JP2001021443A - 離散ウェーブレット変換を用いたせん断応力分布の可視化方法とその装置 - Google Patents

離散ウェーブレット変換を用いたせん断応力分布の可視化方法とその装置

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JP2001021443A
JP2001021443A JP19235499A JP19235499A JP2001021443A JP 2001021443 A JP2001021443 A JP 2001021443A JP 19235499 A JP19235499 A JP 19235499A JP 19235499 A JP19235499 A JP 19235499A JP 2001021443 A JP2001021443 A JP 2001021443A
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Motoaki Kimura
元昭 木村
Masahiro Takei
昌宏 武居
Yoshifuru Saito
兆古 斎藤
Kiyoyuki Horii
清之 堀井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁面上の境界層内の流体構造を定量的に詳細
に可視化することを可能とするせん断応力分布の可視化
方法とその装置を提供する。 【解決手段】 壁面上の流体のせん断応力のデジタルデ
ータに対して、離散ウェーブレット変換と離散ウェーブ
レット逆変換とを用いて、多重解像度の空間時間周波数
分布に分解して、せん断応力分布を周波数レベルで可視
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、離散ウェ
ーブレット変換を用いたせん断応力分布の可視化方法と
その装置に関するものである。さらに詳しくは、この出
願の発明は、輸送機器、流体機器および化学工業機器な
どにおける壁面境界層内の流体可視化に特に有用である
離散ウェーブレット変換を用いたせん断応力分布の可視
化方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、航空機、自動車、
船舶などの輸送機器、ポンプやターボ機械などの流体機
器、パイプラインやサイクロン(登録商標)のなどの化
学工業機器などにおいては、はく離制御、抵抗削減、物
質輸送の効率化、物質混合の効率化および腐食防止など
のあらゆる観点から、各機器の壁面表面の流体の流れ現
象を可視化する方法が多く用いられている。このような
壁面表面の流体の可視化方法の中でも、特に壁面に非常
に近い流体の部分である境界層に対する可視化について
は、航空機の失速回避、自動車の抵抗削減による低燃費
化、ターボ機械のはく離制御、パイプライン内壁の腐食
防止などの点から、特に産業上重要な位置をしめること
は言うまでもない。
【0003】このような流体の境界層における流体現象
の可視化方法には、スモークワイヤー(登録商標)法、
レーザーシート法、レーザードップラー法、感圧紙法、
油膜法、電解腐食法、タフト法などの数多くの方法が用
途に応じて用いられ、そのほとんどが流体の流線を可視
化する手法であった。そして、最近の境界層内の乱流に
関する研究開発においては、このような流線というマク
ロな指標ではなく、渦構造やせん断応力といったよりミ
クロな指標をもって、流体を可視化し、よりアクティブ
な流体制御を行おうとする研究開発が盛んに行われ、例
えば、計算機によるシミュレーションなどにより、その
境界層内の渦構造や乱流構造が明らかになってきた。
【0004】ところが、実際の産業分野の各種機器を対
象とする高速な(レイノルズ数が高い)流れにおいて
は、そのレイノルズ数が高くなるに従い、乱流境界層内
の縞構造は小さくなるために、この状態において壁面表
面の流体の流れ現象を可視化しようとすると、非常に高
い空間分解能と周波数応答が必要となり、従来一般的に
用いられている各種可視化方法では、その可視化はまっ
たく不可能であった。したがって、このような高レイノ
