JP2001033339A - つりあい試験機 - Google Patents

つりあい試験機

Info

Publication number
JP2001033339A
JP2001033339A JP11209165A JP20916599A JP2001033339A JP 2001033339 A JP2001033339 A JP 2001033339A JP 11209165 A JP11209165 A JP 11209165A JP 20916599 A JP20916599 A JP 20916599A JP 2001033339 A JP2001033339 A JP 2001033339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
rotation
unbalance
rotor
unbalanced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11209165A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kanamori
宏 金森
Kazuhiko Yamaguchi
和彦 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akashi Corp
Original Assignee
Akashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akashi Corp filed Critical Akashi Corp
Priority to JP11209165A priority Critical patent/JP2001033339A/ja
Publication of JP2001033339A publication Critical patent/JP2001033339A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Balance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、不つりあい位置が計測され
た被試験体を調整する際に、容易に被試験体を所定の位
置に回転させ、不つりあいの調整に係る作業効率を高め
ることである。 【解決手段】 被試験体(ロータ40)の不つりあいの
角度位置を計測するつりあい試験機において、不つりあ
いの角度位置を計測後、当該不つりあい部分を基準角度
位置に適合させるために、角度測定手段(ロータリーエ
ンコーダ18、パルスディテクター19および割出しコ
ントローラ30)は、前記被試験体の回転角度を測定
し、割出しコントローラ30の演算部は、測定された回
転角度と、計測された不つりあいの角度位置とを比較し
て、前記基準角度位置に対する当該不つりあい部分の角
度位置の角度のずれ方向を判別し、表示器17a、17
bに、被試験体の不つりあい部分の角度位置を前記基準
角度位置に適合させる回転方向を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、つりあい試験機に
係り、詳細には、保持部により回動自在に保持された被
試験体を所定速度に回転させることによって、前記被試
験体の不つりあいの角度位置を計測するつりあい試験機
に関する。
【0002】
【従来の技術】つりあい試験機は、被試験体(以下、ロ
ータと呼ぶ。)を回転させ、振動等を測定する試験装置
と測定データに基づいてロータの不つりあいの位置及び
度合いを計測する不つりあい計測装置とによって構成さ
れ、試験装置は、ロータを回動自在に保持・積載する取
付部、取付部が取り付けられた振動台、振動台を支える
基礎部(装置本体)、ロータ(被試験体)に回転を与え
る駆動部、回転されたロータが不つりあいによる遠心力
のために発生する振動または、動的な力を測定する測定
部等により概略構成される。
【0003】不つりあい計測装置は、ケーブル等を介し
て試験装置の測定部と接続されており、ロータの回転に
よって発生した振動などの測定データを演算処理するこ
とにより、ロータにおける不つりあいの位置および不つ
りあい量等を計測して、不つりあい計測装置の表示部に
表示する。作業員は、この表示部に表示されたデータに
基づいて、ロータの切削、重りの溶接等の加工を行うこ
とによって、ロータのつりあいを調整する。
【0004】従来では、この加工の際に、作業員は、不
つりあい計測装置の表示部に示された不つりあいの角度
と現在のロータ角度とを見比べながら、不つりあい位置
が所定の作業位置に来るようにロータを手動で回転させ
た後、ロータを固定して、当該不つりあい位置のロータ
