JP2001008433A - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JP2001008433A
JP2001008433A JP17477699A JP17477699A JP2001008433A JP 2001008433 A JP2001008433 A JP 2001008433A JP 17477699 A JP17477699 A JP 17477699A JP 17477699 A JP17477699 A JP 17477699A JP 2001008433 A JP2001008433 A JP 2001008433A
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core
facing
coil
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JP17477699A
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Tamotsu Nose
保 能勢
Yoshiki Shimura
芳樹 志村
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電機子−界磁の構造を改良することにより、
モータ特性の向上を図ることのできるリニアモータを提
供すること。 【解決手段】 リニアモータ10において、電機子コア
31は、移動方向に延びるコイル巻回部35と、このコ
イル巻回部35の両端から延びて1磁極ピッチ分の磁極
に対向する4本の界磁対向用突起33を有している。4
本の界磁対向用突起33のうち、移動方向においてコイ
ル巻回部35に対して同一の側に位置する2本の界磁対
向用突起33は同極の磁極に対向している。電機子コア
31において、同一の界磁40の側に延びる2本の界磁
対向用突起33同士は、540°+360°×n(nは
0または正の整数)に相当する距離をずれた位置に配置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータに関
するものである。さらに詳しくは、リニアモータにおけ
る推力などを向上するための構造技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】扁平形状のリニアモータでは、一般に、
電機子および界磁の扁平面同士が対向するコアレス・ス
ロットレス構造が採用されているが、電機子と界磁との
ギャップが大きいため、有効磁束を大きくできず、か
つ、磁極ピッチを短くできないため、可動子に対する推
力を向上させることができない。また、コアレス・スロ
ットレス構造では、電機子と界磁との間に大きな吸引力
が作用する。
【0003】そこで、たとえば、特開平10−2577
50号公報に開示のものでは、コア付き構造が採用され
ている。ここに開示のリニアモータでは、図3(A)に
示すように、電機子コア131および該電機子コア13
1に巻回されたコイル132を備える複数の電機子13
0からなる可動子122と、この電機子130の両側に
配置された永久磁石141を備える界磁140からなる
固定子110とを有している。このリニアモータにおい
て、可動子122は、移動方向に延びる連結部151
と、この連結151部の一方端から移動方向に対して直
交する方向に延びて側端面が界磁140に対向する界磁
対向用突起152とを有する逆T字形状の分割コアを連
結部151によって複数、繋げた構造を有している。ま
た、図3(A)に示す逆T字形状の分割コアに代えて、
図3(B)に示すように、コイル132の巻回された連
結部151の両端から界磁対向用突起152が移動方向
に対して直交する方向に延びて側端面が界磁(図示せ
ず。)に対向するH字形状のコア130を用いることも
ある。
【0004】このように構成したコア付き構造のリニア
モータでは、界磁対向用突起152の側端面を界磁14
0に近接させることができるので、磁束を有効に利用で
きるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3
(A)、(B)に示す従来のリニアモータでは、各分割
コアにおいて連結部151同士が磁気的に繋がっている
