JP2000507799A - 開閉装置及び制御キュービクルのための摺動ドア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 開閉装置及び制御キュービクルのための垂直に摺動するドア５。該ドアは、該開閉装置及び該制御キュービクルの前側部に収納されているとともに、該開閉装置及び該制御キュービクルの高さ方向側部に装架されたガイド６上で摺動するよう設計されている。

Description

【発明の詳細な説明】 開閉装置及び制御キュービクルのための摺動ドア 技術分野 開閉装置及び制御キュービクルは、大抵の電気供給体及び工業用プラントに含 まれる。開閉装置及び制御キュービクルの大きさ及び中味は問題となってる応用 例に依る。最も簡単なデザインでは、開閉装置設備は、入り回路遮断器を備えた いくつかのシングルキュービクルと、電力を異なる消費者に配分するためのいく つかの送出スイッチダイバータキュービクルとを有しているであろう。しかしな がら、圧延機、製紙機械、原子力発電装置等のごとき大きな工業用プラントは、 より複雑な、そして、より高価な開閉装置及び制御キュービクルを必要としてい る。この場合、切断キュービクル、スイッチダイバータ、測定キュービクル、回 路遮断器キュービクル、接触子キュービクル、リレー保護用キュービクル、制御 器及び制御用機器等の必要性が存在する。このことは、少なくとも大きな工業用 プラントの場合、これら開閉装置設備及び制御キュービクルのための空間要求が 大規模なものとなり得ることを意味している。往々にして、プラントの作動部材 、モニター等も、以下制御室と呼ばれる同じ部屋に収納されている。本発明は、 開閉装置及び制御キュービクルのドアの特殊な実施例に関しており、該開閉装置 及び制御キュービクルは、実施例が開閉装置及び制御キュービクルのみを有して いるかどうかに無関係に、あるいは、それがかなり低減されるべき制御パネルパ ネル等も有しているかどうかに無関係に、制御室の空間要求を許している。 背景技術、問題点 本発明を適正な情況に置くために、異なる形式のキュービクル及びそれらのデ ザインを決定するための標準の短い記載をまず最初にする。ここで言及している 開閉装置及び制御キュービクルは低電圧及び高電圧デザインの双方を有しており 、即ち、室内バージョンの概ね３６ｋＶまでのものを有している。 ＳＳ−ＩＥＣ ２９８によれば、例えば、金属で囲まれた屋内の開閉装置設備 は３つのメイングループに分けられ、即ち、金属クラッド式の開閉装置と、仕切 られた開閉装置と、キュービクルで囲まれた開閉装置とに分けられる。 金属クラッド式の開閉装置においては、構成要素は金属の仕切体を備えた区画 内に置かれている。 仕切られた開閉装置においては、構成要素の全てが別々の区画内に置かれてお り、該区画内では、仕切体の１つあるいはそれ以上が非金属材料でなっている。 なかでも、代表的な仕切られた開閉装置設備がＡＢＢ パンフレット ＳＢ ８ ４−２０１ Ｅ，第２版 １９９４−０１に示されている。 キュービクルで囲まれた開閉装置においては、例えば、遮断機及びケーブルの 双方が同じ空間内に収容されている。それ故、個人の安全性は、金属クラッド式 の開閉装置設備及び仕切られた開閉装置設備により生ぜしめられるものよりもか なり劣っている。 これらの開閉装置設備及び制御キュービクルのためのドアに古典的デザインが 適用される時の該古典的デザインは、ドアには、キュービクルを開くことができ るとともに異なる組み込み構成要素へのアクセスを可能にするヒンジが設けられ ているものである。 １つの共通したデザインは、開閉装置あるいは制御キュービクルの全開放前部 を覆うドアのためのものである。このことは、ドアの高さが開閉装置あるいは制 御キュービクルの高さに対応しており、また、ドアの幅が開閉装置あるいは制御 キュービクルの幅に対応していることを主として意味している。次いで、右方に 取り付けられたドアが所望とされるか、あるいは、左方に取り付けられたドアが 所望とされるかどうかによって、ドアの右手高さ側に、あるいは、ドアの左手高 さ側に、ヒンジは取り付けられる。