表面を加工等していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不つり
あい計測装置は、試験装置と別個独立した機器であるた
め、通常、試験装置から離れた場所に設置されており、
一人の作業員が、ロータの不つりあい位置を所定の位置
に回転させる際には、離れた場所にある表示部を見なが
らロータの調整を行うか、あるいは、表示部を見て指示
する作業員、ロータを回転させる作業員等、複数の作業
員が共同で作業しなければならず、作業効率の低下を招
いていた。
【0006】また、つりあい試験を行うロータが巨大な
ものである場合、作業を行う試験装置とデータが表示さ
れている不つりあい計測装置の位置が離れてしまうた
め、さらに、作業効率の低下を招いていた。
【0007】本発明の課題は、不つりあい位置が計測さ
れた被試験体を調整する際に、容易に被試験体を所定の
位置に回転させ、不つりあいの調整に係る作業効率を高
めることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
保持部(例えば、図1中の移動部10a、10b)によ
り回動自在に保持された被試験体(例えば、図1中のロ
ータ40)を所定速度に回転させることによって、前記
被試験体の不つりあいの角度位置を計測するつりあい試
験機(例えば、つりあい試験機1)において、前記不つ
りあいの角度位置が計測された後に、当該不つりあい部
分を基準角度位置に適合させるための、前記被試験体の
回転角度を測定する角度測定手段(例えば、図2中のロ
ータリーエンコーダ18、パルスディテクター19およ
び割出しコントローラ30)と、前記角度測定手段によ
って測定された回転角度と、計測された不つりあいの角
度位置とを比較して、前記基準角度位置に対する当該不
つりあい部分の角度位置の角度のずれ方向を判別する判
別手段(例えば、図4中の割出しコントローラ30の演
算部31)と、前記判別手段によって判別された前記被
試験体の不つりあい部分の角度位置を前記基準角度位置
に適合させる回転方向を表示する表示器(例えば、図2
中の表示器17a、17b)と、を備えたことを特徴と
している。
【0009】この請求項1記載の発明によれば、保持部
により回動自在に保持された被試験体を所定速度に回転
させることによって、前記被試験体の不つりあいの角度
位置を計測するつりあい試験機において、前記不つりあ
いの角度位置が計測された後に、当該不つりあい部分を
基準角度位置に適合させるために、角度測定手段は、前
記被試験体の回転角度を測定し、判別手段は、前記角度
測定手段によって測定された回転角度と、計測された不
つりあいの角度位置とを比較して、前記基準角度位置に
対する当該不つりあい部分の角度位置の角度のずれ方向
を判別し、表示器は、前記判別手段によって判別された
前記被試験体の不つりあい部分の角度位置を前記基準角
度位置に適合させる回転方向を表示する。
【0010】したがって、不つりあいの角度位置が計測
された被試験体を加工するために、作業員が、被試験体
の不つりあいの角度位置を基準角度位置に適合させる際
に、被試験体を回転させる方向が表示器に表示されるた
め、他の計測機器(例えば、不つりあい計測装置20
等)の表示画面を確認する必要がなく、作業効率の向上
が実現できる。また、被試験体を回転させる方向が表示
器に表示されるため、作業員は、不つりあいの角度位置
を把握しやすく、被試験体の不つりあいの角度位置を容
易、かつ、正確に基準角度位置に適合することができ
る。
【0011】また、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載のつりあい試験機において、前記表示器は、前
記保持部に設置する構成としてもよい。
【0012】この請求項2記載の発明によれば、つりあ
い試験機の保持部に設置された表示器に、被試験体の不
つりあい部分の角度位置を基準位置に適合させる回転方
向が表示される。そのため、作業員は、被試験体の不つ
りあいが計測された後、不つりあいの角度位置を基準角
度位置に適合させる際に、被試験体を離れずに作業を行
えるので、作業効率の向上が実現できる。
【0013】また、請求項3記載の発明のように、請求
項1または2記載のつりあい試験機において、前記角度
測定手段は、前記被試験体を回転させる駆動部の回転軸
の回転角度を示す回転軸角度信号(例えば、図2中のロ
ータリーエンコーダ18が出力する角度パルス信号)
と、前記被試験体の単位回転毎に出力される単位回転信
号(例えば、図2中のパルスディテクター19が出力す
るロータパルス信号)とに基づいて、前記不つりあい部
分を前記基準角度位置に適合させるため、前記被試験体
の回転角度を測定する構成としてもよい。
