JP2001034751A - 画像処理方法及び装置及び画像処理プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

画像処理方法及び装置及び画像処理プログラムを格納した記憶媒体

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JP2001034751A
JP2001034751A JP20292099A JP20292099A JP2001034751A JP 2001034751 A JP2001034751 A JP 2001034751A JP 20292099 A JP20292099 A JP 20292099A JP 20292099 A JP20292099 A JP 20292099A JP 2001034751 A JP2001034751 A JP 2001034751A
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JP20292099A
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Takayasu Nitta
高庸 新田
Toshihiro Minami
俊宏 南
Takeshi Ogura
武 小倉
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理の順序を最適化することによって、1つ
の画素については1度しか画素値の代入処理を行わない
ことによって、定義通りの手順で処理した場合を同じ結
果を与えながら、処理量を大幅に削減することが可能な
モルフォロジカル・リコンスラクションの処理が可能な
画像処理方法及び装置及び画像処理プログラムを格納し
た記憶媒体を提供する。 【解決手段】 本発明は、データを要素する集合をデー
タの値が取り得る種類の数だけ用意し、各々の集合をデ
ータの値と対応付け、各々の集合に対してそのデータ値
に応じて優先度を付与し、各々の集合を入力として与え
られた入力データ列及び参照データ列を用いて初期化
し、優先度の高い順に集合が空集合になるまで、当該集
合に含まれるデータから処理し、処理したデータの周囲
のデータに対して、その時点での出力データ値を計算
し、計算された値に対応する周囲のデータ集合へデータ
を格納し、すべての集合が空集合になれば、格納された
データを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法及び
装置及び画像処理プログラムを格納した記憶媒体に係
り、特に、画像等のフィルタ処理において、モルフォロ
ジカル・リコンストラクション(Morphological recons
truction)を高速に行うための画像処理方法及び装置及
び画像処理プログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】ここで、モルフォロジカル・リコンストラ
クションについて説明する。画像信号は、通常のフィル
タ等により、人間にとっては見やすい画像となるが、画
素値が平均化するため全体としてぼやけた画像になる。
モルフォロジカル・リコンストラクションは、画像のエ
ッジを復元・再生することを目的として使用されるフィ
ルタで、イメージセクメンテーションなどを行う際に使
用される。
【0003】
【従来の技術】モルフォロジカル・リコンストラクショ
ンとは、画像等のデータ列に対する演算であり、ある入
力データ列と参照データ列とが与えられたときに、入力
データ列を、参照データ列によって規定される範囲内で
モルフォロジー演算を繰り返す処理である。
【0004】モロホロジカル・リコンストラションに
は、リコントラクション・バイ・ダイレーション(reco
nstruction by dilation)とリコンストラクションン・
バイ・エロージョン(reconstruction by erosion )と
がある。これらの処理について以下に詳細に説明する。
以下では、説明のためのデータ列として、2次元の画像
データI(x)を考える。ここで、xは2次元ベクトル
であり、画素の位置を表す。画素値のとりうる最小値を
MIN,最大値をMAXとする。
【0005】入力画像データI(x)と、2次元ベクト
ルの集合(以下、構造要素と呼ぶ)Sとが与えられたと
き、ダイレーション(dilation)δs (I)(x)、及
びエロージョン(erosion )εs (I)(x)を以下の
式(1)、及び式(2)でそれぞれ定義する。
【0006】
【数1】
【0007】入力画像データI(x)と、参照画像デー
タR(x)とが与えられたとき、ジオデシック・ダイレ
ーション(geodesic dilation )δ1 (I,R)(x)
及びジオデシック・エロージョン(geodesic erosion)
ε1 (I,R)(x)を式(3)、及び式(4)でそれ
ぞれ定義する。 geodesic dilation: δ1 (I,R)(x) =min{δ1 (I)(x),R(x)} (3) geodesic erosion: ε1 (I,R)(x) =max{ε1 (I)(x),R(x)} (4) ここで、右辺のdilationδ1 (I)(x)及びerosion
ε1 (I)(x)の下付きの添字の1は、大きさ1の構
成要素を表し、画素の連結成分を表現している。例え
ば、8隣接を考慮する場合は、図5(a)、6隣接の場
合は図5(b)、4隣接の場合は図5(c)のような形