ルズ数の流体における境界層内のせん断応力分布の可視
化を可能とする可視化方法の実現が待ち望まれていた。
【0005】このような要請に対して、最近になって、
この出願の発明者らは、壁面の境界層内の流体現象を可
視化する手法として、非常に微小なマイクロチップを壁
面に埋め込み、壁面表面の流体の流れ現象を可視化する
Micro ElectroMechanical S
ystems(MEMS)法を開発した。そのMEMS
法によるせん断応力分布の可視化方法は、例えば、図1
3に示したように、マイクロチップ(50)を、流体
(52)の流れる平面(51)に、マイクロチップ(5
0)の上面と平面(51)との間に段差がないように面
一に配置し、境界層内の流体のせん断応力分布を測定す
るものである。そして、そのせん断応力デジタルデータ
は、伝送手段(53)などを用いて、計算処理部(5
4)および表示部(55)などに伝送され、計算処理さ
れたあと表示される。
【0006】このマイクロチップ(50)は、例えば図
14に例示したとおりであり、この図14は前記図13
の(ア)の方向から見たマイクロチップの表面図であ
り、図14の(A)は(B)部の拡大図である。このマ
イクロチップ(50)の場合、3列からなるセンサ群
(56)が存在し、各センサ群(56)は、25個のホッ
トフィルム型センサ(57)から構成されている。
【0007】そして、このマイクロチップを用いた可視
化方法においては、壁面上を流れる境界層内の流体の速
度とセンサの温度を一定に保つための電流とは一定の関
係があり、さらに、その速度とせん断応力とも一定の関
係があることから、その電流の温度をマイクロチップに
より測定し速度に換算し、その速度をせん断応力にさら
に換算し、結果として、境界層内の流体のせん断応力分
布を測定するものである。一般的に、境界層内のせん断
応力は、流体構造を把握するためのひとつの指標であ
り、このせん断応力分布を可視化することにより、はく
離状況や渦構造などの流体構造の可視化を可能とする。
例えば図15は、前記図13のせん断応力測定から得ら
れたせん断応力の空間時間分布を示したものであり、こ
の図15の横軸は前記図13のz軸であり最大で7.5
mmを示し、縦軸は時間であり最大で20msを示し、
淡色部分はせん断応力が強い部分、濃色部分はせん断応
力が弱い部分を示している。そして、図15の(A)は
流体の速度が速い場合(レイノルズ数=17517)、
(B)は速度が中間の場合(レイノルズ数=1226
1)、(C)は速度が遅い場合(レイノルズ数=875
8)を示している。これらの図に例示したように、速度
が遅くなるに従って、縦長の渦構造や縞状構造が現れて
いることがわかる。
【0008】このようにこの出願の発明者らが発明した
MEMS法により、渦構造や縞状構造などの境界層内の
流体構造を可視化することが可能となった。しかしなが
ら、このようなMEMSを用いたせん断応力分布の可視
化方法をもってしても、実際の各種機器におけるはく離
制御、抵抗削減、物質輸送の効率化、物質混合の効率化
および腐食防止などといった流体制御を実現しようとし
た場合、いまだ解決されていない問題が、その後の発明
者らの検討により明らかとなってきた。
【0009】すなわち、前記図15に例示したように、
MEMSを用いたせん断応力分布の可視化結果において
は、流体構造の全体的なイメージは定性的にとらえられ
るものの、流体構造の数多くの周波数分布が積分した形
で現れ、結果として、そのイメージはぼやけてしまい、
その詳細な渦構造を定量的に可視化することは不可能で
あり、ましてや、空間時間周波数ごとにせん断応力分布
を可視化することは、実際的には極めて困難であった。
【0010】この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑
みてなされたものであり、壁面上の境界層内の流体構造
を定量的に詳細に可視化することを可能とするせん断応
力分布の可視化方法とその装置を提供することを課題と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、壁面上の流体のせん断応
