JP2001041453A - ガスタービン燃焼装置及びガスタービン燃焼方法 - Google Patents

ガスタービン燃焼装置及びガスタービン燃焼方法

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JP2001041453A
JP2001041453A JP11219569A JP21956999A JP2001041453A JP 2001041453 A JP2001041453 A JP 2001041453A JP 11219569 A JP11219569 A JP 11219569A JP 21956999 A JP21956999 A JP 21956999A JP 2001041453 A JP2001041453 A JP 2001041453A
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gas turbine
sound wave
branch pipe
gas
fuel
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JP11219569A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Hirata
義隆 平田
Shohei Yoshida
正平 吉田
Akinori Hayashi
林  明典
Masaya Otsuka
雅哉 大塚
Tomoya Murota
知也 室田
Shigeyoshi Kobayashi
成嘉 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、ガスタービン燃焼器の運転開
始時の点火不具合を抑制することにある。 【解決手段】複数のガスタービン燃焼器と、該複数のガ
スタービン燃焼器に分岐管を介して燃料を供給するマニ
ホールドと、該分岐管の内部に音波を発生させる音波発
生装置と、前記音波発生装置から発生された音波を受信
する音波受信装置とを備えたことを特徴とする。 【効果】ガスタービン燃焼器の運転開始時の点火不具合
を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン燃焼
装置及びガスタービン燃焼方法に係り、特に、ガスター
ビン燃焼器に供給される燃料の供給系統に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】通常、ガスタービンの燃料供給方法は、
燃料タンク内の燃料ガスをガスコンプレッサ等で所定の
圧力まで昇圧し、燃料タンクに連絡されている燃料母管
から燃料配管を通り、圧力調節弁と流量調節弁で燃料ガ
ス流量を制御し、各燃焼器へ燃料を供給するための燃料
マニホールド,燃料分岐管を通って燃焼器へ燃料ガスを
供給する。
【0003】ガスタービン燃焼器の点火の際は、外部エ
ネルギーによってガスタービンを所定の回転数まで上昇
させて、燃焼器内に空気を導入し燃焼器内に滞留してい
る恐れのある燃料ガス等を排出し、燃料ガスによる異常
燃焼を防止する。その後、回転数を点火回転数まで降下
し、点火に必要な燃料ガスを、圧力調節弁と流量調節弁
で調節し、燃焼器に投入して点火プラグによって点火さ
せる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、ガスタービン
は、電力需要によって起動,停止を頻繁に繰り返すこと
が多く、停止時には燃料供給系統に空気が混入し、空気
と燃料ガスが混合し、燃焼可能な混合ガスとなることが
考えられる。このため、ガスタービンの長期停止時や、
定期検査時には燃料供給系統に窒素ガス等を封入し、異
常燃焼の発生を防止している。長期停止や定期検査後の
運転時には、燃料供給系統内に封入されている窒素ガス
をブローしてから点火操作を行うが、燃料配管内の窒素
ガスが完全に排出されない場合があり、この状態で点火
操作を行うと、点火に必要な量の燃料ガスが所定時間内
に供給されなくなり、点火不具合を起こす可能性が考え
られる。
【0005】本発明の目的は、ガスタービン燃焼器の運
転開始時の点火不具合を抑制することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のガスタービン燃
焼装置は、複数のガスタービン燃焼器と、該複数のガス
タービン燃焼器に分岐管を介して燃料を供給するマニホ
ールドと、該分岐管の内部に音波を発生させる音波発生
装置と、前記音波発生装置から発生された音波を受信す
