JP2000505222A - レガシー・システム・データの自動送信 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、医療事務管理システム等の既存のレガシー・システムを分析し、所要のデータを自動的に抽出し、リフォーマットして、例えば保険会社等のサービス会社へを送付する。このシステムは、レガシー・システムに「シード・データ」を供給することにより開始し、レガシー・システムの記憶装置をモニタしてシード・データがどこに、又どのように記憶されているかについての「ロー・マップ」を決定する。次いで、ロー・マップ内の多重レコード、単一レコード及び不整合レコードを除去する。又、制御フロー情報も抽出される。制御フロー情報は、どのフィールドが「キー」のフィールドであって、他の情報を抽出するのに用いられるかを示している。これらのキー・フィールドは、それらに関連するデータよりも前に収集されなければならない。データの位置を突き止めて順序を決定したら、データを抽出するためのスクリプトが自動的に作成される。次いで、データが抽出され、サービス会社によって決定されている所定のフォーマットにリフォーマットされて、所要のデータが、従来の手段によってサービス会社へ自動的に送付される。

Description

【発明の詳細な説明】 レガシー・システム・データの自動送信 この米国特許出願は、米国連邦政府全国規格技術協会 (US Federal GovermentNational Institute of Standards and Technology(NIST ))の先端技術プログラム「健康管理情報インフラストラクチャ技術」（Health C are Information Infrastructure Technology(HIIT)）契約番号第70NANB5H1011 号による協力協定の下に部分的に出資された研究からの発明に基づいて出願され ている。 本出願は、１９９６年１１月７日に出願されたBruno及びKelliherによる同一 名の暫定出願第６０／０２９，５５８号の優先権を主張している。 発明の背景 １．発明の範囲 本発明は、電子的なデータの送信に関し、より明確的には、情報を自動的に見 出し、いくつかの標準フォーマットのうちの１つのフォーマットでサービス提供 者に対して自動的に送信するシステムに関する。 ２．関連する従来技術 既存のシステム、即ち、レガシー・システム（legacy system）から、所要の 送信フォーマットをそれぞれ有している他のシステムへ情報を送信する必要があ る場合がある。これは多くの領域で起こる問題であるが、特に、Aetna、B lue Cross、Prudential等の保険サービス提供者との情報通信を行う「医療事務 管理システム」（Physician Office Management System（POMS））について問題 となる。ＰＯＭＳは、病院の事務所で記録保存のために用いられている小規模の コンピュータ・システムである。 典型的には、用いられている特定のＰＯＭＳ用に、様々なサービス提供者の規 格の各々に向けた小規模のインタフェイス・プログラムが手で書かれている。 現在、あるレガシー・アプリケーションについて統合を行うために以下の３つ の方法がある。 ・手でインタフェイス・コードを書く、 ・マッピング・ツールを用いる、又は ・スクリーン（画面）スクレイピング（scraping）・ ツールを用いて、統合用ソフトウェアの実行を補助 する。マッピング・ツール マッピング・ツールは典型的には、レガシー・システムからの挿入ルーチン又 は抽出ルーチンの実行を支援するものである。ルーチンの設計を助けるものでは ない。マッピング・ツールのユーザ（典型的には、ソフトウェア・エンジニア） は、ソース・データのレイアウト、ターゲット・データ項目のレイアウト及びソ ース・データ項目とターゲット・データ項目との間のマッピング（割り当て）を マッピング・ツールに供給する。次いで、マッピング・ツールは、このマップを 実現する。スクリーン・スクレイパ スクリーン（画面）・スクレイパは、コンピュータへの入力をモニタ（及び記 憶）して、レガシー・システムによって要求されるスクリーン入力の順序及び形 式を決定するツールである。 