JP2000501537A - マルチメディア文書へのアクセスを可能にするための方法およびシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 種々のプラットホームに基づくアクセス機械（ＺＭ）からオブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）のツリーからなるマルチメディア文書へのアクセスを行うためのプロセスおよびシステムを開示する。オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）は、プラットフォームから独立なプログラミング言語（ＪＡＶＡ）でサーバ（ＤＳ）に格納される。格納されたオブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）は、個々のオブジェクトの動的挙動の制御に関する情報を含む。オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）は、サーバ（ＤＳ）から通信ネットワーク（Ｎ）を介して、アクセス機械（ＺＭ）に転送され、そこでインタープリタによって、プラットフォーム独立なプログラミング言語からアクセス機械（ＺＭ）の機械語へ翻訳される。

Description

【発明の詳細な説明】マルチメディア文書へのアクセスを可能にするための方法およ びシステム 本発明は、通信ネットワークを介してマルチメディア文書へのアクセスを可能 にする方法およびシステムに関する。前記アクセスは、種々のプラットフォーム に基づくアクセ手段から可能である。 今日のマルチメディアシステムでは、ＩＢＭ互換ＰＣ、ＡｐｐｌｅのＭａｃｉ ｎｔｏｓｈ、またはＵｎｉｘワークステーションなどの種々のプラットフォーム を使用した、種々のテクノロジに基づく多くの異種の加入者ステーションが、通 信ネットワークを介して相互接続されている。複雑なデータベースを備えるサー バは、加入者が自分の加入者ステーションからアクセスすることができるマルチ メディア文書の内容を格納し、そのステーションはマルチメディア文書へのアク セスを得る手段を表す。 Ｔ．Ｍｅｙｅｒ−Ｂｏｕｄｎｉｋ他、「ＭＨＥＧ Ｅｘｐｌａｉｎｅｄ」、Ｉ ＥＥＥ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ、１９９５年 春、２６〜３０ページより、Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ ａｎｄ Ｈｙｐｅｒｍｅｄ ｉａ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ＣｏｄｉｎｇＥｘｐｅｒｔｓ Ｇｒｏｕｐ（Ｍ ＨＥＧ）標準が知られているが、これは、種々のテクノロジ間のシステム独立な 相互作用を保証するためのものである。ＭＨＥＧ標準により、マルチメディア文 書（画像、音声、テキスト、ビデオ等）をアセンブルする複雑なデータの記述が 可能になり、これらのデータ間の相互関係およびその動的挙動を記述することが できる形式的構文が利用可能になる。「動的挙動」とは、たとえば、マルチメデ ィア文書の一部を形成するが種々のサーバに格納されている、種々の情報断片の インターアクティビティまたは同期化を意味する。マルチメディア文書を構築す る複雑なデータは、ＭＨＥＧオブジェクトと呼ばれる。ＭＨＥＧオブジェクトは 、他の種々のＭＨＥＧオブジェクトのツリーから構成することができる。 ＭＨＥＧ標準によると、マルチメディア文書をアセンブルするＭＨＥＧオブジ ェクトの記述が、データベース固有のプログラミング言語でオブジェクト指向デ ータベースに格納されている。このオブジェクト指向データベースは、ＭＨＥＧ サーバからアクセスすることができる。ＭＨＥＧオブジェクトのうちの 一つを、ＭＨＥＧサーバから、ＭＨＥＧクライアントを表すアクセス手段のうち の一つへ転送するには、ＭＨＥＧオブジェクトをトランスファ言語に符号化しな ければならない。このトランスファ言語は、Ａｂｓｔｒａｃｔ Ｓｙｎｔａｘ Ｎｏｔａｔｉｏｎ １（ＡＳＮ．１）である。ＭＨＥＧクライアントでは、符号 化されたＭＨＥＧオブジェクトを復号しなければならない。ＭＨＥＧオブジェク トの動的挙動の制御に関する情報は、ＭＨＥＧサーバとＭＨＥＧクライアントの 間で転送されないため、ＭＨＥＧクライアントがこの情報を持っていなければな らない。別個のプロセスでは、動的挙動を記述するＭＨＥＧオブジェクト間の動 的接続は、ＭＨＥＧクライアント内で確立され活動化されなければならない。 ＭＨＥＧ標準に準拠するシステムの欠点は、符号化および復号化プロセスがか なり時間がかかる可能性があり、したがってＭＨＥＧオブジェクトのリアルタイ ム処理が悪影響を受けることである。さらに、ＭＨＥＧクライアントは、ＭＨＥ Ｇオブジェクトのうちの一つの動的挙動の制御に関する情報を必要とする。