力のデジタルデータに対して、離散ウェーブレット変換
と離散ウェーブレット逆変換とを用いて、多重解像度の
空間時間周波数分布に分解して、せん断応力分布を周波
数レベルで可視化することを特徴とする離散ウェーブレ
ット変換を用いたせん断応力分布の可視化方法(請求項
1)を提供する。
【0012】さらにこの出願の発明は、壁面上の流体の
せん断応力のデジタルデータに対して、あらかじめ、ベ
クトル化処理を行うことを特徴とする離散ウェーブレッ
ト変換を用いたせん断応力分布の可視化方法(請求項
2)をはじめ、多重解像度の空間時間周波数分布に分解
したせん断応力のベクトル分布に対して、そのベクトル
の大きさを表示することを特徴とする離散ウェーブレッ
ト変換を用いたせん断応力分布の可視化方法(請求項
3)、多重解像度の空間時間周波数分布に分解したせん
断応力のベクトル分布に対して、そのベクトル成分の大
きさを段階に分類し、その段階の頻度を表示することを
特徴とする離散ウェーブレット変換を用いたせん断応力
分布の可視化方法(請求項4)、特定の周波数レベルの
せん断応力分布を加えあわせることにより、特定の周波
数レベルのみを抽出して可視化することを特徴とする離
散ウェーブレット変換を用いたせん断応力分布の可視化
方法(請求項5)、せん断応力のデジタルデータがマイ
クロせん断応力計により得られるものであること特徴と
する離散ウェーブレット変換を用いたせん断応力分布の
可視化方法(請求項6)、せん断応力のデジタルデータ
が空間軸と時間軸とを含めて、2次元、3次元、また
は、4次元であることを特徴とする離散ウェーブレット
変換を用いたせん断応力分布の可視化方法(請求項
7)、前記の離散ウェーブレット変換を用いたせん断応
力分布の可視化方法を実現する装置であって、マイクロ
せん断応力計、計算処理部、および、表示部とからなる
ことを特徴とする離散ウェーブレット変換を用いたせん
断応力分布の可視化装置(請求項8)をも提供する。
【0013】すなわちこの出願の発明においては、壁面
上の境界層内における流体のせん断応力分布に対して、
離散ウェーブレット変換を施すことにより、周波数レベ
ルに分離し、各周波数レベルおきに渦構造などの流体構
造を可視化することに大きな特徴がある。
【0014】
【発明の実施の形態】この出願の発明の離散ウェーブレ
ット変換を用いたせん断応力分布の可視化方法は、請求
項1および請求項5に記載したものがもっとも基本的な
ものであり、より具体的には、例えば図1に示したよう
に、ステップ1からステップ2までの2つのステップ、
および、ステップ1からステップ3までの3つのステッ
プからなるものである。つまり、まずはじめにステップ
1として、壁面上の境界層内の流体のせん断応力のデジ
タルデータに対して、離散ウェーブレット変換を施し、
ウェーブレットスペクトラムを得る。次に、ステップ2
として、ウェーブレットスペクトラムの各周波数ごとに
離散ウェーブレット逆変換をほどこし、多重解像度の空
間時間周波数レベルに分解されたせん断応力分布を得
る。
【0015】このとき、例えば、レベル0、レベル1、
…レベル6といったように、レベルが低い部分は、低周
波成分を示し、レベルが高い部分は高周波成分をしめ
す。すなわち、より低いレベルには、より大きな渦構造
の可視化を可能とし、より高いレベルには、より小さな
渦構造の可視化を可能とし、この周波数レベルごとのせ
ん断応力分布により、より詳細な流体構造を可視化でき
る。さらに、この発明においては、必要に応じて、ステ
ップ3として、ステップ2得られた周波数レベルのせん
断応力分布に対して、特定の周波数レベルを加えあわせ
ることにより、特定の周波数レベルのみを抽出したせん
断応力分布をも可視化することができる。つまり、具体
的には、例えば、レベル0からレベル6までの7種類の
周波数レベルに分解された場合、レベル0からレベル3
までを加えあわせることにより、レベル0からレベル3
までを抽出したせん断応力分布を可視化し、他のレベル
を排除することができ、ターゲットを絞った周波数レベ
ルの流体構造を可視化できる。
【0016】さらに、この出願の発明においては、請求