ため、界磁対向用突起152で集めた磁束が2つの連結
部152に向かって二方向に分かれるので、コイル13
2を通る有効磁束が小さいという問題点がある。また、
従来のリニアモータでは、図3(A)に示すように、1
磁極ピッチ毎に界磁対向用突起152を形成しているの
で、コイル132を巻回可能なスペースが狭い。このた
め、従来のリニアモータでは、大きな推力を得にくいと
いう問題点がある。
【0006】そこで、本発明の課題は、電機子−界磁の
構造を改良することにより、モータ特性の向上を図るこ
とのできるリニアモータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、移動方向に向かって所定の間隔で配置さ
れた電機子コアおよび該電機子コアに巻回されたコイル
を備える電機子と、該電機子の両側に配置された磁石を
備える界磁とを有し、該界磁と前記電機子との間に作用
する磁力によって前記電機子および前記界磁のうちの一
方が他方に対して直線的に相対移動するリニアモータに
おいて、以下の構成を有することを特徴とする。まず、
前記界磁では、前記電機子の両側で前記磁石の磁極ピッ
チが等しく、かつ、同極が同位相で対向している。ま
た、前記電機子コアは、前記相対移動方向に向かって延
びるコイル巻回部と、該コイル巻回部の両端から前記磁
石に向かって延びて前記磁石の略磁極1ピッチ分にそれ
ぞれ対向可能な4本の界磁対向用突起とを備える。さら
に、該4本の界磁対向用突起のうち、前記相対移動方向
において前記コイルに対して同一側に位置する2本の界
磁対向用突起は互いに同極の磁極に対向する一方、前記
相対移動方向において前記コイルに対して互いに反対側
に位置して同一の界磁側に延びる2本の界磁対向用突起
は互いに540°+360°×n(nは0または正の整
数)に相当する位相を隔てる異極の磁極に対向するよう
に構成されている。さらにまた、同一の界磁側に延びる
2本の界磁対向用突起の間には、前記磁石に対向する第
1の補助極コアが配置され、前記相対移動方向における
前記電機子の両端には、前記磁石に対向する第2の補助
極コアが配置されている。ここで、第1の補助極コア
は、たとえば、360°またはその整数倍に相当する位
相の磁極に対向する長さを有する。また、第2の補助極
コアは、たとえば、360°に相当する位相の磁極に対
向する長さを有する。
【0008】本発明では、電機子において相対移動方向
に並ぶ電機子コアがそれぞれ別体であるため、相対移動
方向の一方側に位置する2本の界磁対向用突起で集めた
磁束の全てがコイル巻回部を通って他方側に位置する2
本の界磁対向用突起から抜けていくことになるので、有
効磁束が大きい。また、前記相対移動方向において前記
コイルに対して互いに反対側に位置する2本の界磁対向
用突起は互いに540°+360°×n(nは0または
正の整数)に相当する位相を隔てる異極の磁極に対向す
るように構成されているため、同一の界磁側に延びる2
本の界磁対向用突起同士は、少なくとも2磁極ピッチ分
という十分な距離を隔てている。このため、電機子コア
は、コイルの巻回スペースが広い。さらに、界磁対向用
突起の間に第1の補助極コアを備え、電機子の両端に第
2の補助極コアを備えているので、磁束の漏れが発生し
ない。それ故、本発明を適用したリニアモータでは大き
な推力を得ることができる。
【0009】本発明において、前記電機子コアを複数有
するとともに、該複数の電機子コアのうち、前記相対移
動方向で隣接する前記電機子コアの間には、当該隣接す
る各電機子コアに形成されている前記界磁対向用突起の
間で前記磁石に対向する第3の補助極コアを備えている
ことが好ましい。このように構成すると、界磁対向用突
起が対向する磁極に隣接する磁極と界磁対向用突起との
間での磁束の漏れが発生しない。
【0010】本発明において、前記電機子コアは、前記
コイル巻回部を構成する第1のコア片と、該コイル巻回
部の両端の一方側に固着され、前記相対移動方向におい
て前記コイルに対して一方側に位置する2本の界磁対向
用突起を構成する第2のコア片と、前記コイル巻回部の
両端の他方側に固着され、前記相対移動方向において前
記コイルに対して他方側に位置する2本の界磁対向用突
起を構成する第3のコア片とを備えている場合がある。
このように構成すると、コイル巻回部と界磁対向用突起
