JP2001008566A - 同系交配スイートコーンw1498a - Google Patents

同系交配スイートコーンw1498a

Info

Publication number
JP2001008566A
JP2001008566A JP2000151315A JP2000151315A JP2001008566A JP 2001008566 A JP2001008566 A JP 2001008566A JP 2000151315 A JP2000151315 A JP 2000151315A JP 2000151315 A JP2000151315 A JP 2000151315A JP 2001008566 A JP2001008566 A JP 2001008566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
maize
plant
seed
inbred
maize plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000151315A
Other languages
English (en)
Inventor
Douglas C Plaisted
ダグラス・シー・プレイステッド
Stephen L Grier
スティーブン・エル・グライアー
Wesley Houghton
ウェズリー・ヒュートン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novartis AG
Original Assignee
Novartis AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Novartis AG filed Critical Novartis AG
Publication of JP2001008566A publication Critical patent/JP2001008566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01HNEW PLANTS OR NON-TRANSGENIC PROCESSES FOR OBTAINING THEM; PLANT REPRODUCTION BY TISSUE CULTURE TECHNIQUES
    • A01H5/00Angiosperms, i.e. flowering plants, characterised by their plant parts; Angiosperms characterised otherwise than by their botanic taxonomy
    • A01H5/10Seeds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01HNEW PLANTS OR NON-TRANSGENIC PROCESSES FOR OBTAINING THEM; PLANT REPRODUCTION BY TISSUE CULTURE TECHNIQUES
    • A01H6/00Angiosperms, i.e. flowering plants, characterised by their botanic taxonomy
    • A01H6/46Gramineae or Poaceae, e.g. ryegrass, rice, wheat or maize
    • A01H6/4684Zea mays [maize]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トウモロコシ系の種々の所望の性質を一つの
品種またはハイブリッドに合わせること。 【解決手段】 W1498Aと名付けられた同系交配スイート
コーンの製造により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メイズ育種の分野
であり、特にW1498Aと名付けられた同系交配(inbred)ス
イートコーンに関する。
【0002】
【従来の技術】植物育種の目的は、種々の所望の性質を
一つの品種またはハイブリッドに合わせることである。
スイートコーンのような野菜作物において、これらの性
質は疾病および昆虫に対する耐性、熱および旱魃に対す
る耐性、作物成熟までの時間の短縮、多い収率、良好な
農業経済学的品質、高い植物加工回収のような加工特
性、柔らかい穀粒、満足な味、均質な穀粒サイズおよび
色、魅力的な皮包装および皮から剥がされた雌穂、長距
離船輸送の能力、機械的または手動収穫の容易さ、先端
まで詰まっていること(tipfill)、まっすぐな列を含み
得る。多くの作物の機械的収穫に関して、発芽および起
立性の確立、生育速度、成熟、ならびに植物および雌穂
の高さのような植物性質の均一性が重要である。
【0003】スイートコーンはメイズ(Zea mays L.、米
国ではしばしばコーンと呼ばれる)の特定のタイプであ
る。スイートコーンはトウモロコシ(field corn)よりも
早い成熟程度で(乾燥前に)、別の目的(通常、人の消費
用の生農産物、缶詰または冷凍のため)で収穫し、多く
の観点で、従ってトウモロコシと品質的および量的に異
なって育種されている。
【0004】メイズは受粉の生育法の利点を利用した方
法を介して育種する。植物は、一つの花の花粉を同じ花
へ、または同じ植物の他の花に移す場合、自家受粉され
る。植物は、花粉が異なる植物の花から来た場合、他家
受粉される。自家受粉し、多くの出た芽のタイプに関し
て選択した植物は、殆ど全ての遺伝子座で同型接合体で
あり、真正な育種子孫の均質な集団を作る。二つの異な
る同型接合体系の間の交配は、多くの遺伝子座で異種接
合体であり得るハイブリッド植物の均質な集団を作る。
各々多くの遺伝子座で異種接合体の二つの植物の交配
は、遺伝的に異なり、均質でないハイブリッド植物の集
団を作る。
【0005】メイズは、自家受粉および他家受粉の両方
で育てることができる。メイズは、同じ植物に雄と雌の
花が分かれており、各々雄穂および雌穂に位置する。メ
イズの自然の受粉は、風が花粉を雄穂から雌穂の頂上に
突き出ている毛に運んだ時に起こる。
【0006】植物の雄性稔性を制御する信頼性のある方
法が、しばしば改善された植物育種の機会を提供する。
これは、雄性不稔性システムのある種類に基づく、メイ
ズハイブリッドの開発に関して当てはまる。手でのまた
は機械的除雄(またはふさの取り除き)、細胞質性雄性不
稔性、遺伝的雄性不稔性、除雄剤等のような育種者が利
用可能な雄性稔性を制御する幾つかの選択肢がある。
【0007】ハイブリッドメイズ種子は、典型的に手で
のまたは機械的なふさの取り除きを含む雄性不稔性シス
テムにより作られる。別々の裸の二つのメイズ同系交配
体を畑に植え、花粉担持雄穂を同系交配体(雌)の一つか
ら除く。外来メイズ花粉の源からの十分な隔離がある限
り、ふさを取り除いた同系交配体は他の同系交配体(雄)
のみから受粉し、得られる種子は従ってハイブリッドで
あり、ハイブリッド植物を形成する。
【0008】困難で、しばしば信頼できないふさの取り
除き法は、細胞質雄性不稔性(CMS)同系交配体の使用に
より避けることができる。CMS同系交配の植物は、核
とは対照的に、細胞質ゲノム由来の因子の結果、雄性不
稔性である。このように、この特徴は、雌性のみが稔性
種子の細胞質に提供されるため、メイズ植物における雌
性親を介して、排他的に遺伝される。CMS植物は、雄
性不稔性でない他の同系交配体からの花粉で繁殖する。
第2の同系交配体由来の花粉は、ハイブリッド植物を雄
性稔性にする遺伝子を付与し得るかまたはし得ない。ふ
さを取り除かれた稔性メイズの種子および同じハイブリ
ッドのCMSが作った種子をブレンドすれば、適当な花
粉の形成量が、ハイブリッド植物が生育した時に、受粉
のために利用可能であることを確実にすることができ
る。
【0009】米国特許第4,654,465号および第4,727,219
号、Brar et al.に記載のように、雄性不稔性を付与す
るゲノム内の別々の配座での多重変異遺伝子、およびPa
tterson、米国特許第3,861,709号および第3,710,511号
に記載のような染色体転座のような、幾つかの利用可能
な遺伝的雄性不稔性を付与する方法がある。これらおよ
