JP2001005801A - 複素シンボルを実数データに変換する方法 - Google Patents

複素シンボルを実数データに変換する方法

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JP2001005801A
JP2001005801A JP2000160149A JP2000160149A JP2001005801A JP 2001005801 A JP2001005801 A JP 2001005801A JP 2000160149 A JP2000160149 A JP 2000160149A JP 2000160149 A JP2000160149 A JP 2000160149A JP 2001005801 A JP2001005801 A JP 2001005801A
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Joel Cambonie
ジョエル・カンボニー
Philippe Mejean
フィリップ・メジャン
Dominique Barthel
ドミニク・バルテル
Joel Lienard
ジョエル・リエナール
Simone Mazzoni
シモーヌ・マッツォーニ
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ST MICROELECTRONICS
France Telecom SA
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    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
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    • H04L27/2627Modulators
    • H04L27/2628Inverse Fourier transform modulators, e.g. inverse fast Fourier transform [IFFT] or inverse discrete Fourier transform [IDFT] modulators
    • H04L27/263Inverse Fourier transform modulators, e.g. inverse fast Fourier transform [IFFT] or inverse discrete Fourier transform [IDFT] modulators modification of IFFT/IDFT modulator for performance improvement

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ランダム・アクセス・メモリを使用するパイプ
ライン構造で逆フーリエ変換を実行し、メモリのレイテ
ンシを最適化する。 【解決手段】 各初期シンボルについての補助複素サン
プル(Ak)からなる補助シンボルが作られる前処理フ
ェーズと、各補助シンボルについてのサイズNの逆フー
リエ変換を含む処理フェーズと、を含むインターリーブ
型の処理、および2N個の実数出力データ(xp)の送
信からなる方法である。グラフの様々な段階はパイプラ
イン構造(DF)内で実施される。初期シンボルを受信
すると、2つの異なるランダム・アクセス・メモリ(M
MA、MMB)が同時に使用されて、この初期シンボル
に対応する補助シンボルを第1のメモリ(MMA)に記
憶して第2のメモリ(MMB)の内容に基づいてグラフ
の第1の段階に対応する基本処理を実行する。初期シン
ボルの新しい受信ごとに2つのメモリを切替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N個の初期複素サ
ンプルからそれぞれ形成される初期複素シンボルのスト
リームを、インターリーブ型の処理によって2N個の実
数データの各グループのストリームに変換することに関
連する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、OFDM(直交周波数分割多
重;Orthogonal frequency divisionmultiplex)の符合
化に従って符号化される情報を伝送するシステムに効果
的に制限なく適用される。
【0003】例えば、そのようなシステムは、非常に高
速なデジタル変調/復調装置の送信部(VSDLモデ
ム)をなす。
【0004】OFDMの符号化では、伝送される信号が
N個の搬送波上で符合化され、この搬送波が伝送される
情報の中身の関数として位相変調および振幅変調され
る。各搬送波はあらかじめ定めた周波数を有し、搬送波
のすべての周波数はあらかじめ定めたサンプリング周波
数の約数である。N個のデジタル搬送波から形成される
各シンボル(これは、サンプリング周波数でサンプリン
グされたN個の複素サンプルである。)は、伝送チャネ
ル(具体的には電話線)上に伝送することができるよう
に2倍のサンプリング周波数でサンプリングされた2N
個の実数データのグループに変換されなければならな
い。
【0005】N個の初期複素サンプルからそれぞれ形成
される初期複素シンボルを2N個の実数出力データのグ
ループに変換することは、いくつかの手段で成し遂げる
ことができる。
【0006】第1の解決法は、2倍のサイズ、すなわち
2Nサイズの逆フーリエ変換を実行することである。し
かしながら、そのような解決法は特別の処理段階の追
加、および特別のメモリの追加を必要とする。
【0007】第2の解決法は、1つのサイズ、すなわち
Nサイズの逆フーリエ変換を実行して、次にスペクトラ
ムの一部を除去するような複素フィルタリング(complex
filtering)をすることから成る。現在そのような実施
は、結果として比較的複雑なハードウェア形態を導く。
【0008】第3の解決法は、Nサイズの逆フーリエ変
換を再び実行することからなるが、この場合は実数フィ
ルタリング(real filtering)がこれに続く。しかしなが
ら、そのような解決法(前者の解決法より簡単な実施で
ある。)は、信号対雑音比が結果として信号劣化につな
がる大きさになるので、得られる精度の点ではおおよそ
の値となる。この解決法の性能の向上、すなわち信号対
雑音比における低減は、きわめて大きな実数フィルタの
使用を必要とし、これは高価なハードウェアの実施を含
んでいる。
【0009】もう1つの解決法は、N個の初期複素サン
プルからそれぞれなる初期複素信号のストリームを、2
N個の実数出力データの各グループのストリームに変換
することを、インターリーブ型の処理(processing of t
he interleaved type)によって実行することからなる。
インターリーブ型の理論的公式は、本分野の当業者によ
く知られるものである。
【0010】インターリーブ型の処理の主な特徴をここ
に記す。
【0011】例えばOFDMシンボルに対応する実信号
(real signal)x(t)は、数1によって定義される。
【0012】
【数1】
【0013】ここで、Mは、順位(rank)kの搬送波の