スクリーン・スクレイパは、特定のレガシー・システムをモニタするようにプ ログラムされている。スクリーン・スクレイパをプログラミングするために、ユ ーザは、レガシー・システムからデータを検索する又はレガシー・システムへデ ータを挿入するために必要とされるスクリーンのシーケンス（レガシー・システ ムでの）を決定する。次いで、ユーザがスクリーン・スクレイパと共にレガシー ・アプリケーションを走らせると、スクリーン・スクレイパは、スクレイピング されるべきスクリーンをモニタすると共に同定し、後にスクリーン・スクレイパ によって検索される又は埋められることになるスクリーンのフィールドにタグを 付ける。 次いで、ユーザは、レガシー・アプリケーションを起動し、スクリーンからス クリーンへの移動を操作すると共にレガシー・アプリケーション・スクリーンの タグ付きフィールドからデータを検索する又はタグ付きフィールドにデータを挿 入するためのスクリプト（スクレイパのプログラミング言語のスクリプト）を書 く。 このスクリプトが完全にプログラミングされた後に、スクリーン・スクレイパ は、レガシー・アプリケーションを 自動的に走行させて、電子的ソース（データ・ファイル等）から適当なユーザ・ インタフェイス・フィールドに値を入力することができる。このスクリプトは又 、レガシー・システムのスクリーンからデータを自動的に抽出することにより、 データ・ファイルを作成することもできる。 現在、レガシー・データのディスク・フォーマットを自動的に決定し、サービ ス提供者が要求するフォーマットで、サービス提供者によって要求されるデータ をサービス提供者へ送信するシステムが必要とされている。 発明の要約 本発明は、医療事務管理システム（ＰＯＭＳ）等の既存のレガシー・システム 上で動作し、既存のレガシー・システムの記憶装置のデータ・フォーマットを自 動的に決定し、保険会社等のサービス会社によって要求されるデータを抽出する と共に、いくつかの所定の業界規格フォーマットのうちの１つのフォーマットで データを送信するものである。 レガシー・システムに対して、手動で又は自動化されたデータ・フィーダによ って、サンプルの「シード・データ」のセットが供給される。 データ・ロケータが、シード値が生ずる位置（テーブル、レコード、フィール ド位置）について上述のレガシー・システムの記憶装置を検索する。データ・ロ ケータは、シード値、シード値の位置、及びその各々のシード値が見出されたレ ガシー・フィールドのフォーマットを示す「ロー（生）・マップ」を作成する。 マップ調整装置が、データ・ロケータからロー・マップを受け取り、ロー・マ ップから誤ヒットを除去して、クリーン・マップを作成する。 制御フロー・アナライザが、クリーン・マップ内で、他のデータを収集するた めに用いられる最初に収集されるべきキー・フィールドを同定し、データ抽出の 順序を示す制御フロー情報を作成する。 この制御フロー情報及び前述のクリーン・マップは、出力発生装置に渡され、 出力発生装置は、レガシー・システムの記憶装置から、要求された順序でデータ を抽出するデータ抽出ステップをスクリプトに書く。 抽出装置が、データ抽出ステップを実行し、レガシー記憶装置からデータを抽 出すると共に、このデータを送信装置に渡す。送信装置は、所定のフォーマット に従ってこのデータをリフォーマットし、従来の通信システムによってサービス 会社と交信して、サービス会社に対して、所定のフォーマットでデータを送付す る。 発明の目的 本発明の目的は、既存のシステムのデータ・フォーマットを決定し、データを 抽出すると共に、所要のフォーマットでデータを送信するシステムを提供するこ とにある。 本発明のもう１つの目的は、既存のコンピュータ・システムからリモート（遠 隔）のコンピュータ・システムへ、いくつかの規格フォーマットのうちの１つの フォーマットでデータを送信する自動的インタフェイスを提供すること にある。 図面の簡単な説明 新規であると考えられる本発明の諸特徴は、特許請求の範囲において具体的に 述べられている。しかしながら、発明自体は、構成及び動作の方法、並びに更な る目的及び利点のいずれについても、以下の記載を図面と共に参照すると最も良 く理解され得る。 図１は、本発明の一実施例の単純化されたブロック図である。 