した がって、ＭＨＥＧクライアントは、ある種のインテリジェンスをもたなければな らない。 したがって、本発明の目的は、簡単で効率的な、マルチメディア文書へのアク セスを可能にするための方法およびシステムを提供することである。 この目的は、請求の範囲第１項および第７項のそれぞれの技術的な教示によっ て達成される。 本発明によると、マルチメディア文書をアセンブルするオブジェクトは、プラ ットフォームから独立したプログラミング言語でサーバに格納される。トランス ファ言語ＡＳＮ．１を使用するために必要な符号化、復号化プロセスは、簡単な 解釈段階によって有利に置き換えられる。 本発明の利点は、オブジェクトの動的挙動の制御に関する情報が、各オブジェ クト自体に含まれており、したがってこのオブジェクトが転送される先のアクセ ス手段はこのオブジェクトの動的挙動の制御に関する別個の情報を必要としない ことである。 本発明の有利な態様によると、オブジェクトは、ＭＨＥＧ標準に準拠したオブ ジェクトであり、プラットフォーム独立なプログラミング言語ＪＡＶＡで格納さ れる。本発明の他の有利な態様によると、オブジェクトを定義するためのバイナ リコード は、ファイル形式でサーバに格納される。このため、従来のデータベースでは必 要とされる、複雑なオブジェクト管理の必要がなくなる。 本発明のその他の有利な態様は、従属する請求の範囲で定義されている。 本発明およびその利点は、以下の実施形態の説明を添付の図面と合わせて参照 すればより明らかになろう。添付の単一図は、本発明による方法を実行すること ができる、本発明によるシステムの一実施形態を示す。 図を参照すると、マルチメディア文書を構築することができる複数のオブジェ クトが格納されている第一サーバＤＳが示されている。この実施形態において、 第一サーバＤＳに格納されているオブジェクトは、ＭＨＥＧ標準に準拠したオブ ジェクトである。格納されている複数のＭＨＥＧオブジェクトの代わりに、図に は一つのオブジェクトＯＢが描かれている。システムは、マルチメディア文書の 内容データが格納された複数のサーバをさらに備える。これらの複数のサーバの 代わりに、図には第二サーバＶＳが描かれている。この第二サーバＶＳは、ビデ オフィルムの内容データを含む。他のサーバは、たとえば、関 連した音声情報などを含むことができる。 第一サーバＤＳに格納されたＭＨＥＧオブジェクトは、第二サーバＶＳおよび 他のサーバに格納された文書の内容への参照を含む。システムは、種々のプラッ トフォームを有する複数のアクセス手段をさらに備える。その代わりに、図には 一つのアクセス手段ＺＭが描かれている。第一サーバＤＳ、第二サーバＶＳ、お よびアクセス手段ＺＭは、通信ネットワークＮに接続されている。この実施形態 において、通信ネットワークＮはインターネットである。通信ネットワークを介 して互いに通信している装置が適切に適合されている場合は、非同期転送モード （ＡＴＭ）標準などに基づく通信ネットワークなど、他の通信ネットワークを使 用することも可能である。 図は、インターネットＮを介して、第一サーバＤＳからアクセス手段ＺＭへ転 送されるＭＨＥＧオブジェクトＯＡをさらに示す。 第一サーバＤＳのＭＨＥＧオブジェクトは、ファイル形式でＪＡＶＡプログラ ミング言語のバイトコードで格納される。ＪＡＶＡは、オブジェクト指向で、プ ラットフォーム独立なプログラミング言語であり、ＪＡＶＡコードが種々のプラ ットフォ ームで再コンパイルを必要とせずに実行するのを可能にする。 オブジェクト指向技術では、オブジェクトは特定のクラスのインスタンスであ る。クラスは、その内容を表す属性と、動的挙動を表すメソッドからなる。第一 サーバＤＳに、ＪＡＶＡプログラミング言語で格納されたＭＨＥＧオブジェクト は、たとえば、オブジェクトの構成、マルチメディア文書内の個々のオブジェク トの位置、様々なオブジェクト間の相互関係などのＭＨＥＧオブジェクトの静的 挙動に関する情報の他に、個々のオブジェクトの動的挙動に関する情報も含む。 これは、個々のＭＨＥＧオブジェクトが、種々のオブジェクト間の一時的な関係 や、他のオブジェクトとの同期化に関する情報など、その動的挙動の制御に関す る情報も含むことを意味する。オブジェクトの動的挙動に関する情報の一例は、 アクセス手段の画面に画像を表示する持続時間が１０秒、などである。 インターネットＮを介して、第一サーバＤＳからアクセス手段ＺＭへＭＨＥＧ オブジェクトＯＡを転送するのに、符号化や復号は不要である。オブジェクトＯ Ａは、アクセス手段ＺＭにＪＡＶＡプログラミング言語で転送、および受信され る。アクセス手段ＺＭにおいて、オブジェクトＯＡのＪＡＶＡコードは、 ＪＡＶＡインタープリタによってアクセス手段ＺＭの機械語に解釈、すなわち翻 訳されなければならない。このＪＡＶＡインタープリタは、独立したＪＡＶＡコ ードとこのＪＡＶＡコードを実行すべきプラットフォームの間のインターフェー スである。