【0014】この請求項3記載の発明によれば、被試験
体を回転させる駆動部の回転軸の回転角度を示す回転軸
角度信号と、被試験体の単位回転毎に出力される単位回
転信号とに基づいて、被試験体の回転角度を測定してい
るため、作業員が、被試験体を手動で回転させた場合
に、当該回転により発生する回転軸角度信号に基づい
て、被試験体が回転した角度がわかり、被試験体の不つ
りあい部分を基準角度位置に正確に適合させることがで
きる。
【0015】また、被試験体の回転と被試験体を回転さ
せる駆動部の回転軸の回転比率が異なる場合にも、被試
験体の回転角度を容易に測定できる。
【0016】また、請求項4記載の発明のように、請求
項3記載のつりあい試験機において、前記駆動部は、ベ
ルト駆動方式あるいは継手駆動方式により前記被試験体
を回転させる構成としてもよい。
【0017】この請求項4記載の発明によれば、ベルト
駆動方式あるいは継手駆動方式により被試験体を回転さ
せるつりあい試験機において、被試験体の回転角度の測
定が行え、回転させる方向の表示が可能となるため、被
試験体の不つりあいの角度位置を基準角度位置に適合さ
せる際に、作業効率の向上が実現できる。
【0018】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1〜4のいずれか記載のつりあい試験機において、前
記被試験体を回動自在に保持する前記保持部を複数有
し、当該保持部のそれぞれに、前記表示器を設ける構成
としてもよい。
【0019】この請求項5記載の発明によれば、3面機
や4面機等の複数の保持部を有するつりあい試験機にお
いて、作業員が、被試験体の不つりあいの角度位置を基
準角度位置に適合する際に、被試験体を回転させる方向
が各保持部に設けられたそれぞれの表示器に表示される
ため、不つりあい部分の角度位置をより正確に把握でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明に係るつりあい試験機の実施の形態を詳細に説明す
る。
【0021】本発明を適用したつりあい試験機1は、モ
ータ151がベルト152を介して被試験体であるロー
タ40を回転させ、ロータ40の回転により発生する振
動等を測定部(振動ピックアップ)16が測定する。測
定データは、不つりあい計測装置20に入力され、不つ
りあい計測装置20によって、不つりあいの位置及び度
合いが計測される。次いで、不つりあい計測装置20の
表示部22に不つりあい位置等が表示されると共に、当
該不つりあい位置等が割出しコントローラ30に出力さ
れる。そして、割出しコントローラ30が、入力された
不つりあい位置の角度データとロータ40の現在時点の
角度との比較等を行って、ロータ40のつりあいを調整
するため、不つりあい位置を所定位置へ回転させるため
の方向を表示部17に表示する。
【0022】まず、つりあい試験機1の構成を説明す
る。図1(a)は、つりあい試験機1における試験装置
10の外観斜視図である。図1(b)は、つりあい試験
を行う際に、ロータ40を回転させるために設置される
つりあい試験機1の駆動部15と駆動部15の動力であ
るモータ151の回転軸に連動してパルス信号を発生さ
せるロータリーエンコーダ18を模式的に表す図であ
る。図2は、つりあい試験機1に係るデータの流れを模
式的に表す図である。図3は、表示器17aの拡大図で
ある。
【0023】図1(a)において、試験装置10は、図
中左側の移動部10aと、図中右側の移動部10bと、
基礎部11と、パルスディテクター19とにより構成さ
れる。移動部10a、10bは、ロータ40を回動自在
に保持・積載する取付部13a、13bと、取付部13
a、13bを支持する振動台12a、12bと、ロータ
40が回転することにより、不つりあいによって発生し
た振動等を測定する測定部(振動ピックアップ)16
a、16bとから構成され、基礎部11上に垂設され
る。振動台12a、12bには、計測されたロータ40
の不つりあい位置を作業員がロータ40を回転させて所
定位置に設置する際に、ロータ40を回転させる方向を
表示する表示器17a、17bが備えられており、割出
しコントローラ30から入力された指示信号に従って、
正回転指示表示171a、171b、逆回転指示表示1
73a、173bあるいは一致表示172a、172b
の点灯を行う(図2、図3参照)。
【0024】取付部13a、13bは、ロータ40のロ
ーラ軸受であり、滑車131a、131bを軸支する上
枠と、2つの滑車132a、132bを軸支する下枠と
から構成されており、滑車131aと滑車132aによ
りロータ40の図中左端を挟持し、滑車131bと滑車
132bによりロータ40の図中右端を挟持することに