ドアが開放され、且つ、９０度外側に転回さ れると、かくて、ドアの自由高さ側はキュービクルからある距離のところとなり 、該距離は開閉装置あるいは制御キュービクルの幅に主として対応している。こ れに関連して重要なファクターは、通常、開閉装置ドアあるいは制御キュービク ルドアが６００あるいは１０００mmの幅を有しているということである。 複数の区画に分割されている制御キュービクル及び開閉装置を導入することに 関連して、ヒンジ付きドアを備えた異なるデザインが通常用いられていた。区画 への分割は、開閉装置あるいは制御キュービクルの、高さ方向の前部が複数個の 部分ドアに分割されるのを許している。前述した通り、ヒンジは部分ドアの左手 の高さ側部あるいは右手の高さ側部に取り付けることができる。部分ドアが９０ 度外側に転回されると、このデザインでもってした場合でも、部分ドアの自由高 さ側部は、上述した通り、開閉装置及び制御キュービクルから同じ距離のところ にある。 複数の区画に分割された開閉装置あるいは制御キュービクルは、監視、サービ ス等のために構成要素へアクセスする別のやり方を許す。なかんずく、このこと は、上述したＡＢＢパンフレットから明らかである。ここで、部分ドアは、該部 分ドアの下方側あるいは上方側のいずれかにヒンジを備えており、このことは、 それら部分ドアが外方下側に、あるいは、外方上側に折り込まれ得ることを意味 している。部分ドアが９０度外側に回転した時、それらの外方に面した自由側は 該部分ドアの高さに対応した開閉装置あるいは制御キュービクルからある距離の ところにある。このことには、開閉装置あるいは制御キュービクルから部分ドア の外方に面した自由側部までの距離を選定又は影響を及ぼす一定の自由度を必然 的に伴う。 開閉装置設備あるいは制御キュービクルの内側で作業している際に、即ち、１ つあるいはそれ以上のドアが開いている時に事故が生じた際、緊急避難の場合、 開かれたドアを通る避難ルートが十分に大きいことが非常に重要である。このこ とは、当該技術の現状による開放可能なドアを備えた作動通路等に関する開閉装 置及び制御室の空間要求が、該開閉装置及び制御キュービクルの組み込み構成要 素がこれらの外側に面しているドアなしで使用可能であるならばかなり大きいこ とを意味している。このより大きな空間要求は全建造物のコストに対して逆効果 を有している。 包括的な国際標準ＩＥＣ １３３０第１版１９９５−１１のプレハブ高電圧／ 低電圧変電所では、開閉装置及び制御キュービクル前方の空間に関して次の規定 が、セクション５．５．８の下で与えられている。 ”５．５．８作業通路 プレハブ変電所内側の作業通路の幅は、いかなる作業あるいは維持を遂行する のに適切でなければならない。かような通路の幅は８００mmあるいはそれ以上で あるべきである。プレハブ変電所内側の開閉装置及び制御機器のドアは、出口の 方向に閉じるかあるいはそれらが通路の幅を低減させないよう回転するかのいず れかであるべきである。開閉装置及び制御機器から突出している開放した固定位 置におけるドアあるいは機械式駆動装置は、通路の幅を５００mm以下に低減させ てはならない。” 上述したキュービクルの幅に鑑みてのこれの重要性は、閉止したドアの場合の 自由通路が、それぞれ、６００＋５００＝１１００mmで、また、１０００＋５０ ０＝１５００mmでなければならないことである。 bvggnader（建造物における開閉装置室）が存在していることを述べるべきであ directions）を言及している。これら指示書のパラグラフＢ８６ ｂは次の通り 述べている。即ち、１つの開閉装置設備の前方における通路幅は２つの中電圧開 閉装置設備１．８ｍの間で１．５ｍであるべきである。開放したドアは０．５ｍ まで避難ルートを制限してもよい。これらの指示書に鑑み、空間の節約は上述し たものと同じ大きさ程度である。 プラント、サービス及び維持の依頼に関連して、通常、開閉装置設備及び／又 は、同時に、制御キュービクルのいくつかと並行して作業する必要性がある。