び言及された全ての特許は、引用して本明細書に包含さ
せる。
【0010】当分野で、遺伝的雄性不稔性を付与する多
くの他の方法があり、各々それ自体の利点および欠点を
有する。これらの方法は、雄性組織特異的プロモーター
に関連する細胞毒性物質をコードする遺伝子、または稔
性に重要であると同定された遺伝子およびその遺伝子の
アンチセンスが植物内に挿入されるアンチセンスシステ
ムの植物内への送達のような種々の試みを使用する(Fab
injanski, et al. EPO89/3010153.8、公開番号329,308
およびWO90/08828として公開されたPCT出願PCT/CA90
/00037参照)。雄性不稔性を制御するのに有用な他のシ
ステムは、除雄剤の使用をする。除雄剤は、遺伝系では
なく、むしろ化学物質の局所適用である。これらの化学
物質は、雄性稔性に重要な細胞に作用する。これらの化
学物質の適用は、除雄剤が適用される発育時期のみに植
物に作用する(Carlson Glenn R.,米国特許第4,936,904
号参照)。除雄剤の適用、適用時期および遺伝子型特性
が、しばしばこの試みの有用性を限定する。
【0011】雄性不稔性同系交配体の使用は、しかし、
メイズハイブリッドの産生の一つの因子である。メイズ
ハイブリッドの開発は、一般的に、同型接合性同系交配
系の開発、これらの系の交配、および交配体の評価を含
む。系統育種および循環選抜育種法が、育種集団からの
同系交配系の開発に使用される。育種計画は、新規な同
系交配系が、自殖および所望の性質の選択により開発さ
れる育種プールへの、二つまたはそれ以上の同系交配系
または種々の他の生殖質源からの遺伝的背景を合わせ
る。新規な同系交配体を他の同系交配系と交配し、これ
らの交配体由来のハイブリッドを評価して、このどれが
商品価値を有するかを決定する。植物育種およびハイブ
リッド開発は、高価であり、時間のかかる過程である。
【0012】系統育種は、各々、他方に欠失した、また
は互いを補う、1個またはそれ以上の望ましい特性を有
し得る二つの遺伝子型の交配から始まる。二つの元の親
が全ての望ましい性質を提供しない場合、育種集団に他
の源を包含できる。系統育種において、優れた植物を自
殖し、続く世代で選択する。連続した世代において、異
型接合状態は、自家受粉および選択の結果として同型接
合系に取って代わられる。典型的に、育種の系統法にお
いて、5世代またはそれ以上の自殖および選択が実施さ
れる:F1からF2;F3からF4;F4からF5等。
【0013】1回交配メイズハイブリッドが、各々互い
の遺伝子型を補う遺伝子型を有する2種の同系交配系か
らもたらされる。第1世代のハイブリッド子孫をF1と
名付ける。商品ハイブリッドの開発において、F1ハイ
ブリッド植物のみが調べられる。好ましくは、F1ハイ
ブリッドはその同系交配親よりも強い。このハイブリッ
ド勢力、または雑種強勢は、植物性生育の増加および収
率の増加を含む、多くのポリジーン性質により明白であ
り得る。
【0014】メイズハイブリッドの開発は3段階を含
む:(1)最初の育種交配のための種々の生殖質プール由
来の植物の選択;(2)まだ互いに異なるが、純粋種を育
て、非常に均質である一連の同系交配系を作るための数
世代にわたる育種交配から選択した植物の自殖;および
(3)ハイブリッド子孫(F1)を作るための選択した同系
交配系と異なる同系交配系との交配。メイズの同系交配
中に、系の勢力は減少する。二つの異なる同系交配系を
交配し、ハイブリッド子孫(F1)を作ったときに、勢力
が回復する。同系交配系の異型接合性および均質性の重
要な結果は、定義された同系交配系の対の間のハイブリ
ッドが常に同じであるということである。優れたハイブ
リッドを提供する同系交配体が同定されたら、ハイブリ
ッド種子を、同系交配親の均質性が維持される限り、無
限に再製できる。
【0015】1回交配ハイブリッドは、二つの同系交配
系を交配して、F1子孫を作るときに作る。2回交配ハ
イブリッドは、対で交配させ(A×BおよびC×D)、次
いで二つのF1ハイブリッドを再び交配(A×B)×(C
×D)する4種の同系交配系から作る。F1ハイブリッ
ドにより示されるハイブリッド勢力の殆どが、次ぎの世
代(F2)で失われる。結果として、ハイブリッド由来の
種子は植える株として使用しない。
【0016】ハイブリッド種子産生は、雌性親により作
られる花粉の除去または不活性化を必要とする。花粉の
不完全な除去または不活性化は、自家受粉の可能性を提
供する。この不注意な自家受粉種子が知らずに収穫さ
れ、ハイブリッド種子と包装される可能性がある。種子
を蒔いたら、これらの自家受粉植物を同定し、選択する
ことが可能である。これらの自家受粉植物は、ハイブリ
ッドを作るのに使用した雌性同系交配系と遺伝的に同じ
である。典型的に、これらの自家受粉植物を、その減少
した勢力のために、同定し、選択できる。雌性自殖を、
低い植物高、小さい雌穂サイズ、雌穂および穀粒の形、
穂軸の色または他の特性を含む、その植物性および/ま
たは生殖特性の低い勢力により同定する。これらの自家
受粉系の同定はまた分子マーカー分析を介して達成でき
る。記載を本明細書に特に包含させる、“The Identifi
cation of Female Selfs in Hybrid Maize: A Comparis
on Using Electrophoresis and Morphology”, Smith,
J. S. C.およびWych, R. D.,Seed Science and Technol
ogy 14, pp. 1-8 (1995)参照。これらの方法を介して、
自家受粉系の同型接合性が、ゲノムに沿った種々の配座
での対立組成の分析により証明される。これらの方法
は、本明細書に記載の発明の急速な同定を可能にする。
“Identification of Atypical Plants in Hybrid Maiz
e Seed by Postcontrol and Electrophoseis” Sarca,
V. et al., Probleme de Genetica Teoretica si Aplic
ata Vol. 20(1) p. 29-42, 1988もまた参照。
【0017】当業者には既に明らかなように、前記は、
生殖質の使用を目指すための同系交配体を得ることがで
きる、種々の方法のうちの2つを示しただけである。他
の手段も利用可能であり、上記例は説明のためのみであ
る。
【0018】スイートコーンは重要で、価値のある野菜
作物である。従って、植物育種者の永続した目的は、安
定な同系交配系を基にして、作物学的に健全な高収率ハ
イブリッドの開発である。この目的の理由は明白であ
る:使用した投入物により産生される穀粒の量の最大化
ならびに穀物の昆虫および環境的負荷に対する感受性の
最小化のため。この目的を達成するために、育種者は、
ハイブリッドを作るための優れた同系交配親系を選択
し、開発しなければならない。これは、分離集団におい
て起こる遺伝的に独得な固体の同定および選択を必要と
する。分離集団は、特異的遺伝子型においてもたらされ
る多くの遺伝子配座での、クロスオーバー事象と対立遺
伝子の特異的組み合わせの独立した類別の組合わせの結
果である。育種交配由来の特異的遺伝子型の一つの固体
を選択する可能性は、多数の分離遺伝子および密接に関
連している可能性のあるこれらの遺伝子の非限定的組換
えのために、無限小である。しかし、育種交配の個々の
子孫の間の遺伝的変化は、稀で有価な新規遺伝子型を可
能にする。これらの新規遺伝子型は、予期も値段が増額
もされていないが、むしろ育種者の選択法、環境および
行為と組み合わさった明白な遺伝的変化の結果である。
【0019】従って、育種交配の親の全部の遺伝子型が
特徴付けされ、所望の遺伝子型が既知であってさえ、例
えあったとしても、所望の遺伝子型を有する個体が、多
くの分離されたF2集団から発見される可能性は極僅か
である。しかし、典型的に、育種交配親の遺伝子型も選
択する所望の遺伝子型も詳細は知られていない。加え
て、所望の遺伝子型がその環境でどのように反応するか
知られていない。遺伝子型−環境交互作用は、植物育種
において重要な、まだ予期できない因子である。通常の
技術の育種者は、遺伝子型、どのように遺伝子型が種々
の環境的条件と相互作用するか、または得られた発育系
の表現型を、恐らく、非常に広く、一般的な形態以外、
