報に基づき、前記読取位置が読取可能であることを確認
する手段と、前記読取可能の確認後に、前記読取を所望
するデータを前記メモリ手段の前記読取位置から読取る
指示を前記データ記録再生装置に送付し、前記データ記
録再生装置から読み取られたデータの送付を受ける手段
と、を備えることを特徴とする。
【0058】前記の構成によれば、データ記録再生装置
のメモリ手段の固定位置に記録されたデータ記録位置情
報およびプロテクト記録位置情報が読み取られ、このプ
ロテクト記録位置情報に基づき任意の位置に記録されて
いるプロテクト情報が入手される。したがって、プロテ
クト情報が任意の位置に記録されていても、プロテクト
記録位置情報を介することでプロテクト情報が確実にア
クセスされる。ついでプロテクト情報により、所望の読
取位置が読取可能であることが確認された後に、所望の
データがデータ記録再生装置のメモリ手段から読み取ら
れ、データ記録再生装置から送付される。したがって、
読取を所望するデータの記録位置および記録長を問わ
ず、確実に所望データの読取りがなされる。しかもプロ
テクト情報が任意の位置に記録されていても、プロテク
ト情報が確実にアクセスされ、よってデータの保護がな
される。
【0059】本発明の請求項9に係るファイル記録方法
は、任意の記録長から成るファイルをクラスタとして記
録が可能なメモリ手段へのファイル記録方法であって、
任意の記録長のファイルを、既存の最後尾のクラスタの
末尾に続けて記録することにより最新クラスタとする過
程と、クラスタ毎に設定される少なくとも書込み可否を
規定するプロテクトデータを全クラスタについて記載し
たプロテクト情報を、前記最新クラスタの末尾に続けて
記録する過程と、前記各クラスタの区切り位置または記
録された位置と範囲を示す位置情報を記載し、且つ最新
のクラスタを示すよう記載がなされたデータ記録位置情
報を前記メモリ手段の所定の固定位置に記録する過程
と、を含むことを特徴とする。
【0060】前記の方法によれば、データ記録位置情報
の最新クラスタの位置情報から、最新クラスタの末尾に
続けて記録されるプロテクト情報の記録位置が容易に演
算される。よってプロテクト情報の記録位置を示す情報
を別途準備する必要がなく、この結果、メモリ利用効率
およびデータ記録効率が改善される。
【0061】また前記の方法によれば、プロテクト情報
は常に最新クラスタの末尾に続けて記録がなされるか
ら、最新クラスタの記録長が任意の長さであっても、デ
ータ記録位置情報に基づきプロテクト情報を記録する位
置が演算され、容易に確定する。
【0062】さらに、プロテクト情報とその前に在るク
ラスタ間にデッドスペースの発生がなく、メモリ利用効
率の改善がなされる。とりわけ、最新ユーザ・クラスタ
の記録が常に、既存のユーザ・クラスタの末尾に続けて
為される場合は、メモリ利用効率がさらに改善される。
【0063】本発明の請求項10に係るファイル再生方
法は、任意の記録長から成るファイルがクラスタとして
記録され、且つ最新クラスタが既存の最後尾のクラスタ
の末尾に続けて記録され、且つクラスタ毎に設定される
少なくとも読取り可否を規定するプロテクトデータを全
クラスタについて記載したプロテクト情報が前記最新ク
ラスタの末尾に続けて記録され、且つ前記各クラスタの
区切り位置または記録された位置と範囲を示す位置情報
を記載し、且つ最新のクラスタを示すよう記載がなされ
たデータ記録位置情報が所定の固定位置に記録されたメ
モリ手段を対象として、前記固定位置から前記データ記
録位置情報を読取り、再生を所望するファイルが属する
前記クラスタを確認する過程と、前記データ記録位置情
報の前記最新クラスタの位置情報から、前記プロテクト
情報の記録位置を演算する過程と、前記記録位置に基づ
き前記プロテクト情報から前記読取り可否を規定するプ
ロテクトデータを読み出す過程と、前記プロテクトデー
タに基づき前記所望のファイルが属する前記クラスタの
読取り可能を確認する過程と、前記クラスタの読取り可
能の確認後に、前記データ記録位置情報に基づき前記ク
ラスタ内の前記再生を所望するファイルを再生する過程
と、を含むことを特徴とする。
【0064】前記の方法によれば、最新クラスタの位置
情報から、この最新クラスタの末尾に続けて記録されて
いるプロテクト情報の記録位置が容易に演算される。こ
の結果、データ再生効率が改善される。
【0065】また前記の方法によれば、プロテクト情報
は常に最新クラスタの末尾に続けて記録されているか
ら、最新クラスタの記録長が任意の長さであっても、デ
ータ記録位置情報に基づきプロテクト情報へのエントリ
が容易になされる。
【0066】本発明の請求項11に係るデータ書込シス
テムは、メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段にデータ
を記録し、または前記メモリ手段に記録されたデータの
再生が可能で且つ他の装置とデータ授受可能なデータ記
録再生装置と、前記データ記録再生装置とデータ授受可
能なデータ書込装置と、を備えて構成されるデータ書込
システムであって、前記データ書込装置は、記録を所望
する任意の記録長の記録データ及び所望する指定記録位
置を前記データ記録再生装置へ送出する手段と、前記記
録データの、記録後における読取り可否または書込み可
否の少なくとも何れかを規定するプロテクト情報を前記
データ記録再生装置へ送出可能とする手段とを備え、前
記データ記録再生装置は、所定の固定位置に記録され、
前記メモリ手段に記録された各記録データ夫々の位置情
報が参照可能に編成され、且つ前記各記録データ中の最
新の記録データを示す記載がなされたデータ記録位置情
報を再生する手段と、前記メモリ手段の、最新に記録さ
れた前記記録データの末尾に続く位置に記録された、各
記録データ夫々の少なくとも書込み可否を規定するプロ
テクト情報を再生する手段と、前記データ書込装置から
送付された前記記録データを前記メモリ手段の指定され
た位置へ記録する手段と、前記記録データの前記メモリ
手段への記録後に、最新の記録データの位置情報が更新
された前記データ記録位置情報を前記固定位置へ更新記
録する手段と、前記記録データの前記メモリ手段への記
録後に、前記データ書込装置から送付された前記プロテ
クト情報を、前記最新の記録データの末尾に続く位置に
記録する手段と、を備えることを特徴とする。
【0067】前記のシステムによれば、与えられた任意
の記録長のデータが、指定された所望位置に記録されて
最新の記録データとなり、この記録位置はデータ記録位
置情報にとりこまれてメモリ手段上の固定位置へ記録さ
れる。したがって、以後の処理において当該固定位置が
アクセスされることでデータ記録位置情報が得られ、こ
れによりメモリ手段上の最新の記録データの確定および
各記録データの位置の確認が容易になされる。
【0068】また、プロテクト情報が常に、最も新しく
記録された記録データの末尾に続く位置に記録される。
したがって、データ記録位置情報がアクセスされること
でプロテクト情報が記録されている位置が得られる。
【0069】上記のようにして、任意の記録長の記録デ
ータが任意の指定位置に記録され、且つプロテクト情報
が最新のデータ記録に続く位置に記録されるから、メモ
リ手段上にある未利用領域の管理が容易になされ、空き
領域の発生が回避されてメモリ利用効率の向上がなされ
る。
【0070】また、長い記録長の記録データであっても
分断なく記録されることにより、記録データの管理が容
易になされる。また分断がなされないから、長い記録長
の記録データであってもプロテクト情報は1個となり、
よってプロテクト情報の記録に割り当てる領域が節約さ
れ、メモリ利用効率の向上がなされる。
【0071】本発明の請求項12に係るデータ読取シス
テムは、メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段に記録さ
れたデータの再生が可能で且つ外部の装置とデータ授受
可能なデータ記録再生装置と、前記データ記録再生装置
とデータ授受可能なデータ読取装置と、を備えて構成さ
れるデータ読取システムであって、前記メモリ手段上に
は、任意の位置に任意の記録長の記録データが記録さ
れ、さらに記録された前記各記録データ夫々の記録位置
が参照可能に編成され、且つ前記各記録データ中の最新
の記録データを示す記載がなされたデータ記録位置情報
が前記メモリ手段上の予め定めた固定位置に記録され、
さらに記録された各記録データ夫々の少なくとも読取り
可否を規定するプロテクト情報が前記最新の記録データ
の末尾に続く位置に記録され、前記データ読取装置は、
少なくとも、読取りを所望する記録データの前記メモリ
手段上の位置情報を指定して送付する手段と、前記デー
タ記録再生装置から送付された、前記メモリ手段上から
再生された再生データを受理する手段と、を備え、前記
データ記録再生装置は、前記データ記録位置情報の、前
記固定位置からの再生手段と、前記データ記録位置情報
に基づき演算された前記プロテクト情報の記録位置に基
づき前記プロテクト情報を再生する手段と、前記プロテ
クト情報に基づき読取許可が確認された後に、前記送付
された読取りを所望する記録データの位置情報に基づき
該当するデータを前記メモリ手段上から読取る手段と、
前記読取り結果を再生データとして前記データ読取装置
へ送付する手段と、を備えることを特徴とする。
【0072】前記のシステムによれば、データ記録再生
装置のメモリ手段上に記録されたデータ記録位置情報
と、このデータ記録位置情報に記載された最新の記録デ
ータの位置情報に基づきプロテクト情報の位置が演算さ
れ、この位置に基づきプロテクト情報が入手され、所望
の読取位置が読取可能であることが確認された後に、所
望の記録データが所望の読取位置から読み取られてデー
タ記録再生装置から送付され、データ読取装置により受
理される。このように、データ記録位置情報に記載され
た最新の記録データの位置情報からプロテクト情報が容
易に得られる。また、読取を所望する記録データの記録
位置および記録長を問わず、確実に所望データの読取り
がなされる。
【0073】本発明の請求項13に係るデータ書込装置
は、メモリ手段を内蔵して、入力されたデータ及び記録
位置指定情報に基づき前記データを前記メモリ手段の指
定位置へ記録可能なデータ記録再生装置に対してデータ
授受が可能な、データ書込装置であって、前記データ記
録再生装置へ、前記メモリ手段の任意の位置に記録され
た各記録データ夫々の位置情報を参照可能に編成し、且
つ前記各記録データ中の最新の記録データの位置情報を
示すように記載されたデータ記録位置情報を、予め定め
た固定位置へ記録し、または再生するよう指示する手段
と、前記メモリ手段に記録された各データ夫々の少なく
とも書込み可否を規定するプロテクト情報を前記最新の
記録データの末尾位置に続けて記録し、または前記最新
の記録データの末尾位置に続く位置から再生するよう指
示する手段と、書込みを所望する記録データが記録され
る所望の記録位置と前記データ記録位置情報と前記プロ
テクト情報に基づき、前記所望の記録位置が書込可能で
あることを確認する手段と、前記書込可能の確認後に、
書込指示を前記所望の記録データ及び前記所望の記録位
置情報とともに前記データ記録再生装置へ送付する手段
と、前記記録データが書込まれた後に、更新された前記
データ記録位置情報を前記固定位置に書き込む指示を前
記データ記録再生装置へ送付する手段と、前記記録デー
タが書込まれた後に、更新された前記プロテクト情報を
前記記録データの末尾位置に続けて書き込む指示を前記
データ記録再生装置へ送付する手段と、を備えることを
特徴とする。
【0074】前記の構成によれば、データ記録再生装置
のメモリ手段上に記録されたデータ記録位置情報と、こ
のデータ記録位置情報に記載された最新の記録データの
位置情報に基づきプロテクト情報の記録された位置が得
られ、この記録位置に基づきプロテクト情報が入手さ
れ、このプロテクト情報に基づき、記録データが記録さ
れる所望の記録位置が書込可能であることが確認された
後に、所望の記録データがデータ記録再生装置のメモリ
手段の所望の位置に書き込まれる。さらに記録データの
書込後に、メモリ手段上の固定位置にあるデータ記録位
置情報が、最新の記録データの位置情報に基づき更新さ
れ、更新書込がなされる。さらにプロテクト情報が最新
の記録データの情報に基づき更新され、最新の記録デー
タの末尾に続けて記録される。
【0075】したがって、以後の処理においてデータ記
録位置情報がアクセスされることでプロテクト情報の記
録位置が演算され、これによりプロテクト情報の入手が
容易になされる。
【0076】上記のようにして、所望の記録データがデ
ータ記録再生装置のメモリ手段の所望の位置に記録さ
れ、且つプロテクト情報もこの最新の記録データの末尾
に続けて記録されるから、メモリ手段上にある未利用領
域の管理が容易になされ、空き領域の発生が回避されて
メモリ利用効率の向上がなされる。
【0077】本発明の請求項14に係るデータ読取装置
は、メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段に記録された
データの再生が可能で且つ外部の装置とデータ授受可能
なデータ記録再生装置に対しデータ授受可能なデータ読
取装置であって、前記メモリ手段上には、任意の位置に
任意の記録長の記録データが記録され、さらに、記録さ
れた前記各記録データ夫々の記録位置が参照可能に編成
され、且つ前記各記録データ中の最新の記録データを示
す記載がなされたデータ記録位置情報が、前記メモリ手
段上の予め定めた固定位置に記録され、さらに、記録さ
れた各記録データ夫々の少なくとも読取り可否を規定す
るプロテクト情報が、前記最新の記録データの末尾に続
く位置に記録され、前記データ記録再生装置から前記デ
ータ記録位置情報の送付を受ける手段と、前記データ記
録位置情報から前記最新の記録データの末尾位置を読取
り、当該末尾位置から前記プロテクト情報が記録された
位置情報を得て、当該位置情報に基づき前記データ記録
再生装置から前記プロテクト情報の送付を受ける手段
と、読取りを所望するデータの読取位置と前記データ記
録位置情報と前記プロテクト情報に基づき、前記所望の
読取位置が読取可能であることを確認する手段と、前記
読取可能の確認後に、前記データ記録再生装置へ読取指
示を前記所望の読取位置情報とともに送付し、前記デー
タ記録再生装置から読み取られたデータの送付を受ける
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0078】前記の構成によれば、データ記録再生装置
のメモリ手段上に記録されたデータ記録位置情報と、こ
のデータ記録位置情報に記載された最新の記録データの
位置情報に基づきプロテクト情報が入手され、所望の読
取位置が読取可能であることが確認された後に、所望の
データがデータ記録再生装置のメモリ手段から読み取ら
れてデータ記録再生装置から送付され、データ読取装置
により受理される。このように、データ記録位置情報に
記載された最新の記録データの位置情報からプロテクト
情報が容易に得られる。また、読取を所望するデータの
記録位置および記録長を問わず、確実に所望データの読
取りがなされる。
【0079】本発明の請求項15に係るデータが記録さ
れたコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、任意の
記録長の記録データが任意の位置に記録され、前記各記
録データに係る記録位置情報を参照可能に編成したデー
タがデータ記録位置情報として予め定めた第1固定位置
に記録され、少なくとも前記各記録データにつき書込み
可否または読取り可否の少なくとも何れかを規定するプ
ロテクト情報が任意の位置に記録され、且つ、前記プロ
テクト情報が記録された位置情報を収めたプロテクト記
録位置情報が予め定めた第2固定位置に記録され、前記
各記録がコンピュータまたはストアード・プログラム方
式で動作する論理処理回路によって読取りまたは書込可
能としたことを特徴とする。
【0080】前記の記録媒体がコンピュータまたはスト
アード・プログラム方式で動作する論理処理回路によっ
て読取られる場合に、第2固定位置からプロテクト記録
位置情報が読み取られることでプロテクト情報の記録位
置が確定され、この記録位置に基づきプロテクト情報が
読み取られ、このプロテクト情報と、第1固定位置から
読取られたデータ記録位置情報と、書込み又は読取りを
所望する位置とが比較対照されて、所望する位置への書
込可否または読取可否が確認される。
【0081】よって書込可能であれば、コンピュータま
たはストアード・プログラム方式で動作する論理処理回
路によって、所望する任意の位置へ所望する任意の記録
データが記録され、且つデータ記録位置情報とプロテク
ト情報の更新書込みがなされる。
【0082】また読取可能であれば、コンピュータまた
はストアード・プログラム方式で動作する論理処理回路
によって、所望する任意の位置から所望する任意の記録
データが読み取られる。
【0083】本発明の請求項16に係るデータ書込装置
は、入力されたデータを指定された位置へ再生可能に記
録する領域を有する記録媒体にアクセス可能なデータ書
込装置であって、前記記録媒体の任意の位置に記録され
た各記録データ夫々の位置情報を参照可能に編成したデ
ータ記録位置情報を、前記記録媒体の予め定めた固定位
置から再生する手段と、前記記録媒体に記録された各デ
ータ夫々の少なくとも書込み可否を規定するプロテクト
情報の記録位置を収めたプロテクト記録位置情報を、前
記記録媒体の予め定めた固定位置から再生する手段と、
前記プロテクト記録位置情報から前記プロテクト情報が
記録された位置情報を得る手段と、前記位置情報に基づ
き前記前記記録媒体からプロテクト情報を再生する手段
と、書込みを所望する記録データが記録される所望の記
録位置と前記データ記録位置情報と前記プロテクト情報
に基づき、前記所望の記録位置が書込可能であることを
確認する手段と、前記書込可能の確認後に、前記所望の
記録データを前記所望の記録位置へ書き込む手段と、前
記記録データの書込み後に、前記データ記録位置情報を
更新する手段と、前記記録データの書込み後に、前記プ
ロテクト情報を更新する手段と、を備えることを特徴と
する。
【0084】前記の構成によれば、記録媒体上の固定位
置に記録されたデータ記録位置情報およびプロテクト記
録位置情報が読み取られ、このプロテクト記録位置情報
に基づき任意の位置に記録されているプロテクト情報が
入手される。したがって、プロテクト情報が任意の位置
に記録されていても、プロテクト記録位置情報を介する
ことでプロテクト情報が確実にアクセスされる。ついで
プロテクト情報により、記録データが記録される所望の
位置が書込可能であることが確認された後に、所望の記
録データが記録媒体の所望の位置に書き込まれる。つい
で記録データの書込後に、記録媒体上の固定位置にある
データ記録位置情報の更新書込がなされる。さらに更新
したプロテクト情報の書込がなされる。
【0085】上記のように所望の記録データが記録媒体
上の所望の位置に記録され、且つプロテクト情報も任意
の位置に記録されるから、記録媒体上の未利用領域の管
理が容易になされ、空き領域の発生が回避されてメモリ
利用効率の向上がなされる。また記録容量が異なる記録
媒体間の互換性が実現される。
【0086】さらに、記録データの記録が進行して既設
のプロテクト情報が記録されている領域に觝触する場合
でも、このプロテクト情報の位置移動がなされることで
記録データの分断が回避され、当該記録データのアクセ
ス効率の向上がなされる。
【0087】また、長い記録長の記録データであっても
分断なく記録されることにより、記録データの管理が容
易になされる。また分断がなされないから、長い記録長
の記録データであってもプロテクト情報は1個となり、
よってプロテクト情報の記録に割り当てる領域が節約さ
れ、記録媒体の利用効率の向上がなされる。
【0088】本発明の請求項17に係るデータ読取装置
は、データを指定された位置へ再生可能に記録する領域
を有する記録媒体にアクセス可能なデータ読取装置であ
って、前記記録媒体の任意の位置に記録された各記録デ
ータ夫々の位置情報を参照可能に編成したデータ記録位
置情報を、前記記録媒体の予め定めた第1固定位置から
再生する手段と、前記記録媒体に記録された各データ夫
々の少なくとも読取り可否を規定するプロテクト情報の
記録位置を収めたプロテクト記録位置情報を、前記記録
媒体の予め定めた第2固定位置から再生する手段と、前
記プロテクト記録位置情報から前記プロテクト情報が記
録された位置情報を得る手段と、前記位置情報に基づき
前記記録媒体からプロテクト情報を再生する手段と、読
取りを所望するデータの読取位置と前記データ記録位置
情報と前記プロテクト情報に基づき、前記読取位置が読
取可能であることを確認する手段と、前記読取可能の確
認後に、前記読取を所望するデータを前記記録媒体の前
記読取位置から読取る手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0089】前記の構成によれば、記録媒体上の固定位
置に記録されたデータ記録位置情報およびプロテクト記
録位置情報が入手され、このプロテクト記録位置情報に
基づき任意の位置に記録されているプロテクト情報が入
手される。ついで、所望の読取位置が読取可能であるこ
とが確認された後に、所望のデータが記録媒体から読み
取られる。したがって、読取を所望するデータの記録位
置および記録長を問わず、確実に所望データの読取りが
なされる。しかもプロテクト情報が任意の位置に記録さ
れていても、プロテクト記録位置情報を介することでプ
ロテクト情報が確実にアクセスされ、よってデータの保
護がなされる。
【0090】本発明の請求項18に係るデータが記録さ
れたコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、任意の
記録長の記録データが任意の位置に記録され、前記各記
録データに係る記録位置情報を参照可能に編成したデー
タがデータ記録位置情報として予め定めた固定位置に記
録され、少なくとも前記各記録データにつき書込み可否
または読取り可否の少なくとも何れかを規定するプロテ
クト情報が、前記各記録データ中の最新の記録データの
記録位置に続いて記録され、前記各記録がコンピュータ
またはストアード・プログラム方式で動作する論理処理
回路によって読取りまたは書込可能としたことを特徴と
する。
【0091】前記の記録媒体がコンピュータまたはスト
アード・プログラム方式で動作する論理処理回路によっ
て読取られる場合に、固定位置から読取られたデータ記
録位置情報に基づき最新の記録データの記録位置が確定
され、よってこの最新の記録データに続き記録されてい
るプロテクト情報の記録位置が確定され、この記録位置
に基づきプロテクト情報が読み取られ、このプロテクト
情報と、固定位置から読取られたデータ記録位置情報
と、書込み又は読取りを所望する位置とが比較対照され
て、所望する位置への書込可否または読取可否が確認さ
れる。
【0092】よって書込可能であれば、コンピュータま
たはストアード・プログラム方式で動作する論理処理回
路によって、所望する任意の位置へ所望する任意の記録
データが最新の記録データとして記録され、ついでこの
最新の記録データに続く位置に、プロテクト情報の更新
書込みがなされる。ここでプロテクト情報の内容は、最
新の記録データに関するプロテクトデータが追加されて
更新される。且つ、データ記録位置情報の更新書込みが
なされる。ここでデータ記録位置情報の内容は、最新の
記録データに関する記録位置データが追加されて更新さ
れる。
【0093】また読取可能であれば、コンピュータまた
はストアード・プログラム方式で動作する論理処理回路
によって、所望する任意の位置から所望する任意の記録
データが読み取られる。
【0094】本発明の請求項19に係るデータ書込装置
は、任意の記録長の記録データを記録可能で任意の位置
に置かれる領域と、予め定めた固定位置に置かれ、任意
の位置に記録された前記各記録データ夫々の位置情報を
参照可能に編成したデータ記録位置情報を記録する領域
と、各領域につき少なくとも書込み可否を規定するプロ
テクト情報を記録する領域とを有する記録媒体にアクセ
ス可能なデータ書込装置であって、前記データ記録位置
情報には、記録された前記各記録データ中の最新の記録
データの位置情報を示すように記載され、且つ前記プロ
テクト情報は、前記記録媒体上の前記最新の記録データ
の末尾位置に続けて記録されるものとし、前記記録媒体
の前記固定位置から前記データ記録位置情報を読み取る
手段と、前記データ記録位置情報から前記最新の記録デ
ータの末尾位置を読取り、当該末尾位置から前記プロテ
クト情報が記録された位置情報を得て、当該位置情報に
基づき前記プロテクト情報を読み取る手段と、記録デー
タが記録される所望の記録位置と前記データ記録位置情
報と前記プロテクト情報に基づき、前記所望の記録位置
が書込可能であることを確認する手段と、前記書込可能
の確認後に、前記所望の記録データを前記記録媒体の所
望の位置へ記録する手段と、前記記録データが書込まれ
た後に、前記記録データを最新の記録データとして更新
する前記データ記録位置情報を前記記録媒体の前記固定
位置に更新記録する手段と、前記記録データが書込まれ
た後に、更新する前記プロテクト情報を前記記録媒体の
最新の前記記録データの末尾に続けて更新記録する手段
と、を備えることを特徴とする。
【0095】前記の構成によれば、記録媒体上に記録さ
れたデータ記録位置情報およびプロテクト情報が読み取
られ、記録データが記録される所望の位置が書込可能で
あることが確認された後に、所望の記録データが記録媒
体の所望の位置に書き込まれる。ついで記録データの書
込後に、記録媒体上の固定位置にあるデータ記録位置情
報の更新書込がなされる。さらに更新したプロテクト情
報が、最新の記録データの末尾に続けて書込がなされ
る。
【0096】本発明の請求項20に係るデータ読取装置
は、任意の記録長の記録データを記録可能で任意の位置
に置かれる領域と、予め定めた固定位置に置かれ、任意
の位置に記録された前記各記録データ夫々の位置情報を
参照可能に編成したデータ記録位置情報を記録する領域
と、各領域につき少なくとも読取り可否を規定するプロ
テクト情報を記録する領域とを有する記録媒体にアクセ
ス可能なデータ読取装置であって、前記データ記録位置
情報には、記録された前記各記録データ中の最新の記録
データの位置情報を示すように記載され、且つ前記プロ
テクト情報は、前記記録媒体上の前記最新の記録データ
の末尾位置に続けて記録されるものとし、前記記録媒体
の前記固定位置から前記データ記録位置情報を読み取る
手段と、前記データ記録位置情報から前記最新の記録デ
ータの末尾位置を読取り、当該末尾位置から前記プロテ
クト情報が記録された位置情報を得て、当該位置情報に
基づき前記プロテクト情報を読み取る手段と、記録デー
タが記録される所望の記録位置と前記データ記録位置情
報と前記プロテクト情報に基づき、前記所望の記録位置
が読取可能であることを確認する手段と、前記読取可能
の確認後に、前記所望の再生データを前記記録媒体の所
望の位置から再生する手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0097】前記の構成によれば、記録媒体上に記録さ
れたデータ記録位置情報から最新の記録データの位置が
得られ、最新の記録データの末尾位置に基づきプロテク
ト情報の位置が得られ、これに基づきプロテクト情報が
入手され、所望の読取位置が読取可能であることが確認
された後に、所望のデータが記録媒体から読み取られ
る。このように、プロテクト情報が容易に得られる。ま
た、読取を所望するデータの記録位置および記録長を問
わず、確実に所望データの読取りがなされる。
【0098】本発明の請求項21に係るファイル記録方
法は、データの記録再生が可能なメモリ手段の、記録が
許されている任意の位置に、任意の記録長のファイルを
記録してクラスタとする過程と、前記クラスタの、記録
された位置と範囲、または区切り位置情報を示す記録位
置情報を、データ記録位置情報として前記メモリ手段の
所定の位置に記録する過程と、前記クラスタ毎に設定さ
れる少なくとも書込みの可否を示すプロテクト情報を前
記メモリ手段の所定の位置に記録する過程と、を含むこ
とを特徴とする。
【0099】前記の方法によれば、メモリ手段の任意の
位置に、任意の記録長のファイルの記録がなされ、且
つ、このファイルを以てクラスタとするものであるか
ら、ファイルとクラスタは一対一の対応となり、記録長
の長いファイルであっても1個のクラスタとして編成さ
れる。したがって、ファイルの末端が同時にクラスタ末
端に設定される。すなわちファイルの末端とクラスタ末
端間に未利用部分が発生しない。これにより、メモリ手
段上に利用されない記録領域の発生が回避され、記録領
域の利用効率の向上がなされる。しかもファイルが複数
のクラスタに分割されないから、ファイル管理が容易に
なる。
【0100】且つ、記録したクラスタの位置を示すデー
タ記録位置情報がメモリ手段上の所定の位置に記録され
るから、この所定位置にあるデータ記録位置情報が参照
されることにより、メモリ手段上の任意の位置に記録さ
れた任意の記録長のファイルへのエントリが容易とな
り、よってファイルアクセスが容易に可能になる。
【0101】さらに、記録したファイルのプロテクト情
報がメモリ手段上の所定の位置に記録されるから、この
所定位置にあるプロテクト情報が参照されることによ
り、メモリ手段上の任意の位置に記録されたファイルの
保護が容易に可能になる。
【0102】本発明の請求項22に係るファイル再生方
法は、再生を所望するファイルが任意の記録長で任意の
位置に記録されたクラスタ内に在り、且つ所定の位置
に、前記クラスタの記録された位置と範囲または区切り
位置を示す情報が、データ記録位置情報として記録さ
れ、且つ所定の位置に、前記クラスタ毎に設定される少
なくとも読取りの可否を示すプロテクト情報が記録され
たメモリ手段の、前記所定の位置から前記データ記録位
置情報を読取り、再生を所望する前記ファイルが属する
前記クラスタを確認する過程と、前記メモリ手段の前記
所定の位置から前記プロテクト情報を読み取る過程と、
前記プロテクト情報に基づき前記所望のファイルが属す
る前記クラスタの読取り可能を確認する過程と、前記ク
ラスタの読取り可能の確認後に、前記データ記録位置情
報に基づき前記クラスタ内の前記ファイルを読み取り再
生する過程と、を含むことを特徴とする。
【0103】前記の方法によれば、データ記録位置情報
からクラスタが確認され、読み取られたプロテクト情報
に基づきクラスタの読取り可能が確認されたのちに、当
該クラスタから所望するファイルが読み取られることに
より、所望のファイルの記録位置および記録長を問わ
ず、確実に所望クラスタのアクセスがなされる。しかも
プロテクト情報が所定の位置に記録されていることで、
プロテクト情報が確実にアクセスされ、よってファイル
の保護が容易になされる。
【0104】本発明の請求項23に係るデータ書込シス
テムは、内蔵するメモリ手段への記録データの記録手段
と、前記メモリ手段に記録された各記録データ夫々の位
置情報が参照可能に編成されたデータ記録位置情報の記
録および再生手段と、前記メモリ手段に記録された前記
各記録データ夫々の少なくとも書込み可否を規定するプ
ロテクト情報の記録および再生手段を備え、外部の装置
とデータ授受可能なデータ記録再生装置と、前記データ
記録再生装置とデータ授受可能なデータ書込装置と、を
備えて構成されるデータ書込システムであって、前記デ
ータ書込装置は、少なくとも、記録データ及び当該記録
データが記録される位置情報を指定して送付する手段
と、前記記録データの、記録後における読取り可否また
は書込み可否の少なくとも何れかを規定するプロテクト
データを前記データ記録再生装置へ送付可能とする手段
とを備え、前記データ記録再生装置は、前記記録データ
を前記メモリ手段上の前記指定された位置へ記録し、記
録後に、更新された前記データ記録位置情報を前記メモ
リ手段上の予め定めた第1固定位置へ記録する手段と、
前記送付されたプロテクトデータにより更新されたプロ
テクト情報を前記メモリ手段上の第2固定位置へ記録す
る手段と、前記データ記録位置情報を前記第1固定位置
から再生する手段と、前記プロテクト情報を前記第2固
定位置から再生する手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0105】前記のシステムによれば、与えられた任意
の記録データが、指定された任意の位置に記録され、こ
の記録位置はデータ記録位置情報としてメモリ手段上の
予め定めた第1固定位置へ記録される。したがって、以
後の処理において当該第1固定位置がアクセスされるこ
とでデータ記録位置情報が得られ、これによりメモリ手
段上の記録状態の確認が容易になされる。
【0106】同様に、与えられた任意のプロテクト情報
が、メモリ手段上の予め定めた第2固定位置へ記録され
る。したがって、当該第2固定位置がアクセスされるこ
とでプロテクト情報が得られ、これにより任意の記録デ
ータの保護が容易になされる。
【0107】上記のようにして、任意の記録データが任
意の指定位置に記録されるから、メモリ手段上にある未
利用領域の管理が容易になされ、空き領域の発生が回避
されてメモリ利用効率の向上がなされる。
【0108】本発明の請求項24に係るデータ読取シス
テムは、メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段に記録さ
れたデータの再生が可能で且つ外部の装置とデータ授受
可能なデータ記録再生装置と、前記データ記録再生装置
とデータ授受可能なデータ読取装置と、を備えて構成さ
れるデータ読取システムであって、前記メモリ手段上に
は、任意の位置に任意の記録長の記録データが記録さ
れ、さらに記録された前記各記録データ夫々の記録位置
が参照可能に編成されたデータ記録位置情報が前記メモ
リ手段上の予め定めた第1固定位置に記録され、さらに
記録された各記録データ夫々の少なくとも読取り可否を
規定するプロテクト情報が前記メモリ手段上の予め定め
た第2固定位置に記録され、前記データ読取装置は、少
なくとも、読取りを所望する記録データの前記メモリ手
段上の位置情報を指定して送付する手段と、前記データ
記録再生装置から送付された、前記メモリ手段上から再
生された再生データを受理する手段と、を備え、前記デ
ータ記録再生装置は、前記データ記録位置情報の、前記
第1固定位置からの再生手段と、前記プロテクト情報
の、前記第2固定位置からの再生手段と、前記プロテク
ト情報に基づき読取許可が確認された後に、前記送付さ
れた読取りを所望する記録データの位置情報に基づき該
当するデータを前記メモリ手段上から読取る手段と、前
記読取り結果を再生データとして前記データ読取装置へ
送付する手段と、を備えることを特徴とする。
【0109】前記のシステムによれば、第1固定位置の
データ記録位置情報から、読取りを所望する記録データ
のメモリ手段上の存在が確認され、第2固定位置から読
み取られたプロテクト情報に基づき、読取りを所望する
記録データの読取り可能が確認されたのちに、所望の前
記記録データが前記メモリ手段から読み取られることに
より、所望の記録データが記録位置および記録長を問わ
ず、確実にアクセスされる。しかもプロテクト情報が第
2固定位置に記録されていることによりプロテクト情報
が容易にアクセスされ、よってメモリ手段上の記録デー
タの保護が容易になされる。
【0110】本発明の請求項25に係るデータ書込装置
は、メモリ手段を内蔵して、入力されたデータ及び記録
位置指定情報に基づき前記データを前記メモリ手段の指
定位置へ記録可能なデータ記録再生装置に対してデータ
授受が可能な、データ書込装置であって、前記データ記
録再生装置へ、前記メモリ手段の任意の位置に記録され
た各記録データ夫々の位置情報を参照可能に編成したデ
ータ記録位置情報を予め定めた第1固定位置から再生す
るよう指示し、前記データ記録再生装置から読み取られ
たデータの送付を受ける手段と、前記メモリ手段に記録
された各データ夫々の少なくとも書込み可否を規定する
プロテクト情報を予め定めた第2固定位置から再生する
よう前記データ記録再生装置へ指示し、前記データ記録
再生装置から読み取られたデータの送付を受ける手段
と、書込みを所望する記録データが記録される所望の記
録位置と前記データ記録位置情報と前記プロテクト情報
に基づき、前記所望の記録位置が書込可能であることを
確認する手段と、前記書込可能の確認後に、前記データ
記録再生装置へ書込指示を前記所望の記録データ及び前
記所望の記録位置情報とともに送付する手段と、前記記
録データが書込まれた後に、前記第1固定位置に在る前
記データ記録位置情報の更新書込指示を、更新データと
ともに前記データ記録再生装置へ送付する手段と、前記
記録データが書込まれた後に、前記第2固定位置に在る
前記プロテクト情報の更新書込指示を、更新データとと
もに前記データ記録再生装置へ送付する手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0111】前記の構成によれば、データ記録再生装置
のメモリ手段上に記録されたデータ記録位置情報および
プロテクト情報が入手され、ついで記録データが記録さ
れる所望の記録位置が書込可能であることが確認された
後に、所望の記録データがデータ記録再生装置のメモリ
手段の所望の位置に書き込まれる。さらに記録データの
書込後に、メモリ手段上の固定位置にある前記データ記
録位置情報の更新書込がなされる。また記録データの書
込後に、メモリ手段上の固定位置にある前記プロテクト
情報の更新書込がなされる。
【0112】したがって、以後の処理において固定位置
がアクセスされることでデータ記録位置情報が得られ、
これによりメモリ手段上の記録データの記録位置の入手
が容易になされる。さらに固定位置がアクセスされるこ
とでプロテクト情報が得られ、これによりメモリ手段上
の任意の位置の書込許可の確認が容易になされる。
【0113】上記のようにして、所望の記録データがデ
ータ記録再生装置のメモリ手段の所望の位置に記録され
るから、メモリ手段上にある未利用領域の管理が容易に
なされ、空き領域の発生が回避されてメモリ利用効率の
向上がなされる。
【0114】本発明の請求項26に係るデータ読取装置
は、データを指定された位置へ再生可能に記録するメモ
リ手段を内蔵するデータ記録再生装置に対してデータ授
受が可能な、データ読取装置であって、前記メモリ手段
の任意の位置に記録された各記録データ夫々の位置情報
を参照可能に編成したデータ記録位置情報を、前記メモ
リ手段の予め定めた第1固定位置から再生する指示を前
記データ記録再生装置に送付し、前記データ記録再生装
置から読み取られたデータの送付を受ける手段と、前記
メモリ手段に記録された各データ夫々の少なくとも読取
り可否を規定するプロテクト情報を、前記メモリ手段の
予め定めた第2固定位置から再生する指示を前記データ
記録再生装置に送付し、前記データ記録再生装置から読
み取られたデータの送付を受ける手段と、読取りを所望
するデータの読取位置と前記データ記録位置情報と前記
プロテクト情報に基づき、前記読取位置が読取可能であ
ることを確認する手段と、前記読取可能の確認後に、前
記読取を所望するデータを前記メモリ手段の前記読取位
置から読取る指示を前記データ記録再生装置に送付し、
前記データ記録再生装置から読み取られたデータの送付
を受ける手段と、を備えることを特徴とする。
【0115】前記の構成によれば、何れもデータ記録再
生装置のメモリ手段の固定位置に記録されたデータ記録
位置情報およびプロテクト情報が入手され、ついで所望
の読取位置が読取可能であることが確認された後に、所
望のデータがデータ記録再生装置のメモリ手段から読み
取られ、データ読取装置へ送付される。したがって、読
取を所望するデータの記録位置および記録長が任意であ
っても、確実に所望データの読取りがなされる。しかも
プロテクト情報が固定位置に記録されているから容易に
アクセスされ、よってデータの保護がなされる。
【0116】本発明の請求項27に係るデータが記録さ
れたコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、任意の
記録長の記録データが任意の位置に記録され、前記各記
録データに係る記録位置情報を参照可能に編成したデー
タがデータ記録位置情報として予め定めた第1固定位置
に記録され、少なくとも前記各記録データにつき書込み
可否または読取り可否の少なくとも何れかを規定するプ
ロテクト情報が予め定めた第2固定位置に記録され、前
記各記録がコンピュータまたはストアード・プログラム
方式で動作する論理処理回路によって読取りまたは書込
可能としたことを特徴とする。
【0117】前記の記録媒体がコンピュータまたはスト
アード・プログラム方式で動作する論理処理回路によっ
て読取られる場合に、第2固定位置からプロテクト情報
が読み取られ、このプロテクト情報と、第1固定位置か
ら読取られたデータ記録位置情報と、書込み又は読取り
を所望する位置とが比較対照されて、所望する位置への
書込可否または読取可否が確認される。
【0118】よって書込可能であれば、コンピュータま
たはストアード・プログラム方式で動作する論理処理回
路によって、所望する任意の位置へ所望する任意の記録
データが記録され、且つデータ記録位置情報とプロテク
ト情報の更新書込みがなされる。
【0119】また読取可能であれば、コンピュータまた
はストアード・プログラム方式で動作する論理処理回路
によって、所望する任意の位置から所望する任意の記録
データが読み取られる。
【0120】本発明の請求項28に係るデータ書込装置
は、入力されたデータを指定された位置へ再生可能に記
録する領域を有する記録媒体にアクセス可能なデータ書
込装置であって、前記記録媒体の任意の位置に記録され
た各記録データ夫々の位置情報を参照可能に編成したデ
ータ記録位置情報を、前記記録媒体の予め定めた第1固
定位置から再生する手段と、前記記録媒体に記録された
各データ夫々の少なくとも書込み可否を規定するプロテ
クト情報を、前記記録媒体の予め定めた第2固定位置か
ら再生する手段と、書込みを所望する記録データが記録
される所望の記録位置と前記データ記録位置情報と前記
プロテクト情報に基づき、前記所望の記録位置が書込可
能であることを確認する手段と、前記書込可能の確認後
に、前記所望の記録データを前記所望の記録位置へ書き
込む手段と、前記記録データの書込み後に、前記第1固
定位置の前記データ記録位置情報を更新する手段と、前
記記録データの書込み後に、前記第2固定位置の前記プ
ロテクト情報を更新する手段と、を備えることを特徴と
する。
【0121】前記の構成によれば、記録媒体上に記録さ
れたデータ記録位置情報およびプロテクト情報が読み取
られ、ついで記録データが記録される所望の位置が書込
可能であることが確認された後に、所望の記録データが
記録媒体の所望の位置に書き込まれる。ついで記録デー
タの書込後に、記録媒体上の第1固定位置にある前記デ
ータ記録位置情報の更新書込がなされる。さらに第2固
定位置にある前記プロテクト情報の更新書込がなされ
る。
【0122】上記のように所望の任意の記録長の記録デ
ータが記録媒体上の所望の任意の位置に記録されるか
ら、記録媒体上の未利用領域の管理が容易になされ、空
き領域の発生が回避されてメモリ利用効率の向上がなさ
れる。
【0123】本発明の請求項29に係るデータ読取装置
は、データを指定された位置へ再生可能に記録する領域
を有する記録媒体にアクセス可能なデータ読取装置であ
って、前記記録媒体の任意の位置に記録された各記録デ
ータ夫々の位置情報を参照可能に編成したデータ記録位
置情報を、前記記録媒体の予め定めた第1固定位置から
再生する手段と、前記記録媒体に記録された各データ夫
々の少なくとも読取り可否を規定するプロテクト情報
を、前記記録媒体の予め定めた第2固定位置から再生す
る手段と、読取りを所望するデータの読取位置と前記デ
ータ記録位置情報と前記プロテクト情報に基づき、前記
読取位置が読取可能であることを確認する手段と、前記
読取可能の確認後に、前記読取を所望するデータを前記
記録媒体の前記読取位置から読取る手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0124】前記の構成によれば、記録媒体上の何れも
固定位置に記録されたデータ記録位置情報およびプロテ
クト情報が入手され、ついで所望の読取位置が読取可能
であることが確認された後に、所望のデータが記録媒体
から読み取られる。したがって、読取を所望するデータ
の記録位置および記録長が任意であっても、確実に所望
データの読取りがなされる。しかもプロテクト情報が確
実にアクセスされ、よってデータの保護がなされる。
【0125】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する
旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものでは
ない。
【0126】図1は、本発明に係るデータ書込システム
の一実施形態のブロック構成図である。図2は、図1に
示されるメモリ部におけるデータの記録を説明するメモ
リマップである。さらに図3は、図1に示されるデータ
書込システムの動作の説明図である。
【0127】図1に示されるように、本発明に係るデー
タ書込システムは、データ書込装置WV1とデータ記録
再生装置TF1を備える。
【0128】データ書込装置WV1は、使用者が指示を
入力するための指示情報入力手段Kb、表示情報出力手
段DpL、データ記録再生装置TF1とのデータ授受に
携わるデータ授受部Atr1、データ授受部Atr1に
接続され、さらに各部に接続されて信号/データを各部
に伝送するとともに各部を制御する制御・伝送手段rw
11、授受されるデータのエラー管理を実行するエラー
管理手段rw12、データ記録再生装置TF1から送ら
れデータ授受部Atr1が受けたレスポンス信号を処理
するレスポンス処理手段rw13を備える。
【0129】さらに、指示情報入力手段Kbを介して入
力されたアドレス情報をはじめ、データ記録再生装置T
F1へ送付する各アドレスの編成と送付の管理を行うア
ドレス管理手段rw14、制御・伝送手段rw11から
の指示および、指示情報入力手段Kbを介して入力され
た指示コマンドに基づき所定形式のコマンドを発行する
コマンド発行手段rw15、指示情報入力手段Kbを介
して入力された記録データや更新データを所定形式のデ
ータに編成するデータ編成手段rw16、メモリ部Me
m1上に形成された各クラスタのデータ保護のためのプ
ロテクト情報クラスタPDCのエントリ・アドレス及び
プロテクト情報クラスタPDC内のプロテクトデータの
アドレスを管理するPDC位置情報管理手段rw17、
プロテクト情報クラスタPDC内のプロテクトデータを
編成するプロテクトデータ編成手段rw18を具備す
る。
【0130】データ書込装置WV1は、CPUを備える
不図示のマイクロコンピュータと、このマイクロコンピ
ュータによって読取り実行可能のプログラムが格納され
た例えばROM(読出し専用メモリ)を備えて構成する
ものとし、前記の各手段は夫々プログラムとしてROM
に格納する構成とすることが好ましいが、ロジック回路
または一部分をロジック回路で構成することも可能であ
る。
【0131】一方、データ記録再生装置TF1は、デー
タ書込装置WV1とのデータ授受に携わるデータ授受部
Btr1、データ授受部Btr1に接続され、さらに各
部に接続されて信号/データを各部に伝送するとともに
各部を制御する制御・伝送手段tf11、授受されるデ
ータのエラー管理を実行するエラー管理手段tf12、
データ書込装置WV1から送られデータ授受部Btr1
が受けたデータから指示入力を解析する指示入力解析手
段tf13、データを記録保持するメモリ部Mem1、
データ書込装置WV1から送られた記録データまたは更
新データを指示されたターゲットアドレスに記録する記
録手段tf15、データ書込装置WV1から送られた指
示に基づきメモリ部Mem1の当該アドレスから各種の
データを読み取る再生手段tf14を備える。
【0132】メモリ部Mem1は例えば半導体メモリセ
ルアレイで構成されるが、これに限定されることなく、
磁気シートや光学式メモリ媒体による構成も可能であ
る。
【0133】さらに、前記のエラー管理手段tf12ま
たは、指示入力解析手段tf13または、記録手段tf
15または再生手段tf14の実行による結果をレスポ
ンスデータに編成するレスポンスデータ編成手段tf1
6を備える。
【0134】データ記録再生装置TF1は、全体をロジ
ック回路で、または一部分をロジック回路で構成するこ
とが好ましいが、これ以外にも、CPUを備える例えば
マイクロコンピュータ(不図示)と、このマイクロコン
ピュータによって読取り実行可能のプログラムが格納さ
れる例えばROM(読出し専用メモリ)を備え、前記の
各手段は夫々プログラムとしてROMに格納する構成と
することも可能である。
【0135】また、データ授受部Atr1、Btr1
は、電磁波を生成または電磁波に感応するアンテナと、
送信時にアンテナへ電磁波生成のための電流を供給する
とともに、受信時にアンテナで発生する感応電流から信
号を取り出す送受信回路を具備して電磁波の受発信によ
りデータ授受を行う構成とすることが好ましいが、有線
の接続であっても差し支えない。
【0136】とりわけ電磁波の受発信を行う構成では、
データ書込装置WV1が発信する電磁波をデータ記録再
生装置TF1が受信し、キャリア波を整流して電源電圧
Vcを生成し、データ記録再生装置TF1の各部に供給
する電源回路を備えた構成とすることができる。これに
よると、データ記録再生装置TF1側に例えば電池や、
外部から供給される電源を用意する必要がなくなり、デ
ータ記録再生装置TF1の構成が簡素化されるのみなら
ず、経済的となる。またデータ記録再生装置TF1の設
置場所の制約がなくなり、システム構築の自由度を向上
させることができる。
【0137】また、図示されないがデータ書込装置WV
1が発信する電磁波からクロック信号を抽出するクロッ
ク回路を、データ記録再生装置TF1側に設ける構成と
することも可能である。これによって得られるクロック
は、データ記録再生装置TF1側の制御タイミング信号
やデータ書込装置WV1側への送信キャリアとして利用
できる。
【0138】また、エラー管理手段rw12とエラー管
理手段tf12は、データのエラー訂正機能を含むが、
この他にデータの暗号化/復号化機能を備える構成とす
ることも可能である。
【0139】本データ書込システムの特徴として、メモ
リ部Mem1へ記録される各データの配置と、ファイル
管理とりわけアドレス管理がある。以下、これらの技術
構成と動作を、図2に示されるメモリ部Mem1のメモ
リマップ及び、図3に示されるフローチャートに基づき
説明する。
【0140】図2に示されるように、メモリ部Mem1
