JP2000516844A - シート材料のコーティングのための組成物 - Google Patents

シート材料のコーティングのための組成物

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Abstract

(57)【要約】 水性コーティング組成物の処理及び使用方法であって、該方法は、(a)該組成物を濃縮して固形分濃度を増加させるステップと、(b)該濃縮組成物を例えば紙といったシート材料のコーティングに用いるステップとを有しており、前記濃縮ステップ(a)は、減圧下での加熱蒸発を用いて行われる。濃縮された組成物は、それ以前にコーティング組成物として用いられて回収され、初期コーティング組成物のように用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】 シート材料のコーティングのための組成物 本発明は、シート材料をコーティングするための組成物、該組成物の処理方法 及び該組成物の使用方法に関する。本発明は、より具体的には、紙、板、紙でコ ートされた板、カード、カード板と言ったセルロースファイバ材料をコートする ことを目的とする水性組成物の濃縮及び使用方法に関する。 上述したシート材料をコーティングするための水性コーティング組成物は、良 く知られているとともに広く用いられており、概ね顔料の濃い水中懸濁物とされ 、概ね水和カオリン粘土又は焼成されたカオリン粘土、炭酸カルシウム、硫酸カ ルシウム、二酸化チタン、繻子白、硫酸バリウム等、又はこれらのいずれかを2 種以上混合した白色顔料と、シート材料に上述の材料を付着させるための接着剤 、すなわちバインダーと、通常では、顔料のための分散剤と、その他可能な添加 剤とを含有する。このコーティング組成物は、例えば種々のタイプの塗布装置手 段によって比較的高速でシート材料ウエッブへと塗布される。 コーティング操作のために用意されるコーティング組成物の量のうち、比較的 多くの割合のものは、シート材料の表面に実際に塗布されずに、操作中に失われ てしまう。このようなコーティング組成物の幾分かは、こぼれたり、コーティン グ装置やその周りに飛び散ることによって失われる。シート材料がコーティング 装置上で破断したりすると、さらに損失が生じることになる。また、過剰なコー ティング組成物は、準備及び貯蔵のためのタンク壁や、コーティング装置に分配 するために通される配管に不可避的に残されることになる。このような過剰なコ ーティング組成物は、床やコーティング装置の部品からおびただしい量の水によ り洗浄されて除去される。この結果、コーティング組成物中の成分の懸濁物又は 溶液は希釈される。このような希釈された組成物は、セルロース系シート材料を 形成するために用いるのは該組成物中にフィラー材料を添加して用いるのは好適 であるという比較的僅かな価値を有してはいるものの、そうでなければ廃棄する べく排出される。廃棄するべく排出される使用済みのシート材料コーティング組 成物に存在する材料は、廃水処理プラントにおいて対応し難い問題を生じさせる とともに、かつプラントから排出される水性廃棄物を環境上許容されるようにす るためには問題が多く、またコストもかかることになる。 ダグラスL.ウエルナー(Douglas L.Woerner)及びジョーンL.ショート(John L.Short)による「コーティングにおける損失物の回収」(TAPPIプロシーデ ィングスオブザコーティングコンファレンス、1991年(TAPPI Proceedings o f the 1991 Coating Conference)第251〜256頁によれば、使用済みコーテ ィング組成物の希釈された懸濁物を再濃縮して、この再濃縮した組成物をペーパ コーティング操作に再利用する手法が開示されている。使用済みのコーテェング 組成物は、コーティング組成物を固形分濃度が10重量%となるように希釈して 、その後メンブレン濾過モジュールを用いて超ろ過することで60重量%の懸濁 物へと再度濃縮することによってシミュレーションされている。再利用可能なコ ーティング組成物は、この方法により得られているが、この方法は、分散剤、ス ターチといった接着剤のある種のもの、ラテックス接着剤の安定化成分、光沢剤 (optical brightening agents)成分と言った可溶なコーティング成分が過剰な水 とともにろ過媒体を通してコーティング組成物から失われてしまうという欠点が ある。 これとは別の既知の回収手法は、飛び散ったコーティング組成物は、希釈され た懸濁物に含まれた材料を選択的に凝集させてしまう。この手法はまた、組成物 の有用な成分の損失を生じさせる。また、この方法は、化学的な凝集体を形成さ せてしまい、この凝集体は、このように回収された組成物を用いたその後の処理 には好ましくない。別の不都合は、このような手法がコーティング組成物中の異 なった顔料に対して広く適用できないことにある。主にカオリンを含有する懸濁 物は、上述の手法によって処理することが可能である。しかしながら、上述の手 法は、主に炭酸カルシウムを含有する懸濁物に対しては、充分な効果を有しない 。 本発明は、従って希釈された使用済みコーティング組成物から有用な材料を回 収し再利用するための改善された方法を提供するために用いられるコーティング 組成物の濃縮方法に関する。 本発明はまた、コーティング組成物(使用済みコーティング材料から回収され たか否かは問わない)の特性を改善し、さらに上述の組成物でコーティングされ たシート材料の特性を改善するために用いられるコーティング組成物の濃縮方法 に関する。 本発明によれば、(a)組成物を濃縮してその含有量を高め、(b)この濃縮 された組成物をシート材料をコーティングするために用い、濃縮ステップ(a) は、減圧下で加熱蒸発させることによって行われることを特徴とする水性コーテ ィング組成物の処理及び使用方法が提供される。 このコーティング組成物が塗布されるシート材料は、コーティング用顔料と、 接着剤と、これら以外の随意の成分とを含有する水ベースのコーティング組成物 で処理される既知の材料のいずれをも挙げることができる。このようなシート材 料としては、上述した組成物で商業的にコーティングされるシート材料、例えば 紙、紙板、カード、カード板等のいかなるもの及びセルロース系及び/又は合成 繊維組成物から製造される同様の製品を挙げることができる。 水溶性コーティング組成物は、揮発性の有機溶剤を実質的に含有しないことが 好ましい。