る音波受信装置とを備えたことを特徴とする。
【0007】或いは、本発明のガスタービン燃焼装置
は、複数のガスタービン燃焼器と、該複数のガスタービ
ン燃焼器に分岐管を介して燃料を供給するマニホールド
と、該分岐管の内部の媒体の密度を検出する手段とを備
えたことを特徴とする。
【0008】或いは、本発明のガスタービン燃焼装置
は、複数のガスタービン燃焼器と、該複数のガスタービ
ン燃焼器に分岐管を介して燃料を供給するマニホールド
と、該分岐管の内部に音波を発生させる音波発生装置
と、前記音波発生装置から発生された音波を受信する音
波受信装置と、該音波発生装置及び該音波受信装置によ
る音波の周波数を分析する周波数分析装置と、該分岐管
の内部温度を検出する温度検出装置とを備えたことを特
徴とする。
【0009】或いは、本発明のガスタービン燃焼装置
は、燃料と空気を供給し高温の燃焼ガスを発生させる複
数のガスタービン燃焼器を備え、該複数の燃焼器への燃
料供給が燃料母管からマニホールド,分岐管を介して行
われるようなガスタービン燃焼装置において、該マニホ
ールド下流に設けられている分岐管の内部に音波を発生
させる音波発生装置と、前記音波発生装置から発生され
た音波を受信する音波受信装置と、前記分岐管内部の温
度を検出するための温度検出装置を設けたことを特徴と
する。
【0010】或いは、本発明のガスタービン燃焼方法
は、複数のガスタービン燃焼器に分岐管を介してマニホ
ールドから燃料を供給して該ガスタービン燃焼器の点火
装置により点火するガスタービンの燃焼方法であって、
該分岐管の内部に音波を発生させ且つ前記音波を受信し
て分岐管内部の気体を検知し、その検知された結果に基
づき前記点火装置を制御することを特徴とする。
【0011】或いは、本発明のガスタービン燃焼方法
は、複数のガスタービン燃焼器に分岐管を介してマニホ
ールドから燃料を供給するガスタービンの燃焼方法にお
いて、ガスタービン運転停止時に少なくとも前記分岐管
に不活性ガスを封入し、ガスタービン運転開始時に前記
不活性ガスを排出したのちに、該ガスタービン燃焼器の
点火装置により点火するガスタービンの燃焼方法であっ
て、該分岐管の内部の媒体密度を検出し、この検出値に
基づき前記点火装置を制御することを特徴とする。
【0012】或いは、本発明のガスタービン燃焼方法
は、複数のガスタービン燃焼器に分岐管を介してマニホ
ールドから燃料を供給するガスタービンの燃焼方法にお
いて、ガスタービン運転停止時に少なくとも前記分岐管
に不活性ガスを封入し、ガスタービン運転開始時に前記
不活性ガスを排出したのちに、該ガスタービン燃焼器の
点火装置により点火するガスタービンの燃焼方法であっ
て、該分岐管の内部に音波を発生させ且つ前記音波を受
信して分岐管内部の気体を検知し、その検知された結果
に基づき前記点火装置を制御することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態では、ガスの
種類の違いによる密度の違いから、比熱比,ガス定数が
異なる為、その結果、音速が異なるという現象を利用し
て、分岐管内部に設けた音波発生装置から発生した音波
を音波受信装置で受信し、周波数分析を行うことで、音
速の違いによる周波数の違いを検出することができ、燃
焼器に連絡されている分岐管内部に存在するガスが窒素
であるか燃料ガスであるかを判別することが可能とな
り、上記課題を解決することができる。
【0014】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明
する。図1は、本発明の第一の実施例を示し、本発明の
燃焼装置を備えたガスタービンプラントの要部が示され
ている。
【0015】このガスタービンプラントは、主として、
ガスタービン2と、ガスタービン2に連結され、燃焼用
の圧縮空気12を得る圧縮機1と、燃焼器3とより構成
されている。
【0016】圧縮機1より吐出された圧縮空気12は燃
焼器3に導かれる。燃料は気化装置で燃料ガスに気化さ
れて、ガスコンプレッサーで昇圧される。
【0017】この燃料ガスは燃料母管15を通り、圧力
調節弁17と流量調節弁16で所定の燃料流量に制御さ
れ燃料マニホールド14へ送られる。燃料マニホールド
14から各燃焼器へ燃料ガスを分岐し、燃料分岐管18
を通り各燃焼器3へと導かれる。
【0018】燃焼器3へ導かれた燃料ガスは、燃焼器内
筒6の内部に形成されている燃焼室で燃焼する。燃焼に
よって生成された燃焼ガス13は、トランジションピー