振幅を示し、ψはその位相、fはその周波数、そし
てN−1は搬送波の数を示している。搬送波の周波数が
全て周波数fの倍数である時、数1は、複素表示で数
2になる。
【0014】
【数2】
【0015】ここでCは、順位kの搬送波を表す初期
複素サンプル(initial complex sample)を表す。C
数3によって定義される。
【0016】
【数3】
【0017】周波数Nfで信号をサンプリングして、
(搬送波Cを加えて)N個の搬送波にシンボル長を拡
張することによって、入力シンボルのN個の複素サンプ
ルに対応するN個の偶数順位の実数出力データを示すこ
とができる。これは、数4で与えられる。
【0018】
【数4】
【0019】一方、奇数順位の実数データx
2p+1は、数5で与えられる。
【0020】
【数5】
【0021】これら数4および数5において、CN−k
バーは、複素数CN−kの複素共役を表し、IFFT
は、「サイズNの逆フーリエ変換」演算子を表す。Imは
複素数の虚部を表し、Reは複素数の実部を表す。
【0022】したがって、インターリーブ型の処理が、
前処理フェーズを含むことがわかる。前処理フェーズで
は、N個の初期複素サンプルCからなる受信される各
初期シンボルについて、N個の補助複素サンプル(auxi
liary complex sample)Aからなる補助複素シンボル
が作られる。各補助複素サンプルAは数6で定義され
る。
【0023】
【数6】
【0024】この前処理の後、補助サンプルAからな
る各補助シンボルに、サイズNの逆フーリエ変換計算を
含む処理フェーズが実行される。この逆フーリエ変換の
結果は、N個の複素出力係数Xのセットとなる。これ
が入力順で取り出すために再配置された後では、偶およ
び奇順位の実数データが再配置後に得られた複素出力サ
ンプルの実部と虚部にそれぞれ対応するので、入力シン
ボルに対応する2N個の実数データを得ることが容易に
可能となる。
【0025】現在、唯一知られるこのインターリーバ型
の処理の実施方法は、完全にソフトウェアの実施方法で
あり、例えばモデムなどのような産業装置で使用するた
めには、結果として比較的複雑になる。さらにフーリエ
変換のサイズが大きくなればなるほど、および変換処理
が大きくなればなるほど、実施の制約がますます増え
る。
【0026】さらに、フーリエ変換若しくは逆フーリエ
変換を信号処理用マイクロ・プロセッサに割り当てる又
はプログラムするような実施手段が、非常に多数の文献
に発表されてきた。これらの実施手段のほとんどは、当
業者によく知られるCooley−Tukey型アルゴ
リズムの変形を使用する。これは、フーリエ変換を計算
するのに必要な算術演算の数を低減することを可能にす
る。このアルゴリズムは、具体的には初期サイズr
(ここでrは、当業者によって通常使われる専門用語
の「基数(radix)」を表す。)の高速フーリエ変換の
計算を、r個のサイズrp−1のフーリエ変換、および
付加的な加算と乗算の組合せの演算に低減することを可
能とする。この低減を反復繰り返しすることで、サイズ
rのフーリエ変換にいたる。特にrが2または4に等し
ければ、これは簡単に実行することができる。
【0027】Cooley−Tukey型アルゴリズム
は、当業者にはよく知られる典型的なバタフライ型構造
を示す演算グラフを使用し、これは一般に用語「バタフ
ライ(butterfly)」と言われる。
【0028】いくつかのハードウェア構造は、バタフラ
イ型の演算構造を実施することが可能である。
【0029】第1の解決法は、バタフライ型演算を実行
することができるハードウェア演算子(hardware opera
tor)をグラフのバタフライごとに構築することからな
る。しかしながらそのような解決法は、小さなサイズの
フーリエ変換の実行に関して想定されるだけである。
【0030】第2の解決法は、1つのバタフライ型のハ
ードウェア演算子を構成することからなる。これは、グ
ラフの全段階の全バタフライに相当する演算を連続的に
実行することを意図する。そのような解決法は、一方で
非常に速いハードウェア演算子を必要とし、他方で中間
の計算結果を書き込むために使用されるメモリとは別の
入力メモリを必要とする。このメモリは、前のブロック
がまだ処理を受けている間にデータ・ブロックが演算子
に入るときのアクセス衝突を回避する。
【0031】中間の解決法は、グラフの段階ごとにバタ
フライ型のハードウェア演算子および記憶素子を構成す
ることからなる。例えばそのような記憶素子は、遅延線
またはシフト・レジスタなどであり、その機能は、適当
な段階のグラフのバタフライを考慮して正しい順序でデ
ータを演算子に入力することである。
【0032】そのような構造は、当業者が用いる通常の
専門用語によれば「直列(serial)」または「パイプライ
ン化(pipelined)」と言われる。
【0033】より正確には、「パイプライン構造」と言
われるフーリエ変換演算用の電子装置は、内部データ・
パスによって装置の入力と出力との間で直列に接続され
た複数の逐次処理段を含む。これらの段階は、一方では
初期サイズより小さな基本サイズのフーリエ変換処理
を、段階ごとに連続的に減少されるサイズのデータ・ブ
ロックに実行することができる基本処理手段を含み、他
方では基本記憶手段をそれぞれ含む。
【0034】フーリエ変換の「初期サイズ」という表現
が、第1の段階によって装置の入力に受信されるブロッ
クのサイズを意味することが、この文章および下記の文
章でわかる。
【0035】さまざまな段階によって実行されるフーリ
エ変換の基本サイズは、フーリエ変換の基数と等しくす
ることができる。その場合「均一(uniform)」基数フー
リエ変換と言う。「混合(mixed)」基数フーリエ変換
の場合では、それらはある段階と別の段階では異なる。
【0036】そのようなパイプライン構造の例は、BI
およびJonesによる文献「A Pipelined FFT Proces
sor for Word-Sequential Data」(IEEE Transaction on
Acoustic Speech and Signal Processing Vol.37 No.1
2, 1989/12, pages 1982-1985)、並びにBIDETらに
よる文献「A Fast Single-Chip Implementation of 819
2 Complex Point FFT」(IEEE Journal of Solid-State
Circuits, Vol.30 No.3, 1995/3, pages 300-305)に
記載される。
【0037】これらに記載される既知の記憶手段は、遅
延線(delayed line)を有する。この遅延線は操作が非
常に簡単な素子であり、一般的にコンパクト(記憶され
るビット当たり3個のトランジスタを使用する。)にな
るという利点がある。しかしながら、これらの素子は、
集積回路を規定して設計するために使用されるコンポー
ネントのストック・ライブラリ(stock libraries)の
標準セル(standard cell)として常に利用可能ではな
い。さらに、それらの電気的特性が使用される技術に依
存するために、技術が進歩したときは常に回路の構造を