この水性コーティング組成物は、当業界で知られ、また用いられてい るいかなる無機顔料を1種類以上含有していても良く、これらの無機顔料として は、カオリン、焼成カオリン、天然又は合成原料から得られる炭酸カルシウム、 ドロマイト、硫酸カルシウム、雲母、タルク、二酸化チタン、又は例えば英国特 許GB2,273,701号に開示の上述の材料を含有する複合顔料を挙げるこ とができる。顔料材料は、組成物の固形分のうちの10〜90重量%で含有させ ることが可能である。本発明は、具体的には顔料材料を組成物の固形分含有量の 70〜95重量%、特に80〜90重量%まで組成物を濃縮するために好適であ る。 コーティングシート材料に用いられるコーティング組成物は、コートされる材 料に応じて変動し、材料が製造される世界的な地理上の地域に応じて変動する。 しかしながら、本発明の方法は概ね上述したすべての組成物を濃縮するために適 用可能である。 濃縮される組成物としては、関連する組成物のタイプに応じて接着剤又はバイ ンダーを挙げることができる。これらのものとしては、当業界で用いられている いかなる1種類以上の親水性接着剤、例えばスターチ及び他の多糖類、タンパク 質性接着剤、及びラテックスから選択されるものを挙げることができる。 本発明に従って処理が行われる上述の組成物中に添加される接着剤又はバイン ダーの量は、組成物がコーティングすべき材料に対して比較的薄く、又は濃い顔 料含有懸濁物として塗布されるか否かに依存する。例えば、薄い顔料含有組成物 (バインダーリッチ組成物)は、より顔料リッチ組成物を下側層としたトップコ ートとして用いることができる。組成物中に添加される接着剤又はバインダーは 、顔料の乾燥重量(100重量%として)に対して1〜70重量%とすることが でき、特に4〜50重量%が可能である。コーティング組成物がバインダーリッ チ組成物として用いられない場合には、接着剤又はバインダーは、組成物の固形 分の4〜30重量%、例えば8〜20重量%、より具体的には8〜15重量%と することができる。用いられる量は、組成物及び接着剤の種類に依存し、それら がさらに1つ以上の成分を含有していても良い。例えば、後述する接着剤又はバ インダ成分は、下記の量で用いられても良い。 (a)ラテックス:自己増粘性のグラビアラテックスの4重量%から板コーティ ングのためのラテックスの20重量%までが可能である。このラテックスとして は、例えばスチレン−ブタジエン、アクリルラテックス、酢酸ビニルラテックス 、又はスチレンアクリル共重合体を挙げることができる。 (b)スターチ及び他のバインダー:顔料リッチ組成物において、0重量%〜5 0重量%、例えば4重量%〜20重量%の範囲のレベルである。スターチとして は、コーン油、コーン、ポテトから得られる材料を挙げることができる。別のバ インダーの例としては、カゼイン、ポリビニルアルコールを挙げることができる 。 種々の階層の既知の添加剤は、コーティング及びコーティングされる材料のタ イプに依存するものの、本発明の方法により濃縮されるコーティング組成物中に 含有させることができる。 このような随意に添加することができる添加剤の階層の例としては、次のもの を挙げることができる。 (a)架橋剤:例えば0〜5重量%のグリオキサール、メラミンホルムアルデヒ ド樹脂、炭酸アンモニウムジルコニウムを挙げることができる。 (b)水分保持助剤:例えば2重量%以下のナトリウムカルボキシメチルセルロ ース、ヒドロキシエチルセルロース、PVA(ポリビニルアルコール)、スターチ 、タンパク質、ポリアクリレート、ゴム、アルギン酸塩又はエステル、ポリアク リルアミド、ベントナイト、及び他の市販に用いられる上述の用途のために販売 されている製造物を挙げることができる。 (c)粘度調節剤すなわち増粘剤:例えば2重量%以下のポリアクリレート、エ マルジョン共重合体、ジシアナミド、トリオール、ポリオキシエチレンエーテル 、尿素、硫酸処理したキャスターオイル、ポリビニルピロリドン、モンモリロナ イト、CMC(カルボキシメチルセルロース)、アルギン酸ナトリウム、キサンテ ンゴム、珪酸ナトリウム、アクリル酸共重合体、HMC(ヒドロキシメチルセル ロース)、HEC(ヒドロキシエチルセルロース)及びこれら以外のものを挙げ ることができる。 (d)潤滑剤/カレンダー処理剤:例えば2重量%以下のステアリン酸カルシウ ム、ステアリン酸アンモニウム、ステアリン酸亜鉛、ワックスエマルジョン、ア ルキルケテンダイマー、グリコールを挙げることができる。 (e)分散剤:例えば2重量%以下のポリアクリレート(ナトリウム又はアンモ ニウム)と言ったポリエレクトロライト、ソジウムヘキサメタフォスフェート(s odium hexametaphosphates)、ノニオン性ポリオール、ポリフォスフォリック酸( polyphosphoric acid)、濃縮燐酸ナトリウム、ノニオン性界面活性剤、アルカノ ールアミン、及び他の上述の機能のために用いられる試薬を挙げることができる 。 (f)消泡剤/脱泡剤:例えば1重量%以下の界面活性剤のブレンド、燐酸トリ ブチル(トリブチルフォスフェート)、脂肪酸ポリオキシエチレンエステルに脂肪 酸アルコールを加えたもの、脂肪酸石鹸、シリコーンエマルジョン及びこれら以 外のシリコーン含有組成物、ワックス、鉱油中に添加した無機粒子、エマルジョ ン化させた炭化水素ブレンド物、及び上述の機能のために市販されている別の化 合物を挙げることができる。 (g)乾燥又はウエットの粘着改善剤:例えば2重量%以下のメラミン樹脂、ポ リエチレンエマルジョン、尿素ホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド、 ポリアミド、ステアリン酸カルシウム、スチレンマレイン酸無水物等を挙げるこ とができる。 (h)ドライ又はウエットの摩擦改善剤及び耐摩耗性添加剤:例えば2重量%以 下のグリオキサールベースの樹脂、酸化処理されたポリエチレン、メラミン樹脂 、尿素ホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド、ポリエチレンワックス、 ステアリン酸カルシウム等を挙げることができる。 (i)グロスインク保持剤(Gloss-ink hold-out additives):例えば2重量%以 下の酸化処理したポリエチレン、ポリエチレンエマルジョン、ワックス、カゼイ ン、グアーゴム、CMC、HMC、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アン モニウム、アルギン酸ナトリウム等を挙げることができる。 (j)光沢剤(OBA)及び蛍光増白剤(FWA):例えば1重量%以下のスチ ルベン誘導体を挙げることができる。 (k)染料:例えば0.5重量%以下で添加することができる。 (l)抗菌剤/分解制御剤:例えば1重量%以下の代謝可能物、ドデシルベンゼ ンスルホン酸ナトリウム、チオシアネート、含イオウ有機化合物(organosulphur )、安息香酸ナトリウム、この機能のために市販されている他の化合物、例えば カルゴン(Calgon)コーポレーションから販売されている抗菌性ポリマーの類のも のを挙げることができる。 (m)レベリング剤及び均一化剤:例えば2重量%以下のノニオン性ポリオール 、ポリエチレンエマルジョン、脂肪酸、エステル及びアルコール誘導体、アルコ ール/エチレン酸化物、ナトリウムCMC、HEC、アルギン酸塩又はエステル 、ステアリン酸カルシウム及びこの機能のために市販されている別の化合物を挙 げることができる。 (n)耐グリース及び耐油剤:例えば2重量%以下の酸化処理したポリエチレン 、ラテックス、SMA(スチレンマレイン酸無水物)、ポリアミド、ワックス、ア ルギン酸塩又はエステル、タンパク質、CMC、HMCを挙げることができる。 (o)耐水剤:例えば2重量%以下の酸化処理されたポリエチレン、ケトン樹脂 、アニオン性ラテックス、ポリウレタン、SMA、グリオキサール、メラミン樹 脂、尿素ホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド、ポリアミド、グリオキ サー ル、ステアリン酸塩又はエステル、及び上述の機能のために市販されている別の 材料を挙げることができる。 (p)不溶化剤:例えば2重量%以下で用いることができる。 上述のすべての添加剤については、用いられている重量%は、組成物中に含有 されている顔料の乾燥重量に対して(すなわち顔料を100%)として表したも のである。上述の添加剤が最小量で添加される場合には、該最小量は、乾燥顔料 重量に対して0.01重量%とすることができる。 本発明の方法におけるステップ(b)は、既知の方法により行うことができ、 コーティングされる材料、塗布するコーティング組成物、及び作業者によって決 められるその他の要因、例えば速度や例えば通常のコーティング装置を用いるこ とができる等の作業性に依存する。 紙及びその他のシート材料をコーティングするための方法としては、多くが刊 行され、周知となっている。例えば、パルプ及びペーパーインターナショナル(P ulp and Paper International)、1994年5月、第18頁等に上述の方法が総 説されている。シートは、シート製造装置、すなわち“マシーン上で”コーティ ングしたり又は“マシーン外で”コーター又はコーティング装置を用いてコーテ ィングすることができる。その後に水分の揮発量を少なくすることができるので 、高い固形分濃度を用いることは、コーティング方法においては好ましい。しか しながら、当業界で知られているように、固形分濃度は、高粘度及びレベリング といった問題が生じるのでそれほど高くはできない。 本発明の方法のステップ(b)において用いられるすべての周知のコーティン グ方法は、(i)コーティングされる材料に対してコーティング組成物を塗布す る、すなわちアプリケータ手段と、(ii)コーティング組成物の正確なレベル を保証するための手段、すなわち計量デバイスとが必要とされる。 アプリケータに過剰なコーティング組成物が塗布される場合には、計量デバイ スがその下流側に用いられる。これとは別にコーティング組成物の正確な量がア プリケータへと例えばフィルムプレスと言った計量デバイスによって供給されて も良い。コーティングの塗布時点及び計量時点において、紙ウエッブ支持体は、 1つ又は2つのアプリケータをバッキングロールとして用いても良いしまた、支 持体を用いなくとも良い(すなわち張力のみ)。過剰量が最終的に除去される前に コーティングが紙と接触している時間が接触時間であり、これは短くとも長くと も、可変とされていても良い。 コーティングは、通常コーティングステーションにおけるコーティングヘッド によって行われる。所望する品質に応じて紙グレードを末コート、1層コート、 2層コート、また3層コートとすることも可能である。1つのコート以上を行う 場合には、最初のコート(プレコート)は、より安価な配合とされていても良い 。2層コートを行うコータ、すなわち紙の両側にコートを行う場合には、各ヘッ ドによってコーティングされる側部の数に応じて2つ又は4つのコーティングヘ ッドを用いることができる。ほとんどのコーティングヘッドでは、一度に一面の みがコートされるが、いくつかのロールコーター(例えばフィルムプレス、ゲー トロール、サイズプレス)では、ワンパスで両側面をコートすることも可能であ る。 ステップ(b)において用いられる周知のコータとしては、エアナイフコータ ー、ブレードコーター、ロッドコーター、バーコーター、マルチヘッドコーター 、ロールコーター、ロール/ブレードコーター、キャストコーター、ラボラトリ ーコーター、グラビアコーター、キッスコーター、液体塗布システム、リバース ロールコーター、エクストルージョンコーターを挙げることができる。 本発明者等は、従来用いられているコーティング操作に用いられている組成物 が理想的でないことを見出したものである。ある場合には、コーティング装置で 運転可能な最大固形分レベルは、1つ以上の成分、例えば組成物を形成するため に用いられている顔料スラリー及び/又は接着剤ポリマーを不必要に希釈してし まうため達成できないことがある。このような希釈は、低い固形分濃度で上述の 材料を処理する又は取り扱う必要が生じることがあるためである。 本発明者等は、ステップ(a)におけるコーティング組成物の濃度を予期せぬ 程度に高い利便性を持って、組成物中の有用な成分の濃度を実質的に低下させる ことなく増加させることができることを見出したものである。これは、上述の組 成物の特性、例えばレオロジー、作業性、コーティングに用いられた場合の特性 、例えば光沢及び摩耗性に対していかなる不適切な悪影響も与えることなく濃縮 による利点を提供する。 シート材料のより良好な被覆性が達成でき、コーティングがより安価に行うこ とができるようになる。また、水の存在によっても、よりファイバーの膨潤を抑 えることが可能となる。