JP2000508069A - アクティブ磁気ベアリングに取り付けられたロータの運動を検出する装置 - Google Patents

アクティブ磁気ベアリングに取り付けられたロータの運動を検出する装置

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JP2000508069A JP9534980A JP53498097A JP2000508069A JP 2000508069 A JP2000508069 A JP 2000508069A JP 9534980 A JP9534980 A JP 9534980A JP 53498097 A JP53498097 A JP 53498097A JP 2000508069 A JP2000508069 A JP 2000508069A
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ブリュネ,モーリス
シュレーダー,ウルリッヒ
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Societe de Mecanique Magnetique SA
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0444Details of devices to control the actuation of the electromagnets
    • F16C32/0446Determination of the actual position of the moving member, e.g. details of sensors

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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本装置は、ロータに装着される非磁性かつ低抵抗の材料からなる基準リング(50)と、該基準リング(50)の近傍に配置された固定コイルと、該固定コイルにACを供給する電源とからなる。非磁性材料の環状ケージ(60)は、基準リング(50)と同心で、かつ、該基準リングに対して空隙eを残した薄円筒壁(61)と、該薄円筒壁(61)の軸(zz’)に垂直な面内で、基準リング(50)から離れて延びる平行な第1と第2の面フランジ(62、63)と、該第1と第2の面フランジ(62、63)に平行な中央分離仕切り(64)とからなる。固定コイル(B1,B2,B3,B4)が、環状ケージ(60)に配置され、中央分離仕切り(64)によって位置決めされている.

Description

【発明の詳細な説明】 アクティブ磁気ベアリングに取り付けられたロータの運動を検出する装置 本発明は、アクティブ磁気ベアリング(active magnetic bearing)に取り 付けられたロータの運動を検出する装置に関し、その装置は、ロータに取り付け られた非磁性かつ低抵抗の材料からなる基準リングと、該基準リングの近傍に配 置された少なくとも2つの固定コイルと、該固定コイルにACを供給する手段と からなっている。 アクティブ磁気ベアリングは、回転組立体が固定部に対して位置決めされるの を保証する電磁装置である。アクティブ磁気ベアリングは、回転組立体に固定さ れたロータからあなり、該ベアリングのロータは、固定部(ステータ)に配置さ れた電磁石によって形成される磁界内に保持される。ベアリングロータは電磁力 によりステータと機械的に接触することなく平衡して保持される。ロータの位置 は検出器によって識別され、該検出器はロータの通常位置に対する変位を表す信 号を連続的に引き渡す。位置検出器によって引き渡される信号は、電子サーボ制 御ループを通して動作して、ベアリングの電磁石内を流れる電流を制御し、ロー タが通常位置から離れた場合に磁気吸引力がロータをその通常位置に戻すように なっている。 アクティブ磁気ベアリングによって構成されるシステムでは、サーボ制御回路 にロータの位置を知らせてそれらが所望の位置を維持するように反作用すること を可能にする位置検出器は、信頼性が高く、また、手ごろな値段の必須リンクを 構成する。 ロータの変位を検出する検出器の多くの実施例が既に記載されている。したが って、容量形検出器、光学検出器、渦流検出器、コイルと磁性薄板またはフェラ イトを使用する誘導検出器等が既に提案されている。 