再検討しなければならない。
【0038】さらに、N0に等しいフーリエ変換の初期
サイズでは、理論的最小記憶容量がN0に等しいのに対
して、そのような構造は、全記憶容量が2N0に等しい
遅延線を使用する。
【0039】本発明の目的の1つは、パイプライン構造
の各段階における記憶手段としてランダム・アクセス・
メモリ、具体的にはシングルアクセス・メモリ(single
-access memory)を使用することである。
【0040】デュアルアクセス(デュアル・ポート)ま
たはシングルアクセス(シングル・ポート、すなわち装
置の内部クロックの各周期で書き込みアクセスまたは読
み込みアクセスのいずれかが可能である。)であるラン
ダム・アクセス・メモリの使用は、メモリの中間データ
が正しい順番で記憶されて再送信されるような特別のア
ドレス管理を必要とする。そのようなアドレス管理は、
フーリエ変換の基数が2より大きい場合、特に4の場合
ますます複雑になる。このランダム・アクセス・メモリ
の使用は、遅延線またはシフト・レジスタの使用を提供
する現在のやり方にまったく従わない。
【0041】さらに、ランダム・アクセス・メモリの使
用は、段階ごとに減少する記憶容量を可能とし、その結
果、遅延線を用いるときに必要とされる記憶容量と比較
して装置の全記憶容量を低減することが可能であること
がわかった。
【0042】さらに、そのようなコンポーネントは、普
通のコンポーネントのライブラリ、具体的にはもっとも
簡単な形(シングルアクセス・メモリ)で容易に利用可
能であり、全体として使用される技術に関係なく非常に
高いクロック周波数と完全に適合性を持つ。
【0043】シングルアクセス・メモリを使用するパイ
プライン構造において、レイテンシ時間(待ち時間;la
tency time)、すなわち第1のシンボルのサンプルの到
着と第1の複素出力サンプルの送信を分ける持続時間
は、初期複素サンプルの受信(第1の段階のメモリの充
填のためのN回を含む。)を制御する基準クロック信号
のおよそ3N/2周期である。
【0044】さらに、各初期複素シンボルに基づいて補
助複素シンボルを作ること、およびシングルアクセス・
メモリにそれを記憶することを含む前処理は、基本クロ
ック信号のN周期のレイテンシも必要とする。
【0045】全レイテンシ持続時間(前処理の後にその
記憶メモリから第1の段階のメモリへの補助シンボルの
転送が続き、その後に逆フーリエ変換が続く。)は、結
果として基本クロック信号の5N/2周期になる。現
在、そのようなレイテンシ持続時間は、例えば55Mb
its/秒で動作するVSDLモデムを使用するような
高速伝送アプリケーションと結果として相性が悪くなる
ことがある。
【0046】本発明は、この問題を解決することを目的
とする。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、各処
理段階(特に第1の段階)のためにランダム・アクセス
・メモリ(特にシングルアクセス・メモリ)を使用する
パイプライン構造で逆フーリエ変換を実行することであ
り、それと同時にインターリーブ型の処理の前処理フェ
ーズにもかかわらず、逆フーリエ変換演算手段単体の処
理と同じレイテンシの持続時間、すなわちサイズNの逆
フーリエ変換のために3N/2周期を得るようにレイテ
ンシを最適化することである。
【0048】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、N
個の初期複素サンプルからそれぞれ作られる初期複素シ
ンボルのストリームを、インターリーブ型の処理によっ
て2N個の実数出力データの各グループのストリームに
変換する手段を提案する。このインターリーブ型の処理
は、受信される各初期複素シンボルについて、N個の補
助複素サンプルからなる補助シンボルが作られる前処理
フェーズと、各補助シンボルについてのバタフライ型の
演算グラフの数段階に相当するバタフライ型の基本処理
を含むサイズNの逆フーリエ変換演算を含む処理フェー
ズとを含む。そして受信される初期シンボルに対応する
2N個の実数データが送信される。
【0049】本発明の一般的特徴によれば、グラフの様
々な段階は、パイプライン構造内で実行される。初期シ
ンボルを受信すると、2つの異なるランダム・アクセス
・メモリ(具体的にはシングルアクセス・メモリ)がそ
れぞれ同時に使用されて、この初期シンボルに対応する
補助シンボルを第1のメモリに記憶し、第2のメモリの
内容に基づいてグラフの第1段階に対応する基本処理を
実行する。さらに初期シンボルの新しい受信ごとに2つ
のメモリが切り替えられる。
【0050】詳しく述べれば、現在の初期シンボルを受
信すると、対応して生成される補助シンボルが第1のメ
モリに記憶され、一方でグラフの第1段階に対応する基
本処理が第2のメモリ(前の初期シンボルに対応する生
成された補助シンボルを含む第2のメモリ)の内容に基
づいて実行される。それから次の初期シンボルを受信す
ると、対応して生成される補助シンボルが第2のメモリ
に記憶され、それと同時にグラフの第1段階に対応する
基本処理が第1のメモリの内容に基づいて実行され(現
在の初期シンボルに対応する補助シンボルの基本処
理)、それから次のシンボルの受信について以下同様に
続けられる。
【0051】シンボルの各受信の間の前処理およびグラ
フの第1段階に対応する基本処理の同時実行は、シンボ
ルの連続的受信の間に前処理およびフーリエ変換の基本
処理のために交互に使用される2つのメモリの使用と組
み合わされて、あるメモリから別のメモリへの補助サン
プルの伝送を不要にすることができる。さらにこれは、
メモリの充填を終えるとすぐにフーリエ変換処理を始め
ることを可能とする。結果として基本クロック周期数の
削減が達せられる。
【0052】特に簡単な実施方法によると、2つのメモ
リは同一構造のシングルアクセス・ランダム・アクセス
・メモリである。補助複素サンプルが作られ、対応する
メモリに対で記憶される。各対が初期複素サンプルの受
信を制御する基本クロック信号のクロック周期の間に作
られて記憶される。
【0053】同一構造のメモリは、メモリの切り替えを
容易にする。
【0054】2つのシングルアクセス・メモリが、これ
らのメモリのスイッチングと組み合わされて使用される
場合、全レイテンシ時間は基本クロック信号の3N/2
(前処理のためにN周期、およびフーリエ変換後の出力
サンプルを得るためにN/2)に等しい。
【0055】1つの実施手段によると、順位kの補助サ
ンプルは、対初期サンプルの対に基づいて作られる。対
初期サンプルの対は、初期シンボル内の順位kの初期サ
ンプルおよび順位N−kの初期サンプルによって形成さ
れる。本発明の意図するところにおいては、それらの各
順位の合計がNに等しい場合、2つのサンプルが対(ペ
ア;pair)であると言う。
【0056】さらに、rがグラフの第1段階に関する逆
基本フーリエ変換の基数を表す場合、2つのメモリのそ
れぞれは、サイズがN/rに等しいr個の独立したメモ
リバンクに再分割される。したがって、各初期サンプル
と共に、シンボル内の初期サンプルの順位を表す順位表
示(rank indication)、および対表示(pairing indica