発明の詳しい説明 本明細書に記載されている発明は、既存のシステム、即ち「レガシー・システ ム」と共に動作し、ディスクのデータ・フォーマット、即ち「レガシー・ディス ク・フォーマット」を自動的に見出し、レガシー・データとターゲット記述方式 との間のマップを決定する。このターゲット記述方式は、規格フォーマットでも よいし、ユーザが供給したフォーマットでもよい。本発明は更に、 直接、データへのアクセスを実行するソース・コードを発生する、又は マッピング・ツールに情報を渡す、 のいずれかにより上述のマップを実現して、レガシー・データをサービス提供者 へ送信する。 本発明は、レガシー値がレガシー・ディスクのどこに記憶されているかを決定 するばかりでなく、他のデータがアクセスされる前に最初にアクセスされなけれ ばならないキ ー・データ・フィールドへのアクセス順序の決定も行う。 図１に、本発明の単純化されたブロック図が示されている。図示のブロックの 多くは、機能ブロックであり、達成されるべき特定の機能を表している。これら のブロックは、意図された機能を実行するものである限り、純粋にハードウェア であってもよいし、ハードウェア上で走行するソフトウェアであってもよい。 図面に、既存のレガシー・システム１０が示されている。レガシー・システム １０は、任意の形式のコンピュータ管理システムであり得る。例えば、医療事務 管理システム（ＰＯＭＳ）である。 レガシー・システムの情報の僅かに異なるサブセットが、保険会社等の既存の サービス会社「サービス会社１」、「サービス会社２」及び「サービス会社３」 に通常送付されることになっており、これらの会社の各々は、会社の固有のフォ ーマットを有している。このフォーマットは、ここでは「ｆ１」、「ｆ２」及び 「ｆ３」とそれぞれ示されている。又は、レガシー・システムの情報は、業界規 格フォーマット「ｆstnd」で送付される。 一実施例では、ユーザ１が、データ・フィーダ１５に、抽出又は挿入を行いた いデータ・フィールドのリストを初期的に供給する。このリストは、レコードを 定義している。フィールドのリストは、あるレコードについての「ドメイン記述 」である。ドメイン記述は、用いられているレガシー・システムに相当したもの でなければならない。例えば、 医療事務管理システムは、患者の名前、社会保障番号、来院日、診断及び料金等 についての情報を有しているフィールドを用いるであろう。 ユーザ１は又、データ・フィーダ１５に、各々のこれらのフィールドについて のサンプル値のいくつかのセットを供給する。これらのサンプル値を「シード・ データ」と呼び、シード・データは、いくつかのレコードに相当している。シー ド・データは、レガシー・システム上の既存の情報と混同されないように、可能 な限り一意的なものになるように選択される。例えば、郵便番号情報を設定する ときに、システムが西海岸に存在しているならば、既存の郵便番号情報の大半が 西海岸の郵便番号になるであろうから、選択するシード・データは東海岸の郵便 番号とする。ドメイン記述は、フィールドがレガシー・アプリケーション内でど のように記憶されているかについての情報は一切含んでいない。 データ・フィーダ１５は、レガシー・システム１０のキーボード・バッファ７ にこの情報を挿入する。 もう１つの実施例では、ユーザ１が直接、レガシー・システム１０に情報を単 純にタイプ入力し、モニタ・プログラムを走行させているモニタ装置６がキーボ ード入力を記録する。モニタ装置の機能は、マルチプロセッシング・モードで動 作しているレガシー・システムのＣＰＵ５によって実行されてもよい。レガシー ・システムは、ＣＰＵ５を用いて、レガシー・アプリケーション・メモリ８に記 憶さ れているレガシー・アプリケーションを走行させる。メモリ８は、スクリーン・ バッファ９及びキーボード・バッファ７をも有している連続的なメモリ装置の一 部であってもよいし、一部でなくてもよい。 モニタ装置６又はデータ・フィーダ１５からのシード・データは、レガシー・ システム１０の記憶装置１３に結合されているデータ・ロケータ１７に渡される 。 （１）データ・ロケータ データ・ロケータ１７は、シード値の発生を求めて、レガシー・システム記憶 装置１３の徹底検索を実行する。