状となる。
【0008】ジオデシック・ダイレーション及びジオデ
シック・エロージョンをそれぞれn回繰り返す処理δn
(I,R)(x)、εn (I,R)(x)を式(5)、
式(6)で定義する。
【0009】
【数2】
【0010】リコンストラクション・バイ・ダイレーシ
ョン(reconstruction by dialation )δ* (I,R)
(x)及び、リコンストラクション・バイ・エロージョ
ン(reconstruction by erosion )ε* (I,R)
(x)とは、ある入力画像データI(x)、及び参照画
像データR(x)が与えられたとき、収束するまでジオ
デシック・ダイレーションまたは、ジオデシック・エロ
ージョンをそれぞれ施す処理である(式(7)、式
(8))。
【0011】
【数3】
【0012】モルフォロジカル・リコンストラクション
を用いた例として、オープン・バイ・リコンストラクシ
ョン(open by reconstruction) やクローズ・バイ・リ
コンストラクション(close by reconstruction)などが
ある。オープン・バイ・リコンストラクションは、入力
画像Iに対してerosinε(I)を行い、ε(I)を入力
画像、Iを参照画像として、リコンストラクション・バ
イ・ダイレーションを行う処理である。
【0013】クローズ・バイ・リコンストラクション
は、入力画像Iに対してdilationδ(I)を入力画像、
Iを参照画像として、リコンストラクション・バイ・エ
ロージョンを行う処理である。また、それらを逐次的に
連結した処理として、オープン・クローズ・バイ・リコ
ンストラクション(open close by reconstruction, 最
初にopen by reconstructionを行い、その結果に対して
引き続いてclose by reconstruction を行う処理)や、
クローズオープン・バイ・リコンストラクション(clos
e open by reconstruction, 最初にclose by reconstru
ction を行い、その結果に対して引き続いてopen by re
constructionを行う処理)などもある。
【0014】以下に、従来のモルフォロジカル・リコン
ストラクションの処理手順を示す。まず、リコンストラ
クション・バイ・ダイレーションについて、その処理手
順を示す。従来は、リコンストラクション・バイ・ダイ
レーションを行う際に、上述の定義どおりの手順で行わ
れている。即ち、ある入力画像データI(x)と参照画
像データR(x)とが与えられたとき、収束するまでジ
オデシック・ダイレーションを行う。n回目のジオデシ
ック・ダイレーションの手続は以下のようになる。
【0015】 (n−1)回目のジオデシック・ダイ
レーションの結果をδn-1 (I,R)(x)とすると
き、δn-1 (I,R)(x)に対して、ジオデシック・
ダイレーションを1回施す。その結果をδn (I,R)
(x)とする。 すべての画素xについて、 δn-1 (I,R)(x)=δn (I,R)(x) が成立すれば、δn (I,R)(x)をリコンストラク
ション・バイ・ダイレーションの結果として出力し、終
了する。1つでも異なる画素があればnを1増やし、
に戻る。
【0016】次に、リコンストラクション・バイ・エロ
ージョンについてその処理手順を示す。従来のリコンス
トラクション・バイ・エロージョンの処理方法も、上述
したリコンストラクション・バイ・エロージョンと同様
の方法をとっている。即ち、ある入力画像データI
(x)と参照画像データR(x)とが与えられたとき、
収束するまでジオデシック・エロージョンを行う。n回
目のジオデシック・エロージョンの手続は以下のように
なる。
【0017】 (n−1)回目のジオデシック・エロ
ージョンの結果をεn-1 (I,R)(x)とするとき、
εn-1 (I,R)(x)に対して、ジオデシック・エロ
ージョンを1回施す。この結果をεn (I,R)(x)
とする。 すべての画素xについて、 εn-1 (I,R)(x)=εn (I,R)(x) が成立すれば、εn (I,R)(x)をリコンストラク
ション・バイ・エロージョンの結果として出力し、終了
する。1つでもことな画素があればnを1増やし、に
戻る。
【0018】なお、以上説明したモルフォロジカル・リ
コンストラクションの定義及び処理方法については、
“Luc Vincent, Morphological grayscale reconstruct
ion inimage analysis: applications and effcient al
ogorithms. IEEE Transactionon image processing, Vo
l. 2, NO.2, pp. 176-201, April 1993 ”に示されてい
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によれば、以下のような問題がある。リコンス
トラクション・バイ・ダイレーションのジオデシック・
ダイレーションの繰り返しにおいて、また、リコンスト
ラクション・バイ・エロージョンのジオデシック・エロ
ージョンの繰り返しにおいて、全画素を処理対象として
いるために値が変化しないにもかかわらず、出力画像の
各画素に画素値の代入処理を施したり、値が変化する場
合においても、最終的な画素値が代入されるまでに何度
も中間結果の画素値の代入処理を行ったりしており、処