予期できない。通常の技術の育種者は、また、育種者が
どのようにゲノムを合わせるか、またはどのようにそれ
が環境条件と交互作用するかを指示できないため、全く
同じ起源の親から同じ系を2回作ることができない。多
くのこの予期できないことが、優れた新規スイートコー
ン同系交配系のような、優れた新規メイズ同系交配系の
開発において多くの研究費の出費をもたらす。
【0020】本発明は、このように: ・ATCC受託番号203904で寄託されたスイートコーン同系
交配系W1498Aの種子。 ・種子がATCC受託番号203904で寄託されている、同系交
配系スイートコーンW1498Aのメイズ植物、その一部。 ・前記の植物の花粉。 ・前記の植物の胚珠。 ・本発明の植物の全ての生理学的および形態学的特徴を
有する、特に該メイズ植物が雄性不稔性植物であるメイ
ズ植物またはその一部。を提供する。
【0021】加えて、本発明は、更に1種またはそれ以
上の単一遺伝子伝達性質を含む、特に該単一遺伝子伝達
がトランスジーンを含む、前記のメイズ植物、またはそ
の一部を提供する。
【0022】本発明の好ましい態様において、該トラン
スジーンは ・除草剤に対する耐性を該メイズ植物に付与する、特に
該除草剤がグリフォサート、グルホシネート、スルホニ
ルウレアまたはイミダゾリノン除草剤、またはプロトポ
ルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤である、遺伝子。 ・昆虫耐性、疾病耐性またはウィルス耐性を該メイズ植
物に付与する、特に該メイズ植物に昆虫耐性を付与する
該遺伝子がBacillus thuringiensis Cry1Ab遺伝子であ
る、遺伝子。を含む。
【0023】本発明のメイズ植物は、bar遺伝子を更
に含み得る。具体的な態様において、該Cry1Ab遺伝子
は、Bt-11事象または176事象を含むメイズ系由来の
本発明のメイズ植物に遺伝子伝達される。
【0024】本発明は、更に ・組織再生植物が、本発明の植物の全ての形態学的およ
び生理学的特徴を発現できる、特に、再生可能細胞が胚
芽、分裂組織、花粉、葉、葯、根、根端、トウモロコシ
の毛、花、穀粒、雌穂、穂軸、皮および葉柄からなる群
から選択される、またはそれ由来のプロトプラストまた
はカルスである、本発明のメイズ植物の再生可能細胞の
組織培養を提供する。
【0025】更に提供されるのは、種子がATCC受託番号
203904で寄託されている、同系交配スイートコーン系W1
498Aの全ての形態学的および生理学的特徴を発現できる
前記の組織培養から再生したメイズ植物である。
【0026】加えて、第1親メイズ植物を第2親メイズ
植物と交配させ、得られた第1世代メイズ種子を収穫す
ることを含み、該第1または第2親メイズ植物がATCC受
託番号203904で寄託された同系交配系メイズ植物であ
る、またはATCC受託番号203914で寄託されている
同系交配系メイズ植物の全ての生理学的または形態学的
特徴を有するメイズ植物またはその一部、または更に1
個またはそれ以上の単一遺伝子伝達性質を含む前記のメ
イズ種子を製造する方法が提供される。特に、方法は ・該第1親メイズ植物が該第2親メイズ植物と異なり、
該得られた種子が第1世代(F1)ハイブリッドメイズ種
子である。 ・同系交配スイートコーン系W1498Aの該メイズ植物、AT
CC受託番号203904で寄託されている該系の種子、または
ATCC受託番号203904で寄託されている同系交配メイズ植
物の全ての生理学的または形態学的特徴を有するメイズ
植物またはその一部、または更に1個またはそれ以上の
単一遺伝子伝達性質を含む前記のメイズ植物が、雌性親
である。 ・同系交配スイートコーン系W1498Aの該メイズ植物、AT
CC受託番号203904で寄託されている該系の種子、または
ATCC受託番号203904で寄託されている同系交配メイズ植
物の全ての生理学的または形態学的特徴を有するメイズ
植物またはその一部、または更に1個またはそれ以上の
単一遺伝子伝達性質を含む前記のメイズ植物が、雄性親
である。を提供する。
【0027】加えて、前記の方法で製造されたF1ハイ
ブリッド種子、および該種子から生育したF1ハイブリ
ッド植物またはその一部が提供される。加えて (a)親の片方が、種子がATCC受託番号203904で寄託され
ている同系交配スイートコーン系W1498Aのメイズ植物、
または該メイズ植物の全ての生理学的および形態学的特
徴を有するメイズ植物、または更に1個またはそれ以上
の単一遺伝子伝達性質を含むメイズ植物である、メイズ
植物ハイブリッドの種子を含む種子であり、また該同系
交配系の種子も含む収集物の種蒔き; (b)該種子の収集物からの植物の生育; (c)同系交配植物の同定; (d)該同系交配植物の選択;および (e)該同系交配の同型接合性を防止する方法での受粉の
制御を含む方法を提供する。
【0028】特に ・該片親が本質的に、種子がATCC受託番号203904で寄託
されている同系交配スイートコーン系W1498Aの全ての生
理学的および形態学的特徴を有し、そして更に1個また
はそれ以上の単一遺伝子伝達性質を含む。 ・該同系交配植物の同定の該段階が:該植物の同定を減
少した勢力で同定することを含む。場合である。
【0029】本発明は、更に、メイズ育種計画において
使用するメイズ系からの選択を助けるマーカーとして1
個またはそれ以上のマーカーを使用する、種子がATCC受
託番号203904で寄託されている同系交配スイートコーン
系W1498Aへの1個またはそれ以上の他2つ遺伝子性質の
遺伝子伝達の方法を含み、本マーカーは該1個またはそ
れ以上の単一遺伝子性質と関連し、得られたメイズ系が
本質的に同系交配スイートコーン系W1498Aの全ての生理
学的および形態学的性質を有し、更に1個またはそれ以
上の単一遺伝子性質を含み、特に該1個またはそれ以上
の単一遺伝子性質がCry1Ab遺伝子を含み、該マーカーが
Z1B3およびUMC150aを含む。
【0030】本発明に従って、W1498Aと名付けられた新
規同系交配スイートコーン系が提供される。本発明は、
従って、同系交配スイートコーン系W1498Aの種子、同系
交配スイートコーン系W1498Aの植物、および同系交配系
W1498Aとそれ自体または他のメイズ系、好ましくはスイ
ートコーン系を交配させることによる、メイズ植物、好
ましくはスイートコーン植物の製造法に関する。本発明
は更にハイブリッドメイズ種子、好ましくはハイブリッ
ドスイートコーン種子、および同系交配系W1498Aと他の
メイズ系、好ましくはスイートコーン系と交配させるこ
とにより産生した植物に関する。
【0031】本発明はまた1個またはそれ以上の具体
的、単一遺伝子性質、例えばトランスジーンが、トウモ
ロコシ系またはスイートコーン系のような他のメイズ系
から遺伝子伝達されており、同系交配系に遺伝子伝達さ
れた1個またはそれ以上の単一遺伝子性質に加えて、W1
498Aの同系交配スイートコーン系の全ての形態学的およ
び生理学的特徴を有する、同系交配スイートコーン系W1
498Aにも関する。本発明はまた1個またはそれ以上の具
体的、単一遺伝子性質が遺伝子伝達された同系交配スイ
ートコーン系W1498Aの種子、および1個またはそれ以上
の単一遺伝子性質が遺伝子伝達されている同系交配スイ
ートコーン系W1498Aの植物に関する。本発明は、更に、
1個またはそれ以上の具体的、単一遺伝子性質が遺伝子
伝達されている同系交配スイートコーン系W1498Aを、そ
れ自体とまたは、トウモロコシ系またはスイートコーン
系のような他のメイズ系と交配させることによる、メイ
ズ植物、好ましくはスイートコーン植物を製造する方法
に関する。本発明は、更に、ハイブリッドメイズ種子、
好ましくはスイートコーン種子、および1個またはそれ
以上の具体的、単一遺伝子性質が遺伝伝達されている同
系交配スイートコーン系W1498Aを、トウモロコシ系また
はスイートコーン系のような他のメイズ系と交配させる
ことにより製造した植物にも関する。
【0032】以下の記載および実施例において、多くの
用語を使用する。このような用語に付与される範囲を含
む、明細書および特許請求の範囲の明確で一致した理解
を提供するために、以下の定義を提供する。発現 :植物内の内因性遺伝子またはトランスジーンの転
写および/または翻訳を意味する。アンチセンス構築物