各形式の検出器は利点および欠点を有しているが、現在まで提案されている全 ての検出器は実施するには高価であった。 しかしながら、アクティブ磁気ベアリングが中大量生産分野において相当な発 展を逐げるとすれば、アクティブ磁気ベアリングを構成するシステムのリンクを 、低コストで、性能や信頼性に関する品質を低下することなく、作ることができ ることが必要である。 現在使用されている従来の誘導検出器のうち、特に言及すべきものは、ロータ の幾何学的欠陥を補償するためにある特別な形状を有するであろうコイルで強磁 性コアに巻回された小コイルのセットで構成された検出器である。 公報FR−A−2214890、EP−A−0156730およびEP−A− 0178972は、この種の誘導検出器の例を与えている。 前記公報に記載されたような誘導検出器は、ロータ欠陥を良好に排除し、良好 な検出特性を有する。 それにもかかわらず、このような誘導検出器は、ベアリングや回転組立体を駆 動する電気モータの磁気環境に非常に影響されやすく、注意深い遮蔽の必要性が 生じるので、コストが増加する。一般に、多数の小さなコイルを製造し、取り付 け、電気的に相互接続することは、労働集約型で高価な行動である。 本発明は、従来の誘導検出器の前述した欠点を治癒し、既存の検出器の精度や 組立性の利点を失うことなく低コストで検出器を提供することを可能にすること を求める。 本発明の目的は、 アクティブ磁気ベアリングに装着されたロータの変位を検出する装置であって 、ロータに装着される非磁性かつ低抵抗の材料からなる基準リングと、該基準リ ングの近傍に配置された少なくとも2つの固定コイルと、該固定コイルにACを 供給する手段とからなる装置において、 前記基準リングと同心で、かつ、該基準リングに対して空隙eを残した薄円筒 壁と、 該薄円筒壁の軸に垂直な面内で、前記基準リングから離れて延びる平行な第1 と第2の面フランジと、 該第1と第2の面フランジに平行な中央分離仕切りとを有し、 非導電性材料からなる環状ケージを備え、 前記少なくとも2つの固定コイルが、前記環状ケージに配置され、前記中央分 離仕切りによって位置決めされていることを特徴とする装置によって達成される 。 アクティブ磁気ベアリングに装着されたロータのラジアル変位を検出するのに 適用するには、 前記非導電性材料の環状ケージの中央分離仕切りは、2つのラジアル測定方向 から45°偏心して十字形状に分配された4つのゾーンに断絶され、 前記装置は、前記環状ケージの内側に配設された4つの弓形コイルを備え、各 コイルは前記薄円筒壁に接触して設置され、各弓形コイルは前記中央分離仕切り の非断絶部のいずれかの側に位置する第1と第2の主部分と、前記中央分離仕切 りが断絶されているゾーンに位置する小さな曲率半径の第1と第2の連結部分と を有し、 前記4つの弓形コイルは、ブリッジ回路に2組になって接続されていることが 好ましい。 アクティブ磁気ベアリングに装着されたロータのアクシャル変位を検出するの に適用するには、 前記装置は、直列に接続された2つの環状コイルを備え、該環状コイルは、前 記中央分離仕切りのいずれかの側で、前記非導電性材料の環状ケージの内側に、 平行な面内に配設され、 前記基準リングは、前記環状ケージと対向する面に、異なる径の部分を有し、 該異径部は、前記中央分離仕切りのいずれかの側で、前記環状コイルの1つの厚 さの半分にほぼ等しい長さ以上に軸方向に延びていることが好ましい。 アクティブ磁気ベアリングに装着されたロータのアクシャル変位およびラジア ル変位の両方を検出するのに適用するには、 前記非導電性材料の環状ケージの中央分離仕切りは、2つのラジアル測定方向 から45°偏心して十字形状に分配された4つのゾーンに断絶され、 前記装置は、前記環状ケージの内側に配設された4つの弓形コイルを備え、各 コイルは前記薄円筒壁に接触して設置され、各弓形コイルは前記中央分離仕切り の非断絶部のいずれかの側に位置する第1と第2の主部分と、前記中央分離仕切 りが断絶されているゾーンに位置する小さな曲率半径の第1と第2の連結部分と を有し、 前記4つの弓形コイルは、ブリッジ回路に2組になって接続され、 さらに、前記装置は、直列に接続された2つの環状コイルを備え、該環状コイ ルは、前記中央分離仕切りのいずれかの側で、前記非導電性材料の環状ケージの 内側に、平行な面内に配設され、 前記基準リングは、前記環状ケージと対向する面に、異なる径の部分を有し、 該異径部は、前記中央分離仕切りのいずれかの側で、前記環状コイルの1つの厚 さの半分にほぼ等しい長さ以上に軸方向に延びていることが好ましい。 