このため、濃縮された組成物を用いてシートコーティン グをよりスムースに、かつよりグロスな表面仕上げの改善された印刷特性を付与 することが可能となる。 本発明は、特に(すべてではないものの)組成物中に含有される顔料粒子の粒 子サイズ分布が、狭いコーティング組成物の濃縮に好適である。この粒子サイズ 分布は、“psd”とされ、周知の遠心法、例えばSEDIGRAPH(登録商 標)機を用いて測定することができ、この粒径分布は、所定サイズ未満の粒子の 重量%(球等価直径)を粒子サイズ(球等価直径)に対するグラフとして示すこ とが可能である。 狭いpsdは、種々の方法により定義することができ、例えば英国特許第GB2 058734号では、粒径サイズ領域因子:(d90−d10)/d50が、3より小さ く、特に2よりも小さくなること、又これとは別にスティープネス(steepness) 因子:d50/d20が、2.2よりも小さく、特には1.8よりも小さくなるもの として規定できる。ここで、d90、d10、d50、d20は、それぞれ添加される顔 料粒子の90重量%、10重量%、50重量%、20重量%以下の粒子サイズ値 である。 このような分布は、1つ以上の粒子サイズ分類法を用いて周知の方法により得 ることができる。狭いpsdを有する顔料は、益々用いられるようになってきて いるものの、狭くない“ブロード”のpsdを有する顔料よりも水分を除去する ことがより困難であることが知られている。本発明は、狭いpsd顔料を有する 懸濁物を広いpsdを有する顔料のものと同様に濃縮操作によって引き起こされ る前記懸濁物に対する実質的な悪影響を与えることなく濃縮することを可能とす る。 本発明は、使用済み水性コーティング組成物の回収及び再利用に用いることが 特に好適である。回収された組成物は、上述の従来のシートコーティング組成物 と同様の成分とされている。水を除く実質的にすべての不揮発性成分は、回収可 能となる。 回収されたコーティング組成物は、コーティング操作において再使用でき、組 成物は塗布され、その組成物は回収される。所望により、新しいコーティング組 成物を回収されたコーティング組成物へとブレンドして、ステップ(b)におけ るコーティング操作において用いることができる。 本発明の利点としては、従来の使用済みコーティング回収プロセスとは対照的 に、経済的に魅力的なことを挙げることができる。本方法によれば実質的に使用 可能なすべての成分は、シート材料に対して使用済みコーティング組成物である 希釈された水性懸濁物から回収され、上述の方法によって回収された成分は、コ ーティング組成物、例えば上述したようなシート材料コーティングとして再利用 することができる。水性スラリー又は水性懸濁物から回収された組成物は、レオ ロジーやコートされたシート特性に著しい悪影響を与えることなく初期のコーテ ィング組成物と実質的に同一の固形分含有量へと再濃縮される。上述したように 、いくつかの特性は、予期せぬことに改善されることになる。 これに加えて、本発明は、溶解した汚染物又は問題ばかりしか与えない固体粒 子を含有する液体廃棄物の排出を防止することを可能とする。 これに加えて本発明は、種々の化学的組成物又は種々の狭いpsdと言ったp sd特性を有する種々のタイプの顔料を濃縮するために用いることができる。 希釈された懸濁物からコーティング組成物を回収するために適用される本発明 の方法においては、この希釈された懸濁物は、固形分を20重量%以下、例えば 固体材料を10重量%以下で含有することが可能である。 ステップ(a)において達成される濃縮の程度は、濃縮される組成物の希釈の 程度及び最終的な固形分濃度に依存する。概ね濃縮後の懸濁物には、コーティン グ組成物のユーザによって特定されるコーティング操作のために好適なレオロジ ーが与えられる。概ね固形分含有量は(乾燥重量ベースで)、濃縮後の懸濁物に ついては、55%よりも高く、例えば60%よりも高くされ、特に60%〜75 %の範囲とされる。 濃縮される懸濁物が希釈された回収懸濁物である場合には、固形分濃度は、少 なくとも40重量%、例えば20重量%未満から60重量%以上にまで高められ 、例えばこのような場合には、固形分濃度は、45重量%〜70重量%の異なっ た パーセンテージへと上昇させることが可能である。 濃縮される懸濁物が初期組成物を含有している場合には、懸濁物は、まず少な くとも55重量%、例えば少なくとも60重量%の固形分濃度を有している。濃 縮ステップ(a)は、この場合には、固形分濃度を1%〜20重量%、例えば2 %〜10重量%というように異なったパーセンテージで増加させる。 本発明の方法における蒸発による濃縮ステップ(a)は、不適切な狭い通路や チャンネルを通して、処理される材料が通過するようにされていない既知のタイ プのエバポレータによって行うことができる。従って、エバポレータとしては、 例えば平面型のエバポレータや、ロータリ式のエバポレータや、強制的に送液さ せるエバポレータや、循環がポンプで強制的に行われる循環式のエバポレータを 挙げることができる。 上述のエバポレータが強制的に送液させるタイプであれば、熱交換器へと連結 させて、濃縮すべき水性懸濁物を熱を加える熱交換器又はヒータからエバポレー タへと供給し、エバポレータの圧力を減少させて実質的な加熱無しに蒸発を行わ せることも可能である。このような配置においては、熱は、水性懸濁物が通過す るチャンネルを取り囲んで形成されたジャケット内の加熱された水といった加熱 流体によって加えられる。 上述した配置においては、処理される水性懸濁物は、ポンプ等によってループ を通されて循環され、熱交換器とエバポレータの間に前記懸濁物が配置される。 この懸濁物は、上述のループへとバッチ又は連続したバッチとして導入・排出す ることもできるし、又連続的に導入し取り出すこともできる。 蒸発される水性懸濁物は、必要とされる濃縮の程度に応じて、列となったエバ ポレータそれぞれに通じることもでき、これらのエバポレータは同一でも異なっ ていても良い。 例えば、懸濁物は、それぞれが熱交換器又はヒータ及びエバポレータを備える 列となったチェイン又はループをそれぞれ通されていても良い。 本発明の方法に用いられるエバポレータ又はそれぞれのエバポレータは、上部 に水蒸気が集められて抽出され、濃縮された水性懸濁物が下側部分から除去され るようにされたベッセルを有していても良い。抽出された水蒸気は、例えば水と 言った冷却液体によって冷却された凝縮器を通過する。