の場合、例えば、発現はアンチセンスDNAのみの転写
に関し得る。遺伝子 :コード配列がmRNA、rRNA、tRNA、
snRNA、センスRNAまたはアンチセンスRNAの
ようなRNAに転写されるものである、コード配列およ
び関連調節配列を意味する。調節配列の例は、プロモー
ター配列、5'および3'非翻訳配列および停止配列であ
る。存在し得る更なるエレメントはイントロンである。
【0033】熱単位:(最大温度(<=86度F)+最低
温度(>=50度F))/2−50プロモーター :関連DNA配列の転写を開始するDNA
配列。プロモーター領域はまたアクティベーター、エン
ハンサーおよび/またはリプレッサーのような遺伝子発
現のレギュレーターとして作用するエレメントを含み得
る。形質転換 :核酸の細胞内への挿入。特に、DNA分子の
目的生物のゲノム内への安定な統合。
【0034】スイートコーン同系交配系のような同系交
配メイズ系は、ハイブリッドスイートコーン系のような
ハイブリッドメイズ系の製造の使用のために典型的に開
発される。同系交配メイズ系は、商品ハイブリッドの親
として有用であるために、非常に均質で、同型接合体で
あり、再現性である必要性がある。これらの同系交配系
の同型接合性および表現型安定性を決定する多くの利用
可能な方法がある。
【0035】分析の最も古く、最も伝統的な方法は、表
現型性質の観察である。データは、通常、試験するメイ
ズ植物の寿命にわたって野外試験で集める。最もしばし
ば観察される表現型特性は、植物形態、雌穂および穀粒
形態学、昆虫および疾病耐性、成熟および収率に関連す
る性質である。表現型観察に加えて、植物の遺伝子型も
試験できる。植物遺伝子型の分析、比較および特徴付け
のために利用可能な多くの研究室ベースの方法がある;
これらの中で、イソザイム電気泳動、制限断片長多形性
(RFLP)、無作為増幅多形性DNA(RAPD)、恣意的開始ポ
リメラーゼ連鎖反応(AP-PCR)、DNA増幅フィンガープ
リンティング(DAF)、配列特徴付増幅領域(SCAR)、増幅
フラグメント長多形性(AFLP)およびミクロサテライトと
もまた呼ばれる単純配列反復(SSR)が特記できる。
【0036】これらの研究室法で最も広く使用されてい
るのは、本明細書に引用して包含させるLee, M., “Inb
red Lines of Maize and Their Molecular Markers,”
TheMaize Handbook, (Springer-Verlagt, New York, In
c. 1994, 423-432)に記載のようなイソザイム電気泳動
およびRFLPである。イソザイム電気泳動は、遺伝的組成
を決定するのに有用なツールであるが、メイズ同系交配
において、利用可能なマーカーの数が相対的に少なく、
対立遺伝子変異性が少ない。RFLPは、メイズにおける非
常に高い割合の対立変形の確認に有利であり、利用可能
なマーカーの数はほぼ無限である。メイズRFLP結合地図
が急速に構築されてきており、遺伝的研究において広範
囲に実行されている。このような研究の一つは、本明細
書に引用して包含させるBoppenmaier, et al.,“Compar
isons among strains of inbredsfor RFLPs”, Maize G
enetics Cooperative Newsletter, 65:1991, pg 90に記
載されている。この実験は、5種の異なる同系交配系の
各々の2から3個の異なる試料のパターンを分析するた
めの101 RFLPマーカーを使用する。同系交配系は、2か
ら3種の異なる育種計画に適合させる前に、9から12
回自殖させている。分析のための異なる試料を提供する
これらの2から3種の育種計画に由来した。これらの5
系を、自殖または同胞交配し、更に1から8世代に関し
て、異型植物を間引いて、別々の育種計画で維持した。
RFLP分析が完了後、5系は0−2%の残余異型接合性を
示すことが測定された。相対的に小さい研究であるが、
別々の系の維持の前に、系が非常に同型接合性であるこ
とが、RFLPにより見ることができる。
【0037】使用した育種法は、系統的一穂一列法であ
った。同系交配スイートコーン系W1498Aは、下記の表1
に記載のような全ての性質に対する環境的影響の限度内
で均質性および安定性が示されている。同系交配は自家
受粉され、商品として使用するのに必要な同型接合性お
よび表現型安定性を確実にするための、植物タイプの均
質性に注意を払いながら、発芽の十分な数の穂を畦に置
く。系は、手でおよび別々の畑で均質性の連続的観察に
おいて、増加している。変異性質は観察されないか、同
系交配スイートコーン系W1498Aで予期されるものであ
る。実質的に同型接合である同系交配スイートコーン系
W1498Aは、農業分野で一般的な方法を使用して、系の種
蒔き、得られたメイズ植物の自家受粉または同朋受粉条
件下で、適合な単離での生育、および得られた種子の収
穫により再生できる。
【0038】スイートコーンハイブリッド系のようなハ
イブリッドメイズ系の製造は、典型的に、例えば、同系
交配スイートコーン系W1498A、および異なる同系交配親
メイズ系の受粉近接種子を蒔き、同系交配スイートコー
ン系W1498Aおよび該異なる同系交配親メイズ植物の種子
を花を咲かせた植物まで生育させ、同系交配スイートコ
ーン系W1498Aの雄性花または該異なる同系交配親メイズ
植物の雄性花を除雄し、除雄植物を作り、交差交配をさ
せてW1498Aと該異なる同系交配親メイズ植物の間の交差
受粉をさせ、該除雄植物から作られた種子を収穫するこ
とを含む。収穫した種子を生育させ、ハイブリッドメイ
ズ植物を作る。好ましい態様において、同系交配スイー
トコーン系W1498Aを他の同系交配スイートコーン系と交
配させて、ハイブリッドスイートコーン種子を作る。同
系交配スイートコーン系W1498Aをまたトウモロコシ系、
ポップコーン系、ホワイトコーン系または飼料用コーン
系と交配させ、例えば、同系交配スイートコーン系W149
8Aの性質を他のメイズ系に伝達させる。
【0039】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0040】前記の色命名の解釈において、標準色参考
書であるMunsell Glossy Book of Colorを参照し得る。
カラーコード:01=明緑色、02=中位緑色、03=
濃緑色、04=非常に濃い緑色、05=緑黄色、06=
薄い黄色、07=黄色、08=黄橙色、09=サーモン
色、10=桃橙色、11=桃色、12=明赤色、13=
鮮紅色、14=赤色、15=赤色と白色、16=薄紫
色、17=紫色、18=無色、19=白色、20=白色
を被った、21=淡黄褐色、22=黄褐色、23=褐
色、24=ブロンズ色、25=色とりどり、26=その
他。Std Dev=標準偏差
【0041】本発明はまた、他のメイズ系から同系交配
スイートコーン系W1498Aに遺伝子伝達されている更に1
個またはそれ以上の具体的、単一遺伝子性質を含む、同
系交配スイートコーン系W1498Aの植物およびその一部も
含む。単一遺伝子性質は、例えば、トウモロコシ系、ス
イートコーン系、ポップコーン系、ホワイトコーン系ま
たは飼料用コーン系のようなメイズ系から、同系交配ス
イートコーン系W1498Aに伝達される。好ましくは、1個
またはそれ以上の新規性質が同系交配スイートコーン系
W1498Aに伝達されるか、または、あるいはスイートコー
ン系W1498Aの1個またはそれ以上の性質が、変えられる
か、置換される。同系交配スイートコーン系W1498Aへの
性質(複数もある)の伝達(または遺伝子伝達)は、例え
ば、循環選択育種、例えば、戻し交配により達成され
る。この場合、同系交配スイートコーン系W1498A(循環
親)を、最初に、目的の性質(複数もある)の適当な遺伝
子(複数もある)を担持するドナー同系交配(非循環親)と
交配する。本交配の子孫を、ついで、非循環親から伝達
された所望の性質(複数もある)に関する得られた子孫の
選択に続いて、循環親に交配して戻す。循環親との、3
回、好ましくは4回、より好ましくは5回またはそれ以
上の、所望の性質の選択を伴う戻し交配の後、子孫は伝
達された性質を制御する配座に関して異型接合である
が、殆どまたは殆ど全ての他の遺伝子に関しては循環親
と類似である(例えば、本明細書に引用して包含させるP