よって、ロータ40を回動自在に保持する。
【0025】基礎部11は、移動部10a、10bを長
手方向の所望の位置に移動・固定することが可能なレー
ルを備え、ロータ40の長さに応じて、移動部10a、
10bが配設される。被試験体であるロータ40は、移
動部20a、20bのそれぞれにおいて不つりあいが計
測され、作業員によって加工が行われる修正面42、4
3を有している。また、ロータ40には、反射材(例え
ば、アルミテープ等)である反射部41が付されてお
り、パルスディテクター19は、ロータ40の回転によ
る反射部41の所定位置に対向する位置に固定・設置さ
れている。そして、パルスディテクター19は、ロータ
40の回転中に一定の光を常時照射し、反射部41によ
って反射される反射光を受光することによって、ロータ
40が1回転したことを表す単位パルス信号(以下、ロ
ータパルス信号という。)を不つりあい計測装置20と
割出しコントローラ30に出力する(図2参照)。
【0026】また、図1(b)において、ロータ40を
回転させる駆動部15は、駆動部15の動力であるモー
タ151と、モータ151の回転力をロータ40に伝達
するベルト152とから構成され、ロータリーエンコー
ダ18は、モータ151の軸回転に連動して、モータ1
51が1回転する間に回転角度を示す所定数のパルス信
号(以下、角度パルス信号という。)を発生する(図2
参照)。駆動部15は、移動部10aと移動部10b間
の基礎部11上に設置され、モータ151の回転軸に掛
けられたベルト152をロータ40に圧接することによ
り、モータ151の回転力をロータ40に伝達して、ロ
ータ40を所定速度に回転させる。
【0027】また、ロータリーエンコーダ18は、モー
タ151の回転軸が1回転する毎に一定数(例えば、3
60回)の角度パルス信号を発生するように構成されて
いる。
【0028】また、ロータリーエンコーダ18は、A
相、B相及びZ相の角度パルス信号を発生する。Z相の
角度パルス信号は、モータ151の回転軸一回転につき
一回発生されるパルス信号である。A相、B相の角度パ
ルス信号は、モータ151の回転軸一回転につき360
回発生されるパルス信号であり、A相とB相のパルス信
号の位相は、所定角度ずれて発生される。即ち、A相と
B相の後れ、進みを判別する事で正回転、逆回転の判別
ができる。
【0029】ロータリーエンコーダ18は、モータ15
1の回転軸の回転、即ち、ロータ40の回転により発生
するこれらA相、B相及びZ相の角度パルス信号を割出
しコントローラ30へ出力する。
【0030】次に、不つりあい計測装置20と割出しコ
ントローラ30の内部構成について、図4を参照して説
明する。
【0031】図4は、不つりあい計測装置20及び割出
しコントローラ30の内部構成を示すブロック図であ
り、併せて、不つりあい計測装置20及び割出しコント
ローラ30の授受信号を示す。
【0032】図4において、不つりあい計測装置20
は、演算部21と、表示部22と、入力部23とから構
成されている。演算部21は、試験装置10の測定部1
6a、16bから出力される振動ピックアップ信号(以
下、P.Uという。)(図2参照。)とパルスディテク
ター19から出力されるロータパルス信号が入力される
と、演算処理することによって、左右の測定部16a、
16bに対するロータ40の不つりあい位置(反射部4
1を基準とする回転角度およびロータ軸中心からの距
離)と不つりあいの度合い(不つりあい量)を計測し
て、表示部22に出力する。尚、この不つりあい位置と
度合いの計測は、従来の不つりあい計測装置で行われて
いる方法であるため、説明を省略する。また、計測した
左右の測定部16a、16bに対する不つりあいの位置
の内、反射部41、即ち、回転基準からの左右それぞれ
の角度データを割出しコントローラ30に出力する。
【0033】表示部22は、演算部21から入力された
不つりあい位置、不つりあいの度合いに関するデータを
表示する。
【0034】入力部23は、不つりあいの計測に係る初
期設定値等を入力するキーを有しており、作業員によっ
てキーが押下されると、当該キーの押下信号を演算部2
1に出力する。
【0035】図4において、割出しコントローラ30
は、演算部31を有しており、演算部31に、ロータリ
ーエンコーダ18から出力される角度パルス信号とパル
スディテクター19から出力されるロータパルス信号が
入力されると共に、不つりあい計測装置20から出力さ
れる左右の不つりあい位置の角度データが入力される。
演算部31は、ロータパルス信号が、1回入力されてか
ら次に入力されるまで、すなわち、ロータ40が1回転
する間に、角度パルス信号が入力される回数をカウント
する。