には、一つのデータブロックを1クラスタとして、複数
のクラスタが記録可能に構成されている。複数のクラス
タには、ユーザーが所望の記録長のファイルを所望の位
置に記録した複数のユーザークラスタUCi(i=1、
2、等)、これら各クラスタのデータの保護情報が記録
されたプロテクト情報クラスタPDC、各クラスタのア
ドレス情報等が記録されたシステムクラスタSCがあ
る。
【0141】ここでシステムクラスタSCは、メモリ部
Mem1の定位置、例えば先頭部に常に記録される。一
方、ユーザークラスタUCiはメモリ上の任意の位置
に、任意の記録長で記録ができる。さらにプロテクト情
報クラスタPDCは任意の記録長で、任意の位置に記録
される。
【0142】図示される例では、ユーザークラスタUC
1が任意のアドレス領域ad10〜ad11に記録さ
れ、その記録長Ln1は任意の値が許容される。一方、
プロテクト情報クラスタPDCはアドレス領域adPL
〜adPHに記録され、その記録長は任意であるが、内
部に記録される読取プロテクト情報PDrと書込プロテ
クト情報PDwは、アドレスadPL(またはadP
H)を基準にした所定のオフセット量оfst1または
оfst2だけずらせたアドレスに常に記録されるもの
とする。したがって、読取プロテクト情報PDrのアド
レスadPrと書込プロテクト情報PDwのアドレスa
dPwは、アドレスadPLを基準にした場合、 adPr=adPL+оfst1 adPw=adPL+оfst2 で求めることができる。なおプロテクト情報クラスタP
DCにはこれらプロテクト情報の他に、キーデータやフ
ァイルID等の各種情報の記録が可能である。
【0143】システムクラスタSCには、このメモリ上
に記録されたユーザークラスタUCi各々の少なくとも
区切りアドレス情報を載せたクラスタ・アドレス・テー
ブルCAdTが予め定められた固定アドレスadCに、
またプロテクト情報クラスタPDCの記録位置の情報を
載せたプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTが予
め定められた固定アドレスadDに、それぞれ記録され
る。
【0144】例えばクラスタ・アドレス・テーブルCA
dTには、ユーザークラスタUC1のクラスタ番号#1
と、ヘッドアドレスad10、テイルアドレスad11
が表形式で記録される。ここで、各ユーザークラスタU
Ciを、前に位置するユーザークラスタUCjの末尾に
続けて空きがなく記録する構成を採用する場合は、区切
り情報としてヘッドアドレスを省略し、テイルアドレス
のみを記録する構成にできる。これは全体メモリ容量が
限られて管理データの削減が必要な場合に適する。
【0145】またプロテクト情報アドレス・テーブルP
AdTには、プロテクト情報クラスタPDCのヘッドア
ドレスadPL、テイルアドレスadPHが対応させて
記録される。テイルアドレスadPHは、このプロテク
ト情報クラスタPDC以降の任意の位置にユーザークラ
スタUCiを記録する場合に必要となる情報である。ま
た、このプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTに
前記の読取プロテクト情報PDrのアドレスadPrや
書込プロテクト情報PDwのアドレスadPwを記録す
るか、または前記オフセットоfst1、оfst2を
記録するように構成してもよい。上記のプロテクト情報
のアドレス管理は、PDC位置情報管理手段rw17に
より実行される。
【0146】ここで、メモリ部Mem1上の空き領域
は、図示されるように新規書込可能領域NU1、NU2
としてアドレス管理する構成とすることも可能である。
【0147】データ書込装置WV1のコマンド発行手段
rw15が発行する指示すなわちコマンドには、データ
記録再生装置TF1内部のメモリ部Mem1へデータの
記録を指示するコマンドcmWと、メモリ部Mem1か
らデータの再生を指示するコマンドcmRがある。
【0148】コマンドcmWは、所望される記録データ
のメモリ部Mem1への記録を指示する新規記録コマン
ド、メモリ部Mem1上の既存ユーザークラスタUCi
を書き替え記録して新ユーザークラスタUCiとするこ
とを指示する更新記録コマンド、メモリ部Mem1に記
録されたプロテクト情報クラスタPDCの内容(例えば
読取プロテクト情報PDrや書込プロテクト情報PD
w)の更新を指示するプロテクト情報更新コマンド、プ
ロテクト情報クラスタPDCの記録位置の移動を指示す
るPDC移動コマンド、クラスタ・アドレス・テーブル
CAdTやプロテクト情報アドレス・テーブルPAdT
の内容の更新を指示するテーブル更新コマンドとして機
能する。
【0149】コマンドcmRは、クラスタ・アドレス・
テーブルCAdTの読取りを指示する読取コマンド、プ
ロテクト情報アドレス・テーブルPAdTの読取りを指
示する読取コマンド、プロテクト情報クラスタPDCの
内容(例えば読取プロテクト情報PDrや書込プロテク
ト情報PDw)の読取りを指示する読取コマンドとして
機能する。
【0150】各コマンドの機能の区別は、コマンドを形
成するコードや、オペランドにより為される。またサブ
コマンドを発行する構成としてもよい。
【0151】制御・伝送手段rw11は、コマンド発行
手段rw15が発行するこれらコマンドに、アドレス管
理手段rw14またはPDC位置情報管理手段rw17
によるアドレスデータや、データ編成手段rw16また
はプロテクトデータ編成手段rw18による記録・更新
データを加えて指示入力データに編成する。
【0152】このようにデータ書込装置WV1が送付す
る指示入力データの種類は、コマンドとターゲットアド
レスから構成される指示入力データ、コマンドとターゲ
ットアドレスと記録データ又は更新データから構成され
る指示入力データ、コマンドとターゲットアドレスとプ
ロテクト情報更新データから構成される指示入力データ
等があり、これらの指示入力データは、制御・伝送手段
rw11を経てエラー管理手段rw12により符号化が
なされ、データ授受部Atr1からデータ記録再生装置
TF1側へ送付される。
【0153】一方、データ記録再生装置TF1において
は、データ書込装置WV1のデータ授受部Atr1から
送出された指示入力データをデータ授受部Btr1が受
け、制御・伝送手段tf11を経てエラー管理手段tf
12により復号化/エラー訂正がなされたのち、指示入
力解析手段tf13によりコマンド解析され、この解析
結果に基づき記録手段tf15または再生手段tf14
が作動してデータやテーブル或いはアドレスの記録・更
新または再生がなされる。
【0154】再生されたデータ(前記のテーブル等)お
よび処理に伴うステータスは、レスポンスデータ編成手
段tf16によりレスポンスデータに編成され、エラー
管理手段tf12により符号化がなされ、データ授受部
Btr1から送出される。
【0155】ついでデータ書込装置WV1にあっては、
データ授受部Atr1がデータ授受部Btr1から送出
されたレスポンスデータを受け、制御・伝送手段rw1
1を経てエラー管理手段rw12により復号化/エラー
訂正がなされたのち、レスポンス処理手段rw13によ
り処理され、再生されたデータ、および処理に伴うステ
ータスが表示情報出力手段DpLに表示されるか、装置
外に出力される。
【0156】つぎに図3に基づき動作を説明する。デー
タ書込装置WV1とデータ記録再生装置TF1の動作
は、以下のような複数のプロセスにしたがい実行され
る。各プロセスは、複数のステップから構成される。な
お、説明の煩雑を避けるためエラー管理の処理は以下の
説明において省略される。
【0157】クラスタ管理プロセスp11では、使用者
からの指示入力が発生すると、ステップ1000でデー
タ書込装置WV1からデータ記録再生装置TF1へ、読
取コマンドcmRとターゲットアドレスadCから成る
指示入力データが送られる。アドレスadCはクラスタ
・アドレス・テーブルCAdTのエントリポイントであ
る。
【0158】読取コマンドcmRは前記のように制御・
伝送手段rw11の制御下でコマンド発行手段rw15
が発行し、ターゲットアドレスadCはアドレス管理手
段rw14が作成し、制御・伝送手段rw11がこれら
を指示入力データに編成する。以下の各指示入力データ
の編成も略同様に為される。
【0159】データ記録再生装置TF1において、この
読取コマンドcmRとターゲットアドレスadCから成
る指示入力データを受けると、メモリ部Mem1のアド
レスadCからクラスタ・アドレス・テーブルCAdT
を読取り、これをステップ1001でデータ書込装置W
V1へ送付する。
【0160】ついでステップ1002でデータ書込装置
WV1からデータ記録再生装置TF1へ読取コマンドc
mRとターゲットアドレスadDが送られる。アドレス
adDはプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTの
エントリポイントである。
【0161】データ記録再生装置TF1はこの指示入力
データを受けると、メモリ部Mem1のアドレスadD
からプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTを読取
り、これをステップ1003でデータ書込装置WV1へ
送付する。
【0162】データ書込装置WV1は、受けたプロテク
ト情報アドレス・テーブルPAdTから書込プロテクト
情報PDwが記録されているアドレスadPwを抽出
し、ステップ1004でデータ記録再生装置TF1へ読
取コマンドcmRとターゲットアドレスadPwを送
る。
【0163】データ記録再生装置TF1はこの指示入力
データを受けると、メモリ部Mem1のアドレスadP
wから書込プロテクト情報PDwを読取り、これをステ
ップ1005でデータ書込装置WV1へ送付する。
【0164】続くターゲットアドレス設定プロセスp1
2では、入力器Kbから入力された、書込のターゲット
アドレスad1に基づき、読取った書込プロテクト情報
PDwを参照して、このターゲットアドレスad1の属
するクラスタが書込み可能であることを確認する。
【0165】続くクラスタ書込プロセスp13では、ス
テップ1006でデータ書込装置WV1がデータ記録再
生装置TF1へ書込コマンドcmWとターゲットアドレ
スad1と記録データd1を送る。データ記録再生装置
TF1はメモリ部Mem1のアドレスad1へ記録デー
タd1を記録する。そしてステータス分析プロセスp1
6としてステップ1016でステータスデータstat
をデータ書込装置WV1へ送る。データ書込装置WV1
は、このステータスデータstatを分析して記録デー
タd1の記録が成されたことを確認する。
【0166】この記録が終了すると、データ書込装置W
V1は、記録データがさらに存在することを確認し、再
度、ターゲットアドレス設定プロセスp12として入力
器Kbから入力された、書込のターゲットアドレスad
2に基づき、読取った書込プロテクト情報PDwを参照
して、このターゲットアドレスad2の属するクラスタ
が書込み可能であることを確認する。
【0167】ついで再度、クラスタ書込プロセスp13
としてデータ書込装置WV1はステップ1007でデー
タ記録再生装置TF1へ書込コマンドcmWとターゲッ
トアドレスad2と記録データd2を送る。データ記録
再生装置TF1はメモリ部Mem1のアドレスad2へ
記録データd2を記録する。そして再度、ステータス分
析プロセスp16としてステップ1016でステータス
データstatをデータ書込装置WV1へ送る。データ
書込装置WV1は、このステータスデータstatを分
析して記録データd2の記録が成されたことを確認す
る。
【0168】以下同様にして記録データd3、d4の記
録が進行し、やがてステップ1008でデータ記録再生
装置TF1へ書込コマンドcmWとターゲットアドレス
adNと記録データdNが送られると、データ記録再生
装置TF1はメモリ部Mem1のアドレスadNへ記録
データdNを記録する。このようにして、記録データd
1〜dNから成るファイルがユーザークラスタUC2と
して形成される。
【0169】上記から明らかなように、使用者はこのユ
ーザークラスタUC2の記録長と記録アドレスを所望の
任意の値に設定して、メモリ部Mem1上に記録させる
ことができる。
【0170】続くCAdT更新書込プロセスp14で
は、ステップ1009でデータ書込装置WV1がデータ
記録再生装置TF1へ書込コマンドcmWとターゲット
アドレスadCと、ユーザークラスタUC2の区切り情
報を追記した更新データCAdT*を送る。データ記録
再生装置TF1はメモリ部Mem1のアドレスadC
へ、更新データCAdT*を記録する。これによりクラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTが更新される。
【0171】続くPDw*、PDr*更新書込プロセス
p15では、ステップ1010でデータ書込装置WV1
がデータ記録再生装置TF1へ書込コマンドcmWとタ
ーゲットアドレスadPwと、更新する書込プロテクト
情報PDwを送る。データ記録再生装置TF1はメモリ
部Mem1のアドレスadPwへ、この更新する書込プ
ロテクト情報PDwを記録する。これにより、書込プロ
テクト情報PDwに、新規に記録されたユーザークラス
タUC2の書込プロテクト情報が追記される。
【0172】さらに、データ書込装置WV1がデータ記
録再生装置TF1へ書込コマンドcmWとターゲットア
ドレスadPrと、更新する読取プロテクト情報PDr
を送る。データ記録再生装置TF1はメモリ部Mem1
のアドレスadPrへ、この更新する読取プロテクト情
報PDrを記録する。これにより、読取プロテクト情報
PDrに、新規に記録されたユーザークラスタUC2の
読取プロテクト情報が追記される。
【0173】前記のように、本システムの構成によれ
ば、ユーザークラスタの区切りを自由に設定することが
できるから、記録するデータの記録長を任意の所望長さ
で、しかも任意の位置に記録することができる。また、
このファイルを以てクラスタとするものであるから、複
数クラスタに分割する必要がなく、ファイルとクラスタ
は一対一の対応となり、記録長の長いファイルであって
も1個のクラスタとして編成される。
【0174】これにより、ファイルの末端が同時にクラ
スタ末端に設定される。すなわちファイルの末端とクラ
スタ末端間に不使用のデッドエリアが発生しない。これ
により、メモリ部上に利用不能の未記録領域が発生する
のを防止でき、よってメモリ利用効率が向上する。
【0175】さらに、記録長の長いファイルであっても
分割されることなく1個のクラスタとして編成され、フ
ァイルが複数のクラスタに分割されないから、ファイル
管理が容易になるのみならず、プロテクト情報の記録格
納領域を1ファイルにつき1個にすることができ、プロ
テクト情報の記録領域節約が可能になる。
【0176】またプロテクト情報クラスタPDCの位置
を移動させることが可能であるから、ファイルの記録途
中で記録位置が既設のプロテクト情報クラスタPDCに
かかる際には、プロテクト情報クラスタPDCの位置を
移動させるとよい。これによりファイルが分断されず、
連続して記録を続行することができる。
【0177】またプロテクト情報クラスタPDCをメモ
リ領域上の任意の位置に置くことができるから、容量が
異なるメモリ部Mem1を適用する際でも、プロテクト
情報クラスタPDCを同一のクラスタ番号とすることが
でき、論理的なクラスタとして互換性を確保することが
できる。
【0178】さらに前記の方法によれば、記録したクラ
スタの位置を示すデータ記録位置情報がメモリ部の所定
の位置に記録されるから、この所定位置にあるデータ記
録位置情報が参照されることにより、メモリ手段上の任
意の位置に記録された任意の記録長のファイルへのエン
トリが容易にでき、よってファイルアクセスが容易にな
る。
【0179】さらに、記録したファイルのプロテクト情
報をメモリ部の任意の位置に記録し、且つその位置を示
すプロテクト記録位置情報をメモリ部の所定の固定位置
に記録するから、この所定位置にあるプロテクト記録位
置情報を参照することにより、メモリ部の任意の位置に
記録されたプロテクト情報を容易にアクセスすることが
できる。しかもプロテクト情報の記録位置を可変にでき
るから、メモリマップ設計の自由度が増大する。
【0180】図4および図5は、このようにして本発明
のデータ書込システムによりデータ記録がなされたメモ
リ部のメモリマップの例を示す。
【0181】図4は、記録容量が1kバイトのメモリ部
Mem1Kのメモリマップ例を示す。このメモリセルは
1セクタを16バイトとして、全体が64セクタで構成
されている。セクタ番号00h〜02h(h:ヘキサ・
デシマル表示)には、3セクタを占めるシステムクラス
タが、第0クラスタC0として置かれる。このセクタ番
号がアドレスとして扱われる。
【0182】第0クラスタC0に続き順に、第1クラス
タC1としてユーザエリア0(03h〜0Fhセクタ:
計13セクタ分)、第2クラスタC2としてユーザエリ
ア1(10h〜1Fhセクタ:計16セクタ分)、第3
クラスタC3としてユーザエリア2(20h〜2Bhセ
クタ:計12セクタ分)、第4クラスタC4としてユー
ザエリア3(2Ch〜2Dhセクタ:計2セクタ分)、
第5クラスタC5としてユーザエリア4(2Eh〜2F
hセクタ:計2セクタ分)、第6クラスタC6としてプ
ロテクト情報クラスタPDC(30h〜37hセクタ:
計8セクタ分)、第7クラスタC7としてユーザエリア
5(38h〜3Fhセクタ:計8セクタ分)が、夫々記
録されている。
【0183】システムクラスタ内には、各クラスタの区
分データ(Divide Data)が纏められたクラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTと、各クラスタ毎に
設定される読取プロテクト情報PDrと書込プロテクト
情報PDwを格納したプロテクト情報クラスタPDC
(図中で第6クラスタC6のPrоtect Data
Area)の記録位置すなわちアドレス(30h〜37
hセクタ)を示すプロテクト情報アドレス・テーブルP
AdTが記録されている。
【0184】クラスタ・アドレス・テーブルCAdTに
は、例えば図示されるように各クラスタ番号(#0〜#
7)と、対応する末尾のセクタ番号が16進数で記録さ
れている。
【0185】読取プロテクト情報PDrとして1バイト
(8ビット)が確保され、各クラスタ毎に1ビットが割
り当てられている。すなわちLSBのビットからMSB
の8ビットまでが夫々、クラスタ番号#0〜#7のクラ
スタに割り当てられ、この各ビットの値が「1」のと
き、対応するクラスタから記録されているデータの読出
しが許可され、「0」のとき読出しが禁止される。さら
に、書込プロテクト情報PDwとして1バイト(8ビッ
ト)が確保され、各クラスタ毎に1ビットが割り当てら
れている。この1ビットの値が「1」のとき、対応する
クラスタへのデータ記録が許可され、「0」のとき書込
みが禁止される。
【0186】つぎに図5に、記録容量が2kバイトのメ
モリ部Mem2Kにおけるメモリマップ例を示す。この
メモリセルは1セクタを16バイトとして、全体が12
8セクタで構成されている。
【0187】セクタ番号00h〜02h(h:ヘキサ・
デシマル表示)には、3セクタを占めるシステムクラス
タが、第0クラスタC0として置かれる。このセクタ番
号がアドレスとして扱われる。
【0188】第0クラスタC0に続き順に、第1クラス
タC1としてユーザエリア0(03h〜2Fhセクタ:
計45セクタ分)、第2クラスタC2としてユーザエリ
ア1(30h〜3Fhセクタ:計16セクタ分)、第3
クラスタC3としてユーザエリア2(40h〜4Bhセ
クタ:計12セクタ分)、第4クラスタC4としてユー
ザエリア3(4Ch〜4Dhセクタ:計2セクタ分)、
第5クラスタC5としてユーザエリア4(4Eh〜4F
hセクタ:計2セクタ分)、第6クラスタC6としてプ
ロテクト情報クラスタPDC(50h〜57hセクタ:
計8セクタ分)、第7クラスタC7としてユーザエリア
5(58h〜7Fhセクタ:計40セクタ分)が、夫々
記録されている。
【0189】システムクラスタ内には、各クラスタの区
分データ(Divide Data)が纏められたクラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTと、各クラスタ毎に
設定される読取プロテクト情報PDrと書込プロテクト
情報PDwを格納したプロテクト情報クラスタPDC
(図中で第6クラスタC6のPrоtect Data
Area)の記録位置すなわちアドレス(50h〜57
hセクタ)を示すプロテクト情報アドレス・テーブルP
AdTが記録されている。
【0190】クラスタ・アドレス・テーブルCAdTに
は、例えば図示されるように各クラスタ番号と、対応す
る末尾のセクタ番号が16進数で記録されている。
【0191】上記のように、任意の記録長の記録データ
を任意の位置に記録でき、且つプロテクト情報も任意の
位置に記録できるから、メモリ上にある未利用領域の管
理が容易になり、メモリ利用効率が向上する。また前記
のメモリ部Mem1KとMem2Kにおけるように、記
録容量が異なっていてもプロテクト情報クラスタPDC
の位置は第6クラスタC6であり、よって同一クラスタ
番号となり、論理的に同一処理ができるから、記録容量
が異なるメモリ部Mem1KとMem2K間の互換性が
確保される。
【0192】また、長い記録長の記録データであっても
分断なく記録されるから、プロテクト情報は1個とな
り、割り当てる領域を節約できる。
【0193】なお、前記の構成において、データ記録再
生装置TF1をマイクロコンピュータによる構成とし、
ROMにマイクロコンピュータによって読取り実行可能
のプログラムを格納し、前述されたデータ書込装置WV
1側で実行された機能の一部をデータ記録再生装置TF
1において実行する構成とすることも可能である。
【0194】例えば、データ書込装置WV1から書込指
示がターゲットアドレスad1と記録データd1ととも
に送付されると、データ記録再生装置TF1は予め設定
されデータ記録再生装置TF1に内蔵されたアドレスa
dCの情報によりクラスタ・アドレス・テーブルCAd
Tを読取り、同様に内蔵されたアドレスadDの情報に
よりプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTを読取
り、書込プロテクト情報PDwが記録されているアドレ
スadPwを抽出して書込プロテクト情報PDwを読取
り、送付されている書込のターゲットアドレスad1に
基づき、書込プロテクト情報PDwを参照して、このタ
ーゲットアドレスad1の属するクラスタが書込み可能
であることを確認し、ついで送付されている記録データ
d1をアドレスad1へ記録する。そしてステータスデ
ータstatをデータ書込装置WV1へ送る。以上の処
理が全てデータ記録再生装置TF1側のプログラムによ
り実行される。以下同様にして相当の部分をデータ記録
再生装置TF1側で実行するように構成することができ
る。
【0195】図6は、本発明に係るデータ読取システム
の一実施形態のブロック構成図である。図7は、図6に
示されるデータ読取システムの動作の説明図である。図
6に示されるように、本発明に係るデータ読取システム
は、データ読取装置RV2とデータ記録再生装置TF2
を備える。
【0196】データ読取装置RV2は、使用者が指示を
入力するための指示情報入力手段Kb、表示情報出力手
段DpL、データ記録再生装置TF2とのデータ授受に
携わるデータ授受部Atr2、データ授受部Atr2に
接続され、さらに各部に接続されて信号/データを各部
に伝送するとともに各部を制御する制御・伝送手段rw
21、授受されるデータのエラー管理を実行するエラー
管理手段rw22、データ記録再生装置TF2から送ら
れデータ授受部Atr2が受けたレスポンス信号を処理
するレスポンス処理手段rw23を備える。
【0197】さらに、指示情報入力手段Kbを介して入
力されたアドレス情報をはじめ、各アドレスの管理を行
うアドレス管理手段rw24、指示情報入力手段Kbを
介して入力された指示コマンドに基づき所定形式のコマ
ンドを発行するコマンド発行手段rw25を具備する。
【0198】データ読取装置RV2は、CPUを備える
不図示のマイクロコンピュータと、このマイクロコンピ
ュータによって読取り実行可能のプログラムが格納され
た例えばROM(読出し専用メモリ)を備えて構成する
ものとし、前記の各手段は夫々プログラムとしてROM
に格納する構成とすることが好ましいが、ロジック回路
または一部分をロジック回路で構成することも可能であ
る。
【0199】一方、データ記録再生装置TF2は、デー
タ読取装置RV2とのデータ授受に携わるデータ授受部
Btr2、データ授受部Btr2に接続され、さらに各
部に接続されて信号/データを各部に伝送するとともに
各部を制御する制御・伝送手段tf21、授受されるデ
ータのエラー管理を実行するエラー管理手段tf22、
データ読取装置RV2から送られデータ授受部Btr2
が受けたデータから指示入力を解析する指示入力解析手
段tf23、データを記録保持するメモリ部Mem2、
データ読取装置RV2から送られたターゲットアドレス
に基づきメモリ部Mem2の当該アドレスからデータを
読み取る再生手段tf24を備える。
【0200】メモリ部Mem2は例えば半導体メモリセ
ルアレイで構成されるが、これに限定されることなく、
磁気シートや光学式メモリ媒体による構成も可能であ
る。
【0201】さらに、前記のエラー管理手段tf22ま
たは、指示入力解析手段tf23または、再生手段tf
24の実行による結果をレスポンスデータに編成するレ
スポンスデータ編成手段tf26を備える。
【0202】データ記録再生装置TF2は、全体をロジ
ック回路で、または一部分をロジック回路で構成するこ
とが好ましいが、CPUを備える不図示のマイクロコン
ピュータと、このマイクロコンピュータによって読取り
実行可能のプログラムが格納された例えばROM(読出
し専用メモリ)を備えて構成するものとし、前記の各手
段は夫々プログラムとしてROMに格納する構成とする
ことも可能である。
【0203】また、データ授受部Atr2、Btr2
は、アンテナを具備して電磁波の受発信によりデータ授
受を行う構成とすることが好ましいが、有線の接続であ
っても差し支えない。とりわけ電磁波の受発信を行う構
成では、データ読取装置RV2が発信する電磁波をデー
タ記録再生装置TF2が受信し、これを整流して得る電
力を電源としてデータ記録再生装置TF2の各部に供給
する構成とすることができる。これによると、データ記
録再生装置TF2側に例えば電池や、外部から供給され
る電源を用意する必要がなくなり、データ記録再生装置
TF2の構成が簡素化されるのみならず、経済的とな
る。またデータ記録再生装置TF2の設置場所の制約が
なくなり、システム構築の自由度を向上させることがで
きる。
【0204】また、図示されないがデータ読取装置RV
2が発信する電磁波からクロック信号を抽出するクロッ
ク回路を、データ記録再生装置TF2側に設ける構成と
することも可能である。これによって得られるクロック
は、データ記録再生装置TF2側の制御タイミング信号
やデータ読取装置RV2側への送信キャリアとして利用
できる。
【0205】また、エラー管理手段rw22とエラー管
理手段tf22は、データのエラー訂正機能を含むが、
この他にデータの暗号化/復号化機能を備える構成とす
ることも可能である。
【0206】ここでメモリ部Mem2には、図示される
ようにその先頭部から順に、システムクラスタSC、ユ
ーザークラスタUC1、未記録エリアNU、プロテクト
情報クラスタPDC、未記録エリアNU、ユーザークラ
スタUC2が配列されているものとし、ユーザークラス
タUC2を読み取るものとする。
【0207】システムクラスタSCは、メモリ部Mem
2の先頭部に常に記録されている。一方、ユーザークラ
スタUC1、UC2はメモリ上の任意の位置に、任意の
記録長で記録されている。さらにプロテクト情報クラス
タPDCは任意の記録長で、任意の位置に記録されてい
る。
【0208】プロテクト情報クラスタPDCのアドレス
adPrには読取プロテクト情報PDrが記録されてい
る。さらに、ユーザークラスタUC2はアドレスad1
〜アドレスadNを占め、データd1〜dNがファイル
として記録されている。
【0209】システムクラスタSCには、このメモリ部
Mem2上に記録されたユーザークラスタUCi各々の
少なくとも区切りアドレス情報を載せたクラスタ・アド
レス・テーブルCAdTが予め定められたアドレスad
Cに、またプロテクト情報クラスタPDCの記録位置の
情報を載せたプロテクト情報アドレス・テーブルPAd
Tが予め定められたアドレスadDに、それぞれ記録さ
れており、プロテクト情報アドレス・テーブルPAdT
には、読取プロテクト情報PDrのアドレスadPrが
記録されている。
【0210】データ読取装置RV2のコマンド発行手段
rw25が発行するコマンドには、メモリ部Mem2に
記録されたユーザークラスタUCiのデータ再生を指示
する再生コマンド、クラスタ・アドレス・テーブルCA
dTやプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTや、
さらに読取プロテクト情報PDrの読取りを指示する読
取コマンドなどがある。
【0211】またデータ読取装置RV2は、コマンド発
行手段rw25によるコマンドとアドレス管理手段rw
14によるターゲットアドレスから構成される指示入力
データを送信する。この指示入力データは、制御制御・
伝送手段rw21を経てエラー管理手段rw22により
符号化がなされ、データ授受部Atr2から送出され
る。
【0212】一方、データ記録再生装置TF2において
は、データ読取装置RV2のデータ授受部Atr2から
送出された指示入力データをデータ授受部Btr2が受
け、制御・伝送手段tf21を経てエラー管理手段tf
22により復号化/エラー訂正がなされたのち、指示入
力解析手段tf23によりコマンド解析され、この解析
結果に基づき再生手段tf24が作動してデータやテー
ブル或いはアドレスの再生がなされる。
【0213】再生されたデータおよび処理に伴うステー
タスは、レスポンスデータ編成手段tf26によりレス
ポンスデータに編成され、エラー管理手段tf22によ
り符号化がなされ、データ授受部Btr2から送出され
る。
【0214】ついでデータ読取装置RV2にあっては、
データ授受部Atr2がデータ授受部Btr2から送出
されたレスポンスデータを受け、制御・伝送手段rw2
1を経てエラー管理手段rw22により復号化/エラー
訂正がなされたのち、レスポンス処理手段rw23によ
り処理され、再生されたデータ、および処理に伴うステ
ータスが表示情報出力手段DpLに表示されるか、装置
外に出力される。
【0215】つぎに本データ読取システムの動作を、図
7に基づき説明する。データ読取装置RV2とデータ記
録再生装置TF2の動作は、以下のような複数のプロセ
スにしたがい実行される。各プロセスは、複数のステッ
プから構成される。
【0216】クラスタ管理プロセスp21では、ステッ
プ2000でデータ読取装置RV2からデータ記録再生
装置TF2へ、読取コマンドcmRとターゲットアドレ
スadCから成る指示入力データが送られる。アドレス
adCはクラスタ・アドレス・テーブルCAdTのエン
トリポイントである。
【0217】データ記録再生装置TF2において、この
指示入力データを受けると、メモリ部Mem2のアドレ
スadCからクラスタ・アドレス・テーブルCAdTを
読取り、これをステップ2001でデータ読取装置RV
2へ送付する。
【0218】ついでステップ2002でデータ読取装置
RV2からデータ記録再生装置TF2へ読取コマンドc
mRとターゲットアドレスadDが送られる。アドレス
adDはプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTの
エントリポイントである。データ記録再生装置TF2は
この指示入力データを受けると、メモリ部Mem2のア
ドレスadDからプロテクト情報アドレス・テーブルP
AdTを読取り、これをステップ2003でデータ読取
装置RV2へ送付する。
【0219】データ読取装置RV2は、読取ったプロテ
クト情報アドレス・テーブルPAdTから読取プロテク
ト情報PDrが記録されているアドレスadPrを抽出
し、ステップ2004でデータ記録再生装置TF2へ読
取コマンドcmRとターゲットアドレスadPrを送
る。
【0220】データ記録再生装置TF2はこの指示入力
データを受けると、メモリ部Mem2のアドレスadP
rから読取プロテクト情報PDrを読取り、これをステ
ップ2005でデータ読取装置RV2へ送付する。
【0221】続くターゲットアドレス設定プロセスp2
2では、入力器Kbから入力された、読取りのターゲッ
トアドレスad1に基づき、読取った読取プロテクト情
報PDrを参照して、このターゲットアドレスad1の
属するクラスタが読取可能であることを確認する。
【0222】続くクラスタ読取プロセスp23では、ス
テップ2010でデータ読取装置RV2がデータ記録再
生装置TF2へ読取コマンドcmRとターゲットアドレ
スad1を送る。データ記録再生装置TF2はメモリ部
Mem2のアドレスad1から記録されているデータd
1を再生し、ステップ2008でステータスデータst
atをデータ読取装置RV2へ送ると同時に、ステップ
2011で再生データd1をデータ読取装置RV2に送
る。
【0223】データ読取装置RV2では、ステータス分
析プロセスp25として、受けたステータスデータst
atを分析し、データd1の再生が正常に成されたこと
を確認すると、再生データd1を表示または出力する。
【0224】この再生が終了すると、データ読取装置R
V2は入力器Kbから入力された次のターゲットアドレ
スad2に基づき、読取った読取プロテクト情報PDr
を参照し、このターゲットアドレスad2の属するクラ
スタが読取可能であることを確認する。
【0225】ついで再度、クラスタ書込プロセスp23
としてデータ読取装置RV2はステップ2012でデー
タ記録再生装置TF2へ読取コマンドcmRとターゲッ
トアドレスad2を送る。データ記録再生装置TF2は
メモリ部Mem2のアドレスad2から記録データd2
を再生する。そして再度、ステータス分析プロセスp2
5としてステップ2008でステータスデータstat
をデータ読取装置RV2へ送ると同時に、ステップ20
13で再生データd2をデータ読取装置RV2に送る。
【0226】データ読取装置RV2では、ステータス分
析プロセスp25として、受けたステータスデータst
atを分析し、データd2の再生が正常に成されたこと
を確認すると、再生データd2を表示または出力する。
【0227】以下同様にして記録されたデータd3、d
4の再生が進行し、やがてステップ2020でデータ記
録再生装置TF2へ読取コマンドcmRとターゲットア
ドレスadNが送られると、データ記録再生装置TF2
はメモリ部Mem2のアドレスadNからデータdNを
再生し、データ読取装置RV2へ送出する。このように
して、ユーザークラスタUC2を構成するデータd1〜
dNから成るファイルが読み取られる。
【0228】前記のように、本実施形態に係るデータ読
取システムによれば、データ記録位置情報から、読取り
を所望する記録データのメモリ手段上の存在を確認する
ことができる。さらに、プロテクト記録位置情報からプ
ロテクト情報を読み取ることができ、このプロテクト情
報に基づき、読取りを所望する記録データの読取り可能
を確認したのちに、所望の記録データをメモリ部から読
み取ることができる。したがって所望の記録データを、
その記録位置および記録長を問わず、確実にアクセスす
ることができる。しかもプロテクト情報が何れの位置に
記録されていても、プロテクト情報を確実にアクセスで
き、これによりメモリ部の記録データが読取禁止であれ
ば、これを保護することができる。
【0229】図8は、書込みの指示入力データ及びレス
ポンス信号と、読取りの指示入力データ及びレスポンス
信号のフォーマット例を示す図である。
【0230】書込み時においては、メモリ部Memへ記
録データを書き込む際の指示入力データは、コマンドc
mW1と、ターゲットアドレスadjと、記録データd
jから構成され、データ書込装置WVからデータ記録再
生装置TFへ送付される。あるいは更新データをメモリ
部Memへ書き込む際の指示入力データは、コマンドc
mWi(i=2、3、等)と、ターゲットアドレスad
jと、更新データudjから構成され、データ書込装置
WVからデータ記録再生装置TFへ送付される。
【0231】一方、レスポンス信号はコマンドres
と、ターゲットアドレスadjと、ステータスコードs
tatから構成され、データ記録再生装置TFからデー
タ書込装置WVへ返送される。
【0232】つぎに読取り時においては、メモリ部Me
mからデータを読み取る際の指示入力データは、コマン
ドcmRと、ターゲットアドレスadjから構成され、
データ読取装置RVからデータ記録再生装置TFへ送付
される。
【0233】一方、レスポンス信号はコマンドres
と、ターゲットアドレスadjと、ステータスコードs
tatと、再生データdjから構成され、データ記録再
生装置TFからデータ書込装置WVへ返送される。
【0234】図9は、本発明に係るデータ記録再生装置
の一実施形態のブロック構成図である。同図に示される
ように、本実施形態のデータ記録再生装置TF3は、デ
ータを記録再生可能なメモリ部Mem3を内蔵し、外部
のデータ書込装置またはデータ読取装置、或いはデータ
書込読取装置と電磁波に基づくデータおよび信号授受を
非接触で実行し、またデータ書込装置またはデータ読取
装置から供給される電磁波に基づき電力を確保するよう
構成されている。またメモリ部Mem3には、図2に示
されたメモリ部Mem1のメモリマップと略同様なテー
ブルやクラスタが記録されるものとし、図2に示された
符号が以下で適宜援用される。
【0235】データ記録再生装置TF3はアンテナAN
Tと、アンテナANTに接続された送受信回路tf31
と、アンテナANTが捕捉した電磁波から電力を生成さ
せる電源回路tf32を備え、電源回路tf32が生成
する電力は各部分へ供給される。送受信回路tf31と
しては、例えば公知のロード・モジュレーション構成を
はじめ、ASK(振幅偏移変調)等の、正弦搬送波によ
るデジタル振幅変調系が適用可能である。
【0236】シーケンス回路tf3033は、各回路に
接続され、各回路の駆動を制御するとともに、各回路と
で信号授受を行う。
【0237】送受信回路tf31に接続されたリングバ
ッファBufは、検波により生成された指示入力データ
Diを格納する。一方、エラー処理回路tf3034は
リングバッファBufに接続されてリングバッファBu
fの内容を更新し、またレスポンス編成回路tf331
1へ接続されてエラー処理結果を送付する。
【0238】コマンド解析回路tf3035は、リング
バッファBufのコマンド領域へ接続され、コマンドビ
ットを取出し解析して解析信号を第1レジスタrg1へ
入力する。
【0239】アドレス演算回路tf3036は、リング
バッファBufのアドレス領域へ接続され、ターゲット
アドレスを取出して第1レジスタrg1または第2レジ
スタrg2へ入力する。
【0240】データ編成回路tf3037は、リングバ
ッファBufのデータ領域へ接続され、記録データを取
出して記録回路tf3039へ入力する。
【0241】再生回路tf3038は、メモリ部Mem
3に接続されてデータを再生し、可否判定回路tf33
12へ信号またはデータを入力し、また第1レジスタr
g1間で信号やデータの授受を行うよう構成されてい
る。
【0242】記録回路tf3039は、メモリ部Mem
3に接続されてデータを記録し、可否判定回路tf33
12へ信号またはデータを入力し、また第1レジスタr
g1、第2レジスタrg2、データ編成回路tf303
7から信号またはデータを受けるよう構成されている。
【0243】可否判定回路tf3312は、再生回路t
f3038または記録回路tf3039および第2レジ
スタrg2から信号またはデータを受け、第1レジスタ
rg1と信号またはデータを授受する。
【0244】結果通知回路tf3314は、第1レジス
タrg1から信号またはデータを受け、レスポンス編成
回路tf3311へ信号またはデータを送る。
【0245】レスポンス編成回路tf3311は、エラ
ー処理回路tf3034、第1レジスタrg1、結果通
知回路tf3314から信号またはデータを受け、レス
ポンス信号Rsを送受信回路tf31へ出力する。
【0246】第1レジスタrg1は、コマンド解析回路
tf3035、リングバッファBuf、アドレス演算回
路tf3036、再生回路tf3038、記録回路tf
3039、可否判定回路tf3312、第2レジスタr
g2、レスポンス編成回路tf3311に接続され、ま
た第2レジスタrg2は、第1レジスタrg1、アドレ
ス演算回路tf3036、記録回路tf3039、可否
判定回路tf3312に接続されている。
【0247】つぎにデータ記録再生装置TF3の動作を
説明する。 書込時の動作: 1 指示入力の処理動作 アンテナANTで受信され、送受信回路tf31で検波
されたビットシリアルの指示入力データDiがリングバ
ッファBufに受けられると、この受信を検出したシー
ケンス回路tf3033は、エラー処理回路tf303
4をトリガし、エラー処理回路tf3034はリングバ
ッファBufの内容にエラー訂正を施してリングバッフ
ァBufの内容を更新し、確定させる。これによりリン
グバッファBuf上には、エラー訂正が施された指示入
力データDiが所定の順序で配列され、この配列によっ
て書込指示コマンドcmW、ターゲットアドレスad
T、記録データdi、プロテクト情報データpdiが自
動的に分離される。
【0248】コマンド解析回路tf3035は、コマン
ドが1ビット構成のときは、このビットをビットシフト
またはビットマスクで取り出し、その値「1」または
「0」によって「記録(ライト)」の指示であることを
確認する。また、コマンドが2ビット以上の構成では、
マトリクス回路によりコマンド内容が確認される。
【0249】一方、エラー処理回路tf3034が訂正
不能のエラーを検出すると、レスポンス編成回路tf3
311へ信号を送り、レスポンス編成回路tf3311
はこの状態を示すステータスコードstatにコマンド
resを加えてレスポンス信号Rsに編成して送受信回
路tf31へ送り、送受信回路tf31はアンテナAN
Tを経て送信する。このレスポンス信号Rsは指示入力
データDiの再送を促すものとなる。
【0250】2 ターゲットアドレスがどのクラスタに
属するかの確認動作 リングバッファBuf上のデータが上記のようにエラー
訂正されて確定すると、シーケンス回路tf3033は
アドレス演算回路tf3036をトリガし、アドレス演
算回路tf3036はメモリ部Mem3に記録されてい
るクラスタ・アドレス・テーブルCAdTのエントリア
ドレスadC(これは予め決められセットされた固定位
置)を第1レジスタrg1へ入れる。ついでシーケンス
回路tf3033は再生回路tf3038をトリガす
る。再生回路tf3038は第1レジスタrg1の値を
取り込み、メモリ部Mem3からクラスタ・アドレス・
テーブルCAdTを再生して第1レジスタrg1へ転写
する。
【0251】シーケンス回路tf3033は第1レジス
タrg1への書込み発生を検出すると、アドレス演算回
路tf3036をトリガし、アドレス演算回路tf30
36はリングバッファBuf上のターゲットアドレスa
dTを取出し、第1レジスタrg1の内容との比較を実
行してターゲットアドレスadTの属するクラスタ番号
#を確定し、このクラスタ番号#を第2レジスタrg2
へ書き込む。このようにして、ターゲットアドレスad
Tの属するクラスタ番号#が確定した。
【0252】3 データ保護の確認動作 つぎにシーケンス回路tf3033は、コマンド解析回
路tf3035をトリガし、コマンド解析回路tf30
35は、リングバッファBuf上の確定したコマンド値
(「1」か「0」)を第1レジスタrg1へ転写する。
シーケンス回路tf3033は第1レジスタrg1への
書込み発生を検出すると、ついでアドレス演算回路tf
3036をトリガする。
【0253】アドレス演算回路tf3036は第1レジ
スタrg1の内容(コマンド値)を取り込み、コマンド
ビットであることを判定して、メモリ部Mem3に記録
されているプロテクト情報アドレス・テーブルPAdT
のエントリ・アドレスadD(これは予め決められセッ
トされた固定位置)を第1レジスタrg1へ書き込む。
【0254】シーケンス回路tf3033は、第1レジ
スタrg1へ書込みがなされたことを検出すると、再生
回路tf3038をトリガする。再生回路tf3038
は、第1レジスタrg1から取り出したエントリ・アド
レスadDに基づき、プロテクト情報アドレス・テーブ
ルPAdT(これによって書込プロテクト情報PDwが
記録されている位置がわかる)をメモリ部Mem3から
読取り、第1レジスタrg1へ書き込む。
【0255】シーケンス回路tf3033は、第1レジ
スタrg1へ書込みがなされたことを検出すると、アド
レス演算回路tf3036をトリガする。アドレス演算
回路tf3036は、この第1レジスタrg1の内容
(PAdT)に基づき、書込プロテクト情報PDwのエ
ントリ・ポイントadPwを読取り、これを第1レジス
タrg1へ書き込む。
【0256】このようにエントリ・ポイントadPwが
第1レジスタrg1へ書込まれたことを検出すると、シ
ーケンス回路tf3033は再生回路tf3038をト
リガする。再生回路tf3038は、第1レジスタrg
1の内容(adPw)を取り込み、メモリ部Mem3の
アドレスadPwから書込プロテクト情報PDwを再生
して、第1レジスタrg1へ書き込む。シーケンス回路
tf3033は、第1レジスタrg1へ書込みがなされ
たことを検出すると、可否判定回路tf3312をトリ
ガする。
【0257】可否判定回路tf3312は、第2レジス
タrg2からクラスタ番号#を取り込み、さらに第1レ
ジスタrg1から書込プロテクト情報PDwを取り込
み、クラスタ番号#により指定がなされたクラスタのプ
ロテクト情報が、書込み時の書込みを許可しているか
を、値の比較によって判定する。判定結果が書込み許可
であると、「01」を、書込み禁止であると、「11」
を、第1レジスタrg1へ書き込む。
【0258】シーケンス回路tf3033は、第1レジ
スタrg1に書込みが発生したことを検出すると、結果
通知回路tf3314をトリガする。結果通知回路tf
3314は第1レジスタrg1から判定値を取り込み、
その値が「11」であれば、イリーガル通知信号を発生
させ、レスポンス編成回路tf3311へ出力する。レ
スポンス編成回路tf3311はこの信号に基づき、イ
リーガルであることを通知するステータスstatを載
せたレスポンス信号Rsを、送受信回路tf31を経て
アンテナANTから放出させる。
【0259】一方、結果通知回路tf3314は第1レ
ジスタrg1から取り込んだ値が「01」であれば、こ
れによって書込み許可がなされていることを確認して、
シーケンス回路tf3033へ通知信号を入力する。
【0260】4 データ記録動作とファイル終了確認 シーケンス回路tf3033は、結果通知回路tf33
14から通知信号を受けて、前記許可がなされているこ
とを確認すると、リングバッファBuf上のターゲット
アドレスadTを第1レジスタrg1へ転写し、ついで
記録回路tf3039をトリガする。
【0261】記録回路tf3039は、データ編成回路
tf3037を駆動し、データ編成回路tf3037は
リングバッファBuf上から記録データdiを取出して
記録回路tf3039へ入力する。ついで記録回路tf
3039は第1レジスタrg1からターゲットアドレス
adTを取り出して、記録データdiをメモリ部Mem
3上のこのアドレスの領域へ記録する。
【0262】以上のようにして、記録データdiのメモ
リ部Mem3への記録が成功すると、シーケンス回路t
f3033は結果通知回路tf3314に信号を送り、
結果通知回路tf3314は正常終了結果をレスポンス
編成回路tf3311へ出力する。レスポンス編成回路
tf3311はこの信号に基づき、正常終了を通知する
ステータスstatを載せたレスポンス信号Rsを、送
受信回路tf31を経てアンテナANTから放出させ
る。
【0263】一方、電源電圧の変動などの理由で記録デ
ータdiのメモリ部Mem3への記録が不調に終わる
と、シーケンス回路tf3033は結果通知回路tf3
314に信号を送り、結果通知回路tf3314は異常
終了結果をレスポンス編成回路tf3311へ出力す
る。レスポンス編成回路tf3311はこの信号に基づ
き、異常終了を通知するステータスstatを載せたレ
スポンス信号Rsを、送受信回路tf31を経てアンテ
ナANTから放出させる。この異常終了通知を受けたデ
ータ書込装置側では、データ再送または再度書込みトラ
イ等の適当な指示を、データ記録再生装置TF3側へ再
送することになる。
【0264】上記のようにしてデータ記録に成功した際
において、ファイルデータがさらに続く場合は、データ
書込装置から次の指示入力データDiが送付され、次の
記録データdiがメモリ部Mem3上へ記録され、この
ようにしてファイルのメモリ部Mem3への記録が進行
する。
【0265】記録すべきファイルデータが終了すると、
データ書込装置からEOFと、読取プロテクト情報PD
r’または/および書込プロテクト情報PDw’が載っ
た指示入力データDiが送られてくる。このEOFが載
った指示入力データDiの処理は前記各ステップと同様
になされ、これによりシーケンス回路tf3033はメ
モリ部Mem3への記録ファイルの終了を確認する。
【0266】5 クラスタ・アドレス・テーブルCAd
Tの更新 以上のようにして、メモリ部Mem3上の所望の位置
に、任意の記録長でファイル記録が為され、新ユーザー
クラスタUCiが形成された。ここでシーケンス回路t
f3033は、第1レジスタrg1上のアドレスデータ
(これは新ユーザークラスタUCiの末尾のアドレス)
を第2レジスタrg2へ転写し、ついでアドレス演算回
路tf3036をトリガする。
【0267】アドレス演算回路tf3036がメモリ上
のクラスタ・アドレス・テーブルCAdTのエントリ・
アドレスadC(これは予め決められたものがセットさ
れている)を第1レジスタrg1へ書き出すと、シーケ
ンス回路tf3033は記録回路tf3039をトリガ
し、記録回路tf3039は第1レジスタrg1から取
り出したアドレスadCのメモリ領域に第2レジスタr
g2の内容を追記録する。これにより新ユーザークラス
タUCiの区切り情報がクラスタ・アドレス・テーブル
CAdTに追記され、クラスタ・アドレス・テーブルC