tion)が受信される。対表示は、初期サンプルが第1の
受信であるか、あるいは対に対応する第2の受信である
かを示す。
【0057】初期サンプルに関する対表示が第1の受信
を示す場合、このサンプルが対応するメモリに記憶され
る。一方で初期サンプルに関する対表示が第2の受信を
示す場合、この第2の受信のサンプルと対になる初期サ
ンプルが、前記の対応するメモリから抽出される。順位
kおよび順位N−kの2つの対補助サンプルは、順位k
および順位N−kの2つの対初期サンプルに基づいて作
られる。この2つの対補助サンプルは、同じメモリの異
なる2つのメモリバンクの、順位kおよび順位N−kの
2つの初期サンプルに関連するそれぞれの記憶アドレス
に記憶される。グラフの第1段階の基本フーリエ変換処
理は、対応するもう1つのメモリのr個のメモリバンク
内の同一アドレスにそれぞれ記憶される補助サンプルの
N/r個のグループに連続的に実行される。
【0058】より詳細には、メモリバンクが0からr−
1まで表示付けされ、0とN/r−1の間のアドレスで
すべてがアドレス付け可能なときに、順位kの初期サン
プルに関する対表示が第1の受信の示せば、このサンプ
ルは、E〔rk/N〕の表示のメモリバンクのN/rを
法とするkのアドレスに記憶される。ここでEは整数部
演算子を示す。
【0059】一方で順位kの初期サンプルに関する対表
示が第2の受信の指示であれば、E〔r(N−k)/
N〕の表示のメモリバンクのN/rを法とする(N−
k)のアドレスに記憶される対初期サンプルがメモリか
ら抽出される。それから順位kの補助サンプルが作ら
れ、E〔rk/N〕の表示のメモリバンクのN/rを法
とするkのアドレスに記憶される。
【0060】順位N−kの補助サンプルも作られて、E
〔r(N−k)/N〕の表示のメモリバンクのN/rを
法とする(N−k)のアドレスに記憶される。
【0061】本発明の課題は、N個の初期複素サンプル
からなる各初期複素シンボルのストリームを2N個の実
数出力データの各グループのストリームに変換する装置
である。この装置は、前処理手段を含むインターリーブ
型の処理手段を含み、前処理手段は、受信される各初期
シンボルについて、N個の補助複素サンプルからなる補
助複素シンボルを作ることができる。さらに、インター
リーブ型の処理手段は、補助シンボルごとに、一般的バ
タフライ型演算グラフの数段階に対応するバタフライ型
の基本処理を含むサイズNの逆フーリエ変換演算を実行
することができる処理手段を含む。
【0062】本発明の一般的特徴によれば、処理手段は
パイプライン構造からなり、その装置は異なる2つのラ
ンダム・アクセス・メモリを備える。初期シンボルを受
信すると、前処理手段は、この初期シンボルに対応する
補助シンボルを第1のメモリに記憶することができ、同
時にパイプライン構造を有する処理手段の第1段階の基
本処理手段は、第2のメモリの内容に基づいてグラフの
第1の段階に対応する基本処理を実行することができ
る。さらにその装置は、新しい初期シンボルの受信ごと
に基本処理手段による2つのメモリのアクセスを切り替
えることができる制御手段を備える。
【0063】本発明の特に簡単な実施によると、2つの
メモリは同一構造のシングルアクセス型ランダム・アク
セス・メモリである。前処理手段は、対応するメモリに
2つ1組の補助複素サンプルを作って記憶することがで
きる。
【0064】本発明の1つの実施形態によると、前処理
手段は、対初期サンプルの対に基づいて順位kの補助サ
ンプルを作ることができる。これは初期シンボル内の順
位kの初期サンプルおよび順位N−kの初期サンプルに
よって形成される。rがグラフの第1段階に関する逆フ
ーリエ変換の基数を示すならば、2つのメモリのそれぞ
れは、N/rに等しい同一サイズのr個の独立したメモ
リバンクに再分割される。メモリバンクは0からr−1
までの表示をつけられ、0とN/r−1の間のアドレス
ですべてアドレス付け可能である。各受信される初期サ
ンプルは、シンボル内の順位を表す順位表示、および受
信される初期サンプルが対応する対の第1の受信か、ま
たは第2の受信かどうかを示す対表示に関連づけられ
る。
【0065】順位kの初期サンプルに関する対表示が第
1の受信を表す場合、前処理手段は、E〔rk/N〕に
等しい表示のメモリバンクのN/rを法とするkのアド
レスに、このサンプルを記憶することができる。
【0066】順位kの初期サンプルに関連する対表示が
第2の受信を表す場合、前処理手段は、E〔r(N−
k)/N〕に等しい表示のメモリバンクのN/rを法と
するアドレス(N−k)に記憶された対初期サンプルを
メモリから抽出することができる。
【0067】前処理手段は、その後、順位kの補助サン
プルを作り、E〔rk/N〕に等しい表示のメモリバン
クの、N/rを法とするkのアドレスに、それを記憶す
ることができ、さらに順位N−kの補助サンプルを作
り、E〔r(N−k)/N〕に等しい表示のメモリバン
クのN/rを法とする(N−k)のアドレスに記憶する
ことができる。
【0068】基本処理手段は、対応するメモリのr個の
メモリバンクの同じアドレスにそれぞれ記憶された補助
サンプルのN/r個のグループに、バタフライ型の処理
を連続的に実行することができる。
【0069】本発明の他の利点および特徴は、まったく
制限のない実施形態および実施手段の描写、並びに図か
ら理解できる。
【0070】
【発明の実施の形態】図1を参照してより詳細に説明す
る。
【0071】一般に基数4の処理段階では、入力で受信
されるサンプルのブロック(またはシンボル)のサイズ
がNに等しい場合、このサンプルのブロックは、それぞ
れN/4個のサンプルの4セグメントに分解される。第
1セグメントがサンプルA から、第2セグメントが
サンプルAN/4+i から、第3セグメントがサンプ
ルAN/2+i から、第4セグメントがサンプルA
3N/4+i から形成される。ここでiは0からN/
4−1まで変わり、受信されるサンプルの各ブロックに
その段階で実行されるバタフライ型の処理の番号を示
す。Kは、その段階によって受信されるK番目のブロッ
クを示す。iは4を法としてkに等しく、ここでkはブ
ロック(またはシンボル)内のデータ項目の順位を示
す。
【0072】さらにsが適当な段階の順位を示す場合、
NがN0/4に等しくなることは、本分野における当
業者に知られていることである。ここでN0は逆フーリ
エ変換の初期サイズ、すなわち入力段階で受信される各
シンボルのサイズを示す。
【0073】さらに適当な段階が第1である場合、Nは
N0に等しく、K番目のブロックは、受信されるK番目
のシンボルに相当する。
【0074】他方で、適当な段階が第1ではない(順位
sが0でない)場合、装置に入力される各シンボルは、
各段階内で4個のブロックK(Kは0から4−1ま
で変化する。)に再起的に分解される。
【0075】これらのバタフライ型処理の結果は、4/
N個の中間サンプルをそれぞれ含む4つの中間セグメン
ト内で並べられた中間サンプルとなる。
【0076】より正確には、第1の中間セグメントが中
間サンプルA K★を、第2の中間セグメントが中間サ
ンプルAN/4+i K★を、第3の中間セグメントが中
間サンプルAN/2+i K★を、第4の中間セグメント
