JP2001039662A - 移動通路用手すり - Google Patents
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Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】移動通路用手すりの設計時に口開き力を所定の
範囲に設定することを容易にし、焼却時に有害な塩素ガ
スを発生することがなく、しかも屋外で使用した場合に
も雨水等の影響を受けない移動通路用手すりを提供する
ことを目的とする。 【構成】 2ないし3層の帆布層を有し、それらの帆布
層を接着ゴムを介して接着し、帆布層に鋼体を入れ、最
外層にゴム状弾性体を被覆した構造を有する移動通路用
手すりにおいて、帆布間の接着ゴムの100%引張応力、接
着ゴムの総厚さ、化粧ゴムの25%低伸長応力に着目し、
実験によりこれの値が一定の範囲にある時に、これらの
値と口開き力を関係式で表すことにより、移動通路用手
すりの設計時に口開き力を容易に所定の範囲に設定する
ことを可能とした。
範囲に設定することを容易にし、焼却時に有害な塩素ガ
スを発生することがなく、しかも屋外で使用した場合に
も雨水等の影響を受けない移動通路用手すりを提供する
ことを目的とする。 【構成】 2ないし3層の帆布層を有し、それらの帆布
層を接着ゴムを介して接着し、帆布層に鋼体を入れ、最
外層にゴム状弾性体を被覆した構造を有する移動通路用
手すりにおいて、帆布間の接着ゴムの100%引張応力、接
着ゴムの総厚さ、化粧ゴムの25%低伸長応力に着目し、
実験によりこれの値が一定の範囲にある時に、これらの
値と口開き力を関係式で表すことにより、移動通路用手
すりの設計時に口開き力を容易に所定の範囲に設定する
ことを可能とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレータや動
く歩道のような移動通路用の手すりに関する。
く歩道のような移動通路用の手すりに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エスカレータや動く歩道のような
移動通路に使用される手すり(ハンドレール)は、適度
な剛性を持たせるため鋼線を撚り合わせたワイヤコード
のような強度部材と通常3層以上の帆布をゴム状弾性体
により断面がC字形に積層形成してなる芯体上に、化粧
ゴム層を設けた構造を有しており、ガイドレールへの取
付け時に必要とされる口開き力、すなわち内幅部の押し
広げに要する力を許容範囲内に抑えるためには、所定の
構造で実際に製品を試作した後、前記構造の部分寸法や
部品の組み合わせ方法、材料物性等を一部変更して微調
整を行うなどの方法が行われていた。口開き力は移動用
通路手すりにおいては、小さ過ぎると移動用通路手すり
が容易にガイドレールから外れる危険があり、一方大き
過ぎると移動用通路手すりのガイドレールからの着脱が
困難になるため、口開き力を適切な範囲になるように設
計、製造することは移動用通路手すりにおいては非常に
重要な事項であるが、前記したように従来は製品を実際
に試作するまでは、口開き力を所定の値に設定するのが
難しいのが現状であった。
移動通路に使用される手すり(ハンドレール)は、適度
な剛性を持たせるため鋼線を撚り合わせたワイヤコード
のような強度部材と通常3層以上の帆布をゴム状弾性体
により断面がC字形に積層形成してなる芯体上に、化粧
ゴム層を設けた構造を有しており、ガイドレールへの取
付け時に必要とされる口開き力、すなわち内幅部の押し
広げに要する力を許容範囲内に抑えるためには、所定の
構造で実際に製品を試作した後、前記構造の部分寸法や
部品の組み合わせ方法、材料物性等を一部変更して微調
整を行うなどの方法が行われていた。口開き力は移動用
通路手すりにおいては、小さ過ぎると移動用通路手すり
が容易にガイドレールから外れる危険があり、一方大き
過ぎると移動用通路手すりのガイドレールからの着脱が
困難になるため、口開き力を適切な範囲になるように設
計、製造することは移動用通路手すりにおいては非常に
重要な事項であるが、前記したように従来は製品を実際
に試作するまでは、口開き力を所定の値に設定するのが
難しいのが現状であった。
【0003】また従来の移動通路用手すりの構成材料に
ついては、化粧ゴムの配合についてはクロルスルホン化
ポリエチレン(CSM)が、ゴム状弾性体としてはクロ
ロプレンゴム(CR)が使用されていたが、これらの材
料は塩素を含んでおり、燃焼時に毒性のある塩素ガスな
いし有機塩素化合物を生成し、環境に悪影響を与えると
いう問題があった。さらに、湾曲部先端部分は帆布層が
露出しているため屋外で使用される場合は雨水等が帆布
層から侵入し、断面寸法が変化するという欠点があっ
た。
ついては、化粧ゴムの配合についてはクロルスルホン化