前記4つの弓形のコイルの各々は、zz’軸に沿う断面の主分岐(71,73 )を有し、これらのサイズは、zz’軸に沿う前記2つの環状コイルの各々の断 面のサイズの約半分であることが好ましい。 ある実施形態では、前記径の異なる部分は、突出する肩を形成する。 他の実施形態では、前記径の異なる部分は、溝を形成する。 好ましくは、前記環状ケージは、成型プラスチック材料で作られている。 ある特徴によると、前記非磁性かつ低抵抗の材料からなる基準リングは、銀、 アルミニウム、またはブロンズで作られている。 好ましくは、前記環状ケージの薄円筒壁は、前記薄円筒壁と基準リングとの間 に形成される空隙eと同じオーダーの厚さである。 一例として、前記環状ケージの薄円筒壁は、0.4mmから0.7mmのオー ダーの厚さを有する。 本発明の種々の実施例が可能である。 すなわち、ある実施例では、前記基準リングは、前記環状ケージの薄円筒壁の 内径よりも小さい外径を有する。 他の実施例では、前記基準リングは、前記環状ケージの薄円筒壁の外径よりも 大きい内径を有する。 本発明の他の特徴や利点は、実施例として与えられた特別な実施形態を次の添 付図面を参照してなされる以下の記載から明らかになる。 図1は、本発明の第1実施形態を構成する無鉄ラジアル(radial)検出器であ り、図2のI−I線断面図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図1のx’x方向の側面図である。 図4は、図1から図3の検出器のコイルが接続されるブリッジ回路を示す。 図5は、本発明の第2実施形態を構成する無鉄アクシャル(axil)検出器であ り、図6のV−V線断面図である。 図6は、図5のVI−VI線断面図である。 図7は、図5から図6の検出器のコイルが接続される直列電気回路を示す。 図8は、図5と図6の検出器の変形例を示す。 図9は、本発明の第3実施形態を構成する無鉄ラジアル・アクシャル組合せ検 出器であり、図10のIX−IX線断面図である。 図10は、図9のX−X線断面図である。 図11は、図9と図10の検出器の変形例を示す。 まず、図1から図3を参照すると、本発明によるラジアル検出器の第1実施形 態が見られる。それは、その可動部10または固定部20のいずれも、磁性材ま たは鉄材を有しない。 ラジアル検出器の可動部は、基準リング10からなる。この基準リング10は 、工作機械(例えば、機械加工、仕上げまたは研削のためのスピンドル、回転砥 石を保持するためのスピンドル)や、軽工業や宇宙工業における特別な装置(X 線管、分子引張(molecular−drag)真空ポンプ、遠心分離機、繊維スピンドル 、ターボポンプ等・・)、重工業用の機械(ポンプ、圧縮機、タービン等・・) の回転部に取り付けられるいように設計されている。回転部は、ある構造のアク ティブ磁気ベアリングによって支持されている。その構造は、ここでは記載され ていないが、電磁石からなっている。その電磁石は、回転部に固定されたロータ に面して設置され、位置検出器によって引き渡される情報に基づいてサーボ制御 回路によって制御される電流が供給される。 図1から図3のラジアル検出器の基準リング10は、低抵抗の非磁性材料で形 成されているが、具体例としては、アルミニウム、ブロンズ、銀又は均等材料で 形成されてもよい。 ラジアル検出器は、基準リング10に接触することなく対向して配置された固 定部を有している。固定部は4つのコイルB1からB4を有し、それらはブリッ ジ回路に接続され電源1(図4)からACが供給される。 コイルB1とB2は、ラジアル方向x’xに基準リング10の中心の回りに径 方向に対向するように配置されている。コイルB1とB2は、電源1の端子を横 切って直列に接続され、それらの共通点は基準リング10の変位を表す信号Lx をx’x方向に沿って引き渡す。 同様に、コイルB3とB4は、ラジアル方向x’xと直角なラジアル方向y’ yに、基準リング10の中心Oの回りに径方向に対向する形状に配置されている 。コイルB3とB4は、同様に、電源1の端子を横切って直列に接続され、それ らの共通点は基準リング10の変位を表す信号Lyをy’y方向に沿って引き渡 す。信号LxとLyは、アクティブ磁気ベアリングをサーボ制御する回路に印加 される。