データ・ロケータ１７は、ドメイン・フィール ドの形式情報を用いて、様々なフォーマットで記憶されている可能性のあるデー タ値を識別する。例えば、ドメイン・フィールドが日付形式であるならば、デー タ・ロケータ１７は、ｙｙｙｙｍｍｄｄ、ｙｙｍｍｄｄ、ｍｍｄｄｙｙｙｙ及び ｍｍｄｄｙｙ等の形態で一致するものを探す。シード値の１つについて一致が見 出されるたびごとに、このツールは、「ヒット（合致）・リスト」を保存し、即 ち、ドメイン・フィールドから、シード値が見出されたレガシー・フィールドへ 到るシード値の「ロー・マップ」（テーブル、レコード、レコード内位置）を保 存する。ロー・マップは又、データが記憶されていたレガシー・フィールドのフ ォーマットも含んでいる。 リレーショナル型データベース設計を用いているレガシー・システムでは、構 造化問い合わせ言語（ＳＱＬ）によ る問い合わせを先ず試みて、フィールド名、フィールド形式及びフィールド順序 を定義しているスキーマを決定しようとする。ＳＱＬは、標準となりつつあり、 広く用いられている。レガシー・システムがＳＱＬをサポートしているならば、 データ・ロケータ１７は、どこに各々のシード値が記憶されているかをレガシー ・システムのＣＰＵ５に直接問い合わせて生マップを作成することができる。次 いで、データ・ロケータ１７は、ロー・マップ情報を含んでいるＡＳＣＩＩテキ スト・ファイル等のファイルを作成する。選択による実施例としては、ユーザ１ は、手動修正ユニット３７と対話式でＡＳＣＩＩファイルを読み込むと共に修正 してもよい。 レガシー・システムがフラット・データベース構造を採用している、又はＳＱ Ｌをサポートしていないものであるならば、記憶装置１３の徹底検索が実行され る。 データ・ロケータ１７は又、ドメイン記述に含まれていないフィールド又は区 切り文字を特定しなければならないかもしれない。例えば、レガシー・システム １０がコンマで区切られたフィールドを有している可変長レコードを用いている ならば、抽出ルーチンは、コンマを探すことを知っていなければならない。区切 り文字を、すべてのシード・セットにわたってシード値に隣接して繰り返し現れ る１つの文字を見出すことによって識別してもよい。もう１つの実施例は、レガ シー・システムが可変長の値の配列を実現している場合であって、配列区切り文 字を用いているか、 又は他の何らかのフィールドに配列長を記憶しているかのいずれかの場合である 。これが生じるときには、可変長のデータ配列の位置を決定するために、記憶装 置１３の他のどこかに記憶されている配列区切り文字又は長さのフィールドを先 ず検索しなければならない。 （２）マップ調整（refining）装置 データ・ロケータ１７は、レガシー・データ・フィールドを横断して一意でな いシード・フィールド値が選択されたときには、誤ヒットを発生する。例えば、 ある人の性別及び婚姻状況を表すシード・データは両者とも、一方ではその人が 男性であることを示し、他方ではその人が既婚であることを示す「Ｍ」のシード 値を有するであろう。レガシー・データが性別及び婚姻状態の両方のフィールド を含んでいると仮定すると、データ・ロケータ１７は、いくつかのアプリケーシ ョン・フィールドにおいて値「Ｍ」との一致を見出してしまう。 そこで、データ・ロケータ１７にマップ調整装置２０が結合されて、ロー・マ ップを受け取る。次いで、マップ調整装置２０は、ロー・マップから誤ヒットを 除去して、ドメイン・フィールドのレガシー・フィールドに対するクリーン・マ ップを作成する。 マップ調整装置２０は、いくつかの機能単位を含み得る。そのうちのいくつか は必須であり、他は、選択によるがシステムに性能を付け加えるものである。 （ａ）セット整合性装置 セット整合性装置１９は、データ・ロケータ１７に結合されており、生マップ を受け取る。この装置１９は、生マップを分析して、１つのシード・セットから 次のシード・セットへの整合性を検査する。所与のドメイン記述について多数の シード・セットが存在しているであろう。セット整合性装置１９は、セット１の ドメイン・フィールドＡがレガシー・フィールドＢへマッピングされているなら ば、他のすべてのセットについてのドメイン・フィールドＡがレガシー・フィー ルドＢへマッピングしていなければならないことを確認する。不整合であると判 明したマップは、廃棄される。 （ｂ）単一レコード除去装置 単一レコード除去装置２１は、レガシー・アプリケーションの所与のレコード に対して１つのドメイン・フィールドしかマッピングしていないような単一レコ ードのマップを除去する。例えば、シード値Ａがファイル１のレコードｃにマッ ピングしており、このセットの他のシード値がファイル１のレコードｃに全くマ ッピングしていないならば、このマッピングは廃棄される。 （ｃ）繰り返し整合性装置（選択） ドメイン・フィールドは、繰り返しフィールドである可能性がある。選択によ る実施例として、マップが装置１９及び２１によって処理された後に、繰り返し 整合性装置２３がマップを受け取り、所与のドメイン・フィールドのすべての繰 り返しが同じレガシー・フィールドに整合性を持 ってマッピングしているかどうかを検査する。その装置は、レガシー・システム が、繰り返しドメイン・フィールドを実現するために配列構造を用いているのか 、又は固定されたフィールドのセットを用いてドメイン・フィールドの異なる繰 り返しを実現しているのかを決定するように検査する。例えば、ドメイン・フィ ールドＡが第１のシード・セット内で１０回の繰り返しを有しており、繰り返し １をレガシー・アプリケーション・フィールドＢに関連付けるマップ・エントリ が存在しているならば、すべての繰り返し２〜１０をいずれもレガシー・アプリ ケーション・フィールドＢに関連付ける９つの他のマップか、又はすべての繰り 返し２〜１０を９つの異なるレガシー・アプリケーション・フィールドに関連付 ける９つの他のマップかが存在しているはずである。 （ｄ）順位付け装置（選択） 各ドメイン・フィールドは、ユーザ１によって先ずグループ化される。もう１ つの選択による実施例では、マップ調整装置２０は、順位付け装置２５を採用し ていてもよい。順位付け装置２５は、装置１９、２１及び２３（もし存在してい るならば）によって処理されたであろうマップを受け取り、レガシー記憶装置１ ３の共通のレコードにマッピングしているフィールドの数によってマップを順位 付けするものである。ドメイン・フィールドの最大のセットを所与のレガシー・ レコードにマッピングするマップのセットに、最高の順位付けが与えられる。例 えば、 所与のドメイン・フィールドの名前、誕生日、性別とする。 性別がレコード１、２及び３にマッピングしており（異なるファイル内にある 可能性がある）、名前及び誕生日が両方ともレコード１にマッピングしているが レコード２及びレコード３にはマッピングしていないならば、性別をレコード１ へ関連付けるマップには、性別をレコード２及び３へ関連付けるマップよりも高 い順位付けが与えられる。 （ｅ）多重レコード検索装置 マップ調整装置２０は又、選択により、多重レコード検索装置２７を含んでい てもよい。多重レコード検索装置２７は、装置１９、２１、２３及び２５（もし 存在しているならば）のすべてによって処理されたであろうマップを受け取り、 マップの異なるサブセットが同じファイル内の異なるレコードにマッピングして いるかどうかを同定するものである。これが生じている場合には、多重レコード 検索装置２７は、レガシー・システム１０が同じファイル内で異なるレコード・ レイアウトを用いているものと推定する。 可変長レコード、及び配列区切り文字付き可変長配列の場合には、マップ調整 装置２０は、そのマップ調整装置がドメイン・フィールドの整合的な配置を決定 することができないので、シード値を規則的に区切っているか又は各々のシード ・セット内の所与のドメイン・フィールドについての繰り返し回数を整合的に表 しているかの非ドメイン・フィールドの検索にまで分析を拡張すべきである、と 認識 することができる。配列長を定義しているフィールドは、ドメイン・フィールド に全くマッピングしておらず、且つ対応するシード・セット内の繰り返し回数を 整合性を持って含んでいるようなレガシー・アプリケーション内のフィールドと なる。 マップ調整装置２０内の上述の装置の各々がその機能を実行した後には、除去 されなかった処理済みのマップのＡＳＣＩＩファイル又はスプレッドシート・フ ァイルが作成されており、このファイルは、手動修正ユニット３７を用いてユー ザ１によって修正されることができる。マップ調整装置２０の最終の出力が「ク リーン・マップ」である。