oehlman & Sleper (1995) Breeding Field Crops, 4th
Ed., 172-175; Fehr (1987) Principles of Cultivar D
evelopment, Vol. 1: Theory and Technique, 360-376
参照)。
【0042】上記の研究室ベースの方法、特にRFLPおよ
びSSRは、慣用的にこのような戻し交配に使用され、循
環親と遺伝子の同一性が最高である子孫を同定する。こ
れは、循環親と少なくとも90%、好ましくは少なくと
も95%、より好ましくは少なくとも99%の遺伝的同
一性を有し、更により好ましくは循環親と遺伝的に同一
であり、更にドナー親から遺伝子伝達された性質(複数
もある)を含む、同系交配メイズ系の製造の加速をさせ
る。このような遺伝的同一性の決定は、上記の研究室ベ
ースの方法の使用した分子マーカーに基づく。このよう
な分子マーカーは、例えば、本明細書に引用して包含さ
せるBoppenmaier, et al., “Comparisonsamong strain
s of inbreds for RFLPs”, Maize Genetics Cooperati
ve Newsletter (1991) 65, pg. 90に記載されているも
のか、またはミズーリ大学データベースおよびブルック
ヘイヴン研究室データベース(本明細書に引用して包含
させるhttp://www.agron.missouri.edu参照)から入手可
能なものである。次いで、最後の戻し交配世代を自殖
し、伝達した遺伝子に関して純粋な移植子孫を得る。得
られる植物は、同系交配に伝達された単一遺伝子性質
(複数もある)に加えて、本質的に、同系交配スイートコ
ーン系W1498Aの実質的に全ての形態学的および生理学的
特徴を有する。正確な戻し交配プロトコールは、適当な
試験プロトコールを決定するための、変えられる性質に
依存する。伝達される性質が優勢対立遺伝子である場
合、戻し交配法が単純であるが、劣性対立遺伝子も伝達
し得る。この場合、所望の性質が十分に伝達されている
ことを決定するために、子孫に試験を行う必要があり得
る。
【0043】新規同系交配の開発のためには通常選択さ
れないが、戻し交配法により改善できる多くの性質が同
定できる。同系交配スイートコーン系W1498Aに伝達され
る性質の例は、蝋状澱粉、除草耐性、細菌、真菌または
ウィルス疾病に対する耐性、昆虫耐性、促進された栄養
価、産業的加工における改善された性能、高い加工植物
回収のような品質および加工性質、柔らかい穀粒、満足
な味、均質な穀粒サイズおよび色、魅力的な皮包装およ
び皮から剥がされた雌穂、長距離船輸送の能力、機械的
または手での収穫の容易さ、先端まで詰まっているこ
と、まっすぐな列、雄性不稔性または雄性稔性のような
変えられた再生能力、収率安定性および収率増加を含み
得るが、これらに限定されない。同系交配スイートコー
ンW1498Aに伝達される他の性質は、同系交配スイートコ
ーン系W1498Aの植物内における商業的に有用な酵素また
は代謝物の産生である。同系交配スイートコーン系W149
8Aに伝達される他の性質は、また甘い味(su、例えばsu
1)、短い性質(sh、例えば、sh2)、脆い性質(bt、例えば
bt1またはbt2、本明細書に記載のBacillus thuringiens
is由来のエンドトキシンの遺伝子と混同してはならな
い)、または白色または黄色内乳色を含む異なる内乳変
異である。
【0044】スイートコーン同系交配系W1498Aに伝達さ
れる性質は、天然に存在するスイートコーン性質のよう
な天然に存在するメイズの性質、またはトランスジェニ
ックである。トランスジーンは本来ドナーである非循環
親に、当分野で既知の遺伝子操作および形質転換法を使
用して挿入される。スイートコーン同系交配系W1498Aに
遺伝子伝達されたトランスジーンは、典型的に、ヌクレ
オチド配列の発現が所望の時間に、植物の所望の組織ま
たは部分であるために、適当なプロモーターの制御下に
ある性質を担うか、それに寄与するヌクレオチド配列を
含む。構造的または誘導可能プロモーターを使用する。
トランスジーンはまた、例えば、翻訳エンハンサーまた
は停止シグナルのような他の調節性エレメントを含み得
る。好ましい態様において、ヌクレオチド配列は遺伝子
のコード配列であり、タンパク質に転写および翻訳され
る。他の好ましい態様において、ヌクレオチド配列は、
翻訳されないか、部分的にのみ翻訳されるアンチセンス
RNAまたはセンスRNAをコードする。1個以上の性
質が同系交配スイートコーン系W1498Aに遺伝子伝達され
た場合、具体的遺伝子が、非循環親であるドナーの同じ
ゲノム配座に、トランスジーンの場合、好ましくはドナ
ーのゲノムに統合された単一DNA構築物の一部として
全て位置するのが好ましい。あるいは、遺伝子がドナー
である非循環親の異なるゲノム配座に位置する場合、戻
し交配は、得られたスイートコーン同系交配系における
複数遺伝子に加えて、同系交配スイートコーン系W1498A
の全ての形態学的および生理学的特性の回復を可能にす
る。
【0045】具体的、単一遺伝子性質を担う遺伝子は、
一般に核を介して遺伝される。既知の例外は、例えば、
雄性不稔性の遺伝子であり、この幾つかは細胞質を介し
て遺伝されるが、まだ単一遺伝子性質として作用する。
好ましい態様において、スイートコーン同系交配系W149
8Aに遺伝子伝達されるトランスジーンは、ドナーである
非循環親の核ゲノムに統合される。他の好ましい態様に
おいて、スイートコーン同系交配系W1498Aに遺伝子伝達
されるトランスジーンは、ドナーである非循環親の色素
体ゲノムに統合される。好ましい態様において、色素体
トランスジーンは、単一プロモーターから転写される一
つの遺伝子、または単一プロモーターから転写される2
個またはそれ以上の遺伝子を含む。
【0046】好ましい態様において、発現がスイートコ
ーン同系交配系W1498Aに伝達される所望の性質をもたら
すか、寄与するトランスジーンは、例えば、発現がトラ
ンスジェニックメイズ植物におけるメイズ萎縮モザイク
ウイルスおよびメイズ白化致死ウイルスの混合感染に対
する耐性を付与する、MDMV株Bコートタンパク質遺伝子
のようなウイルス耐性性質を含む(引用して本明細書に
包含させる、Murry etal., Biotechnology (1993) 11:1
559-64)。他の好ましい態様において、トランスジーン
は、例えば、VIP3のようなBacillus thuringiensisの結
晶タンパク質、またはBacillus cereus由来の植物性殺
虫タンパク質として、殺虫タンパク質をコードする遺伝
子を含む(例えば、引用して本明細書に包含させるEstru
ch et al., Nat. Biotechnol (1997) 15:137-41参照)。
好ましい態様において、同系交配スイートコーン系W149
8Aに伝達する殺虫遺伝子は、Cry1Ab遺伝子またはその一
部であり、例えば、スイートコーン同系交配系W1498A
に、本明細書に引用して包含させる米国特許第09/042,4
26号に記載のBt-11事象を含むメイズ系、または本明細
書に引用して包含させるKoziel et al, (1993) Biotech
nology 11:194-200に記載の176事象を含むメイズ系
から遺伝子伝達する。更に別の好ましい態様において、
スイートコーン同系交配系W1498Aに遺伝子伝達されるト
ランスジーンは、除草剤耐性遺伝子を含む。例えば、変
えられたアセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)酵素の発
現は、種々のイミダゾリノンまたはスルホンアミド除草
剤に対する植物耐性を付与する(引用して本明細書に包
含させる米国特許第4,761,373号)。他の好ましい態様に
おいて、イミダゾリノンに対する耐性を付与する非トン
ラスジェニック性質が、スイートコン同系交配系W1498A
に遺伝子伝達される(例えば、“IT”または“IR”
性質)。本明細書に引用して包含させる米国特許第4,97
5,374号は、変異グルタミンシンテターゼ(GS)をコー
ドする遺伝子を含み、GS、例えば、ホスホイノスリシ
ンおよびメチオニンスルホキシミンを阻害することが既
知の除草剤による阻害に対して耐性の植物細胞および植