AdTが更新された。
【0268】6 読取プロテクト情報PDr’と書込プ
ロテクト情報PDw’の更新動作 つぎにシーケンス回路tf3033は、リングバッファ
Buf上にある、指定されたプロテクト情報(読取プロ
テクト情報PDr’または/および書込プロテクト情報
PDw’)を第2レジスタrg2へ転写し、ついでアド
レス演算回路tf3036をトリガする。このプロテク
ト情報は、新ユーザークラスタUCiの内容の読取り、
または書き換えの禁止または許可を指定するものであ
り、入力により指定されている。
【0269】アドレス演算回路tf3036は、メモリ
部Mem3に記録されているプロテクト情報アドレス・
テーブルPAdTのエントリ・アドレスadD(これは
予め決められセットされている)を第1レジスタrg1
へ書き込む。
【0270】シーケンス回路tf3033は、第1レジ
スタrg1へ書込みがなされたことを検出すると、再生
回路tf3038をトリガする。再生回路tf3038
は、第1レジスタrg1から取り出したエントリ・アド
レスadDに基づき、プロテクト情報アドレス・テーブ
ルPAdTをメモリ部Mem3から読取り、第1レジス
タrg1へ書き込む。
【0271】シーケンス回路tf3033は、第1レジ
スタrg1へ書込みがなされたことを検出すると、アド
レス演算回路tf3036をトリガする。アドレス演算
回路tf3036は、この第1レジスタrg1の内容
(PAdT)に基づき、読取プロテクト情報PDrのエ
ントリ・ポイントadPrまたは書込プロテクト情報P
Dwのエントリ・ポイントadPwを読取り、これを第
1レジスタrg1へ書き込む。
【0272】このようにエントリ・ポイントadPrま
たはadPwが第1レジスタrg1へ書込まれたことを
検出すると、シーケンス回路tf3033は記録回路t
f3039をトリガする。記録回路tf3039は、第
1レジスタrg1の内容(adPrまたはadPw)を
取り込み、メモリ部Mem3のアドレスadPrまたは
アドレスadPwへ、第2レジスタrg2の内容を書き
込む。なお指定されたプロテクト情報が、読取り及び書
き換えの両方を指定するものであれば、上記動作を順に
実行する。これにより、読取プロテクト情報PDr’ま
たは/および書込プロテクト情報PDw’が更新され
る。
【0273】このようにして、新ユーザークラスタUC
iの内容すなわち新ファイルの読取り許可が指定される
と、以降の動作においてこの新ファイルの読取りが可能
になる。また新ファイルの書込禁止が指定されると、以
降の動作においてこの新ファイルの更新や削除が禁止さ
れ、新ファイルは保護される。
【0274】また、読取プロテクト情報PDrや書込プ
ロテクト情報PDwの位置を、任意の位置に移動させる
ようにし、移動先を入力で指定する構成とすることも可
能である。この場合は、プロテクト情報移動指示コマン
ドが準備され、このプロテクト情報移動指示コマンド
と、移動先を指定するターゲットアドレスadTがリン
グバッファBufに入力される。このプロテクト情報の
位置の移動は、例えば新規に記録作成したファイル長の
関係で、既存のプロテクト情報の記録領域まで使用して
データ書込みをする場合などに効果的である。
【0275】読取時の動作: 1 指示入力の処理動作 アンテナANTで受信され、送受信回路tf31で検波
されたビットシリアルの指示入力データDiがリングバ
ッファBufに受けられると、この受信を検出したシー
ケンス回路tf3033は、エラー処理回路tf303
4をトリガし、エラー処理回路tf3034はリングバ
ッファBufの内容にエラー訂正を施してリングバッフ
ァBufの内容を更新し、確定させる。これによりリン
グバッファBuf上には、エラー訂正が施された指示入
力データDiが所定の順序で配列され、この配列によっ
て読取指示コマンドcmR、ターゲットアドレスadT
が自動的に分離される。
【0276】コマンド解析回路tf3035は、コマン
ドが1ビット構成のときは、このビットをビットシフト
またはビットマスクで取り出し、その値「1」または
「0」によって「再生(リード)」の指示であることを
確認する。また、コマンドが2ビット以上の構成では、
マトリクス回路によりコマンド内容が確認される。
【0277】一方、エラー処理回路tf3034が訂正
不能のエラーを検出すると、レスポンス編成回路tf3
311へ信号を送り、レスポンス編成回路tf3311
はこの状態を示すステータスコードstatにコマンド
resを加えてレスポンス信号Rsに編成して送受信回
路tf31へ送り、送受信回路tf31はアンテナAN
Tを経て送信する。このレスポンス信号Rsは指示入力
データDiの再送を促すものとなる。
【0278】2 ターゲットアドレスがどのクラスタに
属するかの確認動作 リングバッファBuf上のデータが上記のようにエラー
訂正されて確定すると、シーケンス回路tf3033は
アドレス演算回路tf3036をトリガし、アドレス演
算回路tf3036はクラスタ・アドレス・テーブルC
AdTのエントリアドレスadC(これは予め決められ
セットされている)を第1レジスタrg1へ入れる。つ
いでシーケンス回路tf3033は再生回路tf303
8をトリガする。再生回路tf3038は第1レジスタ
rg1の値を取り込み、メモリ部Mem3からクラスタ
・アドレス・テーブルCAdTを再生して第1レジスタ
rg1へ転写する。
【0279】シーケンス回路tf3033は第1レジス
タrg1への書込み発生を検出すると、アドレス演算回
路tf3036をトリガし、アドレス演算回路tf30
36はリングバッファBuf上のターゲットアドレスa
dTを取出し、第1レジスタrg1の内容との比較を実
行してターゲットアドレスadTの属するクラスタ番号
#を確定し、このクラスタ番号#を第2レジスタrg2
へ書き込む。このようにして、ターゲットアドレスad
Tの属するクラスタ番号#が確定した。
【0280】3 データ保護の確認動作 つぎにシーケンス回路tf3033は、コマンド解析回
路tf3035をトリガし、コマンド解析回路tf30
35は、リングバッファBuf上の確定したコマンド値
(「1」か「0」)を第1レジスタrg1へ転写する。
シーケンス回路tf3033は第1レジスタrg1への
書込み発生を検出すると、ついでアドレス演算回路tf
3036をトリガする。
【0281】アドレス演算回路tf3036は第1レジ
スタrg1の内容(コマンド値)を取り込み、コマンド
ビットであることを判定して、メモリ部Mem3に記録
されているプロテクト情報アドレス・テーブルPAdT
のエントリ・アドレスadD(これは予め決められセッ
トされている)を第1レジスタrg1へ書き込む。
【0282】シーケンス回路tf3033は、第1レジ
スタrg1へ書込みがなされたことを検出すると、再生
回路tf3038をトリガする。再生回路tf3038
は、第1レジスタrg1から取り出したエントリ・アド
レスadDに基づき、プロテクト情報アドレス・テーブ
ルPAdT(これによって読取プロテクト情報PDrが
記録されている位置がわかる)をメモリ部Mem3から
読取り、第1レジスタrg1へ書き込む。
【0283】シーケンス回路tf3033は、第1レジ
スタrg1へ書込みがなされたことを検出すると、アド
レス演算回路tf3036をトリガする。アドレス演算
回路tf3036は、この第1レジスタrg1の内容
(PAdT)に基づき、読取プロテクト情報PDrのエ
ントリ・ポイントadPrを読取り、これを第1レジス
タrg1へ書き込む。
【0284】このようにエントリ・ポイントadPrが
第1レジスタrg1へ書込まれたことを検出すると、シ
ーケンス回路tf3033は再生回路tf3038をト
リガする。再生回路tf3038は、第1レジスタrg
1の内容(adPr)を取り込み、メモリ部Mem3の
アドレスadPrから読取プロテクト情報PDrを再生
して、第1レジスタrg1へ書き込む。
【0285】シーケンス回路tf3033は、第1レジ
スタrg1へ書込みがなされたことを検出すると、可否
判定回路tf3312をトリガする。可否判定回路tf
3312は、第2レジスタrg2からクラスタ番号#を
取り込み、さらに第1レジスタrg1から読取プロテク
ト情報PDrを取り込み、クラスタ番号#により指定が
なされたクラスタのプロテクト情報が、読取りを許可し
ているかを、値の比較によって判定する。
【0286】判定結果が読取り許可であると、「01」
を、読取り禁止であると、「11」を、第1レジスタr
g1へ書き込む。シーケンス回路tf3033は、第1
レジスタrg1に書込みが発生したことを検出すると、
結果通知回路tf3314をトリガする。結果通知回路
tf3314は第1レジスタrg1から判定値を取り込
み、その値が「11」であれば、イリーガル通知信号を
発生させ、レスポンス編成回路tf3311へ出力す
る。レスポンス編成回路tf3311はこの信号に基づ
き、イリーガルであることを通知するステータスsta
tを載せたレスポンス信号Rsを、送受信回路tf31
を経てアンテナANTから放出させる。
【0287】一方、結果通知回路tf3314は第1レ
ジスタrg1から取り込んだ値が「01」であれば、こ
れによって読取り許可がなされていることを確認して、
シーケンス回路tf3033へ通知信号を入力する。
【0288】4 データ読取動作とファイル終了確認 シーケンス回路tf3033は、結果通知回路tf33
14から通知信号を受けて、前記許可がなされているこ
とを確認すると、リングバッファBuf上のターゲット
アドレスadTを第1レジスタrg1へ転写し、ついで
再生回路tf3038をトリガする。再生回路tf30
38は、第1レジスタrg1からターゲットアドレスa
dTを取り出して、メモリ部Mem3からアドレスad
Tに記録されているデータを再生する。
【0289】以上のようにして、データ再生が成功する
と、シーケンス回路tf3033は結果通知回路tf3
314に信号を送り、結果通知回路tf3314は正常
終了結果をレスポンス編成回路tf3311へ出力す
る。レスポンス編成回路tf3311はこの信号に基づ
き、正常終了を通知するステータスstatを載せたレ
スポンス信号Rsを、送受信回路tf31を経てアンテ
ナANTから放出させる。
【0290】ファイルデータがさらに続く場合は、前記
の入力Diが反復され、次の記録データがメモリ部Me
m3から再生され、このようにしてファイルのメモリ部
Mem3からの再生が進行する。
【0291】以上の構成と動作は、ハードウエア・ロジ
ック回路により各部を構成させるものであった。本発明
は、このハードウエア・ロジック回路による構成に限定
されることなく、ストアード・プログラム方式の、CP
Uを備えたマイクロコンピュータを適用した構成も可能
である。このようなマイクロコンピュータによる構成の
場合、前記各回路の各機能は、マイクロコンピュータに
よって読取り実行可能なプログラムとして準備され、そ
の実施形態は、図9に示されるようになる。
【0292】同図で、前記のシーケンス回路tf303
3は(プログラムとして構成された:以下同様)制御手
段tf33に、エラー処理回路tf3034はエラー訂
正手段tf34とエラー通知編成手段tf313に、結
果通知回路tf3314は結果通知編成手段tf314
に、コマンド解析回路tf3035はコマンド解析手段
tf35に、アドレス演算回路tf3036はアドレス
管理手段tf36に、データ編成回路tf3037はデ
ータ編成手段tf37に、再生回路tf3038は再生
手段tf38に、記録回路tf3039は記録手段tf
39に、レスポンス編成回路tf3311はレスポンス
編成手段tf311に、可否判定回路tf3312は可
否判定手段tf312に、概ね対応する。
【0293】図10は、このようなマイクロコンピュー
タによる構成のデータ記録再生装置TF3の動作フロー
チャートである。同図に示されるように、制御手段tf
33が指示入力データ受信を検出すると(ステップS
1)、エラー訂正手段tf34がエラー訂正処理を実行
し(ステップS2)、訂正不能のエラーが発生すれば
(ステップS3)、エラー通知編成手段tf313がそ
の旨のエラー通知を編成し(ステップS4)、ついでレ
スポンス編成手段tf311がレスポンスの編成・発信
を行う(ステップS13)。
【0294】ステップS2でエラーが訂正されれば、リ
ングバッファBufの内容が訂正書き替えされ、これに
より指示入力データが確定する(ステップS5)。つい
でコマンド解析手段tf35が確定した指示入力データ
のコマンドを解析し(ステップS6)、コマンドがデー
タの書込か、データの読取りかを検証する(ステップS
7)。
【0295】コマンドがデータの書込みであると、可否
判定手段tf312はアドレス管理手段tf36と再生
手段tf38を駆動して書込プロテクト情報PDwを得
て、これを参照し(ステップS8)、ターゲットアドレ
スとの照合を行う(ステップS9)。この照合結果が書
込み禁止であれば(ステップS10)、この照合結果を
得て制御手段tf33がレスポンス編成手段tf311
を駆動し、レスポンス編成手段tf311はイリーガル
指示である旨のレスポンス編成・発信を行う(ステップ
S13)。
【0296】照合結果が書込み許可であれば(ステップ
S10)、この照合結果を得て制御手段tf33がデー
タ編成手段tf37と記録手段tf39を駆動し、メモ
リ部Mem3の指示された位置へ指定された記録長(こ
れはデータ書込装置によって任意の位置と任意の記録長
が指定されている)で書込記録を行う(ステップS1
1)。こののち制御手段tf33によって書込が正常に
終了したか否かがチェックされる(ステップS12)。
【0297】例えば、メモリセルへの書込中に電源側の
何らかの原因による電圧低下が発生してメモリセルへの
書込が正常に実行されなかった場合などは、書込が正常
に終了しなかったとして、結果通知編成手段tf314
を駆動し、結果通知編成手段tf314はその旨の通知
を編成してレスポンス編成手段tf311へ送り、レス
ポンス編成手段tf311はその旨のレスポンス信号の
編成・発信を行う(ステップS13)。一方、書込が正
常に終了した場合は、その旨のレスポンス編成・発信を
行う(ステップS13)。
【0298】次にステップS7において、コマンドがデ
ータの読取りであると、可否判定手段tf312はアド
レス管理手段tf36と再生手段tf38を駆動して読
取プロテクト情報PDrを得て、これを参照し(ステッ
プS14)、ターゲットアドレスとの照合を行う(ステ
ップS15)。この照合結果が読取禁止であれば(ステ
ップS16)、この照合結果を得て制御手段tf33が
レスポンス編成手段tf311を駆動し、レスポンス編
成手段tf311はイリーガル指示である旨のレスポン
ス編成・発信を行う(ステップS13)。
【0299】照合結果が読取許可であれば(ステップS
16)、この照合結果を得て制御手段tf33が再生手
段tf38を駆動し、メモリ部Mem3のターゲットア
ドレスからデータを読取再生する(ステップS17)。
こののち制御手段tf33によって読取りが正常に終了
したか否かがチェックされる(ステップS18)。例え
ば、メモリセルから読取中に電源側の何らかの原因によ
る電圧低下が発生して読取りが正常に実行されなかった
場合などは、読取りが正常に終了しなかったとして、結
果通知編成手段tf314を駆動し、結果通知編成手段
tf314はその旨の通知を編成してレスポンス編成手
段tf311へ送り、レスポンス編成手段tf311は
その旨のレスポンス信号の編成・発信を行う(ステップ
S13)。一方、読取りが正常に終了した場合は、その
旨のレスポンス編成・発信を行う(ステップS13)。
【0300】前記の構成によれば、与えられた任意の記
録長のデータを、指定された任意の位置に記録してユー
ザークラスタUCiとできる。また、この記録位置はデ
ータ記録位置情報(クラスタ・アドレス・テーブルCA
dT)としてメモリ部Mem3の予め定めた固定位置へ
記録されるから、以後の読取り処理等において当該固定
位置をアクセスすることにより、クラスタ・アドレス・
テーブルCAdTが容易に得られ、これによりメモリ部
Mem3の記録状態の確認が容易にできる。
【0301】同様に、与えられた任意のプロテクト情報
をメモリ部Mem3の任意の位置に記録し、この記録し
た位置の情報をプロテクト情報アドレス・テーブルPA
dTに記載してメモリ部Mem3の予め定めた固定位置
へ記録する。したがって、この固定位置をアクセスする
ことにより、プロテクト情報アドレス・テーブルPAd
Tが得られ、これによりプロテクト情報がどの位置に記
録されていても、容易にその位置を得ることができる。
【0302】さらに、各手段の動作結果をデータ書込装
置またはデータ読取装置へ通知することにより、データ
書込装置またはデータ読取装置においてデータ記録再生
装置の動作を確認することができ、データ記録再生装置
の送付するデータの信憑性の検証が容易にできる。例え
ば、動作中の電圧低下発生でフェイルした等の結果が通
知されることによって、以降の対応が容易になる。ある
いは動作結果に基づき、データ書込装置またはデータ読
取装置によるデータ記録再生装置の制御が可能になる。
【0303】さらに、指定された位置データとプロテク
ト情報との照合をデータ記録再生装置内において実行
し、許可が確認できた場合にのみ記録または再生を実行
する。これにより不適切な指示の実行を排除できる。
【0304】上記をさらに説明すると、たとえプロテク
ト情報により書込み禁止または読取禁止がなされていて
も、書込可否または読取可否のチェック(照合)がデー
タ書込装置側またはデータ読取装置側だけで為され、一
方においてメモリ手段を備えるデータ記録再生装置側で
無照合であると、書込み禁止とされた記録領域に書込が
為されるおそれがある。または読取禁止とされた記録領
域から読取りが為されるおそれがある。
【0305】こうした不都合は、通信途中での「データ
化け」やノイズ混入により指示入力の内容が変質する場
合や、或いは不正なデータ書込/読取装置から入力され
た不正書込指示または不正読取指示により発生する。し
たがって、データ書込装置またはデータ読取装置が正当
なものであり、さらに、これらデータ書込装置またはデ
ータ読取装置側において照合検査がなされた後に送付さ
れた指示入力であっても、上記の不具合の発生を排除で
きない。
【0306】本実施形態によれば再度、データ記録再生
装置側でプロテクト情報との照合検査をすることによ
り、指示入力が適切である場合にのみ記録または再生が
実行される。これにより不適切な指示入力を排除できる
から、信頼性を向上させることができる。
【0307】図11は、本発明に係るデータ書込・読取
装置RWの一実施形態の構成を示すブロック図である。
このデータ書込・読取装置RW3は、例えば前述のデー
タ記録再生装置TF3(図9参照)に対し、電磁波を発
信してデータ記録再生装置TF3へ電力を供給するとと
もに、電磁波により指示入力データをデータ記録再生装
置TF3へ送信し、またデータ記録再生装置TF3から
レスポンス信号を受信するものである。
【0308】データ書込・読取装置RW3は、各手段の
作動を制御するとともに、各手段とでデータ授受を行う
制御手段rw301、使用者が指示データ(コマンド、
ターゲットアドレス、記録データ、更新データ等)を入
力するためのキーボードKbおよび入力インタフェース
I−Bf、入力された各データやデータ記録再生装置T
F3から読み取ったデータ、或いは交信内容を仲介する
出力インタフェースO−Bf、出力インタフェースO−
Bfに接続された液晶ディスプレイ装置DpLを備え
る。
【0309】さらに、使用者から入力されたコマンドに
基づきコマンドを所定フォーマットで発行するコマンド
発行手段rw302、使用者から入力されたターゲット
アドレスをはじめ、各種のテーブルやプロテクト情報の
エントリアドレスを演算管理するアドレス管理手段rw
303、使用者から入力された記録データや制御手段r
w301から送付されたデータに基づき所定フォーマッ
トでデータ編成を行うデータ編成手段rw310、使用
者から入力されたプロテクト情報の更新データ(PDr
*、PDw*)に基づき所定フォーマットで更新データ
の編成を行うプロテクト情報更新手段rw311、前記
の、コマンド発行手段rw302とアドレス管理手段r
w303とデータ編成手段rw310とプロテクト情報
更新手段rw311からのデータに基づき指示入力デー
タDiを編成する指示入力データ編成手段rw304を
備える。
【0310】さらに、指示入力データ編成手段rw30
4の出力データにエラー符号化処理を施して送信受信回
路TRへ入力するとともに、送信受信回路TRが受信し
たレスポンスデータにエラー訂正処理を施してバッファ
メモリBufへ格納するエラー管理手段ER、このエラ
ー管理手段ERから信号を受けてアンテナANTから電
磁波を発信するとともに、アンテナANTが捕捉した電
磁波からレスポンス信号を生成させる送信受信回路TR
を備える。
【0311】さらに、バッファメモリBufへ格納され
たデータから、各種情報やアドレス情報やコマンド等を
抽出するレスポンス処理手段rw306を備える。レス
ポンス処理手段rw306が抽出する情報には、クラス
タ・アドレス・テーブルCAdT、プロテクト情報アド
レス・テーブルPAdT、書込プロテクト情報PDw、
読取プロテクト情報PDr、リトライ・コマンドrt
y、再生データRо、ステータスstat等がある。
【0312】さらに、入力されたターゲットアドレス
と、レスポンス処理手段rw306から供給されたクラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTに基づきクラスタを
確定してクラスタ番号を許可確認手段rw309へ供給
するクラスタ確定手段rw307、このクラスタ番号
と、レスポンス処理手段rw306から供給された読取
プロテクト情報PDrまたは書込プロテクト情報PDw
に基づき書込みまたは読取り許可を確認して結果をコマ
ンド発行手段rw302へ供給する許可確認手段rw3
09、レスポンス処理手段rw306から供給されたプ
ロテクト情報アドレス・テーブルPAdTに基づき読取
プロテクト情報PDrが記録されたアドレス又は書込プ
ロテクト情報PDwが記録されたアドレスを読み出して
アドレス管理手段rw303へ供給するプロテクト情報
テーブル参照手段rw308を備える。
【0313】前記で、アドレス管理手段rw303は、
いずれも予め定められている、クラスタ・アドレス・テ
ーブルCAdTが記録されたアドレスと、プロテクト情
報アドレス・テーブルPAdTが記録されたアドレスを
内蔵している。またレスポンス処理手段rw306が出
力するリトライ・コマンドrtyはコマンド発行手段r
w302へ供給され、ステータスstatは制御手段r
w301へ供給されるよう構成されている。
【0314】さらにデータ書込・読取装置RW3は、何
れも不図示のマイクロコンピュータとROM(読出し専
用メモリ)またはフラッシュメモリやEEPROM(電
気的消去可能プログラマブル読出しメモリ)を備え、前
記メモリには前記の各手段、すなわ制御手段rw30
1、コマンド発行手段rw302、アドレス管理手段r
w303、指示入力データ編成手段rw304、レスポ
ンス処理手段rw306、クラスタ確定手段rw30
7、プロテクト情報テーブル参照手段rw308、許可
確認手段rw309、データ編成手段rw310、プロ
テクト情報更新手段rw311、エラー管理手段ER
が、何れもマイクロコンピュータによって読取り実行可
能なプログラムとして格納されている。
【0315】図12は、前記のデータ書込・読取装置R
W3の動作フローチャートである。以下、同図に基づき
動作を説明する。
【0316】使用者からキーボードKbを介して入力が
なされ、制御手段rw301によって指示入力の発生が
検出されると(ステップS3002)、制御手段rw3
01はコマンド発行手段rw302とアドレス管理手段
rw303と指示入力データ編成手段rw304を駆動
して、データ記録再生装置TF3のメモリ部Mem3か
らクラスタ・アドレス・テーブルCAdTを読取る指示
を、データ記録再生装置TF3に発信する(ステップS
3004)。ここでアドレス管理手段rw303は、内
蔵しているCAdTアドレス(クラスタ・アドレス・テ
ーブルCAdTのメモリ部Mem3上の記録アドレス
で、これは予め定められている)を使用する。また、指
示入力データ編成手段rw304が発するデータは、エ
ラー管理手段ERを経由して符号化加工が施される。
【0317】ついでデータ記録再生装置TF3から返送
されるクラスタ・アドレス・テーブルCAdTの到着を
待機する(ステップS3005)。レスポンス信号が到
着すると、制御手段rw301はエラー管理手段ERを
駆動し、エラー管理手段ERはレスポンス信号に復号化
を施してバッファメモリBufに格納する。ここで制御
手段rw301はレスポンス処理手段rw306を駆動
し、レスポンス処理手段rw306はバッファメモリB
ufに格納されたレスポンス信号から、クラスタ・アド
レス・テーブルCAdTであることを確認し、クラスタ
・アドレス・テーブルCAdTをクラスタ確定手段rw
307へ入力する。クラスタ確定手段rw307は、入
力されたターゲットアドレスとクラスタ・アドレス・テ
ーブルCAdTから、このアドレスの属するクラスタを
確定させる(ステップS3006)。
【0318】ついで制御手段rw301は前記と同様に
コマンド発行手段rw302とアドレス管理手段rw3
03と指示入力データ編成手段rw304を駆動して、
プロテクト情報アドレス・テーブルPAdTの読取り指
示をデータ記録再生装置TF3に発信する(ステップS
3008)。ここでアドレス管理手段rw303は、内
蔵しているPAdTアドレス(プロテクト情報アドレス
・テーブルPAdTのメモリ部Mem3上の記録アドレ
スで、これは予め定められている)を使用する。
【0319】そしてデータ記録再生装置TF3からのプ
ロテクト情報アドレス・テーブルPAdTの送付を待機
し(ステップS3010)、プロテクト情報アドレス・
テーブルPAdTの送付をバッファメモリBufに受け
ると、ついで制御手段rw301はコマンド発行手段r
w302を駆動し、コマンド発行手段rw302は使用
者から入力されたコマンドを検証して(ステップS30
12)、結果を制御手段rw301へ返送する。
【0320】コマンドが書込み指示であれば、制御手段
rw301はプロテクト情報テーブル参照手段rw30
8に書込み特定信号を入力するとともに駆動し、またレ
スポンス処理手段rw306を駆動する。レスポンス処
理手段rw306はバッファメモリBufに受信してい
たプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTをプロテ
クト情報テーブル参照手段rw308へ入力する。プロ
テクト情報テーブル参照手段rw308は、前記書込み
特定信号を確認して、このプロテクト情報アドレス・テ
ーブルPAdTから、書込プロテクト情報PDwのアド
レスを読み取り(ステップS3014)、これをアドレ
ス管理手段rw303へ入力する。
【0321】ついで制御手段rw301は、前記と同様
にしてコマンド発行手段rw302とアドレス管理手段
rw303と指示入力データ編成手段rw304を駆動
して、書込プロテクト情報PDwの読取り指示をデータ
記録再生装置TF3に発信する(ステップS301
6)。そしてデータ記録再生装置TF3からの書込プロ
テクト情報PDwの送付を待機し(ステップS301
8)、書込プロテクト情報PDwの送付があると、許可
確認手段rw309を駆動し、許可確認手段rw309
はクラスタ確定手段rw307から得た確定クラスタ番
号と書込プロテクト情報PDwに基づき、確定させたク
ラスタが書込み許可されているかを確認する(ステップ
S3020)。確認結果は制御手段rw301とコマン
ド発行手段rw302に通知される。
【0322】書込み許可がなされていると、制御手段r
w301はコマンド発行手段rw302とアドレス管理
手段rw303と指示入力データ編成手段rw304を
駆動し、コマンド発行手段rw302はデータ編成手段
rw310を駆動し、これにより書込み指示コマンドと
ターゲットアドレスと記録データがデータ記録再生装置
TF3へ送信され、データ記録再生装置TF3において
メモリ部Mem3のターゲットアドレスに記録データが
書き込まれる(ステップS3022)。
【0323】ついでデータ記録再生装置TF3からレス
ポンス情報が送られバッファメモリBufに格納される
と、レスポンス処理手段rw306はこのレスポンス信
号からステータスコードstatを抽出し、制御手段r
w301へ入力する。制御手段rw301はステータス
コードstatを検討する(ステップS3024)。レ
スポンスが書込みの正常終了であれば、ステップS30
26へ進む。
【0324】ステップS3026で、制御手段rw30
1は使用者からキーボードKbを介して記録データ終了
通知とファイル作成指示を受けると、バッファメモリB
ufからレスポンス処理手段rw306を介して現行の
クラスタ・アドレス・テーブルCAdTの送付を受け、
アドレス管理手段rw303から最後の記録データのア
ドレスを得て、クラスタ・アドレス・テーブルCAdT
の内容に最新のクラスタに関する情報を追記して更新
し、この更新されたクラスタ・アドレス・テーブルCA
dT*をデータ編成手段rw310へ送付する。
【0325】ついで制御手段rw301はコマンド発行
手段rw302とアドレス管理手段rw303と指示入
力データ編成手段rw304を駆動し、コマンド発行手
段rw302はデータ編成手段rw310を駆動し、こ
れによりクラスタ・アドレス・テーブルCAdTの更新
指示コマンドとターゲットアドレスと更新データがデー
タ記録再生装置TF3へ送信され、データ記録再生装置
TF3においてメモリ部Mem3のターゲットアドレス
adCに更新されたクラスタ・アドレス・テーブルCA
dTが書き込まれる。
【0326】さらに、使用者によって書込プロテクト情
報PDw*または/および読取プロテクト情報PDr*
の更新入力を得て、データ記録再生装置TF3へ書込プ
ロテクト情報PDw*または/および読取プロテクト情
報PDr*の更新指示コマンドを更新データとともに送
信し(ステップS3028)、データ記録再生装置TF
3から送られた書込み正常終了のレスポンス情報を得て
一連の動作が完了する。またステップS3024でレス
ポンスが再トライを要求している場合は、ステップS3
022へ戻り再送する。またステップS3024でレス
ポンスがエラー通知であれば、ここで一連の動作を中止
する。
【0327】ステップS3012でコマンドが読取り指
示であれば、制御手段rw301はプロテクト情報テー
ブル参照手段rw308に読取り特定信号を入力すると
ともに駆動し、またレスポンス処理手段rw306を駆
動する。レスポンス処理手段rw306はバッファメモ
リBufに受信していたプロテクト情報アドレス・テー
ブルPAdTをプロテクト情報テーブル参照手段rw3
08へ入力する。プロテクト情報テーブル参照手段rw
308は、前記読取り特定信号を確認して、このプロテ
クト情報アドレス・テーブルPAdTから、読取プロテ
クト情報PDrのアドレスを読み取り(ステップS30
30)、これをアドレス管理手段rw303へ入力す
る。
【0328】ついで制御手段rw301は、前記と同様
にしてコマンド発行手段rw302とアドレス管理手段
rw303と指示入力データ編成手段rw304を駆動
して、読取プロテクト情報PDrの読取り指示をデータ
記録再生装置TF3に発信する(ステップS303
2)。そしてデータ記録再生装置TF3からの読取プロ
テクト情報PDrの送付を待機し(ステップS303
4)、読取プロテクト情報PDrの送付があると、許可
確認手段rw309を駆動し、許可確認手段rw309
はクラスタ確定手段rw307から得た確定クラスタ番
号と読取プロテクト情報PDrに基づき、確定させたク
ラスタが読取許可されているかを確認する(ステップS
3036)。確認結果は制御手段rw301とコマンド
発行手段rw302に通知される。
【0329】読取許可がなされていると、制御手段rw
301はコマンド発行手段rw302とアドレス管理手
段rw303と指示入力データ編成手段rw304を駆
動し、これにより読取指示コマンドとターゲットアドレ
スがデータ記録再生装置TF3へ送信され(ステップS
3038)、データ記録再生装置TF3においてメモリ
部Mem3のターゲットアドレスからデータが読み取ら
れる。
【0330】ついでデータ記録再生装置TF3からレス
ポンス情報が送られバッファメモリBufに格納される
と、レスポンス処理手段rw306はこのレスポンス信
号からステータスコードstatを抽出し、制御手段r
w301へ入力する。制御手段rw301はステータス
コードstatを検討し(ステップS3040)、レス
ポンスが読取りの正常終了であれば、ステップS304
2へ進み、再生データを出力して一連の動作が完了す
る。またステップS3040でレスポンスが再トライを
要求している場合は、ステップS3038へ戻り再送す
る。またステップS3040でレスポンスがエラー通知
であれば、一連の動作を中断する。
【0331】前記のように本実施形態のデータ書込・読
取装置RW3によれば、データ記録再生装置のメモリ部
の固定位置に記録されたクラスタ・アドレス・テーブル
CAdTおよびプロテクト情報アドレス・テーブルPA
dTを読み取り、このプロテクト情報アドレス・テーブ
ルPAdTの記載情報に基づき任意の位置に記録されて
いるプロテクト情報を得る。したがって、プロテクト情
報が任意の位置に記録されていても、固定位置に記録さ
れたプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTを参照
することでプロテクト情報を確実にアクセスできる。
【0332】ついでプロテクト情報により、書込みを所
望する記録データが記録される所望の記録位置が書込可
能であることを確認した後に、所望の記録データをデー
タ記録再生装置のメモリ部の所望の位置に書き込む。さ
らに記録データの書込後に、固定位置にあるクラスタ・
アドレス・テーブルCAdTを更新し、またプロテクト
情報の更新を行う。
【0333】上記のように、所望の記録データをデータ
記録再生装置のメモリ部の所望の位置に記録でき、且つ
プロテクト情報も任意の位置に記録できるから、メモリ
部にある未利用領域を容易に管理でき、利用不能の空き
領域の発生を防止してメモリ利用効率を向上できる。ま
た記録容量が異なるメモリ部間の互換性を実現できる。
【0334】さらに、メモリ部で長い記録長の記録デー
タの記録が進行し、既設のプロテクト情報が記録されて
いる領域に達する場合でも、このプロテクト情報の位置
を移動することで記録データの分断を回避できるから、
この記録データの記録/再生時のアクセス効率が向上す
る。このように長い記録長の記録データであっても一つ
のクラスタに編成できるから、対応するプロテクト情報
は1個でよく、よってプロテクト情報の記録に割り当て
る領域を節約できてメモリ利用効率を向上できる。しか
も一つのファイルが複数のクラスタに分割されないか
ら、ファイル管理を簡素化することができる。
【0335】一方、プロテクト情報により所望の読取位
置が読取可能であることを確認した後に、所望のデータ
をデータ記録再生装置のメモリ部から読み取るように
し、しかもプロテクト情報がメモリ部の任意の位置に記
録されていても、プロテクト情報アドレス・テーブルP
AdTからプロテクト情報を確実にアクセスできるか
ら、読取を所望するデータの記録位置および記録長を問
わず、確実に所望データを読取ることができる。しかも
データを保護することができる。
【0336】図13は、本発明に係るファイル記録方法
及びファイル再生方法の一実施形態のフローチャートで
ある。同図に示されるように、本実施形態の方法によれ
ば、使用者が入力するターゲットアドレスを受信すると
(ステップS13002)、メモリ手段の所定位置にあ
るクラスタ・アドレス・テーブルCAdTを読取り(ス
テップS13004)、ターゲットアドレスおよびクラ
スタがクラスタ・アドレス・テーブルCAdT上に実在
するか否かを検証する(ステップS13006)。
【0337】ターゲットアドレスおよびクラスタが実在
しないものであれば、エラー通知を発行し(ステップS
13016)、処理を了える。ターゲットアドレスおよ
びクラスタが実在すると、所定位置にあるプロテクト情
報アドレス・テーブルPAdTを読み取る(ステップS
13008)。ついで使用者が入力する指示入力の種類
を確認する(ステップS13010)。
【0338】指示入力が書込指示であると、プロテクト
情報アドレス・テーブルPAdTからプロテクト情報ア
ドレス・テーブルPAdTが記録されているアドレスを
得て、書込プロテクト情報PDwを読み取る(ステップ
S13012)。ここで書込プロテクト情報PDwは任
意の位置におかれるが、プロテクト情報アドレス・テー
ブルPAdTが記録されているアドレスによってアクセ
スできる。
【0339】ついでターゲットアドレスの領域が書込許
可されているかを書込プロテクト情報PDwにより確認
する(ステップS13014)。書込禁止であれば、エ
ラー通知を発行する(ステップS13016)。書込許
可であれば、ターゲットアドレスへ記録データを記録す
る(ステップS13018)。ここで使用者は所望の任
意の記録長のデータを記録することができる。
【0340】ファイルデータがさらに存在すれば(ステ
ップS13020)、アドレスを更新(インクリメン
ト)して(ステップS13022)、ステップS130
14へ戻る。ファイルデータが終了すれば(ステップS
13020)、記録されたファイルを最新クラスタとし
て設定する(ステップS13024)。ついでクラスタ
・アドレス・テーブルCAdTを更新する(ステップS
13026)。これは、最新クラスタの情報を追記して
新クラスタ・アドレス・テーブルCAdT*とするもの
である。
【0341】ついで、使用者から最新クラスタに関する
読取プロテクト情報PDrまたは/および書込プロテク
ト情報PDwの指示を受けて(ステップS1302
8)、読取プロテクト情報PDr*または/および書込
プロテクト情報PDw*を更新する(ステップS130
30)。これは最新クラスタのデータの読取り又は書き
替えの許可と禁止を設定するものである。
【0342】通常、クラスタを新設すると、そのクラス
タのデータを保護するプロテクト情報(PDwまたは/
およびPDr)が使用者から指示され、これが書込設定
されるが、指示がない場合はデフォルト値がこのクラス
タのプロテクト情報として書込設定される。
【0343】さらに、このプロテクト情報更新時に、プ
ロテクト情報全体(すべてのクラスタのPDwまたは/
およびPDr)の位置を更新して、任意の位置に記録す
ることも可能である。よってクラスタの新規書込み時
や、このようなプロテクト情報の記録位置更新をした場
合には、プロテクト情報の更新された位置情報によりプ
ロテクト情報アドレス・テーブルPAdTを更新記録し
なければならない。
【0344】一方、ステップS13010において、指
示入力が読取指示であると、プロテクト情報アドレス・
テーブルPAdTからプロテクト情報アドレス・テーブ
ルPAdTが記録されているアドレスを得て、読取プロ
テクト情報PDrを読み取る。ここで読取プロテクト情
報PDrは任意の位置におかれるが、プロテクト情報ア
ドレス・テーブルPAdTが記録されているアドレスに
よってアクセスできる。
【0345】ついでターゲットアドレスの領域(そのア
ドレスが属するクラスタ)が読取許可されているかを読
取プロテクト情報PDrにより確認する(ステップS1
3034)。読取禁止であれば、エラー通知を発行する
(ステップS13016)。読取許可であれば、ターゲ
ットアドレスのデータを読取る(ステップS1303
6)。
【0346】読み取るファイルデータがさらに存在すれ
ば(ステップS13038)、アドレスを更新(インク
リメント)して(ステップS13040)、ステップS
13034へ戻る。読み取るファイルデータが終了すれ
ば(ステップS13038)、処理を了える。
【0347】このように、メモリ手段の任意の位置に、
任意の記録長のファイルの記録がなされ、このファイル
により新クラスタが形成される。したがってファイルと
クラスタは一対一の対応となり、記録長の長いファイル
であっても1個のクラスタとして編成される。したがっ
て、ファイルの末端が同時にクラスタ末端に設定され
る。すなわちファイルの末端とクラスタ末端間に未利用
部分が発生しない。これにより、メモリ手段上に利用さ
れない記録領域の発生を防止して、記録領域の利用効率
を向上させることができる。そして従来技術におけるよ
うな、1個のファイルが複数のクラスタに分割されるこ
とがないから、ファイル管理が容易になる。
【0348】なお、所望があればファイルの末端とクラ
スタ末端間に例えば制御データや、或いは一定の緩衝ス
ペースを設けることもできる。こうした際には、制御デ
ータや緩衝スペースを含めた1個の論理ファイルとして
扱うようにできる。
【0349】また本方法によれば、記録したクラスタの
位置を示すデータ記録位置情報をメモリ手段上の所定の
位置に記録することで位置が固定するから、この固定位
置にあるデータ記録位置情報を参照することにより、メ
モリ手段上の任意の位置に記録された任意の記録長のフ
ァイルアクセスが容易に可能になる。
【0350】さらに、記録したファイルのプロテクト情
報をメモリ手段上の任意の位置に記録し、一方、その位
置を示すプロテクト記録位置情報をメモリ手段上の所定
の位置に記録することで位置が固定するから、この固定
位置にあるプロテクト記録位置情報を参照することによ
り、メモリ手段上の任意の位置に記録されたプロテクト
情報のアクセスが容易に可能になる。このようにプロテ
クト情報をメモリ手段上の任意の位置に置くことができ
ることで、任意の位置への移動が可能となり、プロテク
ト情報の記録位置を可変にでき、よってメモリマップ設
計の自由度が増大する。さらに記録容量が異なるメモリ
手段間の互換性を実現できる。
【0351】また、記録長の長いファイルであっても分
割されることなく1個のクラスタとして編成がなされる
から、このクラスタに対して設定するプロテクト情報は
1個のみとなり、プロテクト情報の記録に必要な領域を
削減できるから、限られた記録容量を有効に利用でき
る。
【0352】一方、ファイル再生時にはプロテクト情報
を読み取り、このプロテクト情報に基づきクラスタの読
取り可能の確認後に、着目するクラスタから所望するフ
ァイルを読み取るものであるから、これにより所望のフ
ァイルの記録位置および記録長を問わず、確実に所望ク
ラスタを読み取ることができる。しかもプロテクト情報
が任意の位置に記録されていても、記録位置を同定して
プロテクト情報を容易にアクセスできるから、ファイル
の保護を確実に行うことができる。
【0353】図14は、本発明に係るデータ書込システ
ムの他の実施形態のブロック構成図である。図15は、
図14に示されるメモリ部におけるデータの記録を説明
するメモリマップである。さらに図16は、図14に示
されるデータ書込システムの動作の説明図である。
【0354】図14に示されるように、本発明に係るデ
ータ書込システムは、データ書込装置WV4とデータ記
録再生装置TF4を備える。
【0355】データ書込装置WV4は、使用者が指示を
入力するための指示情報入力手段Kb、表示情報出力手
段DpL、データ記録再生装置TF4とのデータ授受に
携わるデータ授受部Atr4、データ授受部Atr4に
接続され、さらに各部に接続されて信号/データを各部
に伝送するとともに各部を制御する制御・伝送手段rw
41、授受されるデータのエラー管理を実行するエラー
管理手段rw42、データ記録再生装置TF4から送ら
れデータ授受部Atr4が受けたレスポンス信号を処理
するレスポンス処理手段rw43を備える。
【0356】さらに、指示情報入力手段Kbを介して入
力されたアドレス情報をはじめ、各アドレスの管理を行
うアドレス管理手段rw44、指示情報入力手段Kbを
介して入力された指示コマンドに基づき所定形式のコマ
ンドを発行するコマンド発行手段rw45、指示情報入
力手段Kbを介して入力された記録データや更新データ
を所定形式のデータに編成するデータ編成手段rw4
6、メモリ上に形成された各クラスタのデータ保護のた
めのプロテクト情報クラスタPDCのアドレスを演算し
更新するPDC位置演算・更新手段rw47、プロテク
ト情報クラスタPDC内のプロテクトデータを編成する
プロテクトデータ編成手段rw48を具備する。
【0357】PDC位置演算・更新手段rw47は、後
述されるようにデータ記録再生装置TF4内のメモリ部
Mem4に記録されたクラスタ・アドレス・テーブルC
AdTに記載されている最新のユーザークラスタの末尾
アドレスから、プロテクト情報クラスタPDCのヘッド
アドレスを演算する機能を備える。
【0358】データ書込装置WV4は、CPUを備える
不図示のマイクロコンピュータと、このマイクロコンピ
ュータによって読取り実行可能のプログラムが格納され
た例えばROM(読出し専用メモリ)を備えて構成する
ものとし、前記の各手段は夫々プログラムとしてROM
に格納する構成とすることが好ましいが、ロジック回路
または一部分をロジック回路で構成することも可能であ
る。
【0359】一方、データ記録再生装置TF4は、デー
タ書込装置WV4とのデータ授受に携わるデータ授受部
Btr4、データ授受部Btr4に接続され、さらに各
部に接続されて信号/データを各部に伝送するとともに
各部を制御する制御制御・伝送手段tf41、授受され
るデータのエラー管理を実行するエラー管理手段tf4
2、データ書込装置WV4から送られデータ授受部Bt
r4が受けたデータから指示入力を解析する指示入力解
析手段tf43、データを記録保持するメモリ部Mem
4、データ書込装置WV4から送られた記録データまた
は更新データを指示されたターゲットアドレスに記録す
る記録手段tf45、データ書込装置WV4から送られ
たターゲットアドレスに基づきメモリ部Mem4の当該
アドレスからデータを読み取る再生手段tf44を備え
る。
【0360】メモリ部Mem4は例えば半導体メモリセ
ルアレイで構成されるが、これに限定されることなく、
磁気シートや光学式メモリ媒体による構成も可能であ
る。
【0361】さらに、前記のエラー管理手段tf42ま
たは、指示入力解析手段tf43または、記録手段tf
45または再生手段tf44の実行による結果をレスポ
ンスデータに編成するレスポンスデータ編成手段tf4
6を備える。
【0362】データ記録再生装置TF4は、全体をロジ
ック回路で、または一部分をロジック回路で構成するこ
とが好ましいが、CPUを備える不図示のマイクロコン
ピュータと、このマイクロコンピュータによって読取り
実行可能のプログラムが格納された例えばROM(読出
し専用メモリ)を備えて構成するものとし、前記の各手
段は夫々プログラムとしてROMに格納する構成とする
ことも可能である。
【0363】また、データ授受部Atr4、Btr4
は、電磁波を生成または電磁波に感応するアンテナと、
送信時にアンテナへ電磁波生成のための電流を供給する
とともに、受信時にアンテナで発生する感応電流から信
号を取り出す送受信回路を具備して電磁波の受発信によ
りデータ授受を行う構成とすることが好ましいが、有線
の接続であっても差し支えない。
【0364】とりわけ電磁波の受発信を行う構成では、
データ書込装置WV4が発信する電磁波をデータ記録再
生装置TF4が受信し、キャリア波を整流して電源電圧
Vcを生成し、データ記録再生装置TF4の各部に供給
する電源回路を備えた構成とすることができる。これに
よると、データ記録再生装置TF4側に例えば電池や、
外部から供給される電源を用意する必要がなくなり、デ
ータ記録再生装置TF4の構成が簡素化されるのみなら
ず、経済的となる。またデータ記録再生装置TF4の設
置場所の制約がなくなり、システム構築の自由度を向上
させることができる。
【0365】また、図示されないがデータ書込装置WV
4が発信する電磁波からクロック信号を抽出するクロッ
ク回路を、データ記録再生装置TF4側に設ける構成と
することも可能である。これによって得られるクロック
は、データ記録再生装置TF4側の制御タイミング信号
やデータ書込装置WV4側への送信キャリアとして利用
できる。
【0366】また、エラー管理手段rw42とエラー管
理手段tf42は、データのエラー訂正機能を含むが、
この他にデータの暗号化/復号化機能を備える構成とす
ることも可能である。
【0367】本データ書込システムの特徴として、メモ
リ部Mem4へ記録される各データの配置と、ファイル
管理とりわけアドレス管理がある。以下、これらの技術
構成を、図15に示されるメモリ部Mem4のメモリマ
ップ及び、図16に示されるフローチャートに基づき説
明する。
【0368】図15に示されるように、メモリ部Mem
4には、一つのデータブロックを1クラスタとして、複
数のクラスタが記録可能に構成されている。複数のクラ
スタには、ユーザーが所望の記録長のファイルを所望の
位置に記録した複数のユーザークラスタUCi(i=
1、2、等)、これら各クラスタのデータの保護情報が
記録されたプロテクト情報クラスタPDC、各クラスタ
のアドレス情報が記録されたシステムクラスタSCがあ
る。
【0369】ここでシステムクラスタSCは、メモリ部
Mem4の定位置、例えば先頭部に常に記録される。一
方、ユーザークラスタUCiはメモリ上の任意の位置
に、任意の記録長で記録ができる。さらにプロテクト情
報クラスタPDCは、最新に記録がなされたユーザーク
ラスタ(同図ではUC1)の末尾アドレスに続くアドレ
スに常に記録される。
【0370】図示される例では、ユーザークラスタUC
1が最新に記録がなされたユーザークラスタとして先頭
アドレスad10から末尾アドレスad11間に記録さ
れ、その記録長Ln1は任意の値が許容される。一方、
プロテクト情報クラスタPDCは、ユーザークラスタU
C1の末尾アドレスad11に続くアドレスを先頭アド
レスadPLとして、末尾アドレスadPHまで記録さ
れる。
【0371】プロテクト情報クラスタPDCの記録長は
任意であるが、内部に記録される読取プロテクト情報P
Drと書込プロテクト情報PDwは、先頭アドレスad
PLを基準にした所定のオフセットоfst1またはо
fst2のアドレスに常に記録されるものとする。した
がって、読取プロテクト情報PDrのアドレスadPr
と書込プロテクト情報PDwのアドレスadPwは、先
頭アドレスadPLを基準にした場合、 adPr=adPL+оfst1 adPw=adPL+оfst2 で求めることができる。なおプロテクト情報クラスタP
DCにはこれらプロテクト情報の他に、キーデータやフ
ァイルID等の各種情報の記録が可能である。
【0372】システムクラスタSCには、このメモリ上
に記録されたユーザークラスタUCi各々の少なくとも