従 来技術による開放された、そして、外側のドアでもってした場合、ある開閉装置 設備あるいは制御キュービクルから別のものへ移動することは複雑となり、一方 、同時に、ブレーカ、接触子等が開かれているか、あるいは、閉じられているか どうか監視するのがより難しくなってくる。ドアが道を開放し、また、阻止して いる場合、依頼する作業を遂行している人が誤った方向に１つのキュービクルか ら別のものへ移動し、該人が誤ったキュービクルで誤った接続を遂行してしまう 危険性が常に存在する。加えて、それ自身を傷つけてしまう危険性、及び、コミ ッショニング（comissioning）の場合通常そうなのだが、急いでいる場合、ドア にはさまってしまう危険性が常に存在する。 発明の要約、利点 本発明は、外側に揺動して作業通路に入ってしまう当該技術の現状によるドア を、垂直方向に摺動するドアと交換することを有している。このことは、キュー ビクルに装架されている側方ガイド上でドアが摺動するのを許すことによりなす ことができる。 このことは、標準化された幅を保つために、作業通路が８００mmより幅広くな るには及ばないことを意味している。このことは、上述したキュービクルの幅で もってした場合、外方に揺動するドアを備えた作業通路よりも、作業通路が３０ ０及び７００mmそれぞれ狭くすることができ、即ち、かなり低減された空間要求 を得ることができることを意味している。 更に、かようなドア構造体は、外側に揺動するドアの上述した欠点を除去し、 一方、同時に、隣接して置かれたいくつかの開閉装置設備及び制御キュービクル のサービス及び維持のためのコミッション時間をかなり低減させることができる ことを意味している。加えて、それにより得られる改良された概観の故に、安全 性は増加する 好適実施例の説明 開閉装置ユニットあるいは制御キュービクル用の包囲体を示している添付図面 を参照して本発明を述べる。該包囲体は前方部位及び後方部位を有している。該 包囲体は、主として、上述したＡＢＢパンフレットに記載されている開閉装置及 び制御キュービクルに対応している。 図示実施例において、後方部位は送入／送出パワーケーブルのための下方空間 １を有している。この空間は、水平区画壁３により上方部位２から分離されてい る。 図示実施例における上方部位２は、前方部位４に向かう区画壁３に装架されて いる回路遮断器（図示せず）を有していると考えられている。更に、上方空間は バスバーシステム、測定装置等を有していてもよい。 本発明によれば、前方部位４はドア構造体５を有しており、該ドア構造体５は 、図において引き下ろし位置に示されている。好適実施例においては、ドアは開 閉装置あるいは制御キュービクルの高さの半分よりも小さな、あるいは、その半 分に等しい高さを有している。下方部位のところで、開閉装置あるいは制御キュ ー ビクルの前方部位はＵ字状に曲げられた板（図示せず）を有しており、該Ｕ字状 に曲げられた板は下方後部空間１の前方側部を覆っている。該Ｕ字状に曲げられ た板の前方平面側部は引き下ろされた位置でドア５のすぐ後ろに位置するよう意 図されている。前方部位の真ん中の部位はドア５を有しており、該ドア５はガイ ド６により上方且つ下方に摺動できるようになっている。ドアのハンドルをドア 構造体にまとめることにより、緊急の際の避難を妨げるかも知れない突出する部 位は何もない。図示されたドア構造体においては、ドアは、凹まされた中間部分 ７と、下方縁部８と、上方縁部９とを備えており、それら下方縁部８及び上方縁 部９は、ドアを下方／上方に押すために用いられている。前方部位の上方部位１ ０には、リレー保護機器及び他の制御機器のために空間が備えられている。この 空間は上方ドア１１により保護されており、該上方ドア１１は、好ましくは、上 方部位のところにヒンジを備えていてもよく、それにより、このドアを外方／上 方に折りたたむことができるようになっている。 上方に且つ下方に摺動するドア構造体の他の、また、同様のデザインは本発明 の範囲内である。