項2、3、および、4に記載したものがより発展的なも
のであり、具体的には、図2に例示したように、ステッ
プ0およびステップ2.5を追加してもよい。つまり、
ステップ0として、壁面上の流体のせん断応力のデジタ
ルデータに対して、そのスカラー値をスカラーポテンシ
ャルまたはベクトルポテンシャルとみなすことにより、
あらかじめ、ベクトル化処理を行い、このベクトル化さ
れた壁面上の流体のせん断応力のデジタルデータに対し
て、前述のステップ2およびステップ3の処理を行うこ
とができる。
【0017】さらに、ステップ2とステップ3との間の
中間処理として、多重解像度の空間時間周波数分布に分
解したせん断応力のベクトル分布に対して、そのベクト
ルの大きさを表示してもよく、またさらに、多重解像度
の空間時間周波数分布に分解したせん断応力のベクトル
分布に対して、そのベクトル成分の大きさを段階に分類
し、その段階の頻度を表示してもよい。
【0018】そして、この出願の発明においては、ステ
ップ0または1の入力データとして用いるせん断応力の
デジタルデータは、どのようなマイクロせん断応力計か
ら得られたものであってもよいが、例えば、この発明の
発明者らが以前に発明した、前記図14に示したマイク
ロチップを用いて得たものであってもよい。さらに、こ
の発明においては、せん断応力のデジタルデータが空間
軸と時間軸とを含めて、2次元、3次元、または、4次
元であってもよい。せん断応力のデジタルデータが2次
元の場合には、空間軸が1次元で、時間軸が1次元であ
り、あわせて2次元となる。また、せん断応力のデジタ
ルデータが3次元の場合には、空間軸が2次元で、時間
軸が1次元であり、あわせて3次元となる。
【0019】またさらに、この発明においては、そのせ
ん断応力計の配置場所、配置個数などは特に限定するこ
とはなく、より広い空間をより多くのせん断応力計を配
置させることにより、流体の渦構造を同時に可視化する
ことができる。この発明の離散ウェーブレット変換を用
いたせん断応力分布の可視化装置は、例えば図3に例示
したものをひとつの態様として示すことができ、例え
ば、マイクロせん断応力計(1)、計算処理部(3)、
および、表示部(4)とからなり、マイクロせん断応力
計(1)と計算処理部(3)とは、伝送手段(2)によ
りデータを伝送することができる。計算処理部(3)を
マイクロ化することにより、マイクロせん断応力計
(1)の内部に埋め込んでもよいし、または、パーソナ
ルコンピュータなどの汎用のものを用いても良い。この
計算処理部(3)において、前述の可視化方法に関する
計算を行うことができる。
【0020】離散ウェーブレット変換 次にこの出願の発明の原理について詳しく説明する。離
散ウェーブレット変換の行列表現は、
【0021】
【数1】
【0022】で表され、Sはウェーブレットスペクトラ
ム、Wはアナライジングウェーブレット行列、Xは入力デ
ータである。W は次の行列Cを基本として、カスケード
アルゴリズムにより求めることができる。その行列C
は、 例えば、4次のDaubechies関数(N=4)の場合、
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】であり、ここで、CT・C =I, I は単位行
列、CT はCの転置行列である。式(2)の行列Cの1行目は
スケーリング係数であり、2行目はウェーブレット係数
である。4次のDaubechies 関数 (N=4) は、各行に4個の
係数をもち、第1行目は、 c0, c1, c 2 と c3 を重みに
持つ入力データの和の演算である。第2行目はc0, c1, c
2 と c 3 を重みに持つ入力データの差の演算である。3
行目は1行目を2ステップ移動したもの、4行目は2行目を
2ステップ移動したものである。式(3)と (4)より、入力
行列の各要素が一定または単調増加である場合には、変
換された値は0になる。
【0027】行列CからW を求めるカスケードアルゴリ
ズムについて、説明を容易にするために、入力行列X
は、
【0028】
【数5】
【0029】のように1次元16要素からなるものとす