ポリエチレン(CSM)が、ゴム状弾性体としてはクロ
ロプレンゴム(CR)が使用されていたが、これらの材
料は塩素を含んでおり、燃焼時に毒性のある塩素ガスな
いし有機塩素化合物を生成し、環境に悪影響を与えると
いう問題があった。さらに、湾曲部先端部分は帆布層が
露出しているため屋外で使用される場合は雨水等が帆布
層から侵入し、断面寸法が変化するという欠点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
を解決するために成されたもので、移動用通路手すりの
設計段階で所定の口開き力の設定を容易にする設定する
ことができ、屋外で使用した場合でも湾曲先端部から雨
水等が侵入して断面寸法が変化することなく、しかも焼
却時に有害な塩素系ガスを発生することのない、環境汚
染性を低減した移動用手すりを提供することを目的とす
る。
を解決するために成されたもので、移動用通路手すりの
設計段階で所定の口開き力の設定を容易にする設定する
ことができ、屋外で使用した場合でも湾曲先端部から雨
水等が侵入して断面寸法が変化することなく、しかも焼
却時に有害な塩素系ガスを発生することのない、環境汚
染性を低減した移動用手すりを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動用手すり
において設計時に口開き力を所定の範囲に設定すること
を容易にするために、2層ないし3層の帆布層を有し、
最内層帆布片面と2層目および3層目の帆布両面にゴム
状弾性体を介して各帆布を接着し、前記帆布1〜2層ま
たは2〜3層間に鋼帯を入れ最外層に化粧ゴムを被覆す
ることや、前記の構造において、帆布間のゴム状弾性体
ムの100%引張応力(Xa)が25〜50[kgf/cm 2]、ゴム状弾性
体の総厚さ(Xb)が1.5〜4.0[mm]、化粧ゴムの25%低伸長
応力(Xc)が8.0〜17[kgf/ cm2]、口開き力Yが20〜60[kg
f/10mm]のときにXa、Xb、Xcが下記の式 Y=−25.51+(0.73×Xa)+(10.0×Xb)+(1.26×Xc) で表わされることを特徴とするものである。さらには、
焼却時に有害な塩素系ガスを発生するのを防止するため
に接着ゴムがノンハロゲン系ゴム、化粧ゴムがエチレン
プロピレンゴムであることや、2層目および3層目の帆
布の先端部を、防水性の接着ゴムで全長にわたり被覆し
たことを特徴とするものである。
において設計時に口開き力を所定の範囲に設定すること
を容易にするために、2層ないし3層の帆布層を有し、
最内層帆布片面と2層目および3層目の帆布両面にゴム
状弾性体を介して各帆布を接着し、前記帆布1〜2層ま
たは2〜3層間に鋼帯を入れ最外層に化粧ゴムを被覆す
ることや、前記の構造において、帆布間のゴム状弾性体
ムの100%引張応力(Xa)が25〜50[kgf/cm 2]、ゴム状弾性
体の総厚さ(Xb)が1.5〜4.0[mm]、化粧ゴムの25%低伸長
応力(Xc)が8.0〜17[kgf/ cm2]、口開き力Yが20〜60[kg
f/10mm]のときにXa、Xb、Xcが下記の式 Y=−25.51+(0.73×Xa)+(10.0×Xb)+(1.26×Xc) で表わされることを特徴とするものである。さらには、
焼却時に有害な塩素系ガスを発生するのを防止するため
に接着ゴムがノンハロゲン系ゴム、化粧ゴムがエチレン
プロピレンゴムであることや、2層目および3層目の帆
布の先端部を、防水性の接着ゴムで全長にわたり被覆し
たことを特徴とするものである。
【0006】本発明の移動通路用手すりにおいては、そ
の構造を帆布層を2層ないし3層としたことにより、従
来の帆布層が3層〜5層のものに比べ、より接着ゴムや
化粧ゴム等の構成材料の材料物性や部分寸法を口開き力
に反映しやすくすることができ、そのため口開き力を容
易に通常要求される20〜60[kgf/10mm]の範囲に設定する
ことができる。また薄型となることにより、最近のエス
カレータ等の省スペース化や意匠上の要求にも合致する
ものである。
の構造を帆布層を2層ないし3層としたことにより、従
来の帆布層が3層〜5層のものに比べ、より接着ゴムや
化粧ゴム等の構成材料の材料物性や部分寸法を口開き力
に反映しやすくすることができ、そのため口開き力を容
易に通常要求される20〜60[kgf/10mm]の範囲に設定する
ことができる。また薄型となることにより、最近のエス
カレータ等の省スペース化や意匠上の要求にも合致する
ものである。
【0007】さらに、本発明は移動通路用手すりを前記
の構造とした時に、帆布間の接着ゴムの100%引張応力、
ゴム状弾性体の総厚さ、化粧ゴムの25%低伸長応力に着
目し、実験によりこれの値が一定の範囲にある時に、こ
れらの値と口開き力との間に一定の関係があることを見
出し、それらを関係式で表すことにより、移動通路用手
すりの設計時に口開き力を容易に所定の範囲に設定する