【0036】そして、演算部31は、不つりあい計測装
置20から出力される角度データをロータリーエンコー
ダ18が出力する回転角度を表すパルス数(以下、角度
パルス信号数という。)に変換し、比較する演算処理を
行う。この処理により、計測されたロータ40の不つり
あい位置を調整用の所定位置に回転させるために、演算
部31は、ロータ40を回転させる方向、即ち、現在位
置から正回転、逆回転あるいは現在位置が不つりあい位
置と一致していることを表示する指示信号を振動台12
の左右の表示器17a、17bに出力し、正回転指示表
示171a、171b、逆回転指示表示173a、17
3bあるいは一致表示172a、172bの点灯を行
う。
【0037】次に、試験装置10の動作を説明する。図
2、図3および図4において、駆動部15のモータ15
1及びベルト152によって、試験装置10に設置され
たロータ40がつりあい試験用の所定速度に回転され
る。このとき、パルスディテクター19はロータ40に
一定の光を常時照射して、ロータ40の反射部41によ
って反射された反射光を検知することにより、ロータ4
0が1回転する毎に1回、回転パルス信号を発生し、不
つりあい計測装置20と割出しコントローラ30へ出力
する。また、振動台12a、12bに設置された測定部
16a、16bは、回転されたロータ40が不つりあい
によって発生する振動等を検知し、P.U左、P.U右
の信号として不つりあい計測装置20へ出力する。
【0038】次に、不つりあい計測装置20の動作につ
いて説明する。不つりあい計測装置20の演算部21
は、従来と同様に、パルスディテクター19から入力さ
れる回転パルス信号と測定部16a、16bから入力さ
れるP.U左、P.U右のそれぞれの信号に基づく演算
処理を行うことによって、ロータ40の修正面42、4
3における不つりあい位置、不つりあいの度合いを計測
して、表示部22に出力する。また、演算部21は、ロ
ータ40の不つりあい位置の反射部41を基準とする左
右の角度データを割出しコントローラ30へ出力する。
表示部22は、演算部21から入力された不つりあい位
置、不つりあいの度合いを表示する。
【0039】次に、割出しコントローラ30の動作につ
いて説明する。まず、割出しコントローラ30の演算部
31は、パルスディテクター19からロータパルス信
号、不つりあい計測装置20から左角度データと右角度
データ、ロータリーエンコーダ18から角度パルス信号
がそれぞれ入力される。すると、演算部31は、ロータ
パルス信号とA相、B相の角度パルス信号を利用して、
不つりあい計測装置20から入力された左角度データと
右角度データをロータリーエンコーダ18のA相の角度
パルス信号数に変換する。例えば、修正面42における
不つりあいについて説明すると、左角度データが120
度である場合、ロータ40の1回転につきA相の角度パ
ルス信号が360回発生されるため、120度に対応す
る角度パルス信号数は、“120”に変換される。
【0040】そして、演算部31は、ロータリーエンコ
ーダ18によって入力される現在位置の基準(反射部4
1)からの角度パルス信号数と左角度データ及び右角度
データを変換した不つりあい位置を示す角度パルス信号
数とを比較して、作業員がロータ40の加工を行う所定
位置に不つりあい位置がくるように、表示器17a、1
7bにロータ40の回転方向を表示する。例えば、修正
面42における不つりあい位置、即ち、不つりあい計測
装置20から出力される左角度データが120度の場合
について説明する。上記の通り、このときの角度パルス
信号数は、“120”となる。この場合において、演算
部31は、現在位置の角度パルス信号数が“121”以
上“300”以下であれば、正回転指示表示171aの
点灯を行い、“1”以上“119”以下および“30
1”以上“360”以下であれば、逆回転指示表示17
3aの点灯を行い、“120”であれば、一致表示17
2aの点灯を行う。また、修正面43についても、右角
度データに応じて、同様の処理を行う。
【0041】以上のように、本実施の形態におけるつり
あい試験機1は、振動台12a、12bに、ロータ40
の回転方向を指示する表示器17a、17bを設けたた
め、作業員が、ロータ40の不つりあい位置を所定の調
整位置に回転させる際に、不つりあい計測装置20の表
示画面を確認する必要がない。そのため、つりあい試験
機1を離れずにロータ40を所定の調整位置に回転でき
るのでロータ40の調整に係る作業効率の向上が図れる
と同時に、容易かつ正確にロータ40を所定位置に回転
させることができる。
【0042】なお、本実施の形態において、つりあい試
験機1は、2面機として説明したが、3面機等であって
もよい。この場合、ロータ40の複数の部分における不