とをそれぞれ異なる構造とすることができる。たとえ
ば、コイル巻回部に相当する部分についてはコイルを十
分に巻けるよう薄くし、界磁対向用突起に相当する部分
についてはコイルの巻回したスペース分だけ厚くして、
界磁との対向面積を広く確保することができる。また、
コイル巻回部については、相対移動方向に容易磁化方向
が向いた方向性電磁鋼板を積層して形成し、界磁対向用
突起については相対移動方向に対して直交する方向に容
易磁化方向が向いた方向性電磁鋼板を積層することによ
って形成することができ、このように構成すると、電機
子コアの飽和磁束密度を高めることができる。
【0011】本発明において、前記4本の界磁対向用突
起のうち、同一の界磁側に延びる2本の界磁対向用突起
同士は、前記コイル巻回部の両端から前記相対移動方向
に離間するように延びて所定の磁極に対向している構成
であってもよい。このように構成すると、第3の補助極
コアを用いずに、相対移動方向において、狭い隙間を隔
てた状態に電機子コアを配置することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用したリニアモータを説明する。
【0013】[実施の形態1]図1(A)、(B)はそ
れぞれ、本発明を適用したリニアモータの一部を拡大し
て示す平面図、および図1(A)のI−I′線における
断面図である。なお、図1(A)において、このリニア
モータでは、電機子が複数の電機子コアを備え、電機子
コアの両端部は同様な構成になっていることから、電機
子の一方の端部のみを図示してある。
【0014】図1(A)、(B)において、本形態のリ
ニアモータ10は、左右一対の長尺のベース11と、こ
れらのベース11を連結するフレーム16と、このベー
ス11上に長手方向に直線的に延びるように固定された
左右一対のガイド12と、このガイド12上を矢印Aの
方向に直線的に往復移動可能な左右一対のスライダ20
とを有している。
【0015】本形態では、左右一対のスライダ20は連
結板21で連結され、この連結板21およびスライダ2
0によって移動体22(可動子)が構成されている。連
結板21の下面のうち、幅方向の中央部分には電機子3
0が固定され、この両側において、フレーム16上に
は、電機子30との間に発生する磁力によって移動体2
2に矢印Aの方向(移動方向)に向かう推力を発生させ
る界磁40(固定子)が固定されている。
【0016】移動体22の側において、電機子30はコ
イル32の巻回された電機子コア31を有しており、こ
の電機子コア31は、移動方向に沿って複数個、配置さ
れている。これらのコイル32に対しては、3相(図1
(A)には、U相、V相、W相のうち、V相用を1個と
W相用2個とを図示してある。)の駆動電流がそれぞれ
供給されるように構成されている。但し、いずれの電機
子30も基本的な構成が共通し、各電機子コア31は、
移動方向に延びるコイル巻回部35と、このコイル巻回
部35の両端から界磁40に向けて延びる4本の界磁対
向用突起33とを備えている。
【0017】本形態では、電機子コア31は、コイル巻
回部35を構成する部分と、界磁対向用突起33を構成
する部分がそれぞれ別体で形成されたものを連結したも
のである。すなわち、電機子コア31は、コイル巻回部
35を構成する第1のコア片350と、このコイル巻回
部35の両端の一方側に固着され、移動方向においてコ
イル32に対して一方側に位置する2本の界磁対向用突
起33を構成する第2のコア片331と、コイル巻回部
35の両端の他方側に固着され、移動方向においてコイ
ル32に対して他方側に位置する2本の界磁対向用突起
33を構成する第3のコア片332とを備えている。そ
こで、本形態では、コイル巻回部35については、移動
方向に容易磁化方向が向いた方向性電磁鋼板を上下に積
層して形成し、界磁対向用突起33については移動方向
に対して直交する方向のうち、界磁40が位置する横方
向に容易磁化方向が向いた方向性電磁鋼板を移動方向に
積層することによって形成したものである。このため、
電機子コア31は飽和磁束密度が高い。
【0018】界磁40は、両側の磁石41の磁極ピッチ
Piが等しく、かつ、同極同士が同位相で対向してい
る。すなわち、電機子30の両側で並ぶ界磁40では、