が中間サンプルA3N/4+ K★を含む。
【0077】これらの中間サンプルは、下に示す数7か
ら数10の式によって得られる。
【0078】
【数7】A K★=A +AN/4+i +A
N/2+i +A3N/4+i
【0079】
【数8】AN/4+i K★=A −AN/4+i
N/2+i −A3N/ 4+i
【0080】
【数9】AN/2+i K★=A −jAN/4+i
−AN/2+i +A3N /4+i
【0081】
【数10】A3N/4+i K★=A +jA
N/4+i −AN/2+i −A N/4+i
【0082】これらの式においてjは複素数を示し、こ
の2乗は−1に等しい。iは0からN/4−1まで変化
する。
【0083】次にこれらの中間サンプルは、適当なセグ
メントにしたがって、あらかじめ定めた係数W(すな
わち1)、W、W2i、W3iによって乗算される。
これらの係数は、本分野の当業者には既知の通常の複素
係数であり、Wpi=e+2 jπpi/Nの式で与えら
れる。ここで、pは0から3まで変わり、iは0からN
/4−1まで変わる。
【0084】これらの係数Wを乗算した後に、N/4個
の出力サンプル、B 4K、Bi K+1、B
4K+2、B 4K+3(iは0からN/4−1まで変
わる。)をそれぞれ含む4つのブロック、BB4K、B
4K+1、BB4K+2、BB 4K+3が、処理段
階の出力で得られる。
【0085】それから全ブロックBBが次の段階の基本
処理手段によって必然的に処理され、これらのブロック
のそれぞれが、この次の段階の入力シンボルとみなされ
る。
【0086】図2において、参照DFは、ET0および
ET1に関する2つの基数4の処理段階を含むパイプラ
イン構造を表す。これらの2つの処理段階は、図1に示
す演算子にしたがって基本フーリエ変換処理を実行す
る。
【0087】この図2では、簡便化を図るために入力シ
ンボルのサイズBAが16に等しいと考える。したがっ
て、フーリエ変換のサイズも16に等しい。
【0088】入力段EP0は、16個のサンプルA
らA15をそれぞれ含むシンボルのストリームBAを受
信する。ET0段の出力は、ET1段で処理される4つ
のサンプルの連続的なブロックBBを送出する。このE
T1段は、入力シンボルBAの逆フーリエ変換に相当す
る出力シンボル(X15・・・X8X0)を送出する。
【0089】図3は、ET0段に受信される各ブロック
の16個のデータ(N=16)の詳細な事例を示す。
【0090】次に基数4の処理段階は、図1のグラフに
従ってN/4個のバタフライ型の処理を、4つのデータ
項目のN/4個に分かれたグループに実行する。これら
のグループは、第1のセグメントのサンプルおよび対応
するその他の3つのセグメントのサンプルによってそれ
ぞれ形成される。
【0091】図3の詳細な例において、ET0段は、A
0、A4、A8、A12からなるグループに第1のバタ
フライ型の処理を実行し、A1、A5、A9、A13か
らなるグループに第2のバタフライ型の処理を実行す
る。以下同様にして、A3、A7、A11、A15から
なる第4のグループの第4のバタフライ型の処理まで実
行する。
【0092】ステップET1の基本処理手段が、図1の
グラフに従うバタフライ型の処理を各入力ブロックBB
の4つのサンプルに順次実行して中間データBが得ら
れ、それから逆フーリエ変換の結果であるこの事例にお
ける実際の出力サンプルが得られる。
【0093】図4における参照MDM1およびMDM2
のそれぞれは、電話線LTを経由して送受信する2つの
モデムを表す。それぞれのモデムは、送信部および受信
部を備える。本明細書においては送信部に関心があり、
これより下記に、より詳細にモデムMDM1の送信部を
述べる。
【0094】図5に、より詳細に示すように、このモデ
ムMDM1の送信部が搬送波割当て手段MAPを含むこ
とがわかる。搬送波割当て手段MAPのそれ自体は、既
知の従来技術の構造である。搬送波割当て手段MAP
は、非同期ビット列TBA(asynchronous bit train)を
受信し、あらかじめ定めた周波数(例えば11MHz)
で搬送波の一定の律動(regular cadence)を送出す
る。このクロック信号が、参照SMCKによって次の文
章で参照される基本信号である。「複素初期サンプル」
によって表される各複素搬送波は、サンプリング周
波数の約数であるf と関連づけられる。一般的に搬送
波間の周波数間隔は、ほぼ2、3kHz程度である。前
述の数3で規定されるようなN個(例えば2048)の
初期複素サンプルCは、初期複素シンボルを形成す
る。
【0095】実際には、様々なシンボルは、より大きい
又はより小さい数のサンプルからなるガード・インター
バル(guard interval)によって相互に間隔をあけられ
る。これは、ガード・インターバルに続くいくつかのシ
ンボルのサンプルのコピーであってよい。搬送波割当て
手段MAPによって送信されるシンボル・ストリームの
様々なシンボルの送信は、シンボル・クロック信号SC
Kによって制御される。この周波数は、N=2048で
は5kHz程度が一般的である。
【0096】N個の初期複素サンプルCからなる各初
期複素シンボルは、その後、変換手段ETFで2N個の
実数出力データxのグループに変換される。ここで、
pは0から2N−1まで変化する。その後、出力データ
は、電話線LTの伝送の前にインターフェースIN
に伝送される。インターフェースINのそれ自体は従来
技術の構造である。
【0097】図6に模式的に表すように、初期複素シン
ボルのN個の初期複素サンプルCが前処理段階EPT
で前処理フェーズを受け、この間に例えば上記の数6で
規定されて補助複素シンボルを形成するN個の補助複素
サンプルAkが、これらのN個の初期複素サンプルに基
づいて作られる。
【0098】その後、この補助シンボルが図2に示すよ
うな種類のパイプライン構造の処理手段DFで、サイズ
Nの逆フーリエ変換を受けてN個の複素出力サンプルX
の送信が可能となる。
【0099】この側面においては、より詳細に図2に示
すように、出力サンプルXがサンプルAの入力の順
番とは異なる順番で置かれていることが理解される。実
際には、それらは本分野の当業者によく知られる専門用
語のいわゆる「ビット反転(bit reverse)」の順番で
置かれている。より正確には、図1のグラフを参照すれ
ば、いわゆる「ビット反転」の順番は、パイプライン構
造システムの各処理段階の出力でサンプルB 4K、B
4K+2、B 4K+1、およびB 4K+ を連続
的に送信することからなる。
【0100】したがって、実際には、複素出力Xが再
配置を受けて、それからこれらの出力サンプルXの実
および虚部がそこから抽出される。このようにして、前
記の数4および数5にしたがって偶数順位x2pおよび
奇数順位x2p+1の実数データがそれぞれ得られる。
【0101】前処理段階EPTは、前処理手段MPTお
よびランダム・アクセス・メモリMMAを含む。一方、
手段DFのET0段は、第1の段階の逆フーリエ変換処
理の実行を可能とする基本処理手段MTEおよびランダ
ム・アクセス・メモリMMBを含む。
【0102】受信されるシンボルのそれぞれに含まれる
サンプルは、基本クロックSMCKの速度で送信され