ス7を経てガスタービン2に噴射されガスタービン2を
駆動する。そして、図示してはいないが、一般にガスタ
ービン2に連結されている発電機によって発電するよう
に構成されている。
【0019】燃焼器3の主な構成は、燃料ガス供給系2
1及び空気供給系22からなり、これが外筒4及びエン
ドカバー5とで密閉された圧力容器に装備されている。
内筒6の上流の軸中心部には、燃焼安定性の良い拡散バ
ーナ8が設けられ、この拡散バーナ8の外周位置には、
予混合器10が設置されており、予混合器10の上流位
置には、予混合燃料ノズル11が、下流位置には予混合
火炎の安定性を図る保炎器9が設置されており、拡散バ
ーナ8には拡散燃料供給系が、予混合燃料ノズルには予
混合燃料供給系が設置されている。また、隣接する燃焼
器は火炎伝播管20で連絡されている。
【0020】通常、ガスタービン燃焼器の点火の際は、
外部エネルギーによってガスタービン2を所定の回転数
まで上昇させて、燃焼器3内に圧縮空気12を送り込
み、燃焼器3内に滞留している恐れのある燃料ガス等を
排出し、燃料ガスによる異常燃焼を防止する。その後、
回転数を点火回転数まで下降し、点火に必要な燃料ガス
を、圧力調節弁17と流量調節弁16で調整し、拡散バ
ーナ8に投入して点火プラグ19の設けられた燃焼器3
を点火する。
【0021】この点火プラグ19を備えた燃焼器3が点
火すると、燃焼器3内の圧力が上昇する。この圧力上昇
により、火炎伝播管20で連絡された未着火の燃焼器と
の間に圧力差が生じ、この圧力差によって燃焼ガスが未
着火燃焼器へ送り込まれ、未着火の燃焼器が点火され
る。こうして、順次全ての燃焼器が点火される。
【0022】点火後は、燃焼安定性に優れた拡散燃焼と
窒素酸化物の排出量の少ない予混合燃焼とを併用した運
転を行うため、予混合燃料ノズル11に燃料ガスを供給
し、予混合器10で燃料ガスと圧縮空気12を混合し、
予混合器10出口に設けられた保炎器9で予混合火炎を
形成させて運転を行っている。
【0023】(第一の実施例)本発明の第一の実施例
は、このようなガスタービン燃焼器の燃料分岐管18
に、スピーカ33,周波数発振器28,信号増幅器27
からなる音波発振系(音波発生装置)と、マイクロフォ
ン36,信号増幅器29,周波数分析装置30からなる
音波受信系(音波受信装置)によって構成される媒体判
別装置25を取り付けたものである。
【0024】ここで、ガスタービンは、電力需要によっ
て起動,停止を頻繁に繰り返すことが多く、停止時に
は、燃料供給系統21に空気が混入し、空気と燃料ガス
が混合し、燃焼可能な混合ガスとなることが考えられ
る。これを防止するため、ガスタービンの長期停止時
や、定期検査時には燃料供給系統21に不活性ガス、例
えば、窒素ガス等を封入する。この窒素ガス等の封入に
より、異常燃焼の発生を防止することが出来る。このよ
うな窒素ガス等の封入を行った場合には、ガスタービン
の運転時に、燃料供給系統21の窒素ガスをブローして
から点火操作を行う必要がある。しかし、燃料配管内の
窒素が完全に排出されない場合が生じる。このため、点
火に必要な量の燃料ガスが所定時間内に十分に供給され
なくなり、点火不具合を起こす可能性が考えられる。
【0025】本発明の実施の形態では、このようなガス
タービン運転時の点火不具合を防止するための手段を設
けている。以下に、この手段を具体的に説明する。図2
には、第一の実施例の媒体判別装置25の詳細図を示
す。媒体判別装置25は分岐管18,23の間に設置さ
れる。媒体判別装置の基本構成部品は、配管26と音波
37を発生させるスピーカ33と、発生した音波37を
受信するためのマイクロフォン36と、配管内部の温度
を検出する為の温度検出装置38によって構成されてい
る。スピーカ33はダクト31に、マイクロフォン36
はダクト34に設置されている。
【0026】音波発振系(音波発生装置)は、周波数発
振器28と信号増幅器27によって構成されており、周
波数発振器28から発振した信号を信号増幅器27で増
幅し、スピーカ33に入力する。
【0027】音波受信系(音波受信装置)は、マイクロ
フォン36と、信号増幅器29と、周波数分析装置30
によって構成されており、マイクロフォン36で音波3
7を検出し、その信号を信号増幅器29で増幅し、周波
数分析装置30で配管26内の気柱共鳴周波数を検出す
る。
【0028】このように音波発振系と音波受信系と備え
ているので、配管26内部の媒体が燃料であるのかどう
か、窒素が排出されているのかどうか等の確認をするこ
とが出来、ガスタービン点火時の不具合を防止すること