かくして、例えば、ドアが摺動するガイドの部位、あるいは、 これらに面しているドアの縁部、たぶん、ガイド及びドアの双方はプラスチック 等の適宜の摺動容易化材料を備えていてドアの縁部とガイドとの間の摩擦を低減 させてもよい。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年２月２４日（１９９８．２．２４） 【補正内容】 請求の範囲 1. 作業通路に沿って開放可能な前方部位（５、１１）を備えた複数個の包囲 ユニットを有している中間電圧開閉装置において、前記包囲ユニットのうちの少 なくとも１つは垂直に摺動する前方部位（５）を有していることを特徴とする中 間電圧開閉装置。 2. 請求項１記載の中間電圧開閉装置において、前記垂直に摺動する前方部位 （５）はガイド（６）内で摺動するようにされている中間電圧開閉装置。 3. 請求項１または請求項２記載の中間電圧開閉装置において、前記摺動する 前方部位（５）は垂直方向での移動を容易ならしめるための操縦装置（７）を有 している中間電圧開閉装置。 4. 請求項３記載の中間電圧開閉装置において、前記操縦装置（７）は、下方 縁部（８）及び上方縁部（９）を備えた前記摺動する前方部位（５）の凹まされ た中間部分（７）を有している中間電圧開閉装置。 5. 前掲請求項のいずれかに記載の中間電圧開閉装置において、前記摺動する 前方部位（５）は、前記包囲されたユニットの高さの半分よりも小さいか、ある いは、その高さの半分に等しい高さを有している中間電圧開閉装置。 6. 作業通路に沿って開放可能な前方部位（５、１１）を備えた複数個の包囲 ユニットを有している中間電圧開閉装置を配備する方法において、前記包囲ユニ ットのうちの少なくとも１つは垂直に摺動する前方部位（５）を有していること を特徴とする中間電圧開閉装置を配備する方法。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 開閉装置及び制御キュービクルのための垂直に摺動するドア（５）におい て、該摺動するドアは前記開閉装置及び前記制御キュービクルの前側部に収納さ れており、また、該開閉装置及び該制御キュービクルの高さ方向側に装架された ガイド（６）上で摺動するようにされていることを特徴とする垂直に摺動するド ア（５）。 2. 請求項１記載の開閉装置及び制御キュービクルのための垂直に摺動するド ア（５）において、該摺動するドアは前記開閉装置及び前記制御キュービクルの 高さの半分よりも小さいか、あるいは、その半分に等しい高さを有していること を特徴とする垂直に摺動するドア（５）。 3. 請求項１記載の開閉装置及び制御キュービクルのための垂直に摺動するド ア（５）において、該摺動するドアは垂直方向での該ドアの変位を容易ならしめ る装置（７）を備えていることを特徴とする垂直に摺動するドア（５）。 4. 請求項１及び請求項３記載の開閉装置及び制御キュービクルのための垂直 に摺動するドア（５）において、垂直方向での前記ドアの変位を容易ならしめる 前記装置（７）は、下方縁部（８）及び上方縁部（９）を備えている前記ドアの 凹まされた中間部分（７）としてデザインされていることを特徴とする垂直に摺 動するドア（５）。 5. 請求項１記載の開閉装置及び制御キュービクルのための垂直に摺動するド ア（５）において、前記ガイドに面している該摺動するドアの高さ方向縁部は摺 動容易化材料を備えていることを特徴とする垂直に摺動するドア（５）。 6. 請求項１記載の開閉装置及び制御キュービクルのための垂直に摺動するド ア（５）において、前記開閉装置及び前記制御キュービクルの高さ方向側部に装 架され、また、前記垂直方向に摺動するドアが摺動する前記ガイドは摺動容易化 材料を備えていることを特徴とする垂直に摺動するドア（５）。 7. 請求項１、請求項５及び請求項６記載の開閉装置及び制御キュービクルの ための垂直に摺動するドア（５）において、前記ガイドに面している前記摺動す るドアの高さ方向縁部及び前記制御キュービクルの高さ方向側部に装架されてい る該ガイドの双方は摺動容易化材料を備えていることを特徴とする垂直に摺動す るドア（５）。