る。手段MPTは、基本信号SMCKの周波数の倍数の
動作クロック信号MCKによって、それらに関して制御
される。より正確には、この周波数は基本信号SMCK
の周波数の2倍である。すなわち4倍の周波数は、基本
信号SMCKの各周期の間に、手段MPTが各サンプル
の実部および虚部を受信するか、または実部のみ若しく
は虚部のみを受信するかに依存する。信号MCKの周波
数は、メモリMMAおよびMMBの通過帯域にも依存す
る。すなわち、各複素サンプルについて、実部および虚
部を記憶するか、または実部のみ若しくは虚部のみを記
憶するかというそれらの能力に依存する。
【0103】簡便を図るため、複素サンプルCの実部
および虚部が信号SMCKの各クロック周期の間に受信
され、メモリMMAおよびMMBが完全にこのサンプル
を記憶することができると考える。この場合、動作クロ
ック信号の周波数は、22MHzである。そして各メモ
リMMA、MMBは、前処理フェーズの間に、信号SM
CKの各周期中の少なくとも1つの読み込みモードおよ
び1回の書き込みモードで、信号MCKの速度で、適当
にアドレス可能である。
【0104】当然のことながら、もし各複素サンプルに
ついてメモリMMAおよびMMBが実部または虚部しか
記憶しないならば、動作クロック信号MCKの周波数は
44MHzであり、各メモリMMA、MMBは、信号S
MCKの各周期中に、信号MCKの速度で、2回の読み
込みモードおよび2回の書き込みモードで適当にアドレ
スされる。
【0105】図6に模式的に示し、図7(A)から図7
(C)により詳細に示されるように、前処理フェーズ、
およびパイプライン構造を有する装置の第1の段階ET
0の基本逆フーリエ変換処理は、2つの異なるメモリM
MAおよびMMBを使用する。それぞれ初期複素シンボ
ルの新しい受信ごとに、メモリMMAおよびMMBが切
り替えられる。
【0106】参照とする図7(A)から図7(C)にお
いて、ET0段は基数4であると考える。メモリMMA
およびMMBのそれぞれ(シングルアクセス・ランダム
・アクセス・メモリである。)は、4つのメモリバンク
を構成する。これらのメモリバンクは、メモリMMAの
ためにはBCA0からBCA3、メモリMMBのために
はBCB0からBCB3である。これらのメモリバンク
のそれぞれは0から3までの表示を付けられ、0からN
/4−1の間のアドレスAddにN/4個の複素サンプ
ルを記憶することができる。
【0107】搬送波割当て手段MAPは、クロック信号
SMCKの周期ごとに、初期複素サンプルC(kは0
からN−1まで変化する)、初期複素シンボル内のこの
初期サンプルの順位kを指示する順位表示(rank indica
tion)、および例えば1ビットからなる対表示(pairing
indication)を送信する。この対表示は、送信される
初期複素サンプルがこの初期複素サンプルおよびその対
となる対応物によって形成される第1の対であるか、あ
るいは第2の送信であるかどうかを示す。対となる2つ
のサンプルが順位kのサンプルおよびN−kのサンプル
であることをここに再び記す。本分野の当業者が認識さ
れるようにサンプルCkが順番に送信される必要がない
ので、この対表示が重要となる。
【0108】例えば初期複素サンプルの受信に関する値
0の対ビットは、この初期複素サンプルが第1の受信で
あること、および対となる対応物がまだ受信されていな
いことを指示する。
【0109】一方で、初期複素サンプルに関する対ビッ
トが1の場合、この初期複素サンプルが対となる第2の
受信であること、およびその対となる対応物がすでに受
信されたことを結果として示す。
【0110】前処理段階EPTが順位kの初期複素シン
ボルを受信し、しかも前処理手段がメモリMMAを使用
すると考える。
【0111】順位kの初期サンプルに関する対ビットが
0の場合、このサンプルCは、対応する信号SMCK
の周期の間に、メモリMMAのE(4k/N)に等しい
表示のメモリバンクに記憶される。ここでEは、N/4
を法とするKのアドレスでの整数部演算子(integer pa
rt operator)を示す。
【0112】この結果、図7(A)に示すように、サン
プルCがバンク0のアドレス1に、サンプルCN/2
がメモリバンクBCA2のアドレス0に、サンプルC
N−1がメモリバンクBCA3のアドレスN/4−1に
記憶される。
【0113】さらに一般的に言えば、サンプルC
N/4+i 、CN/2+i 、C
3N/4+i は、メモリバンクBCA0、BCA1、
BCA2、BCA3のアドレスi(ここでiは0からN
−1まで変化する)にそれぞれ記憶される。
【0114】実際には、これは受信されるサンプルが0
の対ビットに関する場合に真である。明確にするために
図7(A)で示すものは、順位Kのシンボルの初期複素
サンプルCkのそれぞれに0の対ビットが割り当てられ
たと考えるときの、これらの初期複素サンプルCkのす
べての記憶位置(バンクの表示および記憶アドレス)で
ある。
【0115】現実には、これは実際とは異なる。
【0116】実際には、初期複素サンプルCが1の対
ビットに関する場合、この初期サンプルはMMAに記憶
されない。E〔4(N−k)/N〕に等しい表示のバン
クのN/4を法とする(N−k)アドレスに記憶される
対初期サンプルは、メモリMMAから抽出される。それ
から順位kの複素補助サンプルAが上記の数6にした
がって作られ、E〔4k/N〕に等しい表示のバンクの
N/4を法とするkのアドレスに記憶される。順位N−
kの補助サンプルAN−kも(kがN−kに置き換えら
れた上記の数6にしたがって)作られる。また、順位N
−kのこの補助サンプルは、E〔4(N−k)/N〕に
等しい表示のメモリバンクのN/4を法とする(N−
k)のアドレスに記憶される。
【0117】この対にされるサンプルの抽出、2つの補
助サンプルの生成、その次のメモリMMAの記憶は、信
号SMCKのクロック周期の間に、メモリMMAの連続
的な読み込みおよび書き込みアクセスによって実行され
る。
【0118】例として図7(A)および図7(B)の矢
印で示すように、初期複素サンプルC3N/4+1が1
の対ビットに関連づけられると考える。結果として、そ
の対とされる複素サンプルは、サンプルCN/4−1
ある。したがって、この対とされるサンプルがアドレス
N/4−1から抽出され、2つの対初期複素サンプルC
N/4−1およびC3N/4+1が、順位N/4−1の
補助複素サンプルA /4−1を作るために使用され
る。これは表示0のメモリバンクのアドレスN/4−1
に記憶される。順位3N/4+1の対補助サンプルA
3N/4+1も作られ、メモリMMAの表示3のメモリ
バンクBCA3のアドレス1に記憶される。
【0119】この結果、初期複素サンプルの受信を制御
するクロック信号SMCKのクロック周期がN回に達す
ると、メモリMMAは、順位Kの初期シンボルに関する
順位Kの補助シンボルを形成する補助複素サンプルA
によって完全に埋められる。
【0120】より正確には図7(B)に示すように、4
つの補助複素サンプルA 、A /4+1 、A
N/2+1 、およびA3N/4+i は、アドレスi
(iは0からN/4−1まで変化する。)に記憶され