が出来る。更に、配管26内部で窒素が十分に排出され
ていないことが確認できた場合には、点火を停止するこ
とが望ましい。そのため、配管26内部の媒体判別デー
タに基づき、点火装置の制御を行うことが望ましい。
【0029】また、周波数分析手段を備えているので、
配管26内部の媒体の密度を検知することが出来、この
媒体の種類を確認することが出来る。
【0030】また、気柱共鳴の周波数から配管26内部
の媒体密度を精度良く求めるには、媒体温度を検出する
必要があるため、配管26内部には温度検出装置38が
取り付けてある。温度検出装置38により媒体温度を検
出して、その検出値を考慮することにより、配管26内
部の媒体密度を精度良く求めることができる。
【0031】ここで、媒体判別装置の判別原理について
簡単に説明する。図3には、密度の異なる媒体a,bを
配管に充満したとき周波数分析装置で分析した気柱共鳴
の周波数スペクトラムの一例を示している。グラフの横
軸は周波数を、縦軸には音圧を示している。スペクトラ
ムaは媒体aを流した時の結果を、スペクトラムbは媒
体aと同一気柱系、同温条件で媒体bを流した時の結果
であり、fa,fbはそれぞれのピーク周波数である。
【0032】気柱共鳴の周波数は、気柱の長さ,境界条
件,音速によって決まり、上記条件では、気柱の長さ,
境界条件が同一であることから、音速が異なっているこ
とがわかる。音速は温度,比熱比,ガス定数によって決
まるため、温度一定の条件であるならば、ガス密度すな
わち、媒体が異なっていることがわかる。
【0033】例えば、ガスタービン燃料系統に存在しう
る窒素,メタンを主成分とする天然ガスの音速は、窒素
が1に対し天然ガスは約1.27 倍になる。したがっ
て、配管26内に音波を発生させ、気柱共鳴の周波数を
分析することにより、分岐管内部に存在するガスが窒素
であるか、天然ガスであるかを判別することが可能とな
り、前述した課題を解決することが可能となる。
【0034】また、通常、ガス燃料は、燃料母管15か
ら燃料マニホールド14に流入し、燃料分岐管18を経
て、拡散バーナ8に供給されるが、各々の拡散バーナ8
に供給されるタイミングは拡散バーナ8によって異な
り、燃料母管15から最も遠い位置の拡散バーナ8に供
給される時間が最も遅い。
【0035】したがって、点火栓19は燃料母管15と
対向する位置の燃焼器3に設置されている。これは、点
火栓19を設置した燃焼器3が点火すれば、その時間内
に各拡散バーナ8には燃料が到達しており、点火不具合
を防止することができるからである。このため、点火栓
19を設置した燃焼器3の燃料分岐管18に媒体判別装
置25を設置することが点火不具合を防止する上で最も
効果的である。
【0036】ここで、本実施例では、スピーカ33を加
振するのに周波数発振器28を用いたが、周波数発振器
28からの加振信号をホワイトノイズ信号にすること
で、検出時間を短縮することが可能である。通常、周波
数発振器28は単一周波数を発振し、これを変化させて
気柱の共鳴周波数を検出するが、ホワイトノイズ信号は
広帯域を同時に一定レベルで加振することができるた
め、瞬時に気柱共鳴の周波数を検出することが可能であ
る。
【0037】(第二の実施例)次に、本発明による第二
の実施例を図4,図5を用いて説明する。本実施例で
は、配管26の内部に共鳴管40を設け、共鳴管40の
両端に防爆,防錆構造のスピーカ33,マイクロフォン
36を設置したものである。共鳴管40はサポート4
2,43によって配管26の軸中心に配置され、スピー
カ33及びマイクロフォン36は共鳴管40の両端を閉
塞しないように、サポート42,43で共鳴管40の軸
中心に設置されている。また、図5は、図3のA−A矢
視図を示したものであるが、共鳴管40の壁面に流通孔
41が多数形成されており、共鳴管40の両端が開放と
なっているため、配管26を流れる媒体39が共鳴管4
0の内部に流入することが可能な構造となっている。
【0038】分岐管18から流れてくる媒体39の一部
は、共鳴管40の内部に流入し、分岐管23へと流下し
ていく。このような構造にすることにより、分岐管18
内に存在する媒体39と共鳴管40内に流入する媒体3
9を常に同一成分とすることができる。
【0039】判別原理については、第一の実施例と同様
であるが、このように構成すると、共鳴管40の長さと
境界条件は決まっているため、共鳴周波数を予測するこ
とが容易となり、第一の実施例と比べ精度良く媒体39
を判別することができる。
【0040】(第三の実施例)次に、本発明による第三