理量が膨大になるという問題がある。その結果、全体の
処理速度の低下を招いてしまう。
【0020】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、処理の順序を最適化することによって、1つの画素
については1度しか画素値の代入処理を行わないことに
よって、定義通りの手順で処理した場合を同じ結果を与
えながら、処理量を大幅に削減することが可能なモルフ
ォロジカル・リコンスラクションの処理が可能な画像処
理方法及び装置及び画像処理プログラムを格納した記憶
媒体を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明するための図である。本発明(請求項1)は、画像
を含むデータ列に対するフィルタの一種であるモルフォ
ロジカル・リコンストラクションを行うための画像処理
方法において、データを要素する集合をデータの値が取
り得る種類の数だけ用意し、各々の集合をデータの値と
対応付け、各々の集合に対してそのデータ値に応じて優
先度を付与し(ステップ1)、各々の集合を入力として
与えられた入力データ列及び参照データ列を用いて初期
化し(ステップ2)、優先度の高い順に集合が空集合に
なるまで、当該集合に含まれるデータから処理し、処理
したデータの周囲のデータに対して、その時点での出力
データ値を計算し、計算された値に対応する周囲のデー
タ集合へデータを格納し(ステップ34、5)、すべて
の集合が空集合になれば、格納されたデータを出力する
(ステップ6)。
【0022】本発明(請求項2)は、優先度を付与する
際に、対象とするモルフォロジカル・リコンストラクシ
ョンが、リコンストラクション・バイ・ダイレーション
のときは、各々の集合に対応付けられたデータ値の大き
いものほど優先度を高くし、対象とするモルフォロジカ
ル・リコンストラクションが、リコンストラクション・
バイ・エロージョンのときは、各々の集合に対応付けら
れたデータ値の小さいものほど優先度を高くする。
【0023】本発明(請求項3)は、各々の集合を初期
化する際に、対象とするモルフォロジカル・リコンスト
ラクションが、リコンストラクション・バイ・ダイレー
ションのときは、各データに対し、該データの入力デー
タ列でのデータ値と参照データ列でのデータ値との最小
値を求め、該データを該最小値が対応付けられている集
合に格納し、対象とするモルフォロジカル・リコンスト
ラクションが、リコンストラクション・バイ・エロージ
ョンのときは、各データに対し、該データの入力データ
列でのデータ値と参照データ列でのデータ値との最大値
を求め、該データを該最大値に対応付けられている集合
に格納する。
【0024】本発明(請求項4)は、優先度の高い順に
集合に含まれるデータを処理する際に、データが含まれ
ていた集合に対応付けられていた値をデータの値とす
る。本発明(請求項5)は、処理したデータの周囲のデ
ータに対して、その時点での出力データ値を計算する際
に、対象とするモルフォロジカル・リコンストラクショ
ンが、リコンストラクション・バイ・ダシレーションの
ときは、現在処理を行っている集合に対応付けられたデ
ータ値と、周囲のデータが参照データ列においてとる値
との最小値をその時点での出力データ値とし、対象とす
るモルフォロジカル・リコンストラクションが、リコン
ストラクション・バイ・エロージョンのときは、現在処
理を行っている集合に対応付けられたデータ値と、周囲
のデータが参照データ列においてとる値との最大値をそ
の時点での出力データ値とする。
【0025】本発明(請求項6)は、周囲のデータ集合
にデータを格納する際に、各データに対して、どの集合
に格納されているのか、または、どの集合にも格納され
ていないのかを記録しておき、処理したデータを格納す
るしようとする集合の優先度がすでに該データが格納さ
れている集合の優先度より真に高い場合に、また、その
ときに限り、既に格納されている集合から該データを削
除し、これから格納しようとする集合へ格納し、該デー
タが格納されている場所を示す記録を更新し、処理した
データを格納しようとする集合の優先度がすでに該デー
タが格納されている集合の優先度と同じかまたは、低い
場合には、これから格納しようとする該集合には該デー
タを格納しない。
【0026】図2は、本発明の原理構成図である。本発
明(請求項7)は、画像を含むデータ列に対するフィル
タの一種であるモルフォロジカル・リコンストラクショ
ンを行うための画像処理装置であって、入力データ列I
及び参照データ列Jを入力する入力手段10と、入力さ
れた入力データ列Iを記憶する入力データ列記憶手段3
1と、入力された参照データ列Jを記憶する参照データ
列記憶手段32と、データ列をある値vに応じたデータ
毎に別の集合qv として記憶し、かつ、該集合qv に優
先度を持たせた優先度順集合記憶手段33と、処理結果
のデータ列を格納する出力データ記憶手段34と、入力
データ列記憶手段31から入力データ列Iの1つのデー
タiを、参照データ列記憶手段32から参照データ列J
の1つのデータjをそれぞれ取得し、該データiと該デ
ータjとから初期値を計算し、該データiを優先度順集
合記憶手段33の初期値の値に応じた集合qvoに格納す
る初期化手段21と、優先度順集合記憶手段33で最も
優先度の高い集合から1つのデータkを取り出して、該
データkの処理結果を該データkを取り出した集合に対
応付けられた値maxを出力データ記憶手段34のデー