る。これはメモリMMAの4つのメモリバンクになされ
る。
【0121】この順位Kの補助複素サンプルの記憶と並
行して、ET0段の基本処理手段MTEは、順位K−1
の補助シンボルを含むメモリMMBの内容に基づいてバ
タフライ型の基本逆フーリエ変換処理を実行する。
【0122】次の初期複素シンボル(順位K+1のシン
ボル)を受け取るとすぐに、すなわちシンボル・クロッ
ク信号SCKの次の周期の間に、ET0段の基本処理手
段MTEが、順位K(図7)の補助シンボルを含むメモ
リMMAの内容を使用する。より正確には、上記の数7
から数10にしたがって、グラフの第1の段階のこの基
本フーリエ変換は、メモリMMAの4つのメモリバンク
の同じアドレスiに記憶されるN/4個の補助サンプル
のグループのそれぞれに連続的に実行される。
【0123】この基本処理を実行するための簡単な実現
方法は、サンプルA (kは0からN−1まで変わ
る。)および出力サンプルBを連続的および順々に計算
するように、信号SMCKの各周期の間に1度、アドレ
スiに記憶される4つの補助サンプルを抽出するための
メモリMMAの読み込みアクセスを行うことからなる。
【0124】もう1つの可能性は、信号SMCKの各周
期の間に、4つのサンプルA 、AN/4+i 、A
N/2+i 、A3N/4+i を計算するような1回
のメモリMMAの読み込みアクセスをすることからな
る。それからサンプルA が適当な係数を乗算した後
で次の段階に送信される。一方で次の段階に送信するの
を待つ間に、サンプルAN/4+i
N/2+i 、A3N/4+i は、メモリに再書き
込みされる。この実施手段においては、基本処理手段
は、信号MCKによってクロック制御される。(ここで
述べられるべきことは、パイプライン構造の連続的段階
において、対応する基本処理手段がこの実施方法に従う
ことが好ましいということである。唯一の差異は、対応
する段階のメモリに、対応するつぎのシンボルのサンプ
ルAよってサンプルが生成する限り、送信されるサンプ
ルAが置き換えられるということである。)さらに、
この次の信号SCKのクロック周期の間に順位K+1の
初期シンボルを受信する前処理手段は、メモリMMAで
上記したことに従って順位K+1の初期シンボルを作っ
てメモリMMBに記憶する。
【0125】また、次のシンボルのクロック周期におい
て、ET0段の基本処理手段MTEがメモリMMBの内
容を再使用し、一方で順位K+2の初期複素シンボルを
受信する前処理手段が順位K+2の補助複素シンボルの
記憶のためにメモリMMAを再使用し、以下同様に続け
られる。
【0126】様々な(集積回路の形態または再プログラ
ム可能なロジック回路(FPGA)の形態の)ハードウ
ェア演算子の実施形態に関して、これらが前処理かフー
リエ変換演算子であろうとなかろうと、後者は、本分野
の当業者による簡単な手段、例えば上記の数式および実
施の機能の説明に基づく自動システム合成(automaticsy
nthesis)によって、容易に実施されることができる。こ
の点において、これらの演算子および基本フーリエ変換
処理手段は、特に乗算器、加算機、並びに複素係数e
jπk/N(数6)のサインとコサイン値およびWpi
を含む読み込み専用メモリを含む。
【0127】2つのメモリの切り替えを可能とする制御
手段は、マルチプレクサを制御させることにより実施さ
れることができる。このマルチプレクサは、前処理手段
MPTおよびMTEを2つのメモリに交互に接続させ
る。
【0128】メモリバンクの表示およびアドレスの生成
に関して、これらの手段は、本分野の当業者によって乗
算器および減算器に基づく簡単な手段で容易に実施され
ることができる。
【0129】結果として、基数4に関して上で述べたこ
とは、2つのメモリバンクをそれぞれ有するメモリMM
AおよびMMBを使用して容易に基数2に適用すること
ができる。
【0130】
【発明の効果】本発明によって、各処理段階(特に第1
の段階)にランダム・アクセス・メモリ(特にシングル
アクセス・メモリ)を使用するパイプライン構造におい
て、レイテンシを最適化した逆フーリエ変換を実行する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基数4のバタフライ型フーリエ変換演算子を示
す。
【図2】本発明の2つの処理フェーズを有するパイプラ
イン構造での逆フーリエ変換の実施の模式図である。
【図3】本発明のフェーズで実行されるバタフライ型処
理を示す。
【図4】電話線を介して送受信するモデムの本発明の実
施を模式的に示す。
【図5】モデムの構造をより詳細に模式的に示す。
【図6】図5に示す手段の一部をより詳細に模式的に示
す。
【図7】図7の(A)から(C)は、2つのメモリの構
造および使用方法を模式的に示す。2つのメモリは、前
処理手段および逆フーリエ変換演算を実行する処理手段
の第1の段階によって、本発明に従い交互に使用され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョエル・カンボニー フランス38190ラ・コーム・ドゥ・ランシ ー、レ・ゼシャラ (番地無し) (72)発明者 フィリップ・メジャン フランス38000グルノーブル、ルー・ペ・ スマール 40 (72)発明者 ドミニク・バルテル フランス38190ベルニン、シュマン・デ ュ・バロワ 161 (72)発明者 ジョエル・リエナール フランス38240メイラン、アヴェニュ・デ ュ・ヴェルコール 11 (72)発明者 シモーヌ・マッツォーニ フランス38000グルノーブル、プラス・ デ・ティルール 2

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N個の初期複素サンプル(C)からそれ
    ぞれ作られる初期複素シンボルのストリームを、インタ
    ーリーブ型の処理によって2N個の実数出力データの各
    グループのストリームに変換する方法であって、該イン
    ターリーブ型の処理が、 受信される各初期シンボルについて、N個の補助複素サ
    ンプル(Ak)からなる補助シンボルが作られる前処理
    フェーズと、 各補助シンボルについてのサイズNの逆フーリエ変換演
    算からなる処理フェーズであって、一般的バタフライ型
    演算グラフの数段階に対応するバタフライ型の基本処理
    を該逆フーリエ変換演算が含む該処理フェーズと、を含
    み、 受信された初期シンボルに対応する2N個の実数出力デ
    ータ(xp)を送信し、 グラフの様々な段階がパイプライン構造(DF)内で実
    行され、 初期シンボルを受信すると、異なる2つのランダム・ア
    クセス・メモリ(MMA、MMB)が同時に使用され、
    第1のメモリ(MMA)に、この初期シンボルに対応す
    る補助シンボルをそれぞれ記憶し、第2のメモリ(MM
    B)の内容に基づいてグラフの第1の段階に対応する基
    本処理を実行し、 新しい初期シンボルの受信ごとに、2つのメモリが切り
    替えられる変換方法。
  2. 【請求項2】2つのメモリが同じ構造のシングルアクセ
    ス・ランダム・アクセス・メモリであり、補助複素サン
    プル(Ak)が作られて対応するメモリに対で記憶さ