物に関する。また、ホスホイノスリシンアセチルトラン
スフェラーゼをコードするストレプトマイセスbar遺
伝子のメイズ植物内での発現は、除草剤ホスホイノスリ
シンまたはグルフォシネートに対する耐性をもたらす
(本明細書に引用して包含させる米国特許第5,489,520
号)。本明細書に引用して包含させる米国特許第5,013,6
59号は、スルホニルウレア除草剤による阻害に対する植
物耐性を寄与する変異アセトールアセテートシンターゼ
(ALS)を発現する植物に関する。本発明に引用して包含
させる米国特許第5,162,602号は、シクロヘキサンジオ
ンおよびアリールオキシフェノキシプロパン酸除草剤に
よる阻害に対する植物耐性を記載する。この耐性は、変
えられたアセチルコエンザイムAカルボキシラーゼ(ACC
ase)により付与される。本明細書に引用して包含させる
米国特許第5,554,798号は、トランスジェニックグリフ
ォサート耐性メイズ植物を記載し、その耐性は変えられ
た5−エノールピルビル−3−ホスホシキメート(EPSP)
シンターゼ遺伝子により寄与される。また、プロトポル
フィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤に対する耐性が、植
物内の耐性プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素
の発現により達成される(本明細書に引用して包含させ
る米国特許第5,767,373号)。
【0047】好ましい態様において、スイートコーン同
系交配系W1498Aに遺伝子伝達されたトランスジーンは、
除草剤に対する耐性を付与する遺伝子、および少なくと
も、例えば、殺虫タンパク質のような他の性質をコード
する他のヌクレオチド配列を含む。単一遺伝子のこのよ
うな組合わせは、例えば、Cry1Ab遺伝子およびbar遺
伝子である。
【0048】スイートコーン同系交配系W1498Aに遺伝子
伝達された具体的トランスジェニック事象は、本明細書
に引用して包含させるhttp://www.aphis.usda.gov/bbep
/bp/not_reg.htmlに見られる。これらは、例えば、グリ
フォサート耐性事象GA21(適応番号9709901p)、グリフォ
サート耐性/鱗翅目昆虫耐性事象MON 802(適応番号9631
701p)、鱗翅目昆虫耐性事象DBT418(適応番号9629101
p)、雄性不稔性事象MS3(適応番号9522801p)、鱗翅目昆
虫耐性事象Bt11(適応番号9519501p)、ホスホイノスリチ
ン耐性事象B16(適応番号9514501p)、鱗翅目昆虫耐性事
象MON80100(適応事象9509301p)、ホスホイノスリチン耐
性事象T14、T25(適応番号9435701p)、鱗翅目昆虫耐性事
象176(適応番号94310901p)由来の遺伝子伝達であ
る。
【0049】Bt11事象の、スイートコーン同系交配系W1
498Aのようなメイズ系への戻し交配による遺伝子伝達
は、本明細書に引用して包含させる米国出願09/042,426
号に例示され、本発明は、例えば、米国出願09/042,426
に記載のマーカーを使用した、スイートコーン同系交配
系W1498AへのBt11事象の遺伝子伝達の方法、および得ら
れるメイズ系に関する。
【0050】性質が優勢性質として作用する場合、直接
選択を適応し得る。優勢性質の例は、除草剤耐性であ
る。この選択法のために、最初の交配の子孫に、戻し交
配の前に除草剤を噴霧する。噴霧は、所望の除草剤耐性
特性を有しない植物を排除し、除草剤耐性遺伝子を有す
る植物のみを続く戻し交配に使用する。この方法を次い
で更なる戻し交配世代に繰り返す。
【0051】本発明はまた、第1または第2親メイズ植
物のいずれかが同系交配系W1498Aのスイートコーン植物
であるか、または更に1個またはそれ以上の単一遺伝子
性質を含む同系交配系W1498Aのスイートコーン植物であ
る、第1親メイズ植物と第2親メイズ植物を交配させる
ことによる、メイズ植物、好ましくはスイートコーン植
物の製造法に関する。更に、第1および第2親メイズ植
物の両方が同系交配スイートコーン系W1498Aまたは更に
1個またはそれ以上の単一遺伝子性質を含むW1498Aの同
系交配スイートコーン系植物由来であり得る。したがっ
て、同系交配スイートコーン系W1498Aまたは更に1個ま
たはそれ以上の単一遺伝子性質を含むW1498Aの同系交配
スイートコーン系を使用したこのような方法は、本発明
の一部である;自殖、戻し交配、ハイブリッド製造、集
団との交配等。同系交配スイートコーン系W1498Aまたは
更に1個またはそれ以上の単一遺伝子性質を含むW1498A
の同系交配スイートコーン植物を使用して製造された全
ての植物は、本発明の範囲内である。有利には、同系交
配スイートコーン系W1498Aまたは更に1個またはそれ以
上の単一遺伝子性質を含むW1498Aの同系交配スイートコ
ーン植物を、他の、異なるメイズ同系交配と交配し、優
れた性質の第1世代(F1)メイズハイブリッド種子およ
び植物を作る。
【0052】好ましい態様において、同系交配スイート
コーン系W1498Aの種子または更に1個またはそれ以上の
単一遺伝子性質を含むW1498Aの同系交配スイートコーン
植物の種子を、同系交配コーン種子の本質的に均質な集
団として提供する。同系交配種子の本質的に均質な集団
は、特定の同系交配種子から本質的に成り、実際的な数
の他の種子は一般的に精製されて存在せず、同系交配種
子が全種子の約90%から約100%の間、好ましくは
全種子の約95%から約100%の間を形成する。最も
好ましくは、同系交配コーン種子の本質的に均質な集団
は、芽生えた種子で測定して、同系交配種子の約98.
5%、99%、99.5%および約100%の間で含ま
れる。本発明の同系交配コーン種子の集団は、更にハイ
ブリッド種子が本質的に存在しないと定義付けられる。
このように、本発明の一つの具体的な態様は、例えば、
ハイブリッド種子または他の同系交配種子が実質的に存
在しない、W1498Aの同系交配スイートコーン植物の分離
された同系交配種子、例えば、少なくとも95%均質な
種子ロットまたは同系交配種子の単位である。同系交配
種子集団を別々に生育させ、同系交配スイートコーン系
W1498Aの植物、または更に1個またはそれ以上の単一遺
伝子性質を含むW1498Aの同系交配スイートコーン植物の
本質的に均質な集団を提供し得る。
【0053】種蒔きの目的のW1498Aの同系交配スイート
コーン植物の種子は、好ましくはコンテナに詰められ、
例えば、取扱いおよび輸送が容易な袋または他の容器に
入れられ、好ましくは、例えば、保護剤、例えば、毒性
緩和(safening)または農薬、好ましくは、特に抗真菌剤
および/または殺虫剤で被覆される。
【0054】同系交配スイートコーン系W1498Aを本明細
書で同定するとき、この指定された系は、同定された品
種と同じ遺伝子型および表現型特性を有する、即ち、そ
れが異なった名称であってさえ、共通の同系交配源から
由来する品種を含むことは理解される。本明細書での使
用において、“植物”なる用語は、植物細胞、植物プロ
トプラスト、そこからメイズ植物が再生できる植物細胞
組織培養、植物カルス、植物群、および、胚芽、花粉、
胚珠、花、穀粒、雌穂、穂軸、葉、皮、葉柄、根、根
端、葯、毛、種子等のような植物または植物の部分でそ
のままの植物細胞を含む。Duncan, Williams, Zehr and
Widholm, Planta (1985) 165:322-332は、カルスを産
生する培養された植物の97%が、植物再生が可能であ
ったと考えた。同系交配およびハイブリッドの両方での
続く実験は、植物を産生する91%の再生可能なカルス
を産生した。1988, Songstad, Duncan & Windholm, Pla
nt Cell Reports (1988), 7:762-265における更なる実
験で、二つの同系交配系の再生能を促進する幾つかの培
地添加物を報告する。他の刊行された報告はまた“非伝
統的”組織が体細胞不定胚形成および植物再生を産生で
きることを示している。K. P. Rao, et al., Maize Gen
etics Cooperation Newsletter, 60:64-65 (1986)は、
頴カルス培養からの体細胞不定胚形成を言及し、B. V.