タkに書き込み、該データkの周囲のデータに対して、
その時点での値vを計算し、該周囲のデータを該値vに
応じた集合として優先度順集合記憶手段33に格納する
優先度順処理手段23と、現在処理中の集合が空集合に
なれば、次に優先度が高い空集合でない集合に対して優
先度順処理手段23の処理を行うように指示する手段
を、すべての集合が空集合になるまで繰り返えさせる繰
り返し判定手段24とを有する。
【0027】本発明(請求項8)は、画像を含むデータ
列に対するフィルタの一種であるモルフォロジカル・リ
コンストラクションを行うための画像処理プログラムを
格納した記憶媒体であって、入力データ列I及び参照デ
ータ列Jを入力させる入力プロセスと、入力された入力
データ列Iを記憶する入力データ列記憶手段から入力デ
ータ列Iの1つのデータiを、入力された参照データ列
Jを記憶する参照データ列記憶手段から参照データ列J
の1つのデータjをそれぞれ取得し、該データiと該デ
ータjとから初期値を計算し、該データiを、データ列
をある値vに応じたデータ毎に別の集合qv として記憶
し、かつ、該集合qv に優先度を持たせた優先度順集合
記憶手段の初期値の値に応じた集合qvoに格納する初期
化プロセスと、優先度順集合記憶手段で最も優先度の高
い集合から1つのデータkを取り出して、該データkの
処理結果を該データkを取り出した集合に対応付けられ
た値maxを、処理結果のデータ列を格納する出力デー
タ記憶手段のデータkに書き込み、該データkの周囲の
データに対して、その時点での値vを計算し、該周囲の
データを該値vに応じた集合として該優先度順集合記憶
手段に格納する優先度順処理プロセスと、現在処理中の
集合が空集合になれば、次に優先度が高い空集合でない
集合に対して優先度順処理プロセスの処理を行うように
指示するプロセスを、すべての集合が空集合になるまで
繰り返えさせる繰り返し判定プロセスとを有する。
【0028】上記のように、本発明では、モルフォロジ
カル・リコンストラクションにおいて、出力画素値の優
先度の高い方から順番に画素の処理を行うため、各画素
に対して1度処理を行えば、それが最終的な値となる。
以後、同じ画素が集合に登録されていても、その画素は
処理済であるため、実際には画素値の代入処理は行われ
ない。従って、1つの画素について1度しか画素値の代
入処理を行わずに、モルフォロジカル・リコンストラク
ション処理を行うことが可能となり、処理量の大幅な削
減が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】図3は、本発明の画像処理装置の
構成を示す。同図に示す画像処理装置は、入力部10、
演算部20、記憶部30及び出力部40から構成され
る。入力部10は、入力データ列I及び参照データ列J
を入力する。
【0030】記憶部30は、入力された入力データ列I
を記憶する入力データ列記憶部31、入力された参照デ
ータ列Jを記憶する参照データ列記憶部32、データ列
である値vに応じたデータ毎に別の集合qv として記憶
し、かつそれらの集合に優先度を持たせて格納するQ記
憶部33、処理結果のデータ列を格納するR記憶部34
からなる。
【0031】演算部20は、初期化部21、優先度順処
理部22、判定部23から構成される。初期化部21
は、入力データ列記憶部31から入力データIの1デー
タiを、参照データ列記憶部32からiに対応する参照
データ列Jの1データjをそれぞれ取得し、iとjから
初期値v0 を求め、データiを当該v0 の値に応じた集
合qv0としてQ記憶部33に格納する。
【0032】優先度順処理部22は、Q記憶部33の中
で最も優先度の高い集合qmax から1つのデータkを取
り出して、当該データkの処理結果を、データkを取り
出した集合に対応付けられた値maxをR記憶部34の
データkに書き込む。さらに、データkの隣接データに
対して、その時点での値vを計算し、隣接データを値v
に応じた集合qv としてQ記憶部33に記憶する。
【0033】判定部23は、現在処理中の集合q0 が空
になれば、次に優先度が高い空集合でない集合qv'に対
して優先度順処理部22の処理を行うように指示し、す
べての集合が空集合になるまで当該処理を繰り返す。次
に、上記の構成における動作を説明する。図4は、本発
明の画像処理の動作を示すフローチャートである。
【0034】ステップ101) Q記憶部33の集合を
空集合しておく。 ステップ102) 入力部10において、入力データ列
I及び参照データ列Jを入力し、入力データ列Iを入力
データ列記憶部31に、参照データ列Jを参照データ列
記憶部32に記憶し、データ列をある値vに応じたデー
タ毎に別の集合qv として優先度を持たせQ記憶部33
に記憶する。
【0035】ステップ103) 現在処理している集合
v が空集合であればステップ105に移行し、そうで
なければステップ104に移行する。 ステップ104) Q記憶部33の中で最も優先度の高
い集合qmax から1つのデータkを取り出し、当該デー
タkの処理結果を取り出した集合に対応付けられた値m
axをR記憶部34のデータkに書き込み、当該データ
kの隣接データに対して、その時点での値vを計算し、
隣接データを値vk に応じた集合qvkとしてQ記憶部3
3に格納し、ステップ103に移行する。
【0036】ステップ105) vから1を減算する。 ステップ106) v=0となり次に優先度が高い集合
が空集合である場合にはステップ107に移行し、そう