磁石41が等ピッチで着磁され、かつ、N極同士が対向
し、S極同士が対向している。
【0019】このように構成した界磁40に対して、電
機子コア31では、4本の界磁対向用突起33が両側に
2本ずつ真っ直ぐ延びて、各界磁対向用突起33はいず
れも、1ピッチ分の磁極に対向している。ここで、4本
の界磁対向用突起33のうち、移動方向においてコイル
32に対して一方の側に位置する2本の界磁対向用突起
33はいずれも同極の磁極に対向し、他方の側に位置す
る2本の界磁対向用突起33はいずれも、反対側の界磁
対向用突起33と反対の極の磁極に対向している。たと
えば、図1(A)に示す状態において、1番目のW相用
の電機子コア31(W−1)は、4本の界磁対向用突起
33のうち、移動方向においてコイル巻回部35に対し
て一方の側に位置する2本の界磁対向用突起33はいず
れもN極に対向し、他方の側に位置する2本の界磁対向
用突起33はいずれもS極に対向している。
【0020】また、本形態では、電機子コア31に形成
された4本の界磁対向用突起33のうち、移動方向にお
いてコイル32を挟んで反対側に位置して同一の界磁4
0側に延びる2本の界磁対向用突起33同士は、移動方
向に向かって2磁極ピッチPiの整数倍分、図1(A)
に示す例では、磁極ピッチPiの4倍に相当する距離を
隔てた位置の磁極にそれぞれ対向している。すなわち、
本発明を適用したリニアモータ10では、常に、同一の
界磁40側に延びる2本の界磁対向用突起33同士は、
互いに540°+360°×n(nは0または正の整
数)に相当する位相を隔てる磁極に対向している。
【0021】さらに、同一の電機子コア31において、
同一の界磁40側に延びる2本の界磁対向用突起33の
間には、磁極ピッチPiの2倍に相当する長さをもって
磁石41に対向する2つの第1の補助極コア37が並ん
で配置されている。この第1の補助極コア37も、移動
方向に直交する方向のうち、界磁40が位置する横方向
に方向性電磁鋼板を所定の枚数、積層したものである。
【0022】さらに、図1(A)には、複数の電機子コ
ア31を備える電機子30の一方の端部のみが図示され
ているが、本形態では、電機子30の端部には、2磁極
ピッチ分の長さを有する第2の補助極コア38が配置さ
れている。この第2の補助極コア38も、移動方向に直
交する方向のうち、界磁40が位置する横方向に方向性
電磁鋼板を所定の枚数、積層したものである。なお、図
示を省略するが、電機子30の他方側の端部にも、同様
に、第2の補助極コア38が配置されている。
【0023】さらにまた、移動方向において隣接する電
機子コア31同士は、2磁極ピッチに相当する距離を隔
て、かつ、隣接する電機子コア31の界磁対向用突起3
3の間には、2磁極ピッチ分の長さを有する第3の補助
極コア39が配置されている。この第3の補助極コア3
9も、移動方向に直交する方向のうち、界磁40が位置
する横方向に方向性電磁鋼板を所定の枚数、積層したも
のである。
【0024】このように構成した電機子コア31におい
て、4本の界磁対向用突起33のうち、移動方向におけ
る一方側に位置する2本の界磁対向用突起33で集めた
磁束は、コイル巻回部35を通って他方側に位置する界
磁対向用突起33に抜けていく。このとき、コイル巻回
部35に巻回されている各コイル32にU相、V相、W
相の所定の駆動電流を流すと、電機子30は移動方向に
向かう力を受け、移動体22に推力が加わる。ここで、
各電機子コア31はぞれぞれが分離しているため、移動
方向における一方側に位置する2本の界磁対向用突起3
3で集めた磁束は、全て、同一の電機子コア31内でコ
イル巻回部35を通って他方側に位置する界磁対向用突
起33に抜けていく。また、同一の界磁40の側に延び
る2本の界磁対向用突起33同士は、少なくとも2磁極
ピッチ分という十分な距離を隔ているので、コイル32
の巻回スペースが広い。さらに、界磁対向用突起33の
間、および電機子30の両側に第1の補助極コア37お
よび第2の補助極コア38を備え、かつ、移動方向で隣
接する電機子コア31の間には第3の補助極コア39を
備えているので、界磁対向用突起33が対向する磁極に
隣接する磁極と界磁対向用突起33との間での磁束の漏
れが第1の補助極コア37および第3の補助極コア39
で防止される。このため、有効磁束が大きいので、本形