その回路は、ラジアル磁気ベアリングの電磁石のコイルに流れる電流を 調整し、回転組立体を予め定められた名目位置または適当な位置に維持して、名 目位置の選択された所望の修正を生じさせることができる。 図4のブリッジ回路では、x’xまたはy’yと同じ方向の変位を検出するた めに径方向に対向する位置に配置されたB1とB2、または、B3とB4のいず れか1つの組みの2つのコイルによって与えられる信号が代数的に減じられるよ うに、コイルB1からB4は、給電されることが観察される。一例として、電源 1によって引き渡されるACキャリアは数十キロヘルツの周波数である。コイル B1からB4をそのような回路に接続すると、基準リング10の回転の半径にお ける不規則性に相当する単一周期変化から生じる調和でさえ完全に排除される。 なぜなら、2つの径方向に対向するコイルB1とB2、B3とB4が「ハーモニ クス(harmonics)」として知られる整数のシヌソイド(sinusoidal)波長によ って分離されるからである。そして、そのようなハーモニクスの結果、それらは 同一の信号を引き渡すので、それらの間の差は必然的にゼロになる。 図1から図3のラジアル検出器は、構造が特に簡単であり、製造し実施するこ とが容易であり、従来の誘導検出器と比べてかなりの節約になる。 基準リング10がフェライトや積層鉄薄板のような磁性材料を有しないだけで なく、検出器の固定部が同様に鉄を有しない。また、コイルB1からB4は形状 が簡単であり、サポート20に環状ケージ(籠)の形態で装着され、例えばプラ スチック材料による成型といったように非常に簡単で低コストで製造できる。 非導電性材料の環状ケージ20は、基準リング10と同心の薄円筒壁21を有 し、該円筒壁21と基準リング10の間に小さな空隙eを残すように配置されて いる。 空隙eは、1ミリメータの数10分の1であってもよい。 薄円筒壁21の厚さは同様に小さいが、空隙eのサイズと同じオーダーである ことが都合がよい。一例として、薄円筒壁21は、0.4mmから0.7mmの 間にある厚さであることが好ましく、典型的には0.5mmである。 環状ケージ20は、検出器の基準軸に相当する薄円筒壁のz’z軸に垂直なラ ジアル面において薄円筒壁21から突出する相互に平行な平フランジ22と23 を有している。リング形状の平フランジ22と23は、基準リング10から離れ て突出し、アクシャル面(図2)において溝断面を形成している。 平フランジ22と23に平行な環状の中央分離仕切り24は、同様に、ラジア ル面を占めており、薄円筒壁21から外方に突出している。この結果、アクシャ ル面上の断面において、平フランジ22と23、中央仕切り24、および薄円筒 壁21は、互いにE字形状を形成している。 中央仕切り24は、測定が行われるラジアル方向x’xとy’yから45°偏 心した十字形状に、4つのゾーン25に断絶されている。 4つの弓形コイルB1からB4は、環状ケージ60の内側に分配され、それら の各々は薄円筒壁21に接触して配置されている。 各弓形のコイルB1からB4は、コイルB2(図3)のように、中央分離仕切 り24の非断絶部と対向する側に位置する2つの主部分71,73と、仕切り2 4を断絶しているゾーン25を貫通する小さな極率半径の2つの連結部分72, 74とを有している。円筒面21を備えた環状ケージ20と、外方に向かうフラ ンジ22,23と、4つのゾーンに25に断絶されている分離仕切り24とによ ってガイドが構成されるため、4つのコイルB1からB4は、組立が極めて簡単 であり、正確に位置決めされる。コイルB1からB4が円筒壁21に向かって堅 く押圧され、側壁21の厚さや空隙eが小さく設定される限りにおいて、コイル B1からB4は、基準リング10に近接して配置され、これにより隣接するアク ティブ磁気ベアリングや回転軸を駆動するモータのコイルの干渉電流によって乱 されることなく、高レベルの測定感度を示すことができる。 次に、アクティブ磁気ベアリングに装着される回転軸のz’z方向に沿うアク シャル変位を検出するのに適用される本発明の変位検出器を図5から図7を参照 して説明する。このようなラジアル検出器によって引き渡される信号は、ラジア ル方向に行動するアクティブ磁気ベアリングのコイルを流れる電流のサーボ制御 に使用される。 図5と図6に示すアクシャル検出器の構造は、図1から図3をに参照して記載 されたラジアル検出器の構造に非常に近いことが観察される。 