でない場合には、ステップ103に移行し、次に優先度
が高い集合qv'に対しての処理を行う。 ステップ107) R記憶部34に格納されている出力
データRを出力する。
【0037】次に、リコンストラクション・バイ・ダイ
レーション及びリコンストラクション・バイ・エレージ
ョンに対応させた場合について説明する。まず、リコン
ストラクション・バイ・ダイレーションの場合について
説明する。入力画像をI(x)、参照画像をR(x)と
し、入力画像I(x)の画素値の最大値をmaxとす
る。出力すべき画像δ* (I,R)はすべての画素にお
いて未処理であると初期化する。
【0038】本発明では、リコンストラクション・バイ
・ダイレーションの処理において、画素の処理順序を集
合の配列 qucue [v](MIN≦v≦max) を用いて、始めにv=maxとし、qucue [v]の中の
画素xについて未処理であれば画素xに画素値vを代入
処理し、処理した画素xの周囲の画素のうち未処理のも
のx’に対して以下に示す基準に基づいて画素値v’を
求め、qucue [v’]に登録してqucue [v]が空集合
になれば、vを1減らして同様の処理を繰り返し、qucu
e [MIN]が空集合になると処理を終了する。
【0039】処理した画素xの周期の画素x’に対して
画素値v’を求める基準は式(9)のとおりである。つ
まり、現在処理中の集合に対応付けられている画素値v
と画素x’の参照画像上での画素値R(x’)との最小
値をもって、画素値v’とする。 v’=min(R(x’),v) (9) 集合の配列の初期値には、入力画像に参照画像のエロー
ジョンを用いるオープン・バイ・リコンストラクション
のように、任意の画素xにおいて、入力画像I(x)が
参照画像R(x)よりも等しいか小さい(I(x)≦R
(x))ときは、I(x)の画素値vを用いて、画素値
がvとなる画素xを集合queue [v]に登録する。任意
の画素xにおいて、入力画像I(x)が参照画像R
(x)よりも等しいか小さいときということが成り立た
ないときには、I(x)とR(x)との小さい方の値に
対応付けられた集合へ画素xを登録する。
【0040】次に、リコンストラクション・バイ・エロ
ージョンの場合について説明する。入力画像をI
(x)、参照画像をR(x)とし、入力画像I(x)の
画素値の最小値をminとする。出力すべき画像ε
* (I,)はすべての画素において未処理であると初期
化する。本発明では、リコンストラクション・バイ・エ
ロージョンの処理において、画素の処理順序を集合の配
列queue [v](min≦v≦MAX)を用いて、始め
に、v=minとし、queue [v]の中の画素を未処理
であれば処理し、処理した画素の周囲の画素のうち未処
理のものx’に対して基準に基づいて画素値v’求め、
queue [v’]に登録してqueue [v]が空集合になれ
ば、vを1増やして同様の処理を繰り返し、queue [M
AX]が空集合になると処理を終了する。
【0041】画素x’に対して、画素値v’を求める基
準は式(10)の通りである。つまり、現在処理中の集
合に対応付けられている画素値vと画素x’の参照画像
上での画素値R(x’)との最大値をもって、画素値
v’とする。 v’=max(R(x’),v) (10) 集合の配列の初期値には、入力画像に参照画像のダイレ
ーションを用いるクローズ・バイ・リコンストラクショ
ンのように、任意の画素xにおいて入力画像I(x)が
参照画像R(x)よりも等しいか大きいときは、I
(x)の画素値vを用いて、画素値がvとなる画素xを
集合queue [v]に登録する。任意の画素xにおいて入
力画素xにおいて入力画像I(x)が参照画像R(x)
よりも等しいか大きいということが成り立たないときに
は、I(x)とR(x)との大きい方の値に対応付けら
れた集合へ画素xを登録する。
【0042】上記の方法では、リコンストラクション・
バイ・ダイレーションとリコンストラクション・バイ・
エロージョンとのどちらの場合においても、周囲の画素
を集合に格納する際に、その画素が過去にいずれかの集
合に格納されたかどうかを確認せずに格納している。こ
のため、同じ画素が複数の集合に複数回格納され得る。
しかし、実際にその画素への画素値代入処理を行う前
に、当該画素が未処理かどうかの検査をしているため、
1つの画素に対して2回以上の画素値代入処理を行うこ
とはない。
【0043】同じ画素が複数の集合に複数回格納される
ことを防ぐためには、各画素に対して現在どの集合に格
納されているかを記録しておき、新たに格納する必要が
生じた際に、新たに格納しようとする集合が現在格納さ
れている集合より優先度の高い場合にのみ現在格納され
ている集合から当該画素を除去し、新たに格納しようと
する集合に当該画素を格納するという手続を行えばよ
い。
【0044】従来は、値の変化しない画素に対しても処
理を行い、さらに1つの画素について何度も処理を行っ
ていたのに対し、本発明では、1つの画素について1度
だけ画素値の代入処理を施している。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 [第1の実施例]本実施例では、オープン・バイ・リコ
ンストラクションに本発明による手法を適応した場合を
説明する。以下の説明には、2行3列の2次元のデータ
列を用いる。このデータ列における各データのアドレス
を式(11)のように呼ぶこととする。
【0046】
【数4】