ことを可能としたものである。
の構造とした時に、帆布間の接着ゴムの100%引張応力、
ゴム状弾性体の総厚さ、化粧ゴムの25%低伸長応力に着
目し、実験によりこれの値が一定の範囲にある時に、こ
れらの値と口開き力との間に一定の関係があることを見
出し、それらを関係式で表すことにより、移動通路用手
すりの設計時に口開き力を容易に所定の範囲に設定する
ことを可能としたものである。
【0008】すなわち、2層ないし3層の帆布層を有
し、最内層帆布片面と2層目および3層目の帆布両面に
接着ゴムを介して各帆布を接着し、帆布1〜2層または
2〜3層間に鋼体を入れ最外層に化粧ゴムを被覆した構
造を有する移動通路用手すりにおいて、帆布間のゴム状
弾性体の100%引張応力(Xa)が25〜50[kgf/cm2]、ゴム状
弾性体の総厚さ(Xb)が1.5〜4.0[mm]、化粧ゴムの25%低
伸長応力(Xc)が8.0〜17[kgf/ cm2]、口開き力Yが20〜6
0[kgf/10mm]のときにXa、Xb、Xcおよび口開き力
Y[kgf/10mm]の間の関係式 Y=−25.51+(0.73×Xa)+(10.0×Xb)+(1.26×Xc) を用いることにより、ゴム状弾性体の100%引張応力(X
a)、ゴム状弾性体の総厚さ(Xb)、化粧ゴムの25%低伸長
応力(Xc)の値から口開き力Yの値を設計時に設定するこ
とが可能となる。
し、最内層帆布片面と2層目および3層目の帆布両面に
接着ゴムを介して各帆布を接着し、帆布1〜2層または
2〜3層間に鋼体を入れ最外層に化粧ゴムを被覆した構
造を有する移動通路用手すりにおいて、帆布間のゴム状
弾性体の100%引張応力(Xa)が25〜50[kgf/cm2]、ゴム状
弾性体の総厚さ(Xb)が1.5〜4.0[mm]、化粧ゴムの25%低
伸長応力(Xc)が8.0〜17[kgf/ cm2]、口開き力Yが20〜6
0[kgf/10mm]のときにXa、Xb、Xcおよび口開き力
Y[kgf/10mm]の間の関係式 Y=−25.51+(0.73×Xa)+(10.0×Xb)+(1.26×Xc) を用いることにより、ゴム状弾性体の100%引張応力(X
a)、ゴム状弾性体の総厚さ(Xb)、化粧ゴムの25%低伸長
応力(Xc)の値から口開き力Yの値を設計時に設定するこ
とが可能となる。
【0009】また、ゴム状弾性体にはノンハロゲン系ゴ
ムを、化粧ゴムにはエチレンプロピレンゴムを使用する
ことにより、焼却時に有害な塩素系ガスを発生せず、環
境に悪影響を与えることがない。さらに、2層目および
3層目の帆布の先端部を、防水性のゴム状弾性体で全長
にわたり被覆することにより、屋外で使用した場合でも
雨水の侵入により断面寸法等が変化するのを防ぐことが
できる。
ムを、化粧ゴムにはエチレンプロピレンゴムを使用する
ことにより、焼却時に有害な塩素系ガスを発生せず、環
境に悪影響を与えることがない。さらに、2層目および
3層目の帆布の先端部を、防水性のゴム状弾性体で全長
にわたり被覆することにより、屋外で使用した場合でも
雨水の侵入により断面寸法等が変化するのを防ぐことが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1に示すように、最内層帆布1と2層目の帆布2と3
層目の帆布3を、鋼帯5を帆布1〜2層目間に入れてゴ
ム状弾性体4を介して圧着一体化して断面C字形に成形
し、このようにして形成された芯体6の上に、所定形状
に押出成形された化粧ゴム7を被せ、加硫加熱してエス
カレータ用手すりを製造した。本発明の接着ゴムに使用
されるノンハロゲン系ゴムとしては、特に限定されるも
のではなく公知のものから適宜選択して使用することが
できるが、具体的には天然ゴム、イソプレンゴム、ブチ
ルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニ
トリルゴムおよびこれらの混合物等があげられる。
図1に示すように、最内層帆布1と2層目の帆布2と3
層目の帆布3を、鋼帯5を帆布1〜2層目間に入れてゴ
ム状弾性体4を介して圧着一体化して断面C字形に成形
し、このようにして形成された芯体6の上に、所定形状
に押出成形された化粧ゴム7を被せ、加硫加熱してエス
カレータ用手すりを製造した。本発明の接着ゴムに使用
されるノンハロゲン系ゴムとしては、特に限定されるも
のではなく公知のものから適宜選択して使用することが
できるが、具体的には天然ゴム、イソプレンゴム、ブチ
ルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニ
トリルゴムおよびこれらの混合物等があげられる。
【0011】
【実施例】表1に、口開き力を25〜50[kgf/10mm]の範囲
とするために、帆布間のゴム状弾性体の100%引張応力(X
a)が25〜50[kgf/cm2]、ゴム状弾性体の総厚さ(Xb)が1.