る。式(2)と (5)より、変換行列X' は、
【0030】
【数6】
【0031】となり、C16 は16X16 のC行列である。こ
の式(6)で要素s は和の演算を行ったものを示し、要素
d は差の演算を行ったものを示す。次に、このX'の中の
要素の位置を行列 P16 によって変換する。
【0032】
【数7】
【0033】そしてさらに、式(7)に対して、C とP 行
列によって変換を続ける。すなわち、
【0034】
【数8】
【0035】
【数9】
【0036】の演算を施す。ここで、
【0037】
【数10】
【0038】
【数11】
【0039】
【数12】
【0040】W(3) は式(1)のアナライジングウェーブレ
ット行列W である。式(8)において、S1 は式(9)におけ
るs1 から s4 までの重みを付けた和を示す。S2 はs3
からs 6 までの重みを付けた和を示し、D1は式(9)におけ
るs1 からs4までの重みを付けた差を示す。式(9)で、S1
は式(8)におけるS1 からS4 までの重みを付けた和を示
し、D1 は式(8)のS1 から S4 までの重みを付けた差を
示す。
【0041】式 (9)から、離散ウェーブレット逆変換
は、
【0042】
【数13】
【0043】
【数14】
【0044】となり、式(13)から、多重解像度は、
【0045】
【数15】
【0046】となる。ここで、
【0047】
【数16】
【0048】である。以上から、入力行列の要素数が16
で4次のDaubechies関数を用いた場合、多重解像度は、
レベル 0 からレベル 3まで存在する。2次元離散ウェー
ブレットスペクトラムSは、縦方向の離散ウェーブレッ
ト変換について、Xの左からn行のm列のWnを掛け算して
求め、横方向の離散ウェーブレット変換について、Xの
右からWmTを掛け算することで求められ、そのSは、
【0049】
【数17】
【0050】で表わされる。ここで、WmTはWnの転置行
列を示す。このウェーブレット逆変換は(17)式の左右か
ら掛け算した変換行列を単位正方行列とすればよいの
で、
【0051】
【数18】
【0052】で表わされる。一般的に、入力行列の要素
が2n 個でk次 (N=k)のDaubechies 関数を用いた場合、
その多重解像度解析において、式(14)において、 変換
された和の要素の数がkより小さくなるまで、繰り返し
和と差の演算が続けられる。本発明においては、ドビッ
シー(Daubechies)関数などの、正規直交する各種のアナ
ライジングウェーブレットを用いることができる。
【0053】そして、本発明においては、せん断応力の
デジタルデータが空間軸と時間軸とを含めて、2次元、
3次元、または、4次元であってもよく、前記の方法に
より、同様に計算することができる。画像のベクトル化 せん断応力分布のデジタルデータは、濃淡値をマトリッ
クス状に配置した画素から構成されており、画素の濃淡
値はスカラー量と見なされる。これをベクトルポテンシ
ャルまたはスカラーポテンシャルの1成分と解釈するこ
とができる。例えば、2次元のスカラー量の画素の濃淡
値をベクトルポテンシャルの1成分として、そのベクト
ル化の方法については、図4に示すように隣接する4つ
の画素がそれぞれ持つ濃淡値を、画素に垂直なベクトル
ポテンシャルの成分Hと見なすと、画素の濃淡値の変化
率は回転演算で計算される。回転演算により、濃淡値の
変化率は、画素平面x方向y方向それぞれのベクトル成
分Jx、Jyとして表わされ、Hとの間に以下の式が成り
立つ。
【0054】
【数19】
【0055】ここで、iとjは、xおよびy方向の単位
ベクトルである。4つの隣接する画素を考えると、式
(19)は、例えば中心差分を用いて以下の式に近似さ
れる。
【0056】
【数20】
【0057】式(19)(20)より、隣接する4つの
画素を1つの単位として考えれば、△x、△yは画素間
の単位長であるから、座標(M,N)におけるベクトル
成分Jx、Jyは、周辺における4つの画素の濃淡値
ij、Hi+1,j、Hi,j+1、Hi+1, j+1を用いて、次式で
表わされる.