区切りアドレス情報を載せ、且つ最新に記録がなされた
ユーザークラスタを示すように記載されたクラスタ・ア
ドレス・テーブルCAdTが予め定められたアドレスa
dCに記録される。
【0373】ここで、前記の図2に示されるメモリ部M
em1と異なり、プロテクト情報クラスタPDCの記録
位置の情報を載せたプロテクト情報アドレス・テーブル
PAdTは不必要である。したがってシステムクラスタ
SCの占有領域が削減される。
【0374】クラスタ・アドレス・テーブルCAdTに
は、例えば図示されるようにユーザークラスタUC1の
クラスタ番号#1と、ヘッドアドレスad10、テイル
アドレスad11が表形式で記録される。ここで、各ユ
ーザークラスタUCiを、前に位置するユーザークラス
タUCjの末尾に続けて空きがなく記録する場合は、区
切り情報としてヘッドアドレスを省略し、テイルアドレ
スのみを記録する構成にできる。これは全体メモリ容量
が限られて管理データの削減が必要な場合に適する。
【0375】さらにクラスタ・アドレス・テーブルCA
dTは、最新に記録がなされたユーザークラスタを示す
ように記載がなされる。図示される構成では、最新に記
録がなされたユーザークラスタをテーブルの最下端(ま
たは最上端)に記載するようにする。これにより、テー
ブルの参照時に最下端(または最上端)のクラスタを以
て容易に最新のユーザークラスタであることが確認され
る。
【0376】上記の構成以外にも、例えば最新に記録が
なされたユーザークラスタを示すフラグや識別子を付加
する構成等が可能である。
【0377】本実施形態においては、前述のようにプロ
テクト情報クラスタPDCは常に最新のユーザークラス
タの末尾に続けて記録がなされるので、PDC位置演算
・更新手段rw47は、クラスタ・アドレス・テーブル
CAdTに記載されている最新のユーザークラスタの末
尾アドレスから容易に、プロテクト情報クラスタPDC
のヘッドアドレスadPLを演算することができる。
【0378】ここで、メモリ部Mem4上の空き領域
は、図示されるように空き領域NUとしてアドレス管理
する構成とすることも可能である。
【0379】データ書込装置WV4のコマンド発行手段
rw45が発行する指示すなわちコマンドには、データ
記録再生装置TF4内部のメモリ部Mem4へデータの
記録を指示するコマンドcmWと、メモリ部Mem4か
らデータの再生を指示するコマンドcmRがある。
【0380】コマンドcmWは、所望される記録データ
のメモリ部Mem4への記録を指示する新規記録コマン
ド、メモリ部Mem4上の既存ユーザークラスタUCi
を書き替え記録して新ユーザークラスタUCiとするこ
とを指示する更新記録コマンド、メモリ部Mem4に記
録されたプロテクト情報クラスタPDCの内容(例えば
読取プロテクト情報PDrや書込プロテクト情報PD
w)の更新を指示するプロテクト情報更新コマンド、ク
ラスタ・アドレス・テーブルCAdTの内容の更新を指
示するテーブル更新コマンドとして機能する。
【0381】コマンドcmRは、クラスタ・アドレス・
テーブルCAdTの読取りを指示する読取コマンド、プ
ロテクト情報クラスタPDCの内容(例えば読取プロテ
クト情報PDrや書込プロテクト情報PDw)の読取り
を指示する読取コマンドとして機能する。
【0382】各コマンドの機能の区別は、コマンドを形
成するコードや、オペランドにより為される。またサブ
コマンドを発行する構成としてもよい。
【0383】制御・伝送手段rw41は、コマンド発行
手段rw45が発行するこれらコマンドに、アドレス管
理手段rw44またはPDC位置演算・更新手段rw4
7によるアドレスデータや、データ編成手段rw46ま
たはプロテクトデータ編成手段rw48による記録・更
新データを加えて指示入力データに編成する。
【0384】このようにデータ書込装置WV4が送付す
る指示入力データの種類は、コマンドとターゲットアド
レスから構成される指示入力データ、コマンドとターゲ
ットアドレスと記録データ又は更新データから構成され
る指示入力データ、コマンドとターゲットアドレスとプ
ロテクト情報更新データから構成される指示入力データ
等があり、これらの指示入力データは、制御・伝送手段
rw41を経てエラー管理手段rw42により符号化が
なされ、データ授受部Atr4からデータ記録再生装置
TF4側へ送付される。
【0385】一方、データ記録再生装置TF4において
は、データ書込装置WV4のデータ授受部Atr4から
送出された指示入力データをデータ授受部Btr4が受
け、制御・伝送手段tf41を経てエラー管理手段tf
42により復号化/エラー訂正がなされたのち、指示入
力解析手段tf43によりコマンド解析され、この解析
結果に基づき記録手段tf45または再生手段tf44
が作動してデータやテーブル或いはアドレスの記録・更
新または再生がなされる。
【0386】再生されたデータおよび処理に伴うステー
タスは、レスポンスデータ編成手段tf46によりレス
ポンスデータに編成され、エラー管理手段tf42によ
り符号化がなされ、データ授受部Btr4から送出され
る。
【0387】ついでデータ書込装置WV4にあっては、
データ授受部Atr4がデータ授受部Btr4から送出
されたレスポンスデータを受け、制御・伝送手段rw4
1を経てエラー管理手段rw42により復号化/エラー
訂正がなされたのち、レスポンス処理手段rw43によ
り処理され、再生されたデータ、および処理に伴うステ
ータスが表示情報出力手段DpLに表示されるか、装置
外に出力される。
【0388】つぎに図16に基づき動作を説明する。デ
ータ書込装置WV4とデータ記録再生装置TF4の動作
は、以下のような複数のプロセスにしたがい実行され
る。各プロセスは、複数のステップから構成される。な
お、説明の煩雑を避けるためエラー管理の処理は以下の
説明において省略される。
【0389】クラスタ管理プロセス(第1)p401で
は、使用者からの指示入力が発生すると、ステップ40
00でデータ書込装置WV4からデータ記録再生装置T
F4へ、読取コマンドcmRとターゲットアドレスad
Cから成る指示入力データが送られる。アドレスadC
はクラスタ・アドレス・テーブルCAdTのエントリポ
イントである。
【0390】読取コマンドcmRは前記のように制御・
伝送手段rw41の制御下でコマンド発行手段rw45
が発行し、ターゲットアドレスadCはアドレス管理手
段rw44が作成し、制御・伝送手段rw41がこれら
を指示入力データに編成する。以下の各指示入力データ
の編成も略同様に為される。
【0391】データ記録再生装置TF4において、この
読取コマンドcmRとターゲットアドレスadCから成
る指示入力データを受けると、メモリ部Mem4のアド
レスadCからクラスタ・アドレス・テーブルCAdT
を読取り、これをステップ4001でデータ書込装置W
V4へ送付する。
【0392】このクラスタ・アドレス・テーブルCAd
Tを受けてデータ書込装置WV4では、adPw演算プ
ロセスp42として、PDC位置演算・更新手段rw4
7により最新に記録がなされたクラスタの末尾アドレス
が抽出され、これに基づいてプロテクト情報クラスタP
DCのエントリ・アドレスが演算され、ついでエントリ
・アドレスからオフセット分を調整して書込プロテクト
情報PDwの記録アドレスadPwが演算される。
【0393】ついでクラスタ管理プロセス(第2)p4
02として、ステップ4002でデータ書込装置WV4
からデータ記録再生装置TF4へ読取コマンドcmRと
ターゲットアドレスadPwが送られる。
【0394】データ記録再生装置TF4はこの指示入力
データを受けると、メモリ部Mem4のアドレスadP
wから書込プロテクト情報PDwを読取り、これをステ
ップ4003でデータ書込装置WV4へ送付する。
【0395】続くターゲットアドレス設定プロセスp4
3では、入力器Kbから入力された、書込のターゲット
アドレスad1に基づき、読取った書込プロテクト情報
PDwを参照して、このターゲットアドレスad1の属
するクラスタが書込み可能であることを確認する。
【0396】続くクラスタ書込(任意記録長)プロセス
p44では、ステップ4005でデータ書込装置WV4
がデータ記録再生装置TF4へ書込コマンドcmWとタ
ーゲットアドレスad1と記録データd1を送る。デー
タ記録再生装置TF4はメモリ部Mem4のアドレスa
d1へ記録データd1を記録する。そしてステータス分
析プロセスp48としてステップ4030でステータス
データstatをデータ書込装置WV4へ送る。データ
書込装置WV4は、このステータスデータstatを分
析して記録データd1の記録が成されたことを確認す
る。
【0397】この記録が終了すると、データ書込装置W
V4は、記録データがさらに存在することを確認し、再
度、ターゲットアドレス設定プロセスp43として入力
器Kbから入力された、書込のターゲットアドレスad
2に基づき、読取った書込プロテクト情報PDwを参照
して、このターゲットアドレスad2の属するクラスタ
が書込み可能であることを確認する。
【0398】ついで再度、クラスタ書込(任意記録長)
プロセスp44としてデータ書込装置WV4はステップ
4006でデータ記録再生装置TF4へ書込コマンドc
mWとターゲットアドレスad2と記録データd2を送
る。データ記録再生装置TF4はメモリ部Mem4のア
ドレスad2へ記録データd2を記録する。そして再
度、ステータス分析プロセスp48としてステップ40
30でステータスデータstatをデータ書込装置WV
4へ送る。データ書込装置WV4は、このステータスデ
ータstatを分析して記録データd2の記録が成され
たことを確認する。
【0399】以下同様にして記録データd3、d4の記
録が進行し、やがてステップ4009でデータ記録再生
装置TF4へ書込コマンドcmWとターゲットアドレス
adNと記録データdNが送られると、データ記録再生
装置TF4はメモリ部Mem4のアドレスadNへ記録
データdNを記録する。このようにして、記録データd
1〜dNから成るファイルがユーザークラスタUC2と
して形成される。
【0400】上記から明らかなように、使用者はこのユ
ーザークラスタUC2の記録長と記録アドレスを所望の
任意の値に設定して、メモリ部Mem4上に記録させる
ことができる。
【0401】続くCAdT*更新書込プロセスp45で
は、ステップ4010でデータ書込装置WV4がデータ
記録再生装置TF4へ書込コマンドcmWと固定アドレ
スadCと、ユーザークラスタUC2の区切り情報を最
新のクラスタを示すように追記した更新データCAdT
*を送る。すなわちクラスタ・アドレス・テーブルCA
dTの更新データCAdT*には、ユーザークラスタU
C2の区切り情報がテーブルの最下端に記載されてい
る。データ記録再生装置TF4はメモリ部Mem4の固
定アドレスadCへ、この更新データCAdT*を記録
する。これによりクラスタ・アドレス・テーブルCAd
Tが更新される。
【0402】ここで最新のクラスタが更新されたので、
プロテクト情報クラスタPDCの記録されるアドレスも
更新されなければならない。そこでadPw*更新演算
プロセスp46へ移り、最新のクラスタとなったユーザ
ークラスタUC2の区切り情報(末尾アドレス)に基づ
き、プロテクト情報クラスタPDCの先頭アドレスを演
算し、さらにこの先頭アドレスにオフセット量を調整
し、書込プロテクト情報PDwの記録アドレスを更新し
てadPw*とする。
【0403】続くPDw*、PDr*更新書込プロセス
p47では、ステップ4020でデータ書込装置WV4
がデータ記録再生装置TF4へ書込コマンドcmWと更
新されたターゲットアドレスadPw*と、更新する書
込プロテクト情報PDw*を送る。データ記録再生装置
TF4はメモリ部Mem4のアドレスadPw*へ、こ
の更新する書込プロテクト情報PDw*を記録する。こ
れにより、書込プロテクト情報PDwに、新規に記録さ
れたユーザークラスタUC2の書込プロテクト情報が追
記される。
【0404】同様にして、データ書込装置WV4がデー
タ記録再生装置TF4へ書込コマンドcmWと更新され
たターゲットアドレスadPr*と、更新する読取プロ
テクト情報PDr*を送る。データ記録再生装置TF4
はメモリ部Mem4のアドレスadPr*へ、この更新
する読取プロテクト情報PDr*を記録する。これによ
り、読取プロテクト情報PDrに、新規に記録されたユ
ーザークラスタUC2の読取プロテクト情報が追記され
る。
【0405】前記のように、本実施形態によれば、記録
するデータの記録長を任意の所望長さで記録することが
できる。また、このファイルを以てクラスタとするもの
であるから、複数クラスタに分割する必要がなく、ファ
イルとクラスタは一対一の対応となり、記録長の長いフ
ァイルであっても1個のクラスタとして編成できる。
【0406】これにより、ファイルの末端が同時にクラ
スタ末端に設定される。すなわちファイルの末端とクラ
スタ末端間に不使用のデッドエリアが発生しない。これ
により、メモリ部上に利用不能の未記録領域が発生する
のを防止でき、よってメモリ利用効率を向上させること
ができる。
【0407】さらに、記録長の長いファイルであっても
分割されることなく1個のクラスタとして編成され、フ
ァイルが複数のクラスタに分割されないから、ファイル
管理が容易になるのみならず、プロテクト情報の記録格
納領域を1ファイルにつき1個にすることができ、よっ
てプロテクト情報の記録に割り当てる領域を節約でき、
メモリ利用効率を向上させることができる。
【0408】さらに本実施形態によれば、記録したクラ
スタの位置を示すクラスタ・アドレス・テーブルCAd
Tがメモリ部の固定位置に記録されるから、この固定位
置にあるクラスタ・アドレス・テーブルCAdTを参照
することにより、メモリ部の任意の位置に記録された任
意の記録長のファイルへのエントリが容易にでき、よっ
てファイルアクセスが容易になる。
【0409】さらに本実施形態によれば、与えられた任
意の記録長のデータを指定された所望位置に記録する
と、これが最新の記録データとなり、この記録位置と、
最新のクラスタであることの情報は、クラスタ・アドレ
ス・テーブルCAdTにとりこまれてメモリ手段上の固
定位置へ記録される。したがって、以後の処理において
当該固定位置がアクセスされることでクラスタ・アドレ
ス・テーブルCAdTが得られ、これによりメモリ部の
最新の記録データの確定および各記録データの位置の確
認が容易にできる。
【0410】また、プロテクト情報を常に、最も新しく
記録された記録データの末尾に続く位置に記録するか
ら、クラスタ・アドレス・テーブルCAdTをアクセス
するだけで、ユーザークラスタのアドレスを得るのみな
らず、プロテクト情報クラスタPDCの記録位置までも
が演算で容易に求めることが可能になる。
【0411】このように、プロテクト情報クラスタPD
Cの記録位置を示すための間接的な記録、例えば前記の
実施形態で使用されたプロテクト情報アドレス・テーブ
ルPAdTが不要になるので、記録領域が節約でき、ユ
ーザーエリアを拡大することができる。
【0412】図17は、本発明に係るデータ読取システ
ムの一実施形態のブロック構成図である。図18は、図
17に示されるデータ読取システムの動作の説明図であ
る。図17に示されるように、本発明に係るデータ読取
システムは、データ読取装置RV5とデータ記録再生装
置TF5を備える。
【0413】データ読取装置RV5は、使用者が指示を
入力するための指示情報入力手段Kb、表示情報出力手
段DpL、データ記録再生装置TF5とのデータ授受に
携わるデータ授受部Atr5、データ授受部Atr5に
接続され、さらに各部に接続されて信号/データを各部
に伝送するとともに各部を制御する制御・伝送手段rw
51、授受されるデータのエラー管理を実行するエラー
管理手段rw52、データ記録再生装置TF5から送ら
れデータ授受部Atr5が受けたレスポンス信号を処理
するレスポンス処理手段rw53を備える。
【0414】さらに、指示情報入力手段Kbを介して入
力されたアドレス情報をはじめ、各アドレスの管理を行
うアドレス管理手段rw54、指示情報入力手段Kbを
介して入力された指示コマンドに基づき所定形式のコマ
ンドを発行するコマンド発行手段rw55、メモリ上に
形成された各クラスタのデータ保護のためのプロテクト
情報クラスタPDCのアドレスを演算するPDC位置演
算手段rw56を具備する。
【0415】PDC位置演算手段rw56は、後述され
るようにデータ記録再生装置TF5内のメモリ部Mem
5に記録されたクラスタ・アドレス・テーブルCAdT
に記載されている最新のユーザークラスタの末尾アドレ
スから、プロテクト情報クラスタPDCのヘッドアドレ
スを演算する機能を備える。
【0416】データ読取装置RV5は、CPUを備える
不図示のマイクロコンピュータと、このマイクロコンピ
ュータによって読取り実行可能のプログラムが格納され
た例えばROM(読出し専用メモリ)を備えて構成する
ものとし、前記の各手段は夫々プログラムとしてROM
に格納する構成とすることが好ましいが、ロジック回路
または一部分をロジック回路で構成することも可能であ
る。
【0417】一方、データ記録再生装置TF5は、デー
タ読取装置RV5とのデータ授受に携わるデータ授受部
Btr5、データ授受部Btr5に接続され、さらに各
部に接続されて信号/データを各部に伝送するとともに
各部を制御する制御・伝送手段tf51、授受されるデ
ータのエラー管理を実行するエラー管理手段tf52、
データ読取装置RV5から送られデータ授受部Btr5
が受けたデータから指示入力を解析する指示入力解析手
段tf53、データを記録保持するメモリ部Mem5、
データ読取装置RV5から送られたターゲットアドレス
に基づきメモリ部Mem5の当該アドレスからデータを
読み取る再生手段tf54を備える。
【0418】メモリ部Mem5は例えば半導体メモリセ
ルアレイで構成されるが、これに限定されることなく、
磁気シートや光学式メモリ媒体による構成も可能であ
る。
【0419】さらに、前記のエラー管理手段tf52ま
たは、指示入力解析手段tf53または、再生手段tf
54の実行による結果をレスポンスデータに編成するレ
スポンスデータ編成手段tf56を備える。
【0420】データ記録再生装置TF5は、全体をロジ
ック回路で、または一部分をロジック回路で構成するこ
とが好ましいが、CPUを備える不図示のマイクロコン
ピュータと、このマイクロコンピュータによって読取り
実行可能のプログラムが格納された例えばROM(読出
し専用メモリ)を備えて構成するものとし、前記の各手
段は夫々プログラムとしてROMに格納する構成とする
ことも可能である。
【0421】また、データ授受部Atr5、Btr5
は、アンテナを具備して電磁波の受発信によりデータ授
受を行う構成とすることが好ましいが、有線の接続であ
っても差し支えない。とりわけ電磁波の受発信を行う構
成では、データ読取装置RV5が発信する電磁波をデー
タ記録再生装置TF5が受信し、これを整流して得る電
力を電源としてデータ記録再生装置TF5の各部に供給
する構成とすることができる。これによると、データ記
録再生装置TF5側に例えば電池や、外部から供給され
る電源を用意する必要がなくなり、データ記録再生装置
TF5の構成が簡素化されるのみならず、経済的とな
る。またデータ記録再生装置TF5の設置場所の制約が
なくなり、システム構築の自由度を向上させることがで
きる。
【0422】また、図示されないがデータ読取装置RV
5が発信する電磁波からクロック信号を抽出するクロッ
ク回路を、データ記録再生装置TF5側に設ける構成と
することも可能である。これによって得られるクロック
は、データ記録再生装置TF5側の制御タイミング信号
やデータ読取装置RV5側への送信キャリアとして利用
できる。
【0423】また、エラー管理手段rw52とエラー管
理手段tf52は、データのエラー訂正機能を含むが、
この他にデータの暗号化/復号化機能を備える構成とす
ることも可能である。
【0424】ここでメモリ部Mem5には説明上、図示
されるようにその先頭部から順に、システムクラスタS
C、ユーザークラスタUC1、ユーザークラスタUC
2、プロテクト情報クラスタPDC、未記録エリアNU
が配列されているものとし、ここではユーザークラスタ
UC2を読み取るものとする。
【0425】システムクラスタSCは、メモリ部Mem
5の先頭部に常に記録されている。一方、ユーザークラ
スタUC1、UC2はメモリ上の任意の位置に、任意の
記録長で記録されている。このうち、ユーザークラスタ
UC2は最新に記録がなされたものである。さらにプロ
テクト情報クラスタPDCは、この最新に記録がなされ
たユーザークラスタUC2の末尾アドレスに続けて記録
されている。
【0426】図18に示されるように、プロテクト情報
クラスタPDC内のアドレスadPrには読取プロテク
ト情報PDrが記録されている。さらに、ユーザークラ
スタUC2はアドレスad1〜アドレスadNを占め、
データd1〜dNが記録されファイルを構成している。
【0427】システムクラスタSCには、このメモリ部
Mem5に記録されるユーザークラスタUCi各々の少
なくとも区切りアドレス情報を載せたクラスタ・アドレ
ス・テーブルCAdTが、予め定められた固定アドレス
adCに記録される。
【0428】図示されるこの場合のクラスタ・アドレス
・テーブルCAdTには、ユーザークラスタUC1のク
ラスタ番号と、このクラスタの区切り情報である末尾ア
ドレス、およびユーザークラスタUC2のクラスタ番号
と、このクラスタの区切り情報である末尾アドレスad
Nが記載されており、しかもユーザークラスタUC2の
データは、このクラスタが最新に記録されたクラスタで
あることを示すべく、テーブルの最下端に記載されてい
る。
【0429】したがって、クラスタ・アドレス・テーブ
ルCAdTをアクセスした際に、最下端のクラスタを参
照すると、最新に記録されたクラスタが容易に判明する
よう構成されている。
【0430】データ読取装置RV5のコマンド発行手段
rw55が発行するコマンドには、メモリ部Mem5に
記録されたユーザークラスタUCiのデータ再生を指示
する再生コマンド、クラスタ・アドレス・テーブルCA
dTや読取プロテクト情報PDrの読取りを指示する読
取コマンドなどがある。
【0431】またデータ読取装置RV5は、コマンド発
行手段rw55によるコマンドとアドレス管理手段rw
54によるターゲットアドレスから構成される指示入力
データを送信する。この指示入力データは、制御制御・
伝送手段rw51を経てエラー管理手段rw52により
符号化がなされ、データ授受部Atr5からデータ記録
再生装置TF5へ送出される。
【0432】一方、データ記録再生装置TF5において
は、データ読取装置RV5のデータ授受部Atr5から
送出された指示入力データをデータ授受部Btr5が受
け、制御・伝送手段tf51を経てエラー管理手段tf
52により復号化/エラー訂正がなされたのち、指示入
力解析手段tf53によりコマンド解析され、この解析
結果に基づき再生手段tf54が作動してデータやテー
ブルの再生がなされる。
【0433】再生されたデータおよび処理に伴うステー
タスは、レスポンスデータ編成手段tf56によりレス
ポンスデータに編成され、エラー管理手段tf52によ
り符号化がなされ、データ授受部Btr5からデータ読
取装置RV5へ送出される。
【0434】ついでデータ読取装置RV5にあっては、
データ授受部Atr5がデータ授受部Btr5から送出
されたレスポンスデータを受け、制御・伝送手段rw5
1を経てエラー管理手段rw52により復号化/エラー
訂正がなされたのち、レスポンス処理手段rw53によ
り処理され、再生されたデータ、および処理に伴うステ
ータスが表示情報出力手段DpLに表示されるか、装置
外に出力される。
【0435】つぎに本データ読取システムの動作を、図
18に基づき説明する。データ読取装置RV5とデータ
記録再生装置TF5の動作は、以下のような複数のプロ
セスにしたがい実行される。各プロセスは、複数のステ
ップから構成される。なお、説明の煩雑を避けるためエ
ラー管理の処理は以下の説明において省略される。
【0436】クラスタ管理プロセス(第1)p501で
は、使用者からの指示入力が発生すると、ステップ50
00でデータ読取装置RV5からデータ記録再生装置T
F5へ、読取コマンドcmRとターゲットアドレスad
Cから成る指示入力データが送られる。アドレスadC
はクラスタ・アドレス・テーブルCAdTのエントリポ
イントである。
【0437】読取コマンドcmRは前記の制御・伝送手
段rw51の制御下でコマンド発行手段rw55が発行
し、ターゲットアドレスadCはアドレス管理手段rw
54が作成し、制御・伝送手段rw51がこれらを指示
入力データに編成する。以下の各指示入力データの編成
も略同様に為される。
【0438】データ記録再生装置TF5において、この
読取コマンドcmRとターゲットアドレスadCから成
る指示入力データを受けると、メモリ部Mem5のアド
レスadCからクラスタ・アドレス・テーブルCAdT
を読取り、これをステップ5001でデータ読取装置R
V5へ送付する。
【0439】このクラスタ・アドレス・テーブルCAd
Tを受けてデータ読取装置RV5では、adPr演算プ
ロセスp52として、PDC位置演算手段rw56によ
り最新に記録がなされたクラスタの末尾アドレスが抽出
され、これに基づいてプロテクト情報クラスタPDCの
エントリ・アドレスが演算され、ついでエントリ・アド
レスからオフセット分を調整して読取プロテクト情報P
Drの記録アドレスadPrが演算される。
【0440】ついでクラスタ管理プロセス(第2)p5
02として、ステップ5002でデータ読取装置RV5
からデータ記録再生装置TF5へ読取コマンドcmRと
ターゲットアドレスadPrが送られる。
【0441】データ記録再生装置TF5はこの指示入力
データを受けると、メモリ部Mem5のアドレスadP
rから読取プロテクト情報PDrを読取り、これをステ
ップ5003でデータ読取装置RV5へ送付する。
【0442】続くターゲットアドレス設定プロセスp5
3では、入力器Kbから入力された、読取のターゲット
アドレスad1に基づき、読取った読取プロテクト情報
PDrを参照して、このターゲットアドレスad1の属
するクラスタが読取可能であることを確認する。
【0443】続くクラスタ読取プロセスp54では、ス
テップ5000でデータ読取装置RV5がデータ記録再
生装置TF5へ読取コマンドcmRとターゲットアドレ
スad1を送る。データ記録再生装置TF5はメモリ部
Mem5のアドレスad1から記録データd1を読取
る。そしてステータス分析プロセスp55としてステッ
プ5020でステータスデータstatをデータ読取装
置RV5へ送る。データ読取装置RV5は、このステー
タスデータstatを分析して記録データd1の記録が
成されたことを確認する。
【0444】この記録が終了すると、データ読取装置R
V5は、記録データがさらに存在することを確認し、再
度、ターゲットアドレス設定プロセスp53として入力
器Kbから入力された、次の読取のターゲットアドレス
ad2に基づき、読取った読取プロテクト情報PDrを
参照して、このターゲットアドレスad2の属するクラ
スタが読取可能であることを確認する。
【0445】ついで再度、クラスタ読取プロセスp54
としてデータ読取装置RV5はステップ5012でデー
タ記録再生装置TF5へ読取コマンドcmRとターゲッ
トアドレスad2を送る。データ記録再生装置TF5は
メモリ部Mem5のアドレスad2から記録データd2
を再生する。そして再度、ステータス分析プロセスp5
5としてステップ5020でステータスデータstat
をデータ読取装置RV5へ送ると同時に、ステップ50
13で再生データd2をデータ読取装置RV5に送る。
【0446】データ読取装置RV5では、受けたステー
タスデータstatを分析し、データd2の再生が正常
に成されたことを確認すると、再生データd2を表示ま
たは出力する。
【0447】以下同様にして記録されたデータd3、d
4の再生が進行し、やがてデータ記録再生装置TF5へ
読取コマンドcmRとターゲットアドレスadNが送ら
れると、データ記録再生装置TF5はメモリ部Mem5
のアドレスadNからデータdNを再生し、データ読取
装置RV5へ送出する。このようにして、ユーザークラ
スタUC2を構成するデータd1〜dNから成るファイ
ルが読み取られる。
【0448】前記のように、本実施形態に係るデータ読
取システムによれば、データ記録再生装置TF5のメモ
リ部Mem5に記録されたクラスタ・アドレス・テーブ
ルCAdTと、このクラスタ・アドレス・テーブルCA
dTに記載された最新の記録データの位置情報に基づき
読取プロテクト情報PDrの位置を演算し、この位置に
基づき読取プロテクト情報PDrを得て、所望の読取位
置が読取可能であることを確認し、ついで所望の記録デ
ータを所望の読取位置から読み取る。このように、クラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTに記載された最新の
記録データの位置情報からプロテクト情報を容易に得る
ことができる。また、読取を所望する記録データの記録
位置および記録長を問わず、確実に所望データを読取る
ことができる。
【0449】図19は、本発明に係るデータ書込・読取
装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。この
データ書込・読取装置RW6は、例えば前述のデータ記
録再生装置TF3(図9参照)に対し、電磁波を発信し
てデータ記録再生装置TF3へ電力を供給するととも
に、電磁波により指示入力データをデータ記録再生装置
TF3へ送信し、またデータ記録再生装置TF3からレ
スポンス信号を受信するものである。
【0450】データ書込・読取装置RW6は、各手段の
作動を制御するとともに、各手段とでデータ授受を行う
制御手段rw601、使用者が指示データ(コマンド、
ターゲットアドレス、記録データ、更新データ等)を入
力するためのキーボードKbおよび入力インタフェース
I−Bf、入力された各データやデータ記録再生装置T
F3から読み取ったデータ、或いは交信内容を仲介する
出力インタフェースO−Bf、出力インタフェースO−
Bfに接続された液晶ディスプレイ装置DpLを備え
る。
【0451】さらに、使用者から入力されたコマンドに
基づきコマンドを所定フォーマットで発行するコマンド
発行手段rw602、使用者から入力されたターゲット
アドレスをはじめ、各種のテーブルやプロテクト情報の
エントリアドレスを演算管理するアドレス管理手段rw
603、使用者から入力された記録データに基づき所定
フォーマットでデータ編成を行うデータ編成手段rw6
10、使用者から入力されたプロテクト情報の更新デー
タ(PDr*、PDw*)に基づき所定フォーマットで
更新データの編成を行うプロテクト情報更新手段rw6
11、前記の、コマンド発行手段rw602とアドレス
管理手段rw603とデータ編成手段rw610とプロ
テクト情報更新手段rw611からのデータに基づき指
示入力データDiを編成する指示入力データ編成手段r
w604を備える。
【0452】さらに、指示入力データ編成手段rw60
4の出力データにエラー符号化処理を施して送信受信回
路TRへ入力するとともに、送信受信回路TRが受信し
たレスポンスデータにエラー訂正処理を施してバッファ
メモリBufへ格納するエラー管理手段ER、このエラ
ー管理手段ERから信号を受けてアンテナANTから電
磁波を発信するとともに、アンテナANTが捕捉した電
磁波からレスポンス信号を生成させる送信受信回路TR
を備える。
【0453】さらに、バッファメモリBufへ格納され
たデータから、各種情報やアドレス情報やコマンド等を
抽出するレスポンス処理手段rw606を備える。レス
ポンス処理手段rw606が抽出する情報には、クラス
タ・アドレス・テーブルCAdT、書込プロテクト情報
PDw、読取プロテクト情報PDr、リトライ・コマン
ドrty、再生データRо、ステータスstat等があ
る。
【0454】さらに、入力されたターゲットアドレス
と、レスポンス処理手段rw606から供給されたクラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTに基づきクラスタを
確定してクラスタ番号を許可確認手段rw609へ供給
するクラスタ確定手段rw607、このクラスタ番号
と、レスポンス処理手段rw606から供給された読取
プロテクト情報PDrまたは書込プロテクト情報PDw
に基づき書込みまたは読取り許可を確認して結果をコマ
ンド発行手段rw602へ供給する許可確認手段rw6
09、レスポンス処理手段rw606から供給されたク
ラスタ・アドレス・テーブルCAdTと、コマンド発行
手段rw602から供給された読取または書込情報に基
づき読取プロテクト情報PDrが記録されたアドレス又
は書込プロテクト情報PDwが記録されたアドレスを読
み出してアドレス管理手段rw603へ供給する最新ク
ラスタ検索手段rw608を備える。
【0455】前記で、アドレス管理手段rw603は、
予め定められている、クラスタ・アドレス・テーブルC
AdTが記録された固定アドレスを内蔵している。また
レスポンス処理手段rw606が出力するリトライ・コ
マンドrtyはコマンド発行手段rw602へ供給さ
れ、ステータスstatは制御手段rw601へ供給さ
れるよう構成されている。
【0456】さらにデータ書込・読取装置RW6は、何
れも不図示のマイクロコンピュータとROM(読出し専
用メモリ)またはフラッシュメモリやEEPROM(電
気的消去可能プログラマブル読出しメモリ)を備え、前
記メモリには前記の各手段、すなわ制御手段rw60
1、コマンド発行手段rw602、アドレス管理手段r
w603、指示入力データ編成手段rw604、レスポ
ンス処理手段rw606、クラスタ確定手段rw60
7、最新クラスタ検索rw608、許可確認手段rw6
09、データ編成手段rw610、プロテクト情報更新
手段rw611、エラー管理手段ERが、何れもマイク
ロコンピュータによって読取り実行可能なプログラムと
して格納されている。
【0457】図20は、前記のデータ書込・読取装置R
W6の動作フローチャートである。以下、同図に基づき
動作を説明する。
【0458】使用者からキーボードKbを介してデータ
の書込または読取の指示入力がなされ、制御手段rw6
01によって指示入力の発生が検出されると(ステップ
S602)、制御手段rw601はコマンド発行手段r
w602とアドレス管理手段rw603と指示入力デー
タ編成手段rw604を駆動して、データ記録再生装置
TF3のメモリ部Mem3からクラスタ・アドレス・テ
ーブルCAdTを読取る指示を、データ記録再生装置T
F3に発信する(ステップS604)。
【0459】ここでコマンド発行手段rw602はキー
ボードKbを介して指示入力を受理し、これをホールド
する一方で、この入力された指示入力の内容(書込・読
取)に関係なく、読取コマンドを発行して指示入力デー
タ編成手段rw604へ出力する。一方、アドレス管理
手段rw603は、内蔵している固定のCAdTアドレ
ス(クラスタ・アドレス・テーブルCAdTのメモリ部
Mem3上の記録アドレス)を指示入力データ編成手段
rw604へ出力する。指示入力データ編成手段rw6
04は、これらを編成して指示入力データとなし、エラ
ー管理手段ERで符号化加工が施されてデータ記録再生
装置TF3へ送出される。
【0460】ついでデータ記録再生装置TF3から返送
されるクラスタ・アドレス・テーブルCAdTの到着を
待機する(ステップS606)。レスポンス信号が到着
すると、制御手段rw601はエラー管理手段ERを駆
動し、エラー管理手段ERはレスポンス信号に復号化を
施してバッファメモリBufに格納する。ここで制御手
段rw601はレスポンス処理手段rw606を駆動
し、レスポンス処理手段rw606はバッファメモリB
ufに格納されたレスポンス信号から、クラスタ・アド
レス・テーブルCAdTであることを確認し、クラスタ
・アドレス・テーブルCAdTをクラスタ確定手段rw
607へ入力する。クラスタ確定手段rw607は、入
力されたターゲットアドレスとクラスタ・アドレス・テ
ーブルCAdTから、このアドレスの属するクラスタを
確定させる(ステップS608)。
【0461】ついで制御手段rw601はコマンド発行
手段rw602とレスポンス処理手段rw606と最新
クラスタ検索手段rw608を駆動し、コマンド発行手
段rw602は前記のホールドしていた指示入力を最新
クラスタ検索手段rw608へ送り、レスポンス処理手
段rw606はクラスタ・アドレス・テーブルCAdT
を最新クラスタ検索手段rw608へ送ると、最新クラ
スタ検索手段rw608はクラスタ・アドレス・テーブ
ルCAdTから最新のクラスタを探して、その末尾アド
レスを読み取る(ステップS610)。
【0462】ついで最新クラスタ検索手段rw608
は、この末尾アドレスから、それに続くプロテクト情報
クラスタPDCのエントリアドレスを演算する(ステッ
プS612)。ここで最新クラスタ検索手段rw608
は、コマンド発行手段rw602から送られた指示入力
を検査して、指示が書込みか、読取りかを確認する(ス
テップS614)。
【0463】指示が書込みであると(A20)、最新ク
ラスタ検索手段rw608はプロテクト情報クラスタP
DCのエントリアドレスに基づき、書込プロテクト情報
PDwのアドレスを演算し、これをアドレス管理手段r
w603へ入力する(ステップS616)。
【0464】ついで制御手段rw601は、コマンド発
行手段rw602とアドレス管理手段rw603と指示
入力データ編成手段rw604を駆動して、書込プロテ
クト情報PDwの読取り指示をデータ記録再生装置TF
3に発信する(ステップS618)。そしてデータ記録
再生装置TF3からの書込プロテクト情報PDwの送付
を待機し(ステップS620)、書込プロテクト情報P
Dwの送付があると、許可確認手段rw609を駆動
し、許可確認手段rw609はクラスタ確定手段rw6
07から得た確定クラスタ番号と書込プロテクト情報P
Dwに基づき、確定させたクラスタが書込み許可されて
いるかを確認する(ステップS622)。確認結果は制
御手段rw601とコマンド発行手段rw602に通知
される。
【0465】書込み許可がなされていると、制御手段r
w601はコマンド発行手段rw602とアドレス管理
手段rw603を駆動し、プロテクト情報クラスタPD
Cのすべてをデータ記録再生装置TF3のメモリ部Me
m3から不図示の一時記憶手段へ転写して一時記憶させ
たのち、制御手段rw601はコマンド発行手段rw6
02とアドレス管理手段rw603と指示入力データ編
成手段rw604を駆動し、コマンド発行手段rw60
2はデータ編成手段rw610を駆動し、これにより書
込み指示コマンドとターゲットアドレスと記録データが
データ記録再生装置TF3へ送信され、データ記録再生
装置TF3においてメモリ部Mem3のターゲットアド
レスに記録データが書き込まれる(ステップS62
4)。
【0466】ついでデータ記録再生装置TF3からレス
ポンス情報が送られバッファメモリBufに格納される
と、レスポンス処理手段rw606はこのレスポンス信
号からステータスコードstatを抽出し、制御手段r
w601へ入力する。制御手段rw601はステータス
コードstatを検討し(ステップS626)、レスポ
ンスが書込みの正常終了であれば、ステップS628へ
進む。
【0467】ステップS628で、制御手段rw601
は使用者からキーボードKbを介して記録データ終了通
知とファイル作成指示を受けると、バッファメモリBu
fからレスポンス処理手段rw606を介して現行のク
ラスタ・アドレス・テーブルCAdTの送付を受け、ア
ドレス管理手段rw603から最後の記録データのアド
レスを得て、クラスタ・アドレス・テーブルCAdTの
内容に最新のクラスタに関する情報を追記して更新し、
この更新されたクラスタ・アドレス・テーブルCAdT
*をデータ編成手段rw610へ送付する。
【0468】ついで制御手段rw601はコマンド発行
手段rw602とアドレス管理手段rw603と指示入
力データ編成手段rw604を駆動し、コマンド発行手
段rw602はデータ編成手段rw610を駆動し、こ
れによりクラスタ・アドレス・テーブルCAdTの更新
指示コマンドとターゲットアドレスと更新データがデー
タ記録再生装置TF3へ送信され、データ記録再生装置
TF3においてメモリ部Mem3のターゲットアドレス
adCに更新されたクラスタ・アドレス・テーブルCA
dTが書き込まれる。
【0469】さらに、使用者から書込プロテクト情報P
Dw*または/および読取プロテクト情報PDr*の更
新入力を得て、一時記憶装置に転記されているプロテク
ト情報クラスタPDCの内容を更新し、データ記録再生
装置TF3へ、更新されたプロテクト情報クラスタPD
Cの再記録を指示するコマンドと、最新のクラスタの末
尾アドレスから演算されたターゲットアドレスと、更新
されたプロテクト情報クラスタPDCを送付し(ステッ
プS630)、データ記録再生装置TF3から送られた
書込み正常終了のレスポンス情報を得て一連の動作が完
了する。
【0470】またステップS626でレスポンスが再ト
ライを要求している場合は、ステップS624へ戻り再
送する。またステップS626でレスポンスがエラー通
知であれば、一連の動作をここで中止する。
【0471】ステップS614でコマンドが読取り指示
であれば(B20)、最新クラスタ検索手段rw608
はプロテクト情報クラスタPDCのエントリアドレスに
基づき、読取プロテクト情報PDrのアドレスを演算
し、これをアドレス管理手段rw603へ入力する(ス
テップS632)。
【0472】ついで制御手段rw601は、コマンド発
行手段rw602とアドレス管理手段rw603と指示
入力データ編成手段rw604を駆動して、読取プロテ
クト情報PDrの読取り指示をデータ記録再生装置TF
3に発信する(ステップS634)。そしてデータ記録
再生装置TF3からの読取プロテクト情報PDrの送付
を待機し(ステップS636)、読取プロテクト情報P
Drの送付があると、許可確認手段rw609を駆動
し、許可確認手段rw609はクラスタ確定手段rw6
07から得た確定クラスタ番号と読取プロテクト情報P
Drに基づき、確定させたクラスタが読取許可されてい
るかを確認する(ステップS638)。確認結果は制御
手段rw601とコマンド発行手段rw602に通知さ
れる。
【0473】読取許可がなされていると、制御手段rw
601はコマンド発行手段rw602とアドレス管理手
段rw603と指示入力データ編成手段rw604を駆
動し、これにより再生指示コマンドとターゲットアドレ
スがデータ記録再生装置TF3へ送信され、データ記録
再生装置TF3においてメモリ部Mem3のターゲット
アドレスから記録データが再生される(ステップS64
0)。
【0474】ついでデータ記録再生装置TF3からレス
ポンス情報が送られバッファメモリBufに格納される
と、レスポンス処理手段rw606はこのレスポンス信
号からステータスコードstatを抽出し、制御手段r
w601へ入力する。制御手段rw601はステータス
コードstatを検討し(ステップS642)、レスポ
ンスが書込みの正常終了であれば、ステップS644へ
進み、再生データを出力して一連の動作が完了する。ま
たステップS642でレスポンスが再トライを要求して
いる場合は、ステップS640へ戻り再送する。またス
テップS642でレスポンスがエラー通知であれば、こ
こで一連の動作を中止する。
【0475】前記のように本実施形態のデータ書込・読
取装置RW3によれば、データ書込時に、データ記録再
生装置TF3のメモリ部Mem3に記録されたクラスタ
・アドレス・テーブルCAdTと、このクラスタ・アド
レス・テーブルCAdTに記載された最新の記録データ
の位置情報に基づき書込プロテクト情報PDwの記録さ
れた位置が得られ、この記録位置に基づき書込プロテク
ト情報PDwを得て、これに基づき、記録データの記録
が所望される位置が書込可能であることを確認した後
に、所望の記録データをデータ記録再生装置TF3のメ
モリ部Mem3の所望の位置に書き込む。
【0476】さらに記録データの書込後に、メモリ部M
em3の固定位置にあるクラスタ・アドレス・テーブル
CAdTを最新の記録データの位置情報に基づき更新
し、更新書込する。さらにプロテクト情報を最新の記録
データの情報に基づき更新して、最新の記録データの末
尾に続けて記録する。
【0477】したがって、以後の処理においてクラスタ
・アドレス・テーブルCAdTをアクセスするだけでプ
ロテクト情報の記録位置を容易に演算でき、これにより
プロテクト情報の入手が容易になる。
【0478】上記のように、所望の記録データをデータ
記録再生装置TF3のメモリ部Mem3の所望の位置に
記録し、且つプロテクト情報もこの最新の記録データの
末尾に続けて記録するから、メモリ部Mem3上にある
未利用領域の管理が容易になり、空き領域の発生を防止
できてメモリ利用効率が向上する。
【0479】一方、データ読取時には、データ書込時に
おけると同様にして、クラスタ・アドレス・テーブルC
AdTに記載された最新の記録データの位置情報からプ
ロテクト情報の位置を容易に得て、プロテクト情報を入
手し、所望の読取位置が読取可能であることを確認した
後に、所望のデータを読み取るから、読取を所望するデ
ータの記録位置および記録長を問わず、確実に所望デー
タの読取りが可能になる。
【0480】このように本実施形態によれば、与えられ
た任意の記録長のデータを指定された所望位置に記録す
ると、これが最新の記録データとなり、この記録位置
と、最新のクラスタであることの情報は、クラスタ・ア
ドレス・テーブルCAdTにとりこまれてメモリ手段上
の固定位置へ記録される。したがって、以後の処理にお
いて当該固定位置がアクセスされることでクラスタ・ア
ドレス・テーブルCAdTが得られ、これによりメモリ
部の最新の記録データの確定および各記録データの位置
の確認が容易にできる。
【0481】また、プロテクト情報を常に、最も新しく
記録された記録データの末尾に続く位置に記録するか
ら、クラスタ・アドレス・テーブルCAdTをアクセス
するだけで、ユーザークラスタのアドレスを得るのみな
らず、プロテクト情報クラスタPDCの記録位置までも
が演算で容易に求めることが可能になる。
【0482】この結果、プロテクト情報の記録位置を示
すための間接的な記録、例えば前記の実施形態で使用さ
れたプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTが不要
になるので、記録領域が節約でき、ユーザーエリアを拡
大することができる。
【0483】図21は、本発明に係るファイル記録方法
及びファイル再生方法の他の実施形態のフローチャート
である。同図に示されるように、本実施形態の方法によ
れば、使用者が入力するターゲットアドレスを受信する
と(ステップS2102)、所定位置にあるクラスタ・
アドレス・テーブルCAdTを読取り(ステップS21
04)、ターゲットアドレスがクラスタ・アドレス・テ
ーブルCAdT上に実在するか否かを検証する(ステッ
プS2106)。
【0484】ターゲットアドレスが実在しないものであ
れば、エラー通知を発行し(ステップS2116)、処
理を了える。ターゲットアドレスが実在すると、ターゲ
ットアドレスがクラスタ・アドレス・テーブルCAdT
から最新クラスタの末尾(区切り)情報を参照し(ステ
ップS2107)、末尾アドレスからプロテクト情報が
記録されたアドレスを演算する(ステップS210
8)。
【0485】ついで使用者が入力する指示入力の種類を
確認する(ステップS2110)。指示入力が書込指示
であると、前記演算されたアドレスから書込プロテクト
情報PDwを読み取る(ステップS2112)。ここで
書込プロテクト情報PDwは必ず最新クラスタの末尾に
続く所定位置に記録されているから、前記のように最新
クラスタの末尾アドレスから容易に演算することがで
き、この演算アドレスによって書込プロテクト情報PD
wをアクセスできる。
【0486】ついでターゲットアドレスの領域が書込許
可されているかを書込プロテクト情報PDwにより確認
する(ステップS2114)。書込禁止であれば、エラ
ー通知を発行する(ステップS2116)。書込許可で
あれば、書込プロテクト情報PDwおよび読取プロテク
ト情報PDrをバッファメモリへ暫定記憶させ(ステッ
プS2117)、ついでターゲットアドレスへ記録デー
タを記録する(ステップS2118)。ここで使用者は
所望の記録長のデータを記録することができる。
【0487】ファイルデータがさらに存在すれば(ステ
ップS2120)、アドレスを更新(インクリメント)
して(ステップS2122)、ステップS2114へ戻
る。ファイルデータが終了すれば(ステップS212
0)、記録されたファイルを最新クラスタとして設定す
る(ステップS2124)。ついでクラスタ・アドレス
・テーブルCAdTを更新する(ステップS212
6)。これは、最新クラスタの情報を追記して新クラス
タ・アドレス・テーブルCAdT*とするものである。
【0488】ついで、使用者から最新クラスタに関する
読取プロテクト情報PDr*または/および書込プロテ
クト情報PDw*の指示があれば(ステップS212
8)、バッファメモリに暫定記憶された読取プロテクト
情報PDrをPDr*により、または/および書込プロ
テクト情報PDwをPDw*により更新して、新PDr
または新PDwとする(ステップS2129)。これは
最新クラスタのデータの読取り又は書き替えの許可と禁
止を設定するものである。
【0489】ついでバッファメモリに暫定記憶された読
取プロテクト情報PDrと書込プロテクト情報PDw
を、最新クラスタの末尾に続く所定アドレスへ記録する
(ステップS2130)。また、ステップS2128で
プロテクト情報の更新指示がなければ、最新クラスタに
ついてはデフォルト値を使用して、ステップS2130
を実行する。
【0490】一方、ステップS2110において、指示
入力が読取指示であると、前記演算されたアドレスから
読取プロテクト情報PDrを読み取る(ステップS21
32)。ここで読取プロテクト情報PDrは必ず最新ク
ラスタの末尾に続く所定位置に記録されているから、前
記のように最新クラスタの末尾アドレスから容易に演算
することができ、この演算アドレスによって読取プロテ
クト情報PDrをアクセスできる。
【0491】ついでターゲットアドレスの領域が書込許
可されているかを読取プロテクト情報PDrにより確認
する(ステップS2134)。読取禁止であれば、エラ
ー通知を発行する(ステップS2116)。読取許可で
あれば、ターゲットアドレスからデータを読み取る(ス
テップS2136)。読み取るファイルデータがさらに
存在すれば(ステップS2138)、アドレスを更新