このように、図5および図6のアクシャル検出器の環状ケージ40は、薄円筒 壁41から突出するフランジ42,43および分離仕切り44とともに、図1か ら図3の環状ケージ10に全く類似している。 それにもかかわらず、アクシャル検出器では、中央分離仕切り44は環状ケー ジ20の断絶部25に類似した如何なる断絶部も有しないで連続している。しか しながら、そのような断絶部はアクシャル検出器に有害ではないので、必要に応 じて、例えば製造を画一にするために、環状ケージ40をケージ20と一致させ ることは全く可能である。 環状コイルB5とB6は、中央分離仕切り44の両側に配置された環状ケージ 40の2つのハウジング内に軸z’zに垂直なラジアル面に配置されている。 コイルB5とB6は、図4の電源1と同様に、電源のE+極とE−極との間に 直列に接続されている。図4の回路におけると同様に、コイルB5とB6は、こ れらの2つのコイルによって与えられる信号を代数的に減じて、基準リングの真 のアクシャル変位によるのではなくて基準リング30の望まれない不規則性に相 当する周期的変化による全てのハーモニクスでさえ完全に排除するように、接続 されている。zz-方’に沿う変位を検出する信号Lzは、コイルB5とB6が 互いに接続されている共通点からとられる。 環状ケージ40に配置されたコイルB5,B6と協働する基準リング30は、 基準リング10のように、低抵抗の非磁性材料から作ることができる。 それにもかかわらず、基準リング30は、その環状ケージ40に対向する面に 、 径の異なる部分31を含めなければならない。例えば、それは、肩を形成する突 出部であり分離仕切り44のいずれかの側の環状コイルB5,B6のいずれか1 つの厚さの半分にほぼ等しい長さ以上に軸方向に延びている。突出部31と円筒 壁41の間に形成される空隙eは、1ミリメートルの数10分の1を超えてはな らない。リング30の突出部31とセットバック部との間の径の差は、1ミリメ ートルの数10分の1から数ミリメートルであってもよい。 これに対し、図8に示す変形例では、基準リング30の異なる径を有する部分 32は溝で形成されている。この場合、円筒壁41に対して1ミリメートルの数 10分の1のオーダーの小さな空隙eを規定するのは、基準リング30の呼び径 部分である。一方、溝32は、1ミリメートルの数10分の1または数ミリメー トルのオーダーの深さを有している。 図9と図10は、第3実施形態を示し、回転部材のラジアル変位およびアクシ ャル変位の検出を組み合わせた本発明による鉄の無い検出器に該当している。 図9と図10の実施例は、単一の環状ケージ60と単一の基準リング50を有 する限り、特にコンパクトである。 この場合、環状ケージ60は、そのフランジ62,63およびその中央分離仕 切り64とともに、ラジアル検出器の環状ケージ20と一致させて作ることがで きる。分離仕切り64は十字形状に配置された4つのゾーンに断絶される。環状 ケージ60は、フランジ62,63に限り、環状ケージ20よりもサイズが僅か に大きい。そして、中央分離仕切り64は、ラジアル検出に役立つ4つの弓形の コイルB1からB4のみならず、それに加えてアクシャル検出に役立つ2つの環 状コイルB5とB6を収容することができなければならない。 コイルB1からB4は、図1から図3と同一の形状を有し、コイルB5とB6 は図5と図6と同一の形状を有し、それらは図4と図7に示す電気回路を備える ことができる。それにもかかわらず、アクシャル検出に役立つコイルB5とB6 は、弓形コイルB1からB4よりも大きさが大きくなければならない。したがっ て、図9と図10に見ることができるように、アクシャル変位を検出するのに使 用される環状コイルB5とB6の断面のzz’軸に沿うサイズは、ラジアル変位 を検出するのに使用されるコイルB1,B2,B3B4の断面のzz’軸に 沿うサイズの約2倍が好ましい。さらに、基準リング50は、(図9と図10に 示すような)突出部または(図8に示すような)溝部を構成する異径部51を備 えて、基準リング30と同様に作られなければならない。 肩を形成する異径部51は、コイルB1からB4の各々の2つの主部分71, 73の全厚さを少なくとも越えるように、アクシャル方向に延出しなければなら ない。この異径部51は、分離仕切り64の両側のコイルB5とB6の厚さの半 分を覆うように、アクシャル方向に延出している。 弓形コイルB1からB4はできるだけ円筒壁61に近接するように配置され、 より大きな断面の環状コイルB5とB6はコイルB1からB4に隣接して配置さ れている。 