5〜4.0[mm]、化粧ゴムの25%低伸長応力(Xc)が8.0〜17[k
gf/ cm2]、口開き力Yが20〜60[kgf/10mm]のときにX
a、Xb、Xcおよび口開き力Y[kgf/10mm]の間の関係
式 Y=−25.51+(0.73×Xa)+(10.0×Xb)+(1.26×Xc) を用いて口開き力を計算した値と、実際に製造した移動
通路用手すりで口開き力を測定した値を対比して示す。
とするために、帆布間のゴム状弾性体の100%引張応力(X
a)が25〜50[kgf/cm2]、ゴム状弾性体の総厚さ(Xb)が1.
5〜4.0[mm]、化粧ゴムの25%低伸長応力(Xc)が8.0〜17[k
gf/ cm2]、口開き力Yが20〜60[kgf/10mm]のときにX
a、Xb、Xcおよび口開き力Y[kgf/10mm]の間の関係
式 Y=−25.51+(0.73×Xa)+(10.0×Xb)+(1.26×Xc) を用いて口開き力を計算した値と、実際に製造した移動
通路用手すりで口開き力を測定した値を対比して示す。
【0012】口開き力の測定は、移動通路用手すりの断
面C字形形状の湾曲部先端部間の間隔を100mmとした時
に、左右の先端部を均等に10mm広げるのに要する力を測
定して得た。
面C字形形状の湾曲部先端部間の間隔を100mmとした時
に、左右の先端部を均等に10mm広げるのに要する力を測
定して得た。
【0013】
【表1】
【0014】実施例1〜5は、上記の関係式から口開き
力が小さくなることが予想された例である。実施例1〜
5の口開き力は、上記関係式の計算結果では22.50〜24.
88[kgf/10mm]、実測値では19.0〜24.1[kgf/10mm]とな
り、実施例1〜5において選定したゴム状弾性体の100%
引張応力、ゴム状弾性体の総厚さ、化粧ゴムの25%低伸
長応力の値ではいずれの組み合わせであっても、口開き
力は目標とする25〜50[kgf/10mm]の範囲を下回ることを
設計段階であらかじめ知ることができることを示してい
る。
力が小さくなることが予想された例である。実施例1〜
5の口開き力は、上記関係式の計算結果では22.50〜24.