ユーザは選択により、欠けているドメイン・フィール ドについてのエントリを用いてクリーン・マップを更新してもよい。 （３）制御フロー・アナライザ 制御フロー・アナライザ３１は、マップ調整装置２０に結合されており、マッ プ調整装置２０の出力であるクリーン・マップを受け取る。制御フロー・アナラ イザ３１は、クリーン・マップ・ファイルを用いて、レガシー・アプリケーショ ン・ファイル内へのキーとして用いることのできるレガシー・フィールドを同定 する。キー・フィールドは、他のデータを取得するのに要求されるフィールドで あり、最初に検索されなければならない。例えば、あるリレーショナル型データ ベースが、「個人」、「行政管理番号」及び「保険」という表題の３つのテーブ ルで構成されている とする。患者の名前のみを知れば、「個人」テーブルが患者番号を与え、この患 者番号を用いて医師が患者の身元確認をする。患者番号を第２のテーブル「行政 管理番号」に与えると、社会保障番号を受け取る。社会保障番号を保険会社のリ ストである第３のテーブル「保険」に与えると、各々の保険会社への過去の支払 い料金が与えられる。従って、料金を取得できるようになる前に、初めの２つの テーブルからの情報が必要とされる。 キー・フィールドの選定に基づいて、制御フロー・アナライザ３１は、レガシ ー・フィールドからデータを読み込む順序の目録を作成する。制御フロー・アナ ライザ３１は、出力として、導き出された制御フローを記述した制御フロー情報 を作成する。制御フロー・アナライザ３１は又、あり得るユーザの修正のために 、出力をＡＳＣＩＩファイルとして作成してもよい。 モニタ装置６を採用しているならば、制御フロー情報は又、この装置によって 決定されて、制御フロー・アナライザ３１に渡されてもよい。 レガシー・システム１０上でＳＱＬが動作しているならば、データ・ロケータ １７が、レガシー・システム１０から収集されたスキーマから制御フローを決定 してもよい。 （４）出力発生装置 出力発生装置３３は、マップ調整装置２０から、レガシー・データ記憶装置１ ３内のどこにドメイン・フィールドが位置しているかを示しているクリーン・マ ップを受け取 る。出力発生装置３３は又、制御フロー・アナライザ３１から、データの抽出の シーケンスを示している制御フロー情報を受け取る。次いで、出力発生装置３３ は、要求された順序でデータを抽出するインストラクション・ステップをスクリ プトに書く。 １．出力発生装置３３は、レガシー・システム記憶装 置１３から直接データを抽出するＣ⁺⁺ルーチンを スクリプトに書いてもよい。 ２．又は、出力発生装置３３は、データを抽出するマ ッピング・ツール向けのマッピング・ツール・ス クリプトを作成してもよい。 （５）抽出装置 抽出装置３５は、出力発生装置３３及びレガシー・ディスク記憶装置１３に結 合されている。抽出装置は、出力装置３１によって作成されたスクリプトを実行 する能力を有している。抽出装置３５は、どのデータを抽出するか、そのデータ がどこに位置しているか、及びデータ抽出の順序に関する情報を有しているスク リプトを実行する。 （６）送信装置 抽出されたデータは、送信装置３９に渡され、送信装置は、このデータをユー ザが選択した所定のフォーマットに従ってリフォーマットするか、又は、例えば １９９３年７月１日付の刊行物「ANSI ASC X12 835についてのメディケア・パー トＡ明細」（"Medicare Part A Specifications for the ANSI ASC X12 835"） に記載されている「電子デー タ交換」（ＥＤＩ、Electronic Data Interchange）等の業界規格に従ってリフ ォーマットする。抽出されたデータを送付する会社を選択するのに手動修正装置 ３７を用いてもよい。この会社は、送信装置３５に予め記憶されている所定のフ ォーマットを有している。次いで、送信装置３５は、この会社と交信し（従来の 通信システムを介して）、この会社の所定のフォーマットでデータを送付する。 会社から会社へのデータの送信について記載したが、送信装置３９を同じ会社 内の部署間でのデータ送信に用いてもよい。 新規な発明の現時点で好ましいいくつかの実施例についてここに詳細に記載し てきたが、当業者には多くの改変及び変形が今や明らかになっていることであろ う。