つりあい位置を各移動部10に設置された表示器17に
より表示できるため、作業員がロータ40の加工を行う
際に、不つりあい位置をより把握し易く、また、より正
確に不つりあいの調整を行うことができる。
【0043】また、本実施の形態においては、ベルト駆
動形のつりあい試験機について説明したが、継手駆動形
のつりあい試験機に適用してもよい。この場合、継手部
分の回転角度がロータ40の回転角度と一致しているた
め、継手部分の回転角度を測定し、測定された角度を用
いて、表示器17a、17bの表示を行うこととしても
よい。
【0044】さらに、本実施の形態において、表示器1
7a、17bには、ロータ40の正回転、逆回転あるい
は一致を指示する表示のみを行うこととして説明した
が、表示器17を小型の液晶画面等により構成し、不つ
りあい位置や度合い、即ち、ロータ40の回転軸中心か
らの距離や不つりあい量等のより詳細なデータを表示す
ることとしてもよい。
【0045】また、本実施の形態においては、ロータ4
0の不つりあい位置を所定位置に回転させる作業を作業
員が手動により行うこととして説明したが、不つりあい
計測装置20等によりモータ151を制御する構成と
し、不つりあい計測装置20によって計測された不つり
あい位置に基づいてモータ151を駆動して自動的にロ
ータ40の不つりあい位置を所定位置に回転させること
としてもよい。この場合、作業員が、ロータ40の回転
を行う必要がなく、作業員に対する負担の軽減および更
なる作業効率の向上を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、不つりあ
いの角度位置が計測された被試験体を加工するために、
作業員が、被試験体の不つりあいの角度位置を基準角度
位置に適合させる際に、被試験体を回転させる方向が表
示器に表示されるため、他の計測機器(例えば、不つり
あい計測装置20等)の表示画面を確認する必要がな
く、作業効率の向上が実現できる。また、被試験体を回
転させる方向が表示器に表示されるため、作業員は、不
つりあいの角度位置を把握しやすく、被試験体の不つり
あいの角度位置を容易、かつ、正確に基準角度位置に適
合することができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、つりあい試
験機の保持部に設置された表示器に、被試験体の不つり
あい部分の角度位置を基準位置に適合させる回転方向が
表示される。そのため、作業員は、被試験体の不つりあ
いが計測された後、不つりあいの角度位置を基準角度位
置に適合させる際に、被試験体を離れずに作業を行える
ので、作業効率の向上が実現できる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、被試験体を
回転させる駆動部の回転軸の回転角度を示す回転軸角度
信号と、被試験体の単位回転毎に出力される単位回転信
号とに基づいて、被試験体の回転角度を測定しているた
め、作業員が、被試験体を手動で回転させた場合に、当
該回転により発生する回転軸角度信号に基づいて、被試
験体が回転した角度がわかり、被試験体の不つりあい部
分を基準角度位置に正確に適合させることができる。
【0049】また、被試験体の回転と被試験体を回転さ
せる駆動部の回転軸の回転比率が異なる場合にも、被試
験体の回転角度が測定できる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、ベルト駆動
方式あるいは継手駆動方式により被試験体を回転させる
つりあい試験機において、被試験体の回転角度の測定が
行え、回転させる方向の表示が可能となるため、被試験
体の不つりあいの角度位置を基準角度位置に適合させる
際に、作業効率の向上が実現できる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、3面機や4
面機等の複数の保持部を有するつりあい試験機におい
て、作業員が、被試験体の不つりあいの角度位置を基準
角度位置に適合する際に、被試験体を回転させる方向が
各保持部に設けられたそれぞれの表示器に表示されるた
め、不つりあい部分の角度位置をより正確に把握でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、つりあい試験機1における試験装置
10の外観斜視図。(b)は、つりあい試験機1の駆動
部15とモータ151の回転軸に連動するロータリーエ
ンコーダ18を模式的に表す図。
【図2】つりあい試験機1に係るデータの流れを模式的
に表す図。
【図3】表示器17aの拡大図。
【図4】不つりあい計測装置20及び割出しコントロー
ラ30の内部構成と、不つりあい計測装置20及び割出