88[kgf/10mm]、実測値では19.0〜24.1[kgf/10mm]とな
り、実施例1〜5において選定したゴム状弾性体の100%
引張応力、ゴム状弾性体の総厚さ、化粧ゴムの25%低伸
長応力の値ではいずれの組み合わせであっても、口開き
力は目標とする25〜50[kgf/10mm]の範囲を下回ることを
設計段階であらかじめ知ることができることを示してい
る。
【0015】これに対し、実施例6、7では、化粧ゴム
の25%低伸長応力を更に上げ、口開き力の向上を実現し
ている。このとき上記関係式からの計算結果が33.47[kg
f/10mm]であるのに対し、実測値は33程度となってい
る。同様に実施例7、8、9は接着ゴムの厚さにより、
また実施例10は、接着ゴムの100%引張り応力により、
口開き力を向上した例である。
の25%低伸長応力を更に上げ、口開き力の向上を実現し
ている。このとき上記関係式からの計算結果が33.47[kg
f/10mm]であるのに対し、実測値は33程度となってい
る。同様に実施例7、8、9は接着ゴムの厚さにより、
また実施例10は、接着ゴムの100%引張り応力により、
口開き力を向上した例である。
【0016】
【発明の効果】表1からも明らかなように、本発明の移
動用手すりにおいては、その構造を帆布層を2層ないし
3層としたことによりゴム状弾性体や化粧ゴム等の構成
材料の材料物性や部分寸法を口開き力に反映しやすくす
ることができ、そのため口開き力を容易に通常要求され
る20〜60[kgf/10mm]の範囲に設定することができる。
動用手すりにおいては、その構造を帆布層を2層ないし
3層としたことによりゴム状弾性体や化粧ゴム等の構成
材料の材料物性や部分寸法を口開き力に反映しやすくす
ることができ、そのため口開き力を容易に通常要求され
る20〜60[kgf/10mm]の範囲に設定することができる。
【0017】また、前記の構造とした時に、帆布間のゴ
ム状弾性体の100%引張応力、ゴム状弾性体の総厚さ、化
粧ゴムの25%低伸長応力の値が一定の範囲にある時に、
これらの値と口開き力との間の関係式から、移動通路用
手すりの設計時に口開き力を容易に所定の範囲に設定す
ることが可能である。
ム状弾性体の100%引張応力、ゴム状弾性体の総厚さ、化
粧ゴムの25%低伸長応力の値が一定の範囲にある時に、
これらの値と口開き力との間の関係式から、移動通路用
手すりの設計時に口開き力を容易に所定の範囲に設定す
ることが可能である。
【0018】さらには、ゴム状弾性体にはノンハロゲン
ゴムを、化粧ゴムにはEP系ゴムを使用することにより、
焼却時に有害な塩素系ガスを発生せず、環境に悪影響を
与えることがなく、2層目および3層目の帆布の先端部
を、防水性の接着ゴムで全長にわたり被覆することによ
り、屋外で使用した場合でも雨水等による影響を受ける
ことがない。
ゴムを、化粧ゴムにはEP系ゴムを使用することにより、
焼却時に有害な塩素系ガスを発生せず、環境に悪影響を
与えることがなく、2層目および3層目の帆布の先端部
を、防水性の接着ゴムで全長にわたり被覆することによ
り、屋外で使用した場合でも雨水等による影響を受ける
ことがない。
【図1】 本発明の構成を示す図。
【図2】 2層目および3層目の帆布の先端部を、防水
性のゴム状弾性体で全長にわたり被覆した構造を示す
図。
性のゴム状弾性体で全長にわたり被覆した構造を示す
図。
1・・・・最内層帆布 2・・・・2層目帆布 3・・・・3層目帆布 4・・・・ゴム状弾性体 5・・・・鋼帯 6・・・・芯体 7・・・・化粧ゴム 8・・・・防水性のゴム状弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 政治 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 Fターム(参考) 3F321 AA04 AA12 CF02
Claims (3)
- 【請求項1】2〜3層の帆布層を有し、最内層帆布層片
面と2層目および3層目の帆布両面にゴム状弾性体を介
在して各帆布を接着し、帆布1〜2層または2〜3層間
に鋼帯を入れ、最外層に化粧ゴムを被覆したこと特徴と
する移動通路用手すりにおいて、前記各帆布間の前記ゴ
ム状弾性体の100%引張応力(Xa)が25〜50[kgf/cm2]、ゴ
ム状弾性体の総厚さ(Xb)が1.5〜4.0[mm]、化粧ゴムの25
%低伸長応力(Xc)が8.0〜17[kgf/cm2]、口開き力(移動
通路用手すりの開口部間を押し広げるのに要する力)Y
が20〜60[kgf/10mm]のときにXa、Xb、Xcの関係が
下記の式で表されることを特徴とする移動通路用手す
り。 Y=−25.51+(0.73×Xa)+(10.0×Xb)+(1.26×Xc) - 【請求項2】前記ゴム状弾性体がノンハロゲン系ゴム、
前記化粧ゴムがエチレンプロピレンゴムであることを特
徴とする請求項1又は2記載の移動通路用手すり。 - 【請求項3】前記ゴム状弾性体は防水性を有し、前記2
層目および3層目の帆布の先端部を全長にわたり被覆し
たことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項記載の
移動通路用手すり。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21425599A JP2001039662A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | 移動通路用手すり |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21425599A JP2001039662A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | 移動通路用手すり |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001039662A true JP2001039662A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16652735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21425599A Pending JP2001039662A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | 移動通路用手すり |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001039662A (ja) |
-
1999
- 1999-07-28 JP JP21425599A patent/JP2001039662A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040511 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040914 |