(インクリメント)して(ステップS2140)、ステ
ップS2134へ戻る。読み取るファイルデータが終了
すれば(ステップS2138)、処理を了える。
【0492】前記の実施形態による方法によれば、クラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTに記載された最新ク
ラスタの位置情報から、最新クラスタの末尾に続けて記
録されるプロテクト情報の記録位置を容易に演算でき
る。よってプロテクト情報の記録位置を示す情報を別途
準備する必要がなく、この結果、メモリ利用効率および
データ記録/再生効率を改善できる。
【0493】また、プロテクト情報を常に最新クラスタ
の末尾に続けて記録するから、最新クラスタの記録長が
任意の長さであっても、クラスタ・アドレス・テーブル
CAdTデータに基づきプロテクト情報を記録/再生す
る位置を演算で容易に確定できる。
【0494】さらに、プロテクト情報とその前に在るク
ラスタ間にデッドスペースの発生がなく、メモリ利用効
率を改善できる。
【0495】図22は、本発明に係る本発明に係るデー
タが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体
の一実施形態の説明図である。
【0496】同図に示されるように、本実施形態に係る
データが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録
媒体MeD1は、データが記録および再生可能なメモリ
セルMcell1と、このメモリセルMcell1へ接
続されて書込/読取を制御するコントロール部Ctr
と、このコントロール部Ctrへ接続されたコネクタT
mnを備え、コネクタTmnには外部の装置から書込/
読取の選択信号が授けられるR/W端子と、外部の装置
からアドレス信号が授けられるアドレス端子と、外部の
装置間とで書込/読取データの授受をするDI/O端子
を備える。
【0497】メモリセルMcell1は、例えばフラッ
シュメモリに代表される不揮発性半導体メモリEEPR
OMで構成されていて、一つのデータブロックを1クラ
スタとして、複数のクラスタが記録されている。複数の
クラスタには、ユーザーが所望の記録長のファイルを所
望の位置に記録した複数のユーザークラスタUCi(i
=1、2、等)、これら各クラスタのデータの保護情報
が記録されたプロテクト情報クラスタPDC、各クラス
タのアドレス情報等が記録されたシステムクラスタSC
がある。
【0498】システムクラスタSCは、メモリセルMc
ell1の定位置、例えば先頭部に常に記録される。一
方、ユーザークラスタUCiはメモリセル上の任意の位
置に、任意の記録長で記録されている。さらにプロテク
ト情報クラスタPDCは任意の記録長で、任意の位置に
記録されている。
【0499】図示される例では、プロテクト情報クラス
タPDCはアドレス領域adPL〜adPHに記録さ
れ、内部に記録される読取プロテクト情報PDrと書込
プロテクト情報PDwは、アドレスadPL(またはa
dPH)を基準にした所定のオフセット量оfst1ま
たはоfst2だけずらせたアドレスに記録されてい
る。したがって、読取プロテクト情報PDrのアドレス
adPrと書込プロテクト情報PDwのアドレスadP
wは、アドレスadPLを基準にした場合、 adPr=adPL+оfst1 adPw=adPL+оfst2 で求めることができる。なおプロテクト情報クラスタP
DCにはこれらプロテクト情報の他に、キーデータやフ
ァイルID等の各種情報の記録がなされる。
【0500】システムクラスタSCには、このメモリセ
ル上に記録されたユーザークラスタUCi各々の少なく
とも区切りアドレス情報を載せたクラスタ・アドレス・
テーブルCAdTが予め定められた固定アドレスadC
に、またプロテクト情報クラスタPDCの記録位置(ア
ドレスadPLとadPH)の情報を載せたプロテクト
情報アドレス・テーブルPAdTが予め定められた固定
アドレスadDに、それぞれ記録されている。
【0501】例えばクラスタ・アドレス・テーブルCA
dTには、ユーザークラスタUC1のクラスタ番号#1
と、ヘッドアドレス、テイルアドレスが表形式で記録さ
れている。ここで、各ユーザークラスタを、前に位置す
るユーザークラスタの末尾に続けて空きがなく記録する
構成が採用されている場合は、区切り情報としてヘッド
アドレスを省略し、テイルアドレスのみを記録する構成
にできる。これは全体メモリ容量が限られて管理データ
の削減が必要な場合に適する。
【0502】またプロテクト情報アドレス・テーブルP
AdTには、プロテクト情報クラスタPDCのヘッドア
ドレスadPL、テイルアドレスadPHとオフセット
оfst1、оfst2が対応させて記録されている。
テイルアドレスadPHは、このプロテクト情報クラス
タPDC以降の未使用領域NUにユーザークラスタUC
iを記録する場合に必要となる情報である。また、この
プロテクト情報アドレス・テーブルPAdTに前記の読
取プロテクト情報PDrのアドレスadPrや書込プロ
テクト情報PDwのアドレスadPwを記録する構成で
あってもよい。
【0503】前記のようにデータが記録されているか
ら、メモリセルMcell1上の任意の位置に任意の記
録長のユーザークラスタを形成させても、固定位置に記
録されていてアクセス容易なクラスタ・アドレス・テー
ブルCAdTを参照することで、容易に各ユーザークラ
スタのエントリ・ポイントが得られ、所望のユーザーク
ラスタをアクセスすることができる。
【0504】とりわけ、任意の位置に任意の記録長のプ
ロテクト情報クラスタPDCを形成させても、その位置
をプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTに記載で
き、このプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTは
固定位置に記録されていてアクセス容易であるから、こ
れによってプロテクト情報クラスタPDCの位置を確認
でき、プロテクト情報クラスタPDCが何処に記録され
ていても、これを読み取ることによりプロテクト情報を
得ることができる。
【0505】この記録媒体MeD1は、後述の図23お
よび図24で示される本発明に係るデータ書込・読取装
置RW7に接続され、書込または読取がなされる。
【0506】なお図22では、メモリセルMcell1
を半導体メモリセルアレイで構成し且つコントロール部
やコネクタを備える構成として示したが、本発明の記録
媒体はこの構成に限定されることなく、コントロール部
を備えない磁気カードや、コントロール部やコネクタを
備えない磁気シートや光学式メモリ媒体による構成も可
能である。
【0507】図23は、本発明に係るデータ書込・読取
装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。この
データ書込・読取装置RW7は、例えば前述の記録媒体
MeD1(図22参照)を接続して、書込/読取を行う
ものである。
【0508】データ書込・読取装置RW7は、内蔵する
各手段の作動を制御するとともに、各手段とでデータ授
受を行う制御手段rw701、使用者が指示データ(コ
マンド、ターゲットアドレス、記録データ、更新データ
等)を入力するためのキーボードKbおよび入力インタ
フェースI−Bf、入力された各データや記録媒体Me
D1から読み取ったデータを仲介する出力インタフェー
スO−Bf、出力インタフェースO−Bfに接続された
液晶ディスプレイ装置DpL、前記の記録媒体MeD1
を接続するコネクタTmnを備える。
【0509】さらに、使用者から入力された記録データ
Dwを受け、または使用者から入力されたプロテクト情
報の更新データ(PDr*、PDw*)を受け、これら
を使用者から入力されたコマンドに基づき記録媒体Me
D1へ書込み、或いは使用者から入力されたコマンドに
基づき記録媒体MeD1からクラスタ・アドレス・テー
ブルCAdT、プロテクト情報アドレス・テーブルPA
dT、読取プロテクト情報PDr、書込プロテクト情報
PDw、再生データRоを読み取るメモリ記録再生手段
rw702、メモリ記録再生手段rw702とデータ授
受してデータを編成するデータ編成手段rw707を備
える。メモリ記録再生手段rw702はコネクタTmn
に接続されている。
【0510】さらに使用者から入力されたターゲットア
ドレスを受け、このターゲットアドレスをはじめ、各種
のテーブルやプロテクト情報のエントリアドレスを演算
管理し、確定アドレスをメモリ記録再生手段rw702
へ出力するアドレス管理手段rw703を備える。
【0511】さらに、入力されたターゲットアドレス
と、読み取られたクラスタ・アドレス・テーブルCAd
Tに基づきクラスタを確定してクラスタ番号を許可確認
手段rw706へ供給するクラスタ確定手段rw70
4、このクラスタ番号と、読み取られた読取プロテクト
情報PDrまたは書込プロテクト情報PDwに基づき書
込みまたは読取り許可を確認して結果をメモリ記録再生
手段rw702へ供給する許可確認手段rw706を備
える。
【0512】さらに、読み取られたプロテクト情報アド
レス・テーブルPAdTに基づき読取プロテクト情報P
Drが記録されたアドレス又は書込プロテクト情報PD
wが記録されたアドレスを読み出してアドレス管理手段
rw703へ供給するプロテクト情報テーブル参照手段
rw705を備える。
【0513】前記で、アドレス管理手段rw703は、
いずれも予め定められている、クラスタ・アドレス・テ
ーブルCAdTが記録されたアドレスと、プロテクト情
報アドレス・テーブルPAdTが記録されたアドレスを
内蔵している。
【0514】さらにデータ書込・読取装置RW3は、何
れも不図示のマイクロコンピュータとROM(読出し専
用メモリ)またはフラッシュメモリやEEPROM(電
気的消去可能プログラマブル読出しメモリ)を備え、前
記メモリには前記の各手段、すなわ制御手段rw70
1、メモリ記録再生手段rw702、アドレス管理手段
rw703、クラスタ確定手段rw704、プロテクト
情報テーブル参照手段rw705、許可確認手段rw7
06、データ編成手段rw707が、何れもマイクロコ
ンピュータによって読取り実行可能なプログラムとして
格納されている。
【0515】図24は、前記のデータ書込・読取装置R
W7の動作フローチャートである。以下、同図に基づき
動作を説明する。
【0516】使用者からキーボードKbを介して入力が
なされ、制御手段rw701によって指示入力の発生が
検出されると(ステップS702)、制御手段rw70
1はメモリ記録再生手段rw702とアドレス管理手段
rw703を駆動し、記録媒体MeD1のメモリセル
(以下、メモリ部と記述)の固定アドレスadCからク
ラスタ・アドレス・テーブルCAdTを読取る(ステッ
プS704)。
【0517】ここでアドレス管理手段rw703は、内
蔵しているCAdTアドレス(予め定められている固定
アドレスadC)を送付するとともに、指示入力のター
ゲットアドレスを暫定記憶する。一方、メモリ記録再生
手段rw702は指示入力のコマンドを暫定記憶する。
書込み指示の場合には、さらに記録データDwを暫定記
憶する。
【0518】ついでメモリ記録再生手段rw702は、
読み取ったクラスタ・アドレス・テーブルCAdTをク
ラスタ確定手段rw704へ入力する。クラスタ確定手
段rw704は、入力されたターゲットアドレスとクラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTから、このアドレス
の属するクラスタを確定させ、クラスタ番号を許可確認
手段rw709へ送付する(ステップS706)。
【0519】ついで制御手段rw701は前記と同様に
メモリ記録再生手段rw702とアドレス管理手段rw
703を駆動し、記録媒体MeD1のメモリ部の固定ア
ドレスadDからプロテクト情報アドレス・テーブルP
AdTを読取る(ステップS708)。ここでアドレス
管理手段rw703は、内蔵しているPAdTアドレス
(予め定められている固定アドレスadD)をメモリ記
録再生手段rw702へ送付する。
【0520】メモリ記録再生手段rw702は、プロテ
クト情報アドレス・テーブルPAdTを読取ると、暫定
記憶してあったコマンドに基づき、コマンドが書込指示
であれば(A24)、ステップS712へ進み、プロテ
クト情報アドレス・テーブルPAdTを書込を示す情報
とともにプロテクト情報テーブル参照手段rw705へ
供給する。
【0521】プロテクト情報テーブル参照手段rw70
5は、コマンドが書込指示であることを確認して、供給
されたプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTを参
照して書込プロテクト情報PDwのアドレスadPwを
入手し、これをアドレス管理手段rw703へ供給する
(ステップS712)。
【0522】ついで制御手段rw701は、前記と同様
にしてメモリ記録再生手段rw702とアドレス管理手
段rw703を駆動し、記録媒体MeD1のメモリ部の
アドレスadPwから書込プロテクト情報PDwを読取
る(ステップS714)。
【0523】メモリ記録再生手段rw702は、書込プ
ロテクト情報PDwを読取ると、暫定記憶してあったコ
マンドに基づき、コマンドが書込指示であることを示す
情報とともに書込プロテクト情報PDwを許可確認手段
rw709へ供給し、許可確認手段rw309は、コマ
ンドが書込指示であることを確認して、クラスタ確定手
段rw307から得た確定クラスタ番号と書込プロテク
ト情報PDwに基づき、確定させたクラスタが書込み許
可されているかを確認する(ステップS716)。確認
結果はメモリ記録再生手段rw702と制御手段rw7
01に通知される。
【0524】書込み許可がなされていると、制御手段r
w701はメモリ記録再生手段rw702とアドレス管
理手段rw703を駆動し、メモリ記録再生手段rw7
02は記録媒体MeD1のメモリ部のターゲットアドレ
スに記録データDwを書き込む(ステップS718)。
【0525】前記の記録データDwの書き込みにより、
記録媒体MeD1のメモリ部に新たにユーザークラスタ
が形成される。そこで、この新ユーザークラスタの区切
りアドレス情報を追記し、クラスタ・アドレス・テーブ
ルCAdTをCAdT*に更新する(ステップS72
0)。
【0526】ここで使用者から、新クラスタに関する書
込プロテクト情報PDw*または/および読取プロテク
ト情報PDr*の更新入力がなされれば、これらに基づ
き、書込プロテクト情報PDwまたは/および読取プロ
テクト情報PDrを更新する(ステップS722)。
【0527】一方、ステップS710においてコマンド
が読取りである場合は、メモリ記録再生手段rw702
はプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTを読取を
示す情報とともにプロテクト情報テーブル参照手段rw
705へ供給する。
【0528】プロテクト情報テーブル参照手段rw70
5は、コマンドが読取指示であることを確認して、供給
されたプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTを参
照して読取プロテクト情報PDrのアドレスadPrを
入手し、これをアドレス管理手段rw703へ供給する
(ステップS724)。
【0529】ついで制御手段rw701は、前記と同様
にしてメモリ記録再生手段rw702とアドレス管理手
段rw703を駆動し、記録媒体MeD1のメモリ部の
アドレスadPrから読取プロテクト情報PDrを読取
る(ステップS726)。
【0530】メモリ記録再生手段rw702は、読取プ
ロテクト情報PDrを読取ると、コマンドが読取指示で
あることを示す情報とともに読取プロテクト情報PDr
を許可確認手段rw709へ供給し、許可確認手段rw
309は、コマンドが読取指示であることを確認して、
クラスタ確定手段rw307から得た確定クラスタ番号
と読取プロテクト情報PDrに基づき、確定させたクラ
スタが読取り許可されているかを確認する(ステップS
728)。確認結果はメモリ記録再生手段rw702と
制御手段rw701に通知される。
【0531】読取許可がなされていると、制御手段rw
701はメモリ記録再生手段rw702とアドレス管理
手段rw703を駆動し、メモリ記録再生手段rw70
2は記録媒体MeD1のメモリ部のターゲットアドレス
から再生データDrを読み取る(ステップS730)。
ついでメモリ記録再生手段rw702は、これを再生出
力Rоとしてこの装置から出力する(ステップS73
2)。
【0532】前記のように本実施形態のデータ書込・読
取装置RW7によれば、記録媒体MeD1上の固定位置
に記録されたクラスタ・アドレス・テーブルCAdTお
よびプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTを読み
取り、このプロテクト情報アドレス・テーブルPAdT
に基づき任意の位置に記録されているプロテクト情報P
Dw、PDrを入手できる。したがって、プロテクト情
報が任意の位置に記録されていても、プロテクト情報ア
ドレス・テーブルPAdTを介することでプロテクト情
報を確実にアクセスできる。
【0533】ついでプロテクト情報により、記録データ
Dwが記録される所望の位置が書込可能であることの確
認後に、所望の長さの記録データDwを記録媒体MeD
1の所望の位置に書き込む。ついで記録データの書込後
に、記録媒体MeD1上の固定位置にあるクラスタ・ア
ドレス・テーブルCAdTを更新する。さらにプロテク
ト情報を更新する。
【0534】上記のように所望の記録データを記録媒体
上の所望の位置に記録でき、且つプロテクト情報も任意
の位置に記録できるから、記録媒体上の未利用領域を容
易に管理することができ、空き領域の発生を防止してメ
モリ利用効率を向上させることができる。さらに、プロ
テクト情報の記録位置を移動できるから、記録容量が異
なる記録媒体間の互換性を維持することが可能である。
【0535】さらに、記録データの記録が進行して、記
録媒体上の既設のプロテクト情報の領域に觝触する場合
でも、このプロテクト情報を位置移動することで記録デ
ータの分断を回避でき、当該記録データのアクセス効率
を向上させることができる。
【0536】また、長い記録長の記録データであっても
分断なく記録できることにより、記録データの管理が容
易になる。また分断がないから、長い記録長の記録デー
タであってもプロテクト情報は1個となり、よってプロ
テクト情報の記録に割り当てる領域を節約でき、記録媒
体の利用効率を向上させることができる。
【0537】また、所望の読取位置が読取可能であるこ
とを確認した後に、所望のデータを記録媒体から読み取
る。したがって、読取を所望するデータの記録位置およ
び記録長を問わず、確実に所望データの読取りできる。
しかもプロテクト情報が任意の位置に記録されていて
も、プロテクト記録位置情報を介することでプロテクト
情報を確実にアクセスでき、これによりデータの保護が
なされる。
【0538】図25は、本発明に係る本発明に係るデー
タが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体
の他の実施形態の説明図である。
【0539】同図に示されるように、本実施形態に係る
データが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録
媒体MeD2は、データが記録および再生可能なメモリ
セルMcell2と、このメモリセルMcell2へ接
続されて書込/読取を制御するコントロール部Ctr
と、このコントロール部Ctrへ接続されたコネクタT
mnを備え、コネクタTmnには外部の装置から書込/
読取の選択信号が授けられるR/W端子と、外部の装置
からアドレス信号が授けられるアドレス端子と、外部の
装置間とで書込/読取データの授受をするDI/O端子
を備える。
【0540】メモリセルMcell2は、例えばフラッ
シュメモリに代表される不揮発性半導体メモリEEPR
OMで構成されていて、一つのデータブロックを1クラ
スタとして、複数のクラスタが記録されている。複数の
クラスタには、ユーザーが所望の記録長のファイルを所
望の位置に記録した複数のユーザークラスタUCi(i
=1、2、等)、これら各クラスタのデータの保護情報
が記録されたプロテクト情報クラスタPDC、各クラス
タのアドレス情報等が記録されたシステムクラスタSC
がある。
【0541】システムクラスタSCは、メモリセルMc
ell2の定位置、例えば先頭部に常に記録される。一
方、ユーザークラスタUCiは、図示される構成ではシ
ステムクラスタSCに続き、旧く記録された任意の記録
長のクラスタ(図25ではユーザークラスタUC1)の
末尾に詰めて新しく記録された任意の記録長のクラスタ
(図ではユーザークラスタUC2)が記録される。な
お、これに限らず各ユーザークラスタUCiをメモリセ
ル上の任意の位置に、任意の記録長で記録することもで
きる。
【0542】ここで、プロテクト情報クラスタPDC
は、常に、最新に記録がなされたクラスタの末尾に続け
て記録されるのが特徴である。
【0543】図示される例では、プロテクト情報クラス
タPDCは最新に記録がなされたユーザークラスタUC
2の末尾アドレスad22に続くアドレスadPを先頭
アドレスとし、この位置から記録されている。
【0544】プロテクト情報クラスタPDCの内部に
は、各クラスタの読取りを保護する読取プロテクト情報
PDrと、各クラスタへの書込みを保護する書込プロテ
クト情報PDwが、それぞれ、アドレスadPLを基準
にした所定のオフセット量оfst1またはоfst2
だけずらせたアドレスadPrとadPwに記録されて
いる。したがって、読取プロテクト情報PDrのアドレ
スadPrと書込プロテクト情報PDwのアドレスad
Pwは、アドレスadPLを基準にして、 adPr=adPL+оfst1 adPw=adPL+оfst2 で求めることができる。なおオフセット部分及び他の領
域には、他の情報たとえばキーデータやファイルID等
の各種情報の記録がなされる。
【0545】システムクラスタSCには、このメモリ上
に記録されたユーザークラスタUCi各々の少なくとも
区切りアドレス情報を載せ、且つ最新に記録がなされた
ユーザークラスタを示すように記載されたクラスタ・ア
ドレス・テーブルCAdTが予め定められたアドレスa
dCに記録される。
【0546】ここで、前記の図22に示される記録媒体
MeD1と異なり、プロテクト情報クラスタPDCの記
録位置の情報を載せたプロテクト情報アドレス・テーブ
ルPAdTは不必要である。したがってシステムクラス
タSCの占有領域が削減される。
【0547】クラスタ・アドレス・テーブルCAdTに
は、各ユーザークラスタUCiのクラスタ番号と、ヘッ
ドアドレス、テイルアドレスが表形式で記録される。こ
こで、各ユーザークラスタを、前に位置するユーザーク
ラスタの末尾に続けて空きがなく記録する場合は、区切
り情報としてヘッドアドレスを省略し、テイルアドレス
のみを記録する構成にできる。これは全体メモリ容量が
限られて管理データの削減が必要な場合に適する。
【0548】さらにクラスタ・アドレス・テーブルCA
dTは、最新に記録がなされたユーザークラスタを示す
ように記載がなされる。例えば最新に記録がなされたユ
ーザークラスタをテーブルの最下端(または最上端)に
記載するようにする。これにより、テーブルの参照時に
最下端(または最上端)のクラスタを以て容易に最新の
ユーザークラスタであることが確認される。そしてクラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTに記載されている最
新のユーザークラスタの末尾アドレスから容易に、プロ
テクト情報クラスタPDCのヘッドアドレスadPLを
演算することができる。
【0549】上記の構成以外にも、例えば最新に記録が
なされたユーザークラスタを示すフラグや識別子を付加
する構成等が可能である。
【0550】この記録媒体MeD2は、後述の図26お
よび図27で示される本発明に係るデータ書込・読取装
置RW8に接続され、書込または読取がなされる。
【0551】なお図25では、メモリセルMcell2
を半導体メモリセルアレイで構成し且つコントロール部
やコネクタを備える構成として示したが、本発明の記録
媒体はこの構成に限定されることなく、コントロール部
を備えない磁気カードや、コントロール部やコネクタを
備えない磁気シートや光学式メモリ媒体による構成も可
能である。
【0552】図26は、本発明に係るデータ書込・読取
装置の別の実施形態の構成を示すブロック図である。こ
のデータ書込・読取装置RW8は、例えば前述の記録媒
体MeD2(図25参照)を接続して、書込/読取を行
うものである。
【0553】データ書込・読取装置RW8は、内蔵する
各手段の作動を制御するとともに、各手段とでデータ授
受を行う制御手段rw801、使用者が指示データ(コ
マンド、ターゲットアドレス、記録データ、更新データ
等)を入力するためのキーボードKbおよび入力インタ
フェースI−Bf、入力された各データや記録媒体Me
D1から読み取ったデータを仲介する出力インタフェー
スO−Bf、出力インタフェースO−Bfに接続された
液晶ディスプレイ装置DpL、前記の記録媒体MeD1
を接続するコネクタTmnを備える。
【0554】さらに、使用者から入力された記録データ
Dwを受け、または使用者から入力されたプロテクト情
報の更新データ(PDr*、PDw*)を受け、これら
を使用者から入力されたコマンドに基づき記録媒体Me
D2へ書込み、或いは使用者から入力されたコマンドに
基づき記録媒体MeD2からクラスタ・アドレス・テー
ブルCAdT、読取プロテクト情報PDr、書込プロテ
クト情報PDw、再生データRоを読み取るメモリ記録
再生手段rw802、メモリ記録再生手段rw802の
受けるデータを一時記憶する一時記憶手段rw807を
備える。メモリ記録再生手段rw802はコネクタTm
nに接続されている。
【0555】さらに使用者から入力されたターゲットア
ドレスを受け、このターゲットアドレスをはじめ、各種
のテーブルやプロテクト情報のエントリアドレスを演算
管理し、確定アドレスをメモリ記録再生手段rw802
へ出力するアドレス管理手段rw803を備える。
【0556】さらに、入力されたターゲットアドレス
と、読み取られたクラスタ・アドレス・テーブルCAd
Tに基づきクラスタを確定してクラスタ番号を許可確認
手段rw806へ供給するクラスタ確定手段rw80
4、このクラスタ番号と、読み取られた読取プロテクト
情報PDrまたは書込プロテクト情報PDwに基づき書
込みまたは読取り許可を確認して結果をメモリ記録再生
手段rw802へ供給する許可確認手段rw806を備
える。
【0557】さらに、読み取られたクラスタ・アドレス
・テーブルCAdTを参照して最新に記録がなされたク
ラスタを検索し、最新クラスタの末尾アドレスを得て、
読取プロテクト情報PDrが記録されたアドレス又は書
込プロテクト情報PDwが記録されたアドレスを演算し
てアドレス管理手段rw803へ供給する最新クラスタ
検索手段rw805を備える。
【0558】アドレス管理手段rw803は、クラスタ
・アドレス・テーブルCAdTが記録されたアドレスを
内蔵している。
【0559】さらにデータ書込・読取装置RW8は、何
れも不図示のマイクロコンピュータとROM(読出し専
用メモリ)またはフラッシュメモリやEEPROM(電
気的消去可能プログラマブル読出しメモリ)を備え、前
記メモリには前記の各手段、すなわち制御手段rw80
1、メモリ記録再生手段rw802、アドレス管理手段
rw803、クラスタ確定手段rw804、最新クラス
タ検索手段rw805、許可確認手段rw806が、何
れもマイクロコンピュータによって読取り実行可能なプ
ログラムとして格納されている。
【0560】図27は、前記のデータ書込・読取装置R
W8の動作フローチャートである。以下、同図に基づき
動作を説明する。
【0561】使用者からキーボードKbを介して入力が
なされ、制御手段rw801によって指示入力の発生が
検出されると(ステップS802)、制御手段rw80
1はメモリ記録再生手段rw802とアドレス管理手段
rw803を駆動し、記録媒体MeD2のメモリセル
(以下、メモリ部と記述)の固定アドレスadCからク
ラスタ・アドレス・テーブルCAdTを読取る(ステッ
プS804)。
【0562】ここでアドレス管理手段rw803は、内
蔵しているCAdTアドレス(予め定められている固定
アドレスadC)を送付するとともに、指示入力のター
ゲットアドレスを暫定記憶する。一方、メモリ記録再生
手段rw802は指示入力のコマンドを暫定記憶する。
書込み指示の場合には、さらに記録データDwを暫定記
憶する。
【0563】ついでメモリ記録再生手段rw802は、
読み取ったクラスタ・アドレス・テーブルCAdTをク
ラスタ確定手段rw804へ入力する。クラスタ確定手
段rw804は、入力されたターゲットアドレスとクラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTから、このアドレス
の属するクラスタを確定させ、クラスタ番号を許可確認
手段rw809へ送付する(ステップS806)。
【0564】ついでメモリ記録再生手段rw802は最
新クラスタ検索手段rw805へクラスタ・アドレス・
テーブルCAdTと、暫定記憶してあったコマンドに基
づき書込または読取を示す情報を供給し、最新クラスタ
検索手段rw805はクラスタ・アドレス・テーブルC
AdTから最新クラスタを検索して、そのテイルアドレ
スを読み取る(ステップS808)。さらにこの最新ク
ラスタのテイルアドレスから、それに続き記録されてい
るプロテクト情報クラスタPDCのエントリアドレスを
演算する(ステップS810)。
【0565】ついでステップS812でコマンドが書込
みであれば(A27)、ステップS814へ進み、プロ
テクト情報クラスタPDCのエントリアドレスに基づき
記録媒体MeD2からプロテクト情報クラスタPDCの
すべてを一時記憶手段rw807へ転記する(ステップ
S814)。
【0566】ついで一時記憶手段rw807へ転記され
たプロテクト情報クラスタPDCから書込プロテクト情
報PDwを読取る(ステップS816)。
【0567】メモリ記録再生手段rw802は、書込プ
ロテクト情報PDwを読取ると、暫定記憶してあったコ
マンドが書込指示であることを示す情報とともに書込プ
ロテクト情報PDwを許可確認手段rw806へ供給
し、許可確認手段rw806は、コマンドが書込指示で
あることを確認して、クラスタ確定手段rw804から
得た確定クラスタ番号と書込プロテクト情報PDwに基
づき、確定させたクラスタが書込み許可されているかを
確認する(ステップS818)。確認結果はメモリ記録
再生手段rw802と制御手段rw801に通知され
る。
【0568】書込み許可がなされていると、制御手段r
w801はメモリ記録再生手段rw802とアドレス管
理手段rw803を駆動し、メモリ記録再生手段rw8
02は記録媒体MeD2のメモリ部のターゲットアドレ
スに記録データDwを書き込む(ステップS820)。
【0569】前記の記録データDwの書き込みにより、
記録媒体MeD2のメモリ部に新たにユーザークラスタ
が形成される。そこで、この新ユーザークラスタの区切
りアドレス情報を追記して、クラスタ・アドレス・テー
ブルCAdTをCAdT*に更新する(ステップS82
2)。
【0570】ここで使用者から、新クラスタに関する書
込プロテクト情報PDw*または/および読取プロテク
ト情報PDr*の更新入力がなされれば、これらに基づ
き、一時記憶手段rw807に転記されているプロテク
ト情報クラスタPDC内の書込プロテクト情報PDwま
たは/および読取プロテクト情報PDrを更新し、この
一時記憶手段rw807の内容を、記録媒体MeD2の
メモリ部に形成された新クラスタのテイルアドレスに続
く次のアドレスから再記録する(ステップS824)。
これにより、更新されたプロテクト情報クラスタPDC
が新クラスタのテイルアドレスに続いて形成される。
【0571】一方、ステップS812においてコマンド
が読取りである場合は(B27)、プロテクト情報クラ
スタPDCのエントリアドレスに基づき読取プロテクト
情報PDrのアドレスを演算し、これをアドレス管理手
段rw803へ供給する(ステップS826)。
【0572】ついで制御手段rw801は、前記と同様
にしてメモリ記録再生手段rw802とアドレス管理手
段rw803を駆動し、記録媒体MeD2のメモリ部か
ら読取プロテクト情報PDrを読取る(ステップS82
8)。
【0573】メモリ記録再生手段rw802は、読取プ
ロテクト情報PDrを読取ると、コマンドが読取指示で
あることを示す情報とともに読取プロテクト情報PDr
を許可確認手段rw806へ供給し、許可確認手段rw
806は、コマンドが読取指示であることを確認して、
クラスタ確定手段rw804から得た確定クラスタ番号
と読取プロテクト情報PDrに基づき、確定させたクラ
スタが読取り許可されているかを確認する(ステップS
830)。確認結果はメモリ記録再生手段rw802と
制御手段rw801に通知される。
【0574】読取許可がなされていると、制御手段rw
801はメモリ記録再生手段rw802とアドレス管理
手段rw803を駆動し、メモリ記録再生手段rw80
2は記録媒体MeD2のメモリ部のターゲットアドレス
から再生データDrを読み取る(ステップS832)。
ついでメモリ記録再生手段rw802は、これを再生出
力Rоとしてこの装置から出力する(ステップS83
4)。
【0575】前記のように本実施形態のデータ書込・読
取装置RW8によれば、データ書込時に、記録媒体Me
D2のメモリ部の固定位置に記録されたクラスタ・アド
レス・テーブルCAdTと、このクラスタ・アドレス・
テーブルCAdTに記載された最新の記録データの位置
情報に基づき書込プロテクト情報PDwの記録された位
置が得られ、この記録位置に基づき書込プロテクト情報
PDwを得て、これに基づき、記録データの記録が所望
される位置が書込可能であることを確認した後に、所望
の記録データを記録媒体MeD2のメモリ部の所望の位
置に書き込む。
【0576】さらに記録データの書込後に、記録媒体M
eD2のメモリ部の固定位置にあるクラスタ・アドレス
・テーブルCAdTを最新の記録データの位置情報に基
づき更新し、更新書込する。さらにプロテクト情報を最
新の記録データの情報に基づき更新して、最新の記録デ
ータの末尾に続けて記録する。
【0577】したがって、以後の処理においてクラスタ
・アドレス・テーブルCAdTをアクセスするだけで、
各クラスタの位置情報が得られるのみならず、プロテク
ト情報の記録位置を容易に演算でき、これによりプロテ
クト情報の入手が容易になる。
【0578】上記のように、所望の記録データを記録媒
体MeD2のメモリ部の所望の位置に記録し、且つプロ
テクト情報もこの最新の記録データの末尾に続けて記録
するから、記録媒体MeD2上にある未利用領域の管理
が容易になり、空き領域の発生を防止できてメモリ利用
効率が向上する。
【0579】一方、データ読取時には、データ書込時に
おけると同様にして、クラスタ・アドレス・テーブルC
AdTに記載された最新の記録データの位置情報からプ
ロテクト情報の位置を容易に得て、プロテクト情報を入
手し、所望の読取位置が読取可能であることを確認した
後に、所望のデータを読み取るから、読取を所望するデ
ータの記録位置および記録長を問わず、確実に所望デー
タの読取りが可能になる。
【0580】このように本実施形態によれば、与えられ
た任意の記録長のデータを記録媒体MeD2の指定され
た所望位置に記録すると、これが最新の記録データとな
り、この記録位置と、最新のクラスタであることの情報
は、クラスタ・アドレス・テーブルCAdTにとりこま
れて記録媒体MeD2の固定位置へ記録される。したが
って、以後の処理において当該固定位置がアクセスされ
ることでクラスタ・アドレス・テーブルCAdTが得ら
れ、これによりメモリ部の最新の記録データの確定およ
び各記録データの位置の確認が容易にできる。
【0581】また、プロテクト情報を常に、最も新しく
記録された記録データの末尾に続く位置に記録するか
ら、クラスタ・アドレス・テーブルCAdTをアクセス
するだけで、ユーザークラスタのアドレスを得るのみな
らず、プロテクト情報クラスタPDCの記録位置までも
が演算で容易に求めることが可能になる。
【0582】この結果、プロテクト情報の記録位置を示
すための間接的な記録、例えば前記の実施形態で使用さ
れたプロテクト情報アドレス・テーブルPAdTが不要
になるので、記録領域が節約でき、ユーザーエリアを拡
大することができる。
【0583】図28は、本発明に係るデータ書込システ
ムの他の実施形態のブロック構成図である。図29は、
図28に示されるメモリ部におけるデータの記録を説明
するメモリマップである。さらに図30は、図28に示
されるデータ書込システムの動作の説明図である。
【0584】図28に示されるように、本発明に係るデ
ータ書込システムは、データ書込装置WV9とデータ記
録再生装置TF9を備える。
【0585】データ書込装置WV9は、使用者が指示を
入力するための指示情報入力手段Kb、表示情報出力手
段DpL、データ記録再生装置TF9とのデータ授受に
携わるデータ授受部Atr9、データ授受部Atr9に
接続され、さらに各部に接続されて信号/データを各部
に伝送するとともに各部を制御する制御・伝送手段rw
91、授受されるデータのエラー管理を実行するエラー
管理手段rw92、データ記録再生装置TF9から送ら
れデータ授受部Atr9が受けたレスポンス信号を処理
するレスポンス処理手段rw93を備える。
【0586】さらに、指示情報入力手段Kbを介して入
力されたアドレス情報をはじめ、各アドレスの管理を行
うアドレス管理手段rw94、指示情報入力手段Kbを
介して入力された指示コマンドに基づき所定形式のコマ
ンドを発行するコマンド発行手段rw95、指示情報入
力手段Kbを介して入力された記録データや更新データ
を所定形式のデータに編成するデータ編成手段rw9
6、メモリ上に形成された各クラスタのデータ保護のた
めのプロテクト情報クラスタPDC内のプロテクトデー
タを編成するプロテクトデータ編成手段rw98を具備
する。
【0587】データ書込装置WV9は、CPUを備える
不図示のマイクロコンピュータと、このマイクロコンピ
ュータによって読取り実行可能のプログラムが格納され
た例えばROM(読出し専用メモリ)を備えて構成する
ものとし、前記の各手段は夫々プログラムとしてROM
に格納する構成とすることが好ましいが、ロジック回路
または一部分をロジック回路で構成することも可能であ
る。
【0588】一方、データ記録再生装置TF9は、デー
タ書込装置WV9とのデータ授受に携わるデータ授受部
Btr9、データ授受部Btr9に接続され、さらに各
部に接続されて信号/データを各部に伝送するとともに
各部を制御する制御・伝送手段tf91、授受されるデ
ータのエラー管理を実行するエラー管理手段tf92、
データ書込装置WV9から送られデータ授受部Btr9
が受けたデータから指示入力を解析する指示入力解析手
段tf93、データを記録保持するメモリ部Mem9、
データ書込装置WV9から送られた記録データまたは更
新データを指示されたターゲットアドレスに記録する記
録手段tf95、データ書込装置WV9から送られたタ
ーゲットアドレスに基づきメモリ部Mem9の当該アド
レスからデータを読み取る再生手段tf94を備える。
【0589】メモリ部Mem9は例えば半導体メモリセ
ルアレイで構成されるが、これに限定されることなく、
磁気シートや光学式メモリ媒体による構成も可能であ
る。
【0590】さらに、前記のエラー管理手段tf92ま
たは、指示入力解析手段tf93または、記録手段tf
95または再生手段tf94の実行による結果をレスポ
ンスデータに編成するレスポンスデータ編成手段tf9
6を備える。
【0591】データ記録再生装置TF9は、全体をロジ
ック回路で、または一部分をロジック回路で構成するこ
とが好ましいが、CPUを備える不図示のマイクロコン
ピュータと、このマイクロコンピュータによって読取り
実行可能のプログラムが格納された例えばROM(読出
し専用メモリ)を備えて構成するものとし、前記の各手
段は夫々プログラムとしてROMに格納する構成とする
ことも可能である。
【0592】また、データ授受部Atr9、Btr9
は、電磁波を生成または電磁波に感応するアンテナと、
送信時にアンテナへ電磁波生成のための電流を供給する
とともに、受信時にアンテナで発生する感応電流から信
号を取り出す送受信回路を具備して電磁波の受発信によ
りデータ授受を行う構成とすることが好ましいが、有線
の接続であっても差し支えない。
【0593】とりわけ電磁波の受発信を行う構成では、
データ書込装置WV9が発信する電磁波をデータ記録再
生装置TF9が受信し、キャリア波を整流して電源電圧
Vcを生成し、データ記録再生装置TF9の各部に供給
する電源回路を備えた構成とすることができる。これに
よると、データ記録再生装置TF9側に例えば電池や、
外部から供給される電源を用意する必要がなくなり、デ
ータ記録再生装置TF9の構成が簡素化されるのみなら
ず、経済的となる。またデータ記録再生装置TF9の設
置場所の制約がなくなり、システム構築の自由度を向上
させることができる。
【0594】また、図示されないがデータ書込装置WV
9が発信する電磁波からクロック信号を抽出するクロッ
ク回路を、データ記録再生装置TF9側に設ける構成と
することも可能である。これによって得られるクロック
は、データ記録再生装置TF9側の制御タイミング信号
やデータ書込装置WV1側への送信キャリアとして利用
できる。
【0595】また、エラー管理手段rw92とエラー管
理手段tf92は、データのエラー訂正機能を含むが、
この他にデータの暗号化/復号化機能を備える構成とす
ることも可能である。
【0596】本データ書込システムの特徴として、メモ
リ部Mem9へ記録される各データの配置と、ファイル
管理とりわけアドレス管理がある。以下、これらの技術
構成を、図29に示されるメモリ部Mem9のメモリマ
ップ及び、図30に示されるフローチャートに基づき説
明する。
【0597】図29に示されるように、メモリ部Mem
9には、一つのデータブロックを1クラスタとして、複
数のクラスタが記録可能に構成されている。複数のクラ
スタには、ユーザーが所望の記録長のファイルを所望の
位置に記録した複数のユーザークラスタUCi(i=
1、2、等)、これら各クラスタのデータの保護情報が
記録されたプロテクト情報クラスタPDC、各クラスタ
のアドレス情報が記録されたシステムクラスタSCがあ
る。
【0598】ここで本実施形態では、システムクラスタ
SCはメモリ部Mem9の固定位置、例えば先頭部に常
に記録され、さらにプロテクト情報クラスタPDCはメ
モリ部Mem9の他の固定位置、例えばメモリ部Mem
9の末端に常に記録されるものとする。一方、ユーザー
クラスタUCiはメモリ上の、これら以外の任意の位置
に、任意の記録長で記録がなされる。
【0599】図示される例では、ユーザークラスタは未
記録であり、プロテクト情報クラスタPDCはメモリ末
端の領域のアドレスadPL〜adPHに記録される。
その記録長は任意であるが、内部に記録される読取プロ
テクト情報PDrと書込プロテクト情報PDwは、アド
レスadPH(メモリ最末端)を基準にして所定のオフ
セットоfst1またはоfst2だけ逆算したアドレ
スに常に記録されるものとする。したがって、読取プロ
テクト情報PDrのアドレスadPrと書込プロテクト
情報PDwのアドレスadPwは、アドレスadPHを
基準にして、 adPr=adPH−оfst1 adPw=adPH−оfst2 で求めることができる。ここでオフセットоfst1、
оfst2は所定値であり、容量が異なるメモリ部であ
っても同一値である。したがって、任意の容量のメモリ
部につき、その記録可能領域の最末端のアドレスadP
H(これは各メモリ部につき容易に得られる)から、読
取プロテクト情報PDrのアドレスadPrと書込プロ
テクト情報PDwのアドレスadPwを常に演算するこ
とができる。なおプロテクト情報クラスタPDCにはこ
れらプロテクト情報の他に、キーデータやファイルID
等の各種情報の記録が可能である。
【0600】システムクラスタSCには、このメモリ上
に記録されたユーザークラスタUCi各々の少なくとも
区切りアドレス情報を載せたクラスタ・アドレス・テー
ブルCAdTが予め定められたアドレスadCに記録さ
れる。
【0601】例えばクラスタ・アドレス・テーブルCA
dTには、ユーザークラスタのクラスタ番号と、ヘッド
アドレス、テイルアドレスが表形式で記録される。ここ
で、各ユーザークラスタUCiを、前に位置するユーザ
ークラスタUCjの末尾に続けて空きがなく記録する構
成を採用する場合は、区切り情報としてヘッドアドレス
を省略し、テイルアドレスのみを記録する構成にでき
る。これは全体メモリ容量が限られて管理データの削減
が必要な場合に適する。
【0602】ここで、メモリ部Mem9上の空き領域
は、図示されるように空き領域NUとしてアドレス管理
する構成とすることも可能である。
【0603】データ書込装置WV9のコマンド発行手段
rw95が発行するコマンドには、データ記録再生装置
TF9内部のメモリ部Mem9へデータ記録して新ユー
ザークラスタUCiの形成を指示する新規記録コマン
ド、メモリ部Mem9上の既存ユーザークラスタUCi
を書き替え記録して新ユーザークラスタUCiとするこ
とを指示する更新記録コマンド、メモリ部Mem9の固
定位置に記録された読取プロテクト情報PDrや書込プ
ロテクト情報PDwの更新を指示するプロテクト情報更
新コマンド、クラスタ・アドレス・テーブルCAdTの
読取りを指示するテーブル読取コマンド、クラスタ・ア
ドレス・テーブルCAdT内容の更新を指示するテーブ
ル更新コマンド、などがある。
【0604】またデータ書込装置WV9が送信する指示
入力データの種類は、コマンド発行手段rw95による
コマンドとアドレス管理手段rw94によるターゲット
アドレスから構成される指示入力データ、またはコマン
ド発行手段rw95によるコマンドとアドレス管理手段
rw94によるターゲットアドレスとデータ編成手段r
w96による記録データ又は更新データから構成される
指示入力データ、またはコマンド発行手段rw95によ
るコマンドとアドレス管理手段rw94によるターゲッ
トアドレスとプロテクトデータ編成手段rw98による
プロテクト情報更新データから構成される指示入力デー
タ、等がある。
【0605】これらの指示入力データは、制御・伝送手
段rw91を経てエラー管理手段rw92により符号化
がなされ、データ授受部Atr9から送出される。
【0606】一方、データ記録再生装置TF9において
は、データ書込装置WV9のデータ授受部Atr9から
送出された指示入力データをデータ授受部Btr9が受
け、制御・伝送手段tf91を経てエラー管理手段tf
92により復号化/エラー訂正がなされたのち、指示入
力解析手段tf93によりコマンド解析され、この解析
結果に基づき記録手段tf95または再生手段tf94
が作動してデータやテーブル或いはアドレスの記録・更
新または再生がなされる。
【0607】再生されたデータ(たとえばテーブル)お
よび処理に伴うステータスは、レスポンスデータ編成手
段tf96によりレスポンスデータに編成され、エラー
管理手段tf92により符号化がなされ、データ授受部
Btr9から送出される。
【0608】ついでデータ書込装置WV9にあっては、
データ授受部Atr9がデータ授受部Btr9から送出
されたレスポンスデータを受け、制御・伝送手段rw9
1を経てエラー管理手段rw92により復号化/エラー
訂正がなされたのち、レスポンス処理手段rw93によ
り処理され、再生されたデータ、および処理に伴うステ
ータスが表示情報出力手段DpLに表示されるか、装置
外に出力される。
【0609】つぎに図30に基づき動作を説明する。デ
ータ書込装置WV9とデータ記録再生装置TF9の動作
は、以下のような複数のプロセスにしたがい実行され
る。各プロセスは、複数のステップから構成される。
【0610】クラスタ管理プロセスp91では、ステッ
プ9000でデータ書込装置WV9からデータ記録再生
装置TF9へ、読取コマンドcmRとターゲットアドレ
スadCから成る指示入力データが送られる。アドレス
adCはクラスタ・アドレス・テーブルCAdTのエン
トリポイントである。
【0611】データ記録再生装置TF9において、この
指示入力データを受けると、メモリ部Mem9のアドレ
スadCからクラスタ・アドレス・テーブルCAdTを
読取り、これをステップ9001でデータ書込装置WV
9へ送付する。
【0612】ついでステップ9002でデータ書込装置
WV9からデータ記録再生装置TF9へ読取コマンドc
mRとターゲットアドレスadPwが送られる。アドレ
スadDはプロテクト情報アドレス・テーブルPAdT
の固定エントリポイントである。
【0613】データ記録再生装置TF9はこの指示入力
データを受けると、メモリ部Mem9のアドレスadP
wから書込プロテクト情報PDwを読取り、これをステ
ップ9003でデータ書込装置WV9へ送付する。
【0614】続くターゲットアドレス設定プロセスp9
2では、入力器Kbから入力された、書込のターゲット
アドレスad1に基づき、読取った書込プロテクト情報
PDwを参照して、このターゲットアドレスad1の属
するクラスタが書込み可能であることを確認する。
【0615】続くクラスタ書込プロセスp93では、ス
テップ9010でデータ書込装置WV9がデータ記録再
生装置TF9へ書込コマンドcmWとターゲットアドレ
スad1と記録データd1を送る。データ記録再生装置
TF9はメモリ部Mem9のアドレスad1へ記録デー
タd1を記録する。そしてステータス分析プロセスp9
6としてステップ9040でステータスデータstat
をデータ書込装置WV9へ送る。データ書込装置WV9
は、このステータスデータstatを分析して記録デー
タd1の記録が成されたことを確認する。
【0616】この記録が終了すると、データ書込装置W
V9は、記録データがさらに存在することを確認し、再
度、ターゲットアドレス設定プロセスp92として入力
器Kbから入力された、書込のターゲットアドレスad
2に基づき、読取った書込プロテクト情報PDwを参照
して、このターゲットアドレスad2の属するクラスタ
が書込み可能であることを確認する。
【0617】ついで再度、クラスタ書込プロセスp93
としてデータ書込装置WV9はステップ9011でデー
タ記録再生装置TF9へ書込コマンドcmWとターゲッ
トアドレスad2と記録データd2を送る。データ記録
再生装置TF9はメモリ部Mem9のアドレスad2へ