【0047】即ち、第i行、第j列のデータを(i−
1,j−1)と呼ぶ。例えば、第2行、第1列のデータ
は(1,0)と呼ぶ。また、各データのとりうる最小値
をMIN=0、最大値をMAX=2とする。オープン・
バイ・リコンストラクションへの入力として式(12)
のようなデータ列I(x)及び図5(c)のような構造
要素Sを考える。
【0048】
【数5】
【0049】本発明では、オープン・バイ・リコンスト
ラクションの最初のエロージョンは通常どおり行う。式
(12)のデータ列I(x)を図5(c)の構造要素S
でエロージョンした結果のデータ列εS (I)(x)
は、式(13)のようになる。
【0050】
【数6】
【0051】本手法では、ここからジオデシック・ダイ
レーションの繰り返しを行わずに、リコンストラクショ
ン・バイ・ダイレーション処理を実行し、オープン・バ
イ・リコンストラクションの結果を求める。まず、出力
すべきデータ列γ(rec) (I)(x)のすべてのデータ
を未処理と初期する。この状態を式(14)に示す。式
中の“−”は、未処理であることを表す。
【0052】
【数7】
【0053】また、3つの集合queue [2],queue
[1],queue [0]に、εS (I)(x)のそれぞれ
対応するデータのアドレスを格納する。(式(15)、
式(16)、及び式(17))。 フェーズ 1: queue [2]={(0,2)} (15) queue [1]={(0,0)} (16) queue [0]={(0,1)(1,0)(1,1)(1,2)} (17) 本方法では、値の大きいデータを含む集合から処理され
る。この例では、queue[2]から処理される。queue
[2]から1つのデータ(0,2)が取り除かれ、それ
が未処理であるため、処理され、値“2”が入る。デー
タ(0,2)の周囲のデータ(0,1),(1,2)が
式(9)の基準によって、queue [2]に入る(式(1
8)から式(21))。
【0054】フェーズ 2:
【0055】
【数8】
【0056】同様にして、queue [2]内のデータ
(0,1),(1,2)が処理された後の状態は、式
(22)から式(25)となる。 フェーズ 3:
【0057】
【数9】
【0058】ここで、queue [1]、queue [0]に同
じデータが複数回登録されているが、後述するように1
度しか処理されない。次に、queue [2]は空集合とな
るため、処理は、queue [1]に移り、queue [1]の
1つ目のデータ(0,0)を処理する際に、データ
(0,0)は処理済であるため、このデータは処理され
ずに捨てられる(式(26)から式(29)。
【0059】フェーズ 4:
【0060】
【数10】
【0061】以下、同様にしてqueue [1]が空集合に
なると、queue [0]に処理が移る。queue [0]では
データ(1,1)のみが1度だけ処理され、他のデータ
はすべて処理済のため捨てられる。最終的に式(30)
から式(33)のようにすべての集合が空集合となり処
理が終了する。 フェーズ 6:
【0062】
【数11】
【0063】以上説明したように、本発明によれば、オ
ープン・バイ・リコンストラクションなどで用いられる
リコンストラクション・バイ・ダイレーション処理にお
いて、1つのデータに対しては1度しか代入処理を行わ
ず、かつ、その処理はすべて最終的な結果である(無駄
な処理がない)。そのため、処理量を膨大に削減するこ
とができる。また、ここでの出力データ列γ
(rec) (I)(x)は、上述の定義どおり処理した場合
と等しい。
【0064】[第2の実施例]本実施例では、周囲デー
タの集合への格納の際に必要のある場合のみ格納する手
法を、前述の第1の実施例と同じデータに対して適応し
た場合を説明する。第1の実施例において、集合を初期
化する際に(式(15)、(16)、(17))、同時
に各データがどの集合に格納されているかを示すテーブ
ルを用意する(式(34))。
【0065】フェーズ 0:
【0066】
【数12】
【0067】式(34)の各要素において、k,mは、
queue[k]のm番目に格納されていることを示
す。k.m=−1.0のときはそのデータは処理済であ
り、どの集合にも格納されていないことを示すとする。
次に、(0,2)が処理された後で、その周囲のデータ
である(0,1)と(1,2)とが集合queue
[2]に格納される。このとき、それぞれのデータのテ
ーブルの要素を確認し、(0,1)は、queue
[0]に格納されており、queue[2]は、que
ue[0]よりも優先度が高いため、queue[0]
に格納されている(0,1)は除去してqueue
[2]に格納し、テーブルを2.1に変更する。同様に
(1.2)についても、queue[0]に格納されて
いる(1.2)を除去して、queue[2]に格納
し、テーブルを2.2に変更する。この時点でのテーブ
ル及び集合を式(35)、(36)、(37)、(3
8)に示す。
【0068】フェーズ 1:
【0069】
【数13】
【0070】ここで、データ(0,2)は処理済である
ため、そのテーブルの要素は−1.0となっている。ま
た、データ(0,1)と(1、2)とは、第1の実施例
のとき(式(19)、(20)、(21))は、2つの
集合queue[2]、queue[0]に格納されて
いたのに対して、式(36)、(37)、(38)で
は、1つの集合queue[2]のみに格納されてい
る。これらのデータのテーブルの要素は、2.1,2.