図1から図3、図5、図6、図8から図10は、基準リング10、30、50 が対応する環状ケージ20、40、60の薄円筒壁21、41、61の内径より 小さい外径を有する実施形態を示している。そして、それは、比較的小径の回転 軸に対応し、磁気ベアリングの固定部と回転軸の外側にある検出器の固定部とを 備えている。 本発明は、例えば比較的大きな径の中空ロータによって構成される回転部材の 場合に適用可能であり、その中空ロータは磁気ベアリングに支持され、該磁気ベ アリングの固定部は中空ロータの内側に位置する。ラジアル変位とアクシャル変 位の両方を組み合わせた検出器に適用されるが、ラジアルのみまたはアクシャル のみの検出器にも等しく適用することができる図11に示すような状況の下では 、基準リング150は、肩形成部151のための内径を有している。その肩形成 部は、環状ケージ60と完全に比較できる環状ケージ160の薄円筒壁161の 外径よりも大きい。フランジ162と163、および分離仕切り164は、図9 と図10の環状ケージ60の対応する部材62、63、64と同様に、 ラジアル方向に外方ではなく、ラジアル方向に内方に突出している。 本発明のアクシャルおよびラジアルを組み合わせた検出器の利点は相当なもの である。 したがって、このような鉄の無い検出器は周囲の磁界に無影響である。 本検出器は、集積効果が高く、特に第5番目から開始するハーモニクスに対し て高品質のハーモニック拒否(harmonic rejection)を有する。 本検出器は、磁極片の周りのスロットに配置された多数のコイルを備えた積層 磁気回路を有する誘導検出器と同様に感度がよい。 本検出器は、弓形コイルと環状コイルを非常に容易に作ることができ、環状ケ ージまたはコイル支持部材をプラスチック材料の成型によって作ることができる ので、非常に低コストである。 本発明の検出器は、極めて容易な方法で、特別な工具を要求することなく、実 施することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アクティブ磁気ベアリングに装着されたロータの変位を検出する装置であっ て、ロータに装着される非磁性かつ低抵抗の材料からなる基準リング(10;3 0;50;150)と、該基準リング(10;30;50;150)の近傍に配 置された少なくとも2つの固定コイルと、該固定コイルにACを供給する手段と からなる装置において、 前記基準リング(10;30;50;150)と同心で、かつ、該基準リング に対して空隙eを残した薄円筒壁(21;41;61;161)と、 該薄円筒壁(21;41;61;161)の軸(zz’)に垂直な面内で、前 記基準リング(10;30;50;150)から離れて延びる平行な第1と第2 の面フランジ(22、23;42、43;62、63;162、163)と、 該第1と第2の面フランジ(22、23;42、43;62、63;162、 163)に平行な中央分離仕切り(24;44;64;164)とを有し、 非導電性材料からなる環状ケージ(20;40;60;160)を備え、 前記少なくとも2つの固定コイルが、前記環状ケージ(20;40;60;1 60)に配置され、前記中央分離仕切り(24;44;64;164)によって 位置決めされていることを特徴とする装置。 2.前記装置は、アクティブ磁気ベアリングに装着されたロータのラジアル変位 を検出するのに適用され、 前記非導電性材料の環状ケージ(20;60)の中央分離仕切り(24;64 )は、2つのラジアル測定方向xx’とyy’から45°偏心して十字形状に分 配された4つのゾーン(25;65)に断絶され、 前記装置は、前記環状ケージ(20;60)の内側に配設された4つの弓形コ イル(B1からB4)を備え、各コイルは前記薄円筒壁(21;61)に接触し て設置され、各弓形コイル(B1からB4)は前記中央分離仕切り(24;64 )の非断絶部のいずれかの側に位置する第1と第2の主部分(71;73)と、 前記中央分離仕切り(24;64)が断絶されているゾーン(25;65)に位 置する小さな曲率半径の第1と第2の連結部分(72;74)とを有し、 前記4つの弓形コイル(B1からB4)は、ブリッジ回路に2組になって接続 されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。 3.