【0058】
【数21】
【0059】式(21)で得られるベクトルは、画素間
の濃淡値の差が大きい部分では、その大きさは大きく、
差が小さい部分ではその大きさは小さくなる。また、ベ
クトルの向きに関して、式(21)で得られるベクトル
は、濃淡の差によって境界が生じるので、その境界の連
続する方向と等しい方向を持つ。この画像はxy座標系
であるから、x方向の基底iとy方向の基底jは直交す
る。したがって、座標(M,N)におけるベクトルZの
各成分Jx,Jyとウェーブレツト変換行列W間の内積
は、
【0060】
【数22】
【0061】となる。したがって、ベクトルのウェーブ
レット変換は、ベクトルを構成する成分ごとに2次元離
散ウェーブレット変換を実施することによりなされる。
以下実施例を示し、さらにこの出願の発明について詳し
く説明する。
【0062】
【実施例】実施例1 この出願の発明の離散ウェーブレット変換を用いたせん
断応力分布の可視化方法を用いて、実際に壁面せん断応
力の可視化を行った。実験装置には、高さ25.4mm、幅610
mmの矩形断面、長さ4877mmのチャネル型風洞を用いた。
熱線流速計の流速分布を検討することで、チャネル入り
口付近で層流、後半では乱流になることを確認した。
【0063】測定に用いたマイクロせん断の応カイメー
ジチップは前記の図14に示した通りで、これは1列に2
5個のホットフィルム型センサが並ぶセンサ群が3列あ
り、各センサ群1列に5個のセンサが並ぶ列が2列の計85
個のセンサから構成されており、隣り合うセンサ中心の
間隔は300μmである。各センサはポリシリコン製150μm
X3μmの線状で、厚さ1.2μmの窒化シリコン板上に位置し
ている。下部に2μm真空空洞があり、センサからの熱伝
導が減少しセンサ感度が顕著に向上する。センサは一般
的な定温度型熱線流速計と同様な回路を用い加熱比1.1
で作動する。チップはチャネル上流端から4267mmの乱流
領域にチャネル壁面と凹凸がないように装着された。セ
ンサの較正は時間平均出力を圧力勾配より得られる時間
平均せん断応力と比較することにより行った。1列25個の
センサにより長さ7.5mmの範囲で流れと直角方向の壁面
せん断応力を測定した。実験はチャネル高さの半分の長
さと中央速度によるレイノルズReが8700と1750
0の2種類に対して行った。
【0064】図5はせん断応力計により得られた2次元
せん断応力分布を、最大値を1.0に最小値を0.0に正規化
して濃淡で示したものであり、せん断応力の高いところ
は淡色で、低いところは濃色で示されている。この図に
おいて、x軸は流れに対して垂直方向の距離を示し1つ
の間隔は300μmである。y軸は時間を示し、1つの
間隔は0.1msを示す。センサーから得られるx方向
のデータ数は25であり、離散ウェーブレット変換は2の
べき乗を対象とするので、26から32までの値には意図的
に0を入れた。
【0065】この図5の2次元せん断応力分布に対し
て、ステップ1として、離散ウェーブレット変換を施し
た。そのウェーブレットスペクトラムは図6に示した通
りであり、横軸が空間に対する周波数成分、奥行きが時
間に対する周波数成分であり、高さはその各時間空間周
波数における強度を示す。この図に示すように、特徴あ
る成分が(1,1)成分近傍に集まることがわかる。
【0066】この図6のウェーブレットスペクトラムに
対して、ステップ2として、離散ウェーブレット逆変換
を施し、多重解像度分解を行った結果は、図7(Re=
8700)と図8(Re=17500)に示した通りで
あり、これらの図のx軸とy軸は前記図5の各軸に対応
し、各々空間軸と時間軸とを示す。これらの図におい
て、せん断応力の高いところは淡色で、低いところは濃
色で示されており、レベルすべての中で最大のものを1
に最小のものを0に正規化し、10段階のコンター表示
をしている。そして、レベル 0からレベル5とレベルが
高くなるにしたがって、周波数レベルが大きくなり、こ
の場合、レベル6については記述を省略している。離散
ウェーブレットは正規直交するので、各レベルにおける
要素を各々加えたものは、前記図5の元のせん断応力分
布と完全に一致する。
【0067】これらの図に示すように、本可視化手法に
より、例えば渦構造などの流体構造を周波数レベルおき
に可視化することができ、レベルが大きくなるに従っ
て、より小さな渦構造を見ることができる。さらにこれ
らの図7と図8とにおいて、例えば、レベル0を比較す
るとレイノルズ数が大きい方がその縞状構造の間隔が長
くなることもはっきりとわかり、レイノルズ数に依存し
た渦構造の可視化をも可能とする。
【0068】以上のように、このようにこの出願の発明
によって、周波数レベルおきにせん断応力を分離するこ
とができ、各周波数レベルおきに流体構造を可視化する
ことができる。実施例2 前記実施例1の結果から、さらに、ステップ3として、
特定の周波数レベルのみを抽出した。図9は実施例1で
示したRe8700の多重解像度分解による周波数レベ