記録データd2を記録する。そして再度、ステータス分
析プロセスp96としてステップ9040でステータス
データstatをデータ書込装置WV9へ送る。データ
書込装置WV9は、このステータスデータstatを分
析して記録データd2の記録が成されたことを確認す
る。
【0618】以下同様にして記録データd3、d4の記
録が進行し、やがてステップ9019でデータ記録再生
装置TF9へ書込コマンドcmWとターゲットアドレス
adNと記録データdNが送られると、データ記録再生
装置TF9はメモリ部Mem9のアドレスadNへ記録
データdNを記録する。このようにして、記録データd
1〜dNから成るファイルがユーザークラスタUC1と
して形成される。上記から明らかなように、使用者はこ
のユーザークラスタUC1の記録長と記録アドレスを所
望の任意の値に設定して、メモリ部Mem9上に記録さ
せることができる。
【0619】続くCAdT更新書込プロセスp94で
は、ステップ9020でデータ書込装置WV9がデータ
記録再生装置TF9へ書込コマンドcmWとターゲット
アドレスadC(固定位置)と、ユーザークラスタUC
1の区切り情報を追記した更新データCAdT*を送
る。データ記録再生装置TF9はメモリ部Mem9の固
定アドレスadCへ、更新データCAdT*を記録す
る。これによりクラスタ・アドレス・テーブルCAdT
が更新される。
【0620】続くPDw*、PDr*更新書込プロセス
p95では、ステップ9030でデータ書込装置WV9
がデータ記録再生装置TF9へ書込コマンドcmWとタ
ーゲットアドレスadPw(固定位置)と、更新する書
込プロテクト情報PDwを送る。データ記録再生装置T
F9はメモリ部Mem9の固定アドレスadPwへ、こ
の更新する書込プロテクト情報PDwを記録する。これ
により、書込プロテクト情報PDwに、新規に記録され
たユーザークラスタUC1の書込プロテクト情報が追記
される。
【0621】さらに、データ書込装置WV9がデータ記
録再生装置TF9へ書込コマンドcmWとターゲットア
ドレスadPr(固定位置)と、更新する読取プロテク
ト情報PDrを送る。データ記録再生装置TF9はメモ
リ部Mem9のアドレスadPrへ、この更新する読取
プロテクト情報PDrを記録する。これにより、読取プ
ロテクト情報PDrに、新規に記録されたユーザークラ
スタUC1の読取プロテクト情報が追記される。
【0622】前記のように、本システムの構成によれ
ば、ユーザークラスタの区切りを自由に設定することが
できるから、記録するデータの記録長を任意の所望長さ
で記録することができ、複数クラスタに分割する必要が
ない。これによりメモリ領域に不使用のデッドエリアを
生成させることがなく、よってメモリ利用効率が向上す
る。さらにファイル管理が容易となるのみならず、プロ
テクト情報の記録格納領域を1ファイルにつき1個にす
ることができ、プロテクト情報の記録領域節約が可能に
なる。
【0623】図31は、本発明に係るデータ読取システ
ムの他の実施形態のブロック構成図である。図32は、
図31に示されるデータ読取システムの動作の説明図で
ある。図31に示されるように、本発明に係るデータ読
取システムは、データ読取装置RV10とデータ記録再
生装置TF10を備える。
【0624】データ読取装置RV10は、使用者が指示
を入力するための指示情報入力手段Kb、表示情報出力
手段DpL、データ記録再生装置TF10とのデータ授
受に携わるデータ授受部Atr10、データ授受部At
r10に接続され、さらに各部に接続されて信号/デー
タを各部に伝送するとともに各部を制御する制御・伝送
手段rw101、授受されるデータのエラー管理を実行
するエラー管理手段rw102、データ記録再生装置T
F10から送られデータ授受部Atr10が受けたレス
ポンス信号を処理するレスポンス処理手段rw103を
備える。
【0625】さらに、指示情報入力手段Kbを介して入
力されたアドレス情報をはじめ、各アドレスの管理を行
うアドレス管理手段rw104、指示情報入力手段Kb
を介して入力された指示コマンドに基づき所定形式のコ
マンドを発行するコマンド発行手段rw105を具備す
る。
【0626】データ読取装置RV10は、CPUを備え
る不図示のマイクロコンピュータと、このマイクロコン
ピュータによって読取り実行可能のプログラムが格納さ
れた例えばROM(読出し専用メモリ)を備えて構成す
るものとし、前記の各手段は夫々プログラムとしてRO
Mに格納する構成とすることが好ましいが、ロジック回
路または一部分をロジック回路で構成することも可能で
ある。
【0627】一方、データ記録再生装置TF10は、デ
ータ読取装置RV10とのデータ授受に携わるデータ授
受部Btr10、データ授受部Btr10に接続され、
さらに各部に接続されて信号/データを各部に伝送する
とともに各部を制御する制御・伝送手段tf101、授
受されるデータのエラー管理を実行するエラー管理手段
tf102、データ読取装置RV10から送られデータ
授受部Btr10が受けたデータから指示入力を解析す
る指示入力解析手段tf103、データを記録保持する
メモリ部Mem10、データ読取装置RV10から送ら
れたターゲットアドレスに基づきメモリ部Mem10の
当該アドレスからデータを読み取る再生手段tf104
を備える。
【0628】メモリ部Mem10は例えば半導体メモリ
セルアレイで構成されるが、これに限定されることな
く、磁気シートや光学式メモリ媒体による構成も可能で
ある。
【0629】さらに、前記のエラー管理手段tf102
または、指示入力解析手段tf103または、再生手段
tf104の実行による結果をレスポンスデータに編成
するレスポンスデータ編成手段tf106を備える。
【0630】データ記録再生装置TF10は、全体をロ
ジック回路で、または一部分をロジック回路で構成する
ことが好ましいが、CPUを備える不図示のマイクロコ
ンピュータと、このマイクロコンピュータによって読取
り実行可能のプログラムが格納された例えばROM(読
出し専用メモリ)を備えて構成するものとし、前記の各
手段は夫々プログラムとしてROMに格納する構成とす
ることも可能である。
【0631】また、データ授受部Atr10、Btr1
0は、アンテナを具備して電磁波の受発信によりデータ
授受を行う構成とすることが好ましいが、有線の接続で
あっても差し支えない。とりわけ電磁波の受発信を行う
構成では、データ読取装置RV10が発信する電磁波を
データ記録再生装置TF10が受信し、これを整流して
得る電力を電源としてデータ記録再生装置TF10の各
部に供給する構成とすることができる。これによると、
データ記録再生装置TF10側に例えば電池や、外部か
ら供給される電源を用意する必要がなくなり、データ記
録再生装置TF10の構成が簡素化されるのみならず、
経済的となる。またデータ記録再生装置TF10の設置
場所の制約がなくなり、システム構築の自由度を向上さ
せることができる。
【0632】また、図示されないがデータ読取装置RV
10が発信する電磁波からクロック信号を抽出するクロ
ック回路を、データ記録再生装置TF10側に設ける構
成とすることも可能である。これによって得られるクロ
ックは、データ記録再生装置TF10側の制御タイミン
グ信号やデータ読取装置RV10側への送信キャリアと
して利用できる。
【0633】また、エラー管理手段rw102とエラー
管理手段tf102は、データのエラー訂正機能を含む
が、この他にデータの暗号化/復号化機能を備える構成
とすることも可能である。
【0634】ここでメモリ部Mem10には、図示され
るようにその先頭部から順に、システムクラスタSC、
未記録エリアNU1、ユーザークラスタUC1、未記録
エリアNU、プロテクト情報クラスタPDCが配列され
ているものとし、ユーザークラスタUC1を読み取るも
のとする。
【0635】システムクラスタSCは、メモリ部Mem
10の先頭部に常に記録されている。さらにプロテクト
情報クラスタPDCは、メモリ部Mem10の末端部に
常に記録されている。一方、ユーザークラスタUC1は
メモリ上の任意の位置に、任意の記録長で記録されてい
る。
【0636】プロテクト情報クラスタPDCのアドレス
adPrには読取プロテクト情報PDrが記録されてい
る。このアドレスadPrは、メモリ部Mem10の最
末端アドレスから常に所定量だけオフセットした位置に
ある。したがってメモリ部Mem10の記録容量が異な
れば、アドレスadPrは各メモリ部で夫々異なる値と
なるが、各メモリ部の最末端アドレス(これは各メモリ
部につき容易に得られる)から所定量だけオフセット演
算することにより、アドレスadPrを容易に得ること
ができる。
【0637】さらに、ユーザークラスタUC1はアドレ
スad1〜アドレスadNを占め、データd1〜dNが
一つのファイルとして記録されている。
【0638】システムクラスタSCには、このメモリ部
Mem10上に記録されたユーザークラスタUCi各々
の少なくとも区切りアドレス情報を載せたクラスタ・ア
ドレス・テーブルCAdTが予め定められた固定アドレ
スadCに記録されている。
【0639】データ読取装置RV10のコマンド発行手
段rw105が発行するコマンドには、メモリ部Mem
10に記録されたユーザークラスタUCiのデータ再生
を指示する再生コマンド、クラスタ・アドレス・テーブ
ルCAdTや、さらに読取プロテクト情報PDrの読取
りを指示する読取コマンドなどがある。
【0640】またデータ読取装置RV10は、コマンド
発行手段rw105によるコマンドとアドレス管理手段
rw104によるターゲットアドレスから構成される指
示入力データを送信する。この指示入力データは、制御
・伝送手段rw101を経てエラー管理手段rw102
により符号化がなされ、データ授受部Atr10から送
出される。
【0641】一方、データ記録再生装置TF10におい
ては、データ読取装置RV10のデータ授受部Atr1
0から送出された指示入力データをデータ授受部Btr
10が受け、制御・伝送手段tf101を経てエラー管
理手段tf102により復号化/エラー訂正がなされた
のち、指示入力解析手段tf103によりコマンド解析
され、この解析結果に基づき再生手段tf104が作動
してデータやテーブル或いはアドレスの再生がなされ
る。
【0642】再生されたデータおよび処理に伴うステー
タスは、レスポンスデータ編成手段tf106によりレ
スポンスデータに編成され、エラー管理手段tf102
により符号化がなされ、データ授受部Btr10から送
出される。
【0643】ついでデータ読取装置RV10にあって
は、データ授受部Atr10がデータ授受部Btr10
から送出されたレスポンスデータを受け、制御・伝送手
段rw21を経てエラー管理手段rw102により復号
化/エラー訂正がなされたのち、レスポンス処理手段r
w103により処理され、再生されたデータ、および処
理に伴うステータスが表示情報出力手段DpLに表示さ
れるか、装置外に出力される。
【0644】つぎに本データ読取システムの動作を、図
32に示されるフローチャートに基づき説明する。デー
タ読取装置RV10とデータ記録再生装置TF10の動
作は、以下のような複数のプロセスにしたがい実行され
る。各プロセスは、複数のステップから構成される。
【0645】クラスタ管理プロセスp101では、ステ
ップ10000でデータ読取装置RV2からデータ記録
再生装置TF10へ、読取コマンドcmRとターゲット
アドレスadCから成る指示入力データが送られる。ア
ドレスadCはクラスタ・アドレス・テーブルCAdT
の固定エントリポイントである。データ記録再生装置T
F10において、この指示入力データを受けると、メモ
リ部Mem10の固定アドレスadCからクラスタ・ア
ドレス・テーブルCAdTを読取り、これをステップ1
0001でデータ読取装置RV10へ送付する。
【0646】ついでステップ10002でデータ読取装
置RV10からデータ記録再生装置TF10へ読取コマ
ンドcmRとターゲットアドレスadPrが送られる。
アドレスadPrは読取プロテクト情報PDrの固定ア
ドレスである。
【0647】データ記録再生装置TF10はこの指示入
力データを受けると、メモリ部Mem10のアドレスa
dPrから読取プロテクト情報PDrを読取り、これを
ステップ10003でデータ読取装置RV10へ送付す
る。
【0648】続くターゲットアドレス設定プロセスp1
02では、入力器Kbから入力された、読取りのターゲ
ットアドレスad1に基づき、読取った読取プロテクト
情報PDrを参照して、このターゲットアドレスad1
の属するクラスタが読取可能であることを確認する。
【0649】続くクラスタ読取プロセスp103では、
ステップ10010でデータ読取装置RV10がデータ
記録再生装置TF10へ読取コマンドcmRとターゲッ
トアドレスad1を送る。データ記録再生装置TF10
はメモリ部Mem10のアドレスad1から記録されて
いるデータd1を再生し、ステップ10030でステー
タスデータstatをデータ読取装置RV10へ送ると
同時に、ステップ10011で再生データd1をデータ
読取装置RV10に送る。
【0650】データ読取装置RV10では、ステータス
分析プロセスp105として、受けたステータスデータ
statを分析し、データd1の再生が正常に成された
ことを確認すると、再生データd1を表示または出力す
る。
【0651】この再生が終了すると、データ読取装置R
V10は入力器Kbから入力された次のターゲットアド
レスad2に基づき、読取った読取プロテクト情報PD
rを参照し、このターゲットアドレスad2の属するク
ラスタが読取可能であることを確認する。
【0652】ついで再度、クラスタ書込プロセスp10
3としてデータ読取装置RV10はステップ10012
でデータ記録再生装置TF10へ読取コマンドcmRと
ターゲットアドレスad2を送る。データ記録再生装置
TF10はメモリ部Mem10のアドレスad2から記
録データd2を再生する。そして再度、ステータス分析
プロセスp105としてステップ10030でステータ
スデータstatをデータ読取装置RV10へ送ると同
時に、ステップ10013で再生データd2をデータ読
取装置RV10に送る。
【0653】データ読取装置RV10では、ステータス
分析プロセスp105として、受けたステータスデータ
statを分析し、データd2の再生が正常に成された
ことを確認すると、再生データd2を表示または出力す
る。
【0654】以下同様にして記録されたデータd3、d
4の再生が進行し、やがてステップ10020でデータ
記録再生装置TF10へ読取コマンドcmRとターゲッ
トアドレスadNが送られると、データ記録再生装置T
F10はメモリ部Mem10のアドレスadNからデー
タdNを再生し、データ読取装置RV10へ送出する。
このようにして、ユーザークラスタUC1を構成するデ
ータd1〜dNから成るファイルが読み取られる。
【0655】前記のように、本実施形態に係るデータ読
取システムによれば、固定位置のクラスタ・アドレス・
テーブルCAdTから、読取りを所望する記録データの
メモリ部上の存在を確認でき、固定位置から読み取られ
たプロテクト情報に基づき、読取りを所望する記録デー
タの読取り可能を確認したのちに、所望の記録データを
メモリ部から読み取ることにより、記録位置および記録
長を問わず、所望の記録データを確実にアクセスでき
る。しかもプロテクト情報が固定位置に記録されている
ことによりプロテクト情報を容易にアクセスでき、よっ
てデータ記録再生装置のメモリ部に記録されたデータを
容易に保護することができる。
【0656】図33は、本発明に係るデータ書込・読取
装置の別の実施形態の構成を示すブロック図である。こ
のデータ書込・読取装置RW11は、例えば前述のデー
タ記録再生装置TF9またはTF10(図28または図
31参照:以下、データ記録再生装置TF9のみ記述)
に対し、電磁波を発信してデータ記録再生装置TF9へ
電力を供給するとともに、電磁波により指示入力データ
をデータ記録再生装置TF9へ送信し、またデータ記録
再生装置TF9からレスポンス信号を受信するものであ
る。
【0657】データ書込・読取装置RW11は、各手段
の作動を制御するとともに、各手段とでデータ授受を行
う制御手段rw1101、使用者が指示データ(コマン
ド、ターゲットアドレス、記録データ、更新データ等)
を入力するためのキーボードKbおよび入力インタフェ
ースI−Bf、入力された各データやデータ記録再生装
置TF3から読み取ったデータ、或いは交信内容を仲介
する出力インタフェースO−Bf、出力インタフェース
O−Bfに接続された液晶ディスプレイ装置DpLを備
える。
【0658】さらに、使用者から入力されたコマンドに
基づきコマンドを所定フォーマットで発行するコマンド
発行手段rw1102、使用者から入力されたターゲッ
トアドレスをはじめ、各種のテーブルやプロテクト情報
のエントリアドレスを演算管理するアドレス管理手段r
w1103、使用者から入力された記録データに基づき
所定フォーマットでデータ編成を行うデータ編成手段r
w1108、使用者から入力されたプロテクト情報の更
新データ(PDr*、PDw*)に基づき所定フォーマ
ットで更新データの編成を行うプロテクト情報更新手段
rw1109、前記の、コマンド発行手段rw1102
とアドレス管理手段rw1103とデータ編成手段rw
1108とプロテクト情報更新手段rw1109からの
データに基づき指示入力データを編成する指示入力デー
タ編成手段rw1104を備える。
【0659】さらに、指示入力データ編成手段rw11
04の出力データにエラー符号化処理を施して送信受信
回路TRへ入力するとともに、送信受信回路TRが受信
したレスポンスデータにエラー訂正処理を施してバッフ
ァメモリBufへ格納するエラー管理手段ER、このエ
ラー管理手段ERから信号を受けてアンテナANTから
電磁波を発信するとともに、アンテナANTが捕捉した
電磁波からレスポンス信号を生成させる送信受信回路T
Rを備える。
【0660】さらに、バッファメモリBufへ格納され
たデータから、各種情報やアドレス情報やコマンド等を
抽出するレスポンス処理手段rw1105を備える。レ
スポンス処理手段rw1105が抽出する情報には、ク
ラスタ・アドレス・テーブルCAdT、書込プロテクト
情報PDw、読取プロテクト情報PDr、リトライ・コ
マンドrty、再生データRо、ステータスstat等
がある。
【0661】さらに、入力されたターゲットアドレス
と、レスポンス処理手段rw1105から供給されたク
ラスタ・アドレス・テーブルCAdTに基づきクラスタ
を確定してクラスタ番号を許可確認手段rw1107へ
供給するクラスタ確定手段rw1106、このクラスタ
番号と、レスポンス処理手段rw1105から供給され
た読取プロテクト情報PDrまたは書込プロテクト情報
PDwに基づき書込みまたは読取り許可を確認して結果
をコマンド発行手段rw1102へ供給する許可確認手
段rw1107を備える。
【0662】アドレス管理手段rw1103は、クラス
タ・アドレス・テーブルCAdTが記録された固定アド
レスと、オフセット値を内蔵している。オフセット値
は、前記図29の説明で述べたように、各メモリ部の最
末端アドレスから読取プロテクト情報PDrの記録アド
レスと書込プロテクト情報PDwの記録アドレスを演算
する値である。各メモリ部の最末端アドレスは、この装
置に組み合わされるデータ記録再生装置TF9等がハー
ドウエアで検出しており、よってアドレス管理手段rw
1103は各データ記録再生装置TF9から容易に入手
できる。一方アドレス管理手段rw1103はオフセッ
ト値を内蔵するから、したがって上記の演算が容易にな
され、PDrアドレスやPDwアドレスを送出する機能
を備えることになる。なお図33には、上記のオフセッ
ト値や演算プロセスを含めて、「PDrアドレス」、
「PDwアドレス」と表示してある。
【0663】またレスポンス処理手段rw1105が出
力するリトライ・コマンドrtyはコマンド発行手段r
w1102へ供給され、ステータスstatは制御手段
rw1101へ供給されるよう構成されている。
【0664】さらにデータ書込・読取装置RW11は、
何れも不図示のマイクロコンピュータとROM(読出し
専用メモリ)またはフラッシュメモリやEEPROM
(電気的消去可能プログラマブル読出しメモリ)を備
え、前記メモリには前記の各手段、すなわ制御手段rw
1101、コマンド発行手段rw1102、アドレス管
理手段rw1103、指示入力データ編成手段rw11
04、レスポンス処理手段rw1105、クラスタ確定
手段rw1106、許可確認手段rw1107、データ
編成手段rw1108、プロテクト情報更新手段rw1
109、エラー管理手段ERが、何れもマイクロコンピ
ュータによって読取り実行可能なプログラムとして格納
されている。
【0665】図34は、前記のデータ書込・読取装置R
W11の動作フローチャートである。以下、同図に基づ
き動作を説明する。
【0666】使用者からキーボードKbを介して入力が
なされ、制御手段rw1101によって指示入力の発生
が検出されると(ステップS1102)、制御手段rw
1101はコマンド発行手段rw1102とアドレス管
理手段rw1103と指示入力データ編成手段rw11
04を駆動して、データ記録再生装置TF9のメモリ部
Mem9からクラスタ・アドレス・テーブルCAdTを
読取る指示を、データ記録再生装置TF9に発信する
(ステップS1104)。ここでアドレス管理手段rw
1103は、内蔵しているCAdTアドレス(クラスタ
・アドレス・テーブルCAdTのメモリ部Mem9上の
記録アドレスで、これは予め定められている)を出力す
る。また、指示入力データ編成手段rw1104が発す
るデータは、エラー管理手段ERを経由して符号化処理
が施される。
【0667】ついでデータ記録再生装置TF9から返送
されるクラスタ・アドレス・テーブルCAdTの到着を
待機する(ステップS1106)。レスポンス信号が到
着すると、制御手段rw1101はエラー管理手段ER
を駆動し、エラー管理手段ERはレスポンス信号に復号
化を施してバッファメモリBufに格納する。ここで制
御手段rw1101はレスポンス処理手段rw1105
を駆動し、レスポンス処理手段rw1105はバッファ
メモリBufに格納されたレスポンス信号から、クラス
タ・アドレス・テーブルCAdTであることを確認し、
クラスタ・アドレス・テーブルCAdTをクラスタ確定
手段rw1106へ入力する。クラスタ確定手段rw1
106は、入力されたターゲットアドレスとクラスタ・
アドレス・テーブルCAdTから、このアドレスの属す
るクラスタを確定させる(ステップS1108)。
【0668】ついで制御手段rw1101はコマンド発
行手段rw1102を駆動し、コマンド発行手段rw1
102は使用者から入力されたコマンドを検証して、結
果を制御手段rw1101へ返送する。
【0669】ついでステップS1110で、コマンドが
書込み指示であれば(A34)、制御手段rw1101
はコマンド発行手段rw1102とアドレス管理手段r
w1103と指示入力データ編成手段rw1104を駆
動して、書込プロテクト情報PDwの読取り指示をデー
タ記録再生装置TF9に発信する(ステップS111
2)。
【0670】ここでアドレス管理手段rw1103は、
データ記録再生装置TF9から得たメモリ部Mem9の
最末端アドレスと内蔵するオフセット値および演算プロ
セスから演算した、書込プロテクト情報PDwのメモリ
部上の記録アドレス(PDwアドレス)を、指示入力デ
ータ編成手段rw1104へ出力する。
【0671】そしてデータ記録再生装置TF9からの書
込プロテクト情報PDwの送付を待機し(ステップS1
114)、書込プロテクト情報PDwの送付をバッファ
メモリBufに受けると、許可確認手段rw1107を
駆動し、許可確認手段rw1107はクラスタ確定手段
rw1106から得た確定クラスタ番号と書込プロテク
ト情報PDwに基づき、確定させたクラスタが書込み許
可されているかを確認する(ステップS1116)。確
認結果は制御手段rw1101とコマンド発行手段rw
1102に通知される。
【0672】書込み許可がなされていると、制御手段r
w1101はコマンド発行手段rw1102とアドレス
管理手段rw1103と指示入力データ編成手段rw1
104を駆動し、コマンド発行手段rw1102はデー
タ編成手段rw1108を駆動し、これにより書込み指
示コマンドとターゲットアドレスと記録データがデータ
記録再生装置TF9へ送信され、データ記録再生装置T
F9においてメモリ部Mem9のターゲットアドレスに
記録データが書き込まれる(ステップS1118)。
【0673】ついでデータ記録再生装置TF9からレス
ポンス情報が送られバッファメモリBufに格納される
と、レスポンス処理手段rw1105はこのレスポンス
信号からステータスコードstatを抽出し、制御手段
rw1101へ入力する。制御手段rw1101はステ
ータスコードstatを検討し(ステップS112
0)、レスポンスが書込みの正常終了であれば(A34
1)、ステップS1122へ進み、書き込むファイルデ
ータが終了すればクラスタ・アドレス・テーブルをCA
dT*に更新し、データ記録再生装置TF9へクラスタ
・アドレス・テーブルCAdT*の書込指示を送信す
る。
【0674】さらに、使用者によって書込プロテクト情
報PDw*または/および読取プロテクト情報PDr*
の更新入力を得て、データ記録再生装置TF9へ書込プ
ロテクト情報PDw*または/および読取プロテクト情
報PDr*の更新指示コマンドを更新データとともに送
信し(ステップS1124)、データ記録再生装置TF
9から送られた書込み正常終了のレスポンス情報を得て
一連の動作が完了する。またステップS1120でレス
ポンスが再トライを要求している場合は(A342)、
ステップS1118へ戻り再送する。またステップS1
120でレスポンスがエラー通知であれば(A34
3)、ここで一連の動作を中止する。
【0675】一方、ステップS1110でコマンドが読
取り指示であれば、制御手段rw1101はコマンド発
行手段rw1102とアドレス管理手段rw1103と
指示入力データ編成手段rw1104を駆動して、読取
プロテクト情報PDrの読取り指示をデータ記録再生装
置TF9に発信する(ステップS1130)。
【0676】ここでアドレス管理手段rw1103は、
データ記録再生装置TF9から得たメモリ部Mem9の
最末端アドレスと内蔵するオフセット値および演算プロ
セスから演算した、読取プロテクト情報PDrのメモリ
部上の記録アドレス(PDrアドレス)を、指示入力デ
ータ編成手段rw1104へ出力する。
【0677】そしてデータ記録再生装置TF9からの読
取プロテクト情報PDrの送付を待機し(ステップS1
132)、読取プロテクト情報PDrの送付をバッファ
メモリBufに受けると、許可確認手段rw1107を
駆動し、許可確認手段rw1107はクラスタ確定手段
rw1106から得た確定クラスタ番号と読取プロテク
ト情報PDrに基づき、確定させたクラスタが読取許可
されているかを確認する(ステップS1134)。確認
結果は制御手段rw1101とコマンド発行手段rw1
102に通知される。
【0678】読取許可がなされていると、制御手段rw
1101はコマンド発行手段rw1102とアドレス管
理手段rw1103と指示入力データ編成手段rw11
04を駆動し、これにより読取り指示コマンドとターゲ
ットアドレスがデータ記録再生装置TF9へ送信され、
データ記録再生装置TF9においてメモリ部Mem9の
ターゲットアドレスから所望のデータが読み出される
(ステップS1136)。
【0679】ついでデータ記録再生装置TF9からレス
ポンス情報が送られバッファメモリBufに格納される
と、レスポンス処理手段rw1105はこのレスポンス
信号からステータスコードstatを抽出し、制御手段
rw1101へ入力する。制御手段rw1101はステ
ータスコードstatを検討し(ステップS113
8)、レスポンスが読取りの正常終了であれば(B34
1)、ステップS1140へ進み、再生データを出力し
て一連の動作が完了する。またステップS1138でレ
スポンスが再トライを要求している場合は(B34
2)、ステップS1136へ戻り再送する。またステッ
プS1138でレスポンスがエラー通知であれば(B3
43)、ここで一連の動作を中止する。
【0680】前記のように本実施形態のデータ書込・読
取装置RW11によれば、データ書込時に、データ記録
再生装置のメモリ部の固定位置に記録されたクラスタ・
アドレス・テーブルCAdTおよび、メモリ部の端部か
ら固定位置に記録された書込プロテクト情報PDwを読
出し、ついで記録データが記録される所望の記録位置が
書込可能であることを確認した後に、所望の記録データ
をデータ記録再生装置のメモリ部の所望の位置に書き込
む。さらに記録データの書込後に、メモリ部の固定位置
にあるクラスタ・アドレス・テーブルCAdTを更新す
る。また記録データの書込後に、メモリ部の端部から固
定位置にある書込プロテクト情報PDwを更新する。
【0681】したがって、以後の処理において固定位置
をアクセスすることでクラスタ・アドレス・テーブルC
AdTが得られ、これによりメモリ部の記録データの記
録位置を容易に入手することができる。さらにメモリ部
の端部からの固定位置をアクセスすることでプロテクト
情報が得られ、これによりメモリ手段上の任意の位置の
書込許可の確認が容易になされる。
【0682】上記のようにして、所望の記録データをデ
ータ記録再生装置のメモリ部の所望の位置に記録するか
ら、メモリ部にある未利用領域の管理が容易になり、空
き領域の発生を防止してメモリ利用効率を向上させるこ
とができる。
【0683】また読取り時に、何れもデータ記録再生装
置のメモリ部の固定位置に記録されたクラスタ・アドレ
ス・テーブルCAdTおよび、メモリ部の端部から固定
位置に記録された読取プロテクト情報PDrを入手し、
ついで所望の読取位置が読取可能であることの確認後
に、所望のデータをデータ記録再生装置のメモリ部から
読み取るものであるから、読取を所望するデータの記録
位置および記録長が任意であっても、確実に所望データ
を読取ることができる。しかも読取プロテクト情報PD
rが固定位置に記録されているから容易にアクセスで
き、よってデータの保護が容易になる。
【0684】図35は、本発明に係るファイル記録方法
及びファイル再生方法の他の実施形態のフローチャート
である。同図に示されるように、本実施形態の方法によ
れば、使用者が入力するターゲットアドレスを受信する
と(ステップS3502)、所定位置にあるクラスタ・
アドレス・テーブルCAdTを読取り(ステップS35
04)、ターゲットアドレスがクラスタ・アドレス・テ
ーブルCAdT上に実在するか否かを検証する(ステッ
プS3506)。
【0685】ターゲットアドレスが実在しないものであ
れば、エラー通知を発行し(ステップS3516)、処
理を了える。ターゲットアドレスが実在すると、使用者
が入力する指示入力の種類を確認する(ステップS35
10)。
【0686】指示入力が書込指示であると、メモリの末
端から固定位置に在る書込プロテクト情報PDwを読み
取る(ステップS3512)。ここで書込プロテクト情
報PDwは常時、メモリの末端から計って固定位置にお
かれる。
【0687】ついでターゲットアドレスの領域が書込許
可されているかを書込プロテクト情報PDwにより確認
する(ステップS3514)。書込禁止であれば、エラ
ー通知を発行する(ステップS3516)。書込許可で
あれば、ターゲットアドレスへ記録データを記録する
(ステップS3518)。ここで使用者は所望の記録長
のデータを記録することができる。
【0688】ファイルデータがさらに存在すれば(ステ
ップS3520)、アドレスを更新(インクリメント)
して(ステップS3522)、ステップS3514へ戻
る。
【0689】ファイルデータが終了すれば(ステップS
3520)、記録されたファイルを最新クラスタとして
設定する(ステップS3524)。ついでクラスタ・ア
ドレス・テーブルCAdTを更新する(ステップS35
26)。これは、最新クラスタの情報を追記して新クラ
スタ・アドレス・テーブルCAdT*とするものであ
る。
【0690】ついで、使用者から最新クラスタに関する
読取プロテクト情報PDrまたは/および書込プロテク
ト情報PDwの指示があれば(ステップS3528)、
読取プロテクト情報PDr*または/および書込プロテ
クト情報PDw*を更新する(ステップS3530)。
これは最新クラスタのデータの読取り又は書き替えの許
可と禁止を設定するものである。
【0691】一方、ステップS3528において使用者
から最新クラスタに関する読取プロテクト情報PDrま
たは/および書込プロテクト情報PDwの指示がなけれ
ば、処理を了える。またはここで指示がない場合に、最
新クラスタに関する読取プロテクト情報PDrまたは/
および書込プロテクト情報PDwをデフォルト値として
更新するように構成してもよい。
【0692】一方、ステップS3510において、指示
入力が読取指示であると、メモリの末端位置に在る読取
プロテクト情報PDrを読み取る(ステップS353
2)。ここで読取プロテクト情報PDrは常時、メモリ
の末端の所定位置におかれる。ついでターゲットアドレ
スの領域が読取許可されているかを読取プロテクト情報
PDrにより確認する(ステップS3534)。読取禁
止であれば、エラー通知を発行する(ステップS351
6)。読取許可であれば、ターゲットアドレスのデータ
を読取る(ステップS3536)。
【0693】読み取るファイルデータがさらに存在すれ
ば(ステップS3538)、アドレスを更新(インクリ
メント)して(ステップS3540)、ステップS35
34へ戻る。読み取るファイルデータが終了すれば(ス
テップS3538)、処理を了える。
【0694】図36は、本発明に係るデータが記録され
たコンピュータが読み取り可能な記録媒体の一実施形態
の説明図である。
【0695】同図に示されるように、本実施形態に係る
データが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録
媒体MeD3は、データが記録および再生可能なメモリ
セルMcell3と、このメモリセルMcell3へ接
続されて書込/読取を制御するコントロール部Ctr
と、このコントロール部Ctrへ接続されたコネクタT
mnを備え、コネクタTmnには外部の装置から書込/
読取の選択信号が授けられるR/W端子と、外部の装置
からアドレス信号が授けられるアドレス端子と、外部の
装置間とで書込/読取データの授受をするDI/O端子
を備える。
【0696】メモリセルMcell3は、例えばフラッ
シュメモリに代表される不揮発性半導体メモリEEPR
OMで構成されていて、一つのデータブロックを1クラ
スタとして、複数のクラスタが記録されている。複数の
クラスタには、ユーザーが所望の記録長のファイルを所
望の位置に記録した複数のユーザークラスタUCi(i
=1、2、等)、これら各クラスタのデータの保護情報
が記録されたプロテクト情報クラスタPDC、各クラス
タのアドレス情報等が記録されたシステムクラスタSC
がある。
【0697】システムクラスタSCは、メモリセルMc
ell3の定位置、例えば先頭部に常に記録される。一
方、ユーザークラスタUCiはメモリセル上の任意の位
置に、任意の記録長で記録されている。
【0698】さらにプロテクト情報クラスタPDCは、
メモリセルMcell3の末端位置に記録されている。
図示される例では、プロテクト情報クラスタPDCはメ
モリセルMcell3の最末端アドレスをadPHとし
て、アドレス領域adPL〜adPHに記録される。そ
の内部に記録される読取プロテクト情報PDrと書込プ
ロテクト情報PDwは、最末端アドレスadPHを基準
にした所定のオフセット値оfst1またはоfst2
だけずらせたアドレスに記録されている。したがって、
読取プロテクト情報PDrのアドレスadPrと書込プ
ロテクト情報PDwのアドレスadPwは、アドレスa
dPHを基準にして、 adPr=adPH−оfst1 adPw=adPH−оfst2 で演算することができる。
【0699】したがって、読取プロテクト情報PDrと
書込プロテクト情報PDwは、常にメモリセルMcel
l3の最末端位置(最末端部)からの固定位置にある。
なおプロテクト情報クラスタPDCにはこれらプロテク
ト情報の他に、キーデータやファイルID等の各種情報
の記録がなされる。
【0700】システムクラスタSCには、このメモリセ
ル上に記録されたユーザークラスタUCi各々の少なく
とも区切りアドレス情報を載せたクラスタ・アドレス・
テーブルCAdTが、予め定められた固定アドレスad
Cに記録されている。
【0701】クラスタ・アドレス・テーブルCAdTに
は、各ユーザークラスタUCiのクラスタ番号と、ヘッ
ドアドレス、テイルアドレスが表形式で記録されてい
る。ここで、各ユーザークラスタを、前に位置するユー
ザークラスタの末尾に続けて空きがなく記録する構成が
採用されている場合は、区切り情報としてヘッドアドレ
スを省略し、テイルアドレスのみを記録する構成にでき
る。これは全体メモリ容量が限られて管理データの削減
が必要な場合に適する。
【0702】前記のようにデータが記録されているか
ら、メモリセルMcell3上の任意の位置に任意の記
録長のユーザークラスタを形成させても、固定位置に記
録されていてアクセス容易なクラスタ・アドレス・テー
ブルCAdTを参照することで、容易に各ユーザークラ
スタのエントリ・ポイントが得られ、所望のユーザーク
ラスタをアクセスすることができる。
【0703】同様に、読取プロテクト情報PDrまたは
書込プロテクト情報PDwがメモリセルMcell3の
最末端から固定位置にあることで容易にアクセスでき、
よって書込/読取許可の確認を容易に実行することがで
きる。
【0704】この記録媒体MeD3は、後述の図37お
よび図38で示される本発明に係るデータ書込・読取装
置RW12に接続され、書込または読取がなされる。
【0705】なお図36では、メモリセルMcell3
を半導体メモリセルアレイで構成し且つコントロール部
やコネクタを備える構成として示したが、本発明の記録
媒体はこの構成に限定されることなく、コントロール部
を備えない磁気カードや、コントロール部やコネクタを
備えない磁気シートや光学式メモリ媒体による構成も可
能である。
【0706】図37は、本発明に係るデータ書込・読取
装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。この
データ書込・読取装置RW12は、例えば前述の記録媒
体MeD3(図36参照)を接続して、書込/読取を行
うものである。
【0707】データ書込・読取装置RW12は、内蔵す
る各手段の作動を制御するとともに、各手段とでデータ
授受を行う制御手段rw1201、使用者が指示データ
(コマンド、ターゲットアドレス、記録データ、更新デ
ータ等)を入力するためのキーボードKbおよび入力イ
ンタフェースI−Bf、入力された各データや記録媒体
MeD1から読み取ったデータを仲介する出力インタフ
ェースO−Bf、出力インタフェースO−Bfに接続さ
れた液晶ディスプレイ装置DpL、前記の記録媒体Me
D3を接続するコネクタTmnを備える。
【0708】さらに、使用者から入力された記録データ
Dwを受け、または使用者から入力されたプロテクト情
報の更新データ(PDr*、PDw*)を受け、これら
を使用者から入力されたコマンドに基づき記録媒体Me
D3へ書込み、或いは使用者から入力されたコマンドに
基づき記録媒体MeD3からクラスタ・アドレス・テー
ブルCAdT、読取プロテクト情報PDr、書込プロテ
クト情報PDw、再生データRоを読み取るメモリ記録
再生手段rw1202、メモリ記録再生手段rw120
2とデータ授受してデータを編成するデータ編成手段r
w1206を備える。メモリ記録再生手段rw1202
はコネクタTmnに接続されている。
【0709】さらに使用者から入力されたターゲットア
ドレスを受け、このターゲットアドレスをはじめ、各種
のテーブルやプロテクト情報のエントリアドレスを演算
管理し、確定アドレスをメモリ記録再生手段rw120
2へ出力するアドレス管理手段rw1203を備える。
【0710】さらに、入力されたターゲットアドレス
と、読み取られたクラスタ・アドレス・テーブルCAd
Tに基づきクラスタを確定してクラスタ番号を許可確認
手段rw1205へ供給するクラスタ確定手段rw12
04、このクラスタ番号と、読み取られた読取プロテク
ト情報PDrまたは書込プロテクト情報PDwに基づき
書込みまたは読取り許可を確認して結果をメモリ記録再
生手段rw1202へ供給する許可確認手段rw120
5を備える。
【0711】アドレス管理手段rw1203は、クラス
タ・アドレス・テーブルCAdTが記録された固定アド
レスと、オフセット値を内蔵している。オフセット値
は、各記録媒体の最末端アドレスから読取プロテクト情
報PDrの記録アドレスと書込プロテクト情報PDwの
記録アドレスを演算する値である。
【0712】各記録媒体の最末端アドレスはハードウエ
ア検出がなされ、よってアドレス管理手段rw1203
は最末端アドレスを容易に入手できる。一方アドレス管
理手段rw1203はオフセット値を内蔵するから、し
たがって上記の演算が容易になされ、PDrアドレスや
PDwアドレスを送出する機能を備えることになる。な
お図37には、上記のオフセット値や演算プロセスを含
めて、「PDwアドレス」、「PDrアドレス」と表示
してある。
【0713】さらにデータ書込・読取装置RW12は、
何れも不図示のマイクロコンピュータとROM(読出し
専用メモリ)またはフラッシュメモリやEEPROM
(電気的消去可能プログラマブル読出しメモリ)を備
え、前記メモリには前記の各手段、すなわ制御手段rw
1201、メモリ記録再生手段rw1202、アドレス
管理手段rw1203、クラスタ確定手段rw120
4、許可確認手段rw1205、データ編成手段rw1
206が、何れもマイクロコンピュータによって読取り
実行可能なプログラムとして格納されている。
【0714】図38は、データ書込・読取装置RW12
の動作フローチャートである。以下、同図に基づき動作
を説明する。
【0715】使用者からキーボードKbを介して入力が
なされ、制御手段rw1201によって指示入力の発生
が検出されると(ステップS1202)、制御手段rw
1201はメモリ記録再生手段rw1202とアドレス
管理手段rw1203を駆動し、メモリ記録再生手段r
w120は記録媒体MeD3のメモリセル(以下、メモ
リ部と記述)の固定アドレスadCからクラスタ・アド
レス・テーブルCAdTを読取る(ステップS120
4)。
【0716】ここでアドレス管理手段rw1203は、
内蔵しているCAdTアドレス(予め定められている固
定アドレスadC)を送付するとともに、指示入力のタ
ーゲットアドレスを暫定記憶する。一方、メモリ記録再
生手段rw1202は指示入力のコマンドを暫定記憶す
る。書込み指示の場合には、さらに記録データDwを暫
定記憶する。
【0717】メモリ記録再生手段rw1202は、クラ
スタ・アドレス・テーブルCAdTを読取ると、このク
ラスタ・アドレス・テーブルCAdTをクラスタ確定手
段rw1204へ入力する。クラスタ確定手段rw12
04は、入力されたターゲットアドレスとクラスタ・ア
ドレス・テーブルCAdTから、このアドレスの属する
クラスタを確定させ、クラスタ番号を許可確認手段rw
1205へ送付する(ステップS1206)。
【0718】ついでメモリ記録再生手段rw1202
は、暫定記憶してあったコマンドが書込か、読取かを確
認する(ステップS1208)。コマンドが書込指示で
あれば(A38)、ステップS1210へ進む。
【0719】ついで制御手段rw1201は前記と同様
にメモリ記録再生手段rw1202とアドレス管理手段
rw1203を駆動し、記録媒体MeD3のメモリ部か
ら書込プロテクト情報PDwを読取る(ステップS12
10)。この際、アドレス管理手段rw1203は、P
Dwアドレスを演算して、メモリ記録再生手段rw12
02へ送付する。
【0720】メモリ記録再生手段rw1202は、書込
プロテクト情報PDwを読取ると、暫定記憶してあった
コマンドに基づき、コマンドが書込指示であることを示
す情報とともに書込プロテクト情報PDwを許可確認手
段rw1205へ供給し、許可確認手段rw1205
は、コマンドが書込指示であることを確認して、クラス
タ確定手段rw1204から得た確定クラスタ番号と書
込プロテクト情報PDwに基づき、確定させたクラスタ
が書込み許可されているかを確認する(ステップS12
12)。確認結果はメモリ記録再生手段rw1202と
制御手段rw1201に通知される。
【0721】書込み許可がなされていると、制御手段r
w1201はメモリ記録再生手段rw1202とアドレ
ス管理手段rw1203を駆動し、メモリ記録再生手段
rw1202は記録媒体MeD3のメモリ部のターゲッ
トアドレスに記録データDwを書き込む(ステップS1
214)。
【0722】前記の記録データDwの書き込みにより、
記録媒体MeD3のメモリ部に新たにユーザークラスタ
が形成される。そこで、この新ユーザークラスタの区切
りアドレス情報を追記し、クラスタ・アドレス・テーブ
ルCAdTをCAdT*に更新する(ステップS121
6)。
【0723】ここで使用者から、新クラスタに関する書
込プロテクト情報PDw*または/および読取プロテク
ト情報PDr*の更新入力がなされれば、これらに基づ
き、書込プロテクト情報PDwまたは/および読取プロ
テクト情報PDrを更新する(ステップS1218)。
また使用者から更新入力がなければ、デフォルト値を用
いて書込プロテクト情報PDwまたは/および読取プロ
テクト情報PDrを更新する。
【0724】一方、ステップS1208においてコマン
ドが読取りである場合は、制御手段rw1201は前記
と同様にメモリ記録再生手段rw1202とアドレス管
理手段rw1203を駆動し、記録媒体MeD3のメモ
リ部から読取プロテクト情報PDrを読取る(ステップ
S1220)。
【0725】メモリ記録再生手段rw1202は、読取
プロテクト情報PDrを読取ると、コマンドが読取指示
であることを示す情報とともに読取プロテクト情報PD
rを許可確認手段rw1205へ供給し、許可確認手段
rw1205は、コマンドが読取指示であることを確認
して、クラスタ確定手段rw1204から得た確定クラ
スタ番号と読取プロテクト情報PDrに基づき、確定さ
せたクラスタが読取り許可されているかを確認する(ス
テップS1222)。確認結果はメモリ記録再生手段r
w1202と制御手段rw1201に通知される。
【0726】読取許可がなされていると、制御手段rw
1201はメモリ記録再生手段rw1202とアドレス
管理手段rw1203を駆動し、メモリ記録再生手段r
w1202は記録媒体MeD3のメモリ部のターゲット
アドレスから再生データDrを読み取る(ステップS1
224)。ついでメモリ記録再生手段rw1202は、
これを再生出力Rоとしてこの装置から出力する(ステ
ップS1226)。
【0727】前記のように本実施形態のデータ書込・読
取装置RW12によれば、データ書込時に、記録媒体M
eD3の固定位置に記録されたクラスタ・アドレス・テ
ーブルCAdTおよび、記録媒体MeD3のメモリ端部
から固定位置に記録された書込プロテクト情報PDwを
読出し、ついで記録データが記録される所望の記録位置
が書込可能であることを確認した後に、所望の記録デー
タを記録媒体MeD3の所望の位置に書き込む。さらに
記録データの書込後に、メ記録媒体MeD3のモリの固
定位置にあるクラスタ・アドレス・テーブルCAdTを
更新する。また記録データの書込後に、メモリ端部から
固定位置にある書込プロテクト情報PDwを更新する。
【0728】したがって、以後の処理において固定位置
をアクセスすることでクラスタ・アドレス・テーブルC
AdTが得られ、これにより記録媒体MeD3上の記録
データの記録位置を容易に入手することができる。さら
にメモリ端部からの固定位置をアクセスすることでプロ
テクト情報が得られ、これにより記録媒体MeD3上の
任意の位置の書込許可の確認が容易になされる。
【0729】上記のようにして、所望の記録データを記
録媒体MeD3の所望の位置に記録するから、記録媒体
MeD3の未利用領域の管理が容易になり、空き領域の
発生を防止してメモリ利用効率を向上させることができ
る。
【0730】また読取り時に、記録媒体MeD3の固定
位置に記録されたクラスタ・アドレス・テーブルCAd
Tおよび、メモリ最端部から固定位置に記録された読取
プロテクト情報PDrを入手し、ついで所望の読取位置
が読取可能であることの確認後に、所望のデータを記録
媒体MeD3から読み取るものであるから、読取を所望
するデータの記録位置および記録長が任意であっても、
確実に所望データを読取ることができる。しかも読取プ
ロテクト情報PDrが記録媒体MeD3のメモリ最端部
から固定位置に記録されているから、記録媒体MeD3
の容量が異なっても容易にアクセスでき、よってデータ
の保護が容易になる。
【0731】上記から明らかなように、本発明によれ
ば、メモリ手段(メモリ部Memや記録媒体MeD)へ
記録するファイルを任意の記録長で記録することがで
き、この記録長で一つのクラスタを編成することができ
る。すなわち一つのファイルが一つの任意長のクラスタ
に対応し、よって従来のように一つのファイルが複数の
固定長クラスタに分割して記録されることがない。これ
により、各クラスタ内において未利用の空き領域が生じ
ることがなくなり、メモリ利用効率が向上する。さら
に、ファイルが分断されないから、ファイルアクセス等
におけるファイル管理が容易になる。
【0732】且つ、記録したクラスタの位置を示すデー
タ記録位置情報(クラスタ・アドレス・テーブルCAd
T)がメモリ手段上の所定の固定位置(システムクラス
タSC内)に記録されるから、この所定位置にあるデー
タ記録位置情報が参照されることにより、メモリ手段上
の任意の位置に記録された任意の記録長のファイルへの
エントリが容易となり、よってファイルアクセスが容易
に可能になる。
【0733】さらに、ファイルとクラスタを一対一の対
応とすることにより、ファイル管理が容易となるのみな
らず、書込/読取に関するプロテクト情報(読取プロテ
クト情報PDrや書込プロテクト情報PDw)の記録格
納領域を1ファイルにつきそれぞれ1個のみ(例えば1
ファイルにつき夫々1ビットのみ)にすることができ、
領域節約が可能になる。
【0734】さらに本発明の構成では、任意の位置にプ
ロテクト情報クラスタ(PDC)を設けることができ、
しかも所定の固定位置(システムクラスタSC内)に、
このプロテクト情報クラスタの記録位置情報(プロテク
ト情報アドレス・テーブルPAdT)を置く構成とする
から、この記録位置情報を参照することによって、プロ