態のリニアモータ10では、大きな推力を得ることがで
きる。
【0025】[実施の形態2]図2(A)、(B)はそ
れぞれ、本発明を適用したリニアモータの一部を拡大し
て示す平面図、および図2(A)のII−II′線にお
ける断面図である。なお、本形態のリニアモータは、実
施の形態1に係るリニアモータと基本的な構成が同一で
あるので、共通する部分については、同一の符号を付し
て説明する。また、図2(A)において、このリニアモ
ータでも、電機子が複数の電機子コアを備え、電機子コ
アの両端部は同様な構成になっていることから、電機子
の一方の端部のみを図示してある。
【0026】図2(A)、(B)において、本形態のリ
ニアモータ10も、左右一対の長尺のベース11と、こ
れらのベース11を連結するフレーム16と、このベー
ス11上に長手方向に直線的に延びるように固定された
左右一対のガイド12と、このガイド12上を矢印Aの
方向に直線的に往復移動可能な左右一対のスライダ20
とを有している。
【0027】本形態でも、左右一対のスライダ20は連
結板21で連結され、この連結板21およびスライダ2
0によって移動体22が構成されている。連結板21の
下面のうち、幅方向の中央部分には電機子30が固定さ
れ、この両側において、フレーム16上には、電機子3
0との間に発生する磁力によって移動体22に矢印Aの
方向(移動方向)に向かう推力を発生させる界磁40が
固定されている。
【0028】移動体22の側において、電機子30はコ
イル32の巻回された電機子コア31を有しており、こ
の電機子コア31は、移動方向に沿って複数個、配置さ
れている。これらのコイル32に対しては、3相(図2
(A)には、U相、V相、W相のうち、V相用を1個と
W相用2個とを図示してある。)の駆動電流がそれぞれ
供給されるように構成されている。
【0029】これらの電機子30はいずれも基本的な構
成が共通し、各電機子コア31は、移動方向に延びるコ
イル巻回部35と、このコイル巻回部35の両端から界
磁40に向けて斜めに延びる4本の界磁対向用突起33
とを備えている。
【0030】本形態でも、界磁40は、両側の磁石41
の磁極ピッチPiが等しく、かつ、同極同士が同位相で
対向している。すなわち、電機子30の両側で並ぶ界磁
40では、磁石41が等ピッチで着磁され、かつ、N極
同士が対向し、S極同士が対向している。
【0031】このように構成した界磁40に対して、電
機子コア31では、4本の界磁対向用突起33が移動方
向に対して斜めに延びて、各界磁対向用突起33はいず
れも、1ピッチ分の磁極に対向している。ここで、4本
の界磁対向用突起33のうち、移動方向においてコイル
巻回部35に対して一方の側に位置する2本の界磁対向
用突起33はいずれも同極の磁極に対向し、他方の側に
位置する2本の界磁対向用突起33はいずれも、反対側
の界磁対向用突起33と反対の極の磁極に対向してい
る。たとえば、図2(A)に示す状態において、1番目
のW相用の電機子コア31(W−1)は、4本の界磁対
向用突起33のうち、移動方向においてコイル巻回部3
5に対して一方の側に位置する2本の界磁対向用突起3
3はいずれもN極に対向し、他方の側に位置する2本の
界磁対向用突起33はいずれも、S極に対向している。
【0032】また、本形態でも、電機子コア31に形成
された4本の界磁対向用突起33のうち、同一の界磁4
0側に延びる2本の界磁対向用突起33同士は、移動方
向に向かって2磁極ピッチPiの整数倍分、図2(A)
に示す例では、磁極ピッチPiの4倍に相当する距離を
隔てた位置の磁極にそれぞれ対向している。すなわち、
本発明を適用したリニアモータ10では、常に、同一の
界磁40側に延びる2本の界磁対向用突起33同士は、
互いに540°+360°×n(nは0または正の整
数)に相当する位相を隔てる磁極に対向している。ま
た、同一の電機子コア31において、移動方向に並ぶ2
本の界磁対向用突起33の間には、磁極ピッチPiの約
4倍弱に相当する長さを有する第1の補助極コア37が
配置されている。
【0033】また、図2(A)には、複数の電機子コア
31を備える電機子30の一方の端部のみが図示されて
いるが、本形態では、電機子30の端部には、2磁極ピ
ッチ分の長さを有する第2の補助極コア38が配置され