この冷却液体に抽出され た熱は、この液体を懸濁物の加熱に用いる熱交換器へと再循環することによって 再利用することができる。 本発明の方法により濃縮される懸濁物は、特に固形分が20%未満を含有する 程度まで希釈されており、上述のエバポレータに65℃〜85℃の範囲の温度で 導入され、濃縮された懸濁物がエバポレータから35℃〜55℃の温度で排出さ れるようにされていることが好ましい。濃縮される懸濁物は、必要な温度にまで 廃熱によって加熱されるが、この廃熱は、隣接する紙コーティングプラント又は 紙製造プラント又は廃棄物処理プラントから得られ、また随意に凝縮された水蒸 気から得ることもできる。エバポレータ内で懸濁物に加えられる圧力は、−0. 5barから−0.95barの範囲内に低減させることが好ましい。これは、 処理する水性懸濁物に含有される水の沸騰温度を約38℃から85℃の範囲の温 度に低減させるために行われる。このようにすることにより、濃縮されるコーテ ィング組成物の熱に敏感な成分の熱劣化が最低化されるとともに、また紙コーテ ィング又は紙製造プラントにおける別の部分からの廃熱の利用を可能とさせるも のである。これは、通常約85℃以下の温度のスチーム又は加熱された水の形態 で行われる。 本発明の方法においては、蒸発によって濃縮される希釈された水性懸濁物に対 して消泡剤を1種類以上加えることが好ましい。このような消泡剤は、典型的に は固形分の1重量%未満で加えられて、エバポレータ中で過剰な泡を形成するの を防止し易くさせている。 本発明の方法により蒸発・濃縮されて製造されるスラリー又は懸濁物は、プラ ントへと供給され、該プラント内で例えば1つ以上のポンプの作用によりスラリ ー輸送パイプラインといった周知の方法により、コーティング組成物として使用 又は再利用される。製造されるスラリー又は懸濁物は、コーティングプロセスで 用いる前にさらに処理されても良いし、処理が行われなくても良い。例えば、新 たな顔料材料を上述の懸濁物の中に加えることも、前段階の操作での回収物の顔 料含有量といった光学的特性を改善するためには可能である。 上述したように、特に前段階の操作で回収されたコーティング組成物を濃縮し た製造物を含有する製造されたスラリーは、例えば製造されるスラリー混合物中 において2重量%〜30重量%のパーセンテージとなるように未使用の濃縮され ないコーティングスラリーと互いに混合することも可能である。 本発明の第2の構成では、上述したシート材料のコーティングに用いられる水 性コーティング組成物が提供される。この組成物は、減圧下で蒸発濃縮されるこ とにより濃縮されている。 本発明の第3の構成によれば、一部又は全部に本発明の第2の構成によるコー ティング組成物を含有するコーティング組成物によってコートされたシート材料 が提供される。 塗料用途において蒸発により濃縮させた組成物を用いる例は、例えば国際特許 出願WO92/07900号において開示されているが、上述の組成物は、水で はなく本質的に有機溶剤に基づいたものであり、上述の組成物が関連する技術は 、本発明の第1の構成により処理され使用される水性組成物を用いるセルロース 系シート材料のコーティングとは全く異なっている。また、蒸発による濃縮は、 欧州特許第488449号に開示されるように、塗料用懸濁物から分離された液 状混合物を濃縮することが開示されている。しかしながら、水性コーティング組 成物に対して蒸発による濃縮を用いること及びこのような濃縮によって得られる 利点については、上述の特許においては開示されてはいない。 本発明の態様について、例示のためにのみ用いる後述の実施例を参照しつつ説 明する。 実施例1 下記成分を水中に懸濁させることによってコーティング組成物を製造した。こ の配合は、北欧軽量コート紙を製造するために用いられる典型的な組成物である 。 成分 重量部 イングリッシュコーティング粘土 100 スチレン−ブタジエンラテックス 11 接着剤 カルボキシメチルセルロース 0.3 イングリッシュコーティング粘土は(クレー)、2μmよりも球等価直径が小さ い粒子が80重量%を有する粒径分布のカオリン粘土である。 スチレン−ブタジエンラテックス接着剤は、ポリマー固形分が50重量%を含 有する水性エマルジョンとして供給した。上述の重量部は、ポリマー固形分の乾 燥重量に対する重量部を示す。 カルボキシメチルセルロースは、粘度調整剤すなわち増粘剤として用いた。 乾燥固形分3kgを含有する量のコーティング組成物を製造し、その最終的な 濃度を63.5重量%とした。 初期の全コーティング組成物のおよそ半分を使用済みコーティング材料を形成 させるために分け取り、固形分濃度が5重量%となるように水で希釈して、洗浄 後の使用済みコーティング組成物の懸濁物をシミュレーションした。この希釈し た懸濁物をその後ロータリタイプのエバポレータで63.0重量%にまで再度濃 縮し回収されたコーティング組成物とした。ロータリーエバポレータを70℃の 水浴中に配置させ、エバポレータ中の圧力を−0.84〜−0.86barの範 囲へと低下させた。この条件において、水は、50℃〜58℃の温度において沸 騰した。初期の組成物の粘度及び回収されたコーティング組成物の粘度をブルッ クフィールド(Brookfield)粘度計手段を用いてスピンドルNo.3を用いて10 0rpmとして低剪断速度で測定した。高剪断速度については、フェランティー −シーレイ(Ferranti-Shirey)粘度計手段を用いて1280s-1及び12800 s-1の剪断速度において測定した。これらの結果を下記表1に示す。 コート紙のサンプルを、それぞれ2つのコーティング組成物をコート重量が約 7g.m-2から約11g.m-2となるようにしてプレコートされたベース紙にバ ーコート法を用いて製造した。コート紙のサンプルを不透明度、光沢度、光散乱 係数(S)について試験し、それぞれ測定された特性をコート重量に対してグラ フ的にプロットした。それぞれの場合につきコート重量8g.m-2に対応する特 性値を補間することによって得た。 コート紙各サンプルの不透明性は、No.10フィルター(広い周波数スペク トルを有するグリーンフイルターである)を装着したDATACOLOR 20 00光沢度計手段によって測定した。入射光の反射率の測定は、ブランクキャビ ティー(R)上に紙シート10枚からなるスタックを重ね合わせて行った。1 0枚のシートをその後ブランクキャビティーの上側のスタックの最上部の単一の シートに交換し、さらに反射率(R)の測定を行った。