Conger, et al.,Plant Cell Reports, 6:345-347 (198
7)はメイズ葉切片からの体細胞不定胚形成を示す。この
ように、文献から、最新技術は、植物を得るためのこれ
らの方法が、それらが慣用的に使用され、非常に高い成
功の水準であるという意味で、“伝統的”であり、“伝
統的”であったということが明らかである。
【0055】メイズの組織培養は、本明細書に引用して
包含させる欧州特許出願公開160,390に記載されてい
る。メイズ組織培養法は、Green and Rhodes, “Plant
Regeneration in Tissue Culture of Maize,” Maize f
or Biological Research (PlantMolecular Biology Ass
ociation , Charlottesville, Va. 1982, 367-372)およ
びDuncan, et al., “The Production of Callus Capab
le of Plant Regeneration from Immature Embryos of
Numerous Zea mays Genotypes,” 165 Planta 322-332
(1985)に記載されている。このように、本発明の他の態
様は、生育し、分化した際に同系交配スイートコーン系
W1498Aの生理学的および形態学的特徴を有するメイズ植
物を産生する細胞の提供である。好ましい態様におい
て、同系交配スイートコーン系W1498Aの細胞は、遺伝的
に、例えば、1個またはそれ以上の上記の遺伝子で、例
えば、本明細書に引用して包含させる米国出願第09/04
2,426号に記載の形質転換法を使用して形質転換し、同
系交配スイートコーン系W1498Aのトランスジェニック植
物を得、ハイブリッドメイズ植物の製造に使用する。
【0056】メイズは、人の食事、家畜飼料、および産
業における原料として使用される。スイートコーンは通
常生製品、缶詰または冷凍として、人が消費するために
使用される。メイズ穀粒の人の消費に加えて、メイズの
食物使用は、また乾燥および湿潤製粉産業の両方を含
む。メイズ乾燥製粉の主な産物はひきわりトウモロコ
シ、ひきわり粉および粉である。メイズ湿潤製粉産業
は、メイズ澱粉、メイズシロップおよびデキストロース
を食物使用のために提供できる。トウモロコシ油はメイ
ズ胚から回収され、これは乾燥および湿潤製粉産業両方
の副産物である。
【0057】植物の穀粒および非穀粒部分の両方を含む
メイズは、また家畜飼料として、主に肉牛、乳牛、ブタ
および飼鳥類に広く使用されている。メイズの産業的使
用は、エタノール、湿潤製粉産業におけるメイズ澱粉お
よび乾燥製粉産業におけるメイズ粉末の製造を含む。メ
イズ澱粉および粉末の産業的適用は、粘性、薄膜形成、
接着特性および粒子を懸濁させる能力のような機能的性
質に基づく。メイズ澱粉および粉末は、紙および織物産
業への適用がある。他の産業的使用は、接着剤、建築
材、鋳物結合剤、洗濯糊、爆薬、油井泥および他の採鉱
適用における適用を含む。メイズ穀粒以外の植物部分も
産業で使用される:例えば、葉柄および皮は紙および人
造壁板になり、穂軸は燃料におよび石炭の製造に使用さ
れる。
【0058】同系交配スイートコーン系W1498Aまたは更
に1個またはそれ以上の単一遺伝子性質を含む同系交配
スイートコーン系W1498Aの種子、その同系交配種子から
栽培された植物、同系交配の交配により作られたハイブ
リッドメイズ植物、ハイブリッド種子、およびハイブリ
ッドメイズ植物の種々の部分が人の食事、家畜飼料およ
び産業における原料として使用できる。
【0059】
【寄託】出願人は、同系交配スイートコーン系W1498Aの
少なくとも2500個の種を、ブダペスト条約の下、Am
erican Type Culture Collection (ATCC), Manassas, V
irginia, 20110-2209 U.S.A.に、ATCC受託番号203904で
寄託している。1999年4月6日にATCCに寄託された種子
は、本出願の出願日前から、Novartis Corporation , 3
054 Corwallis Road, Research Triangle Park, NC 277
09により維持された寄託物から取った。同系交配スイー
トコーン系W1498Aのこの寄託は、公的受託者であるATCC
受託者により、30年間か、または最も新しい要求から
5年間、または特許の存続期間のうちの長い期間維持さ
れ、この期間中に生育不能になった場合、置き換えられ
る。加えて、出願人はサンプルの生存能に関する指示を
提供している。
【0060】前記の発明は、明確化および理解の目的
で、説明および例示の方法で詳述している。しかし、単
一遺伝子修飾および変異、ソマクローン変異、本同系交
配の大集団から選択した変異固体等のような一定の変化
および修飾を、特許請求の範囲によってのみ限定される
本発明の範囲内で実施し得ることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウェズリー・ヒュートン アメリカ合衆国34114フロリダ州ネイプル ズ、グリーンウェイ・ロード10290番

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATCC受託番号203904で寄託されている、
    スイートコーン同系交配系W1498Aの種子。
  2. 【請求項2】 種子がATCC受託番号203904で寄託されて
    いる、同系交配スイートコーン系W1498Aのメイズ植物、
    またはその一部。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の植物の花粉。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の植物の胚珠。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の植物の全ての生理学的お
    よび形態学的特徴を有する、メイズ植物、またはその一
    部。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の植物の雄性不稔性以外の
    全ての生理学的および形態学的特徴を有する、雄性不稔
    性メイズ植物、またはその一部。
  7. 【請求項7】 本質的に請求項2記載の植物の全ての生
    理学的および形態学的特徴を有し、更に1個またはそれ
    以上の単一遺伝子伝達性質を含む、メイズ植物、または
    その一部。
  8. 【請求項8】 該単一遺伝子伝達性質がトランスジーン
    を含む、請求項7記載のメイズ植物。
  9. 【請求項9】 該トランスジーンが該メイズ植物に除草
    剤に対する耐性を付与する遺伝子を含む、請求項8記載
    のメイズ植物。
  10. 【請求項10】 該除草剤がグリフォサート、グルフォ
    シネート、スルホニルウレアまたはイミダゾリノン除草
    剤、またはプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害
    剤である、請求項9記載のメイズ植物。
  11. 【請求項11】 該トランスジーンが、メイズ植物に昆
    虫耐性、疾病耐性またはウイルス耐性を付与する遺伝子
    を含む、請求項8記載のメイズ植物。
  12. 【請求項12】 メイズ植物に昆虫耐性を付与する遺伝
    子が、Bacillus thuringiensis Cry1Ab遺伝子である、
    請求項11記載のメイズ植物。
  13. 【請求項13】 更にbar遺伝子を含む、請求項12
    記載のメイズ植物。
  14. 【請求項14】 該Cry1Ab遺伝子がBt-11事象または1
    76事象を含むメイズ系から該メイズ植物に遺伝子伝達
    される、請求項12記載のメイズ植物。
  15. 【請求項15】 組織再生植物が、請求項2記載の植物
    の全ての形態学的および生理学的特性を発現できる、請
    求項2記載のメイズ植物の再生可能細胞の組織培養。
  16. 【請求項16】 再生可能細胞が、胚芽、分裂組織、花
    粉、葉、葯、根、根端、毛、花、穀粒、雌穂、穂軸、皮
    および葉柄からなる群から選択される、またはそれ由来
    のプロトプラストまたはカルスである、請求項15記載
    の組織培養。
  17. 【請求項17】 その同系交配系の種子がATCC受託番号
    203904に寄託されている、同系交配スイートコーン系W1
    498Aの全ての形態学的および生理学的特徴を発現でき
    る、請求項15の組織培養から再生したメイズ植物。
  18. 【請求項18】 第1親メイズ植物と第2親メイズ植物
    を交配させ、得られた第1世代メイズ種子を収穫するこ
    とを含み、該第1親または第2親メイズ植物が請求項2
    の同系交配メイズ植物である、メイズ種子の製造法。
  19. 【請求項19】 該第1親メイズ植物が該第2親メイズ
    植物と異なり、該得られる種子が第1世代(F1)ハイブ
    リッドメイズ種子である、請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 その種子がATCC受託番号203904で寄託
    されている同系交配スイートコーン系W1498Aの該メイズ
    植物が雌性親である、請求項18記載の方法。
  21. 【請求項21】 その種子がATCC受託番号203904で寄託
    されている同系交配スイートコーン系W1498Aの該メイズ
    植物が雄性親である、請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項19記載の方法により製造され
    たF1ハイブリッド種子。
  23. 【請求項23】 請求項22の種子から生育したF1ハ
    イブリッド植物またはその一部。
  24. 【請求項24】 第1親メイズ植物と第2親メイズ植物
    を交配させ、得られた第1世代メイズ種子を収穫するこ
    とを含み、該第1親または第2親メイズ植物が請求項5
    の同系交配メイズ植物である、メイズ種子の製造法。
  25. 【請求項25】 該第1親メイズ植物が該第2親メイズ
    植物と異なり、該得られる種子が第1世代(F1)ハイブ
    リッドメイズ種子である、請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 その種子がATCC受託番号203904で寄託
    されている同系交配スイートコーン系W1498Aの全ての生
    理学的および形態学的特徴を有する該メイズ植物が雌性
    親である、請求項26記載の方法。
  27. 【請求項27】 その種子がATCC受託番号203904で寄託