の実施例を図6を用いて説明する。本実施例の基本構成
部品は、第二の実施例と同様である。本実施例では、共
鳴管45を媒体の流れ方向と垂直に設け、一端にはスピ
ーカ33を、他端には、マイクロフォン36を設置した
ものである。共鳴管45には、媒体39が流通するため
の連通孔46が設けられている。
【0041】このように構成することにより、第二の実
施例と同様の理由で第一の実施例と比べて精度良く媒体
を判別することが可能であるだけでなく、外部からの共
鳴管45の取り外しが可能となり、取り付け,交換等の
作業が容易にできるという利点もある。
【0042】(第四の実施例)次に、本発明による第四
の実施例を図7を用いて説明する。本実施例の基本構成
部品は第一の実施例と同様である。本実施例では、周波
数分析装置の信号を受けて、点火操作指令を発生させる
点火操作指令制御装置47を設けるように構成した。
【0043】通常、ガスタービンの点火操作のタイミン
グは、圧力調節弁17と流量調節弁16で所定の燃料ガ
スを流し、試運転時に調整された燃料置換時間を置いた
後、点火指令を出し点火操作が行われている。このよう
な制御方式であると、燃料配管内に残留している空気や
窒素の量によっては、空気や窒素が完全に排出されない
状態で点火操作を行う可能性があり、点火不具合を引き
起こす原因となることが考えられるが、本実施例のよう
に、媒体判別装置25に点火操作指令制御装置47を追
加することにより、燃料配管内が燃料ガスで完全に置換
されたのを確認した後、点火栓19を作動させることが
可能となり、前述した課題を解決することができる。
【0044】以上説明したように本実施例によれば、各
燃焼器に供給される燃料ガスの性状を瞬時に判別するこ
とができ、燃焼器点火時の燃料未到達による点火不具合
を防止することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によると、ガスタービン燃焼器の
運転開始時の点火不具合を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例とその構成を説明する
図。
【図2】本発明の第一の実施例の詳細を説明する図。
【図3】本発明の第一の実施例の動作原理を説明する
図。
【図4】本発明の第二の実施例の詳細を説明する図。
【図5】本発明の第二の実施例のA−A矢視図。
【図6】本発明の第三の実施例の詳細を説明する図。
【図7】本発明の第四の実施例とその構成を説明する
図。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…ガスタービン、3…燃焼器、4…外
筒、5…エンドカバ−、6…内筒、7…トランジション
ピース、8,32…拡散バーナ、9…保炎器、10…予
混合器、11…予混合燃料ノズル、12…圧縮空気、1
3…燃焼ガス、14…燃料マニホールド、15…燃料母
管、16…流量調節弁、17…圧力調整弁、18,23
…分岐管、19…点火プラグ、20,45…火炎伝播
管、21…燃料ガス供給系、22…空気供給系、25…
媒体判別装置、26…配管、27…信号増幅器、28…
周波数発振器、29…信号増幅器、30…周波数分析装
置、31,34…ダクト、33…スピーカ、36…マイ
クロフォン、37…音波、38…温度検出装置、39…
媒体、40…共鳴管、41,46…連通孔、42,43
…サポート、44…点火栓、47…点火操作指令制御装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 明典 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 大塚 雅哉 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 室田 知也 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 小林 成嘉 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のガスタービン燃焼器と、該複数のガ
    スタービン燃焼器に分岐管を介して燃料を供給するマニ
    ホールドと、該分岐管の内部に音波を発生させる音波発
    生装置と、前記音波発生装置から発生された音波を受信
    する音波受信装置とを備えたことを特徴とするガスター
    ビン燃焼装置。
  2. 【請求項2】複数のガスタービン燃焼器と、該複数のガ