不透明度の割合は、下記 式を用いて算出した。 不透明度割合=100.R/R この手法をスタックの最上部にある異なった紙シートそれぞれについて合計1 0回行い、不透明度の平均値を得た。 ストックの3つの部分それぞれから形成した紙の紫色の光に対する光沢度、す なわち反射率は、No.8フィルタ(457nmの波長)を用いてDATACO LOR 2000光沢度計手段によって測定した。 Kubelka-Munk散乱係数(S)を決定するために、No.8フィルタを装着した DATACOLOR 2000光沢度計手段によって未コートベース紙片の波長 475nmに対する反射率を測定して、ブランクのバックグラウンドに対するバ ックグラウンド反射率Rbを得た。コート紙片のそれぞれをその後(a)ブラン クバックグラウンド(R0)及び(b)未コート紙片のパイル(R1)上に配置し た。最後に波長457nmの光に対しての反射率を未コート片単独のパイルにつ いて測定した(r)。 これらの測定からコーティング単独の反射率Rcを下記式から計算した。 コーティングの透過率Tcは、下記式から計算した。 これらの2つの量から、同一材料の無限大の厚さのコート層の反射率Rの理論 値を下記式から算出することが可能となる。 Kubelka-Munkの散乱係数Sは、コーティング重量Xg.m-2に対してm2.k g-1で表され、下記式によって算出される。上式中、 散乱係数Sをコート重量Xに対してプロットし、それぞれの場合について8g ・m-2の場合のS値を補間法によって得た。 上述のようにして得られた結果を表2に示す。 これらの結果は、回収された組成物を用いて得られたコーティングの品質が初 期組成物を用いて得られるコーティングと同様の品質を有していることを示すも のである。コーティングの光沢度は、極僅かだけ初期組成物を回収組成物に交換 した場合に低下しているが光散乱特性は改善されている。 実施例2 コーティング組成物を下記成分を水に懸濁させることによって製造した。この 配合は、欧州木材フリーコート紙を製造するための典型的な組成である。 成分 重量部 粉砕大理石 100 アクリルラテックス 10 カルボキシメチルセルロース 0.5 光沢剤 0.5 粉砕大理石は、球等価形直径が1μmよりも小さな粒子を90重量%以上含有 する粒子サイズ分布を有していた。 アクリルラテックスは、BASF社製の“ACRONAL S694”であっ た。これは、オフセット印刷用紙に好適なスチレン/n−ブチルアクリレート/ アクリロニトリル共重合体である。 コーティング組成物の最終的な固形分濃度を66.8重量%とした。 初期の全コーティング組成物の一部を5重量%の固形分濃度にまで希釈して使 用済みコーティング組成物をシミュレートし、エバポレータ中で67.0重量% にまで再濃縮して回収コーティング組成物を得た。初期コーティング組成物及び 回収コーティング組成物の粘度をブルックフィールド粘度計手段を用いスピンド ルNo.5として20rpmとした低剪断速度で測定し、高剪断速度については 、フェランティー−シーレイ粘度計手段を用いて1280s-1及び12800s-1 の剪断速度において測定した。これらの結果を下記表3に示す。 ブレンドされた紙コーティング組成物を、組成物の乾燥重量を基準として15 重量部の回収されたコーティング組成物を初期コーティング組成物の乾燥固形分 を基準として85重量部に混合して形成した。コート紙のサンプルは、初期組成 物及び混合した組成物の双方を用いて、これらの組成物をプレコートされた80 g.m-2の木材フリーベース紙に“HELI−COATER”(登録商標)ラボ ラトリーペーパーコーティング機で英国特許第GB−A−2225261号に従 ってコーティングして製造した。各操作において、ドラムの回転速度を紙速度が 600m.min-1となるようにし、ブレード角度を45°としたが、ブレード をドラムに対してバイアスさせるために加えられる力を操作ごとに変化させて約 7〜約13g.m-2の範囲の異なったコート重量を得た。これらのコート紙サン プルを赤外ランプ及び加熱空気を組み合わせて用いて乾燥させ、その後1晩23 ℃で相対湿度を50%としてコンディショニングを行った。これらのサンプルを その後ラボラトリースーパ一ーカレンダーの2つのロールの間を65℃で、圧力 を1000psi(6.89mPa)として10回通過させてカレンダー処理を 行い、その後再度上述のようにしてコンディショニングを行った。 このカレンダ処理されたコート紙サンプルについて、不透明度、光沢度、紙シ ートグロスそれぞれについて測定された特性をコート重量に対してグラフ的にプ ロットした。8g.m-2のコート重量に対応する値を補間により得た。 不透明度の値及び光沢度の値は、実施例1で説明した技術によって得た。ペー パーシートグロスは、TAPPIスタンダードNo.T480ts−65に説明 されているハンターラブグロスメータ(Hunterlab Glossmeter)を用いて紙に対し て直角方向に75°に設定して測定した。 得られた結果を表4に示す。 これらの結果は、ブレンドされたコーティング組成物で得られた不透明度及び 光沢度が、初期組成物を用いて得たコーティングのものとほとんど同一であるこ とを示すものである。ブレンドされた組成物と初期組成物とのカレンダされたコ ート紙のグロスにおいて見られる差は、実験誤差の範囲内と考えられる。 実施例3 コーティング組成物を下記成分を水に懸濁させることによって製造した。この 配合は、北米軽量コート紙を製造するために用いられる典型的な組成物である。 成分 重量部 デラミネートされた粘土 65 No.2コーティング粘土 30 焼成粘土 5 スチレンブタジエンラテックス 8 接着剤 スターチ接着剤 8 デラミネートされた粘土は、米国ジョージア州産のカオリン粘土であり、球等 価直径が2μm以下の粒子が80重量%含有する粒子サイズ分布を有している( “ASTRAPLATE 100”)。 No.2コーティング粘土は、米国ジョージア州産のカオリン粘土であり、球 等価直径が2μm以下の粒子が83重量%を含有する粒子サイズ分布を有してい る(“KCS”)。 焼成粘土は、米国ジョージア州産のカオリン粘土を焼成して製造したメタカオ リンであり、球等価直径が2μm以下の粒子が90重量%を含有する粒子サイズ 分布を有している(“APLHATEX”)。 スターチ接着剤(“PG 280”)は、コーン油スターチのヒドロキシエチ ルエーテル誘導体であり、置換率が0.05程度とされている。 