しコントローラ30の授受信号を示すブロック図。
【符号の説明】
1 つりあい試験機 10 試験装置 10a、10b 移動部 12a、12b 振動台 13a、13b 取付部 131a、131b、132a、132b 滑車 16a、16b 測定部 17a、17b 表示器 171a 正回転指示表示 172a 一致表示 173a 逆回転指示表示 11 基礎部 15 駆動部 151 モータ 152 ベルト 18 ロータリーエンコーダ 19 パルスディテクター 20 不つりあい計測装置 21 演算部 22 表示部 23 入力部 30 割出しコントローラ 31 演算部 40 ロータ 41 反射部 42、43 修正面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保持部により回動自在に保持された被試験
    体を所定速度に回転させることによって、前記被試験体
    の不つりあいの角度位置を計測するつりあい試験機にお
    いて、 前記不つりあいの角度位置が計測された後に、当該不つ
    りあい部分を基準角度位置に適合させるための、 前記被試験体の回転角度を測定する角度測定手段と、 前記角度測定手段によって測定された回転角度と、計測
    された不つりあいの角度位置とを比較して、前記基準角
    度位置に対する当該不つりあい部分の角度位置の角度の
    ずれ方向を判別する判別手段と、 前記判別手段によって判別された前記被試験体の不つり
    あい部分の角度位置を前記基準角度位置に適合させる回
    転方向を表示する表示器と、 を備えたことを特徴とするつりあい試験機。
  2. 【請求項2】前記表示器は、前記保持部に設置されたこ
    とを特徴とする請求項1記載のつりあい試験機。
  3. 【請求項3】前記角度測定手段は、前記被試験体を回転
    させる駆動部の回転軸の回転角度を示す回転軸角度信号
    と、前記被試験体の単位回転毎に出力される単位回転信
    号とに基づいて、前記不つりあい部分を前記基準角度位
    置に適合させるため、前記被試験体の回転角度を測定す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のつりあい試験
    機。
  4. 【請求項4】前記駆動部は、ベルト駆動方式あるいは継
    手駆動方式により前記被試験体を回転させることを特徴
    とする請求項3記載のつりあい試験機。
  5. 【請求項5】前記被試験体を回動自在に保持する前記保
    持部を複数有し、当該保持部のそれぞれに、前記表示器
    を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載
    のつりあい試験機。
JP11209165A 1999-07-23 1999-07-23 つりあい試験機 Pending JP2001033339A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11209165A JP2001033339A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 つりあい試験機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11209165A JP2001033339A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 つりあい試験機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001033339A true JP2001033339A (ja) 2001-02-09

Family

ID=16568415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11209165A Pending JP2001033339A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 つりあい試験機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001033339A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3438632A1 (de) * 2017-08-04 2019-02-06 Schenck RoTec GmbH Antriebseinrichtung für eine auswuchtmaschine sowie auswuchtmaschine