2にそれぞれ書換えられている。それに対応してデータ
(1,0),(1,1)のテーブルの要素も集合の中で
の順番が変更される。この集合の中での順番の変更は、
集合のデータ構造としてリスト構造を用いると、自動的
に書き変わるため新たな処理を必要とするわけではな
い。
【0071】同様にして、データ(0,1),(1,
2)が処理された後の状態を式(39)、(40)、
(41)、(42)に示す。フェーズ 3:
【0072】
【数14】
【0073】これらの2つのデータが処理されるとき、
その周囲のデータは集合に格納されない。なぜならば、
周囲のデータはすでに同じ優先度の集合に格納されてい
るためである。以上説明したように、本発明によれば、
第1の実施例において周囲のデータを集合に格納する際
に、不必要な格納は行わないため、データへのアクセス
回数を削減することができる。この削減によってモルフ
ォロジカル・リコンストラクション処理に必要な処理量
を第1の実施例よりもさらに削減することが可能でき
る。
【0074】なお、本発明は、図3に示す演算部20の
構成をプログラムとして構築し、画像処理装置として利
用されるコンピュータに接続されるディスク装置や、フ
ロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等の可搬
記憶媒体に格納しておき、本発明を実施する際にインス
トールすることにより容易に本発明を実現できる。
【0075】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、与えら
れたデータ列に対してモルフォロジカル・リコンストラ
クション処理を行う際に、各データに対して1度だけデ
ータ値の代入処理を行うため、処理量を大幅に削減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の画像処理装置の構成図である。
【図4】本発明の画像処理の動作を示すフローチャート
である。
【図5】ジオデシック・ダイレーション(または、エロ
ージョン)における大きさ1の構造要素を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 入力手段、入力部 20 演算手段、演算部 21 初期化手段、初期化部 22 優先度順処理手段、優先度順処理部 23 繰り返し判定手段、判定部 30 記憶手段、記憶部 31 入力データ列記憶手段、入力データ記憶部 32 参照データ列記憶手段、参照データ列記憶部 33 優先度順集合記憶手段、Q記憶部 34 出力データ記憶手段、R記憶部 40 出力手段、出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 武 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B057 CA16 CB16 CF01 CF02 CH11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を含むデータ列に対するフィルタの
    一種であるモルフォロジカル・リコンストラクションを
    行うための画像処理方法において、 データを要素する集合をデータの値が取り得る種類の数
    だけ用意し、各々の集合をデータの値と対応付け、各々
    の集合に対してそのデータ値に応じて優先度を付与し、 各々の集合を入力として与えられた入力データ列及び参
    照データ列を用いて初期化し、 優先度の高い順に集合が空集合になるまで、当該集合に
    含まれるデータから処理し、処理したデータの周囲のデ
    ータに対して、その時点での出力データ値を計算し、計
    算された値に対応する周囲のデータ集合へデータを格納
    し、 すべての集合が空集合になれば、格納されたデータを出
    力することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記優先度を付与する際に、 対象とするモルフォロジカル・リコンストラクション
    が、リコンストラクション・バイ・ダイレーションのと
    きは、各々の集合に対応付けられたデータ値の大きいも
    のほど優先度を高くし、 対象とするモルフォロジカル・リコンストラクション
    が、リコンストラクション・バイ・エロージョンのとき
    は、各々の集合に対応付けられたデータ値の小さいもの
    ほど優先度を高くする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記各々の集合を初期化する際に、 対象とするモルフォロジカル・リコンストラクション
    が、リコンストラクション・バイ・ダイレーションのと
    きは、各データに対し、該データの入力データ列でのデ
    ータ値と参照データ列でのデータ値との最小値を求め、
    該データを該最小値が対応付けられている集合に格納
    し、 対象とするモルフォロジカル・リコンストラクション
    が、リコンストラクション・バイ・エロージョンのとき
    は、各データに対し、該データの入力データ列でのデー
    タ値と参照データ列でのデータ値との最大値を求め、該
    データを該最大値に対応付けられている集合に格納する
    請求項1記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記優先度の高い順に集合に含まれるデ
    ータを処理する際に、 前記データが含まれていた集合に対応付けられていた値
    をデータの値とする請求項1記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 処理したデータの周囲のデータに対し
    て、その時点での前記出力データ値を計算する際に、 対象とするモルフォロジカル・リコンストラクション
    が、リコンストラクション・バイ・ダシレーションのと
    きは、現在処理を行っている集合に対応付けられたデー
    タ値と、前記周囲のデータが参照データ列においてとる
    値との最小値をその時点での出力データ値とし、 対象とするモルフォロジカル・リコンストラクション