コーティング組成物の最終的な固形分濃度を62.3重量%とした。 初期の全コーティング組成物の一部を5重量%の固形分濃度にまで希釈して使用 済みコーティング組成物をシミュレートし、エバポレータ中で62.1重量%に まで再濃縮して回収コーティング組成物を得た。初期コーティング組成物及び回 収コーティング組成物の粘度をブルックフィールド粘度計手段を用いてスピンド ルNo.4を用い20rpmとした低剪断速度で測定し、高剪断速度については 、フェランティー−シーレイ粘度計手段を用いて1280s-1及び12800s-1 の剪断速度において測定した。これらの結果を下記表5に示す。 ブレンドされた紙コーティング組成物を、組成物の乾燥重量を基準として30 重量部の回収されたコーティング組成物を初期コーティング組成物の乾燥固形分 を基準として70重量部に混合して形成した。コートされた紙のサンプルは、初 期組成物及び混合した組成物の双方を用いて、これらの組成物をプレコートされ た45.4g.m-2のベース紙に“HELI−COATER”ラボラトリーペー パーコーティング機によってコーティングして製造した。各操作において、ドラ ムの回転速度を紙速度が600m.min-1となるようにし、ブレード角度を4 5°としたが、ブレードをドラムに対してバイアスさせるために加えられる力を 操作ごとに変化させて約6〜約10g.m-2の範囲の異なったコート重量を得た 。これらのコート紙サンプルを赤外ランプ及び加熱空気を組み合わせて用いて乾 燥させ、その後1晩23℃で相対湿度を50%としてコンディショニングを行っ た。これらのサンプルをその後ラボラトリースーパーカレンダーの2つのロール の間を65℃で、圧力を1000psi(6.89mPa)として10回通過さ せてカレンダー処理を行い、その後再度上述のようにしてコンディショニングを 行った。 このカレンダ処理されたコート紙サンプルについて、実施例1及び2で説明し た技術によって不透明度、光沢度ペーパーシートグロスそれぞれについて測定さ れた特性をコート重量に対してグラフ的にプロットした。8g.m-2のコート重 量に対応する値を補間により得た。 得られた結果を表6に示す。 これらの結果は、ブレンドされたコーティング組成物で得られた不透明度、光 沢度及びグロスが、初期組成物を用いて得たコーティングのものと実質的に同一 であることを示すものである。 実施例4 コーティング組成物を下記成分を水に懸濁させることによって製造した。この 配合は、ロトグラビア印刷用のコート紙を製造するために用いられる典型的な組 成物である。 成分 重量部 コーティング粘土 50 コーティングタルク 50 アクリルラテックス 5 接着剤 コーティング粘土は、球等価直径が2μm以下の粒子が52重量%を含有する 粒子サイズ分布を有している“プレート”的な、すなわち極めて高い粒子アスペ クト比、例えば25:1を有する。 コーティングタルクは、球等価直径が2μm以下の粒子が45重量%を含有す る粒子サイズ分布を有している。 アクリルラテックスは、BASF社製の“ACRONAL 538V”である (アルカリ膨潤性スチレン/アクリル共重合体である)。 コーティング組成物の最終的な固形分濃度を58.1重量%とした。 初期の全コーティング組成物の一部を5重量%の固形分濃度にまで希釈して使 用済みコーティング組成物をシミュレートし、エバポレータ中で60.1重量% にまで再濃縮して回収コーティング組成物を得た。ロータリーエバポレータを7 0℃の水浴中に配置させ、エバポレータ中の圧力を−0.84〜−0.88ba rの範囲へと低下させた。この条件において、水は、50℃〜58℃の温度にお いて沸騰した。初期コーティング組成物及び回収コーティング組成物の粘度をブ ルックフィールド粘度計手段を用いてスピンドルNo.3を用い100rpmと した低剪断速度で測定し、高剪断速度については、フェランティー−シーレイ粘 度計手段を用いて1280s-1及び12800s-1の剪断速度において測定した 。低剪断速度における粘度測定を行う前に直接比較を行うために双方の懸 濁物を一定の55重量%の固形分濃度に希釈した。これらの結果を下記表7に示 す。 ブレンドされた紙コーティング組成物を、回収されたコーティング組成物を初 期コーティング混合物へとそれぞれ次の比率で混合して製造した。 90重量部の初期組成物/10重量部の回収組成物 85重量部の初期組成物/15重量部の回収組成物 75重量部の初期組成物/25重量部の回収組成物 コートされた紙のサンプルは、初期組成物及び混合した組成物の双方を用いて 、これらの組成物をプレコートされた36g.m-2の木材フリーベース紙に“H ELI−COATER”ラボラトリーペーパーコーティング機で英国特許第GB −A−2225261号に従ってコーティングして製造した。各操作において、 ドラムの回転速度を紙速度が800m.min-1となるようにし、ブレード角度 を45℃としたが、ブレードをドラムに対してバイアスさせるために加えられる 力を操作ごとに変化させて約5〜約9g.m-2の範囲の異なったコート重量を得 た。これらのコート紙サンプルを赤外ランプ及び加熱空気を組み合わせて用いて 乾燥させ、その後1晩23℃で相対湿度を50%としてコンディショニングを行 った。これらのサンプルをその後ラボラトリースーパーカレンダーの2つのロー ルの間を65℃で、圧力を1000psi(6.89mPa)として10回通過 させてカレンダー処理を行い、その後再度上述と同様にしてコンディショニング を行った。 このカレンダ処理されたコート紙サンプルについて、不透明度、光沢度、紙シ ートグロスそれぞれについて測定された特性をコート重量に対してグラフ的にプ ロットした。7g.m-2のコート重量に対応する値を補間により得た。 不透明度の値及び光沢度の値は、実施例1で説明した技術によって得た。紙シ ートグロスは、TAPPエスタンダードNo.T480ts−65に説明されて いるハンターラブ(登録商標)グロスメータを用いて紙に対して直角方向に75 °に設定して測定した。 得られた結果を表8に示す。 実験誤差の範囲内で4つの異なったコーティング組成物の不透明度、光沢度及 びグロスには、検出可能な差異は見られなかった。回収されたコーティング組成 物を25重量%まで含有させても、それらの特性にはいかなる悪影響も見られな かった。さらにカレンダーしたコート紙についてロトグラビア印刷テストを刊行 物“種々の印刷プロセスのための実際的な紙試験(Realistic paper tests for v arious printing processes)”、A.