テクト情報クラスタが何れの位置に置かれていても容易
にアクセスすることができる。
【0735】またプロテクト情報クラスタの位置を任意
に移動できる構成としたから、メモリ部や記録媒体(ま
とめて「メモリ手段」)の記録容量が異なっても互換性
を維持することが可能である。したがって、記録容量が
異なるメモリ手段につき、データ保護情報を記録するた
めに割り当てる領域を増加させることなく、メモリエリ
ア全体をデータ保護できるファイルシステムを具現でき
る。
【0736】さらにプロテクト情報クラスタの位置を任
意に移動できるから、例えばメモリ内の任意の位置から
ファイルの記録を開始して、記録が進んで既に配置され
ていたプロテクト情報クラスタの領域に至り、このため
ファイルが分断されるようになった場合でも、プロテク
ト情報クラスタの位置を後方へ移動させることによっ
て、ファイルの分断を避けることができる。
【0737】また、本発明においてプロテクト情報クラ
スタをメモリ領域の末端部に置き、且つプロテクト情報
クラスタ内の特定の情報を、メモリ領域の最末端を基準
として所定の量(オフセット値:どのメモリでも同じ統
一された値)だけずらせて配置する構成とすることによ
り、この情報の位置が、メモリ領域の最末端を基準とし
た固定位置になり、よってメモリの記録容量にかかわら
ず、最末端からの固定距離にあるとして同一処理をする
ことができる。しかも、メモリを使用する装置であれば
管理上、各メモリの最末端アドレスは必ず把握されてい
るから、容易に入手でき、特別の準備をする必要がな
い。このように、最末端アドレスは与件であり、叉オフ
セット値は予め決められているから、プロテクト情報ク
ラスタ内の特定の情報の位置を指すための指標(例えば
プロテクト情報アドレス・テーブルなど)を別途準備す
る必要がなくなり、余分な領域を排除して、限りある容
量のメモリ領域を有効に利用することができる。
【0738】さらに、本発明において、プロテクト情報
クラスタを常に、最新に記録がなされたユーザークラス
タの末尾アドレスに続けて書き込む構成とすることによ
り、プロテクト情報クラスタの記録された位置を指すた
めの指標を別途準備する必要がなくなり、余分な領域を
排除して、限りある容量のメモリ領域を有効に利用する
ことができる。
【0739】また読取再生時には、メモリ手段上の任意
の位置に記録されているデータの読取再生を効率的にな
すことが可能となり、且つ、プロテクト情報の確認処理
が容易になる。
【0740】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に係るファイル記録方法によれば、メモリ手段の任意の
位置に、任意の記録長のファイルを記録してクラスタを
形成し、このクラスタの記録位置を示すデータ記録位置
情報をメモリ手段の所定位置に記録し、クラスタ毎に少
なくとも書込み可否を示すプロテクト情報を設定して任
意の位置に記録し、且つこのプロテクト情報の記録位置
を示すプロテクト記録位置情報を所定位置に記録する構
成であるから、ファイルとクラスタは一対一の対応とな
り、記録長の長いファイルであっても1個のクラスタと
して編成される。したがって1個のファイルが複数のク
ラスタに分割されることがないから、ファイル管理が容
易になる。さらにクラスタ内に未利用の記録領域を発生
させないから、記録領域の利用効率を向上させることが
できる。
【0741】また、データ記録位置情報をメモリ手段上
の所定位置に記録することで位置が固定するから、デー
タ記録位置情報を容易に参照でき、メモリ手段上の任意
の位置に記録された任意の記録長のファイルアクセスが
容易に可能になる。
【0742】さらに、記録したファイルのプロテクト情
報をメモリ手段上の任意の位置に記録し、一方、その位
置を示すプロテクト記録位置情報をメモリ手段上の所定
位置に記録することで位置が固定するから、プロテクト
記録位置情報を容易に参照でき、プロテクト情報がメモ
リ手段上の何れの位置にあってもアクセスが容易に可能
になる。これによりプロテクト情報を任意の位置に置く
ことで、記録容量が異なるメモリ手段間の互換性を実現
できる。
【0743】また、記録長の長いファイルであっても分
割されることなく1個のクラスタとして編成がなされる
から、このクラスタに対して設定するプロテクト情報は
1個のみとなり、プロテクト情報の記録に必要な領域を
削減できるから、限られた記録容量を有効に利用できる
という効果を奏する。
【0744】本発明の請求項2に係るファイル再生方法
によれば、所定位置にあるデータ記録位置情報からクラ
スタを確定し、所定位置にあるプロテクト記録位置情報
からプロテクト情報の位置情報を得てプロテクト情報を
読み取り、このプロテクト情報に基づきクラスタの読取
り可能を確認した後に、着目するクラスタから所望する
ファイルを読み取るものであるから、これにより所望の
ファイルの記録位置および記録長を問わず、確実に所望
クラスタをアクセスできる。しかもプロテクト情報が任
意の位置に記録されていても、その記録位置を容易に同
定してプロテクト情報を容易にアクセスできるから、フ
ァイルの保護を確実に行うことができるという効果があ
る。
【0745】本発明の請求項3に係るデータ書込システ
ムは、内蔵するメモリ手段に、記録データと、各記録デ
ータ夫々の位置情報が編成されたデータ記録位置情報
と、各記録データ夫々の書込みプロテクト情報を記録可
能で、且つ外部の装置とデータ授受可能なデータ記録再
生装置と、このデータ記録再生装置とデータ授受可能な
データ書込装置とを備えて構成され、データ書込装置
は、記録データ及び位置情報を指定して送付する手段
と、この記録データの、記録後における読取り可否また
は書込み可否の少なくとも何れかを規定するプロテクト
データをデータ記録再生装置へ送付可能とする手段とを
備え、データ記録再生装置は、記録データを指定位置へ
記録する手段と、データ記録位置情報を第1固定位置へ
記録または更新記録し、または再生する手段と、プロテ
クト情報または、送付されたプロテクトデータにより更
新されたプロテクト情報を、メモリ手段上の任意の位置
に記録するとともに、プロテクト情報の記録位置を記載
したプロテクト記録位置情報を第2固定位置へ記録し、
または再生する手段と、プロテクト記録位置情報に基づ
きプロテクト情報を再生する手段とを備える。
【0746】この結果、任意の記録データを指定位置に
記録でき、この記録位置はデータ記録位置情報としてメ
モリ手段上の予め定めた第1固定位置へ記録されるか
ら、以後の処理において当該第1固定位置をアクセスす
ることでデータ記録位置情報が容易に得られ、これによ
りメモリ手段上の記録状態を確認できる。
【0747】同様に、任意のプロテクト情報を、任意の
位置に記録でき、この記録位置はプロテクト記録位置情
報に記載されてメモリ手段上の予め定めた第2固定位置
へ記録される。したがって、当該第2固定位置をアクセ
スすることでプロテクト記録位置情報が得られ、このプ
ロテクト記録位置情報によりプロテクト情報が記録され
ている位置が得られ、この位置をアクセスすることによ
りプロテクト情報が得られる。すなわちプロテクト記録
位置情報を介して、任意の位置に在るプロテクト情報が
得られるが、このプロテクト記録位置情報は固定位置に
記録されているからアクセスは極めて容易であり、よっ
てプロテクト情報の入手が容易となる。
【0748】上記のようにして、任意の記録データを任
意の指定位置に記録でき、且つプロテクト情報も任意の
位置に記録できるから、メモリ手段上にある未利用領域
の管理が容易になり、空き領域の発生を防止できてメモ
リ利用効率を改善できる。また記録容量が異なるメモリ
手段間の互換性を維持できるという効果がある。
【0749】また、プロテクト情報を任意の位置に記録
可能であるから、プロテクト情報を任意の位置に移動可
能であり、よって記録データの記録が進行して既設のプ
ロテクト情報が記録されている領域に觝触する場合で
も、このプロテクト情報の位置を移動することで記録デ
ータの分断を回避でき、この記録データのアクセス効率
を向上できる。プロテクト情報の位置を移動させても、
プロテクト記録位置情報の記載内容を更新するのみで対
応ができ、プロテクト記録位置情報の位置は常に第2固
定位置にあるから、アクセス過程に変更がなく、処理が
円滑になるという効果がある。
【0750】また、長い記録長の記録データであっても
分断なく記録できるから、プロテクト情報は1個でよ
く、よってプロテクト情報の記録に割り当てる領域を節
約できてメモリ利用効率をさらに向上させることが可能
となる。
【0751】本発明の請求項4に係るデータ読取システ
ムは、内蔵するメモリ手段に記録されたデータの再生が
可能で、データ授受可能なデータ記録再生装置と、この
データ記録再生装置とデータ授受可能なデータ読取装置
とを備えて構成し、メモリ手段上には、任意の位置に任
意の記録長の記録データが記録され、さらに記録された
各記録データ夫々の少なくとも読取り可否を規定するプ
ロテクト情報が任意の位置に記録され、さらに記録され
た各記録データ夫々の記録位置が参照可能に編成された
データ記録位置情報と、プロテクト情報の記録位置が参
照可能に編成されたプロテクト記録位置情報とが固定位
置に記録される。
【0752】このデータ読取装置は、読取りを所望する
記録データのメモリ手段上の位置情報を指定して送付す
る手段と、データ記録再生装置から送付された再生デー
タを受理する手段とを備え、データ記録再生装置は、デ
ータ記録位置情報の固定位置からの再生手段と、プロテ
クト記録位置情報の固定位置からの再生手段と、プロテ
クト記録位置情報から得られたプロテクト情報の記録位
置情報に基づくプロテクト情報の再生手段と、プロテク
ト情報に基づき読取許可が確認された後に、送付された
読取りを所望する記録データの位置情報に基づき該当す
るデータを読取る手段と、読取り結果を再生データとし
て送付する手段とを備える。
【0753】これにより、データ記録位置情報から、読
取りを所望する記録データのメモリ手段上の存在の確認
ができ、プロテクト記録位置情報からプロテクト情報を
読み取ることができ、プロテクト情報に基づき記録デー
タの読取り許可を確認したのちに、所望の記録データを
読み取ることにより、所望の記録データをその記録位置
および記録長を問わず、確実にアクセスできる。しかも
プロテクト情報が任意の位置に記録されていても、プロ
テクト情報を確実にアクセスでき、よってメモリ手段上
の記録データを効果的に保護することができる。
【0754】本発明の請求項5に係るデータ記録再生装
置は、メモリ手段を内蔵し、メモリ手段にデータを記録
し、また記録されたデータの再生が可能で且つデータ書
込装置またはデータ読取装置の少なくとも何れかとデー
タ授受可能であり、メモリ手段上には、任意の位置に任
意の記録長の記録データが記録でき、さらに記録された
各記録データ夫々の書込み可否または読取り可否の少な
くとも何れかを規定するプロテクト情報が任意の位置に
記録でき、さらに記録された各記録データ夫々の記録位
置が参照可能に編成されたデータ記録位置情報が予め定
めた第1固定位置に記録され、プロテクト情報の記録位
置が参照可能に編成されたプロテクト記録位置情報が予
め定めた第2固定位置に記録される。
【0755】さらにデータ書込装置またはデータ読取装
置の少なくとも何れかから送付された第1固定位置デー
タに基づき、データ記録位置情報をメモリ手段上から読
取り、または送付された第1固定位置データおよび書込
データに基づき、データ記録位置情報を書き込む手段
と、データ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも
何れかから送付された第2固定位置データに基づき、プ
ロテクト記録位置情報をメモリ手段上から読取り、また
は送付された第2固定位置データおよび書込データに基
づき、プロテクト記録位置情報を書き込む手段と、デー
タ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも何れかか
ら送付された記録位置データに基づき、プロテクト情報
をメモリ手段上から読取り、または送付された記録位置
データおよび書込データに基づき、プロテクト情報を書
き込む手段と、データ読取装置から送付された指定位置
データに基づき、メモリ手段上に記録されたデータを読
取る手段と、データ書込装置から送付された指定位置デ
ータおよび記録データに基づき、記録データをメモリ手
段の指定位置へ書き込む手段と、各読取り結果をデータ
書込装置またはデータ読取装置の少なくとも何れかへ送
付する手段と、各手段の動作結果をデータ書込装置また
はデータ読取装置の少なくとも何れかへ通知する手段と
を備えるものである。
【0756】この結果、与えられた任意の記録長のデー
タが、指定された任意の位置に記録され、この記録位置
はデータ記録位置情報としてメモリ手段上の予め定めた
固定位置へ記録される。したがって、以後の読取り処理
等において当該固定位置をアクセスすることでデータ記
録位置情報が容易に得られ、これによりメモリ手段上の
記録状態の確認が容易できる。
【0757】同様に、与えられた任意のプロテクト情報
が任意の位置に記録され、この記録位置はプロテクト記
録位置情報としてメモリ手段上の予め定めた固定位置へ
記録される。したがって、当該固定位置をアクセスする
ことでプロテクト記録位置情報が得られ、これによりプ
ロテクト情報がどの位置に記録されていても、容易にそ
の位置が得られる。
【0758】さらに、各手段の動作結果がデータ書込装
置またはデータ読取装置へ通知されることにより、デー
タ書込装置またはデータ読取装置においてデータ記録再
生装置の動作が確認され、データ記録再生装置の送付す
るデータの信憑性の検証が容易になる。あるいは動作結
果に基づき、データ書込装置またはデータ読取装置によ
るデータ記録再生装置の制御が可能になる。
【0759】本発明の請求項6に係るデータ記録再生装
置は、内蔵するメモリ手段にデータを記録し、また記録
されたデータの再生が可能で且つデータ書込装置または
データ読取装置の少なくとも何れかとデータ授受可能で
あり、メモリ手段上には、任意の位置に任意の記録長の
記録データが記録でき、さらに記録された各記録データ
夫々の書込み可否または読取り可否の少なくとも何れか
を規定するプロテクト情報が任意の位置に記録でき、さ
らに記録された各記録データ夫々の記録位置が参照可能
に編成されたデータ記録位置情報が予め定めた第1固定
位置に記録され、プロテクト情報の記録位置が参照可能
に編成されたプロテクト記録位置情報が予め定めた第2
固定位置に記録される。
【0760】さらに、データ書込装置またはデータ読取
装置の少なくとも何れかから送付された第1固定位置デ
ータに基づき、データ記録位置情報をメモリ手段上から
読取り、または送付された第1固定位置データおよび書
込データに基づき、データ記録位置情報を書き込む手段
と、データ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも
何れかから送付された第2固定位置データに基づき、プ
ロテクト記録位置情報をメモリ手段上から読取り、また
は送付された第2固定位置データおよび書込データに基
づき、プロテクト記録位置情報を書き込む手段と、デー
タ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも何れかか
ら送付された記録位置データに基づき、プロテクト情報
をメモリ手段上から読取り、または送付された記録位置
データおよび書込データに基づき、プロテクト情報を書
き込む手段と、データ読取装置またはデータ書込装置か
ら送付された指定位置データとプロテクト情報を照合し
て当該指定位置の読取許可または書込許可を確認する照
合手段と、照合結果およびデータ読取装置から送付され
た指定位置データに基づき、メモリ手段上に記録された
データを読取る手段と、照合結果および前記データ書込
装置から送付された指定位置データおよび記録データに
基づき、記録データを前記メモリ手段の前記指定位置へ
書き込む手段とを備えるものである。
【0761】これにより、任意の記録長のデータを指定
位置に記録でき、一方この記録位置はデータ記録位置情
報としてメモリ手段上の予め定めた固定位置へ記録され
る。したがって、以後の読取り処理等において当該固定
位置をアクセスすると、データ記録位置情報が容易に得
られ、これによりメモリ手段上の記録状態の確認が容易
にできる。
【0762】同様に、任意のプロテクト情報を任意の位
置に記録でき、一方この記録位置はプロテクト記録位置
情報としてメモリ手段上の予め定めた固定位置へ記録さ
れる。したがって、当該固定位置をアクセスすることで
プロテクト記録位置情報が得られ、これによりプロテク
ト情報がどの位置に記録されていても、容易にその位置
を得ることができる。
【0763】さらに、指定位置データとプロテクト情報
との照合がデータ記録再生装置内において為され、許可
が確認された場合にのみ記録または再生が実行される。
これにより不適切な処理の実行を排除できるから、例え
ば不正なデータ書込読取装置から入力された不正書込指
示または不正読取指示を排除でき、より信頼性の高い装
置を実現することができる。
【0764】本発明の請求項7に係るデータ書込装置
は、入力された記録データを、内蔵するメモリ手段の任
意の指定位置へ記録/再生可能なデータ記録再生装置に
対してデータ授受が可能であり、メモリ手段の任意の位
置に記録された各記録データに関するデータ記録位置情
報を固定位置から再生し、各記録データに関するプロテ
クト記録位置情報を固定位置から再生し、プロテクト記
録位置情報に基づき書込みプロテクト情報の位置を得
て、書込みプロテクト情報を再生する手段と、所望の書
込み記録位置と各データの記録位置情報とプロテクト情
報に基づき書込可能を確認する手段と、書込可能の確認
後に書込みをする手段と、記録データの書込後に、固定
位置に在るデータ記録位置情報の更新書込みをする手段
と、プロテクト情報の更新書込みをする手段とを備え
る。
【0765】この結果、以後の処理においてメモリ手段
の固定位置をアクセスしてデータ記録位置情報を得て、
これにより記録データの記録位置を容易に入手でき、さ
らに固定位置をアクセスすることで得るプロテクト記録
位置情報から、任意の位置に記録されたプロテクト情報
を得て、このプロテクト情報によりメモリ手段上の任意
の位置の書込許可を容易に確認することができる。
【0766】また、所望の記録データをメモリ手段の所
望の位置に記録でき、且つプロテクト情報も任意の位置
に記録できるから、メモリ手段上にある未利用領域の管
理が容易にでき、空き領域の発生を防止してメモリ利用
効率を向上させることが可能になる。また記録容量が異
なるメモリ手段間の互換性を実現することができる。
【0767】さらに、記録データの記録が進行して既設
のプロテクト情報が記録されている領域に觝触する場合
でも、このプロテクト情報の位置を移動することで記録
データの分断を回避でき、この記録データのアクセス効
率向上を実現することができる。
【0768】また、長い記録長の記録データであっても
分断なく記録できることにより、記録データの管理が容
易になる。また分断がなされないから、長い記録長の記
録データであってもプロテクト情報は1個でよく、よっ
てプロテクト情報の記録に割り当てる領域の節約がで
き、メモリ手段の利用効率を向上させることができる。
【0769】本発明の請求項8に係るデータ読取装置
は、メモリ手段を内蔵しデータの記録/再生可能なデー
タ記録再生装置に対してデータ授受が可能であり、メモ
リ手段の任意の位置に記録された各記録データに関する
データ記録位置情報を固定位置から再生し、各記録デー
タに関するプロテクト記録位置情報を固定位置から再生
し、プロテクト記録位置情報に基づきプロテクト情報の
位置を得て、読取りプロテクト情報を再生する手段と、
所望の読取り位置と各データの記録位置情報と読取りプ
ロテクト情報に基づき読取り可能を確認する手段と、読
取り可能の確認後に読取りをする手段とを備えるから、
読取を所望するデータの記録位置および記録長を問わ
ず、確実に所望データの読取りができる。しかもプロテ
クト情報が任意の位置に記録されていても、プロテクト
記録位置情報を介することでプロテクト情報を確実にア
クセスでき、よってデータを確実に保護することができ
る。
【0770】本発明の請求項9に係るファイル記録方法
は、メモリ手段上で任意の記録長のファイルを、既存の
最後尾のクラスタの末尾に続けて記録して最新クラスタ
とし、書込みプロテクトデータを全クラスタについて記
載したプロテクト情報を最新クラスタの末尾に続けて記
録し、各クラスタの位置情報を記載し、且つ最新のクラ
スタを示すよう記載がなされたデータ記録位置情報を固
定位置に記録する過程を含むから、データ記録位置情報
の最新クラスタの位置情報から、最新クラスタの末尾に
続けて記録するプロテクト情報の記録位置を容易に演算
できる。よってプロテクト情報の記録位置を示す情報を
別途準備する必要がなく、この結果、メモリ利用効率お
よびデータ記録効率を改善できる。
【0771】またプロテクト情報を常に最新クラスタの
末尾に続けて記録するから、最新クラスタの記録長が任
意の長さであっても、データ記録位置情報に基づきプロ
テクト情報を記録する位置を容易に演算することができ
る。
【0772】さらに、プロテクト情報とその前に在るク
ラスタ間にデッドスペースの発生がなく、メモリ利用効
率を改善できる。
【0773】本発明の請求項10に係るファイル再生方
法は、プロテクト情報が最新のクラスタの末尾に続けて
記録され、且つデータ記録位置情報が所定の固定位置に
記録されたメモリ手段を対象として、固定位置からデー
タ記録位置情報を読取り、最新クラスタの位置情報か
ら、プロテクト情報の記録位置を演算し、この記録位置
に基づきプロテクト情報からプロテクトデータを読み出
し、このプロテクトデータに基づき所望のクラスタの読
取り可能を確認し、この確認後にデータ記録位置情報に
基づきクラスタ内の再生を所望するファイルを再生する
過程を含むから、最新クラスタの位置情報から、末尾に
続けて記録されているプロテクト情報の記録位置が容易
に得られ、しかも最新クラスタの記録長が任意の長さで
あってもプロテクト情報へのエントリが容易にでき、よ
ってデータ再生効率を改善することができる。
【0774】本発明の請求項11に係るデータ書込シス
テムは、メモリ手段を内蔵し、データ授受可能なデータ
記録再生装置と、このデータ記録再生装置とデータ授受
可能なデータ書込装置とを備え、データ書込装置は、記
録データ及び指定記録位置ならびにプロテクト情報を送
出する手段を備え、データ記録再生装置は、固定位置に
記録されたデータ記録位置情報ならびにプロテクト情報
を再生する手段と、送付された記録データをメモリ手段
へ記録する手段と、更新されたデータ記録位置情報を更
新記録する手段と、記録後に、送付されたプロテクト情
報を最新の記録データの末尾に続く位置に記録する手段
を備えるから、任意の記録長のデータを所望位置に記録
すると最新の記録データとなり、この記録位置がデータ
記録位置情報にとりこまれ、メモリ手段上の固定位置へ
記録される。
【0775】したがって、以後の処理において固定位置
のアクセスによりデータ記録位置情報を得ることがで
き、これによりメモリ手段上の最新の記録データの確定
および各記録データの位置の確認が容易になる。
【0776】また、プロテクト情報を常に、最も新しく
記録した記録データの末尾に続く位置に記録するから、
このデータ記録位置情報をアクセスすることでプロテク
ト情報が記録されている位置を容易に得ることができ、
またメモリ手段上にある未利用領域の管理が容易にな
り、空き領域の発生を防止してメモリ利用効率を向上さ
せることができる。
【0777】また、長い記録長の記録データであっても
分断なく記録でき、よって記録データの管理が容易にな
る。また分断がないから、長い記録長の記録データであ
ってもプロテクト情報は1個でよく、よってプロテクト
情報の記録に割り当てる領域を節約してメモリ利用効率
をさらに向上させることが可能となる。
【0778】本発明の請求項12に係るデータ読取シス
テムは、記録データと、固定位置にあるデータ記録位置
情報と、最新の記録データの末尾に続く位置に読取りプ
ロテクト情報とが記録されたメモリ手段を内蔵してデー
タ授受可能なデータ記録再生装置と、このデータ記録再
生装置とデータ授受可能なデータ読取装置とを備え、こ
のデータ読取装置は、読取り所望データ指定して送付す
る手段と、再生データを受理する手段とを備え、またデ
ータ記録再生装置は、データ記録位置情報の再生手段
と、データ記録位置情報に基づき演算した記録位置に基
づきプロテクト情報を再生する手段と、読取許可の確認
後に、該当するデータをメモリ手段上から読取り、デー
タ読取装置へ送付する手段とを備える。
【0779】この結果、データ記録位置情報と、このデ
ータ記録位置情報に記載された最新の記録データの位置
情報に基づきプロテクト情報の位置を演算でき、この位
置に基づきプロテクト情報を入手して、所望の読取位置
が読取可能であることを確認した後に、所望のデータを
読み取ることができる。このように読取を所望する記録
データの記録位置および記録長を問わず、確実に所望デ
ータの読取りが可能になる。
【0780】本発明の請求項13に係るデータ書込装置
は、入力された記録データを、内蔵するメモリ手段の任
意の指定位置へ記録/再生可能なデータ記録再生装置に
対してデータ授受が可能であり、メモリ手段の任意の位
置に記録された各記録データの位置情報の固定位置から
の再生と送付を指示する手段と、プロテクト情報を最新
の記録データの末尾位置に続けて記録し、または最新の
記録データの末尾位置に続く位置からの再生と送付を指
示する手段と、所望の書込み記録位置と各データの記録
位置情報とプロテクト情報に基づき書込可能を確認する
手段と、書込可能の確認後に書込指示を送付する手段
と、記録データの書込み後に、更新したデータ記録位置
情報を記録する手段と、更新したプロテクト情報を記録
する手段とを備える。
【0781】この結果、固定位置から読取ったデータ記
録位置情報に基づき最新の記録データの記録位置を読取
り、この記録位置に基づき演算した位置からプロテクト
情報を読み取り、このプロテクト情報と、データ記録位
置情報と、書込みを所望する位置とを比較対照して、所
望する位置への書込可否を確認でき、書込可能であれ
ば、所望する任意の位置へ所望する任意の記録データを
記録でき、且つデータ記録位置情報とプロテクト情報の
更新書込みができる。
【0782】また最新の記録データに続けてプロテクト
情報を書き込むから、プロテクト情報の位置を示すため
の指標を記録する必要がなく、よって処理時間を短縮で
きる。のみならず、指標を記録する領域を設ける必要が
ないから、メモリの利用効率を改善できるという効果が
ある。
【0783】本発明の請求項14に係るデータ読取装置
は、メモリ手段を内蔵し任意の記録長の記録データが記
録され、最新の記録データの位置情報が示されたデータ
記録位置情報が固定位置に記録され、各記録データの書
込み可否を規定するプロテクト情報が最新の記録データ
の末尾位置に続けて記録されたデータ記録再生装置に対
してデータ授受が可能であり、固定位置からデータ記録
位置情報を読み取る手段と、データ記録位置情報から読
み取った最新の記録データの末尾位置に基づきプロテク
ト情報を読み取る手段と、所望の記録位置の読取可能の
確認手段と、読取可能の確認後に、所望の記録データを
所望の読取位置から再生する手段とを備えるから、読取
を所望するデータの記録位置および記録長が任意であっ
ても、確実に所望データの読取りができる。ここで、最
新の記録データに続けて記録されているプロテクト情報
を読み取るから、プロテクト情報の位置を示すための他
の指標の読取りなどをする必要がなく、よって再生処理
時間を短縮でき、且つデータ読取り保護を確実に実行で
きる。
【0784】本発明の請求項15に係るデータが記録さ
れたコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、任意の
記録長の記録データを任意の位置に記録し、各記録デー
タに係る記録位置情報を参照可能に編成したデータ記録
位置情報を第1固定位置に記録し、各記録データにつき
書込/読取りのプロテクト情報を任意の位置に記録し、
プロテクト情報が記録された位置情報を収めたプロテク
ト記録位置情報を第2固定位置に記録し、各記録がコン
ピュータまたはストアード・プログラム方式で動作する
論理処理回路によって読取りまたは書込可能としたか
ら、この記録媒体をコンピュータまたはストアード・プ
ログラム方式で動作する論理処理回路によって読取らせ
ると、第2固定位置からプロテクト記録位置情報を読取
り、ついでプロテクト記録位置情報からプロテクト情報
を読み取り、このプロテクト情報と、第1固定位置から
読取ったデータ記録位置情報と、書込み又は読取りを所
望する位置とを比較対照して、所望する位置への書込/
読取可否を確認でき、書込可能であれば、所望する任意
の位置へ所望する任意の記録データを記録でき、且つデ
ータ記録位置情報とプロテクト情報の更新書込みがで
き、また読取可能であれば、所望する任意の位置から所
望する任意の記録データを読み取ることができる。
【0785】本発明の請求項16に係るデータ書込装置
は、入力されたデータを指定された位置へ再生可能に記
録する領域を有する記録媒体にアクセス可能であり、記
録媒体の任意の位置に記録された各記録データに関する
データ記録位置情報を固定位置から再生し、各記録デー
タに関するプロテクト記録位置情報を固定位置から再生
し、プロテクト記録位置情報に基づき書込みプロテクト
情報の位置を得て、書込みプロテクト情報を再生する手
段と、所望の書込み記録位置と各データの記録位置情報
とプロテクト情報に基づき書込可能を確認する手段と、
書込可能の確認後に書込みをする手段と、記録データの
書込後に、固定位置に在るデータ記録位置情報の更新書
込みをする手段と、プロテクト情報の更新書込みをする
手段とを備える。
【0786】この結果、以後の処理において記録媒体の
固定位置をアクセスしてデータ記録位置情報を得て、こ
れにより記録媒体の記録データの記録位置を容易に入手
でき、さらに固定位置をアクセスすることで得るプロテ
クト記録位置情報から、任意の位置に記録されたプロテ
クト情報を得て、このプロテクト情報により記録媒体上
の任意の位置の書込許可を容易に確認することができ
る。
【0787】また、所望の記録データを記録媒体の所望
の位置に記録でき、且つプロテクト情報も任意の位置に
記録できるから、記録媒体上にある未利用領域の管理が
容易にでき、空き領域の発生を防止してメモリ利用効率
を向上させることが可能になる。また記録容量が異なる
記録媒体間の互換性を実現することができる。
【0788】さらに、記録データの記録が進行して既設
のプロテクト情報が記録されている領域に觝触する場合
でも、このプロテクト情報の位置を移動することで記録
データの分断を回避でき、この記録データのアクセス効
率向上を実現することができる。
【0789】また、長い記録長の記録データであっても
分断なく記録できることにより、記録データの管理が容
易になる。また分断がなされないから、長い記録長の記
録データであってもプロテクト情報は1個でよく、よっ
てプロテクト情報の記録に割り当てる領域の節約がで
き、記録媒体の利用効率を向上させることができる。
【0790】本発明の請求項17に係るデータ読取装置
は、データを再生可能に記録した領域を有する記録媒体
にアクセス可能であり、記録媒体の任意の位置に記録さ
れた各記録データに関するデータ記録位置情報を固定位
置から再生し、各記録データに関するプロテクト記録位
置情報を固定位置から再生し、プロテクト記録位置情報
に基づきプロテクト情報の位置を得て、読取りプロテク
ト情報を再生する手段と、所望の読取り位置と各データ
の記録位置情報と読取りプロテクト情報に基づき読取り
可能を確認する手段と、読取り可能の確認後に読取りを
する手段とを備えるから、読取を所望するデータの記録
位置および記録長を問わず、確実に所望データの読取り
ができる。しかもプロテクト情報が任意の位置に記録さ
れていても、プロテクト記録位置情報を介することでプ
ロテクト情報を確実にアクセスでき、よってデータを確
実に保護することができる。
【0791】本発明の請求項18に係るデータが記録さ
れたコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、任意の
記録長の記録データを任意の位置に記録し、各記録デー
タに係る記録位置情報を参照可能に編成したデータ記録
位置情報を固定位置に記録し、各記録データの書込/読
取りのプロテクト情報を最新の記録データの記録位置に
続いて記録し、各記録がコンピュータまたはストアード
・プログラム方式で動作する論理処理回路によって読取
りまたは書込可能としたから、この記録媒体をコンピュ
ータまたはストアード・プログラム方式で動作する論理
処理回路によって読取らせると、固定位置から読取った
データ記録位置情報に基づき最新の記録データの記録位
置を読取り、この記録位置に基づき演算した位置からプ
ロテクト情報を読み取り、このプロテクト情報と、デー
タ記録位置情報と、書込み又は読取りを所望する位置と
を比較対照して、所望する位置への書込/読取可否を確
認でき、書込可能であれば、所望する任意の位置へ所望
する任意の記録データを記録でき、且つデータ記録位置
情報とプロテクト情報の更新書込みができ、また読取可
能であれば、所望する任意の位置から所望する任意の記
録データを読み取ることができる。
【0792】本発明の請求項19に係るデータ書込装置
は、任意の記録長の記録データの記録領域と、データ記
録位置情報を記録する固定領域と、各領域の書込み可否
を規定するプロテクト情報の記録領域を有する記録媒体
にアクセス可能であり、データ記録位置情報には最新の
記録データの位置情報を示すように記載し、且つプロテ
クト情報を最新の記録データの末尾位置に続けて記録
し、固定位置からデータ記録位置情報を読み取る手段
と、データ記録位置情報から読み取った最新の記録デー
タの末尾位置に基づきプロテクト情報を読み取る手段
と、所望の記録位置の書込可能の確認手段と、書込可能
の確認後に、所望の記録データを所望の位置へ記録する
手段と、記録データの書込み後に、更新したデータ記録
位置情報を記録する手段と、更新したプロテクト情報を
記録する手段とを備える。
【0793】この結果、固定位置から読取ったデータ記
録位置情報に基づき最新の記録データの記録位置を読取
り、この記録位置に基づき演算した位置からプロテクト
情報を読み取り、このプロテクト情報と、データ記録位
置情報と、書込みを所望する位置とを比較対照して、所
望する位置への書込可否を確認でき、書込可能であれ
ば、所望する任意の位置へ所望する任意の記録データを
記録でき、且つデータ記録位置情報とプロテクト情報の
更新書込みができる。
【0794】また最新の記録データに続けてプロテクト
情報を書き込むから、プロテクト情報の位置を示すため
の指標を記録する必要がなく、よって処理時間を短縮で
きる。のみならず、指標を記録する領域を設ける必要が
ないから、メモリの利用効率を改善できるという効果が
ある。
【0795】本発明の請求項20に係るデータ読取装置
は、任意の記録長の記録データが記録され、最新の記録
データの位置情報が示されたデータ記録位置情報が固定
位置に記録され、各領域の書込み可否を規定するプロテ
クト情報が最新の記録データの末尾位置に続けて記録さ
れた記録媒体にアクセス可能であり、固定位置からデー
タ記録位置情報を読み取る手段と、データ記録位置情報
から読み取った最新の記録データの末尾位置に基づきプ
ロテクト情報を読み取る手段と、所望の記録位置の読取
可能の確認手段と、読取可能の確認後に、所望の記録デ
ータを所望の読取位置から再生する手段とを備える。
【0796】この結果、固定位置から読取ったデータ記
録位置情報に基づき最新の記録データの記録位置を読取
り、この記録位置に基づき演算した位置からプロテクト
情報を読み取り、このプロテクト情報と、データ記録位
置情報と、読取りを所望する位置とを比較対照して、所
望する位置への読取可否を確認でき、読取可能であれ
ば、所望する任意の位置から所望する任意の記録データ
を読み取ることができる。ここで、最新の記録データに
続けて記録されているプロテクト情報を読み取るから、
プロテクト情報の位置を示すための他の指標の読取りな
どをする必要がなく、よって再生処理時間を短縮でき
る。
【0797】本発明の請求項21に係るファイル記録方
法は、メモリ手段の任意の位置に、任意の記録長のファ
イルを記録してクラスタとし、その区切り位置情報をデ
ータ記録位置情報として所定位置に記録し、クラスタ毎
に設定される書込み可否を示すプロテクト情報を所定の
位置に記録するものであるから、メモリ手段の任意の位
置に、任意の記録長のファイル記録ができ、さらにこの
ファイルでクラスタを形成するものであるから、ファイ
ルとクラスタは一対一に対応し、記録長の長いファイル
であっても1個のクラスタに編成される。したがってク
ラスタ内に未利用部分が発生しない。これにより、メモ
リ手段上に利用されない記録領域が発生するのを防止で
き、記録領域の利用効率が向上する。しかもファイルが
複数のクラスタに分割されないから、ファイル管理が容
易になる。
【0798】且つ、記録したクラスタの位置を示すデー
タ記録位置情報をメモリ手段上の所定の位置に記録する
から、この所定位置にあるデータ記録位置情報を参照す
ることにより、メモリ手段上の任意の位置に記録された
任意の記録長のファイルへのエントリが容易となり、よ
ってファイルアクセスがさらに容易になる。
【0799】さらに、記録したファイルのプロテクト情
報をメモリ手段上の所定の位置に記録するから、この所
定位置にあるプロテクト情報を参照することにより、メ
モリ手段上の任意の位置に記録したファイルの保護が容
易になる。
【0800】本発明の請求項22に係るファイル再生方
法は、再生所望のファイルを任意の位置に記録したクラ
スタと、これらクラスタの区切り位置を示すデータ記録
位置情報と、クラスタ毎の読取り可否を示すプロテクト
情報が記録されたメモリ手段の、所定位置から得たデー
タ記録位置情報により再生所望のファイルが属するクラ
スタを確認し、所定の位置から読み取ったプロテクト情
報から着目クラスタの読取り可能を確認した後に、デー
タ記録位置情報に基づきクラスタ内の前ファイルを読み
取り再生するものであるから、ファイルの記録位置およ
び記録長を問わず、所望クラスタを確実にアクセスでき
る。しかもプロテクト情報が所定の位置に記録されてい
ることで、プロテクト情報が確実にアクセスでき、これ
に基づき容易にファイル保護ができる。
【0801】本発明の請求項23に係るデータ書込シス
テムは、記録データ及び記録位置を指定し、且つプロテ
クトデータを送付可能なデータ書込装置と、データ記録
再生装置を備え、データ記録再生装置は、記録データを
記録後に、更新したデータ記録位置情報を第1固定位置
へ記録/再生し、更新されたプロテクト情報を第2固定
位置へ記録/再生し、記録データの位置情報をメモリ上
の第1固定位置へ記録するから、以後の処理で第1固定
位置をアクセスすると着目データの記録位置情報が得ら
れる。またプロテクト情報をメモリ上の第2固定位置へ
記録するから、この第2固定位置からプロテクト情報を
得ることができ、任意の記録データの保護が容易にな
る。
【0802】このように任意の記録データを任意の指定
位置に記録できるから、メモリ上の未利用領域を容易に
管理でき、空き領域発生を防止してメモリ利用効率を向
上できるという効果がある。
【0803】本発明の請求項24に係るデータ読取シス
テムは、読取りを所望する記録データ及びその位置情報
を指定して送付し、また再生データを受理する手段を備
えたデータ読取装置と、内蔵したメモリ手段上に記録デ
ータを記録/再生し、各記録データ夫々の記録位置を参
照可能なデータ記録位置情報を第1固定位置に記録/再
生し、さらに各記録データの読取りプロテクト情報を第
2固定位置に記録/再生し、且つ再生データをデータ読
取装置へ送付するデータ記録再生装置とを備えるから、
第1固定位置のデータ記録位置情報に基づき、読取り所
望データのメモリ手段上の存在確認ができ、第2固定位
置のプロテクト情報に基づき、その読取り可能の確認が
できるから、記録位置および記録長を問わず、所望の記
録データを確実にアクセスできる。しかもプロテクト情
報が第2固定位置に在るから容易にアクセスでき、よっ
てメモリ手段上の記録データの保護を容易に実行でき
る。
【0804】本発明の請求項25に係るデータ書込装置
は、入力された記録データを、内蔵するメモリ手段の任
意の指定位置へ記録/再生可能なデータ記録再生装置に
対してデータ授受が可能であり、メモリ手段の任意の位
置に記録された各記録データの位置情報の第1固定位置
からの再生と送付を指示し、書込みプロテクト情報の第
2固定位置からの再生と送付を指示し、所望の書込み記
録位置と各データの記録位置情報とプロテクト情報に基
づき書込可能を確認する手段と、書込可能の確認後に書
込指示を送付する手段と、記録データの書込後に、第1
固定位置に在るデータ記録位置情報の更新書込を指示す
る手段と、第2固定位置に在るプロテクト情報の更新書
込を指示する手段とを備える。
【0805】この結果、以後の処理において第1固定位
置をアクセスしてデータ記録位置情報を得て、これによ
りメモリ手段上の記録データの記録位置を容易に入手で
き、さらに第2固定位置をアクセスすることでプロテク
ト情報を得て、メモリ手段上の任意の位置の書込許可の
確認を容易に実行できる。
【0806】また、所望の記録データをデータ記録再生
装置のメモリ手段の所望の位置に記録できるから、メモ
リ手段上にある未利用領域の管理が容易にでき、空き領
域の発生を防止してメモリ利用効率が向上する。
【0807】本発明の請求項26に係るデータ読取装置
は、メモリ手段を内蔵しデータの記録/再生可能なデー
タ記録再生装置に対してデータ授受が可能であり、任意
の位置に記録された各記録データの位置情報の第1固定
位置からの再生と送付を指示し、読取りプロテクト情報
の第2固定位置からの再生と送付を指示し、所望の読取
り位置と各データの記録位置情報と読取りプロテクト情
報に基づき読取り可能を確認する手段と、読取り可能の
確認後に読取り指示を送付する手段とを備えるから、読
取を所望するデータの記録位置および記録長が任意であ
っても、確実に所望データの読取りができる。しかもプ
ロテクト情報が固定位置にあるので容易にアクセスで
き、よってデータの保護が容易になる。
【0808】本発明の請求項27に係るデータが記録さ
れたコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、任意の
記録長の記録データを任意の位置に記録し、各記録デー
タに係る記録位置情報を参照可能に編成したデータ記録
位置情報を第1固定位置に記録し、各記録データにつき
書込/読取りのプロテクト情報を第2固定位置に記録
し、各記録がコンピュータまたはストアード・プログラ
ム方式で動作する論理処理回路によって読取りまたは書
込可能としたから、この記録媒体をコンピュータまたは
ストアード・プログラム方式で動作する論理処理回路に
よって読取らせると、第2固定位置からプロテクト情報
を読み取り、このプロテクト情報と、第1固定位置から
読取ったデータ記録位置情報と、書込み又は読取りを所
望する位置とを比較対照して、所望する位置への書込/
読取可否を確認でき、書込可能であれば、所望する任意
の位置へ所望する任意の記録データを記録でき、且つデ
ータ記録位置情報とプロテクト情報の更新書込みがで
き、また読取可能であれば、所望する任意の位置から所
望する任意の記録データを読み取ることができる。
【0809】本発明の請求項28に係るデータ書込装置
は、入力されたデータを指定された位置へ再生可能に記
録する領域を有する記録媒体にアクセス可能であり、記
録媒体の任意の位置に記録された各記録データの位置情
報を第1固定位置から再生し、書込みプロテクト情報を
第2固定位置から再生する手段と、所望の書込み記録位
置と各データの記録位置情報とプロテクト情報に基づき
書込可能を確認する手段と、書込可能の確認後に書込み
をする手段と、記録データの書込後に、第1固定位置に
在るデータ記録位置情報の更新書込みをする手段と、第
2固定位置に在るプロテクト情報の更新書込みをする手
段とを備える。
【0810】この結果、以後の処理において記録媒体の
第1固定位置をアクセスしてデータ記録位置情報を得
て、これにより記録媒体の記録データの記録位置を容易
に入手でき、さらに第2固定位置をアクセスすることで
プロテクト情報を得て、記録媒体上の任意の位置の書込
許可を容易に確認することができる。
【0811】また、所望の記録データを記録媒体の所望
の位置に記録できるから、記録媒体上にある未利用領域
の管理が容易にでき、空き領域の発生を防止してメモリ
利用効率を向上させることが可能になる。
【0812】本発明の請求項29に係るデータ読取装置
は、データを指定された位置へ再生可能に記録する領域
を有する記録媒体にアクセス可能であり、記録媒体の任
意の位置に記録された各記録データの位置情報を第1固
定位置から再生し、読取りプロテクト情報を第2固定位
置から再生する手段と、所望の読取り位置と各データの
記録位置情報と読取りプロテクト情報に基づき読取り可
能を確認する手段と、読取り可能の確認後に、読取を所
望するデータを記録媒体から読取る手段とを備えるか
ら、読取を所望するデータの記録位置および記録長が任
意であっても、確実に所望データの読取りができる。し
かもプロテクト情報が固定位置にあるので容易にアクセ
スでき、よってデータの保護が容易にできるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ書込システムの一実施形態
のブロック構成図である。
【図2】図1に示されるメモリ部におけるデータの記録
を説明するメモリマップである。
【図3】図1に示されるデータ書込システムの動作の説
明図である。
【図4】本発明のデータ書込システムによりデータ記録
がなされたメモリ部のメモリマップの例の説明図であ
る。
【図5】本発明のデータ書込システムによりデータ記録
がなされたメモリ部のメモリマップの他の例の説明図で
ある。
【図6】本発明に係るデータ読取システムの一実施形態
のブロック構成図である。
【図7】図6に示されるデータ読取システムの動作の説
明図である。
【図8】書込みの指示入力データ及びレスポンス信号
と、読取りの指示入力データ及びレスポンス信号のフォ
ーマットを示す図である。
【図9】本発明に係るデータ記録再生装置の一実施形態
のブロック構成図である。
【図10】マイクロコンピュータによる構成のデータ記
録再生装置の動作フローチャートである。
【図11】本発明に係るデータ書込・読取装置の一実施
形態の構成を示すブロック図である。
【図12】図11のデータ書込・読取装置の動作フロー
チャートである。
【図13】本発明に係るファイル記録方法及びファイル
再生方法の一実施形態のフローチャートである。
【図14】本発明に係るデータ書込システムの別の実施
形態のブロック構成図である。
【図15】図14に示されるメモリ部におけるデータの
記録を説明するメモリマップである。
【図16】図14に示されるデータ書込システムの動作
の説明図である。
【図17】本発明に係るデータ読取システムの別の実施
形態のブロック構成図である。
【図18】図17に示されるデータ読取システムの動作
の説明図である。
【図19】本発明に係るデータ書込・読取装置の別の実
施形態の構成を示すブロック図である。
【図20】図19のデータ書込・読取装置の動作フロー
チャートである。
【図21】本発明に係るファイル記録方法及びファイル
再生方法の別の実施形態のフローチャートである。
【図22】本発明に係るデータが記録されたコンピュー
タが読み取り可能な記録媒体の一実施形態の説明図であ
る。
【図23】本発明に係るデータ書込・読取装置の別の実
施形態の構成を示すブロック図である。
【図24】図23のデータ書込・読取装置の動作フロー
チャートである。
【図25】本発明に係るデータが記録されたコンピュー
タが読み取り可能な記録媒体の別の実施形態の説明図で
ある。
【図26】本発明に係るデータ書込・読取装置の別の実
施形態の構成を示すブロック図である。
【図27】図26のデータ書込・読取装置の動作フロー
チャートである。
【図28】本発明に係るデータ書込システムの別の実施
形態のブロック構成図である。
【図29】図28に示されるメモリ部におけるデータの
記録を説明するメモリマップである。
【図30】図28に示されるデータ書込システムの動作
の説明図である。
【図31】本発明に係るデータ読取システムの別の実施
形態のブロック構成図である。
【図32】図31に示されるデータ読取システムの動作
の説明図である。
【図33】本発明に係るデータ書込・読取装置の別の実
施形態の構成を示すブロック図である。
【図34】図33のデータ書込・読取装置の動作フロー
チャートである。
【図35】本発明に係るファイル記録方法及びファイル
再生方法の別の実施形態のフローチャートである。
【図36】本発明に係るデータが記録されたコンピュー
タが読み取り可能な記録媒体の別の実施形態の説明図で
ある。
【図37】本発明に係るデータ書込・読取装置の別の実
施形態の構成を示すブロック図である。
【図38】図37のデータ書込・読取装置の動作フロー
チャートである。
【図39】データ記録再生装置とデータ書込/読取装置
の一構成例の説明図である。
【図40】記録媒体の一構成例の説明図である。
【図41】記録媒体の別の構成例の説明図である。
【図42】従来のメモリマップ例の説明図である。
【図43】従来のメモリマップの別の例の説明図であ
る。
【符号の説明】
Mem1……メモリ部、SC……システムクラスタ、C
AdT……クラスタ・アドレス・テーブル、adC……
クラスタ・アドレス・テーブルCAdTが記録された固
定アドレス、PAdT……プロテクト情報アドレス・テ
ーブル、adD……プロテクト情報アドレス・テーブル
PAdTが記録された固定アドレス、UC1……ユーザ
ークラスタ、Ln1……任意の記録長、ad10……ユ
ーザークラスタUC1の先頭アドレス、ad11……ユ
ーザークラスタUC1の末尾アドレス、NU1……新規
書込可能領域、PDC……プロテクト情報クラスタ、a
dPL……プロテクト情報クラスタPDCの先頭アドレ
ス、adPH……プロテクト情報クラスタPDCの末尾
アドレス、PDr……読取プロテクト情報、PDw……
書込プロテクト情報、adPr……読取プロテクト情報
PDrのアドレス、adPw……書込プロテクト情報P
Dwのアドレス、оfst1……オフセット量、оfs
t2……オフセット量、NU2……新規書込可能領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月18日(1999.10.