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3438632A1 (de) * 2017-08-04 2019-02-06 Schenck RoTec GmbH Antriebseinrichtung für eine auswuchtmaschine sowie auswuchtmaschine
US20190041289A1 (en) * 2017-08-04 2019-02-07 Schenck Rotec Gmbh Drive apparatus for a balancing machine and a balancing machine
DE102017007328A1 (de) * 2017-08-04 2019-02-07 Schenck Rotec Gmbh Antriebseinrichtung für eine Auswuchtmaschine sowie Auswuchtmaschine
DE102017007328B4 (de) 2017-08-04 2019-05-09 Schenck Rotec Gmbh Antriebseinrichtung für eine Auswuchtmaschine sowie Auswuchtmaschine
US11169043B2 (en) 2017-08-04 2021-11-09 Schenck Rotec Gmbh Drive apparatus for a balancing machine and a balancing machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4868762A (en) Automatic digital dynamic balancing machine and method
US5544073A (en) Rotor balancing calculator
US5627762A (en) Computer implemented balancer
CN105865714B (zh) 一种基于光栅尺反馈信号的转子不平衡测量装置
JP4726504B2 (ja) 画像形成断層撮影装置
US3910121A (en) Dynamic balancing machine
PL225215B1 (pl) Wyważarka wałów przegubowych i sposób wyważania wałów przegubowych
CN106610332B (zh) 检测电动车车轮的平衡机及检测不平衡质量的方法
US3372572A (en) Double-turntable type dynamic test apparatus
US5805464A (en) Dynamic balancer electronic angle finder
US20030230142A1 (en) Apparatus and method for testing rotational balance of crankshaft
JP2001033339A (ja) つりあい試験機
CN105300639A (zh) 一种主桨叶疲劳试验台激振力施加装置
CN212134038U (zh) 一种直联式转轴寿命测试机
JP2804497B2 (ja) 動釣合い試験機における被試験体停止制御装置
JP3036237B2 (ja) トランスミッション試験装置
JP2005308537A (ja) 釣合い解析器及びこの釣合い解析器による釣合い解析方法
CN104931880B (zh) 电机转子智能偏摆测试系统
JP2001033340A (ja) つりあい試験機
US5058429A (en) Apparatus for measuring an unbalance of a rotary member
RU2755779C1 (ru) Лабораторный стенд для исследования прямоугольного и косоугольного резания фрезой торфяных монолитов
JP2721361B2 (ja) 回転体のバランス調整装置
JP2005308538A (ja) 釣合い試験機及びこの釣合い試験機による修正重りの計算処理方法
RU131486U1 (ru) Автоматизированный программно-аппаратный комплекс с горизонтальной осью вращения для комплексной балансировки тел вращения
JP2002005773A (ja) 釣合い試験機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050304