ルを加えあわせたものであり、図10はRe17500
の多重解像度分解による周波数レベルを加えあわせたも
のである。これらの図において、(A)はレベル0+レ
ベル1+レベル2を示し、(B)は、レベル0+レベル
1+レベル2+レベル3を示し、(C)は、レベル0+
レベル1+レベル2+レベル3+レベル4を示す。
【0069】すなわち、(A)ではレベル3からレベル
6までを除いた周波数レベルを抽出し、(B)ではレベ
ル4からレベル6までを除いた周波数レベルを抽出し、
(C)ではレベル5からレベル6までを除いた周波数レ
ベルを抽出したことを意味する。このように、この出願
の発明によって、特定の周波数レベルの流体構造のみを
抽出することもできる。実施例3 壁面上の流体のせん断応力のデジタルデータに対して、
あらかじめ、ベクトル化処理を行い、多重解像度の空間
時間周波数分布に分解したせん断応力のベクトル分布に
対して、そのベクトル成分の大きさを段階に分類し、そ
の段階の頻度を表示した。
【0070】用いた壁面上の流体のせん断応力のデジタ
ルデータは、実施例1で得たレイノルズ数Re=870
0のものとした。このデジタルデータに対する回転方向
のベクトル分布図は、図11に示したとおりであり、こ
のベクトル分布図に対して、ステップ1、および、ステ
ップ2の処理を行い、周波数レベルに分解されたせん断
応力のベクトル分布を得た。
【0071】この周波数レベルに分解されたせん断応力
のベクトル分布に対して、そのベクトル成分の大きさを
60段階に分類し、その段階の頻度をxy平面に表示し
たものは、図12に示した通りであり、この図より、画
像パターンを認識することができる。
【0072】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、この出願の
発明により、壁面せん断応力分布に対して、離散ウェー
ブレット変換とその逆変換を施すことにより、壁面上の
境界層内の流体構造を定量的に詳細に可視化でき、より
正確な流体制御を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の方法の基本概念を示した概略
図である。
【図2】この出願の発明の方法の基本概念を示した概略
図である。
【図3】この出願の発明の装置の一例を示した概略図で
ある。
【図4】この出願の発明の作用を示した概略図である。
【図5】この出願の発明の実施例であって、せん断応力
計から得られた空間と場所におけるせん断応力分布を示
した関係図であり、(A)はレイノルズ数8700、
(B)はレイノルズ数17500の場合である。
【図6】この出願の発明の実施例であって、図5のせん
断応力分布に対して離散ウェーブレット変換をほどこし
て得たウェーブレットスペクトラムを示した関係図であ
り、(A)はレイノルズ数8700、(B)はレイノル
ズ数17500の場合である。
【図7】この出願の発明の実施例であって、図6(A)
のウェーブレットスペクトラムに対してウェーブレット
逆変換と多重解像度分解をほどこした各周波数レベルの
せん断応力を示した関係図である。
【図8】この出願の発明の実施例であって、図6(B)
のウェーブレットスペクトラムに対してウェーブレット
逆変換と多重解像度分解をほどこした各周波数レベルの
せん断応力を示した関係図である。
【図9】この出願の発明の実施例であって、図7の各レ
ベルを加えあわせて特定の周波数レベルを抽出したせん
断応力分布を示した関係図である。
【図10】この出願の発明の実施例であって、図8の各
レベルを加えあわせて特定の周波数レベルを抽出したせ
ん断応力分布を示した関係図である。
【図11】この出願の発明の実施例であって、図5
(A)のベクトル化されたせん断応力分布を示した関係
図である。
【図12】この出願の発明の実施例であって、図11の
ベクトル化されたせん断応力分布の周波数レベルごとの
ベクトル成分の大きさを60段階に分類し、その段階の
頻度を示した関係図である。
【図13】この出願の発明の発明者らが以前に発明し
た、せん断応力分布の測定方法をを示した概略図であ
る。
【図14】この出願の発明の発明者らが以前に発明し
た、せん断応力計を示した図である。
【図15】この出願の発明の発明者らが以前に発明し
た、せん断応力計の出力結果を示した関係図である。
【符号の説明】
1 マイクロせん断応力計 2 伝送手段 3 計算処理部 4 表示部 50 マイクロチップ 51 平面 52 流体 53 伝送手段 54 計算処理部 55 表示部 56 センサ群 57 ホットフィルム型センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月10日(1999.11.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】
【数20】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】式(19)(20)より、隣接する4つの