この翻訳の結果が、ＪＡＶＡプログラムの実行である。このようなＪ ＡＶＡインタープリタは、たとえば、Ｎｅｔｓｃａｐｅ２．ＸなどのＪＡＶＡが 利用可能なＷｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂブラウザでよい。これは、本発明を実 施するために、広く使用されているマンマシンインターフェースが使用できるこ とを、有利な形で保証する。 アクセス手段ＺＭへ転送されるＭＨＥＧオブジェクトは、アクセス手段ＺＭで マルチメディア文書をアセンブルおよび実行するための全ての情報を含む。アク セス手段ＺＭ自身は、受信したオブジェクトを処理するために他の情報は必要と しない。 添付の図に示される実施形態において、第一段階１０では、アクセス手段ＺＭ が、ハイパーテキストトランスファープロトコル（ＨＴＴＰ）に準拠したネット ワークトランスペアレント要求を使用して、第一サーバＤＳにアクセスする。こ のＨＴＴＰ要求によって、アクセス手段ＺＭは、第一サーバＤＳの所望 のマルチメディア文書のオブジェクトを含むファイルのアドレスを指定する。段 階２０では、対応するオブジェクトが第一サーバＤＳから、アクセス手段ＺＭへ 転送され、ここでＪＡＶＡインタープリタによって解釈される。後続の段階３０ では、第二サーバＶＳに格納されている、オブジェクトで指定された文書の内容 が要求され、第二サーバＶＳからアクセス手段ＺＭへ転送される。次に、アクセ ス手段ＺＭは、マルチメディア文書をアセンブルし実行することができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の４第４項 【提出日】１９９８年３月２０日（１９９８．３．２０） 【補正内容】 請求の範囲 １．種々のプラットフォームに基づくアクセス手段（ＺＭ）から、個々のマルチ メディア文書の内容間の関係および文書の内容の動的挙動を表すデータを含む、 マルチメディア文書へアクセスするための方法であって、各マルチメディア文書 ごとにプラットフォームから独立なプログラミング言語でサーバ（ＤＳ）に、文 書の内容および文書の内容の動的挙動の制御に関する情報への参照を含む、オブ ジェクト（ＯＡ、ＯＢ）のツリーを格納する段階と、マルチメディア文書にアク セスする際に、前記オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）を、サーバ（ＤＳ）から通信ネ ットワーク（Ｎ）を介して、インタープリタが前記オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ） をプラットフォームから独立なプログラミング言語から機械語へ翻訳する、アク セス手段（ＺＭ）の一つに転送する段階とを含む方法。 ２．オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）が、Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ ａｎｄ Ｈｙｐｅ ｒｍｅｄｉａ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｃｏｄｉｎｇ Ｅｘｐｅｒｔｓ Ｇｒ ｏｕｐ（ＭＨＥＧ）標準に準拠したオブジェクトであることを特徴とする請求の 範囲第１項 に記載の方法。 ３．プラットフォームから独立なプログラミング言語が、ＪＡＶＡプログラミン グ言語であることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ４．通信ネットワーク（Ｎ）が、インターネットであることを特徴とする請求の 範囲第１項に記載の方法。 ５．オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）が、ファイルとしてサーバ（ＤＳ）に格納され ていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ６．アクセス手段（ＺＭ）が、ハイパーテキストトランスファープロトコル（Ｈ ＴＴＰ）に準拠した要求を使用して、サーバ（ＤＳ）にアクセスすることを特徴 とする請求の範囲第５項に記載の方法。 ７．種々のプラットフォームに基づくアクセス手段（ＺＭ）から、個々のマルチ メディア文書の内容間の関係および文書の内容の動的挙動を表すデータを含む、 マルチメディア文書へアクセスするためのシステムであって、各マルチメディア 文書ごとに、文書の内容および文書内容の動的挙動の制御に関する情報への参照 を含むオブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）のツリーがプラッ トフォームから独立なプログラミング言語でその中に格納されるサーバ（ＤＳ） と、種々のプラットフォームに基づき、それぞれが前記オブジェクト（ＯＡ、Ｏ Ｂ）をプラットフォームから独立なプログラミング言語から機械語に翻訳するた めのインタープリタを備えたアクセス手段（ＺＭ）と、オブジェクトをサーバか らアクセス手段（ＺＭ）の一つに転送するための通信ネットワーク（Ｎ）とを含 むシステム。 ８．種々のプラットフォームに基づくアクセス手段（ＺＭ）から、個々のマルチ メディア文書の内容間の関係および文書内容の動的挙動を表すデータを含むマル チメディア文書へのアクセスを可能にするサーバ（ＤＳ）であって、各マルチメ ディア文書ごとに、文書の内容および文書内容の動的挙動の制御に関する情報へ の参照を含むオブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）のツリーを、プラットフォームから独 立なプログラミング言語で格納する格納手段と、前記オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ ）を通信ネットワーク（Ｎ）を介して、インタープリタが前記オブジェクト（Ｏ Ａ、ＯＢ）をプラットフォーム独立なプログラミング言語から機械語へ翻訳する アクセス手段（ＺＭ）の一つに転送する手段とを備えるサーバ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）のツリーからなるマルチメディア文書へのアク セスを可能にする方法であって、 種々のプラットフォームを有するアクセス手段（ＺＭ）からアクセスが可能で あり、 オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）が、プラットフォームから独立なプログラミング 言語でサーバ（ＤＳ）に格納され、 オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）が、個々のオブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）の動的挙 動の制御に関する情報を含み、 オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）が、通信ネットワーク（Ｎ）を介して、サーバ（ ＤＳ）からアクセス手段（ＺＭ）の一つに伝送され、 プラットフォームから独立なプログラミング言語のインタープリタが、オブジ ェクト（ＯＡ、ＯＢ）を機械語に翻訳する方法。 ２．オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）が、Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ ａｎｄ Ｈｙｐｅ ｒｍｅｄｉａ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｃｏｄｉｎｇ Ｅｘｐｅｒｔｓ Ｇｒ ｏｕｐ（ＭＨＥＧ）標準に準 拠したオブジェクトであることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ３．プラットフォームから独立なプログラミング言語が、ＪＡＶＡプログラミン グ言語であることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ４．通信ネットワーク（Ｎ）が、インターネットであることを特徴とする請求の 範囲第１項に記載の方法。 ５．オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）が、ファイルとしてサーバ（ＤＳ）に格納され ていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ６．アクセス手段（ＺＭ）が、ハイパーテキストトランスファープロトコル（Ｈ ＴＴＰ）に準拠した要求を使用して、サーバ（ＤＳ）にアクセスすることを特徴 とする請求の範囲第５項に記載の方法。 ７．個々のオブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）の動的挙動の制御に関する情報を含むオ ブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）のツリーからなるマルチメディア文書へのアクセスを 可能にするシステムであって、 種々のプラットフォームを有するアクセス手段（ＺＭ）と、 オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）がプラットフォームから独立なプログラミング言 語でその中に格納されているサーバ（ＤＳ）と、 オブジェクト（ＯＡ、ＯＢ）をサーバ（ＤＳ）からアクセス手段（ＺＭ）の一 つに転送するための通信ネットワーク（Ｎ）と、 プラットフォームから独立なプログラミング言語のオブジェクト（ＯＡ、ＯＢ ）を機械語に翻訳するためのインタープリタとを備えるシステム。