    れ、初期複素サンプルの受信を制御する基本クロック信
    号の間に各対が作られて記憶される請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】初期シンボル内の順位kの初期サンプルお
    よび順位N−kの初期サンプルによって作られる対初期
    サンプルの対に基づいて、順位kの補助サンプルが作ら
    れ、 rがグラフの第1の段階に関する逆基本フーリエ変換の
    基数を表すとき、2つのメモリ(MMA、MMB)のそ
    れぞれがN/rに等しい同一サイズのr個の独立したメ
    モリバンクに分割され、シンボル内の順位を示す順位表
    示、および受信された初期サンプルが第1の受信か、対
    応する対の第2の受信かどうかを示す対表示が、各初期
    サンプルと共に受信され、 初期サンプルに関する対表示が第1の受信を示す場合、
    このサンプルが対応するメモリ(MMA)に記憶され、
    一方で初期サンプルに関する対表示が第2の受信を示す
    場合、該対応するメモリ(MMA)から、この第2の受
    信のサンプルと対をなす初期サンプルが抽出され、 順位kおよび順位N−kの2つの対補助サンプルが、順
    位kおよび順位N−kの2つの対初期サンプルに基づい
    て作られ、同じメモリの2つの異なるメモリバンクのそ
    れぞれの、順位kおよび順位N−kの2つの初期サンプ
    ルに関する記憶アドレスに、順位kおよび順位N−kの
    補助サンプルが記憶され、 対応するもう1つのメモリのr個のメモリバンクの同じ
    アドレスにそれぞれ記憶された補助サンプルのN/r個
    のグループに、グラフの第1段階の基本フーリエ変換処
    理が連続的に実行される請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】メモリバンクが0からr−1まで表示付け
    され、0とN/r−1の間のアドレスで全てをアドレス
    付けすることができ、 順位kの初期サンプルに関する対表示が、第1の受信サ
    ンプルを表す場合、このサンプル(C)がE〔rk/
    N〕に等しい表示のメモリバンクのN/rを法とするk
    のアドレスに記憶され、ここでEが整数部演算子を示
    し、 順位kの初期サンプルに関する対表示が、第2の受信サ
    ンプルを表す場合、E〔r(N−k)/N〕に等しい表
    示のメモリバンクのN/rを法とする(N−k)のアド
    レスに記憶された対初期サンプル(CN−k)が、メモ
    リから抽出され、それから順位kの補助サンプルが作ら
    れてE〔rk/N〕に等しい表示のメモリバンクのN/
    rを法とするkのアドレスに記憶され、さらに順位(N
    −k)の補助サンプルが作られてE〔r(N−k)/
    N〕に等しい表示のメモリバンクのN/rを法とする
    (N−k)のアドレスに記憶される請求項3に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】N個の初期複素サンプル(C)からそれ
    ぞれ作られる初期複素シンボルのストリームを、2N個
    の実数出力データの各グループのストリームに変換する
    装置であって、該変換装置がインターリーブ型の変換手
    段(ETF)を含み、該インターリーブ型の変換手段
    が、 受信される各初期シンボルについて、N個の補助複素サ
    ンプル(A)から作られる補助シンボルを作ることが
    できる前処理手段と、 サイズNの逆フーリエ変換演算を各補助シンボルについ
    て実行することができる処理手段であって、該逆フーリ
    エ変換が一般的バタフライ型演算グラフの数段階に対応
    するバタフライ型の基本処理を含む処理手段と、を含
    み、 受信された初期シンボルに対応する2N個の実数出力デ
    ータを送信し、 前記処理手段(DP)がパイプライン構造からなり、 前記装置が、2つの異なるメモリ(MMA、MMB)を
    備え、 初期シンボルを受信すると、前記前処理手段(MPT)
    が、この初期シンボルに対応する補助シンボルを第1の
    メモリに記憶することができ、それと同時にパイプライ
    ン構造の処理手段の第1段の基本処理手段(MTE)
    が、第2のメモリの内容に基づいてグラフの第1の段階
    に対応する基本処理を実行することができ、 新しい初期シンボルの受信ごとに、前処理手段および基
    本処理手段による2つのメモリへのアクセスを切り替え
    ることができる制御手段を含む変換装置
  6. 【請求項6】2つのメモリが同じ構造のシングルアクセ
    ス・ランダム・アクセス・メモリ(MMA、MMB)で
    あり、前処理手段(MPT)が対応するメモリに補助複
    素サンプル(A)を対で作って記憶することができる
    請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】初期シンボル内の順位kの初期サンプルお
    よび順位N−kの初期サンプルによって作られる対初期
    複素サンプルの対に基づいて、前処理手段(MPT)が
    順位kの補助サンプルを作ることができ、 rがグラフの第1の段階に関する逆基本フーリエ変換の
    基数を表すとき、2つのメモリのそれぞれが、N/rに
    等しい同じサイズのr個のメモリバンクに再分割され、 メモリバンクが0からr−1まで表示付けされ、0とN
    /r−1の間のアドレスで全てをアドレス付けることが
    でき、 受信される各初期サンプルは、シンボル内の順位を示す
    順位表示、および初期サンプルが第1の受信であるか、
    対応する対の第2の受信であるかどうかを示す対表示に
    関連付けられ、 順位kの初期サンプルに関する対表示が第1の受信を表
    す場合、前処理手段がこのサンプル(C)をE〔rk
    /N〕に等しい表示のメモリバンクのN/rを法とする
    kのアドレスに記憶され、ここでEが整数部演算子を示
    し、 順位kの初期サンプルに関する対表示が第2の受信を表
    す場合、前処理手段が、E〔r(N−k)/N〕に等し
    い表示のメモリバンクのN/rを法とする(N−k)の
    アドレスに記憶される対初期サンプル(CN−k)をメ
    モリから抽出し、それから順位kの補助サンプルを作
    り、E〔rk/N〕に等しい表示のメモリバンクのN/
    rを法とするkのアドレスにそれを記憶し、さらに順位
    N−kの補助サンプルを作り、E〔r(N−k)/N〕
    に等しい表示のメモリバンクのN/rを法とする(N−
    k)のアドレスにそれを記憶することができ、 基本処理手段が、対応するメモリのr個のメモリバンク
    の同じアドレスにそれぞれ記憶される補助複素サンプル
    のN/r個のグループに、バタフライ型の処理を連続的
    に実行する請求項5または請求項6に記載の方法。
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