画素を1つの単位として考えれば、Δx、Δyは画素間
の単位長であるから、座標(M,N)において正規化が
なされたベクトル成分Jx、Jyは、周辺における4つの
画素の濃淡値Hi,j、Hi+1,j、Hi,j+1、Hi+1,j+1を用
いて、次式で表わされる。
フロントページの続き (71)出願人 390031853 堀井 清之 東京都目黒区上目黒5丁目8番15−501号 (72)発明者 木村 元昭 東京都千代田区神田駿河台1−8−14 日 本大学理工学部機械工学科内 (72)発明者 武居 昌宏 東京都千代田区神田駿河台1−8−14 日 本大学理工学部機械工学科内 (72)発明者 斎藤 兆古 東京都あきる野市山田778−12 (72)発明者 堀井 清之 東京都目黒区上目黒5丁目8番15−501号 Fターム(参考) 2G023 AB03 AB24 AC01 AD01 AD05 5B049 BB07 EE03 EE41 FF03 FF04 5B056 AA00 BB11 HH03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面上の流体のせん断応力のデジタルデ
    ータに対して、離散ウェーブレット変換と離散ウェーブ
    レット逆変換とを用いて、多重解像度の空間時間周波数
    分布に分解して、せん断応力分布を周波数レベルで可視
    化することを特徴とする離散ウェーブレット変換を用い
    たせん断応力分布の可視化方法。
  2. 【請求項2】 壁面上の流体のせん断応力のデジタルデ
    ータに対して、あらかじめ、ベクトル化処理を行うこと
    を特徴とする請求項1の離散ウェーブレット変換を用い
    たせん断応力分布の可視化方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の離散ウェーブレット変換を用
    いたせん断応力分布の可視化方法において、多重解像度
    の空間時間周波数分布に分解したせん断応力のベクトル
    分布に対して、そのベクトルの大きさを表示することを
    特徴とする離散ウェーブレット変換を用いたせん断応力
    分布の可視化方法。
  4. 【請求項4】 請求項2の離散ウェーブレット変換を用
    いたせん断応力分布の可視化方法において、多重解像度
    の空間時間周波数分布に分解したせん断応力のベクトル
    分布に対して、そのベクトル成分の大きさを段階に分類
    し、その段階の頻度を表示することを特徴とする離散ウ
    ェーブレット変換を用いたせん断応力分布の可視化方
    法。
  5. 【請求項5】 特定の周波数レベルのせん断応力分布を
    加えあわせることにより、特定の周波数レベルのみを抽
    出して可視化することを特徴とする請求項1、2、3、
    または4の離散ウェーブレット変換を用いたせん断応力
    分布の可視化方法。
  6. 【請求項6】 せん断応力のデジタルデータがマイクロ
    せん断応力計により得られるものであること特徴とする
    請求項1、2、3、4または5の離散ウェーブレット変
    換を用いたせん断応力分布の可視化方法。
  7. 【請求項7】 せん断応力のデジタルデータが空間軸と
    時間軸とを含めて、2次元、3次元、または、4次元で
    あることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または
    6の離散ウェーブレット変換を用いたせん断応力分布の
    可視化方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6または7
    の離散ウェーブレット変換を用いたせん断応力分布の可
    視化方法を実現する装置であって、マイクロせん断応力
    計、計算処理部、および、表示部とからなることを特徴
    とする離散ウェーブレット変換を用いたせん断応力分布
    の可視化装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103063402A (zh) * 2012-12-10 2013-04-24 中国飞机强度研究所 一种用于模拟涡桨飞机螺旋桨气流及线谱噪声的试验装置
CN105675251A (zh) * 2016-03-24 2016-06-15 江苏理工学院 流场二维空间多尺度测量系统及其测量方法
CN105841921A (zh) * 2016-03-24 2016-08-10 江苏理工学院 一种湍流流场多尺度的测量系统及其测量方法
CN108181081A (zh) * 2017-12-28 2018-06-19 中国科学院力学研究所 一种用于风洞中流道壁面切应力的测量装置
CN110018162A (zh) * 2019-03-11 2019-07-16 绿桥(泰州)生态修复有限公司 水质检测装置

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