前記装置は、アクティブ磁気ベアリングに装着されたロータのアクシャル変 位を検出するのに適用され、 前記装置は、直列に接続された2つの環状コイル(B1からB4)を備え、該 環状コイルは、前記中央分離仕切り(44;64)のいずれかの側で、前記非導 電性材料の環状ケージ(40;60)の内側に、平行な面内に配設され、 前記基準リング(30;50)は、前記環状ケージ(40;60)と対向する 面に、異なる径の部分(31;32;51)を有し、該異径部は、前記中央分離 仕切り(44;64)のいずれかの側で、前記環状コイル(B5,B6)の1つ の厚さの半分にほぼ等しい長さ以上に軸方向に延びていることを特徴とする請求 項1に記載の装置。 4.前記装置は、アクティブ磁気ベアリングに装着されたロータのアクシャル変 位およびラジアル変位の両方を検出するのに適用され、 前記非導電性材料の環状ケージ(60)の中央分離仕切り(64)は、2つの ラジアル測定方向xx’とyy’から45°偏心して十字形状に分配された4つ のゾーン(65)に断絶され、 前記装置は、前記環状ケージ(20;60)の内側に配設された4つの弓形コ イル(B1からB4)を備え、各コイルは前記薄円筒壁(61)に接触して設置 され、各弓形コイル(B1からB4)は前記中央分離仕切り(64)の非断絶部 のいずれかの側に位置する第1と第2の主部分(71;73)と、前記中央分離 仕切り(64)が断絶されているゾーン(65)に位置する小さな曲率半径の第 1と第2の連結部分(72;74)とを有し、 前記4つの弓形コイル(B1からB4)は、ブリッジ回路に2組になって接続 され、 さらに、前記装置は、直列に接続された2つの環状コイル(B1からB4)を 備え、該環状コイルは、前記中央分離仕切り(64)のいずれかの側で、前記非 導電性材料の環状ケージ(60)の内側に、平行な面内に配設され、 前記基準リング(50)は、前記環状ケージ(60)と対向する面に、異なる 径の部分(51)を有し、該異径部は、前記中央分離仕切り(64)のいずれか の側で、前記環状コイル(B5,B6)の1つの厚さの半分にほぼ等しい長さ以 上に軸方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の装置。 5.前記4つの弓形のコイル(B1からB4)の各々は、zz’軸に沿う断面の 主分岐(71,73)を有し、これらのサイズは、zz’軸に沿う前記2つの環 状コイル(B5.B6)の各々の断面のサイズの約半分であることを特徴とする 請求項4に記載の装置。 6.前記径の異なる部分(32)は、突出する肩を形成することを特徴とする請 求項3から5のいずれかに記載の装置。 7.前記径の異なる部分(32)は、溝を形成することを特徴とする請求項3か ら5のいずれかに記載の装置。 8.前記環状ケージ(20;40;60;160)は、成型プラスチック材料で 作られていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の装置。 9.前記非磁性かつ低抵抗の材料からなる基準リング(10;30;50;15 0)は、銀、アルミニウム、またはブロンズで作られていることを特徴とする請 求項1から8のいずれかに記載の装置。 10.前記環状ケージ(20;40;60;160)の薄円筒壁(21;41; 61;161)は、前記薄円筒壁(21;41;61;161)と基準リング( 10;30;50;150)との間に形成される空隙eと同じオーダーの厚さで あることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の装置。 11.前記環状ケージ(20;40;60;160)の薄円筒壁(21;41; 61;161)は、0.4mmから0.7mmのオーダーの厚さを有することを 特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の装置。 12.前記基準リング(10;30;50)は、前記環状ケージ(20;40; 60)の薄円筒壁(21;41;61)の内径よりも小さい外径を有することを 特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の装置。 13.前記基準リング(150)は、前記環状ケージ(160)の薄円筒壁(1 61)の外径よりも大きい内径を有することを特徴とする請求項1から11のい ずれかに記載の装置。
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