    スタービン燃焼器に分岐管を介して燃料を供給するマニ
    ホールドと、該分岐管の内部の媒体の密度を検出する手
    段とを備えたことを特徴とするガスタービン燃焼装置。
  3. 【請求項3】複数のガスタービン燃焼器と、該複数のガ
    スタービン燃焼器に分岐管を介して燃料を供給するマニ
    ホールドと、該分岐管の内部に音波を発生させる音波発
    生装置と、前記音波発生装置から発生された音波を受信
    する音波受信装置と、該音波発生装置及び該音波受信装
    置による音波の周波数を分析する周波数分析装置と、該
    分岐管の内部温度を検出する温度検出装置とを備えたこ
    とを特徴とするガスタービン燃焼装置。
  4. 【請求項4】燃料と空気を供給し高温の燃焼ガスを発生
    させる複数のガスタービン燃焼器を備え、該複数の燃焼
    器への燃料供給が燃料母管からマニホールド,分岐管を
    介して行われるようなガスタービン燃焼装置において、 該マニホールド下流に設けられている分岐管の内部に音
    波を発生させる音波発生装置と、前記音波発生装置から
    発生された音波を受信する音波受信装置と、前記分岐管
    内部の温度を検出するための温度検出装置を設けたこと
    を特徴とするガスタービン燃焼装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のガスタービン燃焼装置に
    おいて、前記分岐管内部に共鳴管を設け、該共鳴管に音
    波を発生する音波発生装置と、前記音波発生装置から発
    生された音波を受信する音波受信装置と、前記配管内部
    の温度を検出する温度検出装置を設けたことを特徴とす
    るガスタービン燃焼装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載のガスタービン燃焼装置に
    おいて、前記分岐管内部に設けられた音波受信装置の信
    号から、燃焼器の点火指令を発生させる点火操作指令制
    御装置を設けたことを特徴とするガスタービン燃焼装
    置。
  7. 【請求項7】複数のガスタービン燃焼器に分岐管を介し
    てマニホールドから燃料を供給して該ガスタービン燃焼
    器の点火装置により点火するガスタービンの燃焼方法で
    あって、該分岐管の内部に音波を発生させ且つ前記音波
    を受信して分岐管内部の気体を検知し、その検知された
    結果に基づき前記点火装置を制御することを特徴とする
    ガスタービン燃焼方法。
  8. 【請求項8】複数のガスタービン燃焼器に分岐管を介し
    てマニホールドから燃料を供給するガスタービンの燃焼
    方法において、ガスタービン運転停止時に少なくとも前
    記分岐管に不活性ガスを封入し、ガスタービン運転開始
    時に前記不活性ガスを排出したのちに、該ガスタービン
    燃焼器の点火装置により点火するガスタービンの燃焼方
    法であって、該分岐管の内部の媒体密度を検出し、この
    検出値に基づき前記点火装置を制御することを特徴とす
    るガスタービン燃焼方法。
  9. 【請求項9】複数のガスタービン燃焼器に分岐管を介し
    てマニホールドから燃料を供給するガスタービンの燃焼
    方法において、ガスタービン運転停止時に少なくとも前
    記分岐管に不活性ガスを封入し、ガスタービン運転開始
    時に前記不活性ガスを排出したのちに、該ガスタービン
    燃焼器の点火装置により点火するガスタービンの燃焼方
    法であって、該分岐管の内部に音波を発生させ且つ前記
    音波を受信して分岐管内部の気体を検知し、その検知さ
    れた結果に基づき前記点火装置を制御することを特徴と
    するガスタービン燃焼方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100772253B1 (ko) * 2006-04-19 2007-11-01 조선대학교산학협력단 외부가진 액상연료버너
JP2009205121A (ja) * 2008-01-30 2009-09-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
CN105863849A (zh) * 2015-02-06 2016-08-17 通用电气公司 燃气涡轮燃烧分布监测

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