従って、特許請求の範囲は、本発明の要旨に含まれるこのようなすべての改 変及び変形を網羅しているものとする。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＪＰ 【要約の続き】 れる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 既存のレガシー・システムの記憶装置のデータ・フォーマットを自動的に 決定し、データを抽出し、サービス会社により要求されるいくつかの所定のフォ ーマットのうちの１つのフォーマットでデータを送信するシステムであって、 （ａ） 前記レガシー・システムにシード・データを供給するデータ入力手段 と、 （ｂ） 前記レガシー記憶装置に結合されており、該レガシー・システムの記 憶装置を検索し、前記シード値の発生の位置（テーブル、レコード及びレコード 位置）を前記シード値及びレガシー・フィールドのフォーマットと共にロー・マ ップに記憶させるデータ・ロケータと、 （ｃ） 該データ・ロケータに結合されており、該データ・ロケータから前記 ロー・マップを受け取り、該ロー・マップから誤ヒットを除去して、ドメイン・ フィールドのレガシー・フィールドに対するクリーン・マップを作成するマップ 調整装置と、 （ｄ） 該マップ調整装置に結合されており、該マップ調整装置から出力され た前記クリーン・マップを受け取り、該クリーン・マップ内で、他のデータを収 集するのに用いられる最初に収集されるべきキー・フィールドを同定して、デー タ抽出の順序を示す制御フロー情報を作成する制御フロー・アナライザと、 （ｅ） 前記マップ調整装置及び前記制御フロー・アナ ライザに結合されており、前記クリーンマップ及び前記制御フロー情報を受け取 り、要求された前記順序でデータを抽出するデータ抽出ステップを作成する出力 発生装置と、 （ｆ） 該出力発生装置及び前記レガシー記憶装置に結合されており、前記デ ータ抽出ステップを実行して、抽出されるデータを収集する抽出装置と、 （ｇ） 該抽出装置に結合されており、前記抽出されたデータを受け取り、該 データを所定のフォーマットに従ってリフォーマットし、従来の通信システムに よりサービス会社と交信して、前記所定のフォーマットで前記データを送る送信 装置とを備えたデータを送信するシステム。 ２． 前記マップ調整装置は、前記データ・ロケータに結合されており、前記ロ ー・マップを受け取り、該ロー・マップを分析して、１つのシード・セットから 次のシード・セットへの整合性を検査すると共に不整合なマップを廃棄するセッ ト整合性装置を含んでいる請求項１に記載のシステム。 ３． 前記マップ調整装置は、前記ロー・マップを受け取り、前記レガシー・ア プリケーション内の所与のレコードに対して唯一のドメイン・フィールドをマッ ピングしている箇所の単一レコードのマップを除去する単一レコード除去装置を 含んでいる請求項１に記載のシステム。 ４． 前記マップ調整装置は、前記ロー・マップを受け取り、所与のドメイン・ フィールドのすべての繰り返しが同じ前記レガシー・フィールドに整合性を持っ てマッピング しているか否かを検査して、そうでないマップを除去する繰り返し整合性装置を 含んでいる請求項１に記載のシステム。 ５． 前記マップ調整装置は、前記ロー・マップを受け取り、レガシー記憶装置 の共通のレコードにマッピングしているフィールドの数によりマップを順位付け し、所与のレガシー・レコードに対してドメイン・フィールドの最大のセットを マッピングしているマップのセットが最高の順位付けを与えられるようにする順 位付け装置を含んでいる請求項１に記載のシステム。 ６． 前記マップ調整装置は、前記ロー・マップを受け取り、マップの異なるサ ブセットが同じファイル内の異なるレコードにマッピングして、前記レガシー・ システムが同じファイル内で異なるレコード・レイアウトを用いていることを示 しているか否かを同定する多重レコード検索装置を含んでいる請求項１に記載の システム。 ７． 前記マップ調整装置は、繰り返される文字を区切り文字として検索し、レ コードが可変長であるか否かを前記出力発生装置に対して示すように構成されて いる請求項１に記載のシステム。