    が、リコンストラクション・バイ・エロージョンのとき
    は、現在処理を行っている集合に対応付けられたデータ
    値と、前記周囲のデータが参照データ列においてとる値
    との最大値をその時点での出力データ値とする請求項1
    記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記周囲のデータ集合にデータを格納す
    る際に、 各データに対して、どの集合に格納されているのか、ま
    たは、どの集合にも格納されていないのかを記録してお
    き、 処理したデータを格納するしようとする集合の優先度が
    すでに該データが格納されている集合の優先度より真に
    高い場合に、また、そのときに限り、既に格納されてい
    る集合から該データを削除し、これから格納しようとす
    る集合へ格納し、該データが格納されている場所を示す
    記録を更新し、 処理したデータを格納しようとする集合の優先度がすで
    に該データが格納されている集合の優先度と同じかまた
    は、低い場合には、これから格納しようとする該集合に
    は該データを格納しない請求項1記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 画像を含むデータ列に対するフィルタの
    一種であるモルフォロジカル・リコンストラクションを
    行うための画像処理装置であって、 入力データ列I及び参照データ列Jを入力する入力手段
    と、 入力された前記入力データ列Iを記憶する入力データ列
    記憶手段と、 入力された前記参照データ列Jを記憶する参照データ列
    記憶手段と、 データ列をある値vに応じたデータ毎に別の集合qv
    して記憶し、かつ、該集合qv に優先度を持たせた優先
    度順集合記憶手段と、 処理結果のデータ列を格納する出力データ記憶手段と、 前記入力データ列記憶手段から前記入力データ列Iの1
    つのデータiを、前記参照データ列記憶手段から前記参
    照データ列Jの1つのデータjをそれぞれ取得し、該デ
    ータiと該データjとから初期値を計算し、該データi
    を前記優先度順集合記憶手段の前記初期値の値に応じた
    集合qvoに格納する初期化手段と、 前記優先度順集合記憶手段で最も優先度の高い集合から
    1つのデータkを取り出して、該データkの処理結果を
    該データkを取り出した集合に対応付けられた値max
    を前記出力データ記憶手段のデータkに書き込み、該デ
    ータkの周囲のデータに対して、その時点での値vを計
    算し、該周囲のデータを該値vに応じた集合として優先
    度順集合記憶手段に格納する優先度順処理手段と、 現在処理中の集合が空集合になれば、次に優先度が高い
    空集合でない集合に対して前記優先度順処理手段の処理
    を行うように指示する手段を、すべての集合が空集合に
    なるまで繰り返えさせる繰り返し判定手段とを有するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画像を含むデータ列に対するフィルタの
    一種であるモルフォロジカル・リコンストラクションを
    行うための画像処理プログラムを格納した記憶媒体であ
    って、 入力データ列I及び参照データ列Jを入力させる入力プ
    ロセスと、 入力された前記入力データ列Iを記憶する入力データ列
    記憶手段から前記入力データ列Iの1つのデータiを、
    入力された前記参照データ列Jを記憶する参照データ列
    記憶手段から前記参照データ列Jの1つのデータjをそ
    れぞれ取得し、該データiと該データjとから初期値を
    計算し、該データiを、データ列をある値vに応じたデ
    ータ毎に別の集合qv として記憶し、かつ、該集合qv
    に優先度を持たせた優先度順集合記憶手段の前記初期値
    の値に応じた集合qvoに格納する初期化プロセスと、 前記優先度順集合記憶手段で最も優先度の高い集合から
    1つのデータkを取り出して、該データkの処理結果を
    該データkを取り出した集合に対応付けられた値max
    を、処理結果のデータ列を格納する出力データ記憶手段
    のデータkに書き込み、該データkの周囲のデータに対
    して、その時点での値vを計算し、該周囲のデータを該
    値vに応じた集合として該優先度順集合記憶手段に格納
    する優先度順処理プロセスと、 現在処理中の集合が空集合になれば、次に優先度が高い
    空集合でない集合に対して前記優先度順処理プロセスの
    処理を行うように指示するプロセスを、すべての集合が
    空集合になるまで繰り返えさせる繰り返し判定プロセス
    とを有することを特徴とする画像処理プログラムを格納
    した記憶媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013138884A (ja) * 2013-03-11 2013-07-18 Toshiba Corp 超音波診断装置、超音波画像処理装置及び超音波画像処理プログラム
US8858442B2 (en) 2008-08-14 2014-10-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Ultrasonic diagnostic apparatus and ultrasonic image processing apparatus

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US8858442B2 (en) 2008-08-14 2014-10-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Ultrasonic diagnostic apparatus and ultrasonic image processing apparatus
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