18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
【図40】
【図41】
【図1】
【図36】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図39】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図37】
【図38】
【図42】
【図43】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 301 G06K 19/00 P Fターム(参考) 5B017 AA01 BA04 CA06 CA11 CA14 5B035 BB09 CA39 5B060 AA03 AA06 AC11 5B082 CA08 EA01 5D044 AB01 BC01 BC02 BC06 CC04 CC08 DE03 DE12 DE37 DE49 DE57 DE58 DE75 EF05 FG18 GK12 (54)【発明の名称】 ファイル記録方法およびファイル再生方法およびデータ書込システムおよびデータ読取システム およびデータ記録再生装置およびデータ書込装置およびデータ読取装置およびデータが記録され たコンピュータが読み取り可能な記録媒体

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの記録再生が可能なメモリ手段
    の、 記録が許されている任意の位置に、任意の記録長のファ
    イルを記録してクラスタとする過程と、 前記クラスタの、記録された位置と範囲、または区切り
    位置情報を示す記録位置情報を、データ記録位置情報と
    して前記メモリ手段の所定の位置に記録する過程と、 前記クラスタ毎に設定される少なくとも書込みの可否を
    示すプロテクト情報を前記メモリ手段の任意の位置に記
    録する過程と、 前記プロテクト情報の記録位置情報を、プロテクト記録
    位置情報として前記メモリ手段の所定の位置に記録する
    過程と、を含むことを特徴とするファイル記録方法。
  2. 【請求項2】 再生を所望するファイルが任意の記録長
    で任意の位置に記録されたクラスタ内に在り、 且つ所定の位置に、前記クラスタの記録された位置と範
    囲または区切り位置を示す情報が、データ記録位置情報
    として記録され、 且つ任意の位置に、前記クラスタ毎に設定される少なく
    とも読取りの可否を示すプロテクト情報が記録され、 さらに前記プロテクト情報の記録された位置を示す情報
    が、所定の位置にプロテクト記録位置情報として記録さ
    れたメモリ手段の、 前記所定の位置から前記データ記録位置情報を読取り、
    再生を所望する前記ファイルが属する前記クラスタを確
    認する過程と、 前記メモリ手段の前記所定の位置から前記プロテクト記
    録位置情報を読取る過程と、 前記プロテクト記録位置情報に基づき、前記メモリ手段
    の前記任意の位置にある前記プロテクト情報を読み取る
    過程と、 前記プロテクト情報に基づき前記所望のファイルが属す
    る前記クラスタの読取り可能を確認する過程と、 前記クラスタの読取り可能の確認後に、前記データ記録
    位置情報に基づき前記クラスタ内の前記ファイルを読み
    取り再生する過程と、を含むことを特徴とするファイル
    再生方法。
  3. 【請求項3】 内蔵するメモリ手段に、記録データと、
    記録された各記録データ夫々の位置情報が参照可能に編
    成されたデータ記録位置情報と、記録された前記各記録
    データ夫々の少なくとも書込み可否を規定するプロテク
    ト情報を記録可能で、且つ外部の装置とデータ授受可能
    なデータ記録再生装置と、 前記データ記録再生装置とデータ授受可能なデータ書込
    装置と、を備えて構成されるデータ書込システムであっ
    て、 前記データ書込装置は、少なくとも、 記録データ及び当該記録データが記録される位置情報を
    指定して送付する手段と、 前記記録データの、記録後における読取り可否または書
    込み可否の少なくとも何れかを規定するプロテクトデー
    タを前記データ記録再生装置へ送付可能とする手段とを
    備え、 前記データ記録再生装置は、 前記記録データを前記メモリ手段上の前記指定された位
    置へ記録する手段と、 前記データ記録位置情報を、前記メモリ手段上の予め定
    めた第1固定位置へ記録または更新記録する手段と、 前記第1固定位置から前記データ記録位置情報を再生す
    る手段と、 前記プロテクト情報または、前記送付されたプロテクト
    データにより更新されたプロテクト情報を、前記メモリ
    手段上の任意の位置に記録するとともに、前記プロテク
    ト情報の記録位置を記載したプロテクト記録位置情報を
    前記第2固定位置へ記録する手段と、 前記第2固定位置から前記プロテクト記録位置情報を再
    生する手段と、 前記プロテクト記録位置情報に基づき前記プロテクト情
    報を再生する手段と、を備えることを特徴とするデータ
    書込システム。
  4. 【請求項4】 メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段に
    記録されたデータの再生が可能で且つ外部の装置とデー
    タ授受可能なデータ記録再生装置と、 前記データ記録再生装置とデータ授受可能なデータ読取
    装置と、を備えて構成されるデータ読取システムであっ
    て、 前記メモリ手段上には、任意の位置に任意の記録長の記
    録データが記録され、さらに記録された各記録データ夫
    々の少なくとも読取り可否を規定するプロテクト情報が
    任意の位置に記録され、 さらに記録された前記各記録データ夫々の記録位置が参
    照可能に編成されたデータ記録位置情報と、前記プロテ
    クト情報の記録位置が参照可能に編成されたプロテクト
    記録位置情報とが前記メモリ手段上の予め定めた固定位
    置に記録され、 前記データ読取装置は、少なくとも、 読取りを所望する記録データの前記メモリ手段上の位置
    情報を指定して送付する手段と、 前記データ記録再生装置から送付された、前記メモリ手
    段上から再生された再生データを受理する手段と、を備
    え、 前記データ記録再生装置は、 前記データ記録位置情報の、前記固定位置からの再生手
    段と、 前記プロテクト記録位置情報の、前記固定位置からの再
    生手段と、 前記プロテクト記録位置情報から得られた前記プロテク
    ト情報の記録位置情報に基づく前記プロテクト情報の再
    生手段と、 前記プロテクト情報に基づき読取許可が確認された後
    に、前記送付された読取りを所望する記録データの位置
    情報に基づき該当するデータを前記メモリ手段上から読
    取る手段と、 前記読取り結果を再生データとして前記データ読取装置
    へ送付する手段と、を備えることを特徴とするデータ読
    取システム。
  5. 【請求項5】 メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段に
    データを記録し、また記録されたデータの再生が可能で
    且つデータ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも
    何れかとデータ授受可能なデータ記録再生装置であっ
    て、 前記メモリ手段上には、任意の位置に任意の記録長の記
    録データが記録でき、さらに記録された各記録データ夫
    々の書込み可否または読取り可否の少なくとも何れかを
    規定するプロテクト情報が任意の位置に記録でき、 さらに記録された前記各記録データ夫々の記録位置が参
    照可能に編成されたデータ記録位置情報が予め定めた第
    1固定位置に記録され、 前記プロテクト情報の記録位置が参照可能に編成された
    プロテクト記録位置情報が予め定めた第2固定位置に記
    録され、 前記データ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも
    何れかから送付された前記第1固定位置データに基づ
    き、前記データ記録位置情報を前記メモリ手段上から読
    取り、または送付された前記第1固定位置データおよび
    書込データに基づき、前記データ記録位置情報を書き込
    む手段と、 前記データ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも
    何れかから送付された前記第2固定位置データに基づ
    き、前記プロテクト記録位置情報を前記メモリ手段上か
    ら読取り、または送付された前記第2固定位置データお
    よび書込データに基づき、前記プロテクト記録位置情報
    を書き込む手段と、 前記データ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも
    何れかから送付された記録位置データに基づき、前記プ
    ロテクト情報を前記メモリ手段上から読取り、または送
    付された前記記録位置データおよび書込データに基づ
    き、前記プロテクト情報を書き込む手段と、 前記データ読取装置から送付された指定位置データに基
    づき、前記メモリ手段上に記録されたデータを読取る手
    段と、 前記データ書込装置から送付された指定位置データおよ
    び記録データに基づき、前記記録データを前記メモリ手
    段の前記指定位置へ書き込む手段と、 前記各読取り結果を前記データ書込装置またはデータ読
    取装置の少なくとも何れかへ送付する手段と、 前記各手段の動作結果を前記データ書込装置またはデー
    タ読取装置の少なくとも何れかへ通知する手段と、 を備えることを特徴とするデータ記録再生装置。
  6. 【請求項6】 メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段に
    データを記録し、また記録されたデータの再生が可能で
    且つデータ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも
    何れかとデータ授受可能なデータ記録再生装置であっ
    て、 前記メモリ手段上には、任意の位置に任意の記録長の記
    録データが記録でき、さらに記録された各記録データ夫
    々の書込み可否または読取り可否の少なくとも何れかを
    規定するプロテクト情報が任意の位置に記録でき、 さらに記録された前記各記録データ夫々の記録位置が参
    照可能に編成されたデータ記録位置情報が予め定めた第
    1固定位置に記録され、 前記プロテクト情報の記録位置が参照可能に編成された
    プロテクト記録位置情報が予め定めた第2固定位置に記
    録され、 前記データ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも
    何れかから送付された前記第1固定位置データに基づ
    き、前記データ記録位置情報を前記メモリ手段上から読
    取り、または送付された前記第1固定位置データおよび
    書込データに基づき、前記データ記録位置情報を書き込
    む手段と、 前記データ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも
    何れかから送付された前記第2固定位置データに基づ
    き、前記プロテクト記録位置情報を前記メモリ手段上か
    ら読取り、または送付された前記第2固定位置データお
    よび書込データに基づき、前記プロテクト記録位置情報
    を書き込む手段と、 前記データ書込装置またはデータ読取装置の少なくとも
    何れかから送付された記録位置データに基づき、前記プ
    ロテクト情報を前記メモリ手段上から読取り、または送
    付された前記記録位置データおよび書込データに基づ
    き、前記プロテクト情報を書き込む手段と、 前記データ読取装置または前記データ書込装置から送付
    された指定位置データと前記プロテクト情報を照合して
    当該指定位置の読取許可または書込許可を確認する照合
    手段と、 前記照合結果および前記データ読取装置から送付された
    指定位置データに基づき、前記メモリ手段上に記録され
    たデータを読取る手段と、 前記照合結果および前記データ書込装置から送付された
    指定位置データおよび記録データに基づき、前記記録デ
    ータを前記メモリ手段の前記指定位置へ書き込む手段
    と、を備えることを特徴とするデータ記録再生装置。
  7. 【請求項7】 メモリ手段を内蔵して、入力されたデー
    タ及び記録位置指定情報に基づき前記データを前記メモ
    リ手段の指定位置へ記録可能なデータ記録再生装置に対
    してデータ授受が可能な、データ書込装置であって、 前記データ記録再生装置へ、前記メモリ手段の任意の位
    置に記録された各記録データ夫々の位置情報を参照可能
    に編成したデータ記録位置情報を予め定めた固定位置か
    ら再生するよう指示し、前記データ記録再生装置から読
    み取られたデータの送付を受ける手段と、 前記メモリ手段に記録された各データ夫々の少なくとも
    書込み可否を規定するプロテクト情報の記録位置を収め
    たプロテクト記録位置情報を予め定めた固定位置から再
    生するよう前記データ記録再生装置へ指示し、前記デー
    タ記録再生装置から読み取られたデータの送付を受ける
    手段と、 前記プロテクト記録位置情報から前記プロテクト情報が
    記録された位置情報を得る手段と、 前記位置情報に基づき前記プロテクト情報を再生するよ
    う前記データ記録再生装置へ指示し、前記データ記録再
    生装置から読み取られたデータの送付を受ける手段と、 書込みを所望する記録データが記録される所望の記録位
    置と前記データ記録位置情報と前記プロテクト情報に基
    づき、前記所望の記録位置が書込可能であることを確認
    する手段と、 前記書込可能の確認後に、前記データ記録再生装置へ書
    込指示を前記所望の記録データ及び前記所望の記録位置
    情報とともに送付する手段と、 前記記録データが書込まれた後に、前記データ記録位置
    情報の更新書込指示を、更新データとともに前記データ
    記録再生装置へ送付する手段と、 前記記録データが書込まれた後に、前記プロテクト情報
    の更新書込指示を、更新データとともに前記データ記録
    再生装置へ送付する手段と、を備えることを特徴とする
    データ書込装置。
  8. 【請求項8】 データを指定された位置へ再生可能に記
    録するメモリ手段を内蔵するデータ記録再生装置に対し
    てデータ授受が可能な、データ読取装置であって、 前記メモリ手段の任意の位置に記録された各記録データ
    夫々の位置情報を参照可能に編成したデータ記録位置情
    報を、前記メモリ手段の予め定めた第1固定位置から再
    生する指示を前記データ記録再生装置に送付し、前記デ
    ータ記録再生装置から読み取られたデータの送付を受け
    る手段と、 前記メモリ手段に記録された各データ夫々の少なくとも
    読取り可否を規定するプロテクト情報の記録位置を収め
    たプロテクト記録位置情報を、前記メモリ手段の予め定
    めた第2固定位置から再生する指示を前記データ記録再
    生装置に送付し、前記データ記録再生装置から読み取ら
    れたデータの送付を受ける手段と、 前記プロテクト記録位置情報から前記プロテクト情報が
    記録された位置情報を得る手段と、 前記位置情報に基づき前記メモリ手段からプロテクト情
    報を再生する指示を前記データ記録再生装置に送付し、
    前記データ記録再生装置から読み取られたデータの送付
    を受ける手段と、 読取りを所望するデータの読取位置と前記データ記録位
    置情報と前記プロテクト情報に基づき、前記読取位置が
    読取可能であることを確認する手段と、 前記読取可能の確認後に、前記読取を所望するデータを
    前記メモリ手段の前記読取位置から読取る指示を前記デ
    ータ記録再生装置に送付し、前記データ記録再生装置か
    ら読み取られたデータの送付を受ける手段と、を備える
    ことを特徴とするデータ読取装置。
  9. 【請求項9】 任意の記録長から成るファイルをクラス
    タとして記録が可能なメモリ手段へのファイル記録方法
    であって、 任意の記録長のファイルを、既存の最後尾のクラスタの
    末尾に続けて記録することにより最新クラスタとする過
    程と、 クラスタ毎に設定される少なくとも書込み可否を規定す
    るプロテクトデータを全クラスタについて記載したプロ
    テクト情報を、前記最新クラスタの末尾に続けて記録す
    る過程と、 前記各クラスタの区切り位置または記録された位置と範
    囲を示す位置情報を記載し、且つ最新のクラスタを示す
    よう記載がなされたデータ記録位置情報を前記メモリ手
    段の所定の固定位置に記録する過程と、を含むことを特
    徴とするファイル記録方法。
  10. 【請求項10】 任意の記録長から成るファイルがクラ
    スタとして記録され、且つ最新クラスタが既存の最後尾
    のクラスタの末尾に続けて記録され、且つクラスタ毎に
    設定される少なくとも読取り可否を規定するプロテクト
    データを全クラスタについて記載したプロテクト情報が
    前記最新クラスタの末尾に続けて記録され、且つ前記各
    クラスタの区切り位置または記録された位置と範囲を示
    す位置情報を記載し、且つ最新のクラスタを示すよう記
    載がなされたデータ記録位置情報が所定の固定位置に記
    録されたメモリ手段を対象として、 前記固定位置から前記データ記録位置情報を読取り、再
    生を所望するファイルが属する前記クラスタを確認する
    過程と、 前記データ記録位置情報の前記最新クラスタの位置情報
    から、前記プロテクト情報の記録位置を演算する過程
    と、 前記記録位置に基づき前記プロテクト情報から前記読取
    り可否を規定するプロテクトデータを読み出す過程と、 前記プロテクトデータに基づき前記所望のファイルが属
    する前記クラスタの読取り可能を確認する過程と、 前記クラスタの読取り可能の確認後に、前記データ記録
    位置情報に基づき前記クラスタ内の前記再生を所望する
    ファイルを再生する過程と、を含むことを特徴とするフ
    ァイル再生方法。
  11. 【請求項11】 メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段
    にデータを記録し、または前記メモリ手段に記録された
    データの再生が可能で且つ他の装置とデータ授受可能な
    データ記録再生装置と、 前記データ記録再生装置とデータ授受可能なデータ書込
    装置と、を備えて構成されるデータ書込システムであっ
    て、 前記データ書込装置は、 記録を所望する任意の記録長の記録データ及び所望する
    指定記録位置を前記データ記録再生装置へ送出する手段
    と、 前記記録データの、記録後における読取り可否または書
    込み可否の少なくとも何れかを規定するプロテクト情報
    を前記データ記録再生装置へ送出可能とする手段とを備
    え、 前記データ記録再生装置は、 所定の固定位置に記録され、前記メモリ手段に記録され
    た各記録データ夫々の位置情報が参照可能に編成され、
    且つ前記各記録データ中の最新の記録データを示す記載
    がなされたデータ記録位置情報を再生する手段と、 前記メモリ手段の、最新に記録された前記記録データの
    末尾に続く位置に記録された、各記録データ夫々の少な
    くとも書込み可否を規定するプロテクト情報を再生する
    手段と、 前記データ書込装置から送付された前記記録データを前
    記メモリ手段の指定された位置へ記録する手段と、 前記記録データの前記メモリ手段への記録後に、最新の
    記録データの位置情報が更新された前記データ記録位置
    情報を前記固定位置へ更新記録する手段と、 前記記録データの前記メモリ手段への記録後に、前記デ
    ータ書込装置から送付された前記プロテクト情報を、前
    記最新の記録データの末尾に続く位置に記録する手段
    と、を備えることを特徴とするデータ書込システム。
  12. 【請求項12】 メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段
    に記録されたデータの再生が可能で且つ外部の装置とデ
    ータ授受可能なデータ記録再生装置と、 前記データ記録再生装置とデータ授受可能なデータ読取
    装置と、を備えて構成されるデータ読取システムであっ
    て、 前記メモリ手段上には、任意の位置に任意の記録長の記
    録データが記録され、 さらに記録された前記各記録データ夫々の記録位置が参
    照可能に編成され、且つ前記各記録データ中の最新の記
    録データを示す記載がなされたデータ記録位置情報が前
    記メモリ手段上の予め定めた固定位置に記録され、 さらに記録された各記録データ夫々の少なくとも読取り
    可否を規定するプロテクト情報が前記最新の記録データ
    の末尾に続く位置に記録され、 前記データ読取装置は、少なくとも、 読取りを所望する記録データの前記メモリ手段上の位置
    情報を指定して送付する手段と、 前記データ記録再生装置から送付された、前記メモリ手
    段上から再生された再生データを受理する手段と、を備
    え、 前記データ記録再生装置は、 前記データ記録位置情報の、前記固定位置からの再生手
    段と、 前記データ記録位置情報に基づき演算された前記プロテ
    クト情報の記録位置に基づき前記プロテクト情報を再生
    する手段と、 前記プロテクト情報に基づき読取許可が確認された後
    に、前記送付された読取りを所望する記録データの位置
    情報に基づき該当するデータを前記メモリ手段上から読
    取る手段と、 前記読取り結果を再生データとして前記データ読取装置
    へ送付する手段と、を備えることを特徴とするデータ読
    取システム。
  13. 【請求項13】 メモリ手段を内蔵して、入力されたデ
    ータ及び記録位置指定情報に基づき前記データを前記メ
    モリ手段の指定位置へ記録可能なデータ記録再生装置に
    対してデータ授受が可能な、データ書込装置であって、 前記データ記録再生装置へ、前記メモリ手段の任意の位
    置に記録された各記録データ夫々の位置情報を参照可能
    に編成し、且つ前記各記録データ中の最新の記録データ
    の位置情報を示すように記載されたデータ記録位置情報
    を、予め定めた固定位置へ記録し、または再生するよう
    指示する手段と、 前記メモリ手段に記録された各データ夫々の少なくとも
    書込み可否を規定するプロテクト情報を前記最新の記録
    データの末尾位置に続けて記録し、または前記最新の記
    録データの末尾位置に続く位置から再生するよう指示す
    る手段と、 書込みを所望する記録データが記録される所望の記録位
    置と前記データ記録位置情報と前記プロテクト情報に基
    づき、前記所望の記録位置が書込可能であることを確認
    する手段と、 前記書込可能の確認後に、書込指示を前記所望の記録デ
    ータ及び前記所望の記録位置情報とともに前記データ記
    録再生装置へ送付する手段と、 前記記録データが書込まれた後に、更新された前記デー
    タ記録位置情報を前記固定位置に書き込む指示を前記デ
    ータ記録再生装置へ送付する手段と、 前記記録データが書込まれた後に、更新された前記プロ
    テクト情報を前記記録データの末尾位置に続けて書き込
    む指示を前記データ記録再生装置へ送付する手段と、を
    備えることを特徴とするデータ書込装置。
  14. 【請求項14】 メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段
    に記録されたデータの再生が可能で且つ外部の装置とデ
    ータ授受可能なデータ記録再生装置に対しデータ授受可
    能なデータ読取装置であって、 前記メモリ手段上には、任意の位置に任意の記録長の記
    録データが記録され、 さらに、記録された前記各記録データ夫々の記録位置が
    参照可能に編成され、且つ前記各記録データ中の最新の
    記録データを示す記載がなされたデータ記録位置情報
    が、前記メモリ手段上の予め定めた固定位置に記録さ
    れ、 さらに、記録された各記録データ夫々の少なくとも読取
    り可否を規定するプロテクト情報が、前記最新の記録デ
    ータの末尾に続く位置に記録され、 前記データ記録再生装置から前記データ記録位置情報の
    送付を受ける手段と、 前記データ記録位置情報から前記最新の記録データの末
    尾位置を読取り、当該末尾位置から前記プロテクト情報
    が記録された位置情報を得て、当該位置情報に基づき前
    記データ記録再生装置から前記プロテクト情報の送付を
    受ける手段と、 読取りを所望するデータの読取位置と前記データ記録位
    置情報と前記プロテクト情報に基づき、前記所望の読取
    位置が読取可能であることを確認する手段と、 前記読取可能の確認後に、前記データ記録再生装置へ読
    取指示を前記所望の読取位置情報とともに送付し、前記
    データ記録再生装置から読み取られたデータの送付を受
    ける手段と、を備えたことを特徴とするデータ読取装
    置。
  15. 【請求項15】 任意の記録長の記録データが任意の位
    置に記録され、 前記各記録データに係る記録位置情報を参照可能に編成
    したデータがデータ記録位置情報として予め定めた第1
    固定位置に記録され、 少なくとも前記各記録データにつき書込み可否または読
    取り可否の少なくとも何れかを規定するプロテクト情報
    が任意の位置に記録され、 且つ、前記プロテクト情報が記録された位置情報を収め
    たプロテクト記録位置情報が予め定めた第2固定位置に
    記録され、 前記各記録がコンピュータまたはストアード・プログラ
    ム方式で動作する論理処理回路によって読取りまたは書
    込可能としたことを特徴とするデータが記録されたコン
    ピュータが読み取り可能な記録媒体。
  16. 【請求項16】 入力されたデータを指定された位置へ
    再生可能に記録する領域を有する記録媒体にアクセス可
    能なデータ書込装置であって、 前記記録媒体の任意の位置に記録された各記録データ夫
    々の位置情報を参照可能に編成したデータ記録位置情報
    を、前記記録媒体の予め定めた固定位置から再生する手
    段と、 前記記録媒体に記録された各データ夫々の少なくとも書
    込み可否を規定するプロテクト情報の記録位置を収めた
    プロテクト記録位置情報を、前記記録媒体の予め定めた
    固定位置から再生する手段と、 前記プロテクト記録位置情報から前記プロテクト情報が
    記録された位置情報を得る手段と、 前記位置情報に基づき前記前記記録媒体からプロテクト
    情報を再生する手段と、 書込みを所望する記録データが記録される所望の記録位
    置と前記データ記録位置情報と前記プロテクト情報に基
    づき、前記所望の記録位置が書込可能であることを確認
    する手段と、 前記書込可能の確認後に、前記所望の記録データを前記
    所望の記録位置へ書き込む手段と、 前記記録データの書込み後に、前記データ記録位置情報
    を更新する手段と、 前記記録データの書込み後に、前記プロテクト情報を更
    新する手段と、を備えることを特徴とするデータ書込装
    置。
  17. 【請求項17】 データを指定された位置へ再生可能に
    記録する領域を有する記録媒体にアクセス可能なデータ
    読取装置であって、 前記記録媒体の任意の位置に記録された各記録データ夫
    々の位置情報を参照可能に編成したデータ記録位置情報
    を、前記記録媒体の予め定めた第1固定位置から再生す
    る手段と、 前記記録媒体に記録された各データ夫々の少なくとも読
    取り可否を規定するプロテクト情報の記録位置を収めた
    プロテクト記録位置情報を、前記記録媒体の予め定めた
    第2固定位置から再生する手段と、 前記プロテクト記録位置情報から前記プロテクト情報が
    記録された位置情報を得る手段と、 前記位置情報に基づき前記記録媒体からプロテクト情報
    を再生する手段と、 読取りを所望するデータの読取位置と前記データ記録位
    置情報と前記プロテクト情報に基づき、前記読取位置が
    読取可能であることを確認する手段と、 前記読取可能の確認後に、前記読取を所望するデータを
    前記記録媒体の前記読取位置から読取る手段と、を備え
    ることを特徴とするデータ読取装置。
  18. 【請求項18】 任意の記録長の記録データが任意の位
    置に記録され、 前記各記録データに係る記録位置情報を参照可能に編成
    したデータがデータ記録位置情報として予め定めた固定
    位置に記録され、 少なくとも前記各記録データにつき書込み可否または読
    取り可否の少なくとも何れかを規定するプロテクト情報
    が、前記各記録データ中の最新の記録データの記録位置
    に続いて記録され、 前記各記録がコンピュータまたはストアード・プログラ
    ム方式で動作する論理処理回路によって読取りまたは書
    込可能としたことを特徴とするデータが記録されたコン
    ピュータが読み取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 任意の記録長の記録データを記録可能
    で任意の位置に置かれる領域と、予め定めた固定位置に
    置かれ、任意の位置に記録された前記各記録データ夫々
    の位置情報を参照可能に編成したデータ記録位置情報を
    記録する領域と、各領域につき少なくとも書込み可否を
    規定するプロテクト情報を記録する領域とを有する記録
    媒体にアクセス可能なデータ書込装置であって、 前記データ記録位置情報には、記録された前記各記録デ
    ータ中の最新の記録データの位置情報を示すように記載
    され、 且つ前記プロテクト情報は、前記記録媒体上の前記最新
    の記録データの末尾位置に続けて記録されるものとし、 前記記録媒体の前記固定位置から前記データ記録位置情
    報を読み取る手段と、 前記データ記録位置情報から前記最新の記録データの末
    尾位置を読取り、当該末尾位置から前記プロテクト情報
    が記録された位置情報を得て、当該位置情報に基づき前
    記プロテクト情報を読み取る手段と、 記録データが記録される所望の記録位置と前記データ記
    録位置情報と前記プロテクト情報に基づき、前記所望の
    記録位置が書込可能であることを確認する手段と、 前記書込可能の確認後に、前記所望の記録データを前記
    記録媒体の所望の位置へ記録する手段と、 前記記録データが書込まれた後に、前記記録データを最
    新の記録データとして更新する前記データ記録位置情報
    を前記記録媒体の前記固定位置に更新記録する手段と、 前記記録データが書込まれた後に、更新する前記プロテ
    クト情報を前記記録媒体の最新の前記記録データの末尾
    に続けて更新記録する手段と、を備えることを特徴とす
    るデータ書込装置。
  20. 【請求項20】 任意の記録長の記録データを記録可能
    で任意の位置に置かれる領域と、予め定めた固定位置に
    置かれ、任意の位置に記録された前記各記録データ夫々
    の位置情報を参照可能に編成したデータ記録位置情報を
    記録する領域と、各領域につき少なくとも読取り可否を
    規定するプロテクト情報を記録する領域とを有する記録
    媒体にアクセス可能なデータ読取装置であって、 前記データ記録位置情報には、記録された前記各記録デ
    ータ中の最新の記録データの位置情報を示すように記載
    され、 且つ前記プロテクト情報は、前記記録媒体上の前記最新
    の記録データの末尾位置に続けて記録されるものとし、 前記記録媒体の前記固定位置から前記データ記録位置情
    報を読み取る手段と、 前記データ記録位置情報から前記最新の記録データの末
    尾位置を読取り、当該末尾位置から前記プロテクト情報
    が記録された位置情報を得て、当該位置情報に基づき前
    記プロテクト情報を読み取る手段と、 記録データが記録される所望の記録位置と前記データ記
    録位置情報と前記プロテクト情報に基づき、前記所望の
    記録位置が読取可能であることを確認する手段と、 前記読取可能の確認後に、前記所望の再生データを前記
    記録媒体の所望の位置から再生する手段と、を備えるこ
    とを特徴とするデータ読取装置。
  21. 【請求項21】 データの記録再生が可能なメモリ手段
    の、 記録が許されている任意の位置に、任意の記録長のファ
    イルを記録してクラスタとする過程と、 前記クラスタの、記録された位置と範囲、または区切り
    位置情報を示す記録位置情報を、データ記録位置情報と
    して前記メモリ手段の所定の位置に記録する過程と、 前記クラスタ毎に設定される少なくとも書込みの可否を
    示すプロテクト情報を前記メモリ手段の所定の位置に記
    録する過程と、を含むことを特徴とするファイル記録方
    法。
  22. 【請求項22】 再生を所望するファイルが任意の記録
    長で任意の位置に記録されたクラスタ内に在り、 且つ所定の位置に、前記クラスタの記録された位置と範
    囲または区切り位置を示す情報が、データ記録位置情報
    として記録され、 且つ所定の位置に、前記クラスタ毎に設定される少なく
    とも読取りの可否を示すプロテクト情報が記録されたメ
    モリ手段の、 前記所定の位置から前記データ記録位置情報を読取り、
    再生を所望する前記ファイルが属する前記クラスタを確
    認する過程と、 前記メモリ手段の前記所定の位置から前記プロテクト情
    報を読み取る過程と、 前記プロテクト情報に基づき前記所望のファイルが属す
    る前記クラスタの読取り可能を確認する過程と、 前記クラスタの読取り可能の確認後に、前記データ記録
    位置情報に基づき前記クラスタ内の前記ファイルを読み
    取り再生する過程と、を含むことを特徴とするファイル
    再生方法。
  23. 【請求項23】 内蔵するメモリ手段への記録データの
    記録手段と、前記メモリ手段に記録された各記録データ
    夫々の位置情報が参照可能に編成されたデータ記録位置
    情報の記録および再生手段と、前記メモリ手段に記録さ
    れた前記各記録データ夫々の少なくとも書込み可否を規
    定するプロテクト情報の記録および再生手段を備え、外
    部の装置とデータ授受可能なデータ記録再生装置と、 前記データ記録再生装置とデータ授受可能なデータ書込
    装置と、を備えて構成されるデータ書込システムであっ
    て、 前記データ書込装置は、少なくとも、 記録データ及び当該記録データが記録される位置情報を
    指定して送付する手段と、 前記記録データの、記録後における読取り可否または書
    込み可否の少なくとも何れかを規定するプロテクトデー
    タを前記データ記録再生装置へ送付可能とする手段とを
    備え、 前記データ記録再生装置は、 前記記録データを前記メモリ手段上の前記指定された位
    置へ記録し、記録後に、更新された前記データ記録位置
    情報を前記メモリ手段上の予め定めた第1固定位置へ記
    録する手段と、 前記送付されたプロテクトデータにより更新されたプロ
    テクト情報を前記メモリ手段上の第2固定位置へ記録す
    る手段と、 前記データ記録位置情報を前記第1固定位置から再生す
    る手段と、 前記プロテクト情報を前記第2固定位置から再生する手
    段と、を備えることを特徴とするデータ書込システム。
  24. 【請求項24】 メモリ手段を内蔵し、前記メモリ手段
    に記録されたデータの再生が可能で且つ外部の装置とデ
    ータ授受可能なデータ記録再生装置と、 前記データ記録再生装置とデータ授受可能なデータ読取
    装置と、を備えて構成されるデータ読取システムであっ
    て、 前記メモリ手段上には、任意の位置に任意の記録長の記
    録データが記録され、 さらに記録された前記各記録データ夫々の記録位置が参
    照可能に編成されたデータ記録位置情報が前記メモリ手
    段上の予め定めた第1固定位置に記録され、 さらに記録された各記録データ夫々の少なくとも読取り
    可否を規定するプロテクト情報が前記メモリ手段上の予
    め定めた第2固定位置に記録され、 前記データ読取装置は、少なくとも、 読取りを所望する記録データの前記メモリ手段上の位置
    情報を指定して送付する手段と、 前記データ記録再生装置から送付された、前記メモリ手
    段上から再生された再生データを受理する手段と、を備
    え、 前記データ記録再生装置は、 前記データ記録位置情報の、前記第1固定位置からの再
    生手段と、 前記プロテクト情報の、前記第2固定位置からの再生手
    段と、 前記プロテクト情報に基づき読取許可が確認された後
    に、前記送付された読取りを所望する記録データの位置
    情報に基づき該当するデータを前記メモリ手段上から読
    取る手段と、 前記読取り結果を再生データとして前記データ読取装置
    へ送付する手段と、を備えることを特徴とするデータ読
    取システム。
  25. 【請求項25】 メモリ手段を内蔵して、入力されたデ
    ータ及び記録位置指定情報に基づき前記データを前記メ
    モリ手段の指定位置へ記録可能なデータ記録再生装置に
    対してデータ授受が可能な、データ書込装置であって、 前記データ記録再生装置へ、前記メモリ手段の任意の位
    置に記録された各記録データ夫々の位置情報を参照可能
    に編成したデータ記録位置情報を予め定めた第1固定位
    置から再生するよう指示し、前記データ記録再生装置か
    ら読み取られたデータの送付を受ける手段と、 前記メモリ手段に記録された各データ夫々の少なくとも
    書込み可否を規定するプロテクト情報を予め定めた第2
    固定位置から再生するよう前記データ記録再生装置へ指
    示し、前記データ記録再生装置から読み取られたデータ
    の送付を受ける手段と、 書込みを所望する記録データが記録される所望の記録位
    置と前記データ記録位置情報と前記プロテクト情報に基
    づき、前記所望の記録位置が書込可能であることを確認
    する手段と、 前記書込可能の確認後に、前記データ記録再生装置へ書
    込指示を前記所望の記録データ及び前記所望の記録位置
    情報とともに送付する手段と、 前記記録データが書込まれた後に、前記第1固定位置に
    在る前記データ記録位置情報の更新書込指示を、更新デ
    ータとともに前記データ記録再生装置へ送付する手段
    と、 前記記録データが書込まれた後に、前記第2固定位置に
    在る前記プロテクト情報の更新書込指示を、更新データ
    とともに前記データ記録再生装置へ送付する手段と、を
    備えることを特徴とするデータ書込装置。
  26. 【請求項26】 データを指定された位置へ再生可能に
    記録するメモリ手段を内蔵するデータ記録再生装置に対
    してデータ授受が可能な、データ読取装置であって、 前記メモリ手段の任意の位置に記録された各記録データ
    夫々の位置情報を参照可能に編成したデータ記録位置情
    報を、前記メモリ手段の予め定めた第1固定位置から再
    生する指示を前記データ記録再生装置に送付し、前記デ
    ータ記録再生装置から読み取られたデータの送付を受け
    る手段と、 前記メモリ手段に記録された各データ夫々の少なくとも
    読取り可否を規定するプロテクト情報を、前記メモリ手
    段の予め定めた第2固定位置から再生する指示を前記デ
    ータ記録再生装置に送付し、前記データ記録再生装置か
    ら読み取られたデータの送付を受ける手段と、 読取りを所望するデータの読取位置と前記データ記録位
    置情報と前記プロテクト情報に基づき、前記読取位置が
    読取可能であることを確認する手段と、 前記読取可能の確認後に、前記読取を所望するデータを
    前記メモリ手段の前記読取位置から読取る指示を前記デ
    ータ記録再生装置に送付し、前記データ記録再生装置か
    ら読み取られたデータの送付を受ける手段と、を備える
    ことを特徴とするデータ読取装置。
  27. 【請求項27】 任意の記録長の記録データが任意の位
    置に記録され、 前記各記録データに係る記録位置情報を参照可能に編成
    したデータがデータ記録位置情報として予め定めた第1
    固定位置に記録され、 少なくとも前記各記録データにつき書込み可否または読
    取り可否の少なくとも何れかを規定するプロテクト情報
    が予め定めた第2固定位置に記録され、 前記各記録がコンピュータまたはストアード・プログラ
    ム方式で動作する論理処理回路によって読取りまたは書
    込可能としたことを特徴とするデータが記録されたコン
    ピュータが読み取り可能な記録媒体。
  28. 【請求項28】 入力されたデータを指定された位置へ
    再生可能に記録する領域を有する記録媒体にアクセス可
    能なデータ書込装置であって、 前記記録媒体の任意の位置に記録された各記録データ夫
    々の位置情報を参照可能に編成したデータ記録位置情報
    を、前記記録媒体の予め定めた第1固定位置から再生す
    る手段と、 前記記録媒体に記録された各データ夫々の少なくとも書
    込み可否を規定するプロテクト情報を、前記記録媒体の
    予め定めた第2固定位置から再生する手段と、 書込みを所望する記録データが記録される所望の記録位
    置と前記データ記録位置情報と前記プロテクト情報に基
    づき、前記所望の記録位置が書込可能であることを確認
    する手段と、 前記書込可能の確認後に、前記所望の記録データを前記
    所望の記録位置へ書き込む手段と、 前記記録データの書込み後に、前記第1固定位置の前記
    データ記録位置情報を更新する手段と、 前記記録データの書込み後に、前記第2固定位置の前記
    プロテクト情報を更新する手段と、を備えることを特徴
    とするデータ書込装置。
  29. 【請求項29】 データを指定された位置へ再生可能に
    記録する領域を有する記録媒体にアクセス可能なデータ
    読取装置であって、 前記記録媒体の任意の位置に記録された各記録データ夫
    々の位置情報を参照可能に編成したデータ記録位置情報
    を、前記記録媒体の予め定めた第1固定位置から再生す
    る手段と、 前記記録媒体に記録された各データ夫々の少なくとも読
    取り可否を規定するプロテクト情報を、前記記録媒体の
    予め定めた第2固定位置から再生する手段と、 読取りを所望するデータの読取位置と前記データ記録位
    置情報と前記プロテクト情報に基づき、前記読取位置が
    読取可能であることを確認する手段と、 前記読取可能の確認後に、前記読取を所望するデータを
    前記記録媒体の前記読取位置から読取る手段と、を備え
    ることを特徴とするデータ読取装置。
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