ている。図示を省略するが、電機子30の他方側の端部
にも、同様に、第2の補助極コア38が配置されてい
る。
【0034】なお、移動方向において隣接する電機子コ
ア31のうち、異なる相用の電機子コア31、たとえ
ば、V相用の電機子コア31とW相用の電機子コア31
との間では、界磁対向用突起33の間に、少なくとも磁
極ピッチ/相数分の隙間、本形態では、磁極ピッチPi
/3に相当する隙間Gが形成され、実施の形態1と違っ
て、そこには補助極コアは配置されていない。
【0035】このように構成した電機子コア31におい
ても、4本の界磁対向用突起33のうち、移動方向にお
ける一方側に位置する2本の界磁対向用突起33で集め
た磁束は、コイル巻回部35を通って他方側に位置する
界磁対向用突起33に抜けていく。このとき、コイル巻
回部35に巻回されている各コイル32にU相、V相、
W相の所定の駆動電流を流すと、電機子30は移動方向
に向かう力を受け、移動体22に推力が加わる。ここ
で、各電機子コア31はぞれぞれが分離しているため、
移動方向における一方側に位置する2本の界磁対向用突
起33で集めた磁束は、全て、同一の電機子コア31内
でコイル巻回部35を通って他方側に位置する界磁対向
用突起33に抜けていく。また、同一の界磁40の側に
延びる2本の界磁対向用突起33の先端同士は、少なく
とも2磁極ピッチ分という十分な距離を隔ているので、
コイル32の巻回スペースが広い。さらに、界磁対向用
突起33の間、および電機子30の両側に第1の補助極
コア37および第2の補助極コア38を備えているの
で、界磁対向用突起33が対向する磁極に隣接する磁極
と界磁対向用突起33との間での磁束の漏れが第1の補
助極コア37で防止される。このため、有効磁束が大き
いので、本形態のリニアモータ10では、大きな推力を
得ることができる。
【0036】[その他の実施の形態]なお、実施の形態
1では、電機子コア31を、コイル巻回部35とコイル
巻回部に固着された2本の部材(2本分の界磁対向用突
起33が一体となった部材)とから形成したことを利用
して、コイル巻回部35については、移動方向に容易磁
化方向が向いた方向性電磁鋼板を積層して形成し、界磁
対向用突起35については相対移動方向に対して直交す
る方向に容易磁化方向が向いた方向性電磁鋼板を積層す
ることによって形成した例を説明したが、コイル巻回部
35に相当する部分についてはコイルを十分に巻けるよ
う薄くし、界磁対向用突起33に相当する部分について
はコイルの巻回したスペース分だけ厚くして、界磁40
との対向面積を広くした構成を採用してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るリニ
アモータでは、電機子において相対移動方向に並ぶ電機
子コアがそれぞれ別体であるため、相対移動方向の一方
側に位置する2本の界磁対向用突起で集めた磁束の全て
がコイル巻回部を通って他方側に位置する2本の界磁対
向用突起から抜けていくことになるので、有効磁束が大
きい。また、同一の界磁側に延びる2本の界磁対向用突
起同士は、少なくとも2磁極ピッチ分という十分な距離
を隔てているので、コイルの巻回スペースが広い。さら
に、界磁対向用突起の間に第1の補助極コアを備えてい
るので、界磁対向用突起が対向する磁極に隣接する磁極
と界磁対向用突起との間での磁束の漏れが発生しない。
それ故、本発明を適用したリニアモータでは大きな推力
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の実施の形
態1に係るリニアモータの一部を拡大して示す平面図、
および図1(A)のI−I′線における断面図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の実施の形
態2に係るリニアモータの一部を拡大して示す平面図、
および図2(A)のII−II′線における断面図であ
る。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ、従来のリニアモー
タの要部を示す説明図である。
【符号の説明】