スワン(Swan)著、“プリンティングテクノ ロジー(Printing Technology)”、第13巻、第1号、1969年4月、第9〜 第22頁に記載された方法に従って、それぞれ印刷グロス、印刷濃度、消失ドッ トパーセンテージを決定した。グラビア印刷シリンダーは、深くエッチングした セルを用いてベタ黒領域を形成させる領域と、より浅くエッチングしたセルを用 いてハーフトーン領域を与える領域を設けて用いた。ハーフトーン領域は、テス トプリントにおいてグラビアドットが失われたパーセンテージを見積もるために 用い た。このパーセンテージを“%消失ドット”として示す。 ベタ黒領域は、マクベス(Macbeth)(登録商標)濃度計を用いて印刷濃度を測 定するとともに、ハンターラブ(登録商標)グロスメーターを紙に対し垂直に対 して75°の角度としてTAPPIスタンダードNo.T480ts−65に従 い、印刷グロスを測定するために用いた。これらの結果を下記表9に示す。 この場合でも実験誤差の範囲内で4つの異なったコーティング組成物の不透明 度、光沢度及びグロスには、回収されたコーティング組成物を25重量%まで含 有させても検出可能な差異は見られなかった。 実施例5 木材フリー紙トップコーティング組成物を下記固体成分を下記に示す重量部と して添加して製造した。 顔料 100重量部 固形分含有量78重量%の2μm よりも小さな粒径の粒子が90% を含有する炭酸カルシウムスラリー アクリルラテックスバインダー 12重量部 アクリル増粘剤 0.15重量部 ポリビニルアルコール 0.5重量部 光沢剤 0.5重量部 ポリビニルアルコールは、アクリルラテッタス及び光沢剤の助剤として機能す る。 この組成のバッチを71重量%の固形分濃度として製造し、15重量%に希釈 した後蒸発させて71重量%に濃縮した。さらに別のバッチを希釈することなく 71重量%の固形分に保持した。希釈され再濃縮されたサンプルを希釈されてい ないサンプルとブレンドした。希釈されていないバッチのサンプルを、サンプル Aとする。希釈され再濃縮されたバッチのサンプルをそれぞれ10重量%、20 重量%、30重量%で各サンプルについてブレンドし、それぞれサンプルB、サ ンプルC、サンプルDとした。それぞれのブレンド組成物を木材フリーベース紙 シートへとそのブレードが曲がるようなモードで(可変ブレード角)ヘリコータ ー(Helicoater)(登録商標)を用いて塗布した。異なったベースに対して検討す る各ブレンドをコーターブレード角を変化させてコート重量が9g-1、11g-1 、13g-1となるように塗布した。各組成物を用いたコーティング装置の作業性 を、コーティング重量をブレード角度に対してプロットすることによる通常の方 法により検討した。各組成物の濃度は、ごく僅かなステップで変化させた。この ようにすることで、グラフから最初にスクラッチが発生する最低組成物濃度を決 定することが可能となる。この結果を下記表10に示す。 表10は、希釈され再濃縮された製造物(サンプルB〜D)が初期組成物(サ ンプルA)に添加されることにより、初期組成物(サンプルA)の作業可能固形 分範囲が改善されるのを示している。この改善は、ブレード通過後のスクラッチ が発生する最低濃度を観測することによって示されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,BR,CA,C N,JP,KR,NO,US (72)発明者 ゴーリー クリストファー ロビン ラン グドン アメリカ合衆国 ジョージア州 31082 サンダースヴィル カオリン ロード ピ ーオーボックス 471 イーシーシー イ ンターナショナル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.水性コーティング組成物の処理及び使用方法であって、 (a) 前記組成物を濃縮して固形分含有量を増加させるステップと、(b) 濃縮された前記組成物をシート材料のコーティングに用いるステップとを有し 、前記濃縮ステップ(a)は、減圧下で加熱蒸発させることにより行われるこ とを特徴とする方法。 2.シート材料のコーティング操作における使用済みコーティング組成物の希釈 された水性懸濁物から懸濁された成分と溶解した成分とを回収し、再利用する 方法をさらに有し、回収された前記成分を、前記ステップ(a)における希釈 された懸濁物として処理する請求項1に記載の方法。 3.回収された前記成分は、それらが回収されたコーティング操作において再利 用される請求項2に記載の方法。 4.前記希釈された水性懸濁物は、15重量%以下の固形材料を含有している請 求項2又は3に記載の方法。 5.前記蒸発は、前記懸濁物の固形分含有量が少なくとも55重量%になるまで 1ステップ以上行われる請求項1、2、3又は4に記載の方法。 6.少なくとも1ステップにおいて行われる前記蒸発は、加熱せずに蒸発が行わ れるエバポレータ内で行なわれ、前記懸濁物が前記エバポレータへと供給され る前に熱交換器又はヒータによって加熱される請求項1、2、3、4又は5に 記載の方法。 7.濃縮される前記懸濁物は、前記熱交換器又はヒータ及びエバポレータを備え るループ又は一連のループそれぞれの内部を循環する請求項6に記載の方法。 8.前記懸濁物は、前記エバポレータに65℃〜85℃範囲の温度で導入され、 前記エバポレータから35℃〜55℃の範囲の温度で排出される請求項7に記 載の方法。 9.前記ステップ(a)で濃縮される前記組成物は、水和カオリン粘土、焼成カ オリン粘土、炭酸カルシウム、ドロマイト、硫酸カルシウム、二酸化チタン、 雲母、繻子白、硫酸バリウム、又はこれらの材料の1種以上を含有する混合顔 料を1種以上含有する無機成分を含む請求項1〜8のいずれか1項記載の方法 。 10.前記コーティング組成物は、従来コーティングには用いられていない請求項 1に記載の方法。 11.前記コーティング組成物は、狭い粒子サイズ分布を有している請求項10に 記載の方法。 12.シート材料コーティング操作のための水性組成物であって、請求項1〜11 の方法により濃縮された材料を含有することを特徴とする該組成物。 13.請求項12のコーティング組成物を一部又は全部含有するコーティング組成 物でコーティングされたシート材料。
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