    されている同系交配スイートコーン系W1498Aの全ての生
    理学的および形態学的特徴を有する該メイズ植物が雄性
    親である、請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 請求項25記載の方法により製造され
    たF1ハイブリッド種子。
  29. 【請求項29】 請求項28の種子から生育したF1ハ
    イブリッド植物またはその一部。
  30. 【請求項30】 第1親メイズ植物と第2親メイズ植物
    を交配させ、得られた第1世代メイズ種子を収穫するこ
    とを含み、該第1親または第2親メイズ植物が請求項7
    の同系交配メイズ植物である、メイズ種子の製造法。
  31. 【請求項31】 該第1親メイズ植物が該第2親メイズ
    植物と異なり、該得られる種子が第1世代(F1)ハイブ
    リッドメイズ種子である、請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】 その種子がATCC受託番号203904で寄託
    されている同系交配スイートコーン系W1498Aの本質的に
    全ての生理学的および形態学的特徴を有し、更に1個ま
    たはそれ以上の単一遺伝子伝達性質を有する該メイズ植
    物が雌性親である、請求項30記載の方法。
  33. 【請求項33】 その種子がATCC受託番号203904で寄託
    されている同系交配スイートコーン系W1498Aの本質的に
    全ての生理学的および形態学的特徴を有し、更に1個ま
    たはそれ以上の単一遺伝子伝達性質を有する該メイズ植
    物が雄性親である、請求項30記載の方法。
  34. 【請求項34】 請求項31記載の方法により製造され
    たF1ハイブリッド種子。
  35. 【請求項35】 請求項34の種子から生育したF1ハ
    イブリッド植物またはその一部。
  36. 【請求項36】 (a)親の片方が請求項2記載の植物で
    あるか、または請求項2記載の植物の全ての生理学的お
    よび形態学的特徴を有する植物である、ハイブリッドの
    種子を含む種子であり、また該同系交配系の種子も含む
    収集物の種蒔き; (b)該種子の収集物からの植物の生育; (c)同系交配植物の同定; (d)該同系交配植物の選択;および (e)該同系交配の同型接合性を防止する方法での受粉の
    制御を含む、方法。
  37. 【請求項37】 該片親が、本質的に種子がATCC受託番
    号203904で寄託されている同系交配スイートコーン系W1
    498Aの全ての生理学的および形態学的特徴を有し、そし
    て更に1個またはそれ以上の単一遺伝子伝達性質を含
    む、請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 該同系交配植物の該同定の該段階で、
    植物の同定を減少した勢力で同定することを含む、請求
    項36記載の方法。
  39. 【請求項39】 メイズ育種計画において使用するメイ
    ズ系からの選択を助けるマーカーとして1個またはそれ
    以上のマーカーを使用し、本マーカーが該1個またはそ
    れ以上の単一遺伝子性質と関連し、得られたメイズ系が
    本質的に同系交配スイートコーン系W1498Aの全ての生理
    学的および形態学的性質を有し、更に1個またはそれ以
    上の単一遺伝子性質を含むものである、その種子がATCC
    受託番号203904で寄託されている同系交配スイートコー
    ン系W1498Aへの1個またはそれ以上の他2つ遺伝子性質
    の遺伝子伝達の方法。
  40. 【請求項40】 該1個またはそれ以上の単一遺伝子性
    質がCry1Ab遺伝子を含み、該マーカーがZ1B3およびUMC1
    50aを含む、請求項39記載の方法。
JP2000151315A 1999-05-24 2000-05-23 同系交配スイートコーンw1498a Pending JP2001008566A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/318,103 US5990395A (en) 1999-05-24 1999-05-24 Inbred sweet corn line W1498A
US09/318103 1999-05-24

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001008566A true JP2001008566A (ja) 2001-01-16

Family

ID=23236669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000151315A Pending JP2001008566A (ja) 1999-05-24 2000-05-23 同系交配スイートコーンw1498a

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5990395A (ja)
JP (1) JP2001008566A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005536990A (ja) * 2002-05-31 2005-12-08 アイコン ジェネティクス アクチェンゲゼルシャフト 子孫への形質分配が制御されているトランスジェニック植物

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9816104B2 (en) * 2000-10-06 2017-11-14 Monsanto Technology Llc Compositions and methods for deploying a transgenic refuge as a seed blend
US6723901B1 (en) * 2000-11-07 2004-04-20 Syngenta Participations Ag Inbred maize line NP2052
US20080226753A1 (en) * 2004-03-29 2008-09-18 Pioneer Hi-Bred International, Inc. Method of Reducing Insect Resistant Pests in Transgenic Crops
CA2672732A1 (en) * 2006-12-22 2008-07-17 Pioneer Hi-Bred International, Inc. An insect pest resistance management strategy for crop plants
US10036036B1 (en) * 2007-03-15 2018-07-31 Monsanto Technology Llc Compositions and methods for deploying a transgenic refuge as a seed blend
RU2764586C2 (ru) 2009-11-23 2022-01-18 Монсанто Текнолоджи Ллс Трансгенное событие mon 87427 маиса и относительная шкала развития
WO2014182473A1 (en) 2013-05-08 2014-11-13 Monsanto Technology Llc Compositions and methods for deploying a transgenic refuge seed blend
WO2016133956A1 (en) * 2015-02-17 2016-08-25 Kemin Industries, Inc. Marigold male inbred line denominated ki4662

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005536990A (ja) * 2002-05-31 2005-12-08 アイコン ジェネティクス アクチェンゲゼルシャフト 子孫への形質分配が制御されているトランスジェニック植物

Also Published As

Publication number Publication date
US5990395A (en) 1999-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7166783B2 (en) Inbred maize line NP2391
US6740797B2 (en) Inbred maize line NP2316
US20070033672A1 (en) Inbred corn line BE9515
US6706955B2 (en) Inbred maize line NP2276
US7122726B2 (en) Inbred maize line NP2460
US7635808B1 (en) Inbred corn line SPC11
US6710233B2 (en) Inbred maize line NP2222
US8476505B1 (en) Inbred corn line SSH88
JP2001008566A (ja) 同系交配スイートコーンw1498a
US7423205B2 (en) Inbred maize line 291B
US7098389B2 (en) Inbred maize line NP2315
US7714204B1 (en) Inbred corn line 5RQ675
US20040123352A1 (en) Inbred maize line 402A
US6188003B1 (en) Inbred sweet corn line
US8476504B1 (en) Inbred corn line SBK22
US8404954B1 (en) Inbred corn line SLA21
US8461428B1 (en) Inbred corn line SRS10
US7812229B2 (en) Inbred sweet corn line R629
US6034306A (en) Inbred sweet corn line R398D
US7378581B2 (en) Inbred maize line 413A
US20020178471A1 (en) Inbred sweet corn line R659
US8558078B1 (en) Inbred corn line SLB24
US8853501B1 (en) Inbred corn line XHK34
US8754304B1 (en) Inbred corn line XHN26
US9370148B1 (en) Inbred corn line XHH39