10 リニアモータ 11 ベース 12 ガイド 20 スライダ 21 連結板 22 移動体 30 電機子 31 電機子コア 32 コイル 33 電機子コアの界磁対向用突起 35 電機子コアのコイル巻回部 37 第1の補助極コア 39 第3の補助極コア 40 界磁 41 永久磁石 350 第1のコア片 331 第2のコア片 332 第3のコア片
フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA02 AE06 AE07 AE08 5H641 BB06 BB18 GG03 GG04 GG08 HH02 HH08 HH09 HH10 HH12 HH14 HH17 JA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動方向に向かって所定の間隔で配置さ
    れた電機子コアおよび該電機子コアに巻回されたコイル
    を備える電機子と、該電機子の両側に配置された磁石を
    備える界磁とを有し、該界磁と前記電機子との間に作用
    する磁力によって前記電機子および前記界磁のうちの一
    方が他方に対して直線的に相対移動するリニアモータに
    おいて、 前記界磁では、前記電機子の両側で前記磁石の磁極ピッ
    チが等しく、かつ、同極が同位相で対向し、 前記電機子コアは、前記相対移動方向に向かって延びる
    コイル巻回部と、該コイル巻回部の両端から前記磁石に
    向かって延びて前記磁石の略磁極1ピッチ分にそれぞれ
    対向可能な4本の界磁対向用突起とを備えるとともに、 該4本の界磁対向用突起のうち、前記相対移動方向にお
    いて前記コイルに対して同一側に位置する2本の界磁対
    向用突起は互いに同極の磁極に対向する一方、前記相対
    移動方向において前記コイルに対して互いに反対側に位
    置して同一の界磁側に延びる2本の界磁対向用突起は互
    いに540°+360°×n(nは0または正の整数)
    に相当する位相を隔てる異極の磁極に対向するように構
    成され、 同一の界磁側に延びる2本の界磁対向用突起の間には、
    前記磁石に対向する第1の補助極コアが配置され、 前記相対移動方向における前記電機子の両端には、前記
    磁石に対向する第2の補助極コアが配置されていること
    を特徴とするリニアモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記電機子コアを複
    数有するとともに、該複数の電機子コアのうち、前記相
    対移動方向で隣接する前記電機子コアの間には、当該隣
    接する各電機子コアに形成されている前記界磁対向用突
    起の間で前記磁石に対向する第3の補助極コアを備えて
    いることを特徴とするリニアモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記電機子
    コアは、前記コイル巻回部を構成する第1のコア片と、
    該コイル巻回部の両端の一方側に固着され、前記相対移
    動方向において前記コイルに対して一方側に位置する2
    本の界磁対向用突起を構成する第2のコア片と、前記コ
    イル巻回部の両端の他方側に固着され、前記相対移動方
    向において前記コイルに対して他方側に位置する2本の
    界磁対向用突起を構成する第3のコア片とを備えている
    ことを特徴とするリニアモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記4本の界磁対向
    用突起のうち、同一の界磁側に延びる2本の界磁対向用
    突起同士は、前記コイル巻回部の両端から前記相対移動
    方向に離間するように延びて所定の磁極に対向している
    ことを特徴とするリニアモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105827096A (zh) * 2016-05-13 2016-08-03 中南大学 一种音圈电机

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CN105827096A (zh) * 2016-05-13 2016-08-03 中南大学 一种音圈电机

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